JP5764073B2 - 飛散防止構造および外部吹付け物の除去方法 - Google Patents

飛散防止構造および外部吹付け物の除去方法 Download PDF

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本発明は、建物解体時、特に石綿除去時の飛散防止構造および外部吹付け物の除去方法に関する。
壁面、頂版(天井)、床スラブ、梁、柱等に設置あるいは吹き付けられた耐火材、断熱材、防音材等に、石綿(アスベスト)等が含まれている場合がある。
石綿等が含まれた既存建物を解体する際には、作業現場内や周辺地域に石綿繊維等を含む粉塵が飛散することがないように配慮する必要がある。
そのため、既存建物の解体時における粉塵の飛散防止を図る技術が多数開発されている。
例えば、特許文献1や特許文献2には、アスベストまたはアスベスト2次製品を含む既存建物のアスベスト除去作業において、建物全体をテントで覆うとともに、テント内を負圧空間にすることで、外部に粉塵が飛散することを防止するアスベスト除去方法が開示されている。
実用新案登録第3116813号公報 特開2007−247367号公報
前記アスベスト除去方法を大規模な既存建物に採用する場合には、テントで覆うのに手間が掛かる。
また、テントの内部で粉塵が飛散してしまい、建物内全体に粉塵が飛散してしまうおそれがある。そのため、建物内に飛散した粉塵の処理作業も別途必要となる。
さらに、除去したアスベストの仮置き場を別途確保する必要があるとともに、その仮置き場においても、飛散防止に十分に配慮する必要がある。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、簡易に構成することができ、なおかつ、吹付け物の除去作業の効率化を図ることを可能とした飛散防止構造および外部吹付け物の除去方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の飛散防止構造は、建物の外壁と、前記外壁の外面に沿って設置された仮設支持材を覆う第一飛散防止材と、前記建物の内部に設置された第二飛散防止材とを備え、前記外壁と、当該外壁に上端、下端および両端が接合された前記第一飛散防止材とにより密封された第一作業空間が前記建物の外面に沿って前記建物の上部から地上部分まで覆うように形成されており、前記第二飛散防止材により覆われた第二作業空間が前記建物の内部に形成されており、前記外壁の一部を貫通する開口部を介して前記第一作業空間と前記第二作業空間とが連通しており、前記第二作業空間に出入口が形成されていることを特徴としている。
かかる飛散防止構造によれば、外壁を利用して第一作業空間を形成しているので、必要な部分のみを養生することが可能となり、既存建物の規模に関わらず、簡易かつ安価に構成することができる。
また、建物内に形成された第二作業空間を、作業に伴い発生した廃棄物の仮置き場として利用すれば、第二作業空間外への粉塵の飛散を防止することができる。
前記第一飛散防止材は、前記仮設支持材を構成する複数段に亘る仮設足場ごとに分離されているとともに、前記各仮設足場を覆っていてもよい
前記課題を解決するための本発明の他の飛散防止構造は、建物と、前記建物の内面を覆う飛散防止材とを備え、前記建物の内面と前記飛散防止材との間に密封された作業空間が前記建物の天井面より下方で、かつ、前記建物の壁面から離して配置された仮設支持材に沿って形成されており、前記作業空間は、前記飛散防止材の一部に形成された出入口のみから出入りが可能であることを特徴としている。
この飛散防止構造も、建物の内面(壁、天井、床スラブ、梁、柱等の表面)を利用して作業空間を形成しているので、必要な部分のみを養生することが可能となり、既存建物の規模に関わらず、簡易かつ安価に構成することができる。
また、建物内に形成された作業空間を、作業に伴い発生した廃棄物の仮置き場として利用すれば、作業空間外への粉塵の飛散を防止することができる。
また、本発明の外部吹付け物の除去方法は、既存建物の外壁に吹き付けられた外部吹付け物の除去方法であって、前記外壁に上端、下端および両端が接合された第一飛散防止材により前記外壁の上部から地上部分までを覆い、第一飛散防止材と外壁とで囲んで密封された第一作業空間を形成する工程と、前記建物の内部に第二飛散防止材を設置して第二作業空間を形成する工程と、前記第一作業空間および前記第二作業空間を負圧状態にする工程と、前記第一作業空間内において、前記外部吹付け物の除去作業を行う工程とを備えることを特徴としている。
かかる外部吹付け物の除去方法によれば、建物の一部を利用して負圧空間を形成するため、既存建物の規模に関わらず、簡易かつ安価に外部吹付け物の除去作業を行うことが可能となる。また、建物内への粉塵等の飛散を防止することも可能である。
本発明の飛散防止構造および外部吹付け物の除去方法によれば、建物の吹付け物除去作業を簡易かつ安価に、さらには効率的な実施することが可能となる。
第一の実施形態に係る飛散防止構造の概要を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 転倒防止部材の施工状況を示す断面図である。 (a)および(b)は 吹付け物除去作業の各作業状況を示す断面図である。 第二の実施形態に係る飛散防止構造の概要を示す断面図である。 図5のA−A断面図である。 他の形態に係る飛散防止構造の概要を示す断面図である。
<第一の実施形態>
第一の実施形態の飛散防止構造について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、建物の外壁に吹き付けられた外部吹付け物を、飛散防止構造1を利用して除去する場合について説明する。
飛散防止構造1は、図1に示すように、建物Bの外壁2と、仮設支持材3と、第一飛散防止材4と、第二飛散防止材5とを備えている。
外壁2は、図2に示すように、外壁パネル21と、外壁パネル21の外側面に吹き付けられた外部吹付け物22と、外部吹付け物22の表面を覆うように設置された外装板23とが積層されている。
なお、外壁2の構成は限定されるものではない。
仮設支持材3は、図1に示すように、外壁2の外側に設置されて、第一飛散防止材4を支持している。
本実施形態では、外壁2に沿って組み立てられた仮設足場により仮設支持材3を構成するが、仮設支持材3を構成する構造材料は限定されるものではない。
仮設支持材3は、転倒することがないように、建物Bの梁に固定された転倒防止部材31(図3参照)を介して外壁2に連結されている。なお、仮設支持材3は、必ずしも梁に固定されている必要はなく、例えば、柱、構造壁等の他の躯体に固定されていてもよい。
第一飛散防止材4は、仮設支持材3の外側(外壁2の反対側)を覆うことで、外壁2の外面を覆っている。
第一飛散防止材4の上端は、建物Bの上部において密封されている。また、第一飛散防止材4の下端は、建物Bの下部において密封されている。また、第一飛散防止材4の両端は、図示は省略するが、建物Bの外壁の端部において密封されている。
このようにすることで、第一飛散防止材4は、外壁2との間に、密封された第一作業空間S1を形成している。
なお、第一飛散防止材4の設置方法は、外壁2との間に密封空間(第一作業空間S1)を形成することが可能であれば、限定されるものではない。例えば、第一飛散防止材4により、建物Bの周囲を一周する場合は、第一飛散防止材4の端部同士を接合してもよい。
本実施形態では、建物Bの屋上と仮設支持材3の上端部に跨ってパネル材を配設することで、屋根を形成しているが、屋根は必要に応じて形成すればよい。
第一作業空間S1は、建物Bの外面に沿って形成されている。本実施形態では、図示しない負圧吸塵機を利用して、第一作業空間S1内を負圧状態としている。
なお、負圧集塵機の配置や設置箇所数は、隔離空間(第一作業空間S1)の容積に対して、時間あたりの必要換気量によって決定する。
第二飛散防止材5は、建物Bの内部(室内)に設置されていて、建物Bの内部を、第二作業空間S2と、非作業空間S3とに分割している。
第二作業空間S2は、第二飛散防止材5により密封された空間であって、作業に伴い発生した粉塵等が、非作業空間S3に排出されることのないように形成されている。
非作業空間S3は、外部吹付け物22と面していない空間であって、第二飛散防止材5の外側の空間である。
本実施形態の第二飛散防止材5は、図1に示すように、筒状または門型状に形成されている。第二飛散防止材5の端部は、外壁2の内面に密着している。第二作業空間S2は、図示しない負圧集塵機を利用して負圧状態となっている。なお、負圧集塵機の配置や設置箇所数は、隔離空間(第二作業空間S2)の容積に対して、時間あたりの必要換気量によって決定する。
第二飛散防止材5(第二作業空間S2)には、第二作業空間S2に出入りするための出入口51が、外壁2の反対側の端部に形成されている。
出入口51は、クリーンブース6に通じている。
本実施形態では、3つのクリーンブース6,6,6が連続して配置されている。
クリーンブース6は、エアーシャワー等を利用して、第二作業空間S2の出入口51から外部(非作業空間S3)に出る作業員についた粉塵等を除去する空間(セキュリティーゾーン)であって、外部吹付け物22の除去作業に伴い発生した粉塵が、作業空間(第一作業空間S1および第二作業空間S2)の外部に排出されることを防止する。
なお、クリーンブース6の構成は限定されるものではない。また、クリーンブース6の数は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。さらに、クリーンブース6は必要に応じて設置すればよく、省略してもよい。
第一作業空間S1と第二作業空間S2は、外壁2の一部を貫通するように形成された開口部7を介して連通している。
第一作業空間S1は、この開口部7のみから出入りが可能に構成されている。つまり、第一作業空間S1で作業を行うためには、クリーンブース6,6,6を通過して出入口51から第二作業空間S2に入り込んだ後、開口部7を通って、第一作業空間S1に移動する必要がある。
次に、本実施形態の飛散防止構造1を利用した外部吹付け物の除去方法について説明する。
外部吹付け物の除去方法は、第一作業空間形成工程と、第二作業空間形成工程と、作業空間負圧化工程と、開口部形成工程と、吹付け物除去工程とを備えている。
第一作業空間形成工程は、外壁2の外面に沿って仮設支持材3を組み立てた後、第一飛散防止材4により外壁2を覆うことで、第一飛散防止材4と外壁2とで囲まれた第一作業空間S1を形成する工程である。
仮設支持材3の組み立てに伴い、図3に示すように、建物の躯体(梁等)に転倒防止部材31を設置する。
転倒防止部材31は、所定の高さ毎に、外壁2を切除して取り付ける。外壁2の切除は、切除箇所の周囲を養生シート8で覆った状態で行うことで、周囲に粉塵が飛散することがないようにする。
本実施形態では、いわゆるグローブバック工法を採用する。つまり、一部がグローブ状に形成された養生シート8により切除箇所の周囲を覆い、養生シート8の外部からグローブ部分81に手を挿入して、養生シート8の内部において工具等を操作しながら作業を行う。切除により露出した外部吹付け物22に対して飛散防止材32を塗りつけて、目張り養生を行う。
なお、外壁2の切除時の養生方法は限定されるものではない。
転倒防止部材31の設置が完了したら、養生シート8を撤去する。このとき、図示しない真空掃除機を利用して、削孔に伴い発生した粉塵や外壁2の破片などを撤去する。
外壁2に亀裂等がある場合には、必要に応じて建物Bの内部から目張り養生を行う。目張り養生は、外壁2の亀裂等を目張り材24により塞ぐ(貼着する)ことにより行う。なお、目張り材24の構成は限定されるものではなく、例えばポリシートを亀裂等に沿って貼着することにより行うこともできる。
仮設支持材3を形成したら、仮設支持材3の外側に第一飛散防止材4を設置して、外壁2を覆う。
なお、本実施形態では、第一飛散防止材4により建物Bの屋上から地上部分まで覆うものとした
第二作業空間形成工程は、建物Bの内部に第二飛散防止材5を設置して第二作業空間S1を形成する工程である。
第二飛散防止材5の一方の端部は、開口部7の形成が予定された箇所の周囲を覆うように外壁2の内面に密着させる。
第二飛散防止材5の他方の端部(出入口51)には、クリーンブース6を接続する。
作業空間負圧化工程は、第一作業空間S1および第二作業空間S2を負圧状態にする工程である。
第一作業空間S1および第二作業空間S2には、所定の位置に図示しない負圧集塵機がそれぞれ設置されており、この負圧集塵機を作動させることにより、第一作業空間S1および第二作業空間S2の内部を負圧状態にする。
開口部形成工程は、外壁2の一部に開口部7を形成する工程である。
開口部7を形成する作業は、第二作業空間S2内(建物Bの内側)から行う。
開口部7の形成に伴い発生した廃棄物は、第二作業空間S2内に保管しておく。
本実施形態では、各階に開口部7を形成することで、各階から作業箇所(第一作業空間S1)への移動が可能となるようにしている。
なお、開口部7の配置は限定されるものではない。また、開口部7の形成は、第一作業空間S1側(建物Bの外側)から行ってもよい。また、開口部7として、既存の窓や出入口などを利用してもよい。
吹付け物除去工程は、外壁2に吹付けられた外部吹付け物22(図2参照)の除去作業を行う工程である。
吹付け物除去工程では、まず、第一作業空間S1内において、図4の(a)に示すように、外壁2の外面に設置された外装材23を撤去する。
次に、図4の(b)に示すように、外部吹付け物22を、ケレン棒等を利用して、上部から剥がす。
剥がした外部吹付け物22は、予め所定の高さ毎に設置されたこぼれ防止材(図示省略)により受けとめる。
こぼれ防止材により受け止めた外部吹付け物22は、第二作業空間S2内において一時的に保管しておく。
外部吹付け物22の除去作業が完了したら、第二作業空間S2内の廃棄物の除去、第一飛散防止材4および第二飛散防止材5の撤去、仮設支持材3の撤去を行う。
以上、本実施形態の飛散防止構造および外部吹付け物の除去方法によれば、外壁2を利用して第一作業空間S1を形成しているため、第一飛散防止材4の使用量を少なくすることができる。
また、建物B全体を覆うのではなく、作業箇所のみを覆うことで、作業空間(第一作業空間S1)の容積を最小限に抑えている。
また、建物Bの内部から、第二作業空間S2を通過して第一作業空間S1に移動することが可能なため、建物Bの内部から最短距離で作業箇所(第一作業空間S1)へアクセスすることができる。そのため、移動の手間を省略することができ、作業性に優れている。
作業に伴い発生した廃棄物は、負圧密封空間である第二作業空間S2に保管するため、外部に別途保管場所を確保する必要がなく、また、保管場所への輸送の手間を省略することができる。そのため、作業性および経済性に優れている。
複数階に開口部7(出入口51)を設けているため、複数個所で並行作業を行うことができ、工期短縮を図ることができる。
第一作業空間S1および第二作業空間S2内を負圧状態にしておくことで、第一飛散防止材4または第二飛散防止材5の一部が破損した場合であっても、外部に粉塵等が漏れ出すことが防止されている。
建物Bの内部にも第二作業空間S2が形成されているため、建物B内部において第二作業空間S2以外に粉塵が飛散することが防止されている。
<第二の実施形態>
第二の実施形態の飛散防止構造について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、建物Bの内部において、天井版9aと壁部材9b,9b(面材)に吹き付けられた吹付け物を、飛散防止構造を利用して除去する場合について説明する。
飛散防止構造1は、図5に示すように、建物Bの天井版9aおよび壁部材9b,9bと、仮設支持材3と、飛散防止材4とを備えている。
面材9(天井版9aおよび壁部材9b,9b)は、本体部91と、本体部91の表面に吹き付けられた吹付け物92と、吹付け物92の表面を覆うように設置された化粧板93とが積層されてなる。
なお、面材9(天井版9aおよび壁部材9b,9b)の構成は限定されるものではない。また、飛散防止構造1は、天井版9aおよび壁部材9bを含む場合のみに限定されるものではなく、例えば、床スラブ、梁、柱等を含んでいてもよい。
仮設支持材3は、図5に示すように、面材9の内面に沿って設置されて、飛散防止材4を支持している。
本実施形態では、壁部材9b,9bの内面に沿って組み立てられた仮設足場および天井版9aの下面に沿って左右の仮設足場に横架された仮設梁材3aおよび足場板3bにより仮設支持材3を構成するが、仮設支持材3の構成は限定されるものではない。
飛散防止材4は、仮設足場、仮設梁材3aおよび足場板3bを覆っている。
飛散防止材4の両端は、床面9cにおいて密封されている。このようにすることで、天井版9aおよび壁部材9b,9bとの間に、密封された作業空間S1が形成される。
作業空間S1は、天井版9aおよび壁部材9b,9bの内面に沿って形成されている。本実施形態では、図示しない負圧吸塵機を利用して、作業空間S1内を負圧状態としている。
飛散防止材4の一部には、図示しない出入口が形成されており、非作業空間S3から作業空間S1への出入が可能となるように構成されている。
出入口は、図示しないクリーンブースに通じている。
クリーンブースの構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
以上、本実施形態の飛散防止構造1によれば、建物の内面を利用して作業空間S1を形成しているため、飛散防止材4の使用量を少なくすることができる。
また、建物B全体を覆うのではなく、作業箇所のみを覆うことで、作業空間S1の容積を最小限に抑えている。
作業に伴い発生した廃棄物は、負圧密封空間である作業空間S1内で保管することが可能なため、外部に別途保管場所を確保する必要がなく、また、保管場所への輸送の手間を省略することができる。そのため、作業性および経済性に優れている。
以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、仮設支持材3に沿って飛散防止材4を設置する場合について説明したが、作業空間S1を密封することが可能であれば、飛散防止材4の設置方法はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、仮設支持材3を構成する各材料を覆うように配設することで、仮設支持材3が粉塵等に接しないように構成してもよい。こうすることで、仮設支持材3を再利用する際に、仮設支持材3に付着した粉塵等の除去作業を省略することができる。なお、仮設支持材3は、その全てが飛散防止材4により覆われている必要はなく、ポリフィルム養生41等が施されていてもよい。
また、仮設支持材は必要に応じて設置すればよく、必ずしも設置する必要はない。
また、施工時には、必要に応じて防音パネル10により外周囲を覆うものとする(図7参照)。
1 飛散防止構造
2 外壁
3 仮設支持材
4 第一飛散防止材(飛散防止材)
5 第二飛散防止材
51 出入口
6 クリーンブース
7 開口部
S1 第一作業空間(作業空間)
S2 第二作業空間

Claims (4)

  1. 建物の外壁と、
    前記外壁の外面に沿って設置された仮設支持材を覆う第一飛散防止材と、
    前記建物の内部に設置された第二飛散防止材と、を備える飛散防止構造であって、
    前記外壁と、当該外壁に上端、下端および両端が接合された前記第一飛散防止材とにより密封された第一作業空間が前記建物の外面に沿って前記建物の上部から地上部分まで覆うように形成されており、
    前記第二飛散防止材により覆われた第二作業空間が前記建物の内部に形成されており、
    前記外壁の一部を貫通する開口部を介して前記第一作業空間と前記第二作業空間とが連通しており、
    前記第二作業空間に出入口が形成されていることを特徴とする、飛散防止構造。
  2. 前記第一飛散防止材は、前記仮設支持材を構成する複数段に亘る仮設足場ごとに分離されているとともに、前記各仮設足場を覆っていることを特徴とする、請求項1に記載の飛散防止構造。
  3. 建物と、
    前記建物の内面を覆う飛散防止材と、を備える飛散防止構造であって、
    前記建物の内面と前記飛散防止材との間に密封された作業空間が前記建物の天井面より下方で、かつ、前記建物の壁面から離して配置された仮設支持材に沿って形成されており、
    前記作業空間は、前記飛散防止材の一部に形成された出入口のみから出入りが可能であることを特徴とする、飛散防止構造。
  4. 既存建物の外壁に吹き付けられた外部吹付け物の除去方法であって、
    前記外壁に上端、下端および両端が接合された第一飛散防止材により前記外壁の上部から地上部分までを覆い、第一飛散防止材と外壁とで囲んで密封された第一作業空間を形成する工程と、
    前記建物の内部に第二飛散防止材を設置して第二作業空間を形成する工程と、
    前記第一作業空間および前記第二作業空間を負圧状態にする工程と、
    前記第一作業空間内において、前記外部吹付け物の除去作業を行う工程と、を備えることを特徴とする、外部吹付け物の除去方法。
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