JP5799053B2 - リングアンプ及びそのスイッチトキャパシタ回路 - Google Patents

リングアンプ及びそのスイッチトキャパシタ回路 Download PDF

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Description

本発明は、リングアンプ及びそのスイッチトキャパシタ回路に関し、より詳細には、デッドゾーン付加方法を用いた全体の消費電流を増加せずに高速動作に適したリングアンプ(Ring Amplifier)及びそのリングアンプを備えたスイッチトキャパシタ回路に関する。
近年の節電意識の高まりから、電化製品を構成するICにおいても消費電力の削減に対する要求が厳しくなってきている。特に、ICの中でも消費電力の多いものの1つとして、高速動作を行う演算増幅器が挙げられる。例えば、映像系のICでは、数十MHzの動作レートで映像信号を増幅、デジタル化する必要があるため、それらを駆動する演算増幅器の消費電力は、IC全体の消費電力のかなりの割合を占めている。そのため、これらの演算増幅器の消費電力を削減する試みが、世界中で数多く研究されている。
そのような状況下において、2012年の2月に行われたISSCCでは、インバータを3段直列に接続したオシレータタイプの演算増幅器(以下、リングアンプ)が報告されている(非特許文献1参照)。このリングアンプは、小さなインバータのみで構成されているため、非常に低消費電力で動作させることが可能である。
図1は、従来のリングアンプをスイッチトキャパシタ回路に適用した場合の基本的な回路構成図である。このスイッチトキャパシタ回路は、リングアンプ1と、このリングアンプ1が駆動する負荷容量CLp及びCLnと、リングアンプ1の非反転入力端子(入力信号Vinp)と出力端子(出力信号Voutp)間に接続された積分容量Cfpと、リングアンプ1の反転入力端子(入力信号Vinn)と出力端子(出力信号Voutn)間に接続された積分容量Cfnと、一端がリングアンプ1の非反転入力端子(入力信号Vinp)に接続され、他端がスイッチSW1とSW2とに接続されたサンプリング容量Cspと、一端がリングアンプ1の反転入力端子(入力信号Vinn)に接続され、他端がスイッチSW5とSW6とに接続されたサンプリング容量Csnと、リングアンプ1の非反転入力端子(入力信号Vinp)とアナログコモン電圧VCMとの間に接続されたスイッチSW3と、リングアンプ1の反転入力端子(入力信号Vinn)とアナログコモン電圧VCMとの間に接続されたスイッチSW7とからなり、スイッチSW1及びSW5の他端には、それぞれ入力信号Vsignalp及びVsignalnが接続され、スイッチSW2及びSW6の他端には、アナログコモン電圧が接続されている。
図2は、従来のリングアンプの回路構成図である。この従来のリングアンプ1は、入力端子(Vinp)とインバータINV1Pとの間に接続された直流カット用容量C1Pと、インバータINV1Pの入出力間に接続されたスイッチSW9と、インバータINV1Pの出力端子と、インバータINV2PA,INV2PBそれぞれとの間に接続された直流カット用容量C2P,C3Pと、インバータINV2PAの入力にオフセット電圧Vof1を与えるためのスイッチSW10と、インバータINV2PBの入力にオフセット電圧Vof2を与えるためのスイッチSW11と、出力がリングアンプの出力端子(Voutp)となるインバータINV3Pとから構成されている。
インバータINV3Pを構成するPMOSトランジスタMPPのゲートには、インバータINV2PAの出力端子が接続され、NMOSトランジスタMNPのゲートには、インバータINV2PBの出力端子が接続されている。
同様に、入力端子(Vinn)とインバータINV1Nとの間に接続された直流カット用容量C1Nと、インバータINV1Nの入出力間に接続されたスイッチSW12と、インバータINV1Nの出力端子と、インバータINV2NA,INV2NBそれぞれとの間に接続された直流カット用容量C2N,C3Nと、インバータINV2NAの入力端子にオフセット電圧Vof1を与えるためのスイッチSW13と、インバータINV2NBの入力端子にオフセット電圧Vof2を与えるためのスイッチSW14と、出力端子がリングアンプの出力端子(Voutn)となるインバータINV3Nとから構成されている。
インバータINV3Nを構成するPMOSトランジスタMPNのゲートには、インバータINV2NAの出力端子が接続され、NMOSトランジスタMNNのゲートには、インバータINV2NBの出力端子が接続されている。
次に、図1及び図2を用いて、リングアンプの動作について説明する。
スイッチトキャパシタ回路は、大きくサンプルフェーズφ1とホールドフェーズφ2の2つの位相を繰り返すことで動作を行う。φ1の位相の時、図1のスイッチSW1,SW3,SW4,SW5,SW7,SW8が短絡し、スイッチSW2,SW6は開放される。これにより、サンプル容量Csp及びCsnには、入力信号Vsignalp及びVsignalnがサンプルされ、積分容量Cfp及びCfnは、両端がアナログコモン電圧となって初期化される。
一方、リングアンプ1内では、図2のスイッチSW9,SW10,SW11,SW12,SW13,SW14が短絡する。これにより、容量C1P及びC1Nには、インバータINV1P及びINV1Nの閾値電圧がサンプルされ、容量C2P及びC2Nにはオフセット電圧Vof1がサンプルされ、容量C3P及びC3Nにはオフセット電圧Vof2がサンプルされる。ここで、オフセット電圧Vof1は、インバータINV2PA及びインバータINV2NAの閾値電圧よりも数十mV小さい電圧であり、オフセット電圧Vof2は、インバータINV2PB及びINV2NBの閾値電圧よりも数十mV大きい電圧となっている。
これに対して、φ2の位相になると、図1のスイッチSW2,SW6が短絡され、スイッチSW1,SW3,SW4,SW5,SW7,SW8が開放され、図2のスイッチSW9,SW10,SW11,SW12,SW13,SW14が開放される。リングアンプ1は、インバータINV1P,INV2P(A,B),INV3P及びインバータINV1N,INV2N(A,B),INV3Nが直列に3段接続された構成であるため、容量Cfp及びCfnにより負帰還が形成される。通常、インバータを3段直列に並べただけでは、それぞれのインバータの帯域が近いため位相余裕が取れず、負帰還を掛けたときに発振動作を引き起こす。
しかしながら、リングアンプ1では、2段目のインバータINV2P(A,B),INV2N(A,B)の入力にデッドゾーンと呼ばれるオフセットを付加することで、出力段のインバータINV3に不感帯を持たせているため、まずはインバータ動作によって高速に最終到達値に近づき、最終到達値付近(不感帯内)になると、最終段のインバータINV3はオフ状態、もしくは非常に帯域が小さい状態となり、発振することなく最終値に収束する。このため、リングアンプ1は、小さなインバータを数個用いるだけでアンプを形成することが可能なため、非常に低消費電力化が可能である。
なお、3段のインバータで構成されたリングオシレータを有する電圧制御発振回路については、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載のものは、広い発振周波数範囲を有し、かつ電源ノイズの影響を抑制することが可能な電圧制御発振回路に関するもので、この電圧制御発振回路は、制御電圧に応じて駆動電圧を出力する駆動電圧生成回路と、駆動電圧の供給を受けて動作するリングオシレータ回路とを備え、駆動電圧生成部は、電源電圧の供給を受けて動作する演算増幅器によって形成される帰還回路を用いて駆動電圧を生成する。したがって、電源電圧に重畳された高周波成分、すなわち、ノイズの影響を抑制して、位相変動の小さい出力クロックを安定的に生成することができるというものである。
また、特許文献2に記載のものは、入力電圧の可変範囲において、出力周波数の特性がほぼ直線となるVCOを備えたPLL回路に関するもので、電圧値の高い第2電源電圧で動作する電圧電流変換回路によって入力電圧が電流に変換され、この変換された電流を、第2電源電圧で動作する第1カレントミラー回路及び第2カレントミラー回路を介して、第2電源電圧よりも電圧が低い第1電源電圧で動作する第3カレントミラー回路とPMOSトランジスタの各ゲートにそれぞれ出力し、更に第3カレントミラー回路からNMOSトランジスタの各ゲートにそれぞれ出力するようにしたものである。
また、スイッチトキャパシタ回路としては、例えば、特許文献3があり、その特許文献3に記載のものは、演算増幅器の同相入力変動を効果的に抑制することが可能な全差動回路として適用されるスイッチトキャパシタ回路に関するもので、このスイッチトキャパシタ回路における全差動動作時の演算増幅器の同相入力変動を抑制し、低電源電圧での変換又は高速の変換にも対応することが可能なスイッチトキャパシタ回路を提供するものである。
さらに、特許文献4には、可変利得増幅器を上位用可変利得増幅器(coarseアンプ)及び下位用可変利得増幅器(fineアンプ)のように2段以上に分けて、それらを複数段、縦続接続して構成することが開示されている。
特開2002−111449号公報 特開2003−69390号公報 特開2011−188350号公報 特開2001−68954号公報
ISSCC 2012 Session 27.2 Ring Amplifiers for Switched−Capacitor Circuits
しかしながら、上述したリングアンプでは、高速動作でのセトリング特性が劣化する問題がある。図3(a),(b)を参照して、従来技術の高速化に向けての問題点を説明する。
図3(a),(b)は、リングアンプをスイッチトキャパシタ回路に適用した場合の、リングアンプ出力信号の出力特性をグラフに示す図である。
図3(a),(b)において、横軸は時間tを示し、縦軸はリングアンプのアナログ出力信号Voutを示す。図3(a)は、リングアンプのMOSサイズが小さい時のアナログ出力信号Voutの出力特性を示し、図3(b)は、リングアンプのMOSサイズが大きい時のアナログ出力信号Voutの出力特性を示している。
リングアンプのMOSサイズが小さいとき、アンプの帯域が低いため出力波形に大きなリンギングは見られない。しかし、出力段インバータのスルーレートが不足し、ホールドフェーズの目標時間内に収束ターゲット電圧に達していない(図3(a))。一方、リングアンプのMOSサイズが大きいときは、出力段インバータのスルーレートは高いが、アンプの帯域が高くなる。そのため、ループの安定性が確保できず、出力電圧のリンギングが激しくなってしまい、収束ターゲット電圧に達するのに長い時間を要している(図3b))。
一般的にリングアンプは、最も負荷容量が大きい出力段でメインポールを形成し、初段及び2段目のインバータで2ndポールや3rdポールを形成する。高速動作においても安定性を確保するためには、2ndポールや3rdポールを高域にシフトさせる必要があるが、それは消費電流の増加に直結するため、低消費電力動作というリングアンプのメリットを大きく損ねてしまう。
上述した特許文献1には、広い発振周波数範囲を有し、かつ電源ノイズの影響を抑制することが可能な電圧制御発振回路が開示されているものの、本発明のようなデッドゾーン付加方法を用いて高速動作に適したリングアンプについては何ら開示されていない。また、上述した特許文献2には、入力電圧の可変範囲において、出力周波数の特性がほぼ直線となるVCOを備えたPLL回路が開示されているものの、本発明のようなデッドゾーン付加方法を用いて高速動作に適したリングアンプについては何ら開示されていない。また、上述した特許文献3には、演算増幅器の同相入力変動を効果的に抑制することが可能な全差動回路として適用されるスイッチトキャパシタ回路が開示されているものの、本発明の要旨となる構成については何ら開示されていない。
また、上述した特許文献4には、coarseアンプとfineアンプを2段以上に分けて、それらを複数段、縦続接続する構成が開示されているものの、これらの構成からなるリングアンプ及びこのリングアンプを備えたスイッチトキャパシタ回路については何ら開示されていない。なお、本発明における「coarseアンプ」とは、ホールド期間の前半に使用しセトリング精度の荒いアンプを意味し、「fineアンプ」とは、ホールド期間の後半に使用しセトリング精度が高いアンプを意味している。さらに、非特許文献1にも、本発明の要旨となる構成については何ら開示されていない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、デッドゾーン付加方法を用いた全体の消費電流を増加せずに高速動作に適したリングアンプ及びそのスイッチトキャパシタ回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、複数のインバータ(INV1P,INV1N,INVCP,INVCN,INVFP(A,B),INVFN(A,B),INV3P,INV3N)を縦列接続したリングアンプ(20)において、1段構成の初段アンプである第1のアンプ(21)と、該第1のアンプ(21)の後段に接続された1段構成の第2のアンプ(22)と、該第2のアンプ(22)と並列に接続された2段構成の第3のアンプ(23)とを備えていることを特徴とする。(図4;実施例1)
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1のアンプ(21)が、第1のインバータ(INV1P)と第2のインバータ(INV1N)とからなる1段のインバータで構成されていることを特徴とする。(図5)
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1のアンプ(21)が、第1の入力端子(Vinp)と、第1のインバータ(INV1P)との間に接続された第1の直流カット用容量(C1P)と、前記第1のインバータ(INV1P)の入出力間に接続された第1のスイッチ(SW9)と、前記第1のインバータ(INV1P)の第1の出力端子(Moutn)とから構成されているとともに、第2の入力端子(Vinn)と、第2のインバータ(INV1N)との間に接続された第2の直流カット用容量(C1N)と、前記第2のインバータ(INV1N)の入出力間に接続された第2のスイッチ(SW12)と、前記第2のインバータ(INV1N)の第2の出力端子(Moutp)とから構成されていることを特徴とする。(図5)
また、請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、第2のアンプ(22)が、第3のインバータ(INVCP)と第4のインバータ(INVCN)とからなる1段のインバータで構成されていることを特徴とする。(図6;実施例1)
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記第3のインバータ(INVCP)が、第1の電源端子に接続される第3のスイッチ(SW17)と、該第3のスイッチ(SW17)と第3の出力端子の間に接続される第1のPMOSトランジスタ(MPCP)と、第2の電源端子に接続される第4のスイッチ(SW18)と、該第4のスイッチ(SW18)と第3の出力端子(Voutp)の間に接続される第1のNMOSトランジスタ(MNCP)と、入出力端子の間に接続される第5のスイッチ(SW15)と、第3の入力端子(Moutp)と前記第3のインバータ(INVCP)との間に接続された第3の直流カット用容量(C4P)とから構成され、第4のインバータ(INVCN)が、前記第1の電源端子に接続される第6のスイッチ(SW19)と、該第6のスイッチ(SW19)と第4の出力端子(Voutn)の間に接続される第2のPMOSトランジスタ(MPCN)と、前記第2の電源端子に接続される第7のスイッチ(SW20)と、該第7のスイッチ(SW20)と前記第4の出力端子(Voutn)の間に接続される第2のNMOSトランジスタ(MNCN)と、入出力端の間に接続される第8のスイッチ(SW16)と、第4の入力端子(Moutn)と前記第4のインバータ(INVCN)との間に接続された第4の直流カット用容量(C4N)とから構成されていることを特徴とする。(図6)
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、第3のアンプ(23)が、第5乃至第8のインバータ(INVFP(A,B),INVFN(A,B))からなる1段目のインバータと、第9及び第10のインバータ(INV3P,INV3N)からなる2段目のインバータからなる従属接続された2段のインバータで構成されていることを特徴とする。(図7)
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、第3のアンプ(23)が、前記第5及び第6のインバータ(INVFPA,INVFPB)のそれぞれとの間に接続された第5及び第6の直流カット用容量(C2P,C3P)と、前記第5のインバータ(INVFPA)の入力に第1のオフセット電圧(Vof1)を与えるための第9のスイッチ(SW10)と、前記第6のインバータ(INVFPB)の入力に第2のオフセット電圧(Vof2)を与えるための第10のスイッチ(SW11)と、前記第5及び第6のインバータ(INVFPA,INVFPB)と第5の出力端子(Voutp)の間に接続された第9のインバータ(INV3P)とから構成されているとともに、前記第7及び第8のインバータ(INVFNA,INVFNB)のそれぞれとの間に接続された第7及び第8の直流カット用容量(C2N,C3N)と、前記第7のインバータ(INVFNA)の入力に前記第1のオフセット電圧(Vof1)を与えるための第11のスイッチ(SW13)と、前記第8のインバータ(INVFNB)の入力に前記第2のオフセット電圧(Vof2)を与えるための第12のスイッチ(SW14)と、前記第7及び第8のインバータ(INVFPA,INVFNB)と第6の出力端子(Voutp)の間に接続された第10のインバータ(INV3N)とから構成されていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1のアンプ(31)が、第1の入力端子(Vinp)がゲート端子に接続され、他の端子が第1の出力端子(Moutn)に接続された第1のMOSトランジスタ(MN1)と、第2の入力端子(Vinn)がゲート端子に接続され、他の端子が第2の出力端子(Moutp)に接続された第2のMOSトランジスタ(MN2)と、前記第1の出力端子(Moutn)と第1の電源端子の間に接続された第3のMOSトランジスタ(MP1)と、前記第2の出力端子(Moutp)と前記第1の電源端子の間に接続された第4のMOSトランジスタ(MP2)と、前記第1のMOSトランジスタ(MN1)及び前記第2のMOSトランジスタ(MN2)の他方の端子と第2の電源端子の間に接続された第5のMOSトランジスタ(MNT)とから構成されていることを特徴とする。(図10;実施例2)
また、請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2のアンプ(32)が、第3の出力端子(Voutp)に接続された第25及び第26のスイッチ(SW25,SW26)と、第4の出力端子(Voutn)に接続された第27及び第28のスイッチ(SW27,SW28)と、第3の入力端子(Moutp)がゲート端子に接続され、他の端子が第2の電源端子(VSS)と第26のスイッチ(SW26)の一端に接続された第5のMOSトランジスタ(MN3)と、前記第3の入力端子(Moutp)がゲート端子に接続され、他の端子が前記第2の電源端子(VSS)に接続された第6のMOSトランジスタ(MN6)と、第4の入力端子(Moutn)がゲート端子に接続され、他の端子が前記第2の電源端子(VSS)と第28のスイッチ(SW28)の一端に接続された第7のMOSトランジスタ(MN4)と、前記第4の入力端子(Moutn)がゲート端子に接続され、他の端子が前記第2の電源端子(VSS)に接続された第8のMOSトランジスタ(MN5)と、第1の電源端子(VDD)と第25のスイッチ(SW25)の一端に接続された第9のMOSトランジスタ(MP3)と、前記第1の電源端子(VDD)と第27のスイッチ(SW27)の一端に接続された第10のMOSトランジスタ(MP4)と、ゲート端子が第9のMOSトランジスタ(MP3)と共通で、他の端子が前記第1の電源端子(VDD)に接続された第11のMOSトランジスタ(MP5)と、ゲート端子が第10のMOSトランジスタ(MP4)と共通で、他の端子が前記第1の電源端子(VDD)に接続された第12のMOSトランジスタ(MP6)とから構成されていることを特徴とする。(図11;実施例3)
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載のリングアンプを備えたことを特徴とするスイッチトキャパシタ回路である。
また、請求項11に記載の発明は、複数のインバータ(INV1P,INV1N,INVCP,INVCN,INVFP(A,B),INVFN(A,B),INV3P,INV3N)を縦列接続したリングアンプ(20)を備えたスイッチトキャパシタ回路において、前記リングアンプ(20)の入力端子のそれぞれ接続されたサンプリング容量素子(Csp,Csn)と、前記リングアンプ(20)の入力端子と出力端子間に接続された積分容量素子(Cfp,Cfn)と、前記リングアンプ(20)と前記サンプリング容量素子(Csp,Csn)と前記積分容量素子(Cfp,Cfn)とを電気的に接続可能に設けられた複数のスイッチ素子(SW1乃至SW8)とを備え、サンプルフェーズとホールドフェーズの2つの位相を繰り返すことで動作を行うようにするために、前記ホールドフェーズのときには、前記リングアンプ(20)の構成を2段構成にした後に、所定時間経過後に3段構成にするようなされていることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記リングアンプ(20)が、1段構成の初段アンプである第1のアンプ(21)と、該第1のアンプ(21)の後段に接続された1段構成の第2のアンプ(22)と、該第2のアンプ(22)と並列に接続された2段構成の第3のアンプ(23)とを備えていることを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記ホールドフェーズのときには、前記リングアンプが、前記第1のアンプ及び前記第2のアンプが従属接続され、その後、所定時間経過後に前記第1のアンプ及び前記第3のアンプが従属接続されることを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項12又は13に記載の発明において、前記第2のアンプを構成するトランジスタのサイズが、前記第1のアンプを構成するトランジスタのサイズよりも大きいことを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項12,13又は14に記載の発明において、前記第1のアンプが、1段のインバータで構成されることを特徴とする。
また、請求項16に記載の発明は、請求項12,13又は14に記載の発明において、前記第1のアンプが、A級アンプで構成されていることを特徴とする。
また、請求項17に記載の発明は、請求項12乃至16のいずれかに記載の発明において、前記第2のアンプが、1段のインバータで構成されていることを特徴とする。
また、請求項18に記載の発明は、請求項12乃至16のいずれかに記載の発明において、前記第2のアンプが、AB級アンプで構成されていることを特徴とする。
また、請求項19に記載の発明は、請求項12乃至18のいずれかに記載の発明において、前記第3のアンプが、従属接続された2段のインバータで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、全体の消費電流を増加せずにデッドゾーン付加方法を用いた高速動作に適したリングアンプ及びそのスイッチトキャパシタ回路を実現することができ、リングアンプによる高速動作を低消費電力で行うことができる。
また、リングアンプにおいて初段アンプを共通にし、CoarseアンプとFineアンプに分割し、Coarseアンプでスルーを向上させ、Fineアンプでデッドゾーンを形成してセットリング特性を改善することで高速動作を実現できる。
また、本実施例1によれば、ホールドフェーズ前半のスルー動作とホールドフェーズ後半の高精度なセトリング動作をそれぞれ別のアンプで行うことで、リングアンプ全体の消費電流が極端に増加することなく高速動作が可能になる。
また、本実施例2によれば、初段アンプの消費電流を増大させることなくリングアンプの入力換算ノイズを小さくすることが可能である。
また、本実施例3によれば、サンプルフェーズ中、インバータタイプでは入力と出力を短絡し、インバータの閾値でリセット動作を行うため貫通電流が流れるのに対し、AB級タイプではそのようなリセット動作は不要であるため、電流効率を上げることができる。
従来のリングアンプをスイッチトキャパシタ回路に適用した場合の基本的な回路構成図である。 従来のリングアンプの回路構成図である。 従来のリングアンプのアナログ出力信号の出力特性を示すグラフである。 本発明に係るリングアンプの実施例1を説明するためのブロック構成図である。 本発明に係るリングアンプの実施例1における初段アンプを説明するための回路構成図である。 本発明に係るリングアンプの実施例1におけるCoarseアンプを説明するための回路構成図である。 本発明に係るリングアンプの実施例1におけるFineアンプを説明するための回路構成図である。 (a)乃至(d)は、本発明に係るリングアンプの実施例1を説明するためのタイミングチャートを示す図である。 本発明に係るリングアンプの実施例1のアナログ出力信号の出力特性をグラフに示す図である。 本発明に係るリングアンプの実施例2における初段アンプを説明するための回路構成図である。 本発明に係るリングアンプの実施例3におけるCoarseアンプを説明するための回路構成図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
図4は、本発明に係るリングアンプの実施例1を説明するためのブロック構成図である。図中符号20はリングアンプ、21は初段アンプ(第1のアンプ)、22はCoarseアンプ(第2のアンプ)、23はFineアンプ(第3のアンプ)を示している。なお、図2に示した従来例との差異を明確にするために、スイッチトキャパシタ回路の構成は、図1と同様とし、リングアンプ内の構成だけ、本発明のリングアンプに置き換えて以下に説明する。
本実施例1のリングアンプ20は、複数のインバータINV1P,INV1N,INVCP,INVCN,INVFP(A,B),INVFN(A,B),INV3P,INV3Nを縦列接続したリングアンプ、初段アンプ21とCoarseアンプ22とFineアンプ23とで構成されている。つまり、1段構成の初段アンプである第1のアンプ21と、この第1のアンプ21の後段に接続された1段構成の第2のアンプ22と、この第2のアンプ22と並列に接続された2段構成の第3のアンプ23とを備えている。なお、本発明における「coarseアンプ」とは、ホールド期間の前半に使用しセトリング精度の荒いアンプを意味し、「fineアンプ」とは、ホールド期間の後半に使用しセトリング精度が高いアンプを意味している。
また、第1のアンプ21は、図5において説明するように、第1のインバータINV1Pと第2のインバータINV1Nとからなる1段のインバータで構成されている。
また、第2のアンプ22は、図6において説明するように、第3のインバータINVCPと第4のインバータINVCNとからなる1段のインバータで構成されている。
また、第3のアンプ23は、図7において説明するように、第5乃至第8のインバータINVFP(A,B),INVFN(A,B)からなる1段目のインバータと、第9及び第10のインバータINV3P,INV3Nからなる2段目のインバータからなる従属接続された2段のインバータで構成されている。
このような構成により、リングアンプ20において初段アンプ21を共通にし、Coarseアンプ22とFineアンプ23に分割する。Coarseアンプ22でスルーを向上させ、Fineアンプ23でデッドゾーンを形成しセットリング特性を改善することで高速動作を実現できる。
図5は、本発明に係るリングアンプの実施例1における初段アンプを説明するための回路構成図である。図2に示す従来のリングアンプのINV1(P,N)のみの構成となっている。
初段アンプ(第1のアンプ)21は、第1の入力端子Vinpと、第1のインバータINV1Pとの間に接続された第1の直流カット用容量C1Pと、第1のインバータINV1Pの入出力間に接続された第1のスイッチSW9と、第1のインバータINV1Pの第1の出力端子Moutnとから構成されている。
また、第2の入力端子Vinnと、第2のインバータINV1Nとの間に接続された第2の直流カット用容量C1Nと、第2のインバータINV1Nの入出力間に接続された第2のスイッチSW12と、第2のインバータINV1Nの第2の出力端子Moutpとから構成されている。
図6は、本発明に係るリングアンプの実施例1におけるCoarseアンプを説明するための回路構成図である。
Coarseアンプ(第2のアンプ)22は、第3のインバータ(INVCP)と第4のインバータ(INVCN)とからなる1段のインバータで構成されている。
第3のインバータINVCPは、第1の電源端子に接続される第3のスイッチSW17と、この第3のスイッチSW17と第3の出力端子の間に接続される第1のPMOSトランジスタMPCPと、第2の電源端子に接続される第4のスイッチSW18と、この第4のスイッチSW18と第3の出力端子Voutpの間に接続される第1のNMOSトランジスタMNCPと、入出力端子の間に接続される第5のスイッチSW15と、第3の入力端子Moutpと第3のインバータINVCPとの間に接続された第3の直流カット用容量C4Pとから構成されている。
また、第4のインバータINVCNは、第1の電源端子に接続される第6のスイッチSW19と、この第6のスイッチSW19と第2の出力端子Voutnの間に接続される第2のPMOSトランジスタMPCNと、第4の電源端子に接続される第7のスイッチSW20と、この第7のスイッチSW20と第4の出力端子Voutnの間に接続される第2のNMOSトランジスタMNCNと、入出力端の間に接続される第8のスイッチSW16と、第4の入力端子Moutnと第4のインバータINVCNとの間に接続された第4の直流カット用容量C4Nとから構成されている。
図7は、本発明に係るリングアンプの実施例1におけるFineアンプを説明するための回路構成図である。図2に示す従来のリングアンプの2段目のインバータINV2P(A,B)及びINV2N(A,B)と3段目のインバータINV3(P,N)と同一の構成だが、3段目のインバータINV3(P,N)の出力がHiインピーダンスとなる機能を有している。
Fineアンプ(第3のアンプ)23は、第5乃至第8のインバータINVFP(A,B),INVFN(A,B)からなる1段目のインバータと、第9及び第10のインバータINV3P,INV3Nからなる2段目のインバータからなる従属接続された2段のインバータで構成されている。
また、第3のアンプ23は、第5及び第6のインバータINVFPA,INVFPBのそれぞれとの間に接続された第5及び第6の直流カット用容量C2P,C3Pと、第5のインバータINVFPAの入力に第1のオフセット電圧Vof1を与えるための第9のスイッチSW10と、第6のインバータINVFPBの入力に第2のオフセット電圧Vof2を与えるための第10のスイッチSW11と、第5及び第6のインバータINVFPA,INVFPBと第5の出力端子Voutpの間に接続された第9のインバータINV3Pとから構成されている。
また、第9のインバータINV3Pは、PMOSトランジスタMPPとNMOSトランジスタMNPとからなり、PMOSトランジスタMPPのゲート端子は、第5のインバータINVFPAに接続され、NMOSトランジスタMNPのゲート端子は、第6のインバータINVFPBに接続されている。
また、第7及び第8のインバータINVFNA,INVFNBのそれぞれとの間に接続された第7及び第8の直流カット用容量C2N,C3Nと、第7のインバータINVFNAの入力に第1のオフセット電圧Vof1を与えるための第11のスイッチSW13と、第8のインバータINVFNBの入力に第2のオフセット電圧Vof2を与えるための第12のスイッチSW14と、第7及び第8のインバータINVFPA,INVFNBと第6の出力端子Voutpの間に接続された第10のインバータINV3Nとから構成されている。
また、第10のインバータINV3Nは、PMOSトランジスタMPNとNMOSトランジスタMNNとからなり、PMOSトランジスタMPNのゲート端子は、第7のインバータINVFNAに接続され、NMOSトランジスタMNNのゲート端子は、第8のインバータINVFNBに接続されている。
図8(a)乃至(d)は、本発明に係るリングアンプの実施例1を説明するためのタイミングチャートを示す図で、図示しない制御部で生成される制御信号φ1,φ2,φ3,φ4の出力タイミングをタイミングチャートに示す図である。
図8(a)に示すように、制御信号φ1がHighレベルであるときには、図8(b)に示す制御信号φ2はLowレベルになる。また、制御信号φ1がLowレベルであるときには、制御信号φ2はHighレベルになるが、互いにノンオーバーラップの関係にある。図8(c)に示す制御信号φ3は、制御信号φ2の立ち上がりと同時に立ち上がり、制御信号φ2よりも早くLowレベルに立ち下がる。図8(d)に示す制御信号φ4は、制御信号φ3の立下り後すぐに立上り、制御信号φ2の立下りと同時に立ち下がる。
図9は、本実施例1のリングアンプをスイッチトキャパシタ回路に適用した場合の、リングアンプ出力信号の出力特性をグラフに示す図である。なお、図9の横軸は時間tを示し、縦軸はリングアンプの差動アナログ出力信号Voutp−Voutnを示している。
制御信号φ1がHighレベルのとき、すなわち、サンプルフェーズのとき、初段アンプではSW9,SW12が短絡され、容量C1P及びC1NにはインバータINV1P及びINV1Nの閾値電圧がサンプルされる。Coarseアンプ22では、SW15,SW16,SW17,SW18,SW19,SW20が短絡される。容量C4P及びC4NにはインバータINVCP及びINVCNの閾値電圧がサンプルされる。
また、Fineアンプ23では、スイッチSW10,SW11,SW13,SW14が短絡され、スイッチSW21,SW22,SW23,SW24は開放される。容量C2P及びC2Nにはオフセット電圧Vof1がサンプルされ、容量C3P及びC3Nにはオフセット電圧Vof2がサンプルされる。また、インバータINV3P及びINV3Nの出力はHiインピーダンス状態となっている。
また、制御信号φ2及びφ3がHighレベルのとき、すなわち、ホールドフェーズになると、スイッチSW9,SW10,SW11,SW12,SW13,SW14,SW15,SW16,SW21,SW22,SW23,SW24が開放され、スイッチSW17,SW18,SW19,SW20は短絡される。リングアンプの差動出力信号Voutp−Voutnは、セトリングターゲット電圧に向けてスルーを開始する。従来回路に比べてINVCP及びINVCNのサイズは増加しているため、スルーレートは十分に高い。さらに、初段アンプ21とCoarseアンプ22はインバータ2段の構成となっているため、3段のときに比べ位相余裕を確保し易く、従来回路に比べ出力電圧のリンギングを抑えることができる。
次に、制御信号φ3がLowレベルになり、制御信号φ4がHighレベルになると、スイッチSW9,SW10,SW11,SW12,SW13,SW14,SW15,SW16は開放されたままだが、スイッチSW17,SW18,SW19,SW20は開放され、スイッチSW21,SW22,SW23,SW24は短絡される。Coarseアンプ22の出力はHiインピーダンス状態となるが、Fineアンプ23の出力のHiインピーダンス状態が解除される。このとき、差動出力信号Voutp−Voutnは、セトリングターゲットに近い電圧になっているため、リングアンプはデッドゾーンに近づき、AMPの帯域は落ち、安定性が向上する。その結果、従来回路よりも短い時間で出力信号をセトリングさせることができるので、高速動作が可能になる。
このように、本実施例1によれば、ホールドフェーズ前半のスルー動作とホールドフェーズ後半の高精度なセトリング動作をそれぞれ別のアンプで行うことで、リングアンプ全体の消費電流が極端に増加することなく高速動作が可能になる。
図10は、本発明に係るリングアンプの実施例2における初段アンプを説明するための回路構成図である。図4乃至図7に示した本実施例1との差異を明確にするために、スイッチトキャパシタ回路の構成は、図1と同様とし、また、リングアンプ内のCoarseアンプ及びFineアンプの構成は、図6及び図7と同様とし、初段アンプのみ図10に置き換えて以下に説明する。
図10に示す初段アンプ31は、第1の入力端子Vinpがゲート端子に接続され、他の端子が第1の出力端子Moutnに接続された第1のMOSトランジスタMN1と、第2の入力端子Vinnがゲート端子に接続され、他の端子が第2の出力端子Moutpに接続された第2のMOSトランジスタMN2と、第1の出力端子Moutnと第1の電源端子の間に接続された第3のMOSトランジスタMP1と、第2の出力端子Moutpと第1の電源端子の間に接続された第4のMOSトランジスタMP2と、第1のMOSトランジスタMN1及び第2のMOSトランジスタMN2の他方の端子と第2の電源端子の間に接続された第5のMOSトランジスタMNTとから構成されており、A級アンプの構成となっている。
なお、図5に示すインバータ型では、入力信号の微小変化に対して十分なゲインを持った出力応答を実現するために、インバータの閾値をサンプリングするためにインバータの入出力間を短絡させるスイッチと直流カット用容量とを必要としたが、図10に示すA級アンプ型では、十分なゲインを持った出力応答を実現するための入力端子VinpおよびVinnに許容される入力レンジが十分広いために、容量やスイッチを必要としない。
サンプル及びホールドフェーズにおける動作は、上述した実施例1と全く同じである。しかし、インバータからA級タイプの構成に置き換えたことで、MOSトランジスタMNTが流す電流量と第1のMOSトランジスタMN1及び第2のMOSトランジスタMN2のサイズを調整することで、初段アンプの入力MOSトランジスタのトランスコンダクタンスgmを調整することができる。
具体的には、インバータタイプでは入力MOSトランジスタのgmを大きくするためには、MOSサイズを大きくして過大な電流を流す必要があるのに対し、本実施例2のA級タイプでは、第5のMOSトランジスタMNTのサイズを変えずに第1のMOSトランジスタMN1及び第2のMOSトランジスタMN2のサイズを大きくすることで入力MOSトランジスタのgmを大きくすることができる。一般的にアンプの入力換算ノイズは、初段アンプのノイズが支配的であり、入力MOSトランジスタのgmに反比例することが知られている。従って、本実施例2では、初段アンプの消費電流を増大させることなくリングアンプの入力換算ノイズを小さくすることが可能である。
図11は、本発明に係るリングアンプの実施例3におけるCoarseアンプを説明するための回路構成図である。図4乃至図7に示した本実施例1との差異を明確にするために、スイッチトキャパシタ回路の構成は、図1と同様とし、また、リングアンプ内のFineアンプの構成は、図7と同様とし、初段アンプ及びCoarseアンプをそれぞれ図10,図11に置き換えて以下に説明する。
第2のアンプ32は、第3の出力端子Voutpに接続された第25及び第26のスイッチSW25,SW26と、第4の出力端子Voutnに接続された第27及び第28のスイッチSW27,SW28と、第3の入力端子Moutpがゲート端子に接続され、他の端子が第2の電源端子VSSと第26のスイッチSW26の一端に接続された第5のMOSトランジスタMN3と、第3の入力端子Moutpがゲート端子に接続され、他の端子が第2の電源端子VSSに接続された第6のMOSトランジスタMN6と、第4の入力端子Moutnがゲート端子に接続され、他の端子が第2の電源端子VSSと第28のスイッチSW28の一端に接続された第7のMOSトランジスタMN4と、第4の入力端子Moutnがゲート端子に接続され、他の端子が第2の電源端子VSSに接続された第8のMOSトランジスタMN5と、第1の電源端子VDDと第25のスイッチSW25の一端に接続された第9のMOSトランジスタMP3と、第1の電源端子VDDと第27のスイッチSW27の一端に接続された第10のMOSトランジスタMP4と、ゲート端子が第9のMOSトランジスタMP3と共通で、他の端子が第1の電源端子VDDに接続された第11のMOSトランジスタMP5と、ゲート端子が第10のMOSトランジスタMP4と共通で、他の端子が第1の電源端子VDDに接続された第12のMOSトランジスタMP6とから構成され、AB級アンプの構成となっている。
なお、図6に示すインバータ型では、入力信号の微小変化に対して十分なゲインを持った出力応答を実現するために、インバータの閾値をサンプリングするためにインバータの入出力間を短絡させるスイッチと直流カット用容量とを必要としたが、図11に示すAB級アンプ型では、十分なゲインを持った出力応答を実現するための入力端子Moutp及びMoutnに許容される入力レンジが十分広いために、容量やスイッチを必要としない。
図11のアンプの消費電流は、初段アンプの図示しないコモンモードフィードバック回路によって出力端子Moutp及びMoutnのコモンレベルが調整されており、必要最低限の消費電流になるように設計されている。
スイッチSW25乃至28は、制御信号φ4がLowレベルのとき開放され、φ4がHighレベルのとき短絡される。サンプル及びホールドフェーズにおける動作は、上述した実施例1と全く同じである。しかし、インバータからAB級タイプの構成に置き換えたことで、上述した実施例1よりも電流効率を向上させることができる。
具体的には、サンプルフェーズ中、インバータタイプでは入力と出力を短絡し、インバータの閾値でリセット動作を行うため貫通電流が流れるのに対し、AB級タイプではそのようなリセット動作は不要であるため、電流効率を上げることができる。
次に、本発明のリングアンプを備えたスイッチトキャパシタ回路について説明する。本発明のスイッチトキャパシタ回路は、上述した各実施例のリングアンプを備えたスイッチトキャパシタ回路で、複数のインバータINV1P,INV1N,INVCP,INVCN,INVFP(A,B),INVFN(A,B),INV3P,INV3Nを縦列接続したリングアンプ20を備えたスイッチトキャパシタ回路である。
リングアンプ20の入力端子のそれぞれ接続されたサンプリング容量素子Csp,Csnと、リングアンプ20の入力端子と出力端子間に接続された積分容量素子Cfp,Cfnと、リングアンプ20とサンプリング容量素子Csp,Csnと積分容量素子Cfp,Cfnとを電気的に接続可能に設けられた複数のスイッチ素子SW1乃至SW8とを備えている。
そして、サンプルフェーズとホールドフェーズの2つの位相を繰り返すことで動作を行うようにするために、ホールドフェーズのときには、リングアンプ20の構成を2段構成にした後に、所定時間経過後に3段構成にするようなされている。
また、リングアンプ20は、1段構成の初段アンプである第1のアンプ21と、この第1のアンプ21の後段に接続された1段構成の第2のアンプ22と、この第2のアンプ22と並列に接続された2段構成の第3のアンプ23とを備えている。
また、ホールドフェーズのときには、リングアンプが、第1のアンプ及び第2のアンプが従属接続され、その後、所定時間経過後に第1のアンプ及び第3のアンプが従属接続されるように構成されている。
また、第2のアンプを構成するトランジスタのサイズが、第1のアンプを構成するトランジスタのサイズよりも大きいことが好ましい。
1 リングアンプ
21,31 初段アンプ(第1のアンプ)
22,32 Coarseアンプ(第2のアンプ)
23 Fineアンプ(第3のアンプ)
INV1,INV2,INV3,INVC,INVF インバータ
Cs,Cf,C1乃至C4 容量
SW1乃至SW28 スイッチ
MPP,MPN,MPCP,MPCN,MP1乃至MP6 PMOSトランジスタ
MNP,MNN,MNCP,MNCN,MNT,MN1乃至MN6 NMOSトランジスタ

Claims (19)

  1. 複数のインバータを縦列接続したリングアンプにおいて、
    1段構成の初段アンプである第1のアンプと、
    該第1のアンプの後段に接続された1段構成の第2のアンプと、
    該第2のアンプと並列に接続された2段構成の第3のアンプと
    を備えていることを特徴とするリングアンプ。
  2. 前記第1のアンプが、第1のインバータと第2のインバータとからなる1段のインバータで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリングアンプ。
  3. 前記第1のアンプが、
    第1の入力端子と、第1のインバータとの間に接続された第1の直流カット用容量と、前記第1のインバータの入出力間に接続された第1のスイッチと、前記第1のインバータの第1の出力端子とから構成されているとともに、
    第2の入力端子と、第2のインバータとの間に接続された第2の直流カット用容量と、前記第2のインバータの入出力間に接続された第2のスイッチと、前記第2のインバータの第2の出力端子とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリングアンプ。
  4. 第2のアンプが、第3のインバータと第4のインバータとからなる1段のインバータで構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のリングアンプ。
  5. 前記第3のインバータが、第1の電源端子に接続される第3のスイッチと、該第3のスイッチと第3の出力端子の間に接続される第1のPMOSトランジスタと、第2の電源端子に接続される第4のスイッチと、該第4のスイッチと第3の出力端子の間に接続される第1のNMOSトランジスタと、入出力端子の間に接続される第5のスイッチと、第3の入力端子と前記第3のインバータとの間に接続された第3の直流カット用容量とから構成され、
    第4のインバータが、前記第1の電源端子に接続される第6のスイッチと、該第6のスイッチと第4の出力端子の間に接続される第2のPMOSトランジスタと、前記第2の電源端子に接続される第7のスイッチと、該第7のスイッチと前記第4の出力端子の間に接続される第2のNMOSトランジスタと、入出力端の間に接続される第8のスイッチと、第4の入力端子と前記第4のインバータとの間に接続された第4の直流カット用容量とから構成されていることを特徴とする請求項4に記載のリングアンプ。
  6. 第3のアンプが、第5乃至第8のインバータからなる1段目のインバータと、第9及び第10のインバータからなる2段目のインバータからなる従属接続された2段のインバータで構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のリングアンプ。
  7. 第3のアンプが、
    前記第5及び第6のインバータのそれぞれとの間に接続された第5及び第6の直流カット用容量と、前記第5のインバータの入力に第1のオフセット電圧を与えるための第9のスイッチと、前記第6のインバータの入力に第2のオフセット電圧を与えるための第10のスイッチと、前記第5及び第6のインバータと第5の出力端子の間に接続された第9のインバータとから構成されているとともに、
    前記第7及び第8のインバータのそれぞれとの間に接続された第7及び第8の直流カット用容量と、前記第7のインバータの入力に前記第1のオフセット電圧を与えるための第11のスイッチと、前記第8のインバータの入力に前記第2のオフセット電圧を与えるための第12のスイッチと、前記第7及び第8のインバータと第6の出力端子の間に接続された第10のインバータとから構成されていることを特徴とする請求項6に記載のリングアンプ。
  8. 前記第1のアンプが、
    1の入力端子がゲート端子に接続され、他の端子が第1の出力端子に接続された第1のMOSトランジスタと、
    2の入力端子がゲート端子に接続され、他の端子が第2の出力端子に接続された第2のMOSトランジスタと、
    前記第1の出力端子と第1の電源端子の間に接続された第3のMOSトランジスタと、
    前記第2の出力端子と前記第1の電源端子の間に接続された第4のMOSトランジスタと、
    前記第1のMOSトランジスタ及び前記第2のMOSトランジスタの他方の端子と第2の電源端子の間に接続された第5のMOSトランジスタとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリングアンプ。
  9. 前記第2のアンプが、
    3の出力端子に接続された第25及び第26のスイッチと、
    4の出力端子に接続された第27及び第28のスイッチと、
    3の入力端子がゲート端子に接続され、他の端子が第2の電源端子と第26のスイッチの一端に接続された第5のMOSトランジスタと、
    前記第3の入力端子がゲート端子に接続され、他の端子が前記第2の電源端子に接続された第6のMOSトランジスタと、
    4の入力端子がゲート端子に接続され、他の端子が前記第2の電源端子と第28のスイッチの一端に接続された第7のMOSトランジスタと、
    前記第4の入力端子がゲート端子に接続され、他の端子が前記第2の電源端子に接続された第8のMOSトランジスタと、
    第1の電源端子と第25のスイッチの一端に接続された第9のMOSトランジスタと、
    前記第1の電源端子と第27のスイッチの一端に接続された第10のMOSトランジスタと、
    ゲート端子が第9のMOSトランジスタと共通で、他の端子が前記第1の電源端子に接続された第11のMOSトランジスタと、
    ゲート端子が第10のMOSトランジスタと共通で、他の端子が前記第1の電源端子に接続された第12のMOSトランジスタとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリングアンプ。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のリングアンプを備えたことを特徴とするスイッチトキャパシタ回路。
  11. 複数のインバータを縦列接続したリングアンプを備えたスイッチトキャパシタ回路において、
    前記リングアンプの入力端子のそれぞれ接続されたサンプリング容量素子と、前記リングアンプの入力端子と出力端子間に接続された積分容量素子と、前記リングアンプと前記サンプリング容量素子と前記積分容量素子とを電気的に接続可能に設けられた複数のスイッチ素子とを備え、
    サンプルフェーズとホールドフェーズの2つの位相を繰り返すことで動作を行うようにするために、前記ホールドフェーズのときには、前記リングアンプの構成を2段構成にした後に、所定時間経過後に3段構成にするようなされていることを特徴とするスイッチトキャパシタ回路。
  12. 前記リングアンプが、1段構成の初段アンプである第1のアンプと、該第1のアンプの後段に接続された1段構成の第2のアンプと、該第2のアンプと並列に接続された2段構成の第3のアンプとを備えていることを特徴とする請求項11に記載のスイッチトキャパシタ回路。
  13. 前記ホールドフェーズのときには、前記リングアンプが、前記第1のアンプ及び前記第2のアンプが従属接続され、その後、所定時間経過後に前記第1のアンプ及び前記第3のアンプが従属接続されることを特徴とする請求項12に記載のスイッチトキャパシタ回路。
  14. 前記第2のアンプを構成するトランジスタのサイズが、前記第1のアンプを構成するトランジスタのサイズよりも大きいことを特徴とする請求項12又は13に記載のスイッチトキャパシタ回路。
  15. 前記第1のアンプが、1段のインバータで構成されることを特徴とする請求項12,13又は14に記載のスイッチトキャパシタ回路。
  16. 前記第1のアンプが、A級アンプで構成されていることを特徴とする請求項12,13又は14に記載のスイッチトキャパシタ回路。
  17. 前記第2のアンプが、1段のインバータで構成されていることを特徴とする請求項12乃至16のいずれかに記載のスイッチトキャパシタ回路。
  18. 前記第2のアンプが、AB級アンプで構成されていることを特徴とする請求項12乃至16のいずれかに記載のスイッチトキャパシタ回路。
  19. 前記第3のアンプが、従属接続された2段のインバータで構成されていることを特徴とする請求項12乃至18のいずれかに記載のスイッチトキャパシタ回路。
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