JP5814235B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、通常調理時に起こりうる静電容量変化による吹き零れ誤検知を回避することを可能とした誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器は、静電容量が、所定値よりも増加や減少など変動した場合、吹き零れと判定し、回路を停止させるか、または加熱コイルに流す高周波電流を減少させる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。図9に示すように、誘導加熱装置10は、加熱コイル11と、電極12と、交流電源13と、駆動回路14と、制御回路15と、静電容量測定回路16とから構成されている。
特開2008−159494号公報
しかしながら、前記従来の構成では、静電容量が所定値よりも増加や減少など変動した場合全てにおいて、吹き零れと判定する。
そのため、通常の調理時に起こりうる静電容量変動、例えば、鍋をずらした場合等、吹き零れでないときの静電容量の増加においても、加熱を停止、もしくは高周波電流を減少させてしまう。そして、吹き零れる可能性がない加熱開始から所定時間内においても、誤検知すると利用者が調理を継続することが不可能であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、例えば、鍋をずらした場合等、吹き零れではない通常調理時に起こりうる静電容量変動がおこっても、加熱出力値を低下させず、吹き零れ誤検知を回避し、継続して調理を行うことができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、鍋を載置するトッププレートと、前記鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給部と、前記高周波電流供給部の加熱出力値を設定出力値になるよう制御する出力設定部を有し前記高周波電流供給部の加熱動作を制御する制御部と、前記トッププレートの下面に配置した電極と、前記電極にコンデンサを介して高周波信号を供給する高周波信号発生部と、前記電極に加わる前記高周波信号を入力し直流電圧に変換する直流電圧変換部と、前記直流電圧変換部の出力電圧の大きさを測定する電圧検知部を有する吹き零れ検知部と、を備え、
前記吹き零れ検知部は、吹き零れがない場合の前記直流電圧変換部の出力電圧である基準値からの上昇値を算出し、前記上昇値が所定上昇値より大きくなるときに、吹き零れを検知し前記制御部に吹き零れがあったことを出力することを特徴とする。
また、前記吹き零れ検知部は、前記加熱出力値を前記設定出力値から前記設定出力値より小さい第2設定出力値へ変更するとともに、当該変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の当該変更後の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第1所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする。
さらに、前記吹き零れ検知部は、前記上昇値が前記所定上昇値より大きくなってから第1所定待機時間が経過後、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更することを特徴とする。
またさらに、前記吹き零れ検知部は、前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最大値に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする。
また、前記吹き零れ検知部は、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更してからの第2所定待機時間が経過後、当該変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過後の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする。
さらに、前記吹き零れ検知部は、前記第2設定出力値に変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする。
またさらに、前記吹き零れ検知部は、前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最大値と、第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最小値に対する差が、第2所定低下値よりも大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする。
また、前記吹き零れ検知部は、前記基準値の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第3所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする。
さらに、前記制御部は、前記加熱出力値が前記設定出力値となっているときに、前記吹き零れ検知部からの吹き零れ検知の出力を受けると、前記加熱出力値を前記第2設定出力値より小さい第3設定出力値に低下するか、もしくは、加熱を停止することを特徴とする。
またさらに、前記吹き零れ検知部は、前記直流電圧変換部の出力電圧の第3所定待機時間内の変化値が所定の出力電圧範囲以内である場合に、間欠的に測定した前記直流電圧変換部の出力電圧を前記基準値に置き換えることを特徴とする。
本発明の誘導加熱調理器によれば、通常の調理時に起こりうる静電容量変動、例えば、鍋をずらした場合などの吹き零れでないときの静電容量の変化による吹き零れ検知の誤作動を防ぎ、利用者が継続して調理を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 図4の誘導加熱調理器の電圧検知部19の時間に対する出力電圧の変化を示すグラフである。 本発明の第5の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 図6の誘導加熱調理器の電圧検知部19の時間の出力電圧の変化を示すグラフである。 本発明の第6の実施形態に係る誘導加熱調理器の電圧検知部19の時間に対する出力電圧の変化を示すグラフである。 従来の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
第1の発明は、鍋を載置するトッププレートと、前記鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給部と、前記高周波電流供給部の加熱出力値を設定出力値になるよう制御する出力設定部を有し前記高周波電流供給部の加熱動作を制御する制御部と、前記トッププレートの下面に配置した電極と、前記電極にコンデンサを介して高周波信号を供給する高周波信号発生部と、前記電極に加わる前記高周波信号を入力し直流電圧に変換する直流電圧変換部と、前記直流電圧変換部の出力電圧の大きさを測定する電圧検知部を有する吹き零れ検知部と、を備え、
前記吹き零れ検知部は、吹き零れがない場合の前記直流電圧変換部の出力電圧である基準値からの上昇値を算出し、前記上昇値が所定上昇値より大きくなるときに、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れをそのまま継続することなく調理中の安全性を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の吹き零れ検知部は、前記加熱出力値を前記設定出力値から前記設定出力値より小さい第2設定出力値へ変更するとともに、当該変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の当該変更後の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第1所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とを切り分けることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の吹き零れ検知部は、前記上昇値が前記所定上昇値より大きくなってから第1所定待機時間が経過後、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更する。
この構成によると、第1所定待機時間が経過後の出力電圧の上昇がより積極的になり、より吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とを正確に切り分けることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の吹き零れ検知部は、前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最大値に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れによる出力電圧の上昇値の大小に関わらず、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とをより正確に切り分けることができる。
第5の発明は、特に、第2または第3の発明の吹き零れ検知部は、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更してからの第2所定待機時間が経過後、当該変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過後の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、前記第2設定出力値に変更してからの出力電圧の低下がより積極的になり、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とをより正確に切り分けることができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の吹き零れ検知部は、前記第2設定出力値に変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とをより正確に切り分けることができる。
第7の発明は、特に、第3の発明の吹き零れ検知部は、前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最大値と、第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最小値に対する差が、第2所定低下値よりも大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れによる出力電圧の上昇値の大小に関わらず、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とをより正確に切り分けることができる。
第8の発明は、特に、第1の発明の吹き零れ検知部は、前記基準値の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第3所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、アースの影響が支配的な、例えばトッププレートに接近した吹き零れなども検知することができる。
第9の発明は、特に、第2又は第3の制御部は、前記加熱出力値が前記設定出力値となっているときに、前記吹き零れ検知部からの吹き零れ検知の出力を受けると、前記加熱出力値を前記第2設定出力値より小さい第3設定出力値に低下するか、または、加熱を停止する。
この構成によると、前記吹き零れがそのまま継続することなく調理中の安全性をより向上させることができる。
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか1つの吹き零れ検知部は、前記直流電圧変換部の出力電圧の第3所定待機時間内の変化値が所定の出力電圧範囲以内である場合に、間欠的に測定した前記直流電圧変換部の出力電圧を前記基準値に置き換える。
この構成によると、例えば、鍋ずれなどのお客様動作が連続的に行われても吹き零れと前記鍋ずれなどのお客様動作を正確に切り分けることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態の形態によって本発明が限定されるものではない。
第1の実施形態.
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係る誘導加熱調理器は、鍋1を載置するトッププレート2と、前記鍋1を加熱する加熱コイル3と、前記加熱コイル3に高周波電流を供給する高周波電流供給部4と、前記高周波電流供給部4の加熱出力値を設定出力値になるよう制御する出力設定部18を有し前記高周波電流供給部4の加熱動作を制御する制御部5と、前記トッププレート2の下面に配置した電極6と、前記電極6にコンデンサ17を介して高周波信号を供給する高周波信号発生部7と、前記電極6に加わる前記高周波信号を入力し直流電圧に変換する直流電圧変換部8と、前記直流電圧変換部8の出力電圧の大きさを測定する電圧検知部19を有する吹き零れ検知部9と、を備え、
前記吹き零れ検知部9は、吹き零れがない場合の前記直流電圧変換部8の出力電圧である基準値からの上昇値を算出し、前記上昇値が所定上昇値より大きくなるときに、吹き零れを検知し前記制御部5に吹き零れがあったことを出力することを特徴とする誘導加熱調理器である。
図1において、鍋1を載置するトッププレート2と、鍋1を加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3に高周波電流を供給する高周波電流供給部4と、高周波電流供給部4の加熱出力値が設定出力値になるよう制御する出力設定部18を有し高周波電流供給部4の加熱動作を制御する出力設定部18を有した制御部5と、トッププレート2の下面に配置した電極6と、電極6にコンデンサ17を介して高周波信号を供給する高周波信号発生部7と、電極6に加わる高周波信号を入力し直流電圧に変換する直流電圧変換部8と、直流電圧変換部8の出力電圧の大きさを測定する電圧検知部19を有した鍋1に収容された液体の吹き零れを検知する吹き零れ検知部9とを備えている。高周波信号発生部7、直流電圧変換部8及び吹き零れ検知部9の共通電位がアース(大地)に対して不安定な電位である場合には、吹き零れにより検知電圧が基準値に対し上昇する場合がある。それで、本発明は、この場合でも検知電圧の上昇を検知して吹き零れの検知ができる。
鍋1は、誘導加熱調理器の外郭の一部を形成するトッププレート2上に載置される。そのとき、鍋1は加熱コイル3と対向する位置に載置される。トッププレート2は結晶化ガラスを使用することが多いが、それに限定するものではない。
加熱コイル3は、出力設定部18を有する制御部5の指示に従って動作する高周波電流供給部4から高周波電流が供給され、その電流によって高周波磁界を発生させる。高周波磁界を受けた鍋1には渦電流が発生し、その渦電流によって鍋1が加熱される。
出力設定部18を有する制御部5は、使用者が加熱の開始や停止、あるいは加熱出力値の調節を行った場合にも、出力設定部18を有する制御部5は高周波電流供給部4を制御して所望の動作となるように制御するものである。
電極6は、トッププレート2の下面に塗布または接着などによって形成される導電体であって、トッププレート2上の導電体とでコンデンサを形成する。通常はトッププレート2上には何もない状態であるため、電極6と空気がその役割を果たす。しかし、鍋1、指、水、被調理物などの別の物がトッププレート2上にあると、それぞれの比誘電率が空気と異なるため静電容量が変化する。この静電容量の変化を電圧検知部19を有する吹き零れ検知部9によって検出する。
なお、電圧検知部19を有する吹き零れ検知部9は、静電容量の変化を直流電圧の変化などに変換して検知するものが多いが、それに限定するものではない。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
使用者が加熱の開始を指示すると、出力設定部18を有する制御部5は高周波電流供給部4を動作させて加熱コイル3に高周波電流を供給する。
これにより、加熱コイル3から高周波磁界が発生し、鍋1の加熱が開始する。
出力設定部18を有する制御部5は、使用者が設定した火力になるように高周波電流供給部4を制御する。具体的には、例えば高周波電流供給部4から加熱コイル3への入力電流を検出し、その検出値を出力設定部18を有する制御部5へ入力する。
出力設定部18を有する制御部5は、使用者が設定した火力と高周波電流供給部4から加熱コイルへの入力電流とを比較して、高周波電流供給部4の動作状態を変更する。
このような動作を繰り返すことによって、使用者が設定した火力に制御し、その火力を維持するように出力設定部18を有する制御部5は動作する。
このようにして鍋1を加熱している際、鍋1内の被調理物が沸点に到達するなどして被調理物が鍋1の外に吹き零れる場合がある。
その際、使用者が設定した火力を減少させることなく加熱を継続すると、鍋1から次々に被調理物がこぼれ、被調理物による火傷などに対する不安全性、誘導加熱調理器の吸排気口に被調理物が入って清掃することができなくなるなどの不具合が生じる可能性がある。
また、鍋1からトッププレート2上に吹き零れた被調理物が、熱が加わることによってトッププレート2にこびりついてしまう場合があった。
そこで、本発明の第1の実施形態では、吹き零れ検知部9は、吹き零れがない場合の直流電圧変換部8の出力電圧である基準値からの上昇値を算出し、上昇値が所定上昇値より大きくなるときに、吹き零れを検知することとしている。
また、吹き零れを検知すると、誘導加熱調理器の加熱出力値の減少、または、加熱を停止することにより、吹き零れの継続を防止し、調理における安全性や清掃性を向上させることができる。
第2の実施形態.
以下、本発明の第2の実施形態について、フローチャートを参照しながら説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。
なお、第1の実施形態と同じ構成物、動作については説明を省略する。
本発明の第2の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記加熱出力値を前記設定出力値から前記設定出力値より小さい第2設定出力値へ変更するとともに、当該変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の当該変更後の前記直流電圧変換部8の出力電圧に対する差が、第1所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする誘導加熱調理器である。
図2において、電圧検知部19を有する吹き零れ検知部9は、吹き零れが開始することにより、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの上昇値が所定上昇値より小さいと判定すると(ステップ21)、吹き零れではないと判定し(ステップ26)、吹き零れの検知は終了する。
また、直流電圧変換部8の出力電圧が所定上昇値より大きいと判定した場合には、吹き零れと判定し(ステップ21)、加熱出力値を初期の設定出力値から当該設定出力値より小さい第2設定出力値に変更する(ステップ22)。
次に、吹き零れ検知部9は、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅が第1所定低下値より小さいと判定すると(ステップ23)、吹き零れでないと判定し(ステップ27)、吹き零れの検知は終了する。
また、吹き零れ検知部9は、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅が第1所定低下値より大きいと判定すると(ステップ23)、吹き零れを検知し(ステップ24)、制御部5へ吹き零れ検知信号を出力し(ステップ25)、吹き零れの検知は終了する。
ここにおいて、鍋ずらしの場合に静電容量があたかも小さくなったような振る舞いになる。即ち出力電圧は上昇する。この事例などのように、お客様の動作が原因で直流電圧変換部8の出力電圧が上昇した場合には、加熱出力値を設定出力値から設定出力値よりも小さい第2設定出力値へ変更後の直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅は第1所定低下値よりも小さい。鍋ずらしの場合の出力電圧は、誘導加熱の加熱出力の変化による影響が小さい。
本発明の第2の実施形態に係る誘導加熱調理器によると、前記吹き零れ検知部9は、前記加熱出力値を前記設定出力値から前記設定出力値より小さい第2設定出力値へ変更するとともに、当該変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の当該変更後の前記直流電圧変換部8の出力電圧に対する差が、第1所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
従って、鍋ずれなどのお客様による動作による誤検知と吹き零れによる誤検知とを分別することによって調理中の鍋ずれなどのお客様による動作による誤検知がなくなり快適に調理を継続することができる。
好ましくは、前記吹き零れ検知部9は、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更してからの第2所定待機時間が経過後、当該変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過後の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知するようにしてもよい。
好ましくは、前記吹き零れ検知部9は、前記第2設定出力値に変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知するようにしてもよい。
第3の実施形態.
以下、本発明の第3の実施形態について、フローチャートを参照しながら説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。
なお、第1の実施形態と同じ構成物、動作については説明を省略する。
本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記上昇値が前記所定上昇値より大きくなってから第1所定待機時間が経過後、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更することを特徴とする誘導加熱調理器である。
図3において、電圧検知部19を有する吹き零れ検知部9は、吹き零れが開始することにより、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの上昇値が所定上昇値より小さいと判定すると(ステップ31)、吹き零れではないと判定し(ステップ37)、吹き零れの検知は終了する。
また、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの上昇値が所定上昇値より大きいと判定した場合には吹き零れと判定し(ステップ31)、第1所定待機時間が経過後(ステップ32)、加熱出力値を初期の設定出力値から当該設定出力値より小さい第2設定出力値に変更する(ステップ33)。
次に、吹き零れ検知部9は、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅が第1所定低下値より小さいと判定すると(ステップ34)、吹き零れではないと判定し(ステップ38)、吹き零れの検知は終了する。
また、吹き零れ検知部9は、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅が第1所定低下値より大きいと判定すると(ステップ34)、吹き零れを検知し(ステップ35)、制御部5へ吹き零れ検知信号を出力し(ステップ36)、吹き零れの検知は終了する。
本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の吹き零れ検知部9は、前記上昇値が前記所定上昇値より大きくなってから第1所定待機時間が経過後、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更するため、吹き零れの開始から第1所定待機時間が経過することにより電圧検知部19の出力電圧の上昇値がより積極的に上昇するようになり、さらに正確な吹き零れ検知を行うことができる。即ち、直流電圧変換部8の出力電圧の上昇値が十分となるため、吹き零れ検知の精度がさらに向上する。
好ましくは、本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最大値に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知するようにしてもよい。
さらに好ましくは、本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更してからの第2所定待機時間が経過後、当該変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過後の前記直流電圧変換部8の出力電圧に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知するようにしてもよい。
さらに好ましくは、本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記第2設定出力値に変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知するようにしてもよい。
またさらに好ましくは、本発明の第3の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記制御部5は、前記加熱出力値が前記設定出力値となっているときに、前記吹き零れ検知部9からの吹き零れ検知の出力を受けると、前記加熱出力値を前記第2設定出力値より小さい第3設定出力値に低下するか、もしくは、加熱を停止するようにしてもよい。
第4の実施形態.
以下、本発明の第4の実施形態について、フローチャートを参照しながら説明する。
図4は、本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。また、図5は、図4の誘導加熱調理器の電圧検知部19の時間に対する出力電圧の変化を示すグラフである。
なお、第1の実施形態と同じ構成物、動作については説明を省略する。
本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最大値に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する誘導加熱調理器である。
また、本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更してからの第2所定待機時間が経過後、当該変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過後の前記直流電圧変換部8の出力電圧に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する誘導加熱調理器である。
また、本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記第2設定出力値に変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する誘導加熱調理器である。
また、本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最大値と、前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値よりも大きいとき、吹き零れを検知する誘導加熱調理器である。
図4において、電圧検知部19を有する吹き零れ検知部9は、吹き零れが開始することにより、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの上昇値が所定上昇値より小さいと判定すると(ステップ41)、吹き零れではないと判定し(ステップ48)、吹き零れの検知は終了する。
また、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの上昇値が所定上昇値より大きいと判定した場合には吹き零れと判定し(ステップ41)、第1所定待機時間が経過後(ステップ42)、加熱出力値を初期の設定出力値から当該設定出力値より小さい第2設定出力値に変更する(ステップ43)。
なお、第1所定待機時間が経過中の直流電圧変換部8の出力電圧の最大値VMAXを吹き零れ検知部9内の、または、外部に接続したメモリ9mへ記憶する(ステップ42)。
次に、第2設定出力値に変更(ステップ43)の後、第2所定待機時間が経過中の直流電圧変換部8の出力電圧の最小値VMINを吹き零れ検知部9内の、または、外部に接続したメモリ9mへ記憶する(ステップ44)。
次に、吹き零れ検知部9は、最大値VMAXと最小値VMINとの出力電圧の差(VMAX−VMIN)が、第2所定低下値よりも小さいと判定すると(ステップ45)、吹き零れではないと判定し(ステップ49)、吹き零れの検知は終了する。
また、吹き零れ検知部9は、最大値VMAXと最小値VMINとの出力電圧の差(VMAX−VMIN)が、第2所定低下値よりも大きいと判定すると(ステップ45)、吹き零れを検知し(ステップ46)、制御部5へ吹き零れ検知信号を出力し(ステップ47)、そして、吹き零れの検知は終了する。
図5において、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの上昇値が所定上昇値より大きくなることを検知した時から第1所定待機時間内の直流電圧変換部8の出力電圧の最大値VMAXを記憶する。その後、直流電圧変換部8の出力電圧を第2設定出力値に変更した後の第2所定待機時間内の出力電圧の最小値VMINを記憶する。最小値VMINを記憶した後、最大値VMAXと最小値VMINとの出力電圧の差(VMAX−VMIN)を算出し、吹き零れの有無を判定する。
本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最大値に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れによる出力電圧の上昇値の大小に関わらず、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とを、より正確に切り分けることができる。
また、本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更してからの第2所定待機時間が経過後、当該変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過後の前記直流電圧変換部8の出力電圧に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、前記第2設定出力値に変更してからの出力電圧の低下がより積極的になり、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とを、より正確に切り分けることができる。
また、本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記第2設定出力値に変更前の前記直流電圧変換部8の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とを、より正確に切り分けることができる。
また、本発明の第4の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最大値と、前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部8の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値よりも大きいとき、吹き零れを検知する。
この構成によると、吹き零れによる出力電圧の上昇値の大小に関わらず、吹き零れと、例えば鍋ずれなどのお客様動作による誤検知とを、より正確に切り分けることができる。
さらには、吹き零れが開始し、電圧検知部19の直流電圧変換部8の出力電圧を最大値からの低下幅のみで検知しようとすると、吹き零れ規模が小さくて電極6との接触面積が少ない場合には前記上昇値が小さく前記低下幅のみでは正確に検知できないという問題を解消することができ、より正確な吹き零れ検知を行うことができる。
第5の実施形態.
以下、本発明の第5の実施形態について、フローチャートを参照しながら説明する。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャートである。
図7は、図6の誘導加熱調理器の電圧検知部19の時間に対する出力電圧の変化を示すグラフである。
なお、第1の実施形態と同じ構成物、動作については説明を省略する。
本発明の第5の実施形態に係る誘導加熱調理器の吹き零れ検知部9は、前記基準値の前記直流電圧変換部8の出力電圧に対する差が、第3所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知する誘導加熱調理器である。
図6において、吹き零れ検知部9は、吹き零れが開始することにより、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅が第3所定低下値より小さいと判定すると(ステップ61)、吹き零れではないと判定し(ステップ64)、吹き零れの検知は終了する。
また、吹き零れ検知部9は、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅が第3所定低下値より大きいと判定すると(ステップ61)、吹き零れを検知し(ステップ62)、制御部5へ吹き零れ検知信号を出力し(ステップ63)、そして、吹き零れの検知は終了する。
図7において、直流電圧変換部8の出力電圧の基準値からの低下幅が第3所定低下値を超えたとき、吹き零れを検知することが示されている。
本発明の第5の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記基準値の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第3所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することにより、アース(大地)に接続されたトッププレートを固定支持するフレーム(図示していない)付近への吹き零れによりアースの影響が支配的となり静電容量が増加しる出力電圧が低下する場合の吹き零れも低下値を検出し検知することができる。
第6の実施形態.
以下、本発明の第6の実施形態について、グラフを参照しながら説明する。
図8は、本発明の第6の実施形態に係る誘導加熱調理器の電圧検知部19の時間に対する出力電圧の変化を示すグラフである。
なお、第1の実施形態と同じ構成物、動作については説明を省略する。
本発明の第6の実施形態に係る誘導加熱調理器の前記吹き零れ検知部9は、前記直流電圧変換部8の出力電圧の第3所定待機時間内の変化値が所定の出力電圧範囲以内である場合に、間欠的に測定した前記直流電圧変換部8の出力電圧を前記基準値に置き換える誘導加熱調理器である。
図8において、吹き零れ検知部9は、直流電圧変換部8の出力電圧の第3所定待機時間内の変化値が、所定の出力電圧範囲以内である場合に、吹き零れがない場合の直流電圧変換部8の出力電圧である基準値を、第3所定待機時間の間隔で間欠的に測定した直流電圧変換部8の出力電圧で置き換えることを示している。これにより、ゆっくりとした静電容量の変化に基準値も追随して同様の変化をすることとなり変化値が小さくなる。なお、ここにおける所定の出力電圧範囲とは、誘導加熱調理器の加熱性能を損なわない範囲であればよく、特に、具体的な範囲に限定されるものではない。
従って、ゆっくり鍋をずらした場合、布巾ふきをした場合、おたまなどの金属製の調理器具を使用した場合などのお客様動作が連続的に行われても、吹き零れとお客様動作による誤検知とを正確に切り分けることができ、快適に調理を継続することができる。
なお、第6の実施形態の構成は上述した他の実施形態全てにおいても適用可能である。
以上、詳述したように本発明に係る誘導加熱調理器によれば、吹き零れた被調理物を確実に検知し、調理性能を維持したまま吹き零れの継続を防止することができ、一般家庭などで使用される誘導加熱調理器に有用である。
1 鍋、
2 トッププレート、
3、11 加熱コイル、
4 高周波電流供給部、
5 出力設定部18を有する制御部、
6、12 電極、
7 高周波信号発生部、
8 直流電圧変換部、
9 電圧検知部19を有する吹き零れ検知部、
9m メモリ
10 誘導加熱装置、
13 交流電源、
14 駆動回路、
15 制御回路、
16 静電容量測定回路、
17 コンデンサ、
18 出力設定部、
19 電圧検知部。

Claims (10)

  1. 鍋を載置するトッププレートと、前記鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給部と、前記高周波電流供給部の加熱出力値を設定出力値になるよう制御する出力設定部を有し前記高周波電流供給部の加熱動作を制御する制御部と、前記トッププレートの下面に配置した電極と、前記電極にコンデンサを介して高周波信号を供給する高周波信号発生部と、前記電極に加わる前記高周波信号を入力し直流電圧に変換する直流電圧変換部と、前記直流電圧変換部の出力電圧の大きさを測定する電圧検知部を有する吹き零れ検知部と、を備え、
    前記吹き零れ検知部は、吹き零れがない場合の前記直流電圧変換部の出力電圧である基準値からの上昇値を算出し、前記上昇値が所定上昇値より大きくなるときに、吹き零れを検知し前記制御部に吹き零れがあったことを出力することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記吹き零れ検知部は、前記加熱出力値を前記設定出力値から前記設定出力値より小さい第2設定出力値へ変更するとともに、当該変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の当該変更後の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第1所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記吹き零れ検知部は、前記上昇値が前記所定上昇値より大きくなってから第1所定待機時間が経過後、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更することを特徴とする請求項2記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記吹き零れ検知部は、前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最大値に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記吹き零れ検知部は、前記加熱出力値を前記第2設定出力値に変更してからの第2所定待機時間が経過後、当該変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過後の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする請求項2又は3記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記吹き零れ検知部は、前記第2設定出力値に変更前の前記直流電圧変換部の出力電圧の前記第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最小値に対する差が、前記第2所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記吹き零れ検知部は、前記第1所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最大値と、第2所定待機時間が経過中の前記直流電圧変換部の出力電圧の最小値に対する差が、第2所定低下値よりも大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記吹き零れ検知部は、前記基準値の前記直流電圧変換部の出力電圧に対する差が、第3所定低下値より大きいとき、吹き零れを検知することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記制御部は、前記加熱出力値が前記設定出力値となっているときに、前記吹き零れ検知部からの吹き零れ検知の出力を受けると、前記加熱出力値を前記第2設定出力値より小さい第3設定出力値に低下するか、もしくは、加熱を停止することを特徴とする請求項2又は3記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記吹き零れ検知部は、前記直流電圧変換部の出力電圧の第3所定待機時間内の変化値が所定の出力電圧範囲以内である場合に、間欠的に測定した前記直流電圧変換部の出力電圧を前記基準値に置き換えることを特徴とする請求項1から9のうちいずれか1つに記載の誘導加熱調理器。
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