JP5811350B2 - ローターの製造方法 - Google Patents

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本発明は、回転軸に回転力を発生させる電動機のローターの製造方法、及びローターに関する。
図11は、電動機101の回転軸103、ローター105、ステーター107、及びハウジング109を示している。ローター105は、複数のスリット111が形成されたローターコア113と、複数のスリット111に射出成形された磁石115とを備える。図12(a)は、可塑性樹脂をバインダとして射出成形機から供給される磁石115の材料が、スプール117、ランナー119、及びゲート121を経て複数のスリット111に充填される工程を示している。ローターコア113の挿入されるインサート成形金型の図示は省略されている。符号104は回転軸103の挿通される軸孔を指している。
磁石115の材料は、スリット111の内側で硬化し、帯磁されることにより永久磁石となる。射出成形された直後の磁石115はローターコア113に密着するが、ローターコア113と磁石115とは熱膨張率に差があるので、ローター105の冷却が進行すると両者の密着は弱くなる。そこで、磁石115がスリット111の内側から矢印Sで指した軸方向へ離脱するのを規制するために、図12(b)に示すように、ローターコア113の端面123に板状の保持部材125が取り付けられる。
しかしながら、保持部材125をローターコア113にビス、又はリベット等を用いて固定する手間が煩雑である。更に、ローターコア113にビス、又はリベット等の下孔を加工するコストが余計に嵩むことになり、また下孔は磁石115の発生する磁界を乱す原因にもなる。
特開2004−336831号公報 特開2006−180677号公報
本発明の目的とするところは、磁界を良好に発生でき、しかも製造工程を簡素化することのできるローターの製造方法、及びローターを提供することにある。
本発明は、電動機の回転軸の軸方向に複数のスリットが貫かれ前記軸方向の端面を有するローターコアを準備し、前記複数のスリットに磁石を射出成形し、前記ローターコアの端面に、前記複数のスリットに射出成形された磁石を連結する保持部材を射出成形するローターの製造方法であって、射出成形機から可塑性樹脂をバインダとする磁石がキャビティーに供給されるインサート成形金型を準備し、前記ローターコアを前記キャビティーに挿入する工程と、前記射出成形機から供給される磁石が、前記キャビティーの前記ローターコアの端面に隣接する領域を通過し、前記ローターコアの複数のスリットに充填される工程と、前記射出成形機から供給される磁石が、前記保持部材を成形する材料として前記キャビティーの前記領域を満たす工程とからなり、 前記複数のスリットが相互に前記回転軸の径方向に間隔を空けて配置され、前記キャビティーの前記領域が、前記射出成形機から供給される磁石を前記径方向に導くことを特徴とする
また、本発明は、電動機の回転軸の軸方向に複数のスリットが貫かれ前記軸方向の端面を有するローターコアを準備し、前記複数のスリットに磁石を射出成形し、前記ローターコアの端面に、前記複数のスリットに射出成形された磁石を連結する保持部材を射出成形するローターの製造方法であって、 射出成形機から可塑性樹脂をバインダとする磁石がキャビティーに供給されるインサート成形金型を準備し、前記ローターコアを前記キャビティーに挿入する工程と、前記射出成形機から供給される磁石が、前記キャビティーの前記ローターコアの端面に隣接する領域を通過し、前記ローターコアの複数のスリットに充填される工程と、前記射出成形機から供給される磁石が、前記保持部材を成形する材料として前記キャビティーの前記領域を満たす工程とからなり、前記複数のスリットが相互に前記回転軸の回転方向に間隔を空けて配置され、前記キャビティーの前記領域が、前記射出成形機から供給される磁石を前記回転方向に導くことを特徴とする
また、本発明は、電動機の回転軸の軸方向に複数のスリットが貫かれ前記軸方向の端面を有するローターコアを準備し、前記複数のスリットに磁石を射出成形し、前記ローターコアの端面に、前記複数のスリットに射出成形された磁石を連結する保持部材を射出成形するローターの製造方法であって、射出成形機から可塑性樹脂をバインダとする磁石がキャビティーに供給されるインサート成形金型を準備し、前記ローターコアを前記キャビティーに挿入する工程と、前記射出成形機から供給される磁石が、前記キャビティーの前記ローターコアの端面に隣接する領域を通過し、前記ローターコアの複数のスリットに充填される工程と、前記射出成形機から供給される磁石が、前記保持部材を成形する材料として前記キャビティーの前記領域を満たす工程とからなり、前記複数のスリットが相互に前記回転軸の回転方向に間隔を空けて配置され、前記キャビティーの前記領域が、前記射出成形機から供給される磁石を、前記電動機の回転軸の周りで環形に流れるように導くことを特徴とする。
また、本発明は、前記本発明において、前記インサート成形金型が、前記キャビティーの領域にゲートを形成され、前記ゲートは、前記径方向に相互に間隔を空けて配置された複数のスリットのうち最も前記径方向の外側のスリットに向けて、前記射出成形機から供給される磁石を前記キャビティーに導入することを特徴とする。
また、本発明は、前記インサート成形金型が、前記キャビティーの領域にゲートを形成され、前記ゲートは、前記径方向に相互に間隔を空けて配置された複数のスリットのうち最も前記径方向の外側のスリットに向けて、前記射出成形機から供給される磁石を前記キャビティーに導入することを特徴とする。
また、本発明は、電動機の回転軸の軸方向に複数のスリットを貫かれ前記軸方向の端面を有するローターコアと、前記複数のスリットにそれぞれ充填された複数の磁石と、前記ローターコアの端面に配置され前記複数の磁石を連結する保持部材とを備えるローターであって、前記複数のスリットが相互に前記回転軸の径方向に間隔を空けて配置され、前記保持部材が前記複数の磁石を横切る方向に延びることを特徴とする。
また、本発明は、前記保持部材が前記回転軸を中心に前記回転軸の径方向に放射状に延びることを特徴とする。また、本発明は、前記保持部材が前記回転軸の回転方向に延びることを特徴とする。また、本発明は、前記保持部材が前記電動機の回転軸の周りで環形に延びることを特徴とする。
本発明のローターの製造方法によれば、射出成形機から可塑性樹脂をバインダとして供給される磁石の材料(以下で単に「磁石」と記す。)をローターコアの複数のスリットに充填し、キャビティーのローターコアの端面に隣接する領域を満たす磁石によって保持部材を成形することができる。このため、インサート成形金型のキャビティー内で、複数のスリットに充填された磁石と保持部材とを一体に成形できるので、保持部材をローターコアに固定する手間を省くことができる。しかも、本発明のローターの製造方法、及びそれにより製造されるローターは、ローターコアに保持部材を取り付けるためのビス、又はリベット等が不要であり、これらの下孔をローターコアに加工しなくて済むので、ローターの磁石が発生する磁界を良好に保つことができる。
更に、本発明のローターの製造方法によれば、キャビティーのローターコアの端面に隣接する領域が、射出成形機から供給される磁石を回転軸の径方向に導くので、相互に径方向に間隔を空けて配置された複数のスリットに磁石を一様に充填することができる。これにより製造される本発明のローターは、回転軸を中心に径方向に放射状に延びる保持部材を備え、複数のスリットに射出成形された磁石が所望の磁界を発生することができる。
或いは、キャビティーのローターコアの端面に隣接する領域が、射出成形機から供給される磁石を回転軸の軸方向に導くので、相互に回転方向に間隔を空けて配置された複数のスリットに磁石を一様に充填することができる。これにより製造される本発明のローターは、回転軸の回転方向に延びる保持部材、又は環形に延びる保持部材を備え、複数のスリットに射出成形された磁石が所望の磁界を発生することができる。
また、ローターコアの端面に接触する空気は、ローターの回転するときに回転軸の回転方向、又は環形に延びる保持部材に沿って流れることになる。このため、本発明のローターによれば、保持部材の受ける空気抵抗を少なくできる分、電動機の効率を改善することができる。
更に、本発明のローターの製造方法によれば、相互に径方向に間隔を空けて配置された複数のスリットのうち最も径方向の外側のスリットに向けて磁石をゲートからキャビティーへ案内することができる。これにより、大きさを互いに違える複数のスリットに磁石を一様に充填し、上記の効果を達成することができる。
本発明の実施形態に係るローターの製造工程を示す断面図。 本発明の実施形態に係るローターの断面図。 (a)は本発明の実施例1に係るローターの製造に使用したインサート成形金型の固定金型の正面図、(b)はその変形例の正面図。 本発明の実施形態に係るローターの製造に使用したインサート成形金型の固定金型を示す断面図。 本発明の実施例1に係るローターの要部を示す斜視図。 (a)は本発明の実施例2に係るローターの製造に使用したインサート成形金型の固定金型の正面図、(b)はその変形例の正面図。 本発明の実施例2に係るローターの要部を示す斜視図。 (a)は本発明の実施例3に係るローターの製造に使用したインサート成形金型の固定金型の正面図、(b)はその変形例の正面図。 本発明の実施例3に係るローターの製造に使用したインサート成形金型の固定金型の更なる変形例の正面図。 本発明の実施例3に係るローターの要部を示す斜視図。 従来例のローターを備える電動機の断面図。 (a)は従来例のローターを製造する一の工程を示す断面図、(b)はその他の工程を示す断面図。
本発明の実施形態に係るローターの製造方法について説明する。従来の技術として既述の要素には、その図示の有無に関わらず、引き続き同じ呼称を用いるものとする。また、以下に記す軸方向、径方向、及び回転方向は電動機の回転軸に基づいている。
図1は、複数のスリット1が軸方向に貫かれ軸方向の両方の端面3,5を有するローターコア7と、このローターコア7をキャビティー9に挿入されたインサート成形金型11とを示している。ローターコア7は、強磁性体から成る複数枚のコアシートを軸方向に積層したものである。インサート成形金型11は、射出成形機に固定される固定金型13と、固定金型13に対して軸方向に進退される可動金型15とを備える。
固定金型13は、キャビティー9の奥端をローターコア7の一方の端面3に隣接する領域17とし、ローターコア7の端面3に対して凹んだ形状としている。可動金型15は、キャビティー9の奥端をローターコア7の他方の端面5に隣接する領域25とし、ローターコア7の端面5に対して凹んだ形状としている。
以下で、図面は特に断らない限り図1,2を参照するものとし、ローターコア7がキャビティー9に挿入された状態のインサート成形金型11について説明する。また、スプール19、ランナー21、及びゲート23が固定金型13に形成されている点を除き、可動金型15のキャビティー9の形態は固定金型13と同様であるので、可動金型15の図示を省略し固定金型13のキャビティー9に注目する。
インサート成形金型11のスプール19には、射出成形機のインジェクターが当接される。このインジェクターから供給される可塑性樹脂をバインダとする磁石の材料(以下で単に「磁石」と記す。)は、ランナー21、ゲート23、及び固定金型13の領域17を通過し、ローターコア7の複数のスリット1にそれぞれ充填される。この過程で、固定金型13の領域17が磁石によって満たされる。更に、スリット1に充填される磁石はローターコア7の他方の端面5に達し、この磁石によって可動金型15の領域25が満たされる。
磁石の硬化を待って、インサート成形金型11を型開きし、インサート成形金型11から図2に示すローター27を取り出す。上記の領域17,25を満たした磁石は保持部材29となる。続いて、ローター27の磁石31を帯磁させることにより、所望の磁界をローター27の周りに発生させることができる。また、保持部材29は、複数のスリット1に交差するよう延びる形状であり、複数のスリット1に充填された磁石31を相互に連結するので、磁石31がローターコア7に対して軸方向に離脱するのを規制することができる。
また、以上に述べたローターの製造方法によれば、キャビティー9の内側で、ローターコア7の総てのスリット1に充填された磁石31と保持部材29とを一体に成形できるので、保持部材29をローターコア7に固定する手間を省くことができる。しかも、本実施例のローターの製造方法、及びそれにより製造されるローター27は、ローターコア7に保持部材29を取り付けるためのビス、又はリベット等が不要であり、これらの下孔をローターコア7に加工しなくて済むので、ローター27の磁石31が発生する磁界を良好に保つことができる。
図3(a)は、図4に示すインサート成形金型11の固定金型13をA−A線の矢印の向きで見た正面図であり、同図(b)はその変形例を示している。ローターコア7の複数のスリット1、及び軸孔104を表す仮想線が同図に重ねられている。
スリット1は、その両端35を径方向の外方へ向けた円弧状の開口であり、ローターコア7を軸方向に貫いている。ローターコア7の端面3,5には、回転軸を中心に90°の等角度で4つの範囲37が割り当てられ、それぞれの範囲37に複数のスリット1が開放している。これらのスリット1は、相互に径方向に間隔を空け、かつ相互に回転方向に間隔を空けている。個々の範囲37に開放される複数のスリット1のうち相対的に径方向の内方に配置されるスリット1の容積が順に大きくなるように、これらのスリット1は互いに全長を違えている。個々の範囲37に開放されるスリット1の数が3つに限定されることはない。
本実施例は、射出成形機から図4に示すゲート23に供給される磁石を領域17,25が径方向に導くようにしたものである。図3(a)は、回転方向に90°の等ピッチで配置された4箇所の領域17を示している。4つの領域17は径方向に放射状に延びており、個々の領域17が一条の溝部、又は同図(b)に示すような3条に分岐した溝部であっても良い。個々の領域17にはゲート23がそれぞれ開放され、個々のゲート23が複数のスリット1のうち最も径方向の外側のスリット1の近傍に配置されている。これは、射出成形機から供給される磁石がキャビティー9に達したときに、最も径方向の外側のスリット1に向けて磁石を最初に案内することにより、大きさを互いに違える複数のスリット1に磁石を一様に充填するためである。
図5は、図3(a)に示す領域17によって保持部材29を成形され、複数のスリット1に磁石31を充填されたローター27を示している。ローター27の各部の寸法、及びその比率は任意に設定される設計事項であり、ローターコア7の端面3から保持部材29の突出する高さは図中で誇張されている。符号39は上記のコアシートを指している。
以下に記す「範囲」の語は、実施例1で定義したので図示を省略する。本実施例は、領域17,25が磁石を回転方向に導くようにしたものである。図6(a)は、回転方向に90°の等ピッチで配置された4箇所の領域17を示している。領域17は、回転方向に延びる円弧状の溝部であり、個々の範囲に形成された総てのスリット1のそれぞれの両端のうちの一端41と、これに隣接する範囲に形成された総てのスリット1のそれぞれの両端のうちの一端43とに交差する。個々の領域17にはゲート23がそれぞれ開放され、個々のゲート23が、互いに隣接する範囲にそれぞれ形成された複数のスリット同士の間に配置されている。
射出成形機からゲート23に供給される磁石は、更にキャビティー9の領域17からスリット1へ流入する。この過程で、磁石は個々のスリット1の両端41,43からそれぞれスリット1の内方へ向かうので、矢印f,f'の向きの2つの流れを形成する。これらの磁石の流れは、スリット1の両端41,43の付近で互いに境界を接することがないので、スリット1の両端41,43の付近におけるウェルドの発生が抑止され、ウェルドによる磁界の強度の低下を予防することができる。
図6(b)に示すように、領域17は、個々の領域17に形成された複数のスリット1のうち最も径方向の内方のスリット1の一端41から、これに隣接する範囲に形成された複数のスリット1のうち最も径方向の内方のスリット1の一端43まで延びるものであっても良い。この場合、個々の領域17に形成された総てのスリット1に交差し径方向に放射状に延びる4つの補助領域45をキャビティー9に形成し、個々の領域17、及び個々の補助領域45にそれぞれゲート23を開放する。
図7は、図6(a)に示す領域17によって保持部材29を成形されたローター27を示している。ローターコア7の端面3,5に接触する空気は、ローター27の回転するときに回転方向に延びる保持部材29に沿って流れることになる。このため、本発明のローター27によれば、保持部材29の受ける空気抵抗を少なくできる分、電動機の効率を改善することができる。
本実施例は、領域17,25が磁石を環形に流れるよう導くものである。図8(a)は、キャビティー9の内周面に沿って形成した円形の領域17を示している。領域17は、総てのスリット1の両端35に交差し、個々のスリット1の両端35の間にゲート23が配置されている。これは、射出成形機からゲート23に供給される磁石が領域17からスリット1へ流入する過程で、個々のスリット1の両端35からスリット1の内方へそれぞれ向かう2つの流れを形成することにより、既述の効果を達成するためである。
図8(b)に示すように、領域17の半径が、個々の範囲に形成された複数のスリット1のうち最も径方向の内方のスリット1に交差するに足りる大きさであっても良い。或いは、図9に示すように領域17を方形に延びる溝部としても良い。この場合、個々の領域17に形成された総てのスリット1に交差するように径方向に延びる4つの補助領域45をキャビティー9に形成する。個々の補助領域45は、スリット1の両端35の間を二等分する位置に交差するように延びることが好ましい。個々のゲート23は、領域17の補助領域45の近傍に開放されることが好ましい。
図10は、図8(a)に示す領域17によって保持部材29を成形されたローター27を示している。ローターコア7の端面3,5に接触する空気は、ローター27の回転するときに円形の保持部材29に沿って流れることになる。このため、本発明のローター27によれば、保持部材29の受ける空気抵抗を一層少なくできるので上記の効果が著しくなる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施することができる。コアスリットの形状は円弧状に限定されることはなく、直線状に延びるものであっても良い。磁石の原料、ローターコア7の材質、及びローター27を備える電動機の使途が本発明を特徴づけることはない。
また、保持部材29は、必ずしもローターコア7の両方の端面3,5に形成しなくて良い。端面3に形成する保持部材29の形態が端面5に形成する保持部材29と同一である必要もない。実施例1〜3で述べた領域17,25によって形成される保持部材の複数の形態の中から選択される2つの形態の保持部材を、1つのローターコア7の端面3,5にそれぞれ形成しても良い。
本発明は、空調機器のコンプレッサ等を駆動する電動機に適用できるものであっても良い。
1,111...スリット、3,5,123...端面、7,113...ローターコア、9...キャビティー、11...インサート成形金型、13...固定金型、15...可動金型、17,25...領域、19,117...スプール、21,119...ランナー、23,121...ゲート、27...ローター、29,125...保持部材、31,115...磁石、35...両端、37...範囲、39...コアシート、41,43...一端、45...補助領域、101...電動機、103...回転軸、104...軸孔、105...ローター、107...ステーター、109...ハウジング。

Claims (4)

  1. 電動機の回転軸の軸方向に複数のスリットが貫かれ前記軸方向の端面を有するローターコアを準備し、前記複数のスリットに磁石を射出成形し、前記ローターコアの端面に、前記複数のスリットに射出成形された磁石を連結する保持部材を射出成形するローターの製造方法であって、
    射出成形機から可塑性樹脂をバインダとする磁石がキャビティーに供給されるインサート成形金型を準備し、前記ローターコアを前記キャビティーに挿入する工程と、
    前記射出成形機から供給される磁石が、前記キャビティーの前記ローターコアの端面に隣接する領域を通過し、前記ローターコアの複数のスリットに充填される工程と、
    前記射出成形機から供給される磁石が、前記保持部材を成形する材料として前記キャビティーの前記領域を満たす工程とからなり、
    前記複数のスリットが相互に前記回転軸の径方向に間隔を空けて配置され、前記キャビティーの前記領域が、前記射出成形機から供給される磁石を前記径方向に導くことを特徴とするローターの製造方法。
  2. 電動機の回転軸の軸方向に複数のスリットが貫かれ前記軸方向の端面を有するローターコアを準備し、前記複数のスリットに磁石を射出成形し、前記ローターコアの端面に、前記複数のスリットに射出成形された磁石を連結する保持部材を射出成形するローターの製造方法であって、
    射出成形機から可塑性樹脂をバインダとする磁石がキャビティーに供給されるインサート成形金型を準備し、前記ローターコアを前記キャビティーに挿入する工程と、
    前記射出成形機から供給される磁石が、前記キャビティーの前記ローターコアの端面に隣接する領域を通過し、前記ローターコアの複数のスリットに充填される工程と、
    前記射出成形機から供給される磁石が、前記保持部材を成形する材料として前記キャビティーの前記領域を満たす工程とからなり、
    前記複数のスリットが相互に前記回転軸の回転方向に間隔を空けて配置され、前記キャビティーの前記領域が、前記射出成形機から供給される磁石を前記回転方向に導くことを特徴とするローターの製造方法。
  3. 電動機の回転軸の軸方向に複数のスリットが貫かれ前記軸方向の端面を有するローターコアを準備し、前記複数のスリットに磁石を射出成形し、前記ローターコアの端面に、前記複数のスリットに射出成形された磁石を連結する保持部材を射出成形するローターの製造方法であって、
    射出成形機から可塑性樹脂をバインダとする磁石がキャビティーに供給されるインサート成形金型を準備し、前記ローターコアを前記キャビティーに挿入する工程と、
    前記射出成形機から供給される磁石が、前記キャビティーの前記ローターコアの端面に隣接する領域を通過し、前記ローターコアの複数のスリットに充填される工程と、
    前記射出成形機から供給される磁石が、前記保持部材を成形する材料として前記キャビティーの前記領域を満たす工程とからなり、
    前記複数のスリットが相互に前記回転軸の回転方向に間隔を空けて配置され、前記キャビティーの前記領域が、前記射出成形機から供給される磁石を、前記電動機の回転軸の周りで環形に流れるように導くことを特徴とするローターの製造方法。
  4. 前記インサート成形金型は、前記キャビティーの領域にゲートを形成され、前記ゲートは、前記径方向に相互に間隔を空けて配置された複数のスリットのうち最も前記径方向の外側のスリットに向けて、前記射出成形機から供給される磁石を前記キャビティーに導入することを特徴とする請求項に記載のローターの製造方法。
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