JP5760893B2 - 吸気系排気導入構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複数気筒を有する内燃機関の排気が導入されるチャンバーと、気筒毎に設けられてチャンバー内の排気を各気筒の吸気経路へ分配する排気分配路とを備えた吸気系排気導入構造に関する。
内燃機関の排気再循環(EGR)装置では、排気をサージタンクや吸気枝管(吸気経路)に供給することで、吸気中に排気を導入している(例えば特許文献1,2参照)。
特許文献1では、吸気マニホールドにEGRチャンバーを併設し、EGRチャンバーの排気分配路から各吸気経路に排気を分配していた。この排気分配路は、排気中の水蒸気が凝縮して生じた水(凝縮水)の排出が促進されるように、排気分配路の底面両側では湾曲壁面との間に角度を有して接続した構成とされている。
特許文献2については、吸気経路間の空間にEGR用排気通路を通過させて排気を分配していた。凝縮水については特に考慮されていない。
非特許文献1では、凝縮水の移動を防止するためのディンプル状凹凸や突条の凹凸をEGRデリバリパイプの床面に形成している。このことにより特定の気筒に凝縮水が集中して失火を偏らせることによるドライバビリティの悪化を防止している。
特開2009−209855号公報(第10〜13頁、図4〜6) 特開2009−133264号公報(第6〜9頁、図1〜3)
発明協会公開技報2011−501517号(第1頁、図2)
非特許文献1のごとく、床面にディンプル状凹凸を形成したとしても、凝縮水をその位置に止める保持力は弱いことから、内燃機関が搭載されている車両における急加減速、急旋回などが生じると、ディンプル状凹凸の間を移動したり乗り越えたりして凝縮水が床面を移動してしまう。このことにより凝縮水が特定の気筒に集中するおそれがある。
床面に突条を形成した場合には、ディンプル状凹凸に比較すれば凝縮水の移動は或る程度抑制できる。しかし突条に沿った方向で凝縮水をその位置に止める保持力は弱い。このため凝縮水が車両加減速により突条に沿って側壁面や天井面などの他の内面へと移動することを阻止する効果は小さい。天井面などの突条を形成していない内面に凝縮水が移動すると、その後の車両旋回などにより内面上を移動して凝縮水が特定気筒に偏るおそれがある。
本発明は、チャンバーの内面での凝縮水の保持力を高めることにより、凝縮水が特定気筒に偏るのを防止することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用・効果について記載する。
請求項1に記載の吸気系排気導入構造では、複数気筒を有する内燃機関の排気が導入されるチャンバーと、気筒毎に設けられてチャンバー内の排気を各気筒の吸気経路へ分配する排気分配路とを備えた吸気系排気導入構造であって、前記チャンバーの内面には、前記排気分配路の開口部の配列方向に対して直交方向に伸びる突条が設けられ、前記突条には、同突条の延伸方向における少なくとも一部に、前記チャンバーの内面とは間隙を有し且つ前記突条の両側面から突出して同突条と同方向に延びる副突条が形成されており、前記突条において前記副突条が形成される部位は、同部位における前記突条の延伸方向に直交する断面形状が、前記突条の先端に同突条の幅よりも直径が大きい円形の副突条が形成される形状であることを特徴とする。
チャンバー内面の突条は、排気分配路の開口部の配列方向に対して直交方向に伸びていることにより或る程度の凝縮水移動阻止効果を発揮するが、これに加えて、突条の側面には、チャンバーの内面とは間隙を有する副突条が形成されている。
このように突条の側面は単なる平滑な面でなく副突条が形成されている。しかもこの副突条はチャンバーの内面とは間隙を有している。この間隙は、内面、突条及び副突条により少なくとも三方が囲まれた窪み状の空間となっている。
この間隙に凝縮水が生じたり、突条に沿って凝縮水が流れ込んだり、あるいは突条を乗り越えて凝縮水が流れ込んだりする。一旦、この間隙に流れ込むと、三方の各面間の表面張力や間隙内での毛細管現象により、凝縮水をこの間隙に付着して保持する比較的強い力が働く。
したがって内燃機関が搭載されている車両などに急加減速や急旋回が生じても、上述したごとく強く保持されている凝縮水はチャンバー内面にて突条を乗り越えることがないのみならず、突条に沿った方向に対しても移動しにくくなる。
このようにチャンバーの内面での凝縮水の保持力を高めることができる。したがって凝縮水が特定気筒に偏るのを防止することができる
また、突条の両側面に副突条を形成することにより、突条の片方の側面のみでなく、突条の両面に副突条の長さに対応して三方が囲まれた窪み状の間隙が存在している。
このことにより、多量の凝縮水を確実に保持することができ、多量の凝縮水が発生してもその凝縮水が特定気筒に偏るのを防止することができる。
そして、突条の両側面に存在する副突条としては、上述のごとくの断面円形に形成することにより実現できる。このような構成は簡易な形状であることから、生産性も高くなる。
請求項に記載の吸気系排気導入構造では、請求項に記載の吸気系排気導入構造において、前記排気分配路の開口部の配列方向に直交し且つ前記突条を含む前記チャンバーの断面形状では、同チャンバーの内面の一部に前記突条が設けられていない部位が存在していることを特徴とする。
請求項に記載の吸気系排気導入構造では、請求項に記載の吸気系排気導入構造において、前記突条の延伸方向の一方の端部にのみ前記副突条が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の吸気系排気導入構造では、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸気系排気導入構造において、内燃機関は車両に搭載された内燃機関であり、前記排気分配路の開口部の配列方向は、車両の左右方向であることを特徴とする。
このような内燃機関に設けられた吸気系排気導入構造においては、車両の急加減速によりチャンバーの側壁面に凝縮水が集中するおそれがある。しかし、前述したごとくの突条により凝縮水は強く保持される。したがって凝縮水の移動は困難となる。このため、車両が急旋回しても凝縮水が特定の気筒に偏るのを防止できる。
このことから、特定の気筒のみに失火が顕著に生じることはなくなり、低周波数振動が内燃機関に生じるのを防止できる。したがって車両の共振を防止でき、車両ドライバーに違和感を生じさせることがない。
実施の形態1の内燃機関における吸気マニホールドの要部構成を示す正面図。 同じく背面図。 同じく左側面図。 同じく斜視図。 図1におけるX−X線断面図。 実施の形態1の第3ピースの内部を示す斜視図。 上記第3ピースの部分拡大斜視図。 (A)〜(C)上記第3ピースの突条形状と凝縮水保持状態の説明図。 実施の形態1の吸気マニホールドと比較例の吸気マニホールドとで凝縮水量が車両ドライバビリティに与える影響を比較したグラフ。 (A)〜(C)実施の形態2の第3ピースの突条形状例を示す断面図。 (A)〜(C)実施の形態2の第3ピースの突条形状例を示す断面図。 (A)〜(C)実施の形態2の第3ピースの突条形状例を示す断面図。 実施の形態3の第3ピースの内部を示す斜視図。
[実施の形態1]
〈実施の形態1の構成〉図1〜4は、上述した吸気系排気導入構造が適用された吸気マニホールド2の要部構成を表す。この吸気マニホールド2を備えた内燃機関は、複数気筒を有し、車両走行用として車両に横置きで搭載されるものである。
吸気マニホールド2はサージタンク4を備え、このサージタンク4を介してスロットルバルブから吸気を導入している。サージタンク4の下流側には吸気枝管集合部6を備えている。これらサージタンク4と吸気枝管集合部6とは樹脂にて成形されている。尚、吸気温センサ等を設置する貫通孔、吸気マニホールド2自身を支持するための各種係合部などを外周面に設けることができる。
内燃機関は4気筒の内燃機関であり、吸気枝管集合部6は、各気筒の吸気経路として4本の吸気枝管6a,6b,6c,6dを備えている。尚、内燃機関は他の気筒数でも良く、この場合には、吸気マニホールド2は気筒数分の吸気枝管を備えることになる。又、V型エンジンなどの複数バンクの内燃機関である場合には、バンク毎に吸気マニホールド2が設けられて、各吸気マニホールド2には同一バンクにおける気筒数分の吸気枝管が設けられることになる。
吸気マニホールド2は、いくつかの樹脂製のピースを振動溶着などにより接合して一体化したものである。ここでは図5の縦断面構成に示すごとく、3つのピース2a,2b,2cを振動溶着して一体化したものである。この3つのピース2a,2b,2cの一体化により、吸気枝管集合部6の下側には、EGRチャンバー8が、吸気枝管6a〜6dの配列方向に沿って形成されている。尚、吸気マニホールド2は、第1ピース2aが車両前方側に配置され、第2ピース2bが車両後方側に配置される。したがってEGRチャンバー8において第3ピース2cは車両前方側に位置する。
このEGRチャンバー8内には、排気再循環実行時に、EGR装置に備えられたEGR弁を介して、吸気枝管集合部6の一方側に形成された排気供給部8aから排気が導入される。この排気は、EGRチャンバー8に開口する排気分配路10,12,14,16を介して各吸気枝管6a〜6dへ分配される。
EGRチャンバー8の内面のうちで、第3ピース2cが形成している側壁面8bには、図6に示すごとく複数の突条20,22,24,26,28,30,32が設けられている。各突条20〜32は、排気分配路10〜16の開口部の配列方向に対して直交方向に伸びる状態で形成され、間隔を設けて平行に配置されている。
これら突条20〜32は3グループに分かれている。第1グループの突条20,22,24は、#1気筒の排気分配路10と#2気筒の排気分配路12との間に相当する位置に形成されている。第2グループの突条26は、#2気筒の排気分配路12と#3気筒の排気分配路14との間に相当する位置に形成されている。第3グループの突条28,30,32は、#3気筒の排気分配路14と#4気筒の排気分配路16との間に相当する位置に形成されている。
これらの突条20〜32は、その下端側にて、EGRチャンバー8の内面のうちの床面8cに形成されている複数の床面突条34にそれぞれ接続されている。
EGRチャンバー8の内面のうちで天井面8dには突条は存在せず平滑な面である。したがってEGRチャンバー8の内面には、側壁面8bの突条20〜32と床面8cの床面突条34とからなる一連の突条が排気分配路10〜16の開口部の配列方向に対して直交方向に伸びるようにして形成されている。
第3ピース2cは設計上、中央部の空間が狭くなっている。このため、第3ピース2cの中央部に配置されている第2グループの突条26は、床面8cに隣接する側のみに形成され、その長さが他のグループに比較して短くされている。このことによりEGRチャンバー8内での排気流の流動性を低下させないようにしている。
第1グループの突条20〜24及び第3グループの突条28〜32については、第3ピース2cの内面の全周に形成されている。この2つのグループの突条20〜24,28〜32のうちで、特に空間が広くされている位置に形成されている第1グループの中央の突条22と第3グループの中央の突条30については、天井面8d側の端部のみに、図7に拡大して示すごとく、その頂部に円柱体36を形成している。この円柱体36の軸方向は、突条22,30の端部において、突条22,30と同方向にされている。
図8の(A)に示すごとく、円柱体36の直径R2は、突条22,30の幅R1よりも大きくされている。したがって円柱体36は、破線で示す円柱体36が形成されていない場合の側面の位置から突出した部分が存在する。この突出部分が、各突条22,30において、両側の側面M1,M2から突出する凸部36a,36bを形成している。
このように凸部36a,36bが形成されていることにより、側壁面8bと凸部36a,36bとの間には、側壁面8b、突条22,30及び凸部36a,36bとで三方が囲まれた窪み状の間隙Sp1,Sp2が2つ生じている。
〈実施の形態1の作用〉上述したごとく、各突条22,30には三方が囲まれた2つの窪み状の間隙Sp1,Sp2が存在する。
図8の(A)に破線で示した凸部36a,36bが存在しない単なる突条では三方が囲まれた間隙Sp1,Sp2は1つも生じない。
EGRチャンバー8の内面に凝縮水が生じて水滴となって付着した場合、車両の急加減速に伴い、凝縮水はEGRチャンバー8の内面を伝って移動しようとする。例えば車両急減速により床面8cや天井面8dに水滴として付着していた凝縮水は側壁面8b、すなわち第3ピース2c側へ一旦流れる。
しかし第3ピース2cの側壁面8bは図6に示したごとく突条20〜32が設けられているので、水滴は突条20〜32の間に流れ込む。この状態で車両が旋回して横加速度が加わっても、或る程度横加速度が小さい場合には、水滴の流れは突条20〜32自体に阻止される。このため、特定気筒、例えば#1気筒の排気分配路10や#4気筒の排気分配路16に凝縮水が集中することはない。
図8の(A)に示したごとく、側壁面8bの幅広領域に配置されている突条22,30については、天井面8dに隣接する位置に、円柱体36により凸部36a,36bが形成されている。このことにより突条22,30の端部には三方が囲まれた窪み状の間隙Sp1,Sp2が2つ形成されている。このため図8の(B)に示すごとく、少量の水滴Wdが流入したり発生したりした場合のみでなく、図8の(C)に示すごとく、多量の水滴Wdが流れ込んでも毛細管現象や表面張力などにより、水滴Wdは間隙Sp1,Sp2内に付着して強く保持される。
このため更に大きい横加速度が作用しても、突条22,30を乗り越えることはなく、#1気筒の排気分配路10や#4気筒の排気分配路16に凝縮水が集中することはない。
更に車両が減速から加速に変わることで、逆に突条22,30に沿って第3ピース2c側から天井面8d側へ水滴Wdが流れ込もうとしても、前述したごとく、突条22,30の窪み状の間隙Sp1,Sp2に存在する凝縮水は強く保持されているので、天井面8dへの移動が阻止される。したがって天井面8dを介して#1気筒の排気分配路10や#4気筒の排気分配路16に凝縮水が集中して流れ込むことも阻止される。
本実施の形態の吸気マニホールド2に対してEGRチャンバー8内に水滴噴霧を実行して、その注水量(cc)とドライバビリティの状態(ここでは車両の低周波数振動レベル)とを測定した結果を、図9のグラフに実線で示す。比較例として、全ての突条が側面に凸部を有しないEGRチャンバーについて同様に水滴噴霧を実行してドライバビリティの状態を測定した結果を破線で示している。
図示するごとくドライバビリティは、噴霧による注水量(cc)の全般にわたって、比較例よりも実施例の方が良好である。
〈実施の形態1の効果〉(1)上述したごとく突条22,30には、その両方の側面M1,M2に凸部36a,36bが形成されている。この凸部36a,36bは、突条22,30と同方向に伸びる副突条として形成されている。
この凸部36a,36bとEGRチャンバー8の内面(側壁面8b)との間には間隙Sp1,Sp2が存在している。この間隙Sp1,Sp2は、EGRチャンバー8の内面(側壁面8b)、突条22,30及び凸部36a,36bにより三方が囲まれた窪み状の空間として存在する。
この間隙Sp1,Sp2には、直接的に凝縮水が生じたり、急加減速時に突条22,30に沿って凝縮水が流れ込んだりする。一旦、この間隙Sp1,Sp2に凝縮水が流れ込むと、三方の各面間の表面張力や間隙Sp1,Sp2内での毛細管現象により、凝縮水はこの間隙Sp1,Sp2内に付着して強く保持される。
したがって内燃機関が搭載されている車両などに急加減速や急旋回が生じても、上述したごとく強く保持されている凝縮水の水滴Wdは、突条22,30の乗り越えは勿論のこと、突条22,30に沿った移動も阻止される。
このようにEGRチャンバー8の内面に多量の凝縮水が生じても、突条22,30にて凝縮水の保持力が高くされていることにより、複数気筒の内燃機関の吸気系においてEGR装置からの凝縮水が特定気筒に偏るのを防止することができる。
(2)副突条である凸部36a,36bは、突条22,30の幅R1よりも大きい直径R2の円柱体36が、その軸方向を突条22,30と同方向にして、突条22,30の頂部に形成された形状である。
このような構成は簡易な形状であり、樹脂などによる成形も容易なことから、生産性も高くなる。
(3)特に第3ピース2cにおいて幅広の位置に設けられた突条22,30は、その天井面8d側の端部位置に凸部36a,36bを形成している。このため、突条が形成されていない天井面8dに対して、第3ピース2cの幅広の部分から多量の凝縮水が流れ出ることがない。したがって天井面8dを介して特定気筒に凝縮水が集中することを防止できる。
突条22,30においても凸部36a,36bは天井面8d側の端部のみであるので、より簡易な構成にて、確実に凝縮水が特定気筒に偏るのを防止することができる。
(4)本実施の形態の吸気マニホールド2が用いられている内燃機関は車両に搭載された内燃機関であり、排気分配路10〜16の開口部の配列方向は、車両の左右方向である。
このような内燃機関に設けられた吸気系排気導入構造においては、車両の急加減速によりEGRチャンバー8の側壁面8bに凝縮水が集中するおそれがある。しかし、前述したごとく、側壁面8bに存在する突条22,30により凝縮水は強く保持され、その移動は阻止される。
このことから、特定の気筒のみに失火が顕著に生じることはなくなり、図9に示したごとく低周波数振動を防止できる。したがって車両の共振を防止でき、車両ドライバーに違和感を生じさせることがない。
[実施の形態2]
〈実施の形態2の構成〉本実施の形態では、突条の側面M1,M2に形成する凸部の形状として、図10〜12に示すごとくの形状を採用している。
図10の(A)の例では、EGRチャンバーの内面102に形成されている突条104は、その頂部に、四角状の角柱体106が軸方向を突条104と同方向にして形成された形状である。突条104の幅Raよりも角柱体106の幅Rbが大きい。このため突条104の両方の側面M1,M2から凸部106a,106bが突出している。このことにより凸部106a,106bとEGRチャンバーの内面102との間に2つの窪み状の間隙Sp1,Sp2が存在する。
図10の(B)の例では、EGRチャンバーの内面112に形成されている突条114は、その頂部に、四角状の角柱体116が軸方向を突条114と同方向にして形成された形状である。突条114の幅Raよりも角柱体116の幅Rbが大きい。ただし図10の(A)の構成とは異なり、角柱体116は突条114の片方の側面M2のみから突出して1つの凸部116aを形成している。他方の側面M1には凸部は存在しない。このことにより凸部116aとEGRチャンバーの内面112との間に1つの窪み状の間隙Sp1が存在する。
図10の(C)の例では、EGRチャンバーの内面122に形成されている突条124は、その頂部に、円柱体126が軸方向を突条124と同方向にして形成された形状である。突条124の幅Raよりも円柱体126の直径Rbが大きい。ただし前記実施の形態1の構成とは異なり、円柱体126は突条124の片方の側面M2のみから突出して1つの凸部126aを形成している。他方の側面M1では凸部は存在しない。このことにより凸部126aとEGRチャンバーの内面122との間に1つの窪み状の間隙Sp1が存在する。
図11の(A)の例では、EGRチャンバーの内面132に形成されている突条134は、その頂部側の両側面M1,M2に、四角柱状の凸部136a,136bを形成している。更に凸部136a,136bとEGRチャンバーの内面132との中間においても、両側面M1,M2に四角柱状の凸部137a,137bを形成している。このことにより凸部136a〜137bと内面132との間には4つの窪み状の間隙Sp1,Sp2,Sp3,Sp4が存在する。
図11の(B)の例では、EGRチャンバーの内面142に形成されている突条144は、その頂部とEGRチャンバーの内面142との中間の両側面M1,M2に、四角柱状の凸部146a,146bを形成している。このことにより凸部146a,146bと内面142との間には2つの窪み状の間隙Sp1,Sp2が存在する。尚、凸部146a,146bと突条144の先端側との間にもコーナーC1,C2が形成されている。
図11の(C)の例では、EGRチャンバーの内面152に形成されている突条154は、頂部に2つの円柱状の凸部156a,156bを形成している。更に頂部とEGRチャンバーの内面152との中間の両側面M1,M2に半円柱状の凸部157a,157bを形成している。このことにより凸部156a〜157bと内面152との間には4つの窪み状の間隙Sp1〜Sp4が存在する。更にこの構成では頂部の凸部156a,156bの間に1つのコーナー部C1が存在する。
図12の(A)の例では、EGRチャンバーの内面162に形成されている突条164は、頂部に板状の凸部166a,166bを形成している。更に凸部166a,166bとEGRチャンバーの内面162との中間の2ヶ所において、両側面M1,M2に凸部167a,167b,168a,168bを形成している。このことにより凸部166a〜168bと内面162との間には6つの窪み状の間隙Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5,Sp6が存在する。
図12の(B)の例では、EGRチャンバーの内面172に形成されている突条174は、頂部に板状の凸部176a,176bを形成している。この凸部176a,176bの先端部176c,176dは、内面172側に折れ曲がっている。このことにより、凸部176a,176bと内面172との間には2つの窪み状の間隙Sp1,Sp2が存在する。しかも折れ曲がった先端部176c,176dにより間隙Sp1,Sp2の一部の領域D1,D2は側面M1,M2と先端部176c,176dとの間で挟まれた空間を構成している。
図12の(C)の例では、EGRチャンバーの内面182に形成されている突条184は、そのほとんどを円柱体186が占めている。このことにより、両側面M1,M2において全体を覆った形で凸部186a,186bが形成されている。このことにより凸部186a,186bと内面182との間には、突条184の両側において2つの窪み状の間隙Sp1,Sp2が存在する。
〈実施の形態2の作用〉図10〜図12の突条104,114,124,134,144,154,164,174,184は、前述したごとく三方が囲まれた窪み状の間隙Sp1〜Sp6が存在する。したがって前記実施の形態1にて述べたごとく多量の凝縮水の水滴が毛細管現象や表面張力などにより間隙Sp1〜Sp6に付着して強く保持される。
図11の(A),(C)及び図12の(A)に示した突条134,154,164では間隙Sp1〜Sp6の数が多いので、より多量の凝縮水の水滴を強く保持できる。
図12の(B)のごとく凸部176a,176bの先端部176c,176dが内面172側に曲げられていることで形成された領域D1,D2では特に凝縮水の保持力を強くできる。
尚、図11の(B),(C)には凸部146a,146bや凸部156a,156bにより、窪み状の間隙と別に、コーナーC1,C2が生じている。このようなコーナーC1,C2についても表面張力や毛細管現象により凝縮水の保持性を高める作用がある。
〈実施の形態2の効果〉(1)前記実施の形態1の効果を生じる。特に間隙Sp1〜Sp6の数が多くされた突条134,154,164や、凸部176a,176bの先端が曲げられている突条174については、より効果が高い。
[実施の形態3]
〈実施の形態3の構成〉本実施の形態の第3ピース302は図13に示すごとく、全ての突条320,322,324,326,328,330,332は、EGRチャンバーの天井面に隣接する端部位置に、前記実施の形態1における一部の突条と同じく、円柱体336を形成している。更に、全ての突条320〜332は、EGRチャンバーの床面に隣接する端部位置についても円柱体338を形成している。
〈実施の形態3の作用〉全ての突条320〜332が両端で円柱体336,338を形成していることから、多数の凸部の存在により多数の窪み状の間隙が形成される。したがって第3ピース302全体として、より多量の凝縮水の水滴を強く保持できる。
〈実施の形態3の効果〉(1)前記実施の形態1の効果を、より強く生じる。
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態3では、突条に円柱体を形成することにより、前記実施の形態1と同様な凸部を形成していた。この円柱体の代わりに、前記実施の形態3において全ての突条320〜332の両端位置に、前記実施の形態2に示した凸部を採用しても良い。
・前記各実施の形態では、凸部は突条の端部のみに形成していたが、中央部に形成しても良い。
2…吸気マニホールド、2a…第1ピース、2b…第2ピース、2c…第3ピース、4…サージタンク、6…吸気枝管集合部、6a,6b,6c,6d…吸気枝管、8…EGRチャンバー、8a…排気供給部、8b…側壁面、8c…床面、8d…天井面、10,12,14,16…排気分配路、20,22,24,26,28,30,32…突条、34…床面突条、36…円柱体、36a,36b…凸部、102…EGRチャンバーの内面、104…突条、106…角柱体、106a,106b…凸部、112…EGRチャンバーの内面、114…突条、116…角柱体、116a…凸部、122…EGRチャンバーの内面、124…突条、126…円柱体、126a…凸部、132…EGRチャンバーの内面、134…突条、136a,136b,137a,137b…凸部、142…EGRチャンバーの内面、144…突条、146a,146b…凸部、152…EGRチャンバーの内面、154…突条、156a,156b,157a,157b…凸部、162…EGRチャンバーの内面、164…突条、166a,166b,167a,167b,168a,168b…凸部、172…EGRチャンバーの内面、174…突条、176a,176b…凸部、176c,176d…先端部、182…EGRチャンバーの内面、184…突条、186…円柱体、186a,186b…凸部、302…第3ピース、320,322,324,326,328,330,332…突条、336,338…円柱体、C1,C2…コーナー、D1,D2…一部の領域、M1,M2…側面、Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5,Sp6…窪み状の間隙、Wd…凝縮水の水滴。

Claims (4)

  1. 複数気筒を有する内燃機関の排気が導入されるチャンバーと、気筒毎に設けられてチャンバー内の排気を各気筒の吸気経路へ分配する排気分配路とを備えた吸気系排気導入構造であって、
    前記チャンバーの内面には、前記排気分配路の開口部の配列方向に対して直交方向に伸びる突条が設けられ、
    前記突条には、同突条の延伸方向における少なくとも一部に、前記チャンバーの内面とは間隙を有し且つ前記突条の両側面から突出して同突条と同方向に延びる副突条が形成されており、
    前記突条において前記副突条が形成される部位は、同部位における前記突条の延伸方向に直交する断面形状が、前記突条の先端に同突条の幅よりも直径が大きい円形の副突条が形成される形状であることを特徴とする吸気系排気導入構造。
  2. 請求項1に記載の吸気系排気導入構造において、前記排気分配路の開口部の配列方向に直交し且つ前記突条を含む前記チャンバーの断面形状では、同チャンバーの内面の一部に前記突条が設けられていない部位が存在していることを特徴とする吸気系排気導入構造。
  3. 請求項に記載の吸気系排気導入構造において、前記突条の延伸方向の一方の端部にのみ前記副突条が形成されていることを特徴とする吸気系排気導入構造。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の吸気系排気導入構造において、内燃機関は車両に搭載された内燃機関であり、前記排気分配路の開口部の配列方向は、車両の左右方向であることを特徴とする吸気系排気導入構造。
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