JP5807925B2 - ゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイ、読み出し方法、および、回路 - Google Patents

ゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイ、読み出し方法、および、回路 Download PDF

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Description

本発明は、光入力情報を電気信号へ変換する増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セルおよびそれを用いた増幅形光電変換アレイのゲイン可変方法とゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイに関する。また、本発明は、それらの読み出し方法、およびその回路に関する。
光電流を増幅して取り出す光電変換素子、光電変換セル、光電変換アレイとして、フォトトランジスタにトランジスタを1つ接続したダーリントン形の光電変換セルから構成される1次元アレイ(特許文献1の第1図参照)、複数のトランジスタ構造を有する2次元フォトセンサアレイ(特許文献2のFig.9参照)が知られている。
特開平1−288181号公報 米国特許第7592576号明細書
これらの光電変換素子、セル、アレイの光電流のゲイン(増幅度)を大きくしてゆくと、低照度での電気出力(例えば、出力電流等)は増加するので信号処理が容易となる。しかしながら、この時、照度が大きくなればなるほど、または、光強度が大きくなればなるほど、電気出力が大きくなる(例えば、出力電流が100μAを超える)。そのため、光電変換アレイにおけるピクセル番地選択トランジスタの抵抗が問題となり、正確な信号の読出しが難しくなるという問題点があった。その結果、従来の技術では、ゲインを大きくする一方で、検出できる光の強度のダイナミックレンジを大きくすることはできなかった。
また、科学実験及び特殊撮影等において、画像の明るさを部分的に変えることが必要とされている。従来の技術では、画像の明るさを部分的に変えることは、ソフトウェア処理によって実現される。しかしながら、ソフトウェア処理では、撮像アレイそのものからリアルタイムに信号出力得られない場合、情報処理時間分だけ遅れがでてしまう。更に、撮像アレイのダイナミックレンジが制限されるため、得られる情報量に限度がある等の問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、
1)低照度での信号処理と光強度が大きくなった場合の大電流処理が両立しない、ダイナミックレンジを大きく取れない、という問題を解決すること、
2)光電変換アレイで撮像する画像の明るさを部分的に調節するハードウエアの実現することの少なくともいずれかを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決する、光電変換素子、光電変換セル、光電変換アレイをゲイン可変とする方法、ゲイン可変機能を付与された光電変換素子、光電変換セル、光電変換アレイ、それらの読み出し方法、及び、それらを読み出すための回路を提供する。
本発明では、光強度、光の波長、光の変調周波数等の光入力情報は、光電変換要素により電気量に変換されて増幅部へ供給される。
光電変換要素は、例えば、光強度、光の波長、もしくは光の変調周波数等の光入力情報によって抵抗値が変化もしくは抵抗値が変調される抵抗素子(以後光抵抗素子とよぶ)」、または、光強度、光の波長、もしくは光の変調周波数によって電流値、電圧値が変化もしくは電流値、電圧値が変調されるフォトダイオード等である。このような光電変換要素の抵抗値又は電流値が変化すると、光電変換要素に付随又は接続した電気容量(キャパシタ)に蓄積される電荷量が変化する。
また、電気量とは、電流、電圧、蓄積電荷、周波数等の電気単位を有するものである。
本発明では増幅部が1または複数のトランジスタで構成される。
本発明では、この変換された電気量が、増幅部によって、増幅、または、変換及び増幅(convert & amplify)されて、電気信号として出力される。本発明は、このような増幅部を有する増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セル、並びに、これらを用いた増幅形光電変換アレイのゲインを可変とする方法等に関する。
上記「変換および増幅」とは、
(例1)該光電変換要素が光入力情報による抵抗値変化が生じた場合、抵抗値変化そのものを増幅するのではなく、その結果その光電変換要素に流れる電流値(該光電変換要素にバイアス電圧を印加する等の手段により)の変化を増幅する、
(例2)該光電変換要素が光入力情報により電圧変化を発生した場合、その電圧変化を充電電流または放電電流に変換して増幅する、該増幅された電流を電気信号としてそのまま用いてもよいが、該増幅された電流を充電または放電時間のあいだ再度蓄積して増幅された電荷として利用する、
(例3)該光電変換要素に付随した電気容量と必要に応じて接続した付加電気容量(electric capacitor)に光入力情報により電荷が蓄積された場合、または蓄積されていた電荷が放電した場合に、該蓄積電荷を放電する電流、または該放電電荷を充電する電流に変換して増幅する、該増幅された電流を電気信号としてそのまま用いてもよいが、該増幅された電流を充電または放電時間のあいだ再度蓄積して増幅された電荷として利用する、
ことを言う。
本発明では、電気量である電流を増幅して電気信号(電流または蓄積電荷)として出力する例、電気量である電荷またはその結果として発生した電圧変化を変換増幅して電気信号(電流または電荷)として出力する例が示されている。
以下、本発明により提供されるゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイ、またそれらの読み出し方法、およびその回路について詳述する。
(1)
本発明の第1形態である、増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セル、または、増幅形光電変換アレイのゲイン可変方法は、
コレクタ、ベース、エミッタを有する1または複数のトランジスタおよび光電変換要素から構成される増幅形光電変換部分と、
第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートを有する第1電界効果トランジスタと、
を備え、
前記光電変換要素は、前記1または複数のトランジスタから選択されたトランジスタ(以下、「第1トランジスタ」とも呼ぶ。また、第1トランジスタのコレクタ、ベース、及び、エミッタをそれぞれ、「第1コレクタ」、「第1ベース」、及び、「第1エミッタ」とも呼ぶ。他の形態についても同様である。)のベースに接続し、
前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換する素子であって、
前記1または複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
前記1または複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
前記1または複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記1または複数のトランジスタのベースに接続し、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られる、
増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セル、または、増幅形光電変換アレイにおいて、
前記1または複数のトランジスタのいずれかのベースまたはエミッタの間に、前記第1ソースと第1ドレインが接続され、
前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲイン(ゲインは、「増幅度」とも呼ばれてもよい)が変化する、
ことを特徴とする。なお、ゲインは、前記第1出力部または第2出力部から得られる電気信号量の前記光電変換要素により変換された電気量に対する比として表わすことが出来る。
以下にこの第1形態であるゲイン可変方法を適用したゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイ、およびそれらの読み出し方法、回路を提供する。
(2)
本発明の第2形態であるゲイン可変光電変換素子は、
コレクタ、ベース、エミッタを有する1または複数のトランジスタおよび光電変換要素から構成される増幅形光電変換部分と、
第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートを有する第1電界効果トランジスタと、
を備え、
前記光電変換要素は、前記1または複数のトランジスタから選択されたトランジスタのベースに接続し、
前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換する素子であって、
前記1または複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
前記1または複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
前記1または複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記1または複数のトランジスタのベースに接続し、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
前記1または複数のトランジスタのいずれかのベースまたはエミッタの間に、前記第1ソースと前記第1ドレインを接続し、
前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
ことを特徴とする。
(3)
本発明の第3形態として、本発明の第2形態に係る(2)記載のゲイン可変光電変換素子の前記光電変換要素は、フォトダイオードであってもよい。
(4)
本発明の第4形態として、本発明の第2形態に係る(2)記載のゲイン可変光電変換素子の前記光電変換要素は、前記選択されたトランジスタの前記コレクタ(第1コレクタ)と前記ベース(第1ベース)を含むフォトダイオードであってもよい。
(5)
本発明の第5形態として、本発明の第2形態に係る(2)記載のゲイン可変光電変換素子の前記光電変換要素は、前記光入力情報により抵抗が変化する光可変抵抗素子であってもよい。
前記光電変換要素のうち光可変抵抗素子は、例えば、水素化アモルファスシリコン(aSi:H)、水素化アモルファスゲルマニウム(aGe:H)、GaSb、InSbなどの化合物半導体薄膜、光導電性有機薄膜などの両端に電極を設けて形成され、前記第1トランジスタ表面に設けた絶縁膜上に集積することができる。該電極の一方は前記第1トランジスタの第1ベースの電極へ接続され、該電極の他方は光電変換要素バイアス電位、前記第1トランジスタの第1コレクタ等に接続される。
該光電変換要素バイアス電位と前記選択されたトランジスタのベース電位との電位差を該光可変抵抗素子の抵抗値で割った値に相当する電流が該ベースに入力される。そのため、前記1または複数のトランジスタにより増幅された電流が、前記第1出力部または第2出力部から得られる。前記1または複数のトランジスタにおけるゲイン可変としない増幅度は、前記1または複数のトランジスタの個々の電流増幅率の積で決まる。光入力情報により該光可変抵抗素子の抵抗値が変わるので、この電流は光入力情報により変化する。すなわち抵抗値変化が「変換および増幅」されて電流出力として得られる。
前記光電変換要素のうち、フォトダイオードは、前記トランジスタと同じ基板上に要すれば絶縁膜を介して設けられたゲルマニウム、GaSb、InSbの整流接合、前記トランジスタのコレクタ−ベース接合に光を導入する構造としたものを用いることが出来る。
なお、入力する光にスペクトル分布があり、光電変換要素にもスペクトル感度特性があれば、2つの入力する光の光強度が同一でも該2つの入力する光のスペクトル分布に差があれば光電変換された電気量には差があり、光の波長情報も電気量に変換できる。また、入力光の強度または波長がある周波数で変調されていれば、光電変換された電気量にも、出力する電気信号にも変調周波数の信号が得られる。
前記光電変換要素が電流自体を流出入する場合は、電流そのものを増幅して前記第1出力部または第2出力部から電気信号として得ることが出来る。
前記第1出力部から電気信号を取り出す場合は、前記第1コレクタがn形の場合は前記第2出力部に対して前記第1出力部が正電位となる電位を前記第2出力部または前記第1出力部へ供給し、前記第1コレクタがp形の場合は前記第2出力部に対して前記第1出力部が負電位となる電位を前記第2出力部または前記第1出力部へ供給する。
上記第2出力部から電気信号を取り出す場合は、前記第1コレクタがn形の場合は前記第1出力部に対して前記第2出力部が負電位となる電位を前記第1出力部または前記第2出力部へ供給し、前記第1コレクタがp形の場合は前記第1出力部に対して前記第2出力部が正電位となる電位を前記第1出力部または前記第2出力部へ供給する。
次に、前記電気信号を読みだす時間がそれまでに光入力を継続する時間に比べて短い場合の信号出力について述べる。これは上記ゲイン可変光電変換素子を読み出すときだけでなく、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイの動作にも含まれる現象である。
まず、前記光電変換要素に付随する電気容量または前記必要に応じて前記第1ベースへ接続した電気容量(第1電気容量)へ、または、から(to or from)、読み出すまでの間(積分時間)の光入力情報が光電変換された電流で電荷が該電気容量へ充電、または、該電気容量から放電される。この電荷は、第1ベースを経由して第2出力部から引き出されることにより、増幅された形で得られる。
なお、得られる電気信号を読み出し時間内に第1または2出力部に得られる電流としてみた場合は、光入力時間より短い時間で読み出すことで、その時間比だけ大きい電流が第1ベースに流出入する。そのため、増幅に係る部分のトランジスタの電流増幅率(前記複数のトランジスタが設けられている場合は個々のトランジスタの電流増幅率の積)より増幅度は更に大きくなる。
前記光電変換要素に付随する電気容量は、例えば、フォトダイオードの接合容量または光電変換要素として共用している前記第1トランジスタの第1ベースと第1コレクタの間の接合容量、後述の例では光電変換要素として共用されている第2半導体領域と第1半導体領域の間の接合容量である。
例えば、前記光電変換要素に付随する電気容量または前記必要に応じて前記第1ベースへ接続した電気容量への電荷の充電は、前記第2出力部を浮遊状態または第3電位から第4電位に駆動することにより行うことが出来る。本発明ではこの行為をリセット(reset)と呼ぶ。
前記第3電位から前記第4電位の変化方向は、第1ベースが第1エミッタに対して順方向へバイアスされる方向である。該充電の後、前記第2出力部は浮遊状態または第3電位に戻される。
該充電の後、該充電された電気容量は、光入力情報が光電変換要素により光電変換された電流で次に読み出されるまで放電される。
次に読み出される時間までに該放電された電気容量は、前記第2出力部を浮遊状態または第3電位から第4電位に駆動することにより、reset時に充電された荷電状態まで前記光電変換要素に付随する電気容量または前記必要に応じて前記第1ベースへ接続した電気容量を充電する充電電流が第1ベースに読み出し時に入出力し、それが増幅されて第1または2出力部で得られる。
読み出し時、reset時ともに前記第1出力部は、浮遊状態または第1電位から第2電位に保持される。該第2電位は、該第4電位に関して、前記第1ベースが前記第1エミッタに対して順バイアスされる方向の電位である。
前記reset及び読み出しは、前記第1出力部からも可能で、前記第1出力部を浮遊状態または前記第1電位から前記第2電位に駆動することにより行われる。読み出し時、リセット時ともに前記第2出力部は、浮遊状態または前記第3電位から前記第4電位に保持される。
前記第1出力部から前記第2電位で電流または電荷を読み出すためには、リファレンス(reference)入力と信号入力を有する差動増幅回路を用いることが望ましい。該reference入力に前記第2電位を供給し、該信号入力に前記第1出力部を接続する。
前記第2出力部から前記第4電位で電流または電荷を読み出すためには、reference入力と信号入力を有する差動増幅回路を用いることが望ましい。該reference入力に前記第4電位を供給し、該信号入力に前記第2出力部を接続する。
上記の電荷の充放電で光入力情報に対応する電気信号を読み出す、動作、方法は、以下の(6)〜(10)記載のゲイン可変光電変換素子でも同様である。更に、上記動作及び方法は、前記第1出力部を第1セル出力部、前記第2出力部を第2セル出力部、と読みかえることで、後述する(11)〜(17)、(22)〜(27)記載のゲイン可変光電変換セルにおいても同じである。また、上記動作及び方法は、前記第1出力部を第1選択線、前記第2出力部を第2選択線、と読みかえることで、後述する(38)記載のゲイン可変光電変換アレイにも適用可能である。また、上記動作及び方法は、前記第2出力部を第3セル出力部、第4セル出力部、第3出力線、第4出力線と読みかえることにより、後述する(18)〜(21)、(28)〜(37)、(39)〜(40)記載のゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイにも適用可能である。
前記ゲイン制御電位と前記第1ソースの電位の電位差が該第1電界効果トランジスタの第1ゲート閾値電圧を超える(nチャネルの場合は正方向へ、pチャネルの場合は負方向へ超える)と前記第1電界効果トランジスタの第1ソース・第1ドレイン間にバイパス電流路が形成され、ゲインが減少する。
厳密には、ゲート閾値電圧を超える前のサブ閾値電流が流れる前記電位差でゲインの減少が始まる。ゲインの減少が起こり始める前記ゲインの制御電位は光強度、トランジスタが複数の場合は前記第1ソースまたは第1ドレインが接続されるベースの位置で変わる。また前記第1電界効果トランジスタのチャネル幅/チャネル長比でも変わる。微小電流でもゲインを減少させないためには、ゲイン制御電位とソース電位との差が該微小電流を超える上記サブ閾値電流が流れ始めるゲートサブ閾値電圧を超えないよう、ゲイン制御電位を設定する。
第1電界効果トランジスタの設計に通常の構造パラメータを採用した場合は、前記電位差がゲート閾値電圧を2〜3V超えると、バイパス電流路の抵抗が十分小さくなり、ゲインは最低値となり一定となる。
なお、前記第1電界効果トランジスタの第1ソース、第1ドレインを接続するベース、エミッタは同一トランジスタのベース、エミッタ間でもよいし、トランジスタが複数ある場合は、第1トランジスタまたは他のトランジスタのベース−エミッタ間、異なるトランジスタのベース−ベース間、エミッタ−エミッタ間でもよい。
本発明のゲイン可変光電変換素子として、更に次の構成が提供される。
(6)
本発明の第6形態に係るゲイン可変光電変換素子は、
連続したまたは相互接続されたコレクタにそれぞれ設けられた複数のベース、該複数のベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタを有する増幅形光電変換部分と、第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートが設けられた第1電界効果トランジスタと、を少なくとも備え、
前記コレクタが、第1出力部であり、
前記複数のエミッタのうちの1つが第2出力部であり、
前記複数のベースのうちの1つのベースと前記コレクタは、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係るベースと前記第2出力部に係るエミッタを除いた、前記複数のベースと前記複数のエミッタがそれぞれ相互接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
前記第1ソースまたは前記第1ドレインの一方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの1つと接続し、
前記第1ソースまたは前記第1ドレインの他方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの他の1つと接続し、
前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化することを特徴とする。
上記第1出力部から電気信号を取り出す場合は、前記コレクタがn形の場合は前記第2出力部に対して前記第1出力部が正電位となる電位を前記第2出力部または前記第1出力部へ供給し、前記コレクタがp形の場合は前記第2出力部に対して前記第1出力部が負電位となる電位を前記第2出力部または前記第1出力部へ供給する。
上記第2出力部から電気信号を取り出す場合は、前記コレクタがn形の場合は前記第1出力部に対して前記第2出力部が負電位となる電位を前記第1出力部または前記第2出力部へ供給し、前記コレクタがp形の場合は前記第1出力部に対して前記第2出力部が正電位となる電位を前記第1出力部または前記第2出力部へ供給する。
(7)
上記(6)に対応する構造の1具体例として、本発明の第7形態に係るゲイン可変光電変換素子は、
第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
前記第1半導体領域が、第1出力部であり、
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域が、第2出力部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化することを特徴とする。
上記第1半導体領域から電気信号を取り出す場合は、前記第1半導体領域がn形の場合は前記第2出力部となっている第3半導体領域に対して前記第1半導体領域が正電位となる電位を前記第2出力部となっている第3半導体領域または前記第1半導体領域へ供給し、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第2出力部となっている第3半導体領域に対して前記第1半導体領域が負電位となる電位を前記第2出力部となっている第3半導体領域または前記第1半導体領域へ供給する。
前記第2出力部となっている第3半導体領域から電気信号を取り出す場合は、前記第1半導体領域がn形の場合は前記第1半導体領域に対して前記第2出力部となっている第3半導体領域が負電位となる電位を前記第1出力部となっている第1半導体領域または前記第2出力部となっている第3半導体領域へ供給し、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第1半導体領域に対して前記第2出力部となっている第3半導体領域が正電位となる電位を前記第1出力部となっている第1半導体領域または前記第2出力部となっている第3半導体領域へ供給する。
本発明では「第1導電形」と「第1導電形とは逆導電形である第2導電形」との関係は、第1導電形がn形ならば第2導電形はp形、第1導電形がp形ならば第2導電形はn形を意味する。
本発明では半導体領域に「接して設けられ(in contact with)」とは半導体領域表面上に接した(on)状態も、または半導体表面から内部に埋めこまれた状態(in)で接している状態もともに含む。
上記(7)および本発明の以下の構造例では、前記第2厚さは前記複数の第2半導体領域間で異なっていても良い。前記第3厚さは前記複数の第3半導体領域間で異なっていても良い。前記第5領域及び第6領域は、必ずしも半導体領域でなくてもよく、前記第1半導体領域と整流性接合を形成すればよく、逆導電形半導体でも、金属、シリサイドでもよい。下記第4半導体領域と接して設けられる場合は、前記第5領域及び第6領域は、該第4半導体領域と整流性を有すればよく、第1導電形半導体でも、金属、シリサイドでもよい。各領域を接続、相互接続する手段は、各領域上に設けられた絶縁膜上の導電層であってもよいし、接続される領域の2辺が数十ミクロンより大きい場合は、ワイアボンディングで接続した金属細線であってもよい。
(8)
本発明の第8形態として、本発明の第7形態に係る(7)記載のゲイン可変光電変換素子の前記第1電界効果トランジスタの前記第5領域または第6領域は、前記複数の第2半導体領域のうちの1つと連続することにより前記複数の第2半導体領域のうちの1つと接続されてもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は、半導体領域となるが、その不純物濃度及び深さは、前記第2半導体領域の不純物濃度及び深さと異なっていても良い。
(9)
本発明の第9形態として、本発明の第7形態に係る(7)記載のゲイン可変光電変換素子の前記第1電界効果トランジスタの第5領域または第6領域は、前記複数の第2半導体領域のうちの1つと共通部分を有することにより前記複数の第2半導体領域のうちの1つと接続されてもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は半導体領域となる。
(10)
上記(6)に対応する構造の他の具体例として、本発明の第10形態に係るゲイン可変光電変換素子は、
第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
前記第4半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
前記第1半導体領域が、第1出力部であり、
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域が、第2出力部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化することを特徴とする。
なお、上記(10)記載の第5領域及び第6領域は必ずしも第1導電形半導体領域でなくてもよく、(10)記載の第4半導体領域と整流性接合を形成する金属、シリサイドでもよい。
上記第1半導体領域から電気信号を取り出す場合は、前記第1半導体領域がn形の場合は前記第2出力部となっている第3半導体領域に対して前記第1半導体領域が正電位となる電位を前記第2出力部となっている第3半導体領域または前記第1半導体領域へ供給し、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第2出力部となっている第3半導体領域に対して前記第1半導体領域が負電位となる電位を前記第2出力部となっている第3半導体領域または前記第1半導体領域へ供給する。
上記第2出力部となっている第3半導体領域から電気信号を取り出す場合は、前記第1半導体領域がn形の場合は前記第1半導体領域に対して前記第2出力部となっている第3半導体領域が負電位となる電位を前記第1出力部となっている第1半導体領域または前記第2出力部となっている第3半導体領域へ供給し、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第1半導体領域に対して前記第2出力部となっている第3半導体領域が正電位となる電位を前記第1出力部となっている第1半導体領域または第2出力部となっている第3半導体領域へ供給する。
(11)
本発明のゲイン可変光電変換セルの一つとして、本発明の第11形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
コレクタ、ベース、エミッタを有する1または複数のトランジスタおよび光電変換要素から構成される増幅形光電変換部分と、
第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートを有する第1電界効果トランジスタと、
を少なくとも備え、
前記光電変換要素は、前記1または複数のトランジスタから選択されたトランジスタのベースに接続し、
前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換する素子であって、
前記1または複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1セル出力部であり、
前記1または複数のトランジスタのエミッタの1つが第2セル出力部であり、
前記1または複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記1または複数のトランジスタのベースに接続し、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
前記1または複数のトランジスタのいずれかのベースまたはエミッタの間に、前記第1ソースと前記第1ドレインが接続され、
前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
なお、上記「前記第1ゲートにゲイン制御電位を与える」行為は、通常、当該ゲイン可変光電変換セルが選択される前に行われるため、「前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させ『た』」という表現をとる。以下、同様である。
上記(11)記載の第1、第2、第3、第4電位の相互関係は下記本発明の第12形態のように規定することが出来る。
(12)
本発明の第12形態として、本発明の第11形態に係る(11)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを逆バイアスする極性の電位差を有し、前記第4電位は、前記第2電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを順バイアスする極性の電位差を有してもよい。
上記電位は、絶対値より相互関係、変化方向が重要である。
前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第1セル出力部を浮遊状態または第1電位から前記第2電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第2セル出力部を前記第3電位から前記第4電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第2セル出力部を浮遊状態または第3電位から前記第4電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第1セル出力部を前記第1電位から前記第2電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
このとき、前記電気信号を得る前記第1セル出力部または前記第2セル出力部に接続して用いられるセンスアンプ(電流または電荷アンプ)は、信号入力とrefrence入力を有する。そして、前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は、前記第1セル出力部に接続し、該reference入力には第2電位が供給される。一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は、前記第2セル出力部に接続し、該reference入力には前記第4電位が供給される。これにより、該信号入力が該reference入力とほぼ同電位に自動調整されて、該センスアンプは、前記電気信号の電流または電荷をセンスする。
上記前記第1コレクタ、前記他のコレクタのうちセル選択に用いられない前記第1コレクタ、及び、前記他のコレクタには、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記第1トランジスタまたは前記他のトランジスタがnpn形の場合には前記第4電位より正電位、前記第1トランジスタまたは前記他のトランジスタがpnp形の場合は前記第4電位より負電位)が与えられる。
(13)
本発明の第13形態として、本発明の第11形態に係る(11)記載のゲイン可変光電変換セルの前記光電変換要素は、フォトダイオードであってもよい。
(14)
本発明の第14形態として、本発明の第11形態に係る(11)記載のゲイン可変光電変換セルの前記光電変換要素は、前記選択されたトランジスタ(第1トランジスタ)の前記コレクタ(第1コレクタ)と前記ベース(第1ベース)を含むフォトダイオードであってもよい。
(15)
本発明の第15形態として、本発明の第11形態に係る(11)記載のゲイン可変光電変換セルの前記光電変換要素は、前記光入力情報により抵抗が変化する光可変抵抗素子であってもよい。
(16)
本発明のゲイン可変光電変換セルの他の一つとして、本発明の第16形態に係るゲイン
可変光電変換セルは、
連続したまたは相互接続されたコレクタにそれぞれ設けられた複数のベース、該複数のベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタを有する増幅形光電変換部分と、第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートが設けられた第1電界効果トランジスタと、を少なくとも備え、
前記コレクタが、第1セル出力部であり、
前記複数のエミッタのうちの1つが第2セル出力部であり、
前記複数のベースのうちの1つのベースと前記コレクタは、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つのベースと前記第2セル出力部に係るエミッタを除いた、前記複数のベースと前記複数のエミッタがそれぞれ相互接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
前記第1ソースまたは前記第1ドレインの一方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの1つと接続し、
前記第1ソースまたは前記第1ドレインの他方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの他の1つと接続し、
前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
なお、上記「前記第1ゲートにゲイン制御電位を与える」行為は、通常、当該ゲイン可変光電変換セルが選択される前に行われるため、「前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させ『た』」という表現をとる。以下、同様である。
上記(16)記載の第1、第2、第3、第4電位の相互関係は下記本発明の第17形態のように規定することが出来る。
(17)
本発明の第17形態として、本発明の第16形態に係る(16)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを逆バイアスする極性の電位差を有し、前記第4電位は、前記第2電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを順バイアスする極性の電位差を有してもよい。
上記電位は、絶対値より相互関係、変化方向が重要である。
前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第1セル出力部を第1電位から前記第2電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第2セル出力部を前記第3電位から前記第4電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第2セル出力部を第3電位から前記第4電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第1セル出力部を前記第1電位から前記第2電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
このとき、前記電気信号を得る前記第1セル出力部または前記第2セル出力部に接続して用いられるセンスアンプ(電流または電荷アンプ)は信号入力とrefrence入力を有する。そして、前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は前記第1セル出力部に接続され、該reference入力には第2電位が供給される。一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は前記第2セル出力部に接続され、該reference入力には前記第4電位が供給される。このようにして、該信号入力が該reference入力とほぼ同電位に自動調整されて、該センスアンプは、前記電気信号の電流または電荷をセンスする。
(18)
本発明のゲイン可変光電変換セルにおいてセル選択素子として第2電界効果トランジスタを1つ設けた1構成例である第18形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
本発明の第2形態である(2)記載のゲイン可変光電変換素子において、第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
前記第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、第3セル出力部であり、
前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第3セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
前記第1コレクタ、前記他のコレクタには、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記第1トランジスタまたは前記他のトランジスタがnpn形の場合には第2出力部の電位と同じかより正電位、前記第1トランジスタまたは前記他のトランジスタがpnp形の場合は第2出力部の電位と同じかより負電位)が与えられる。
(19)
本発明のゲイン可変光電変換セルにおけるセル選択素子として第2電界効果トランジスタを1つ設けた他の構成例の一つである本発明の第19形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
本発明の第6形態である(6)記載のゲイン可変光電変換素子において、第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
前記第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、第3セル出力部であり、
前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第3セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1電界効果トランジスタの第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
前記連続または相互接続されたコレクタには、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記コレクタがn形の場合には前記第3セル出力部の電位より正電位、前記コレクタがp形の場合は前記第3セル出力部の電位より負電位)が与えられる。
(20)
本発明のゲイン可変光電変換セルにおけるセル選択素子として電界効果トランジスタを2つ設けた構成例の一つである本発明の第20形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
本発明の第2形態である(2)記載のゲイン可変光電変換素子において、第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタと、
第3ソース、第3ドレイン、第3ゲートを有する第3電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
該第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、前記第3ソースまたは前記第3ドレインの一方と接続し、
前記第3ソースまたは前記第3ドレインの他方は、第4セル出力部であり、
前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
前記第3ゲートは、第3セル選択部であり、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通する第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第4セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
前記第1コレクタ、前記他のコレクタには、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記第1トランジスタがnpn形の場合には前記第4セル出力部の電位より正電位、前記第1トランジスタがpnp形の場合は前記第4セル出力部の電位より負電位)が与えられる。
(21)
本発明のゲイン可変光電変換セルにおけるセル選択素子として電界効果トランジスタを2つ(第2及び第3電界効果トランジスタ)設けた他の構成の他の一つである本発明の第21形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
本発明の第6形態である(6)記載のゲイン可変光電変換素子において、第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタと、
第3ソース、第3ドレイン、第3ゲートを有する第3電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
前記第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、前記第3ソースまたは前記第3ドレインの一方と接続し、
前記第3ソースまたは前記第3ドレインの他方は、第4セル出力部であり、
前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
前記第3ゲートは、第3セル選択部であり、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通する第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第4セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
前記連続または相互接続されたコレクタには、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記コレクタがn形の場合には前記第4出力部の電位より正電位、前記コレクタがp形の場合は前記第4出力部の電位より負電位)が与えられる。
(22)
本発明の第16形態である前記(16)記載のゲイン可変光電変換セルの一つの構造例である本発明の第22形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
第1表面と第1厚さと第1導電形を有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
前記第1半導体領域が、第1セル出力部であり、
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域が、第2セル出力部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2セル出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
上記(22)記載の第1、第2、第3、第4電位の相互関係は下記本発明の第23形態のように規定することが出来る。
(23)
本発明の第23形態として、本発明の第22形態である(22)記載のゲイン可変光電変換セルは、前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記相互接続されていない第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第2半導体領域に対して逆バイアスする極性の電位差を有し、前記第4電位は、前記第2電位に関して、前記前記相互接続されていない第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第3半導体領域に対して順バイアスする極性の電位差を有してもよい。
上記電位は、絶対値より相互関係、変化方向が重要である。
前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第1出力部を第1電位から前記第2電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第2セル出力部を前記第3電位から前記第4電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第2セル出力部を第3電位から前記第4電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第1セル出力部を前記第1電位から前記第2電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
このとき、前記電気信号を得る前記第1セル出力部または前記第2セル出力部に接続して用いられるセンスアンプ(電流または電荷アンプ)は信号入力とreference入力を有する。そして、前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は、前記第1セル出力部に接続し、該reference入力には第2電位が供給される。一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は前記第2セル出力部に接続し、該reference入力には前記第4電位が供給される。これにより、該信号入力が該reference入力とほぼ同電位に自動調整されて、該センスアンプは、前記電気信号の電流または電荷をセンスする。
(24)
本発明の第24形態として、本発明の第22形態である(22)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと連続していることにより接続されてもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は半導体領域となるが、不純物濃度、深さが前記第2半導体領域と異なっていても良い。
(25)
本発明の第25形態として、本発明の第22形態である(22)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと共通部分を有することにより接続されてもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は半導体領域となる。
(26)
上記本発明の第16形態である(16)記載のゲイン可変光電変換セルの他の構造例である本発明の第26形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接し、前記複数の第2半導体領域と離間して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
前記第4半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
前記第1半導体領域は、第1セル出力部であり、
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は、第2セル出力部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2セル出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第1セル出力部を浮遊状態または第1電位から前記第2電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第2セル出力部を前記第3電位から前記第4電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合は、先ず前記第2セル出力部を浮遊状態または第3電位から前記第4電位へ変化させ、該電位変化によるパルス雑音が減衰したのち、前記第1セル出力部を前記第1電位から前記第2電位に変化させることにより、セル選択の行為によるパルス雑音が前記電気信号に重畳する割合を改善することが出来る。
このとき、前記電気信号を得る前記第1セル出力部または前記第2セル出力部に接続して用いられるセンスアンプ(電流または電荷アンプ)は信号入力とreference入力を有する。そして、前記第1セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は、前記第1セル出力部に接続し、該reference入力には第2電位が供給される。一方、前記第2セル出力部から前記電気信号を得る場合、該信号入力は、前記第2セル出力部に接続し、該reference入力には前記第4電位が供給される。これにより、該信号入力が該reference入力とほぼ同電位に自動調整されて、該センスアンプは、前記電気信号の電流または電荷をセンスする。
(27)
本発明の第27形態として、本発明の第26形態である前記(26)記載のゲイン可変光電変換セルにおいて、
前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記第2セル出力部に係る第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第2半導体領域に対して逆バイアスする電位差を有し、
前記第4電位は、前記第2電位に関して、前記前記第2出力部に係る第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第2半導体領域に対して順バイアスする電位差を有してもよい。
(28)
上記本発明の第19形態である(19)記載のゲイン可変光電変換セルの1構造例である本発明の第28形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
前記第8領域は、第3セル出力部であり、
前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとし、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第3セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
(29)
本発明の第29形態として、本発明の第28形態である上記(28)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと連続してもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は半導体領域となるが、不純物濃度、深さは前記第2半導体領域と異なっていても良い。
(30)
本発明の第30形態として、本発明の第28形態である上記(28)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと共通部分を有していることにより接続されてもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は半導体領域となる。
なお、上記本発明の第28形態である(28)記載の第1半導体領域には、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記第1半導体領域がn形の場合には前記第2出力部の電位より正電位、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第2出力部の電位より負電位)が与えられる。
(31)
上記本発明の第21形態である(21)記載のゲイン可変光電変換セルの一構造例であ
る本発明の第31形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、
前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第9領域と第10領域と、
前記第9領域と第10領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜上に前記第9領域と第10領域を橋渡すごとく設けられた第3ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
前記第8領域は前記第9領域に接続し、
前記第10領域は第4セル出力部であり、
前記第2ゲートは第2セル選択部であり、
前記第3ゲートは第3セル選択部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとして、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
第3電界効果トランジスタは、前記第9領域及び前記第10領域を第3ソース及び第3ドレインとして、前記第3ゲートを第3ゲートとして少なくとも構成され、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通する第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第4セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、ことを特徴とする。
(32)
本発明の第32形態として、本発明の第31形態である上記(31)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと連続していることにより接続されてもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は半導体領域となるが、不純物濃度、深さは前記第2半導体領域と異なっていても良い。
(33)
本発明の第33形態として、本発明の第31形態である上記(31)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと共通部分を有していることにより接続されてもよい。
なお、上記第2半導体領域と連続する前記第5領域または第6領域は半導体領域となる。
(34)
本発明の第34形態として、本発明の第31形態である上記(31)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第8領域と前記第9領域は連続していることにより接続されてもよい。
(35)
本発明の第35形態として、本発明の第31形態である上記(31)記載のゲイン可変光電変換セルの前記第8領域と前記第9領域は共通部分を有することにより接続されてもよい。
なお、上記(31)記載の第1半導体領域には、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記第1半導体領域がn形の場合には前記第3出力部の電位より正電位、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第3出力部の電位より負電位)が与えられる。
(36)
上記(19)記載のゲイン可変光電変換セルの他の構造例である本発明の第36形態に係るゲイン可変光電変換セルは、
第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域にそれぞれ接して設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接し、前記複数の第2半導体領域と離間して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第5絶縁膜と、
前記第5絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
前記第8領域は、第3セル出力部であり、
前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとし、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第3セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる電気信号のゲインが変化した、ことを特徴とする。
なお、上記(36)記載の第1半導体領域には、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記第1半導体領域がn形の場合には前記第3セル出力部の電位より正電位、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第3セル出力部の電位より負電位)が与えられる。
(37)
上記(21)記載のゲイン可変光電変換セルの他の構造例である本発明の第37形態は、
第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
前記第1半導体領域に接し、前記複数の第2半導体領域と離間して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第5絶縁膜と、
前記第5絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、
前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第9領域及び第10領域と、
前記第9領域及び前記第10領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第6絶縁膜と、
前記第6絶縁膜上に前記第9領域及び前記第10領域を橋渡すごとく設けられた第3ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
前記第8領域は、前記第9領域に接続し、
前記第10領域は第4セル出力部であり、
前記第2ゲートは第2セル選択部であり、
前記第3ゲートは第3セル選択部であり、
前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとして、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
第3電界効果トランジスタは、前記第9領域及び前記第10領域を第3ソース及び第3ドレインとして、前記第3ゲートを第3ゲートとして少なくとも構成され、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通す
る第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第4セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化した、ことを特徴とする。
なお、上記(37)記載の第1半導体領域には、必要な電位、例えば、第1セル電位(前記第1半導体領域がn形の場合には前記第4セル出力部の電位より正電位、前記第1半導体領域がp形の場合は前記第4セル出力部の電位より負電位)が与えられる。
(38)
上記(11)、(16)、(22)、(26)記載のセルを用いたゲイン可変光電変換アレイの例として、本発明の第38形態に係るゲイン可変光電変換アレイは、
第1方向へ延在する複数の第1選択線と、
前記第1方向と交差する第2方向へ延在する複数の第2選択線と、
少なくとも1つのゲイン制御線と、
上記(11)、(16)、(22)、または、(26)のいずれか1つに記載の複数のゲイン可変光電変換セルと、を備え、
前記複数のゲイン可変光電変換セルは各々、前記第1セル出力部と、前記第2セル出力部とを有し、
前記複数のゲイン可変光電変換セルは前記第1方向と前記第2方向に配列され、
前記第1方向へ配列され1つの行をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第1セル出力部は前記複数の第1選択線の1つにそれぞれ接続され、
前記第2方向へ配列され1つの列をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第2セル出力部は前記複数の第2選択線の1つにそれぞれ接続され、
異なる第1選択線に接続された前記第1セル出力部同士は分離され、
前記ゲイン可変光電変換セルの前記第1ゲートは前記ゲイン制御線の1つにそれぞれ接続される、ことを特徴とする。
上記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイからゲイン可変光電変換セルを選択する前記第1選択線、前記第2選択線へのバイアスを下記に示す。
前記複数の第2選択線から1つを選択し、前記第3電位から前記第4電位に変化させ、残余の前記第2選択線は前記第3電位に保持し、かつ前記複数の第1選択線から1つを選択し、前記第1電位から前記第2電位へ変化させ、残余の前記第1選択線は前記第1電位に保持して当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行う。なお、該第1選択線または第2選択線から得られる電気信号のゲイン(増幅度)は、前記ゲイン制御線へ供給するゲイン制御電位によって制御される。
上記選択方法すなわち選択を行うための前記各選択線へ印加する電位の組み合わせは、前記選択された1つの第1選択線と前記選択された1つの第2選択線との交点に対応する前記ゲイン可変光電変換セル1つを選択する場合についての組合せである。
そのほか、前記選択された1つの第1選択線に接続される全てのゲイン可変光電変換セルを同時に選択する場合は、前記複数の第2選択線を浮遊状態または前記第3電位から前記第4電位へ変化させて前記電気信号を前記複数の第2選択線から得た後に前記複数の第2選択線を浮遊状態または前記第3電位へ戻すというバイアスの組み合わせを取ることが出来る。前記第1選択線は前記複数の第2選択線が前記第4電位へ駆動された後、前記第1電位から前記第2電位へ変化させる。複数のセンスアンプ(信号入力とreference入力を有し、reference入力に第4電位を供給した)が、必要とされる複数の第2選択線にそれぞれ接続される。
また、前記選択された1つの第2選択線に接続される全てのゲイン可変光電変換セルを同時に選択する場合は、前記複数の第1選択線を浮遊状態または前記第1電位から前記第2電位へ変化させて前記電気信号を前記複数の第1選択線から得た後に前記複数の第1選択線を浮遊状態または前記第1電位へ戻すというバイアスの組み合わせを取ることが出来る。前記第2選択線は、前記複数の第1選択線が前記第2電位へ駆動された後、前記第3電位から前記第4電位へ変化させる。複数のセンスアンプ(信号入力とreference入力を有し、reference入力に第2電位を供給した)が、必要とされる複数の第1選択線へそれぞれ接続される。
(39)
上記(18)、(19)、(28)、(36)記載のセルを用いたゲイン可変光電変換アレイの例である本発明の第39形態に係るゲイン可変光電変換アレイは、
第1方向へ延在する複数の第3選択線と、
前記第1方向と交差する第2方向へ延在する複数の第3出力線と、
少なくとも1つのゲイン制御線と、
上記(18)、(19)、(28)、または、(36)のいずれか1つに記載の複数のゲイン可変光電変換セルと、を備え、
前記複数のゲイン可変光電変換セルは各々、前記第2セル選択部と前記第3セル出力部を有し、
前記複数のゲイン可変光電変換セルは前記第1方向と前記第2方向に配列され、
前記第1方向へ配列され1つの行をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第2セル選択部は前記複数の第3選択線の1つにそれぞれ接続され、
前記第2方向へ配列され1つの列をなす該複数のゲイン可変光電変換セルの前記第3セル出力部は前記複数の第3出力線の1つにそれぞれ接続され、
前記ゲイン可変光電変換セルの前記第1ゲートは前記ゲイン制御線の1つにそれぞれ接続された、ことを特徴とする。
上記(39)記載のゲイン可変光電変換アレイから構成要素のゲイン可変光電変換セルを選択するには、前記複数の第3選択線から選択された1つの第3選択線の電位を前記第1選択電位から前記第2選択電位に変化させ、残余の第3選択線の電位は前記第1選択電位に保持して、当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行う。このアレイでは、選択された1つの第3選択線に接続される当該ゲイン可変光電変換セルすべてから前記複数の第3出力線を通して電気信号が同時に得られる。
複数のセンスアンプ(信号入力とreference入力を有し、reference入力に「第6電位」を供給した)が必要とされる複数の第3出力線へそれぞれ接続される。ここで、第6電位は(39)または(40)記載のゲイン可変光電変換アレイに設けられるゲイン可変光電変換セルにおいて、前記第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレインの一方が接続される前記エミッタとそのエミッタを有するトランジスタのベースが順バイアスされる方向の電位、または前記第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレインの一方が接続される前記第3半導体領域とその第3半導体領域が接する第2半導体領域が順バイアスされる方向の電位である。なお、該第3出力線から得られる電気信号のゲイン(増幅度)は、前記ゲイン制御線へ供給するゲイン制御電位によって制御される。
(40)
上記(20)、(21)、(31)、(37)記載のセルを用いたゲイン可変光電変換アレイの例である本発明の第40形態に係るゲイン可変光電変換アレイは、
第1方向へ延在する複数の第3選択線と、
該第1方向と交差する第2方向へ延在する複数の第4選択線と、
少なくとも1つの第4出力線と、
少なくとも1つのゲイン制御線と、
上記(20)、(21)、(31)、または、(37)のいずれか1つに記載の複数のゲイン可変光電変換セルと、を備え、
前記ゲイン可変光電変換セルは各々、前記第2セル選択部と、前記第3セル選択部と、前記第4セル出力部を有し、
前記複数のゲイン可変光電変換セルは前記第1方向と前記第2方向に配列され、
前記第1方向へ配列され1つの行をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第2セル選択部は前記複数の第3選択線の1つにそれぞれ接続され、
前記第2方向へ配列され1つの列をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第3セル選択部は前記複数の第4選択線の1つにそれぞれ接続され、
前記ゲイン可変光電変換セルの前記第4セル出力部は少なくとも前記第4出力線の1つにそれぞれ接続され、
前記ゲイン可変光電変換セルの前記第1ゲートは前記ゲイン制御線の1つにそれぞれ接続された、ことを特徴とする。
上記(40)記載のゲイン可変光電変換アレイから構成要素のゲイン可変光電変換セルを選択するには、該複数の第3選択線から選択された1つの第選択線の電位を前記第1選択電位から前記第2選択電位に変化させ、残余の第3選択線の電位は前記第1選択電位に保持して、かつ該複数の第4選択線から選択された1つの第4選択線を前記第3選択電位から前記第4選択電位に変化させ、残余の第4選択線は前記第3選択電位に保持して、当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行う。該第4出力線から得られる電気信号のゲイン(増幅度)は、前記ゲイン制御線へ供給するゲイン制御電位によって制御される(変化する)。
次に、本発明のゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法例、及びそのための回路例について説明する。
まず、上記(11)、(16)、(22)、または、(26)記載のゲイン可変光電変換セルから構成されるアレイでは、読み出し時の駆動パルスのfeed−through雑音を避けるために、次の2つの方法を選択することが出来る。
(41)
本発明の第41形態であるゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法は、本発明の第38形態である前記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、
前記複数の第2選択線から1つ選択して前記第3電位から前記第4電位に変化させ、残余の該複数の第2選択線は前記第3電位に保持し、
前記複数の第1選択線から順次1つずつ選択して前記第1電位から前記第2電位へ変化させ、残余の該複数の第1選択線は前記第1電位に保持し、前記1つ選択した第2選択線から順次電気信号を得ることを特徴とする。
この場合、前記第2選択線の電位が前記第4電位へ変化した後で第2選択線へ、電流または電荷センスアンプが(スイッチ回路等で)接続される。このための回路は後述する。該センスアンプは信号入力とreference入力を有し、reference入力には読み出し時の前記第4電位が供給されている。
(42)
本発明の第42形態であるゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法は、本発明の第38形態である前記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、
前記複数の第1選択線から1つ選択して前記第1電位から前記第2電位へ変化させ、残余の該複数の第1選択線は前記第1電位に保持し、
前記複数の第2選択線から順次1つずつ選択して前記第3電位から前記第4電位に変化させ、残余の該複数の第2選択線は前記第3電位に保持し、前記1つ選択した第1選択線から電気信号を得ることを特徴とする。
この場合、前記第1選択線の電位が前記第2電位へ変化した後で第1選択線へ、電流または電荷センスアンプが(スイッチ回路等で)接続される。このための回路は後述する。該センスアンプは信号入力とreference入力を有し、reference入力には読み出し時の前記第2電位が供給されている。
本発明のゲイン可変光電変換アレイ中のセルブロックを他と異なるゲインで読みだす方法は下記の方法(第43形態)で実現される。
(43)
本発明の第43形態であるゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法は、上記(38)、(39)、または、(40)のいずれか1つに記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、前記ゲイン制御線は複数本あり、少なくとも2本のゲイン制御線に異なる電位を供給することにより、各々の制御線へ接続されたグループのゲイン可変光電変換セルの同一光強度に対して得られる電気信号の大きさを異ならしめることを特徴とする。
本発明のゲイン可変光電変換アレイ中のあるセルのゲインを変化させる読み出し方法は下記の方法(第44形態)で実現される。
(44)
本発明の第44形態であるゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法は、上記(38)、(39)、または、(40)のいずれか1つに記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、前記複数のゲイン可変光電変換セルのうちすくなくとも1つを選択する前に、前記複数のゲイン可変光電変換セルのそのほかのゲイン可変光電変換セルを選択する前とは異なる電位を該選択するゲイン可変光電変換素子へ接続されたゲイン制御線へ供給することを特徴とする。
上記読み出し方法で、選択したゲイン制御線へ供給する電位として第1電界効果トランジスタをオフとする電位を選んだ場合は、そのゲイン制御線へ接続されたセルブロックまたは個々のセルからの撮像画面は最大に明るく、選択したゲイン制御線へ供給する電位を第1電界効果トランジスタをオフとする電位からオンとする電位に変えてゆく過程でサブ(ゲート)閾値電圧に差し掛かると暗くなり始め、ゲート閾値電圧を超えて2〜3Vオーバードライブすると明るさは最小になる。このようにして本発明のゲイン可変光電変換アレイでは部分的に明るさの異なる画像をハードウエアレベルで撮像することが出来る。
本発明のゲイン可変光電変換アレイは、読み出し時に選択された、(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記第1選択線または同前記第2選択線、または(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記第3出力線または(40)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記第4出力線の電位を、予め読み出す電位((38)記載のゲイン可変光電変換素子の場合は前記第2電位または前記第4電位、(39)、(40)記載のゲイン可変光電変換素子の場合は前記読出電位−第6電位等)に設定(セット)してからセンスアンプで読み出し、その後、該選択された前記第1選択線または同前記第2選択線、または前記第3出力線または前記第4出力線をリセット電位として、読み出し後も残置している可能性のあるアレイ内、セル内電荷を、該選択された前記第1選択線または同前記第2選択線、または第3出力線または第4出力線を介して放電してリセットする。通常、リセットする電位は読み出し時にセットする電位と共通にして簡略化できる。このための電位設定回路が本発明では提供される。
下記に提供される電位設定回路は、上記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイを第1選択線から読み出す時の電位設定回路の一例(第45形態)である。
(45)
本発明の第45形態に係る第2電位設定回路は、
複数の第6電界効果トランジスタと、
第2電位供給手段と、を備え、
前記第6電界効果トランジスタは、出力に係るソース及びドレインと、ゲートと、を有し、
前記出力に係るソース及びドレインのうちの一方は各々、上記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第1選択線に接続され、その他方は前記第2電位供給手段に接続され、
少なくとも前記複数の第2選択線から選択された1つの電位が前記第3電位から前記第4電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートに与えられ、
前記複数の第2選択線から選択された1つの電位が前記第3電位から前記第4電位へ遷
移する時点を除いた前記第3電位または前記第4電位にある少なくとも1時点では、該第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートへ与えられる、ことを特徴とする。
下記に提供される本発明の第46形態であるセット・リセット回路は、上記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの第2選択線から電気信号を読み出す時のセット・リセット回路の一例である。
(46)
本発明の第46形態である第4電位設定回路は、
複数の第6電界効果トランジスタと、
第4電位供給手段と、を備え、
前記第6電界効果トランジスタは、出力に係るソース及びドレインと、ゲートと、を有し、
前記出力に係るソース及びドレインのうちの一方は各々、上記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第2選択線に接続され、その他方は前記第4電位供給手段に接続され、
少なくとも前記複数の第1選択線から選択された1つの電位が前記第1電位から前記第2電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートに与えられ、
前記複数の第1選択線から選択された1つの電位が前記第1電位から前記第2電位へ遷移する時点を除いた前記第1電位または前記第2電位にある少なくとも1時点では、前記第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートへ与えられる、ことを特徴とする。
下記に提供される本発明の第47形態である電位設定回路は、上記(39)記載の光電変換アレイの読み出し時電位設定回路の一例である。
(47)
本発明の第47形態である第6電位設定回路は、
複数の第6電界効果トランジスタと、
第6電位供給手段と、を備え、
前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインのうちの一方は各々、上記(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第3出力線に接続され、その他方は前記第6電位供給手段に接続され、
少なくとも前記複数の第3選択線から選択された1つの電位が前記第1選択電位から前記第2選択電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられ、
前記複数の第3選択線から選択された1つの電位が前記第1選択電位から前記第2選択電位へ遷移する時点を除いた前記第1選択電位または第2選択電位にある少なくとも1時点では、前記第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられる、ことを特徴とする。
前記第6電位は、(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの電気信号を読み出すときに、前記第3出力線または後述の第4出力線へ与える電位である。前記第1セル電位は、前記第1ベース・第1エミッタ間接合、光電変換要素と共用しているベースとそれと接しているエミッタ間接合、光電変換要素と共用している第3半導体領域と第2半導体領域間の接合を順バイアスする極性および大きさの電位である。たとえば前記エミッタ、前記第3半導体領域がn形であり、第1セル電位が5Vのとき3V以下の電位。
下記に提供される電位設定回路(第48形態)は、上記(40)記載の光電変換アレイの読み出し時電位設定回路の一例である。
(48)
本発明の第48形態に係る第6電位設定回路は、
少なくとも1つの第6電界効果トランジスタと、
第6電位供給手段と、を備え、
前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインのうちの一方は各々、上記(40)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記第4出力線の少なくとも1つに接続され、その他方は第6電位供給手段に接続され、
少なくとも前記複数の第3選択線の1つが前記第2選択電位にあり、かつ、前記複数の第4選択線の1つが前記第3選択電位から前記第4選択電位へ遷移するか、または、前記複数の第4選択線の1つが前記第4選択電位にあり、かつ、前記複数の第3選択線の1つが前記第1選択電位から前記第2選択電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられ、
前記複数の第3選択線の1つおよび前記複数の第4選択線の1つが前記第2選択電位および前記第4選択電位にあるか、または、前記複数の第3選択線の1つが前記第1選択電位にあるか前記複数の第4選択線の1つが前記第3選択電位にあるかその両方かの少なくとも1時点では、前記第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートへ与えられる、ことを特徴とする。
下記に提供される本発明の第49形態に係る電位設定回路は、上記(26)、(37)、または、(39)記載の光電変換アレイの読み出し時のセンスアンプと第3出力線との接続のタイミングとリセットのタイミングを具体化した電位設定回路の一例である。
(49)
本発明の第49形態に係る第6電位設定回路は、
複数の第4電界効果トランジスタと、
1つの第6電界効果トランジスタと、
第6電位供給手段と、を備え、
前記第4電界効果トランジスタは、出力に係る第4ソース及び第4ドレインと、第4ゲートと、を有し、
前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
前記複数の第4電界効果トランジスタの前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方はそれぞれ、上記(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第3出力線に接続され、その他方はセンスアンプの入力に接続され、
前記第6電界効果トランジスタの前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインの一方は、前記センスアンプの入力に接続された、前記複数の第4電界効果トランジスタの出力に係る第4ソース及び第4ドレインの他方に接続され、その他方は、第6電位供給手段に接続され、
前記複数の第4電界効果トランジスタを順次オフ、オン、オフとする第4制御電圧パルスが前記複数の第4電界効果トランジスタの第4ゲートに順次与えられ、
少なくとも前記第4電界効果トランジスタがオフからオンへ遷移する時点では前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が前記第6電界効果トランジスタの第6ゲートへ与えられる、ことを特徴とする。
下記に提供される本発明の第50形態に係る電位設定回路は、上記(39)記載の光電変換アレイの読み出し時のセンスアンプと第3出力線との接続のタイミングとリセットのタイミングを具体化した電位設定回路の他の例である。
(50)
本発明の第50形態に係る第6電位設定回路は、
複数の第4電界効果トランジスタと、
複数の第6電界効果トランジスタと、を備え、
前記第4電界効果トランジスタは、出力に係る第4ソース及び第4ドレインと、第4ゲートと、を有し、
前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
前記複数の第4電界効果トランジスタの前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方はそれぞれ、上記(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第3出力線に接続され、その他方はそれぞれ複数のセンスアンプの入力に接続され、
前記複数の第6電界効果トランジスタの前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインの一方はそれぞれ、前記複数の第3出力線に接続された、前記複数の第4電界効果トランジスタの出力に係る第4ソース及び第4ドレインの一方に接続され、その他方は、第6電位供給手段に接続され、
前記複数の第4電界効果トランジスタを順次オフ、オン、オフとする第4制御電圧パルスが前記複数の第4電界効果トランジスタの第4ゲートに順次与えられ、
少なくとも前記第4電界効果トランジスタがオフからオンへ遷移する時点では、前記第4電界効果トランジスタの出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方が接続している前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が前記第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられる、ことを特徴とする。
本発明の第51形態に係る電気信号センス制御回路は、上記(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの読み出しに関連する回路を、接続回路、出力非選択電位設定回路、出力選択電位設定回路で規定した回路である。
(51)
本発明の第51形態に係る電気信号センス制御回路は、
接続回路と、
出力非選択電位設定回路と、
出力選択電位設定回路と、を備え、
前記接続回路は、上記(38)記載の光電変換アレイの前記複数の第2選択線とセンスアンプの入力の間に設けられ、
前記接続回路における、前記複数の第2選択線から選択された1つの第2選択線と前記センスアンプの入力の間の抵抗値は、その他の第2選択線と前記センスアンプの入力の間の抵抗値と比べて低くなり、
前記出力非選択電位設定回路は前記複数の第2選択線と第3電位供給手段の間に設けられ、
前記出力非選択電位設定回路は、前記複数の第2選択線から前記選択された1つの第2選択線と前記第3電位供給手段間の抵抗値が、選択されない第2選択線と前記第3電位供給手段間の抵抗値よりも高くなることで、該選択されない第2選択線に前記第3電位を供給し、
前記出力選択電位設定回路は、前記接続回路の前記センスアンプ側と第4電位供給手段の間に設けられ、
前記出力選択電位設定回路の抵抗値は、前記ゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第1選択線のうち1つがすくなくとも前記第1電位から前記第2電位に遷移する時点では、その他の時点よりも高くなる、ことを特徴とする。
本発明の第52形態の電気信号センス制御回路は、上記(51)記載の電気信号センス制御回路を電界効果トランジスタで構成した場合の例である。
(52)
本発明の第52形態の電気信号センス制御回路は、上記(51)記載の電気信号センス制御回路において、
前記接続回路は、複数の第4トランジスタから少なくとも構成され、
前記複数の第4トランジスタは、電界効果トランジスタであり、出力に係る第4ソース及び第4ドレインを有し、
前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方は、前記複数の第2選択線にそれぞれ接続され、その他方は前記センスアンプの入力に接続され、
前記出力非選択電位設定回路は複数の第5トランジスタから構成され、
前記複数の第5トランジスタは、出力に係る第5ソース及び第5ドレインを有し、
前記出力に係る第5ソース及び第5ドレインのうちの一方は、前記複数の第2選択にそれぞれ接続され、その他方は第3電位供給手段に接続され、
前記出力選択電位設定回路は、第6トランジスタから少なくとも構成され、
前記第6トランジスタは、電界効果トランジスタであり、出力に係る第6ソース及び第6ドレインを有し、
前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインのうちの一方は第4電位供給手段に接続され、その他方は、センスアンプの入力に接続された、前記複数の第4トランジスタの前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの他方に接続される、ことを特徴とする。
上記(43)から(50)記載の電位設定回路または接続回路に接続されるセンスアンプは接続される信号入力端子のほかに参照入力端子を有し、該参照入力端子へは(43)の場合は第2電位、(44)、(49)、(50)の場合は第4電位、(45)〜(48)の場合は第6電位が供給される。
上記第2電位供給手段、第3電位供給手段、第4電位供給手段、第6電位供給手段はそれぞれ、該第2電位、第3電位、第4電位、第6電位を発生する電子回路(通常上記各種ゲイン可変光電変換アレイと同一チップ上へ集積される)または上記各種ゲイン可変光電変換アレイと同一チップ上へ集積され、該第2電位、第3電位、第4電位、第6電位を供給する外部端子から延在している薄膜配線を含む。
本発明によれば、光電変換アレイに含まれる複数の光電変換セルの中の一部分のゲインを他と異ならしめる技術を提供することができる。
これにより、本発明によれば、従来よりも高感度でダイナミックレンジの大きい光電変換素子または光電変換セルおよび2次元光電変換アレイを実現することができる。
また、本発明のゲイン可変方法を適用することにより、極端に大きい電流出力を扱う必要がなくなる。そのため、本発明によれば、トランジスタのコレクタ抵抗を極端に下げるために、該トランジスタの平面寸法を拡大する必要がなくなる。また、セル選択用電界効果トランジスタ(例えば第2、第3電界効果トランジスタ)の寸法を従来よりも大きくする必要がなくなる。このため、本発明によれば、従来よりも、ダイナミックレンジの大きい光電変換セル、光電変換アレイの平面寸法の縮小化、高密度化が可能となる。
更に、本発明によれば、2次元画像の情報精度を犠牲にしない部分的な明るさ調整、撮像原点でのリアルタイムの画像明るさ調整が可能となる。
図1は、(2)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の1実施例の回路図である。 図2は、(2)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の回路図である。 図3は、図1の回路図で示した1実施例の断面図である。 図4は、図2の回路図で示した他の1実施例の断面図である。 図5は、図1の構成に更にトランジスタを追加した実施例の回路図である。 図6は、(6)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の1実施例の回路図である。 図7は、(6)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の回路図である。 図8は、(6)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の回路図である。 図9は、(6)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の回路図である。 図10は、(6)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の回路図である。 図11は、(6)、(7)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の1実施例の断面図である。 図12は、(6)、(7)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の断面図である。 図13は、(6)、(7)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の断面図である。 図14は、(6)、(7)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の断面図である。 図15は、(6)、(10)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の断面図である。 図16は、(18)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの1実施例の回路図である。 図17は、(18)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図18は、(18)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図19は、(18)、(19)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図20は、(18)、(19)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図21は、(18)、(19)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図22は、(18)、(19)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図23は、(18)、(19)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図24は、(20)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの1実施例の回路図である。 図25は、(20)、(21)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図26は、(18)、(28)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの1実施例の断面図である。 図27は、(18)、(19)、(28)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の回路図である。 図28は、(18)、(19)、(36)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの他の1実施例の断面図である。 図29は、(28)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの実施例のレイアウト平面図である。 図30は、図29のレイアウトで試作した本発明のゲイン可変光電変換セルの電気特性である。 図31は、第4電位設定回路の実施例を示す。 図32は、(47)記載の第6電位設定回路の実施例を示す。 図33は、図32の第6電位設定回路の実施例の動作電圧波形を示す。 図34は、(49)記載の第6電位設定回路の実施例を示す。 図35は、図34の第6電位設定回路の実施例の動作電圧波形を示す。 図36は、(48)記載の第6電位設定回路の実施例を示す。 図37は、(51)記載の電気信号センス制御回路の実施例の回路図である。
図1は、本発明の(2)に記載したゲイン可変光電変換素子の1実施例を示す回路図である。
図1に示される例は、増幅用トランジスタが100−1100−2の2つの場合を示す。該増幅用トランジスタ100−1のベースには、光電変換要素101の1端が接続されている。なお、図中102は、入力光を模式的に表したものである(以後の図でも同様)。該光電変換要素101の他端は、独立して一定電位に接続されていても良いし、本発明の可変ゲイン光電変換素子の読み出しを制御する読出制御部として使用されてもよいが、図1の例では、接続手段により該2つのトランジスタのコレクタに接続されている。該2つのトランジスタのコレクタは、本発明のゲイン可変光電変換素子の第1出力部1として機能している。この回路では、該増幅用トランジスタ100−1のエミッタは、更に該増幅用トランジスタ100−2のベースに接続される。また、該増幅用トランジスタ100−1100−2は、当該ゲイン可変光電変換素子の増幅部分を形成している。該増幅部分とそれに接続された該光電変換要素とを総合して増幅形光電変換部分と呼ぶ。更に10−1で示す第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインが該増幅用トランジスタ100−2のエミッタとベース(または該増幅用トランジスタ100−1のエミッタ)とにそれぞれ接続され、該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ゲートはゲイン制御部9となる。該増幅用トランジスタ100−2のエミッタは第2出力部2として機能している。
図1に示した具体例を参照して、本発明の(1)で記載したゲイン可変方法を説明する。
前記光電変換要素を流れる光電流、または前記光電変換要素によって放電、蓄積された電荷(前期光電変換要素に寄生しているかまたは意図的に接続した電気容量(キャパシタ)に蓄積された電荷が放電、蓄積される)が読み出し時に充放電されて流れる電流、または前記光電変換要素に発生した電圧、が前記増幅用トランジスタにより増幅されて前記第1出力部1または前記第2出力部2を流出入するが、その流出入する信号電流または信号電荷は、前記ゲイン制御部の電位により増減する。本発明ではこれら信号電流、信号電荷を総合して電気信号と呼ぶ。
前記ゲイン制御部の電位(ゲイン制御電位)を前記第1電界効果トランジスタのチャネルを誘起する方向へ(オンする方向へ)変化させれば、前記増幅用トランジスタ100−2のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成され、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流をバイパスしてしまうのでそのベース・エミッタ間に前記第1電界効果トランジスタが接続された増幅用トランジスタの増幅度(ゲイン)は減少する。すなわち、ゲイン制御電位によりゲインが可変となる。
図1の構成全体を光電変換素子としてみた場合の光入力情報に対して前記第1出力部または第2出力部に入出力する信号電流または信号電荷、すなわち電気信号の増幅度(ゲイン)は、前記ゲイン制御部9の電位により変わる。すなわちゲイン可変光電変換素子が得られたことになる。
なお、本発明では、トランジスタの増幅作用を強調する場合は増幅用トランジスタと記述するが、再記述する場合や、簡単化のために単にトランジスタと記述する場合が多い。なお、単にトランジスタと記述する場合は主としてバイポーラトランジスタを指すことが多い。
前記光電変換要素の他端を前記読出制御部として用いて、読み出しを阻止するためには、前記光電変換要素の他端を、前記トランジスタ100−1のベース電位よりエミッタ電位方向の電位(トランジスタ100−1がnpnトランジスタの場合はベース電位より負側の電位、pnpトランジスタの場合は逆にベース電位より正側の電位、すなわちベース・エミッタ間が逆バイスされる方向の電位)とする。読み出しを可能とするためには、前記光電変換要素の他端を、トランジスタ100−1のベース電位よりエミッタ電位と逆方向の電位(トランジスタ100−1がnpnトランジスタの場合ベース電位より正側の電位、pnpトランジスタの場合は逆でより負電位、すなわちベース・エミッタ間が順バイアスされる方向の電位)とする。
図2は、本発明の(2)に記載したゲイン可変光電変換素子の他の1実施形態を示す回路図である。図2に示される例は、トランジスタ100−1のベースとエミッタ(またはトランジスタ100−2のベース)に第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインがそれぞれ接続されている構成以外、図1に示される例と共通する。
ただし、トランジスタ100−1のベースと第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインとを接続した場合、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインリーク電流が、トランジスタ100−1のベース・エミッタリーク電流に重畳するので、可変ゲイン光電変換素子の低照度感度が悪くなる可能性がある。このため、第1ゲートと重畳する部分の第1ソース、第1ドレイン不純物濃度をコンタクト部分より小さくするなど第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインリーク電流を減少させる設計が必要である。
なお、この第1電界効果トランジスタの接続構成では図2からトランジスタ100−2を除いた構成でもゲイン制御は可能で、この場合、第2出力部は、トランジスタ100−1のエミッタとなる。
図3は、図1の回路図で示した本発明の1実施例を半導体基板に集積した場合の断面図例である。110は、第1導電形を有する第1半導体領域で、トランジスタ100−1100−2のコレクタとして機能している。120−1、120−2は、該第1半導体領域110に接して(図では表面内部に接して)設けられた第1導電形とは逆導電形である第2導電形を有する複数の第2半導体領域で、トランジスタ100−1100−2のベースとして機能している。130−1、130−2は、それぞれ該第2半導体領域120−1、120−2に接して(図では表面内部に接して)設けられた第1導電形の複数の第3半導体領域で、トランジスタ100−1100−2のエミッタとして機能する。
図3において、151、152は、前記第1半導体領域110に接して(図では表面内部に接して)設けられた第5領域、第6領域で、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース、第1ドレインとして機能する。該第5領域、第6領域は、前記第1半導体領域110と整流性接合を形成する。該第5領域151、第6領域152は、逆導電形半導体でもよいし、整流性を有する金属、金属シリサイドでもよい。
また、該第5領域151と該第6領域152との間の前記第1半導体領域110の第1表面に少なくとも設けられた第1絶縁膜111下では該第1電界効果トランジスタ10−1のチャネルが形成される。該第5領域151と該第6領域152との間の前記第1半導体領域110の第1表面はチャネル形成領域となっている。
該第1絶縁膜111の上に該第5領域151及び第6領域152を橋渡すごとく設けられた第1ゲート153は、該チャネルをその電位により誘起、消滅させる。該第1ゲート153は、チャネルを誘起させる方向へ電位を変化させることによりチャネルのコンダクタンスまたは電流を増加させ、ゲインを減少させる。
図3では、前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である第5領域151が前記トランジスタ100−2のベース120−2と連続し、接続用導電薄膜81により前記トランジスタ100−2のエミッタ130−2と前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方である第6領域152が接続されているので、前記第1電界効果トランジスタ10−1のチャネルは、トランジスタ100−2のベース、エミッタ間のバイパス電流経路となり、そのコンダクタンスまたは電流の変化により図3に示す光電変換素子のゲインを変化させる。
図3では、前記第1半導体領域110の第1表面上に設けられた絶縁膜119上に設けられた光電変換要素101の一端(図では101の右端)は、前記導電膜81によりトランジスタ100−1のベース120−1に接続されている。この図では他端(図では101の左端)は独立のバイアス電位を与えるか読み出し制御部として使えるようになっているところが図1とは異なる。
第1出力部は、第1半導体領域110であり、必要に応じて電極が設けられる。第2出力部21は、トランジスタ100−2のエミッタ130−2から接続される。ゲイン制御部91は、第1電界効果トランジスタの第1ゲート153から接続される。
なお、図3において、114は、前記第1半導体領域110の第1表面に形成される可能性のある寄生チャネルをカットして領域間のリーク電流発生を防止するために設けた領域で、前記第1半導体領域110より不純物濃度を高濃度とした領域である。
また、前記第1半導体領域110は、半導体基板自体であることもあるが、この光電変換素子を多数集積し、前記第1半導体領域110に独立した電位を与える必要が出たときには、支持基板90上に分離して設けることができる。図3において、100で示された光電変換要素102とトランジスタ100−1組み合わせが増幅形光電変換部分の最小単位を示す。
図4は、図2の回路図で示した構成の断面図例である。図3と同じ番号は同じ機能を示す。図4では、第2半導体領域120−1と第5領域151、第2半導体領域120−2と第6領域152、がそれぞれ連続している。この連続構造により、より高密度集積が可能となる。接続用導電薄膜81により、第3半導体領域130−1と該第2半導体領域120−2が接続されている。その結果、該第2半導体領域120−2と連続した該第6領域152とが電気的に接続されている。すなわち、トランジスタ100−1のベース(この例では該第2半導体領域120−1)が第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方(この例では該第5領域151)と連続して接続され、かつ、トランジスタ100−1のエミッタ(この例では該第3半導体領域130−1)と第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方(この例では該第6領域152)とが接続されているので、トランジスタ100−1のベース・エミッタ間に第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース・第1ドレインが接続され、光電変換素子のゲインの制御が行われる。
図3の例と同様に、図4の構造では、第1出力部は前記第1半導体領域110、第2出力部21は、前記第3半導体領域130−2、ゲイン制御部91は第1ゲート153である。または、各領域からそれぞれ取り出された電極が、第1出力部、第2出力部、ゲイン制御部の端子となる。
図5は、図1の構成に更にトランジスタ100−3を追加した構成を示す回路図である。図5に示される例では、前記トランジスタ100−2のエミッタが該トランジスタ100−3のベースに接続され、該トランジスタ100−3のエミッタが第2出力部2であるかまたは第2出力部2の電極に接続されている。該トランジスタ100−3のコレクタは、前記接続手段により他のトラジスタ100−1100−2のコレクタと接続されており、さらに、第1出力部1へ接続されている。この光電変換素子のゲインは、3つのトランジスタ100−1100−2100−3の増幅度の積となり、図1及び2に示される光電変換素子のゲインが2つのトランジスタ100−1100−2の増幅度の積であるのに比べて更に大きくなっている。第1電界効果トランジスタ10−1は、トランジスタ100−2の増幅度を可変としている。
図6〜図10は、上記(6)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の1実施例の構成を示す。図1、2、5で光電変換要素101が図示されていたのに対して、これらの図では、トランジスタ100−1のベース・コレクタを光電変換要素として利用する場合を示すため、ことさらに光電変換要素の記号101が図示されていない。光電変換要素とベースは連続しておりかつ増幅用トランジスタ同士の相互接続のためのベース端子は必要ないので示されていないが、ベースへの光入力102は示されている。
図6は、増幅用トランジスタが100−1100−2の2つの場合を例示する。図6に示される例では、2つのトランジスタのコレクタは相互接続され、2つのトランジスタのベースからなる複数のベースと、該ベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタがある。増幅用トランジスタ100−1のベースに102で示す光入力による光電流、または光電流により放電または蓄積した電荷の充放電電流が増幅されて読み出される。増幅用トランジスタ100−1のベースは光電変換要素(図示されていない)と共用されており、他のベース、エミッタには接続されていない。本発明では第1出力部1、第2出力部2から読み出される電流または電荷を信号電流、信号電荷という。またこれらを総合して電気信号という。図6の例では、2つの増幅用トランジスタ100−1100−2のコレクタは、接続手段により接続され、本発明の可変ゲイン光電変換素子の第1出力部1となっている。この回路では、増幅用トランジスタ100−1のエミッタは、更に増幅用トランジスタ100−2のベースに接続されている。更に、10−1で示す第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインが、増幅用トランジスタ100−2のエミッタとベース(またはトランジスタ100−1のエミッタ)とにそれぞれ接続される。また、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ゲートはゲイン制御部9である。増幅用トランジスタ100−2のエミッタは、他のベース及びエミッタには接続されず、本実施例におけるゲイン可変光電変換素子の第2出力部2となっている。該増幅用トランジスタ100−1100−2と、該増幅用トランジスタ100−1の光電変換要素として使用されているベース、コレクタとで増幅形光電変換部分を形成している。
なお、本発明では、トランジスタの増幅作用を明確化する場合は、増幅用トランジスタと記述するが、再記述する場合や、簡単化のために単にトランジスタと記述する場合が多い。
前記光電変換要素であるトランジスタ100−1のベース・コレクタ接合を流れる光電流が前記増幅用トランジスタにより増幅されて、前記第1出力部1、第2出力部2を信号電流、信号電荷として流出入する。または、当該接合(接合容量または接合に並列に接続されたキャパシタ)に蓄積された電荷が該光電流により放電された分を読み出し時に充電するために流れる電流が、前記増幅用トランジスタにより増幅されて、前記第1出力部1、第2出力部2を信号電流、信号電荷として流出入する。それら電気信号の大きさは、前記ゲイン制御部の電位により増減する。前記ゲイン制御部の電位が、前記第1電界効果トランジスタのチャネルを誘起する方向へ(オンする方向へ)変化すれば、トランジスタのベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成されることにより、そのベース・エミッタを有するトランジスタの増幅度は減少する。すなわち、図6の構成全体を光電変換素子としてみた場合の光入力情報に対して得られる電気信号の利得(ゲイン)は、前記ゲイン制御部9の電位(ゲイン制御電位)により変わる。ゲイン可変光電変換素子が得られたことになる。
図7に例示される回路は、増幅用トランジスタ100−1のベースとエミッタ(またはトランジスタ100−2のベース)へ第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインがそれぞれ接続されている構成以外、図6に示される回路と同様である。第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインがベースと接続されるためにトランジスタ100−1のベース端子は示されている。
図8に例示される回路は、図5に示される回路と同様の構成で、光電変換要素としてトランジスタ100−1のベース・コレクタ接合を用いた回路である。図8に示される回路では、トランジスタ100−1100−2100−3の3つトランジスタのコレクタはそれぞれ相互接続されており、3つのトランジスタのベースからなる複数のベースと、該ベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタがある。図8の例では、3つのトランジスタ100−1100−2100−3のコレクタは接続手段により接続され、本発明の可変ゲイン光電変換素子の第1出力部1となっている。この回路では、トランジスタ100−1のエミッタは更にトランジスタ100−2のベースに接続され、トランジスタ100−2のエミッタはトランジスタ100−3のベースに接続されている。更に10−1で示す第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインが増幅用トランジスタ100−2のエミッタとベース(またはトランジスタ100−1のエミッタ)とにそれぞれ接続され、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ゲートはゲイン制御部9である。増幅用トランジスタ100−3のエミッタは他のベース、エミッタには接続されず、本発明のゲイン可変光電変換素子の第2出力部2となっている。該トランジスタ100−1100−2100−3と光電変換要素として共用されているトランジスタ100−1のベース、コレクタとで増幅形光電変換部分を形成している。トランジスタ100−1のベースは、増幅形光電変換部分の複数のトランジスタの複数のベースまたは複数のエミッタとは相互接続されていない。
図9は、図8に示される回路において、前記トランジスタ100−2のエミッタが接続されていた前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインが接続を代えてトランジスタ100−3のエミッタに接続している場合の構成回路図を例示する。図8に示される回路では、一つのトランジスタのベース、エミッタ間を前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインがバイパスしていた。一方、図9に示される回路では、第1電界効果トランジスタ10−1が二つのトランジスタ100−2100−3のベース、エミッタ間に接続されなおしたことにより、ゲインの変化分が一つのトランジスタの増幅度から二つのトランジスタの増幅度の積となる。そのため、図9に示される回路では、図8に示される回路に比べ、制御範囲が格段に大きくなっている。
図10は、図8に示される回路において、前記トランジスタ100−2のベースが接続されていた前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインが接続を代えてトランジスタ100−1のベースに接続している場合の構成回路図を例示する。図8に示される回路では、一つのトランジスタのベース、エミッタ間を前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインがバイパスしていた。一方、図10に示される回路では、第1電界効果トランジスタ10−1が二つのトランジスタ100−1100−2のベース、エミッタ間に接続されなおしたことにより、ゲインの変化分が一つのトランジスタの増幅度から二つのトランジスタの増幅度の積となる。そのため、図10に示される回路では、図8に示される回路に比べ、制御範囲が格段に大きくなっている。
なお、前記トランジスタ100−1のベースへ接続されるのは第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインのうち第1ソースとなるような電位極性とチャネル導電形の極性を選択することが直流読み出しを行う場合望ましい(トランジスタ100−1がnpnの場合、第1電界効果トランジスタはpチャネル)。放電または蓄積電荷を読み出すパルス動作の場合は逆である。電界効果トランジスタのドレイン漏洩電流はソース漏洩電流より一般的には大きい。
図11〜14は、上記(6)、(7)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の実施例の断面構造図例を示す。図11に例示される断面構造は、図6の回路図で例示した本発明の構成の断面構造例でもある。図11に示される構造は、光電変換要素が、トランジスタ100−1のベース領域(120−1)、コレクタ領域(110)のうち記号101で示す部分を共用して形成されているところ以外、図3の構造と同様である。また、これ以後の断面構造図は、図3及び4で示されていた接続のための前記導電薄膜の代わりに、接続する領域間を破線で結んで接続状態を簡略化して示す。
上記図3の説明でも同様に述べられていて重複する部分が多いが、再度、図11の説明を行う。第1表面118と第1厚さ119と第1導電形を有する第1半導体領域110の第1表面部分に、該第1半導体領域110と接して(図では表面内部に接して)第2表面128と第2厚さ129と逆導電形(第2導電形)を有する複数の第2半導体領域120−1、120−2が設けられている。該複数の第2半導体領域の第2表面128部分に該第2半導体領域と接して(図では表面内部に接して)第3表面138と第3厚さ139と第1導電形を有する第3半導体領域130−1、130−2が設けられている。該第3半導体領域130−1は、該第2半導体領域120−1の第2表面部分に、該第3半導体領域130−2は該第2半導体領域120−2の第2表面部分にそれぞれ接して(図では表面内部に接して)設けられている。第5領域151と第6領域152が、該第1半導体領域の該第1表面118部分に接して(図では表面内部に接して)設けられている。第1絶縁膜111が、該第1半導体領域110の該第5領域及び第6領域に挟まれた該第1表面118に設けられている。該第1絶縁膜111は、第5領域151及び第6領域152の表面の一部にも延在して設けられている。該第1絶縁膜111の上に、第1ゲート153が、該第5領域151と該第6領域152を橋渡すように設けられている。
トランジスタ100−1は、前記第1半導体領域110をコレクタ、前記第2半導体領域120−1をベース、前記第2半導体領域120−1に設けられた前記第3半導体領域130−1をエミッタとして構成される。トランジスタ100−2は、前記第1半導体領域110をコレクタ、前記第2半導体領域120−2をベース、前記第2半導体領域120−2に設けられた前記第3半導体領域130−2をエミッタとして構成される。この2つのトランジスタのコレクタは、共通の第1半導体領域110であり、等価的に電気接続されている。
第1電界効果トランジスタ10−1は、前記第1半導体領域110の表面部分に接して設けられた前記第5領域151及び第6領域152を第1ソース及び第1ドレインとし、前記第1絶縁膜111をゲート絶縁膜、前記第1ゲート153を第1ゲートとして構成されており、第1ゲート153下の前記第5領域及び第6領域ではさまれる前記第1半導体領域表面部分へ第1ゲートの電位によりチャネルが誘起、消滅する。
光電変換要素101は、前記第1半導体領域110と前記第2半導体領域120−1とで構成される。この光電変換要素101において、増幅のための初段増幅用トランジスタは該トランジスタ100−1である。光電変換要素101は、このトランジスタのベースへの、該光電変換要素101の光電変換電流、光電変換電流によって前記第1半導体領域110と前記第2半導体領域120−1間の接合(容量)に充放電された電荷の放電電流または充電電流入力として、該トランジスタ100−2のエミッタである第3半導体領域130−2から、電気信号として出力する。このための該光電変換要素101とトランジスタ100−1のベースとの電気接続にために前記第2半導体領域120−1は連続してまたは共通で構成されている。
図11に例示される回路では、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域の間で、前記第2半導体領域120−2が前記第3半導体領域130−1に相互接続されている。他方、前記第2半導体領域120−1および前記第3半導体領域130−2は相互接続されていない。前記第3半導体領域130−2は本実施例におけるゲイン可変光電変換素子の第2出力部として用いられる。導電配線により、第2出力部21は、電極に接続されることが多い。図11に例示される回路では、本実施例のゲイン可変光電変換素子の第1出力部として前記第1半導体領域110が用いられるが、導電配線により、第1出力部は、電極に接続されることが多い。
第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である前記第5領域151は、トランジスタ100−2のベースである前記第2半導体領域120−2と連続して設けられており、電気的に接続されている。この構成をとっているという意味では、図11に例示される回路は、上記(7)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の実施例でもある。第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方である前記第6領域152は、トランジスタ100−2のエミッタである前記第3半導体領域120−3と導電薄膜で接続されている(図11では破線で模式的に示されている)。
前記トランジスタ100−1で増幅された前記電気量は、相互接続された前記第3半導体領域130−1から前記第2半導体領域120−2(トランジスタ100−2のベース)へ入力され、トランジスタ100−2で増幅され、前記第3半導体領域130−2すなわち本実施例のゲイン可変光電変換素子の第2出力部から電気信号として出力される。
上記のように、前記第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインの一方は、前記トランジスタ100−2のベース(前記第2半導体領域120−2)と連続することにより接続されており、他方は、前記トランジスタ100−2のエミッタ(前記第3半導体領域130−2)に接続されており、前記トランジスタ100−2のベース・エミッタ間のバイパス経路が形成されている。そのため、第1ゲート153に与えるゲイン制御電位により、前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース及び第1ドレイン間のコンダクタンスまたは電流を変化させることで、トランジスタ100−2の増幅度を変化させることができ、これにより本実施例のゲイン可変光電変換素子のゲインを可変とすることが出来る。なお、図中、第1ゲート153自身がゲイン制御部として使用されてもよいし、第1ゲート153に接続された導電薄膜、または端子がゲイン制御部91でもよい(以下、同様である)。
図12は、上記(6)、(7)記載のゲイン可変光電変換素子の他の実施例の回路構成で例示した図8の断面構造の1実施例でもある。
図12に例示される回路は、図11に例示される回路より、更に複数の第2半導体領域、複数の第3半導体領域が増加して、各3つになっている。増加した第2半導体領域120−3と第3半導体領域130−3はそれぞれ第2表面128および第2厚さ129と第3表面138および第3厚さ139を有し、それぞれトランジスタ100−3のベース、エミッタとして機能している。図11では相互接続されていなかった第3半導体領域130−2は、本例では第2半導体領域120−3と接続され、電気信号をトランジスタ100−3のベースへ受け渡している。これにより、トランジスタ100−3の増幅度分だけ全体としての本実施例におけるゲイン可変光電変換素子のゲインは増加している。
この実施例では相互接続されない第3半導体領域は、該第3半導体領域130−3であり、本ゲイン可変光電変換素子の第2出力部となっている。図12により例示される回路では、前記第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインの他方である前記第6領域152を該第2半導体領域120−3と連続させて高密度化を図っている。この構成をとっているという意味では、図12により例示される回路は、上記(7)記載のゲイン可変光電変換素子の他の実施例でもある。前記第3半導体領域130−2は、該連続した第2半導体領域120−3を介して、前記第1電界効果トランジスタの第1ソースまたは第1ドレインの他方(前記第6領域152)と接続される。すなわち、前記トランジスタ100−2のベース及びエミッタは、前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース及び第1ドレインによりバイパスされている。この構成により、図12により例示される回路は、図11により例示される回路と同様、ゲイン可変光電変換素子が構成される。なお、本実施例におけるゲインの最大値は、図11により例示される回路より、該トランジスタ100−3の増幅度分だけ大きい。
図13により例示される回路は、上記(6)、(7)記載のゲイン可変光電変換素子の他の実施例の断面図で、図9により例示される回路の断面図例でもある。更に、図13により例示される回路は、(22)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例でもある。
図13における、複数の第2半導体領域120−1、120−2、120−3と複数の第3半導体領域130−1、130−2、130−3間の接続の状態は、図12の場合と同じである。しかし、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である第5領域151は、トランジスタ100−2のベースである第2半導体領域120−2と連続することにより電気的にも接続されている。また、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方である第6領域152は、接続用導電薄膜(破線で示す)によりトランジスタ100−3のエミッタである第3半導体領域130−3と接続されている。すなわち、トランジスタ100−2のベースとトランジスタ100−3のエミッタとが、該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース及び第1ドレインによりバイパスされている。トランジスタ100−2のエミッタである第3半導体領域130−2と、トランジスタ100−3のベースである第2半導体領域120−3とが相互接続されているので、トランジスタ100−2とトランジスタ100−3との2つのトランジスタから構成されている増幅段の増幅度を、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ゲートに与えるゲイン制御電位で可変とすることが出来る。このため、図13により例示されるゲイン可変光電変換素子は、図11及び12の断面構造の本実施例におけるゲイン可変光電変換素子より、可変とするゲインの桁が大きい。
なお、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である第5領域151が、トランジスタ100−2のベースである第2半導体領域120−2と連続する構成をとっているという意味では、図13により例示されるゲイン可変光電変換素子は、上記()記載のゲイン可変光電変換素子の他の実施例でもある。
図14は、上記(6)、(7)記載のゲイン可変光電変換素子の他の実施例の断面図を例示する。また、図14により例示される回路は、図10により例示される実施例の断面図例でもある。
図14において、複数の第2半導体領域120−1、120−2、120−3と複数の第3半導体領域130−1、130−2、130−3間の接続の状態は、図12の場合と同じである。しかし、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である第5領域151は、トランジスタ100−1のベースである第2半導体領域120−1と連続することにより電気的にも接続されている。他方、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方である第6領域152は、接続用導電薄膜(破線で示す)によりトランジスタ100−2のエミッタである第3半導体領域130−2と接続されている。すなわち、トランジスタ100−1のベースとトランジスタ100−2のエミッタとが該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース及び第1ドレインによりバイパスされている。本実施例では、トランジスタ100−1とトランジスタ100−2との2つのトランジスタから構成されている増幅段の増幅度を、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ゲートへ与えるゲイン制御電位で可変とすることが出来る。このため、図14により例示されるゲイン可変光電変換素子は、図11及び12により例示されるゲイン可変光電変換素子より、可変とするゲインの桁が大きい。
なお、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である第5領域151が、トランジスタ100−1のベースである第2半導体領域120−1と連続する構成をとっているという意味では、本実施例は、上記(8)記載のゲイン可変光電変換素子の他の実施例でもある。
図15は、上記(6)、(10)記載の本発明のゲイン可変光電変換素子の他の実施例の断面図を例示する。また、図15により例示される回路は、図9により例示される回路の断面図例でもある。
図15では、トランジスタ100−1100−2100−3の相互接続、すなわち、複数の第2半導体領域、複数の第3半導体領域の相互接続は、図13の場合と同様である。一方、図15により例示される回路は、図13により例示される回路と、第1電界効果トランジスタ10−1の断面構造が異なる。
図15では、第4表面148と第4厚さ149を有し、逆導電形(第2導電形)の第4半導体領域140が、第1半導体領域110に接して(図では表面内部に接して)設けられている。
第5領域151と第6領域152が、該第4半導体領域の該第4表面148部分に接して(図では表面内部に接して)設けられている。なお、該第5領域151及び第6領域152は、該第4半導体領域と整流性接合を形成する材料、例えば、第1導電形の半導体、またはショットキ接合を形成する仕事関数を有する金属またはシリサイド、で構成される。また、第4絶縁膜141は、該第4半導体の該第4表面148の該第5領域151及び第6領域152に挟まれた部分に設けられている。該第4絶縁膜141は、第5領域151及び第6領域152の表面の一部にも延在して設けられている。該第4絶縁膜の上に導電薄膜153が、該第5領域151及び該第6領域152を橋渡すように設けられている。
この図15の実施例では、該第5領域151が、第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方として機能する。また、該第6領域152が、該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方として機能する。更に、該導電薄膜153が、該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ゲートとして機能する。該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である第5領域151は、該第2半導体領域120−2に接続される。また、該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方である第6領域152が、該第3半導体領域130−3に接続されている。すなわち、該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの一方である第5領域151が該トランジスタ100−2のベースに接続される。また、該第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソースまたは第1ドレインの他方である第6領域152が、該トランジスタ100−3のエミッタに接続されている。これにより、該トランジスタ100−2、該トランジスタ100−3により構成される2段の増幅段の利得(ゲイン)が、第1ゲート153に与えられるゲイン制御電位により可変となる。
この第1ゲート153自体あるいはそれに接続された導電薄膜またはそれからなる端子がゲイン制御部91となる。第3トランジスタのエミッタ130−3自体、あるいはそれに接続された導電薄膜またはそれからなる端子が第2出力部21となる。
図15の実施例では、第4半導体領域の分離ための面積だけ素子面積が大きくなるが、第1半導体領域に光によって発生したキャリアが原因の第1電界効果トランジスタ10−1の第1ドレインと第1ソース間のリーク電流の増加を、該第4半導体領域により該光発生キャリアを吸収するで防ぐことができるので、最大ゲインの低下を防ぐことができる。
図1〜15により例示される構成または断面構造は、第1出力部を第1セル出力部、第2出力部を第2セル出力部と読み代えることにより、(11)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例としても適用できる(図5〜15では、前記光電変換要素は、トランジスタ100−1のベース、コレクタまたは第1半導体領域110、第2半導体領域120を共用している。)。図5〜15により例示される構成または断面構造は、第1出力部を第1セル出力部、第2出力部を第2セル出力部と読み代えることにより、(16)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例としても適用できる。図11〜14により例示される断面構造は、第1出力部を第1セル出力部、第2出力部を第2セル出力部と読み代えることにより、(22)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例としても適用できる。図15により例示される断面構造は、(26)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例として適用できる。
この場合、複数のゲイン可変光電変換セルの前記第1セル出力部(第1半導体領域110または当該領域から接続された導電薄膜)および前記第2セル出力部21を相互接続してアレイを構成するときには、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部のどちらかまたは両方から、相互接続した配線を通して、電気信号が読み出される。これらのセルから2次元アレイを構成するためには、図3、4、11〜15に示されたように第1半導体領域110を、支持基板90上に設け、平面図形で縦横どちらかの方向に対して電気的に分離(isolation)する必要がある。
図16〜23、及び、26〜28は、(18)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例を示す。本実施例は、(2)記載のゲイン可変光電変換素子に、更に、前記第2電界効果トランジスタ10−2を設けたものである。本実施例では、前記第2出力部は、前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソースまたは第2ドレインの一方と接続し、該第2ソースまたは第2ドレインの他方は、第3セル出力部23であり、前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ゲートは、第2セル選択部32である。なお図26により示される実施例は、図16の断面図例でもある。図26は、図3のゲイン可変光電変換素子の断面図例に、更に、第2電界効果トランジスタ10−2を設けたものである。本実施例では、前記第2出力部を構成している第6領域152は、第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレイン154、155のうち領域154と連続して電気的に接続し、領域155は第3セル出力部23であり、第2ゲート156は第2セル選択部32である。図26では、導電薄膜81により領域155から電極まで第3セル出力部23が引き出されている構造が示されている。
(18)記載の構成により、前記第2電界効果トランジスタがセル選択素子として機能するので、セル面積は増加するが、アレイを構成するときに行または列ごとにトランジスタのコレクタを分離する必要がなくなり、MOSLSI製造工程と親和性(compatibility)が高くなる。
図19〜図23、図27、28は、(19)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例でもある。各図において、(6)記載のゲイン可変光電変換素子の前記第2出力部は、前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソースまたは第2ドレインの一方と接続し、第2ソースまたは第2ドレインの他方は第3セル出力部23であり、前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ゲートは、第2セル選択部32である。なお、図27により示される実施例は、(28)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例でもある。図28により示される実施例は、図13により示される実施例に、更に、第2電界効果トランジスタ10−2を設けたものである。本実施例では、前記第2出力部を構成している第6領域152は、第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレイン154、155のうち領域154と連続して電気的に接続し、領域155は第3セル出力部23であり、第2ゲート156は第2セル選択部32である。図28は、(36)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例でもあり、図15により示される実施例に、更に、第2電界効果トランジスタ10−2を設けたものである。前記第2出力部を構成している第6領域152は、第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレイン154、155のうち領域154と連続して電気的に接続し、領域155は第3セル出力部23であり、第2ゲート156は、第2
セル選択部32である。
(19)、(28)(36)記載の構成により、前記第2電界効果トランジスタがセル選択素子として機能するので、セル面積は増加するが、アレイを構成するときに行または列ごとにトランジスタのコレクタを分離する必要がなくなり、MOSLSI製造工程と親和性(compatibility)が高くなる。
図24及び25は、(20)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例を示す。各図において、図16及び22に示される(18)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例の前記第3セル出力部に前記第3電界効果トランジスタ10−3の第3ソース、第3ドレインの一方57を接続し、他方58を第4セル出力部24、第3ゲート59を第3セル選択部33としている。この構成により、前記第3電界効果トランジスタが、第2電界効果トランジスタとともにセル選択素子として機能するので、セル面積は増加するが、アレイを構成するときに、例えば、第2セル選択部を行方向へ延在する複数の選択線の1つに接続し、第3セル選択部を列方向へ延在する複数の選択線の1つへ接続することにより、行、列に延在するアレイの選択線から一組の選択線を選ぶことにより、セルの選択をすることが出来る。
図25に示される例は、(21)記載の本発明のゲイン可変光電変換セルの実施例でもある。図25において、(19)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例でもある図22の前記第3セル出力部に前記第3電界効果トランジスタ10−3の第3ソース、第3ドレインの一方57を接続し、他方58を第4セル出力部24、第3ゲート59を第3セル選択部33としている。
図26は、(18)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例である図16の断面図例である。図3に示す本発明の(2)記載のゲイン可変光電変換素子および(10)記載のゲイン可変光電変換セルの断面図と同じ記号は同じ機能を表す。図26により示される実施例では、更にセル選択用電界効果トランジスタとして第2電界効果トランジスタ10−2が設けられている。154、155は前記第1半導体領域110と接して(図では表面内に接して)離間して設けられ、前記第1半導体領域と整流性接合を有する領域で、該第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレイン領域である。該領域154、155の一部の表面と該領域154、155に挟まれた前記第1半導体領域の表面に絶縁膜112が設けられ、その上に該領域154、155を橋渡すように第2ゲート156が設けられている。該第2ゲート156は該第2電界効果トランジスタの第2ゲートである。
前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソース、第2ドレインの一方154は前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース、第1ドレインの他方152と連続することにより接続されている。前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソース、第2ドレインの他方155は図26の可変ゲイン光電変換セルの第2セル出力部を構成する。図26では、導電薄膜81により電極に引き出され、23として記されている。該第2ゲート156は、当該ゲイン可変光電変換セルの第2セル選択部32を構成する。図で破線により模式的に示されているように、導電薄膜により引き出された電極に接続されてもよい。
図27は、(19)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例図22の断面図例であり、(28)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例でもある。図13に示す本発明の(6)記載のゲイン可変光電変換素子および(22)記載のゲイン可変光電変換セルの断面図と同じ記号は同じ機能を表す。図27は、更にセル選択用電界効果トランジスタとして第2電界効果トランジスタ10−2が設けられている。154、155は前記第1半導体領域110と接して(図では表面内に接して)離間して設けられ、前記第1半導体領域と整流性接合を有する第7、第8領域で、該第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレイン領域である。該第7、8領域154、155の一部の表面と該第7、8領域154、155に挟まれた前記第1半導体領域の表面に第2絶縁膜112が設けられ、その上に該第7、8領域154、155を橋渡すように第2ゲート156が設けられている。該第2ゲート156は該第2電界効果トランジスタの第2ゲートである。
前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソース、第2ドレインの一方154は、前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース、第1ドレインの他方152と連続することにより電気的にも接続されている。前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソース、第2ドレインの他方155は、図27の可変ゲイン光電変換セルの第3セル出力部23を構成する。該第2ゲート156は、当該ゲイン可変光電変換セルの第2セル選択部32を構成する。図で破線により模式的に示されているように、導電薄膜により引き出され、電極に接続されてもよい。
図28は、(19)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例図22の他の断面図例であり、(36)記載のゲイン可変光電変換セルの実施例でもある。図15に示される本発明の(10)記載のゲイン可変光電変換素子および(24)記載のゲイン可変光電変換セルの断面図と同じ記号は同じ機能を表す。図28は、更にセル選択用電界効果トランジスタとして第2電界効果トランジスタ10−2が設けられている。154、155は、前記第4半導体領域140と接して(図では表面内に接して)離間して設けられ、前記第4半導体領域と整流性接合を有する第7、第8領域で、該第2電界効果トランジスタの第2ソース、第2ドレイン領域である。該第7、8領域154、155の一部の表面と該第7、第8領域154、155に挟まれた前記第半導体領域の表面に第5絶縁膜142が設けられ、その上に該第7、8領域154、155を橋渡すように第2ゲート156が設けられている。該第2ゲート156は、該第2電界効果トランジスタのゲートである。
前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソース、第2ドレインの一方154は、前記第1電界効果トランジスタ10−1の第1ソース、第1ドレインの他方152と連続することにより電気的にも接続されている。前記第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソース、第2ドレインの他方155は、図28の可変ゲイン光電変換セルの第3セル出力部23を構成する。該第2ゲート156は、当該ゲイン可変光電変換セルの第2セル選択部32を構成する。図で破線により模式的に示されているように、導電薄膜により引き出された電極に接続されてもよい。
図29は、本発明の(28)記載のゲイン可変光電変換セルを2ミクロンルールでレイアウトした例の平面図である。断面は図27の断面図と同様であるが、セル内の素子配置を正方形にまとめるために、前記第1、第2電界効果トランジスタに関して前記トランジスタ100−3は図27とは逆の方向へ配置されている。各領域、トランジスタの数字は図27と同じであるが、図27に記載されていない数字、構成について下記に記す。
123−2、123−3は、前記第2半導体領域120−2、120−3に対するコンタクトホールである。133−1、133−2、133−3は、前記第3半導体領域130−1、130−2、130−3へのコンタクトホールである。
各領域間の相互接続も描かれているので、それに使用する導電薄膜を81で示してある。該導電薄膜は前記第1半導体領域110表面に近いほうから第1層と第2層と2層構造が設けられている。実線で示した81は該第1層、点線で示した81は該第2層である。該第1層と該第2層の間には層間絶縁膜が設けられている。第1層導電薄膜と第2層導電薄膜を接続するヴィアホールは点線の正方形(たとえば後述の32−3、91−3)で表されている。
図29には、アレイ構成の1セル分を切り出した形になっていて、第3選択線13−k、第3出力線15−j、ゲイン制御線91も記載されている。該第3選択線14−kは、前記第2ゲート156から引き出された第2選択部32とヴィアホール32−3を介して接続されている。第3出力線15−jは、第2電界効果トランジスタ10−2の第2ソース、第2ドレインの他方155から引き出された第3出力部23と接続されている。ゲイン制御線19−kは、前記第1電界効果トランジスタ10−1のゲート153から引き出されたゲイン制御部91とヴィアホール91−3を介して接続されている。
前記第2半導体領域120−1と前記第1半導体領域110とおよびそれらの接合を含む構造を光電変換要素として利用している。そのため、前記トランジスタ100−1の第2半導体領域120−1は、他のトランジスタの前記第2半導体領域120−2、120−3より面積が大きく設計されている。
図30は、図29に示される本発明のゲイン可変光電変換セルの実施例を、
第1半導体領域110をn形高抵抗半導体領域とし、
第2半導体領域120−1、120−2、120−3を表面不純物濃度が約1E18原子/ccのp形半導体領域とし、
第3半導体領域130−1、130−2、130−3を表面不純物濃度が約1E21原子/cc のn形半導体領域とし、
第5、第6領域を表面不純物濃度約1E20原子/ccのp形半導体領域として試作した場合の電気特性である。この結果、増幅用トランジスタは、npn形バイポーラトランジスタとなり、第1、第2電界効果トランジスタはpチャネル形となる。
図30では、図29に示される本発明のゲイン可変光電変換セルの実施例の第3出力部電位Vcell_out_3を0Vとした時の第3出力部からの出力電流(output current at the 3rd cell out)の絶対値|Iout|を第2セル選択部の電位(electrical potential at the 2nd cell select)Vselectに対してプロットしたグラフである。第1半導体領域の電位を6V、ゲイン制御部の電位Vgainを0V、3V、6Vと3条件パラメータとしてとっている。Vselect>5.5Vで出力電流Ioutはセルから遮断されている。Vselect<0.2VでVgain=3〜6Vで|Iout|はゲイン制御されず、最大(実験では60μA、入力光量により変化)となる。このセルを暗箱に入れると|Iout|は約1E−11Aであった。このゲイン可変光電変換セルは電界効果トランジスタの寸法から100μAまでの出力電流は充分扱えるから、ゲイン制御しないで約7桁のダイナミックレンジはある。Vgain=0Vとすると|Iout|が約1E−8Aになるまで約1/6000にゲイン制御されることが示されている。この測定をした環境はほの暗い室内であったから、ゲインを最低に制御することによって、更に明るい入力光量を|Iout|が再度〜100μAに増加するまでセンスすることが出来る。この入力光量は図30に示された場合より更に4桁大きい。
この結果、本発明のゲイン制御機能を使うことにより光強度変化を少なくとも11桁の範囲で識別することが出来ることが示されたことになる。本実施例では前記第1電界効果トランジスタの第1ソース、第1ドレインが前記第2トランジスタの第2半導体領域120−2と前期第3トランジスタの第3半導体領域130−3をバイパスしている構成であるが、前記第1トランジスタの第2半導体領域120−1と前期第3トランジスタの第3半導体領域130−3をバイパスするように相互接続(interconnection)の設計変更をすることにより光強度検出のダイナミックレンジは12〜13桁まで増加させることができる。
本発明のゲイン可変光電変換セルで2次元アレイを構成し、該アレイ中の必要な部分と他の部分の複数セルのゲイン制御電位を変化させることにより、4桁前後の照度比の異なる画像局部の視認度の高い部分像を隣接する像と同時に撮像することが出来る。
図30の実施例では、前記第1、第2電界効果トランジスタはpチャネルであり、前記第2ゲート=第2セル選択部の電位VselectがVc1−Vth2−3Vbeより低くなると電気信号が前記第2セル出力部から得られる。ここで、Vc1は前記第1セル電位(前記第1半導体領域に与えられる電位)、Vth2は第2電界効果トランジスタのゲート閾値電圧、3Vbeは第1、2、3トランジスタのベース・エミッタ電圧の和である。前記ゲイン制御電位が0Vの時は、前記第1電界効果トランジスタがトランジスタ100−2のベース(前記第2半導体領域120−2)、100−3のエミッタ(前記第3半導体領域130−3)をほぼ完全にバイパスするので、光電変換要素(この場合は前記第2半導体領域120−1と前記第1半導体領域110で構成されたフォトダイオード)により光電変換された前記電気量は前記トランジスタ100−1のベース(前記第2半導体領域120−1)から入力して前記トランジスタ100−1で増幅され前記トランジスタ100−1のエミッタ(前記第3半導体領域130−1)へ出力し、第2電界効果トランジスタ10−2のチャネルによるバイパスを通ってほぼそのまま第2電界効果トランジスタ10−2の第8領域155(出力部23)から電気信号として出力する。この状態では、第2セル選択部の電位が、Vc1−Vth2−Vbeより低くなると第3セル出力部から電気信号が出力する。
前記第2セル選択部へパルス電位変化(例えば、6Vから0V、0Vから6V)を与えて、電気信号を読み出す場合は、この回路でのトランジスタの組み合わせでは(npnトランジスタとpチャネル電界効果トランジスタ)、セル内部例えば前記第3半導体領域130−3から前記第2電界効果トランジスタのソースへ電流が入力するので、電流が小さくなると前記第2電界効果トランジスタの抵抗が大きくなり読み出し時間、およびreset時間が長くなってしまう。これを避けるためには前記第3セル出力部の電圧Vcell_out_3をVselect(セル選択時の)−Vth2よりVc1側に設定すると解決される。前記第2電界効果トランジスタを非飽和(non−saturation)領域(3極管(triode)領域)動作としてソースから見た抵抗を下げることによる読み出し時間の短縮を図ることが出来る。
また、パルス読み出しの場合は低照度光入力に対して、光入力積分時間/読み出し時間の割合で電流増幅がされて電流信号が第3出力部から得られる(詳細は段落0029〜0031参照)。パルス読み出しによる増幅は本発明によるゲイン可変光電変換セルに共通に実現できる。
図31は、(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの実施例とそれを読み出すときの(46)記載の第4電位設定回路の実施例を示す。図31には、第1方向へm個の本発明の(11)または(16)または(22)または(26)記載のゲイン可変光電変換セル、第2方向へn個の(11)または(16)または(22)または(26)記載のゲイン可変光電変換セルを配列した本発明のアレイの例が示されている。アレイ内の光電変換セル数はm × nとした。図31では、該ゲイン可変光電変換セルを1000で表記し、その位置にしたがって、1000−1−1、1000−2−1、1000−3−1、1000−4−1、−−−、1000−m−1、1000−1−2、1000−2−2、1000−3−2、−−−、1000−m−2、1000−1−3、1000−2−3、1000−3−3、−−−、1000−m−3、−−−、1000−i−j(図示せず)、−−−、1000−m−nと末尾にハイフンで数字を付加している。
11−1、11−2、11−3、−−−、11−nは第1選択線を示し、第2方向へ配置される該ゲイン可変光電変換セル数nだけ用意される場合が多い。各第1選択線11−1、11−2、11−3、−−−、11−nは、同一の行に配置された該ゲイン可変光電変換セルの第1セル出力部と電気接続される。
12−1、12−2、12−3、−−−、12−mは第2選択線を示し、第1方向へ配置される該ゲイン可変光電変換セル数mだけ用意される場合が多い。各第2出力線12−1、12−2、12−3、−−−、12−mは、同一の列に配置された該ゲイン可変光電変換セルの第2セル出力部と接続される。
ダミーセル等として配置された該ゲイン可変光電変換セルには、第1選択線11−1、11−2、11−3、−−−、11−nないしは第2選択線12−1、12−2、12−3、−−−、12−mが電気接続されない場合があるので必ずしも第2方向ないしは第1方向へ配置される光電変換セル数と第1選択線の数ないしは第2選択線の数とは一致しない。
前記ゲイン制御線は19−1、19−2と2系統設けられ、前記ゲイン可変光電変換セルアレイの左右で異なるゲインを実現するために左(19−1)右(19−2)で各々1本の線に接続される場合を示している(以下の実施例で同様)。例えば該ゲイン制御線19−1に前記第1電界効果トランジスタがオンとなる電位を供給し、該ゲイン制御線19−2に前記第1電界効果トランジスタがオフとなる電位を供給することにより左側では明るい部分の視認性が優れているが右側では黒くなって判別できない暗部の詳細が視認できる画像が得られる。
このゲイン可変光電変換アレイの出力を順次読み出すためには、選ばれた第1選択線11−jを該第1電位から該第2電位(通常パルス状)を印加する一方、選ばれない該複数の第1選択線11−1、11−2、11−3、−−−、11−nは該第1電位に保持している状態とする。これにより該第1選択線11−jに接続されている該ゲイン可変光電変換セルの電気信号を該第2選択線12−1、12−2、12−3、−−−、12−m経由で同時に取り出すことが出来る。
前記複数の第2選択線12−1、12−2、12−3、−−−、12−mから同時に取り出された(parallel out)電気信号は、前記複数の第2選択線にそれぞれ接続された複数のセンスアンプ2002−1、2002−2、2002−3、−−−、2002−mにより増幅される(インピーダンス変換も含む)。該電気信号が電流、電荷の場合は電圧出力に変換(必要に応じて増幅)される。parallelに取り出され、増幅または変換された該電気信号は該センスアンプの出力に接続されたスキャン回路3000で順次スキャンされてserial信号として取り出すことができる。
本発明の(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記第2選択線から読み出す電気信号をセンスする場合、第2選択線から電気信号を読み出す前あるいは読み出した後で、前記第2選択線を前記第4電位にセットしておくことが高精度読み出しには望ましい。前記第4電位に該セット後、前記第2選択線を浮遊状態にして、前記選ばれた前記第1選択線11−jを前記第1電位から第2電位へ変化させ、センスアンプで前記電気信号を検出する。この場合センスアンプに信号入力とreference入力がある差動形のセンスアンプを用い、そのreference入力に第4電位を供給しておくことにより、信号入力の電位が前記第4電位の状態で電気信号出力を検出できる。
さらに、前記選択されたた第1選択線11−jの電位を該第1電位から該第2電位へ(通常パルス状)変化させて第2選択線から電気信号を読み出し、その後に第2選択線の電位を第4電位にリセットすることにより、光電変換セルの内部電位をリセットすることができる。
図31には、このセット、リセット−−−電位設定のために、(46)記載の第4電位設定回路の実施例が併記されている。
図において、4010は設定回路を示す。該設定回路4010は、複数の第6トランジスタ4006−1、4006−2、4006−3、−−−、4006−j(4006−jは図示せず)、−−−、4006−mから構成される。該第6トランジスタ4006−1、4006−2、4006−3、−−−、4006−j(4006−jは図示せず)、−−−、4006−mは同じ末尾数字の第2選択線12−1、12−2、12−3、−−−、12−j(12−jは図示せず)、−−−、12−mに対応する。該第6トランジスタ4006−1、4006−2、4006−3、−−−、4006−mは電界効果トランジスタであり、第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)の2つの出力(ソースまたはドレイン)のうちその一方の出力が第2選択線12−j(j=1,2,3,−−−,m)へ接続され、他方が(該設定回路の端子4010−4を介して)第4電位供給手段4001へ接続されている。
センスアンプ2002−1、2002−2、2002−3、−−−、2002−mの信号入力2002−1−1、2002−2−1、2002−3−1、−−−、2002−m−1へはそれぞれ対応する該第2選択線12−j(j=1,2,3,−−−,m)、該第6トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)の出力の一方が接続されている。該センスアンプのreference入力2002−1−2、2002−2−2、2002−−2、−−−、2002−m−2には該第4電位供給手段4001が接続されている。
第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)のゲートには(該設定回路端子4010−3を介して)該第6トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)をオフにする電位からオンにする制御電圧パルスが与えられる。
該オフからオンにするための制御電圧パルスは第1選択線が第1電位である時間の少なくとも1部、または、第1選択線が第2電位にあり第1電位に変化する前段階に第6トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)のゲートへ加えられる。後者は(38)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するセル内のセル電位リセットのために有効であり、前記ゲイン可変光電変換セルの信号が読み出された後ならば第1選択線が第2電位にあるときの一部でもよい。言い換えれば、少なくとも該第1選択線11−jが該第1電位から該第2電位へ遷移してセンスが開始される時点では該第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)をオフとする制御電位が第6トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)のゲートへ与えられていればよい。
上記の制御電圧パルスは第6電界効果トランジスタをオフからオン、オンからオフへ駆動する電位変化をもち、それぞれ上記の必要なタイミングで、たとえば公知のシフトレジスタ等のパルス発生回路からなる制御パルス供給部から供給される。該設定回路4010に該第4電位供給手段を接続した回路を第4電位設定回路と呼ぶ。
(45)記載の第2電位設定回路の実施例は、下記の構成となる。
前記設定回路の第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,)の2つの出力(ソースまたはドレイン)のうちその一方の出力が第1選択線11−j(j=1,2,3,−−−,)へ接続され、他方が(該設定回路の端子4010−4(図示せず)を介して)第2電位供給手段(第4電位供給手段4001を置き換える。図示せず)へ接続されている。
センスアンプ2002−1、2002−2、2002−3、−−−、2002−の信号入力2002−1−1、2002−2−1、2002−3−1、−−−、2002−−1へはそれぞれ対応する該第1選択線11−j(j=1,2,3,−−−,)、該第6トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,)の出力の一方が接続されている。該センスアンプのreference入力2002−1−2、2002−2−2、2002−−2、−−−、2002−−2には該第2電位供給手段が接続されている。
第6電界効果トランジスタの動作は、前記第4電位設定回路の説明で、第1選択線と第2選択線を入れ替え、第1電位と第3電位、第2電位と第4電位を入れ替えることで説明できる。
図32は、(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの実施例とそれれを読み出すときの(47)記載の第6電位設定回路1の実施例を示す。第1方向へm個の本発明の(18)または(19)または(28)または(36)記載のゲイン可変光電変換セル、第2方向へn個の(18)または(19)または(28)または(36)記載のゲイン可変光電変換セルを配列した本発明のアレイの例が示されている。アレイ内のゲイン可変光電変換セル数はm × nとした。図32では、該ゲイン可変光電変換セルを1001で表記し、その位置にしたがって、1001−1−1、1001−2−1、1001−3−1、1001−4−1、−−−、1001−m−1、1001−1−2、1001−2−2、1001−3−2、−−−、1001−m−2、1001−1−3、1001−2−3、1001−3−3、−−−、1001−m−3、−−−、1001−i−j(図示せず)、−−−、1001−m−nと末尾にハイフンで数字を付加している。
13−1、13−2、13−3、−−−、13−nは第3選択線を示し、第2方向へ配置される(39)記載のゲイン可変光電変換セル数nだけ用意される場合が多い。各第3選択線13−1、13−2、13−3、−−−、13−nは同一の行に配置された該ゲイン可変光電変換セルの第2セル選択部と電気接続される。
15−1、15−2、15−3、−−−、15−mは第3出力線を示し、第1方向へ配置される該ゲイン可変光電変換セル数mだけ用意される場合が多い。各第3出力線15−1、15−2、15−3、−−−、15−mは、同一の列に配置された該ゲイン可変光電変換セルの第セル出力部と接続される。
ダミーセル等として配置された該ゲイン可変光電変換セルには第3選択線13−1、1
3−2、13−3、−−−、13−nないしは第3出力線15−1、15−2、15−3、−−−、15−mが電気接続されない場合があるので必ずしも第2方向ないしは第1方向へ配置される光電変換セル数と第3選択線の数ないしは第3出力線の数とは一致しない。
前記ゲイン制御線は19−1、19−2と2系統設けられ、前記ゲイン可変光電変換セルアレイの左右で異なるゲインを実現するために左(19−1)右(19−2)で各々1本の線に接続される場合を示している。例えば該ゲイン制御線19−1に前記第1電界効果トランジスタがオンとなる電位を供給し、該ゲイン制御線19−2に前記第1電界効果トランジスタがオフとなる電位を供給することにより左側では明るい部分の視認性が優れているが右側では黒くなって判別できない暗部の詳細が視認できる画像が得られる。
このゲイン可変光電変換アレイの出力を順次読み出すためには、選ばれた第3選択線13−jを該第1選択電位から該第2選択電位(通常パルス状)を印加する一方、選ばれない該複数の第3選択線13−1、13−2、13−3、−−−、13−nは該第1選択電位に保持している状態とする。これにより該第3選択線13−jに接続されている該ゲイン可変光電変換セルの電気信号を該第3出力線15−1、15−2、15−3、−−−、15−m経由で同時に取り出すことが出来る。
前記複数の第3出力線15−1、15−2、15−3、−−−、15−mから同時に取り出された(parallel out)電気信号は、前記複数の第3出力線にそれぞれ接続された複数のセンスアンプ2002−1、2002−2、2002−3、−−−、2002−mにより増幅される(インピーダンス変換も含む)。該電気信号が電流、電荷の場合は電圧出力に変換(必要に応じて増幅)される。parallelに取り出され、増幅または変換された該電気信号は該センスアンプの出力に接続されたスキャン回路3000で順次スキャンされてserial信号として取り出すことができる。
本発明の(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの前記第3出力線から読み出す電気信号をセンスする場合、第3出力線から電気信号を読み出す前あるいは読み出した後で、前記第3出力線を前記第6電位にセットしておくことが高精度読み出しには望ましい。前記第6電位に該セット後、前記第3出力線を浮遊状態にして、前記選ばれた前記第3選択線13−jを前記第1選択電位から第2選択電位へ変化させ、センスアンプで前記電気信号を検出する。この場合センスアンプに信号入力とreference入力がある差動形のセンスアンプを用い、そのreference入力に前記第6電位を供給しておくことにより、信号入力の電位が前記第6電位の状態で電気信号出力を検出できる。
さらに、前記選ばれた第3選択線13−jの電位を該第1選択電位から該第2選択電位へ(通常パルス状)変化させて第3出力線から電気信号を読み出し、その後に第3出力線の電位を前記第6電位にリセットすることにより、前記ゲイン可変光電変換セルの内部電位をリセットすることができる。
前記第2電界効果トランジスタの前記第7、8領域が前記第1半導体領域110に接して設けられる場合は(前記第1半導体領域110がn形の場合は第2電界効果トランジスタ10−1はpチャネル形となる。)、前記第2電界効果トランジスタがソースフォロワ・モードで前記セル内電位を駆動するので、セル内部電位がリセット電位に近づくと、第2電界効果トランジスタのソースが高インピーダンスとなりリセットに時間がかかるか、規定の時間でリセットを止めてしまうと、セル内部リセット不完全の状態が残ってしまう。リセットを限られた時間で行うためには、前記第2選択電位と前記第6電位との関係の選択が重要である。
このためには、第6電位を(第2選択電位)−Vth2より第1選択電位側の値に設定することが望ましい。一方、システム全体の回路設計の都合上第6電位を優先的に決める必要がある場合は第2選択電位を(第6電位)+Vth2より第1選択電位からはなれた側の値に設定することが望ましい。なおVth2は、第2電界効果トランジスタのゲート閾値電圧でpチャネルの場合は符号が負、nチャネルの場合は符号は正である。
図32には、このセット、リセット電位設定のために、(47)記載の第6電位設定回路1の実施例が併記されている。
図において、4010は設定回路1を示す。該設定回路1(4010)は、複数の第6電界効果トランジスタ4006−1、4006−2、4006−3、−−−、4006−j(4006−jは図示せず)、−−−、4006−mから構成される。該第6電界効果トランジスタ4006−1、4006−2、4006−3、−−−、4006−j(4006−jは図示せず)、−−−、4006−mは同じ末尾数字の第3出力線15−1、15−2、15−3、−−−、15−j(15−jは図示せず)、−−−、15−mに対応する。該第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)の2つの出力(ソースまたはドレイン)のうちその一方の出力が第3出力線15−j(j=1,2,3,−−−,m)へ接続され、他方が(該設定回路1の端子4010−6を介して)第6電位供給手段6001へ接続されている。
センスアンプ2002−1、2002−2、2002−3、−−−、2002−mの信号入力2002−1−1、2002−2−1、2002−3−1、−−−、2002−m−1へはそれぞれ対応する該第3出力線15−j(j=1,2,3,−−−,m)、該第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)の出力の一方が接続されている。該センスアンプのreference入力2002−1−2、2002−2−2、2002−−2、−−−、2002−m−2には該第6電位供給手段6001が接続されている。
前記第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)のゲートには(前記設定回路1の端子4010−3を介して)前記第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)をオフにする電位からオンにする制御電圧パルスが与えられる。
該オフからオンにするための制御電圧パルスは第3選択線が第1選択電位である時間の少なくとも1部、または、第3選択線が第2選択電位にあり第1選択電位に変化する前段階に前記第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)のゲートへ加えられる。後者は(39)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するセル内のセル電位リセットのために有効であり、前記ゲイン可変光電変換セルの信号が読み出された後ならば第3選択線が第2選択電位にあるときの一部でもよい。言い換えれば、少なくとも該第3選択線13−jが該第1選択電位から該第2選択電位へ遷移してセンスが開始される時点では前記第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)をオフとする制御電位が前記第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1,2,3,−−−,m)のゲートへ与えられていればよい。
上記の制御電圧パルスは前記第6電界効果トランジスタをオフからオン、オンからオフへ駆動する電位変化をもち、それぞれ上記の必要なタイミングで、たとえば公知のシフトレジスタ等のパルス発生回路からなる制御パルス供給部から供給される。該設定回路1に該第6電位供給手段6001を接続した回路を第6電位設定回路1と呼ぶ。
図33は、この第6電位設定回路1の動作を示す電圧波形例である。波形(5)、(6)、(7)、(8)で示されるように前記第3選択線13−j(j=1、2、3、−−−、m)(jは図示されず)が順次前記第1選択電位→第2選択電位→第1選択電位と変化する電圧パルスで駆動され、前記第3選択線13−jに接続されているゲイン可変光電変換セルの電気信号が読み出される。波形(5)〜(8)は前記第2電界効果トランジスタがpチャネルのときの極性を示している。このとき設定回路4010の第6トランジスタ4006−j(j=1、2、3、−−−、m)(図示されず)のゲートが(9)に示される電圧波形の制御パルスで駆動される。この波形は第6トランジスタがnチャネルの場合の極性で示している。第3選択線13−j(j=1、2、3、−−−、m)が第1選択電位に駆動されているフェーズで前記第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1、2、3、−−−、m)がオンとなる制御パルスがゲートへ与えられている。図では、第3選択線が第2選択電位に駆動された後半以後からも前記第6電界効果トランジスタ4006−j(j=1、2、3、−−−、m)がオンとなる制御パルスがゲートへ与えられる場合が示されている。
電圧波形(12)は第3出力線15−1およびセンスアンプ2002の信号入力2002−1−1の電圧波形を示している。点線の丸印の部分でセンスが行われる。第3出力線15−j(j=1,2,3,−−−,m)およびセンスアンプ2002入力2002−1−j(j=1,2,3,−−−,m)の場合も同様である。図の電圧波形の極性は第6電界効果トランジスタがnチャネルとして示されている。
(39)記載のゲイン可変光電変換アレイに使用される(49)記載の第6電位設定回路3の具体例を、トランジスタ記号を用いた回路図で図34に示す。(39)記載のゲイン可変光電変換アレイの部分の構成、構成要素の数字は図32と同じである。
4011は接続回路を示す。該接続回路4011は前記第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mで構成され、設定回路4020は第6トランジスタ4006−0で構成される。該接続回路4011、設定回路4020、第6電位供給手段6001とで該第6電位設定回路が構成される。
前記第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mは、2つの出力(ソース、ドレイン)の一方、4004−1−1、4004−2−1、4004−3−1、−−−、4004−m−1はそれぞれ第3出力線15−1、15−2、15−3、−−−、15−mに接続されている。前記第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mの出力の他方はセンスアンプ2003の信号入力2003−1に接続されている。前記第6電界効果トランジスタ4006−0は2つの出力(ソース、ドレイン)の一方は前記複数の第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mの出力の他方に接続され、2つの出力の他方4006−0−2は第6電位供給手段6001に接続されている。なお、該センスアンプ2003はreference入力2003−2を有し、該第6電位供給手段6001と接続されている。
前記複数の第4電界効果トランジスタを順次オフ、オン、オフとする制御電圧パルスが前記複数の第4トランジスタのゲートへ順次与えられ、前記第4トランジスタがオフのとき、またはオンからオフへ遷移する前に前記第6電界効果トランジスタをオンとする制御電圧パルスが前記第6電界効果トランジスタのゲートへ与えられる。言い換えれば、少なくとも前記複数の第4電界効果トランジスタの一つがオフからオンへ遷移するセンスが開始される時点では前記第6電界効果トランジスタをオフとする制御電位が前記第6電界効果トランジスタのゲートへ与えられる。
上記の制御電圧パルスは前記第4電界効果トランジスタまたは前記第6電界効果トランジスタをオフからオン、オンからオフへ駆動する電位変化をもち、それぞれ上記の必要なタイミングで、たとえば公知のシフトレジスタ等のパルス発生回路からなる制御パルス供給部から供給される。
図35は、この第6電位設定回路3の動作を示す電圧波形例である。前記ゲイン可変光電変換セルから電気信号を読み出すためにまず、前記第3選択線13−i(i=1,2,3,−−−,n)のひとつを前記第1選択電位から前記第2選択電位へ駆動する。図の電圧波形(5)、(6)では第3選択線13−1と続いて前記第3選択線13−2が駆動される場合が示されている。
前記第3選択線13−iのひとつが前記第2選択電位に駆動されているとき、波形(1)、(2)、(3)、(4)で示すように前記第4トランジスタ4004−j(j=1,2,3,−−−,m)のゲート4004−j−3に前記第4電界効果トランジスタ4004−jがオフ→オン→オフとなる電圧パルスを順次印加する。これにより前記第3出力線15−j(j=1,2,3,−−−,m)と前記センスアンプ2003の信号入力2003−1が順次接続されひとつの前記第3選択線13−iとひとつの前記第3出力線15−jとの交点にある前記ゲイン可変光電変換セルの電気信号が読み出される。前記第4電界効果トランジスタ4004−jがオフ状態のとき前記第6電界効果トランジスタがオンとなるゲート電位を与えておけばセンスアンプの信号入力へは第6電位を基点として光電変換セルの電気信号が伝えられる。電圧波形(9)は更に前記第4電界効果トランジスタ4004−jがオンとなった後半に前記第6電界効果トランジスタがオンとなる動作波形が示されている。この場合は電気信号読み出し後に前記ゲイン可変光電変換セルのセル内電位をリセットすることができる。
図の電圧波形の極性は前記第4電界効果トランジスタ4004−jがpチャネルトランジスタ、第6電界効果トランジスタ4006−0がnチャネルとして示されている。波形、電位レベルは変わるが。pチャネル,nチャネル入れ替えても良い。この場合、センスアンプ2003は第3出力線に読み出し蓄積された電荷を動作の初期には増幅する電荷増幅を行うことの出来るセンスアンプを選択する。上記第6電位設定回路3の場合は前記ゲイン可変光電変換セルのセル内電位をリセットする時間はひとつの前記第4電界効果トランジスタがオンとなっている時間に限られていた。このリセット時間を長くとるために、前記設定回路1を前記センスアンプと前記接続回路に関して反対側に設けて前記第6電位設定回路4を構成することが出来る。前記複数の第6電界効果トランジスタのひとつ4006−jのソース・ドレインの一方を前記第3出力線のひとつ15−jへ接続し、該ソース・ドレインの他方を前記第6電位供給手段へ接続する。この構成では、前記第4電界効果トランジスタ4004−jがオンになる直前のオフ状態では、前記第6電界効果トランジスタ4006−jはオンと出来ないので、読み出す直前の前記第3出力線15−jの第6電位設定のためには設定回路2は必要な場合があるが、前記第4電界効果トランジスタ4004−jオンに続くオフ後のリセットで前記第3出力線15−jの第6電位設定もできるので、次に読み出すまで前記第3出力線が前記第6電位に保持されていれば、設定回路2は必ずしも必要でなくなる。
(40)記載のゲイン可変光電変換アレイのための(48)記載の第6電位設定回路2を、図36にその具体例を示す。
図において、1002−i−j(i=1,2,3,−−−m、j=1,2,3,−−−n、1002−i−jそのものは図示されず)は(40)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するゲイン可変光電変換セル、13−j(j=1,2,3,−−−n、13−jそのものは図示されず)は前記第3選択線、14−i(i=1,2,3,−−−m、14−iそのものは図示されず)は前記第4選択線、16は前記第4出力線である。
設定回路2(4020)は前記第6電界効果トランジスタ4006−0から構成される。前記第6電界効果トランジスタ4006−0の2つの出力(ソースまたはドレイン)のうちその一方の出力4006−0−1が第4出力線16へ接続され、他方4006−0−2が前記第6電位供給手段6001へ接続されている。
センスアンプ2002の信号入力2002−0−1は該第4出力線16、該第6電界効果トランジスタの出力の一方4006−0−1が接続されている。該センスアンプ2002のreference入力2002−0−2には前記第6電位供給手段6001が接続されている。
前記第4出力線は複数本のグループ16−1、16−2、16−3、−−−とグループ分けして、(40)記載のゲイン可変光電変換アレイをいくつかの部分に分けて電気信号を同時に読み出すこともできる。この場合、当該設定回路2は個々のグループの該第4出力線16−1、16−2、16−3、−−−−にそれぞれ設けられる。該設定回路2と第6電位供給手段とで前記第6電位設定回路2が構成される。
第6電界効果トランジスタのゲート4006−0−3には該第6電界効果トランジスタをオン、オフする制御電圧パルスが与えられる。
オンのための制御電圧パルスは第3選択線が第1選択電位でありかつ第4選択線が第3選択電位である時間の少なくとも1部に与えられる。このtimingで前記第4出力線の前記第6電位へのセットが行われる。第4選択線が第4選択電位にありかつ第3選択線が第2選択電位にあり第1選択電位に遷移する前段階、あるいは第3選択線が第2選択電位にありかつ第4選択線が第4選択電位にあり第3選択電位に遷移する前段階に、オンのための制御電圧パルスが第6トランジスタのゲートへ加えられる。後者は光電変換セル内のセル電位リセットのために有効である。
上記の制御電圧パルスは第6トランジスタをオフからオン、オンからオフへ駆動する電位変化をもち、それぞれ上記の必要なタイミングで、たとえば公知のシフトレジスタ等のパルス発生回路からなる制御パルス供給部から供給される。
図37は(51)記載の電気信号センス制御回路をトランジスタ回路レベルで記述した一例を示す。この電気信号センス制御回路を4030で示す。
図37において、1000−i−j(i=1,2,3,−−−m、j=1,2,3,−−−n)は(38)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するゲイン可変光電変換セル、11−j(j=1,2,3,−−−,n)、12−i(i=1,2,3,−−−,m)はそれぞれ前記第1選択線、前記第2選択線である。4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mは、前記ゲイン可変光電変換アレイの複数の第2選択線12−1、12−2、12−3、−−−12−mとセンンスアンプ2002とを時系列的に接続・遮断をするための複数の第4電界効果トランジスタで、接続回路4034を構成する。前記複数の第4電界効果トランジスタの2つの出力部(ソース、ドレイン)の一方は前記ゲイン可変光電変換アレイの複数の第2選択線(12−1、12−2、12−3、−−−12−m)へ電気信号センス制御回路4030の端子4030−1、4030−2、4030−3、−−−、4030−mを介して各々接続され、該複数の第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mの出力部の他方は一括して電気信号センス制御回路4030の出力端子4032−0に接続されさらに出力端子4032を介してセンスアンプ2002の信号入力端子2002−1に接続される。
4005−1、4005−2、4005−3、−−−、4005−mは(38)記載のゲイン可変光電変換アレイの複数の第2選択線12−1、12−2、12−3、−−−12−mと第3電位供給手段3001との間を時系列的に接続・遮断するための複数の第5トランジスタで電界効果トランジスタまたはバイポーラトランジスタが用いられ、出力非選択電位設定回路4035を構成する。この複数の第5トランジスタ4005−1、4005−2、4005−3、−−−、4005−mの2つの出力部(ソース、ドレインまたはエミッタ、コレクタ)の一方が前記第2選択線12−1、12−2、12−3、−−−12−mへ電気信号センス制御回路4030の端子4030−1、4030−2、4030−3、−−−、4030−mを介して各々接続され、該複数の第5トランジスタ4005−1、4005−2、4005−3、−−−、4005−mの出力部の他方は一括して電気信号センス制御回路4030の端子4033を介して第3電位供給手段3001に接続される。
シフトレジスタ回路3003からは、第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−m、および第5トランジスタ4005−1、4005−2、4005−3、−−−、4005−mを時系列的にオン、オフ制御するパルスが第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mのそれぞれのゲートへ端子4033−1、4033−2、4033−3、−−−、4033−mを介してまたは第5トランジスタ4005−1、4005−2、4005−3、−−−、4005−mのそれぞれのゲートまたはベースへ端子4033−01、4033−02、4033−03、−−−、4033−0mを介して与えられる。
第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mと第5トランジスタ4005−1、4005−2、4005−3、−−−、4005−mの組4004−1および4005−1、4004−2および4005−2、4004−3および4005−3、−−−、4004−mおよび4005−mがそれぞれ相補形のトランジスタである場合はそれぞれの組のトランジスタのゲートあるいはベースへ与えられる制御パルスは2つから1つへ縮減されて好都合である。
第6トランジスタ4006−0は出力選択電位設定回路4036を構成し、電界効果トランジスタでありその2つの出力(ソース、ドレイン)の一方が電気信号センス制御回路4030の端子4034を介して第4電位供給手段4001に接続され、他方が該複数の第4電界効果トランジスタ4004−1、4004−2、4004−3、−−−、4004−mの該他方の出力部に接続され、電気信号センス制御回路4030の端子4032を介してセンスアンプ2002の信号入力2002−1に接続されている。
第6トランジスタ4006−0はそのゲートに端子4033−63を介して与える制御パルスにより、前記複数の第1選択線のひとつが前記第1電位から第2電位へ変化する前、前記第1電位から第2電位へ変化して電気信号がセンスされた後の少なくとも一部でオンとなるように制御され、前記第2選択線の読み出し前の電位設定および読み出し後の(38)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するセル内電位リセットを行うことが出来る。前記複数の第1選択線の全てが前記第1電位となっているときは該ゲイン可変光電変換アレイのうちのどのセルも選択されていない。
センスアンプ2002は、信号入力2002−1のほかにreference入力2002−2を有することが望ましい。reference入力2002−2は、第4電位供給手段4001から第4電位を供給され、電流または電荷センスの場合は信号入力が第4電位近傍でセンスされる。したがって信号入力のないフェーズでセンスアンプの入力を第4電位にセットする機能をこの電気信号センス制御回路4030が有することは望ましい。
なお、上記電気信号センス制御回路4030の各端子、センスアンプ2002の端子、第3電位供給手段3001の端子、第4電位供給手段4001の端子は、(38)記載のゲイン可変光電変換アレイ等と同一チップ上に集積されるときは端子としての形状があるわけでなく、各部、各ブロック間を連続した導電薄膜で接続された形態で提供される。ここで記載されている端子は機能ブロックごとの区切りを表すための便宜的な呼称であり、実態がない場合が多い。回路図上の接続点である。
集積回路上では前記第2電位供給手段、第3電位供給手段3001または第4電位供給手段4001、第6電位供給手段6001は外部パッドから前記第2電位または第3電位または第4電位または第6電位を供給する薄膜配線であってもよいし、前記第2電位または第3電位または第4電位または第6電位を発生する電源回路であってもよい。
本発明により、高感度、高ダイナミックレンジ、ゲイン可変の光電変換素子、光電変換セルとアレイがシリコンLSI技術で実現できる。このため、一般のディジタルカメラの高性能化だけでなく、明暗比の大きい対象物の撮像、部分的に暗部を明視化した撮像がリアルタイムで可能となるので、科学技術開発過程で従来、明暗比、暗部の細部明視化を必要とされていた観測手段、安心安全のための監視カメラ等を低価格で実現できる。
1:第1出力部
2:第2出力部
9:ゲイン制御部
10−1:第1電界効果トランジスタ
10−2:第2電界効果トランジスタ
10−3:第3電界効果トランジスタ
11−1,11−2,11−3,−−−11−n:第1選択線
12−1,12−2,12−3,−−−12−m:第2選択線
13−1,13−2,13−3,−−−13−k,−−−13−n:第3選択線
14−1,14−2,14−3,−−−14−k,−−−14−m:第4選択線
15−1,15−2,15−3,−−−15−j,−−−15−m:第3出力線
16:第4出力線
19−1,19−2,19−k:ゲイン制御線
23:第3セル出力部
24:第4セル出力部
32:第2セル選択部
33:第3セル選択部
57:第3電界効果トランジスタの第3ソースまたは第3ドレインの一方
58:第3電界効果トランジスタの第3ソースまたは第3ドレインの他方
59:第3電界効果トランジスタの第3ゲート
81:導電薄膜
90:支持基板
91:ゲイン制御部
100:増幅形光電変換部
100−1:第1トランジスタまたはトランジスタ100−1
100−2:トランジスタ100−2
100−3:トランジスタ100−3
101:光電変換要素
102:入力光
110:第1半導体領域
111:第1絶縁膜
112:第2絶縁膜
114:より高不純物濃度の第1導電形領域
120−1、120−2,120−3:第2半導体領域
123:第2半導体領域へのコンタクトホール
130−1、130−2,130−3:第3半導体領域
133:第3半導体領域へのコンタクトホール
140:第4半導体領域
141:第4絶縁膜
142:第5絶縁膜
151:第5領域
152:第6領域
153:第1ゲート
154:第7領域
155:第8領域
156:第2ゲート
1000−i−j:(38)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するゲイン可変光電変換セル
1001−i−j:(39)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するゲイン可変光電変換セル
1002−i−j:(40)記載のゲイン可変光電変換アレイを構成するゲイン可変光電変換セル
2002:リファレンス入力付センスアンプ
2003:リファレンス入力付センスアンプ
2010:第1セル電位
3000:スキャン回路
3001:第3電位供給手段
3003:シフトレジスタ等のスキャン回路
4001:第4電位供給手段
4004−1,4004−2,4004−3,−−−4004−m:第4電界効果トランジスタ
4005−1,4005−2,4005−3,−−−4005−m:第5トランジスタ
4006−0,4006−1,4006−2,4006−3,−−−4006−m:第6電界効果トランジスタ
4010:設定回路
4011:接続回路
4020:設定回路
4030:電気信号センス制御回路
4034:接続回路
4035:出力非選択電位設定回路
4036:出力選択電位設定回路
6001:第6電位供給手段

Claims (52)

  1. コレクタ、ベース、エミッタを有する1または複数のトランジスタ及び光電変換要素とから構成される増幅形光電変換部分と、
    第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートを有する第1電界効果トランジスタと、
    を備え、
    前記光電変換要素は、前記1または複数のトランジスタから選択されたトランジスタのベースに接続し、
    前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換する素子であって、
    前記1または複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
    前記1または複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
    前記1または複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記1または複数のトランジスタのベースに接続し、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られる、
    増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セル、または、増幅形光電変換アレイにおいて、
    前記1または複数のトランジスタのいずれかのベースまたはエミッタの間に、前記第1ソースと第1ドレインが接続され、
    前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とする増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セル、または、増幅形光電変換アレイのゲイン可変方法。
  2. コレクタ、ベース、エミッタを有する1または複数のトランジスタおよび光電変換要素とから構成される増幅形光電変換部分と、
    第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートを有する第1電界効果トランジスタと、
    を備え、
    前記光電変換要素は、前記1または複数のトランジスタから選択されたトランジスタのベースに接続し、
    前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または
    、抵抗値変化の電気量に光電変換する素子であって、
    前記1または複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
    前記1または複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
    前記1または複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記1または複数のトランジスタのベースに接続し、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
    前記1または複数のトランジスタのいずれかのベースまたはエミッタの間に、前記第1ソースと前記第1ドレインを接続し、
    前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
  3. 前記光電変換要素がフォトダイオードであることを特徴とする請求項2記載のゲイン可変光電変換素子。
  4. 前記光電変換要素が、前記選択されたトランジスタのコレクタとベースを含むフォトダイオードであることを特徴とする請求項2記載のゲイン可変光電変換素子。
  5. 前記光電変換要素が、前記光入力情報により抵抗値が変化する光可変抵抗素子であることを特徴とする請求項2記載のゲイン可変光電変換素子。
  6. 連続したまたは相互接続されたコレクタにそれぞれ設けられた複数のベース、該複数のベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタを有する増幅形光電変換部分と、第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートが設けられた第1電界効果トランジスタと、を少なくとも備え、
    前記コレクタが、第1出力部であり、
    前記複数のエミッタのうちの1つが第2出力部であり、
    前記複数のベースのうちの1つのベースと前記コレクタは、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係るベースと前記第2出力部に係るエミッタを除いた、前記複数のベースと前記複数のエミッタがそれぞれ相互接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
    前記第1ソースまたは前記第1ドレインの一方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの1つと接続し、
    前記第1ソースまたは前記第1ドレインの他方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの他の1つと接続し、
    前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
  7. 第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表
    面に設けられた第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
    前記第1半導体領域が、第1出力部であり、
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域が、第2出力部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
  8. 前記第5領域または第6領域は、前記複数の第2半導体領域のうちの1つと連続することにより、前記複数の第2半導体領域のうちの1つと接続されていることを特徴とする請求項7記載のゲイン可変光電変換素子。
  9. 前記第5領域または第6領域は、前記複数の第2半導体領域のうちの1つと共通部分を有することにより前記複数の第2半導体領域のうちの1つと接続されていることを特徴とする請求項7記載のゲイン可変光電変換素子。
  10. 第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
    前記第4半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
    前記第1半導体領域が、第1出力部であり、
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域が、第2出力部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷から
    なる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
  11. コレクタ、ベース、エミッタを有する1または複数のトランジスタおよび光電変換要素から構成される増幅形光電変換部分と、
    第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートを有する第1電界効果トランジスタと、
    を少なくとも備え、
    前記光電変換要素は、前記1または複数のトランジスタから選択されたトランジスタのベースに接続し、
    前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換する素子であって、
    前記1または複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1セル出力部であり、
    前記1または複数のトランジスタのエミッタの1つが第2セル出力部であり、
    前記1または複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記1または複数のトランジスタのベースに接続し、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
    前記1または複数のトランジスタのいずれかのベースまたはエミッタの間に、前記第1ソースと前記第1ドレインが接続され、
    前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  12. 前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを逆バイアスする極性の電位差を有し、
    前記第4電位は、前記第2電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを順バイアスする極性の電位差を有することを特徴とする請求項11記載のゲイン可変光電変換セル。
  13. 前記光電変換要素はフォトダイオードであることを特徴とする請求項11記載のゲイン可変光電変換セル。
  14. 前記光電変換要素は、前記選択されたトランジスタのコレクタとベースを含むフォトダイオードであることを特徴とする請求項11記載のゲイン可変光電変換セル。
  15. 前記光電変換要素は、前記光入力情報により抵抗が変化する光可変抵抗素子であることを特徴とする請求項11記載のゲイン可変光電変換セル。
  16. 連続したまたは相互接続されたコレクタにそれぞれ設けられた複数のベース、該複数の
    ベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタを有する増幅形光電変換部分と、第1ソース、第1ドレイン、第1ゲートが設けられた第1電界効果トランジスタと、を少なくとも備え、
    前記コレクタが、第1セル出力部であり、
    前記複数のエミッタのうちの1つが第2セル出力部であり、
    前記複数のベースのうちの1つのベースと前記コレクタは、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つのベースと前記第2セル出力部に係るエミッタを除いた、前記複数のベースと前記複数のエミッタがそれぞれ相互接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
    前記第1ソースまたは前記第1ドレインの一方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの1つと接続し、
    前記第1ソースまたは前記第1ドレインの他方は、前記複数のベースまたは前記複数のエミッタの他の1つと接続し、
    前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  17. 前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを逆バイアスする極性の電位差を有し、
    前記第4電位は、前記第2電位に関して、前記第2セル出力部に係る前記エミッタを順バイアスする極性の電位差を有することを特徴とする請求項16記載のゲイン可変光電変換セル。
  18. 請求項2記載のゲイン可変光電変換素子において、第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
    前記第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、第3セル出力部であり、
    前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第3セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  19. 請求項6記載のゲイン可変光電変換素子において、第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
    前記第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、第3セル出力部であり、
    前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第3セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1電界効果トランジスタの第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  20. 請求項2記載のゲイン可変光電変換素子において、
    第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタと、
    第3ソース、第3ドレイン、第3ゲートを有する第3電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
    該第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、前記第3ソースまたは前記第3ドレインの一方と接続し、
    前記第3ソースまたは前記第3ドレインの他方は、第4セル出力部であり、
    前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
    前記第3ゲートは、第3セル選択部であり、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通する第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第4セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  21. 請求項6記載のゲイン可変光電変換素子において、
    第2ソース、第2ドレイン、第2ゲートを有する第2電界効果トランジスタと、
    第3ソース、第3ドレイン、第3ゲートを有する第3電界効果トランジスタを更に備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記第2出力部は、前記第2ソースまたは前記第2ドレインの一方と接続し、
    前記第2ソースまたは前記第2ドレインの他方は、前記第3ソースまたは前記第3ドレインの一方と接続し、
    前記第3ソースまたは前記第3ドレインの他方は、第4セル出力部であり、
    前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
    前記第3ゲートは、第3セル選択部であり、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通する第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記第4セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  22. 第1表面と第1厚さと第1導電形を有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
    前記第1半導体領域が、第1セル出力部であり、
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域が、第2セル出力部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2セル出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  23. 前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記相互接続されていない第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第2半導体領域に対して逆バイアスする極性の電位差を有し、
    前記第4電位は、前記第2電位に関して、前相互接続されていない第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第3半導体領域に対して順バイアスする極性の電位差を有することを特徴とする請求項22記載のゲイン可変光電変換セル。
  24. 前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと連続していることにより接続されていることを特徴とする請求項22記載のゲイン可変光電変換セル。
  25. 前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと共通部分を有することにより接続されていることを特徴とする請求項22記載のゲイン可変光電変換セル。
  26. 第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接し、前記複数の第2半導体領域と離間して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
    前記第4半導体領域に接して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、を備え、
    前記第1半導体領域は、第1セル出力部であり、
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は、第2セル出力部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光
    強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第2セル出力部に係る前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1セル出力部または第2セル出力部から得られ、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    前記第1セル出力部に与える電位を第1電位から第2電位に変化させて前記第2セル出力部から前記電気信号を得る、または、前記第2セル出力部に与える電位を第3電位から第4電位に変化させて前記第1セル出力部から前記電気信号を得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1セル出力部または前記第2セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  27. 前記第3電位は、前記第1電位に関して、前記第2セル出力部に係る第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第2半導体領域に対して逆バイアスする電位差を有し、
    前記第4電位は、前記第2電位に関して、前記第2セル出力部に係る第3半導体領域をそれが接して設けられている前記第2半導体領域に対して順バイアスする電位差を有することを特徴とする請求項26記載のゲイン可変光電変換セル。
  28. 第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
    前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
    前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
    前記第8領域は、第3セル出力部であり、
    前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとし、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第3セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  29. 前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと連続していることにより接続されていることを特徴とする請求項28記載のゲイン可変光電変換セル。
  30. 前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと共通部分を有していることにより接続されていることを特徴とする請求項28記載のゲイン可変光電変換セル。
  31. 第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
    前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
    前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、
    前記第1半導体領域に接し、離間して設けられた第9領域と第10領域と、
    前記第9領域と第10領域に少なくとも挟まれた前記第1半導体領域の前記第1表面に設けられた第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に前記第9領域と第10領域を橋渡すごとく設けられた第3ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
    前記第8領域は前記第9領域に接続し、
    前記第10領域は第4セル出力部であり、
    前記第2ゲートは第2セル選択部であり、
    前記第3ゲートは第3セル選択部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとして、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
    第3電界効果トランジスタは、前記第9領域及び前記第10領域を第3ソース及び第3ドレインとして、前記第3ゲートを第3ゲートとして少なくとも構成され、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通する第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第4セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインを変化させた、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  32. 前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと連続していることにより接続されていることを特徴とする請求項31記載のゲイン可変光電変換セル。
  33. 前記第5領域または前記第6領域は、前記複数の第2半導体領域の1つと共通部分を有していることにより接続されていることを特徴とする請求項31記載のゲイン可変光電変換セル。
  34. 前記第8領域と前記第9領域は連続していることにより接続されていることを特徴とする請求項31記載のゲイン可変光電変換セル。
  35. 前記第8領域と前記第9領域は共通部分を有することにより接続されていることを特徴とする請求項31記載のゲイン可変光電変換セル。
  36. 第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域にそれぞれ接して設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接し、前記複数の第2半導体領域と離間して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
    前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
    前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
    前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第5絶縁膜と、
    前記第5絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
    前記第8領域は、第3セル出力部であり、
    前記第2ゲートは、第2セル選択部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとし、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記第2セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第3セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第3セル出力部から得られる電気信号のゲインが変化した、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  37. 第1導電形と第1表面と第1厚さとを有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接して設けられた、前記第1導電形とは逆導電形である第2導電形と第2表面と第2厚さとをそれぞれ有する複数の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域に接してそれぞれ設けられた、第1導電形と第3表面と第3厚さとをそれぞれ有する複数の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域に接し、前記複数の第2半導体領域と離間して設けられた、前記第2導電形と第4表面と第4厚さとを有する第4半導体領域と、
    前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第5領域及び第6領域と、
    前記第5領域及び前記第6領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜の上に前記第5領域及び前記第6領域を橋渡すごとく設けられた第1ゲートと、
    前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第7領域及び第8領域と、
    前記第7領域及び前記第8領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第5絶縁膜と、
    前記第5絶縁膜上に前記第7領域及び前記第8領域を橋渡すごとく設けられた第2ゲートと、
    前記第4半導体領域に接し、離間して設けられた第9領域及び第10領域と、
    前記第9領域及び前記第10領域に少なくとも挟まれた前記第4半導体領域の前記第4表面に設けられた第6絶縁膜と、
    前記第6絶縁膜上に前記第9領域及び前記第10領域を橋渡すごとく設けられた第3ゲートと、を備えてゲイン可変光電変換セルを構成し
    前記複数の第3半導体領域のうちの1つの第3半導体領域は前記第7領域に接続し、
    前記第8領域は、前記第9領域に接続し、
    前記第10領域は第4セル出力部であり、
    前記第2ゲートは第2セル選択部であり、
    前記第3ゲートは第3セル選択部であり、
    前記複数の第2半導体領域のうちの1つの第2半導体領域と前記第1半導体領域は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧、または、抵抗値変化の電気量に光
    電変換し、
    前記光電変換に係る前記1つの第2半導体領域と前記第7領域に接続された前記1つの第3半導体領域を除いた、前記複数の第2半導体領域と前記複数の第3半導体領域はそれぞれ相互接続され、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の1つは前記第5領域と接続し、
    前記複数の第2半導体領域または前記複数の第3半導体領域の他の1つは前記第6領域と接続し、
    第2電界効果トランジスタは、前記第7領域及び第8領域を第2ソース及び第2ドレインとして、前記第2ゲートを第2ゲートとして少なくとも構成され、
    第3電界効果トランジスタは、前記第9領域及び前記第10領域を第3ソース及び第3ドレインとして、前記第3ゲートを第3ゲートとして少なくとも構成され、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する第2選択電位を前記第2セル選択部に印加し、かつ、前記第3電界効果トランジスタが遮断される第3選択電位から、前記第3電界効果トランジスタが導通する第4選択電位を前記第3セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行い、前記光電変換された電気量を、増幅、または、変換及び増幅された電流または電荷からなる電気信号として前記第4セル出力部から得るにあたり、前記第1ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第4セル出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化した、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  38. 第1方向へ延在する複数の第1選択線と、
    前記第1方向と交差する第2方向へ延在する複数の第2選択線と、
    少なくとも1つのゲイン制御線と、
    請求項11、16、22、または26のいずれか1項に記載の複数のゲイン可変光電変換セルと、を備え、
    前記複数のゲイン可変光電変換セルは各々、前記第1セル出力部と、前記第2セル出力部とを有し、
    前記複数のゲイン可変光電変換セルは前記第1方向と前記第2方向に配列され、
    前記第1方向へ配列され1つの行をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第1セル出力部は前記複数の第1選択線の1つにそれぞれ接続され、
    前記第2方向へ配列され1つの列をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第2セル出力部は前記複数の第2選択線の1つにそれぞれ接続され、
    異なる第1選択線に接続された前記第1セル出力部同士は分離され、
    前記ゲイン可変光電変換セルの前記第1ゲートは前記ゲイン制御線の1つにそれぞれ接続される、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換アレイ。
  39. 第1方向へ延在する複数の第3選択線と、
    前記第1方向と交差する第2方向へ延在する複数の第3出力線と、
    少なくとも1つのゲイン制御線と、
    請求項18、19、28、または36のいずれか1項に記載の複数のゲイン可変光電変換セルと、を備え、
    前記複数のゲイン可変光電変換セルは各々、前記第2セル選択部と前記第3セル出力部を有し、
    前記複数のゲイン可変光電変換セルは前記第1方向と前記第2方向に配列され、
    前記第1方向へ配列され1つの行をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第2セル選択部は前記複数の第3選択線の1つにそれぞれ接続され、
    前記第2方向へ配列され1つの列をなす該複数のゲイン可変光電変換セルの前記第3セ
    ル出力部は前記複数の第3出力線の1つにそれぞれ接続され、
    前記ゲイン可変光電変換セルの前記第1ゲートは前記ゲイン制御線の1つにそれぞれ接続された、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換アレイ。
  40. 第1方向へ延在する複数の第3選択線と、
    該第1方向と交差する第2方向へ延在する複数の第4選択線と、
    少なくとも1つの第4出力線と、
    少なくとも1つのゲイン制御線と、
    請求項20、21、31、または37のいずれか1項に記載の複数のゲイン可変光電変換セルと、を備え、
    前記ゲイン可変光電変換セルは各々、前記第2セル選択部と、前記第3セル選択部と、前記第4セル出力部を有し、
    前記複数のゲイン可変光電変換セルは前記第1方向と前記第2方向に配列され、
    前記第1方向へ配列され1つの行をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第2セル選択部は前記複数の第3選択線の1つにそれぞれ接続され、
    前記第2方向へ配列され1つの列をなす複数のゲイン可変光電変換セルの前記第3セル選択部は前記複数の第4選択線の1つにそれぞれ接続され、
    前記ゲイン可変光電変換セルの前記第4セル出力部は少なくとも前記第4出力線の1つにそれぞれ接続され、
    前記ゲイン可変光電変換セルの前記第1ゲートは前記ゲイン制御線の1つにそれぞれ接続された、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換アレイ。
  41. 請求項38に記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、
    前記複数の第2選択線から1つ選択して前記第3電位から前記第4電位に変化させ、残余の該複数の第2選択線は前記第3電位に保持し、
    前記複数の第1選択線から順次1つずつ選択して前記第1電位から前記第2電位へ変化させ、残余の該複数の第1選択線は前記第1電位に保持し、前記1つ選択した第2選択線から順次電気信号を得ることを特徴とするゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法。
  42. 請求項38に記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、
    前記複数の第1選択線から1つ選択して前記第1電位から前記第2電位へ変化させ、残余の該複数の第1選択線は前記第1電位に保持し、
    前記複数の第2選択線から順次1つずつ選択して前記第3電位から前記第4電位に変化させ、残余の該複数の第2選択線は前記第3電位に保持し、前記1つ選択した第1選択線から電気信号を得ることを特徴とするゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法。
  43. 請求項38乃至40のいずれか1項に記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、
    前記ゲイン制御線は複数本あり、
    少なくとも2本のゲイン制御線に異なる電位を供給することにより、各々の制御線へ接続されたグループのゲイン可変光電変換セルの同一光強度に対して得られる電気信号の大きさを異ならしめることを特徴とするゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法。
  44. 請求項38乃至40のいずれか1項に記載のゲイン可変光電変換アレイにおいて、
    前記複数のゲイン可変光電変換セルのうちすくなくとも1つを選択する前に、前記複数のゲイン可変光電変換セルのそのほかのゲイン可変光電変換セルを選択する前とは異なる電位を該選択するゲイン可変光電変換素子へ接続されたゲイン制御線へ供給することを特徴とするゲイン可変光電変換アレイの読み出し方法。
  45. 複数の第6電界効果トランジスタと、
    第2電位供給手段と、を備え、
    前記第6電界効果トランジスタは、出力に係るソース及びドレインと、ゲートと、を有し、
    前記出力に係るソース及びドレインのうちの一方は各々、請求項38記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第1選択線に接続され、その他方は前記第2電位供給手段に接続され、
    少なくとも前記複数の第2選択線から選択された1つの電位が前記第3電位から前記第4電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートに与えられ、
    前記複数の第2選択線から選択された1つの電位が前記第3電位から前記第4電位へ遷移する時点を除いた前記第3電位または前記第4電位にある少なくとも1時点では、該第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートへ与えられる、
    ことを特徴とする第2電位設定回路。
  46. 複数の第6電界効果トランジスタと、
    第4電位供給手段と、を備え、
    前記第6電界効果トランジスタは、出力に係るソース及びドレインと、ゲートと、を有し、
    前記出力に係るソース及びドレインのうちの一方は各々、請求項38記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第2選択線に接続され、その他方は前記第4電位供給手段に接続され、
    少なくとも前記複数の第1選択線から選択された1つの電位が前記第1電位から前記第2電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートに与えられ、
    前記複数の第1選択線から選択された1つの電位が前記第1電位から前記第2電位へ遷移する時点を除いた前記第1電位または前記第2電位にある少なくとも1時点では、前記第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタのゲートへ与えられる、
    ことを特徴とする第4電位設定回路。
  47. 複数の第6電界効果トランジスタと、
    第6電位供給手段と、を備え、
    前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
    前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインのうちの一方は各々、請求項39記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第3出力線に接続され、その他方は前記第6電位供給手段に接続され、
    少なくとも前記複数の第3選択線から選択された1つの電位が前記第1選択電位から前記第2選択電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられ、
    前記複数の選択線から選択された1つの電位が前記第1選択電位から前記第2選択電位へ遷移する時点を除いた前記第1選択電位または第2選択電位にある少なくとも1時点では、前記第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられる、
    ことを特徴とする第6電位設定回路。
  48. 少なくとも1つの第6電界効果トランジスタと、
    第6電位供給手段と、を備え、
    前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
    前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインのうちの一方は各々、請求項40記載のゲイン可変光電変換アレイの前記第4出力線の少なくとも1つに接続され、その他方は第6電位供給手段に接続され、
    少なくとも前記複数の第3選択線の1つが前記第2選択電位にあり、かつ、前記複数の第4選択線の1つが前記第3選択電位から前記第4選択電位へ遷移するか、または、前記複数の第4選択線の1つが前記第4選択電位にあり、かつ、前記複数の第3選択線の1つが前記第1選択電位から前記第2選択電位へ遷移する時点では、前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられ、
    前記複数の第3選択線の1つおよび前記複数の第4選択線の1つが前記第2選択電位および前記第4選択電位にあるか、または、前記複数の第3選択線の1つが前記第1選択電位にあるか前記複数の第4選択線の1つが前記第3選択電位にあるかその両方かの少なくとも1時点では、前記第6電界効果トランジスタをオンとする第6オン制御電位が第6電界効果トランジスタの第6ゲートへ与えられる、
    ことを特徴とする第6電位設定回路。
  49. 複数の第4電界効果トランジスタと、
    1つの第6電界効果トランジスタと、
    第6電位供給手段と、を備え、
    前記第4電界効果トランジスタは、出力に係る第4ソース及び第4ドレインと、第4ゲートと、を有し、
    前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
    前記複数の第4電界効果トランジスタの前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方はそれぞれ、請求項39記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第3出力線に接続され、その他方はセンスアンプの入力に接続され、
    前記第6電界効果トランジスタの前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインの一方は、前記センスアンプの入力に接続された、前記複数の第4電界効果トランジスタの出力に係る第4ソース及び第4ドレインの他方に接続され、その他方は、第6電位供給手段に接続され、
    前記複数の第4電界効果トランジスタを順次オフ、オン、オフとする第4制御電圧パルスが前記複数の第4電界効果トランジスタの第4ゲートに順次与えられ、
    少なくとも前記第4電界効果トランジスタがオフからオンへ遷移する時点では前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が前記第6電界効果トランジスタの第6ゲートへ与えられる、
    ことを特徴とする第6電位設定回路。
  50. 複数の第4電界効果トランジスタと、
    複数の第6電界効果トランジスタと、を備え、
    前記第4電界効果トランジスタは、出力に係る第4ソース及び第4ドレインと、第4ゲートと、を有し、
    前記第6電界効果トランジスタは、出力に係る第6ソース及び第6ドレインと、第6ゲートと、を有し、
    前記複数の第4電界効果トランジスタの前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方はそれぞれ、請求項39記載のゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第3出力線に接続され、その他方は複数のセンスアンプの入力に接続され、
    前記第6電界効果トランジスタの前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインの一方は、前記複数の第3出力線に接続された、前記複数の第4電界効果トランジスタの出力に係
    る第4ソース及び第4ドレインの一方に接続され、その他方は、第6電位供給手段に接続され、
    前記複数の第4電界効果トランジスタを順次オフ、オン、オフとする第4制御電圧パルスが前記複数の第4電界効果トランジスタの第4ゲートに順次与えられ、
    少なくとも前記第4電界効果トランジスタがオフからオンへ遷移する時点では、前記第4電界効果トランジスタの出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方が接続している前記第6電界効果トランジスタをオフとする第6オフ制御電位が前記第6電界効果トランジスタの第6ゲートに与えられる、
    ことを特徴とする第6電位設定回路。
  51. 接続回路と、
    出力非選択電位設定回路と、
    出力選択電位設定回路と、を備え、
    前記接続回路は、請求項38記載の光電変換アレイの前記複数の第2選択線とセンスアンプの入力の間に設けられ、
    前記接続回路における、前記複数の第2選択線から選択された1つの第2選択線と前記センスアンプの入力の間の抵抗値は、その他の第2選択線と前記センスアンプの入力の間の抵抗値と比べて低くなり、
    前記出力非選択電位設定回路は前記複数の第2選択線と第3電位供給手段の間に設けられ、
    前記出力非選択電位設定回路は、前記複数の第2選択線から前記選択された1つの第2選択線と前記第3電位供給手段間の抵抗値が、選択されない第2選択線と前記第3電位供給手段間の抵抗値よりも高くなることで、該選択されない第2選択線に前記第3電位を供給し、
    前記出力選択電位設定回路は、前記接続回路の前記センスアンプ側と第4電位供給手段の間に設けられ、
    前記出力選択電位設定回路の抵抗値は、前記ゲイン可変光電変換アレイの前記複数の第1選択線のうち1つがすくなくとも前記第1電位から前記第2電位に遷移する時点では、その他の時点よりも高くなる、
    こと特徴とする電気信号センス制御回路。
  52. 前記接続回路は、複数の第4トランジスタから少なくとも構成され、
    前記複数の第4トランジスタは、電界効果トランジスタであり、出力に係る第4ソース及び第4ドレインを有し、
    前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの一方は、前記複数の第2選択線にそれぞれ接続され、その他方は前記センスアンプの入力に接続され、
    前記出力非選択電位設定回路は複数の第5トランジスタから構成され、
    前記複数の第5トランジスタは、出力に係る第5ソース及び第5ドレインを有し、
    前記出力に係る第5ソース及び第5ドレインのうちの一方は、前記複数の第2選択線にそれぞれ接続され、その他方は第3電位供給手段に接続され、
    前記出力選択電位設定回路は、第6トランジスタから少なくとも構成され、
    前記第6トランジスタは、電界効果トランジスタであり、出力に係る第6ソース及び第6ドレインを有し、
    前記出力に係る第6ソース及び第6ドレインのうちの一方は第4電位供給手段に接続され、その他方は、センスアンプの入力に接続された、前記複数の第4トランジスタの前記出力に係る第4ソース及び第4ドレインのうちの他方に接続される、
    ことを特徴とする請求項51記載の電気信号センス制御回路。
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