JP5814829B2 - 無線通信装置及び方法 - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信に関する。
従来、無線通信装置においてデータのトラヒック発生頻度などの情報を用いて、送信サイクルを決定する手法がある。また、送信するデータのトラヒックと受信したデータのトラヒックとを一定期間観測し、それらのトラヒック比率などに基づき適応的な省電力モードを選択する手法がある。
特開2008−258756号公報 特開2006−42322号公報
しかし、実際のデータは無線媒体を介して送信先に送信されるものであるが、これらの従来の無線通信装置においては、無線媒体の状況を踏まえデータ送信要求が達成されたかどうかを認識する手法がなく、データ送信要求の間隔と無線媒体での送信状況との両方を加味してデータ送信を制御する手法がない。
本発明の一観点は、無線媒体の状況を加味し、データ送信を制御することができる無線通信装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る無線通信装置は、第1処理部、第2処理部及び制御部を含む。第1処理部は、上位層から第1データの送信要求を受けた場合に該第1データを送信するための1以上の第1フレームを生成し、前記上位層から前記第1データの送信要求の後に第2データの送信要求を受けた場合に該第2データを送信するための1以上の第2フレームを生成する。第2処理部は、前記第1フレーム及び前記第2フレームを送信し、前記第1フレームが受信され復号されたかどうかを示す第1確認応答及び前記第2フレームが受信され復号されたかどうかを示す第2確認応答を受信する。制御部は、前記上位層からデータの送信要求を受け取る時間間隔に関する第1間隔を保持し、前記第1フレームが受信され復号されたことを示す確認応答を受信した第1時点と、前記第2フレームが受信され復号されたことを示す確認応答を受信した第2時点との時間間隔に関する第2間隔を保持し、該第1間隔と該第2間隔とに基づいて送信予定のフレームの送信を制御する。
本実施形態に係る1対1近接通信システムの概念図。 第1の実施形態に係る無線通信装置を示すブロック図。 データフレームのフォーマットの一例を示す図。 送達確認応答フレームのフォーマットの一例を示す図。 第1の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換の一例を示す図。 第2の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換の一例を示す図。 第2の実施形態に係るT_U及びT_Dの算出例を示すシーケンス図。 第2の実施形態に係るT_U及びT_Dの算出例を示すシーケンス図。 第2の実施形態に係るT_U及びT_Dの算出例を示すシーケンス図。 第2の実施形態に係るT_U及びT_Dの算出例を示すシーケンス図。 アグリゲーション処理を適用した場合のデータフレームのフォーマットの一例を示す図。 第4の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換の一例を示す図。 第7の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換の一例を示す図。 バースト送信を考慮した場合の第7の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら本開示の一実施形態に係る無線通信装置及び方法について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行なうものとして、重ねての説明を省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る無線通信システムの概念図について図1を参照して説明する。
無線通信システム100は、無線通信装置101及び無線通信装置102を含む。図1の例では、無線通信装置101の通信レンジ151内に無線通信装置102が存在し、無線通信装置102の通信レンジ152内に無線通信装置101が存在する。よって、無線通信装置101と無線通信装置102との間で無線通信を行なうことができる。
無線通信を行なうための接続確立の手順、すなわち通信設定を行なう手順とは、無線通信を実現するために必要な互いの情報を認識するため、互いの情報を通知し合う手順である。互いの情報とは、例えば無線通信装置の識別子(IDentifier:ID)であり、通信方式として複数のバージョンがある場合は対応するバージョン番号も含めてもよい。さらに、無線アクセスプロトコル層の上位層での整合性を照らし合わせて、他の無線通信装置を通信相手とするかどうかの判定に用いるために、上位層のパラメータ情報などを含んでもよい。なお、本実施形態では、無線通信装置101と無線通信装置102との間で所望の接続手順に則り接続を確立した状態で、データ通信する場合を想定する。
次に、第1の実施形態に係る無線通信装置について図2を参照して説明する。
第1の実施形態にかかる無線通信装置101は、アンテナ201、周波数変換部202、PHY(PHYsical)処理部203(第2処理部ともいう)、送受信処理部204(第1処理部ともいう)、上位処理部205及び制御部206を含む。なお、無線通信装置102については、無線通信装置101と同様の構成であるので詳細な説明は省略する。
アンテナ201は、後述の周波数変換部202に接続され、外部からの無線信号を受信し、または外部に無線信号を送信する。アンテナの構成は、ダイポールアンテナ、パッチアンテナ、カプラアンテナなど一般的な構成であればよいため、ここでの詳細な説明は省略する。本実施形態に係る無線通信装置101は、アンテナ201を含むことで、アンテナ201まで含めた1つの装置として構成することができるため、実装面積を少なくすることができる。また、アンテナ201を送信及び受信において共用することにより、無線通信装置101及び無線通信装置102を小型化することができる。なお、アンテナ201は、ここでは1つの例を示すが、アンテナ201を複数設けてもよい。
周波数変換部202は、送信処理の場合、後述のPHY処理部203から物理パケットを受け取り、物理パケットを送信するための周波数帯、例えば60GHz帯のミリ波帯、あるいは2.4GHz帯及び5GHz帯のマイクロ波帯の無線信号に変調する。周波数変換部202は、受信処理の場合、アンテナ201から無線信号を受け取り、PHY処理部203で処理可能な基底帯域(Baseband)信号に復調する。
PHY処理部203は、送信処理の場合、後述の送受信処理部204からフレームと送信指示とを受け取り、符号化などの処理を行なってフレームを物理パケットに変換して、物理パケットを周波数変換部202及びアンテナ201を介して通信相手の無線通信装置に送信する。PHY処理部203は、受信処理の場合、周波数変換部202から基底帯域信号を受け取り、基底帯域信号に対して物理パケット復号化処理、またプリアンブル及び物理ヘッダなどを取り除く処理を行なう。PHY処理部203は、これらの処理が行われた後のペイロード部をフレームとして抽出する。
なお、PHY処理部203は、フレームを送受信処理部204に渡す前には、物理パケットの受信開始の通知信号を送受信処理部204に渡す。PHY処理部203は、フレームを送受信処理部204に渡した後には、物理パケットの受信終了の通知信号を送受信処理部204に渡す。さらに、物理パケットのエラー検出の通知や、無線媒体の状況に関する情報についても送受信処理部204に渡す。
送受信処理部204は、無線通信システムで用いられる、データフレーム、制御フレーム及び管理フレームを扱い、他の無線通信装置との間で無線リンク(接続)を確立して、これらのフレーム交換を行なう。すなわち、送受信処理部204は、媒体アクセス制御(Media Access Control:MAC)に関する処理を行なう。なお、送受信処理部204は、フレームに関して、データを交換する無線通信装置間のアプリケーション層レベルでデータ送信の順序とデータ受信の順序とが一致するように、送信側でのフレーム送信の制御と受信側でのデータの並べ直しとの処理を行なってもよい。
具体的に、送信処理の場合、送受信処理部204は、後述の上位処理部205からデータを含むデータの送信要求(以下、データ送信要求ともいう)を受け取り、データを含む1以上のフレームを生成する。1つのデータ送信要求から生成されるフレームは1つでも複数に分割されてもよい。送受信処理部204は、送信タイミングを計り、生成したフレームと送信指示とを共にPHY処理部203に渡す。このとき、送受信処理部204は、送信に必要な変調及び符号化方式の指示なども合わせて行なってもよい。本実施形態では、生成されたフレームは再送処理の対象となるフレームであるとして、フレームの送信後、送信したフレームに対する送達確認応答(ACK)フレームを所定時間内に受信開始しなければ送信失敗と判定し、このフレームを再送する。
受信処理の場合、送受信処理部204は、所定の条件を満たしたフレームであるかどうかを確認する。所定の条件を満たしたフレームである場合、フレームに対する送達確認応答フレームを生成し、フレームを含んだ物理パケットの受信終了後から固定時間経過後、送達確認応答フレームを物理パケットとして通信相手に送信する。また、送受信処理部204は、受信したフレームを必要に応じて並べ直し、各フレームからデータを抽出する。
所定の条件を満たしたフレームであるかどうかの確認は、少なくとも送信元アドレスが無線通信装置と接続が確立された通信相手の無線通信装置のアドレスであり、送信先アドレス(受信アドレス)が自装置のアドレスであれば、条件を満たすデータであると決定できる。送信元アドレスと送信先アドレスとはヘッダに記載される。本実施形態において、その他の条件、及びどのような内容を含む送達確認応答フレームを送信するかについては図3及び図4を参照して後述する。
なお、本実施形態では、無線通信装置101の送受信処理部204はPHY処理部203を介してフレームを送信し、送信したフレームに対する送達確認応答フレームを受信する。反対に、無線通信装置102の送受信処理部204はPHY処理部203を介してフレームを受信し、送達確認応答フレームを送信する。
上位処理部205は、送信処理の場合、ユーザの操作などによりアプリケーションから送信すべきデータを受け取り、送受信処理部204にデータをデータ送信要求として渡す。上位処理部205は、受信処理の場合、送受信処理部204からデータを受け取り、データをアプリケーションへ入力するなどの処理を行なう。
制御部206は、送受信処理部204が上位処理部205からデータ送信要求を受け取る間隔とデータ送信要求を達成した間隔とを保持する。間隔に関するデータを保持する際には、制御部206の内部にメモリを含み、このメモリに間隔に関するデータを保持すればよい。また、制御部206が読み書きできる外部メモリを用意し、外部メモリに間隔に関するデータを保持してもよい。本実施形態において「データ送信要求を達成した」とは、送達確認応答フレームを参照することで、データ送信要求に基づいて生成された1以上のフレームが送信先の無線通信装置で全て受信され復号できたことを送信元の無線通信装置が認識し、フレームの再送が不要と判定されることを意味する。データ送信要求を受け取る間隔とデータ送信要求が達成される間隔との取得方法に関しての詳細は後述する。制御部206は、データ送信要求を受け取る間隔とデータ送信要求を達成した間隔とに基づいて、フレーム送信に関する制御を行なう。
第1の実施形態に係る無線通信装置101では、PHY処理部203と送受信処理部204とは1つずつ含む場合を想定する。しかし、これに限らず、複数の異なるPHY処理部203があり、それぞれに対応する送受信処理部204があってもよいし、または異なるPHY処理部203にまたがった共通処理部があってもよい。
次に、本実施形態の無線通信で用いるフレームの種別について説明する。
本実施形態に係る無線通信システム100が無線アクセスプロトコル上で扱うフレームは、大別してデータ(data)フレーム、管理(management)フレーム、制御(control)フレームの3種類を含む。これらの種別は、通常フレーム間で共通に設けられるヘッダ(後述での共通ヘッダまたはサブヘッダ)で示される。フレーム種別の表示方法としては、1つのフィールドで3種類を区別できるようにしてもよいし、2つのフィールドの組み合わせで区別できるようにしてもよい。
管理フレームは、無線通信装置間の物理的な通信リンクの管理に用いるフレームである。例えば、他の無線通信装置との間の通信設定を行なうために用いられるフレームや通信リンクをリリースする(すなわち、接続を切断する)ためのフレーム、無線通信装置でのパワーセーブ動作に関するフレームなどがある。
データフレームは、無線通信装置間で物理的な通信リンクが確立した上で、無線通信装置の内部で生成されたデータを他の無線通信装置に送信するためのフレームである。
制御フレームは、データフレームを無線通信装置間で送受信(交換)する際の制御に用いられるフレームである。制御フレームとしては、例えば、無線通信装置がデータフレームまたは管理フレームを受信した場合に、その送達確認のために送信される送達確認応答フレームがある。
上述のようにデータフレームはデータを送信し、制御フレームはデータ交換のための制御を行なうために用いられるが、あわせて管理フレームのような通信リンクを管理するための要素を、データフレーム内または制御フレーム内に含んでもよい。通常、共通ヘッダには付加的なフィールドを用意することが多いので、例えば、共通ヘッダにあるフィールドに管理するための要素を含めることで、要素を他の無線通信装置に通知することができる。具体的には、次のデータフレームを送信する間隔を通知したり、あるいは無線通信装置がスリープモードに移行することを通知したり、スリープモードへの移行とスリープモードから通常動作に復帰完了するまでの時間とを通知してもよい。このように、通信リンクに係る制御(すなわち、データ送信に関する制御)のための情報を含むことができる。
次に、本実施形態におけるデータフレームのフォーマットについて図3を参照して説明する。
データフレーム300は、共通ヘッダ301、サブヘッダ302、フレームボディ303及びFCS(Frame Check Sequence)304を含む。
共通ヘッダ301は、例えば、送信先アドレス及び送信元アドレスを含む。
サブヘッダ302は、例えば、フレーム種別、フレーム継続識別子、シーケンス番号、フレームボディ長フィールドを含む。フレームボディ長フィールドは、サブヘッダ302の直後に続くフレームボディ303の長さを示す。
フレームボディ303は、送受信されるデータ本体を含む。
FCS304は、フレームボディ303の情報が正しいかどうかを受信側で検出できるようにするための誤り検出符号を含む。なお、誤り検出符号は、共通ヘッダ301及びサブヘッダ302に含まれてもよい。
次に、本実施形態における送達確認応答フレームのフォーマットについて図4を参照して説明する。
送達確認応答フレーム400は、共通ヘッダ401及びサブヘッダ402を含む。
共通ヘッダ401は、送信先アドレス及び送信元アドレスを含む。
サブヘッダ402は、フレーム種別及びシーケンス番号を含む。
サブヘッダ402に含まれるシーケンス番号は、図3のデータフレームのような、自主的にサイクルカウンタで割り当てるシーケンス番号ではなく、送信されたデータフレームのフレームボディ303の送達確認に係る番号である。ここでは、送信されたデータフレームのフレームボディ303のうち、正しく受信しかつ復号できたものの中で、対応するシーケンス番号を連続で受信できた最大のシーケンス番号を、サブヘッダ402のシーケンス番号フィールドに含めてデータ送信側の無線通信装置に送信する。
次に、本実施形態に係る無線通信装置のフラグメント処理及びデフラグメント処理について説明する。
送受信処理部204において、データフレームのフレームボディ長を制限するために最大フレームボディ長が設定されていると想定する。なお、フレームボディ長の設定は、送受信処理部204が参照可能なメモリを用意し、メモリに最大フレームボディ長に関する情報を保持してもよい。
データ送信要求に含まれるデータのサイズが、最大フレームボディ長よりも大きい場合、データを最大フレームボディ長で分割したデータフレームが複数生成される。これをフラグメント処理あるいはセグメント処理と呼ぶ。例えば、データサイズが1200MBytesで、最大フレームボディ長が500MBytesである場合、送受信処理部204は、データの先頭から500MBytesを切り出す。送受信処理部204は、切り出したデータをフレームボディに含めて1つ目のデータフレームを生成する。続いて、送受信処理部204は、残るデータの先頭から500MBytesを切り出して、同様にフレームボディに含めて2つ目のデータフレームを生成する。最後に、送受信処理部204は、残る200MBytesのデータをフレームボディに含めて3つ目のデータフレームを生成する。
1つ目データフレームと2つ目のデータフレームとは、それぞれその後に同一データのデータフレームが継続するため、ヘッダのフレーム継続識別子を用いて同一データであることを示す。このフレーム継続識別子は、同一データのデータフレームが継続するかどうかを示せればよいので、1ビットを用意して「1」または「0」で表現すればよい。例えば、1つ目のデータフレームと2つ目のデータフレームとでは、同一データのデータフレームが継続するので、フレーム継続識別子に「1」を設定する。このフレーム継続識別子は例えばIEEE802.11無線LANではMore Fragmentと示されるビットに該当する。3つ目のデータフレームは、同一データの最後のデータフレームであるから、フレーム継続識別子に「0」を設定する。
また各データフレームには、送信の順序を示すシーケンス番号がヘッダに含まれる。1つ目のデータフレームのシーケンス番号が例えば1であるなら、2つ目、3つ目のデータフレームのシーケンス番号はそれぞれ2、3と順に付される。
別のデータ送信要求を送受信処理部204が受け取り、そのデータ送信要求から新たなデータフレームを送信する場合にも、シーケンス番号は先の3つ目のデータフレームから連番で付される。すなわち、別のデータ送信要求における1つめのデータフレームのシーケンス番号は、4から始まる。一般に、シーケンス番号はサイクルカウンタから生成され、シーケンス番号の値がサイクルカウンタの最大値に達すると、サイクルカウンタの初期値に戻る。
一方、フラグメント処理されたデータフレームを受信した無線通信装置102は、上述のフレーム継続識別子とシーケンス番号とを用いて上位処理部205に渡すデータを復元すればよい。データフレームをシーケンス番号に基づき順番に並べるとともに、フレーム継続識別子が1のデータフレームではそのフレームボディを次のシーケンス番号のデータフレームのフレームボディと連接する。フレームボディの連接は、フレーム継続識別子が「0」であるデータフレームを連接するまで繰り返す。フレーム継続識別子が「0」のデータフレームのフレームボディまで連接したものがデータとして上位処理部205に渡される。フレーム継続識別子が0のデータフレームが連続したシーケンス番号で来た場合は、各々のフレームボディを単体のデータとして、それぞれ上位処理部205に渡される。
なお、シーケンス番号をフラグメント処理とは独立に付す方法を上述したが、同一データ送信要求内のデータフレームであれば、同一シーケンス番号を付した上で、各データフレームを個々に識別する番号(フラグメント番号)を付す方法でもよい。この場合は、1つ目から3つ目のデータフレームは、例えばシーケンス番号は1だが、フラグメント番号は順に0(フラグメント番号の初期値)、1、2と設定する。なお、フレーム継続識別子は、上述の場合と同様に、1つ目、2つ目のデータフレームでは「1」、3つ目のデータフレームでは「0」と設定される。
データフレーム受信側の無線通信装置102は、シーケンス番号が同一であるデータフレームを集めてフラグメント番号順に並べ、フレーム継続識別子が「0」のデータフレームまで全てのフレームボディをフラグメント番号順に連接する。その後、連接したフレームボディをデータとしてシーケンス番号順に上位処理部205に渡せばよい。フラグメント番号が「0」でフレーム継続識別子が「0」のデータフレームを受信した場合には、データフレームのシーケンス番号ではフラグメント処理は行われていないと判定して、シーケンス番号に基づいて単体のデータとして上位処理部205に渡せばよい。
次に、データの再送処理とシーケンス番号との関係について説明する。
ここでは、無線通信装置101から送信されるデータフレームの開始シーケンス番号は無線通信装置102において既知であると想定する。開始シーケンス番号の認識方法は、接続処理の段階で管理フレームにおいて通知するか、あるいは最初に送信されるデータフレームにおいて用いられるシーケンス番号が開始シーケンス番号であると通知する、といった方法を用いればよい。ここでは開始シーケンス番号が「10」とする。
無線通信装置101は、1つ目のデータフレームのシーケンス番号を「10」として送信する。無線通信装置102は、1つ目のデータフレームのフレームボディを正しく受信復号できた場合、1つ目のデータフレームの受信完了時点から例えば最小のフレーム間隔を空けて、「10」をシーケンス番号フィールドに書き込まれた送達確認応答フレームを無線通信装置101に送信する。
次に、無線通信装置101は、2つ目のデータフレームのシーケンス番号を「11」として送信する。しかし、無線通信装置102で2つ目のデータフレームの共通ヘッダ及びサブヘッダまでは正しく受信できたものの、FCSによる判定でフレームボディを正しく受信復号できなかったとする。この場合、無線通信装置102は、2つ目のデータフレームの受信完了時点から最小のフレーム間隔を空けて、再び「10」をシーケンス番号フィールドに書き込まれた送達確認応答フレームを無線通信装置101に送信する。
無線通信装置101は、「10」がシーケンス番号フィールドに入っている送達確認応答フレームを受信すると、シーケンス番号が「11」である2つ目のデータフレームを再送する。また、無線通信装置101がシーケンス番号11の2つ目のデータフレームを送信し、送達確認応答フレームを受信するかどうかを判定するため固定時間待った後、送達確認応答フレームを受信しなかったと判定する場合にも、シーケンス番号が「11」である2つ目のデータフレームを再送する。すなわち、無線通信装置101は、無線通信装置102がシーケンス番号順にデータフレームを確実に受信できるようにデータフレームの送信を行なえばよい。
次に、データ送信要求を受け取る間隔とデータ送信要求が達成された間隔との算出方法について図5を参照して説明する。
図5に示す無線通信装置のシーケンスは、無線通信装置101と無線通信装置102との間のデータフレーム交換を時系列で表す。なお、図5では、時間軸の上段に示す無線通信装置101から、時間軸の下段に示す無線通信装置102にデータを送信する場合の動作を示す。
無線通信装置101の送受信処理部204が、上位処理部205からデータ送信要求501を受け取り、データ送信要求501に含まれるデータをデータフレームに変換する。データフレームに変換する際、データのサイズがある固定長よりも長かった場合、データは固定長単位で分割される。図5の例では、n個(nは2以上の自然数)のデータフレームが生成される。
分割されたデータがデータフレームのフレームボディに含まれて、最初のデータフレームがPHY処理部203を介して無線媒体に最初にアクセスされる時点が時点521−1である。また、最後(n番目)のデータフレームに対する送達確認を通信相手である無線通信装置102から受信する時点が時点521−nとなる。なお、データ送信要求501が1つのデータフレームにのみ変換される場合は、時点521−nがデータフレームに対する送達確認を通信相手から受信した時点となる。すなわち、無線通信装置101は、時点521−nで受信した送達確認応答フレームにより、通信相手である無線通信装置102がデータ送信要求501に基づき生成された1以上のデータフレームを全て受信し復号できたことを確認でき、再送が不要と判定することができる。
無線通信装置101では、実際に上述のような確認と判定とを行なう時点は、時点521−nよりも後になるが、例えば次の方法を用いることで、無線通信装置101の上位層で無線通信装置102がデータフレームを全て受信したことを認識できる。
無線通信装置101において、PHY処理部203が、フレームの受信終了時点を送受信処理部204に通知し、送受信処理部204が通知されたフレームの受信終了時点を受け取って保持する。その後、確認及び判定の対象となるフレームが条件を満たした場合に、保持していたフレームの受信終了時点を時点521−nとすればよい。あるいは送受信処理部204でタイマーを保持するか、または外部タイマーを参照できるようにしておき、厳密にフレームの受信終了時点を認識する代わりに、確認及び判定して条件を満たした時点を時点521−nとするのでもよい。なお、送受信処理部204は、時点521−1から時点521−nの間で再送処理を行なってもよい。
次に、無線通信装置101では、データ送信要求502を時点512に上位処理部205から受け取ると、送受信処理部204がデータ送信要求502に含まれるデータをm個に分割してデータフレーム生成する。データ送信要求501と同様のフレーム交換により、データ送信要求502に係る最初のデータフレームの初期アクセスの時点が時点522−1、最後のデータフレームに対する送達確認を受信する時点が時点522−mとなる。
上述の処理の後、送受信処理部204は、上位処理部205からデータ送信要求を受け取った時点、すなわち時点511、時点512を保持する。この時点511と時点512との差の時間間隔を、データ送信要求を受け取る間隔である間隔T_U541(第1間隔)として得る。なお、データ送信要求の間隔の平均や中間値など複数のデータ送信要求に渡って統計的な処理を施すことで間隔T_U541を得てもよい。
同様に、送受信処理部204は、それぞれのデータ送信要求に係る最初のデータフレームから最後のデータフレームまで全ての送達確認を受信した時点、時点521−n、時点522−mの間隔を保持する。時点521−nと時点522−mとの差を、データ送信要求が達成された間隔である間隔T_D542(第2間隔)として得る。なお、複数のデータ送信要求に渡って統計的な処理を施すことで間隔T_D542を得てもよい。以上に示したように、間隔T_U541と間隔T_D542とを算出することができる。
なお、以降のデータフレームの送信に基づいて、間隔T_U541と間隔T_D542との値を随時更新してもよい。例えば、図5の例では、次のデータ送信要求503(図示せず)を上位処理部205から受け取ると仮定する。この場合、データ送信要求503を受け取る時点513と時点512との差を新たな間隔T_Uとして更新してもよい。また、データ送信要求503に係る最初のデータフレームから最後のデータフレームまで全ての送達確認を受信した時点523−pを得た場合、時点523−pと時点522−mとの差を新たな間隔T_Dとして更新してもよい。
一方、無線通信装置102は、データフレームを正しく受信するとフレームボディを抽出し、同一データに係るデータフレームが複数ある場合にはそれらのフレームボディを連接する。この処理は、デフラグメント処理またはリアセンブリング処理と呼ばれる。データに係る全てのデータフレームを正しく受信し、同一のデータに係るデータフレームのフレームボディを連接し終えると、最終的なデータ(図5におけるデータ531とデータ532)となり、データが無線通信装置102の上位処理部205に渡される。
次に、間隔T_Dを算出する方法の詳細について説明する。
無線通信装置101の送受信処理部204は、データフレーム生成時に、例えばフレーム継続識別子が「0」のシーケンス番号を保持するようにする。該当するシーケンス番号は複数、例えば少なくとも2つ以上、保持できるようにしておくことが望ましい。
そして送受信処理部204は、送達確認応答フレームを受信し、かつ送達確認応答フレームのシーケンス番号が保持しているシーケンス番号と等しい場合、送達確認応答フレームの受信完了時点をデータ送信要求に係る最後のデータフレームに対する送達確認を受信した時点として決定すればよい。すなわち、時点521−nがデータ送信要求501を達成した時点となる。なお、送達確認を受信した時点を決定した後、保持しているシーケンス番号を消去することでメモリ負荷を軽減できる。
上述のように、間隔T_Uと間隔T_Dとを得ることで、無線媒体を介したデータ送信要求の送達状況のバランスを見ることができる。例えば、間隔の長さがT_U<T_Dの場合、すなわち、間隔T_Dが間隔T_Uよりも長い場合、データ送信要求に係るデータフレームを無線通信装置102へ送信する際に、再送などによりうまく処理できていない状態を示す。一方、間隔の長さがT_U=T_Dの場合、すなわち間隔T_Uと間隔T_Dとが等しい場合、データ送信要求に係るデータフレームが無線通信装置102にバランスよく送達できている状態を示す。なお、本実施形態では、間隔T_Uと間隔T_Dとの差分が、間隔T_U及び間隔T_Dの統計量を計算する際の精度の差未満であるなら、間隔の長さが同じ値であるとしてよい。
制御部206では、間隔T_Uと間隔T_Dとに基づいて、以降に送信する予定であるデータフレーム(送信予定のフレーム)の送信間隔を制御する。間隔T_Uと間隔T_Dとを用いたデータ送信の制御方法としては、例えば、間隔T_Uと間隔T_Dとが等しくかつその値が閾値以上である場合、無線通信装置101は最低限必要な機能以外をスリープさせるスリープモードに移行させる制御方法がある。ここで、スリープは、例えば電源遮断などにより一部回路への電力供給を停止または制限することを表す。スリープモードとは、電力供給を停止または制限している状態を表す。また、通常動作モードとは、スリープモードではなく、全回路が電力供給されている状態を表す。
具体的には、制御部206がスリープする時間長を決定し、決定したスリープ時間長をタイマーとして設定する。次のデータフレームを送信後に無線通信装置101の一部、例えばPHY処理部203をスリープさせ、タイマーのカウントダウンを開始する。その後、タイマーのカウントダウンが終了した時に、スリープモードに移行していた回路部分を通常動作モード(全回路が電源供給された状態)に戻す。
なお、閾値は、例えば送受信切り替え時間や、送達確認応答フレームの受信時間、スリープモードへの遷移時間、通常動作モードへの復帰時間、無線媒体へのアクセスにかかる最小時間の和を用いればよい。
また、無線通信装置101は、無線通信装置102へ、送信するデータフレームあるいは送達確認応答フレームを送信してから次のデータフレームを送信するまでの間隔に関する情報、またはスリープモードへの移行と通常動作モードに復帰完了するまでの時間とを通知する。こうすることで、通信相手の無線通信装置102と送信間隔を共有でき効率的なデータ送信の制御ができるとともに、スリープ制御のタイミングを合わせて2つの無線通信装置間での効率的な低消費電力化を図ることができる。さらに、互いに送信間隔に関する情報、あるいはスリープモードから復帰するまでの時間を通知し合う、または一方からの通知に対してもう一方からはその通知を受けるかどうかを示してもよい。こうすることで、2つの無線通信装置間で制御時間及び開始タイミングに関するネゴシエーションを行なうことができる。
さらに、過去に算出された複数の間隔T_Dの値の相違を考慮して、スリープモードの調整を行なってもよい。すなわち、間隔T_Dの値の分散値も算出することで、間隔T_Dの分散値が大きいほどスリープモードの時間長を長く調整できる余地があると考えられる。従って、間隔T_Dの値の分散値が閾値以上である場合には、間隔T_Uと間隔T_Dとが等しければT_Uの値を固定時間長く設定し、スリープモードに移行している時間の長い状態を試行してもよい。その結果、間隔T_Uと間隔T_Dとが等しければスリープモード移行している時間に問題がないため、さらに固定時間長だけ長くして試行してもよい。一方、間隔T_Dが間隔T_Uよりも長い場合は、スリープモードに移行している時間が長過ぎてうまく送受信できていないと判定できるので、1つ前のスリープモードの移行時間に戻すようにすればよい。
なお、上述した説明はスリープモードの制御に関する活用であるが、その他にデータフレームの伝送レートまたは変調符号化方式(Modulation and Coding Scheme:MCS)を制御するために間隔T_U及び間隔T_Dの関係を活用してもよい。例えば、間隔T_Uと間隔T_Dとが等しい場合、伝送レートまたはMCSを上げる制御を行なうことができる。あるいは最大フレームボディ長を調整してもよい。例えば、間隔T_Uと間隔T_Dとが等しい場合、最大フレームボディ長を長くする。また、ポーリング方式を採用する場合には、間隔T_U及び間隔T_Dの関係を鑑みたポーリング周期の調整を行なってもよい。例えば、ポーリング周期を通信相手の無線通信装置に要求する場合には、間隔T_Dが間隔T_Uよりも長ければポーリング周期を現状よりも短めに要求し、間隔T_Uと間隔T_Dとが等しい場合現在の値を維持すればよい。
また、上述のように、送受信処理部204が個々のデータ送信要求に係る最後のデータフレームまで全ての送達確認応答フレームを受信したと認識できることにより、上位処理部205へ各データ送信要求に対する処理完了の応答を返すことができる。
例えばIEEE802.11無線LAN規格を無線通信方式として想定する場合、送受信処理部204はMAC層に対応する処理を行なう部分となる。その場合、制御部206が送受信処理部204を介して再送処理を行なうが、ある回数再送を行った結果リトライアウトしたり、ある時間だけ再送を行なった結果タイムアウトしたりすることにより、再送をやめて、上位処理部205から受け付けたデータ送信要求は廃棄される可能性がある。
そこで、本実施形態のように送受信処理部204において、個々のデータ送信要求に係る最後のデータフレームまでの全ての送達確認応答フレームを受信したということが認識できれば、上位処理部205からデータ送信要求に対する処理結果の応答を出すことができる。具体的な処理としては、送受信処理部204は、リトライアウトやタイムアウトによりデータ送信要求に係る動作を中断した際には、上位処理部205からのデータ送信要求に対して処理が未完了であることを示す応答を返す。データ送信要求に係る最後のデータフレームまでの全ての送達確認応答フレームを受信した場合は、送受信処理部204が上位処理部205へ各データ送信要求に対する処理完了を示す応答を返す。これにより、上位処理部205における再送制御を送受信処理部204からのデータ送信要求に対する応答を用いて効率化することができる。例えば、上位処理部205はデータ送信要求に対する応答が送受信処理部204から必ずあることを期待できるので、データ送信要求が完了した旨の応答があれば、データ送信要求の再送は不要と判定する。送受信処理部204からデータ送信要求が未完了であることを示す応答があれば、データ送信要求を再び送受信処理部204に渡すという判定ができる。または、アプリケーションの終了や中断、再スタートまたは再開(レジューム)などといった、一段上の処理の判定を速やかに行なうこともできる。
以上に示した第1の実施形態によれば、データ送信側の無線通信装置が、各データフレームに対する送達確認応答フレームを受信することでデータ送信要求が達成されたかどうかを認識できるので、無線媒体の状況を加味しつつデータ送信を制御することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態に示すようにデータ送信要求単位で送信完了の間隔を平均化する方法では、スリープモードまたはポーリングの周期の調整を考慮する場合、無線通信装置の理想的な動作時よりも周期が短くなり、データ送信の効率が悪くなる可能性がある。そこで、第2の実施形態では、データ送信要求をまとめてバースト送信し、バースト間の間隔を認識する。こうすることで、無線通信装置の理想的な動作時の間隔を維持しつつ、効率的にデータ送信を制御することができる。
ここでバーストとは、複数のデータ送信要求を1つのデータ送信要求として取り扱い、データ送信要求が達成された時点の認識を行なう単位を表す。
複数のデータ送信要求を1つのデータ送信要求として取り扱う第1の方法を説明する。1つのデータ送信要求(以下、便宜上、第1要求と呼ぶ)を達成したことを認識する前に、次のデータ送信要求(以下、便宜上、第2要求と呼ぶ)に対応するシーケンス番号も送受信処理部204に保持されていれば、第2要求に係るデータフレームの送信を第1要求に係るデータフレームの送信と同一のバースト内での送信として扱う方法がある。その後、送受信処理部204に保持されたシーケンス番号(以下、保持シーケンス番号という)を次の保持シーケンス番号で更新する。
すなわち、通常は、第1要求の完了を認識した場合、第1要求に対応する保持シーケンス番号を消去する。しかし、第2の実施形態では、第1要求に対応する保持シーケンス番号の消去前に、第2要求に対応するシーケンス番号も送受信処理部204に保持されていれば、保持シーケンス番号を次の保持シーケンス番号で更新する。この新たに更新された保持シーケンス番号に基づき、第1の実施形態と同様に送信完了の時点を認識することができる。
第2の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換について図6を参照して説明する。
時間軸の上段の無線通信装置101から、時間軸の下段の無線通信装置102にデータをバースト送信する場合の動作を示す。
図6において、無線通信装置101の送受信処理部204は、データ送信要求601を上位処理部205から受け、対応する1以上のデータフレームを生成し、無線媒体へ送信する準備を開始する。また、送受信処理部204は、最後のデータフレームのシーケンス番号または1つだけデータフレームを生成した場合はその対応するデータフレームのシーケンス番号を保持する。送受信処理部204は、次のデータ送信要求602を受け付け、同様に対応するデータフレームを生成する。
この際、送受信処理部204は、保持すべき次のデータ送信要求602に係る最後のデータフレームのシーケンス番号または1つだけデータフレームを生成した場合はその対応するデータフレームのシーケンス番号を抽出し、以前に保持していたデータ送信要求601に係るシーケンス番号を次のデータ送信要求602に係るシーケンス番号で書き換えて保持する。この書き換えによって、受信した送達確認応答フレームに記載されたシーケンス番号と比較参照するために保持される保持シーケンス番号は、次のデータ送信要求602に係るシーケンス番号となる。
同様に、送受信処理部204は、次のデータ送信要求603を受け、データ送信要求603に係る保持シーケンス番号と同一のシーケンス番号を通知するための送達確認応答フレームを受信した時点を、データ送信要求のバースト送信651の完了時点として認識する。図6の例では、バースト送信651の送信完了を認識した時点は時点623−n3となる。データ送信要求603に係る保持シーケンス番号は、同一のシーケンス番号を通知するための送達確認応答フレームを受信したと判定した段階で、送受信処理部204から消去される。
そして、新たにデータ送信要求604に係るシーケンス番号が送受信処理部204に保持され、同様の処理が行われる。具体的には、データ送信要求604に係るシーケンス番号がデータ送信要求605に係るシーケンス番号によって書き換えられ、さらにデータ送信要求606に係るシーケンス番号によって書き換えられる。このとき、保持していたシーケンス番号と同一のシーケンス番号を通知する送達確認応答フレームを受信した時点が、時点626−n6である。よって、バースト送信652の送信完了を認識した時点は時点626−n6となる。最終的に、制御部206が、時点623−n3と時点626−n6との差分を算出し、以後同様な方法で継続して取得した時間間隔を統計的に処理することで間隔T_D642が得られる。
一方、データ送信要求の間隔T_U641については、保持シーケンス番号に対応するデータ送信要求の受け取り時点を送受信処理部204で保持し、最終的に利用された保持シーケンス番号に対応するデータ送信要求の受け取り時点の間隔から求めることができる。
保持シーケンス番号を次の保持シーケンス番号で更新する第1の別法として、第1要求の完了を認識した後、装置ごとの最小アクセス時間完了までに第2要求に対応するシーケンス番号も保持されていれば、第2要求に係るデータフレームも第1要求に係るデータフレームと同一バースト内で送信する方法がある。その後、保持シーケンス番号を次の保持シーケンス番号で更新すればよい。
この場合、送受信処理部204は、データ送信要求601の完了を、対応する送達確認応答フレーム受信で確認した後、PHY処理部203を介して無線媒体の状態を観測する。このとき、無線媒体がアイドル状態にある時間が、最小アクセス時間から送信するために送受信切り替えの処理遅延を差し引いた時間だけ経過したときに、次のデータ送信要求602に対応するシーケンス番号を保持しているかどうかを確認する。その段階で、送受信処理部204に次のデータ送信要求602に対応するシーケンス番号が保持されていれば、データ送信要求601に対応して保持しているシーケンス番号を次のデータ送信要求602に対応するシーケンス番号で更新する。この更新とともに、送受信切り替えを行い、最小アクセス時間が経過した後に、次のデータ送信要求602に係るデータフレームの送信をデータ送信要求601に係るデータフレームと同一バースト内での送信として継続する。
送受信処理部204は、データ送信要求601が完了したかどうかを、対応する送達確認応答フレームの受信により確認する。送受信処理部204はその後、PHY処理部203を介して無線媒体の状態を観測する。このとき、送受信処理部204は、最小アクセス時間から送受信切り替えの処理遅延時間を差し引いた時間を経過する間に、無線媒体のアイドルの状態が中断された(すなわち、無線媒体がビジーになった)ことを認識した場合を想定する。この場合、送受信処理部204は、データ送信要求601に対応するシーケンス番号を消去して、データ送信要求601を完了したと認識した時点621−n1を取得する。その後、無線通信装置101は、再び無線媒体がアイドルとなるまで待つが、次のデータ送信要求602に係る処理は別の送信バーストとして扱う。結果として、データ送信要求602に対応して保持されたシーケンス番号と同一のシーケンス番号が記載された送達確認応答フレームを受信した時点が、時点622−n2として取得され、時点622−n2と時点621−n1との時間間隔の差分がT_Dの算出に用いられる。
さらに、保持シーケンス番号を次の保持シーケンス番号で更新する第2の別法を説明する。
第1要求を達成したことを認識した後(送達確認応答フレーム受信後)、最小アクセス時間完了までに第2要求に対応するデータフレームが用意されていれば、第1要求と第2要求とに関するそれぞれのデータフレームの送信を同一バースト内での送信と扱う。そして、第1要求に対応する保持シーケンス番号により送信完了したと認識せずに、第2要求に対応する保持シーケンス番号を用いてバースト送信の送信完了を認識すればよい。
この場合、送受信処理部204は、第1要求が達成されたことを対応する送達確認応答フレームの受信で確認すると、PHY処理部203を介して一定時間、無線媒体の状態を観測する。そして、最小アクセス時間から送受信切り替えの処理遅延を差し引いた時間が経過したとき、送受信処理部204は、第2要求に対応するデータフレームが生成されているかどうかを確認すればよい。
具体的には、データ送信要求601の次のデータ送信要求602に対応するデータフレームが生成されていれば、データ送信要求601に対応する保持シーケンス番号での送信完了の認識を保留する。無線通信装置は、無線媒体へのアクセス権を獲得した後、次のデータ送信要求602に係るデータフレームの送信を継続する。送受信処理部204は、次のデータ送信要求602に対応する保持シーケンス番号を保持し、その新たな保持シーケンスを用いて送信完了を認識する。最小アクセス時間から送受信切り替えの処理遅延を差し引いた時間が経過した際に、次のデータ送信要求602に対応するデータフレームが生成されていなければ、データ送信要求601に対応する保持シーケンス番号を用いて送信完了を認識する。その後、データ送信要求602に関しては別の送信バーストとして上述と同様の処理を行えばよい。
または、データフレームの再送が発生した時に、次のデータ送信要求に対応するシーケンス番号が送受信処理部204に保持されていれば、保持シーケンス番号を次の保持シーケンス番号で更新してもよい。この場合、データフレームの再送を決定した時点で、次のデータ送信要求602に係るシーケンス番号が保持されていれば、保持シーケンス番号を次のシーケンス番号で更新する。
なお、無線通信装置102では、図5と同様に最終的なデータが生成され、生成された順にデータ631からデータ636までが上位処理部205に渡される。
以下、第2の実施形態における間隔T_U及び間隔T_Dの算出例について図7Aから図7Dまでを参照して説明する。
図7Aから図7Dまでは、図6に示すデータ送信要求の受け付けと、無線通信装置101及び102間でデータフレーム及び送達確認応答フレームの交換とが行われた場合における、送受信処理部204でのパラメータの保持及び更新方法を示した例である。なお、第2の実施形態では、送受信処理部204の記憶領域として、メイン領域751と予備領域752とを含む場合を想定する。
ステップS701では、まず時点611にデータ送信要求601を受け付けると、メイン領域751のデータ送信要求の受け付け時点t_acptに対応する書き込み領域に時点611を書き込む。その後、データ送信要求601に係るデータフレームを生成し、フレーム継続識別子が「0」のデータフレーム(すなわち、データ送信要求601における最後のデータフレーム)のシーケンス番号が「12」であると仮定する。このシーケンス番号「12」を時点611に対応する保持シーケンス番号の書き込み領域track SNに書き込む。便宜上、送達確認応答フレームのシーケンス番号と比較するシーケンス番号を追跡(track)シーケンス番号と呼ぶ。
ステップS702では、時点612にデータ送信要求602を受け付けると、予備領域752のデータ送信要求の受け付け時点t_acptに対応する書き込み領域に時点612を書き込む。その後、データ送信要求602に係るデータフレームを生成し、フレーム継続識別子が「0」のデータフレームを生成すると、そのデータフレームのシーケンス番号を予備領域752に書き込まれた612に対応する保持シーケンス番号の領域track SNに書き込む。ここでは、データ送信要求602に係るフレーム継続識別子が「0」のデータフレームのシーケンス番号は「15」であるとして、track SNに「15」を書き込む。
ステップS703では、上述したいずれかの判定方法を用いて保持シーケンス番号を更新する。具体的には、データ送信要求602をデータ送信要求601と同一のバーストで送信すると判定された場合、メイン領域751のデータ送信要求601に対応して情報を保持している箇所を、データ送信要求602に係る情報で書き換える。すなわち図7Aの例では、t_acptの値を611から612に、track SNの値を12から15に書き換える。この際、予備領域752のデータ送信要求602に係る情報は不要であるから、削除または上書き可能状態にしてメモリ使用の効率を図ることが望ましい。
なお、予備領域752を使わずに、データ送信要求602を受け付けた段階でデータ送信要求602をデータ送信要求601と同一のバーストで送信すると判定できる場合は、直接メイン領域751のデータ送信要求601に対応して情報を保持している箇所を、データ送信要求602に係る情報で書き換えてもよい。
ステップS704では、時点613にデータ送信要求603を受付けると、前述と同様に予備領域752に受け付け時点613と最後のデータフレームのシーケンス番号(ここでは17)とを保持する。
ステップS705では、このデータ送信要求603をデータ送信要求602と、さらにその前のデータ送信要求601と同一のバーストで送信するので、メイン領域751のデータ送信要求602に対応して情報を保持している箇所を、データ送信要求603に係る情報で書き換える。すなわち、t_acptの値を612から613に、track SNの値を15から17に書き換える。
ステップS706では、時点623−n3にシーケンス番号が17の送達確認応答フレーム(図7BではACK(17))を受信すると、メイン領域751のデータ送信要求603に対応する情報を保持している箇所のうち、データ送信要求の送信完了を認識した時点t_compに時点623−n3を書き込む。t_compに書き込みが行われた場合、少なくとも次から受け付けるデータ送信要求は、別バーストとして扱われる。
ステップS707では、時点623−n3をt_compに書き込んだ領域は参照領域として間隔T_U及び間隔T_Dを導出するために残しておく。
ステップS708では、時点614にデータ送信要求604を受け付けると、新規の書き込み領域のt_acptに614を書き込み、またデータ送信要求604から生成された最後のデータフレームのシーケンス番号(ここでは20)を認識した段階でtrack SNに「20」を書き込む。
ステップS709では、データ送信要求605が発生すると前述と同様に、時点615とシーケンス番号「22」とを予備領域752に保持する。
ステップS710では、データ送信要求605に係るデータフレームを、データ送信要求604と同一のバーストで送信すると判定した場合、メイン領域751のデータ送信要求604に対応する情報を保持していた箇所を、データ送信要求605に対応する情報(時点615及び保持シーケンス番号22)で更新する。
ステップS711では、データ送信要求606が発生すると、時点616とシーケンス番号24とを予備領域752に保持する。
ステップS712では、データ送信要求606に係るデータフレームを、データ送信要求605と同一のバーストで送信すると判定した場合、メイン領域751のデータ送信要求605に対応する情報を保持していた箇所を、データ送信要求606に対応する情報(時点616及び保持シーケンス番号24)で更新する。
ステップS713では、時点626−n6にシーケンス番号が24の送達確認応答フレーム(図7CではACK(24))を受信すると、t_compに626−n6を書き込む。
送受信処理部204は、時点613と時点616との差分、時点616と次のt_acptに書き込まれる時点との差分、というように、上述の処理を順次行なって差分を求める。これらの差分を統計的に処理することにより、間隔T_Uを求めることができる。間隔T_Dについても、時点626−n6と時点623−n3との差分、時点626−n6と次にt_compに書き込まれる時点との差分を順次求めることで同様に得ることができる。
なお、時間差を求めた後では、ステップS714のように、前の参照領域を現在のデータ送信要求606に係る情報を保持している書き込み領域、すなわちステップS713で書き込まれた情報(t_acpt「616」、track_SN「24」、t_comp「626−n6」)で書き換え、書き込み領域をクリアして次のバーストに係る情報を保持するようにすれば、メモリ使用の効率を図ることができる。この場合、ステップS707に戻り、同様の処理を繰り返せばよい。
間隔T_Uは、図6では最初のバーストに対応するデータ送信要求の受付けの中間値と次のバーストに対応するデータ送信要求の受付けの中間値を示す。一方、図7に示す処理によれば、最初のバーストに対応する最後のデータ送信要求の受け付け時点と次のバーストに対応する最後のデータ送信要求の受け付け時点との差分を統計的に処理した値となる。なお、間隔T_Uを、最初のバーストに対応する最初のデータ送信要求の受け付け時点と次のバーストに対応する最初のデータ送信要求の受け付け時点との差分として求める場合は、同一バースト送信判定を行った際に、図7でのt_acptに書き込まれる時点を書き換えずに保持すればよい。
また、間隔T_Uを補正する方法として、データ送信要求間隔の最小値と保持シーケンス番号の更新回数(平均)とを保持し、「T_U+最小値×更新回数」の計算式に基づいて補正する方法でもよい。
例えば図6の例では、最初のバーストではデータ送信要求601にデータ送信要求602とデータ送信要求603も合わせて送信すると判定していることから、メイン領域における保持シーケンス番号の更新回数は2回である。次のバーストでも同様に、データ送信要求604、605及び606を合わせて送信するので、保持シーケンス番号の更新回数は2回である。このように、送受信処理部204において、保持シーケンス番号の更新回数の平均を統計的に収集する。
また、各データ送信要求を受け付けた時点の間隔の最小値を更新して保持する。すなわち、図6の例では、送受信処理部204は、まず時点612と時点611との差分値(第1差分値)を保持する。その後、時点613を認識した段階で時点613と時点612との差分値(第2差分値)を計算し、第2差分値と第1差分値とを比較し、小さい方の値をデータ送信要求の間隔の最小値として保持する。これを順次繰り返し、図6の例では、時点616を認識した段階までデータ送信要求の間隔の最小値と比較して、保持されている最小値よりも小さければ随時更新処理を行なう。なお、同一の値であればどちらを選択してもよい。
一方、送受信処理部204は、データ送信要求の間隔を統計的に処理した値(平均値あるいは中間値など)は間隔T_Uとして第1の実施形態と同様に導出しておく。そして間隔T_Uをデータ送信の制御に用いる際に、間隔T_Uを「T_U+最小値×更新回数」で補正して用いればよい。
以上に示した第2の実施形態によれば、データ送信要求をまとめてバースト送信し、バーストの間隔を認識することで、理想的な動作時の間隔を維持しつつ、効率的にデータ送信を制御することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、アグリゲーション処理を行った場合のデータフレームのフォーマットに対して、間隔T_U及び間隔T_Dを認識する場合を示す。アグリゲーション処理は、複数のデータフレームを1つの物理パケットとして連接する処理である。
アグリゲーション処理を適用した場合のデータフレームのフォーマットについて図8を参照して説明する。
図8では、2つのデータフレームを連接して1つの仮想的なフレームとした場合を示す。アグリゲーション処理を適用した場合のデータフレームのフォーマット800は、図3に示すデータフレームのフォーマットとほぼ同様であるが、共通ヘッダ801が異なる。
共通ヘッダ801は、送信先アドレス及び送信元アドレスに加え、連接数を含む。連接数は、連接されるデータフレームの数を示す。連接するデータフレームを増やす場合には、サブヘッダ302とフレームボディ303とFCS304とのセット(ここでは便宜上フレームセットと呼ぶ)を1単位として連接すればよい。共通ヘッダ801の連接数フィールドには、例えばフレームセットの連接数(換言すればフレームボディの連接数)が2つであれば、2が書き込まれる。連接数が1つの場合は、連接数フィールドには1が書き込まれる。
図8に示すようなアグリゲーション処理されたフレームは、1つの仮想的なフレームとしてPHY処理部203に渡される。PHY処理部203は、これを1つの物理パケットに変換し、周波数変換部202及びアンテナ201を介して通信相手の無線通信装置に送信する。このアグリゲーション処理は、同一のデータ送信要求内のデータのみを対象にしてもよいし、連続するデータ送信要求内のデータにまたがって適用してもよい。
アグリゲーション処理されたフレームに対する送達確認応答フレームは、図4のフレームフォーマットと同様である。よって、記載されるシーケンス番号は、第1の実施形態と同様、データフレームのフレームボディ303のうち正しく受信して復号できたもののうち、対応するシーケンス番号が連続で受信できたシーケンス番号の中で最大のシーケンス番号となる。
具体的には、例えば、無線通信装置101においてデータ送信要求601に係るデータフレームは3つで、各シーケンス番号が10、11及び12であり、データ送信要求602に係るデータフレームも3つで、各シーケンス番号が13、14及び15であると仮定する。第3の実施形態では、これらを1つの物理パケットとして送信し、受信先である無線通信装置102においてシーケンス番号14に該当するフレームボディの受信または復号に失敗すると、無線通信装置102から送信される送達確認応答フレームのシーケンス番号は「13」となる。
データ送信要求に係る最後のデータフレームまで全ての送達確認応答フレームを受信したと認識する方法は、無線通信装置101の送受信処理部204は、送達確認応答フレームの受信時、送達確認応答フレームに含まれるシーケンス番号が、保持しているシーケンス番号以上であれば、送達確認応答フレームの受信が完了した時点をデータ送信要求に係る最後のデータフレームに対する送達確認応答フレームを受信した時点と決定する。
上述の例では、送達確認応答フレームに記載されたシーケンス番号「13」は、データ送信要求601に係る最終のデータフレームのシーケンス番号「12」よりも大きいので、シーケンス番号「13」の送達確認応答フレームを受信した時点がデータ送信要求601の完了を認識した時点となる。
このように、送達確認応答フレームのシーケンス番号が保持しているシーケンス番号以上である場合を判定条件とすることで、複数のデータ送信要求にまたがる複数のデータフレームをアグリゲーションして送信する場合にも適用できる。
また、アグリゲーション処理をしている場合でも、第2の実施形態のように、送達確認応答フレームのシーケンス番号が、送受信処理部204で保持しているシーケンス番号と等しい場合、この送達確認応答フレームの受信完了時点をデータ送信要求が達成された時点として決定できる。この理由は、第2の実施形態では、あるバーストに含められた最後のデータ送信要求から生成された全てのデータフレームを送信し、最後のデータフレームに対する送達確認応答まで受信してから各間隔を求めるための値を取得するからである。
また、算出した間隔T_U及び間隔T_Dを用いて、アグリゲーションのデータフレームの連接数(アグリゲーション数)を調整してもよい。例えば、間隔T_Uと間隔T_Dとが等しい場合、最大アグリゲーション数を増やせばよい。
以上に示した第3の実施形態によれば、アグリゲーション処理を行なう場合でも、データ送信要求が達成されたことを認識できるので、無線媒体の状況を認識しつつデータ送信を制御することができる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態から第3の実施形態では、送達確認応答フレームは、連続で受信が成功した最大のシーケンス番号を通知するとしていたが、第4の実施形態では、複数のデータフレームを受信し、それら個々のデータフレームに対する送達確認が識別できるような応答を送信することで、データフレームの送信側でデータフレームを選択して再送することが可能な方式(以下、選択再送方式という)を用いる点が異なる。
選択再送方式としては、例えばIEEE802.11無線LANファミリ規格で用いられているBlock Ack方式がある。この方式の場合、送達確認応答フレームは、Block Ackフレームと呼ばれる。連続で受信が成功した最大のシーケンス番号を通知する代わりに、ビット列を書き込むフィールド及びビット列の最初のビットに対応するシーケンス番号を通知するフィールドを設ける。各データフレームを正しく受信した場合、ビット列は「1」とし、正しく受信できない場合、ビット列は「0」とする。
ビットが「1」である箇所のシーケンス番号(フラグメント番号も有効の場合にはフラグメント番号も含めた表現とする)に対応するデータフレームは、正しく受信したことを示す。ビットが「0」である箇所のシーケンス番号に対応するデータフレームは、正しく受信できなかった、または受信自体をしていないことを示す。なお、Block Ackフレームのような送達確認応答フレームを用いる場合には、データフレーム送信側の無線通信装置が、各データフレームの再送判定を個別に行なうことになる。
第4の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換について図9を参照して説明する。
図9では、データ送信側の無線通信装置101での動作は、第2の実施形態でのデータ送信要求のバースト送信と第3の実施形態でのアグリゲーション処理とを行なう場合を想定する。また、各データ送信要求から生成したデータフレームへのシーケンス番号の割り当ては図7と同様である。無線通信装置101は、ここではtrack SNとして「15」を保持し、シーケンス番号が10から15までのフレームセットをアグリゲーションフレームとして送信する。なお、図9の無線通信装置101が送信する各フレームは、アグリゲーションされたデータフレームにおける対応シーケンス番号901のみを示す。無線通信装置102が送信する送達確認応答フレーム(図9中ではACK1からACK3)では、ビット列の開始シーケンス番号902(ビット列開始SNともいう)とビット列903とを示す。
無線通信装置102は、無線通信装置101からアグリゲーションフレームを受信する。共通ヘッダを正しく受信したと仮定し、その後に続く各フレームセットのフレームボディを正しく受信できたかどうかを「○」及び「×」で示す。この例では、シーケンス番号10と11と13に対応するフレームセットは、フレームボディを正しく受信できた(必然的にサブヘッダも正しく受信できている)とする。一方、シーケンス番号12と14と15は、フレームボディを正しく受信できなかった(サブヘッダでエラーが生じた、またはサブヘッダは正しく受信できたがフレームボディでエラーが検出された)とする。
その結果、無線通信装置102は、ビット列開始シーケンス番号902を「10」とし、ビット列903を“110100000”とした送達確認応答フレーム(以下、ACK1)を生成し、無線通信装置101へ送信する。ここで、送達確認応答フレームは、ビット列903が8の固定長の例を示すが、固定長の長さは予め規定されていればよく、ビット列903は可変長であってもよい。なお、ビット列903が可変長の場合はビット列903の長さ情報を合わせて通知することが望ましい。
無線通信装置101がACK1を正しく受信すると、無線通信装置101の制御部206は、このACK1の内容から無線通信装置102が連続で受信が成功した最大のシーケンス番号(以下、SMSN(Successive Maximum Sequence Number)ともいう)は「11」であると認識する。ここで無線通信装置101では、ACK1を受信復号してSMSNを認識する前に、track SNを「15」から「17」に更新していたとする。制御部206は、連続で受信が成功したシーケンス番号「11」は、track SNに書き込まれた「17」よりも小さいため、データ送信要求が達成されていないと判定する。
次に無線通信装置101は、シーケンス番号が12、14及び15に加え、さらに新規の16と17とのフレームセットをアグリゲーションフレームとして無線通信装置102へ送信する。
無線通信装置102ではシーケンス番号12と14と17に対応するフレームセットに関してはフレームボディを正しく受信できたが、シーケンス番号15と16についてはフレームボディを正しく受信できなかったとする。無線通信装置102は、ビット列開始シーケンス番号902を「12」とし、12から始まるシーケンス番号に対応するビット列903を「10100100」とした送達確認応答フレーム(ACK2)を生成して無線通信装置101へ送信する。なお、無線通信装置102は過去に正しく受信できたフレームボディに対応するシーケンス番号についても、ビット列903で正しい(すなわち「1」)と表すようにしてもよい。この場合のACK2のビット列903は「11100100」となる。
ACK2を正しく受信した無線通信装置101の制御部206は、SMSNが「14」であると認識する。しかし、SMSNの値「14」はtrack SNの値「17」よりも小さいため、制御部206は送信要求が達成されていないと判定する。そこで無線通信装置101では、シーケンス番号が「15」と「16」とのフレームセットをアグリゲーションフレームとして無線通信装置102へ送信する。
これらのフレームセットが無線通信装置102で正しく受信できたとすると、無線通信装置102は、ビット列開始シーケンス番号902を「15」とし、ビット列903を「11000000」(過去の履歴も含める場合「11100000」)とした送達確認応答フレーム(ACK3)を生成して送信する。
ACK3を正しく受信した無線通信装置101は、SMSNが「17」となり、SMSNの値とtrack SNに書き込まれた値「17」とが一致したと判定する。最終的に、ACK3を受信完了した時点623−n3を、送信要求が達成された時点と決定する。なお、SMSNとtrack SNとが一致した場合に限らず、SMSNがtrack SN以上の番号を示す場合を、データ送信要求が達成された時点と決定すればよい。
一方、選択再送方式を用いて個々のデータ送信要求を達成した時点を認識する場合には、送受信処理部204は、個々のデータ送信要求の最後のシーケンス番号をそれぞれ保持するとともに、各データ送信要求に対応する最初のシーケンス番号も保持すればよい。
例えば、送受信処理部204において、上位処理部205から第1データ送信要求から第3データ送信要求までのデータ送信要求があることを想定する。第1データ送信要求からシーケンス番号10から12までのデータフレーム(アグリゲーションするならフレームセット)を生成した場合、シーケンス番号10と12とをセットでtrack SNのset1として保持する。次の第2データ送信要求からシーケンス番号13から15までのデータフレームを、さらに次の第3データ送信要求からシーケンス番号16及び17のデータフレームを生成したと場合、シーケンス番号13と15をtrack SNのset2として保持し、シーケンス番号16と17とをtrack SNのset3として保持する。
そして受信した送達確認応答フレームにおいて、track SNのsetごとにその領域のシーケンス番号に対応するデータフレームに関する送達確認応答フレームを受信したか(無線通信装置102が正しく受信した旨の通知があるか)を判定すればよい。これにより、例えば図9では、2個目の送達確認応答フレームであるACK2によって初めてシーケンス番号10から12までの全ての送達確認が取れるので、第1データ送信要求の送信完了は、ACK2受信完了時に達成されたと認識することができる。
第2及び第3データ送信要求の送信完了に関しては、3個目の送達確認応答フレームであるACK3によって、各々に対応するtrack SNのsetの領域内のシーケンス番号13から15まで、またシーケンス番号16から17までに対する送達確認が取れる。よって、送受信処理部204は、ACK3の受信完了時に第2及び第3データ送信要求が達成されたと認識することができ、上位処理部205にデータ送信要求に対する完了通知を渡すことができる。
なお、選択再送方式に対応して個々のデータ送信要求を達成した時点を認識する場合には、上述した各データ送信要求に対応する最初のシーケンス番号のセットと最後のシーケンス番号のセットとを、選択再送方式での送信ウィンドウ幅だけ保持することが望ましい。送信ウィンドウ幅とは、データフレーム受信側の受信バッファサイズ以下に設定され、データ送信要求の最大送信可能数、またはデータフレーム数を基準に扱う場合はデータフレームの最大送信可能数を最大フラグメント数で割った値である。
また、選択再送方式では、データフレームを生成し、シーケンス番号を割り当てた後で、シーケンス番号を振り直すことを許容する方式もある。例えばIEEE802.11無線LANには、シーケンス番号をデータフレーム受信側と同期させるために送信ウィンドウ幅以上にずらす手法がある。
このような場合に対応するため、比較用の保持シーケンス番号を、振り直したシーケンス番号に補正すればよい。例えば、前のシーケンス番号と振り直したシーケンス番号との差分を認識しておき、その差分値で保持シーケンス番号を補正する。反対に、送達確認応答フレームを受信した際に、保持シーケンス番号が振り直す前のシーケンス番号であれば、送達確認応答フレームのシーケンス番号を、差分値を用いて古いシーケンス順に対応した値に補正して比較してもよい。
以上に示した第4の実施形態によれば、選択再送方式においても他の実施形態と同様に、無線媒体の状況を認識しつつデータ送信を制御することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、スループット値を参照してデータ送信を制御する点が他の実施形態とは異なる。スループット値は、単位時間当たりに送信が完了したデータ量である。
なお、第5の実施形態では、例えば送受信処理部204で、スループット値を統計的に取得すると想定する。
スループット値の取得の方法としては、例えば以下の方法がある。無線通信装置101が無線通信装置102に対してデータフレームを送信する状況において、無線通信装置101の送受信処理部204は、ある観測開始時点t_startから観測終了時点t_endまでの間にデータフレームを送信する。送受信処理部204は、送信したデータフレームに対して送達確認応答フレームを得たデータフレームのペイロード部分のサイズの合計を求める。ペイロード部分のサイズの合計を、観測時間、すなわちt_endからt_startを除算することでスループット値を得ることができる 。
データフレームのペイロード部分とは、データ送信要求を受け付け、1以上のデータフレームを生成する際にデータフレームにおいて上位処理部205から受け取ったデータを含む部分である。通常は、データフレームのフレームボディを示す。
なお、送受信処理部204において、データフレームを生成する際にフレームボディまたはデータフレーム全体のサイズをバイト長に補正、またはある固定バイト長の整数倍(例えば、2バイトの整数倍または4バイトの整数倍)に補正するために、フレームボディにパディング処理を行なう場合がある。パディング処理を行なった場合、正確なスループット値を導出するためには、パディング処理で追加した長さは除く。
あるいはデータ送信要求に関する送信完了を認識した時点から、次のデータ送信要求に関する送信完了を認識した時点までの単位期間ごとに、対象の送信データの累積サイズを求め、累積サイズを単位期間で除算することによりスループット値を算出することができる。例えば、図7に示す方法により統計的に間隔T_Dを求める場合、メイン領域のtrack SNに対応する書き込み領域に累積データサイズの項目を追加し、予備領域のtrack SNにもシーケンス番号に対応するデータサイズの項目を追加する。データフレームが同一バーストで送信すると判定された場合は、メイン領域の項目を更新する際に、累積データサイズの項目に予備領域のデータサイズ値を加算すればよい。
これらの項目を参照することにより、前のt_compと次のt_compとの時間差を計算する段階で、次のt_compに書き込まれた累積データサイズを時間差で除算することにより、スループット値が求められる。また、各期間でのスループット値を求め、スループット値を用いた処理判定を行なう際は、それまでの各期間でのスループット値の平均または中間値など統計的に処理した値を用いればよい。
上位処理部205からのデータ送信要求におけるデータサイズが固定長であり、そのデータ送信要求の発生が一定間隔であるとした場合、理想的なスループット値は、選択したアクセス方式と伝送レートとから求めることができる。そこで、例えば、理想的なスループット値を比較参照値として予め計算して保持し、理想的なスループット値と実際のスループット値とを比較する。実際の測定したスループット値と理想的なスループット値とが等しい場合は、スリープ制御などといったデータ送信の制御を行なうと判定し、実際の測定したスループット値が理想的なスループット値よりも小さい場合は、データ送信の制御を行わないと判定する。
またデータ送信の制御後もスループット値を測定し、その値が理想的なスループット値と等しい場合は、データ送信の制御が適当であると判定し、現状を維持するかまたはより積極的な調整を行なう。「データ送信の制御が適当である」とは、具体的には、間隔T_Uの間隔でスリープ制御を行なっている場合は、そのT_Uの時間調整が適当であることを意味し、間隔T_Uの長さを維持するか、間隔T_Uの長さをより長くするなどしてもよい。一方、測定スループット値が理想的なスループット値よりも小さい場合は、データ送信の制御を見直し、調整し直すかまたはデータ送信の制御を止める。
データの送信の制御がスリープ制御である場合のように、実際にデータフレームの交換を行なう期間とデータフレームの交換を行わない期間とに分ける場合は、スリープ制御した後、データフレームの交換を行なう期間である通常モード期間中にのみスループットを測定し、理想的な最大スループット値を比較に用いる手法でもよい。理想的な最大スループットは、フレームボディの最大サイズと選択したアクセス方式と伝送レートとから求めることができる。
通常モード期間中の測定スループット値が理想的な最大スループット値よりも小さければ、通常モード期間中の効率がまだ低く、改善の余地があるものとして通常モード期間を短くするまたはデータフレームの交換を行わない期間(スリープ制御の場合はスリープ期間)を長くする。一方、通常モード期間中の測定スループット値が許容範囲内で理想的な最大スループット値と等しいと判定できる場合は、通常ノード期間中の効率が理想状態に近く通常モード期間の長さが適当であると判定し、通常モード期間を維持する。
上述の通常モード期間に限定せず、測定したスループット値と、データサイズ及びデータ送信の間隔を鑑みた理想的なスループット値との比較を優先してもよい。この比較でデータ送信の制御が適当であると判定すれば、通常モード期間中の測定スループットと理想的な最大スループットとを比較し、より積極的な調整するかどうかの判定に用いてもよい。
以上に示した第5の実施形態によれば、スループット値を取得し、理想的なスループット値と比較することで、スループット値を加味したデータ送信の制御を行なうことができ、より理想的な制御を行なうことができる。
(第6の実施形態)
第1の実施形態から第5の実施形態では、データ送信要求の間隔T_Uは、送受信処理部204が上位処理部205からのデータ送信要求を受け取り、送受信処理部204がデータ送信要求を参照して間隔T_Uを求める。一方、第6の実施形態では、その他の方法で間隔T_Uの導出する点が上述の実施形態と異なる。
上位処理部205がデータ送信要求を送受信処理部204に渡す際には、上位処理部205がデータ送信要求の送信タイミングを管理する。よって、上位処理部205が制御部206に間隔T_Uを通知してもよい。また、上位処理部205が、次のデータ送信要求を送受信処理部204に渡す際に、前のデータ送信要求からの間隔を制御部206に通知し、制御部206が統計的に間隔T_Uを求めてもよい。このような場合、図2の無線通信装置において、制御部206は上位処理部205と直接接続するようにしてもよい。
また、スリープ制御により送受信処理部204及び制御部206への電力供給が停止され、送受信処理部204がデータ送信要求を受け付けないような動作の場合は、スリープ制御実施後の間隔T_Uの認識は、データ送信の制御方法によっては上位処理部205が送受信処理部204に対しデータ送信要求を生成した時点に基づくことが望ましい。上位処理部205は、データ送信要求を生成する際に、データ送信要求にデータ生成時点を含めるようにすれば、送受信処理部204及び制御部206は、通常動作モードに戻り、データ送信要求を受け付けた際に実際に生成された時点を認識することができる。よって、制御部206は、スリープ制御の影響を受けずに、データ生成時点に基づいて間隔T_Uを認識することができる。
無線通信装置が例えばセンサモジュールである場合は、センサが環境変化を検出した時またはセンサが起動する間隔に基づいて、送信するデータを生成する。そこで、センサで環境変化を検出した間隔を取得し、検出した間隔を制御部206に通知する。
なお、センサは、間隔を統計的に処理した間隔T_Uを通知してもよいし、センサが検出した間隔を制御部206に通知し、制御部206で統計的に処理して間隔T_Uを求めてもよい。また、センサの起動間隔を制御部206に通知し、起動間隔を間隔T_Uとしてもよい。
以上に示した第6の実施形態によれば、第1の実施形態から第5の実施形態と異なる方法で、データ送信要求の間隔を求めることができ、無線媒体の状況を認識しつつデータ送信を制御することができる。
(第7の実施形態)
第1の実施形態から第6の実施形態では間隔T_Uと間隔T_Dとを用いてデータ送信を制御するが、第7の実施形態では、データ送信要求が達成されたこと認識した時点から次のデータ送信要求を受け付ける時点までの間隔を用いてデータ送信を制御する点が異なる。
第7の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換について図10を参照して説明する。
図10に示すように、間隔T_Uと間隔T_Dとの代わりに、間隔T_I 1001を用いる。間隔T_I 1001は、データ送信要求が達成されたことを認識した時点から次のデータ送信要求を受け付ける時点までの間隔である。具体的には、データ送信要求501の達成を認識した時点521―nから、次のデータ送信要求502を受け付けた時点512までの時間間隔が、間隔T_I 1001となる。間隔T_I 1001は、間隔T_U541及び間隔T_D542と同様に統計的に算出されて、データ送信の制御に用いられてもよい。または、次のデータ送信要求を受け付けた時点の代わりに、次のtrack SNを保持した時点としてもよい。
次に、バースト送信を考慮した場合の第7の実施形態に係る無線通信装置間のデータフレーム交換について図11を参照して説明する。
図10の場合と同様に、バースト送信の場合も間隔T_I 1101を用いればよい。図11の例では、バースト送信651におけるデータ送信要求603の達成を認識した時点623−n3から次のバースト送信652におけるデータ送信要求604を受け付けた時点614までの間隔である。
間隔T_Iを用いて上述の実施形態と同様に、データ送信の制御としてスリープ制御を行なうことができる。例えば、間隔T_Iが閾値よりも大きければスリープ制御を行えばよい。この閾値は、少なくとも通常モードからスリープモードに移行してスリープモードから通常モードに復帰するまでの時間間隔である。
スリープ制御により送受信処理部204がデータ送信要求を受け付けないような動作を想定する場合、上位処理部205がデータ送信要求を生成すると送受信処理部204を起こし、送受信処理部204はデータ送信要求を受け付け、受け付けた時点を用いて間隔T_Iを算出してもよい。
以上に示した第7の実施形態によれば、データ送信要求が達成されたこと認識した時点から次のデータ送信要求を受け付ける時点までの期間に基づいて、上述の実施形態と同様に無線媒体の状況を認識しつつデータ送信を制御することができる。
(第8の実施形態)
第1の実施形態から第7の実施形態ではデータ送信要求は一意とし、区別をしていない。しかし、上位処理部205で生成するデータ送信要求は、例えば異なるサービス品質(Quality of Service:QoS)を有することも考えられる。さらに、通信する無線通信装置が1つではなく、複数ある場合もある。第8の実施形態では、これらを区別して、QoSごと、無線通信装置ごとに、間隔T_U及び間隔T_D、データ送信要求を達成した時点、または間隔T_Iを取得する点が異なる。
QoSごとにデータ送信要求を区別する場合は、上位処理部205からのデータ送信要求にQoS識別子を追加する。送受信処理部204では、このQoS識別子ごとに上述した処理を施せばよい。例えば図7に示すメイン領域と予備領域とを、QoS識別子ごとに用意して同様の処理を行えばよい。
通信する無線通信装置が複数ある場合は、上位処理部205からのデータ送信要求に送信先の無線通信装置の識別子(アドレス)が含まれる。よって、個々の通信相手の無線通信装置を区別して、間隔T_U及び間隔T_D、またはデータ送信完了の認識時点、または間隔T_Iを取得できる。
例えば、リンクアダプテーション、アグリゲーション数の調整、ポーリング周期などといったデータ送信に関する制御を行なう場合には、無線通信装置ごとに調整を行なうことが望ましく、送受信処理部204では、送信先(通信相手)の無線通信装置ごとに処理を行えばよい。図7に示すメモリ領域の処理を、送信先の無線通信装置ごとに図7のメイン領域と予備領域とを用意して処理すればよい。
なお、スリープ制御において、自身の無線通信装置からのデータフレームの送信期間については、送信先の無線通信装置を区別する必要はない。但し、送信先の無線通信装置の各々でもスリープ制御を行ない、加えて、自身の無線通信装置からのデータフレームの送信期間を調整する際には、各送信先の無線通信装置の通常動作モードに合わせて自身の無線通信装置からのデータフレームを送信する必要がある。よって、データ送信要求を受け付けた際に、各送信先の無線通信装置を区別した処理を行なうべきである。
QoSごと、あるいは送信先の無線通信装置ごとに識別する方法を上述したが、データ送信要求に対し、他の識別情報がある場合は、その識別情報を用いて処理を分けてもよい。またこれらの識別子に基づく処理を組み合わせてもよい。
以上に示した第8の実施形態によれば、QoSごと、無線通信装置ごとにデータ送信の制御を行なうことで、より効率的に、無線媒体の状況を認識しつつデータ送信を制御することができる。
(第9の実施形態)
第9の実施形態では、図2の無線通信装置の構成に加えて、バッファを備える。バッファは送受信処理部204内に設けられていてもよい。またバッファは前記メモリ内に設けられていてもよい。このように、バッファを無線通信装置に含める構成とすることにより、送受信フレームをバッファに保持することが可能となり、再送処理や外部出力処理を容易に行なうことが可能となる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態では、第9の実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、バス、プロセッサ部、及び外部インターフェース部を備える。プロセッサ部及び外部インターフェース部は、バスを介してバッファと接続される。プロセッサ部ではファームウエアが動作する。このように、ファームウエアを無線通信装置に含める構成とすることにより、ファームウエアの書き換えによって無線通信装置の機能の変更を容易に行なうことが可能となる。
(第11の実施形態)
第11の実施形態では、図2の無線通信装置の構成に加えて、クロック生成部を備える。クロック生成部は、クロックを生成して出力端子より無線通信装置の外部にクロックを出力する。このように、無線通信装置内部で生成されたクロックを外部に出力し、外部に出力されたクロックによってホスト側を動作させることにより、ホスト側と無線通信装置側とを同期させて動作させることが可能となる。
(第12の実施形態)
第12の実施形態では、図2の無線通信装置の構成に加えて、電源部、電源制御部、及び無線電力給電部を含む。電源制御部は、電源部と無線電力給電部とに接続され、無線通信装置に供給する電源を選択する制御を行なう。このように、電源を無線通信装置に備える構成とすることにより、電源を制御した低消費電力化動作が可能となる。
(第13の実施形態)
第13の実施形態では、第12の実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、NFC(Near Field Communications)送受信部を追加し、電源制御部及び送受信処理部204と接続したものである。このように、NFC送受信部を無線通信装置に備える構成とすることにより、容易に認証処理を行なうことが可能となるとともに、NFC送受信部をトリガとして電源制御を行なうことによって待受け時の低消費電力化を図ることが可能となる。
(第14の実施形態)
第14の実施形態では、第12の実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、SIMカードを含む。SIMカードは、送受信処理部204と接続される。このように、SIMカードを無線通信装置に備える構成とすることにより、容易に認証処理を行なうことが可能となる。
(第15の実施形態)
第15の実施形態では、第10の実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、動画像圧縮/伸長部を含む。動画像圧縮/伸長部は、バスと接続される。このように、動画像圧縮/伸長部を無線通信装置に備える構成とすることにより、圧縮した動画像の伝送と受信した圧縮動画像の伸長とを容易に行なうことが可能となる。
(第16の実施形態)
第16の実施形態では、図2の無線通信装置の構成に加えて、LED部を含む。LED部は、送受信処理部204あるいはPHY処理部203と接続される。このように、LED部を無線通信装置に備える構成とすることにより、無線通信装置の動作状態をユーザに容易に通知することが可能となる。
(第17の実施形態)
第17の実施形態では、図2の無線通信装置の構成に加えて、バイブレータ部を含む。バイブレータ部は、送受信処理部204あるいはPHY処理部203と接続される。このように、バイブレータ部を無線通信装置に備える構成とすることにより、無線通信装置の動作状態をユーザに容易に通知することが可能となる。
(第18の実施形態)
第18の実施形態では、図2の無線通信装置の構成に加えて、複数の異なるPHY処理部203を設け、無線切替部を含む。無線切替部は、複数の異なるPHY処理部203に接続され、異なるPHY処理部203による通信の間を切り替える。このように、複数の異なるPHY処理部203を無線通信装置に備える構成とすることにより、状況に応じて適切なPHY処理部203を用いた通信に切り替えることが可能となる。
(第19の実施形態)
第19の実施形態では、図2の無線通信装置の構成に加えて、複数の異なるPHY処理部203を設け、またこれら各々のPHY処理部203に対応する送受信処理部204を設け、無線切替部を含む。無線切替部は、送受信処理部204を切り替えられるように接続され、異なる送受信処理部204及びPHY処理部203による複数の通信方式の間を切り替える。送受信処理部204及びPHY処理部203の対の一つは例えば無線LANに対応する。このように、複数の異なる送受信処理部204及びPHY処理部203のセットを無線通信装置に備える構成とすることにより、状況に応じて適切な送受信処理部204及びPHY処理部203のセットを用いた通信に切り替えることが可能となる。
(第20の実施形態)
第20の実施形態では、第18の実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、スイッチ(SW)を含む。スイッチは、アンテナ201、複数の異なるPHY処理部203、無線切替部に接続される。このように、スイッチを無線通信装置に備える構成とすることにより、アンテナを共用しながら状況に応じて適切なPHY処理部203を用いた通信に切り替えることが可能となる。
(第21の実施形態)
第21の実施形態では、第19の実施形態に係る無線通信装置の構成に加えて、スイッチ(SW)を含む。スイッチは、アンテナ201、送受信処理部204、及び無線切替部に接続される。このように、スイッチを無線通信装置に備える構成とすることにより、アンテナを共用しながら状況に応じて適切な送受信処理部204及びPHY処理部203のセットを用いた通信に切り替えることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100・・・無線通信システム、101,102・・・無線通信装置、151,152・・・通信レンジ、201・・・アンテナ、202・・・周波数変換部、203・・・PHY処理部、204・・・送受信処理部、205・・・上位処理部、300・・・データフレーム、301,401,801・・・共通ヘッダ、302,402・・・サブヘッダ、303・・・フレームボディ、304・・・FCS、400・・・送達確認応答フレーム、501,502,601〜606・・・データ送信要求、511,512,521−1〜521−n,522−1〜522−m,611〜616,621−n1〜623−n3,624−n4〜626−n6・・・時点、531,532,631〜636・・・データ、541,641・・・間隔T_U、542,642・・・間隔T_D、651,652・・・バースト送信、751・・・メイン領域、752・・・予備領域、800・・・フォーマット、901・・・対応シーケンス番号、902・・・ビット列開始シーケンス番号、903・・・ビット列、1001,1101・・・間隔T_I。

Claims (13)

  1. 上位層から第1データの送信要求を受けた場合に該第1データを送信するための1以上の第1フレームを生成し、前記第1データの送信要求の後に、前記上位層から第2データの送信要求を受けた場合に該第2データを送信するための1以上の第2フレームを生成する第1処理部と、
    前記第1フレーム及び前記第2フレームを無線で送信し、前記第1フレームが受信され復号されたかどうかを示す第1確認応答及び前記第2フレームが受信され復号されたかどうかを示す第2確認応答を無線で受信する第2処理部と、
    前記第1データの送信要求を受け取った時点と前記第2データの送信要求を受け取った時点との時間間隔に関する第1間隔と、前記第1フレームが受信され復号されたことを示す確認応答を受信した第1時点と前記第2フレームが受信され復号されたことを示す確認応答を受信した第2時点との時間間隔に関する第2間隔とに基づいて、少なくとも、無線によるフレームの送信タイミング、無線によるフレームの送信方法、及び無線で送信されるフレームの生成のいずれか1つを制御する制御部と、を具備する無線通信装置。
  2. 前記制御部は、少なくとも、前記第2フレームの送信を開始してから第3データを送信するための1以上の第3フレームの送信を開始するまでの時間間隔、フレームの伝送レート、フレームの変調符号化方式、フレームのフレームボディ長、要求ポーリング周期、及びフレームの連接数のいずれか1つを制御する請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、前記第2フレームの送信を開始してから第3データを送信するための1以上の第3フレーム送信開始するまでの時間間隔を制御する請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記第1処理部は、前記上位層から第3データの送信要求を受け取った場合に該第3データを送信するための1以上の第3フレームを生成し、
    前記第2処理部は、前記第3フレームを送信し、前記第3フレームが受信され復号されたかどうかを示す第3確認応答を受信し、
    前記制御部は、前記上位層から前記第3データの送信要求を受け取った時点に基づいて前記第1間隔を更新し、前記第3フレームが受信され復号されたことを示す確認応答を受信した第3時点に基づいて前記第2間隔を更新する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、前記第2フレームの送信を開始してから第3データを送信するための1以上の第3フレームの送信を開始するまでの時間間隔に基づいて、少なくとも前記第2処理部への電力供給の一部を停止する請求項2または請求項3に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は、前記第1間隔と前記第2間隔とが同じ値であると判定し、かつ該値が第1閾値以上である場合に、前記時間間隔に基づいて、少なくとも前記第2処理部への電力供給の一部を停止する請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記制御部は、前記第2間隔を複数回取得した後の平均値または中間値を、前記第1間隔を複数回取得した後の平均値または中間値と比較して等しいと判定し、かつ複数回算出された前記第2間隔の値の相違が第2閾値以上である場合、少なくとも前記第2処理部への電力供給の一部を停止する時間を長くする請求項4に記載の無線通信装置。
  8. 前記第1フレームのヘッダは、送信順序を示すシーケンス番号と、前記第1データを送信するための第1フレームが継続するかどうかを示す第1データ継続識別子とを含み、
    前記第1確認応答は、受信され復号された第1フレームのシーケンス番号のうちの、連続したシーケンス番号の中で最大のシーケンス番号を通知するためのものであって、
    前記制御部は、第1フレームが継続しないことを示す第1データ継続識別子を含む第1フレームの第1シーケンス番号を保持し、前記第1シーケンス番号以上の番号を示す第2シーケンス番号を含む第1確認応答を受信した時点を、前記第1時点と判定する請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  9. 前記第1処理部は、前記第1データに関する第1シーケンス番号を消去する前に前記第2データの送信要求を受け取る場合、該第2データの送信要求に基づいて該第1シーケンス番号を更新し、更新した第1シーケンス番号と同一の番号であるシーケンス番号を含む第1確認応答を受信した時点を、前記第1時点と判定する請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 前記第1フレームのヘッダは、送信順序を示すシーケンス番号と、前記第1データを送信するための第1フレームが継続するかどうかを示す第1データ継続識別子とを含み、
    前記第1確認応答は、各第1フレームが受信され復号されたかどうかを示すビット列を含むものであって、
    前記制御部は、第1フレームが継続しないことを示す第1データ継続識別子を含む第1フレームの第1シーケンス番号を保持し、前記ビット列から、受信され復号された第1フレームのシーケンス番号のうちの、連続したシーケンス番号の中で最大の第1最大シーケンス番号を特定し、特定される第1最大シーケンス番号が前記第1シーケンス番号以上の番号を示すこととなる第1確認応答を受信した時点を、前記第1時点と判定する請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  11. 無線信号を送受信するアンテナと、
    前記無線信号の周波数を変換する周波数変換部と、をさらに具備する請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  12. 前記第1処理部および前記制御部は、MACに関する処理を実行し、前記第2処理部はPHYに関する処理を実行する請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  13. 上位層から第1データの送信要求を受けた場合に該第1データを送信するための1以上の第1フレームを生成し、
    前記第1データの送信要求の後に、前記上位層から第2データの送信要求を受けた場合に該第2データを送信するための1以上の第2フレームを生成し、
    前記第1フレーム及び前記第2フレームを無線で送信し、
    前記第1フレームが受信され復号されたかどうかを示す第1確認応答及び前記第2フレームが受信され復号されたかどうかを示す第2確認応答を無線で受信し、
    前記第1データの送信要求を受け取った時点と前記第2データの送信要求を受け取った時点との時間間隔に関する第1間隔と、前記第1フレームが受信され復号されたことを示す確認応答を受信した第1時点と前記第2フレームが受信され復号されたことを示す確認応答を受信した第2時点との時間間隔に関する第2間隔とに基づいて、少なくとも、無線によるフレームの送信タイミング、無線によるフレームの送信方法、及び無線で送信されるフレームの生成のいずれか1つを制御する無線通信方法。
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