JP5821302B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、光放送システムの放送局側の通信システムに関する。
特許文献1及び特許文献2には、波長多重技術を用いた通信システムについて記載されている。特許文献1には、既存のPONシステム(パッシブ光ネットワークシステム、PON:Passive Optical Network)に追加する形で映像の配信が可能な光伝送システムを提供するための技術が開示されている。特許文献1に開示されているシステムは、第1の光加入者終端装置、第2の光加入者終端装置、波長多重分離器、及び、減衰器を有する。第1の光加入者終端装置は、第1の波長のビデオ信号を受信する。第2の光加入者終端装置は、第2の波長の下りデータ信号を送信し、第3の波長の上りデータ信号を受信する。波長多重分離器は、ビデオ信号と上りデータ信号と下りデータ信号とを波長多重分離する。減衰器は、第2の光加入者終端装置と波長多重分離器との間に設けられている。減衰器は、第2の波長に与える減衰量が第3の波長に与える減衰量より大きい特性を有する。
特許文献2には、波長多重伝送システムが開示されている。この波長多重伝送システムは、波長の異なるデータ信号と映像信号とを1本の光ファイバに重畳して伝送する際に、データ信号、及び、データ信号と映像信号との合波信号のうちのデータ信号、を所定量減衰させる手段を設けて伝送する。データ信号を所定量減衰させる手段は、映像信号とデータ信号とを重畳する前にデータ信号を光減衰器等により減衰させる。この手段は、更に、映像信号とデータ信号とを重畳した後に光減衰器等により減衰させる。映像信号とデータ信号とが重畳された後に、この重畳された信号が分岐されて減衰される。
また、近時、波長多重技術を応用することによって、既存のCATV(CATV:Cable TV)で採用されているDOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specifications)システムとPONシステムとの共存サービスを、一時期に多大な投資を要することなく、実現するためのRFoG(Radio Frequency over Glass)システムが、SCTE(Society of Cable Telecommunications Engineers)等によって、議論されている(非特許文献1、非特許文献2及び非特許文献3)。すなわち、既に加入者宅まで敷設された光CATVシステム(光放送システム)から、将来の大容量FTTH(FTTH:Fiber To The Home)によるPONシステムへの移行をどのように行っていくかの議論が、SCTE等によって行われている。
特開2006−129327号公報 特開2007−201670号公報
「RFoG技術と標準化」、D.Stoneback(SCTE IPS WG5 Chair man) 光ファイバ網でDoCsisおよびGPONサービスを提供するためのRFoG活用方法(Motorola White Paper) ポストHFC(Hybrid Fiber with Co-Axial)伝送システムに関する調査研究報告書(日本CATV技術協会)
まず、RFoGシステムにPONシステムを適用した従来の光放送システムの概要について説明する。この光放送システムは、CATVの放送局を含む通信システムと、加入者宅と、CATVの放送局から加入者宅に向けて敷設されている光ファイバと、この光ファイバを加入者宅に分岐する光スプリッタと、を備える。通信システムは、10GEPON等の光送信機を有するOLT(Optical Line Terminal)と、RFoGシステムに係る電気信号を送受する電気信号送受信装置と、第1及び第2のWDM光合分波装置とを有する。
OLTは、10GEPON等に係るセンター装置であり、1577nm波長帯(1575nm以上1680nm以下)の光信号(OLT信号、という。)を送信する。OLT信号は、光スプリッタを介して、第1のWDM光合分波装置(WDM:Wavelength Division Multiplexing)に送られる。
電気信号送受信装置は、CATVの放送設備及びCMTS(Cable Modem Termination System)を含む。電気信号送受信装置は、CMTSから出力されるIP電話、高速インターネットサービス、及び、低速データ通信サービスに係る信号を周波数多重したRF信号と、放送設備から出力される映像信号と、を周波数多重した下り電気信号を、出力する。
通信システムは、下り光信号変換装置(RFoG下りTX、という。)と、上り光信号変換装置(上りRX、という。)と、を更に備える。RFoG下りTXは、電気信号送受信装置から出力される下り電気信号を、波長多重された光信号(下り光信号、という。)に変換する。下り光信号は、1550nm波長帯の光信号である。下り光信号は、第2のWDM光合分波装置に送られる。
上りRXは、加入者宅から、PONシステムに係る32分岐の光スプリッタ、そして、光ファイバ、第1及び第2のWDM光合分波装置等、を介して送られる波長多重された光信号(上り光信号、という。)を、周波数多重された電気信号(上り電気信号、という。)に変換し、上り電気信号をCMTSに出力する。上り光信号は、1310nm波長帯、又は、1600nm波長帯、の光信号である。
第1のWDM光合分波装置は、加入者宅にむけて敷設されている光ファイバに接続されている。第1のWDM光合分波装置は、RFoG下りTXから第2のWDM光合分波装置等を介して送られる下り光信号と、OLTから送られるOLT信号とを合波する。そして、この合波された光信号は、下りの光合波信号として、加入者宅にむけて送られる。第1のWDM光合分波装置は、光ファイバから送信される上り光信号を、第2のWDM光合分波装置へ分波する。
第2のWDM光合分波装置は、第1のWDM光合分波装置から送られる上り光信号を、上りRXへ分波する。第2のWDM光合分波装置は、RFoG下りTXから送られる下り光信号を、第1のWDM光合分波装置へ分波する。
加入者宅に設置されているRFoGシステムに係るRFoG−ONU(ONU:Optical Network Unit)は、通信システムから光ファイバ及び光スプリッタを介して送られる下り光合波信号を、RFoG下りTXから送られる1550nm波長帯の光信号(下り光信号に対応)と、OLTから送られる1577nm波長帯のPONシステムに係る光信号(OLT信号に対応)と、に分波する。このRFoG−ONUは、1550nm波長帯の光信号(下り光信号に対応)を、RFoG−ONUのWDM光合分波装置に送り、1577nm波長帯のPONシステムに係る光信号(OLT信号に対応)を、PONシステムに係るN−ONUに送る。
RFoG−ONUでは、アナログ信号が伝送されるので、40dB以上の比較的に高いCNR(Carrier Noise Ratio)が要求される。従って、RFoG−ONUに入力される下り光信号の信号レベルは、−10dBm以上0dBm以下の程度となるように設計されている。一方、デジタル変調された信号を受信するN−ONUの感度は、−30dBm程度まで許容されるので、RFoG下りTXから加入者宅までの許容伝送損失値よりも、OLTから加入者宅までの許容伝送損失値のほうを、大きくできる。また、RFoG−ONUに入力される下り光信号の信号レベルが−10dBm以上0dBm以下の程度となるようにするために、RFoG下りTXから出力される下り光信号の信号レベルは、15dBm以上であることが要求される。この要求を満たすために、通信システムは一般に、RFoG下りTXからの下り光信号の信号レベルを15dBm以上に増幅するための光増幅器を備えている。下り光信号は、RFoG下りTXから出力されると、光増幅器によって増幅された後に、第2のWDM光合分波装置を介して第1のWDM光合分波装置に送られ、第1のWDM光合分波装置において、OLT信号と合波される。
光増幅器は、増幅後の下り光信号を出力すると共に、ASE(自然放出:Amplified Spontaneous Emission)光ノイズも出力する。図5及び図6に、光放送システムにおいて用いられる光信号のスペクトルG1〜G6を示す。G1は、OLTから出力されるOLT信号のスペクトルであり、G2は、RFoG下りTXから出力される下り光信号のスペクトルであり、G3は、光増幅器から出力される増幅後の下り光信号のスペクトルであり、G4は、通信システムから出力され光ファイバを伝搬する下り光合波信号のスペクトルである。G5は、光ファイバを伝搬した下り光合波信号が加入者宅において分波されRFoG−ONUのWDM光合分波装置に送られる光信号(下り光信号に対応)のスペクトルであり、G6は、光ファイバを伝搬した下り光合波信号が加入者宅において分波されN−ONUに送られる光信号(OLT信号に対応)のスペクトルである。
光増幅器から出力されるASE光ノイズは、G3に含まれるノイズ成分N1であり、このノイズ成分N1は、光ファイバを伝搬する下り光合波信号のスペクトルG4においては、ノイズ成分N2となり、加入者宅においてRFoG−ONU側に伝送される光信号のスペクトルG5においては、ノイズ成分N3となり、加入者宅においてN−ONUに送られ信号のスペクトルG6においては、ノイズ成分N4となる。
1550nm波長帯のRFoG下りTXからの下り信号(波形G2のピークP2)は、光増幅器に入力する時点で、十分に高い範囲の信号レベルを有するので、加入者宅で観測されるASE光ノイズ(スペクトルG5のノイズ成分N3)に対する1550nm波長帯の信号(スペクトルG5のピークP2)のOSNR(Optical Signal to Noise Ratio)を、40dB程度の十分に高い値とすることができる。しかしながら、第2のWDM光合分波装置に入力する増幅後の下り光信号(スペクトルG3のピークP2)の信号レベルが、OLTから出力され第2のWDM光合分波装置に入力するOLT信号(スペクトルG1のピークP1)の信号レベルよりも大きく、例えば、最大で20dB程度の差が生じている場合、加入者宅で観測されるASE光ノイズ(スペクトルG6のノイズ成分N4)のノイズレベルに対する1577nm波長帯の信号(スペクトルG6のピークP1)の尖頭値の比であるOSNRが、デジタル伝送の品質を十分に確保できるほどに高くとれない場合がある。
一方、非特許文献1に記載されているように、RFoGシステムは、上り光信号として、1600nm波長帯の光信号だけでなく、安価なFPレーザ等が用いられる場合には1310nm波長帯の光信号も用いられる。1600nm波長帯の上り光信号を用いる場合、下り光信号と上り光信号とを合波する第2のWDM光合分波装置のカットオフ波長を1560nm近傍とすることによって、下り光信号に含まれるASE光ノイズ(スペクトルG3のノイズ成分N1)を、OLT信号との合波前に、カットオフの対象となっている波長領域E1(OLT信号の波長帯を含む波長領域)においてカットすることができる。一方、1310nm波長帯の上り光信号を用いる場合、下り光信号と上り光信号とを合波する第2のWDM光合分波装置のカットオフ波長を1400nm近傍とし、且つ、下り光信号とOLT信号とを合波する第1のWDM光合分波装置のカットオフ波長を1560nm近傍とすることによって、下り光信号に含まれるASE光ノイズ(スペクトルG3のノイズ成分N1)を、OLT信号との合波前に、波長領域E1(OLT信号の波長帯を含む波長領域)においてカットすることができる。
このように、RFoGシステムにおいては、RFoGシステムの上り光信号の波長に応じてシステム構成が異なるために、既に敷設されており上り光信号の波長帯が同一ではない複数のRFoGシステムに対しPONシステムとの共存サービスを実現するには、大規模な停波を伴う大規模なシステム変更が必要となる。そこで、本発明の目的は、上記の事項を鑑みてなされたものであり、OLTを含む光回線を光放送システムに好適に適用できる通信システムを実現することである。
本発明に係る通信システムは、光放送システムの放送局側に設けられており、第1の波長帯に含まれる第1の下り光信号を出力する光回線終端装置と、放送信号を含む下り電気信号を、前記第1の波長帯に重ならない第2の波長帯の第2の下り光信号に変換する信号変換装置と、前記第2の下り光信号を増幅する光増幅器と、前記光増幅器から出力された第2の下り光信号を透過し、前記第1の波長帯を減衰する光フィルタと、前記第1の下り光信号と、前記光フィルタから出力される光信号を合波し、合波後の光信号を、光ファイバを介して加入者宅に送る波長多重装置と、を備える、ことを特徴とする。
本発明の通信システムによれば、放送信号の内容を含む第2の下り光信号が、光増幅器によって、例えば加入者宅において必要な信号レベルに増幅されても、光増幅器から第2の下り光信号とともに出力される光ノイズが、光増幅器から出力される光信号に合波する光回線終端装置からの第1の下り光信号に及ぼす影響を、低減できる。
本発明に係る通信システムにおいて、前記第1の波長帯が1577nm波長帯であり、前記第2の波長帯が1550nm波長帯の場合に、前記光フィルタは前記第1の波長帯を前記第2の波長帯に対して20dB以上の減衰量で減衰し、前記波長多重装置は、波長分割多重を行う光カプラである、ことが好ましい。このように、第2の波長帯に含まれる光信号を透過する一方、第1の波長帯に含まれるASEノイズを20dB以上減衰させる光フィルタを設けることで、第1の波長帯を用いる10GEPONシステムの光信号に対して良好な伝送特性を確保できる。これにより、上り信号が1310nmの波長帯であっても1600nmの波長帯であっても単純な構成の光カプラをWDM合分波装置に適用することが可能となり、PONシステムとの共存サービスがCATVシステムにおいて可能となる。
本発明によれば、OLTを含む光回線を光放送システムに好適に適用できる通信システムを実現できる。
実施形態に係る光放送システムの構成を示す図である。 実施形態に係る光放送システムの効果を説明するための図である。 実施形態に係る光放送システムの効果を説明するための図である。 実施形態に係る光フィルタの動作を説明するための図である。 従来の光放送システムの課題を説明するための図である。 従来の光放送システムの課題を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る光放送システム1の概要について説明する。光放送システム1は、大容量FTTHによるPONシステムをCATVシステムに適用したRFoGシステムの一種である。光放送システム1は、通信システム2、光ファイバ28、光スプリッタ30、及び、複数の加入者宅32を備える光CATVシステムである。
まず、通信システム2の構成を説明する。通信システム2は、光スプリッタ30及び光ファイバ28を介して加入者宅32に接続されている光CATVシステム(光放送システム)の放送局側のシステムである。通信システム2は、OLT4、光スプリッタ6、電気信号送受装置8、RFoG下りTX16、光増幅器18、光フィルタ20、上りRX22、WDM光合分波装置24、及び、WDM光合分波装置26を有する。特に、電気信号送受装置8、RFoG下りTX16、光増幅器18、光フィルタ20、上りRX22、及び、WDM光合分波装置26は、CATVの放送局に設置されている。
OLT4は、10GEPON等に係る放送局側の光回線終端装置の一例であり、波長多重された1577nm波長帯(第1の波長帯であり、1575nm以上1680nm以下)に含まれる第1の下り光信号(OLT信号S1)を出力する。
光スプリッタ6は、OLT4から出力されるOLT信号S1を、複数のWDM光合分波装置に分岐する。光スプリッタ6は、WDM光合分波装置24に接続されており、OLT信号S1をWDM光合分波装置24に送る。
電気信号送受装置8は、RFoGシステムに係る電気信号(上り電気信号及び下り電気信号)を送受信する装置である。電気信号送受装置8は、放送設備10、CMTS12、及び、周波数合波装置14を含む。放送設備10は、CATVに係る放送設備であり、映像信号を出力する。CMTS12は、CATVの放送局側のケーブルモデムであり、各加入者から送信されたリクエストに対応してIP電話、高速インターネットサービス、及び、低速データ通信サービスに係るRF信号を出力する。周波数合波装置14は、放送設備10から出力される映像信号と、CMTS12から出力されるRF信号とを周波数多重し、周波数多重後の下り電気信号を、出力する。このように、放送設備10からの映像信号と、CMTS12からのIP電話、高速インターネットサービス、及び、低速データ通信サービスに係る信号と、を含む放送信号が周波数合波装置14によって周波数多重され、この周波数多重された下り電気信号が周波数合波装置14から出力される。
RFoG下りTX16は、電気信号送受装置8から出力され周波数多重された放送信号を含む下りの電気信号を、波長多重された第2の下りの光信号(下り光信号S2)に変換する信号変換装置の一例である。下り光信号S2は、第2の波長帯である1550nm波長帯の光信号である。下り光信号S2は、光増幅器18及び光フィルタ20を介してWDM光合分波装置26に送られる。第2の波長帯は、第1の波長帯に重ならない。
光増幅器18は、RFoG下りTX16から出力される下り光信号S2の信号レベルを増幅し光フィルタ20に出力する。RFoG下りTX16から出力される下り光信号S2は、光増幅器18によって、15dBm以上20dBm以下の程度の信号レベルに増幅される。なお、RFoG下りTX16から出力される下り光信号S2の信号レベルは、光増幅器18に入力する時点において、−10dBm以上である。
光フィルタ20は、光増幅器18から出力される増幅後の下り光信号S2を含む光信号に対し、1577nm波長帯を含み1550nm波長帯に重ならない波長領域(以下、1570nm以上の波長領域とする。)の信号レベルをフィルタリングし、フィルタリング後の光信号(下り光信号S2を含んでおり、よって、この信号も下り光信号S2と称する。)をWDM光合分波装置26に出力する波長選択性光減衰器の一例である(光フィルタ20は、光増幅器18から出力された下り光信号S2を透過し、第1の波長帯を減衰する)。下り光信号S2は、光増幅器18によって増幅された後、光フィルタ20によって、1570nm以上の波長領域の信号レベルが減衰される。
上りRX22は、加入者宅32から、PONシステムに係る32分岐のスプリッタ30、そして、光ファイバ28、WDM光合分波装置24、及び、WDM光合分波装置26等、を介して送られる波長多重された光信号(上り光信号S3)を、周波数多重された電気信号(上り電気信号)に変換し、上り電気信号を電気信号送受装置8に出力する。上り光信号S3は、1310nm波長帯、又は、1600nm波長帯、の光信号である。
WDM光合分波装置24は、加入者宅32にむけて敷設されている光ファイバ28に接続されている波長多重装置の一例である。WDM光合分波装置24は、RFoG下りTX16から光増幅器18、光フィルタ20、及び、WDM光合分波装置26を介して送られる下り光信号S2(光フィルタ20から出力される減衰後の光信号)と、OLT4から出力され光スプリッタ6を介して送られるOLT信号S1とを合波し、合波後の下り光合波信号S4を、光ファイバ28を介して加入者宅32に送る。WDM光合分波装置24は、光ファイバ28から送られる上りの光信号を、WDM光合分波装置26へ分波する。
WDM光合分波装置26は、WDM光合分波装置24から送られる上り光信号を、上りRX22へ分波する。WDM光合分波装置26は、下り光信号S2を、WDM光合分波装置24へ分波する。
ここで、加入者宅32の構成を説明する。加入者宅32に設置されているRFoGシステムに係るRFoG−ONU34のWDM光合分波装置38は、通信システム2から送られる下り光合波信号S4を、RFoG下りTX16から送られる1550nm波長帯の光信号と、OLT4から送られる1577nm波長帯のPONシステムに係る光信号と、に分波する。
RFoG−ONU34は、アナログ光信号が伝送されるので、40dB以上の比較的に高いCNRが要求される。RFoG−ONU34に入力される1550nm波長帯(第2の波長帯)の光信号は、−10dBm以上0dBm以下程度の信号レベルが必要であり、そのため、下り光信号S2は、光増幅器18によって、15dBm以上好ましくは20dBm以下に増幅された後出力される。
一方、デジタル変調された信号を伝送するN−ONU36の感度は、−30dBm程度まで許容される。従って、N−ONU36に入力される1577nm波長帯(第1の波長帯)の光信号の信号レベルは、GEPON/10GEPONでの伝送品質を保つことのできる−30dBm以上−10dBm以下とすることができる。
再び、通信システム2の構成の説明を続ける。光増幅器18は、増幅後の下り光信号S2を出力すると同時に、必然的にASE光ノイズも出力する。図2及び図3に、光放送システム1において用いられる光信号のスペクトルG1a〜G6aを示す。G1aは、OLT4から出力されるOLT信号S1のスペクトルであり、G2aは、RFoG下りTX16から出力される下り光信号S2のスペクトルであり、G3aは、光増幅器18から出力される増幅後の下り光信号S2のスペクトルであり、G4aは、通信システム2から出力され光ファイバ28を伝搬する下り光合波信号S4のスペクトルである。G5aは、光ファイバ2及び光スプリッタ30を介して送られる下り光合波信号S4が加入者宅32において分波されRFoG−ONU34のWDM光合分波装置40に送られる1550nm波長帯の光信号(下り光信号S2に対応)のスペクトルであり、G6aは、光ファイバ2及び光スプリッタ30を介して送られる下り光合波信号S4が加入者宅32において分波されN−ONU36に送られる1577nm波長帯の光信号(OLT信号S1に対応)のスペクトルである。
OLT信号S1(G1aのピークP1a)は、1577nm波長帯の光信号であり、2dBm以上5dBm以下の信号レベルを有する。光ファイバ28等を介して加入者宅32に到達する1577nm波長帯の光信号(OLT信号S1に対応する光信号)は、例えば、−15dBm程度の信号レベルとすることができる。OLT信号S1の1577nm波長帯は、光フィルタ20による減衰の対象となる波長領域E1aに含まれる。
また、下り光信号S2(G2aのピークP2a)は、光増幅器18に入力される時点で、十分に高い範囲の信号レベル(−10dBm以上)を有するので、光増幅器18によって増幅され、15dBm以上、好ましくは20dBm以下のレベルとすることによって、加入者宅32において、40dB程度の十分に高い値のOSNRが実現できる。光増幅器18による増幅後の下り光信号S2は、光フィルタ20によって、1570nm以上の波長領域E1aが減衰されるので、この領域のASE光ノイズも減衰される。一方、光増幅器は1530nm帯以下の波長に対してては増幅機能を発揮せず、従って当該領域のASEノイズも出力されない。このため、上り信号が1310nm帯、1600nm帯、いずれの野波長帯であってもWDM光合分波装置24として簡便な構成の光カプラを適用することが可能となる。
ここで、光フィルタ20の減衰量について、図4を参照して説明する。10GEPONにおいては、30dB以上のOSNRであれば、良好な伝送品質が保てる。従って、光ファイバ28等を介して加入者宅32に到達する1577nm波長帯の光信号が−15dBm程度の信号レベルを有する場合、1570nm以上の波長領域E1aに対する光フィルタ20の減衰量は、光フィルタ20が設けられていない場合に加入者宅32において10dB以上のOSNR確保されるシステムでは、光フィルタ20の1570nm帯(波長領域E1a)についての第2の波長帯に対する減衰量を20dB以上とすれば、上記30dB以上のOSNRが加入者宅で確保される。具体的には、図4に示す様に、光フィルタ20は、例えば、下り光信号S2の1550nm波長帯を実質的に透過し、且つ、1575nm程度において例えば20dB以上の減衰量を持つ光フィルタ特性であればよい。
このように、通信システム2によれば、RFoG下りTX16に接続されている光増幅器18の出力端に、1550nm波長帯を透過し1575nmにおいて例えば20dB以上の減衰量を持つ光フィルタ20を挿入するだけで、OLT信号S1の波長帯を含む波長領域にあるASE光ノイズが、良好に(10GEPONにおいて良好な伝送品質が実現できる程度に)軽減できる。従って、RFoGシステムの上り光信号の波長帯(1310nm波長帯、又は、1600nm波長帯)によることなく、RFoGシステムからPONシステムとの共存サービスへのアップグレードが容易に実現できる。よって、大規模な停波を伴う大規模なシステム変更を伴うことなく、既に敷設されており上り光信号の波長帯が同一ではない複数のRFoGシステムに対しPONシステムとの共存サービスが容易に実現できる。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
1…光放送システム、10…放送設備、12…CMTS、14…周波数合波装置、16…RFoG下りTX、18…光増幅器、2…通信システム、20…光フィルタ、22…上りRX、24,26…WDM光合分波装置、28…光ファイバ、30…光スプリッタ、32…加入者宅、34…RFoG−ONU、36…N−ONU、38…WDM光合分波装置、4…OLT、40,42…WDM光合分波装置、6…光スプリッタ、8…電気信号送受装置、E1,E1a…波長領域、N1,N2,N3,N4…ノイズ成分、S1…OLT信号、S2…下り光信号、S3…上り光信号、S4…下り光合波信号。

Claims (1)

  1. 光放送システムの放送局側の通信システムであって、
    1577nm波長帯を有する第1の波長帯に含まれる第1の下り光信号を出力する光回線終端装置と、
    放送信号を含み周波数多重された下り電気信号を、前記第1の波長帯に重ならない1550nm波長帯を有する第2の波長帯に含まれる第2の下り光信号に変換する信号変換装置と、
    前記第2の下り光信号を増幅する光増幅器と、
    前記光増幅器から出力された第2の下り光信号を透過し、前記第1の波長帯を前記第2の波長帯に対して20dB以上の減衰量で減衰する光フィルタと、
    前記第1の下り光信号と、前記光フィルタから出力される光信号を合波し、合波後の光信号を、光ファイバを介して加入者宅に送る光カプラと、
    を備える、ことを特徴とする通信システム。
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