JP5816816B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類の乾燥機能を有する洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機では、衣類の乾燥を行うために、温風発生手段で発生させた温風を、温風送風経路を介して水受け槽に設けた送風口から送りこんでいるが、洗濯中に温風送風経路へ浸入してきた洗剤泡を1対の電極によって検知して対応する構成が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図を示す。
図9において、洗濯物を収容するための回転ドラム131は、水受け槽133内に回転自在に配設している。回転ドラム131の回転中心に回転軸134を設け、この回転軸134にモータ135を直結し、回転ドラム131を回転駆動する。水受け槽133は洗濯機本体139よりばね体140とダンパー141により揺動可能に弾性支持されており、水受け槽133の下部に排水経路142の一端を接続し、排水経路142の他端を排水弁(図示せず)に接続して水受け槽133内の洗濯水を排水するようにしている。給水弁144は水受け槽133内に水を給水し、水位検知手段146は水受け槽133内の水位を検知するものである。
乾燥機能としては、ヒータ147、送風ファン148、温風送風経路149を有し、水受け槽133内の空気を取り入れる温風取り入れ口150を水受け槽133の上面背部に設け、温風送風口151を水受け槽133の背面の下方に設け、実線矢印の方向に水受け槽133内の空気を熱して循環させ、洗濯物を乾燥させている。また、水受け槽133の下面前部には溢水排水部152の溢水流入口153を設け、温風送風経路149内の温風送風口151付近に一対の電極154を設けている。溢水流入口153の最下部が溢水面155となり、一対の電極154の最下端はこの溢水面155よりも約3mm上の位置にある。
以上の構成において、洗い行程中に電極間の抵抗値の変化により洗剤泡を検知すると、泡を消去する行程へ移行する。これは、排水しながら回転ドラム131を回転させて喫水面の泡を消去し、ヒータ147と送風ファン148を動作させることで泡を吹き飛ばしながら表面を乾燥させ泡を消去する工程である。そして、洗剤泡の消去が終わると洗い行程へ戻る。
特開2005−143531号公報
しかしながら、このような従来の洗濯機では、温風送風経路内に洗剤泡検知用の電極を設けているために、電極は水受け槽から流れ出る空気に晒されることになる。この時、水受け槽から流れ出る空気には、洗濯物から発生する細かなリントや糸くずが含まれているため、電極にそれらの異物が付着することは避けられない。
電極間にリントや糸くずが付着すると、次の洗濯時等に、泡が温風送風経路に進入していないにもかかわらず、電極間に付着したリントや糸くずによって電極間の抵抗値が変化するため、泡が進入したとの誤検知をしてしまうという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、洗剤泡の検知を赤外線などの光透過によって行なうことにより、洗濯中に発生した泡が電気部分に付着することによる故障や、糸くずや異物等の付着による誤検知を防止することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯物を収容するための回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包した水受け槽と、前記回転ドラムを回転駆動す
るモータと、前記回転ドラム内の洗濯物を乾燥させるためのヒータと、乾燥行程にて乾燥用空気を循環させる送風ファンと乾燥用空気を循環させるための温風送風経路と、前記水受け槽の背面下方に形成され前記温風送風経路と連通する温風送風口と、前記温風送風口近傍の前記温風送風経路に設けられ、前記温風送風経路内に浸入した洗剤泡を検知する泡検知センサと、前記水受け槽内の水を排水する排水弁と、前記モータ、ヒータ、送風ファン、排水弁等を制御して、洗い、すすぎ、脱水、乾燥等の各行程を制御する制御手段とを備え、前記泡検知センサは、前記温風送風経路の外方に、前記温風送風経路の軸中心と直角に対向して配置された発光素子と受光素子から成り、前記制御手段は、第一の設定受光電圧となる発光電流値を記憶し、前記泡検知センサが前記発光電流値で発光した時の受光電圧と、前記第一の設定受光電圧より大きい第二の設定受光電圧とを比較して、洗剤泡の有無を検知し、泡検知センサにて洗剤泡を検知しなかった時の洗い行程終了時に、第一の設定受光電圧となる発光電流値を再設定して記憶し直すようにしたものである。
これにより、洗濯中に異常に発生した洗剤泡が、温風送風経路の奥深くまで浸入して、ヒータや送風ファン等の電気部品に付着し、腐食あるいは電気ショートの状態となることを防止することができる。
そして、電極のように温風送風経路内に突起を有することなく滑らかな内壁の経路にすることができるので、糸くずや異物等の付着がなく、これらによる誤検知を防止することができる。
本発明の洗濯機は、赤外線などの光透過によって泡を検知することにより、洗濯中に発生した洗剤泡が、電気部分に付着することによる故障や、糸くずや異物等の付着による誤検知の防止を実現することができる。
本発明の実施の形態1、2に係る洗濯機の縦断面図 同洗濯機の図1と異なる断面の縦断面図 同洗濯機の泡検知センサ部の部分断面図 同洗濯機の一部ブロック化した回路図 同洗濯機の入力設定手段および表示手段の正面図 本発明の実施の形態1に係る洗濯機の動作フローチャート 本発明の実施の形態1に係る洗濯機の初期化フローチャート 本発明の実施の形態2に係る洗濯機の動作フローチャート 従来の洗濯機の縦断面図
第1の発明は、洗濯物を収容するための回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包した水受け槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内の洗濯物を乾燥させるためのヒータと、乾燥行程にて乾燥用空気を循環させる送風ファンと乾燥用空気を循環させるための温風送風経路と、前記水受け槽の背面下方に形成され前記温風送風経路と連通する温風送風口と、前記温風送風口近傍の前記温風送風経路に設けられ、前記温風送風経路内に浸入した洗剤泡を検知する泡検知センサと、前記水受け槽内の水を排水する排水弁と、前記モータ、ヒータ、送風ファン、排水弁等を制御して、洗い、すすぎ、脱水、乾燥等の各行程を制御する制御手段とを備え、前記泡検知センサは、前記温風送風経路の外方に、前記温風送風経路の軸中心と直角に対向して配置された発光素子と受光素子から成り、前記制御手段は、第一の設定受光電圧となる発光電流値を記憶し、前記泡検知センサが前記発光電流値で発光した時の受光電圧と、前記第一の設定受光電圧より大きい第二の設定受光電圧とを比較して、洗剤泡の有無を検知し、泡検知センサにて洗剤泡を検知しなかった時の洗い行程終了時に、第一の設定受光電圧となる発光電流値を再設定して記憶し直す構成とすることにより、洗濯中に異常に発生した洗剤泡を検知することができ、温風送風経路内に突起を有することなく滑らかな内壁の経路にすることができるので、糸くずや異物等の付着がなく、これらによる誤検知を防止することができる。
また、制御手段は、泡検知センサにて洗剤泡を検知しなかった時の洗い行程終了時に、第一の設定受光電圧となる発光電流値を再設定して記憶し直すようにすることにより、受発光部内外面に水垢や埃などが付着して透過度に経時的変化が生じても、行程の中で自動的に補正するので、確実に泡を検知することができる。
第2の発明は、制御手段は、泡検知センサにて洗剤泡を検知した場合、排水弁を動作させて水受け槽内の水を所定の水位まで、または全て排水し、ヒータと送風ファンを前記排
水弁の動作中および動作終了後に連続、または間欠で動作させるようにすることにより、洗剤泡を槽内や温風送風経路内からすみやかに除去することができる。
第3の発明は、泡検知センサの発光素子と受光素子は、赤外線波長領域、あるいは、可視光波長領域の波長領域のいずれかを主たる検知波長としたので、より安価な泡検知センサを実現することができる。
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る洗濯機の縦断面図であり、図2は、図1と異なる断面にて乾燥機能の構成を表した縦断面図である。
図1において、回転ドラム31は、有底円筒形に形成し外周部に多数の通水孔32を全面に設け、水受け槽33内に回転自在に配設している。回転ドラム31の回転中心に傾斜方向に回転軸(回転中心軸)34を設け、回転ドラム31の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設している。この回転軸34に、水受け槽33の背面に取り付けたモータ35を連結し、回転ドラム31を正転、逆転方向に回転駆動する。また、回転ドラム31の内壁面に衣類撹拌用の複数の突起板36を設けている。そして、水受け槽33の正面側の上向き傾斜面に設けた開口部を蓋体37により開閉自在に覆い、この蓋体37を開くことにより衣類出入口38を通して回転ドラム31内に洗濯物を出し入れできるようにしている。蓋体37を上向き傾斜面に設けているため、洗濯物を出し入れする際、腰を屈めることなく行うことができる。
水受け槽33は、洗濯機本体39よりばね体40とダンパー41にて揺動可能に弾性支持されており、水受け槽33の下部には排水経路42の一端を接続し、排水経路42の他端を排水弁43に接続して水受け槽33内の洗濯水を適時に排水できるようにしている。給水弁(給水手段)44は、給水経路45を通して水受け槽33内に水を給水するものであり、水位検知手段46は水受け槽33内の水位を検知するものである。また、洗濯機本体39内の前面下部には、制御装置56が配設されている。
なお、本実施の形態1では、回転ドラム31の回転中心に、傾斜方向に回転軸34を設け、回転ドラム31の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設しているが、回転ドラム31の回転中心に水平方向に回転軸34を設け、回転ドラム31の軸心方向を水平方向に配設してもよい。
図2において、乾燥機能として、ヒータ47、送風ファン48、温風送風経路49を有し、温風送風経路49と連通して、水受け槽33内の空気を取り入れる温風取入れ口50を水受け槽33の上面背部に設け、温風送風口51を水受け槽33の背面の下方に設けることにより、実線矢印の方向に水受け槽33内の空気を熱して循環させ、洗濯物を乾燥させている。
また、水受け槽33の下面前部には溢水排水部52の溢水流入口53を設け、温風送風経路49内の温風送風口51付近には、図3にて後述する泡検知センサ70を設けている。そして、この溢水流入口53の最下部が溢水面55となり、泡検知センサ70の光軸(図3にて後述)はこの溢水面55よりも約25mm上の位置にある。
図3は、本発明の実施の形態1に係る洗濯機の泡検知センサ部の部分断面図である。
図3において、泡検知センサ70は、洗濯物の撹拌動作中に回転ドラム31内で発生した洗剤泡が、水受け槽33の背面下方に設けた温風送風口51から温風送風経路49内に浸入してきたことを検知するもので、赤外線発光ダイオードなどの発光素子70bと赤外線フォトトランジスタなどの受光素子70aから成り、温風送風経路49の軸中心に対して垂直となる光軸上に上記発光素子70bと受光素子70aを対向して配置している。
温風送風経路49は、光軸周辺において発光素子70bと受光素子70aの有効波長に対して透過性を持つような材質で形成するとともに、受発光部に薄肉部77a、77bを形成することにより、更に透過性を増している。通常の運転では発光素子70bと受光素子70aの間の温風送風経路49の内部は空気であり、光の透過性が良好である。ここに洗剤泡が侵入すると、泡によって光が屈折、反射されて透過性が低下する。このため通常の空気の時と比べて、発光素子70bの発光量を一定とした時に、受光素子70aの出力電圧が低下する。これによって泡の有無を検知することができる。
なお、発光素子70bと受光素子70aの有効波長は赤外線領域に限らず、可視光領域で検知するようにしても良い。その場合は、温風送風経路49は光軸周辺において、発光素子70bと受光素子70aの有効波長である可視光領域に対して透過性を持つような材質とする。さらに、発光素子70bと受光素子70aの感度が高い場合などは対向配置を光軸上に限らず、泡の有無が検知できる範囲で発光素子70bと受光素子70aの光軸がずれていてもよい。可視光領域を主たる検知波長とした発光素子70bと受光素子70aであれば、泡検知センサ70のコスト低減ができる。また、光軸のずれに許容幅があれば、製造上の光軸ばらつき管理を厳格に行う必要がなく、生産性を向上することができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る洗濯機の一部ブロック化した回路図である。
図4において、制御装置56は、図に示すように構成しており、モータ35、排水弁43、給水弁44、送風ファン48、ヒータ47などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御するマイクロコンピュータからなる制御手段57を有している。
制御手段57は、運転コース等を設定するための入力設定手段58からの情報を入力して、その情報を基に表示手段59で表示して使用者に知らせるとともに、入力設定手段58により運転開始が設定されると、水受け槽33内の水位を検知する水位検知手段46等からのデータを入力して負荷駆動手段60を介して、排水弁43、給水弁44、送風ファン48、ヒータ47などの動作を制御し、洗濯・乾燥運転を行う。
このとき、制御手段57は、モータ35のロータの位置を検出する位置検出手段61からの情報に基づいて、駆動回路62を介してインバータ回路63を制御することにより、モータ35を回転制御するようにしている。モータ35は直流ブラシレスモータで、図示していないが、3相巻線を有するステータと、リング上に2極の永久磁石を配設しているロータとで構成し、ステータは3相巻線を構成する第1の巻線35a、第2の巻線35b、第3の巻線35cを、スロットを設けた鉄心に巻き付けて構成している。
インバータ回路63は、パワートランジスタ(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路からなるスイッチング素子で構成している。第1のスイッチング素子63aと第2のスイッチング素子63bの直列回路と、第3のスイッチング素子63cと第4のスイッチング素子63dの直列回路と、第5のスイッチング素子63eと第6のスイッチング素子63fの直列回路で構成し、各スイッチング素子の直列回路は並列接続している。
ここで、スイッチング素子の直列回路の両端は入力端子で、直流電源を接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続点に、それぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3相巻線のU端子、V端子、W端子に接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子のオン・オフの組合せにより、U端子、V端子、W端子をそれぞれ正電圧、零電圧、解放の3状態にする。
スイッチング素子のオン・オフは、ホールICからなる3つの位置検出手段61a、61b、61cからの情報に基づいて制御手段57により制御される。位置検出手段61a、61b、61cは電気角で120度の間隔でロータが有する永久磁石に対向するように、ステータに配設されている。
ロータが1回転する間に、3つの位置検出手段61a、61b、61cは、それぞれ電気角で120度の間隔でパルスを出力する。制御手段57は、3つの位置検出手段61a、61b、61cのいずれかの信号の状態が変わったときを検知し、位置検出手段61a、61b、61cの信号を基に、スイッチング素子63a〜63fのオン・オフ状態を変えていくことで、U端子、V端子、W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にし、ステータの第1の巻線35a、第2の巻線35b、第3の巻線35cに通電して磁界を作り、ロータを回転させるよう構成している。
また、スイッチング素子63a、63c、63eはそれぞれパルス幅変調(PWM)制御され、例えば、繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比を制御することで、ロータの回転数を制御するようにしてあり、制御手段57は、3つの位置検出手段61a、61b、61cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を算出して、設定回転数になるようにスイッチング素子63a、63c、63eをPWM制御する。
電流検知手段64は、インバータ回路63の一方の入力端子に接続した抵抗65と、この抵抗65に接続した電流検知回路66とで構成し、インバータ回路63の入力電流値を検知し、その出力を制御手段57に入力している。モータ35が直流ブラシレスモータの場合は、トルクは入力電流にほぼ比例するので、抵抗65に接続した電流検知回路66により、インバータ回路63の入力電流値を検知することで、モータ35のトルクを検知することができる。
布量検知手段67は、回転ドラム31内の洗濯物の量を検知するもので、回転ドラム31を所定回転数(例えば、200r/min)に立ち上げるときの電流検知回路64からの信号により、回転ドラム31内の洗濯物の量を検知するようにしている。
商用電源24は、ダイオードブリッジ68、チョークコイル69、平滑用コンデンサ76からなる直流電源変換装置を介して、インバータ回路63に接続している。ただし、これは一例であり、モータ35の構成、インバータ回路63の構成等は、これに限定されるものではない。
泡検知センサ70は、上述のように、温風送風経路49の軸中心に対して垂直となる光軸上に赤外線発光ダイオードなどの発光素子70bと赤外線フォトトランジスタなどの受光素子70aを対向して配置する。通常の運転では発光素子70bと受光素子70aの間の温風送風経路49の内部は空気であり、光の透過性が良好である。ここに泡が侵入すると泡によって光が屈折、反射されて透過性が低下する。このため通常の空気の時と比べて発光素子70bの発光量を一定とした時に受光素子70aの出力電圧が低下する。これによって、泡検知手段71により泡の有無を検知できる。
発光素子70bの発光量は、電流調整回路72を経て制御手段57のパルス幅変調(PWM)によって設定される。例えば、繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比を決めたパルス波形を電流調整回路72で平滑して直流化し発光素子70bを一定発光させる。この時、発光素子70bの駆動はピーク値を設定値に一定としたパルス駆動としても良い。受光素子70aは温風送風経路49の透過度合いに応じて内部抵抗が変化するので制御手段57で内蔵抵抗と分圧して電圧変化として取得可能である。すなわち、この内蔵抵抗を制御手段57の電源電圧+側に受光素子70aを電源電圧基準(0V)側になるよう直列接続すると、透過度が高い時に受光素子70aの内部抵抗は小さいので受光素子70aの両端電圧は低くなり、透過度が低い時に受光素子70aの内部抵抗は大きいので受光素子70aの両端電圧は高くなる。記憶手段74は発光素子70bの発光量を設定するパルス幅変調(PWM)の通電比などを記憶し、必要に応じて制御手段57からデータの読み込み書き込みを行うものである。
図5は、本発明の実施の形態1に係る洗濯機の入力設定手段および表示手段の正面図である。
図5において、入力設定手段58は、洗い時間を設定する洗い時間設定スイッチ58a、すすぎ回数を設定するすすぎ回数設定スイッチ58b、脱水時間を設定する脱水時間設定スイッチ58c、乾燥時間を設定する乾燥時間設定スイッチ58d、スタート・一時停止スイッチ58e、電源入りスイッチ58f、電源切りスイッチ58gなどを有している。また、第1のコース設定スイッチ58hと第2のコース設定スイッチ58iとを有し、さらに、乾燥設定スイッチ58jを設けている。
第1のコース設定スイッチ58hは、運転するコースを設定するもので、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を行うコースと、洗い、すすぎ、脱水の各行程を行うコースと、乾燥行程のみを行うコースとを、1回オンするごとに上記の順に切換設定できるようにしている。
第2のコース設定スイッチ58iは、おまかせコース、お急ぎコース、わたし流コース、毛布コース、1時間洗乾コースなどを切換設定するもので、1回オンするごとに上記の順に切り換えられるようにしている。乾燥設定スイッチ58jは乾燥行程でふんわりキープコースを設定するものである。
表示手段59は、洗い時間表示部59a、すすぎ回数表示部59b、脱水時間表示部59c、乾燥時間表示部59dと、第2のコース設定スイッチ58iで設定されるコースを表示するコース設定表示部59eなどを有している。また、洗剤量表示部59f、残り時間表示部59g、数字表示部59hを有している。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る洗濯機の動作フローチャートであり、洗い中に泡検知センサ70で洗剤泡を検知した場合の動作を示す。
給水して洗い撹拌を開始(ステップ101)し、ステップ102で洗剤泡の検知有無を一時記憶する泡検知フラグFbを0とし、一旦泡検知無しとする。ステップ103で、記憶手段74に記憶されているPWM通電比に基づいて、発光素子70bを一定発光させて第一の設定電圧となる発光電流値を設定する。次に、ステップ104で、発光素子70bの一定発光に対する受光素子70aの両端電圧Voを第二の設定受光電圧Vsと比較し、Vo>Vsでなければ(ステップ104のNo)、泡の存在が無いと判定して洗い動作を継続し、ステップ105で洗い動作を終了し、行程を正常に終了(ステップ106)する。第二の設定受光電圧Vsは、例えば制御手段の電源電圧を5VとすればVs=3Vのように実際の泡による透過度によって設定する。ステップ104において、Vo>Vsであれば(ステップ104のYes)、温風送風口51から温風送風経路49内に泡が浸入し存在すると判定して、泡を消去するための異常処理のシーケンスに入る。
異常処理のシーケンスにおいては、まず、排水弁43を駆動して排水を開始(ステップ107)し、回転ドラム31を回転させる(ステップ108)ことで喫水面の泡の消去を促進する。次に、ステップ109で、ヒータ47と送風ファン48を動作させることで、温風送風経路49内の泡を水受け槽33側へ吹き飛ばしながら表面を乾燥させて、泡を消去させていく。水受け槽33内の水が徐々に抜けて、所定水位まで排水が完了したら(ステップ110)、回転ドラム31、ヒータ47、送風ファン48の動作を終了して(ステップ111)、泡消去の処理を終了し、前回水位まで給水して撹拌を行なう(ステップ112)。
このあと、ステップ113で、再度、受光素子70aの両端電圧Voを測定しVo>Vsでなければ(ステップ113のNo)、泡の存在がなく泡の消去が完了したと判断し、通常洗いの動作に復帰する。ステップ113で、Vo>Vsであり(ステップ113のYes)、泡の消去がまだできていないと判定し、ステップ114で、泡消去処理を所定のN回数行なっていない(ステップ114のNo)と判定した場合は、ステップ107の排水開始から始まりステップ112の給水までの泡消去処理動作を繰り返し、ステップ114で所定回数N回行って(ステップ114のYes)も泡消去できない場合は、水受け槽33内の水を排水し(ステップ115)、泡の検知有無を一時記憶する泡検知フラグFbを1とし(ステップ116)、これ以上の泡消去処理は無理であると判断し、泡発生異常を示す表示を表示手段59の数字表示部59hに“U17”と表示して(ステップ117)使用者に知らしめ、この状態で終了する(ステップ118)。
なお、ステップ109のヒータ47、送風ファン48の動作において、ヒータ47、送風ファン48の動作を両方あるいはヒータのみを間欠的に行っても、泡消去あるいは表面の乾燥をすることは可能であり、間欠的に行うことにより消費電力の削減が可能である。また、ステップ110の所定水位まで排水した後、一定時間ヒータ47、送風ファン48を運転すれば一層の泡消去効果を得ることが可能となる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る洗濯機の初期化フローチャートであり、発光素子70bを一定発光させる初期値の設定について示すものである。
図7において、ステップ201で、例えば10mAに相当するPWM通電比でもって発光素子70bを一定発光させる。この値は発光素子70bの性能などによって任意に決定するもので10mAである必要はないが、これら処理の後で記憶するであろう設定値より低めの値とする。ステップ202で上記発光素子70bの一定発光に対する受光素子70aの両端電圧Voを第一の設定受光電圧1.0±0.1Vと比較する。この値は受光素子70aの性能や温風送風経路49の透過度合いなどによって任意に決定するもので1.0±0.1Vである必要はないが、泡がある時の受光素子70aの両端電圧Voと区分可能な低めの値とする。Vo>1.0±0.1Vである場合は発光電流が少ないため、PWM通電比を増やして発光素子70bの発光電流を加算させる(ステップ203)させる。Vo=1.0±0.1Vとなれば初期設定が終了と判定し、その時のPWM通電比を記憶手段74に記憶する(ステップ204)。
なお、この動作は、洗濯機の工場出荷前に実施することでも良いが、洗い行程開始時に自動的に毎回行っても良い。
以上のように、泡検知センサ70は、温風送風経路49の外方に、温風送風経路49の軸中心と直角に対向して配置された発光素子70bと受光素子70aから成り、制御手段57は、第一の設定受光電圧となる発光電流値を記憶し、泡検知センサ70が発光電流値で発光した時の受光電圧と、第一の設定受光電圧より大きい第二の設定受光電圧とを比較して、洗剤泡の有無を検知する構成とすることにより、洗濯中に異常に発生した洗剤泡を検知することができ、温風送風経路49内に突起を有することなく滑らかな内壁の経路にすることができるので、糸くずや異物等の付着がなく、これらによる誤検知を防止することができる。
また、泡検知センサ70にて洗剤泡を検知した場合、排水弁43を動作させて水受け槽33内の水を所定の水位まで、または全て排水し、ヒータ47と送風ファン48を排水弁の動作中および動作終了後に連続、または間欠で動作させるようにすることにより、洗剤泡を槽内や温風送風経路内からすみやかに除去することができる。
また、泡検知センサ70の発光素子70bと受光素子70aは、赤外線波長領域、あるいは、可視光波長領域の波長領域のいずれかを主たる検知波長としたので、より安価な泡検知センサを実現することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る洗濯機の動作フローチャートであり、洗い中の泡検知精度の経年変化を補正する行程を示したものである。
図8において、ステップ101からステップ104、ステップ105からステップ106、および、ステップ107からステップ118は、図6の実施の形態1と同じであり、説明を省略する。
洗い動作終了直前に、ステップ301で、泡検知フラグFbが1であれば、まだ泡が存在しており、泡検知精度の経年変化を正しく補正できない可能性があるので、補正せず(ステップ306)に、ステップ105で洗い動作を終了し、行程を終了する(ステップ106)。
ステップ301で、泡検知フラグFbが1でなければ泡の存在がないので、経年補正のシーケンスに入る。ステップ302で、記憶手段74に記憶されているPWM通電比に対応する発光電流値でもって発光素子70bを一定発光させる。ステップ303で、上記発光素子70bの一定発光に対する受光素子70aの両端電圧Voを第一の設定受光電圧1.0±0.1Vと比較する。ここで、温風送風経路49内面に汚れの付着などがなく、透過度に変化がなければVo=1.0±0.1Vとなり(ステップ303のYes)、設定終了と判定し、その時のPWM通電比を記憶手段74に記憶して(ステップ305)、経年補正行程を終了する。
一方、温風送風経路49内面への汚れの付着などで透過度が低下した場合、Voは1.0±0.1Vよりも高くなってしまう。1.0±0.1Vより高い場合(ステップ303のNo)、発光電流値を増やして補正を行えば次回の検知精度を向上できる。すなわち、ステップ304で、PWM通電比を増やして発光素子70bの発光電流を加算し、Vo=1.0±0.1Vとなるようにする。そして、これを満足した時の新しいPWM通電比を記憶手段74に記憶させて(ステップ305)、経年補正行程を終了する。
なお、この動作は洗い動作終了直前に実施する場合で説明したが、泡検知フラグFbの値を記憶手段74に記憶して、次回洗濯の開始時に記憶手段74から前回の泡検知フラグFbの値を読み出して判定後に補正を実施してもよい。
以上のように、泡検知センサにて洗剤泡を検知しなかった時の洗い行程終了時に、第一の設定受光電圧となる発光電流値を再設定して記憶し直すようにすることにより、温風送風経路49の受発光内外面に水垢や埃などが付着して透過度に経時的変化が生じても、行程の中で自動的に補正するので、確実に泡を検知することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、温風送風経路の外方に対向配置した発光素子と受光素子で洗剤泡を検知して消泡動作を行うことにより、異常発生した泡から電気部品を保護できるので、各種洗剤を使用する機器、例えば洗浄器等の用途に適用できる。
31 回転ドラム
33 水受け槽
35 モータ
43 排水弁
47 ヒータ
48 送風ファン
49 温風送風経路
51 温風送風口
57 制御手段
70 泡検知センサ
70a 受光素子
70b 発光素子

Claims (3)

  1. 洗濯物を収容するための回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包した水受け槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内の洗濯物を乾燥させるためのヒータと、乾燥行程にて乾燥用空気を循環させる送風ファンと乾燥用空気を循環させるための温風送風経路と、前記水受け槽の背面下方に形成され前記温風送風経路と連通する温風送風口と、前記温風送風口近傍の前記温風送風経路に設けられ、前記温風送風経路内に浸入した洗剤泡を検知する泡検知センサと、前記水受け槽内の水を排水する排水弁と、前記モータ、ヒータ、送風ファン、排水弁等を制御して、洗い、すすぎ、脱水、乾燥等の各行程を制御する制御手段とを備え、前記泡検知センサは、前記温風送風経路の外方に、前記温風送風経路の軸中心と直角に対向して配置された発光素子と受光素子から成り、前記制御手段は、第一の設定受光電圧となる発光電流値を記憶し、前記泡検知センサが前記発光電流値で発光した時の受光電圧と、前記第一の設定受光電圧より大きい第二の設定受光電圧とを比較して、洗剤泡の有無を検知し、前記泡検知センサにて洗剤泡を検知しなかった時の洗い行程終了時に、第一の設定受光電圧となる発光電流値を再設定して記憶し直すようにした洗濯機。
  2. 制御手段は、泡検知センサにて洗剤泡を検知した場合、排水弁を動作させて水受け槽内の水を所定の水位まで、または全て排水し、ヒータと送風ファンを前記排水弁の動作中および動作終了後に連続、または間欠で動作させるようにした請求項1に記載の洗濯機。
  3. 泡検知センサの発光素子と受光素子は、赤外線波長領域、あるいは、可視光波長領域の波長領域のいずれかを主たる検知波長とした請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
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