JP5825332B2 - 音叉型圧電振動片、及び音叉型圧電振動子 - Google Patents

音叉型圧電振動片、及び音叉型圧電振動子 Download PDF

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Description

本発明は、一対の振動腕部が屈曲振動モードで振動する音叉型圧電振動片、及びパッケージ内で支持された音叉型圧電振動子及びこの音叉型圧電振動片がパッケージ内に支持された圧電振動子に関わり、詳細には、前記圧電振動片において、前記一対の振動腕部の機械的な振動エネルギーの伝播漏れ、所謂振動漏れを防止することに関する。
この音叉型圧電振動片は、時計等の基準信号の周波数発生源として従来から広く使用されている。
音叉型圧電振動片は、基部の一端側に平行に並設された一対の振動腕部が屈曲振動するものであり、その振動漏れは、振動効率の低下や、等価直列抵抗の悪化、振動周波数のずれなど、その振動特性の低下の要因となる。
そのため、従来から、振動漏れを低減する技術は、多数、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−157933号公報
そうした振動漏れには、基部の一端側に対向する基部の他端側の端面への振動漏れがあり、該端面への振動漏れを低減するため、当該端面に凸部を設けたものがある。
しかしながら、圧電振動片の小型化の促進に伴い、基部の一端側と基部の他端側との距離がより近づくと、振動腕部の振動エネルギーが、基部の他端側の端面へとより大きく伝播されて漏れ易くなり、上記端面に凸部を単に設けたのみでは、その振動漏れを有効に低減することに限界が生じている。
本発明は、上記に鑑みて為されたものであり、基部の他端側端面への振動漏れをより確実に低減できる音叉型圧電振動片を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、
本発明の音叉型圧電振動片は、基部と、前記基部の一端面に並設され該一端面から平行に突出する一対の振動腕部と、前記基部における前記一端面と対向する他端面から前記突出方向とは反対方向に突出して形成された接合部と、を具備する音叉型圧電振動片であって、前記接合部の前記反対方向に突出する端面における幅方向の一部に前記反対方向に突出して形成された第1凸部と、前記第1凸部の前記突出方向の上面における幅方向の一部に当該第1凸部より更に前記反対方向に突出して形成された第2凸部とからなる段部が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、前記第1凸部及び第2凸部からなる段部が、前記他端側の端面に形成されているので、前記一端側の一対の振動腕部の振動に伴い、前記一端側から前記他端側の端面に伝播されてくる振動の漏れは、前記段部の第1凸部で先ず低減され、次いで、第2凸部で更に低減されるので、前記他端側の端面が平坦な音叉型圧電振動片や、該端面に単一の凸部が設けられた音叉型圧電振動片と比較して、振動漏れをより有効に低減できる。
なお、前記他端側の前記端面には、前記一対の振動腕部が一端面に形成された基部を具備し、当該基部に、前記一対の振動腕部の並設方向に第1、第2金属バンプが形成されている場合では、当該基部の他端面が前記他端側の端面に対応し、また、前記基部の前記一端面に対向する他端面に接合部が形成されている場合では、前記接合部の端面が前記他端側の端面に対応し、当該接合部の端面に前記段部が形成されるものであり、本発明はこれらいずれの場合も含む。
本発明において、好ましい実施態様では、前記接合部は、前記基部の他端面に対して前記両振動腕部の前記並設間中央線を含む領域から突出して第1金属バンプを有する基端部と、前記基端部から前記両振動腕部の前記並設方向一方に延出して第2金属バンプを有する延出部とを備えて、平面視L字状に形成されており、当該接合部の端面が、前記他端側とされて、当該端面に前記段部が形成されている。
この実施態様によれば、前記基部の他端側に形成した接合部の形状が平面視L字状であるので、一端側から他端側の端面までの振動漏れの距離が延び、その距離が延びた分、振動漏れが低減され、振動漏れ低減効果が向上する。
本発明において、別の好ましい実施態様では、前記第1凸部が、前記両振動腕部の前記並設間中央線上を通る幅で形成されている。
この実施態様によれば、前記基部の一端側の一対の振動腕部の振動に伴い、前記基部の一端側から前記基部の他端側の端面に伝播されてくる振動は、ほぼ、均等に伝播されてくるが、前記第1凸部が前記両振動腕部の前記並設間中央線上を通る幅で形成されているので、これら振動漏れを均等に低減でき、前記第2凸部では振動漏れをさらに低減するときに、一方の振動漏れと他方の振動漏れとの相互干渉を低減し、振動漏れを効果的に低減できる。
本発明において、別の好ましい実施態様では、前記第1凸部は、その幅方向両端の側面が前記基部の他端面、または前記接合部の端面から前記突出方向に略垂直に立上がり、その表裏面が前記基部の他端面、または前記接合部の表裏面に連続する平坦な面になっていると共に、前記第2凸部は、前記第1凸部の前記幅より短い幅を有し、前記第2凸部の幅方向両側には、前記第1凸部の幅方向両端へ向けて漸次薄肉となる領域が形成されている。
この実施態様では、前記第1凸部は、その幅方向両端の側面が前記基部の他端面、または前記接合部の端面から前記突出方向に略垂直に立上がり、その表裏面が前記基部の他端面、または前記接合部の表裏面に連続する平坦な面になっているので、前記一対の振動腕部から前記基部の他端面、または前記接合部端面への振動漏れは、当該第1凸部で大きく低減でき、さらに第1凸部の幅方向両端へ向けて漸次厚肉となる領域を介して最終的に、第2凸部により、振動漏れを充分に小さく低減でき、振動特性への影響を軽減できる。
本発明において、別の好ましい実施態様では、前記第2凸部は、その幅方向両端が、前記第1、第2金属バンプに対して、幅方向に垂直な方向において、離隔し、かつ、重なっていない。
この実施態様では、他端側の端面近傍にクラックがあっても、衝撃等の外力により、そのクラックが両金属バンプの周囲に進行することが抑制され、衝撃等の外力が加えられたときの発振周波数のずれを防止することができる。
本発明において、別の好ましい実施態様では、前記第2凸部は、前記一対の振動腕部の前記並設間中央に対し、前記並設方向一方に偏心した位置に形成されている。
この実施態様では、第2凸部が、並設方向一方寄りに偏心した位置に形成されているので、前記他端側の両側からの振動漏れの相互干渉作用を効果的に崩すことができ、より効果的に前記他端側両側からの振動漏れを防止することができる。
本発明において、別の好ましい実施態様では、前記第2凸部の頂部及び底部が、前記接合部の表裏面に連続する平坦な面になっている。
この実施態様によれば、第2凸部に伝播してくる振動の漏れをより効果的に低減できる。
また、本発明において、好ましい実施態様は、前記音叉型圧電振動片が、パッケージ内で支持された音叉型圧電振動子である。
本発明によれば、基部の他端側の端面の一部に、第1凸部と第2凸部とからなる段部が形成されているので、従来の前記基部の端面が平坦な音叉型圧電振動片や、前記基部の端面に単一の凸部を備えた音叉型圧電振動片よりも、当該他端側端面への振動漏れをより有効に低減することができる。
(a)は、本発明の実施形態に係る水晶振動片の表面図、(b)は同水晶振動片の裏面図。 図1(b)の要部拡大図。 図2の更なる要部拡大図。 図3のA−A線断面図。 実施形態の水晶振動片の振動漏れの特性を示す図。 実施形態の水晶振動片の製造に用いる水晶ウェハの全体平面図。 図6の一部拡大図。 図7の要部拡大図。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係る音叉型圧電振動片を説明する。なお、実施形態では、音叉型圧電振動片として、音叉型水晶振動片(以下、水晶振動片という)で説明するが、水晶振動片以外のタンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電材料からなる圧電振動片にも適用できるものである。
図1〜図4を参照して、実施形態の水晶振動片を説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る水晶振動片の表面図、図1(b)は同水晶振動片の裏面図である。また、図2は、図1(b)の要部拡大図、図3は、図2の更なる要部拡大図、図4は、図3のA−A線断面図である。
先ず、図1を参照して、水晶振動片2は、基部5と、一対の第1、第2振動腕部6,7と、接合部8と、を有する。
基部5は、平面視左右対称の形状とされ、第1、第2振動腕部6,7より幅広に形成されている。
第1、第2振動腕部6,7は、基部5の一端面から突出して隙間部9を介して互いに平行になって並設されている。隙間部9は、基部5の一端面において、第1、第2振動腕部6,7の並設方向の中央位置上に設けられている。なお、図中のL0は、第1、第2振動腕部6,7の並設間の中央を下方に前記突出方向に沿い当該突出方向とは反対方向に延びる中央線を示す。
第1、第2振動腕部6,7の先端部は、幅広に成形されている。第1振動腕部6の表裏両主面及び両側面に、励振電極9a1,9a2、9b1,9b2が形成されている。第2振動腕部7の表裏両主面及び両側面に、励振電極10a1,10a2、10b1,10b2が形成されている。
第1振動腕部6の表裏両主面の励振電極9a1,9a2それぞれは共通接続され、両側面の励振電極9b1,9b2それぞれは共通接続されている。また、第2振動腕部7の表裏両主面の励振電極10a1,10a2それぞれは共通接続され、両側面の励振電極10b1,10b2それぞれは共通接続される。
第1振動腕部6の表裏両主面の励振電極9a1,9a2は、第2振動腕部7の両側面の励振電極10b1,10b2に共通接続されて一方の極性の電圧が印加される。第1振動腕部6の両側面の励振電極9b1,9b2は、第2振動腕部7の表裏両主面の励振電極10a1,10a2に共通接続されて他方の極性の電圧が印加されるようになっている。
第1、第2振動腕部6,7それぞれの励振電極の一部は基部5上に基部引出電極20c1〜20c6で引き出される。これら基部引出電極20c1〜20c6のうち、一対の基部引出電極20c4,20c5は、基部5裏面から接合部8裏面まで引出されて接合部引出電極20c7,20c8とされている。基部引出電極20c1〜20c6、接合部引出電極20c7,20c8は、絶縁分離ライン14a1,14a2,14b1,14b2でそれぞれ電気的に絶縁分離されている。
引出電極20c1〜20c8において、引出電極20c1,20c3,20c5を前記励振電極の一部を共通接続する接続用基部引出電極と称し、引出電極20c2,20c4,20c6を、前記複数の励振電極の一部を外部へ引き出す一対の外部用基部引出電極として基部引出電極20c1〜20c6と称し、引出電極20c4が接合部8に引出され、その引出された電極を前記した第1接合部引出電極20c7と称し、引出電極20c5が接合部8に引出され、その引出された電極を第2接合部引出電極20c8と称してもよい。
接合部8は、基部5の他端面における第1、第2振動腕部6,7の並設方向の中央位置から下方に若干突出された基端部8aと、基端部8aから第1、第2振動腕部6,7の並設方向一方に延出された延出部8bとにより平面視L字状に形成されている。なお、図面上、基部5に対して接合部8の基端部8aの突出長が短いが、基端部8aの突出長をより長くした平面視L字状にしてよい。
接合部8の基端部8aの接合部引出電極20c7上に平面視楕円状の第1金属バンプ11aが、また、接合部8の延出部8bの接合部引出電極20c8上に平面視楕円状の第2金属バンプ11bが、それぞれ、電解金属鍍金により形成されている。
なお、第1、第2金属バンプ11a,11bは、平面視楕円状に限定されず平面視円状でもよい。電解金属鍍金は一例として、好ましくは、金鍍金であるが、これに限定されないことは勿論である。
第1、第2金属バンプ11a,11bは、水晶振動片2を図示省略の水晶振動デバイスに搭載するため、当該デバイスのパッケージ内の段差上或いは底面上の一対の対向する電極パッド上のそれぞれに超音波ボンディングするためのものである。
第1金属バンプ11aは、第1、第2振動腕部6,7の並設方向の中央位置、より詳しくは、若干、前記中央位置から並設方向一方寄りの位置に形成され、第2金属バンプ11bは、第1、第2振動腕部6,7の並設方向中央位置から並設方向他方にずれた位置に形成されている。
前記励振電極及び引出電極は、一例として、クロム層と金属層とが順次形成されてなる薄膜である。また、第1、第2金属バンプ11a,11bは、一例として、電解金属鍍金で形成されている。
第1、第2振動腕部6,7それぞれの先端部表面側には、金属膜からなる腕先引出電極12a,12bが形成されている。この腕先引出電極12a,12bの表面には、周波数調整錘用電極が電解金属鍍金により形成される。この周波数調整錘用電極は、水晶振動片2を駆動し、その周波数が所要の周波数に到達できるように、レーザビームの照射走査やイオンエッチング等で質量削除されて、その周波数の微調整を行うため形成されたものである。
そして、本実施形態では、接合部8の端面8cに、その幅方向の一部に、第1凸部32aとその上の第2凸部32bとからなる段部32を設けて、第1、第2振動腕部6,7からの振動漏れを当該段部32により低減できるようにしたことを特徴とする。
この段部32について、図2〜図4を参照して詳しく説明する。ここで、図2は、図1(b)の要部拡大図であり、図3は、図2の更なる要部拡大図であり、図4は図3のA−A線断面図である。これらの図を参照して、実施形態では、前記したように、接合部8の端面8cに、その幅方向の一部に、段部32が形成されており、この段部32により、振動漏れが低減される構成としている。これらの図において、Xは幅方向であり、Yは前記幅方向に垂直な方向を示す。
前記段部32は、前記したように、第1凸部32aと、第1凸部32aの上に形成された第2凸部32bとの2段形状により、接合部8の両側面からのいずれの振動漏れも相互干渉せずに低減できるように構成されている。
第1凸部32aは、接合部8の他端側の端面8cに対して中央線L0上を通り、接合部8の基端部8aから延出部8bに亘る幅M4を有している。第1凸部32aはまた、接合部8の表面8d及び裏面8eそれぞれに連続した平坦な頂部32a1及び底部32a2を有し、接合部8の厚みtに一致して、端面8cから突出して形成されている。頂部32a1及び底部32a2の平面視サイズ及び形状は同一である。第1凸部32aの幅方向の両端32a3,32a4は、互いに前記端面8cに対して斜め外向き一方と他方の直線状になって全体として略垂直に突出し、前記端面8cからの垂直突出量は、好ましくは、約0.01mm程度である。
第2凸部32bは、第1凸部32aの幅M4より短い幅M5を有する。第2凸部32bは、接合部8の表面8d,裏面8eに連続した平坦な頂部23b1,底部23b2を有し、接合部8の厚みtに一致して第1凸部32a上から突出している。第2凸部32bの第1凸部32aからの突出量は、好ましくは、約0.005mm程度である。第2凸部32bの頂部32b1の幅方向両側は、エッチングにより肉厚が漸次薄肉領域となって第1凸部32aの両端32a3,32a4にまで至っている。これにより、薄肉領域の表面33a,33bの高さは、第2凸部32b方向へ徐々に高くなっている。第2凸部32bは、第1凸部32aの幅方向中心に対して接合部8の延出部8bの延出方向に偏心している。
また、第2凸部32bは、第1、第2金属バンプ11a,11bの幅方向中心に形成されていることで、幅方向に垂直な方向において、当該第2凸部32bの幅方向両端は、第1、第2金属バンプ11a,11bとは離隔し、かつ、金属バンプ11a,11bとは重なっていない。これにより、実施形態の水晶振動片2においては、接合部8の端面近傍にクラックがあっても、衝撃等の外力により、そのクラックが両金属バンプ11a,11bの周囲に進行することが抑制され、衝撃等の外力が加えられることによる発振周波数のずれが防止される。
図中、M1は、接合部8の端面8cから第1、第2金属バンプのY方向幅中心までの距離であり、この距離M1は、好ましくは、0.04mm〜0.06mmである。
M2は、第1凸部32aの幅方向中心O1から第1金属バンプ11aの幅方向中心までの距離であり、この距離M2は、好ましくは、0.06mm〜0.08mmである。
M3は、第1凸部32aの幅方向幅中心O1から第2金属バンプ11bの幅方向の中心までの距離であり、この距離M3は、好ましくは、0.14mm〜0.16mmである。
また、W1,W2は第1、第2金属バンプ11a,11bそれぞれのバンプ幅であり、これら幅W1,W2は、好ましくは、0.02mm〜0.08mmである。なお、第1凸部32aの幅M4は、好ましくは、0.14mm〜0.20mmである。第2凸部32bの幅M5は、好ましくは、0.02〜0.08mmである。この幅M5は、後述する第2凸部32bの底部32b2のX方向幅であり、第1凸部32aのX方向幅M4より短い。なお、述する第2凸部32bの頂部32b1のX方向幅は適宜決めてよい。また、第2凸部32bの幅M5は、第1、第2金属バンプ11a,11bへの応力の関係により、当該第1、第2金属バンプ11a,11bのバンプ幅W1,W2以下が好ましい。
以上の構成を有する水晶振動片2の段部32による振動漏れの低減効果を、図5を参照して、説明する。
なお、この低減効果は、接合部8の端面8cが平坦で凸部が形成されていない第1比較例の水晶振動片(以下、「0段」タイプ)と、接合部8の端面8cに単一の凸部が形成された第2比較例の水晶振動片(以下、「1段」タイプ)と、実施形態の水晶振動片2(以下、「2段」タイプ)とを比較して説明する。
図5において、横軸において、「0段」タイプは第1比較例の水晶振動片を前記「0段」タイプの第1比較例とし、「1段」タイプは第2比較例の水晶振動片を前記「1段」タイプの第2比較例とし、「2段」タイプは実施形態の水晶振動片2を前記「2段」タイプの実施形態として記載している。縦軸は、水晶振動片各部の変形量の総和[mm]であり、振動漏れの大きさを示す。
これら各タイプの水晶振動片に対して振動漏れのシミュレーションを実施した。このシミュレーションの結果によると、第1比較例の水晶振動片では、その振動漏れは、約4.56E−12であり、第2比較例の水晶振動片では、その振動漏れは、約4.45E−12であったのに対して、実施形態の水晶振動片の振動漏れは、約4.36E−12であった。
このことから、実施形態の水晶振動片の振動漏れは、第1及び第2比較例の水晶振動片と比較して、振動漏れが低減されていることが分かる。
以上の実施形態の2段タイプの水晶振動片では、接合部8の端面に、第1凸部32aと第2凸部32bからなる段部22を備えていることにより、第1、第2振動腕部6,7からの振動漏れを従来の「0」段タイプや、「1」段タイプのいずれの水晶振動片よりも低減できる。
なお、実施形態の水晶振動片では、第2凸部32bが、前記したように、第1凸部32aに対して偏心した位置に形成されているが、第2凸部32bは、第1凸部32a上に形成される位置に応じて、振動漏れの低減効果に差異があるので、第2凸部32bの位置を、実施形態に限定されず、適宜に、実験等により決定してよい。
(製造例)
図6〜図8を参照して、実施形態の水晶振動片2の製造の一例を説明する。図6は、実施形態の水晶振動片の製造に用いる水晶ウェハの全体平面図であり、図7は図6の一部拡大図であり、図8は図7の要部拡大図である。これらの図において、図1〜図4と対応する部分には同一の符号を付している。
これらの図を参照して、符号1は、水晶ウェハである。水晶ウェハ1には、例えば水晶Z板(X面カット)が用いられる。水晶ウェハ1は、フォトリソグラフィ技術を利用してレジストをパターン形成し、これに対してウェットエッチングすることで、水晶振動片2と、水晶振動片2を支持する枠部3と、水晶振動片2を枠部3に連結する連結部4とを有した形状に加工されている。連結部4において、水晶振動片2の接合部8に接する境界部分に、水晶振動片2を枠部3から折り取るための折取り部13が形成されている。
この水晶ウェハ1において、連結部4の端面8cには前記第1凸部32aに対応する凸部8dが予め形成されている。また、折取り部13は、前記凸部8dに沿って、連結部4の幅方向に延び、かつ、当該連結部4両面を貫通しない溝状のスリット31a、31bが形成されている。これらスリット31a、31b間の幅方向の一部にはスリットが形成されず、当該幅方向の一部は、その両面が水晶ウェハ1の表裏面に連続したブリッジ31cとなって、水晶振動片2を連結部4に連結している。
なお、実施形態では、スリット31a,31bは連結部4表裏面を貫通しない溝状のものとしたが、貫通した溝状のスリットでもよい。
上記水晶ウェハ1において、枠部3に支持されている水晶振動片2を連結部4に設けた折取り部13で折り取ると、水晶振動片2の接合部8の端面8cにおける折り取り端部には、前記接合部8の端面8c上に形成された凸部8dによる第1凸部32aと、前記ブリッジ13cによる第2凸部32bとからなる段部32が形成される。
なお、圧電ウェハ1から水晶振動片2を折取る際に、ブリッジ13cを起点にしてクラックが発生した場合、このクラックが折取られたブリッジ13cの折取り端部に及ぶことがある。そして、折取り端部にクラックがある水晶振動片2では、衝撃等の外力が加わると、そのクラックが第1、第2金属バンプ11a,11bの周囲にまで進行することがある。かかるクラックの進行は、水晶振動片2の周波数ずれを来たす場合があり、当該水晶振動片2の振動特性が悪化する虞がある。
そのため、前記水晶ウェハ1においては、そのブリッジ13cは、第1、第2金属バンプ11a,11bの幅方向中央に設けられることで、その幅方向両端が、水晶振動片2の第1、第2金属バンプ11a,11bに対して、幅方向に垂直な方向において離隔しかつ重ならないようになっている。
そして、これにより、水晶ウェハ1の枠部3から折取られた水晶振動片2は、その折取り端部等にクラックがあっても、衝撃等の外力により、そのクラックが両金属バンプ11a,11bの周囲に進行することが抑制でき、その周波数特性のずれを抑制することができるという効果がある。
以上説明したように、実施形態によれば、水晶振動片2の他端側である接合部8の端面に、第1凸部32aと、第1凸部32a上に当該第1凸部32aの幅より小さい幅の第2凸部32bとからなる段部32により、接合部8の両側面からその端面8cへの振動漏れを低減することができる。
なお、本実施形態では、接合部8の端面8cに段部22を設けたが、接合部8が無く、基部5の引出電極20c4,20c6上に、第1、第2振動腕部6,7の並設方向に第1、第2金属バンプ11a,11bが形成されている場合では、当該基部5の他端面に、前記段部22を形成してもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
2 水晶振動片(圧電振動片)
5 基部
6,7 第1、第2振動腕部
8 接合部
32 段部
32a 第1凸部
32b 第2凸部

Claims (7)

  1. 基部と、前記基部の一端面に並設され該一端面から平行に突出する一対の振動腕部と、前記基部における前記一端面と対向する他端面から前記突出方向とは反対方向に突出して形成された接合部と、を具備する音叉型圧電振動片であって、
    前記接合部の前記反対方向に突出する端面における幅方向の一部に前記反対方向に突出して形成された第1凸部と、前記第1凸部の前記突出方向の上面における幅方向の一部に当該第1凸部より更に前記反対方向に突出して形成された第2凸部とからなる段部が形成されている、ことを特徴とする音叉型圧電振動片。
  2. 前記接合部は、
    前記基部の前記他端面に対して前記両振動腕部の前記並設間中央線を含む領域から突出して第1金属バンプを有する基端部と、前記基端部から前記両振動腕部の前記並設方向一方に延出して第2金属バンプを有する延出部とを備えて、平面視L字状に形成されている、請求項1に記載の音叉型圧電振動片。
  3. 前記第2凸部は、その幅方向両端が、前記第1、第2金属バンプに対して、幅方向に垂直な方向において、離隔し、かつ、重なっていない請求項2に記載の音叉型圧電振動片。
  4. 前記第1凸部が、前記両振動腕部の前記並設間中央線上を通る幅で形成されている、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の音叉型圧電振動片。
  5. 前記第1凸部は、その幅方向両端の側面が前記接合部の前記反対方向に突出する端面から前記突出方向に略垂直に立上がり、その表裏面が前記接合部の表裏面に連続する平坦な面になっていると共に、
    前記第2凸部は、前記第1凸部の前記幅より短い幅を有し、
    前記第2凸部の幅方向両側には、前記第1凸部の幅方向両端へ向けて漸次薄肉となる領域が形成されている、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の音叉型圧電振動片。
  6. 前記第2凸部は、前記一対の振動腕部の前記並設間中央に対し、前記並設方向一方に偏心した位置に形成されている、請求項1〜5のうちのいずれかに一項に記載の音叉型圧電振動片。
  7. 前記第2凸部の頂部及び底部が、前記接合部の表裏面に連続する平坦な面になっている、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の音叉型圧電振動片。
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