JP6412358B2 - 通信システム - Google Patents

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JP6412358B2
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本発明は、複数の通信サービスを運用する集合住宅向けの通信システムに関する
近年のCATVシステムでは、電話サービスや高速インターネットサービスなどの提供が行われており、通信速度の向上や流合雑音の抑制などのメリットからFTTH(Fiber to the Home )が採用されている。FTTHはセンターから各加入者宅までを光ファイバー網で構築する方式である。
マンションなど集合住宅の場合、FTTB(Fiber to the Building )といった方式となることが多く、集合住宅の入り口までは光ファイバーが敷設されるものの、入り口から各戸まで集合住宅の構内の通信網は同軸ケーブルで構築されているため、構内で流合雑音が発生し、上り通信の高速化が難しいという問題がある。
このような問題を解決するため、特許文献1の通信システムが提案されている。特許文献1では、集合住宅の構内にCMTS(Cable Modem Termination System)を配置し、集合住宅の各戸のCM(Cable Modem )から集合住宅構内のCMTSまでを同軸ケーブルで接続し、CMからの上り信号をCMTSにおいてデータ信号に復調している。そして、そのCMTSからのデータ信号を光信号に変換し、光ファイバーを介してセンターまで伝送している。このように、集合住宅において一旦データ信号に復調しているため、流合雑音を排除することができ、流合雑音による通信品質劣化を抑制することができる。
特開2001−53764号公報
しかし、特許文献1の通信システムでは、インターネットなどのデータ通信サービスとプライマリ電話サービスの両方を運用しようとすると以下の問題があった。
まず、電話サービスでは高い信頼性の確保が求められているため、電話に用いるCMTSは冗長構成をとることが必須となっている。そのため、各集合住宅ごとにそのような電話用のCMTSを設けることとなるとコストが増大する。また、各集合住宅ごとに電話用CMTSのメンテナンスを行う必要があるため、運用・管理コストも増大する。
したがって、特許文献1よりも低コストで高速インターネットサービスと電話サービスの両方を運用することができる通信システムが求められていた。
そこで本発明の目的は、複数の通信サービスを運用する集合住宅向けの低コストな通信システムを実現することである。
本発明は、センター側に配置された第1端末制御装置および第2端末制御装置と、集合住宅に配置され、光伝送路網を介して第1端末制御装置および第2端末制御装置に接続された通信端末装置と、集合住宅の各戸に配置され、集合住宅内に構築された電気伝送路網を介して通信端末装置に接続され、第1端末制御装置との間でプライマリ電話サービスの通信を行う第1端末装置、および第2端末制御装置との間でデータ通信サービスの通信を行う第2端末装置と、を有し、通信端末装置は、第1光端末機と、第2光端末機と、第3端末制御装置とを有し、第1光端末機は、第1端末制御装置と第1端末装置に接続され、第1端末制御装置からの光信号を電気信号に変換して第1端末装置に出力し、前記第1端末装置からの電気信号を光信号に変換して第1端末制御装置に出力し、第2光端末機は、第2端末制御装置と第3端末制御装置に接続され、第2端末制御装置からの光信号を電気信号に変換して第3端末制御装置に出力し、第3端末制御装置からの電気信号を光信号に変換して第2端末制御装置に出力し、第3端末制御装置は、第2光端末機と第2端末装置に接続され、第2端末装置からの電気信号からデータ信号を復調して第2光端末機に出力し、データ通信サービスのサービスの上りの電気信号の変調方式は、64QAM以上の多値変調方式であり、プライマリ電話サービスの上りの電気信号の変調方式は、2値または4値の変調方式である、ことを特徴とする通信システムである。
第1光端末機の電気信号入力側に、その電気信号の帯域を制限するフィルタを設けてもよい。集合住宅内で発生する流合雑音の影響が低減され、より高品質な通信を行うことができる。
第1光端末機は、各集合住宅ごとに異なる波長の光信号を出力するようにしてもよい。OBI(光ビート干渉)の発生が防止され、より高品質な通信を実現できる。
第1端末制御装置と第1光端末機との接続と、第2端末制御装置と前記通信端末装置との接続は、同一の光伝送路網を介して行ってもよいし、別々の光伝送路網(第1、2光伝送路網)を介して行ってもよい。同一の光伝送路網とする場合には、第1端末制御装置に入出力される光信号と、第2端末制御装置に入出力される光信号とを波長多重する第1波長多重装置をセンター側に設け、通信端末装置には、第1光端末機に入出力される光信号と第2光端末機に入出力される光信号とを波長多重する第2波長多重装置を設ければよい。
第3端末制御装置は、第2光端末機からの電気信号を再度他の電気信号に変換して第2端末装置に出力するようにしてもよい。
第1端末制御装置と第1端末装置との間の通信、および第2端末制御装置と第2端末装置との間の通信は、任意の通信サービスであってよい。たとえば、プライマリ電話サービス、インターネット接続サービス等の高速データ通信サービスである。第1端末制御装置と第1端末装置との間、および第3端末制御装置と第2端末装置との間の通信はDOCSIS方式とし、第2端末制御装置と第2光端末機との間の通信はGE−PON方式とすることができる。特に、第2端末装置から第3端末制御装置への上りの電気信号の変調方式が、第1端末装置から第1光端末機への上りの電気信号の変調方式よりも高速である通信サービスを運用する場合に好適である。
他の本発明は、光伝送路網と電気伝送路網に接続された通信端末装置において、第1光端末機と、第2光端末機と、端末制御装置とを有し、第1光端末機は、光伝送路網を介して入力される第1光信号を第1電気信号に変換して出力し、電気伝送路網を介して入力される第1電気信号を第1光信号に変換して出力し、第2光端末機は、光伝送路網を介して入力される第2光信号を第2電気信号に変換して出力し、端末制御装置から入力される第2電気信号を第2光信号に変換して出力し、端末制御装置は、電気伝送路網を介して入力される第3電気信号からデータ信号を復調して再度第2電気信号に変換して第2光端末機に出力する、ことを特徴とする通信端末装置である。
本発明の通信システムは安価に構築することができるとともに、第2端末制御装置と第2端末装置との間の通信については、集合住宅において問題となる流合雑音による通信品質の劣化を抑制することができる。また、第1端末制御装置と第1端末装置との間の通信については、第1端末制御装置が各集合住宅の通信端末装置ごとに設けられるのではなく、センターに設けられるため、センター側で効率的に運用・管理することができ、運用・管理コストを低減することができる。
実施例1の通信システムの構成を示した図。 実施例1の変形例の通信システムの構成を示した図。 通信端末装置31の変形例を示した図。 実施例1の変形例の通信システムの構成を示した図。 実施例1の変形例の通信システムの構成を示した図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1の通信システムを示した図である。図1のように、実施例1の通信システムでは、電話用CMTS10と、電話用CMTS10に接続された光送信機11および光受信機12と、光送信機11および光受信機12に接続されたWDM(波長多重装置)13と、OLT(Optical Line Terminal )20とがセンター側に配置されている。また、集合住宅30内には、通信端末装置31が配置されている。そして、集合住宅30の各戸には電話用CM32、データ通信用CM33が配置されている。電話用CM32には図示しない電話機やFAXが接続され、データ通信用CM33には図示しないPC(パーソナルコンピュータ)等が接続されている。
通信端末装置31は、図1のように、第1光ファイバー網40を介してWDM13と接続されたR−ONU(Optical Network Unit)34と、第2光ファイバー網41を介してOLT20と接続されたD−ONU35と、D−ONU35に接続されたデータ通信用CMTS36と、R−ONU34およびデータ通信用CMTS36に接続された分配器37によって構成されていて、これらが筐体に納められて一体となっている。このように一体とすることで、既存の通信システムに実施例1の通信システムを導入することが容易となり、通信システムの維持・管理も容易となる。
なお、必ずしも通信端末装置31の各構成全てを一体としなくてもよく、各構成要素を単体の装置としたり、いくつかを組み合わせて一体とした装置としたりしてもよい。たとえばD−ONU35とデータ通信用CMTS36のみが一体に構成されていてもよい。また、実施例1では通信端末装置31は集合住宅30内に配置されるものとしているが、集合住宅30外であってその近傍に配置されていてもよい。また、通信端末装置31のすべての構成が集合住宅30内あるいは外に配置されている必要はなく、一部構成のみを集合住宅30内に配置し、他の構成を集合住宅30外に配置するようにしてもよい。
センターの光送信機11および光受信機12から各集合住宅30の通信端末装置31のR−ONU34までの間は、第1光ファイバー網40によって接続されている。また、センターのOLT20と、各集合住宅30の通信端末装置31のD−ONU35とは、第2光ファイバー網41によって接続されている。第1光ファイバー網40および第2光ファイバー網41は、光カプラ42によって複数に分岐されたダブルスター型のネットワークトポロジーである。もちろん、スター型、リング型、ツリー型など他のネットワークトポロジーであってもよい。
通信端末装置31のR−ONU34およびデータ通信用CMTS36から集合住宅30の各戸の電話用CM32およびデータ通信用CM33までの間は、同軸ケーブル網50によって接続されている。同軸ケーブルが各戸ごとに分岐器51によって分岐されて同軸ケーブル網50が構成されている。
以下、各構成とその動作についてより詳細に説明する。まず、センター側の各構成の詳細を説明する。
電話用CMTS10は、電話サービスに用いるものであり、電話用CMTS10と集合住宅30内の各戸の電話用CM32との間でDOCSISプロトコルによる通信が行われる。電話用CMTS10は、通常時使用する現用カード10Aと、予備として使用される予備カード10Bを備えている。プライマリ電話のサービスでは、信頼性確保などのためCMTSを冗長化することが必須となっている。なお、電話用CMTS10を2つ設けて一方を現用、他方を予備とする構成としてもよい。
電話用CMTS10からは下り電話信号が出力され、上り電話信号が入力される。電話用CMTS10からの下り電話信号は、光送信機11に入力され、光受信機12からの上り電話信号は、電話用CMTS10に入力される。上り電話信号は周波数10〜60MHzの電気信号であり、下り電話信号は周波数70〜770MHzの電気信号である。
光送信機11は、電話用CMTS10からの下り電話信号を光信号に変換して出力する。光信号の波長はたとえば1550nmである。光送信機11から出力された光信号は、WDM13を経た後、第1光ファイバー網40を介して、集合住宅30内の通信端末装置31に入力される。
また、光受信機12は、第1光ファイバー網40を介して集合住宅30内の通信端末装置31から出力された光信号を、上り電話信号に変換して出力する。受信する光信号の波長は光送信機11の出力する光信号とは異なる波長であり、たとえば1610nmである。
WDM13は、光送信機11から出力される下りの光信号と、光受信機12に入力される上りの光信号を波長多重して1心の光ファイバーで伝送できるように設けたものである。図2のように、WDM13を設けずに2心の光ファイバーケーブルを用い、第1光ファイバー網40A、Bによって下りの光信号と上りの光信号とをそれぞれ別に伝送するようにしてもよい。この場合、R−ONU34に替えて、光信号がそれぞれ別の心線で入出力されるR−ONU134を用いる。R−ONU34は、その内部においてWDMを用いて光信号の入出力を1心で行うものであるが、R−ONU134はWDMを用いずに光信号の入出力をそれぞれ別の心で行うものであり、他の内部構成はR−ONU34と同様である。なお、上りと下りで別々の心線とする場合には、上り光信号と下り光信号とで同一波長としてもよい。
OLT20は、第2光ファイバー網41を介して集合住宅30内の通信端末装置31に接続されている。OLT20と通信端末装置31のD−ONU35間で、GE−PON方式でのデータ通信が行われる。GE−PON方式以外にもG−PON方式、10G−EPON方式、E−PON方式、メディアコンバータ方式(メディアコンバータを用いた通信方式)などの方式を用いることができる。OLT20は、GE−PON方式に従う光信号(たとえば波長1490nm)を通信端末装置31に送信し、通信端末装置31からの光信号(たとえば波長1310nm)を受信する。
通信端末装置31のR−ONU34は、第1光ファイバー網40に接続されており、光送信機11からの光信号が第1光ファイバー網40を介して入力される。そして、その光信号を電気信号である下り電話信号に変換して出力する。また、R−ONU34には、同軸ケーブル網50からの上り電話信号が分配器37を介して入力され、その電気信号である上り電話信号を光信号に変換して出力する。そしてその光信号を第1光ファイバー網40を介してセンターの光受信機12へと伝送する。
各集合住宅30ごとのR−ONU34は、出力する光信号が同一のものを用いてもよいが、各集合住宅30ごとに所定波長以上異なる波長の光信号を出力するものとしてもよい。このような各集合住宅30ごとに異なる波長としたR−ONU34は、棟内ノードとも呼ばれている。
各集合住宅30ごとのR−ONU34の出力波長を同一とすると、センターの光受信機12において、ある集合住宅30からの上りの光信号と、他の集合住宅30からの上りの光信号が同時に到達した場合にOBI(Optical Beat Interference )が発生して通信品質が劣化してしまう。R−ONU34のLD(半導体レーザー)は同一波長のものであっても、製品誤差や温度などにより微少な波長のばらつきがあり、その波長差による干渉によって光受信機12での受光時に雑音が生じるためである。そこで、各集合住宅30ごとのR−ONU34として、所定波長以上異なる波長の光信号を出力するものを用いれば、OBIが発生せず、通信品質の劣化を防止することができる。1600〜1620nmの帯域においては0.05nm以上波長差があれば十分にOBIを抑制することができる。
通信端末装置31のD−ONU35は、第2光ファイバー網41に接続されており、OLT20からのGE−PON方式に従う光信号が第2光ファイバー網41を介して入力される。そして、その光信号を電気信号である下りデータ通信信号(ベースバンド信号)に変換して出力する。また、D−ONU35にはデータ通信用CMTS36からの上りデータ通信信号(ベースバンド信号)が入力され、その上りデータ通信信号を光信号に変換して出力する。そして、その光信号を第2光ファイバー網41を介してセンターのOLT20へと伝送する。
通信端末装置31のデータ通信用CMTS36には、下りデータ通信信号が出力され、上りデータ通信信号が入力される。下りデータ通信信号は、周波数70〜770MHzの電気信号(高周波をベースバンド信号で変調した信号)であり、上りデータ通信信号は、周波数10〜60MHzの電気信号(高周波をベースバンド信号で変調した信号)である。
データ通信用CMTS36には、D−ONU35からの下りデータ通信信号(ベースバンド信号)が入力される。データ通信用CMTS36は、下りデータ通信信号をDOCSISプロトコルに従う信号に変換して出力する。また、データ通信用CMTS36には、同軸ケーブル網50からのDOCSISプロトコルに従う上りデータ通信信号が分配器37を介して入力され、その上りデータ通信信号からデータ(ベースバンド信号)を復調した後、そのベースバンド信号をD−ONU35に出力する。
分配器37は、同軸ケーブル網50からの電気信号を分配してR−ONU34、データ通信用CMTS36にそれぞれ入力させ、また、R−ONU34からの下り電話信号とデータ通信用CMTS36からの下りデータ通信信号とを1つの同軸ケーブル網50で伝送させるものである。図3のように、R−ONU34と分配器37との間に、フィルタ38を設けて透過帯域を絞るようにしてもよい。フィルタ38は、BPF、HPF、LPFなどであり、下り電話信号および上り電話信号の帯域を透過する特性であればよい。フィルタ38を設けることで、集合住宅30内で発生する流合雑音の影響を低減することができ、通信品質をより向上させることができる。また、分配器37に変えて分波器を設けてもよい。
電話用CM32は、集合住宅30内に構築された同軸ケーブル網50に接続されていて、R−ONU34からの下り電話信号が同軸ケーブル網50を介して入力される。また、電話用CM32からは、DOCSISプロトコルに従う上り電話信号が出力される。
データ通信用CM33は、同軸ケーブル網50に接続されていて、データ通信用CMTS36からのDOCSISプロトコルに従う下りデータ通信信号が同軸ケーブル網50を介して入力される。また、データ通信用CM33からはDOCSISプロトコルに従う上りデータ通信信号が出力される。
次に、実施例1の通信システムにおける通信動作について説明する。実施例1の通信システムでは、電話サービスと高速データ通信サービスが集合住宅30内の各戸に提供される。まず、電話サービス側の通信について説明する。
電話サービスにおける通信は、センターの電話用CMTS10から集合住宅30内の各戸の電話用CM32までを通常のRFoG方式で通信を行うものである。RFoG方式は、光ファイバーを介してDOCSIS方式での通信を行う方式である。また、センターの電話用CMTS10から集合住宅30の通信端末装置31までを第1光ファイバー網40による伝送とし、通信端末装置31から電話用CM32までの集合住宅30内での通信は同軸ケーブル網50による伝送としている。変調方式は、下り電話信号が256QAMであり、上り電話信号がQPSKである。上り電話信号は低速な変調方式であるため、高速な変調方式に比べて流合雑音に強い。そのため、集合住宅30内で流合雑音が発生したとしても、その影響は小さく、通信品質は維持することができる。
次に、高速データ通信サービス側の通信について説明する。
高速データ通信サービスにおける通信は、センターのOLT20から集合住宅30内のD−ONU35までをGE−PON方式の通信、データ通信用CMTS36から集合住宅30内の各戸のデータ通信用CM33までをDOCSISプロトコルによる通信としたものである。集合住宅30内での通信、つまり通信端末装置31のデータ通信用CMTS36からデータ通信用CM33までの間の通信は、電話サービスと同様の同軸ケーブル網50によって伝送している。一方、センターのOLT20から集合住宅30の通信端末装置31までの間は、電話サービスとは別の第2光ファイバー網41による伝送としている。
高速データ通信サービスの通信の変調方式は、下りデータ通信信号は256QAM、上りデータ通信信号は64QAMである。上りデータ通信信号の変調方式は、上り電話信号の変調方式よりも高速な変調方式を採用しており、流合雑音の影響を受けやすい。そこで、各集合住宅30ごとにデータ通信用CMTS36を設けて上りデータ通信信号から一旦データ(ベースバンド信号)を復調することで流合雑音を除去し、GE−PON方式でセンターまで伝送している。
このように、高速データ通信サービス側では、各集合住宅30の通信端末装置31にDOCSIS方式の通信の終端装置であるデータ通信用CMTS36を有している。これに対し、電話サービス側では、センターにDOCSIS方式の通信の終端装置である電話用CMTS10を有している。各通信端末装置31ごとに電話用CMTS10を必要としないため、実施例1の通信システムは安価に構築することができる。また、実施例1の通信システムでは、電話サービスについてセンターでのみ電話用CMTS10の保守・管理をすればよく、各集合住宅30ごとに保守・管理をする必要がない。そのため、実施例1の通信システムは運用・管理コストを抑えることができる。
なお、高速データ通信サービスの通信において、下りの通信は、別の経路を設けたり、電話サービス側の通信経路を用いたり、別のCMTSを設けるなどしてデータ通信用CMTS36を通さずに行ってもよい。
以上のように、実施例1の通信システムは安価に構築することができるとともに、高速データ通信サービスについては、集合住宅30において問題となる流合雑音による通信品質の劣化を抑制することができ、電話サービスについてはセンター側で効率的に運用・管理することができる。
以下、実施例1の通信システムの各種変形例について述べる。
実施例1の通信システムでは、センターと集合住宅30の通信端末装置31までの通信網として、電話サービス側の通信網である第1光ファイバー網40と、高速データ通信サービス側の通信網である第2光ファイバー網41とをそれぞれ別に設けているが、以下の構成により電話サービス側と高速データ通信サービス側とで同一の光ファイバー網140を用いることもできる。図4のように、実施例1の通信システムにおいてWDM13に替えてWDM130を設け、通信端末装置31にWDM131を設けている。
WDM130は、光送信機11、光受信機12、OLT20で入出力される光信号を波長多重する装置である。WDM130により、OLT20から出力される光信号をWDM130を介して光ファイバー網140に伝送させるとともに、光ファイバー網140からの光信号のうち高速データ通信サービスの上りの光信号を分離してOLT20に入力されるようにしている。
WDM131は、通信端末装置31に設けられ、R−ONU34、D−ONU35で入出力される光信号を波長多重する装置である。このWDM131により、光ファイバー網140を介してセンターから伝送された光信号のうち、電話サービスの下りの光信号はR−ONU34に入力され、高速データ通信サービスの下り光信号はD−ONU35に入力される。また、R−ONU34からの上りの光信号とD−ONU35からの上りの光信号は多重化されて光ファイバー網140により伝送される。
以上のように構成することで、電話サービス側と高速データ通信サービス側とで同一の光ファイバー網140を使用することができ、より低コストにシステム構築することができる。
また、本発明の通信システムは、電話サービスと高速データ通信サービスの2つの通信サービスを運用するものに限るわけではない。任意の2以上の通信サービスを運用する通信システムに対して適用することができる。特に本発明の通信システムは、実施例1のように、流合雑音の影響が少ない低速な変調方式(たとえばBPSK、QPSKなど2値や4値の変調)で上り通信を行う通信サービスと、流合雑音の影響が大きい、より高速な変調方式(たとえば64QAM以上の多値変調)で上り通信を行う通信サービスの双方を運用する場合に適している。例として、低速なインターネットサービスと高速なインターネットサービスを運用する場合に適用することができる。
また、例として、実施例1の電話サービスと高速データ通信サービスに加えて、放送サービスを運用する場合には、次のように構成する。
図5のように、センターに放送設備14を設け、光送信機11に接続し、放送設備14からの放送信号が光送信機11に入力されるようにする。また、集合住宅30の各戸に、同軸ケーブル網50に接続するSTB(セットトップボックス)39を設ける。STBには図示しないTV受像機が接続されている。これにより、放送信号を第1光ファイバー網40を介して集合住宅30の通信端末装置31に送信し、通信端末装置31から同軸ケーブル網50を介して各戸のSTBへと伝送させることができる。
また当然に、上記各種変形例は、実施例1にそれぞれ単独で適用するのみでなく、複数を組み合わせて適用することができる。また、実施例1の通信システムは、集合住宅30だけでなく戸建てに対してもそのまま適用することが可能であるため、通信サービスの提供地域に集合住宅30と戸建てが混在していたとしても問題はない。
本発明は、インターネットなどのデータ通信サービスと電話サービスの双方を提供するCATVシステムに好適である。
10:電話用CMTS
11:光送信機
12:光受信機
13:WDM
20:OLT
30:集合住宅
31:通信端末装置
32:電話用CM
33:データ通信用CM
34:R−ONU
35:D−ONU
36:データ通信用CMTS
37:分配器
40:第1光ファイバー網
41:第2光ファイバー網
50:同軸ケーブル網

Claims (7)

  1. センター側に配置された第1端末制御装置および第2端末制御装置と、
    集合住宅に配置され、光伝送路網を介して前記第1端末制御装置および前記第2端末制御装置に接続された通信端末装置と、
    前記集合住宅の各戸に配置され、前記集合住宅内に構築された電気伝送路網を介して前記通信端末装置に接続され、前記第1端末制御装置との間でプライマリ電話サービスの通信を行う第1端末装置、および前記第2端末制御装置との間でデータ通信サービスの通信を行う第2端末装置と、
    を有し、
    前記通信端末装置は、第1光端末機と、第2光端末機と、第3端末制御装置とを有し、
    前記第1光端末機は、前記第1端末制御装置と前記第1端末装置に接続され、前記第1端末制御装置からの光信号を電気信号に変換して前記第1端末装置に出力し、前記第1端末装置からの電気信号を光信号に変換して前記第1端末制御装置に出力し、
    前記第2光端末機は、前記第2端末制御装置と前記第3端末制御装置に接続され、前記第2端末制御装置からの光信号を電気信号に変換して前記第3端末制御装置に出力し、前記第3端末制御装置からの電気信号を光信号に変換して前記第2端末制御装置に出力し、
    前記第3端末制御装置は、前記第2光端末機と前記第2端末装置に接続され、前記第2端末装置からの電気信号からデータ信号を復調して前記第2光端末機に出力し、
    前記データ通信サービスのサービスの上りの電気信号の変調方式は、64QAM以上の多値変調方式であり、前記プライマリ電話サービスの上りの電気信号の変調方式は、2値または4値の変調方式である、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記第1光端末機の電気信号入力側に、その電気信号の帯域を制限するフィルタを設けたことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1光端末機は、各集合住宅ごとに異なる波長の光信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記光伝送路網は、前記第1端末制御装置と前記第1光端末機とを接続する第1光伝送路網と、前記第2端末制御装置と前記通信端末装置の第2光端末機とを接続する第2光伝送路網とにより構成される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. センター側に配置され、前記第1端末制御装置に入出力される光信号と、前記第2端末制御装置に入出力される光信号とを波長多重する第1波長多重装置を有し、
    前記通信端末装置は、前記第1光端末機に入出力される光信号と前記第2光端末機に入出力される光信号とを波長多重する第2波長多重装置を有し、
    前記第1端末制御装置と前記第1光端末機との間と、前記第2端末制御装置と前記第2光端末機との間を、同一の光伝送路網を介して接続した、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記第3端末制御装置は、前記第2光端末機からの電気信号を再度他の電気信号に変換して前記第2端末装置に出力する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記第1端末制御装置と前記第1端末装置との間、および前記第3端末制御装置と前記第2端末装置との間の通信はDOCSIS方式であり、
    前記第2端末制御装置と前記第2光端末機との間の通信はGE−PON方式である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の通信システム。
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