[第1の実施形態]
<MFP1の構成>
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像処理装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下、「MFP」と称す)1の電気的構成を示すブロック図である。
MFP1には、CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12、ROM13、操作部15、表示部16、タッチパネル17、メモリカードインターフェース(以下、メモリカードI/Fと称す)18、メモリカード19、読取部20、印刷部21、NCU22、モデム23、USB_I/F24、ネットワークインターフェース(以下、ネットワークI/Fと称する)25が主に設けられている。これらのハードウェアは、バス26を介して互いに接続されている。
CPU10は、フラッシュメモリ11、及びROM13に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータ、或いは、ネットワークI/F25を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御及び、バス26で接続された各部の制御を行う。フラッシュメモリ11は、不揮発性のメモリであって、MFP1の動作を制御する制御プログラム11aなどが格納される。後述する図3、図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)、及び、図8(a)に示す各処理は、制御プログラム11aに従ったCPU10が実行する。
RAM12は、CPU10の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。RAM12には、表示対象ファイルメモリ12a、及び、取得ファイルメモリ12bが設けられている。表示対象ファイルメモリ12aは、メモリカード19に記憶される画像ファイルのうち、表示部16に画像を表示させる(以後、「表示対象」と称す)一の画像ファイルが展開(圧縮されている画像データが非圧縮状態にされ記憶)されるメモリである。表示対象の画像ファイルは、ユーザにより指定される。取得ファイルメモリ12bは、図4(a)に示す画像ファイル表示処理のS220で取得されたファイルを、記憶させるためのメモリである。ROM112は、各種固定値などが格納された書換不能な不揮発性のメモリである。
操作部15は1つ以上のハードキーで構成され、ユーザにより押下されると、対応する電気信号をCPU10へ入力する。表示部16は液晶表示装置であって、入力された電気信号に応じて、各種の表示画面を表示する。タッチパネル17は、表示部16の表示面に重ねて設けられる。本実施形態では静電式のタッチパネルであり、ユーザによりタッチされると、タッチされた領域に対応する電気信号をCPU10へ入力する。以下、表示部16に所定のアイコンが表示された状態において、そのアイコンが表示されている領域に対応する信号が、タッチパネル17からCPU10へ入力される動作を、CPU10がアイコンの選択を受け付ける、と表現する。
メモリカードI/F18は、不揮発性のメモリカード19が装着されるインターフェースであって、メモリカード19に対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。メモリカード19には、MFP1において生成されるJPEG形式の画像ファイルなどが記憶される。メモリカード19は、一例として、SDカード(登録商標)である。
読取部20は、原稿を読み取り、その読み取った原稿の画像データを、CPU10に出力する。CPU10は、読取部20から画像データを受け取ると、JPEG形式の画像ファイルを生成する。印刷部21は、記録用紙に画像を印刷する。
NCU22は、電話回線の制御を行う装置である。モデム23は、ファクシミリ送信時には送信信号を変調し、ファクシミリ受信時には受信した変調信号を復調する。
USB_I/F24は、USBケーブルを介して他の装置を通信可能に接続するための装置であり、周知の装置で構成される。このUSB_I/F24には、例えば、MFP1を駆動するドライバプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す)などを、USBケーブルを介して通信可能に接続できる。
ネットワークI/F25は、図示しないインターネットを介して他の装置と通信を行うための装置であり、周知のネットワークハードウェアがその一例である。
図2は、JPEG形式の画像ファイルにおけるデータ構造の概略を示す図である。図に示すように、JPEG形式の画像ファイルは、付加情報データ領域30と、主画像データ領域32とを有する。主画像データ領域32は、主画像の画像データ本体(以後、「主画像データ」と称す)を格納する領域である。付加情報データ領域30は、主画像の縦横の大きさや、主画像の解像度など、主画像に関する付加情報を格納する領域であり、サムネイル領域31を有する。サムネイル領域31は、主画像の縮小画像に対応する画像データ(以後、「縮小画像データ」と称する)を格納する領域である。付加情報データ領域30、サムネイル領域31、主画像データ領域32などのデータ構造は、Exif規格として、JEIDA(日本電子工業振興協会)により定められている。また、JPEGの以外にも、PDF形式及び、TIFF形式の画像ファイルも、サムネイル領域31と同様のサムネイル領域を有する。
以降、第1、及び第2の実施形態を通して、縮小画像データを格納するサムネイル領域31に、2次元コードデータが格納されている画像ファイルについて、説明する。
<MFP1の動作>
(画像ファイルの作成処理)
以下、図3を用いて、JPEG圧縮処理を説明する。例えば、JPEG圧縮処理が実行されることにより、サムネイル領域31に2次元データが格納されたJPEGファイルは作成される。JPEG圧縮処理は、読取部20に読み取らせた原稿の画像データから、JPEG形式の画像ファイルを生成するための処理である。この処理は、ユーザによって、保存形式としてJPEG形式が指定され、かつ、ビットマップ形式の画像ファイルを、ネットワークI/Fを介して接続された図示しない外部装置へアップロードすることが指定された状態で、読取部20に対して原稿の読み取りが指示された場合に実行される。
まず、CPU10は、読取部20に原稿の読み取りを行わせ(S100)、その読み取りにより得られた原稿の画像データからビットマップ形式の画像ファイルを生成する(S102)。次に、CPU10は、パス入力画面(図示せず)を表示部16に表示させ、そのパス入力画面において、タッチパネル17の操作に基づく、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先(外部装置における記憶領域)を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S104)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S104・No)、CPU10は、処理をS104に戻す。
一方、CPU10がURLの入力を受け付けた場合には(S104・Yes)、CPU10は、S102において生成されたビットマップ形式の画像ファイルを、入力されたURLが示す外部装置の記憶領域へアップロードさせる(S106)。なお、ビットマップ形式の画像ファイルは、MFP1に残される。次に、CPU10は、パス入力画面に入力されたURLを2次元コードデータへ変換する(S108)。パス入力画面に入力されるURLはテキストデータであり、テキストデータから2次元コードデータ(QRコード(登録商標)データ)を生成する方法は、公知技術なので説明を省略する。この技術は、例えば、「濱屋進著、符号理論入門、工学社、2008/7発行」に記載されている。
次に、CPU10は、ビットマップ形式の画像ファイルを、JPEG形式の画像ファイルに変換(圧縮)する(S110)。次に、CPU10は、得られたJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、S108において生成された2次元コードデータを格納し(S112)、そのJPEG形式の画像ファイルをメモリカード19に保存し(S114)、本処理を終了する。
(画像ファイル表示処理)
以下、図4(a)を用いて、画像ファイル表示処理を説明する。画像ファイル表示処理は、CPU10が、メモリカード19が挿入されたことを示す信号がメモリカードI/F18から入力されたと判断すると開始する。
S200では、CPU10は、図示しない画像ファイルの選択画面を表示部16に表示させる。画像ファイルの選択画面は、メモリカード19に格納されている画像ファイルの中から、画像ファイルを1つユーザに指定させるための画面であり、例えば、ファイル名の一覧が昇順に表示されている。さらに、画像ファイルの選択画面は、画像ファイルの表示処理の終了を指示するための終了アイコンも有する。ユーザは、所望のファイルのファイル名のアイコンをタッチすることで、ファイルを選択することができる。また、終了アイコンをタッチすることで、画像ファイルの表示処理の終了を指示することができる。
CPU11は終了アイコンが選択されたと判断すると(S202・Yes)、画像ファイルの表示処理を終了する。一方、終了アイコンが選択されず(S202・No)、画像ファイル名のアイコンが1つ選択されたと判断すると(S204・Yes)、CPU11は、S206へ進む。S206では、CPU10は選択されたアイコンが示す画像ファイル名の画像ファイルを表示対象ファイルメモリ12aに展開する(S206)。そして、S208へ進む。
終了アイコンが選択されず(S202・No)、さらに画像ファイル名のアイコンも選択されていない場合は(S204・No)、CPU10はS202へ戻り、判断を繰り返す。
S208では、CPU10は表示対象ファイルメモリ12aに展開した画像ファイルの付加情報データ領域30を参照し、画像ファイルが、サムネイル領域を備える画像ファイルであるか否かを判断する(S208)。
CPU10が表示対象ファイルメモリ12aに展開した画像ファイルは、サムネイル領域を備える画像ファイル(例えばJPEGファイル)であると判断すると(S208・Yes)、S210へ進む。一方、サムネイル領域を備える画像ファイルではないと判断すると(S208・No)、S238へ進む。
S210では、CPU10は表示対象ファイルメモリ12aに展開した画像ファイルのサムネイル領域に2次元コードが格納されているか否かを判断する(S210)。この技術は周知であり、例えば、携帯電話のバーコード(QRコード(登録商標))リーダ機能などに用いられている。CPU10が、2次元コードが格納されていると判断すると(S210・Yes)、S212へ進む。一方、2次元コードが格納されていないと判断すると(S210・No)、S238へ進む。
S212では、CPU10は、表示対象ファイルメモリ12aに展開した画像ファイルのサムネイル領域に格納されている2次元コードをデコードする。この技術は周知であり、例えば、携帯電話のバーコード(QRコード(登録商標))リーダ機能などに用いられている。そして、S214へ進む。
S214では、CPU10は2次元コードをデコードすることにより得られたデータが、テキストデータであるか否かを判断する(S214)。テキストであると判断する場合は(S214・Yes)、S216へ進む。一方、テキストではないと判断する場合は(S214・No)、S238へ進む。
S216では、CPU10は、2次元コードをデコードすることにより得られたテキストが、URLを含むか否かを判断する。CPU10はURLを含むと判断すると(S216・Yes)、S218へ進む。一方、URLを含まないと判断すると(S216・No)、S228へ進む。
S218では、CPU10はS216で含まれると判断したURLにより指定される領域に記憶されているファイルの要求を送信する(S218)。より具体的には、CPU10は、ネットワークI/F25を制御して、CPU10はS216で含まれると判断したURLを宛先とする、要求を送信させる。そして、S220へ進む。なお、送信させる要求は、HTTP、FTPなど、任意のプロトコルに従う。
S220では、CPU10は、返信されたファイルを取得する(S220)。より具体的には、CPU10は、ネットワークI/F25が受信した、要求に対する返信に含まれるファイルを読出し、取得ファイルメモリ12bに記憶させる。そして、S222へ進む。
S222では、取得ファイルメモリ12bに記憶したファイルに含まれるファイル構造を示すデータを解析し、ファイルが画像ファイルであるか、否かを判断する。画像ファイルであると判断する場合は(S220・Yes)S224へ進み、画像ファイルではないと判断する場合は(S220・No)、S232へ進む。
S224では、CPU10は、取得ファイルメモリ12bに記憶した画像ファイルと、表示対象ファイルメモリ12aに展開したファイルとは、似た画像データを格納しているか否かを判断する。2つの画像が類似か否かを判断する技術は、例えば特願2008−242575号公報などに記載されており、周知であるため、詳細な説明は省略する。
CPU10が、似た画像データを格納していると判断すると(S224・Yes)、S230へ進む。一方、似た画像データを格納していないと判断すると(S224・No)、S226へ進む。
S232では、CPU10は、図4(b)に示す問い合わせ画面を表示する。問い合わせ画面は、S220で取得したファイルをメモリカード19に記憶させる指示を入力するアイコン200及び、S220で取得したファイルをメモリカード19に記憶させない指示を入力するアイコン202が表示されている。
CPU10は、S232で表示した問い合わせ画面において、アイコン200及びアイコン202のいずれが選択されたかにより、メモリカード19にファイルを記憶させる指示を受け付けたか、記憶させない指示を受け付けたかを判断する(S234)。記憶させる指示を受け付けたと判断する場合は(S234・Yes)、S236へ進み、記憶させない指示を受け付けたと判断する場合は(S234・No)、S238へ進む。
S236では、CPU10は、取得ファイルメモリ12bに記憶されているファイルを、メモリカード19に記憶させる。なお、メモリカード19は、MFP1から着脱可能である。そこで、S236が実行された後、メモリカード19を、他の装置に装着すれば、S236でメモリカード19に記憶させたファイルを他の装置で印刷させたり、表示させたりすることができる。
S228、S226、S230、S238に示す、テキストを含む表示処理、非類似画像表示処理、類似画像表示処理、及び、通常の表示処理は、それぞれ、サブルーチンとなっている。これらの詳細は、図7(a)、図5(a)、図6(a)、及び図8(a)を用いて後述する。
(非類似画像表示処理)
非類似画像表示処理を、図5(a)を用いて説明する。まず、S300では、CPU10は、表示対象ファイルメモリ12aに展開した画像ファイルの、主画像データ領域32に記憶されている画像データのピクセルを、間引くことでサムネイル画像データを作成する。そして、S302へ進む。
S302では、CPU10は取得ファイルメモリ12bに記憶した画像ファイルのサムネイル画像データを、S300と同様の方法で作成する。そして、S304へ進む。
S304では、CPU10は、非類似画像表示画面を表示部16に表示させる(S304)。ここで、図5(b)を用いて、非類似画像表示画面について説明する。アイコン300は、S300で作成された、サムネイル画像データに基づき表示されるサムネイル画像を示すアイコンである。アイコン302は、S302で作成された、サムネイル画像データに基づき表示されるサムネイル画像を示すアイコンである。
アイコン304は、メモリカード19に記憶されている画像ファイルの印刷を指示するアイコンである。アイコン304がユーザにより選択された場合は、表示対象ファイルメモリ12aに記憶されている画像ファイルが印刷される。
アイコン306は、S220で取得した画像ファイルの印刷を指示するアイコンである。アイコン306がユーザにより選択された場合は、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルが印刷される。
アイコン308は、ダウンロードした画像ファイルのメモリカードへの記憶を指示するアイコンである。アイコン308がユーザにより選択された場合は、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルは、メモリカード19へ記憶される。
アイコン310は、終了を指示するアイコンである。アイコン310がユーザにより選択された場合は、図5(a)に示す処理は終了される。
このように、非類似画像表示画面では、メモリカード19に記憶されている画像ファイルと、メモリカード19に記憶されている画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている2次元コードをエンコードして得られたURLにより指定される領域に記憶されている画像ファイルと、のいずれの画像ファイルのサムネイル画像も表示する。さらに、2つの画像ファイルのいずれの印刷も、受け付けることができる。
図5(a)に戻り説明する。S306ではCPU10は、表示部16に非類似画像表示画面を表示させた状態において、いずれの指示が選択されたかを判断する(S306)。すなわち、アイコン304、306、308、及び、310のうちいずれが選択されたかを判断する。アイコン304が選択された、すなわち、メモリカード19に記憶されている画像ファイルの印刷が指示されたと判断する場合は(S306、メモリカード内の画像ファイルの印刷)S310へ進む。アイコン306が選択された、すなわち、ダウンロードした画像ファイルの印刷が指示されたと判断する場合は(S306・ダウンロードした画像ファイルの印刷)、S312へ進む。アイコン308が選択された、すなわち、ダウンロードした画像ファイルのメモリカードへの記憶が指示されたと判断する場合(S306・メモリカードへの記憶)、S308へ進む。そして、アイコン310が選択されたと判断する場合、すなわち、終了が指示されたと判断する場合(S306・終了)は、図5(a)に示す処理を終了し、図4(a)に示す処理へリターンする。
S308では、CPU10は、ダウンロードした画像ファイル、すなわち、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルを、メモリカード19に記憶させる。そして、S304へ進む。
S310では、CPU10は、表示対象ファイルメモリに記憶されている画像ファイルを、印刷部21を制御し、印刷させる(S310)。そして、S306へ進む。
S312では、CPU10は、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルを、印刷部21を制御し、印刷させる(S312)。そして、S306へ進む。
(類似画像表示処理)
類似画像表示処理を、図6(a)を用いて説明する。なお、図5(a)と同一のステップには、同一の符号を付し、説明を省略する。S400では、CPU10は、表示対象ファイルメモリ12aに展開したファイルの主画像データ領域に記憶されている画像データの画素を、間引くことでサムネイル画像データを作成する(S400)。そして、S402へ進む。S402では、CPU10は表示部16に類似画像表示画面を表示させる。ここで、類似画像表示画面について、図6(b)を用いて説明する。図5(b)に示す非類似画像表示画面と同一のアイコンには、同一の番号を付して説明を省略する。
アイコン312は、より高画質な画像ファイルの印刷を指示するアイコンである。アイコン312がユーザにより選択された場合は、表示対象ファイルメモリ12aに記憶された画像ファイルと、取得ファイルメモリ12bと、に記憶された画像ファイルのうち、より高画質な画像データが主画像データ領域32に格納されている画像ファイルの印刷が行われる。
アイコン314は、より低画質な画像ファイルの印刷を指示するアイコンである。アイコン312がユーザにより選択された場合は、表示対象ファイルメモリ12aに記憶された画像ファイルと、取得ファイルメモリ12bと、に記憶された画像ファイルのうち、より低画質な画像データが主画像データ領域32に格納されている画像ファイルの印刷が行われる。
ここで、CPU10が、2つの画像ファイルのうち、いずれがより高画質であるかを判断する方法の一例を説明する。比較する2つの画像がいずれもJPEGである場合は、CPU10は付加情報データ領域30を参照し、より解像度の高い主画像データを格納している画像ファイルを判断する。そして、より、解像度が高い主画像データを格納している画像ファイルを、より高画質な画像ファイルであると判断する。また、JPEGと、BMPのように、異なるファイル形式の画像ファイルを比較する場合は、CPU10は圧縮がされていない方のファイル形式の画像ファイル(この場合はBMP)のほうが、高画質であると判断する。
アイコン316は、ダウンロード画像をメモリカード19に記憶することを指示するアイコンである。アイコン316がユーザにより選択された場合は、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルが印刷される。また、表示対象ファイルメモリ12aに記憶された画像ファイルと、取得ファイルメモリ12bと、に記憶された画像ファイルのうち、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルの方が高画質である場合は、アイコン316はその旨を表示する。本実施形態では、アイコン316に含まれる“高画質”という表示が、該当する。なお、表示対象ファイルメモリ12aに記憶された画像ファイルと、取得ファイルメモリ12bと、に記憶された画像ファイルのうち、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルの方が低画質である場合は、例えば、“低画質”という表示を行う。
このように、類似画像表示画面では、メモリカード19に記憶されている画像ファイルと、メモリカード19に記憶されている画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている2次元コードをエンコードして得られたURLにより指定される領域に記憶されている画像ファイルと、のいずれの画像ファイルの印刷も、受け付けることができる。さらに、類似画像表示画面では、これら2つの画像を画質がより高い画像ファイル、画質がより低い画像ファイルとして、区別して選択を受け付ける。そのため、ユーザは、2つの画像がそれぞれ、メモリカード19に記憶されていた画像ファイルか、MFP1が、インターネットを介して他の装置から取得した画像ファイルか、を気にすることなく、画質により画像ファイルを選択することができる。しかし、2つの画像は類似しているため、サムネイル画像は、メモリカード19に記憶されている画像ファイルのもののみが表示される。
また、類似画像表示画面では、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルを、メモリカード19に記憶させる指示を受け付けることができる。その際、指示を受け付けるアイコンには、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルが、表示対象ファイルメモリ12aに記憶されている画像ファイルより、高画質か低画質かを示す情報が表示される。そのため、ユーザは、アイコンの表示により、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルを、メモリカード19に記憶させるか否かの判断をしやすくなる。
図6(a)に戻り説明する。S404では、CPU10は、表示部16に類似画像表示画面を表示させた状態において、いずれの指示が選択されたかを判断する(S404)。すなわち、アイコン312、314、316、及び、310のうちいずれが選択されたかを判断する。
CPU10が、アイコン312を受け付けた、すなわち、低画質画像ファイルの印刷が指示されたと判断した場合(S404・低画質画像ファイルの印刷)、S406へ進む。
CPU10が、アイコン314を受け付けた、すなわち、高画質画像ファイルの印刷が指示されたと判断した場合(S404・高画質画像ファイルの印刷)、S408へ進む。
CPU10が、アイコン316を受け付けた、すなわち、ダウンロード画像の記憶が指示されたと判断した場合(S404・メモリカードへの記憶)、CPU10は、S308へ進む。
S406では、CPU10は、表示対象ファイルメモリ12aに記憶されている画像ファイルと、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルのうち、より低画質な画像ファイルの印刷を、印刷部21に指示する(S406)。そして、S404へ進む。
S408では、CPU10は、表示対象ファイルメモリ12aに記憶されている画像ファイルと、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルのうち、より高画質な画像ファイルの印刷を、印刷部21に指示する(S406)。そして、S404へ進む。
(テキストを含む表示処理)
テキストを含む表示処理を、図7(a)を用いて説明する。なお、図5(a)と同一のステップには、同一の符号を付し、説明を省略する。
S500では、CPU10は、テキストを含む表示画面を表示部16に表示させる。ここで、テキストを含む表示画面について、図7(b)を用いて説明する。図5(b)に示す非類似画像表示画面と同一のアイコンには、同一の番号を付して説明を省略する。アイコン312は、図4のS212で、2次元コードをデコードすることで得られたテキストデータを示すアイコンである。
このように、テキストを含む表示画面では、メモリカード19に記憶されている画像ファイルの印刷を受け付けることができる。さらに、メモリカード19に記憶されている画像ファイルのサムネイル画像と、画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている2次元コードをエンコードして得られたテキストを示すアイコンの両方を表示する。
図7(a)に戻り説明する。S502では、CPU10は、表示部16にテキストを含む表示画面を表示させた状態において、いずれの指示が選択されたかを判断する(S502)。すなわち、アイコン304、及び310のうちいずれが選択されたかを判断する。
アイコン304が選択された、すなわち、メモリカード19に記憶されている画像ファイルの印刷が指示されたと判断する場合は(S502、メモリカード内の画像ファイルの印刷)S308へ進む。そして、アイコン310が選択されたと判断する場合、すなわち、終了が指示されたと判断する場合は、図5(a)に示す処理を終了し、図4(a)に示す処理へリターンする。
(通常の表示処理)
通常の表示処理を、図8(a)を用いて説明する。なお、図5(a)、図7(a)と同一のステップには、同一の符号を付し、説明を省略する。
S600では、CPU10は、通常の表示画面を表示部16に表示させる。ここで、通常の表示画面を、図8(b)に示す。通常の表示画面は、アイコン300、アイコン304、及びアイコン310を含む。
このように、通常の表示画面では、メモリカード19に記憶されている画像ファイルの印刷を受け付けることができる。さらに、メモリカード19に記憶されている画像ファイルのサムネイル画像を表示する。
[第2の実施形態]
次に、図9、図10、図11、及び、図12を参照して、第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、MFP1が、スキャナ機能によって原稿を読み取った場合に、JPEG形式で保存する読み取り画像の画像ファイルのサムネイル領域31に、対応するビットマップ形式の画像ファイルの格納位置を示す2次元コードデータを格納した。これに対し、第2の実施形態では、PCに保存されているJPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化する一方で、圧縮後の画像ファイルのサムネイル領域31に、圧縮元(圧縮前)の画像ファイルの格納位置を示す2次元コードデータを格納する。なお、第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
<PC100の構成>
図9は、PC100の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態のPC100は、内蔵のハードディスクドライブ(以下、「HDD」と称す)113に保存されているJPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化する場合に、圧縮前の画像ファイル(即ち、HDD113に保存されていた画像ファイル)をサーバ500へアップロードできるように構成されている。その上で、本実施形態のPC100は、上述したMFP1と同様に、サーバ500にアップロードした圧縮前の画像ファイルの格納位置を示す2次元コードデータを、圧縮後のJPEG形式の画像ファイルの中に付加情報として格納するように構成されている。よって、PC100以外の他の装置(例えば、MFP1)であっても、HDD13に保存されている圧縮後の画像ファイルから、圧縮前の画像ファイルをサーバ500からダウンロードできる。
PC100には、CPU110、ROM111、RAM112、HDD113、メモリカードI/F118、USB_I/F124、ネットワークI/F125が主に設けられている。これらのハードウェアは、バス126を介して互いに接続されている。バス126には、外付けのキーボードやマウスなどの入力装置115や、LCD(Liquid Crystal Monitor)116が接続される。
CPU110は、ROM111やHDD113に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータに従って、PC100が有している各部の制御及び、バス126と接続された各部の制御を行う。ROM112は、PC100の動作を制御するためのプログラムなどが格納された書換不能な不揮発性のメモリである。RAM112は、CPU110の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。
HDD113は、書換可能な不揮発性の記憶装置であり、各種プログラム113aを格納する。各種プログラム113aは、ユーザによってインストールされた各種アプリケーションプログラムや、ドライバプログラムなどを含んで構成される。後述する図10、図11、及び図12のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。また、MFP1を制御するためのドライバプログラムが各種プログラム113aとしてインストールされた場合には、USB_I/F124を介して接続されたMFP1の各機能(例えば、スキャナ機能)をPC100から制御できる。また、HDD113は、ファイルメモリ113b有する。ファイルメモリ113bは、ユーザが記憶させた(保存した)、画像ファイル等のファイルを記憶する領域である。
メモリカードI/F118は、上述したメモリカードI/F18と同様の装置であり、装着されたメモリカード19に対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。USB_I/F124は、例えば、USBケーブルを介してMFP1を通信可能に接続できる。ネットワークI/F125は、上述したネットワークI/F25と同様の装置であり、インターネット200を介して、サーバ500に接続される。
<PC100の動作>
(ファイル軽量化処理)
図10は、PC100のCPU110が実行するファイル軽量化処理を示すフローチャートである。ファイル軽量化処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、JPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化するための処理である。この処理は、画像ファイルの軽量化(圧縮)が指定され、かつ、圧縮前の画像ファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のJPEG形式の画像ファイルが選択(指定)された場合に実行される。
まず、JPEG形式の画像ファイルが未選択であれば(S701・No)、CPU110は、処理をS701に戻す。一方、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、ユーザによる、1のJPEG形式の画像ファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S701・Yes)、CPU110は、パス入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、そのパス入力画面において、入力装置115の操作に基づく、圧縮前の画像ファイルのアップロード先を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S702)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S702・No)、CPU110は、処理をS702に戻す。
一方、CPU110がURLの入力を受け付けた場合には(S702・Yes)、CPU110は、ユーザにより選択された圧縮前の画像ファイルを、入力されたURLが示すサーバ500の格納位置へアップロードさせる(S703)。なお、ユーザにより選択された圧縮前の画像ファイルは、PC100に残される。次に、CPU110は、パス入力画面に入力されたURLを2次元コードデータへ変換する(S704)。
次に、CPU110は、PC100に残されている、JPEG形式の画像ファイルの画像のピクセルを間引くことによりファイルの圧縮(変換)を行う(S705)。次に、CPU110は、圧縮後の画像ファイル(JPEG形式の画像ファイル)のサムネイル領域31に、S704において生成された2次元コードデータを格納し(S706)、その画像ファイルをファイルメモリ113bに保存して(S707)、本処理を終了する。
本実施形態のファイル軽量化処理によれば、圧縮後のJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、圧縮前の画像ファイルのアップロード先を示す2次元コードデータが格納される。よって、上述した第1実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、MFP1)であっても、圧縮後の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている2次元コードデータに基づき、対応する圧縮前の画像ファイルを、サーバ500から容易にダウンロードできる。
(マスタデータップロード処理)
次に、図11を参照して、マスタデータップロード処理について説明する。マスタデータップロード処理では、PCに保存されているファイルを、PDF形式のファイルに変換する一方で、変換元(変換前)のファイルをマスタデータとしてサーバにアップロードする。上述した通り、JPEG形式の画像ファイルはサムネイル領域31を有するが、PDF形式のファイルも同様のサムネイル領域を有する。本実施形態では、変換して得られたPDF形式のファイルのサムネイル領域に、変換元の画像ファイルの格納位置を示す2次元コードデータを格納する。なお、第3実施形態において、上述した各実施形態(第1,第2実施形態)と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
図11は、PC100のCPU110が実行するマスタデータップロード処理を示すフローチャートである。マスタデータップロード処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、ユーザが選択した1のファイルをPDF形式のファイルに変換するとともに、変換元のファイルを、マスタデータとして、サーバ500へアップロードする処理である。なお、図11のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。本処理は、選択(指定)されたファイルをPDF形式に変換することが指定され、かつ、変換前のファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のファイルが選択(指定)された場合に実行される。
まず、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、PDF形式のファイルに変換する対象のファイルが未選択であれば(S801・No)、CPU110は、処理をS801に戻す。一方、変換対象となる1のファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S801・Yes)、CPU110は、パス入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、そのパス入力画面において、入力装置115の操作に基づく、変換元のファイルのアップロード先を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S802)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S802・No)、CPU110は、処理をS802に戻す。
一方、CPU110がURLの入力を受け付けた場合には(S802・Yes)、CPU110は、ユーザにより選択されたファイル(即ち、変換元のファイル)を、マスタデータとして、入力されたURLが示すサーバ500の格納位置へアップロードさせる(S803)。なお、ユーザにより選択された変換元のファイルは、PC100に残される。次に、CPU110は、パス入力画面に入力されたURLを2次元コードデータへ変換する(S804)。
次に、CPU110は、PC100に残されている変換元のファイル(即ち、ユーザにより選択されたファイル)を、PDF形式のファイルに変換する(S805)。次に、CPU110は、変換により得られたPDF形式のファイルのサムネイル領域(図示せず)に、S804において生成された2次元コードデータを格納し(S806)。サムネイル領域に2次元コードデータが格納された変換後のファイルを、ファイルメモリ113bに保存して(S807)、本処理を終了する。
本実施形態のマスタデータップロード処理によれば、変換後のファイル(PDF形式のファイル)のサムネイル領域に、マスタデータ(即ち、変換元のファイル)のアップロード先を示す2次元コードデータが格納される。よって、上述した第1及び第2実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、MFP1)であっても、変換後のファイルのサムネイル領域に格納されている2次元コードデータに基づき、マスタデータを、サーバ500から容易にダウンロードできる。
(ファイル配布処理)
次に、図12を参照して、ファイル配布処理ついて説明する。このファイル配布処理では、PCに保存されているファイルをPDF形式のファイルに変換して、他の装置へ配布する。このとき、変換元(変換前)のファイルを自装置内に残しておき、自装置内における変換元のファイルの格納位置)を示す情報を2次元コード化し、得られた2次元コードデータを、変換により得られたPDF形式のファイル(即ち、配布用のファイル)のサムネイル領域に格納する。
図12は、PC100のCPU110が実行するファイル配布処理を示すフローチャートである。ファイル配布処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、ユーザが選択した1のファイルからPDF形式のファイルに変換し、他の装置へ配布する処理である。なお、図12のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。本処理は、ファイルを他の装置へ配布することが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のファイルが選択(指定)された場合に実行される。
まず、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、配布対象とするファイルが未選択であれば(S901・No)、CPU110は、処理をS901に戻す。一方、配布対象とする1のファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S901:Yes)、CPU110は、選択されたファイルの格納位置のパスを取得し、取得したパスを2次元コードデータへ変換する(S902)。
次に、CPU110は、ユーザにより選択されたファイルから、PDF形式のファイルを生成する(S903)。なお、S903では、変換元のファイル(即ち、ユーザにより選択されたファイル)は、格納位置を変更することなくPC100に残す。次に、CPU110は、配布用ファイルとして生成されたPDF形式のファイルのサムネイル領域(図示せず)に、S902において生成された2次元コードデータを格納する(S904)。
次に、CPU110は、配布先入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、その配布先入力画面において、配布用ファイルの配布先を示す情報(例えば、インターネット200に接続される図示されない別のPCのメールアドレスなど)の入力を受け付ける(S905)。このとき、配布先入力画面に、配布先が入力されていなければ(S905:・No)、CPU110は、処理をS905に戻す。一方、CPU110が配布先の入力を受け付けた場合には(S905:Yes)、CPU110は、サムネイル領域に2次元コードデータが格納された配布用のファイルを、入力された配布先に配布して(S906)、本処理を終了する。
上述した本実施形態のファイル配布処理によれば、配布用に変換されたPDF形式のファイルのサムネイル領域に、変換元のファイルの格納位置(本実施形態では、ファイルメモリ113bにおける当該ファイルの格納位置)を示す2次元コードデータが格納される。よって、PC100以外の装置(例えば、インターネット200に接続される図示されない別のPC)は、PC100から配布されたファイルのサムネイル領域に格納されている2次元コードデータに基づき、変換元のファイルの格納位置を容易に取得できるので、PC100以外の装置であっても、変換元のファイルをPC100から取得することが可能となる。
[変形例]
第1の実施形態の図5(a)に示す非類似画像表示処理において、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルが、サムネイル領域31を備える画像ファイルであり、かつ、サムネイル領域31に主画像データのサムネイル画像が格納されている場合は、S302を実行しなくてもよい。その場合、CPU10は、非類似画像表示画面において、アイコン302には、サムネイル領域31に格納されているサムネイル画像を表示させる。
第1の実施形態の図6(a)に示す類似画像表示処理のS400では、表示対象ファイルメモリ12aに記憶されている画像ファイルのサムネイル画像を作成することに代えて、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルのサムネイル画像を作成する構成としてもよい。さらに、取得ファイルメモリ12bに記憶されている画像ファイルが、サムネイル領域31を備える画像ファイルであり、かつ、サムネイル領域31に主画像データのサムネイル画像が格納されている場合は、S400を実行しなくてもよい。その場合、CPU10は、類似画像表示画面において、アイコン302には、サムネイル領域31に格納されているサムネイル画像を表示させる。
第1の実施形態において、図4(a)に示す画像ファイル表示処理はメモリカード19に記憶されている画像ファイルに対して実行されていた。しかし、ネットワークI/F25を介して外部装置から受信した画像ファイルに対して実行されてもよい。その場合は、図4(a)は、ネットワークI/Fから、画像ファイルを受信したことを示す信号が入力されたと、CPU10が判断すると開始する。
また、上記第1、2実施形態では、操作部(タッチパネル17や、入力装置115など)の操作に基づいて、URLをパス入力画面(図示せず)に入力することにより、ファイルのアップロード先を指定する構成としたが、アップロード先の装置のフォルダ階層を選択可能に表示された場合に、ファイルの保存を所望するフォルダを操作部の操作によって選択することにより、アップロード先を指定する構成としてもよい。あるいは、外部装置から取得したURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する構成としてもよい。なお、この場合、URLの提供元となる外部装置は、ファイルのアップロード先となる外部装置であっても、そうでない外部装置であってもよい。また、メモリカード19やHDD113などに、事前に記憶されているURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する構成としてもよい。
第1、第2の実施形態では、情報処理装置の一例として、MFP1又はPC100を説明したが、プリンタ、スキャナ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット端末、デジタルカメラなど各種の装置も情報処理装置の一例となり得る。即ち、これらの装置において、装置内又はメモリカードなどに保存されている第1のファイル、又は、第1のファイルを生成するための画像データ(例えば、読み取りデータや、撮像データ)から、第1のファイルと同じファイル形式又は異なるファイル形式の第2のファイルを生成した場合に、生成した第2のファイルのサムネイル領域31に2次元コードデータを格納してもよい。
上記第1実施形態では、MFP1を情報処理装置として例示したが、上記第2〜第4実施形態と同様に、PC100を情報処理装置として用いてもよい。その場合には、PC100のUSB_I/F124を介して接続されるMFP1のスキャナ機能や、スキャナで原稿の読み取りを行い、その画像データを上述したJPEG圧縮処理(図3参照)により処理すればよい。また、上記実施形態では、PC100を情報処理装置として例示したが、上記第1実施形態と同様に、MFP1を情報処理装置として用いてもよい。また、上記第2〜第4実施形態では、HDD113(ファイルメモリ113b)に保存されているファイルを圧縮元又は変換元のファイルとしたが、メモリカード19などの外部メディアや、外付けのHDDなどに保存されているファイルを圧縮元又は変換元のファイルとして使用することは当然可能である。
上記各実施形態では、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31、又は、PDF形式のファイルのサムネイル領域に、2次元コードデータを格納する構成とした。サムネイル領域を有するファイル形式であれば、JPEG形式又はPDF形式に限らず、本発明を適用可能である。例えば、サムネイル領域31と同様のサムネイル領域を有するTIFF形式の画像ファイルも、本発明に適用できる。
上記各実施形態では、2次元コードの一例として、QRコード(登録商標)を説明したが、他の種類のコードを用いても良い。
なお、図4及び図10のメディアプリント処理では、JPEG形式の画像ファイルを例示して説明したが、付加情報データ領域又はサムネイル領域を有するファイル形式であれば、同様の処理を適用できる。