JP5782804B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
複写装置等の画像処理装置では、一般に、原稿を、微小面積を持つ画素の集合体と捉え、各画素の色を、光の三原色であるR(レッド:赤)、G(グリーン:緑)、B(ブルー:青)の各色成分の強度(輝度)を示す数値(階調値)により表現して、原稿の色合いを忠実に再現した画像を印刷等により出力する。また、近年の画像処理装置においては、カラー原稿の色合いを忠実に再現するのみならず、上記色成分の階調値を加工することにより、ユーザのニーズに応じて、カラー原稿を白黒(モノクロ)画像に変換して出力したり、無彩色と有彩色からなる2色画像に変換して出力するなどの多様な機能が求められている。
従来、カラー画像をモノクロ画像に変換する方法としては、カラー画像を構成する各画素について、RGBの各色成分の階調値に所定の重み係数を乗算して、その総和をその画素の輝度を表す階調値として用いて、モノクロ画像を生成する方法が知られている。しかし、上記従来の方法では、原稿上において色相の異なる色であっても輝度が同程度であれば、モノクロ画像上では同じ濃度で表現されてしまい、原稿における色の相違をモノクロ画像上で適切に表現することができないという問題がある。
そこで、上記の問題を解消する方法として、原稿画像における使用色数が多く、かつ、モノクロ画像への変換後における輝度の変化幅が小さい場合に、その原稿画像において使用頻度が最も高い色を強調すべく、その色を持つ画素のモノクロ画像における輝度を高くする方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。また、原稿画像を構成する色の、色相別の出現頻度(画素数)を求め、出現頻度の最も高い色相に含まれる色を特徴色として、その特徴色を持つ画素の、モノクロ画像における輝度を強調する方法も知られている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、原稿画像を構成する各画素の色をL***色相空間のa**平面にプロットし、各プロットの色相角に所定角度を加算してその色相を変換し、この色相変換の前後におけるRGB成分の階調値変化の平均値を、色相変換前に算出した輝度値に加算して、カラー画像を考慮したモノクロ画像を生成する方法も知られている(たとえば、特許文献3参照)。
しかしながら、上述した特許文献1または特許文献2の従来技術では、出力画像上で強調処理される対象は、入力画像上において最も出現頻度の高い色のみであるため、入力画像を構成する様々な色相をモノクロ画像上の濃淡差で区別することは困難である。また、特許文献3の従来技術では、色相変換前後のRGB成分の階調変化の平均値が適切な値となるか否かは、入力画像の色分布に依存しており、入力画像の色分布によっては適切な濃淡差が得られない場合があり得る。
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであって、原稿画像を構成する色の数を減色して減色画像データを生成する場合において、原稿画像に使用されている色の違いをより明確に表現することができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供すすることを主な目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像処理装置は、入力された画像データを構成する各画素の色相が、色空間内に設けた3以上の色相領域のいずれに属するかを特定する色相特定部と、前記画像データを構成する画素の色を、特定された前記色相領域に応じて予め定められた所定の出力色に変換する出力色変換部と、前記色相領域のそれぞれに対応して予め定められた輝度算出係数の中から、前記画素ごとに特定された色相領域に応じた前記輝度算出係数を選択し、選択された前記輝度算出係数に基づいて、前記出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する輝度算出部と、前記色相領域に属する画素の前記輝度の最大値を算出し、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差を算出する輝度差算出部と、前記変換された画像データの各画素に対して、算出された輝度を付与することにより、前記入力された画像データに含まれる色を減色した減色画像データを生成する画像データ生成部と、を備え、前記輝度算出部は、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が所定の下限値未満である場合に、該輝度の最大値の差が大きくなるように、前記色相領域のそれぞれに属する画素の輝度差を調整することを特徴とする。
また、本発明にかかる画像処理方法は、入力された画像データを構成する各画素の色相が、色空間内に設けた3以上の色相領域のいずれに属するかを特定する色相特定ステップと、前記画像データを構成する画素の色を、特定された前記色相領域に応じて予め定められた所定の出力色に変換する出力色変換ステップと、前記色相領域のそれぞれに対応して予め定められた輝度算出係数の中から、前記画素ごとに特定された色相領域に応じた前記輝度算出係数を選択し、選択された前記輝度算出係数に基づいて、前記出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する輝度算出ステップと、前記色相領域に属する画素の前記輝度の最大値を算出し、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差を算出する輝度差算出ステップと、前記変換された画像データの各画素に対して、算出された輝度を付与することにより、前記入力された画像データに含まれる色を減色した減色画像データを生成する画像データ生成ステップと、を有し、前記輝度算出ステップは、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が所定の下限値未満である場合に、該輝度の最大値の差が大きくなるように、前記色相領域のそれぞれに属する画素の輝度差を調整することを特徴とする。
また、本発明にかかるプログラムは、入力された画像データを構成する各画素の色相が、色空間内に設けた3以上の色相領域のいずれに属するかを特定する色相特定処理と、前記画像データを構成する画素の色を、特定された前記色相領域に応じて予め定められた所定の出力色に変換する出力色変換処理と、前記色相領域のそれぞれに対応して予め定められた輝度算出係数の中から、前記画素ごとに特定された色相領域に応じた前記輝度算出係数を選択し、選択された前記輝度算出係数に基づいて、前記出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する輝度算出処理と、前記色相領域に属する画素の前記輝度の最大値を算出し、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差を算出する輝度差算出処理と、前記変換された画像データの各画素に対して、算出された輝度を付与することにより、前記入力された画像データに含まれる色を減色した減色画像データを生成する画像データ生成処理と、を有し、前記輝度算出処理は、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が所定の下限値未満である場合に、該輝度の最大値の差が大きくなるように、前記色相領域のそれぞれに属する画素の輝度差を調整することをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、原稿画像を構成する色の数を減らして減色画像データを生成する場合において、原稿画像に使用されている色の違いをより明確に表現することができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態にかかる画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 図3は、色相空間の色相領域の設定例を示す図である。 図4は、本実施の形態の輝度算出係数テーブルの一例を示す説明図である。 図5は、本実施の形態の画像処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、本実施の形態の画像処理の手順を示すフローチャート(続き)である。 図7は、第1の変形例の画像処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、第2の変形例の画像処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、第3の変形例の画像処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、第4の変形例の輝度算出係数テーブルの一例を示す説明図である。 図11は、第4の変形例の画像処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、第5の変形例の輝度算出係数テーブルの一例を示す説明図である。 図13は、第5の変形例の画像処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、第6の変形例にかかる画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施の形態の画像処理装置は、複写機、複写機能を備えた複合機等であるが、これに限定されるものではなく、通常のコンピュータの構成を用いてもよい。
本実施の形態の画像処理装置1は、ハードウェア構成として、図1に示すように、スキャナ2と、プリンタ6と、表示装置5と、通信インタフェース3と、入出力インタフェース7とCPU(Central Processing Unit)4と、ROM(Read Only Memory)8と、RAM(Random Access Memory)9と、HDD(Hard Disk Drive)10とを主に備えている。
スキャナ2は、原稿を読取って読み取った原稿画像を入力画像データとして出力するエンジンである。
通信インタフェース3は、外部のパーソナルコンピュータ(PC)等(不図示)から通信ネットワーク等を介して画像データを受信するためのインタフェースである。
CPU4は、画像処理装置1の全体制御を行う。本実施の形態では、CPU4は、入力画像データから、入力画像データに含まれる色の数よりも少ない色で構成される減色画像データを生成する。かかるCPU4が画像処理プログラムを実行することにより行われる画像処理の詳細については後述する。
表示装置5は、ユーザに対して各種画面を表示するための表示デバイスである。本実施の形態では、表示装置5は、入力画像データに含まれる色の数よりも少ない色で構成される減色画像データを表示する。また、本実施の形態の表示装置5は、タッチパネル式となっており、ユーザがタッチ操作により設定情報等の各種情報の入力を行うことが可能な入力デバイスとしても機能する。
入出力インタフェース7は、表示装置5に対する各種表示、プリンタ6に対する画像印刷や表示装置5やスキャナ2からの各種入力の際のデータ通信のためのインタフェースである。
プリンタ6は、生成された減色画像データを印刷するエンジンである。ROM8は、CPU4で実行される画像処理プログラムを記憶する不揮発性メモリである。RAM9は、CPU4で実行される画像処理プログラムを展開したり、一時的なデータを保存する揮発性メモリである。
HDD10は、各種データを保存する記憶媒体である。本実施の形態では、HDD10は、輝度算出係数記憶部として機能し、後述する輝度算出係数群を予め保存している。
次に、CPU4が実行する画像処理の詳細について説明する。図2は、本実施の形態の画像処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の画像処理装置1は、図2に示すように、表示装置5と、入出力制御部41と、色相特定部42と、減色画像データ生成部200と、印刷処理部210と、輝度算出係数記憶部(HDD)10とを主に備えている。表示装置5については上述したため説明を省略する。
入出力制御部41は、表示装置5、入出力インタフェース7を介して入力された入力データや、スキャナ2や通信インタフェース3を介した外部のPCから入力された画像データの入力を制御する。また、入出力制御部41は、表示装置5に対する入出力インタフェース7を介した各種画面の表示を制御する。
色相特定部42は、入力画像データを構成する各画素の色相が、色空間内に設けた3以上の色相領域のいずれに属するかを特定する。図3は、色相空間の色相領域の設定例を示す図である。色相領域とは、色空間を所定の範囲で区切った領域である。
図3の例では、色空間としてL***表色系に基づくL***色空間を用いる場合において、L***色空間のa**面上において、色相角をあらかじめ定めた角度a〜f度で区切ることにより、6つの色相領域A〜Fを設けている。この色相角を区切る角度a〜fは、例えば、60度の等間隔でもよいし、それぞれ、40、60、70、60、60、および70度などの、不等間隔でもよい。
なお、これ以降、本実施の形態では、色空間としてL***色空間を用い、図3に示す6つの色相領域A〜Fを例にあげて説明する。ただし、色空間としてL***色空間を用いることに限定されるものではなく、また色相領域として図3に示す例に限定されるものでもない。
色相特定部42は、入力画像データを構成する画素(以下、「入力画素」と称する。)の色が、この6つの色相領域のいずれに属するかを入力画素の色から特定する。すなわち、色相特定部42は、各入力画素の色をa**面上にプロットすることにより、その入力画素の色がいずれの色相領域に含まれるかを特定する。
減色画像データ生成部200は、入力画像データを構成する色を減色した減色画像データを生成する。印刷処理部210は、減色画像データ生成部200により生成された減色画像データのプリンタ6への印刷を制御する。
図2に戻り、減色画像データ生成部200の詳細について説明する。減色画像データ生成部200は、各入力画素について、色相領域の画素の色を予め定められた所定の出力色に変換するとともに、その画素の色変換前の基本色構成に基づいて色変換後の輝度を算出して、減色画像データを生成する。例えば、減色画像データ生成部200は、各入力画素について、例えば、色相領域A〜Cの画素の色を赤色に、色相領域E〜Fの画素の色を青色の出力色に変換すると共に、その画素の色変換前の基本色構成に基づいて色変換後の輝度を算出して、減色画像データを生成する。
減色画像データ生成部200は、図2に示すように、出力色変換部201と、輝度算出部202と、輝度差算出部203と、画像データ生成部204とを備えている。
出力色変換部201は、入力画像データを構成する画素の色を、色相特定部42により特定された色相領域に応じて予め定められた所定の出力色に変換する。
輝度算出部202は、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10に記憶された複数の輝度算出係数群の中から、入力画像データを構成する画素ごとに特定された色相領域に応じた輝度算出係数群を選択し、選択された輝度算出係数群の複数の輝度算出係数に基づいて、出力色に変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する。
図4は、輝度算出係数記憶部10に記憶されている輝度算出係数テーブルの一例を示す説明図である。輝度算出係数テーブルは、画像データを構成する色ごとに予め定められた複数の輝度算出係数の集合である輝度算出係数群を一単位として、色相領域ごとに登録したデータである。輝度算出係数群は、色空間に設けた色相領域の数に等しい組数の輝度算出係数で構成される。図4の例では、本実施の形態における色相領域として図3に示した6つの色相領域A〜Fのそれぞれについて個別に輝度を算出できるように、6つの色相領域A〜Fにそれぞれ適用すべき6組の輝度算出係数群が輝度算出係数テーブルに登録されている。
また、本実施の形態では、輝度算出係数テーブルには、各色相領域に対して複数の輝度算出係数群が登録されており、さらに、6組の輝度算出係数群ごとに識別情報としてのIDが登録されている。
入力画素の色変換後の輝度は、一般に、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の基本色成分の階調値r、g、bに、あらかじめ定めた一組の輝度算出係数α、β、γを乗算して、次の(1)式で算出する。
輝度=α×r+β×g+γ×b ・・・(1)
このため、図4の例では、色相領域Aに適用する輝度算出係数をαa、βa、γa、色相領域Bに適用する輝度算出係数をαb、βb、γb、色相領域Cに適用する輝度算出係数をαc、βc、γc、・・・、等とし、それぞれ、種々の原稿画像の分析等に基づいてあらかじめ定められた数値を輝度算出係数として輝度算出係数テーブルに登録している。
輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10のから輝度算出係数群を順次読み出し、、図3に示す6つの色相領域A〜Fのうち、入力画素が属する色相領域A〜Fのいずれかの色相領域に対応する一組の輝度算出係数群を選択し、選択された一組の輝度算出係数群の3つの輝度算出係数を用いて(1)式により、出力色に変換された画像データに対して付与すべき輝度を算出する。
輝度差算出部203は、輝度算出部202で算出された、色相領域A〜Fのそれぞれについて、その色相領域に属する画素の輝度の最大値を算出し、色相領域間における輝度の最大値の差(以下、「輝度最大値差」と称する。)を算出する。
そして、輝度算出部202は、輝度差算出部203により算出された輝度最大値差が、予め定められた所定の輝度差下限値以上となる輝度算出係数群の3つの輝度算出係数から、(1)式により、出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する。
すなわち、輝度算出部202は、輝度差算出部203で算出された輝度最大値差が所定の輝度差下限値であるか否かを判断する。そして、輝度算出部202は、輝度最大値差が所定の輝度差下限値未満である場合には、色相特定部42で特定された色相領域に対する他のIDの輝度算出係数群を輝度算出係数テーブルから選択し、選択された他のIDの輝度算出係数群の3つの輝度算出係数から、(1)式により、出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する。
一方、輝度最大値差が所定の輝度差下限値以上である場合には、輝度算出部202は、輝度差算出部203による輝度最大値差を算出する前に、算出した輝度を、出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度と決定する。
図2に戻り、画像データ生成部204は、出力色変換部201により所定の出力色に変換された画像データの各画素に対して、輝度算出部202で算出あるいは決定された輝度(輝度の最大値が輝度差下限値以上となる輝度)を付与することにより、入力画像データに含まれる色を減色した減色画像データを生成する。
なお、上述した従来の「一の色相のみを対象に輝度を調整し、他の色相は輝度を調整しないでモノクロ画像を生成する」方法は、色空間に、輝度調整の対象とする色相領域および輝度調整の対象としない色相領域の、2つの色相領域を設けることと等価である。このため、本実施の形態の構成において、入力画像における色の違いを減色画像においてより明確に表現するという効果を得るためには、色空間に設ける色相領域の数は3以上とする必要がある。
次に、以上のように構成された本実施の形態の画像処理装置1による画像処理について説明する。図5、6は、本実施の形態の画像処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザにより画像処理装置1の電源が投入されると、入出力制御部41は、表示装置5に、スキャナ2による画像入力や、通信インタフェース3を介したPCからの画像受信など、入力画像データを取得するための選択肢を表示する(ステップS101)。そして、入出力制御部41は、上記選択肢の表示画面から、ユーザが画像取得方法の選択肢の一つの選択の入力待ち状態となる(ステップS102、S102:No)。
ステップS102において、ユーザが選択肢の一つの選択を受け付けた場合には(ステップS102:Yes)、入出力制御部41は、選択された選択肢に応じて、入出力インタフェース7または通信インタフェース3を介して、入力画像データを取得する(ステップS103)。
次に、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルから、一組の輝度算出係数群を読み出す(ステップS104)。そして、色相特定部42は、入力画像データを構成する最初の画素、例えば、入力画像の最上部最左端の画素に注目して(以下、現在注目している画素を「注目画素」と称する。)、その注目画素の色が図3に示す色相領域A〜Fのいずれの色相領域に属するかを特定する(ステップS105)。
次に、輝度算出部202による入力画素の輝度の算出と、出力色変換部201による入力画素の色の所定の出力色への変換が行われる(ステップS106)。すなわち、輝度算出部202は、ステップS104で読み出した輝度算出係数群と、色相特定部42で特定された色相領域から、その入力画素に適用すべき輝度算出係数群を特定し、その注目画素に与えるべき輝度を(1)式を用いて計算する。また、出力色変換部201は、その注目画素の色を、その色相領域に応じてあらかじめ定められた出力色に変換する(ステップS106)。この出力色、および、出力色と色相領域との関係は、HDD10やROM8等に予め設定されたものである他、表示装置5によりユーザが設定するように構成してもよい。
次に、輝度算出部202は、すべての入力画素について輝度算出を行ったか否かを判断する(ステップS107)。すべての入力画素について輝度算出を完了している場合には(ステップS107:Yes)、次のステップS108の処理に進む。一方、輝度算出を完了していない入力画素がある場合には(ステップS107:No)、ステップS105に戻り、次の入力画素を注目画素として輝度算出を行う。
すべての入力画素の輝度計算が完了すると、輝度差算出部203は、色相領域A〜Fのそれぞれについて、その色相領域に属する各画素の輝度の最大値を特定し、色相領域A〜F間における輝度の最大値の差(輝度最大値差)を算出する(ステップS108)。そして、輝度算出部202は、輝度差算出部203が算出した輝度最大値差が、予め定められた輝度差下限値以上であるか否かを判断する(ステップS109)。
そして、輝度最大値差が輝度差下限値以上である場合には(ステップS109:Yes)、輝度算出部202は、ステップS106にて既に算出した各画素の輝度値を、ステップS106にて特定の出力色に変換後の画像データに対して付与する輝度と決定し、画像データ生成部204は、この輝度値を出力色に変換後の画像データに付与して減色画像データを生成する(ステップS110)。
一方、ステップS109において、輝度最大値差が所定の輝度差下限値未満の場合には(ステップS109:No)、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されている輝度算出係数群のうち、未だ使用していない輝度算出係数群があるか否かを判断する(ステップS111)。そして、未使用の輝度算出係数群がある場合には(ステップS111:Yes)、輝度算出部202は、輝度算出係数テーブルから、次に使用する輝度算出係数群、すなわち他のIDの輝度算出係数群を読み出して(ステップS112)、ステップS105に戻って、この他のIDの輝度算出係数群の輝度算出係数を用いて(1)式により輝度算出を繰り返し実行する。
一方、ステップS111において、未だ使用していない輝度算出係数群が輝度算出テーブルに存在しない場合には(ステップS111:No)、輝度算出部202は、ステップS106で既に算出した各画素の輝度値を、ステップS106にて特定の出力色に変換後の画像データに対して付与する輝度と決定し、画像データ生成部204は、この輝度値を出力色に変換後の画像データに付与して減色画像データを生成する(ステップS110)。
次に、入出力制御部41は、ステップS110で生成された減色画像データを、入出力インタフェース7を介して表示装置5に表示し、その減色画像データをプリンタ6へ出力するか否かをユーザに問い合わせる(ステップS113)。そして、ユーザから、表示装置5に表示された減色画像データをプリンタ6へ出力する旨の指示があった場合には(ステップS114:Yes)、印刷処理部210は、入出力インタフェース7を介して、当該減色画像データをプリンタ6に出力して印刷する(ステップS115)。
一方、ステップS114において、ユーザから、表示装置5に表示された減色画像データをプリンタ6へ出力しない旨の指示があった場合には(ステップS114:No)、入出力制御部41は、表示装置5に表示された減色画像データを破棄し、ステップS101に戻って、ステップS101からの処理を再度実行する。
このように本実施の形態では、画像処理装置1は、入力画素の色を6つの色相領域A〜Fに分類し、それぞれの色相領域に属する画素について、個別の輝度算出係数を用いて輝度を算出して減色画像データを生成しているため、従来のように、入力画像に含まれる一の色相のみを対象に輝度を調整、他の色相は輝度を調整しないでモノクロ画像を生成する方法に比べ、入力画像における色の違いを、減色画像においてより明確に表現することができる。
なお、本実施の形態では、輝度算出部202が輝度最大値差が所定の輝度差下限値以上となる最初の輝度算出係数群を用いて各画素の輝度算出を行っているが、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されているすべての輝度算出係数群を使用して、それぞれ輝度最大値差を算出し、輝度最大値差が所定の輝度差下限値以上となる輝度算出係数群を用いて減色画像データを生成するように輝度算出部202、画像データ生成部204を構成してもよい。
また、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されているすべての輝度算出係数群を使用して、それぞれ輝度最大値差を算出し、輝度最大値差が最大値となる輝度算出係数群を用いて減色画像データを生成するように輝度算出部202、画像データ生成部204を構成してもよい。
なお、本実施の形態では、6つの色相領域を設けたが、これよりも多くの色相領域を設けることもできる。色相領域が多ければ、減色画像において、より細かく入力画像における色の違いを表現することができる。また、隣接する複数の色相領域について適用すべき輝度算出係数を同じ数値とすれば、少ない色相領域で区切ったのと同じ効果を得ることもできる。たとえば、24個の色相領域を設け、隣接する2つの色相領域(以下、「色相対」と称する。)ごとに区切り、各色相対を構成する色相領域に対しては輝度算出係数を同じ値とし、色相対間では個別の値となるようにすれば、12個の色相領域を設けたのと同じ効果となる。
(第1の変形例)
次に、本実施の形態の画像処理装置1の第1の変形例について説明する。第1の変形例では、入出力制御部41が、ステップS114において、表示装置5に表示された減色画像データを出力しない旨の指示を受け付けた場合に、ユーザから、輝度算出係数群の入力を受け付ける。また、輝度算出部202は、ユーザから入力された輝度算出係数群を用いて、特定の出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出し、この輝度を用いて画像データ生成部204により減色画像データを生成する。
また、輝度算出部202は、ユーザから入力された輝度算出係数群を、輝度算出係数テーブルに追加して登録する。
上記第1の変形例における動作は、たとえば、図6のステップS114においてユーザから減色画像データを出力しない旨の指示があった場合(図6のステップS114:No)の処理として、図7に示す処理を追加して実現することができる。以下、第1の変形例の動作手順を図7に示すフローチャートにしたがって説明する。
図6において、ユーザから減色画像データを出力しない旨の指示があった場合には(ステップS114:No)、入出力制御部41は、ユーザに対し、輝度算出係数群を直接入力して減色画像データを再生成するか否かを表示装置5に表示して問い合わせる(ステップS201)。そして、入出力制御部41は、ユーザから、輝度算出係数群を直接入力する旨の指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS202)。
入出力制御部41がユーザから輝度算出係数群を直接入力する旨の指示を受け付けた場合には(ステップS202:Yes)、輝度算出部202は、ユーザが表示装置5を介して入力した輝度算出係数群を取得し(ステップS203)、その輝度算出係数群を輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに追加登録する(ステップS204)。その後、図5のステップS105に戻って減色画像データを再度生成する。
一方、ステップS202において、ユーザから輝度算出係数群を直接入力しない旨の指示を受け付けた場合には(ステップS202:No)、入出力制御部41は、当該減色画像データを破棄し、図5のステップS101に戻って、ステップS101からの処理を再度実行する。
このように本変形例では、ユーザから入力された輝度算出係数群を用いて減色画像データを生成し、入力された輝度算出係数群を輝度算出係数テーブルに登録するので、ユーザは自らの判断で適切な輝度算出係数群を使用して減色画像データを生成することができると共に、ユーザが入力した輝度算出係数群を、その後の動作において再利用して、より詳細な濃淡差の設定を行うことが可能となる。
(第2の変形例)
本実施の形態の第2の変形例は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されている輝度算出係数群の中に、すべての色相領域において輝度最大値差が輝度差下限値以上となる輝度算出係数群が存在しない場合(図6のステップS111:No)の処理が上記実施の形態と異なる。本変形例では、このような場合において、色相空間において隣接する2つの色相領域の色の違いを、減色画像データにおいて明瞭に区別して表現したい場合には、輝度算出部202は、その2つの色相領域については、それぞれの色相領域に属する画素の輝度値に、あらかじめ定めた係数を乗算することにより、輝度最大値差を輝度差下限値以上とするものとすることができる。
具体的には、図6のステップS111においてNoと判断された場合の処理を、図8に示す処理に変更して実現することができる。以下、本変形例の動作手順を、図8に示すフローチャートにしたがって説明する。
図8において、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されている輝度算出係数群をすべて使用して輝度算出を行っても、輝度差下限値以上の輝度最大値差を与える輝度算出係数群が存在しなかった場合(ステップS111:No)、輝度算出部202は、まず、減色画像データにおいて明瞭に区別して表現すべき、隣接する2つの色相領域を特定する(ステップS301)。この特定の手法は、予めHDD10等の記憶媒体に記憶させておいてもよいし、ステップS301の処理の都度、ユーザに表示装置5を介して入力させるように構成してもよい。
次に、輝度算出部202は、この隣接する2つの色相領域間の輝度最大値差が輝度差下限値以上であるか否かを判断する(ステップS302)。そして、当該輝度最大値差が輝度差下限値以上である場合には(ステップS302:Yes)、少なくともその2つの色相領域については、減色画像データ上で明瞭に区別して表現されていると考えられるため、図6のステップS110に移行する。
一方、その隣接する2つの色相領域間の輝度最大値差が輝度差下限値未満である場合には(ステップS302:No)、輝度算出部202は、当該2つの色相領域にそれぞれ属する全画素に、あらかじめ定めた係数hまたはdを乗ずる(ステップS303)。ここで、h>1、d<1とし、輝度を上げたい方の色相領域の画素に係数hを乗し、輝度を下げたい方の色相領域の画素にdを乗ずるものとする。すなわち、輝度算出部202は、次の(2)、(3)式を実行する。
[輝度を上げる色相領域の画素の輝度値]×h ・・・(2)
[輝度を下げる色相領域の画素の輝度値]×d ・・・(3)
輝度差算出部203は、この乗算によって得られた画素について輝度最大値差を算出して、ステップS302に戻る。
その後、ステップS302において再び輝度最大値差が輝度差下限値未満であった場合には(ステップS302:No)、輝度算出部202は、乗算後の画素について、さらに(2)、(3)式により係数hまたはdを乗算して(ステップS303)、乗算後の画素について算出した輝度最大値差が輝度差下限値以上となるまで、上記の動作を繰り返し、実行する。
このように本変形例では、輝度算出係数テーブルに登録されている輝度算出係数群の中に、すべての色相領域において輝度最大値差が輝度差下限値以上となる輝度算出係数群が存在しない場合において、その2つの色相領域については、それぞれの色相領域に属する画素の輝度値に、あらかじめ定めた係数を乗算して輝度最大値差を輝度差下限値以上とするので、減色画像データにおいて、出力色の輝度差により入力画像データ上の色の違いを明瞭に区別して表現できない場合には、色相空間において隣接する特定の2つの色相領域に限り、輝度差を調整して明瞭に区別された減色画像データを生成することができる。
(第3の変形例)
本実施の形態の第3の変形例では、輝度差算出部203は、減色画像データを構成する各出力色に変換されることとなる色相領域の集合(以下、「色相領域集合」と称する。)ごとに、輝度最大値差を算出する。そして、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されている輝度算出係数群の中から、すべての色相領域集合において、輝度最大値差が所定の輝度差下限値以上となるような輝度算出係数群を特定して、出力色変換部201により出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を求め、画像データ生成部204が、特定された輝度算出係数群の輝度算出係数を用いて減色画像データを生成する。
例えば、出力色変換部201により、図3に示す色相領域A〜Cから成る色相領域集合に属する画素が赤の出力色に変換され、色相領域D〜Fから成る色相領域集合に属する画素が黒の出力色に変換される場合には、輝度算出部202は、色相領域A〜Cから成る色相領域集合および色相領域D〜Fから成る色相領域集合のそれぞれについて、輝度最大値差を求め、それらが所定の輝度差下限値以上となるような輝度算出係数群を使用して、画像データ生成部204により減色画像データを生成する。
本変形例における動作は、たとえば、出力色が赤および黒の2色である場合には、図6のステップS108およびステップS109の処理を、図9に示すステップS401〜ステップS403の処理に置き換えて実現することができる。以下、本変形例の動作手順を図9に示すフローチャートにしたがって説明する。
図9において、すべての入力画素の輝度算出が完了すると(ステップS107:Yes)、輝度差算出部203は、色相領域集合毎にそれぞれ輝度最大値差を算出する(ステップS401)。次に、輝度算出部202は、まず、赤の出力色に対応する色相領域集合の輝度最大値差が所定の輝度差下限値以上であるか否かを判断する(ステップS402)。そして、赤の出力色に対応する色相領域集合の輝度最大値差が輝度差下限値以上である場合には(ステップS402:Yes)、輝度算出部202は、次に、黒の出力色に対応する色相領域集合の輝度最大値差が所定の輝度差下限値以上であるか否かを判断する(ステップS403)。
そして、黒の出力色に対応する色相領域集合の輝度最大値差も所定の輝度差下限値以上である場合には(ステップS403:Yes)、図6のステップS110に移行して減色画像データを生成する。一方、赤の出力色に対応する色相領域集合の輝度最大値差が所定の輝度差下限値未満である場合(ステップS402:No)、または、黒の出力色に対応する色相領域集合の輝度最大値差が所定の輝度差下限値未満である場合には(ステップS403:No)、図6のステップS111に移行して、未使用の輝度算出係数群の有無を判定する。
このように本変形例では、色相領域集合ごとに輝度最大値差を算出してすべての色相領域集合において、輝度最大値差が所定の輝度差下限値以上となるような輝度算出係数群を用いて減色画像データを生成するので、それぞれの色相領域集合を構成する色相領域の色の違いを、それぞれの出力色の濃淡差により、より明確に区別して表現することが可能となる。
(第4の変形例)
本実施の形態の第4の変形例では、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに、入力画像データの基となった原稿の種類毎に、各原稿種類に応じた一組の輝度算出係数群を分類して登録しておく。そして、輝度算出部202は、輝度算出係数テーブルから、入力画像データの原稿種別に応じた輝度算出係数群を選択し、選択された輝度算出係数群の輝度算出係数に基づいて、出力色に変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出し、画像データ生成部204がこの輝度を用いて減色画像データを生成する。
ここで、原稿の種類は、色の使用態様が近似した種類であり、例えば、朱肉使用原稿、蛍光ペン使用原稿、地図原稿などが該当する。
図10は、第4の変形例における輝度算出係数テーブルの一例を示す図である。図10に示すように、本変形例の輝度算出係数テーブルの輝度算出係数群には原稿コードの項目が付加されており、この原稿コードに原稿種類を特定するため数値が記憶されている。例えば、原稿コード「1」は朱肉使用原稿用の輝度算出係数群であることを、「2」は蛍光ペン使用原稿用の輝度算出係数群であることを、原稿コード「99」はすべての原稿種類に適用可能な輝度算出係数群であることを、それぞれ示している。
本変形例における動作は、たとえば、図5のステップS104、図6のステップS111、およびステップS112を、図11に示す処理に置き換えて実現することができる。以下、本変形例の動作手順を図11に示すフローチャートにしたがって説明する。
図11において、入出力制御部41は、入力画像データを取得した後(ステップS103)、表示装置5からユーザが入力する原稿種類を取得する(ステップS501)。次に、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルから、ユーザ指定の原稿種類に対応する原稿コード(以下「ユーザ原稿コード」と称する。)を有する輝度算出係数群を読み出し(ステップS502)、処理を図5のステップS105に移行する。その後、図5,6のステップS106からS109を実行する。
ステップS109において、輝度算出部202が輝度最大値差が所定の輝度差下限値未満であると判断した場合には(ステップS109:No)、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されている未使用の輝度算出係数群のうち、ユーザ原稿コードを有するものが存在するか否かを判断する(ステップS503)。ユーザ原稿コードを有する未使用の輝度算出係数群が存在する場合には(ステップS503:Yes)、輝度算出部202は、次に使用するための未使用の輝度算出係数群であってユーザ原稿コードを有するものを、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルから読み出して(ステップS504)、ステップS105に処理を移行する。
一方、ステップS503において、ユーザ原稿コードを有する未使用の輝度算出係数群が輝度算出係数テーブルに存在しない場合には(ステップS503:No)、図6のステップS110に処理を移行する。
このように本実施の形態では、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに、入力画像データの基となった原稿の種類毎に、各原稿種類に応じた一群の輝度算出係数群を分類して登録しておき、輝度算出係数テーブルから、入力画像データの原稿種別に応じた輝度算出係数群に基づいて出力色に変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出して減色画像データを生成するので、原稿種類ごとに、色の使用態様に応じた輝度算出係数群を適切に選択することが可能となる。
(第5の変形例)
本実施の形態の第5の変形例では、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに、出力される減色画像データの出力の用途毎に、各用途に応じた一群の輝度算出係数群を分類して登録しておく。そして、輝度算出部202は、輝度算出係数テーブルから、減色画像データの用途に応じた輝度算出係数群を選択し、選択された輝度算出係数群の輝度算出係数に基づいて、出力色に変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出し、画像データ生成部204がこの輝度を用いて減色画像データを生成する。
ここで、用途は、減色画像データ上で強調すべき色相が近似している用途であり、例えば、写真、ポップ広告、市街地地図、等高線識別地図などが該当する。
図12は、第5の変形例における輝度算出係数テーブルの一例を示す図である。図12に示すように、本変形例の輝度算出係数テーブルの輝度算出係数群には用途コードの項目が付加されており、減色画像データの出力の用途を特定するため数値が記憶されている。例えば、用途コード「1」はポップ広告用途のための輝度算出係数群であることを、「2」は市街地地図用途のための輝度算出係数群であることを、用途コード「99」はすべての出力用途に適用可能な輝度算出係数群であることを、それぞれ示している。
本変形例における動作は、たとえば、図5のステップS104、図6のステップS111、およびステップS112を、図13に示す処理に置き換えて実現することができる。以下、本変形例の動作手順を図13に示すフローチャートにしたがって説明する。
図13において、入出力制御部41は、入力画像データを取得した後(図5のステップS103)、表示装置5からユーザが入力する出力の用途を取得する(ステップS601)。つぎに、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルから、ユーザ指定の出力の用途に対応する用途コード(以下「ユーザ用途コード」と称する。)を有する一組の輝度算出係数群を読み出し(ステップS602)、処理を図5のステップS105に移行する。その後、図5,6のステップS106からS109を実行する。
ステップS109において、輝度算出部202が輝度最大値差が所定の輝度差下限値未満であると判断した場合には(ステップS109:No)、輝度算出部202は、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録されている未使用の輝度算出係数群のうち、ユーザ用途コードを有するものが存在するか否かを判断する(ステップS603)。ユーザ用途コードを有する未使用の輝度算出係数群が存在する場合には(ステップS603:Yes)、つぎに使用するための未使用の輝度算出係数群であってユーザ用途コードを有するものを、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルから読み出して(ステップS604)、ステップS105に処理を移行する。
一方、ステップS603において、ユーザ用途コードを有する未使用の輝度算出係数群が輝度算出係数テーブルに存在しない場合には(ステップS603:No)、ステップS110に処理を移行する。
このように本実施の形態では、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに、減色画像データの出力の用途毎に、各用途に応じた一群の輝度算出係数群を分類して登録しておき、輝度算出係数テーブルから、減色画像データの出力の用途に応じた輝度算出係数群に基づいて出力色に変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出して減色画像データを生成するので、出力用途に応じた適切な輝度算出係数群が適用されることとなり、強調すべき色相を減色画像において適切に強調することが可能となる。
(第6の変形例)
本実施の形態の第6の変形例では、色相領域A〜Fにそれぞれ含まれる色相領域毎の画素の数(色相度数)を算出し、色相度数が最も大きい色相領域の色を、出力色の一つとして設定し、入力画像データの画素をこの出力色に変換するものである。
図14は、第6の変形例の画像処理装置1400の機能的構成を示すブロック図である。本変形例の画像処理装置1400は、図14に示すように、表示装置5と、入出力制御部41と、色相特定部42と、減色画像データ生成部1410と、印刷処理部210と、輝度算出係数記憶部(HDD)10とを主に備えている。表示装置5、色相特定部42、印刷処理部210の機能、構成については、図2で説明した実施の形態と同様である。
減色画像データ生成部1410は、図14に示すように、色相度数算出部1412と、出力色変換部1411と、輝度算出部202と、輝度差算出部203と、画像データ生成部204とを備えている。ここで、輝度算出部202、輝度差算出部203、画像データ生成部204の機能、構成については、図2で説明した実施の形態と同様である。
色相度数算出部1412は、色相領域に含まれる画素の数を、色相領域ごとに算出する。色相度数算出部1412による色相度数の算出は、図5のフローチャートにおいて、入力画素の色変換(図5のステップS106)の準備のための処理として、入力画素の色相判定(図5のステップS105)の前に行うことが望ましい。
出力色変換部1411は、色相度数算出部1412で算出された画素の数が最大となる色相領域に含まれる色を、所定の出力色とし、入力画像データを構成する画素の色を、この出力色に変換する。
色相度数が最大の色相領域の色は、その入力画像データの特徴をなす色(以下、「特徴色」と称する。)であり、減色画像データにおいて強調することが好ましい場合が多い。このように本変形例では、その特徴色を出力色として設定するので、強調すべき特徴色を適正に強調した減色画像データを生成することができる。
(第7の変形例)
本実施の形態の第7の変形例では、減色画像データを構成する出力色の一つが、印刷時に2つの色材を必要とする2次色である場合には、出力色変換部201は、その出力色に変換されることとなる色相領域毎に、それらの色材の混合比率を変えた出力色に変換する。これにより、色相領域毎の色の違いを、出力色の色味の違いとして表現することができる。
例えば、出力色の一つが、黄色の色材とマゼンタの色材との混合により生成される赤色であって、図3に示す色相領域A〜Cが赤色の出力色に変換されることとなっている場合には、出力色変換部201は、色相領域Bは黄色とマゼンタの色材をそれぞれ同じ量だけ混合した赤に、色相領域Aは黄色の色材を多くした黄色味を帯びた赤に、色相領域Cはマゼンタの色材を多くした赤にする。これにより、入力画像データにおける色の違いを、減色画像における赤色の色味の差として区別して表現することができる。
なお、出力色と、その出力色に変換されることとなる色相領域群を構成する色相領域との対応関係は、ユーザが表示装置5から設定するように構成する他、HDD10等の記憶媒体に予め設定しておくように構成することができる。
具体的には、出力色である2次色を生成するための色材の混合比率は、以下のように決定することができる。
たとえば、出力色である2次色が色の異なる色材Xおよび色材Yで生成され、その出力色に変換されることとなる色相領域群が、色相領域0〜nで構成されるものとすれば、色相領域m(0≦m≦n)に属する入力画素に適用すべき出力色は、色材Xの量(g:グラム)=k・m/n、色材Yの量(g)=k・(n−m)/n により決定することができる(ここでkは、混合後の色材全体の量を決定する定数である)。この場合、出力色は、色相領域0(m=0)に対しては色材Yのみで生成され、色相領域n(m=n)に対しては色材Xのみで生成され、色相領域1〜(n−1)に対しては色材Xと色材Yの中間色であってそれぞれ異なる色に生成される。
(第8の変形例)
本実施の形態の第8の変形例では、輝度算出係数記憶部10の輝度算出係数テーブルに登録される輝度算出係数群には、ユーザの色覚特性に応じた値を使用するものとする。これにより、色覚特性の異なる利用者にとって、入力画像データの輝度分布と減色画像データの輝度分布が大きく異なって見えてしまうような設定を避け、入力画像データと減色画像データとの対応関係に違和感を生じないような減色画像データを生成することができる。
以上説明したように、本実施の形態および各変形例では、入力画像データを構成する各画素の色を6つの色相領域に分類し、それぞれの色相領域ごとに異なる輝度算出係数を用いて、各画素の色変換後の輝度を算出しているため、減色画像データ上において、入力画像データにおける色の違いを、出力色の濃淡差としてより明確に区別することができる。
また、本実施の形態では、6つの色相領域にそれぞれ適用すべき輝度算出係数から成る輝度算出係数群を複数記憶しておき、そのパラメータのうち、色相領域間の輝度最大値の差が所定の値以上となるような輝度算出係数群を用いて減色画像データを生成するため、減色画像データ上において、入力画像データにおける色の違いを、色の濃淡差としてさらに明確に区別することができる。
本実施の形態および各変形例の画像処理装置1,1400で実行される画像プログラムは、ROM8にあらかじめ組み込まれて提供するものとしているが、これに限定されるものではない。本実施の形態および各変形例の画像処理装置1,1400で実行される画像プログラムを、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供してもよい。
また、本実施の形態および各変形例の画像処理装置1,1400で実行される画像プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態および各変形例の画像処理装置1,1400で実行される画像プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態および各変形例の画像処理装置1,1400で実行される画像プログラムは、上述した各部(入出力制御部41、色相特定部42と、出力色変換部201,1411、、輝度算出部202、輝度差算出部203、画像データ生成部204、色相度数算出部1412、印刷処理部210)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記録媒体から画像処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM9等の主記憶装置上にロードされ、入出力制御部41、色相特定部42と、出力色変換部201,1411、輝度算出部202、輝度差算出部203、画像データ生成部204、色相度数算出部1412、印刷処理部210の各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1,1400 画像処理装置
2 スキャナ
3 通信インタフェース
4 CPU
5 表示装置
6 プリンタ
7 入出力インタフェース
8 ROM
9 RAM
10 輝度算出係数記憶部(HDD)
41 入出力制御部
42 色相特定部
200,1410 減色画像データ生成部
201,1411 出力色変換部
202 輝度算出部
203 輝度差算出部
204 画像データ生成部
210 印刷処理部
1412 色相度数算出部
特許第4304846号公報 特開2007−215216号公報 特開2009−89382号公報

Claims (14)

  1. 入力された画像データを構成する各画素の色相が、色空間内に設けた3以上の色相領域のいずれに属するかを特定する色相特定部と、
    前記画像データを構成する画素の色を、特定された前記色相領域に応じて予め定められた所定の出力色に変換する出力色変換部と、
    前記色相領域のそれぞれに対応して予め定められた輝度算出係数の中から、前記画素ごとに特定された色相領域に応じた前記輝度算出係数を選択し、選択された前記輝度算出係数に基づいて、前記出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する輝度算出部と、
    前記色相領域に属する画素の前記輝度の最大値を算出し、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差を算出する輝度差算出部と、
    前記変換された画像データの各画素に対して、算出された輝度を付与することにより、前記入力された画像データに含まれる色を減色した減色画像データを生成する画像データ生成部と、を備え、
    前記輝度算出部は、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が所定の下限値未満である場合に、該輝度の最大値の差が大きくなるように、前記色相領域のそれぞれに属する画素の輝度差を調整することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記輝度算出部は、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が前記所定の下限値未満である場合に、前記色相領域のそれぞれに属する画素の輝度に前記予め定められた係数を乗算することにより、前記変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記輝度算出部は、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が前記所定の下限値未満である場合に、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が所定の前記所定の下限値以上になるまで、前記色相領域に属する画素の輝度に予め定められた係数を繰り返し乗算することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 画像を構成する色ごとに予め定められた複数の輝度算出係数からなる輝度算出係数群を、前記色相領域ごとに記憶する輝度算出係数記憶部、をさらに備え、
    前記輝度算出部は、複数の輝度算出係数群の中から、前記画素ごとに特定された前記色相領域に応じた前記輝度算出係数群を選択し、選択された前記輝度算出係数群の前記複数の輝度算出係数に基づいて、前記出力色に変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記輝度算出部は、前記輝度の最大値の差が所定の下限値以上となる前記輝度算出係数群の前記複数の輝度算出係数に基づいて、前記変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出し、前記輝度の最大値の差が所定の下限値以上となる前記輝度算出係数群が前記輝度算出係数記憶部に存在しない場合に、前記色相領域に属する画素の輝度に予め定められた係数を乗算することにより、前記変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 生成された減色画像データを表示する表示部と、
    ユーザから、表示された前記減色画像データの出力の可否の入力を受け付ける入力受付け部と、
    前記表示された前記減色画像データを出力する旨の入力を受け付けた場合に、前記減色画像データを印刷する印刷部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力受付け部は、前記表示された前記減色画像データを出力しない旨の入力を受け付けた場合に、前記ユーザから、前記輝度算出係数群の入力を受け付け、
    前記輝度算出部は、入力された前記輝度算出係数群に基づいて、前記変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記輝度算出係数記憶部は、原稿の種類ごとに、前記色相領域の輝度算出係数群を記憶し、
    前記輝度算出部は、前記輝度算出係数記憶部から、前記入力された画像データの原稿の種別に応じた前記輝度算出係数群を選択し、選択された前記輝度算出係数群の前記複数の輝度算出係数に基づいて、前記変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  9. 前記輝度算出係数記憶部は、前記画像データの用途ごとに、前記色相領域の輝度算出係数群を記憶し、
    前記輝度算出部は、前記輝度算出係数記憶部から、前記減色画像データの用途に応じた前記輝度算出係数群を選択し、選択された前記輝度算出係数群の前記複数の輝度算出係数に基づいて、前記変換後の画像データの各画素に与えるべき輝度を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  10. 前記色相領域に含まれる画素の数を前記色相領域ごとに算出する色相度数算出部をさらに備え、
    前記出力色変換部は、算出された画素の数が最大となる前記色相領域に含まれる色を、前記所定の出力色とし、前記画像データを構成する画素の色を、前記出力色に変換することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記出力色の一つは、印刷時に2つの色材を混合することにより生成される2次色であり、
    前記出力色変換部は、前記画像データを構成する画素の色を、特定された前記色相領域に応じて、前記2つの色材の混合比率を変えて生成される異なる前記2次色に変換することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記輝度算出係数記憶部は、ユーザの色覚特性に応じた値である輝度算出係数を、前記色相領域ごとに記憶することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  13. 入力された画像データを構成する各画素の色相が、色空間内に設けた3以上の色相領域のいずれに属するかを特定する色相特定ステップと、
    前記画像データを構成する画素の色を、特定された前記色相領域に応じて予め定められた所定の出力色に変換する出力色変換ステップと、
    前記色相領域のそれぞれに対応して予め定められた輝度算出係数の中から、前記画素ごとに特定された色相領域に応じた前記輝度算出係数を選択し、選択された前記輝度算出係数に基づいて、前記出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する輝度算出ステップと、
    前記色相領域に属する画素の前記輝度の最大値を算出し、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差を算出する輝度差算出ステップと、
    前記変換された画像データの各画素に対して、算出された輝度を付与することにより、前記入力された画像データに含まれる色を減色した減色画像データを生成する画像データ生成ステップと、を有し、
    前記輝度算出ステップは、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が所定の下限値未満である場合に、該輝度の最大値の差が大きくなるように、前記色相領域のそれぞれに属する画素の輝度差を調整することを特徴とする画像処理方法。
  14. 入力された画像データを構成する各画素の色相が、色空間内に設けた3以上の色相領域のいずれに属するかを特定する色相特定処理と、
    前記画像データを構成する画素の色を、特定された前記色相領域に応じて予め定められた所定の出力色に変換する出力色変換処理と、
    前記色相領域のそれぞれに対応して予め定められた輝度算出係数の中から、前記画素ごとに特定された色相領域に応じた前記輝度算出係数を選択し、選択された前記輝度算出係数に基づいて、前記出力色に変換された画像データの各画素に与えるべき輝度を算出する輝度算出処理と、
    前記色相領域に属する画素の前記輝度の最大値を算出し、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差を算出する輝度差算出処理と、
    前記変換された画像データの各画素に対して、算出された輝度を付与することにより、前記入力された画像データに含まれる色を減色した減色画像データを生成する画像データ生成処理と、を有し、
    前記輝度算出処理は、前記色相領域間の前記輝度の最大値の差が所定の下限値未満である場合に、該輝度の最大値の差が大きくなるように、前記色相領域のそれぞれに属する画素の輝度差を調整することをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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