JP5789956B2 - 熱転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写シートに関し、特に過酷な使用条件においても、熱転写された層の各種耐久性に優れ、該転写された層の被転写体への転写の際に、膜切れが良好である熱転写シートに関するものである。
現在、簡便な印刷方法として熱転写記録方法が広く使用されている。熱転写記録方法は、各種画像を簡便に形成できるため、印刷枚数が比較的少なくても良い印刷物、例えば、身分証明書等のIDカードの作成や営業写真、或いはパーソナルコンピュータのプリンタや、ビデオプリンタ等において利用されている。その熱転写記録は、基材上に昇華性染料を含有する色材層を設けた熱転写シートを用い、感熱により色材層中の染料が昇華拡散して、染料が受像シートに移行する感熱昇華転写記録と、基材上に熱溶融転写する色材層を設けた熱転写シートを用いて、加熱によって色材層が溶融軟化して、色材層自身が受像シートに転写する感熱溶融転写記録とが挙げられる。
上記のような熱転写シートを使用して、身分証明書等を作製した場合、画像を保護する目的で、熱溶融性色材層あるいは熱昇華性染料の熱転写によって得られた画像上に、熱転写性樹脂層を有する保護層転写シートを積層させ、サーマルヘッドや加熱ロール等を用いて熱転写性樹脂層を転写させ、画像上に保護層を形成する方法が知られている。
保護層転写シートとして、例えば特許文献1、2に示されているように、基材上に剥離層を形成し、その剥離層の上に、接着層を設けて、熱転写受像シートに剥離層を安定して転写させるために、接着層を設ける構成が知られている。このような保護層の転写形成する方法を用いれば、耐薬品性、耐光性等の耐久性をある程度向上させることはできるが、実用上、過酷な条件で使用された場合には、熱転写画像の耐久性は、まだ完全なものではない。
それに対して、転写される保護層の膜厚を大きくする、あるいは保護層を構成する樹脂の高分子量化を図ることが試みられているが、保護層の転写時に、転写される部分ではない箇所で、保護層が転写してしまう、尾引きなどの転写不良が生じてしまう問題がある。また、保護層の転写だけではなく、加熱により溶融転写される層であれば、熱溶融性色材層の転写においても、転写された部分の耐久性と、転写性の両方を満足できることが、難しい問題である。
特開平4−35988号公報 特開平4−142988号公報
したがって、本発明は上記のような問題点を解決し、過酷な使用条件においても、熱転写された層の各種耐久性に優れ、該転写された層の被転写体への転写の際に、膜切れが良好である熱転写シートを提供することを目的とする。
以上の状況を鑑み、鋭意研究開発を進め、本発明の請求項1は、基材上に、剥離層と接着層とからなる、熱転写可能な転写層を設けた熱転写シートにおいて、該転写層の外縁部の厚さが、印刷方向と平行な辺および印刷方向と直交する辺のいずれにおいても、中央部側(x)から、端部(y)に至る部分で、直線的で連続状に減少していることを特徴とする。これにより、上記課題を解決することができた。
本発明の請求項2は、前記の転写層の厚さが直線的で連続状に減少している外縁部は、転写層の端部から5〜10mmの位置に存在することを特徴とする。これにより、転写における膜切れ性が良く、また耐久性に優れた転写層が、より安定して得られる。
また、本発明の請求項3は、前記の接着層を構成する樹脂の分子量が数平均で10,000〜40,000であることを特徴とする。これにより、熱転写により転写された層の耐久性が、より向上して、過酷な使用条件においても、問題が生じない。
本発明は、上記の構成の熱転写シートは、過酷な使用条件で、例えば、印画物表面を爪で強く擦っても、あるいは印画物表面にプラスチック消しゴムを長時間置いていても、目立った影響が生じない、各種耐久性に優れ、また熱転写シートから被転写体へ転写される転写層の膜切れが良好である。
本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示す概略図である。 本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略図である。 本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略図である。 本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略図である。 本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略図である。 転写層を形成するための印刷版の多面付けの例を示す概略図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1は、本発明の熱転写シート1の一つの実施形態を示す概略図であり、基材2の一方の面に耐熱滑性層5を設け、基材2の他方の面に、剥離層3、接着層4を設けた構成の熱転写シート1である。この場合は、剥離層3と接着層4を合わせた層が、加熱により被転写体へ転写して、転写層6を構成する。図1で示した転写層6は、剥離層3は厚さが均一で、接着層4の両端(外縁部8)の厚さが、中央部側xから、端部yに至る部分で、段階的に減少している。但し、端部yで、接着層4は中央部11よりは、厚さが少ないが、接着層は存在する。これによって、転写層6の外縁部8の厚さを、段階的に減少させている。この転写層6は、保護層として機能させる、あるいは昇華性染料を受容する受容層として機能させる、あるいは熱溶融性色材層として機能させることができる。また、図1では転写層を2層で示したが、これに限らず、剥離層と接着層の機能を兼ね備えた1層で転写層を構成することも可能である。また、剥離層と接着層との間に、中間層を形成しても良い。いずれにしても、転写層の外縁部の厚さが、段階的に減少していればよい。
図2は、本発明の熱転写シート1の一つの実施形態を示す概略図であり、基材2の一方の面に耐熱滑性層5を設け、基材2の他方の面に、剥離層3、接着層4を設けた構成の熱転写シート1である。この場合は、剥離層3と接着層4を合わせた層が、加熱により被転写体へ転写して、転写層6を構成する。この転写層の加熱時において、基材からの転写性を高めるために、基材と剥離層との間に、離型層を設けることができる。この離型層は、従来から知られたワックス類、シリコーン変性樹脂などの離型性樹脂から構成できる。図2で示した転写層6は、剥離層3は厚さが均一で、接着層4の両端(外縁部8)の厚さが、中央部側xから、端部yに至る部分で、段階的に減少している。この場合は、端部yでは、接着層4は無いが、端部yより中央部側xに向かって、接着層は連続的に増加し、中央部では一定の厚さが確保されている。これによって、転写層6の外縁部8の厚さを、段階的に減少させている。
また、図3は、本発明の熱転写シート1の他の実施形態を示す概略図であり、基材2の一方の面に耐熱滑性層5を設け、基材2の他方の面に、熱溶融性色材層7を設けた構成の熱転写シート1である。この場合は、熱溶融性色材層7が、加熱により被転写体へ転写して、転写層6を構成する。図3で示した転写層6は、熱溶融性色材層7のみであり、熱溶融性色材層7の外縁部8の厚さが、中央部側xから、端部yに至る部分で、段階的に減少している。図3では、転写層として、熱溶融性色材層の1層を示したが、これに限らずに、基材と熱溶融性色材層との間に、剥離層を設けたり、熱溶融性色材層の表面に接着層を設けたりすることができる。いずれにしても、転写層の外縁部の厚さが、段階的に減少していればよい。
図1〜3では、転写層6の外縁部8の厚さが、直線的に距離に比例して、減少している。これに限らず、外縁部8のxとyが直線で連結していなく、曲線状に連結してもよい。図1〜3で示した転写層6の外縁部8は、xとyとの間の部分であり、転写層の端yから5〜10mmの間隔を置いた位置にxが存在する。また、図4に示すように、基材2の一方の面に耐熱滑性層5を設け、基材2の他方の面に、熱溶融性色材層7、接着層4を順に積層した構成の熱転写シート1で、熱溶融性色材層7の塗工された部分9が、幅広く、接着層4の塗工された部分10を、前記の塗工された部分9よりも、長さを短くして(面積を小さくして)形成することもできる。これにより、熱溶融性色材層7、接着層4を順に積層した2層構成の転写層6は、その転写層6の外縁部8の厚さが、結果的に段階的に減少していることになる。
図1〜4で、転写層の外縁部の厚さが、段階的に減少している態様を示したが、図4の場合は、階段状に厚さが減少しているが、図1〜3で示すような厚さが連続状に減少して方が、熱転写シートから加熱により、転写層が被転写体に転写される際の箔切れが良好であり、好ましい。尚、図1〜3に示すような転写層6の外縁部の厚さを、段階的に減少させるには、例えば、転写層を形成するために使用するグラビア印刷版で、外縁部に相当する位置の版の深度を、転写層の端に向かって、連続的に浅くして、傾斜をもたせるようにしたり、外縁部と中央部とのグラビア印刷版の網点の密度を変動させて、図1〜3に示すように、基材に印刷される転写層6の厚さを中央部側のxから、外縁部の端yに至る部分で、転写層の厚さを段階的に減少させることができる。
図5は、本発明の熱転写シート1の他の実施形態を示す概略図であり、基材2の一方の面に耐熱滑性層5を設け、基材2の他方の面に、熱溶融性色材層7を設けた構成の熱転写シート1である。この場合は、熱溶融性色材層7が、加熱により被転写体へ転写して、転写層6を構成する。図5で示した転写層6は、熱溶融性色材層7のみであり、転写層6は中央部11と、両端に外縁部8とが接して形成されている。その中央部11は、厚さが一定で形成され、外縁部8は、厚さが中央部よりも少ない条件で、一定の厚さで形成されている。この転写層を形成するには、例えば、外縁部と中央部とのグラビア印刷版の網点の密度を変えて形成したり、外縁部に相当する位置の版の深度を、中央部に相当する位置の版の深度よりも浅く形成して、転写層の外縁部の厚さを、中央部側から、端部に至る部分で、段階的に減少させることができる。
上記の図1〜5において、転写層6の外縁部8の厚さを、中央部側から、端部に至る部分で、段階的に減少させる際、図示した1単位のパターンで製造して、形成してもよいが、図6に示すような、グラビア印刷版に代表される多面付けの版を用いて、中央部11と、外縁部8を四辺に形成することができる。これにより、生産効率を向上させることができる。図示したものは、4×4の16面付けであるが、それに限らず多面付けの面付けの数は、グラビア印刷版の外周サイズ及び幅サイズと、1単位の転写層12の大きさから決めることができる。また図示したものは、転写層の四辺に外縁部を設けたが、それに限らずに、印刷方向と直交する2辺のみに外縁部を設ける、あるいは印刷方向と直交する印刷の尻部の1辺のみに、外縁部を設ける。それは、印刷する際に、印刷尻部に、塗工液が溜まりやすく、結果的に転写の際に、尾引きなどの転写不良が生じ易いからである。
以下に、本発明の熱転写シートを構成する各層について、詳細に説明する。
(基材)
本発明の熱転写シートに用いられている基材2としては、従来の熱転写シートに使用されているものと同じ基材をそのまま用いることができるとともに、基材の表面に易接着処理がしてあるものや、その他のものも使用することができ、特に制限はされない。但し、易接着処理がなされている基材を用いる場合、基材と剥離層との間に、離型層を設けることが望ましい。
好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートを始めとするポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ボリ塩化ビニル、ポリスチレン、フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、アイオノマーなどのプラスチックフィルム、セロファンなどがあり、また、これらの2種以上を積層した複合フィルムなども使用できる。これらの基材の厚さは、その強度および耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜変更するが、通常は2.5〜10μm程度が好ましい。
(離型層)
基材上には、その上に形成する転写層の転写性を適当にする離型層を設けることができる。特に、基材に易接着処理がなされている場合に、基材と剥離層との間に離型層を形成することが望ましい。離型層を形成する樹脂としては、従来公知の離型性に優れた樹脂がいずれも使用でき、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、アクリル− スチレン系樹脂、熱架橋性エポキシ− アミノ樹脂および熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等が挙げられる。これらの離型性樹脂は単独でも混合物としても使用できる。
離型層は、上記の如き離型性樹脂材料に各種のフィラーを添加することができる。使用するフィラーとしては、例えば、シリカ、アルミナ、クレー、タルク等の公知の無機フィラー、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、ワックスなどからなるプラスチックピグメントが挙げられる。離型層を形成するには、上記の如き樹脂と、必要に応じてフィラー、架橋剤または触媒を加え、メチルエチルケトン、トルエン、イソプロピルアルコールなどの汎用溶剤に、溶解、あるいは分散させた塗布液を調製し、該塗布液を基材上に、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコートなどの方法で厚み(乾燥基準)0.5〜5g/m2程度になるように塗布および乾燥して形成する。
(剥離層)
本発明の熱転写シートは、基材上に剥離層3を介して、接着層を設ける。この剥離層を有していることにより、その熱転写シートから接着層を確実に、かつ容易に被転写体へ転写させることができる。剥離層は、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等のワックス類や、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、硝化綿等の熱可塑性樹脂を用いて形成することができる。
また、剥離層はバインダー樹脂と離型性材料とから形成できる。そのバインダー樹脂は、熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、あるいは熱硬化型樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等が使用できる。本発明の好ましい態様は、前記剥離層の分子量が数平均で70,000〜90,000の範囲内であるような構成とした。数平均分子量が70,000未満であると転写層での耐可塑剤性が低下してくる。また数平均分子量が90,000よりも大きくなると、剥離層塗工液の粘度が上昇し、塗工適性が低下する。また、離型性材料としては、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂、タルクやシリカの微粉末、界面活性剤や金属セッケン等の潤滑等が使用できる。剥離層は、上記の必要な材料を適当な溶剤により、溶解または分散させて剥離層用塗工液を調製し、これを基材シート上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により塗布、乾燥して形成することができる。その乾燥後の厚さは、通常0.1〜10g/m2である。
(接着層)
本発明では、熱転写シートにおいて、基材上に、剥離層、接着層を順次積層した構成をとることができる。この接着層4は、熱転写シートにおける転写層(剥離層と接着層を合わせたもの)の転写と、転写後の転写層の印画物に対する密着性を向上させるために設けられる。この接着層は、従来公知の感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転移温度が50〜100℃の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましく、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂などの如く熱時接着性の良好な樹脂から、数平均分子量が10,000〜40,000のものが好ましく用いられる。数平均分子量が10,000未満であると、転写層での耐可塑剤性、耐擦過性などの耐久性が低下してくる。また数平均分子量が40,000よりも大きくなると、接着性が低下してくる。
転写層を保護層として使用する場合、接着層に紫外線吸収剤を含有させることによって、転写された後に保護層により覆われる被転写体の熱転写画像等の耐光性、耐候性等をより向上させることができる。その紫外線吸収剤としては、従来公知の有機系紫外線吸収剤であるサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系等を挙げることができる。尚、これらの紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいはアルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入した高分子材料が紫外線吸収性樹脂であり、この紫外線吸収性樹脂から接着層を構成することもできる。
接着層を形成するには、上記の如き樹脂を、メチルエチルケトン、トルエン、イソプロピルアルコールなどの汎用溶剤に、溶解あるいは分散して、また必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、無機あるいは有機のフィラー成分、界面活性剤、離型剤等を添加し、塗布液を調製し、該塗布液を、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコートなどの方法で厚み(乾燥基準)0.5〜10g/m2、さらに望ましくは0.7〜5.0g/m2になるように塗布および乾燥して形成する。接着層の厚さが少なすぎると、転写層の印画物への密着性が低下してくる。また接着層の厚さが多すぎると、転写層の転写の際の熱感度が低下してくる。
(熱溶融性色材層)
熱溶融性色材層は着色剤とバインダーからなり、さらに必要に応じて分散剤、帯電防止剤など、種々の添加剤を加えたものでよい。着色剤として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各着色剤は、従来公知の染料、顔料より適宜選択可能である。
熱溶融性色材層に用いるバインダーは、樹脂を主体として構成することが好ましく、樹脂として具体的には、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエンゴム等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。特に、従来より感熱接着剤として使用されている比較的低軟化点、例えば、50〜80℃の軟化点を有するものが好ましい。バインダーとして用いられる樹脂のなかでも、特に転写性、擦過性、耐熱性等の点で、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂が、好ましく用いられる。その他、必要に応じて、耐熱性等を阻害しない程度に、ワックス成分を混合し使用することができる。
ワックスとしては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが挙げられる。このなかで、特に融点が50〜85℃であるものが好ましい。50℃以下であると、保存性に問題が生じ、又85℃以上であると印字の感度不足になる。
上記の熱溶融性色材層は、着色剤90〜20質量%、樹脂80〜10質量%の割合で混合したインキ組成物を使用することが好ましい。着色剤が上記の範囲より少ない場合、濃度を得るために、塗布量を多くしなくてはならず、印字感度が不足する。また、着色剤が上記の範囲より多い場合、成膜性が得られず、印字後に、擦過性の低下の原因になる。熱溶融性着色層の形成は、上記のような着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必要に応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した熱溶融性色材層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコート、ホットラッカーコート、グラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.1〜5g/m2、好ましくは0.3〜1.5g/m2を設けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.1g/m2未満の場合、成膜性の問題で均一な色材層が得られず、また、厚さが5g/m2を越えた場合、印字転写の際に、高エネルギーが必要となり、特殊な熱転写プリンターでしか印字できない問題がある。
(受容層)
本発明では、熱転写シートにおける転写層を、転写型の昇華性染料を受容する受容層として機能させることができる。基材から剥離可能な受容層について、以下に説明する。転写層である受容層は、昇華型熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。受容層を形成するための樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹脂である。上記樹脂に混合して使用する好ましい離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面活性剤、弗素系界面活性剤等
が挙げられるが、シリコーンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。
離型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。又、この離型剤の添加量は受容層形成樹脂100質量部に対し、0.5〜30質量部が好ましい。この添加量の範囲を満たさない場合は、昇華型熱転写シートと受容層の融着若しくは印字感度の低下等の問題が生じる場合がある。このような離型剤を受容層に添加することによって、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトして離型性層が形成される。受容層は、前記の基材の一方の面に、上記の如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗布及び乾燥することによって形成される。以上の如く形成される受容層は任意の厚さでよいが、一般的には1〜10g/m2の厚さである。また、このような受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成してもよい。
(耐熱滑性層)
熱転写シートは、基材の裏面、すなわち、転写層の設けてある面と反対面に、サーマルヘッドの熱によるスティッキングやシワなどの悪影響を防止するため、耐熱滑性層5を設けることが好ましい。その耐熱滑性層の厚さは、固形分で0.1〜2g/m2程度である。
昇華性染料や熱溶融性インキが転写されて画像形成された印画物の画像上に、本発明の熱転写シートである保護層転写シートを用いて、保護層を転写することができる。その画像形成のために使用される熱転写シートは、基材上に昇華性染料を含有する染料層や、有色の顔料や染料の着色剤と、ワックスや、樹脂のバインダーから構成される熱溶融性インキ層を形成したものである。本発明では、上記の保護層転写シートと、染料層、熱溶融性インキ層を有する熱転写シートを別々に用意して、使用したり、あるいは同一基材上に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の各色相を有する染料層及び/または熱溶融性インキ層と、保護層を面順次に設けたものを用いて、同一のサーマルヘッドで、熱転写画像と保護層のそれぞれを熱転写シートを交換せずに、連続的に熱転写して、効率的に使用することができる。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材として、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラー)の一方の面に、固形分で1g/m2の耐熱滑性層を設けておき、その基材の他方の面に、下記組成の剥離層塗工液を使用して、グラビアコートにより、乾燥時で1.2g/m2の厚さになるように塗工し、乾燥させて、剥離層を形成した。さらに、その剥離層の上に、下記組成の接着層塗工液を使用し、グラビアコートにより、乾燥時で1.5g/m2の厚さになるように塗工し、乾燥させて、接着層を形成して、実施例1の保護層転写シートである熱転写シートを作製した。但し、剥離層の大きさが54mm×86mmの長方形になるような(印刷方向は86mmの長さ)、版深度の一定したパターンのグラビア印刷版を用い、接着層の大きさは上記剥離層の印刷部の四辺に対して、全て内側に5mmの幅で、図1に示すような外縁部になるように、外縁部に相当する位置の版の深度を、転写層の中央部側のxから、外縁部の端yに至る部分まで、連続的に浅くして、傾斜をもたせたパターンのグラビア印刷版を用いた。尚、上記の接着層の乾燥時で1.5g/m2の厚さは、中央部における厚さであり、転写層の端yの接着層の厚さは、乾燥時で0.5g/m2以下の条件である。
(剥離層塗工液)
アクリル樹脂(サーモラックLP−45M−30、数平均分子量80000、Tg105℃、綜研化学(株)製) 19部
ポリエチレンワックス(スリップ剤B 昭和インク工業(株)製) 0.76部
蛍光増白剤(ChitexOB Double Bond Chemical Ind.,Co.,Ltd) 0.14部
メチルエチルケトン 40部
トルエン 40部
(接着層用塗工液1)
ポリエステル樹脂(バイロン270、数平均分子量23000、Tg67℃、東洋紡績(株)製) 17部
反応性紫外線吸収剤を反応結合したアクリル共重合体 6部
(UVA635L、BASFジャパン社製、数平均分子量30000)
富士シリシア社製シリカ(サイリシアP310 1.2μm) 1部
メチルエチルケトン 38部
トルエン 38部
(実施例2)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、接着層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを作製した。但し、上記の中央部における接着層の厚さが乾燥時で1.5g/m2であり、転写層の端yの接着層の厚さは、乾燥時で0.8g/m2以下の条件とした。
(接着層用塗工液2)
ポリエステル樹脂(バイロン200、数平均分子量17000、Tg67℃、東洋紡績(株)製) 17部
反応性紫外線吸収剤を反応結合したアクリル共重合体 6部
(UVA635L、BASFジャパン社製、数平均分子量30000)
富士シリシア社製シリカ(サイリシアP310 1.2μm) 1部
メチルエチルケトン 38部
トルエン 38部
(実施例3)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、接着層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを作製した。但し、上記の中央部における接着層の厚さが乾燥時で1.5g/m2であり、転写層の端yの接着層の厚さは、乾燥時で0.5g/m2以下の条件とした。
(接着層用塗工液3)
塩化ビニル樹脂−酢酸ビニル共重合体樹脂(SOLBIN CL、数平均分子量25000、Tg70℃、日信化学工業(株)製) 17部
反応性紫外線吸収剤を反応結合したアクリル共重合体 6部
(UVA635L、BASFジャパン社製、数平均分子量30000)
富士シリシア社製シリカ(サイリシアP310 1.2μm) 1部
メチルエチルケトン 38部
トルエン 38部
(比較例1)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、接着層用塗工液1を下記組成のものに変更した。熱転写シートの作製方法は版深度の一定したパターンのグラビア印刷版を用いて、乾燥時で1.5g/m2の厚さになるように塗工し、乾燥させて、接着層を形成した。接着層の大きさが54mm×86mmの長方形になるような(印刷方向は86mmの長さ)、版深度の一定したパターンのグラビア印刷版を用いて塗工を行った。その結果、塗工量は実施例のような傾斜をもったものとはならず、接着層の中央部、端部で一定であった。
(接着層用塗工液4)
ポリエステル樹脂(バイロン220、数平均分子量3000、Tg53℃、東洋紡績(株)製) 17部
反応性紫外線吸収剤を反応結合したアクリル共重合体 6部
(UVA635L、BASFジャパン社製、数平均分子量30000)
富士シリシア社製シリカ(サイリシアP310 1.2μm) 1部
メチルエチルケトン 38部
トルエン 38部
(比較例2)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、接着層用塗工液1で、大きさが54mm×86mmの長方形になるような(印刷方向は86mmの長さ)、版深度の一定したパターンのグラビア印刷版を用いて、乾燥時で1.5g/m2の厚さになるように塗工し、乾燥させて、接着層を形成した。その結果、塗工量は実施例のような傾斜をもったものとはならず、接着層の中央部、端部で一定であった。
(比較例3)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、接着層用塗工液2の大きさが54mm×86mmの長方形になるような(印刷方向は86mmの長さ)、版深度の一定したパターンのグラビア印刷版を用いて、乾燥時で1.5g/m2の厚さになるように塗工し、乾燥させて、接着層を形成した。その結果、塗工量は実施例のような傾斜をもったものとはならず、接着層の中央部、端部で一定であった。
(比較例4)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、接着層用塗工液3の大きさが54mm×86mmの長方形になるような(印刷方向は86mmの長さ)、版深度の一定したパターンのグラビア印刷版を用いて、乾燥時で1.5g/m2の厚さになるように塗工し、乾燥させて、接着層を形成した。その結果、塗工量は実施例のような傾斜をもったものとはならず、接着層の中央部、端部で一定であった。
(比較例5)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、接着層用塗工液1で、大きさが54mm×86mmの長方形になるような(印刷方向は86mmの長さ)、版深度の一定したパターンのグラビア印刷版を用いて、乾燥時で0.5g/m2の厚さになるように塗工し、乾燥させて、接着層を形成した。その結果、塗工量は実施例のような傾斜をもったものとはならず、接着層の中央部、端部で一定であった。
上記の実施例及び比較例で得られた熱転写シートを用いて、以下に示す方法により、耐擦過性、耐可塑剤性及び箔切れ性の評価を行なった。
(耐擦過性)
下記組成のカード基材からなる被転写体を用いて、その被転写体に、カード用サーマルプリンター(SP55PLUSカードプリンター・DATACARD社製)を用いて、DATACARD社製カードプリンターSP55PLUSスタンダードの染料層を設けた熱転写シートを用いて、顔写真を色分解して得たイエロー、マゼンタ、シアンそれぞれの画像情報に従って、各染料を被転写体に転写して、フルカラーの写真画像を形成した。
<カード基材の材料組成>
ポリ塩化ビニルコンパウンド(重合度800) 100部
(安定化剤等の添加剤を約10%含有)
白色顔料(酸化チタン) 10部
可塑剤(DOP) 0.5部
次に、上記の実施例及び比較例で得られた熱転写シートを用いて、上記の写真画像を覆うように、上記サーマルプリンターを用いて、各実施例及び各比較例で、保護層を被転写体の受像面の全面に、ベタ状に転写して形成した。それらの印画物を耐擦過性試験機(東洋精機社製ロータリーアブレージョンテスタ)を用い、研磨輪CS−10Fを荷重500gにて保護層上で500回転の磨耗性試験を行い、目視似て保護層の耐久性を下記基準で評価した。
◎;画像が全く影響を受けていない。
○;画像が摩耗の影響を受け始めているが、ほとんど目立たない。
△;若干の摩耗が確認される。
×;かなり摩耗している。
(耐可塑剤性)
可塑剤入り軟質塩化ビニルシート(三菱化学(株)製アルトロン#480、厚み400μm))と印画物の保護層転写面を重ね合わせ、24g/cm2の荷重をかけて80℃環境下に8時間保存し、可塑剤による画像の劣化状態を目視により観察し、下記基準で保護層の耐可塑剤性を評価した。
◎;染料の移行が全く無い。
○;染料の移行がほとんど無い。
△;ある程度染料の移行が確認できる。
×;ほぼ全面に染料が移行している。
(箔切れ性)
保護層を転写した後の印画物表面、および、熱転写シートの転写エッジ部分を目視にて観察し、箔切れが均一になっているか、尾引きがないかを下記基準で評価した。
評価基準
◎:尾引きがなく、問題なし
○:0.5mm未満の尾引き有るが、実用上問題ないレベル
△:0.5mm以上、5mm未満の尾引き有り
×:5mm以上の尾引き有り
上記の実施例1〜3及び比較例1〜5の上記の評価結果を、表1に示す。
Figure 0005789956
上記の評価結果より、実施例1と実施例2を比べると、接着層に用いる接着剤(ポリエステル樹脂)の分子量が低くなると、転写層での耐可塑剤性、耐擦過性が低下してくる。また実施例1〜3で作製した熱転写シートは、全て転写層の外縁部の厚さが、中央部側から、端部に至る部分で、段階的に減少していて、全て箔切れ性が良好であり、耐擦過性も良好である。実施例1と実施例3を比べると、接着層に用いる接着剤がポリエステル樹脂から塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂に変更されると、箔切れ性と耐擦過性は良好で変わらないが、耐可塑剤性が低下している。
比較例1の熱転写シートは、転写層の外縁部の厚さが、中央部側から、端部に至る部分で、段階的に減少していなく、中央部から端部の転写層の厚さは一定であり、接着層に用いる接着剤が低分子量のポリエステル樹脂であり、転写層での耐可塑剤性、耐擦過性が不良となっている。比較例2の熱転写シートは、実施例1の熱転写シートと、転写層の厚さが中央部側で等しいが、外縁部の端部では、中央部側よりも減少せずに、中央部側と同じ厚さであり、耐可塑剤性と耐擦過性の評価は変化しないが、箔切れ性が悪化している。同様に、比較例3、4の熱転写シートは、実施例2、3の熱転写シートと、転写層の厚さが中央部側で等しいが、外縁部の端部では、中央部側よりも減少せずに、中央部側と同じ厚さであり、耐可塑剤性と耐擦過性の評価は変化しないが、箔切れ性が悪化している。また、比較例5の熱転写シートは、実施例1の熱転写シートのように、接着層の厚さが外縁部で、中央部側から、端部に至る部分で、段階的に減少しているものではなく、0.5g/m2の薄い膜厚であり、箔切れ性は良いが、耐可塑剤性と耐擦過性が不良となっている。
1 熱転写シート
2 基材
3 剥離層
4 接着層
5 耐熱滑性層
6 転写層
7 熱溶融性色材層
8 外縁部
9 熱溶融性色材層の塗工された部分
10 接着層の塗工された部分
11 中央部

Claims (3)

  1. 基材上に、剥離層と接着層とからなる、熱転写可能な転写層を設けた熱転写シートにおいて、該転写層の外縁部の厚さが、印刷方向と平行な辺および印刷方向と直交する辺のいずれにおいても、中央部側(x)から、端部(y)に至る部分で、直線的で連続状に減少していることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記の転写層の厚さが直線的で連続状に減少している外縁部は、転写層の端部から5〜10mmの位置に存在することを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
  3. 前記の接着層を構成する樹脂の分子量が数平均で10,000〜40,000であることを特徴とする請求項1または2に記載する熱転写シート。
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