JP5813792B2 - システムおよびデータ提供方法並びに電子機器 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、手書きデータを処理するための技術に関する。
近年、タブレット、PDA、スマートフォンといった種々の電子機器が開発されている。この種の電子機器の多くは、ユーザによる入力操作を容易にするために、タッチスクリーンディスプレイを備えている。
ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ上に表示されるメニューまたはオブジェクトを指などでタッチすることにより、これらメニューまたはオブジェクトに関連づけられた機能の実行を電子機器に指示することができる。
しかし、タッチスクリーンディスプレイを備える既存の電子機器の多くは、画像、音楽、他の各種メディアデータに対する操作性を追求したコンシューマ向け製品であり、会議、商談、商品開発などのビジネスシーンにおける利用については必ずしも適していない場合がある。このため、ビジネスシーンにおいては、いまなお、紙の手帳が広く利用されている。
特開2011−103035号公報
ビジネスシーンにおいては、電子機器は、会議のような協調作業に有用なデジタルツールとして機能することが期待される場合がある。したがって、手書き情報を容易に共有することが可能な新たな技術の実現が必要とされる。
本発明の一形態の目的は、手書き情報を共有することができるシステムおよびデータ提供方法並びに電子機器を提供することを目的とする。
実施形態によれば、システムは、受信手段と、制御手段と、送信手段とを具備する。前記受信手段は、手書き入力可能な複数の端末のいずれかにおいてディスプレイに表示されているコンテンツ上にストロークデータが手書きされる場合、当該ストロークデータと当該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方を前記複数の端末のいずれかから受信する受信する。前記制御手段は、前記複数のストロークデータの各々を、当該ストロークデータの送信元の端末に対応する識別子と該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方に対応付けて記憶媒体に格納する。前記送信手段は、前記複数の端末内の第1の端末からの要求の後、1以上の第1のストロークデータを前記第1の端末に送信する。前記要求は、前記第1の端末のディスプレイに表示されている第1のコンテンツの識別子を指定する。前記1以上の第1のストロークデータは、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられ、且つ前記第1の端末に未送信のストロークデータである。前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれる場合、前記送信手段は、複数の第2のストロークデータを前記第1の端末に送信する。前記複数の第2のストロークデータは、前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれるよりも前に前記複数の端末のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である。
実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図。 実施形態に係るシステムと各端末との間のデータの流れを示す図。 図1の電子機器の表示画面の例を示す図。 図1の電子機器のタッチスクリーンディスプレイ上に手書きされる手書き文書の例を示す図。 図1の電子機器によって記憶媒体に保存される、図4の手書き文書に対応する時系列情報(手書きページデータ)を説明するための図。 図1の電子機器のシステム構成を示すブロック図。 図1の電子機器によって実行される手書きノートアプリケーションプログラムの機能構成を示すブロック図。 図2のサーバシステムのデータベースに保存されるストローク情報管理テーブルを示す図。 図2のシステムによって実行される、送信側端末から受信されるストロークデータを受信側端末に配信する動作を示す図。 図2のシステムによって実行される、2つの送信側端末から受信されるストロークデータそれぞれを受信側端末に配信する動作を示す図。 図2のシステムによって実行される、複数の端末間でストロークデータを交換する動作を示す図。 図2のシステムの構成を示すブロック図。 図2のシステムによって実行されるストローク配信処理の手順を示すフローチャート。 図1の電子機器によって実行される手書き情報共有処理の手順を示すフローチャート。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。この電子機器は、例えば、ペンまたは指によって手書き入力可能なペン・ベースの携帯型電子機器である。この電子機器は、タブレットコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、スマートフォン、PDA等として実現され得る。以下では、この電子機器がタブレットコンピュータ10として実現されている場合を想定する。タブレットコンピュータ10は、タブレットまたはストレートコンピュータとも称される携帯型電子機器であり、図1に示すように、本体11とタッチスクリーンディスプレイ17とを備える。タッチスクリーンディスプレイ17は、本体11の上面に重ね合わせるように取り付けられている。
本体11は、薄い箱形の筐体を有している。タッチスクリーンディスプレイ17には、フラットパネルディスプレイと、フラットパネルディスプレイの画面上のペンまたは指の接触位置を検出するように構成されたセンサとが組み込まれている。フラットパネルディスプレイは、例えば、液晶表示装置(LCD)であってもよい。センサとしては、例えば、静電容量方式のタッチパネル、電磁誘導方式のデジタイザなどを使用することができる。以下では、デジタイザとタッチパネルの2種類のセンサの双方がタッチスクリーンディスプレイ17に組み込まれている場合を想定する。
デジタイザおよびタッチパネルタッチの各々は、フラットパネルディスプレイの画面を覆うように設けられる。このタッチスクリーンディスプレイ17は、指を使用した画面に対するタッチ操作のみならず、ペン100を使用した画面に対するタッチ操作も検出することができる。ペン100は例えば電磁誘導ペンであってもよい。ユーザは、外部オブジェクト(ペン100又は指)を使用してタッチスクリーンディスプレイ17上で手書き入力操作を行うことができる。手書き入力操作中においては、画面上の外部オブジェクト(ペン100又は指)の動きの軌跡、つまり手書き入力操作によって手書きされるストロークの軌跡(筆跡)がリアルタイムに描画され、これによって各ストロークの軌跡が画面上に表示される。外部オブジェクトが画面に接触されている間の外部オブジェクトの動きの軌跡が1ストロークに相当する。手書きされた文字または図形などに対応する多数のストロークの集合、つまり多数の軌跡(筆跡)の集合が手書き文書を構成する。
本実施形態では、この手書き文書は、イメージデータではなく、各ストロークの軌跡の座標列とストローク間の順序関係を示す時系列情報として記憶媒体に保存される。この時系列情報の詳細は図5を参照して後述するが、この時系列情報は、複数のストロークが手書きされた順を示し、且つ複数のストロークにそれぞれ対応する複数のストロークデータを含む。換言すれば、この時系列情報は、複数のストロークにそれぞれ対応する時系列のストロークデータの集合を意味する。各ストロークデータは、ある一つのストロークに対応し、このストロークの軌跡上の点それぞれに対応する座標データ系列(時系列座標)を含む。これらストロークデータの並びの順序は、ストロークそれぞれが手書きされた順序つまり筆順に相当する。
タブレットコンピュータ10は、記憶媒体から既存の任意の時系列情報を読み出し、この時系列情報に対応する手書き文書、つまりこの時系列情報によって示される複数のストロークそれぞれに対応する軌跡を画面上に表示することができる。さらに、タブレットコンピュータ10は編集機能を有している。この編集機能は、「消しゴム」ツール、範囲指定ツール、および他の各種ツール等を用いたユーザによる編集操作に応じて、表示中の手書き文書内の任意のストロークまたは任意の手書き文字等を削除または移動することができる。「消しゴム」ツールとしては、消去モードにおいて手書きされるストロークに対応するストロークデータ(消去ストロークデータ)を使用し得る。消去ストロークデータに対応するストロークは、他のストロークを消す(透明にする)という属性を有する消去ストロークである。消去ストロークと他の通常のストロークとが交差する交差部分は、透明とされる。換言すれば、他のストローク内の当該交差部分は消される(透明にされる)。ユーザは、この透明の交差部分を介して、背景レイヤ、または他のコンテンツが表示される下層レイヤを視認することができる。
さらに、この編集機能は、幾つかの手書き操作の履歴を取り消す機能も含んでいる。さらに、この編集機能は、表示中の手書き文書に、任意の手書き文字または手書き記号などを追加することができる。
本実施形態では、時系列情報は、1つまたは複数のページとして管理されうる。この場合、時系列情報を1つの画面に収まる面積単位で区切ることによって、1つの画面に収まる時系列情報のまとまりを1つのページとして記録してもよい。あるいは、ページのサイズを可変できるようにしてもよい。この場合、ページのサイズは1つの画面のサイズよりも大きい面積に広げることができるので、画面のサイズよりも大きな面積の手書き文書を一つのページとして扱うことができる。1つのページ全体をディスプレイに同時に表示できない場合は、そのページを縮小してするようにしてもよいし、縦横スクロールによってページ内の表示対象部分を移動するようにしてもよい。
このように、時系列情報はページデータとして管理することができるので、以下では、時系列情報を手書きページデータあるいは単に手書きデータとも称する。
タブレットコンピュータ10は、ネットワーク通信機能を有しており、他のパーソナルコンピュータやインターネット上のサーバなどと連携することができる。すなわち、タブレットコンピュータ10は、無線LANなどの無線通信デバイスを備えており、他のパーソナルコンピュータとの無線通信を実行することができる。さらに、タブレットコンピュータ10は、インターネット上の各種サーバとの通信を実行することもできる。
サーバはハードディスクドライブ(HDD)のような大容量の記憶媒体を備えている。タブレットコンピュータ10は、時系列情報(手書きページデータ)をネットワーク越しにサーバに送信して、サーバの記憶媒体に格納することができる(アップロード)。タブレットコンピュータ10とサーバとの間のセキュアな通信を確保するために、通信開始時には、サーバがタブレットコンピュータ10を認証するようにしてもよい。この場合、タブレットコンピュータ10の画面上にユーザに対してIDまたはパスワードの入力を促すダイアログを表示してもよいし、タブレットコンピュータ10のIDなどを自動的にタブレットコンピュータ10からサーバに送信してもよい。
これにより、タブレットコンピュータ10内のストレージの容量が少ない場合でも、タブレットコンピュータ10が多数の時系列情報(手書きページデータ)あるいは大容量の時系列情報(手書きページデータ)を扱うことが可能となる。
さらに、タブレットコンピュータ10は、サーバの記憶媒体に格納されている任意の1以上の時系列情報(手書きページデータ)を読み出し(ダウンロード)、その読み出した時系列情報によって示されるストロークそれぞれの軌跡をタブレットコンピュータ10のディスプレイ17の画面に表示することができる。この場合、複数の時系列情報(手書きページデータ)それぞれのページを縮小することによって得られるサムネイル(サムネイル画像)の一覧をディスプレイ17の画面上に表示してもよいし、これらサムネイルから選ばれた1ページをディスプレイ17の画面上に通常サイズで表示してもよい。
このように、本実施形態では、時系列情報が格納される記憶媒体は、タブレットコンピュータ10内のストレージ、サーバ内のストレージのいずれであってもよい。タブレットコンピュータ10のユーザは、任意の時系列情報を、タブレットコンピュータ10内のストレージおよびサーバ2内のストレージから選択される任意のストレージに格納することができる。
さらに、タブレットコンピュータ10は、Webページ、テキスト、画像、他の各種コンテンツ上に文字、図形のようなオブジェクトを手書きすることもできる。この場合、手書きされたストロークは、表示されているコンテンツ上に設定される透明レイヤ上に描画し得る。これにより、このストロークの軌跡を上述のコンテンツ上に重ねて表示することができる。また、さらに、タブレットコンピュータ10は、コンテンツ上に手書きされた各ストロークに対応するストロークデータを他の端末との間で共有することができる。
例えば、会議においては、複数の会議参加者は自身のタブレットコンピュータの画面上に同じコンテンツ(同じ会議資料)を表示する。会議中においては、議長あるいは各発言者は、そのタブレットコンピュータの画面上に表示されるコンテンツ上に文字、図形などを手書きする場合がある。手書きされた文字や図形に対応する複数のストロークデータは、サーバシステムを介して他の各会議参加者のタブレットコンピュータに配信される。そして、議長あるいは各発言者によって手書きされた文字、図形等に対応するストロークが、各タブレットコンピュータの画面上のコンテンツ上に描画される。これにより、会議参加者間で互いの手書き情報(手書き文字、手書き図形等)を交換・共有することができる。
図2は、複数の端末間で手書き情報を共有するための処理を実行するように構成されたストローク管理サーバシステム2を示す。ストローク管理サーバシステム2は、同一のコンテンツに手書きされたストロークを複数の端末間で共有するためのシステムである。このストローク管理サーバシステム2は、1以上のサーバによって実現される。このストローク管理サーバシステム2は、インターネット、イントラネットのようなネットワーク1を介して複数の端末(ここでは、端末10A、10B、10C)と通信する。端末10AはユーザAによって使用されるタブレットコンピュータであり、端末BはユーザBによって使用されるタブレットコンピュータであり、端末10CはユーザCによって使用されるタブレットコンピュータである。
端末10A、10B、10Cの各々は本実施形態のタブレットコンピュータ10と同等の手書き機能を有する端末である。端末10A、10B、10Cの各々は、インターネットを介してストローク管理サーバシステム2およびWebサーバ3の各々との通信をする能力を有している。ここでは、端末10A、10B、10C間で共有される同一のコンテンツが、Webサーバ3から受信される特定のWebページである場合を想定する。端末10A、10B、10Cの各々は、Webサーバ3から上述の特定のWebページを取得し、この特定のWebページを各端末のディスプレイ画面上に表示する。
ユーザAが端末10Aのディスプレイ画面上のWebページ上で手書き入力操作を行うと、その手書き入力操作によって書かれた第1のストロークがWebページ上に表示される。
端末10Aは、端末10Aのディスプレイに表示されるWebページ(コンテンツ)上にユーザAによって手書きされる第1のストロークに対応する第1のストロークデータをストローク管理サーバシステム2に送信する。端末10Aは、他の端末10Bのディスプレイに表示される上述のWebページ(コンテンツ)上にユーザBによって手書きされる第2のストロークに対応する第2のストロークデータをストローク管理サーバシステム2から受信することができる。端末10Aは、第2のストロークデータに基づいて、第2のストロークを端末10Aのディスプレイに表示されるWebページ(コンテンツ)上に表示することができる。
さらに、端末10Aは、他の端末10Cのディスプレイに表示される上述のWebページ(コンテンツ)上にユーザCによって手書きされる第3のストロークに対応する第3のストロークデータもストローク管理サーバシステム2から受信することができる。端末10Aは、第3のストロークデータに基づいて、第3のストロークを端末10Aのディスプレイに表示されるWebページ(コンテンツ)上に表示することができる。
したがって、端末10Aのディスプレイにおいては、ユーザAの手書きオブジェクトがWebページ上に表示されるだけでなく、ユーザBの手書きオブジェクト、さらにはユーザCの手書きオブジェクトもWebページ上に表示される。
同様にして、端末10Bのディスプレイにおいても、ユーザBの手書きオブジェクトがWebページ上に表示されるだけでなく、ユーザAの手書きオブジェクト、さらにはユーザCの手書きオブジェクトがWebページ上に表示される。また同様に、端末10Cのディスプレイにおいても、ユーザCの手書きオブジェクトがWebページ上に表示されるだけでなく、ユーザAの手書きオブジェクト、さらにはユーザBの手書きオブジェクトがWebページ上に表示される。
ストローク管理サーバシステム2は、同一のWebページ(同一のコンテンツ)を閲覧している複数の端末の各々からストロークデータを受信する。すなわち、ストローク管理サーバシステム2は、上述のWebページ上に端末10A,10B,10Cにおいてそれぞれ手書きされる複数のストロークに対応する複数のストロークデータを、これら端末10A,10B,10Cから受信する。そして、ストローク管理サーバシステム2は、これら複数のストロークデータの各々を当該ストロークデータの送信元の端末の識別子に対応付けてデータベース2Aに格納する。例えば、端末10Aから受信される個々のストロークデータは、端末10Aの識別子(またはユーザAの識別子)に対応付けてデータベース2Aに格納される。同様に、端末10Bから受信される個々のストロークデータは端末10Bの識別子(またはユーザBの識別子)に対応付けてデータベース2Aに格納され、端末10Cから受信される個々のストロークデータは端末10Cの識別子(またはユーザCの識別子)に対応付けてデータベース2Aに格納される。識別子とは、端末を識別可能な情報であればどのような情報であっても良く、例えば、MACアドレスやIPアドレスのような既存の情報や、端末10A,10B,10Cが属するシステムで設定される情報であっても良く、ストローク管理サーバシステム2で各端末10A,10B,10Cに付与される情報であっても良く、乱数に基づいて端末ごとに設定される情報であっても良い。
そして、ストローク管理サーバシステム2は、端末10A,10B,10C内のある第1の端末に、第1の端末以外の他の端末の識別子に対応付けられている、上述の複数のストロークデータ内の1以上の第1のストロークデータを送信する。端末10Aに他の各端末(端末10B、10C)のストロークデータを送信する場合には、ストローク管理サーバシステム2は、上述の複数のストロークデータから、端末10Bの識別子に対応付けられているストロークデータと端末10Cの識別子に対応付けられているストロークデータとを選択する。そして、ストローク管理サーバシステム2は、これら選択されたストロークデータを上述の第1のストロークデータ(他の端末において手書きされたストローク)として端末10Aに送信する。
さらに、ストローク管理サーバシステム2は、上述の複数のストロークデータの各々をその手書きタイミングに対応する時間情報に対応付けてデータベース2Aに格納することができる。この場合、ストローク管理サーバシステム2は、ストロークデータとこのストロークデータに対応する時間情報とのセットを各端末に送信する。たとえば、端末10Aに他の各端末(端末10B、10C)のストロークデータを提供する場合には、ストローク管理サーバシステム2は、上述の複数のストロークデータから端末10Bの識別子に対応付けられているストロークデータを選択し、この選択したストロークデータとこの選択したストロークデータに対応する時間情報とを端末10Aに送信する。さらに、ストローク管理サーバシステム2は、上述の複数のストロークデータから端末10Cの識別子に対応付けられているストロークデータを選択し、この選択したストロークデータとこの選択したストロークデータに対応する時間情報とを端末10Aに送信する。
このように各ストロークデータのみならず各ストロークデータに対応する時間情報をも端末10Aに送信することにより、端末10Aにおいては、ストローク間の順序関係(筆順、ストロークが手書きされたタイミング)を再現することができる。さらに、端末10Bにおいて書かれた手書き文字のようなストローク群と端末10Cにおいて書かれた手書き文字のようなストローク群との間の順序関係も再現できる。
各端末とストローク管理サーバシステム2との間の通信の手順の例を説明する。
端末10Aは、上述のWebページが表示されている端末10Aのディスプレイ上に1つのストロークが手書きされる度に、その手書きされた1つのストロークに対応する1つのストロークデータと上述のWebページの識別子(URI)とのセットを、ストローク管理サーバシステム2に送信する。ストロークデータは、対応するストロークが手書きされた時間を示す時間情報(タイムスタンプ)を含み得る。この時間情報は、絶対時間(GMTなど)であっても良いし、相対時間であってもよい。相対時間は、一つ前のストロークが手書きされたタイミングと現在の送信対象のストロークが手書きされたタイミングとの間の差分を示す情報である。さらに、ストロークデータは、対応するストロークのペン種別情報(ストロークの太さ、ストロークの色など)を含み得る。さらに、ペン種別情報には、消去モードにおいて手書きされるストロークを識別するための情報が含まれていても良い。
また、上述のWebページをより精度良く特定できるようにするために、上述のWebページの識別子(URI)のみならず、このWebページの更新日時情報も併せて端末10Aからストローク管理サーバシステム2に送信するようにしてもよい。
端末10Bも、上述のWebページが表示されている端末10Bのディスプレイ上に1つのストロークが手書きされる度に、その手書きされた1つのストロークに対応する1つのストロークデータと上述のWebページの識別子(URI)とのセットを、ストローク管理サーバシステム2に送信する。同様に、端末10Cも、上述のWebページが表示されている端末10Bのディスプレイ上に1つのストロークが手書きされる度に、その手書きされた1つのストロークに対応する1つのストロークデータと上述のWebページの識別子(URI)とのセットを、ストローク管理サーバシステム2に送信する。
ストローク管理サーバシステム2は、ストロークデータとURIをセットとしてデータベース2Aに保存する。端末10A,10B,10Cの各々は、定期的(たとえば1〜2秒毎)にストローク管理サーバシステム2をポーリングして、ストローク管理サーバシステム2から上述のURIに関連付けられたストロークデータを取得する。ポーリングにおいては、端末10A,10B,10Cの各々は、上述のWebページのURIをストローク管理サーバシステム2に送信する。このURIに関連し且つ未取得の新しいストロークデータがストローク管理サーバシステム2にあれば、端末10A,10B,10Cの各々は、その新しいストロークデータをストローク管理サーバシステム2から取得する。ストローク管理サーバシステム2においては、各ストロークデータはその送信元の端末の端末IDに対応付けて管理されている。したがって、端末10Aに対しては端末10Bまたは10Cに対応付けられたストロークデータが提供され、端末10Bに対しては端末10Aまたは10Cに対応付けられたストロークデータが提供され、端末10Cに対しては端末10Aまたは10Bに対応付けられたストロークデータが提供される。
端末10A,10B,10Cの各々は、取得した各ストロークデータに対応するストロークをWebページ上に描画する。この場合、端末10A,10B,10Cの各々においては、所定時間分のストロークデータ群をバッファリングしておいてもよい。これにより、各ストロークが手書きされたタイミングの順に、各ストロークをWebページ上に描画することができる。
図3は、端末10Aの表示画面の例を示している。ここでは、端末10A、10B、10CがURL“http//www.awebpage.com/howtoaccess”のWebページを閲覧している場合を想定する。Webページの画面イメージ30A上には透明のレイヤ(手書きレイヤ)30Bが設定される。ユーザによって手書きされる各ストロークはレイヤ30B上に描画され、これによってWebページの画面イメージ30A上に各ストローク(各ストロークの軌跡)が表示される(オーバーレイ)。Webページの画面イメージ30A上に手書きされるストローク群は、1ストローク単位でストローク管理サーバシステム2に逐次送信される。
図3では、Webページ内の矩形オブジェクト“YYY駅”を囲む楕円のストロークがユーザAによって手書きされた場合が想定されている。このストロークに対応するストロークデータはURL“http//www.awebpage.com/howtoaccess”などのメタ情報と一緒にストローク管理サーバシステム2に送信され、ストロークデータとメタ情報とがデータベース2Aに蓄積される。端末10Aは、URL“http//www.awebpage.com/howtoaccess”に関するストロークデータを定期的にストローク管理サーバシステム2に要求する。端末10BのユーザBが端末10Bのディスプレイに表示されているURL“http//www.awebpage.com/howtoaccess”のWebページ上に文字などを手書きしたならば、その手書き文字に対応するストロークデータ群がストローク管理サーバシステム2のデータベース2Aに蓄積される。端末10Aは、端末10Bのこれらストロークデータをストローク管理サーバシステム2から受信することができる。これらストロークデータに対応するストロークはレイヤ30B上に描画され、これによってWebページの画面イメージ30A上にユーザBの各ストローク(各ストロークの軌跡)が表示される(オーバーレイ)。
次に、図4および図5を参照して、ユーザによって手書きされたストローク(文字、マーク、図形、表など)と時系列情報との関係について説明する。図4は、ペン100などを使用してタッチスクリーンディスプレイ17上に手書きされる手書き文書(手書き文字列)の例を示している。
手書き文書では、一旦手書きされた文字や図形などの上に、さらに別の文字や図形などが手書きされるというケースが多い。図4においては、「ABC」の手書き文字列が「A」、「B」、「C」の順番で手書きされ、この後に、手書きの矢印が、手書き文字「A」のすぐ近くに手書きされた場合が想定されている。
手書き文字「A」は、ペン100などを使用して手書きされる2つのストローク(「∧」形状の軌跡、「−」形状の軌跡)によって、つまり2つの軌跡によって表現される。最初に手書きされる「∧」形状のペン100の軌跡は例えば等時間間隔でリアルタイムにサンプリングされ、これによって「∧」形状のストロークの時系列座標SD11、SD12、…SD1nが得られる。同様に、次に手書きされる「−」形状のペン100の軌跡も等時間間隔でリアルタイムにサンプリングされ、これによって「−」形状のストロークの時系列座標SD21、SD21、…SD2nが得られる。
手書き文字「B」は、ペン100などを使用して手書きされた2つのストローク、つまり2つの軌跡によって表現される。手書き文字「C」は、ペン100などを使用して手書きされた1つのストローク、つまり1つの軌跡によって表現される。手書きの「矢印」は、ペン100などを使用して手書きされた2つのストローク、つまり2つの軌跡によって表現される。
図5は、図4の手書き文書に対応する時系列情報(手書きページデータ)200を示している。時系列情報は、複数のストロークデータSD1、SD2、…、SD7を含む。時系列情報200内においては、これらストロークデータSD1、SD2、…、SD7は、筆跡順に、つまり複数のストロークが手書きされた順に時系列に並べている。
時系列情報200において、先頭の2つのストロークデータSD1、SD2は、手書き文字「A」の2つのストロークをそれぞれ示している。3番目と4番目のストロークデータSD3、SD4は、手書き文字「B」を構成する2つのストロークをそれぞれ示している。5番目のストロークデータSD5は、手書き文字「C」を構成する1つのストロークを示している。6番目と7番目のストロークデータSD6、SD7は、手書き「矢印」を構成する2つのストロークをそれぞれ示している。
各ストロークデータは、一つのストロークに対応する座標データ系列(時系列座標)、つまり一つのストロークの軌跡上の複数の点それぞれに対応する複数の座標を含む。各ストロークデータにおいては、複数の座標はストロークが書かれた順に時系列に並べられている。例えば、手書き文字「A」に関しては、ストロークデータSD1は、手書き文字「A」の「∧」形状のストロークの軌跡上の点それぞれに対応する座標データ系列(時系列座標)、つまりn個の座標データSD11、SD12、…SD1nを含む。ストロークデータSD2は、手書き文字「A」の「−」形状のストロークの軌跡上の点それぞれに対応する座標データ系列、つまりn個の座標データSD21、SD22、…SD2nを含む。なお、座標データの数はストロークデータ毎に異なっていてもよい。
各座標データは、対応する軌跡内のある1点に対応するX座標およびY座標を示す。例えば、座標データSD11は、「∧」形状のストロークの始点のX座標(X11)およびY座標(Y11)を示す。SD1nは、「∧」形状のストロークの終点のX座標(X1n)およびY座標(Y1n)を示す。
さらに、各座標データは、その座標に対応する点が手書きされた時点に対応するタイムスタンプ情報Tを含んでいてもよい。手書きされた時点は、絶対時間(例えば、年月日時分秒)またはある時点を基準とした相対時間のいずれであってもよい。例えば、各ストロークデータに、ストロークが書き始められた絶対時間(例えば、年月日時分秒)をタイムスタンプ情報として付加し、さらに、ストロークデータ内の各座標データに、絶対時間との差分を示す相対時間をタイムスタンプ情報Tとして付加してもよい。
このように、各座標データにタイムスタンプ情報Tが追加された時系列情報を使用することにより、ストローク間の時間的関係をより精度よく表すことができる。
さらに、各座標データには、筆圧を示す情報(Z)を追加してもよい。
図5で説明したような構造を有する時系列情報200は、個々のストロークの筆跡だけでなく、ストローク間の時間的関係も表すことができる。したがって、この時系列情報200を使用することにより、図4に示すようにたとえ手書き「矢印」の先端部が手書き文字「A」上に重ねてまたは手書き文字「A」に近接して書かれたとしても、手書き文字「A」と手書き「矢印」の先端部とを異なる文字または図形として扱うことが可能となる。
なお、ストロークデータSD1のタイムスタンプ情報としては、ストロークデータSD1の内の複数の座標それぞれに対応する複数のタイムスタンプ情報T11からT1nから選択される任意の一つを、あるいはタイムスタンプ情報T11からT1nの平均値などを使用してもよい。同様に、ストロークデータSD2のタイムスタンプ情報としては、ストロークデータSD2の内の複数の座標点それぞれに対応する複数のタイムスタンプ情報T21からT2nから選択される任意の一つを、あるいはタイムスタンプ情報T21からT2nの平均値などを使用してもよい。また、同様に、ストロークデータSD7のタイムスタンプ情報としては、ストロークデータSD7の内の複数の座標点それぞれに対応する複数のタイムスタンプ情報T71からT7nから選択される任意の一つを、あるいはタイムスタンプ情報T71からT7nの平均値などを使用してもよい。
本実施形態の時系列情報200においては、上述したように、ストロークデータSD1、SD2、…、SD7の並びは手書き文字の筆順を示す。例えば、ストロークデータSD1およびSD2の並びは、最初に「∧」形状のストロークが手書きされ、次に「−」形状のストロークが手書きされたことを表す。したがって、たとえ2つの手書き文字の筆跡同士が互いに類似していても、それら2つの手書き文字の筆順が互いに異なる場合には、それら2つの手書き文字を異なる文字として区別することができる。
さらに、本実施形態では、上述したように、手書き文書は、イメージまたは文字認識結果ではなく、複数のストロークに対応する複数のストロークデータの集合から構成される時系列情報200として記憶されるので、手書き文字の言語に依存せずに手書き文字を扱うことができる。よって、本実施形態の時系列情報200の構造は、使用言語の異なる世界中の様々な国で共通に使用できる。
図6は、タブレットコンピュータ10のシステム構成を示す図である。
タブレットコンピュータ10は、図6に示されるように、CPU101、システムコントローラ102、主メモリ103、グラフィクスコントローラ105、BIOS−ROM105、不揮発性メモリ106、無線通信デバイス107、エンベデッドコントローラ(EC)108等を備える。
CPU101は、タブレットコンピュータ10内の各種モジュールの動作を制御するプロセッサである。CPU101は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ106から主メモリ103にロードされる各種ソフトウェアを実行する。これらソフトウェアには、オペレーティングシステム(OS)201、および各種アプリケーションプログラムが含まれている。アプリケーションプログラムには、手書きノートアプリケーションプログラム202が含まれている。この手書きノートアプリケーションプログラム202は、Webページのようなコンテンツを閲覧するためのブラウザ機能、コンテンツ上に手書きストロークを描画する機能、ストローク管理サーバシステム2と連携する機能等を有している。
また、CPU101は、BIOS−ROM105に格納された基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
システムコントローラ102は、CPU101のローカルバスと各種コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、システムコントローラ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してグラフィクスコントローラ104との通信を実行する機能も有している。
グラフィクスコントローラ104は、本タブレットコンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17Aを制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ104によって生成される表示信号はLCD17Aに送られる。LCD17Aは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。このLCD17A上にはタッチパネル17Bおよびデジタイザ17Cが配置されている。タッチパネル17Bは、LCD17Aの画面上で入力を行うための静電容量式のポインティングデバイスである。指が接触される画面上の接触位置および接触位置の動き等はタッチパネル17Bによって検出される。デジタイザ17CはLCD17Aの画面上で入力を行うための電磁誘導式のポインティングデバイスである。ペン100が接触される画面上の接触位置および接触位置の動き等はデジタイザ17Cによって検出される。
無線通信デバイス107は、無線LANまたは3G移動通信などの無線通信を実行するように構成されたデバイスである。EC108は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。EC108は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じて本タブレットコンピュータ10を電源オンまたは電源オフする機能を有している。
次に、図7を参照して、手書きノートアプリケーションプログラム202の機能構成について説明する。
手書きノートアプリケーションプログラム202は、ペン種別・消しゴム制御部300、ペン軌跡描画処理部301、ストロークデータ生成部302、ストローク送信処理部304、ストローク受信処理部305、ストローク描画処理部307、ブラウザ308、および合成処理部309等を備える。
手書きノートアプリケーションプログラム202は、タッチスクリーンディスプレイ17を用いて入力されるストロークデータを使用することによって、手書きページデータの作成、表示、編集等を行う。タッチスクリーンディスプレイ17は、「タッチ」、「移動(スライド)」、「リリース」等のイベントの発生を検出するように構成されている。「タッチ」は、画面上に外部オブジェクトが接触したことを示すイベントである。「移動(スライド)」は、画面上に外部オブジェクトが接触されている間に接触位置が移動されたことを示すイベントである。「リリース」は、画面から外部オブジェクトが離されたことを示すイベントである。
ペン種別・消しゴム制御部300はタッチスクリーンディスプレイ17上にメニュー又はボタンのようなグラフィカルユーザインタフェースを表示する。ペン種別・消しゴム制御部300は、タッチスクリーンディスプレイ17によって発生される「タッチ」のイベントを受信し、これによってユーザによるグラフィカルユーザインタフェースの操作を検出する。「タッチ」イベントには、接触位置の座標が含まれている。したがって、ペン種別・消しゴム制御部300はグラフィカルユーザインタフェース上のボタンやメニューがタッチされたことを検出することができる。手書きノートアプリケーションプログラム202は、文字や図形等を手書きするための入力モードと、上述の消去ストロークを手書きするための消去モードとを有している。消去モードにおいて手書きされたストロークは上述の消去ストロークとして扱われる。また、ユーザは、描画されるストローク(ストロークに対応する軌跡)の太さや色を指定することができる。
ペン軌跡描画処理部301およびストロークデータ生成部302は、タッチスクリーンディスプレイ17によって発生される「タッチ」または「移動(スライド)」のイベントを受信し、これによって手書き入力操作を検出する。上述したように「タッチ」イベントには、接触位置の座標が含まれている。「移動(スライド)」イベントにも、移動先の接触位置の座標が含まれている。したがって、ペン軌跡描画処理部301および時系列情報生成部302は、タッチスクリーンディスプレイ17から、接触位置の動きの軌跡に対応する座標列を受信することができる。
ペン軌跡描画処理部301は、タッチスクリーンディスプレイ17から座標列を受信し、この座標列に基づいて、ペン100等を使用した手書き入力操作によって手書きされる各ストロークの軌跡を上述のレイヤ30B上に、ペン種別・消しゴム制御部300によって指定された太さおよび色で表示する。このペン軌跡描画処理部301により、画面にペン100が接触している間のペン100の軌跡、つまり各ストロークの軌跡がレイヤ30B上に描かれる。
ストロークデータ生成部302は、タッチスクリーンディスプレイ17から出力される上述の座標列を受信し、この座標列に基づいて、図5で詳述したような構造を有するストロークデータを生成する。この場合、ストロークデータ、つまりストロークの各点に対応する座標およびタイムスタンプ情報は作業メモリ303に一時保存してもよい。
ストローク送信処理部304は、ブラウザによって表示されているWebページ上に1つのストロークが手書きされる度に、このWebページのURI(URL)とこのWebページに手書きされた1ストロークに対応するストロークデータとをストローク管理サーバシステム2に送信する。
ストローク受信処理部305は、定期的(たとえば1〜2秒毎)にストローク管理サーバシステム2をポーリングして、ブラウザによって現在表示されているWebページに関連するストロークデータをストローク管理サーバシステム2から受信する。この場合、ストロークデータと上述の時間情報とペン種別情報とのセットがストローク管理サーバシステム2から送信されるので、ストローク受信処理部305は、ストロークデータと時間情報とペン種別情報とのセットを受信する。受信されるストロークデータと時間情報とペン種別情報のセットはバッファ306に一時格納されてもよい。
ストローク描画処理部307は、受信されるストロークデータに対応するストローク(ストロークの軌跡)を、ペン種別情報によって指定される太さおよび色でレイヤ30B上に描画する。ストローク描画処理部307は上述の消去ストロークデータを取り扱う機能を有しており、受信されるストロークデータが消去ストロークデータである場合には、他のストロークを透明にするためのストローク(消去ストローク)をレイヤ30B上に描画する。この消去ストロークの軌跡の下側に位置する、既存の各ストローク内の部分は、透明にされる。
合成処理部309は、ブラウザ308によって描画されるWebコンテンツの画面イメージとレイヤ30Bとを合成することによって、Webコンテンツの画面イメージ上に各ストロークを表示する。
図8は、ストローク管理サーバシステム2のデータベース2Aに保存されるストローク情報管理テーブルを示す。ストローク情報管理テーブルは多数のレコードを含む。ストローク情報管理テーブルの1レコードには1つのストローク(1画)が割り当てられる。各レコードにおいては、コンテンツを同定するURI、ストロークが書かれた時間を示す時間情報(GMTやローカル時間)、ユーザID(デバイスID)、ストローク(座標列)、ペン種別情報等が格納される。ストローク管理サーバシステム2は、各端末から受信されるストロークデータに付加されたタイムスタンプ情報を絶対時間(年月日時分秒)に換算し、この絶対時間を時間情報としてレコードに登録することができる。もちろん、ストロークデータに付加されたタイムスタンプ情報を上述の時間情報としてレコードに登録してもよい。ユーザID(デバイスID)は、ストロークデータを送信した送信元の端末の識別子である。
URIは、リソース(コンテンツ、情報資源等を含む)の場所または名前の少なくとも一方を識別可能な情報であればどのような情報であっても良い。URIは、例えば、httpスキームなどのような、インターネット上にあるコンテンツの識別子であっても良く、システムで独自に拡張したスキームであって良く、各端末がローカルに持つ同一コンテンツ(たとえば電子書籍)の同定が可能な情報であっても良い。
各端末は、あるコンテンツのファイルを最初に開いた時は、(1)開いたコンテンツのURIに対応し且つ現在時刻の一定時間前の時点から現在時刻までの期間内に属する時間を各々が有するストロークデータ群、または(2)開いたコンテンツのURIに対応し且つ基準データ数以内のストロークデータ群、または(3)開いたコンテンツの最終更新日以降の時間を各々が有するストロークデータ群をストローク管理サーバシステム2から取得する。その後は、各端末は、一定時間毎にストローク管理サーバシステム2をアクセスして、前回取得時間から現在取得時間までの期間内に属する時間を各々が有するストロークデータ群をストローク管理サーバシステム2から取得する。
図9は、端末10Aの画面上に表示されるコンテンツ上に手書きされたストロークが端末10Bの画面上に表示される様子を示している。
端末10Aの画面上に表示されるコンテンツ上に1つのストロークが書かれると、そのストロークに対応するストロークデータがストローク管理サーバシステム2に送信される。図9では、端末10Aと端末10Bとが同じWebページを閲覧しており、端末10Aの画面上に表示されるWebページ上にユーザAによって文字列50Aが手書きされた場合が想定されている。端末10Bは、一定時間毎にストローク管理サーバシステム2をポーリングしており、新たな1以上のストロークデータがストローク管理サーバシステム2上に存在すると、その新たな1以上のストロークデータを受信する。端末10Bでは、受信された各ストロークデータはバッファリングされ、一定時間待った後にストロークの描画が開始される。この待ち時間は、リアルタイム性を優先するのであればゼロ若しくは極短い時間に設定すれば良い。あるいは、書き方の再現性を求めるならば、この待ち時間は、比較的長い時間に設定すれば良い。
図9では、端末10Aの画面上に書かれたストロークがほぼリアルタイムに端末10Bの画面上に表示される例が示されている。
なお、ここでは、端末10Aが送信側、端末10Bが受信側の場合を例示的に示したが、端末間の通信は全二重方式で実行され得る。
図10は、端末10Aの画面上に表示されるコンテンツ上に手書きされたストロークと端末10Cの画面上に表示されるコンテンツ上に手書きされたストロークとが、端末10Bの画面上に表示される様子を示している。
端末10Aの画面上に表示されるコンテンツ上に1つのストロークが書かれると、そのストロークに対応するストロークデータがストローク管理サーバシステム2に送信される。図10では、3つの端末10A,10B,10Cが同じWebページを閲覧しており、端末10Aの画面上に表示されるWebページ上にユーザAによって文字列50Aが手書きされ、その後に、端末10Cの画面上に表示されるWebページ上にユーザCによって文字列50Cが手書きされ場合が想定されている。この場合、ストローク情報管理テーブルにおいては、手書き文字列50Cに対応するストロークデータそれぞれの時間は、手書き文字列50Aに対応するストロークデータのどの時間よりも遅い。
端末10Bは、手書き文字列50Aに対応する各ストロークデータと手書き文字列50Cに対応する各ストロークデータを受信するが、上述したように各ストロークデータと一緒に時間情報も受信する。したがって、端末10Bにおいては、最初に文字列50Aに対応するストローク群が、端末10Bの画面に表示されているWebページ上に表示され、その後に、文字列50Cに対応するストローク群がWebページ上に表示される。
なお、ここでは、端末10A,10Cが送信側、端末10Bが受信側の場合を例示的に示したが、端末間の通信は全二重方式で実行され得る。つまり、端末10Aは送信側だけでなく、端末10B,10Cにおいて手書きされるストロークを受信する受信側となり得る。同様に、端末10Cは送信側だけでなく、端末10A,10Bにおいて手書きされるストロークを受信する受信側となり得る。端末10Bは受信側だけでなく、端末10Bにおいて手書きされるストロークを送信する送信側となり得る。
図11は3つの端末10A,10B,10Cが相互に全二重で通信する場合を示している。ユーザAによって手書きされた文字列50Aの各ストロークに対応するストロークデータは端末10Aからストローク管理サーバシステム2に送信され、そしてストローク管理サーバシステム2から端末10B,10Cに送信される。よって、文字列50Aの各ストロークが、端末10Bの画面に表示されているWebページ上に表示される。同様に、文字列50Aの各ストロークが、端末10Cの画面に表示されているWebページ上に表示される。
ユーザCによって手書きされた文字列50Cの各ストロークに対応するストロークデータは端末10Cからストローク管理サーバシステム2に送信され、そしてストローク管理サーバシステム2から端末10A,10Bに送信される。よって、文字列50Cの各ストロークが、端末10Aの画面に表示されているWebページ上に表示される。同様に、文字列50Cの各ストロークが、端末10Bの画面に表示されているWebページ上に表示される。
図12は、ストローク管理サーバシステム2の機能構成を示す。ストローク管理サーバシステム2は、ストローク受信処理部21、ストローク送信処理部22、およびストローク管理部23を備える。ストローク受信処理部21は、同一コンテンツ上に端末10A,10B,10Cにおいて手書きされる複数のストロークに対応する複数のストロークデータを端末10A,10B,10Cから受信する。ストローク管理部23は、これら受信された複数のストロークデータの各々を当該ストロークデータの送信元の端末の識別子に対応付けてデータベース2A(記憶媒体)に格納するように構成された制御部として機能する。ストローク送信処理部22は、端末10A,10B,10C内の任意の端末(第1の端末)に、第1の端末以外の他の端末から受信された1以上の第1のストロークデータを送信する。データベース2Aにおいては、各ストロークデータにはその送信元の端末の端末IDが関連付けられている。上述の1以上の第1のストロークデータは、第1の端末以外の他の端末の端末IDに対応付けられているストロークデータである。
次に、図13のフローチャートを参照して、ストローク管理サーバシステム2によって実行されるストローク配信処理の手順を説明する。
ストローク管理サーバシステム2のストローク受信処理部21は、同じコンテンツを共有する端末10A,10B,10Cから、これら端末10A,10B,10CのユーザA,B,Cによってコンテンツ上にそれぞれ手書きされる複数のストロークに対応する複数のストロークデータを受信する(ステップS11)。ストローク管理サーバシステム2のストローク管理部23は、受信した各ストロークデータを、そのストロークデータを送信した端末のID、そのストロークが手書きされた時間を示す時間情報、そのストロークデータに対応するペン種別情報と対応付けて管理する。
ストローク管理サーバシステム2のストローク送信処理部22は、端末10A,10B,10C内のある送信対象端末に、この送信対象端末以外の他の端末から受信されたストロークデータとこのストロークデータに対応する時間情報およびペン種別情報を送信する(ステップS13)。例えば、端末10Aが送信対象端末であれば、ストローク送信処理部22は、端末10Bから受信された各ストロークデータと、この各ストロークデータに対応する時間情報およびペン種別情報を端末10Aに送信する。さらに、ストローク送信処理部22は、端末10Cから受信された各ストロークデータと、この各ストロークデータに対応する時間情報およびペン種別情報を端末10Aに送信する。
次に、図14のフローチャートを参照して、タブレットコンピュータ10によって実行される手書き情報共有処理の手順について説明する。ここでは、端末間で共有されるコンテンツがWebページである場合を例示して手書き情報共有処理を説明するが、共有されるコンテンツはWebページに限られず、例えば、電子書籍、テキストデータ、画像データ(静止画、動画)、等の任意のコンテンツを使用し得る。
タブレットコンピュータ10の手書きノートアプリケーションプログラム202は、Webサーバ3からWebページのようなコンテンツを取得する(ステップS21)。そして、手書きノートアプリケーションプログラム202は、Webページの画面イメージを描画することによってそのWebページの画面イメージをタッチスクリーンディスプレイ17に表示する(ステップS22)。手書きノートアプリケーションプログラム202は、ユーザによる手書き入力操作によってタッチスクリーンディスプレイ17に手書きされる各ストロークをWebページの画面イメージ上のレイヤ30A上に描画する(ステップS23)。これにより、Webページ上に手書き文字等が表示される(オーバーレイ)。
そして、手書きノートアプリケーションプログラム202は、手書きされたストロークに対応するストロークデータとWebページのURIのセットをストローク管理サーバシステム2に送信する(ステップS24)。ストロークデータとWebページのURIのセットの送信は、1ストローク単位で実行される。手書きノートアプリケーションプログラム202は、例えば、定期的にポーリングすることによって、ストローク管理サーバシステム2から、他の端末において上述のWebページに手書きされるストロークに対応するストロークデータとこのストロークデータの時間情報とを受信する(ステップS25)。
手書きノートアプリケーションプログラム202は、受信されたストロークデータと時間情報とに基づいて、他の端末において上述のWebページに手書きされたストロークと同じストロークを、表示中のWebページ上に描画する(ステップS26)。これにより、他の端末上で手書きされた文字等が、タブレットコンピュータ10の画面上のWebページ上に表示される。
以上説明したように、本実施形態においては、第1のコンテンツ(共有コンテンツ)上に複数の端末10A,10B,10Cにおいて手書きされる複数のストロークに対応する複数のストロークデータがこれら複数の端末10A,10B,10Cから受信され、これら複数のストロークデータの各々が当該ストロークデータの送信元の端末の識別子に対応付けてデータベース(記憶媒体)2Aに格納される。そして、端末10A,10B,10C内のある第1の端末(送信対象端末)に、この第1の端末以外の他の端末の識別子に対応付けられているストロークデータが送信される。よって、同じコンテンツ上に書かされる手書き情報を端末10A,10B,10C間で共有することができるので、例えば、会議においては、会議参加者間で同じ資料(コンテンツ)上に書かれた手書き情報(手書き文字、手書き図形等)を容易に交換・共有することが可能となる。また、コンテンツとストロークデータの双方が端末間で交換されるのではなく、ストロークデータだけが端末間で交換されるので、比較的少ない通信データ量で手書き情報の交換・共有を実現することができる。
さらに、ストロークデータと時間情報のセットを第1の端末に送信することにより、第1の端末においては、ある他の端末で書かれた手書き文字のようなストローク群と別の他の端末で書かれた手書き文字のようなストローク群との間の順序関係を再現することができる。
なお、本実施形態では、時間情報として絶対時間を使用する場合を例示的に説明したが、動画のようなコンテンツの場合には、ストロークが書かれた時間としては、そのコンテンツの再生を開始してからの経過時間を示すオフセット値を使用しても良い。
また、本実施形態では、各端末がサーバからコンテンツを取得する場合を例示したが、各端末のローカルストレージに格納されているコンテンツを各端末のディスプレイに表示しても良い。
また、同じURIで同定できる電子教科書を複数の端末に配布し、講義中講師が書いたストロークがリアルタイムに各端末の電子教科書上に表示されるようにしてもよい。講義であれば、ストロークの情報以外に、講義内容の進行とストロークが実際に書かれるタイミングとの関係が重要であるので、ストロークデータと時間情報のセットを各端末に送信することが有効である。
なお、本実施形態のストローク管理サーバシステム2の処理はコンピュータプログラムによって実現することができるので、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムをサーバコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本実施形態のタブレットコンピュータ10の処理もコンピュータプログラムによって実現することができるので、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…ストローク管理サーバシステム、10…タブレットコンピュータ、21…ストローク受信処理部、22…ストローク管理部、23…ストローク送信処理部、200…時系列情報、301…ペン軌跡描画処理部、302…ストロークデータ生成部、304…ストローク送信処理部、305…ストローク受信処理部、307…ストローク描画処理部

Claims (20)

  1. 手書き入力可能な複数の端末のいずれかにおいてディスプレイに表示されているコンテンツ上にストロークデータが手書きされる場合、当該ストロークデータと当該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方を前記複数の端末のいずれかから受信する受信手段と、
    前記受信されたストロークデータを、当該ストロークデータの送信元の端末に対応する識別子と当該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方に対応付けて記憶媒体に格納する制御手段と、
    前記複数の端末内の第1の端末からの要求の後、1以上の第1のストロークデータを前記第1の端末に送信する送信手段とを具備し、
    前記要求は、前記第1の端末のディスプレイに表示されている第1のコンテンツの識別子を指定するものであって、
    前記1以上の第1のストロークデータは、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられ、且つ前記第1の端末に未送信のストロークデータであって、
    前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれる場合、前記送信手段は、複数の第2のストロークデータを前記第1の端末に送信するものであって、
    前記複数の第2のストロークデータは、前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれるよりも前に前記複数の端末のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である、システム。
  2. 前記複数の第2のストロークデータは、前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれる直前の第1の時間内に前記複数の端末のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である請求項1記載のシステム。
  3. 前記制御手段は、前記受信されたストロークデータをその手書きタイミングに対応する時間情報に対応付けて前記記憶媒体に格納し、
    前記送信手段は、前記第1の端末に、前記1以上の第1のストロークデータおよび前記1以上の第1のストロークデータに対応する時間情報を送信する請求項1記載のシステム。
  4. 前記受信されたストロークデータは、当該ストロークデータに対応するストロークの太さまたは色を示す情報を含む請求項1記載のシステム。
  5. 前記受信されたストロークデータは、消去モードにおいて前記第1のコンテンツ上に手書きされるストロークに対応する消去ストロークデータを含む請求項1記載のシステム。
  6. 前記送信手段は、前記第1の端末からの要求に応じて、前記第1の端末にどの端末からのストロークデータを提供すべきかを決定する請求項1記載のシステム。
  7. 手書き入力可能な複数の端末のいずれかにおいてディスプレイに表示されているコンテンツ上にストロークデータが手書きされる場合、当該ストロークデータと当該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方を前記複数の端末のいずれかから受信する受信することと、
    前記受信されたストロークデータを、当該ストロークデータの送信元の端末に対応する識別子と当該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方に対応付けて記憶媒体に格納することと、
    前記複数の端末内の第1の端末からの要求の後、1以上の第1のストロークデータを前記第1の端末に送信することとを具備し、
    前記要求は、前記第1の端末のディスプレイに表示されている第1のコンテンツの識別子を指定するものであって、
    前記1以上の第1のストロークデータは、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられ、且つ前記第1の端末に未送信のストロークデータであって、
    前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれる場合、前記送信することは、複数の第2のストロークデータを前記第1の端末に送信することを含み、
    前記複数の第2のストロークデータは、前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれるよりも前に前記複数の端末のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である、データ提供方法。
  8. 前記複数の第2のストロークデータは、前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれる直前の第1の時間内に前記複数の端末のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である請求項7記載のデータ提供方法。
  9. 前記格納することは、前記受信されたストロークデータをその手書きタイミングに対応する時間情報に対応付けて前記記憶媒体に格納することを含み、
    前記送信することは、前記第1の端末に、前記1以上の第1のストロークデータおよび前記1以上の第1のストロークデータに対応する時間情報を送信することを含む請求項7記載のデータ提供方法。
  10. 前記受信されたストロークデータは、当該ストロークデータに対応するストロークの太さまたは色を示す情報を含む請求項7記載のデータ提供方法。
  11. 前記受信されたストロークデータは、消去モードにおいて前記第1のコンテンツ上に手書きされるストロークに対応する消去ストロークデータを含む請求項7記載のデータ提供方法。
  12. 前記送信することは、前記第1の端末からの要求に応じて、前記第1の端末にどの端末からのストロークデータを提供すべきかを決定することを含む請求項7記載のデータ提供方法。
  13. 手書き入力可能な複数の端末のいずれかにおいてディスプレイに表示されているコンテンツ上にストロークデータが手書きされる場合、当該ストロークデータと当該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方を前記複数の端末のいずれかから受信する受信する手順と、
    前記受信されたストロークデータを、当該ストロークデータの送信元の端末に対応する識別子と当該ストロークデータが手書きされたコンテンツの識別子との双方に対応付けて記憶媒体に格納する手順と、
    前記複数の端末内の第1の端末からの要求の後、1以上の第1のストロークデータを前記第1の端末に送信する手順とをコンピュータに実行させ、
    前記要求は、前記第1の端末のディスプレイに表示されている第1のコンテンツの識別子を指定するものであって、
    前記1以上の第1のストロークデータは、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられ、且つ前記第1の端末に未送信のストロークデータであって、
    前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれる場合、前記送信する手順は、複数の第2のストロークデータを前記第1の端末に送信することを含み、
    前記複数の第2のストロークデータは、前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれるよりも前に前記複数の端末のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である、プログラム。
  14. 前記複数の第2のストロークデータは、前記第1の端末において前記第1のコンテンツが開かれる直前の第1の時間内に前記複数の端末のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記第1の端末以外の他の端末に対応する識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である請求項13記載のプログラム。
  15. 前記格納する手順は、前記受信されたストロークデータをその手書きタイミングに対応する時間情報に対応付けて前記記憶媒体に格納する手順を含み、
    前記送信する手順は、前記第1の端末に、前記1以上の第1のストロークデータおよび前記1以上の第1のストロークデータに対応する時間情報を送信する手順を含む請求項13記載のプログラム。
  16. 前記受信されたストロークデータは、当該ストロークデータに対応するストロークの太さまたは色を示す情報を含む請求項13記載のプログラム。
  17. 前記受信されたストロークデータは、消去モードにおいて前記第1のコンテンツ上に手書きされるストロークに対応する消去ストロークデータを含む請求項13記載のプログラム。
  18. 前記送信する手順は、前記第1の端末からの要求に応じて、前記第1の端末にどの端末からのストロークデータを提供すべきかを決定する手順を含む請求項13記載のプログラム。
  19. 電子機器であって、
    ディスプレイに表示される第1のコンテンツ上にストロークデータが手書きされる場合、当該ストロークデータと前記第1のコンテンツの識別子との双方をシステムに送信する送信手段と、
    前記第1のコンテンツの識別子を指定する要求を前記システムに送信することにより、1以上の第1のストロークデータを前記システムから受信する受信手段とを具備し、
    前記1以上の第1のストロークデータは、前記電子機器以外の他の機器の識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられ、且つ前記電子機器が未取得のストロークデータであって、
    前記受信手段は、前記第1のコンテンツが開かれる場合、複数の第2のストロークデータを前記システムから受信するものであって、
    前記複数の第2のストロークデータは、前記電子機器において前記第1のコンテンツが開かれるよりも前に前記他の機器のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記電子機器以外の他の機器の識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である、電子機器。
  20. 前記複数の第2のストロークデータ群は、前記電子機器において前記第1のコンテンツが開かれる直前の第1の時間内に前記他の機器のいずれかにおいて手書きされたストロークデータ群の内、前記電子機器以外の他の機器の識別子と前記第1のコンテンツの識別子との双方に対応付けられているストロークデータ群である請求項19記載の電子機器。
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