JP5812348B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、及びプリンター等の電子写真方式の画像形成装置に適用される定着装置、及びそれを備える画像形成装置に関する。
この種の電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像を感光体ドラム表面に形成し、トナーにより感光体ドラム表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム表面にトナー像を形成し、トナー像を感光体ドラムから記録用紙に転写し、記録用紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙上に定着している。
記録用紙上のトナー像の定着は、定着装置により行われる。定着装置では、一対の加熱ローラと加圧ローラ間のニップ域に記録用紙を挟み込んで搬送しつつ、各ローラにより記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナーを加熱溶融して定着する。
このような定着装置においては、加熱ローラと加圧ローラ間のニップ域の幅を確保して、ニップ域を安定的に維持するために、各ローラを弾性層により覆って、各ローラの弾性層が相互に圧接して変形するようにしている。
しかしながら、各ローラの圧接圧力が大きいため、定着装置が非使用状態にあり、各ローラの停止状態が長時間継続すると、各ローラの弾性層が変形したままとなって元の形状に戻らず、各ローラの弾性層に凹みが形成されることがある。
このため、加熱ローラと加圧ローラ間の圧接状態及び圧解状態を切替えるための機構を設けることがある。例えば、作動状態においては、バネの付勢力により加熱ローラと加圧ローラを相互に圧接させ、休止状態においては、加熱ローラと加圧ローラを相互に離れる方向に変位させる。
また、特許文献1では、コイルスプリングの付勢力により加熱ローラと加圧ローラを相互に圧接し、コイルスプリングの付勢力を複数段階に変更することが可能な機構を設け、加熱ローラと加圧ローラ間の圧接圧力を調節している。更に、各ローラ間のニップ域に対して用紙の先端を正確に案内するためのインレットシュートを設けている。
特開平04−257886号公報
ところで、加熱ローラと加圧ローラを相互に圧接させるために、各ローラを別々のフレームで軸支して、一方のフレームに対して他方のフレームを変位可能に支持し、バネの付勢力により他方のフレームを変位させる構成としている。
しかしながら、各ローラ間の圧接圧力を設定するためのバネの付勢力が極めて大きいため、バネの付勢力を受けるフレームに捻れが生じることがあり、このフレームの捻れが原因となって、フレームに設けられたローラの軸受けから異音が発生したり、各ローラ間の圧接状態が不安定になったりした。また、各ローラの平行性が保たれず、各ローラ間の圧接圧力にムラが生じ、この圧接圧力のムラが記録用紙の斜行の原因となった。
特許文献1では、コイルスプリングの付勢力により生じるフレームの捻れについての記載がなく、フレームの捻れにより生じる各ローラ間の圧接圧力のムラや記録用紙の斜行というような問題が認識されてもいない。また、各ローラ間のニップ域に対して用紙の先端を正確に案内するためのインレットシュートを設けているものの、そのような各ローラ間の圧接圧力のムラを原因とする用紙の斜行を防止することはできない。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、ローラの軸支位置でフレームに捻れが生じ難く、各ローラ間の圧接状態を安定的に設定することができる定着装置及びそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は、第1及び第2回転部材と、前記第1回転部材を軸支する固定フレームと、前記第2回転部材を軸支し、前記固定フレームに対して変位可能に支持された変位フレームと、前記変位フレームを付勢して変位させ、前記第2回転部材を前記第1回転部材に圧接させる付勢部材とを備え、前記第1回転部材と第2回転部材との間のニップ域に記録用紙を挟み込んで搬送する定着装置であって、前記変位フレームは、前記付勢部材のフックが掛けられる係合部材を有し、前記フックに接する前記係合部材の部位には、前記第2回転部材の軸方向において前記第2回転部材の軸支位置に近づく程前記軸方向と直交する方向において前記軸支位置に近づく傾斜部が設けられている。
このような本発明では、付勢部材のフックに接する係合部材の部位には、第2回転部材の軸方向において第2回転部材の軸支位置に近づく程その軸方向と直交する方向において軸支位置に近づく傾斜部が設けられている。このため、付勢部材の付勢力が変位フレームの係合部材にかかったときには、付勢部材のフックが係合部材の傾斜部で滑って第2回転部材の軸支位置の方向へと移動しその軸支位置に近づく。このため、付勢部材の付勢力が変位フレームにおける第2回転部材の軸支位置近くの部分に常に作用して、変位フレームのその部分が殆ど捻れず、第2回転部材の軸受けから異音が生じなくなる。また、変位フレームにおける付勢力の作用点が定位置となり、各ローラ間の圧接状態が安定的に設定される。
仮に、付勢部材の付勢力が変位フレームにおける第2回転部材の軸支位置から離れた部分に作用すると、付勢部材の付勢力の作用点と第2回転部材の軸支位置との間で変位フレームが捻れ易くなる。
また、本発明の定着装置においては、前記フックに接する前記係合部材の部位には、前記傾斜部よりも前記第2回転部材の軸支位置の近くで前記第2回転部材の軸と平行となる平行部が設けられている。
この場合は、付勢部材の付勢力が変位フレームの係合部材にかかったときに、付勢部材のフックが係合部材の傾斜部で滑って移動し係合部材の平行部に至り停止する。このため、変位フレームにおける付勢力の作用点が確実に定位置となり、各ローラ間の圧接状態がより安定的に設定される。
更に、本発明の定着装置においては、前記係合部材の傾斜部は、前記第2回転部材の軸支位置に近づく程径が細くなる円錐部である。
この場合は、係合部材の強度が大きくなり、付勢部材の付勢力が係合部材に作用しても、係合部材が曲がることはない。また、係合部材の円錐部と付勢部材のフックとの摩擦が小さくなり、フックが円錐部で滑って容易に移動する。
また、本発明の定着装置においては、前記変位フレームは、前記フックを前記変位フレームの外側から前記係合部材へと通す切欠部を有し、前記切欠部と対向する前記係合部材の対向部分の外径を前記フックの内径よりも小さくしている。
定着装置のメンテナンスのために、変位フレームの係合部材に対して付勢部材のフックを着脱自在に掛けられるようにするのが望ましため、フックを変位フレームの外側から係合部材へと通す切欠部を変位フレームに設けている。この場合は、切欠部と対向する係合部材の対向部分の外径をフックの内径よりも小さくして、付勢部材のフックを変位フレームの切欠部に通して係合部材の対向部分に掛けたり、付勢部材のフックを係合部材の対向部分から外して変位フレームの切欠部に通して取り出したりすることができるようにする。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の定着装置を備えている。このような画像形成装置においても、本発明の定着装置と同様の作用効果をなす。
このような本発明では、付勢部材のフックに接する係合部材の部位には、第2回転部材の軸方向において第2回転部材の軸支位置に近づく程その軸方向と直交する方向において軸支位置に近づく傾斜部が設けられている。このため、付勢部材の付勢力が変位フレームの係合部材にかかったときには、付勢部材のフックが係合部材の傾斜部で滑って第2回転部材の軸支位置の方向へと移動しその軸支位置に近づく。このため、付勢部材の付勢力が変位フレームにおける第2回転部材の軸支位置近くの部分に常に作用して、変位フレームのその部分が殆ど捻れず、第2回転部材の軸受けから異音が生じなくなる。また、変位フレームにおける付勢力の作用点が定位置となり、各ローラ間の圧接状態が安定的に設定される。
本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 本実施形態の定着装置の概略構成を示す断面図である。 定着装置における加圧ローラと定着ベルト間の圧解状態を模式的に示す図である。 (a)は加圧ローラと定着ベルト間の圧接状態のときの変位フレーム及び固定フレームを模式的に示す側面図であり、(b)は加圧ローラと定着ベルト間の圧解状態のときの変位フレーム及び固定フレームを模式的に示す側面図である。 加圧ローラを軸支する変位フレームを示す平面図である。 変位フレームを示す斜視図である。 加圧ローラと定着ベルト間の圧接状態と圧解状態とを切替えるための駆動機構を概略的に示す側面図である。 変位フレームのピンのサイズ等を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の画像読取り装置の一実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電器15は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するためにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電器15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置11により感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
引き続いて、中間転写ベルト21を矢印方向Cに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置25により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム13表面の各色のトナー像を中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせ、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写装置26の転写ローラ26a間にはニップ域が形成されており、用紙搬送経路Sを通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置17は、記録用紙を加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
また、記録用紙は、ピックアップローラ33により給紙トレイ18から引出されて、用紙搬送経路Sを通じて搬送され、2次転写装置26や定着装置17を経由し、排紙ローラ36を介して排紙トレイ39へと搬出される。この用紙搬送経路Sには、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ26a間のニップ域でのカラーのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始するレジストローラ34、記録用紙の搬送を促す各搬送ローラ35、排紙ローラ36等が配置されている。
次に、本実施形態の定着装置17を詳しく説明する。図2は、本実施形態の定着装置17の概略構成を示す断面図である。
図2に示すように定着装置17は、ベルト定着方式のものであって、加圧ローラ41、定着ローラ42、加熱ローラ43、及び定着ローラ42と加熱ローラ43間に張架された無端状の定着ベルト44等を備えている。
加圧ローラ41は、中空の回転軸41aを有しており、この加圧ローラ41の外周には薄い弾性層と離型層からなる積層構造が設けられている。この加圧ローラ41の回転軸41aの内部には該ローラ41を加熱する熱源となる1本のヒータランプ46(ハロゲンランプ)が設けられている。
定着ローラ42は、中空の回転軸42aの外周面に弾性層を設けたものであるが、弾性層が十分に厚くされている。
加熱ローラ43は、中空の回転軸43aを有し、この加熱ローラ43の外周に薄い表層が設けられ、加熱ローラ43の回転軸43aの内部には該ローラ43を加熱する熱源となる複数本のヒータランプ47(ハロゲンランプ)が設けられている。
定着ベルト44は、熱伝導が良好な材質からなる無端状のベルトであって、その外周面に離型層を有する。
ここで、定着ローラ42の弾性層が十分に厚くされていることから、加圧ローラ41が定着ベルト44を介して定着ローラ42に押圧されると、定着ローラ42の弾性層が大きく凹んで、加圧ローラ41と定着ローラ42間が圧接状態となり、加圧ローラ41と定着ローラ42間に広いニップ域Nが形成される。
この圧接状態で、加圧ローラ41が矢印の方向に回転駆動されると、定着ベルト44が加圧ローラ41に従動して矢印の方向に周回移動し、同時に定着ローラ42及び加熱ローラ43もそれぞれの矢印の方向に従動回転する。また、加熱ローラ43に内蔵の各ヒータランプ47により加熱ローラ43が加熱され、加熱ローラ43により定着ベルト44が加熱され、また加圧ローラ41に内蔵のヒータランプ46により加圧ローラ41が加熱される。そして、定着ベルト44及び加圧ローラ41によりそれらの間のニップ域Nが加熱され、記録用紙がニップ域Nを通じて搬送されると、記録用紙が定着ベルト44及び加圧ローラ41により加熱及び加圧されて、記録用紙上のトナー像が定着される。
こうして記録用紙上のトナー像が定着された後、記録用紙が更に上方へと搬送され、排紙トレイ39へと排出される。
一方、このような定着装置17では、仮に、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接状態で定着ローラ42が長時間放置されると、定着ローラ42の弾性層が塑性変形して、これが定着不良の原因となる。このため、加圧ローラ41を定着ローラ42から離間する方向に移動させて、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接状態を、定着ローラ42の弾性層に凹みが生じない圧解状態に変更することができるようにしている。
次に、加圧ローラ41と定着ベルト44との間の圧接状態及び圧解状態を切替え設定するための構成を説明する。
まず、加圧ローラ41と定着ローラ42との間の圧接状態及び圧解状態について説明する。図2に示すように定着ローラ42の回転軸42aと加熱ローラ43の回転軸43aは、それぞれの定位置に位置決めされている。また、加圧ローラ41の回転軸41aは、支点軸48を中心にして回転移動可能に支持されており、バネ(図示せず)により加圧ローラ41の回転軸41aが定着ローラ42側に付勢されている。このバネの付勢により、加圧ローラ41が支点軸48を中心にして定着ローラ42側に回転移動され、加圧ローラ41が定着ベルト44を介して定着ローラ42に押圧され、加圧ローラ41と定着ベルト44間が圧接状態となり、定着ローラ42の弾性層が凹んで、加圧ローラ41と定着ベルト44間に広いニップ域Nが形成される。
図3は、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧解状態を模式的に示す図である。図3示すように加圧ローラ41が支点軸48を中心にして定着ローラ42とは反対側に回転移動され、加圧ローラ41と定着ベルト44間が圧解状態となっている。この圧解状態では、定着ローラ42の弾性層に凹みが生じず、定着ローラ42の弾性層が塑性変形することもない。
尚、圧解状態では、加圧ローラ41と定着ベルト44が僅かに接触していてもあるいは離間していてもよい。
次に、図2、図3のそれぞれの状態を切替えるための各ローラ41、42、43、45の支持構造を、図4(a)、(b)、図5、及び図6を参照して説明する。図4(a)、(b)は、各ローラ41、42、43、45を支持するフレームを示す側面図である。図5及び図6は、各ローラ41、42、43、45を支持するフレームの一部を示す平面図及び斜視図である。尚、図4(a)、(b)、図5、及び図6には、各ローラ41、42、43、45の一端の支持構造が示されているが、各ローラ41、42、43、45の両端が同一の支持構造により支持されているものとする。
図4(a)に示すように定着装置17は、固定フレーム51及び変位フレーム52を有している。固定フレーム51は、定着装置17において固定配置されている。この固定フレーム51には、定着ローラ42の回転軸42a及び加熱ローラ43の回転軸43aを軸支するそれぞれの軸受け42b、43bが設けられている。また、固定フレーム51には、サブフレーム51aが固定され、サブフレーム51aにより各ヒータランプ47の端部が支持されている。更に、固定フレーム51には、リンク部材53の支軸53aが回転自在に支持されている。このリンク部材53は、その支軸53aが回転駆動され、その移動軸53bが変位フレーム52に対して接近又は離間する方向に回転移動される。
図4(a)に示すように変位フレーム52は、定着装置17において支点軸48を中心にして回転自在に支持されている。また、図5及び図6に示すように変位フレーム52は、端板52a、端板52aの一端で折り曲げられた軸受け板52b、及び端板52aの他端で折り曲げられて軸受け板52bと対向する対向板52cを有している。軸受け板52bには、加圧ローラ41の回転軸41aを軸支する軸受け41bが設けられている。また、軸受け板52bの孔及び対向板52cの孔にはピン55の両端部が挿入されて、軸受け板52bと対向板52cとの間にピン55が架け渡されている。更に、端板52aには、L字型のサブフレーム52dが固定され、サブフレーム52dによりヒータランプ46の端部が支持されている。
また、図4(a)に示すようにコイルバネ54の一端のフック54aがリンク部材53の移動軸53bに引っ掛けられて接続され、コイルバネ54の他端のフック54bが変位フレーム52のピン55に掛けられて、コイルバネ54がリンク部材53の移動軸53bと変位フレーム52のピン55との間に架け渡されている。更に、図5及び図6に示すように端板52aには、縦方向に長い切欠部52eが形成されており、コイルバネ54のフック54bを端板52aの切欠部52eを介して変位フレーム52のピン55に掛けたり外したりすることができるようにされ、定着装置17のメンテナンス性の向上が図られている。
次に、図4(a)、(b)のリンク部材53を回転駆動するための駆動機構を、図7を参照して説明する。図7は、リンク部材53の駆動機構を概略的に示す側面図である。図7に示すようにモータ(図示せず)の出力軸がギアユニット58の初段の歯車58aの軸に接続固定され、また扇形ギア59がギアユニット58の最終段の歯車58bに歯合され、モータの出力軸の回転がギアユニット58を通じて扇形ギア59に伝達され、扇形ギア59が回転する。扇形ギア59の回転中心にはリンク部材53の支軸53aが接続固定されており、モータにより扇形ギア59が回転されると、リンク部材53が支軸53aを中心にして回転する。
ここで、定着装置17による記録用紙の定着処理が行われるときには、モータが駆動されて、図4(a)に示すように扇形ギア59が回転され、リンク部材53の移動軸53bが変位フレーム52のピン55から離間する方向に回転移動される。これにより、コイルバネ54のフック54aが変位フレーム52のピン55から離間して、コイルバネ54が伸張し、コイルバネ54の付勢力により変位フレーム52及び加圧ローラ41が支点軸48を中心にして反時計回り方向に回転移動され、加圧ローラ41が定着ベルト44を介して定着ローラ42に押圧され、加圧ローラ41と定着ベルト44間が圧接状態となる。
また、定着装置17が停止されたときには、モータが駆動されて、図4(b)に示すように扇形ギア59が回転され、リンク部材53の移動軸53bが変位フレーム52のピン55に接近する方向に回転移動される。これにより、コイルバネ54のフック54aが変位フレーム52のピン55に接近して、コイルバネ54が短縮し、変位フレーム52及び加圧ローラ41が支点軸48を中心として時計回り方向に回転移動することが可能な状態となり、圧接状態のときの定着ローラ42の弾性層の凹みの復元力により加圧ローラ41が定着ローラ42から離間する方向に突き放されて回転移動し、加圧ローラ41と定着ベルト44間が圧解状態となる。
ところで、変位フレーム52の端板52aには、コイルバネ54のフック54bを通すための縦方向に長い切欠部52eが形成されていることから、変位フレーム52に捻れが生じ易い。また、コイルバネ54の付勢力が極めて大きいため、コイルバネ54の付勢力により変位フレーム52が大きく捻れる可能性がある。そして、仮に、変位フレーム52の軸受け板52bが捻れると、軸受け板52bに設けられた加圧ローラ41の軸受け41bが傾き、加圧ローラ41の回転軸41aの回転に伴って軸受け41bから異音が発生する。また、加圧ローラ41の軸受け41bが傾くと、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接状態が安定的に設定されず、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接圧力にムラが生じて、定着ベルト44がよれて破損したり、あるいは記録用紙の斜行が発生したりすることがある。
例えば、図5及び図6に示すようにコイルバネ54のフック54bが掛けられるピン55の箇所が軸受け板52bから離れて対向板52cに近づくと、変位フレーム52におけるコイルバネ54の付勢力の作用点が軸受け板52bから離れることから、軸受け板52bの捻れが大きくなり、加圧ローラ41の軸受け41bから異音が発生したり、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接圧力にムラが生じたりする。
そこで、本実施形態の定着装置17では、図5及び図6に示すようにコイルバネ54のフック54bがかけられる変位フレーム52のピン55として、加圧ローラ41の軸受け41bに近づく程その外径が細くなる円錐状のものを適用し、コイルバネ54の付勢力がかかったときには、コイルバネ54のフック54bがピン55の外周で滑って加圧ローラ41の軸受け41b近くへと移動し、コイルバネ54の付勢力が変位フレーム52の軸受け板52b近くに作用するようにし、これにより軸受け板52bの捻れを効果的に抑えている。
詳しくは、ピン55は、軸受け板52bに近づく程その外径が細くなる円錐状のテーパ部55aと、テーパ部55aよりも軸受け板52bの近くでその外径が一定となる円柱部55bとを有している。また、端板52aの切欠部52eでは、テーパ部55aの外径がコイルバネ54のフック54bの内径よりも小さくなるように設定され、コイルバネ54のフック54bを端板52aの切欠部52eを介してピン55のテーパ部55aに掛けたり外したりすることができるようにしている。
例えば、図8に示すように変位フレーム52の軸受け板52bと対向板52cとの間の範囲においては、加圧ローラ41の回転軸41aの長手方向におけるピン55の長さが8mmであり、またテーパ部55aの長さ、最大の外径、及び最小の外径が約5mm、約8mm、及び約5mmであり、更に円柱部55bの長さ及び外径が約3mm及び約5mmである。また、端板52aの切欠部52eの位置では、テーパ部55aの外径が約7mmであり、コイルバネ54のフック54bの内径が約8mmとなっている。
このような形状のピン55は、その強度が大きく、コイルバネ54の付勢力が作用しても、ピン55が曲がることはない。また、ピン55のテーパ部55aの外周面とコイルバネ54のフック54bとの摩擦が小さく、フック54bがテーパ部55aの外周面で滑って容易に移動する。
ここで、図4(b)に示すようにリンク部材53の移動軸53bが変位フレーム52のピン55に接近する方向に回転移動されて、コイルバネ54が短縮し、変位フレーム52及び加圧ローラ41が支点軸48を中心として時計回り方向に回転移動して、加圧ローラ41と定着ベルト44が圧解状態となったときには、コイルバネ54の付勢力が生じていないので、コイルバネ54のフック54bが変位フレーム52のピン55に掛かっているだけであり、フック54bがピン55の長手方向に自在に移動可能であり、ピン55の長手方向におけるフック54bの位置が特定されない。
また、この状態では、コイルバネ54のフック54bを端板52aの切欠部52eを介してピン55のテーパ部55aに掛けたり外したりすることができる。
一方、図4(a)に示すようにリンク部材53の移動軸53bが変位フレーム52のピン55から離間する方向に回転移動されて、コイルバネ54が伸張し、コイルバネ54の付勢力により変位フレーム52及び加圧ローラ41が支点軸48を中心にして反時計回り方向に回転移動して、加圧ローラ41と定着ベルト44間が圧接状態となったときには、コイルバネ54のフック54bが変位フレーム52のピン55を強く引っ張るので、フック54bがピン55のテーパ部55aの外周面で該テーパ部55aの径の細い方へと滑動して円柱部55bに至り停止し、フック54bが加圧ローラ41の軸受け41bに近づく。このため、コイルバネ54の付勢力が変位フレーム52の軸受け板52b近くに作用し、コイルバネ54の付勢力の作用点と軸受け板52bとの間の加圧ローラ41軸方向の離間距離が短くなり、軸受け板52bが捻れず、軸受け41bが傾かず、加圧ローラ41の回転軸41aが回転しても、軸受け41bから異音が生じない。また、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接状態が安定的に設定され、定着ベルト44がよれて破損したり、記録用紙の斜行が発生したりすることはない。
また、コイルバネ54のフック54bがピン55の円柱部55bに必ず掛かるので、フック54bの位置が特定され、このフック54bとコイルバネ54の他方のフック54aとの間の離間距離が一定となって、コイルバネ54の伸張長さも一定となり、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接圧力が一定となる。コイルバネ54の伸張長さが10mm程度であり、コイルバネ54の付勢力が極めて大きいため、コイルバネ54の伸張誤差が1mmであっても、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接圧力が大きく変化する。このため、コイルバネ54のフック54bがピン55の円柱部55bに必ず掛かるようにして、コイルバネ54の伸張長さが一定となるようにし、加圧ローラ41と定着ベルト44間の圧接圧力がばらつかないようにしている。
尚、本発明は、ベルト定着方式の定着装置だけではなく、定着ベルト44を持たず、加圧ローラ41を定着ローラ42に直接圧接して、加圧ローラ41を定着ローラ42との間にニップ域を形成するローラ方式の定着装置にも適用することができる。
また、上記実施形態では、円錐状のテーパ部55aと円柱部55bとを有するピン55を適用しているが、ピン55の代りに、コイルバネ54のフック54bが掛けられる他の形状の係合部材を適用しても構わない。すなわち、コイルバネ54のフック54bが接する係合部材の部分が、加圧ローラ41の軸方向において加圧ローラ41の軸支位置に近づく程その軸方向と直交する方向においてその軸支位置に近づくように傾斜していれば、どのような形状の係合部材を適用しても構わない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
11 光走査装置
12 現像装置
13 感光体ドラム
14 ドラムクリーニング装置
15 帯電器
17 定着装置
21 中間転写ベルト
26 転写装置
41 加圧ローラ(第2回転部材)
42 定着ローラ
43 加熱ローラ
44 定着ベルト(第1回転部材)
46、47 ヒータランプ
48 支点軸
51 固定フレーム
52 変位フレーム
53 リンク部材
54 コイルバネ(付勢部材)
54a、54b フック
55 ピン(係合部材)
58 ギアユニット
59 扇形ギア

Claims (5)

  1. 第1及び第2回転部材と、前記第1回転部材を軸支する固定フレームと、前記第2回転部材を軸支し、前記固定フレームに対して変位可能に支持された変位フレームと、前記変位フレームを付勢して変位させ、前記第2回転部材を前記第1回転部材に圧接させる付勢部材とを備え、前記第1回転部材と第2回転部材との間のニップ域に記録用紙を挟み込んで搬送する定着装置であって、
    前記変位フレームは、前記付勢部材のフックが掛けられる係合部材を有し、
    前記フックに接する前記係合部材の部位には、前記第2回転部材の軸方向において前記第2回転部材の軸支位置に近づく程前記軸方向と直交する方向において前記軸支位置に近づく傾斜部が設けられたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置であって、
    前記フックに接する前記係合部材の部位には、前記傾斜部よりも前記第2回転部材の軸支位置の近くで前記第2回転部材の軸と平行となる平行部が設けられたことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置であって、
    前記係合部材の傾斜部は、前記第2回転部材の軸支位置に近づく程径が細くなる円錐部であることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の定着装置であって、
    前記変位フレームは、前記フックを前記変位フレームの外側から前記係合部材へと通す切欠部を有し、前記切欠部と対向する前記係合部材の対向部分の外径を前記フックの内径よりも小さくしたことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の定着装置を備える画像形成装置。
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