JP5813582B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気部品を筐体内に収容してなる電気機器に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等には、DC−DCコンバータやインバータ等の電気機器として、電源回路を構成する電気部品を筐体内に収容してなるものが搭載されている。上記筐体は、導電性の筐体本体及び蓋体によって構成され、電気部品を電磁的に遮蔽している。これにより、例えばトランスやチョークコイル、或いはスイッチング素子等の電気部品から生じる電磁ノイズが外部に漏れることを防いでいる。そして、電磁ノイズが上記電気機器の周囲における他の電気機器や電気部品等に影響を与えることを防いでいる。
ここで、筐体本体と蓋体との間に隙間が形成されることがあるため、この隙間から電磁ノイズが漏れることが考えられる。しかし、多少の隙間があっても、筐体本体と蓋体とが電気的に導通していれば、筐体の内外の間における電磁遮蔽が可能となる。そこで、特許文献1においては、蓋体に***部を設けて、筐体本体と部分的に接触させている。
特許第4624881号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の電気機器においては、蓋体の側板部の内側面に上記***部を設け、この***部を筐体本体の壁部の外側面に当接させる構造となっている。すなわち、***部における蓋体と筐体本体との当接方向は、蓋体と筐体本体との固定方向と直交する方向となっている。そのため、***部における蓋体と筐体本体との当接圧を高めることが困難であり、蓋体と筐体本体との間の接触抵抗が大きくなりやすい。その結果、蓋体と筐体本体とによる電磁的遮蔽の効果が低下してしまうおそれがある。
また、蓋体における互いに対向する側板部の間の寸法を小さめにしておいて、筐体本体に蓋体を嵌合させたときに筐体本体の壁部の外側面に対する***部の当接圧が大きくなるように設計することも考えられる。しかし、そのような設計にすると、筐体本体への蓋体の装着作業が困難となりやすく、生産性が低下するおそれがある。また、装着時に筐体本体に傷が付きやすいなどの問題もある。
また、***部の当接方向と、筐体本体と蓋体との締結方向とが異なると、筐体本体と蓋体との固定状態を安定させ難く、両者間の振動による振動音が発生しやすくなるとい問題もある。
また、上記特許文献1の電気機器においては、蓋体の側板部の下端が筐体本体の底部付近に配置されているため、例え、筐体本体の壁部と蓋体との間に隙間を設けても、筐体の内部空間における熱を隙間から逃がし難いという問題もある。すなわち、電気部品から生じた熱を対流によって放熱する場合、上記の隙間から高温の空気が外部へ放出されることによって放熱することとなる。ところが、高温の空気は上昇するため、隙間の出口である蓋体の側板部の下端が筐体本体の底部付近に配置されていると、放熱され難い。かかる観点において、上記電気機器は、放熱性向上の余地がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、電磁遮蔽性能に優れ、振動音が生じにくく、かつ放熱性に優れた電気機器を提供しようとするものである。
本発明の一の態様は、底板部と底板部における少なくとも周縁から上方へ立設した壁部とを有する導電性の筐体本体と、
筐体本体を上方から覆うと共に壁部の上面に固定される導電性の蓋体と、
蓋体を壁部の上面に対して複数箇所において締結する蓋締結手段と、
筐体本体と蓋体とによって構成される筐体の内部空間に収容された電気部品とを有し、
蓋体の下面と壁部の上面との少なくとも一方には、対向する相手側の面に当接する当接凸部が突設され、
当接凸部の形成位置および蓋締結手段が締結する複数箇所以外の部分において、蓋体の下面と壁部の上面との間に、は上方隙間が形成されており、蓋体は、周縁部から下方へ垂下し、壁部の外側面に沿うように形成された側板部を備え、側板部は、当接凸部よりも高さ寸法が大きく、側板部と壁部との間には側方隙間が形成されており、蓋締結手段による壁部と蓋体との締結方向は、当接凸部における蓋体と筐体本体との当接方向と一致しており、上方隙間および側方隙間によって、筐体の内部空間と筐体の外部空間は連通しており、筐体の内部空間の空気が筐体の外部空間へ移動できることを特徴とする電気機器にある(請求項1)。
上記電気機器においては、上記蓋体の下面と上記壁部の上面との少なくとも一方に上記当接凸部が突設されている。そして、上記蓋体は、上記壁部の上面に対して上記蓋締結手段によって締結されることで、上記筐体本体に固定されている。それゆえ、当接凸部における蓋体と筐体本体との当接方向は、蓋体と筐体本体との固定方向と一致する。そのため、当接凸部における蓋体と筐体本体との当接圧を高めることができ、蓋体と筐体本体との間の接触抵抗を小さくすることができる。その結果、蓋体と筐体本体とによる電磁遮蔽効果を高めることができる。
また、当接凸部の当接方向と、筐体本体と蓋体との締結方向とが一致しているため、筐体本体と蓋体との固定状態を安定させやすく、両者間の振動による振動音を抑制することができる。
また、上記蓋体の下面と上記壁部の上面との間に、上記隙間が形成されている。これにより、上記電気部品から生じた熱を上記筐体の内部空間の外へ効率的に放熱することができる。すなわち、電気部品から生じた熱を対流によって放熱する場合、高温の空気を上記隙間から外部へ放出することによって放熱することとなる。ここで、上記隙間が、上記蓋体の下面と上記壁部の上面との間、すなわち内部空間の上部に形成されていることにより、上昇する高温の空気が隙間を通じて外部へ放出されやすくすることができる。その結果、電気機器の放熱性を高めることができる。
また、当接凸部は、蓋体の下面と壁部の上面との少なくとも一方に形成されており、各当接凸部は、蓋体もしくは筐体本体の一部として形成されることとなる。それゆえ、筐体本体と蓋体との部分的な電気的導通と、隙間の形成とを実現するために、特に別部材を筐体本体と蓋体との間に介在させるなどの必要がない。それゆえ、部品点数を低減することができる。また、電磁遮蔽性能をより向上させることができる。すなわち、側板部によって、隙間の少なくとも一部を、水平方向から覆うことができる。これにより、筐体の内部から隙間を通じて外部へ電磁ノイズが漏れることを抑制することができる。また、蓋体の上面に滴下した水や結露した水等が、蓋体の周縁から落下する際に、側板部を伝って落下することとなり、筐体本体の内側に水が浸入することを防ぐことができる。さらに、側板部は、当接凸部よりも高さ寸法が大きい。この場合には、側板部によって、隙間の全体を、水平方向から覆うことができる。これにより、筐体の内部から隙間を通じて外部へ電磁ノイズが漏れることをより効果的に抑制することができる。また、側板部を壁部の外側面の一部に沿わせることができるため、側板部によって筐体本体に対する蓋体の位置決めを行うことも可能となる。
なお、側板部及び当接凸部の高さ寸法は、蓋体の下面からの突出高さの寸法を意味する。以下においても同様である。
以上のごとく、本発明によれば、電磁遮蔽性能に優れ、振動音が生じにくく、かつ放熱性に優れた電気機器を提供することができる。
実施例1における、電気機器の斜視図。 実施例1における、電気機器の平面図。 図2のIII−III線矢視断面図。 図2のIV−IV線矢視断面図。 図2のV−V線矢視断面図。 実施例1における、筐体本体の平面図。 実施例1における、蓋体の下面図。 実施例1における、当接凸部の断面図。 実施例2における、蓋体の下面図。 実施例2における、他の蓋体の下面図。 実施例3における、当接凸部の断面図。 実施例4における、電気機器の断面図。 実施例4における、筐体本体の平面図。 実施例4における、当接凸部と係合凹部の断面図。 実施例4における、当接凸部と他の係合凹部の断面図。 実施例5における、電気機器の断面図。 実施例5における、蓋体の下面図。 実施例5における、蓋体の部分断面図。 実施例6における、電気機器の斜視図。 実施例6における、筐体本体の平面図。 図19のXXI−XXI線矢視断面図。 図19のXXII−XXII線矢視断面図。 図19のXXIII−XXIII線矢視断面図。 実施例7における、筐体本体の平面図。 実施例8における、蓋体の下面図。 実施例8における、電気機器の断面図。 実施例9における、電気機器の断面図。 実施例10における、電気機器の平面図。 実施例11における、組み付け前の状態の筐体本体及び蓋体の部分断面接明図。
上記電気機器としては、例えばDC−DCコンバータ、インバータ等の電源装置等がある。また、上記電気機器は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車の車両に搭載されるものとすることができる。
また、上記電気部品としては、例えば、トランス、チョークコイル、スイッチング素子等がある。
また、上記蓋締結手段としては、例えば、ビスやボルト、ナット、リベット等を用いることができる。
また、上記筐体本体は、上記壁部として、上記底板部の周縁から上方へ立設した周壁部を少なくとも備えている。そして、上記筐体本体は、上記周壁部に加えて、上記底板部から上方へ立設すると共に上記内部空間を仕切る隔壁部をも、上記壁部として備えていてもよい。
また、上記電気部品の少なくとも一つは、上記筐体本体に対して、上方から締結する部品締結手段によって固定されていることが好ましい(請求項2)。この場合には、上記部品締結手段による上記電気部品の固定方向と、上記蓋締結手段による蓋体の固定方向とを一致させることができるため、電気機器の組み立て作業を効率的に行うことができる。
なお、上記部品締結手段としては、例えば、ビスやボルト、ナット、リベット等を用いることができる。
また、側板部の高さ寸法は、当接凸部の高さ寸法の2倍以上であることが好ましい(請求項)。この場合には、水平方向から見たとき、側板部と壁部とが充分にオーバーラップすることとなり、筐体の内部から隙間を通じて外部へ電磁ノイズが漏れることを一層効果的に抑制することができる。
また、側板部の高さ寸法は、当接凸部の高さ寸法の20倍以下であることが好ましい(請求項)。この場合には、隙間を通じた電気機器の放熱が側板部によって阻害されることを防ぐことができる。
側板部の高さ寸法が当接凸部の高さ寸法の20倍を超えて大きくなると、電気機器の放熱性を向上させ難くなるおそれがある。すなわち、筐体の内部空間における高温の熱が壁部の上面と蓋体の下面との間の隙間を通過した後、側板部の下端の下方から外部へ放出されることにより、電気機器の放熱が行われるが、側板部の下端が隙間に対して大きく下方に位置すると、高温の熱が外部へ放出され難くなり、放熱性能の向上が困難となるおそれがある。
また、上述の放熱の観点から、側板部の高さ寸法は、壁部の高さ寸法の1/3以下であることが好ましい。ここで、壁部の高さ寸法は、筐体の内部空間における底面から壁部の上面までの高さ寸法を意味する。
また、当接凸部は、蓋体の下面に形成することができる(請求項)。この場合には、例えば、プレス成形等によって、蓋体の一部として当接凸部を容易に形成することができる。
また、当接凸部は、当接凸部が当接する壁部の厚み方向に長い形状を有することが好ましい(請求項)。この場合には、当接凸部を壁部の上面に当接させやすい。すなわち、例えば壁部の厚みが薄い場合などにおいて、筐体本体と蓋体との間の若干の位置ずれや寸法誤差等があっても、当接凸部と壁部の上面との当接を確保しやすい。
また、壁部の上面には、当接凸部と係合する係合凹部が形成されていることが好ましい(請求項)。この場合には、筐体本体への蓋体の組み付け作業を容易かつ効率的に行うことができる。すなわち、係合凹部が位置決めの役割を果たすため、筐体本体に対して蓋体を正確な位置に配置した後、蓋締結手段によって容易に蓋体を筐体本体に固定することができる。また、これにより、筐体本体と蓋体との位置決めのための位置決めピン等を別途設ける必要がなくなる。
また、当接凸部は、壁部の上面に形成することもできる(請求項)。この場合には、例えば、鋳造や切削等によって、筐体本体の一部として当接凸部を容易に形成することができる。
また、当接凸部は、壁部の厚み方向に長い形状を有することが好ましい(請求項)。この場合には、当接凸部を蓋体の下面に当接させやすい。すなわち、例えば筐体本体と蓋体との間の若干の位置ずれや寸法誤差等があっても、当接凸部と壁部の上面との当接を確保しやすい。
また、当接凸部は、壁部の上面の全幅にわたって形成されていることが好ましい(請求項10)。この場合には、当接凸部を蓋体の下面に、より一層当接させやすい。
また、蓋体の下面には、当接凸部と係合する係合凹部が形成されていることが好ましい(請求項11)。この場合には、筐体本体への蓋体の組み付け作業を容易かつ効率的に行うことができる。また、筐体本体と蓋体との位置決めのための位置決めピン等を別途設ける必要がなくなる。
また、筐体本体は、壁部として、底板部の周縁から上方へ立設した周壁部の他に、底板部から上方へ立設すると共に内部空間を仕切る隔壁部を備え、隔壁部の上面と上面に対向する蓋体の下面との少なくとも一方にも、当接凸部が突設されている構成とすることもできる(請求項12)。この場合には、隔壁部によって仕切られた一対の内部空間における電気部品同士の間で、電磁ノイズが影響することを防ぐことができる。
(実施例1)
上記電気機器の実施例につき、図1〜図8を用いて説明する。
本例の電気機器1は、図1〜図5に示すごとく、導電性の筐体本体2と、導電性の蓋体3と、これらを締結する蓋締結手段4と、電気部品5とを有する。
筐体本体2は、底板部21と該底板部21における少なくとも周縁から上方へ立設した壁部22とを有する。本例において、筐体本体2は、底板部21における周縁の全周から立設した周壁部を上記壁部22として有する。蓋体3は、筐体本体2を上方から覆うと共に壁部22の上面221に固定されている。そして、図1、図2、図5に示すごとく、蓋締結手段であるビス4によって、蓋体3を壁部22の上面221に対して複数箇所において締結している。図3〜図5に示すごとく、電気部品5は、筐体本体2と蓋体3とによって構成される筐体10の内部空間101に収容されている。
蓋体3の下面31と壁部22の上面221との少なくとも一方には、対向する相手側の面に当接する当接凸部32が突設されている。本例においては、図3に示すごとく、当接凸部32は、蓋体3の下面31に設けてあり、壁部22の上面221に当接している。
そして、図4に示すごとく、当接凸部32の形成位置以外の部分において、蓋体3の下面31と壁部22の上面221との間に、壁部22に隔たれた2つの空間の間を連通する隙間6が形成されている。本例において、壁部22に隔たれた2つの空間とは、筐体10の内部空間101と筐体10の外部の空間とを意味する。したがって、隙間6は、筐体10の内部空間101を筐体10の外部の空間と連通させている。
なお、図1において、符号320にて示した部位は、当接凸部32を形成することで蓋体3の上面に表れる凹部である。
筐体本体2は、例えばアルミニウム、ステンレス鋼等の金属によって構成されている。図6に示すごとく、筐体本体2は、上面視において長方形の底板部21と、その4つの辺である周縁から上方に立設した壁部22とからなる。壁部22は、底板部21の全周の周縁から立設されている。これにより、筐体本体2は、上方が開口した略直方体形状となっている。ただし、図3〜図5に示すごとく、底板部21の下面には、放熱フィン211が形成されている。したがって、筐体10の形状は、直方体形状の底面に放熱フィン211が形成された形状と言える。壁部22の厚みは、例えば1〜10mmであり、平坦面となっている壁部22の上面221の幅は壁部22の厚みと同等である。また、図6に示すごとく、壁部22には、所定の位置に雌ネジ部222が複数個、上面221に開口して形成されている。
蓋体3は、例えば電気亜鉛メッキ鋼板等の金属製の平板状部材であり、図7に示すごとく、上面視(下面視)において、筐体本体2の底板部21と略同大、同形状の長方形の外形を有する。そして、蓋体3は、複数のビス4によって、壁部22の上面221に締結されている。すなわち、蓋体3は、その周縁部において、挿通孔33を複数穿設してなる。そして、ビス4を、挿通孔33に挿通すると共に、壁部22の雌ネジ部222に螺合することにより、蓋体3を壁部22の上面221において筐体本体2に固定してある。
また、蓋体3は、その下面31に複数の当接凸部32を形成してなる。当接凸部32は、筐体本体2の壁部22の上面221に当接するように形成されており、蓋体3の周縁部に形成されている。本例において、当接凸部32は、蓋体3の周縁部に沿って、隣り合う挿通孔33の間に形成されている。特に、隣り合う2つの挿通孔33の中点に一つずつ、当接凸部32が形成されている。
当接凸部32の高さ寸法は、蓋体3の厚みとほぼ同等である。すなわち、本例において、蓋体3の厚みは、0.2〜2.0mmであり、当接凸部32の高さ寸法も、0.2〜2.0mmである。
また、隣り合う当接凸部32の間の距離は40〜160mmであり、隣り合う挿通孔33(ビス4)の間の距離も40〜160mmである。
図3〜図5に示すごとく、筐体本体2とこれに固定された蓋体3とによって筐体10が構成されており、該筐体10の内部空間101に、電気機器1を構成する電気部品5が配置されている。本例の電気機器1は、DC−DCコンバータであり、電気部品5として、例えば、トランスやチョークコイル等の磁気回路部品51や、制御回路や駆動回路等が形成された電子回路基板52等を備えている。これらの電気部品5は、筐体本体2の底板部21に固定されている。そして、本例において、電気部品5の一種である電子回路基板52は、部品締結手段としてのビス53によって、底板部21に設けられたボス212に対して固定されている。この部品締結手段としてのビス53も、上述の蓋締結手段としてのビス4も、図5に示すごとく、上方から筐体本体2に締結するよう構成されている。
なお、上記磁気回路部品51等、電子回路基板52以外の電気部品5も、同様に、上方から筐体本体2に締結するよう構成された部品締結手段によって締結されていてもよい。
図7、図8に示すごとく、当接凸部32は、蓋体3の下面31から、略半球状に突出形成されている。複数の当接凸部32は、例えば、蓋体3の外形及び複数の挿通孔33の打ち抜きと共にプレス成形することによって形成することができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電気機器1においては、蓋体3の下面31に当接凸部32が突設されている。そして、蓋体3は、壁部22の上面221に対してビス4によって締結されることで、筐体本体2に固定されている。それゆえ、当接凸部32における蓋体3と筐体本体2との当接方向は、蓋体3と筐体本体2との固定方向と一致する。そのため、当接凸部32における蓋体3と筐体本体2との当接圧を高めることができ、蓋体3と筐体本体2との間の接触抵抗を小さくすることができる。その結果、蓋体3と筐体本体2とによる電磁遮蔽効果を高めることができる。
また、当接凸部32の当接方向と、筐体本体2と蓋体3との締結方向とが一致しているため、筐体本体2と蓋体3との固定状態を安定させやすく、両者間の振動による振動音を抑制することができる。
また、蓋体3の下面31と壁部22の上面221との間に、隙間6が形成されている。これにより、電気部品5から生じた熱を筐体10の内部空間101の外へ効率的に放熱することができる。すなわち、電気部品5から生じた熱を対流によって放熱する場合、高温の空気を隙間6から外部へ放出することによって放熱することとなる。ここで、隙間6が、蓋体3の下面31と壁部22の上面221との間、すなわち内部空間101の上部に形成されていることにより、上昇する高温の空気が隙間6を通じて外部へ放出されやすくすることができる。その結果、電気機器1の放熱性を高めることができる。
なお、本例の電気機器1は、筐体本体2に放熱フィン211を設けており、該放熱フィン211を通じても、電気部品5の放熱を行うことができる。しかし、この伝熱による放熱フィン211からの放熱に加えて、内部空間101内の高温の空気を外部へ放出することによる、対流による放熱をも行うことにより、電気機器1の温度上昇を防いでいる。上記隙間6は、この対流による放熱を、上述のごとく効率的に行うことができるよう構成されている。
また、当接凸部32は、蓋体3の下面31に形成されており、各当接凸部32は、蓋体3の一部として形成されることとなる。それゆえ、筐体本体2と蓋体3との部分的な電気的導通と、隙間6の形成とを実現するために、特に別部材を筐体本体2と蓋体3との間に介在させるなどの必要がない。それゆえ、部品点数を低減することができる。
また、電子回路基板52は、筐体本体2に対して、上方から締結する部品締結手段であるビス53によって固定されている。これにより、ビス53による電子回路基板52の固定方向と、ビス4による蓋体3の固定方向とを一致させることができるため、電気機器1の組み立て作業を効率的に行うことができる。
また、当接凸部32は、蓋体3の下面31に形成されているため、例えば、プレス成形等によって、蓋体3の一部として容易に形成することができる。
以上のごとく、本例によれば、電磁遮蔽性能に優れ、振動音が生じにくく、かつ放熱性に優れた電気機器を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図9、図10に示すごとく、当接凸部32の形状を、当該当接凸部32が当接する壁部22の厚み方向に長い形状とした例である。
すなわち、当接凸部32は、壁部22の厚み方向における寸法aを、壁部22の厚み方向及び立設方向の双方に直交する方向の寸法bよりも大きい形状としている。
また、当接凸部32は、図9に示すごとく蓋体3の端縁につながらないように形成してもよいし、図10に示すごとく蓋体3の端縁につながるように形成してもよい。
その他は、実施例1と同様である。また、図9、図10に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、当接凸部32を壁部22の上面221に当接させやすい。すなわち、例えば壁部22の厚みが薄い場合などにおいて、筐体本体2と蓋体3との間の若干の位置ずれや寸法誤差等があっても、当接凸部32と壁部22の上面221との当接を確保しやすい。
また、特に図10に示すように、当接凸部32を蓋体3の端縁につながるように形成することにより、当接凸部32の反対側の面、つまり蓋体3の上面における当接凸部32を設けた部位に形成される凹部(図1の符号320参照)に、水が溜まることを防ぐことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、当接凸部32は、壁部22の厚み方向における寸法を、壁部22の上面221の幅よりも大きくすることもできる。
(実施例3)
本例は、図11に示すごとく、当接凸部32の形状を、断面略三角形状とした例である。
実施例1においては、図7、図8に示すごとく、当接凸部32を略半球状に形成した例を示したが、本例においては、当接凸部32を断面略三角形状としている。かかる断面形状を備える当接凸部32の立体形状としては、例えば略円錐形状、略角錐形状、もしくは略三角柱形状がある。
その他は、実施例1と同様の構成を備え、同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記当接凸部32の形状としては、上述した形状以外にも、種々の形状を採用することができる。
(実施例4)
本例は、図12〜図14に示すごとく、壁部22の上面221に、当接凸部32と係合する係合凹部223を形成した例である。
すなわち、図13に示すごとく、壁部22の上面221における、蓋体3の当接凸部32に対応する位置に、係合凹部223を設けている。係合凹部223は、図14に示すごとく、略半球状の当接凸部32の外形に沿った形状に形成されている。ただし、係合凹部223の深さは、当接凸部32の高さよりも小さい。これにより、係合凹部223に当接凸部32が係合した状態において、壁部22の上面221と蓋体3の下面31との間に隙間6が確保されることとなる。
なお、係合凹部223の形状は、当接凸部32の外形に沿った形状である必要も、当接凸部32の高さよりも深くする必要も必ずしもなく、例えば、図15に示すように、断面略矩形状の係合凹部223を設けることもできる。ただし、係合凹部223に当接凸部32が係合した状態において、壁部22の上面221と蓋体3の下面31との間に隙間6が確保されるような形状、大きさとする必要はある。
その他は、実施例1と同様である。また、図12〜図15に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、筐体本体2への蓋体3の組み付け作業を容易かつ効率的に行うことができる。すなわち、係合凹部223が位置決めの役割を果たすため、筐体本体2に対して蓋体3を正確な位置に配置した後、ビス4によって容易に蓋体3を筐体本体2に固定することができる。また、これにより、筐体本体2と蓋体3との位置決めのための位置決めピン等を別途設ける必要がなくなる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図16〜図18に示すごとく、蓋体3に、周縁部から下方へ垂下した側板部34を設けた例である。
側板部34は、図17に示すごとく、蓋体3の周縁部の全周にわたって形成されている。そして、図16に示すごとく、側板部34は、筐体本体2の壁部22の上端部において、壁部22の外側面に沿うように配置される。また、壁部22の外側面と側板部34との間には、壁部22の上面221と蓋体3の下面31との間の隙間6(以下、本例では上方隙間6という)と同程度の大きさの隙間60(以下、本例では側方隙間60という)が形成されている。
また、図18に示すごとく、側板部34の高さ寸法h1は、当接凸部32の高さ寸法h2よりも大きい。側板部34の高さ寸法h1は、当接凸部32の高さ寸法h2の2〜20倍であることが望ましい。
また、図16に示すごとく、側板部34の高さ寸法h1は、壁部22の高さ寸法h4の1/3以下であることが好ましい。ここで、壁部22の高さ寸法h4は、筐体10の内部空間101における底面から壁部22の上面221までの高さ寸法を意味する。
その他は、実施例1と同様である。また、図16〜図18に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、電磁遮蔽性能をより向上させることができる。すなわち、側板部34によって、上方隙間6を、水平方向から覆うことができる。これにより、筐体10の内部から上方隙間6を通じて外部へ電磁ノイズが漏れることを抑制することができる。また、蓋体3の上面に滴下した水や結露した水等が、蓋体3の周縁から落下する際に、側板部34を伝って落下することとなり、筐体本体2の内側に水が浸入することを防ぐことができる。
また、側板部34の高さ寸法h1は、当接凸部32の高さ寸法h2よりも大きいため、図16に示すごとく、側板部34によって、上方隙間6の全体を、水平方向から覆うことができる。これにより、筐体10の内部から上方隙間6を通じて外部へ電磁ノイズが漏れることをより効果的に抑制することができる。また、側板部34を壁部22の外側面の一部に沿わせることができるため、側板部34によって筐体本体2に対する蓋体3の位置決めを行うことも可能となる。
また、側板部34の高さ寸法h1を、当接凸部32の高さ寸法h2の2倍以上とすることにより、水平方向から見たとき、側板部34と壁部22とが充分にオーバーラップすることとなり、筐体10の内部から上方隙間6を通じて外部へ電磁ノイズが漏れることを一層効果的に抑制することができる。
一方、側板部34の高さ寸法h1が当接凸部32の高さ寸法h2の20倍以下とすることにより、上方隙間6を通じた電気機器1の放熱が側板部34によって阻害されることを防ぐことができる。
すなわち、側板部34の高さ寸法h1が当接凸部32の高さ寸法h2の20倍を超えて大きくなると、電気機器1の放熱性を向上させ難くなるおそれがある。すなわち、筐体10の内部空間101における高温の熱が壁部22の上面221と蓋体3の下面31との間の上方隙間6を通過した後、側方隙間60を介して側板部34の下端の下方から外部へ放出されることにより、電気機器1の放熱が行われるが、側板部34の下端が上方隙間6に対して大きく下方に位置すると、高温の熱が外部へ放出され難くなり、放熱性能の向上が困難となるおそれがある。
かかる観点から、側板部34の高さ寸法h1を当接凸部32の高さ寸法h2の20倍以下として、側板部34の下端位置を上方隙間6から遠ざけないようにしておくことで、放熱性を確保することができる。
また、側板部34の高さ寸法h1を壁部22の高さ寸法h4の1/3以下とすることにより、上述の放熱性をより効果的に確保することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図19〜図23に示すごとく、壁部22の上面221に、当接凸部24を形成した例である。
すなわち、図20に示すごとく、壁部22の上面221に複数の当接凸部24を突設し、該当接凸部24を、図21に示すごとく、蓋体3の下面31に当接させるよう構成してある。また、当接凸部24を設けた部位以外において、図22に示すごとく、壁部22の上面221と蓋体3の下面31との間に隙間6が形成されている。
また、蓋体3には、当接凸部(図3、図7、図8等における符号32)を設けていない。壁部22に設けた当接凸部24は、図20に示すごとく、隣り合う雌ネジ部222の間に形成されている。特に、隣り合う2つの雌ネジ部222の中点に一つずつ、当接凸部24が形成されている。
また、当接凸部24は、壁部22の上面221から略半球状に突出して形成されている。ただし、この形状は、実施例1〜5における当接凸部32と同様に、特に限定されるものではなく、種々の形状を採用することができる。
その他は、実施例1と同様である。また、図19〜図23に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、例えば、鋳造や切削等によって、筐体本体2の一部として当接凸部24を容易に形成することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、図24に示すごとく、当接凸部24を、壁部22の厚み方向に長い形状にした例である。
すなわち、当接凸部24は、壁部22の厚み方向における寸法aを、壁部22の厚み方向及び立設方向の双方に直交する方向の寸法bよりも大きい形状としている。
また、当接凸部24は、壁部22の上面221の全幅にわたって形成されている。
その他は、実施例1と同様である。また、図24に用いた符号のうち、実施例1〜6において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1〜6と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、当接凸部24を蓋体3の下面31に当接させやすい。すなわち、例えば筐体本体2と蓋体3との間の若干の位置ずれや寸法誤差等があっても、当接凸部24と壁部22の上面221との当接を確保しやすい。
また、当接凸部24は、壁部22の上面221の全幅にわたって形成されているため、当接凸部24を蓋体3の下面31に、より一層当接させやすい。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例8)
本例は、図25、図26に示すごとく、蓋体3の下面31に、当接凸部24と係合する係合凹部35を形成した例である。
すなわち、蓋体3の下面31における、筐体本体2の当接凸部24に対応する位置に、係合凹部35を設けている。係合凹部35は、略半球状の当接凸部24の外形に沿った形状に形成されている。ただし、係合凹部35の深さは、当接凸部24の高さよりも小さい。これにより、係合凹部35に当接凸部24が係合した状態において、壁部22の上面221と蓋体3の下面31との間に隙間6が確保されることとなる。
なお、係合凹部35の形状は、当接凸部24の外形に沿った形状である必要も、当接凸部24の高さよりも深くする必要も必ずしもない。ただし、係合凹部35に当接凸部24が係合した状態において、壁部22の上面221と蓋体3の下面31との間に隙間6が確保されるような形状、大きさとする必要はある。
その他は、実施例6と同様である。また、図25、図26に用いた符号のうち、実施例1〜6において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1〜6と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、筐体本体2への蓋体3の組み付け作業を容易かつ効率的に行うことができる。また、筐体本体2と蓋体3との位置決めのための位置決めピン等を別途設ける必要がなくなる。
その他、実施例6と同様の作用効果を有する。
(実施例9)
本例は、図27に示すごとく、実施例6と同様に筐体本体2の壁部22の上面221に当接凸部24を設けた構成において、蓋体3に、周縁部から下方へ垂下した側板部34を設けた例である。
側板部34の基本的な構成については、実施例5と同様である。
また、側板部34の高さ寸法h1については、実施例5における蓋体3に設けた当接凸部32の高さ寸法h2を、当接凸部24の高さ寸法h3に置き換えた状態において、実施例5と同様の関係を有する。すなわち、側板部34の高さ寸法h1は、当接凸部24の高さ寸法h3よりも大きく、当接凸部24の高さ寸法h3の2〜20倍であることが望ましい。
その他は、実施例6と同様である。また、図27に用いた符号のうち、実施例1〜6において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1〜6と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、実施例5と同様に、電磁遮蔽性能をより向上させることができる。
その他、実施例6と同様の作用効果を有する。
(実施例10)
本例は、図28に示すごとく、筐体本体2が、壁部22として、底板部21の周縁から上方へ立設した周壁部220の他に、底板部21から上方へ立設すると共に内部空間10を仕切る隔壁部229を備えている例である。
そして、隔壁部229の上面221に対向する蓋体3の下面31にも、当接凸部32が突設されている。
その他は、実施例1と同様である。また、図28に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、隔壁部229によって仕切られた一対の内部空間102における電気部品5同士の間で、電磁ノイズが影響することを防ぐことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、図28においては、隔壁部229にビス4を締結していないが、隔壁部229にビス4を締結する構成とすることもできる。
また、上記実施例10においては、蓋体3に当接凸部32を設けた例を示したが、筐体本体2に当接凸部(図20、図21等における符号24参照)を設けることもできる。この場合、筐体本体2における周壁部220及び各壁部229に、当接凸部を設けることができる。
(実施例11)
本例は、図29に示すごとく、蓋体3の下面31と壁部22の上面221との双方に、当接凸部32、24を突設した例である。
すなわち、蓋体3の下面31に、壁部22の上面221に当接する当接凸部32を設け、壁部22の上面221に、蓋体3の下面31に当接する当接凸部24を設けている。ただし、蓋体3の当接凸部32と壁部22の当接凸部24とは、互いに当接しない位置に形成されている。
なお、図29は、蓋体3を筐体本体24に固定する前の状態の説明図である。
その他は、実施例1と同様である。また、図29に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
上記複数の実施例は、適宜互いに組み合わせることができる。例えば、実施例2と実施例5とを組み合わせることができ、この場合、両者の作用効果を併せ持つ実施態様とすることができる。
1 電気機器
10 筐体
101、102 内部空間
2 筐体本体
21 底板部
22 壁部
24 当接凸部
3 蓋体
31 下面
32 当接凸部
4 ビス(蓋締結手段)
5 電気部品
6 隙間

Claims (12)

  1. 底板部(21)と該底板部における少なくとも周縁から上方へ立設した壁部(22)とを有する導電性の筐体本体(2)と、
    該筐体本体を上方から覆うと共に上記壁部の上面に固定される導電性の蓋体(3)と、
    該蓋体を上記壁部の上面に対して複数箇所において締結する蓋締結手段(4)と、
    上記筐体本体と上記蓋体とによって構成される筐体(10)の内部空間(101)に収容された電気部品(5)とを有し、
    上記蓋体の下面(31)と上記壁部の上面(221)との少なくとも一方には、対向する相手側の面に当接する当接凸部(32、24)が突設され、
    該当接凸部の形成位置および上記蓋締結手段が締結する上記複数箇所以外の部分において、上記蓋体の下面と上記壁部の上面との間には上方隙間(6)が形成されており、
    上記蓋体は、周縁部から下方へ垂下し、上記壁部の外側面に沿うように形成された側板部(34)を備え、上記側板部は、上記当接凸部よりも高さ寸法が大きく、
    上記側板部と上記壁部との間には側方隙間(60)が形成されており、
    上記蓋締結手段による上記壁部と上記蓋体との締結方向は、上記当接凸部における上記蓋体と上記筐体本体との当接方向と一致しており、
    上記上方隙間および上記側方隙間によって、上記筐体の内部空間と上記筐体の外部空間は連通しており、上記筐体の内部空間の空気が上記筐体の外部へ移動できることを特徴とする電気機器(1)。
  2. 請求項1に記載の電気機器において、上記電気部品の少なくとも一つは、上記筐体本体に対して、上方から締結する部品締結手段(53)によって固定されていることを特徴とする電気機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電気機器において、上記側板部の高さ寸法は、上記当接凸部の高さ寸法の2倍以上であることを特徴とする電気機器
  4. 請求項2又は3に記載の電気機器において、上記側板部の高さ寸法は、上記当接凸部の高さ寸法の20倍以下であることを特徴とする電気機器
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気機器において、上記当接凸部(32)は、上記蓋体の下面に形成されていることを特徴とする電気機器
  6. 請求項5に記載の電気機器において、上記当接凸部は、上記当接凸部が当接する上記壁部の厚み方向に長い形状を有することを特徴とする電気機器
  7. 請求項5又は6に記載の電気機器において、上記壁部の上面には、上記当接凸部と係合する係合凹部(223)が形成されていることを特徴とする電気機器
  8. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気機器において、上記当接凸部(24)は、上記壁部の上面に形成されていることを特徴とする電気機器
  9. 請求項8に記載の電気機器において、上記当接凸部は、上記壁部の厚み方向に長い形状を有することを特徴とする電気機器
  10. 請求項8又は9に記載の電気機器において、上記当接凸部は、上記壁部の上面の全幅にわたって形成されていることを特徴とする電気機器
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載の電気機器において、上記蓋体の下面には、上記当接凸部と係合する係合凹部(35)が形成されていることを特徴とする電気機器
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の電気機器において、上記筐体本体は、上記壁部(22)として、上記底板部の周縁から上方へ立設した周壁部(220)の他に、上記底板部から上方へ立設すると共に上記内部空間を仕切る隔壁部(229)を備え、該隔壁部の上面と該上面に対向する上記蓋体の下面との少なくとも一方にも、上記当接凸部が突設されていることを特徴とする電気機器
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