JP5780225B2 - 車両用乗員属性判別装置 - Google Patents

車両用乗員属性判別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5780225B2
JP5780225B2 JP2012227107A JP2012227107A JP5780225B2 JP 5780225 B2 JP5780225 B2 JP 5780225B2 JP 2012227107 A JP2012227107 A JP 2012227107A JP 2012227107 A JP2012227107 A JP 2012227107A JP 5780225 B2 JP5780225 B2 JP 5780225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
occupant
time
braking
vehicle
determined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012227107A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014080042A (ja
Inventor
雄大 佐原
雄大 佐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012227107A priority Critical patent/JP5780225B2/ja
Priority to DE201310110877 priority patent/DE102013110877A1/de
Publication of JP2014080042A publication Critical patent/JP2014080042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5780225B2 publication Critical patent/JP5780225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0134Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to imminent contact with an obstacle, e.g. using radar systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

本発明は、車両の乗員の属性を判別する車両用乗員属性判別装置に関するものである。
従来、例えば車両用シートベルト装置には、車両の衝突が予知された場合や車両前方から強い衝撃を受けた場合に、シートベルトを瞬時に巻き取るなどして乗員を拘束することで乗員の安全を確保する機構が備えられている。
しかし、乗員が高齢者である場合には、シートベルトの乗員拘束による胸部傷害値が大きく胸部を負傷する虞があるため、高齢者においては大きな拘束力を受けるのを避けなければならなかった。そのため、衝突時等にシートベルトによる乗員拘束を作動させる際には、乗員が高齢者であるか否かを判別した上で、乗員に応じたシートベルト拘束力の制御を行うことが必要とされている。
例えば特許文献1には、シートベルトにエアが供給されることにより展開するバッグ部が設けられた車両用シートベルト装置が開示されている。このシートベルト装置は、通常はシートベルトのバッグ部にエアを供給しシートベルトが膨張することで乗員を拘束する。しかし、シートに着座した乗員が高齢者であることを示す高齢者モード信号が入力手段によって入力された場合には、シートベルトのバッグ部に対するエアの供給圧力を通常時に比べて低下させることで、高齢者がシートベルトから急激な拘束力を受けることを防止する。
特開平2006−027400号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術においては、乗員が入力手段によって高齢者モード信号を入力しない限りは、高齢者であると判定されない。そのため、高齢者の乗員が高齢者モード信号を入力し忘れた場合等には、通常時のエアの供給圧力でシートベルト拘束力が制御されてしまうという問題点がある。
また、高齢者でない乗員が誤って高齢者モードを入力した場合には、乗員が高齢者であると誤判定されることになる。そのため、乗員が高齢者でない場合にもエアの供給圧力が通常時よりも低下してシートベルト拘束力が弱まり、逆に怪我を負いやすくなるという問題点もある。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、自動的に乗員の属性判別を行う車両用乗員属性判別装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、自車両と自車両周辺に存在する物標との相対速度及び相対距離を検出する物標情報検出手段と、物標情報検出手段による検出結果から自車両と物標との衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出手段と、衝突余裕時間算出手段が算出した衝突余裕時間が第1所定時間未満であるか否かを判定する衝突余裕時間判定手段と、自車両に装備され乗員の操作によって制動力を発生させる制動手段と、制動手段の作動状態を判定する制動状態判定手段と、衝突余裕時間判定手段と制動状態判定手段との判定結果に基づいて自車両の乗員の属性を判別する乗員判別手段と、自車両に装備され乗員を拘束するシートベルト装置の乗員拘束力を制御するシートベルト制御手段と、を備えた車両用乗員属性判別装置において、乗員判別手段は、衝突余裕時間判定手段により衝突余裕時間が第1所定時間未満であると判定されてから制動状態判定手段により制動手段が作動したと判定されるまでの時間を制動反応時間とし、制動反応時間が第2所定時間以上であると判定された場合であって、衝突余裕時間判定手段により衝突余裕時間が第1所定時間未満であると判定されてから第4所定時間経過時の制動力が制動状態判定手段により第2所定値未満であると判定された場合に、乗員が高齢者であると判別し、シートベルト制御手段は、衝突余裕時間判定手段により衝突余裕時間が第1所定時間未満であると判定された後に自車両が物標と衝突したと判定された場合、乗員が高齢者であるか否かの属性判別結果に基づいて、シートベルト装置の乗員拘束力を制御することを特徴とする。
この構成によれば、乗員判別手段が、衝突余裕時間判定手段と制動状態判定手段との判定結果に基づいて乗員の属性を判別するため、乗員による人為的な操作を要さずに自動的に乗員の属性判別を行うことができる。そのため、乗員の操作忘れや誤操作がなくなり、より確実に乗員の属性判別が実施できる。
以下、本発明の車両用乗員属性判別装置を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
まず、図1を参照して実施例1における車両用乗員属性判別装置1の構成について説明する。ここで図1は、本実施例における車両用乗員属性判別装置1のブロック図である。
図1に示すように、車両用乗員属性判別装置1は、ミリ波レーダ10(物標情報検出手段)と、走行支援ECU11(衝突余裕時間算出手段)と、ブレーキペダル装置12(制動手段)と、エンジンECU13と、車両安定制御ECU14と、エアバッグECU15と、シートベルト装置16とから構成されている。
ミリ波レーダ10は、自車両周辺に向けて送信した電磁波の反射波に基づいて、自車両周辺に存在する物標との相対速度、位置情報を取得する。ミリ波レーダ10では、一定時間毎(例えば、100ms周期)に、自車両周辺に電磁波を送信し各情報を取得する。ミリ波レーダ10には走行支援ECU11が接続されており、ミリ波レーダ10により得られた取得情報を走行支援ECU11に送信する。
走行支援ECU11は、図示しないブレーキ、スロットル等の加減速装置を制御する電子制御装置であり、本発明における走行支援ECU11は、ミリ波レーダ10により得られた自車両周辺に存在する物標との相対速度と、位置情報により算出される相対距離とに基づいて、自車両が物標に衝突するまでの余裕時間である衝突余裕時間TTC(Time To Collision)を算出する。走行支援ECU11には、CAN(Controller Area Network)を介してエアバッグECU15が接続され、走行支援ECU11が算出した衝突余裕時間TTCをエアバッグECU15に送信する。
ブレーキペダル装置12は、ブレーキペダル(図示省略)の操作を検知するストップランプスイッチ120と、ストロークセンサ121とによって構成される。ブレーキペダル装置12は、車両の運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作に基づいて、後続車に自車両の制動意思を伝えるストップランプ(図示省略)を点灯したり、ブレーキパッド(図示省略)を作動させて車両を制動可能にする装置である。
ストップランプスイッチ120は、ブレーキペダルの上方に設けられており、ブレーキペダルの操作状態に応じて、ストップランプスイッチ信号をオン信号又はオフ信号に切替える装置である。ストップランプスイッチ120は、エンジンECU13に接続されており、ブレーキペダルの操作状態を示すストップランプスイッチ信号をエンジンECU13に送信する。なお、図1中におけるストップランプSW120は、ストップランプスイッチを意味している。
ストロークセンサ121は、ブレーキペダルの近傍に設けられており、自車両の運転者のブレーキペダルの踏み込み操作によるストローク量を検出可能なセンサである。ストロークセンサ121は、車両安定制御ECU14に接続されており、ストロークセンサ121によるブレーキペダルの検出ストローク量情報を車両安定制御ECU14に送信する。
エンジンECU13は、図示しないエンジンの状態に応じた最適な燃料噴射量や噴射時期、点火時期、アイドル回転数などを演算して制御指令を出す電子制御装置であり、ストップランプスイッチ120からストップランプスイッチ信号を取得する。エンジンECU13は、CANを介してエアバッグECU15に接続されており、エンジンECU13が取得したブレーキペダルの操作状態を示すストップランプスイッチ信号をエアバッグECU15に送信する。
車両安定制御ECU14は、カーブを曲がる時に起こりやすい横滑りを抑え、車両を安定させる制御を行う電子制御装置であり、ストロークセンサ121から受信したブレーキペダルの検出ストローク量に基づいて、車両の制動や安定制御に必要なブレーキ圧力を算出する。車両安定制御ECU14は、CANを介してエアバッグECU15に接続されており、車両安定制御ECU14が算出したブレーキペダル装置12が作動した際のブレーキ圧力情報をエアバッグECU15に送信する。
エアバッグECU15は、外部から取得される車両情報に基づいて図示しないエアバッグの展開制御を行う電子制御装置であり、走行支援ECU11と、エンジンECU13と、車両安定制御ECU14とから受信する情報に基づいて、運転者の属性判別を行う。エアバッグECU15は、機能的にはソフトウェア及びマイクロプロセッサ(図示省略)によって構成される衝突余裕時間判定部150(衝突余裕時間判定手段)と、ブレーキ作動判定部151(制動状態判定手段)と、ブレーキ圧力判定部152(制動状態判定手段)と、乗員判別部153(乗員判別手段)と、シートベルト制御部154(シートベルト制御手段)とから構成されている。
衝突余裕時間判定部150は、走行支援ECU11から受信した衝突余裕時間TTCが第1所定時間以下か否かを判定する。この判定結果は、乗員判別部153に送信される。
ブレーキ作動判定部151は、エンジンECU13から受信したストップランプスイッチ信号がオン信号か否かを判定する。この判定結果は、乗員判別部153に送信される。
ブレーキ圧力判定部152は、車両安定制御ECU14から受信したブレーキペダル装置12の作動によるブレーキ圧力値が所定の圧力値以上であるか否かを判定する。この判定結果は、乗員判別部153に送信される。
乗員判別部153は、衝突余裕時間判定部150、ブレーキ作動判定部151、ブレーキ圧力判定部152の判定結果に基づいてタイマカウントを行い、タイマカウント値に基づいて車両の運転者が高齢者であるか否かを判定する。
また、エアバッグECU15は自車両が障害物等と衝突したか否かを判定する機能も持ち、この判定結果はシートベルト制御部154に送信される。
シートベルト制御部154は、衝突判定結果と乗員判別部153の乗員の属性判別結果に基づいて、シートベルト装置16の乗員拘束力を制御する。シートベルト制御部154は、シートベルト装置16に接続されており制御信号を送信する。
シートベルト装置16は、プリテンショナ機構160と、フォースリミッタ機構161とによって構成される。シートベルト制御部154から受信した制御信号に基づいてプリテンショナ機構160と、フォースリミッタ機構161が作動する装置である。
プリテンショナ機構160は衝突時に図示しないベルトを瞬時に引き込む装置であり、フォースリミッタ機構161はベルトから乗員が受ける負荷を吸収、緩和する装置で、各々の作動によって乗員拘束力を変更することが可能となる。
このような構成の車両用乗員属性判別装置1における、本実施例について図2〜図6を用いて説明する。ここで、図2は車両用乗員属性判別装置1による処理を示すフローチャートである。具体的には、図2に示すように本実施例の車両用乗員属性判別装置1による処理は、乗員属性判別処理(S100)、シートベルト作動処理(S200)を順に実施する。また、図3は本実施例における乗員属性判別処理を示すフローチャート、図4は各判定によるタイマカウントタイミングA〜Cを示すグラフ、図5は時間経過によるブレーキ圧力pの変化を属性ごとに示すグラフ、図6は本実施例におけるシートベルト作動処理を示すフローチャートである。
初めに、図3に基づいて乗員属性判別処理について説明する。乗員属性判別処理では車両の運転者の運転操作に基づいて、運転者の属性判別が行われる。
まず、ミリ波レーダ10によって取得した自車両の周辺に存在する物標との相対速度、位置情報が走行支援ECU11に送信される。走行支援ECU11は受信した相対速度、位置情報に基づき自車両と物標との相対距離を算出し(S101)、相対速度及び相対距離に基づいて自車両周辺の物標との衝突余裕時間TTCを算出する(S102)。そして、物標との衝突余裕時間TTCをエアバックECU15の衝突余裕時間判定部150に送信し、次のS103へ進む。
S103では、衝突余裕時間判定部150は物標との衝突余裕時間TTCが所定の衝突余裕時間TTC_th(第1所定時間)未満であるか否かを判定する。S103において、算出した衝突余裕時間TTCが所定の衝突余裕時間TTC_th以上であると判定された場合(S103:No)、最初のS101へ戻る。
一方、S103において、物標との衝突余裕時間TTCが所定の衝突余裕時間TTC_th未満であると判定された場合(S103:Yes)、乗員判別部153は判定結果を受けて、タイマカウントを開始し(S104)、次のS105へ進む。ここで、S103において物標との衝突余裕時間TTCが所定の衝突余裕時間TTC_th未満であると判定されるタイミングは、図4中のタイミングAに該当する。
S105では、エンジンECU13からストップランプスイッチ信号を受信したブレーキ作動判定部151が、ストップランプスイッチ信号がオン信号であるか否かを判定する。ここで、ストップランプスイッチ信号がオン信号であるということは、自車両の運転者がブレーキペダルの踏み込み操作を行い、ブレーキペダル装置12を作動させていることを示す。また、ストップランプスイッチ信号がオフ信号である場合には、自車両の運転者はブレーキペダルの操作をしておらず、ブレーキペダル装置12を作動させていないことを示す。
S105において、ストップランプスイッチ信号がオフ信号であると判定された場合(S105:No)、再度S105の処理を行い、ストップランプスイッチ信号がオン信号か否かの判定を再び行う。一方、S105において、ストップランプスイッチ信号がオン信号であると判定された場合(S105:Yes)、次のS106へ進む。ここで、S105においてストップランプスイッチ信号がオン信号であると判定されるタイミングは、図4中のタイミングBに該当する。
S106では、衝突余裕時間判定部150にて物標との衝突余裕時間TTCが所定の衝突余裕時間TTC_th未満であると判定(タイミングA)されてからストップランプスイッチ信号がオン信号であると判定(タイミングB)されるまで、即ち、物標との衝突可能性が高いと判定されてから自車両の運転者がブレーキペダル装置12を作動させるまでの時間(制動反応時間t1)を算出する。
そしてS107では、乗員判別部153が制動反応時間t1が所定の制動反応時間t1_th(第2所定時間)以上であるか否かを判定する。S107において、制動反応時間t1が所定の制動反応時間t1_th未満であると判定された場合(S107:No)、車両の運転者は若年者であると判別する(S108)。尚、制動反応時間t1が所定の制動反応時間t1_th未満である場合に車両の運転者が若年者であると判別するのは、図5に示すように制動反応時間t1が短い場合は、物標との衝突可能性が高いと判定されてから自車両の運転者がブレーキペダル装置12を作動させるまでの時間が短いとされ、ブレーキペダル装置12を作動させるまでの時間が短いのは運転者が反応の速い属性である、即ち、若年者であると判別できるためである。そして、次のシートベルト作動処理(S200)へ進む。
一方、S107において制動反応時間t1が所定の制動反応時間t1_th以上であると判定された場合(S107:Yes)、乗員判別部153は判定結果を受けて次のS109へ進む。
S109では、車両安定制御ECU14からブレーキ圧力値p1を受信したブレーキ圧力判定部152が、ブレーキ圧力値p1が所定のブレーキ圧力値p1_th(第1所定値)以上であるか否かを判定する。ここにおける所定のブレーキ圧力値p1_thとは、車両を制動させるために十分なブレーキ圧力値相当が予め設定される。
S109において、ブレーキ圧力値p1が所定のブレーキ圧力値p1_th未満であると判定された場合(S109:No)、再度S109の処理を行い、ブレーキ圧力値p1が所定のブレーキ圧力値p1_th以上であるか否かの判定を行う。一方、S109において、ブレーキ圧力値p1が所定のブレーキ圧力値p1_th以上であると判定された場合(S109:Yes)、次のS110へ進む。ここで、S109においてブレーキ圧力値p1が所定のブレーキ圧力値p1_th以上であると判定されるタイミングは、図4中のタイミングCに該当する。
S110では、ストップランプスイッチ信号がオン信号であると判定(タイミングB)されてからブレーキ圧力値p1が所定のブレーキ圧力値p1_th以上であると判定(タイミングC)されるまで、即ち、自車両の運転者がブレーキペダル装置12を作動させてから車両を制動させるために十分なブレーキ圧力値p1が発生されるまでの時間(制動力到達時間t2)を算出する。
そしてS111では、乗員判別部153が制動力到達時間t2が所定の制動力到達時間t2_th(第3所定時間)以上であるか否かを判定する。S111において、制動力到達時間t2が所定の制動力到達時間t2_th未満であると判定された場合(S111:No)、車両の運転者は若年者であると判別する(S108)。尚、制動力到達時間t2が所定の制動力到達時間t2_th未満である場合に車両の運転者が若年者であると判別するのは、図5に示すように制動力到達時間t2が短い場合は、自車両の運転者がブレーキペダル装置12を作動させてから車両を制動させるために十分なブレーキ圧力値p1_thが発生されるまでの時間が短いとされ、十分なブレーキ圧力値p1_thが発生されるまでの時間が短いのは運転者が瞬発力や体力のある属性である、即ち、若年者であると判別できるためである。そして、次のシートベルト作動処理(S200)へ進む。
一方、S111において制動力到達時間t2が所定の制動力到達時間t2_th以上であると判定された場合(S111:Yes)、車両の運転者は高齢者であると判別する(S112)。
S107で制動反応時間t1が所定の制動反応時間t1_th以上である場合、且つS111で制動力到達時間t2が所定の制動力到達時間t2_th以上である場合に車両の運転者が高齢者であると判別する。図5に示すように制動反応時間t1が長い場合は、物標との衝突可能性が高いと判定されてから自車両の運転者がブレーキペダル装置12を作動させるまでの時間が長いとされ、ブレーキペダル装置12を作動させるまでの時間が長いのは運転者が反応の遅い属性であるとされる。更に、制動力到達時間t2が長い場合は、自車両の運転者がブレーキペダル装置12を作動させてから車両を制動させるために十分なブレーキ圧力値p1_thが発生されるまでの時間が長いとされ、十分なブレーキ圧力値p1_thが発生されるまでの時間が長いのは運転者が体力のない属性であるとされる。よって、運転者は反応の遅い属性且つ体力のない属性であることから高齢者であると判別することができる。そして、次のシートベルト作動処理(S200)へ進む。
次に、図6に基づいてシートベルト作動処理について説明する。シートベルト作動処理では車両の衝突状態と運転者の属性の判別結果に基づいて、シートベルトによる乗員保護が行われる。
まず、エアバッグECU15が、自車両が物標と衝突したか否かを判定する(S201)。S201において衝突無しと判定された場合(S201:No)、シートベルト作動処理を終了し、最初の乗員属性判別処理(S100)へ戻る。
一方、S201において衝突有りと判定された場合(S201:Yes)、シートベルト制御部154は判定結果を受けて、最新の運転者属性の判別結果を参照し(S202)、運転者が高齢者であるか否かを判定する(S203)。S203において運転者が若年者であると判別された場合(S203:No)、シートベルト制御部154はシートベルト装置16にプリテンショナ機構160を作動させるための作動制御信号を送信する。制御信号を受信したシートベルト装置16は、プリテンショナ機構160を作動させて(S204)、ベルトを瞬時に引き込むことで、拘束力を強くし若年者を保護する。そして、シートベルト作動処理を終了し、最初の乗員属性判別処理(S100)へ戻る。
また、S203において運転者が高齢者であると判別された場合(S203:Yes)、シートベルト制御部154はシートベルト装置16にプリテンショナ機構160とフォースリミッタ機構161とを作動させるための作動制御信号を送信する。制御信号を受信したシートベルト装置16は、プリテンショナ機構160とフォースリミッタ機構161とを作動させて(S205)、ベルトを瞬時に引き込み、更に引き込みによる負荷を緩和することで、拘束力を適度な強さに制御し、高齢者を保護する。そして、シートベルト作動処理を終了し、最初の乗員属性判別処理(S100)へ戻る。
最後に、効果について説明する。本実施例によれば、車両用乗員属性判別装置1は、自車両の物標との衝突可能性が高まったタイミングと運転者のブレーキペダル装置12の操作タイミングとに基づいて、自動的に運転者の属性判別を行うことができる。また、物標との衝突時に、属性判別結果に応じてシートベルト装置16の乗員拘束力を制御するため、運転者が高齢者であった場合にベルトの締め付けにより怪我を負う可能性を低減することが可能となる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更を施すことが可能である。
(変形例1)
例えば、本実施例では、制動反応時間t1が所定の制動反応時間t1_th以上である場合、且つ制動力到達時間t2が所定の制動力到達時間t2_th以上である場合に、運転者が高齢者であると判別する例を示したが、どちらか一方でも判定条件が成立すれば運転者が高齢者であると判別してもよい。
(変形例2)
また、本実施例では、運転者が高齢者であると判別する条件として、制動反応時間t1が所定の制動反応時間t1_th以上である場合、又は制動力到達時間t2が所定の制動力到達時間t2_th以上である場合の二つの条件を示したが、これに限られるものではない。
例えば、図7に示すように衝突余裕時間判定部150にて物標との衝突余裕時間TTCが所定の衝突余裕時間TTC_th未満であると判定(タイミングA)されてからの経過時間t3が、所定時間t3_th(第4所定時間)を経過したと判定(タイミングD)されたときのブレーキ圧力値p2に基づいて運転者の属性判別を行ってもよい。
具体的には、乗員判別部153が、ブレーキ圧力値p2が所定のブレーキ圧力値p2_th(第2所定値)未満であるか否かを判定し、ブレーキ圧力値p2が所定のブレーキ圧力値p2_th未満であると判定された場合に、車両の運転者は高齢者であると判別する。尚、この場合に運転者が高齢者であると判別するのは、所定時間t3_th内に発生するブレーキ圧力値p2が小さいとブレーキペダルを踏み込む力が弱いとされ、ブレーキペダルを踏み込む力が弱いのは運転者が脚力のない属性である、即ち、高齢者であると判別できるためである。
(変形例3)
また、図8に示すように衝突余裕時間判定部150にて物標との衝突余裕時間TTCが所定の衝突余裕時間TTC_th未満であると判定(タイミングA)されてからの所定時間t4_th(第5所定時間)内のブレーキ圧力変化量Δpの最大値Δp_maxに基づいて運転者の属性判別を行ってもよい。
具体的には、乗員判別部153が、ブレーキ圧力変化量Δpの最大値Δp_maxが所定のブレーキ圧力値p3_th(第3所定値)未満であるか否かを判定し、最大値Δp_maxが所定のブレーキ圧力値p3_th未満であると判定された場合に、車両の運転者は高齢者であると判別する。尚、この場合に運転者が高齢者であると判別するのは、ブレーキ圧力値pの最大値Δp_maxが小さいと瞬間的なブレーキペダルを踏み込む力が弱いとされ、ブレーキペダルを踏み込む力が弱いのは運転者が脚力のない属性である、即ち、高齢者であると判別できるためである。
(変形例4)
更に、過去の乗員属性判別処理に基づいて運転者の属性を判別してもよい。例えば、過去に算出した制動反応時間t1の平均が所定の制動反応時間t1_th以上である場合、且つ過去に算出した制動力到達時間t2の平均が所定の制動力到達時間t2_th以上である場合に運転者が高齢者であると判別してもよい。また、どちらか一方の判定条件が成立すれば運転者が高齢者であるとしてもよい。
(変形例5)
その他に、過去の乗員属性判別結果において判別結果の多い方の属性を、運転者の属性であるとしてもよい。以上の何れの変形例においても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施例では、自車両周辺に存在する物標の方向、相対速度、距離をミリ波レーダ10にて取得する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、カメラやレーザーレーダ、超音波センサを利用しても良い。
実施例1における車両用乗員属性判別装置1のブロック図である。 実施例1における車両用乗員属性判別装置1による処理を示すフローチャートである。 実施例1における乗員属性判別処理を示すフローチャートである。 各判定によるタイマカウントタイミングA〜Cを示すグラフである。 時間経過によるブレーキ圧力pの変化を属性ごとに示すグラフである。 実施例1におけるシートベルト作動処理に関するフローチャートである。 変形例2における属性判別条件を示すグラフである。 変形例3における属性判別条件を示すグラフである。
1 :車両用乗員属性判別装置
10 :ミリ波レーダ
11 :走行支援ECU
12 :ブレーキペダル装置
120:ストップランプスイッチ
121:ストロークセンサ
13 :エンジンECU
14 :車両安定制御ECU
15 :エアバッグECU
150:衝突余裕時間判定部
151:ブレーキ作動判定部
152:ブレーキ圧力判定部
153:乗員判別部
154:シートベルト制御部
16 :シートベルト装置
160:プリテンショナ機構
161:フォースリミッタ機構

Claims (5)

  1. 自車両と前記自車両周辺に存在する物標との相対速度及び相対距離を検出する物標情報検出手段と、
    前記物標情報検出手段による検出結果から前記自車両と前記物標との衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出手段と、
    前記衝突余裕時間算出手段が算出した衝突余裕時間が第1所定時間未満であるか否かを判定する衝突余裕時間判定手段と、
    前記自車両に装備され乗員の操作によって制動力を発生させる制動手段と、
    前記制動手段の作動状態を判定する制動状態判定手段と、
    前記衝突余裕時間判定手段と前記制動状態判定手段との判定結果に基づいて前記自車両の乗員の属性を判別する乗員判別手段と、
    前記自車両に装備され乗員を拘束するシートベルト装置の乗員拘束力を制御するシートベルト制御手段と、
    を備えた車両用乗員属性判別装置において、
    前記乗員判別手段は、前記衝突余裕時間判定手段により前記衝突余裕時間が前記第1所定時間未満であると判定されたとき、前記衝突余裕時間が前記第1所定時間未満であると判定されてから前記制動状態判定手段により前記制動手段が作動したと判定されるまでの時間を制動反応時間とし、前記制動反応時間が第2所定時間以上であると判定された場合であって、前記衝突余裕時間判定手段により前記衝突余裕時間が前記第1所定時間未満であると判定されてから第4所定時間経過時の制動力が前記制動状態判定手段により第2所定値未満であると判定された場合に、前記乗員が高齢者であると判別し、
    前記シートベルト制御手段は、前記衝突余裕時間判定手段により前記衝突余裕時間が前記第1所定時間未満であると判定された後に前記自車両が前記物標と衝突したと判定された場合、前記乗員が高齢者であるか否かの属性判別結果に基づいて、シートベルト装置の乗員拘束力を制御することを特徴とする車両用乗員属性判別装置。
  2. 前記制動状態判定手段により前記制動手段が作動したと判定されてから前記制動手段の作動による制動力が第1所定値に到達するまでの時間を制動力到達時間とし、前記乗員判別手段は前記制動力到達時間に基づいて前記自車両の乗員の属性を判別することを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員属性判別手段。
  3. 前記乗員判別手段は、前記制動力到達時間が第3所定時間以上であると判定された場合に前記乗員が高齢者であると判別することを特徴とする請求項2に記載の車両用乗員属性判別装置。
  4. 前記衝突余裕時間判定手段により前記衝突余裕時間が前記第1所定時間未満であると判定されてから第5所定時間内の制動力の変化量の最大値が前記制動状態判定手段により第3所定値未満であると判定された場合に、前記乗員判別手段は前記乗員が高齢者であると判別することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の車両用乗員属性判別装置。
  5. 前記シートベルト制御手段は、前記乗員判別手段により前記乗員が高齢者であると判別された場合にシートベルト装置の乗員拘束力を、通常時のシートベルト装置の乗員拘束力よりも低下させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の車両用乗員属性判別装置。
JP2012227107A 2012-10-12 2012-10-12 車両用乗員属性判別装置 Expired - Fee Related JP5780225B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227107A JP5780225B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 車両用乗員属性判別装置
DE201310110877 DE102013110877A1 (de) 2012-10-12 2013-10-01 Fahrzeuginsasseneigenschafts-Bestimmungsvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227107A JP5780225B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 車両用乗員属性判別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014080042A JP2014080042A (ja) 2014-05-08
JP5780225B2 true JP5780225B2 (ja) 2015-09-16

Family

ID=50383337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012227107A Expired - Fee Related JP5780225B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 車両用乗員属性判別装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5780225B2 (ja)
DE (1) DE102013110877A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109591756B (zh) * 2017-09-30 2020-10-23 比亚迪股份有限公司 安全带的控制方法、装置、计算机可读存储介质及车辆
KR102649308B1 (ko) * 2021-11-22 2024-03-19 주식회사 디에이치오토아이 거리보정방법을 이용한 영상기반 전방충돌 경고방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3320843B2 (ja) * 1993-07-06 2002-09-03 マツダ株式会社 ブレーキの制御装置
JP3144218B2 (ja) * 1994-06-06 2001-03-12 三菱自動車工業株式会社 車両用制動装置
JP3646492B2 (ja) * 1997-10-24 2005-05-11 日産自動車株式会社 ブレーキアシストシステム
JP4151114B2 (ja) * 1998-07-07 2008-09-17 マツダ株式会社 車両の制動力制御装置
JP2006027400A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Mazda Motor Corp 車両用シートベルト装置
JP2007233744A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Fujitsu Ten Ltd 運転支援装置
JP5292047B2 (ja) * 2008-10-08 2013-09-18 本田技研工業株式会社 車両の周辺監視装置
JP4770946B2 (ja) * 2009-02-27 2011-09-14 トヨタ自動車株式会社 車載表示システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014080042A (ja) 2014-05-08
DE102013110877A1 (de) 2014-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6980097B2 (en) Method and device for activating passenger protection device
US20100222976A1 (en) Driving assistance system having presence monitoring
US10493982B2 (en) Vehicle control device and vehicle control system
US11654901B2 (en) Driving assistance apparatus
JP4244213B2 (ja) 車両用安全装置
US20160325741A1 (en) Safety Device for a Motor Vehicle and Associated Operating Method
JP2013082298A (ja) 車両の衝突時安全装置
JP5550629B2 (ja) 車両用制御装置
JP5780225B2 (ja) 車両用乗員属性判別装置
JP2011110958A (ja) 衝突被害軽減装置
JP2004136787A (ja) 車両用制御装置
KR102322300B1 (ko) 차량의 안전장치 지원 장치
JP2007001516A (ja) 車両の制御装置
JP5649641B2 (ja) 運転支援装置
JP2007168697A (ja) 乗員保護装置及び乗員保護方法
JP2006290292A (ja) 歩行者衝突判定装置
US11590928B2 (en) Control device for seat belt of vehicle
JP2003040078A (ja) エアバッグ作動制御システム
JP4981837B2 (ja) 車両用乗員保護装置
KR101402709B1 (ko) 충돌피해 완화시스템 및 그 제어방법
KR20170123921A (ko) 센터에어백 전개 제어 방법 및 그 장치
JP4404915B2 (ja) 車両用乗員保護装置
KR100551823B1 (ko) 자동차의 충돌감지 시스템 및 방법
JP2003175794A (ja) 乗員保護装置の作動制御装置
KR101513354B1 (ko) 차량용 에어백 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140207

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150629

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees