JP5827292B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、庫内を撮影する撮影手段を備えた冷蔵庫に関するものである。
昨今の節電志向の高まりから、各種家電機器では様々な節電運転モードが搭載されており、代表的なものとしては、空調機の人の在否検知によるON/OFF制御や、人の動きの少ない夜間に運転能力を制限するセーブモード等が挙げられる。しかし、食品を管理する冷蔵庫においては、人の在否や昼夜を問わず、継続的な冷却運転が求められ、特に、庫内に多くの食品が投入された場合等は、より大きな冷却能力が求められる。したがって節電運転を実施する場合には、冷蔵庫の周囲環境やユーザの使用頻度だけではなく、庫内の収納負荷状況も把握する必要がある。
そこで、庫内の食品を写し、画像データで庫内の収納負荷状況を確認する従来の冷蔵庫として、CCDカメラが庫内側に埋め込まれたカメラ付ドアを用いた冷蔵庫が提案されている(例えば特許文献1参照)。この冷蔵庫では、カメラ付ドアが開く動作を利用し、貯蔵室内をパノラマ撮影するようにしている。
また例えば、冷蔵庫の運転負荷状態を表示し、ユーザに負荷の少ない運転を促す従来の冷蔵庫が提案されている(例えば特許文献2参照)。この冷蔵庫では、設定温度、扉開閉状況、圧縮機の運転状態、外気温度、急冷運転有無等により、現在の負荷レベルを算出して表示するようにしている。
特開2001−317858号公報(段落[0040]−[0049]、図4、図5) 特許第4749451号公報(段落[0012]−[0016]、図4−図8)
特許文献1に記載の冷蔵庫では、庫内の右端から左端まで撮影できるので、スミに置かれた食材も把握することができる。しかし、特許文献1の技術では、ドアに埋め込まれたカメラにより、ドアが開く動作を利用して複数の画像データを撮影し、複数の画像データを画像処理によって接続してパノラマ画像を取得している。よって、パノラマ画像を得るために必要なデータ容量及び演算処理量が多くなる。
また、特許文献1の技術では、得られる画像がドアの開閉速度によって異なり、特に開閉速度が大きい場合には、画像のブレを抑制して画像データを接続するのが困難であり、鮮明な画像を得るのが難しいという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、収納状況を把握するための庫内画像を得るにあたり、画像接続が不要でデータ容量及び演算処理量を低減することが可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、貯蔵室と、貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、扉の内面側に設置され、扉の開閉動作に伴って異なる視野範囲で貯蔵室内を撮影する撮影手段と、貯蔵室内において収納物によって遮られない位置であって且つ複数の視野範囲のうちの少なくとも何れかの視野範囲に入る位置に設けられた識別対象物と、撮影手段により得られた複数の画像データのうち、画像データを複数に分割した分割領域のうちの予め設定された第1の所定領域内に識別対象物が含まれる画像データ(以下、庫内選定画像データという)を選定する画像選定手段と、庫内選定画像データを保存する画像記憶手段と、庫内選定画像データに基づいて貯蔵室内の収納量を推定する収納量推定手段と、貯蔵室内の空気温度を検出する庫内温度検出手段と、収納量推定手段によって推定された貯蔵室内の収納量と、庫内温度検出手段によって検出された貯蔵室内の空気温度とに基づいて、貯蔵室内の冷却負荷である庫内冷却負荷を推定する庫内冷却負荷推定手段とを備えた、
ものである。
本発明によれば、収納状況を把握するための庫内画像を得るにあたり、画像接続が不要でデータ容量及び演算処理量を低減することが可能な冷蔵庫を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の概略構成図(正面図)である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室における、設置イメージの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室における、扉開動作時の冷蔵庫扉の各開度位置と、その各開度位置におけるカメラ視野範囲とを説明するための平面図である。 図4の各扉位置において得られた撮影データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室における、食品入出庫時の撮影データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷蔵室における、撮影データによる収納量推定方法の一例の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室における、温度履歴を示す実測データ(収納容積占有率:0%)の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室における、温度履歴を示す実測データ(収納容積占有率:40%)の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室における、温度履歴を示す実測データ(収納容積占有率:70%)の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の冷蔵室における、扉開閉動作時の撮影データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。 本発明の実施の形態5に係る冷蔵庫の冷蔵室における、扉開動作時の撮影データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る冷蔵庫の概略構成図(側面投影図)である。 本発明の実施の形態7に係る冷蔵庫が載置される宅内システムの概略構成図である。 本発明の実施の形態8に係る冷蔵庫が載置される宅内システム、及び宅外システムの概略構成図である。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の概略構成図(正面図)である。図2は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。
図1に示すように、冷蔵庫1000は、複数の貯蔵室を備えている。例えば、貯蔵室は、冷蔵室100、製氷室200、切替室300、冷凍室400、野菜室500からなる。詳細に説明すると、各貯蔵室は、上から冷蔵室100、製氷室200及び切替室300、冷凍室400、野菜室500の順で配置されている。冷蔵室100は、前面側を冷蔵室扉101、101aによって閉塞され、冷蔵室扉101側には、各貯蔵室温度の設定を行ったり、現在の温度情報、庫内の画像、収納状況、の表示が可能な操作パネル1が設置されている。なお、操作パネル1の設置位置は、冷蔵室100の冷蔵室扉101に限るものではなく、冷蔵室扉101aでもよいし、他の貯蔵室の扉や冷蔵庫1000の側面に設置されてもよい。
図2において、冷蔵室100は、内部に複数の冷蔵室棚板102(ここでは、102a〜102dの4段)が設置されており、複数の空間(棚)に仕切られた構成となっている。また、最下段の冷蔵室棚板102dによって、冷蔵室100とチルド室110は仕切られており、チルド室110の内部には、図示しないレール等の案内治具に沿って、冷蔵室扉101側へ引き出すことができるチルドケース111が設置されている。
また、冷蔵室扉101の内面には、冷蔵室100の天井面からチルド室110までを視野範囲とするカメラ2が設置されており、ユーザの視点と同じ冷蔵室扉101側から冷蔵室100内を撮影することが可能な構成となっている。そして、カメラ2の視野範囲内であって、冷蔵室棚板102cの前縁付近にはマーカー3が設置されている。マーカー3の設置位置は、冷蔵室棚板102cの前縁付近に限るものではなく、冷蔵室棚板102に載置される食品に遮られずに、カメラ2の視野範囲内に入る位置であればどこでもよい。しかし、ユーザにとって目障りとならないように、図3に示したように何れかの冷蔵室棚板102の前縁(冷蔵室扉101a側の端部)の左右どちらかの端に設けることが好ましい。また、マーカー3は、冷蔵室100内に収納される物品と区別できるものであればよい。
図3は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室における、設置イメージの一例を示す図であり、カメラ2は左側(向かって右側)の冷蔵室扉101の内面に、マーカー3は3段目の冷蔵室棚板102cの前縁近傍の、右側(向かって左側)側壁面に配置されている。これらの配置関係により、冷蔵室扉101の開閉動作により、カメラ2は水平方向に視野範囲を変更しながら冷蔵室100内部を撮影することが可能となる。そして、カメラ2は、マーカー3を視野範囲内に捉えることが可能となる。このとき、カメラ2の設置位置としては、冷蔵室扉101の回転軸になるべく近いほうが望ましい。回転軸に近いほど回転軌跡の半径が小さくなり、冷蔵室扉101の開閉時に、冷蔵室100内を視野範囲に捉える回転角度が増加する。
また、冷蔵庫1000の背面には、画像メモリ4、画像選定装置5、及び無線通信装置6を備えた制御装置が実装された、制御基板1001が設置されている。制御装置は例えばマイクロコンピュータ等で構成されている。画像メモリ4はカメラ2と接続されており、カメラ2によって撮影された冷蔵室100内の画像を記憶することができる。また画像選定装置5は、操作パネル1と、画像メモリ4と、例えば、Wi−FiやBluetooth(登録商標)等の通信モジュールを具備した無線通信装置6と接続されており、画像メモリ4に記憶された複数の画像の中から、後述の条件で選定した特定の画像を、操作パネル1に表示させる、あるいは、無線通信装置6を介してユーザ端末等へ送信することが可能な構成となっている。
次に、図1〜図3を用いて動作の一例について説明する。
カメラ2は、冷蔵室100内を連続的に撮影し、得られた画像は撮影時刻と共に画像メモリ4に記憶される。カメラ2は冷蔵室扉101の内面に設置されているので、冷蔵室扉101が閉じている間は常に固定された画像を、開閉動作時には冷蔵室扉101の開角度に伴って異なった視野範囲の画像を取得する。なお、撮影開始のトリガーは、操作パネル1からのユーザ操作によるものであってもよいし、扉開閉検知センサを設け、扉開閉検知センサで冷蔵室扉101の開放が検知されたことによるものであってもよい。
画像選定装置5は、画像メモリ4に記憶されたこれらの複数の画像データから、冷蔵室100内の状況を最も把握しやすい画像データを庫内選定画像データとして選定する。庫内選定画像データ以外の画像データは画像メモリ4から削除される。したがって、画像メモリ4には画像選定装置5によって選定された庫内選定画像データのみが時系列に記憶されることになる。そして、操作パネル1、無線通信装置6を介したユーザ端末において、画像メモリ4に記憶された現在及び過去の選定された画像データを呼び出して表示させることができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室における、扉開動作時の冷蔵庫扉の各開度位置と、その各開度位置における視野範囲とを説明するための平面図である。図4においてカメラ2及びマーカー3の位置は、図3に示した位置と同様である。図4においてグレーで示した部分が視野範囲を示している。また、図4において(a)は扉開度が小さい時(約30°)、(b)は扉開度が中程度の時(約45°)、(c)は扉開度が最適の時(約60°)を示している。また、図4Aは、図4の各扉位置において得られた撮影データの一例を示す図である。つまり、図4Aには、冷蔵室扉101を徐々に開いた際にカメラ2により撮影され、画像メモリ4に記憶された画像の抜粋を示している。
図4Aにおいて、第1の所定領域7は、画像/選定装置5にて画像を選定する際に使用する領域であり、図3に示した位置にカメラ2、及びマーカー3を設置した例では、画像データを縦9個、横9個に分割した領域のうち、左端中央(5段1列目)の領域に設定している。
図4に示すように、冷蔵室扉101の開度に伴って、カメラ2の視野範囲は、冷蔵室100に向かって右側から中央側へ移動する。(a)では画像の7〜8割が庫内左側壁面を撮影していたのに対し、(c)では、冷蔵室100内のほぼ全体を視野範囲内に捉えている。このとき、3段目の冷蔵室棚板102cの前縁近傍の、右側壁面に設置されたマーカー3は、(a)、(b)では視野範囲に捉えられていないが、(c)では第1の所定領域7に含まれている。
したがって、画像選定装置5は、マーカー3が第1の所定領域7内で撮影されたことを検出したことを以て、その画像が、冷蔵室100内の状況を最も把握しやすい画像であるということを判別し、その画像を抽出する。このとき、第1の所定領域7は、カメラ2及びマーカー3の配置や、収納状況確認対象の庫内領域に合わせて設定する必要があり、例えば、カメラ2が向かって左側の冷蔵室扉101a側に設置された場合には、画像データの右側に、また、チルド室110を集中的に撮影したい場合には、画像データの下側に第1の所定領域7を設定すればよい。つまり、収納状況確認対象の庫内領域を捉えた視野範囲内の何れかの領域にマーカー3を設置するとともに、その領域を第1の所定領域に設定しておき、画像を選定する際には、第1の所定領域にマーカー3が含まれる画像データを選定すればよい。
このように、冷蔵室扉101の内面にカメラ2を設置して、冷蔵室扉101の開閉動作時に庫内を連続的に撮影し、得られた画像データの中から、庫内に設置されたマーカー(識別対象物)が、特定の領域に含まれる画像データのみを抽出して、撮影時刻と共に保存することにより、庫内状況を最も把握しやすい画像を時系列で記憶することができる。よって、操作パネル1又はユーザ端末において、任意の時刻の庫内状況を把握することが可能である。このため、例えば、操作パネル1を操作して画像を操作パネル1上に表示させることで、冷蔵室扉101、101aを開けずに庫内の収納状況を確認することができ、無駄な冷却の抑制が可能となる。また、ユーザ端末にて、遠隔地、例えば買い物先で庫内の収納状況を確認することができるため、無駄な食材の買い過ぎや買い忘れを防止することが可能となる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室における、食品入出庫時の撮影データの一例を示す図である。そして、図5は、冷蔵室扉101の開閉時に、画像選定装置5によって庫内状況を最も把握しやすい画像として選定され、画像メモリ4に記憶された画像を時系列に並べたものである。初期状態を図4(c)で示した画像データとし、図5(a)は時刻Aにてビール103(図4A(c)参照)が出庫した時、図5(b)は時刻Bにてサラダ104(図5A(a)参照)が出庫した時、図5(c)は時刻Cにて牛乳105とケーキ106が入庫した時、に得られた画像データである。図5(a)〜(c)においても、図4(c)と同様に、第1の所定領域7にマーカー3が含まれていることが示されている。
ところで、画像選定装置5が、複数の画像の中から特定の画像を選定するにあたっては、上述したように、マーカー3が第1の所定領域7内で撮影されたかどうかを検出する必要がある。この検出を行うには、ドアが開く動作を利用して撮影した複数の画像のそれぞれについて、第1の所定領域7内についてのみ画像処理を行えばよい。よって、上記特許文献1に比べて演算処理量を低減できる。
また、複数の画像データの中から選定される画像データは1フレームの画像データであるため、上記特許文献1のように画像接続が不要であり、また、データ容量を低減できる。
図5に示すように、選定された画像データを時系列で確認することにより、冷蔵室扉101を開けずに庫内状況がわかるだけではなく、入庫時刻から、入庫した食品のおおよその賞味期限、消費期限を推定することが可能となり、画像により在庫食品を管理することが可能となる。よって、食品を廃棄する等の無駄を防ぐという効果が得られる。
また、このとき、画像メモリ4に記憶する画像データは、上述したように、マーカー3が第1の所定領域7に含まれる、扉開閉時における庫内状況を最も把握しやすい画像だけである。食品の入出庫には必ず扉開閉が伴うので、在庫食品を管理するうえで最低限の画像データのみを記憶し、不要な画像データを保管することなく、画像メモリ容量を節約できるという効果がある。
上述したように撮影画像によって在庫食品を管理することが可能であるが、食品の入出庫のみを管理するためには、扉開閉ごとに、今回の開閉時と前回の開閉時との差分画像を演算し、入庫又は出庫した食品を抽出してもよい。庫内の状況を確認するためには、撮影画像が必要であるが、入出庫であれば差分画像で充分であり、差分画像のほうが入出庫した食品をクローズアップしやすく、また、さらに画像メモリ容量を節約できるという効果がある。
なお、本実施の形態1では、冷蔵室100にカメラ2及びマーカー3を設置する構成を例に説明したが、これらの構成を適用する貯蔵室は任意である。冷蔵室100以外の貯蔵室において、例えばカメラ2を冷凍室400や野菜室500の天井面に設置し、マーカー3を、冷凍室400や野菜室500において前方へ引き出されるスライドケース内の所定の位置、例えばスライドケースの背面上端に設置してもよい。そして、上記と同様にカメラ2により撮影された画像のうち、マーカー3が第1の所定領域7に含まれる、庫内状況を最も把握しやすい画像のみを選定して記憶した場合も、同様の効果が得られる。
[実施の形態2]
実施の形態2は、庫内の収納量を推定し、推定結果をユーザに通知するようにしたものである。
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。なお、本実施の形態2で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図6において、冷蔵庫1000の背面に設置された制御基板1001には、画像メモリ4、画像選定装置5、及び無線通信装置6に加えてさらに、収納量推定装置8が実装され、画像選定装置5からの入力を受け、操作パネル1、及び無線通信装置6を介してユーザ端末に、冷蔵室100内の収納量推定結果を送信する構成となっている。
次に、図6を用いて動作の一例について説明する。動作についても、実施の形態1と同一の箇所については説明を割愛する。
本実施の形態2では、画像選定装置5によって選定された画像を用いて、収納量推定装置8が冷蔵室100内の収納量を推定し、操作パネル1や、無線通信装置6を介したユーザ端末に、冷蔵室100内の収納量推定結果を送信して表示させることができる。
図7は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷蔵室における、撮影データによる収納量推定方法の一例の説明図である。図7には、カメラ2及びマーカー3を図3に示した位置に設置し、冷蔵室扉101を開閉した際に、画像選定装置5によって選定され、画像メモリ4に記憶された、収納量の異なる画像を抜粋したものを示している。(a)は収納がない場合、(b)は収納量が少ない場合、(c)は収納量が多い場合に得られた画像データである。図7の黒枠は、画像データを縦9個、横9個に分割した領域のうち、食品等の収納物がある収納物存在領域9の集合部分を囲った収納物存在領域枠90である。図7(a)〜(c)においても、第1の所定領域7にマーカー3が含まれていることが示されている。
図7において、収納物がある(b)及び(c)の画像データと(a)の収納がない場合の画像データとを比較することにより、食品等の収納物が存在する収納物存在領域9を抽出することが可能となる。このとき、例えば全9×9=81領域のうち、収納物存在領域9の数を算出し、「81」で除算することで、収納物による容積占有率、すなわち収納量をおおよそ推定することができる。
具体的には、収納量の少ない(b)では、収納物存在領域9の数が28であるため、収納物による容積占有率は、(28/81)×100≒35%、収納量の多い(c)では収納物存在領域9の数が57であるため、(57/81)×100≒70%となる。収納量推定装置8は、以上の計算を行うことで、収納量を推定する。また、収納量推定装置8はこの収納量推定結果を、無線通信装置6を介してユーザ端末に送信することにより、ユーザは例えば遠隔地にて買い物中に収納余力を把握でき、収納できない無駄な買い物等を防ぐことができるという効果が得られる。
[実施の形態3]
実施の形態3は、庫内の収納量及び庫内の空気温度に基づいて庫内の冷却負荷を推定し、推定結果をユーザに通知するようにしたものである。
図8は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。なお、本実施の形態3で特に記述しない項目については実施の形態1、又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
実施の形態3では、実施の形態2の構成に加えてさらに、冷蔵室100の背面壁に冷蔵室100内の空気温度を検出する庫内温度センサ10が設置されている。また、冷蔵庫1000の背面に設置された制御基板1001には、画像メモリ4、画像選定装置5、無線通信装置6、及び収納量推定装置8に加えてさらに、庫内冷却負荷推定装置11が実装されている。
次に、図8を用いて動作の一例について説明する。動作についても、実施の形態1、又は実施の形態2と同一の箇所については説明を割愛する。
本実施の形態3では、庫内冷却負荷推定装置11が、収納量推定装置8による冷蔵室100内の収納量推定結果と、庫内温度センサ10による冷蔵室100内の空気温度検出結果とを用いて冷蔵室100内の冷却負荷を推定する。そして、庫内冷却負荷推定装置11は、操作パネル1や、無線通信装置6を介したユーザ端末に、冷蔵室100内の冷却負荷推定結果を送信して表示させることができる。
ここで、冷蔵庫1000に食品を保管する場合、食品の品質を維持するためには、食品の冷却負荷に適した温度で冷却する必要がある。一般的に冷却負荷は収納量に比例するが、必ずしもそうとは限らない場合がある。例えば、収納量が小さくても収納物の熱負荷が大きい場合には冷却負荷が大きくなり、この場合、それ以上の収納量増加は食品の品質劣化を招く。一方、収納量が多くても庫内温度が低温で温度が安定していれば、冷却負荷は小さくなり、この場合、収納量を減少させる必要はなく、その状況において設定温度を低くすると、逆に食品が凍結して品質劣化する場合もある。したがって、冷却負荷を推定するには、食品の収納量だけではなく、庫内の空気温度も反映させることが望ましい。
そこで、本実施の形態3では、収納量推定装置8による収納量推定結果に、庫内温度センサ10による空気温度検出結果を反映させ、庫内冷却負荷推定装置11によって、収納量と庫内空気温度との両方を考慮した冷蔵室100内の冷却負荷を推定している。
図9〜図11は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室における、温度履歴を示す実測データの一例を示す図である。図9は収納容積占有率:0%、図10は収納容積占有率:40%、図11は収納容積占有率:70%において、まず冷蔵室扉101を1分間全開にした後、24時間運転した際の、庫内各位置の温度、及び消費電力の実測値である。図9〜図11のそれぞれにおいて(a)は冷蔵室100内の主要温度と消費電力、(b)は冷蔵室100内の棚温度、(c)は冷蔵室100内の扉棚温度の実測結果である。
(a)には、冷蔵室天井面の平均温度12、冷蔵室背面の平均温度13、冷蔵室100の背面に設置された吹出口から供給される冷却空気の平均温度14、冷蔵庫1000全体の消費電力15を示している。(b)には、冷蔵室棚板102によって4段に仕切られた、冷蔵室100内各棚のマス温度16を示しており、より詳しくは、冷蔵室棚最上段のマス温度16a、冷蔵室棚2段目のマス温度16b、冷蔵室棚3段目のマス温度16c、冷蔵室棚最下段のマス温度16dを示している。(c)には、冷蔵室扉101の裏面に3段分設置された、冷蔵室100内各扉棚(図示せず)のマス温度17を示しており、より詳しくは、冷蔵室扉棚上段のマス温度17a、冷蔵室扉棚中段のマス温度17b、冷蔵室扉棚下段のマス温度17cを示している。なお、収納物は袋入りインスタントラーメンで模擬し、(b)に示される冷蔵室100内各棚のマス温度16の測定位置は、収納物より背面側となっている。なお、マス温度とは、その空間の熱容量を考慮した空気温度で、実際には該当空間の大きさに対する真鍮円柱の温度である。
図9〜図11より、(a)〜(c)の庫内温度履歴において、収納容積占有率が高いほど、収納物より背面側に配置されている、冷蔵室棚板102のマス温度16は低温になっていることが示されている。また、収納容積占有率が高いほど、収納物より扉側に配置されている、冷蔵室100内各扉棚のマス温度17は高温になっていることが示されている。つまり、収納物により、冷却空気の冷蔵室扉101側への供給が阻害されていることが示されている。
特に、図11の収納容積占有率:70%の場合は、冷蔵室100内下方の棚温度である、冷蔵室棚3段目のマス温度16c、及び冷蔵室棚最下段のマス温度16dが0℃以下まで低下している。一方の冷蔵室100内上方の扉棚温度である、冷蔵室扉棚上段のマス温度17aは13〜14℃を維持しており、冷蔵温度帯から外れ、食品の劣化を促進させる温度環境となっていることが示されている。
なお、図9〜図11のそれぞれの(a)において全消費電力15が0に下がっているのは、冷蔵庫1000の冷却する冷媒回路の圧縮機がOFFされたことを示しており、圧縮機がOFFの間は、空気搬送装置のみが駆動する運転となる。収納容積占有率:0〜70%において、全消費電力15の最大値は50W程度を維持しているが、収納容積占有率が高いほど圧縮機をOFFする回数が減少しており、消費電力量としては増加していることが示されている。
冷蔵庫1000内の収納量と庫内温度とには上記の様な関係があることから、庫内冷却負荷推定装置11は、収納量推定装置8による収納量推定結果に加えてさらに庫内温度センサ10による空気温度検出結果を用いて、冷蔵室100内の冷却負荷を推定する。
そして、庫内冷却負荷推定装置11は、操作パネル1や、無線通信装置6を介したユーザ端末に、冷蔵室100内の庫内冷却負荷推定結果を送信して表示させている。なお、庫内冷却負荷推定結果に加えて、収納量推定結果も併せて送信して表示するようにしてもよい。
よって、収納量としては余裕があっても、これ以上収納すると食品の保存品質が低下するといった情報、また、庫内冷却負荷が小さいので設定温度を上げても支障がない等の情報をユーザに開示することができる。
このように、ユーザに対し、庫内の収納量及び庫内冷却負荷推定結果を通知できるため、食品の保存品質を維持したうえで、最適な収納や冷却方法、省エネ行動等を啓蒙することができるという効果が得られる。
ここで、図8において、庫内温度センサ10は、3段目の冷蔵室棚板102cの背面壁に設置されているが、設置位置はこの場所に限るものではない。すなわち、庫内温度センサ10の設置位置は、冷蔵室100内の空気温度を代表できる位置であれば、他の冷蔵室棚板102の背面壁でも、あるいは冷蔵室扉101側でもよい。特に、図9〜図11に示したように、収納量増加によって最も温度上昇が著しい、冷蔵室扉棚上段のマス温度17aの測定位置付近に庫内温度センサ10を設置すれば、品質劣化の可能性をいち早く検知し、ユーザに注意を促すことが可能となる。
[実施の形態4]
実施の形態4は、マーカー3を、電力を投入することによって発光する照明機能を有する構成とすると共に、冷蔵室扉101の開閉状態及び開閉方向を判別し、判別結果をマーカー3のON/OFF制御に利用することで、マーカー3による消費電力の低減を図るようにしたものである。
図12は、本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。なお、本実施の形態4で特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
実施の形態4では、実施の形態1の構成に加えてさらに、冷蔵室扉101と接する、冷蔵室100の本体側に扉開閉検知センサ18が設置されている。扉開閉検知センサ18としては、例えば、冷蔵室扉101に埋め込まれたマグネット(磁石)の近接を、冷蔵庫本体側に設置された一対のリードスイッチが距離によって検出するマグネット方式が一般的である。また、冷蔵庫1000の背面に設置された制御基板1001には、画像メモリ4、画像選定装置5、及び無線通信装置6に加えてさらに、マーカー照明制御装置19が実装されている。本実施の形態4において冷蔵室棚板102の前縁付近に設置されたマーカー3はLED等の発光素子で構成されており、マーカー照明制御装置19のON/OFF信号によって、点灯又は消灯する構成となっている。
次に、図12を用いて動作の一例について説明する。動作についても、実施の形態1〜実施の形態3と同一の箇所については説明を割愛する。
本実施の形態4では、マーカー照明制御装置19は、画像選定装置5によって選定された画像を用いて冷蔵室扉101の開閉方向を判定する扉開閉方向判別装置19aを有している。また、マーカー照明制御装置19は、扉開閉検知センサ18及び扉開閉方向判別装置19aからの入力に基づいてマーカー3にON/OFF信号を送信する構成となっている。具体的には、マーカー照明制御装置19は、扉開閉検知センサ18によって冷蔵室扉101の開状態が検知された場合、マーカー3にON信号を送信して点灯させ、扉開閉方向判別装置19aによって閉動作が検知された場合、直ちにマーカー3にOFF信号を送信して消灯させる。この制御により、マーカー3の点灯時間を必要最小限に制限することが可能となる。
なお、上記では、マーカー照明制御装置19は、扉開閉検知センサ18により冷蔵室扉101の開状態が検知されるとマーカー3をONするようにしていたが、扉開閉方向判別装置19aの判別結果も加味してマーカー3をONするようにしてもよい。すなわち、扉開閉検知センサ18によって冷蔵室扉101の開状態が検知されたうえで、扉開閉方向判別装置19aによって冷蔵室扉101の開動作が判別されたときに、マーカー3にON信号を送信して点灯させるようにしてもよい。
図13は、本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の冷蔵室における、扉開閉動作時の撮影データの一例を示す図である。図13には、カメラ2及びマーカー3を図3に示した位置に設置し、冷蔵室扉101を開閉した際に画像メモリ4に記憶された、扉開度の異なる画像の抜粋を示している。(a)は画像選定装置5によって選定された、扉開度が最適の時「基準」(約60°)、(b)は「基準」からさらに冷蔵室扉101が開動作をした時(約90°)、(c)は「基準」から冷蔵室扉101が閉動作をした時(約45°)に得られた画像データである。
図13において、(a)の「基準」では、マーカー3は第1の所定領域7に含まれていたのに対し、(b)では、マーカー3が(a)より右方向に移動し、冷蔵室扉101が開動作をしたことが判別できる。逆に(c)では、マーカー3が画像から消失している。すなわち(c)では、マーカー3は左端に存在した(a)より、さらに左方向に移動するため画像からマーカー3が消失する。扉開閉方向判別装置19aは、このような冷蔵室扉101の開閉に伴うマーカー3の画像上の位置移動を用いて扉開閉方向を判別する。
具体的には扉開閉方向判別装置19aは、扉開度が最適の時以降に得られた一連の画像において、マーカー3が右側に移動していれば「扉開動作」と判別し、扉開度が最適の時以降に得られた一連の画像において、マーカー3が画像から消失していれば、「扉閉動作」と判別する。
またマーカー3を発光素子で構成することにより、カメラ2がマーカー3を識別しやすくなるだけでなく、以下の効果が得られる。すなわち、マーカー3は冷蔵室棚板102の前縁付近に設置されているので、冷蔵室棚板102上に収納物が満載され、冷蔵室100の天井面や背面に設置された庫内照明が収納物によって覆われた場合においても、冷蔵室扉101側からの照明の役割を果たす。よって、冷蔵室100内の明るさを維持することが可能であり、鮮明な画像を得ることができるという効果が得られる。
なお、マーカー3の設置位置としては、冷蔵室棚板102上に載置される食品によって死角にならない位置であればよい。例えば、扉開閉方向を判別しやすいように、図13(a)の「基準」位置よりも扉開度が小さい時にカメラ2の視野範囲に入る位置にマーカー3の位置を移動してもよい。第1の所定領域7の設定領域を変更することにより、最適な扉開度を選定するという本来の目的を損なうことなく、扉開閉方向を判別するという効果が得られる。
[実施の形態5]
実施の形態5は、庫外の空気温度及び庫外の照度負荷に基づいて庫外の冷却負荷を推定し、推定結果を冷蔵庫1000の冷却制御にフィードバックするようにしたものである。
図14は、本発明の実施の形態5に係る冷蔵庫の冷蔵室における、冷蔵室の概略構成図(側面投影図)である。なお、本実施の形態5で特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態4と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
実施の形態5では、実施の形態4の構成に加え(扉開閉検知センサ18は省略)てさらに、冷蔵庫1000の背面壁に、庫外(冷蔵庫周辺)の空気温度を検出する庫外温度センサ20が設置されている。また、冷蔵庫1000の背面に設置された制御基板1001には、画像メモリ4、画像選定装置5、無線通信装置6、及び扉開閉方向判別装置19aに加えてさらに、照度推定装置21と庫外冷却負荷推定装置22とが実装されている。
次に、図14を用いて動作の一例について説明する。動作についても、実施の形態1〜実施の形態4と同一の箇所については説明を割愛する。
本実施の形態5では、画像選定装置5によって選定された画像と、扉開閉方向判別装置19aによる冷蔵室扉101の開閉方向判定結果とを用いて、照度推定装置21が庫外(冷蔵庫周辺)の照度を推定する。そして、庫外冷却負荷推定装置22が、照度推定装置21で推定された照度推定結果と、庫外温度センサ20により検知された庫外の空気温度検出結果とを用いて、冷蔵庫1000が載置された環境の冷却負荷(以下、庫外冷却負荷という)を推定する。庫外冷却負荷推定装置22は庫外冷却負荷推定結果を、操作パネル1や、無線通信装置6を介してユーザ端末に送信して表示させることができる。
図15は、本発明の実施の形態5に係る冷蔵庫の冷蔵室における、扉開動作時の撮影データの一例を示す図である。図15には、カメラ2及びマーカー3を図3に示した位置に設置し、冷蔵室扉101を開閉した際に画像メモリ4に記憶された、扉開度、及び撮影時刻の異なる画像の抜粋を示している。(a)は画像選定装置5によって選定された、扉開度が最適の時「基準」(約60°)の画像データ、(b)は「基準」からさらに冷蔵室扉101を開動作をし(約90°)、昼間に撮影された画像データ、(c)は同様に「基準」から冷蔵室扉101が開動作をし(約90°)、夜間に撮影された画像データである。なお、以下では、(b)、(c)のように庫外が写っている画像を、庫外画像という。
図15において第2の所定領域23は、画像選定装置5にて庫外画像を選定する際に使用する領域である。図3に示した位置にカメラ2、及びマーカー3を設置した例では、画像データを縦9個、横9個に分割した領域のうち、中央(5段5列目)の領域に第2の所定領域23を設定している。つまり、冷蔵室扉101の開閉動作により、カメラ2は水平方向に視野範囲を変更しながら冷蔵室100内部を撮影するが、カメラ2により撮影された一連の複数の画像のうち庫外が写っている画像データにおけるマーカー3の位置(9×9の領域のどの領域か)を予め確認し、その領域を第2の所定領域23に設定する。
図15において、(a)の庫内を撮影するうえで扉開度が最適の時では、マーカー3は第1の所定領域7に含まれていたのに対し、(b)及び(c)では、マーカー3が(a)より右方向に移動しているので、扉開閉方向判別装置19aにより冷蔵室扉101が開動作をしたことが判別できる。さらに(b)及び(c)ではマーカー3が第2の所定領域23に含まれているので、得られた画像が庫外を撮影しているものだと判別することができる。よって、画像選定装置5は、庫内選定画像データを得て以降に扉開閉方向判別装置19aによって冷蔵室扉101の開動作が判別され、マーカー3が第2の所定領域23に含まれる画像データを得た際、その画像データを庫外選定画像データとして選定する。なお、扉開閉方向判別装置19aの判別結果がどうであれ、マーカー3が第2の所定領域23に含まれる画像データを庫外選定画像データと選定してもよい。
そして、照度推定装置21は、庫外を撮影している分割領域(図15では左2列分の分割領域)における輝度データから、庫外の照度を推定することが可能となる。また、照度推定装置21は、画像データと共に記憶される撮影時刻から、図15の(b)は昼間に撮影されたもので、(b)において特に明るい部分(8〜9段目の破線部分107)は日射によるもの、(c)は夜間に撮影されたもので、照度は照明によるものであるという判断をすることが可能となる。
一般的に、冷蔵庫の冷却制御では、庫内の各貯蔵室の設定温度を目標として冷却する以前に、庫外の空気温度によって、圧縮機の運転率等の基本制御が決まっている。すなわち、庫外が低温であれば、圧縮機の運転を抑制する代わりに凍結防止用のヒータを運転し、逆に高温であれば、圧縮機の運転率やデフロスト運転の頻度を上げ、不具合なく冷却できるように最適化を図る、といった制御を行っている。このとき、庫外の空気温度に加えて日射や照明も考慮して庫外の冷却負荷(環境負荷)を推定し、その推定結果(庫外冷却負荷推定結果)を圧縮機の運転制御に反映すれば、無駄な運転を抑制し、省エネにもなるという効果が期待できる。
具体的には例えば、庫外の空気温度が低くても、日射が強ければ庫外冷却負荷が高いと推定し、冷却能力を維持する必要があるといった判断が行える。あるいは、夜間において庫外の空気温度が高温であったとしても、そのときに照明が点灯していれば、庫外の空気温度が高温であるのは照明によるものであり、夜間であるため、庫外冷却負荷は低いと推定し、冷却能力をそれほど高くしなくてもよい等の判断が行える。このような庫外冷却負荷の推定、及びこの推定結果に基づく冷却能力の判断を行うことで、食品の保存品質を維持するうえで、過不足ない冷却運転を自動で実施することが可能となる。つまり、無駄な運転を抑制した最適な冷却運転が可能となり、省エネにもなるという効果が得られる。
庫外冷却負荷推定装置22は、以上のような庫外冷却負荷推定の考え方に基づいて、庫外の空気温度及び庫外の照度を用いて庫外冷却負荷を推定する。なお、庫外冷却負荷推定装置22は、さらに必要に応じて画像データが撮影された撮影時刻も考慮して庫外冷却負荷を推定する。
図14では、扉開閉検知センサ18を省略しているが、図12に示した実施の形態4と同様に、扉開閉検知センサ18の信号を扉開閉方向判別装置19aに入力し、またマーカー3を発光素子で形成して、マーカー照明制御装置19からマーカー3にON/OFF信号を送ってもよい。また、マーカー3の設置位置、及び第2の所定領域23の設定領域は、図15に示した位置に限るものではなく、冷蔵室棚板102上に載置される食品によって死角にならない位置であればよい。例えば、庫外の照度を推定しやすいように、より庫外の撮影範囲が広くなる位置にマーカー3を移動(設置)し、それに合わせて第2の所定領域23を設定してもよい。
[実施の形態6]
実施の形態6は、庫内外の冷却負荷推定結果を冷蔵庫1000の冷却制御にフィードバックするにあたり、実際に制御される具体的な構成要素及び構成要素の具体的な制御について説明するものである。
図16は、本発明の実施の形態6に係る冷蔵庫の概略構成図(側面投影図)である。なお、本実施の形態6で特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態5と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。図16には、冷蔵庫1000に備えられた、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷凍サイクル回路と、この冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路とを示している。
冷凍サイクル回路は、圧縮機1002、圧縮機1002から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器(図示せず)、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる絞り装置(図示せず)、及び、絞り装置で膨張した冷媒によって各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷却器1003等を備えている。圧縮機1002は、例えば、冷蔵庫1000の背面側の下部に配置されている。冷却器1003は、後述する冷却風路1010に設けられている。また、冷却風路1010には、冷却器1003で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための(換言すると、冷蔵庫1000内で空気を循環させるための)空気搬送装置1004も設けられている。
この冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路は、冷却風路1010、戻り風路1020、冷蔵室戻り風路108、及び野菜室戻り風路501等から構成されている。冷却風路1010は、例えば冷蔵庫1000の背面部に形成されており、冷却器1003にて冷却された空気が、各貯蔵室に搬送される通風路である。各貯蔵室への冷却空気の流入量は、冷却風路1010内に設置されたダンパ(図16では、冷蔵室用の冷蔵室ダンパ109のみ図示)によって調節される。戻り風路1020は、各室を冷却した空気が、冷却器1003へ搬送される通風路である。冷蔵室戻り風路108は、冷蔵室100及びチルド室110を冷却した空気が、野菜室500に搬送される通風路である。冷蔵室100及びチルド室110を冷却した空気は、野菜室戻り風路501において野菜室500を冷却した空気と混合され、冷却器1003に搬送される。
図16において、冷蔵庫1000の背面に設置された制御基板1001には、実施の形態3及び実施の形態5の構成に加えてさらに、冷却制御装置24が実装されている。冷却制御装置24は、圧縮機1002、空気搬送装置1004、冷蔵室ダンパ109やその他の貯蔵室のダンパ(図示せず)に接続され、これらの各機器を制御する。冷却制御装置24は、庫内冷却負荷推定装置11及び庫外冷却負荷推定装置22の少なくとも一方から入手した冷却負荷推定結果にしたがって、圧縮機1002、空気搬送装置1004、及び冷蔵室ダンパ109やその他の貯蔵室のダンパ(図示せず)の少なくとも1つに制御信号を送信して貯蔵室に対する冷却能力を変更する。また、冷却制御装置24は、操作パネル1、及び無線通信装置6を介してユーザ端末に、庫内外の冷却負荷推定結果や、各機器への制御内容、及び各貯蔵室の設定温度等を送信する構成となっている。
次に、図16を用いて動作の一例について説明する。動作についても、実施の形態1〜実施の形態5と同一の箇所については説明を割愛する。
冷蔵庫1000では、一般的に冷却器1003で冷却された庫内空気(例えば−30℃〜−25℃)が、空気搬送装置1004によって冷却風路1010を経由して各貯蔵室へ搬送され、各貯蔵室を冷却した後の戻り空気が、戻り風路1020を経由して再度冷却器1003に戻る周回風路となっている。そして、冷蔵室ダンパ109を初めとする、複数のダンパの開閉によって各貯蔵室への冷却空気の流入量を調節することにより、各貯蔵室に対して個別の温度設定を行っている。
例えば、最も低温設定となる冷凍室400(例えば−22℃〜−16℃)の流入ダンパはほぼ全開とし、最も高温設定となる野菜室500(例えば3℃〜9℃)の流入ダンパはほぼ全閉としている。そして、野菜室500より温度設定の低い冷蔵室100(例えば0℃〜6℃)及びチルド室110(例えば0℃〜2℃)を冷却した戻り空気で野菜室500を間接冷却する等して、貯蔵室内の温度を調整している。
ここで、冷却過剰や冷却不足に対応して、各貯蔵室の温度設定は±2〜3℃程度の調整が可能であり、例えば、冷凍室400は−25℃〜−13℃程度、冷蔵室100は−2℃〜9℃程度の範囲で設定変更が可能である。
冷却不足により、特定の貯蔵室が低温設定された場合、例えば冷蔵室100のみを低温化する場合には、冷蔵室ダンパ109の開度を大きくすることによって、冷蔵室100への冷却空気の流入量を増加させる。また、複数の貯蔵室を低温化する必要がある場合には、圧縮機1002の回転数や空気搬送装置1004による搬送風量を増加させ、冷凍サイクルの冷却能力を上昇させる必要がある。よってこの場合、冷蔵庫1000の消費電力は増加する。逆に冷却過剰により、貯蔵室を高温化する場合には、特定の貯蔵室に対してはダンパの開度を小さくして、冷却空気の流入量を減少させる。また、複数の貯蔵室を高温化する場合は、圧縮機1002の回転数や空気搬送装置1004による搬送風量を減少させればよく、冷蔵庫1000の消費電力は減少する。
冷蔵庫1000の消費電力は、ルームエアコンやIHクッキングヒータ等の他の家電機器に比べて小さいが、食品を管理しているために冷却を停止(電源OFF)することができない。このため、節電運転を実施するためには、食品の保存状況や周囲の環境負荷に応じて、各貯蔵室の設定温度を上昇させる必要がある。例えば、貯蔵室内の食品保存量が少ない場合や、外気が低温で特に夜間の場合等では、冷却能力が過剰となるので、設定温度を上昇させても食品の保存品質を損なうことなく、節電運転することが可能となる。
そこで、本実施の形態6では、庫内冷却負荷推定装置11により推定された庫内冷却負荷推定結果、及び庫外冷却負荷推定装置22による庫外冷却負荷(環境負荷)推定結果を入力として、冷却制御装置24が、庫内外の冷却負荷に応じて、圧縮機1002及び空気搬送装置1004を制御する。例えば、庫内冷却負荷や庫外冷却負荷が小さく、冷却能力に余裕がある場合には、冷却制御装置24は、圧縮機1002の回転数、及び空気搬送装置1004による搬送風量を減少させる信号を圧縮機1002及び空気搬送装置1004に送信する。これにより、食品の保存品質を維持しつつ消費電力レベルを低減することが可能となる。つまり、食品の保存品質を維持するうえで、過不足のない最適な冷却運転を自動で実施することが可能となる。
また、冷却制御装置24は、特定の貯蔵室のみの冷却負荷が急増した場合、以下の制御を行う。具体的には例えば、朝食時や夕食時に冷蔵室100の扉開閉が頻発して冷蔵室100の冷却負荷が上昇した場合、冷却制御装置24は、冷蔵室100の冷却負荷が急増したという信号を庫内冷却負荷推定装置11から受信することになる。この場合、冷却制御装置24は、冷蔵室ダンパ109の開率を大きくすると共に、圧縮機1002の回転数、及び空気搬送装置1004による搬送風量を減少させる信号を圧縮機1002及び空気搬送装置1004に送信する制御を行う。これにより、冷却負荷が上昇した冷蔵室100に集中的に冷却空気を流入させて冷却することができ、冷蔵庫1000全体としての消費電力レベルを低減することが可能となる。
[実施の形態7]
実施の形態7は、冷蔵庫1000が設置される宅内システム2000に関するものである。
図17は、本発明の実施の形態7に係る冷蔵庫が設置される宅内システムの概略構成図である。なお、本実施の形態7で特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態6と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図17に示す宅内システム2000は、冷蔵庫1000を含めた、ルームエアコン、給湯器、IHクッキングヒータ、照明機器等の各家電機器、電力計測装置2002及び宅内コントローラ2004を備えている。冷蔵庫1000は、実施の形態1〜実施の形態6の何れかの冷蔵庫1000の構成を備えていることに加えて、宅内コントローラ2004との通信機能等をさらに備えている。各家電機器及び電力計測装置2002は、電灯線によって系統電源2001と接続され、電力が供給されている。
電力計測装置2002は、各家電機器に供給される電力(消費電力)、及び系統電源2001から供給される全電力を、例えばCT等の電力計測端子2003によって計測し、履歴を保存することができる。
また、各家電機器、及び電力計測装置2002のそれぞれには、宅内コントローラ2004と双方向通信するための無線通信装置6が、内蔵又は外部に接続されている。無線通信装置6としては、Wi−FiやBluetooth(登録商標)等の通信モジュールが想定されるが、各家電機器及び宅内コントローラ2004は同じ宅内に載置されているので、例えばシリアルインターフェースやドライバ等を用いて有線で接続してもよい。
宅内コントローラ2004は、電力計測装置2002から入手した、各家電機器の消費電力や系統電源2001の供給電力、及び各家電機器から入手した運転状態や周囲環境の情報を管理し、各家電機器に対して制御変更指示を送信することも可能な構成となっている。
次に、図17を用いて動作の一例について説明する。動作についても、実施の形態1〜実施の形態6と同一の箇所については説明を割愛する。
図17において、冷蔵庫1000、ルームエアコン、給湯器、IHクッキングヒータ、照明機器等の各家電機器は、系統電源2001から電力を供給されて運転を実施する。また、これらの各家電機器は、継続的に、あるいは要求があった際に、無線通信装置6を介して、宅内コントローラ2004に運転状態の情報や周囲環境の情報を送信する。運転状態の情報としては、例えば冷蔵庫1000では、各貯蔵室の設定温度、実際の温度履歴、製氷運転や急冷運転の有無等の運転モード、さらに給水タンクの空状態、扉の開状態等のアラート情報等がある。また周囲環境の情報としては、例えばルームエアコンでは、吸込空気から検出される室内の空気温度や空気湿度、照明機器では、室内の照度等の情報がある。宅内コントローラ2004は、受信した運転状態の情報や周囲環境の情報を管理する。
電力計測装置2002は、電力計測端子2003によって各家電機器に供給されている電流を測定しており、各家電機器の消費電力及び系統電源2001の供給電力を算出し、無線通信装置6を介して、宅内コントローラ2004に電力情報を送信する。
宅内コントローラ2004は、電力計測装置2002から入手した、各家電機器の消費電力や系統電源2001の供給電力、及び各家電機器から入手した運転状態の情報や周囲環境の情報をもとに各家電機器に対して制御変更指示を送信する。例えば、各家電機器の消費電力合計が、系統電源2001の供給可能電力に迫っている場合には、宅内の電力消費を抑えるために次のような制御を行う。すなわち、宅内コントローラ2004は、特に消費電力の大きい家電機器に対して節電指示を送信したり、冷蔵庫1000については、貯蔵室の設定温度と実際の温度履歴とから冷却過剰か否かを判断し、冷却過剰と判断した場合に設定温度の上昇を指示したりする。
さらに冷蔵庫1000では、実施の形態6で述べたように、冷却制御装置24が、庫内冷却負荷推定装置11及び庫外冷却負荷推定装置22にて推定された庫内外の冷却負荷に応じて、圧縮機1002及び空気搬送装置1004を制御している。
上記実施の形態5では、庫外冷却負荷推定装置22は、庫外の冷却負荷(環境負荷)を推定するにあたり、扉開閉方向判別装置19a、庫外温度センサ20、及び照度推定装置21から情報を入手していた。しかし、本実施の形態7では、庫外冷却負荷推定装置22は、例えばルームエアコンによる室内の空気温湿度情報、及び照明機器による室内の照度情報を、宅内コントローラ2004を介して入手することが可能である。よって、冷蔵庫1000に扉開閉方向判別装置19a、庫外温度センサ20、及び照度推定装置21が無くても、庫外冷却負荷推定装置22はルームエアコン及び照明機器から得た情報に基づいて庫外の冷却負荷を推定可能となり、より簡単な冷蔵庫構成で実施の形態5と同様の効果が得られる。
また、冷蔵庫1000は、宅内コントローラ2004を介して室内の空気湿度情報を入手することができるので、冷蔵庫1000の運転に湿度情報を反映することが可能となる。例えば、庫外冷却負荷推定装置22における冷却負荷の推定に、潜熱負荷を考慮することができる。また、低湿度の場合は扉開閉による霜付の可能性も低減するので、最も消費電力が大きくなる運転である霜取運転の回数を削減する、あるいは霜取運転を行う時間間隔を延長するといったこともできるようになり、大幅な消費電力の低減効果が得られる。
[実施の形態8]
実施の形態8は、実施の形態7の宅内システム2000が宅外システム3000から情報を入手可能とした構成に関するものである。
図18は、本発明の実施の形態8に係る冷蔵庫が載置される宅内システム、及び宅外システムの概略構成図である。なお、本実施の形態8で特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態7と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図18においては、実施の形態7で示した宅内システム2000内にブロードバンドルーター2005を設置し、宅内コントローラ2004は、ブロードバンドルーター2005を経由して宅外システム3000のネットワークであるインターネット3001に接続されている。さらにインターネット3001は、各種電力情報や天気予報等の環境情報が格納されている外部サーバーであるクラウドサーバ3002と、スマートフォンや携帯タブレット等のユーザ端末3003とに接続されている。よって、宅内コントローラ2004は、クラウドサーバ3002から電力情報や環境情報を入手する一方、電力計測装置2002から入手した、各家電機器の消費電力や系統電源2001の供給電力と、各家電機器から入手した情報(運転状態の情報や周囲環境の情報)とを、ユーザ端末3003に送信することが可能な構成となっている。
次に、図18を用いて動作の一例について説明する。動作についても、実施の形態1〜実施の形態7と同一の箇所については説明を割愛する。
本実施の形態8では、宅内コントローラ2004は、クラウドサーバ3002から入手する電力情報として、例えば、宅内システム2000が載置されている地域に関する電力の需給状況を入手し、地域の消費電力がその地域の供給可能電力に迫っている場合には、宅内の電力消費を抑えるために次のような制御を行うことができる。すなわち、特に消費電力の大きい家電機器に対して節電指示を送信したり、冷蔵庫1000については、貯蔵室の設定温度と実際の温度履歴とから冷却過剰か否かを判断し、冷却過剰と判断した場合に設定温度の上昇を指示したりすることができる。
さらに冷蔵庫1000では、実施の形態6で述べたように、冷却制御装置24が、庫内冷却負荷推定装置11及び庫外冷却負荷推定装置22にて推定された庫内外の冷却負荷に応じて、圧縮機1002及び空気搬送装置1004を制御している。
上記実施の形態5では、庫外冷却負荷推定装置22は、庫外の冷却負荷(環境負荷)を推定するにあたり、扉開閉方向判別装置19a、庫外温度センサ20、及び照度推定装置21から情報を入手していた。しかし、本実施の形態8では、宅内コントローラ2004が、例えば環境情報として、宅内システム2000が載置されている地域に関する天気予報の情報をクラウドサーバ3002から入手することができる。よって、冷蔵庫1000に扉開閉方向判別装置19a、庫外温度センサ20、及び照度推定装置21がなくても、庫外冷却負荷推定装置22は、クラウドサーバ3002が保持している環境情報を宅内コントローラ2004を介して入手することで庫外冷却負荷(環境負荷)の変動を予測することが可能となる。したがって、冷却制御装置24は庫外冷却負荷に対応した制御を予め指示できるので、急激な環境変化にも対応可能となり、常に食品の保存品質を維持できるという効果が得られる。
なお、各実施の形態1〜8においてそれぞれ別の実施の形態として説明したが、各実施の形態の特徴的な構成及び処理等を適宜組み合わせて冷蔵庫を構成してもよい。
1 操作パネル、2 カメラ(撮影手段)、3 マーカー(識別対象物)、4 画像メモリ、5 画像選定装置、6 無線通信装置、7 第1の所定領域、8 収納量推定装置、9 収納物存在領域、10 庫内温度センサ、11 庫内冷却負荷推定装置、15 全消費電力、16a 冷蔵室棚最上段マス温度、16b 冷蔵室棚2段目マス温度、16c 冷蔵室棚3段目マス温度、16d 冷蔵室棚最下段マス温度、17a 冷蔵室扉棚上段マス温度、17b 冷蔵室扉棚中段マス温度、17c 冷蔵室扉棚下段マス温度、18 扉開閉検知センサ、19 マーカー照明制御装置(照明制御手段)、19a 扉開閉方向判別装置、20 庫外温度センサ、21 照度推定装置、22 庫外冷却負荷推定装置、23 第2の所定領域、24 冷却制御装置、90 収納物存在領域枠、100 冷蔵室、101 冷蔵室扉、101a 冷蔵室扉、102(102a〜102d) 冷蔵室棚板、103 ビール、104 サラダ、105 牛乳、106 ケーキ、107 破線部分、108 冷蔵室戻り風路、109 冷蔵室ダンパ、110 チルド室、111 チルドケース、200 製氷室、300 切替室、400 冷凍室、500 野菜室、501 野菜室戻り風路、1000 冷蔵庫、1001 制御基板、1002 圧縮機、1003 冷却器、1004 空気搬送装置、1010 冷却風路、1020 戻り風路、2000 宅内システム、2001 系統電源、2002 電力計測装置、2003 電力計測端子、2004 宅内コントローラ、2005 ブロードバンドルーター、3000 宅外システム、3001 インターネット、3002 クラウドサーバ、3003 ユーザ端末。

Claims (16)

  1. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、
    前記扉の内面側に設置され、前記扉の開閉動作に伴って異なる視野範囲で前記貯蔵室内を撮影する撮影手段と、
    前記貯蔵室内において収納物によって遮られない位置であって且つ複数の前記視野範囲のうちの少なくとも何れかの視野範囲に入る位置に設けられた識別対象物と、
    前記撮影手段により得られた複数の画像データのうち、前記画像データを複数に分割した分割領域のうちの予め設定された第1の所定領域内に前記識別対象物が含まれる画像データ(以下、庫内選定画像データという)を選定する画像選定手段と、
    前記庫内選定画像データを保存する画像記憶手段と、
    前記庫内選定画像データに基づいて前記貯蔵室内の収納量を推定する収納量推定手段と、
    前記貯蔵室内の空気温度を検出する庫内温度検出手段と、
    前記収納量推定手段によって推定された前記貯蔵室内の収納量と、前記庫内温度検出手段によって検出された前記貯蔵室内の空気温度とに基づいて、前記貯蔵室内の冷却負荷である庫内冷却負荷を推定する庫内冷却負荷推定手段とを備えた、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、
    前記扉の内面側に設置され、前記扉の開閉動作に伴って異なる視野範囲で前記貯蔵室内を撮影する撮影手段と、
    前記貯蔵室内において収納物によって遮られない位置であって且つ複数の前記視野範囲のうちの少なくとも何れかの視野範囲に入る位置に設けられた識別対象物と、
    前記撮影手段により得られた複数の画像データのうち、前記画像データを複数に分割した分割領域のうちの予め設定された第1の所定領域内に前記識別対象物が含まれる画像データ(以下、庫内選定画像データという)を選定する画像選定手段と、
    前記庫内選定画像データを保存する画像記憶手段と、
    前記撮影手段によって撮影された、前記視野範囲が異なる連続する前記複数の画像データ上での前記識別対象物の移動方向を判断し、前記移動方向に基づいて前記扉の開動作又は閉動作を判別する扉開閉方向判別手段とを備えた、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 前記庫内選定画像データに基づいて前記貯蔵室内の収納量を推定する収納量推定手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項記載の冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室内の空気温度を検出する庫内温度検出手段と、
    前記収納量推定手段によって推定された前記貯蔵室内の収納量と、前記庫内温度検出手段によって検出された前記貯蔵室内の空気温度とに基づいて、前記貯蔵室内の冷却負荷である庫内冷却負荷を推定する庫内冷却負荷推定手段とを備えた、
    ことを特徴とする請求項記載の冷蔵庫。
  5. 前記識別対象物は、電力を投入することによって発光する照明機能を備えたものであって、
    前記扉の開閉を検知する扉開閉検知手段と、
    前記扉開閉検知手段によって前記扉の開状態を検知した際に、前記識別対象物を点灯し、前記扉開閉方向判別手段により、前記扉の閉動作が判別された際に、前記識別対象物を消灯する照明制御手段とを備えた、
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記照明制御手段は、前記扉開閉検知手段によって扉の開状態を検知し、さらに前記扉開閉方向判別手段により前記扉の開動作が判別された場合に前記識別対象物を点灯する
    ことを特徴とする請求項記載の冷蔵庫。
  7. 複数の前記分割領域のうち、庫外が写っている画像データ上での前記識別対象物の位置を含む分割領域を予め第2の所定領域として設定しておき、
    前記画像選定手段は、前記撮影手段により得られた複数の画像データのうち、前記識別対象物が前記第2の所定領域内に含まれる画像データ(以下、庫外選定画像データという)を選定し、
    前記庫外選定画像データに基づいて庫外の照度を推定する照度推定手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、
    前記扉の内面側に設置され、前記扉の開閉動作に伴って異なる視野範囲で前記貯蔵室内を撮影する撮影手段と、
    前記貯蔵室内において収納物によって遮られない位置であって且つ複数の前記視野範囲のうちの少なくとも何れかの視野範囲に入る位置に設けられた識別対象物と、
    前記撮影手段により得られた複数の画像データのうち、前記画像データを複数に分割した分割領域のうちの予め設定された第1の所定領域内に前記識別対象物が含まれる画像データ(以下、庫内選定画像データという)を選定する画像選定手段と、
    前記庫内選定画像データを保存する画像記憶手段と、
    照度推定手段と
    を備え
    複数の前記分割領域のうち、庫外が写っている画像データ上での前記識別対象物の位置を含む分割領域を予め第2の所定領域として設定しておき、
    前記画像選定手段は、前記撮影手段により得られた複数の画像データのうち、前記識別対象物が前記第2の所定領域内に含まれる画像データ(以下、庫外選定画像データという)を選定し、
    前記照度推定手段は、前記庫外選定画像データに基づいて庫外の照度を推定する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  9. 当該冷蔵庫が設置された環境の空気温度を検出する庫外温度検出手段と、
    前記照度推定手段によって推定された照度と、前記庫外温度検出手段によって検出された空気温度とに基づいて、当該冷蔵庫が設置された環境の冷却負荷である庫外冷却負荷を推定する庫外冷却負荷推定手段とを備えた、
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の冷蔵庫。
  10. 圧縮機、凝縮器及び冷却器を備えた冷凍サイクルと、
    前記冷却器によって冷却された冷却空気を、前記貯蔵室に搬送する空気搬送装置と、
    前記貯蔵室に供給される前記冷却空気の流入量を調節する吹出風量制御装置と、
    前記庫内冷却負荷推定手段及び前記庫外冷却負荷推定手段の少なくとも一方から入手した冷却負荷推定結果にしたがって、前記圧縮機、前記空気搬送装置及び前記吹出風量制御装置のうち、少なくとも1つに制御信号を送信し、前記貯蔵室に対する冷却能力を変更する冷却制御手段とを備えた、
    ことを特徴とする請求項に従属する請求項記載の冷蔵庫。
  11. 前記庫外冷却負荷推定手段は、庫外冷却負荷を推定するにあたり、当該冷蔵庫周辺の照度及び当該冷蔵庫周辺の空気温度の少なくとも一方の情報を、通信装置を介して宅内ネットワークの他の家電機器から入手する、
    ことを特徴とする請求項又は請求項10記載の冷蔵庫。
  12. 前記庫外冷却負荷推定手段は、前記庫外冷却負荷を推定するための環境情報を通信装置を介して外部サーバーから入手する、
    ことを特徴とする請求項又は請求項10記載の冷蔵庫。
  13. 収納状況確認対象の領域が写っている画像データ上での前記識別対象物の位置を含む分割領域が前記第1の所定領域に設定されており、
    前記庫内選定画像データは、前記収納状況確認対象の領域を撮影した画像データである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  14. 前記扉の外面側に表示部を備え、
    前記画像記憶手段は、前記庫内選定画像データをその撮影時刻と共に記憶しており、
    前記画像選定手段は、前記画像記憶手段に記憶された複数の前記庫内選定画像データを前記表示部に時系列に表示させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項13の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  15. 前記画像記憶手段は、前記庫内選定画像データをその撮影時刻と共に記憶しており、
    前記画像選定手段は、前記画像記憶手段に記憶された複数の前記庫内選定画像データを、通信装置を介してユーザ端末に送信して時系列に表示させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項14の何れか一項に記載の冷蔵庫。
  16. 前記識別対象物は、前記貯蔵室に設けられた棚の前記扉側の端部であって、左右どちらかの端に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項1の何れか一項に記載の冷蔵庫。
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