JP5759512B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、m(mは3以上の整数)個の気筒を有し、m個の気筒の全てを運転する全気筒運転モードと、m個の気筒の一部の運転を休止する部分気筒運転モードとに運転モードを切換可能な2ストロークサイクル式の内燃機関の制御装置に関する。
従来、内燃機関の制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この内燃機関は、3気筒型の2ストロークサイクルエンジンであり、動力源として小型滑走艇に搭載されている関係上、小型滑走艇が滑走中にジャンプし、インペラの回転抵抗が低下したときに、過回転状態になるおそれがある。それを回避するために、この制御装置では、同文献の図4に示す制御処理によって、内燃機関の運転モードが、3気筒全てを運転する全気筒運転モードから、1つ以上の気筒の運転を休止する部分気筒運転モードに切り換えられる。なお、以下の説明では、部分気筒運転モード中、運転を継続する気筒を「稼動気筒」といい、運転を休止する気筒を「休止気筒」という。
具体的には、エンジン回転数Rが所定値R1を超えた状態で、その継続時間Sが所定値S1を超えたときには、1気筒への燃料噴射及び混合気の点火が休止され、内燃機関の運転モードが、全気筒運転モードから1気筒休止の部分気筒運転モードに切り換えられる(ステップ3)。そして、1気筒休止の部分気筒運転モード中において、エンジン回転数Rが所定値R2未満になったときには、ステップ5で、休止気筒への燃料噴射及び混合気の点火が再開され、全気筒運転モードに復帰する。一方、R≧R2の状態の継続時間Sが所定値S2を超えたときには、1気筒休止の部分気筒運転モードから、さらに1気筒の運転を休止する2気筒休止の部分気筒運転モードに切り換えられる(ステップ8)。
特許文献1の制御装置によれば、部分気筒運転モード中、休止気筒への燃料噴射が休止されるので、全気筒運転モードのみを実行する場合と比べて、省燃費運転を実現することが可能である。しかし、部分気筒運転モード中、休止気筒が回転抵抗になってしまうので、その分、燃料消費量が増大することで、商品性が低下してしまう。これに加えて、部分気筒運転モードを実行した場合、一部の気筒の運転を停止することにより、燃焼エネルギの発生タイミングが不等間隔になってしまうことで、内燃機関の運転中に発生する振動が大きくなってしまい、結果的に、商品性がさらに低下してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、運転モードが全気筒運転モードと部分気筒運転モードとに切り換えられる場合において、部分気筒運転モード中の燃料消費量を低減することができ、振動の発生を抑制することができ、商品性を向上させることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、稼動気筒(第1及び第3気筒4a,4c)及び休止気筒(第2気筒4b)で構成されたm(mは3以上の整数)個の気筒(第1〜第3気筒4a〜4c)と、m個の気筒の各々に設けられた排気ポート11a及び副排気ポート13aと、排気ポート11aを開閉する排気弁10と、副排気ポート13aを開閉する副排気弁12と、互いに隣り合う稼動気筒と休止気筒との間に延び、隣り合う2つの気筒の副排気ポート13a,13aを介して2つの気筒を連通させる連通路(副排気通路13)と、を有し、m個の気筒を全て運転する全気筒運転モード(パワーモード)と、稼動気筒を運転するとともに休止気筒の運転を休止する部分気筒運転モード(エコモード)とに、運転モードを切り換えて運転可能な2ストロークサイクル式の内燃機関3の制御装置1であって、排気弁10を開閉駆動するとともに、開閉状態を変更する排気弁駆動装置(第1〜第3リフト切換機構14〜16)と、副排気弁12を開閉駆動するとともに、開閉状態を変更する副排気弁駆動装置(第1〜第3リフト切換機構14〜16)と、全気筒運転モード中、排気弁10が排気行程で開弁し、副排気弁12が全行程で閉弁状態に保持されるように、排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置を制御するとともに、部分気筒運転モード中、稼動気筒(第1及び第3気筒4a,4c)の排気弁10が全行程で閉弁状態に保持され、休止気筒(第2気筒4b)の排気弁10が排気行程で開弁するとともに、稼動気筒が排気行程にあるときに全気筒(第1〜第3気筒4a〜4c)の副排気弁12が開弁するように、排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置を制御する制御手段(ECU2)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、内燃機関の全気筒運転モード中、排気弁が排気行程で開弁し、副排気弁が全行程で閉弁状態に保持されるように、排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置が制御されるとともに、部分気筒運転モード中、稼動気筒の排気弁が全行程で閉弁状態に保持され、休止気筒の排気弁が排気行程で開弁するとともに、稼動気筒が排気行程にあるときに全気筒の副排気弁が開弁するように、排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置が制御される。この内燃機関の場合、2ストロークサイクル式のものであるので、内燃機関の運転中、互いに隣り合う稼動気筒及び休止気筒においては、稼動気筒のピストンが下死点にあるときに、休止気筒のピストンが上死点にあることになる。そのため、部分気筒運転モード中、稼動気筒では、排気行程中、そのピストンが下死点付近から上死点側に移動する状況下で、排気弁が閉弁した状態で副排気弁が開弁することになるとともに、休止気筒では、膨張行程中、そのピストンが上死点付近から下死点側に移動する状況下で、排気弁が閉弁した状態で副排気弁が開弁することになる(後述する図9参照)。
その結果、稼動気筒の膨張行程中に稼動気筒内で膨張した燃焼ガスは、稼動気筒が排気行程に移行すると、連通路を介して休止気筒内に流れ込み、膨張し続けることになるので、そのように燃焼ガスの膨張が継続する分、内燃機関は外部に対してさらに仕事をすることになる。それにより、部分気筒運転モード中、燃焼ガスを稼動気筒のみで膨張させる場合と比べて、より高膨張比の運転を実現することができ、内燃機関の仕事率及び熱効率を向上させることができる。その結果、燃料消費量を低減することができ、商品性を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の制御装置1において、内燃機関3は、排気ポート11a及び掃気ポート9aがそれぞれ、各気筒の上側及び下側に配置されたユニフロータイプのものであり、休止気筒(第2気筒4b)の掃気ポート9aに連通する吸気通路8(分岐通路部8b)と、吸気通路を開閉する吸気通路弁(シャッタ弁18a)とをさらに有しており、吸気通路弁を開閉駆動するとともに、開閉状態を変更する吸気通路弁駆動装置(シャッタ弁機構18)をさらに備え、制御手段は、部分気筒運転モード中、休止気筒が少なくとも吸気行程にあるときに吸気通路弁が閉弁状態に保持されるように、吸気通路弁駆動装置を制御する(ステップ7)ことを特徴とする。
この内燃機関の場合、排気ポート及び掃気ポートがそれぞれ、各気筒の上側及び下側に配置されたユニフロータイプのものであるので、部分気筒運転モード中、休止気筒が吸気行程にあるときに吸気通路弁が開弁していると、新気が吸気通路を介して休止気筒内に流れ込むことになる。その結果、休止気筒では、ピストンが下死点付近から上死点側に移動する際、新気を排出するために仕事をすることになり、その分、内燃機関の熱効率が低下するおそれがあるとともに、排気が酸素過剰状態になることで、排気通路の触媒の排気浄化能力が低下するおそれがある。これに対して、この内燃機関の制御装置によれば、部分気筒運転モード中、休止気筒が少なくとも吸気行程にあるときに吸気通路弁が閉弁状態に保持されるように、吸気通路弁駆動装置が制御されるので、休止気筒が吸気行程にあるときに、新気が流れ込むことがなくなることで、ピストンが下死点付近から上死点側に移動する際、新気を排出するための仕事をする必要がなくなる分、内燃機関の熱効率を高めることができるとともに、排気が酸素過剰状態になるのを回避でき、排気通路の触媒の排気浄化能力を良好な状態に維持することができる。その結果、ユニフロータイプの内燃機関を制御する場合において、請求項1に係る発明の作用効果を適切に得ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関3の制御装置1において、mは3の倍数であり、m個の気筒のうちの2つの稼動気筒(第1及び第3気筒4a,4c)は、休止気筒(第2気筒4b)を挟むように配置され、休止気筒よりもボアが小さく設定されていることを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、休止気筒を挟むように配置された2つの稼動気筒は、休止気筒よりもボアが小さく設定されているので、3の倍数個の気筒を有する内燃機関の場合には、休止気筒のボアが稼動気筒と同一に構成されているときと比べて、2つの稼動気筒におけるピストンの慣性質量を休止気筒のピストンに近づけることができ、それにより、運転時の振動及び騒音を抑制することができる。同じ理由により、2つの稼動気筒からの燃焼ガスを休止気筒内で適切に膨張させることができ、前述した高膨張比運転を実現することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関3の制御装置1において、mは3の倍数であり、m個の気筒のうちの2つの稼動気筒は、休止気筒を挟むように配置され、休止気筒よりもストロークが小さく設定されていることを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、休止気筒を挟むように配置された2つの稼動気筒は、休止気筒よりもストロークが小さく設定されているので、3の倍数個の気筒を有する内燃機関の場合には、休止気筒のストロークが稼動気筒と同一に構成されているときと比べて、2つの稼動気筒におけるピストンの慣性質量を休止気筒のピストンに近づけることができ、それにより、運転時の振動及び騒音を抑制することができる。同じ理由により、2つの稼動気筒からの燃焼ガスを休止気筒内で適切に膨張させることができ、前述した高膨張比運転を実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置について説明する。図3に示すように、第1実施形態の制御装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述するように、図1,2に示す内燃機関(以下「エンジン」という)3の運転状態などを制御する。
このエンジン3は、2ストロークサイクル式の直列3気筒ガソリンエンジンであり、図示しない車両に搭載されている。エンジン3は、第1〜第3気筒4a〜4c及び第1〜第3ピストン5a〜5cを備えており、図8,9に示すように、図示しないクランクシャフトの構成により、エンジン運転中、第1及び第3気筒4a,4cは、互いに同一の位相で運転されるとともに、第2気筒4bに対して、180°分、位相がずれた状態で運転される。また、図1,2に示すように、第1及び第3気筒4a,4cのボアは、互いに同一に設定されているとともに、第2気筒4bのボアは、第1及び第3気筒4a,4cよりも大きく設定されている。この理由については後述する。
このエンジン3の場合、後述する制御処理によって、その運転モードがパワーモードとエコモードとに切り換えられるように構成されており、このパワーモードは、エンジン出力を優先するために、全気筒4a〜4cが運転される全気筒運転モードに設定されている。また、エコモードは、省燃費を優先するために、稼動気筒としての第1及び第3気筒4a,4cが運転されるとともに、休止気筒としての第2気筒4bの運転が休止される部分気筒運転モードに設定されている。
このエンジン3のシリンダヘッドには、燃焼室に臨むように、燃料噴射弁6及び点火プラグ7(いずれも図3に1つのみ図示)が取り付けられており、エンジン運転中、燃料は燃料噴射弁6によって燃焼室内に直接噴射される。すなわち、エンジン3は、筒内噴射式エンジンとして構成されている。この燃料噴射弁6は、ECU2に電気的に接続されており、ECU2によって、後述するように、その燃料噴射量及び噴射時期が制御される。
また、点火プラグ7もECU2に電気的に接続されており、ECU2から点火時期に応じたタイミングで高電圧が加えられることによって放電し、それにより、燃焼室内の混合気を燃焼させる。
このエンジン3の吸気通路8は、1つの主通路部8dと、これから分岐して第1〜第3気筒4a〜4cにそれぞれ接続された3つの分岐通路部8a〜8cとを備えている。
また、第1気筒4aの下側には、掃気室9が設けられており、分岐通路部8aは、この掃気室9に接続されている。この掃気室9は、断面矩形で第1気筒4aを取り囲むように環状に配置されており、この掃気室9に対応する第1気筒4aの壁には、8つの掃気ポート9aが形成されている。これらの掃気ポート9aは、互いに同じサイズを有し、第1気筒4aの周方向に等間隔で配置されている。
この第1気筒4aでは、図8(b)及び図9(b)に示すように、第1ピストン5aの上端が掃気ポート9aの上縁よりも下側にあるときには、これらの掃気ポート9aを介して、掃気室9内と第1気筒4a内が互いに連通する。それにより、エンジン3の運転中、吸気通路8からの空気(すなわち新気)が、これらの掃気ポート9aを介して、第1気筒4a内に導入される。
また、第1気筒4aのシリンダヘッドには、排気通路11と、排気通路11の排気ポート11aを開閉する排気弁10と、副排気通路13(連通路)と、副排気通路13の副排気ポート13aを開閉する副排気弁12などが設けられている。
これらの排気弁10及び副排気弁12は、第1リフト切換機構14に連結されている。この第1リフト切換機構14は、本出願人が特開2000−227013号公報などで既に提案したものと同様に構成されているので、その詳細な説明はここでは省略するが、排気弁10及び副排気弁12の最大揚程(以下「リフト」という)を2段階に変更するものであり、排気カムシャフトに一体に設けられた休止カム及び稼動カム(いずれも図示せず)と、ECU2に接続された第1リフト制御弁14a(図3参照)などを備えている。
この第1リフト切換機構14では、ECU2により第1リフト制御弁14aが制御されることによって、その動作モードがパワーモードとエコモードとの間で切り換えられる。この場合、排気弁10は、パワーモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、稼動カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁する(図8(b)参照)。それにより、排気行程中、第1気筒4a内の燃焼ガスが排気通路11側に排出される。また、排気弁10は、エコモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、休止カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、全行程で閉弁状態に保持される(図9(a),(b)参照)。
一方、副排気弁12は、パワーモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、休止カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、閉弁状態に保持される(図8(a),(b)参照)。さらに、副排気弁12は、エコモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、稼動カムのみによって駆動されることで、排気行程中、所定のリフトで所定期間、開弁する(図9(b)参照)。その際、後述するように、第2気筒4bの副排気弁12も開弁することによって、第1気筒4a内の燃焼ガスは、副排気通路13内を介して、第2気筒4b内に流れ込む。
また、前述した第2気筒4bの下側にも、第1気筒4aと同様に、掃気室9が設けられており、前述した分岐通路部8bは、この掃気室9に接続されている。この掃気室9は、第1気筒4aの掃気室9と同様に構成されており、この掃気室9に対応する第2気筒4bの壁には、8つの掃気ポート9aが形成されている。これらの掃気ポート9aは、第1気筒4aの掃気ポート9aと同様に、互いに同じサイズを有し、第2気筒4bの周方向に等間隔で配置されている。
さらに、この第2気筒4bでは、図8(a)及び図9(a)に示すように、第2ピストン5bの上端が掃気ポート9aの上縁よりも下側にあるときには、これらの掃気ポート9aを介して、掃気室9内と第2気筒4b内が互いに連通する。それにより、エンジン3の運転中、後述するシャッタ弁18aが開弁状態にあるときには、吸気通路8からの空気(すなわち新気)が、これらの掃気ポート9aを介して、第2気筒4b内に導入される。
一方、第2気筒4bのシリンダヘッドには、排気通路11と、排気通路11の排気ポート11aを開閉する排気弁10と、第1及び第3気筒4a,4cにそれぞれ接続された2つの副排気通路13,13と、2つの副排気通路13,13の副排気ポート13a,13aを開閉する副排気弁12,12などが設けられている。
これらの排気弁10及び副排気弁12,12は、第2リフト切換機構15に連結されている。この第2リフト切換機構15は、前述した第1リフト切換機構14と同様に構成されており、排気カムシャフトに一体に設けられた休止カム及び稼動カム(いずれも図示せず)と、ECU2に接続された第2リフト制御弁15a(図3参照)などを備えている。
この第2リフト切換機構15では、第1リフト切換機構14と同様に、ECU2により第2リフト制御弁15aが制御されることによって、第2リフト切換機構15の動作モードがパワーモードとエコモードとの間で切り換えられる。第2気筒4bでは、これらのパワーモード及びエコモードのときに、排気カムシャフトが回転した際、排気弁10は、稼動カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁する(図8(a)及び図9(a))。それにより、排気行程中、第2気筒4b内の燃焼ガスが排気通路11側に排出される。
一方、2つの副排気弁12,12は、パワーモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、休止カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、閉弁状態に保持される(図8(a),(b)参照)。さらに、副排気弁12,12は、エコモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、稼動カムのみによって駆動されることで、膨張行程中、所定のリフトで所定期間、開弁する(図9(b)参照)。その際、前述したように、第1気筒4aの副排気弁12も開弁することによって、第1気筒4a内の燃焼ガスは、副排気通路13内を介して、第2気筒4b内に流れ込む(図9(b)参照)。これに加えて、後述するように、第3気筒4cの副排気弁12も開弁することによって、第3気筒4c内の燃焼ガスも、第2気筒4b内に流れ込む(図9(b)参照)。その結果、2つの気筒4a,4cから第2気筒4b内に流れ込んだ燃焼ガスは、膨張行程中、ピストン5bが上死点から下死点側に下降するのに伴って、膨張し続けることになる。
また、前述した第3気筒4cは、第2気筒4bを間にして、前述した第1気筒4aと対象に構成されており、その下側には、第1気筒4aと同様に、掃気室9が設けられている。この掃気室9は、分岐通路部8cに接続されており、掃気室9に対応する第3気筒4cの壁には、第1気筒4aの掃気ポート9aと同一の、8つの掃気ポート9aが形成されている。
この第3気筒4cにおいても、第1気筒4aと同様に、図8(b)及び図9(b)に示すように、第3ピストン5cの上端が掃気ポート9aの上縁よりも下側にあるときには、これらの掃気ポート9aを介して、掃気室9内と第3気筒4c内が互いに連通する。それにより、エンジン3の運転中、吸気通路8からの空気(すなわち新気)が、これらの掃気ポート9aを介して、第3気筒4c内に流れ込む。
また、第3気筒4cの排気弁10及び副排気弁12は、第3リフト切換機構16に連結されている。この第3リフト切換機構16は、前述した第1リフト切換機構14と同一のものであり、排気カムシャフトに一体に設けられた休止カム及び稼動カム(いずれも図示せず)と、ECU2に接続された第3リフト制御弁16a(図3参照)などを備えている。
この第3リフト切換機構16では、第1リフト切換機構14と同様に、ECU2により第3リフト制御弁16aが制御されることによって、第3リフト切換機構16の動作モードがパワーモードとエコモードとの間で切り換えられる。排気弁10は、パワーモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、稼動カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁する(図8(b)参照)。それにより、排気行程中、第3気筒4c内の燃焼ガスが排気通路11側に排出される。また、排気弁10は、エコモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、休止カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、全行程で閉弁状態に保持される(図9(a),(b)参照)。
一方、副排気弁12は、パワーモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、休止カムのみによって駆動されることで、1燃焼サイクル中、全行程で閉弁状態に保持される(図8(a),(b)参照)。さらに、副排気弁12は、エコモードのときには、排気カムシャフトが回転した際、稼動カムのみによって駆動されることで、排気行程中、所定のリフトで所定期間、開弁する(図9(b)参照)。その際、前述したように、第2気筒4bの副排気弁12も開弁することによって、第3気筒4c内の燃焼ガスは、副排気通路13内を介して、第2気筒4b内に流れ込む。
なお、本実施形態では、第1〜第3リフト切換機構14〜16が排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置に相当する。
また、前述した吸気通路8の主通路部8dには、スロットル弁機構17が設けられており、このスロットル弁機構17は、スロットル弁17a及びこれを開閉駆動するTHアクチュエータ17b(図3参照)などを備えている。スロットル弁17aは、主通路部8dの途中に回動自在に設けられており、当該回動に伴う開度の変化によりスロットル弁17aを通過する空気の流量を変化させる。THアクチュエータ17bは、ECU2に接続されたモータにギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2からの制御入力信号によって制御されることにより、スロットル弁17aの開度(以下「スロットル弁開度」という)を変化させる。
一方、前述した分岐通路部8bには、シャッタ弁機構18が設けられており、このシャッタ弁機構18は、シャッタ弁18a及びこれを駆動するSVアクチュエータ18bなどを備えている。シャッタ弁18aは、分岐通路部8bの途中に回動自在に設けられており、当該回動に伴う開度の変化によりシャッタ弁18aを通過する空気の流量を変化させる。SVアクチュエータ18bは、ECU2に電気的に接続されたモータにギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2からの制御入力信号によって制御されることにより、シャッタ弁18aの開度(以下「シャッタ弁開度」という)を変化させる。
なお、本実施形態では、シャッタ弁機構18が吸気通路弁駆動装置に相当し、シャッタ弁18aが吸気通路弁に相当する。
さらに、エンジン3には、図示しないターボチャージャが設けられている。このターボチャージャは、可変ベーンタイプのものであり、主通路部8dのスロットル弁17aよりも下流側に設けられたコンプレッサブレード(図示せず)と、可変ベーン(図示せず)と、可変ベーンを駆動するベーンアクチュエータ19bなどを備えている。このターボチャージャでは、ECU2によってベーンアクチュエータ19bが制御されることにより、可変ベーンの開度(以下「ベーン開度」という)が変更され、それに伴い、コンプレッサブレードの回転速度が変更される。その結果、過給圧が制御される。
また、図3に示すように、ECU2には、クランク角センサ20、水温センサ21及びアクセル開度センサ22が設けられている。このクランク角センサ20は、クランクシャフトの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号、TDC信号及び気筒判別信号をECU2に出力する。
このCRK信号は、所定クランク角(例えば1゜)ごとに1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の機関回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、3つのピストン5a〜5cが吸気行程の上死点位置よりも若干、手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、クランク角180°ごとに1パルスが出力される。
さらに、ECU2は、気筒判別信号、CRK信号及びTDC信号に基づいて、第1及び第3気筒4a,4cにおけるクランク角(以下「1_3気筒クランク角」という)CA13などを算出する。
また、水温センサ21は、例えばサーミスタなどで構成されており、エンジン3のシリンダブロック内を循環する冷却水の温度であるエンジン水温TWを表す検出信号をECU2に出力する。
さらに、アクセル開度センサ22は、車両の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、ECU2(制御手段)は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20〜22の検出信号などに応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、運転状態に応じて、後述するように、吸排気制御処理などの各種の制御処理を実行する。
以下、図4を参照しながら、吸排気制御処理について説明する。この制御処理は、以下に述べるように、前述した3つの制御弁14a〜16a及び3つのアクチュエータ17b〜19bなどを制御することによって、前述した各種の弁10,12,17a,18a及び可変ベーンの動作を制御するものであり、ECU2によって所定の制御周期(例えば10msec)で実行される。
同図に示すように、この制御処理では、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)で、エンジン3の運転域がエコモード域であるか否かを判別する。このエコモード域は、省燃費を優先する運転域であり、このステップ1では、アクセル開度AP及びエンジン回転数NEなどの運転状態を表すパラメータに基づき、エコモード域であるか否かが判別される。
このステップ1の判別結果がYESで、エンジン3の運転域がエコモード域であるときには、ステップ2に進み、それを表すために、エコモードフラグF_ECOを「1」に設定する。
一方、ステップ1の判別結果がNOのときには、エンジン3の運転域がエンジン出力を優先すべきパワーモード域にあると判定して、ステップ3に進み、それを表すために、エコモードフラグF_ECOを「0」に設定する。
以上のステップ2又は3に続くステップ4で、エコモードフラグF_ECOが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、以下に述べるように、ステップ5〜10で、エコモード用の吸排気制御処理を実行する。
すなわち、まず、ステップ5で、エコモード用のTH制御処理を実行する。この制御処理では、アクセル開度AP及びエンジン回転数NEなどに応じて、図示しないマップを検索することにより、エコモード用の目標スロットル弁開度を算出し、このエコモード用の目標スロットル弁開度に対応する制御入力信号がTHアクチュエータ17bに供給される。それにより、実際のスロットル弁開度がエコモード用の目標スロットル弁開度になるように制御される。
次に、ステップ6で、エコモード用の過給制御処理を実行する。この制御処理では、アクセル開度AP及びエンジン回転数NEなどに応じて、図示しないマップを検索することにより、エコモード用の目標過給圧を算出し、このエコモード用の目標過給圧に対応する制御入力信号がベーンアクチュエータ19bに供給される。それにより、実際の過給圧がエコモード用の目標過給圧になるように、可変ベーンの開度が制御される。
次いで、ステップ7に進み、エコモード用のSV制御処理を実行する。この制御処理では、SVアクチュエータ18bへの制御入力信号の供給を停止することによって、エンジン運転中、シャッタ弁17aが全閉状態に保持される。
ステップ7に続くステップ8で、エコモード用の第1リフト制御処理を実行する。この制御処理では、第1リフト制御弁14aを制御することによって、第1リフト切換機構14の動作モードがエコモードに設定される。それにより、エンジン運転中、第1気筒4aでは、排気弁10が全行程で閉弁状態に保持されるとともに、副排気弁12が、排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁する。
次いで、ステップ9に進み、エコモード用の第2リフト制御処理を実行する。この制御処理では、第2リフト制御弁15aを制御することによって、第2リフト切換機構15の動作モードがエコモードに設定される。それにより、エンジン運転中、第2気筒4bでは、排気弁10が、排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁するとともに、2つの副排気弁12,12が、膨張行程において所定のリフトで所定期間、開弁する。
次に、ステップ10で、エコモード用の第3リフト制御処理を実行する。この制御処理では、第3リフト制御弁16aを制御することによって、第3リフト切換機構16の動作モードがエコモードに設定される。それにより、エンジン運転中、第3気筒4cでは、排気弁10が全行程で閉弁状態に保持されるとともに、副排気弁12が、排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁する。
以上のように、ステップ5〜10で、エコモード用の吸排気制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ4の判別結果がNOで、エンジン3の運転域がエンジン出力を優先すべきパワーモード域にあるときには、以下に述べるように、ステップ11〜16で、パワーモード用の吸排気制御処理を実行する。
すなわち、ステップ11で、パワーモード用のTH制御処理を実行する。この制御処理では、アクセル開度AP及びエンジン回転数NEなどに応じて、図示しないマップを検索することにより、パワーモード用の目標スロットル弁開度を算出し、このパワーモード用の目標スロットル弁開度に対応する制御入力信号がTHアクチュエータ17bに供給される。それにより、実際のスロットル弁開度がパワーモード用の目標スロットル弁開度になるように制御される。
次に、ステップ12で、パワーモード用の過給制御処理を実行する。この制御処理では、アクセル開度AP及びエンジン回転数NEなどに応じて、図示しないマップを検索することにより、パワーモード用の目標過給圧を算出し、このパワーモード用の目標過給圧に対応する制御入力信号がベーンアクチュエータ19bに供給される。それにより、実際の過給圧がパワーモード用の目標過給圧になるように、可変ベーンの開度が制御される。
次いで、ステップ13に進み、パワーモード用のSV制御処理を実行する。この制御処理では、アクセル開度AP及びエンジン回転数NEなどに応じて、図示しないマップを検索することにより、パワーモード用の目標シャッタ弁開度を算出し、このパワーモード用の目標シャッタ弁開度に対応する制御入力信号がSVアクチュエータ18bに供給される。それにより、実際のシャッタ弁開度がパワーモード用の目標シャッタ弁開度になるように制御される。
ステップ13に続くステップ14で、パワーモード用の第1リフト制御処理を実行する。この制御処理では、第1リフト制御弁14aを制御することによって、第1リフト切換機構14の動作モードがパワーモードに設定される。それにより、エンジン運転中、第1気筒4aでは、排気弁10が排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁するとともに、副排気弁12が全行程で閉弁状態に保持される。
次いで、ステップ15に進み、パワーモード用の第2リフト制御処理を実行する。この制御処理では、第2リフト制御弁15aを制御することによって、第2リフト切換機構15の動作モードがパワーモードに設定される。それにより、エンジン運転中、第2気筒4bでは、排気弁10が排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁するとともに、2つの副排気弁12,12が全行程で閉弁状態に保持される。
次に、ステップ16で、パワーモード用の第3リフト制御処理を実行する。この制御処理では、第3リフト制御弁16aを制御することによって、第3リフト切換機構16の動作モードがパワーモードに設定される。それにより、エンジン運転中、第3気筒4cでは、排気弁10が排気行程において所定のリフトで所定期間、開弁するとともに、副排気弁12が全行程で閉弁状態に保持される。
以上のように、ステップ11〜16で、パワーモード用の吸排気制御処理を実行した後、本処理を終了する。
以下、図5を参照しながら、燃焼制御処理について説明する。この制御処理は、以下に述べるように、燃料噴射弁6及び点火プラグ7の動作状態を制御するものであり、ECU2によって、TDC信号の発生に同期するタイミングで実行される。
同図に示すように、まず、ステップ20で、前述したエコモードフラグF_ECOが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、ステップ21に進み、エコモード用の吸排気制御処理を実行する。このエコモード用の吸排気制御処理は、具体的には、図6に示すように実行される。
まず、ステップ30で、前述した1_3気筒クランク角CA13が所定の算出タイミング値CArefであるか否かを判別する。この判別結果がYESで、CA13=CArefが成立しているときには、第1及び第3気筒用の算出タイミングであると判定して、ステップ31に進み、アクセル開度AP、エンジン回転数NE及びエンジン水温TWなどに応じて、エコモード用の燃料噴射量マップ(図示せず)を検索することにより、第1及び第3気筒用の燃料噴射量TOUT_13を算出する。このエコモード用の燃料噴射量マップでは、燃料噴射量TOUT_13は、後述するパワーモード用の燃料噴射量マップと比べて、省燃費運転を実現できるような値に設定されている。
次に、ステップ32に進み、上述した燃料噴射量TOUT_13及びエンジン回転数NEに応じて、エコモード用の燃料噴射時期マップ(図示せず)を検索することにより、第1及び第3気筒用の燃料噴射時期INJ_13を算出する。以上のように、ステップ31,32で、第1及び第3気筒用の燃料噴射量TOUT_13及び燃料噴射時期INJ_13が算出されると、燃料噴射量TOUT_13分の燃料が、燃料噴射時期INJ_13に対応するタイミングで、第1気筒4a及び第3気筒4c内に燃料噴射弁6から噴射される。
ステップ32に続くステップ33で、アクセル開度AP、エンジン回転数NE及びエンジン水温TWなどに応じて、エコモード用の点火時期マップ(図示せず)を検索することにより、第1及び第3気筒用の点火時期IGLOG_13を算出する。それにより、第1気筒4a及び第3気筒4cでは、点火時期IGLOG_13に対応するタイミングで、混合気の点火が実行される。
以上のように、ステップ33で、第1及び第3気筒用の点火時期IGLOG_13を算出した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ30の判別結果がNOのときには、第2気筒用の算出タイミングであると判定して、ステップ34に進み、第2気筒用の燃料噴射量TOUT_2を値0に設定した後、第2気筒用の燃料噴射時期INJ_2及び点火時期IGLOG_2を算出することなく、そのまま本処理を終了する。それにより、第2気筒4bでは、燃料噴射及び点火動作が実行されない状態となる。すなわち、第2気筒4bが休止気筒に設定される。
図5に戻り、ステップ21で、以上のようにエコモード用の燃焼制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ20の判別結果がNOのときには、ステップ22に進み、パワーモード用の吸排気制御処理を実行する。このパワーモード用の吸排気制御処理は、具体的には、図7に示すように実行される。
まず、ステップ40で、前述したステップ30と同様に、CA13=CArefが成立しているか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、第1及び第3気筒用の算出タイミングであると判定して、ステップ41に進み、アクセル開度AP、エンジン回転数NE及びエンジン水温TWなどに応じて、パワーモード用の燃料噴射量マップ(図示せず)を検索することにより、第1及び第3気筒用の燃料噴射量TOUT_13を算出する。このパワーモード用の燃料噴射量マップでは、燃料噴射量TOUT_13は、前述したエコモード用の燃料噴射量マップと比べて、高出力運転を実現できるような値に設定されている。
次に、ステップ42に進み、上述した燃料噴射量TOUT_13及びエンジン回転数NEに応じて、パワーモード用の燃料噴射時期マップ(図示せず)を検索することにより、第1及び第3気筒用の燃料噴射時期INJ_13を算出する。以上のように、ステップ41,32で、第1及び第3気筒用の燃料噴射量TOUT_13及び燃料噴射時期INJ_13が算出されると、燃料噴射量TOUT_13分の燃料が、燃料噴射時期INJ_13に対応するタイミングで、第1気筒4a及び第3気筒4c内に燃料噴射弁6から噴射される。
ステップ42に続くステップ43で、アクセル開度AP、エンジン回転数NE及びエンジン水温TWなどに応じて、パワーモード用の点火時期マップ(図示せず)を検索することにより、第1及び第3気筒用の点火時期IGLOG_13を算出する。それにより、第1気筒4a及び第3気筒4cでは、点火時期IGLOG_13に対応するタイミングで、混合気の点火が実行される。
以上のように、ステップ43で、第1及び第3気筒用の点火時期IGLOG_13を算出した後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ40の判別結果がNOのときには、第2気筒用の算出タイミングであると判定して、ステップ44に進み、アクセル開度AP、エンジン回転数NE及びエンジン水温TWなどに応じて、パワーモード用の燃料噴射量マップ(図示せず)を検索することにより、第2気筒用の燃料噴射量TOUT_2を算出する。
次に、ステップ45に進み、上述した燃料噴射量TOUT_2及びエンジン回転数NEに応じて、パワーモード用の燃料噴射時期マップ(図示せず)を検索することにより、第2気筒用の燃料噴射時期INJ_2を算出する。以上のように、ステップ44,45で、第2気筒用の燃料噴射量TOUT_2及び燃料噴射時期INJ_2が算出されると、燃料噴射量TOUT_2分の燃料が、燃料噴射時期INJ_2に対応するタイミングで、第2気筒4b内に燃料噴射弁6から噴射される。
ステップ45に続くステップ46で、アクセル開度AP、エンジン回転数NE及びエンジン水温TWなどに応じて、パワーモード用の点火時期マップ(図示せず)を検索することにより、第2気筒用の点火時期IGLOG_2を算出する。それにより、第2気筒4bでは、点火時期IGLOG_2に対応するタイミングで、混合気の点火が実行される。
以上のように、ステップ46で、第2気筒用の点火時期IGLOG_2を算出した後、本処理を終了する。
図5に戻り、ステップ22で、以上のようにパワーモード用の燃焼制御処理を実行した後、本処理を終了する。
本実施形態の場合、以上のように吸排気制御処理及び燃焼制御処理を実行することによって、エンジン3は、その動作モードがパワーモードとエコモードとに切り換えて運転される。以下、図8を参照しながら、パワーモード中のエンジン3の動作について説明する。本実施形態のエンジン3の場合、2ストロークサイクルエンジンである関係上、図8(a)に示すように、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置にあるときには、第2ピストン5bが下死点位置にあるとともに、図8(b)に示すように、第1及び第3ピストン5a,5cが下死点位置にあるときには、第2ピストン5bが上死点位置にある状態となる。
まず、パワーモード中の第1及び第3気筒4a,4cの動作について説明すると、図8(a)に示すように、第1及び第3気筒4a,4cが燃焼行程にあって、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置にあるときには、第1及び第3リフト切換機構14,16によって、排気弁10及び副排気弁12がいずれも閉弁状態に保持されるとともに、点火プラグ7によって混合気の点火が実行される。
そして、混合気の燃焼によって、燃焼ガスが発生し、膨張するのに伴って、筒内圧力が急上昇し、第1及び第3ピストン5a,5cが下死点位置に向かって押し下げられ、膨張行程に移行する。次いで、膨張行程の終了タイミングにおいて、第1及び第3ピストン5a,5cが掃気ポート9aを開放した状態になると、図8(b)に矢印Y1で示すように、新気が掃気ポート9aを介して第1及び第3気筒4a,4c内に流れ込む(吸気行程)。これに加えて、膨張行程の終了タイミングでは、第1及び第3リフト切換機構14,16によって、第1及び第3気筒4a,4cの排気弁10が開弁されることで、矢印Y2で示すように、燃焼ガスが排気ポート11aを介して排気通路11に排出される(排気行程)。
さらに、第1及び第3ピストン5a,5cが下死点位置に到達してから上死点位置側に上昇し、掃気ポート9aが第1及び第3ピストン5a,5cによって閉鎖された状態になるタイミングでは、第1及び第3リフト切換機構14,16によって、第1及び第3気筒4a,4cの排気弁10が閉弁されていることで、第1及び第3気筒4a,4c内のガスが圧縮される(圧縮行程)。さらに、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置に到達する前のタイミングで、燃料噴射弁6によって、第1及び第3気筒4a,4c内に燃料が噴射され、混合気が生成される。その後、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置に到達すると、前述したように、混合気の点火が実行される。
次に、パワーモード中の第2気筒4bの動作について説明すると、エンジン3が2ストロークサイクルエンジンである関係上、図8(b)に示すように、第1及び第3ピストン5a,5cが下死点位置にあるタイミングで、第2ピストン5bが上死点位置に位置し、第2気筒4bが燃焼行程となる。その状態では、第2リフト切換機構15によって、排気弁10及び副排気弁12がいずれも閉弁状態に保持されるとともに、点火プラグ7によって混合気の点火が実行される。
そして、混合気の燃焼によって、燃焼ガスが発生し、膨張するのに伴って、筒内圧力が急上昇し、第2ピストン5bが下死点位置に向かって押し下げられ、膨張行程に移行する。この膨張行程の終了タイミングにおいて、第2ピストン5bが掃気ポート9aを開放した状態になると、図8(a)に矢印Y3で示すように、新気が掃気ポート9aを介して第2気筒4b内に流れ込む(吸気行程)。これに加えて、膨張行程の終了タイミングでは、第2リフト切換機構15によって、第2気筒4bの排気弁10が開弁されることで、矢印Y4で示すように、燃焼ガスが排気ポート11aを介して排気通路11に排出される(排気行程)。
さらに、第2ピストン5bが下死点位置に到達してから上死点位置側に上昇し、第2ピストン5bが掃気ポート9aを閉鎖した状態になるタイミングでは、第2リフト切換機構15によって、第2気筒4bの排気弁10が閉弁されていることで、第2気筒4b内のガスが圧縮される(圧縮行程)。さらに、第2ピストン5bが上死点位置に到達する前のタイミングで、燃料噴射弁6によって、第2気筒4b内に燃料が噴射され、混合気が生成される。その後、第2ピストン5bが上死点位置に到達すると、前述したように、混合気の点火が実行される。
次に、図9を参照しながら、エコモード中のエンジン3の動作について説明する。エコモード中、図9(a)に示すように、第1及び第3気筒4a,4cにおいて、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置にあるときには、第1及び第3リフト切換機構14,16によって、排気弁10及び副排気弁12がいずれも閉弁状態に保持されるとともに、点火プラグ7によって混合気の点火が実行される。
また、その状態では、第2気筒4bにおいては、第2ピストン5bが下死点位置に位置しているとともに、第2リフト切換機構15によって、第2気筒4bの排気弁10が開弁されているので、図9(a)に矢印Y4で示すように、第2気筒4b内の燃焼ガスが排気ポート11aを介して排気通路11に排出される(排気行程)。これに加えて、前述したように、エコモード中は、シャッタ弁18aが全閉状態に保持されることで、新気が第2気筒4b内に流入しない状態となる。
一方、第1及び第3気筒4a,4cでは、混合気の燃焼によって、燃焼ガスが発生し、膨張するのに伴って、筒内圧力が急上昇し、第1及び第3ピストン5a,5cが下死点位置に向かって押し下げられる。それと同時に、第2気筒4bでは、第2ピストン5bが上死点位置に向かって上昇し、それに伴って、燃焼ガスが排気通路11にさらに排出される。
次いで、第1及び第3気筒4a,4cにおいて膨張行程の終了タイミングになったときに、第1及び第3ピストン5a,5cが掃気ポート9aを開放した状態になることで、図9(b)に矢印Y1で示すように、新気が掃気ポート9aを介して第1及び第3気筒4a,4c内に流れ込む(吸気行程)。
これに加えて、第1及び第3気筒4a,4cの膨張行程の終了タイミングでは、第1及び第3リフト切換機構14,16によって、第1及び第3気筒4a,4cの排気弁10,10が閉弁状態に保持された状態で、副排気弁12,12が開弁される。このタイミングでは、前述したように、第2気筒4bにおいては、燃料噴射弁6による燃料噴射及び点火プラグ7による点火動作が中止されることで、混合気及び燃焼ガスが第2気筒4b内に生成されない状態となるとともに、第2リフト切換機構15によって、排気弁10が閉弁状態に保持された状態で、副排気弁12,12が開弁される。
それにより、図9(b)に矢印Y5で示すように、燃焼ガスが第1及び第3気筒4a,4cの副排気ポート13a,13a、副排気通路13,13及び第2気筒4bの副排気ポート13a,13aを介して、第2気筒4b内に流れ込むとともに、第2ピストン5bがさらに下降するのに伴い、第2気筒4b内に流れ込んだ燃焼ガスがさらに膨張し続けることになる。
この第2ピストン5bの下降に伴って、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置側に上昇するとともに、第1及び第3ピストン5a,5cが掃気ポート9aを閉鎖した状態になるタイミングでは、第1及び第3リフト切換機構14,16によって、第1及び第3気筒4a,4cの排気弁10が閉弁されていることで、第1及び第3気筒4a,4c内のガスが圧縮される(圧縮行程)。
そして、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置に到達する前のタイミングで、燃料噴射弁6によって、第1及び第3気筒4a,4c内に燃料が噴射され、混合気が生成される。その後、第1及び第3ピストン5a,5cが上死点位置に到達すると、前述したように、混合気の点火が実行される。その際、第2気筒4bにおいては、第2ピストン5bが下死点位置側に下降するとともに、第2リフト切換機構15によって、副排気弁12,12が閉弁された状態で、第2気筒4bの排気弁10が開弁されることで、前述したように、第2気筒4b内の燃焼ガスが排気ポート11aを介して排気通路11に排出される(排気行程)。
以上のように、エンジン3がエコモードで運転された場合、第1及び第3気筒4a,4cの膨張行程において膨張した燃焼ガスが、第2気筒4bの再膨張行程において膨張し続けることになるので、その分、外部に対して仕事をすることになる。すなわち、エコモード中においては、第1及び第3気筒4a,4cのみが運転されるので、第1及び第3気筒4a,4cは、理論上、図10に実線で示すように、データポイントX1〜X4で規定される領域(斜め左下がりのハッチングで示す領域)の面積分の仕事W1を、外部に対してすることになる。これに加えて、燃焼ガスは、再膨張行程において第2気筒4b内で膨張し続けるので、第2気筒4bは、理論上、図10に破線で示すように、データポイントX4,X5,X1’,X1で規定される領域(斜め右下がりのハッチングで示す領域)の面積分の仕事W2を外部に対してすることになる。その結果、エンジン3は、エコモード中、値W1+W2分の仕事を外部に対してすることになるとともに、第1及び第3気筒4a,4cのみで運転した場合の膨張比(V2/V1)と比べて、見かけ上、より高い膨張比(V3/V1)で運転されることになる。
それにより、本実施形態の制御装置1によれば、特許文献1の制御装置のように、第2気筒4bを休止気筒とし、外部に対して仕事をしないように制御する場合と比べて、エコモード中、エンジン3の仕事率及び熱効率を向上させることができる。その結果、燃料消費量を低減することができ、商品性を向上させることができる。
さらに、エコモード中、シャッタ弁18aが閉弁状態に保持されるので、第2気筒4bが吸気行程にあるときに、新気が第2気筒4b内に流れ込むことがなくなることで、第2ピストン5bが下死点付近から上死点側に移動する際、新気を排出するための仕事をする必要がなくなる分、エンジン3の熱効率を高めることができるとともに、排気が酸素過剰状態になるのを回避でき、排気通路の触媒の排気浄化能力を良好な状態に維持することができる。
また、第2気筒4bのボアが、第1及び第3気筒4a,4cよりも大きく設定されているので、第2気筒4bのボアが第1及び第3気筒4a,4cと同一に設定されている場合と比べて、第1及び第3気筒4a,4cにおけるピストン5a,5cの慣性質量を第2気筒4bのピストン5bに近づけることができ、それにより、運転時の振動及び騒音を抑制することができる。これに加えて、第1及び第3気筒4a,4cからの燃焼ガスを第2気筒4b内で適切に膨張させることができ、上述したような高膨張比運転を実現することができる。
なお、実施形態は、内燃機関として、3気筒タイプのものを用いた例であるが、本発明の内燃機関の気筒数はこれに限らず、m(mは3以上の整数)個であればよい。例えば、値mを3の倍数とした場合、実施形態の第1〜第3気筒4a〜4cを1組の気筒群として、2組以上の気筒群を有するように構成してもよい。
さらに、値mを3の倍数以外の整数とし、例えば、図11に示すように、5気筒タイプの内燃機関(以下「エンジン」という)3Aを用いてもよい。同図に示すように、このエンジン3Aは、前述した第1〜第3気筒4a〜4cに加えて、第4気筒4d及び第5気筒4eと、第4ピストン5d及び第5ピストン5eなどを備えている。このエンジン3Aの場合、第3気筒4cの副排気通路13は、分岐通路13Aを有しており、この分岐通路13Aを介して、第3気筒4c及び第4気筒4dは互いに連通している。また、第4気筒4dと第5気筒4eは、副排気通路13を介して、互いに連通している。以上のように構成されたエンジン3Aを、実施形態と同じ制御手法によって制御した場合、実施形態と同じ作用効果を得ることができる。すなわち、エコモード中、エンジン3Aの仕事率及び熱効率を向上させることができる。その結果、燃料消費量を低減することができ、商品性を向上させることができる。
また、実施形態は、第2気筒4bのボアを、第1及び第3気筒4a,4cよりも大きくなるように構成した例であるが、第2気筒4bのストロークを、第1及び第3気筒4a,4cよりも大きくなるように構成してもよい。すなわち、第1及び第3気筒4a,4cのストロークを、第2気筒4bよりも小さく構成してもよい。このように構成した場合でも、第2気筒4bのストロークが第1及び第3気筒4a,4cと同一に構成されているときと比べて、第1及び第3気筒4a,4cにおけるピストン5a,5cの慣性質量を第2気筒4bのピストン5bに近づけることができ、それにより、運転時の振動及び騒音を抑制することができる。これに加えて、第1及び第3気筒4a,4cからの燃焼ガスを第2気筒4b内で適切に膨張させることができ、前述したような高膨張比運転を実現することができる。
さらに、実施形態は、内燃機関の気筒配置として、直列型のものを用いた例であるが、本発明の内燃機関の気筒配置はこれに限らず、V型、W型、水平対向型及び星型のものを用いてもよい。例えば、実施形態の第1〜第3気筒4a〜4cを1組の気筒群として、偶数組の気筒群(すなわち6気筒、12気筒など)を有する内燃機関の場合には、V型配置や水平対向型配置とすることによって、直列型配置の場合と比べて、運転中の振動及び騒音をさらに抑制することができ、商品性を向上させることができる。
一方、実施形態は、内燃機関として、火花点火式のガソリンエンジンタイプのものを用いた例であるが、本発明の内燃機関はこれに限らず、2ストロークサイクル機関であればよい。例えば、内燃機関として、予混合圧縮着火式のガソリンエンジンや、ディーゼルエンジン、天然ガスエンジンを用いてもよい。
また、実施形態は、本発明の制御装置を車両用の内燃機関に適用した例であるが、本発明の制御装置は、これに限らず、船舶用の内燃機関や、他の産業機器用の内燃機関にも適用可能である。
さらに、実施形態は、排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置として、第1〜第3リフト切換機構14〜16を用いた例であるが、本発明の排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置はこれらに限らず、排気弁及び副排気弁をそれぞれ開閉駆動するとともに、開閉状態を変更するものであればよい。例えば、排気弁駆動装置及び副排気弁駆動装置を互いに別個の装置として構成してもよい。
一方、実施形態は、エコモード中、吸気通路弁としてのシャッタ弁18aを常に閉弁状態に保持した例であるが、エコモード中、第2気筒4bが少なくとも吸気行程にあるときにシャッタ弁18aが閉弁状態に保持されるように、シャッタ弁機構18を制御してもよい。
また、実施形態は、稼動気筒としての第1及び第3気筒4a,4cを、排気ポート11a及び副排気ポート13aをいずれも1つずつ有するように構成した例であるが、稼動気筒を、排気ポート及び副排気ポートを複数ずつ有するように構成したり、排気ポート及び副排気ポートの一方を複数有するように構成したりしてもよい。
さらに、実施形態は、内燃機関において、掃気ポート及び排気ポートをそれぞれ、気筒の下側及び上側に配置した例であるが、これとは逆に、掃気ポート及び排気ポートをそれぞれ、気筒の上側及び下側に配置したり、掃気ポート及び排気ポートをいずれも気筒の上側に配置したりしてもよい。
一方、実施形態は、内燃機関としてターボチャージャ付きのものを用いた例であるが、これに代えて、スーパーチャージャ付きの内燃機関や、自然吸気式の内燃機関を用いてもよい。
1 制御装置
2 ECU(制御手段)
3 内燃機関
4a 第1気筒(稼働気筒)
4b 第2気筒(休止気筒)
4c 第3気筒(稼働気筒)
8 吸気通路
8b 分岐通路部(吸気通路)
9a 掃気ポート
10 排気弁
11a 排気ポート
12 副排気弁
13 副排気通路(連通路)
13a 副排気ポート
14 第1リフト切換機構(排気弁駆動装置、副排気弁駆動装置)
15 第2リフト切換機構(排気弁駆動装置、副排気弁駆動装置)
16 第3リフト切換機構(排気弁駆動装置、副排気弁駆動装置)
18 シャッタ弁機構(吸気通路弁駆動装置)
18a シャッタ弁(吸気通路弁)
2 ECU(制御手段)
3 内燃機関
4a 第1気筒(稼働気筒)
4b 第2気筒(休止気筒)
4c 第3気筒(稼働気筒)
8 吸気通路
8b 分岐通路部(吸気通路)
9a 掃気ポート
10 排気弁
11a 排気ポート
12 副排気弁
13 副排気通路(連通路)
13a 副排気ポート
14 第1リフト切換機構(排気弁駆動装置、副排気弁駆動装置)
15 第2リフト切換機構(排気弁駆動装置、副排気弁駆動装置)
16 第3リフト切換機構(排気弁駆動装置、副排気弁駆動装置)
18 シャッタ弁機構(吸気通路弁駆動装置)
18a シャッタ弁(吸気通路弁)
Claims (4)
- 稼動気筒及び休止気筒で構成されたm(mは3以上の整数)個の気筒と、当該m個の気筒の各々に設けられた排気ポート及び副排気ポートと、当該排気ポートを開閉する排気弁と、前記副排気ポートを開閉する副排気弁と、互いに隣り合う前記稼動気筒と前記休止気筒との間に延び、当該隣り合う2つの気筒の副排気ポートを介して当該2つの気筒を連通させる連通路と、を有し、前記m個の気筒を全て運転する全気筒運転モードと、前記稼動気筒を運転するとともに前記休止気筒の運転を休止する部分気筒運転モードとに、運転モードを切り換えて運転可能な2ストロークサイクル式の内燃機関の制御装置であって、
前記排気弁を開閉駆動するとともに、当該開閉状態を変更する排気弁駆動装置と、
前記副排気弁を開閉駆動するとともに、当該開閉状態を変更する副排気弁駆動装置と、
前記全気筒運転モード中、前記排気弁が排気行程で開弁し、前記副排気弁が全行程で閉弁状態に保持されるように、前記排気弁駆動装置及び前記副排気弁駆動装置を制御するとともに、前記部分気筒運転モード中、前記稼働気筒の前記排気弁が全行程で閉弁状態に保持され、前記休止気筒の前記排気弁が排気行程で開弁するとともに、前記稼動気筒が排気行程にあるときに全気筒の前記副排気弁が開弁するように、前記排気弁駆動装置及び前記副排気弁駆動装置を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記内燃機関は、前記排気ポート及び掃気ポートがそれぞれ、前記各気筒の上側及び下側に配置されたユニフロータイプのものであり、前記休止気筒の前記掃気ポートに連通する吸気通路と、当該吸気通路を開閉する吸気通路弁とをさらに有しており、
当該吸気通路弁を開閉駆動するとともに、当該開閉状態を変更する吸気通路弁駆動装置をさらに備え、
前記制御手段は、前記部分気筒運転モード中、前記休止気筒が少なくとも吸気行程にあるときに前記吸気通路弁が閉弁状態に保持されるように、前記吸気通路弁駆動装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記mは3の倍数であり、前記m個の気筒のうちの2つの前記稼動気筒は、前記休止気筒を挟むように配置され、当該休止気筒よりもボアが小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記mは3の倍数であり、前記m個の気筒のうちの2つの前記稼動気筒は、前記休止気筒を挟むように配置され、当該休止気筒よりもストロークが小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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