JP5802694B2 - 射出成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1基の型締め装置で複数の型からなる金型セットを、型締めする形態の射出成形装置に関する。
樹脂射出成形の分野では、型締め装置で型締めされた金型へ、射出機をノズルタッチさせ、この射出機から樹脂材料を金型内キャビティへ射出することで、樹脂成形品を得ることが盛んに行われている。
1セットの金型を1基の型締め装置で型締めし、1基の射出機で射出する形態が基本とされる。
しかし、設備に有効活用が求められる中、例えば、1基の型締め装置で2セットの金型を型締めする技術が提案される(例えば、特許文献1(図5)。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11は従来の射出成形装置の基本構成を説明する図であり、型締め装置200で、第1金型201と第2金型202が型締めされる。この型締めは、固定盤203に対向して配置される圧受け盤204に型締めシリンダ205を取付け、この型締めシリンダ205で可動盤206を押すことで実施される。型締めシリンダ205とは反対の側に第1射出機207が配置され、この第1射出機207で第1金型201へ樹脂材料が射出される。第2金型202へは第2射出機208で射出される。
第1射出機207の反対側に型締めシリンダ205が配置される関係で、第2射出機208は、第1射出機207の軸に直交して配置することになる。必然的に、第2射出機208が延びる分だけ、射出成形装置の幅寸法が増大し、設置床面積が増大する。
また、近年、シリコーンゴムに代表される液状の樹脂材料(以下、液状樹脂材料と言う。)を金型で成形されるようになってきた。
液状樹脂材料を第2射出機208で射出するようにしても、第2射出機208が延びる分だけ、射出成形装置が大型化することには、変わりがない。
射出成形装置が大型化すると、工場建屋に設置可能な射出成形装置の数が制限される。しかし、生産性向上の観点からは、工場建屋に極力多数の射出成形装置を設置することが望まれる。
近年、生産性向上が求められることから、1基の型締め装置で複数の型からなる金型セットを型締めする形態の射出成形装置であっても、小型化が求められる。
特許第3112624号公報
本発明は、1基の型締め装置で複数の型からなる金型セットを型締めする形態の射出成形装置であっても、小型化が可能な技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、樹脂材料が液状樹脂材料に限定されるのであれば、第1・第2射出機の構造を見直して、射出成形装置の幅寸法の増加を抑制することができることを知見した。そして、この知見から、発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に係る発明は、液状樹脂材料を、金型内キャビティへ射出し、前記金型内で凝固させることで、樹脂成形品を得る射出成形装置において、
第1キャビティ及び第2キャビティを有する金型セットと、
この金型セットを型締めする型締め装置と、
前記金型セットとは別に設けられ第1の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第1定量計量供給機構と、
この第1定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第1の液状樹脂材料を前記第1キャビティへ供給する第1供給路と、
前記金型セットとは別に設けられ第2の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第2定量計量供給機構と、
この第2定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第2の液状樹脂材料を前記第2キャビティへ供給する第2供給路と、
からなり、
前記第1定量供給機構と前記第2定量供給機構は、前記液状樹脂材料を貯えるポット部並びにこのポット部へ前記液状樹脂材料を導入する流入口及び前記ポット部から前記液状樹脂材料を排出する流出口を有する本体部と、この本体部に移動自在に取付けられ前記ポット部に溜まった前記液状樹脂材料の圧力で後退するプランジャと、前記本体部に設けられ前記プランジャを前進側へ押出すプランジャ押出手段とからなり、
前記流入口は、前記プランジャの軸方向に前記流出口よりも前記プランジャ押出手段側にオフセットした部位に設けられており、前記プランジャには、このプランジャが最も前進した位置にあっても前記流入口から供給される前記液状樹脂材料を前記プランジャの先端へ導く材料流路が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、第1定量計量供給機構は、第1ブラケットを介して型締め装置の固定盤に載せられ、第2定量計量供給機構は、第2ブラケットを介して型締め装置の可動盤に載せられることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、第1供給路の途中、若しくは第1供給路と第1キャビティとの間に、第1の液状樹脂材料の供給圧が所定値以下であれば閉じ、第1の液状樹脂材料の供給圧が所定値を超えたときに開く第1ノズル開閉機構が設けられ、
第2供給路の途中、若しくは第2供給路と第2キャビティとの間に、第2の液状樹脂材料の供給圧が所定値以下であれば閉じ、第2の液状樹脂材料の供給圧が所定値を超えたときに開く第2ノズル開閉機構が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、第1キャビティへ非液状の樹脂材料を射出する射出機を、さらに備えることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、液状樹脂材料を、金型内キャビティへ射出し、前記金型内で凝固させることで、樹脂成形品を得る射出成形装置において、
キャビティを有する金型セットと、
この金型セットを型締めする型締め装置と、
前記金型セットとは別に設けられ第1の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第1定量計量供給機構、又は前記金型セットとは別に設けられ第2の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第2定量計量供給機構と、
前記第1定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第1の液状樹脂材料を前記キャビティへ供給する第1供給路、又は前記第2定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第2の液状樹脂材料を前記キャビティへ供給する第2供給路と、
前記キャビティへ非液状の樹脂材料を射出する射出機と、
からなり、
前記第1定量供給機構と前記第2定量供給機構は、前記液状樹脂材料を貯えるポット部並びにこのポット部へ前記液状樹脂材料を導入する流入口及び前記ポット部から前記液状樹脂材料を排出する流出口を有する本体部と、この本体部に移動自在に取付けられ前記ポット部に溜まった前記液状樹脂材料の圧力で後退するプランジャと、前記本体部に設けられ前記プランジャを前進側へ押出すプランジャ押出手段とからなり、
前記流入口は、前記プランジャの軸方向に前記流出口よりも前記プランジャ押出手段側にオフセットした部位に設けられており、前記プランジャには、このプランジャが最も前進した位置にあっても前記流入口から供給される前記液状樹脂材料を前記プランジャの先端へ導く材料流路が設けられていることを特徴とする。
従来の射出機に相当する構成要素を、請求項1に係る発明では、第1・第2定量計量供給機構と第1・第2供給路で構成する。定量計量供給機構は、液体樹脂材料を一定量計量し押し出す機構であるため、小型化及び軽量化が容易であり、自由に配置できる。
すなわち、加熱筒とスクリューとスクリュー回転機構とスクリュー前進機構とからなる従来の射出機に比較して、本発明の定量計量供給機構は十分に小型化することができる。その上、配置が自由であるため、射出成形装置の幅を広げることなく定量計量供給機構を取付けが可能となる。
請求項2に係る発明では、第1・第2定量計量供給機構は、型締め装置の固定盤と可動盤に各々載せられる。金型セットと固定盤の相対位置及び金型セットと可動盤の相対位置は各々変わらない。よって、第1・第2定量計量供給機構と金型セットを繋ぐ第1・第2供給路に繰り返し曲げが掛からないか、掛かっても軽微である。
結果、第1・第2供給路の耐用年数を延ばすことができ、部品交換費用を節約することができる。
請求項3に係る発明では、第1・第2供給路の途中、若しくは第1・第2供給路と第1・第2キャビティとの間に、第1・第2ノズル開閉機構が設けられている。
ノズル開閉機構を有するので、流動性に富む液状樹脂材料であっても漏れを抑えることができる。
請求項4に係る発明では、第1キャビティへ第1定量計量供給機構により第1の液状樹脂材料を注入することと、射出機により液状樹脂材料より硬い樹脂材料(例えば熱可塑性樹脂材料)を射出することとが、選択的に実施できる。そのため、形態や樹脂材料が異なる2個の樹脂成形品を得ることができる。
請求項5に係る発明では、型締めされた金型セットへ、射出機で非液状の樹脂材料を射出し、第1定量計量供給機構又は第2定量計量供給機構で液状樹脂材料を注入する。
すなわち、射出機と型締め装置とからなる既存の射出成形装置に、第1定量計量供給機構又は第2定量計量供給機構を付設するだけで装置が完成する。完成した射出成形装置は非液状の樹脂材料と液状樹脂材料が扱えるため、用途は飛躍的に拡大する。
付設する第1定量計量供給機構又は第2定量計量供給機構は、従来の射出機(加熱筒とスクリューとスクリュー回転機構とスクリュー前進機構とからなる。)と比較して格段に小型である。結果、射出成形装置の大型化を抑制することができる。
本発明に係る射出成形装置の側面図である。 第1・第2ポンプ機構の原理図である。 第1・第2定量計量供給機構の原理図である。 第1・第2注入ノズルの原理図である。 第1・第2注入ノズルの作用図である。 射出成形装置の変更例を示す側面図である。 第1・第2ノズル開閉機構の原理図である。 射出成形装置の更なる変更例を示す側面図である。 射出成形装置の更なる変更例を示す側面図である。 射出成形装置の更なる変更例を示す側面図である。 従来の射出成形装置の基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、射出成形装置10は、機台11と、この機台11に載せられる型締め装置20と、この型締め装置20で型締めされる金型セット30と、この金型セット30とは別に設けられる第1・第2定量計量供給機構60、60Bと、これらの第1・第2定量計量供給機構60、60Bから金型セット30へ延ばされる第1・第2供給路39、39Bを主たる構成要素とする。構成要素の詳細を以下、詳しく説明する。
型締め装置20は、機台11に固定される固定盤21と、この固定盤21から所定距離離れた位置にて機台11に固定される圧受け盤22と、この圧受け盤22と固定盤21との間に配置され可動盤23と、圧受け盤22と固定盤21に渡され可動盤23を案内するタイバー24、24と、圧受け盤22に取付けられ可動盤23を押出す型締めシリンダ25とからなる。この型締めシリンダ25は、トグル機構であってもよい。
金型セット30は、固定盤21に取付けられる第1型31と、可動盤23に取付けられる第2型32と、第1型31及び第2型32で挟まれる第3型33とからなる。
この例では、第1型31と第3型33との間に第1スプル34が設けられ、第2型32と第3型33との間に第2スプル35が設けられる。
そして、第1スプル34を介して第1キャビティ36へ第1の液状樹脂材料51が注入され、第2スプル35を介して第2キャビティ37へ第2の液状樹脂材料51Bが注入される。
第1定量計量供給機構60の詳細構造は後述するが、第1定量計量供給機構60は、第1ブラケット41を介して固定盤21に取付けられる。第1ブラケット41に縦レール42が取付けられ、この縦レール42にスライダ43が上下移動自在に取付けられ、このスライダ43に第1注入ノズル100(詳細構造は後述する。)が取付けられる。この第1注入ノズル100は、第1ブラケット41から下げられる第1シリンダ44により昇降され、下降時に第1スプル34にノズルタッチする。
第1定量計量供給機構60へは、第1ポンプ機構50により、第1の液状樹脂材料51が供給される。
図2に示すように、第1ポンプ機構50は、主剤に硬化剤などの添加剤を添加して十分に混合した第1の液状樹脂材料51が入れられている容器52と、この容器52にセットされる落とし蓋状の円板53と、この円板53の中心から立てた吸込管54と、この吸込管54の上端に接続されるポンプケーシング55と、このポンプケーシング55の上面に固定されポンプケーシング55に内蔵されるポンプ羽根を高速で回すポンプモータ56と、ポンプケーシング55から横へ延びる吐出口57と、この吐出口57から延ばされる吐出管58からなる。
円板53にはOリングなどのシール材59が付いており、円板53が密に容器52の内周面に嵌る。そして、ポンプモータ56を始動する。第1の液状樹脂材料51が吐出口57から吐出される。この吐出に伴って第1の液状樹脂材料51の上面が下がるが、円板53も一緒に下がるため、円板53の下に外気が進入する心配はなく、第1の液状樹脂材料51に空気が混入することがない。
第2ポンプ機構50Bは、第2の液状樹脂材料51Bを吸い上げて吐出する点を除き、第1ポンプ機構50と同一構成の機構であるため、詳細な説明は省略する。
図1にて、第1ポンプ機構50で圧送される第1の液状樹脂材料51は、吐出管58を介して第1定量計量供給機構60に送られる、第2ポンプ機構50Bで圧送される第2の液状樹脂材料51Bは、吐出管58Bを介して第2定量計量供給機構60Bに送られる。
図3に示すように、第1定量計量供給機構60は、液状樹脂材料を貯えるポット部62並びにこのポット部62へ液状樹脂材料を導入する流入口63及びポット部62から液状樹脂材料を排出する流出口64を有する本体部65と、この本体部65に移動自在に取付けられポット部62に溜まった液状樹脂材料の圧力で後退(図では上昇)するプランジャ66と、本体部65に設けられプランジャ66を前進側へ押出すプランジャ押出手段67と、吐出管58に設けられ液状樹脂材料の流れを遮断又は許容する流入弁68と、第1供給路39に設けられ液状樹脂材料の流れを遮断又は許容する流出弁69とからなる。
プランジャ押出手段67は、本体部65の上部に設けられるブラケット71と、このブラケット71から立てられる複数本のロッド72と、これらのロッド72の上端に固定されるトッププレート73と、このトッププレート73の下方に置かれロッド72で上下移動可能にガイドされるナット74と、このナット74に一体形成されるピストンロッド75と、ナット74にねじ込まれ上方へ延びる送りねじ76と、トッププレート73に設けられ送りねじ76を回転自在に支えるスラスト軸受77と、送りねじ76の上端に設けられる従動プーリ78と、トッププレート73に設けられるサーボモータ79と、このサーボモータ79のモータ軸81に取付けられる駆動プーリ82と、この駆動プーリ82と従動プーリ78とを連結するベルト83と、サーボモータ79を制御する制御部84とからなる。
さらに、本体部65に、流出口64付近の液状樹脂材料の圧力を計測する圧力計85が取付けられている。また、プランジャ66の上端に収納ケース86が固定され、この収納ケース86に近接センサ87が収納されている。近接センサ87により、ピストンロッド75と収納ケース86の接触状態が検知される。
そして、流入口63は、プランジャ66の軸方向に流出口64よりプランジャ押出手段67側に、距離Lだけオフセットした部位に設けられる。
さらには、プランジャ66には、このプランジャ66が最も前進した位置にあっても流入口63から供給される液状樹脂材料をプランジャ66の先端へ導く材料流路91が設けられている。
材料流路91は、プランジャ66の外周面に螺旋状に設けられた螺旋溝92が好適である。
螺旋溝92であるから、プランジャ66に軸直角方向の力が加わる心配が無く、プランジャ66と本体部65との摺動抵抗を下げることができる。
また、螺旋溝92であるから、直線溝よりも流路抵抗が大きく、液状樹脂材料の逆流防止が図れる。
このような構成の第1定量計量供給機構60の作用を次に述べる。
ピストンロッド75は、所定の位置、すなわち予め設定された計量完了位置に待機している。液状樹脂材料によりプランジャ66が押し上げられ、収納ケース86とピストンロッド75とが接触すると、この接触が近接センサ87で検出され、プランジャ66が所定の位置に達したことが検出される。なお、近接センサ87の誤検出が心配される場合には、近接センサ87による検出と所定時間の計時完了とを併用することで誤検出を防止するようにしても良いし、近接センサ87に替えて、高精度な位置検出手段を採用しても良い。検出されたことにより、計量が完了したと判断される。
流入弁68が閉じられ、流出弁69が開かれる。サーボモータ79を所定のトルクである第1トルクで出力させることにより、ピストンロッド75が下げられる。すると、プランジャ66が前進し、液状樹脂材料が第1供給路39を介して第1キャビティへ供給される。この供給の間、液状樹脂材料の圧力が圧力計85で計測され、制御部84へ送られる。
制御部84は、液状樹脂材料の圧力が所定の圧力に達したらサーボモータ79を第1トルクより低い第2トルクに変更して制御する。この制御は保圧制御と呼ばれる。プランジャ66が前進限まで前進するか、または供給時間が所定の時間に達したら、材料の吐出が完了する。
第2定量計量供給機構60Bは、吐出管58Bにより第2の液状樹脂材料を受け入れ、第2供給路39Bへ導出する点を除き、第1定量計量供給機構60と同一であるため、詳細な構造説明は省略する。
図4に示すように、第1注入ノズル100は、先端にノズル穴101を有し側面に導入穴102を有する筒体103と、この筒体103に移動自在に嵌められるピストン104と、このピストン104から延ばされノズル穴101を塞ぐプラグ部105と、ピストン104の背面を押すスプリング106と、筒体103の開口を塞ぐ蓋107とからなる。
図5に示すように、所定値を超える高圧の液状樹脂材料が導入穴102から筒体103内へ導入されると、樹脂圧力によりスプリング106が圧縮されピストン104が後退する。結果、プラグ部105がノズル穴101から離れ、このノズル穴101から液状樹脂材料が吐出される。
すなわち、第1注入ノズル100は、液状樹脂材料の供給圧が所定値以下であれば閉じ、液状樹脂材料の供給圧が所定値を超えたときに開く第1ノズル開閉機構108を内蔵している。第1ノズル開閉機構108は、プラグ部105とピストン104とスプリング106とからなる。
なお、所定値とは、成形性から要求される射出圧力(吐出圧力)に相当する。
また、ノズル開閉機構としては、シリンダ開閉式のものであってもよいが、スプリング開閉式のものが装置の小型化に寄与する点で好適である。
第2注入ノズル100Bは、第2ノズル開閉機構108Bで開閉される点を除き、第1注入ノズル100と同一であるため、詳細な構造説明は省略する。
図1にて、第1の液状樹脂材料51が適量第1キャビティ36に注入され、第2の液状樹脂材料51Bが適量第2キャビティ37に注入されることで、形態や樹脂材料が異なる2個の樹脂成形品を得ることができる。その為の第1・第2定量計量供給機構60、60Bは、従来の射出機(加熱筒とスクリューとスクリュー回転機構とスクリュー前進機構とからなる。)と比較して格段に小型である。そのため、射出成形装置10は十分にコンパクトになる。
また、第1・第2供給路39、39Bは、フレキシブルホースに代表される可撓性チューブが好適である。可撓性により、第1・第2定量計量供給機構60、60Bの配置の自由度が高まるからである。
次に、本発明の変更例を図面に基づいて説明する。
図6に示すように、図1に対して、射出成形装置10Bは、第1型31に第1ノズル開閉機構108を内蔵し、第1型31に継手111をねじ込み、この継手111に第1供給路39の先端を接続し、第2型32に第2ノズル開閉機構108Bを内蔵し、第2型32に継手111Bをねじ込み、この継手111Bに第2供給路39Bの先端を接続した点が異なる。その他は図1と同じであるため、符号を流用して詳細な説明は省略する。
図6であれば、図1よりも、第1・第2ブラケット41、41Bが小型になり、第1・第2ブラケット41、41Bの廻りがすっきりするため、射出成形装置10Bは、一層小型化が可能となる。
第1・第2型31、32に内蔵される第1ノズル開閉機構108、108Bは、図7に示すように、導入穴102と、第1・第2型31、32に移動自在に嵌められるピストン104と、このピストン104から延ばされノズル穴101を塞ぐプラグ部105と、ピストン104の背面を押すスプリング106と、筒体103の開口を塞ぐ蓋107とからなる。作用は図5と同様であるから説明を省略する。
図8に示す射出成形装置10Cは、図6に射出機112を追加したことを構造的特徴とする。その他は、符号を流用して構造の説明を省略する。
射出成形装置10Cでは、第1キャビティ36へ第1定量計量供給機構60により第1の液状樹脂材料51を注入することと、射出機112により液状樹脂材料より硬い樹脂材料(例えば熱可塑性樹脂材料)を射出することとが、選択的に実施できる。そのため、形態や樹脂材料が異なる2個の樹脂成形品を得ることができる。また、射出機により第2キャビティにも樹脂材料を射出することにより、金型構造を複雑化することなく複合成形品の多数個取りも可能となる。
見方を変えると、射出機112と型締め装置20からなる既存の射出成形装置に、第1・第2ポンプ機構50、50Bと、第1・第2定量計量供給機構60、60Bと、第1・第2供給路39、39Bを追加するだけで、射出成形装置10Cが完成するとも言える。
既存の射出成形装置を改造するだけで、射出成形装置10Cは使い勝手が飛躍的に向上する。
また、図9に示すような射出成形装置10Dも容易に得られる。この射出成形装置10Dでは、第1キャビティ36で液状材料よりも硬い樹脂材料からなる成形品が得られ、第2キャビティ37で液状材料による軟らかい成形品が同時に得られる。
さらには、図10に示す射出成形装置10Eも容易に得られる。この射出成形装置10Eでは、第1キャビティ36で、液状材料よりも硬い樹脂材料からなる成形品、又は液状材料による軟らかい成形品が選択的に得られる。また、複合成形品を得ることも容易である。
尚、本発明は、金型セットに1つ又は2つのキャビティを設けたが、キャビティの数は3以上であっても差し支えない。
本発明は、液状樹脂材料を扱う射出成形装置に好適である。
10、10B、10C、10D、10E…射出成形装置、20…型締め装置、21…固定盤、23…可動盤、30…金型セット、36…第1キャビティ、37…第2キャビティ、39…第1供給路、39B…第2供給路、41…第1ブラケット、41B…第2ブラケット、51…第1の液状樹脂材料、51B…第2の液状樹脂材料、60…第1定量計量供給機構、60B…第2定量計量供給機構、62…ポット部、63…流入口、64…流出口、65…本体部、66…プランジャ、67…プランジャ押出手段、91…材料流路、108…第1ノズル開閉機構、108B…第2ノズル開閉機構、112…射出機、L…オフセット距離

Claims (5)

  1. 液状樹脂材料を、金型内キャビティへ射出し、前記金型内で凝固させることで、樹脂成形品を得る射出成形装置において、
    第1キャビティ及び第2キャビティを有する金型セットと、
    この金型セットを型締めする型締め装置と、
    前記金型セットとは別に設けられ第1の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第1定量計量供給機構と、
    この第1定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第1の液状樹脂材料を前記第1キャビティへ供給する第1供給路と、
    前記金型セットとは別に設けられ第2の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第2定量計量供給機構と、
    この第2定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第2の液状樹脂材料を前記第2キャビティへ供給する第2供給路と、
    からなり、
    前記第1定量供給機構と前記第2定量供給機構は、前記液状樹脂材料を貯えるポット部並びにこのポット部へ前記液状樹脂材料を導入する流入口及び前記ポット部から前記液状樹脂材料を排出する流出口を有する本体部と、この本体部に移動自在に取付けられ前記ポット部に溜まった前記液状樹脂材料の圧力で後退するプランジャと、前記本体部に設けられ前記プランジャを前進側へ押出すプランジャ押出手段とからなり、
    前記流入口は、前記プランジャの軸方向に前記流出口よりも前記プランジャ押出手段側にオフセットした部位に設けられており、前記プランジャには、このプランジャが最も前進した位置にあっても前記流入口から供給される前記液状樹脂材料を前記プランジャの先端へ導く材料流路が設けられていることを特徴とする射出成形装置。
  2. 前記第1定量計量供給機構は、第1ブラケットを介して前記型締め装置の固定盤に載せられ、
    前記第2定量計量供給機構は、第2ブラケットを介して前記型締め装置の可動盤に載せられることを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  3. 前記第1供給路の途中、若しくは前記第1供給路と前記第1キャビティとの間に、前記第1の液状樹脂材料の供給圧が所定値以下であれば閉じ、前記第1の液状樹脂材料の供給圧が所定値を超えたときに開く第1ノズル開閉機構が設けられ、
    前記第2供給路の途中、若しくは前記第2供給路と前記第2キャビティとの間に、前記第2の液状樹脂材料の供給圧が所定値以下であれば閉じ、前記第2の液状樹脂材料の供給圧が所定値を超えたときに開く第2ノズル開閉機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の射出成形装置。
  4. 前記第1キャビティへ非液状の樹脂材料を射出する射出機を、さらに備えることを特徴請求項1〜3のいずれか1項記載の射出成形装置。
  5. 液状樹脂材料を、金型内キャビティへ射出し、前記金型内で凝固させることで、樹脂成形品を得る射出成形装置において、
    キャビティを有する金型セットと、
    この金型セットを型締めする型締め装置と、
    前記金型セットとは別に設けられ第1の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第1定量計量供給機構、又は前記金型セットとは別に設けられ第2の液状樹脂材料を定量計量すると共に押し出す第2定量計量供給機構と、
    前記第1定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第1の液状樹脂材料を前記キャビティへ供給する第1供給路、又は前記第2定量供給機構から前記金型セットへ延ばされ前記第2の液状樹脂材料を前記キャビティへ供給する第2供給路と、
    前記キャビティへ非液状の樹脂材料を射出する射出機と、
    からなり、
    前記第1定量供給機構と前記第2定量供給機構は、前記液状樹脂材料を貯えるポット部並びにこのポット部へ前記液状樹脂材料を導入する流入口及び前記ポット部から前記液状樹脂材料を排出する流出口を有する本体部と、この本体部に移動自在に取付けられ前記ポット部に溜まった前記液状樹脂材料の圧力で後退するプランジャと、前記本体部に設けられ前記プランジャを前進側へ押出すプランジャ押出手段とからなり、
    前記流入口は、前記プランジャの軸方向に前記流出口よりも前記プランジャ押出手段側にオフセットした部位に設けられており、前記プランジャには、このプランジャが最も前進した位置にあっても前記流入口から供給される前記液状樹脂材料を前記プランジャの先端へ導く材料流路が設けられていることを特徴とする射出成形装置。
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