JP5828317B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に係り、特に、スプライス接続された複数の電線が固定される電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車等において、電気配線の効率化等を図るために、ジャンクションボックスやヒューズボックス等の電気接続箱が用いられている。このような電気接続箱として、特開2004−158235号公報(特許文献1)に記載のように、車両内に配索されたワイヤハーネス等の複数の電線が継ぎ合わされてスプライス接続された状態で組み付けられるものが、知られている。
ところで、従来では、複数の電線をスプライス接続する場合には、特開2011−86395号公報(特許文献2)に記載の如き、ジョイントコネクタが用いられていた。ジョイントコネクタは、電線の接続端子を収容する複数の端子収容部が形成されたハウジング内に、各電線の接続端子と接続する複数の接続部を有するバスバーが収容された構造とされている。そして、電線の接続端子がハウジングの端子収容部に差し込まれてバスバーと接続されることにより、バスバーを介してスプライス接続されるようになっている。このようなジョイントコネクタが、特許文献1に示されているように、電気接続箱に設けられた装着部に装着されたり、テープや特別な固定部材を用いて電気接続箱の外面等に固定されていた。
しかし、このような構造では、スプライス接続される各電線毎にジョイントコネクタが必要になって、部品点数の増加を招くと共に、各ジョイントコネクタにバスバーを組み付ける必要があり、組立工数の増加を招いていた。更に、特許文献1に記載されているように、ジョイントコネクタの装着部を電気接続箱内に設ける場合には、電気接続箱の有効スペースを減少させると共に、箱本体に設けられたヒューズ等の電気部品の装着部との区別が困難になって、組み立ての作業性が低下するという問題もあった。
一方、テープや固定部材等を用いてジョイントコネクタを電気接続箱の外面に固定する場合には、車両の振動等によりジョイントコネクタが電気接続箱から脱離して他部材と干渉したり、周囲の部材と衝突して異音の原因になるおそれがあった。更にまた、ジョイントコネクタを電気接続箱の外部に配設する場合には、ジョイントコネクタが被水するおそれがあることから、ジョイントコネクタに防水構造が必要となって、製造コストの増加を招くという問題もあった。
特開2004−158235号公報 特開2011−86395号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、別体形成されたジョイントコネクタを用いることなく、複数の電線のスプライス接続を可能とすることの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、電気部品装着部が設けられた箱本体に蓋部材が組み付けられると共に、スプライス接続された複数の電線が固定される電気接続箱において、前記箱本体が、外側箱体と内側箱体とを含んで構成されており、前記外側箱体に形成された収容孔に、前記内側箱体が挿入されて組み付けられる構造とされている一方、前記内側箱体が合成樹脂から形成されており、該内側箱体の周壁の外面には、前記内側箱体の外面と前記収容孔の内面との隙間に配設されるスプライス収容部が一体形成されており、該スプライス収容部が前記複数の電線がそれぞれ装着される複数の端子収容部を備える一方、前記スプライス収容部に複数の接続部を有するバスバーが装着されて、前記バスバーの前記複数の接続部がそれぞれ前記複数の端子収容部に収容配置されていることを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた電気接続箱においては、箱本体を構成する内側箱体の外面に、電線の接続端子とバスバーとを収容するスプライス収容部が一体形成されており、スプライス収容部に電線の接続端子を収容して、バスバーに接続することで、複数の電線を継ぎ合わせてスプライス接続することが出来る。
そして、スプライス収容部が内側箱体に一体形成されていることから、ジョイントコネクタ等の別部材を不要として、部品点数の削減と、組立工数の削減を図ることが出来て、製造コストを低減することが出来る。更に、スプライス収容部が箱本体に一体形成されていることから、箱本体から脱離することが無く、ジョイントコネクタ等のように箱本体からの脱離に起因する他部材との干渉や周囲の部材との衝突による異音の発生も防止することが出来る。また、スプライス収容部が、内側箱体の外側に形成されていることから、内側箱体の内側に設けられたヒューズ装着部やリレー装着部等の電気部品装着部と容易に区別することが出来て、組立作業をより容易にすることが出来る。
さらに、外側箱体の収容孔に挿入される内側箱体の外面にスプライス収容部を形成したことから、収容孔と内側箱体との隙間を巧く利用して、スプライス収容部をスペース効率良く形成することが出来る。その結果、箱本体の大型化や、箱本体の有効スペースの減少を招くことなく、スプライス接続された複数の電線を箱本体に組み付けることが出来る。加えて、スプライス収容部が箱本体の内側に配設されることから、箱本体に組み付けられる蓋部材でスプライス収容部を覆うことが出来、特別な防水構造を設けること無しに、コスト効率良く防水性を確保することも出来る。
本発明の第二の態様は、電気部品装着部が設けられた箱本体に蓋部材が組み付けられると共に、スプライス接続された複数の電線が固定される電気接続箱において、前記箱本体が、外側箱体と内側箱体とを含んで構成されており、前記外側箱体に形成された収容孔に、前記内側箱体が挿入されて組み付けられる構造とされている一方、前記内側箱体が合成樹脂から形成されており、該内側箱体の周壁の外面には、前記複数の電線の接続端子と、該接続端子が接続される複数の接続部が形成されたバスバーとを収容するスプライス収容部が一体形成されており、前記内側箱体の周壁の外面の周方向に、複数の前記スプライス収容部が並列して形成されており、前記複数のスプライス収容部の間に水抜孔が形成されていることを、特徴とする。
本態様によれば、スプライス収容部が被水した場合でも、スプライス収容部間に設けられた水抜孔を通じて排水することが出来る。これにより、スプライス収容部に水が留まることを防止して、電線やバスバーの被水による腐食を抑えることが出来る。
本発明の第三の態様は、電気部品装着部が設けられた箱本体に蓋部材が組み付けられると共に、スプライス接続された複数の電線が固定される電気接続箱において、前記箱本体が、外側箱体と内側箱体とを含んで構成されており、前記外側箱体に形成された収容孔に、前記内側箱体が挿入されて組み付けられる構造とされている一方、前記内側箱体が合成樹脂から形成されており、該内側箱体の周壁の外面には、前記複数の電線の接続端子と、該接続端子が接続される複数の接続部が形成されたバスバーとを収容するスプライス収容部が一体形成されており、前記内側箱体の周壁の外面には、前記内側箱体の外部の電気部品と接続される電気接続部が突出して形成されており、該電気接続部が形成された前記周壁の外面に、前記電気接続部の前記周壁の外面からの突出寸法よりも小さな突出寸法をもって前記スプライス収容部が形成されていることを、特徴とする。
本態様においては、内側箱体において周壁の外面から突出形成される電気接続部と同じ外面で、電気接続部の突出寸法内でスプライス収容部が形成されている。これにより、電気接続部の突出寸法を巧く利用して、内側箱体の最大寸法を大型化することなく、より優れたスペース効率をもってスプライス収容部を形成することが出来る。なお、内側箱体の外部の電気部品は、内側箱体の外部に配索された電線の接続端子でも良いし、内側箱体が組み付けられる外側箱体等でも良い。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記スプライス収容部への前記バスバーの収容方向が、前記電気部品装着部への電気部品の装着方向と同方向とされているものである。
本態様によれば、ヒューズやリレーなどの電気部品を、箱本体に設けられたヒューズ装着部やリレー装着部等の電気部品装着部に装着するのと同様にして、バスバーをスプライス収容部に収容することが出来る。従って、ヒューズやリレーを箱本体に装着するのと同じ工程で、バスバーをスプライス収容部に組み付けることが出来、製造効率の向上を図ることが出来る。更に、ヒューズやリレーの装着に用いる設備でバスバーをスプライス収容部に組み付けることも可能であり、より優れた製造効率を得ることが出来る。
本発明においては、箱本体を外側箱体と、外側箱体の収容孔に挿入される内側箱体とで構成すると共に、内側箱体の外面に、複数の電線の接続端子と、該接続端子と接続する複数の接続部を備えたバスバーとを収容するスプライス収容部を一体形成した。これにより、ジョイントコネクタ等の別部材を用いることなく、スプライス接続された複数の電線を電気接続箱に組み付けることが出来る。その結果、部品点数を削減して製造コストの低減を図ることが出来る。更に、スプライス接続された電線の電気接続箱からの脱離を回避して、脱離に起因する他部材との干渉や異音の発生を防止することが出来る。また、箱本体の蓋部材を利用して、コスト効率良く防水性を確保することも出来る。
本発明の一実施形態としての電気接続箱の分解斜視図。 箱本体の上面図。 内側箱体の斜視図。 内側箱体の要部の上面図。 図4に示した内側箱体の要部の側面図。 図5におけるVI−VI断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、箱本体12に蓋部材としてのアッパケース14とロアケース16が組み付けられた構造とされている。電気接続箱10は、自動車のエンジンルーム内に、アッパケース14を鉛直上方に位置して配設される。以下の説明において、特に断りのない限り、上下方向とは、アッパケース14側を上方、ロアケース16側を下方というものとする。
図2にも示すように、箱本体12は、外側箱体18と、内側箱体20とを含んで構成されており、外側箱体18に内側箱体20が組み付けられた構造とされている。
外側箱体18は合成樹脂から形成されている。外側箱体18には、電気部品装着部としての複数のリレー装着部22が形成されており、図示しない電気部品としてのリレーが上方から装着されるようになっている。外側箱体18の外面には、互いに反対側に位置する一対の取付部24,24が突出して一体形成されている。取付部24,24にはボルト孔26,26が貫設されており、これら取付部24,24が図示しない車体パネル等と重ね合わされて、ボルト孔26,26を通じてボルトで固定されることにより、電気接続箱10が車体に固定されるようになっている。
外側箱体18には、上下方向に貫通する複数の収容孔28a,28bが形成されており、収容孔28a内に、内側箱体20が挿入されて組み付けられている。図3にも示すように、内側箱体20は、合成樹脂から形成された略矩形のブロック形状とされている。内側箱体20には、電気部品装着部としてのヒュージブルリンク装着部30、複数のリレー装着部32やヒューズ装着部34、コネクタ装着部36が形成されている。これらヒュージブルリンク装着部30、リレー装着部32、ヒューズ装着部34、コネクタ装着部36には、それぞれ、図示しない電気部品としてのヒュージブルリンク、リレー、ヒューズ及びコネクタが、上方から装着されるようになっている。
内側箱体20の周壁38の外面40には、スプライス収容部42が一体形成されている。図4〜図6に、スプライス収容部42を示す。スプライス収容部42は、外面40から突出する略矩形の中空形状とされている。スプライス収容部42には、複数(本実施形態においては、3つ)の端子収容部44が形成されている。端子収容部44は、上下方向に延出して上下両側に開口する空所とされており、本実施形態においては、3つの端子収容部44,44,44が、並列して形成されている。隣接する端子収容部44,44の間には、上下方向に延びるバスバー差込スリット46が形成されており、並列された3つの端子収容部44,44,44が、バスバー差込スリット46,46を通じて並列方向(図4中、左右方向)に連通されている。
各端子収容部44の内部には、端子係止片48が形成されている。端子係止片48は、スプライス収容部42における外面40側(図6中、右側)の内壁に一体形成されて、下方から上方に向けて延出されている。端子係止片48の上端部には、端子収容部44の内側に突出する端子係止爪50が形成されている。端子係止爪50は、下方から上方に行くに連れて端子収容部44の内部への突出寸法が次第に大きくされている。
スプライス収容部42における外壁52には、バスバー係止片54が形成されている。バスバー係止片54は、外壁52の上端縁部から下方に延びる一対のスリットの間に形成された、下方から上方に延出する突片とされており、中央に位置する端子収容部44の端子係止片48と反対側に位置されている。バスバー係止片54の上端縁部は、スプライス収容部42の上方の開口縁部に位置されており、バスバー係止片54の上端縁部には、バスバー係止爪56が形成されている。バスバー係止爪56は、端子収容部44の内側に突出する突起形状とされており、略直角三角形の断面形状を有している。これにより、バスバー係止爪56の上面は、スプライス収容部42の上端縁部から下方に行くにつれて、外壁52からの突出寸法が次第に大きくなる傾斜案内面58とされており、後述するバスバー80の差し込みを容易に行なえるようにされている。一方、バスバー係止爪56の下面は、バスバー係止片54に対して垂直に突出する係止面60とされており、後述するバスバー80に対して有効な係止力を及ぼすことが可能とされている。
本実施形態においては、2つのスプライス収容部42,42が、内側箱体20の外面40の周方向で、隙間を隔てて並列して形成されている。これにより、スプライス収容部42,42の間に、上下方向に貫通する水抜孔62が形成されている。なお、スプライス収容部42,42の外壁52,52は、上下方向の中間部分に形成された連結板部64で相互に連結されて、強度が向上されている。
また、内側箱体20において、スプライス収容部42,42が形成された外面40には、電気接続部66が形成されている。電気接続部66には、外面40から突出して上下方向に延びる一対の突出壁68,68が対向して形成されている。突出壁68,68の間には、入力用バスバー70(図1および図3参照。図5では図示省略)が配設されている。入力用バスバー70は、内側箱体20において、ヒュージブルリンク装着部30の下方に配設されており、ヒュージブルリンク装着部30に装着される図示しないヒュージブルリンクの接続端子が、ヒュージブルリンク装着部30の底面に貫設された端子挿通孔72(図4参照)を通じて下方に突出されて、入力用バスバー70と重ね合わされると共に、内側箱体20の外部に設けられた図示しない電線の接続端子が接続されるようになっている。
このような電気接続部66と同一の外面40に、スプライス収容部42,42が電気接続部66と隣接して形成されている。スプライス収容部42,42の外面40からの突出寸法:dは、電気接続部66の外面40からの突出寸法(突出壁68,68の外面40からの突出寸法):Dよりも小さくされている。
そして、図5に示したように、スプライス収容部42の各端子収容部44に、電線74の端部に設けられた接続端子76がそれぞれ挿入される。図6に示すように、接続端子76は、端子係止片48を押圧しつつ端子収容部44に下方から挿入されて、接続端子76に貫設された係合穴78に、端子係止片48の端子係止爪50が係合することで、端子係止片48で下方から支持されて、端子収容部44への収容状態で抜け出し不能に固定される。
各端子収容部44,44,44に接続端子76,76,76がそれぞれ挿入された後に、スプライス収容部42に、バスバー80が収容される。バスバー80は、金属板から形成された、板状の一体成形品とされている。バスバー80は、スプライス収容部42の端子収容部44と同数(本実施形態においては、3つ)の接続部82が並列して形成された櫛歯形状とされている。
そして、バスバー80が、バスバー係止片54を押圧しつつスプライス収容部42のバスバー差込スリット46に上方から差し込まれて収容されることにより、バスバー80の各接続部82が各端子収容部44にそれぞれ差し込まれて、端子収容部44に収容された電線74の接続端子76と接続される。これにより、各端子収容部44,44,44に差し込まれた電線74,74,74が、バスバー80を介してスプライス接続される。なお、バスバー80は、バスバー係止片54のバスバー係止爪56が上方に位置されることによって、スプライス収容部42から上方への抜け出しが阻止される。
このような内側箱体20が、図1および図2に示したように、外側箱体18の収容孔28aに差し込まれる。なお、内側箱体20は、収容孔28aの下方から上方に向けて差し込まれると共に、内側箱体20の適宜の位置に形成された図示しないリブが外側箱体18と当接されることによって、差し込み量が規定される。そして、内側箱体20の外周面上の複数箇所に形成されたロック爪83が、収容孔28aの内周面の対応する位置に形成されたロック片と係合されることで、外側箱体18に固定されるようになっている。これにより、内側箱体20が収容孔28aへの挿入状態で外側箱体18に組み付けられて、これら内側箱体20と外側箱体18を含んで、箱本体12が形成されている。
なお、収容孔28aを形成する周壁において、内側箱体20の電気接続部66と対応する部位には、内側箱体20に向けて突出する凹状壁部85が形成されており、収容孔28aに下方から差し込まれた内側箱体20の突出壁68,68が、凹状壁部85の下方に位置される。これにより、突出壁68,68の間に配設された入力用バスバー70が、凹状壁部85の下端縁部86から下方に突出される。そして、突出壁68,68が内側箱体20の外面40から突出形成されていることにより、収容孔28aへの収容状態において、内側箱体20の外面40と収容孔28aの内面89との間には隙間:Sが形成されており、スプライス収容部42,42が、箱本体12の内部に形成された隙間:S内に配設されている。このようにして、スプライス収容部42でスプライス接続された複数の電線74,74,74が、箱本体12に固定される。
このような箱本体12には、図1に示したように、アッパケース14とロアケース16が組み付けられる。アッパケース14は、外周面の互いに反対側に形成された一対の弾性係止片90,90が、箱本体12の対応する位置にL字の板形状に突出形成された係合部92,92と箱本体12の外面との間に差し込まれて、係合部92,92の内面に形成された係合突起94,94と係合されることで、箱本体12に固定される。ロアケース16は、外周面の適当な位置に形成されて箱本体12側に突出する複数のロック枠96が、箱本体12の対応する位置に設けられたロック爪98とそれぞれ係合されることにより、箱本体12に固定される。これにより、箱本体12の上面の全体がアッパケース14で覆われて、スプライス収容部42が、ヒューズ装着部34やリレー装着部22,32等と共に、アッパケース14で覆われる。
本実施形態に従う構造とされた電気接続箱10においては、箱本体12を構成する内側箱体20の外面40に、スプライス収容部42が一体形成されている。そして、スプライス収容部42に複数の電線74の接続端子76と、バスバー80を差し込むことによって、複数の電線74を、バスバー80を介してスプライス接続することが出来る。これにより、ジョイントコネクタ等の別部材を要することなく、コスト効率良く複数の電線74をスプライス接続することが出来る。更に、スプライス収容部42で構成される複数の電線74のスプライス接続部分が、電気接続箱10から脱離することが無いことから、脱離に起因する他部材との干渉や衝突による異音の発生を防止することが出来る。
また、スプライス収容部42が、内側箱体20の外面40に設けられていることから、内側箱体20に設けられたコネクタ装着部36やヒューズ装着部34等と容易に区別することが出来、組立作業をより容易にすることが出来る。更に、スプライス収容部42を、内側箱体20に設けられた電気接続部66と同じ外面40で、電気接続部66の突出寸法よりも小さな突出寸法で形成したことにより、電気接続部66によって生じる内側箱体20の外面40と収容孔28aの内面89との隙間:Sを巧く利用して、スプライス収容部42をスペース効率良く配設することが出来る。そして、スプライス収容部42が箱本体12の内側に配設されることから、スプライス収容部42をアッパケース14で覆うことが出来て、特別な防水構造を設けることなく、コスト効率良く防水性を得ることも出来る。更に、複数のスプライス収容部42,42が、外面40の周方向で隙間を隔てて形成されており、スプライス収容部42,42の間に、水抜孔62が形成されている。これにより、スプライス収容部42が被水した場合でも、水抜孔62を通じて排水することが可能であり、スプライス収容部42に水が留まることに起因する電線74やバスバー80の腐食のおそれを軽減することが出来る。
更にまた、スプライス収容部42のバスバー差込スリット46が上方に開口されており、バスバー80が、スプライス収容部42に対して、ヒューズ装着部34やリレー装着部32へのヒューズやリレーの差込方向と同様に、上方から差し込まれるようになっている。これにより、バスバー80のスプライス収容部42への差込を、ヒューズやリレー等の装着と同じ工程で行なうことも可能となり、優れた製造効率を得ることが出来る。また、ヒューズやリレー等を装着する設備を用いてバスバー80のスプライス収容部42への差込を行なうことにより、より優れた製造効率を得ることも出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、スプライス収容部に形成される端子収容部の数は限定されず、2つのみでも良いし、4つ以上形成されていても良い。また、端子収容部の数は、スプライス接続される電線の数と必ずしも同数に設定されている必要は無く、予め形成された複数の端子収容部の一部を用いて、端子収容部よりも少ない本数の電線をスプライス接続する等しても良い。
また、前記実施形態におけるバスバーや電線の接続端子の具体的形状はあくまでも例示であって、接続端子としては従来公知の各形状のものが採用可能であるし、バスバーの具体的形状は、接続端子の具体的形状に応じて適宜に変更可能である。そして、前記実施形態におけるバスバー係止片54等のバスバーの保持構造や、端子係止片48等の接続端子の保持構造についても、バスバーや接続端子の具体的形状に応じて各種の形状が採用可能である。例えば、前記実施形態におけるバスバー80は、接続端子76がスプライス収容部42に収容された後に差し込まれることで、接続端子76で下方から支持されていたが、バスバー80に係合穴を貫接すると共に、スプライス収容部42内に該係合穴と係合する係合部を設ける等してバスバー80を単体でスプライス収容部42内に保持可能として、先にバスバー80をスプライス収容部42に収容した後に接続端子76を差し込んで、バスバー80と接続するようにしても良い。このようにすれば、ヒューズやリレー等の電気部品を装着した後に電線を接続する製造工程の場合等に、スプライス収容部への電線の差し込みを、ヒューズやリレーに接続する電線の接続工程と同工程で行なうことが出来る。
10:電気接続箱、12:箱本体、14:アッパケース(蓋部材)、18:外側箱体、20:内側箱体、22:リレー装着部(電気部品装着部)、28a,b:収容孔、30:ヒュージブルリンク装着部(電気部品装着部)、32:リレー装着部(電気部品装着部)、34:ヒューズ装着部(電気部品装着部)、36:コネクタ装着部(電気部品装着部)、38:周壁、40:外面、42:スプライス収容部、44:端子収容部、48:端子係止片、54:バスバー係止片、62:水抜孔、66:電気接続部、68:突出壁、70:入力用バスバー、72:端子挿通孔、74:電線、76:接続端子、80:バスバー、82:接続部

Claims (4)

  1. 電気部品装着部が設けられた箱本体に蓋部材が組み付けられると共に、スプライス接続された複数の電線が固定される電気接続箱において、
    前記箱本体が、外側箱体と内側箱体とを含んで構成されており、前記外側箱体に形成された収容孔に、前記内側箱体が挿入されて組み付けられる構造とされている一方、
    前記内側箱体が合成樹脂から形成されており、該内側箱体の周壁の外面には、前記内側箱体の外面と前記収容孔の内面との隙間に配設されるスプライス収容部が一体形成されており、
    該スプライス収容部が前記複数の電線がそれぞれ装着される複数の端子収容部を備える一方、前記スプライス収容部に複数の接続部を有するバスバーが装着されて、前記バスバーの前記複数の接続部がそれぞれ前記複数の端子収容部に収容配置されている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 電気部品装着部が設けられた箱本体に蓋部材が組み付けられると共に、スプライス接続された複数の電線が固定される電気接続箱において、
    前記箱本体が、外側箱体と内側箱体とを含んで構成されており、前記外側箱体に形成された収容孔に、前記内側箱体が挿入されて組み付けられる構造とされている一方、
    前記内側箱体が合成樹脂から形成されており、該内側箱体の周壁の外面には、前記複数の電線の接続端子と、該接続端子が接続される複数の接続部が形成されたバスバーとを収容するスプライス収容部が一体形成されており、
    前記内側箱体の周壁の外面の周方向に、複数の前記スプライス収容部が並列して形成されており、前記複数のスプライス収容部の間に水抜孔が形成されている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  3. 電気部品装着部が設けられた箱本体に蓋部材が組み付けられると共に、スプライス接続された複数の電線が固定される電気接続箱において、
    前記箱本体が、外側箱体と内側箱体とを含んで構成されており、前記外側箱体に形成された収容孔に、前記内側箱体が挿入されて組み付けられる構造とされている一方、
    前記内側箱体が合成樹脂から形成されており、該内側箱体の周壁の外面には、前記複数の電線の接続端子と、該接続端子が接続される複数の接続部が形成されたバスバーとを収容するスプライス収容部が一体形成されており、
    前記内側箱体の周壁の外面には、前記内側箱体の外部の電気部品と接続される電気接続部が突出して形成されており、該電気接続部が形成された前記周壁の外面に、前記電気接続部の前記周壁の外面からの突出寸法よりも小さな突出寸法をもって前記スプライス収容部が形成されている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  4. 前記スプライス収容部への前記バスバーの収容方向が、前記電気部品装着部への電気部品の装着方向と同方向とされている
    請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
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