JP5795472B2 - 導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート - Google Patents

導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート Download PDF

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Description

本発明は導電膜に対して貼付する粘着剤、特に静電容量方式タッチパネルや液晶ディスプレイ、電子ペーパーなどの部材の一部として用いられる導電膜に対して貼付する粘着剤及び粘着シートに関する。
透明な高分子基板やガラス上に、スズを添加した酸化インジウムや酸化亜鉛、酸化スズなどの導電性材料からなる透明導電膜を形成した積層体は、タッチパネル、液晶ディスプレイ、電子ペーパーなどの情報端末機器における透明電極として広く用いられている。
このような透明電極が用いられる情報端末機器は近年、小型化、薄型化が進んでおり、製品内部は複雑かつ緻密な設計が行われる。例えば表示装置や基板などの部材と、透明電極を有する積層体とを粘着シートを介して直接固定し、無駄な空間を省略する工夫がなされている。このような場合は透明電極と粘着剤が直接接触する。
また、透明電極と粘着剤が直接接触する他の例として、静電容量方式タッチパネルが挙げられる。静電容量方式タッチパネルは、例えば、図1の断面図に示すように、表面から、ハードコート層1、樹脂フィルム層2、化粧印刷層3、埋め込み用粘着剤層4、ガラス層5、透明導電膜6、粘着剤層7、表示装置8がこの順に積層されている。透明導電膜6には微弱な電圧が印加され、その表面に電荷が蓄えられることにより、電界が形成された状態が維持されている。樹脂フィルム層2のハードコート層1側を指やタッチペンなどの導体で接触すると電界の状態が変化し、放電される。透明導電膜6の四隅に流れる微弱な電流変化を計算処理し、接触位置の検出を行う。
特開2006−45315号公報
前述の情報端末機器のように、内部部材において粘着剤が導電膜に直接接触する場合、従来の粘着剤では高温高湿の環境下で貼付対象である導電膜の電気抵抗値を増加させる傾向にあるため、情報端末機器の故障の原因となる。
特に静電容量方式タッチパネルの場合、前記位置検出の高精度化を実現するため、透明導電膜6と表示装置8を固定する粘着剤層7には、透明導電膜6の電気容量(静電容量)を変化させない性能が要求される。
このような要求に対して、金属層の腐食を有効に防止する粘着剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の粘着剤組成物は、金属腐食防止効果を目的としてベンゾトリアゾールやその誘導体を粘着剤組成物の必須成分としているが、ベンゾトリアゾールおよびその誘導体のブリードによって粘着力が変動する問題や、当該成分の経時変化による変色が懸念される。さらに粘着剤と前記電気抵抗値の増加との関係が示されてなく、スズ添加酸化インジウム(Indium Tin Oxide、以下、ITO)やAgナノワイヤーなどの導電膜と、LCDなど精密な表示装置を固定する粘着剤としては、さらに性質向上の余地が残されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高温高湿の環境下で貼付対象である導電膜の抵抗値増加率を大幅に抑制し、前記環境下においても情報端末機器の故障の原因となる前記導電膜の劣化を生じさせない導電膜貼付用粘着シート及び前記導電膜貼付用粘着シートに用いられる粘着剤を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の課題を解決するため、鋭意研究を行った結果、粘着剤の含水率を低減することにより課題を解決できることを見出した。すなわち本発明は、下記(1)〜()を提供するものである。
)本発明の第2の態様の導電膜貼付用粘着剤は、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2)および架橋剤(B)を含有することを特徴とする。
)本発明の第2の態様の導電膜貼付用粘着剤は、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を3〜30質量%、アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a4)を60〜95質量%含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2’)および架橋剤(B)を含有することが好ましい。
)本発明の第3の態様の導電膜貼付用粘着シートは、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、ポリイソブチレン系樹脂と水素化石油樹脂からなることを特徴とする。
)本発明の第4の態様の導電膜貼付用粘着シートは、前記本発明の粘着剤からなる粘着剤層の両面に剥離シートが積層されているものである。
)本発明の第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、前記本発明の粘着剤からなる粘着剤層が基材フィルムの少なくとも一方の面に積層されているものである。
)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、貼付対象の導電膜が透明であることが好ましい。
)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、貼付対象の導電膜がスズ添加酸化インジウムであることが好ましい。
)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、タッチパネルの部材として使用されることが好ましい。
)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートにおいて、前記タッチパネルが静電容量方式であることが好ましい。
本発明の導電膜貼付用粘着シートによれば、高温高湿の環境下での粘着シートが貼付された導電膜の抵抗値増加率を大幅に抑制できるため、前記環境下においても本発明の導電膜貼付用粘着シートを用いた情報端末機器を良好な状態で用いることができる。
静電容量方式タッチパネルの断面図である。 本発明の粘着剤からなる粘着剤層の両面に剥離シートが積層された導電膜貼付用粘着シートの断面図である。 本発明の粘着剤からなる粘着剤層の一方の面に基材フィルムが、他方の面に剥離シートが積層された導電膜貼付用粘着シートの断面図である。 電気抵抗値測定試験に用いられる抵抗値測定サンプルの断面図である。 電気抵抗値測定試験の説明図である。
本明細書および特許請求の範囲において、「構成単位」とは、樹脂成分(重合体、共重合体)を構成するモノマー単位(単量体単位)を意味する。
「(メタ)アクリレート」とは、α位に水素原子が結合したアクリレートと、α位にメチル基が結合したメタクリレートの一方あるいは両方を意味する。
本発明の導電膜貼付用粘着剤は、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%である。
カールフィッシャー法とは、水の定量用試薬であるカールフィッシャー試薬を使用して、水の量を求める方法であり、カールフィッシャー試薬とは、ヨウ素、二酸化硫黄、塩基、及び、アルコール等の溶剤より構成される試薬である。この試薬中のI1モルとHO1モルとが反応することを利用して、試料をカールフィッシャー試薬で滴定することより、試料中の水の量を精度よく求めることができる。尚、ここで示す水分含量は、カールフィッシャー法の方法原理を用いた装置で測定した値であれば、測定装置については特に限定されない。
また、粘着剤の水分量を測定する際には、精度を向上させる上で、測定に供する粘着剤を、たとえば、23℃、50%相対湿度の環境下に24時間放置しておく等、予め決めておいた環境下に所定時間保管しておいてから測定することが好ましい。
本発明の導電膜貼付用粘着剤は、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であることが必須である。含水率が0.2%以下の場合、本発明の導電膜貼付用粘着シートは、粘着剤の種類に依存することなく、高温高湿下においても粘着シートが貼付された導電膜の電気抵抗値増加率を10%以下に抑えることができる。
含水率と電気抵抗値の増加率との間には、相関関係が見られ、粘着シートの含水率の上昇に従い、高温高湿の環境下においた粘着シート付き導電膜の電気抵抗値増加率が上昇する。電気抵抗値増加率が20%を超える場合、タッチパネルの操作において、機器が指の動きについていけなるという不都合が生じる。従って、電気抵抗値の増加率に相関する含水率を一定に抑える必要がある。
本発明の導電膜貼付用粘着剤の材質としては、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であれば特に限定されないが、アルキル基の炭素数が5〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a1)を30〜99質量%含むアクリル系共重合体(A1)および架橋剤(B)を含有するアクリル系樹脂や、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2)および架橋剤(B)を含有するフッ素含有アクリル系樹脂が好ましい。
アクリル系共重合体(A1)中の構成単位(a1)はアルキル基の炭素数が5〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマーである。
アルキル基の炭素数が5〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマーは、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基含有アクリレートモノマーであり、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、粘着剤の粘着力を高める観点から2−エチルヘキシルアクリレートがより好ましい。なおここでいうアルキル基とは、IUPAC命名法に則りアルカンの末端から水素を1つ取り除いた置換基であり、一般式−C2n+1で示されるものを指す。
前記アルキルアクリレートモノマー由来の構成単位(a1)の含有量は、モノマー全量を100質量%としたときに、30〜99質量%であることが好ましく、40〜84質量%であることがより好ましく、50〜69質量%であることが最も好ましい。
また、前記アクリル系共重合体(A1)は、前記アルキル基の炭素数が5〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a1)と、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーの由来の構成単位(a2)の両方を含有することが好ましく、アルキル基の炭素数が5〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a1)を50〜69質量%、炭素数が5〜20の脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a2)を30〜49質量%含むアクリル系共重合体(A1’)であることがより好ましい。
アクリル系共重合体(A1’)中の構成単位(a2)は、炭素数が5〜20の脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーである。
脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーの「脂環式基」とは、環状の脂肪族基(シクロアルキル基)であって芳香族性を持たないことを意味する。脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーは単環状化合物であっても多環式状化合物であってもよい。脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーとしては、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカン(メタ)アクリレートなどが好ましいが、粘着剤の粘着力を高める観点からシクロヘキシルアクリレートがより好ましい。
また前述のように脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーは、アルキル(メタ)アクリレートモノマーに該当しないため、構成単位(a2)と構成単位(a1)は完全に区別される。
フッ素含有アクリル系共重合体(A2)中の構成単位(a3)は、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。
フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマーとしては、フルオロ基を分子中に有するものであれば特に制限無く用いられ、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,2,3−テトラフルオロプロピルアクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート等が挙げられるが、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレートが好ましい。
前記フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)の含有量は、モノマー全量を100質量%としたときに、1〜50質量%であることが好ましく、2〜40質量%であることが好ましく、3〜30質量%であることが最も好ましい。
また、フッ素含有アクリル系共重合体(A2)は、前記フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)と、アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a4)の両方を含有することが好ましく、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を3〜30質量%、アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a4)を60〜95質量%含むアクリル系共重合体(A2’)であることがより好ましい。
フッ素含有アクリル系共重合体(A2’)中の構成単位(a4)は、炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマーである。
アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマーとしては、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基含有アクリレートモノマーが好ましく、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、粘着剤の粘着力を出す観点からn−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートがより好ましい。
前記アクリル系共重合体(A1)および(A1’)、フッ素含有アクリル系共重合体(A2)および(A2’)は、官能基含有モノマーを含有しても良い。
官能基含有モノマーの「官能基」とは、水酸基、カルボキシル基等の、架橋剤と反応して結合可能な反応性官能基を意味する。
水酸基含有モノマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カルボキシル基含有モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸、2−カルボキシエチルメタクリレート等が挙げられる。
粘着力を高める観点から水酸基含有モノマーが好ましく、2-ヒドロキシエチルアクリレートがより好ましい。
官能基含有モノマー由来の構成単位の含有量は、粘着力を高める観点から0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましく、0.1〜5質量%が特に好ましい。
前記アクリル系共重合体(A1)(A1’)中、および、フッ素含有アクリル系共重合体(A2)(A2’)中の構成単位として、粘着力制御や凝集力の制御を目的にその他のモノマーを任意で含んでもよい。その他のモノマーとしては、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のモノマーが挙げられる。
本発明の導電膜貼付用粘着剤の材質となる前記アクリル系樹脂およびフッ素含有アクリル系樹脂は、これらと共に架橋剤(B)を含むことが好ましい。架橋剤(B)は、前述の官能基含有モノマーの「官能基」と反応して架橋し、粘着剤として必要な凝集力を発現する。架橋剤(B)としては、例えば、有機多価イソシアネート化合物、有機多価エポキシ化合物、有機多価イミン化合物が挙げられる。これらの中で入手しやすさなどの観点から、有機多価イソシアネート化合物が好ましい。
有機多価イソシアネート化合物としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、3−メチルジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4’−ジイソシアネート、リジンイソシアネートなどが挙げられる。これらの多価イソシアネート化合物の三量体、ならびにこれら多価イソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応させて得られる末端イソシアネートレタンプレポリマー等も使用することができる。
有機多価エポキシ化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)トルエン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4−ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。
有機多価イミン化合物としては、N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオナート、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオナート、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)トリエチレンメラミン等が挙げられる。
架橋剤の添加量としては、粘着力を高める観点から、アクリル系共重合体の固形分100質量部に対して0.01〜10質量部とするのが好ましく、0.03〜7質量部とするのがより好ましく、0.05〜5質量部とするのが特に好ましい。
また、本発明の導電膜貼付用粘着剤の材質としては、ポリイソブチレン系樹脂と水素化石油樹脂からなることが好ましい。
前記ポリイソブチレン系樹脂の質量平均分子量としては2万以上が好ましく、5万〜600万がより好ましく、15万〜50万が特に好ましい。
また、前記ポリイソブチレン系樹脂の含有量は、粘着剤中、30〜95質量%が好ましく、40〜90質量%がより好ましく、50〜85質量%が特に好ましい。
本発明において、水素化石油樹脂とは、水素化触媒を使用して、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、シクロペンタジエン系石油樹脂等の石油樹脂を水素化したものである。
前記水素化石油樹脂の含有量は、粘着剤中、5〜50質量%が好ましく10〜40質量%がより好ましく、15〜30質量%が特に好ましい。
本発明の粘着剤はシート状に加工された様々な粘着シートの形態をとりうる。例えば前記本発明の粘着剤からなる粘着剤層の両面に剥離シートが積層された基材フィルム無し両面粘着シートの形態としても良い。この形態とした場合、ITOやAgナノワイヤーなどの導電膜と、LCDなどの表示装置の固定に用いられる。
本発明の粘着シートに用いられる剥離シートとしては、種々の剥離シートを使用できるが、代表的に剥離性を表面に有するシート材から構成される。シート材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、トリアセチルセルロース等の樹脂フィルムや、上質紙、コート紙、グラシン紙、ラミネート紙などが挙げられる。
剥離シート用のシート材の表面に剥離性を持たせるには、シート材の表面にフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル基含有カルバメート等の剥離剤を塗布により付着させる。
剥離シート用基材フィルムの厚さは、5μm〜300μmが好ましく、10μm〜200μmがより好ましい。剥離シート用基材フィルムとしてポリエチレンテレフタレート系フィルムを用いる場合は、10μm〜100μmが特に好ましい。
本発明の粘着剤を剥離シートに塗工する方法としては、グラビアコート法、バーコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、カーテンコート法などの従来公知の方法を用いて、粘着剤含有組成物を塗布する方法が挙げられる。粘着剤含有組成物を塗布した後、溶剤や低沸点成分の残留を防ぐために、80℃〜150℃程度の温度で30秒〜5分間程度加熱することにより、粘着性が発現する。
塗布装置としては、特に制限無く、公知のものを使用できる。乾燥後の塗布量は、1〜100g/mの範囲が好ましく、5〜50g/mの範囲がより好ましく、10〜30g/mの範囲が特に好ましい。1g/m以上とすることにより十分な粘着性能が得られ、100g/m以下とすることにより粘着剤層がはみ出すのを防止する。
基材フィルム無し両面粘着シートの形態とする場合には、2枚の剥離シートが必要となる。剥離シートに塗工された粘着剤層にもう一枚の剥離シートを貼り合わせて積層体とする。その際には、それぞれの剥離シートの剥離力に差をつけておくことが好ましい。剥離力に差をつけておけば、軽剥離シート側のみを剥がす際に、粘着剤層が重剥離シート側から浮くおそれや、双方の剥離シートに追従しようとして粘着剤層が引き伸ばされて変形するおそれを防ぐことができる。
もしくは、両面に剥離剤を塗布した剥離シートの一方の面に粘着剤層を塗工した後、それをロール状に巻いてもよい。
本発明は、基材フィルムと上記粘着剤からなる基材フィルム付きの粘着シートの形態としてもよい。粘着シートの形態としては粘着剤層が基材フィルムの両面に塗工された基材フィルム付き両面粘着シートの形態としてもよいし、一方の面に塗工された基材フィルム付き片面粘着シートの形態としてもよい。
本発明の基材フィルム付き両面粘着シートまたは基材フィルム付き片面粘着シートに用いられる基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルフィド、ポリ(4−メチルペンテン−1)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、トリアセチルセルロース、ポリメチルメタクリレート等の樹脂フィルムやそれらの樹脂フィルムの表面に易接着層を積層したフィルム、それらの樹脂フィルムで発泡構造を有するフィルム、上質紙、コート紙、グラシン紙、ラミネート紙等の紙基材が挙げられる。
本発明の基材フィルム付き両面粘着シートまたは基材フィルム付き片面粘着シートに用いられる基材フィルムの厚さは、使用する材料によって多少異なるが、5μm〜300μmが好ましく、10μm〜100μmがより好ましい。
基材フィルム付き両面粘着シートの形態とする場合には、剥離シートに塗工された粘着剤層に、基材フィルムを貼り合わせて積層体とし、別の剥離シートに塗工された粘着剤層と前記積層体の基材フィルムとを貼り合わせて積層体とする。または、一方の剥離シートを剥離した基材フィルム無し両面粘着シートを、基材フィルムの両面に貼り合わせて積層体とする。または、基材フィルムの両面に粘着剤含有組成物を直接塗布し、剥離シートを貼り合わせて積層体とする。もしくは基材フィルムの一方の面に基材フィルム無し両面粘着シートを貼り合わせ、他方の面に粘着剤含有組成物を直接塗布して積層体とする。
基材フィルム付き片面粘着シートの形態とする場合には、剥離シートに塗工された粘着剤層に、基材フィルムを貼り合わせて積層体とする。または、基材フィルムの一方の面に、一方の剥離シートのみ除去した基材無し両面粘着シートを貼り合わせて積層体とする。もしくは、基材フィルムの一方の面に粘着剤含有組成物を直接塗布し、剥離シートを貼り合わせて積層体とする。
基材フィルムの両面もしくは一方の面に粘着剤含有組成物を直接塗布する方法としては、粘着剤を剥離シートに塗工する方法と同様、従来公知の方法が挙げられる。
本発明の導電膜貼付用粘着シートにおいて、貼付対象の導電膜の素材としては特に限定されないが、銀、銅、金、白金、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタン、スズ添加酸化インジウム(ITO)、酸化インジウム・酸化亜鉛(IZO)、ガリウム添加酸化亜鉛(GZO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)などが挙げられ、特にITOが好ましい。ITOとは、酸化インジウム(III)の結晶構造において一部のインジウム原子がスズ原子に置換した金属酸化物を指す。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面にITOがドライコーティングされた透明導電性フィルムは、コストダウンや搭載機器の軽薄化という面で優位である。これらの要素が求められる携帯電話・スマートフォン用タッチパネル、特に投影型静電容量式タッチパネルについては、本発明の導電膜貼付用粘着シートを表面にITOを有するポリエチレンテレフタレートフィルムに貼付したものを部材として用いることが好ましい。
本発明の導電膜貼付用粘着シートにおいて、貼付対象の導電膜としては特に限定されないが、高精度な位置検出が可能なことから透明タッチパネルに多用されるため、貼付対象の導電膜が高い可視光透過性を有していることが好ましい。
本発明の導電膜貼付用粘着シートは、含水率が低い粘着剤から構成されており、高温高湿の環境下においても貼付対象の導電膜の電気抵抗率を増加させないことから、タッチパネルの部材として使用されることが好ましい。
またタッチパネルには、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等があるが、静電容量方式は画面などにタッチした際の電気容量の変化を検知することによってデバイスを作動させる方式であり、透明導電膜の四隅に流れる微弱な電流変化を表示装置が計算処理し、接触位置の検出を行う。このような原理から、静電容量方式タッチパネルは、透明導電膜のわずかな電気抵抗率の変化が精度の低下につながり、結果として故障の原因となる。本発明の導電膜貼付用粘着シートは、高温高湿の環境下においても貼付対象の導電膜の電気抵抗率を増加させないことから、特に静電容量方式のタッチパネルの部材として使用されることが好ましい。
静電容量式のタッチパネルは表面型と投影型があるが、本発明の導電膜貼付用粘着シートはどちらに用いてもよい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
アクリル酸エステル共重合体(2−エチルヘキシルアクリレート:シクロヘキシルアクリレート:2−ヒドロキシエチルアクリレート(質量部)=59.7:40:0.3、質量平均分子量80万、濃度40%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)0.5質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.47質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を、乾燥後の膜厚が25μmになるように重剥離シート(リンテック社製、製品名「SP−PET3811」)に塗布し、120℃で2分間加熱後、軽剥離シート(リンテック社製、製品名「SP−PET3801」)を粘着剤面に貼り合せて、基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(実施例2)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、:2−ヒドロキシエチルアクリレート(質量部)=87:10:3、質量平均分子量70万、濃度26.7%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)2質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分2.81質量部)を混合して調製したフッ素含有アクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(実施例3)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B50、質量平均分子量34万)100質量部に対して、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B30、質量平均分子量20万)75質量部と水素化石油樹脂(荒川化学工業社製、製品名アルコンP−100)52.5質量部を混合して調製したゴム系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(実施例4)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B50、質量平均分子量34万)100質量部に対して、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B30、質量平均分子量20万)25質量部と水素化石油樹脂(荒川化学工業社製、製品名アルコンP−100)25質量部を混合して調製したゴム系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(比較例1)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:メチルアクリレート:アクリル酸(質量部)=77:20:3、質量平均分子量80万、濃度28%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)1.75質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分2.34質量部)とアルミキレート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「M−5A」、濃度4.95%)1.75質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.31質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(比較例2)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:エチルアクリレート:アクリル酸(質量部)=77:20:3、質量平均分子量90万、濃度30%)溶液の100質量部に、アルミキレート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「M−5A」、濃度4.95%)4質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.66質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(比較例3)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:メチルアクリレート:4−ヒドロキシブチルアクリレート(質量部)=79:20:1、質量平均分子量90万、濃度30%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「TD−75」、濃度75%)0.05質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.13質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(比較例4)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:メチルアクリレート:アクリルアミド:2−ヒドロキシエチルアクリレート(質量部)=68.5:30:1:0.5、質量平均分子量90万、濃度29%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「TD−75」、濃度75%)0.05質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.13質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(比較例5)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:イソブチルアクリレート:アクリル酸(質量部)=49.125:49.125:1.75、質量平均分子量50万、濃度32%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)3質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分3.52質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(比較例6)
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、シリコーン系粘着剤(東レダウコーニング社製、製品名「SD−4580」)の100質量部に、白金触媒(東レダウコーニング社製、製品名「SRX−212」)0.9質量部を混合して調製した粘着剤溶液を使用した。また実施例1記載の重剥離シートに代えてフッ素系重剥離シート(リンテック社製、製品名「PET50FD」)、軽剥離シートに代えて、フッ素系軽剥離シート(藤森工業社製、製品名「フィルムバイナ50YS−E」)を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1〜4及び比較例1〜6で得られた基材無し両面粘着シートを、以下の試験方法で測定し、結果を表1に示した。
(1) 電気抵抗値
図4を用いて、電気抵抗値測定試験に用いられる抵抗値測定サンプルを説明する。スパッタによりITO膜12を表面上に設けたポリエチレンテレフタレートフィルム13を用意し、ポリエチレンテレフタレートフィルム13のITO膜12が設けられていない側とガラス板15を接合テープ14(リンテック社製、製品名「タックライナーTL−70」)を介して接合した。次にITO膜12面上に銀を含有した導電性樹脂材料(藤倉化成社製、製品名「FA−301CA」ドータイトタッチパネル回路タイプ)を塗布し、80℃で20分間加熱乾燥させて、抵抗値の測定点となる電極11を2点作製した。その際2点間の距離は2cmとなるようにその位置を調整した。そこで実施例および比較例で得られた基材無し両面粘着シートの軽剥離シートを剥離し、基材10としてポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、「PET50−A4100」、厚み50μm)を貼付し、本発明における基材フィルム付き片面粘着シートの形態とした導電膜貼付用粘着シートを作製した。得られた導電膜貼付用粘着シートを20mm×250mmの大きさに裁断し、導電膜貼付用粘着シートの重剥離シートを剥離し、粘着剤層7が電極11の2点の際に沿うように(ギリギリ接しないように)ITO12膜スパッタ面に貼付し、図4の抵抗値測定用サンプルを作製した。次に、図5に示されるように、デジタルハイテスタ(日置電機社製、「3802−50」)を用いて、電極11間の初期抵抗値Rを測定した。抵抗値測定サンプルを温度60℃、湿度90%の環境下に240時間放置した後、湿熱促進後抵抗値Rを測定した。抵抗値増加率は以下のように算出した。
抵抗値増加率(%)=(R−R)/Rx100
(2) 含水率
実施例および比較例で得られた基材無し両面粘着シートの形態とした導電膜貼付用粘着シートの軽剥離シートと重剥離シートをそれぞれ剥離して得られた粘着剤100mgを23℃、50%相対湿度で24時間調湿し、カールフィッシャー水分計(京都電子工業社製、装置名「MKC−510N」)を用いて測定した。設定加熱温度を200℃、試薬は発生液としてリーデル・デ・ハーン社製、製品名「クーロマットAG−Oven」、対極液としてリーデル・デ・ハーン社製、製品名「クーロマットCG」をそれぞれ使用した。
Figure 0005795472
表1に示すとおり、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%である本発明の導電膜貼付用粘着剤を用いた実施例1〜4は、比較例1〜6に比べて抵抗値増加率が低かった。
1 ハードコート層
2 樹脂フィルム層
3 化粧印刷層
4 埋め込み用粘着剤層
5 ガラス層
6 透明導電膜
7 粘着剤層
8 表示装置
9 剥離シート
10 基材
11 電極
12 ITO膜
13 ポリエチレンテレフタレートフィルム
14 接合テープ
15 ガラス板

Claims (9)

  1. カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2)および架橋剤(B)を含有することを特徴とする導電膜貼付用粘着剤。
  2. 前記粘着剤が、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を3〜30質量%、アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a4)を60〜95質量%含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2’)および架橋剤(B)を含有する請求項に記載の導電膜貼付用粘着剤。
  3. カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、ポリイソブチレン系樹脂と水素化石油樹脂からなることを特徴とする導電膜貼付用粘着剤。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の粘着剤からなる粘着剤層の両面に剥離シートが積層されている導電膜貼付用粘着シート。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の粘着剤からなる粘着剤層が基材フィルムの少なくとも一方の面に積層されている導電膜貼付用粘着シート。
  6. 貼付対象の導電膜が透明である請求項またはに記載の導電膜貼付用粘着シート。
  7. 貼付対象の導電膜がスズ添加酸化インジウムである請求項のいずれか一項に記載の導電膜貼付用粘着シート。
  8. タッチパネルの部材として使用される請求項のいずれか一項に記載の導電膜貼付用粘着シート。
  9. 前記タッチパネルが静電容量方式である請求項に記載の導電膜貼付用粘着シート。
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