JP5795472B2 - 導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート - Google Patents
導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5795472B2 JP5795472B2 JP2010264208A JP2010264208A JP5795472B2 JP 5795472 B2 JP5795472 B2 JP 5795472B2 JP 2010264208 A JP2010264208 A JP 2010264208A JP 2010264208 A JP2010264208 A JP 2010264208A JP 5795472 B2 JP5795472 B2 JP 5795472B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive film
- adhesive
- sensitive adhesive
- mass
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Position Input By Displaying (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
このような透明電極が用いられる情報端末機器は近年、小型化、薄型化が進んでおり、製品内部は複雑かつ緻密な設計が行われる。例えば表示装置や基板などの部材と、透明電極を有する積層体とを粘着シートを介して直接固定し、無駄な空間を省略する工夫がなされている。このような場合は透明電極と粘着剤が直接接触する。
特に静電容量方式タッチパネルの場合、前記位置検出の高精度化を実現するため、透明導電膜6と表示装置8を固定する粘着剤層7には、透明導電膜6の電気容量(静電容量)を変化させない性能が要求される。
このような要求に対して、金属層の腐食を有効に防止する粘着剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
(1)本発明の第2の態様の導電膜貼付用粘着剤は、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2)および架橋剤(B)を含有することを特徴とする。
(2)本発明の第2の態様の導電膜貼付用粘着剤は、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を3〜30質量%、アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a4)を60〜95質量%含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2’)および架橋剤(B)を含有することが好ましい。
(3)本発明の第3の態様の導電膜貼付用粘着シートは、カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、ポリイソブチレン系樹脂と水素化石油樹脂からなることを特徴とする。
(4)本発明の第4の態様の導電膜貼付用粘着シートは、前記本発明の粘着剤からなる粘着剤層の両面に剥離シートが積層されているものである。
(5)本発明の第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、前記本発明の粘着剤からなる粘着剤層が基材フィルムの少なくとも一方の面に積層されているものである。
(6)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、貼付対象の導電膜が透明であることが好ましい。
(7)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、貼付対象の導電膜がスズ添加酸化インジウムであることが好ましい。
(8)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートは、タッチパネルの部材として使用されることが好ましい。
(9)本発明の第4の態様または第5の態様の導電膜貼付用粘着シートにおいて、前記タッチパネルが静電容量方式であることが好ましい。
「(メタ)アクリレート」とは、α位に水素原子が結合したアクリレートと、α位にメチル基が結合したメタクリレートの一方あるいは両方を意味する。
カールフィッシャー法とは、水の定量用試薬であるカールフィッシャー試薬を使用して、水の量を求める方法であり、カールフィッシャー試薬とは、ヨウ素、二酸化硫黄、塩基、及び、アルコール等の溶剤より構成される試薬である。この試薬中のI21モルとH2O1モルとが反応することを利用して、試料をカールフィッシャー試薬で滴定することより、試料中の水の量を精度よく求めることができる。尚、ここで示す水分含量は、カールフィッシャー法の方法原理を用いた装置で測定した値であれば、測定装置については特に限定されない。
また、粘着剤の水分量を測定する際には、精度を向上させる上で、測定に供する粘着剤を、たとえば、23℃、50%相対湿度の環境下に24時間放置しておく等、予め決めておいた環境下に所定時間保管しておいてから測定することが好ましい。
含水率と電気抵抗値の増加率との間には、相関関係が見られ、粘着シートの含水率の上昇に従い、高温高湿の環境下においた粘着シート付き導電膜の電気抵抗値増加率が上昇する。電気抵抗値増加率が20%を超える場合、タッチパネルの操作において、機器が指の動きについていけなるという不都合が生じる。従って、電気抵抗値の増加率に相関する含水率を一定に抑える必要がある。
アルキル基の炭素数が5〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマーは、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基含有アクリレートモノマーであり、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、粘着剤の粘着力を高める観点から2−エチルヘキシルアクリレートがより好ましい。なおここでいうアルキル基とは、IUPAC命名法に則りアルカンの末端から水素を1つ取り除いた置換基であり、一般式−CnH2n+1で示されるものを指す。
脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーの「脂環式基」とは、環状の脂肪族基(シクロアルキル基)であって芳香族性を持たないことを意味する。脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーは単環状化合物であっても多環式状化合物であってもよい。脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーとしては、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカン(メタ)アクリレートなどが好ましいが、粘着剤の粘着力を高める観点からシクロヘキシルアクリレートがより好ましい。
また前述のように脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーは、アルキル(メタ)アクリレートモノマーに該当しないため、構成単位(a2)と構成単位(a1)は完全に区別される。
フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマーとしては、フルオロ基を分子中に有するものであれば特に制限無く用いられ、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,2,3−テトラフルオロプロピルアクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート等が挙げられるが、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレートが好ましい。
アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマーとしては、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基含有アクリレートモノマーが好ましく、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、粘着剤の粘着力を出す観点からn−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートがより好ましい。
官能基含有モノマーの「官能基」とは、水酸基、カルボキシル基等の、架橋剤と反応して結合可能な反応性官能基を意味する。
水酸基含有モノマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カルボキシル基含有モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸、2−カルボキシエチルメタクリレート等が挙げられる。
粘着力を高める観点から水酸基含有モノマーが好ましく、2-ヒドロキシエチルアクリレートがより好ましい。
官能基含有モノマー由来の構成単位の含有量は、粘着力を高める観点から0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましく、0.1〜5質量%が特に好ましい。
また、前記ポリイソブチレン系樹脂の含有量は、粘着剤中、30〜95質量%が好ましく、40〜90質量%がより好ましく、50〜85質量%が特に好ましい。
前記水素化石油樹脂の含有量は、粘着剤中、5〜50質量%が好ましく10〜40質量%がより好ましく、15〜30質量%が特に好ましい。
剥離シート用基材フィルムの厚さは、5μm〜300μmが好ましく、10μm〜200μmがより好ましい。剥離シート用基材フィルムとしてポリエチレンテレフタレート系フィルムを用いる場合は、10μm〜100μmが特に好ましい。
もしくは、両面に剥離剤を塗布した剥離シートの一方の面に粘着剤層を塗工した後、それをロール状に巻いてもよい。
基材フィルムの両面もしくは一方の面に粘着剤含有組成物を直接塗布する方法としては、粘着剤を剥離シートに塗工する方法と同様、従来公知の方法が挙げられる。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面にITOがドライコーティングされた透明導電性フィルムは、コストダウンや搭載機器の軽薄化という面で優位である。これらの要素が求められる携帯電話・スマートフォン用タッチパネル、特に投影型静電容量式タッチパネルについては、本発明の導電膜貼付用粘着シートを表面にITOを有するポリエチレンテレフタレートフィルムに貼付したものを部材として用いることが好ましい。
またタッチパネルには、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等があるが、静電容量方式は画面などにタッチした際の電気容量の変化を検知することによってデバイスを作動させる方式であり、透明導電膜の四隅に流れる微弱な電流変化を表示装置が計算処理し、接触位置の検出を行う。このような原理から、静電容量方式タッチパネルは、透明導電膜のわずかな電気抵抗率の変化が精度の低下につながり、結果として故障の原因となる。本発明の導電膜貼付用粘着シートは、高温高湿の環境下においても貼付対象の導電膜の電気抵抗率を増加させないことから、特に静電容量方式のタッチパネルの部材として使用されることが好ましい。
静電容量式のタッチパネルは表面型と投影型があるが、本発明の導電膜貼付用粘着シートはどちらに用いてもよい。
アクリル酸エステル共重合体(2−エチルヘキシルアクリレート:シクロヘキシルアクリレート:2−ヒドロキシエチルアクリレート(質量部)=59.7:40:0.3、質量平均分子量80万、濃度40%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)0.5質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.47質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を、乾燥後の膜厚が25μmになるように重剥離シート(リンテック社製、製品名「SP−PET3811」)に塗布し、120℃で2分間加熱後、軽剥離シート(リンテック社製、製品名「SP−PET3801」)を粘着剤面に貼り合せて、基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、:2−ヒドロキシエチルアクリレート(質量部)=87:10:3、質量平均分子量70万、濃度26.7%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)2質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分2.81質量部)を混合して調製したフッ素含有アクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B50、質量平均分子量34万)100質量部に対して、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B30、質量平均分子量20万)75質量部と水素化石油樹脂(荒川化学工業社製、製品名アルコンP−100)52.5質量部を混合して調製したゴム系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B50、質量平均分子量34万)100質量部に対して、ポリイソブチレン系樹脂(BASF社製、製品名Oppanol B30、質量平均分子量20万)25質量部と水素化石油樹脂(荒川化学工業社製、製品名アルコンP−100)25質量部を混合して調製したゴム系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:メチルアクリレート:アクリル酸(質量部)=77:20:3、質量平均分子量80万、濃度28%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)1.75質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分2.34質量部)とアルミキレート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「M−5A」、濃度4.95%)1.75質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.31質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:エチルアクリレート:アクリル酸(質量部)=77:20:3、質量平均分子量90万、濃度30%)溶液の100質量部に、アルミキレート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「M−5A」、濃度4.95%)4質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.66質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:メチルアクリレート:4−ヒドロキシブチルアクリレート(質量部)=79:20:1、質量平均分子量90万、濃度30%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「TD−75」、濃度75%)0.05質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.13質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:メチルアクリレート:アクリルアミド:2−ヒドロキシエチルアクリレート(質量部)=68.5:30:1:0.5、質量平均分子量90万、濃度29%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(綜研化学社製、製品名「TD−75」、濃度75%)0.05質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分0.13質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、アクリル酸エステル共重合体(ブチルアクリレート:イソブチルアクリレート:アクリル酸(質量部)=49.125:49.125:1.75、質量平均分子量50万、濃度32%)溶液の100質量部に、イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、濃度37.5%)3質量部(アクリル系共重合体固形分100質量部に対して架橋剤固形分3.52質量部)を混合して調製したアクリル系粘着剤溶液を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
実施例1記載のアクリル系粘着剤溶液に代えて、シリコーン系粘着剤(東レダウコーニング社製、製品名「SD−4580」)の100質量部に、白金触媒(東レダウコーニング社製、製品名「SRX−212」)0.9質量部を混合して調製した粘着剤溶液を使用した。また実施例1記載の重剥離シートに代えてフッ素系重剥離シート(リンテック社製、製品名「PET50FD」)、軽剥離シートに代えて、フッ素系軽剥離シート(藤森工業社製、製品名「フィルムバイナ50YS−E」)を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で基材無し両面粘着シートを得て、これを導電膜貼付用粘着シートとした。
(1) 電気抵抗値
図4を用いて、電気抵抗値測定試験に用いられる抵抗値測定サンプルを説明する。スパッタによりITO膜12を表面上に設けたポリエチレンテレフタレートフィルム13を用意し、ポリエチレンテレフタレートフィルム13のITO膜12が設けられていない側とガラス板15を接合テープ14(リンテック社製、製品名「タックライナーTL−70」)を介して接合した。次にITO膜12面上に銀を含有した導電性樹脂材料(藤倉化成社製、製品名「FA−301CA」ドータイトタッチパネル回路タイプ)を塗布し、80℃で20分間加熱乾燥させて、抵抗値の測定点となる電極11を2点作製した。その際2点間の距離は2cmとなるようにその位置を調整した。そこで実施例および比較例で得られた基材無し両面粘着シートの軽剥離シートを剥離し、基材10としてポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、「PET50−A4100」、厚み50μm)を貼付し、本発明における基材フィルム付き片面粘着シートの形態とした導電膜貼付用粘着シートを作製した。得られた導電膜貼付用粘着シートを20mm×250mmの大きさに裁断し、導電膜貼付用粘着シートの重剥離シートを剥離し、粘着剤層7が電極11の2点の際に沿うように(ギリギリ接しないように)ITO12膜スパッタ面に貼付し、図4の抵抗値測定用サンプルを作製した。次に、図5に示されるように、デジタルハイテスタ(日置電機社製、「3802−50」)を用いて、電極11間の初期抵抗値R0を測定した。抵抗値測定サンプルを温度60℃、湿度90%の環境下に240時間放置した後、湿熱促進後抵抗値Rを測定した。抵抗値増加率は以下のように算出した。
抵抗値増加率(%)=(R−R0)/R0x100
(2) 含水率
実施例および比較例で得られた基材無し両面粘着シートの形態とした導電膜貼付用粘着シートの軽剥離シートと重剥離シートをそれぞれ剥離して得られた粘着剤100mgを23℃、50%相対湿度で24時間調湿し、カールフィッシャー水分計(京都電子工業社製、装置名「MKC−510N」)を用いて測定した。設定加熱温度を200℃、試薬は発生液としてリーデル・デ・ハーン社製、製品名「クーロマットAG−Oven」、対極液としてリーデル・デ・ハーン社製、製品名「クーロマットCG」をそれぞれ使用した。
2 樹脂フィルム層
3 化粧印刷層
4 埋め込み用粘着剤層
5 ガラス層
6 透明導電膜
7 粘着剤層
8 表示装置
9 剥離シート
10 基材
11 電極
12 ITO膜
13 ポリエチレンテレフタレートフィルム
14 接合テープ
15 ガラス板
Claims (9)
- カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2)および架橋剤(B)を含有することを特徴とする導電膜貼付用粘着剤。
- 前記粘着剤が、フルオロアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a3)を3〜30質量%、アルキル基の炭素数が4〜20のアルキル(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a4)を60〜95質量%含むフッ素含有アクリル系共重合体(A2’)および架橋剤(B)を含有する請求項1に記載の導電膜貼付用粘着剤。
- カールフィッシャー法による含水率が0〜0.2%であり、ポリイソブチレン系樹脂と水素化石油樹脂からなることを特徴とする導電膜貼付用粘着剤。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着剤からなる粘着剤層の両面に剥離シートが積層されている導電膜貼付用粘着シート。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着剤からなる粘着剤層が基材フィルムの少なくとも一方の面に積層されている導電膜貼付用粘着シート。
- 貼付対象の導電膜が透明である請求項4または5に記載の導電膜貼付用粘着シート。
- 貼付対象の導電膜がスズ添加酸化インジウムである請求項4〜6のいずれか一項に記載の導電膜貼付用粘着シート。
- タッチパネルの部材として使用される請求項4〜7のいずれか一項に記載の導電膜貼付用粘着シート。
- 前記タッチパネルが静電容量方式である請求項8に記載の導電膜貼付用粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010264208A JP5795472B2 (ja) | 2009-11-30 | 2010-11-26 | 導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009272594 | 2009-11-30 | ||
JP2009272594 | 2009-11-30 | ||
JP2010264208A JP5795472B2 (ja) | 2009-11-30 | 2010-11-26 | 導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011132522A JP2011132522A (ja) | 2011-07-07 |
JP5795472B2 true JP5795472B2 (ja) | 2015-10-14 |
Family
ID=44345592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010264208A Active JP5795472B2 (ja) | 2009-11-30 | 2010-11-26 | 導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5795472B2 (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5827622B2 (ja) * | 2010-08-04 | 2015-12-02 | リンテック株式会社 | 結晶性金属酸化物導電膜用粘着シート及びタッチパネル用部材 |
JP5416316B2 (ja) * | 2011-06-28 | 2014-02-12 | リンテック株式会社 | 粘着性組成物及び粘着性シート |
KR101271470B1 (ko) * | 2011-08-08 | 2013-06-05 | 도레이첨단소재 주식회사 | 전자종이 디스플레이 소자용 유전 점착필름 |
WO2013055015A1 (ko) * | 2011-10-11 | 2013-04-18 | 제일모직 주식회사 | 점착제 조성물, 점착필름, 그 제조방법 및 이를 이용한 디스플레이 부재 |
KR101385042B1 (ko) | 2011-12-30 | 2014-04-15 | 제일모직주식회사 | 점착제 조성물, 점착필름, 그 제조방법 및 이를 이용한 디스플레이 부재 |
KR101385040B1 (ko) | 2011-10-11 | 2014-04-14 | 제일모직주식회사 | 점착제 조성물, 점착필름, 그 제조방법 및 이를 이용한 디스플레이 부재 |
KR101385038B1 (ko) | 2011-10-11 | 2014-04-14 | 제일모직주식회사 | 점착제 조성물, 점착필름, 그 제조방법 및 이를 이용한 디스플레이 부재 |
JP6374793B2 (ja) * | 2012-10-29 | 2018-08-15 | リンテック株式会社 | 粘着剤組成物及び粘着シート |
JP6132699B2 (ja) * | 2013-08-01 | 2017-05-24 | 日本写真印刷株式会社 | 透明導電性シート、および透明導電性シートを用いたタッチパネル |
JP2015105286A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-08 | 日東電工株式会社 | 透明導電性フィルム用粘着剤層、粘着剤層付き透明導電性フィルム、及びタッチパネル |
KR101873667B1 (ko) | 2014-03-28 | 2018-07-02 | 후지필름 가부시키가이샤 | 도전막 적층체, 및 이를 이용하는 터치 패널 |
WO2015159402A1 (ja) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | 大倉工業株式会社 | 透明導電体用光学透明粘着シート、該シート付透明導電体および該導電体を備えるタッチパネル。 |
JP6284913B2 (ja) * | 2014-08-29 | 2018-02-28 | 富士フイルム株式会社 | タッチパネル電極保護膜形成用組成物、転写フィルム、積層体、タッチパネル用電極の保護膜及びその形成方法、静電容量型入力装置、並びに、画像表示装置 |
JPWO2016158577A1 (ja) * | 2015-04-02 | 2018-03-15 | 綜研化学株式会社 | 透明導電シート、タッチパネルモジュールおよびタッチパネル装置 |
JP6938974B2 (ja) * | 2017-03-09 | 2021-09-22 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 粘着剤および粘着シート |
CN107843366B (zh) * | 2017-12-18 | 2023-10-20 | 江西卓讯微电子有限公司 | 导电薄膜及薄膜电阻应变式压力传感器 |
CN109959475B (zh) * | 2017-12-22 | 2021-11-23 | 南昌欧菲显示科技有限公司 | 导电薄膜及薄膜电阻应变式压力传感器 |
WO2019176719A1 (ja) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | 住友化学株式会社 | 積層体、複合偏光板および画像表示装置 |
JP2019155907A (ja) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | 住友化学株式会社 | 積層体、複合偏光板および画像表示装置 |
KR102632465B1 (ko) * | 2018-03-29 | 2024-02-02 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 점착 시트, 그것을 이용한 도전 부재 적층체, 및, 화상 표시 장치 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05275842A (ja) * | 1992-03-30 | 1993-10-22 | Techno Sunstar Kk | 表面実装部品の接着仮止法 |
JPH08143842A (ja) * | 1994-11-18 | 1996-06-04 | Nitto Denko Corp | 再剥離型感圧接着剤とその接着シ―ト類 |
JPH09208907A (ja) * | 1996-01-30 | 1997-08-12 | Oji Paper Co Ltd | 粘着フィルム |
JP5010994B2 (ja) * | 2006-06-28 | 2012-08-29 | 日東電工株式会社 | 粘着型光学フィルムおよび画像表示装置 |
JP2009046535A (ja) * | 2007-08-14 | 2009-03-05 | Cheil Industries Inc | 光学部材用の表面保護シート |
US20090087629A1 (en) * | 2007-09-28 | 2009-04-02 | Everaerts Albert I | Indium-tin-oxide compatible optically clear adhesive |
-
2010
- 2010-11-26 JP JP2010264208A patent/JP5795472B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011132522A (ja) | 2011-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5795472B2 (ja) | 導電膜貼付用粘着剤及び導電膜貼付用粘着シート | |
JP7268967B2 (ja) | フレキシブル画像表示装置用粘着剤層、フレキシブル画像表示装置用積層体、及び、フレキシブル画像表示装置 | |
JP5531022B2 (ja) | 粘着剤および粘着シート | |
JP6038469B2 (ja) | 粘着剤、粘着剤層、および粘着シート | |
KR101961246B1 (ko) | 점착제 조성물, 점착 시트 및 터치패널용 적층체 | |
JP5688338B2 (ja) | 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体 | |
JP5757809B2 (ja) | 積層体および該積層体を有するタッチパネル | |
JP2022115914A (ja) | フレキシブル画像表示装置用積層体、及び、フレキシブル画像表示装置 | |
JP5277937B2 (ja) | 透明導電膜固定用両面粘着シート、透明導電膜積層体、タッチパネル装置 | |
JP5572433B2 (ja) | 導電膜表面用粘着剤および導電膜表面用粘着シート | |
JP2014173065A (ja) | 粘着剤、粘着剤層、粘着シート、及びタッチパネル | |
JP5150842B2 (ja) | タッチパネル用部材およびタッチパネル | |
JP5299804B2 (ja) | 金属貼着用粘着シート | |
TW201239063A (en) | Optical pressure-sensitive adhesive sheet | |
JP2014043543A (ja) | 放射線硬化型粘着剤、放射線硬化型粘着剤層、放射線硬化型粘着シートおよび積層体 | |
JP4555921B2 (ja) | アクリル系の耐ブリスター性粘着剤樹脂組成物、それを用いるトランスファー性フィルム状粘着剤、耐ブリスター性粘着剤シート及びそれらの用途 | |
JP6306679B2 (ja) | 放射線硬化型粘着剤、放射線硬化型粘着剤層、放射線硬化型粘着シートおよび積層体 | |
JP5827622B2 (ja) | 結晶性金属酸化物導電膜用粘着シート及びタッチパネル用部材 | |
JP5545515B2 (ja) | 金属面貼付用両面粘着シート、透明導電膜積層体、タッチパネル装置 | |
JP2013131151A (ja) | 抵抗膜方式タッチパネル用部材及び抵抗膜方式タッチパネル | |
JP6206721B2 (ja) | 粘着剤および粘着シート | |
JP2013253154A (ja) | 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体 | |
JP6540984B2 (ja) | 粘着シート | |
JP5695529B2 (ja) | 積層体および該積層体を有するタッチパネル | |
TWM434990U (en) | Composite plastic film structure and touch panel comprising such structure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130709 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140305 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140507 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140702 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150127 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150811 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150813 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5795472 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |