JP5759405B2 - 輝度ムラ検出装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばパノラマ撮影や、医療分野の長尺撮影等により取得された複数の画像を合成して長尺の画像を取得する際に、複数の画像に含まれる輝度ムラを検出する輝度ムラ検出装置および方法に関するものである。
従来より、医療分野等における放射線撮影において、背骨全体(全脊椎)や足全体(全下肢)等の長尺領域を撮影対象とした長尺撮影が行われることがある。放射線撮影には、被写体を透過した放射線の照射により被写体に関する放射線画像を記録する放射線検出器(いわゆる「Flat Panel Detector」)が各種提案、実用化されているが、放射線検出器は、撮影したい対象より撮影可能な範囲が狭い場合がある。このため、長尺撮影を行うためには、放射線検出器を所定の移動軸に沿って一部が重複するように移動して、位置を変える毎に同一被写体を透過した放射線の照射を受けるようにする。そして、各回の放射線照射(放射線画像の記録)毎に放射線検出器から読取操作がなされて、各回の読取操作毎に放射線画像が取得される。そして、後にそれらの放射線画像をつなぎ合わせるように合成することにより、被写体の長い部分を示す長尺の放射線画像が得られるようになる。
ところで、このような長尺撮影を行う場合、例えば全下肢を撮影する場合には、腹部および骨盤から、大腿部、ふくらはぎ、足先を順次撮影することになるが、これらの部位は体厚が各々異なること等から、撮影部位により、管電圧、管電流等の撮影条件の最適値が異なることとなる。しかしながら、各部位をそれぞれに最適な撮影条件にて撮影すると、連続して撮影された複数の画像毎に輝度に差違が生じ、これらの画像を長尺画像に合成した場合、画像間の輝度の相違により適切な診断を行うことができなくなる場合がある。このため、現在では多くの場合において、各部位は同一の撮影条件にて撮影されて、複数の画像が取得される。これは、例えばデジタルカメラを用いてパノラマ撮影を行って複数の画像を取得し、これらをつなぎ合わせるように合成してパノラマ画像を生成する場合にも生じる問題である。
このため、長尺撮影により取得した画像間の重複部分に基づいて、画像間の階調を合わせてから合成する手法、長尺撮影により取得した複数画像の重複部分の指標値が一致するように階調補正を行う手法、画素の出力値の最小値を求める処理を画像の重複部分における全ての画素について行い、求めた最小値をその画素の出力値として長尺画像を作成することで、ムラの少ない長尺画像を得る手法等の各種手法が提案されている(特許文献1〜3参照)。また、複数のデジタルカメラ画像を合成する際に、部分画像間の濃度差を低減する手法も提案されている(特許文献4参照)。
特開2011−110247号公報 特開2004−057506号公報 特開2005−46444号公報 特開平11−055558号公報
一方、放射線画像の撮影時には、被写体の不要な部分に放射線が照射されることを防止するために、照射野絞り(コリメータ)を用いる場合がある。照射野絞りを用いて被写体を撮影した場合、放射線画像には被写体の画像情報を含む照射野内領域と、画像情報を含まない照射野外領域とが含まれる。これにより、放射線画像には照射野内領域と照射野外領域とが存在することとなるが、照射野絞りによる放射線のケラレにより、照射野外領域から照射野外領域と照射野内領域との境界にかけて白いスジ状の輝度ムラが発生する。また、放射線のヒール効果により、輝度がグラデーション状に変化するシェーディングのような輝度ムラも発生する。上述した長尺撮影を行った場合、照射野外領域および照射野外領域と照射野内領域との境界部分は、各放射線画像の重複部分に発生する。このため、上記特許文献1〜3に記載されたように、重複部分の階調等を用いて画像間の濃度の相違を補正する手法を用いた場合、ケラレおよびシェーディング等の起因する輝度ムラの存在により、精度良く画像間の濃度の相違を補正することができなくなるおそれがある。これは、放射線画像のみならず、デジタルカメラを用いてパノラマ撮影を行うことにより取得した複数の画像を用いてパノラマ画像を作成する場合にも同様に生じる問題である。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、長尺撮影やパノラマ撮影により取得した複数の画像をつなぎ合わせて合成する場合に、画像間の輝度ムラを精度良く検出することを目的とする。
本発明による輝度ムラ検出装置は、同一被写体を異なる露光量にて複数回撮影することにより得られた、少なくとも一部の領域が重複した複数の画像を取得する画像取得手段と、
複数の画像の重複部において、輝度の相違を補正する補正手段と、
複数の画像間において、補正後の重複部における対応する位置の差分値の絶対値に基づいて、重複部における輝度ムラを算出するムラ算出手段とを備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明による輝度ムラ検出装置においては、補正手段を、複数の画像間の重複部の輝度の相違を表すオフセット量を算出し、オフセット量に基づいて輝度の相違を補正する手段としてもよい。
この場合、補正手段を、重複部における画素値の代表値に基づいてオフセット量を算出する手段としてもよい。
また、本発明による輝度ムラ検出装置においては 輝度ムラを、複数の画像を重複部において合成した場合における、複数の画像が並ぶ方向についての1次元の情報としてもよい。
また、本発明による輝度ムラ検出装置においては、重複部における輝度ムラ以外の部分の画像情報に基づいて、複数の画像間の輝度を一致させる画像処理を行う画像処理手段と、
画像処理後の複数の画像をつなぎ合わせるよう合成して長尺画像を生成する合成手段とをさらに備えるものとしてもよい。
本発明による輝度ムラ検出方法は、同一被写体を異なる露光量にて複数回撮影することにより得られた、少なくとも一部の領域が重複した複数の画像を取得し、
複数の画像の重複部において、輝度の相違を補正し、
複数の画像間において、補正後の重複部における対応する位置の差分値の絶対値に基づいて、重複部における輝度ムラを算出することを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の画像の重複部において輝度の相違を補正し、補正後の重複部における対応する位置の差分値の絶対値に基づいて、重複部における輝度ムラを算出するようにしたものである。このため、重複部に存在する輝度ムラを精度良く検出することができる。
また、重複部における輝度ムラ以外の部分の画像情報に基づいて、複数の画像間の輝度を一致させる画像処理を行い、画像処理後の複数の画像をつなぎ合わせるように合成して長尺画像を生成することにより、輝度ムラに影響されることなく、複数の画像の輝度を一致させることができるため、高画質の長尺画像やパノラマ画像を生成することができる。とくに、取得した画像が医療画像の場合、長尺画像を用いて適切な診断を行うことができる。
本発明の第1の実施形態による輝度ムラ検出装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略図 被写体の長尺撮影時における放射線検出器の移動を説明するための図 画像処理装置の構成を示す概略ブロック図 放射線画像の例を示す図 放射線画像の重複部を示す図 重複部のライン平均の値を示す図 ライン平均Eup(y)およびEdown(y)を加算した値を示す図 ムラベクトルの値を示す図 重複部Cup、CdownのヒストグラムHup、Hdownを示す図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による輝度ムラ検出装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略図である。図1に示すように第1の実施形態による放射線画像撮影システム1は、撮影台5上の被写体Sに放射線を照射する放射線源2と、放射線源2から発せられる放射線の照射範囲を制限するコリメータ3と、被写体Sを透過した放射線を検出する放射線検出器4と、放射線検出器4により取得された放射線画像に対して各種処理を行う画像処理装置10とを備える。
本実施形態においては、コリメータ3は、被写体Sの体軸方向およびこれに直行する方向に辺を有する矩形の照射領域となるように、放射線源2から発せられる放射線の照射範囲を制限する。また、本実施形態においては、放射線画像における放射線検出器4の移動方向と一致する方向をy方向、これに直交する方向をx方向とする座標系を定めるものとする。
放射線源2およびコリメータ3と、放射線検出器4とは不図示の移動機構により、被写体Sの体軸方向に同期して移動するように構成されている。これにより、放射線画像撮影システム1は、被写体S中の隣接する複数の領域を順次撮影し、これにより取得した複数の放射線画像をつなぎ合わせるように合成して、被写体Sの大部分を示す長尺の放射線画像を取得する、長尺撮影を行うことができるように構成されている。
なお、放射線検出器4のみを被写体Sの体軸方向に移動させ、放射線源2およびコリメータ3を、移動した放射線検出器4に向けて放射線を照射するように揺動させるように構成してもよい。
ここで放射線検出器4は、被写体Sを透過した放射線を検出して電気信号に変換し、その被写体Sの放射線画像を表す画像データを出力する。なお、放射線検出器4は、放射線を電荷に直接変換する直接方式の検出器、または放射線を一旦光に変換し、変換された光をさらに電気信号に変換する間接方式の検出器のいずれも利用可能である。
図2は、被写体Sの長尺撮影時における放射線検出器4の移動を説明するための図である。図2に示すように、放射線検出器4は、その撮影領域の縁部近傍の領域が互いに重複するように位置P1,P2,P3に移動する。そして、放射線画像撮影システム1においては、各位置P1〜P3において、放射線源2から被写体Sに放射線を照射することにより撮影が行われる。そして、これにより取得された複数の放射線画像の重複部分が一致するように、複数の放射線画像をつなぎ合わせることにより、長尺の放射線画像を取得することができる。
このような長尺撮影を行う際、被写体Sの部分によって体厚が異なる。具体的には、腹部および骨盤は体厚が比較的大きく、大腿部、ふくらはぎから足先に向かうに従って体厚が徐々に小さくなる。また、胸部と腹部とでも体厚は異なるものとなる。このため、これらの撮影部位に対応して、管電流を変化させる等して放射線の照射量の変更が必要となるが、放射線の照射量の変更により、放射線画像間で輝度が相違する。このような放射線画像間の輝度の相違を補正するために、画像処理装置10において階調変換等の画像処理が行われる。
画像処理装置10は、画像等の表示を行う高精細液晶ディスプレイと、ユーザからの入力を受け付けるキーボードやマウス等と、CPUやメモリ、ハードディスク、通信インターフェース等を備えた本体とを有するコンピュータであり、長尺撮影により取得された複数の放射線画像に対して各種処理を施すとともに、複数の放射線画像をつなぎ合わせるように合成して長尺の放射線画像を取得する機能を有している。
図3は画像処理装置10の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、画像処理装置10は、画像取得部11、重複部抽出部12、オフセット補正部13、輝度ムラ算出部14、画像処理部15および合成部16を備える。
画像取得部11は、長尺撮影により放射線検出器2が検出した、複数の放射線画像Gi(i=1〜n:nは長尺撮影による撮影枚数)をデジタルデータとして取得するものである。図4は放射線画像の例を示す図である。なお、ここでは被写体Sの3枚の放射線画像G1〜G3が取得されたものとする。図4に示すように、放射線画像G1〜G3は縁部から所定範囲の領域が互いに重複した、被写体Sの全脊柱および全下肢の画像情報を含むものとなっている。
重複部抽出部12は、放射線画像Giにおける互いに重複する部分(以下重複部とする)を放射線画像Giのそれぞれから抽出する。図4に示す放射線画像においては、放射線画像G1からは重複部C1が、放射線画像G2からは両端において重複部C2−1,C2−2が、放射線画像G3からは重複部C3がそれぞれ抽出される。図5は放射線画像の重複部C1,C2−1を示す図である。図5に示すように、重複部C1,C2−1には同一部位の画像情報が含まれるが、撮影時の照射放射線量の相違により、同一部位であっても輝度が異なるものとなっている。なお、図5においては、輝度の相違をハッチングの密度の相違にて示している。また、重複部C1,C2−1の縁部(すなわち元の放射線画像の縁部)には、放射線がコリメータ3にけられることにより、x方向に伸びる白いスジ状の輝度ムラM0が含まれている。
オフセット補正部13は、放射線画像Giの重複部における輝度の相違を補正する。以下、オフセット補正部13が行う処理について説明する。オフセット補正部13は、まず、下記の式(1)、(2)により、隣接する撮影位置において取得された2つの放射線画像から抽出された2つの重複部の、x方向に延びる画素のライン平均をそれぞれ算出する。
式(1)、(2)において、I(x,y)は重複部における各画素の輝度値、E(y)は輝度値のライン平均、添え字のupは、放射線画像Giをつなぎ合わせた場合に上側となる放射線画像を、添え字のdownは下側となる放射線画像についてのものをそれぞれ表している。また、重複部におけるx方向の一方の縁部座標値はx=0であり、W−1は他方の縁部座標値(Wは全画素数)である。ライン平均の値を図6に示す。図6に示すように、ライン平均Eup(y)、Edown(y)は、y方向についての1次元の情報となる。なお、図6において、座標の原点は、重複部CupおよびCdownの左上隅である。また、Hは重複部Cup、Cdownのy方向の画素数である。
上側の重複部Cupには下端に、下側の重複部Cdownには上端に輝度ムラM0がそれぞれ含まれることから、図6に示すように、上側の重複部Cupのライン平均Eupの値は、y=Hすなわち縁部近傍において高くなり、下側の重複部Cdownのライン平均Edownの値は、y=0すなわち縁部近傍において高くなる。
次いで、オフセット補正部13は、下記の式(3)に示すように、重複部Cup、Cdownにおける対応するy座標のライン平均Eup(y)およびEdown(y)を加算し、加算した値が最小となるyの値をybaseとして算出する。なお、この演算は重複部における放射線量が最も多い座標を求めるものである。図7にEup(y)+Edown(y)の値を示す。
さらにオフセット補正部13は、下記の式(4)に示すように、Edown(ybase)とEup(ybase)との差分値を重複部Cup、Cdownのオフセット量rとして算出する。オフセット量rは、図6に示すように、重複部Cupおよび重複部Cdownのライン平均Eup(y)、Edown(y)の相違を表すものとなる。
そして、オフセット補正部13は、オフセット量rを用いて、下記の式(5)に示すように、重複部Cup、Cdownのライン平均Eup(y)、Edown(y)のオフセット補正を行う。これにより、重複部Cupおよび重複部Cdownの、撮影時の放射線量の相違に基づく輝度の相違が補正されることとなる。なお、式(5)はEdown(y)の値をEup(y)に合わせるようにオフセット補正を行うものである。なお、式(5)によりオフセット補正を行った場合、ライン平均Eup(y)の値は変更されないが、オフセット補正の手法によっては、ライン平均Eup(y)の値も変更されるため、オフセット補正後に使用するライン平均Eup(y)をE′up(y)と示すものとする。
輝度ムラ算出部14は、下記の式(6)に示すように、オフセット補正後の重複部Cup、Cdownのライン平均E′up(y)およびE′down(y)の差分値の絶対値K(y)を、重複部Cupおよび重複部Cdownにおけるy方向の輝度ムラを表すムラベクトルとして算出する。図8にムラベクトルK(y)の値を示す。図8に示すようにムラベクトルK(y)の値は、y方向についての1次元の情報となる。重複部Cup、Cdownにおける輝度ムラM0が存在する位置において大きくなり、それ以外の位置においては略0の値となる。
画像処理部15は、重複部Cup、Cdownにおける、ムラベクトルK(y)の値がしきい値Th1以下となるy方向の座標値を有する領域内の画素の輝度値を用いて、放射線画像Gup、Gdownの輝度を変換する処理を行う。具体的には、図8の矢印Aの範囲に示すように、重複部Cupおよび重複部CdownにおけるムラベクトルK(y)の値がしきい値Th1以下となるy座標となる領域内の画素の輝度値のヒストグラムHup、Hdownを算出する。図9は重複部Cup、CdownのヒストグラムHup、Hdownを示す図である。図9に示すように、ヒストグラムHup、Hdownは被写体Sの同一部位の画像情報が含まれるため略同一の形状となるが、ヒストグラムHdownの方が、高輝度側にΔEシフトしている。
このため、画像処理部15は、ΔEに基づいて、放射線画像Gup、Gdownの輝度値Iup(x,y)、Idown(x,y)を一致させる処理を行う。具体的には、放射線画像Gupの各画素の輝度値Iup(x,y)にΔEを加算する、または放射線画像Gdownの各画素の輝度値Idown(x,y)からΔEを減算する等の演算により、放射線画像Gup、Gdownの各画素の輝度値Iup(x,y)、Idown(x,y)を一致させる。
合成部16は輝度値が補正された放射線画像Giの重複部をつなぎ合わせるように合成して、長尺の放射線画像GLを生成する。
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。図10は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、複数の放射線画像Giはすでに取得されて、画像処理装置10に取り込まれているものとする。まず、画像処理装置10は、最初に処理を行う2つの放射線画像からなる放射線画像の組を選択し(ステップST1)、重複部抽出部12が、選択された組に含まれる2つの放射線画像の重複部を抽出する(ステップST2)。そして、オフセット補正部13が、2つの放射線画像における重複部Cup、Cdownのオフセット量rを算出し(ステップST3)、輝度ムラ算出部14が、ムラベクトルK(y)を算出する(ステップST4)。
そして、画像処理部15がムラベクトルK(y)に基づいて、2つの放射線画像の輝度を一致させる画像処理を行う(ステップST5)。そして、画像処理装置10が、全ての放射線画像の組について処理を行ったか否かを判定し(ステップST6)、ステップST6が否定されると、処理の対象を次の放射線画像の組に変更し(ステップST7)、ステップST2に戻る。なお、放射線画像の組の選択は放射線画像G1,G2の次は放射線画像G2,G3、放射線画像G2,G3の次は放射線画像G3,G4というように、放射線画像が取得された位置を1つずつずらして放射線画像の組を変更していくものとする。この際、画像処理部15は、全ての組の放射線画像の輝度が一致するように、各組において取得されるムラベクトルK(y)から求めた輝度ムラ以外の部分の領域の輝度値に基づいて画像処理を行うものとする。
ステップST6が肯定されると、合成部16が放射線画像Giの重複部をつなぎ合わせるように合成して長尺の放射線画像GLを取得し(ステップST8)、処理を終了する。
このように、本実施形態においては、複数の放射線画像Giの重複部において、オフセット量rにより輝度の相違を補正し、補正後の重複部におけるライン平均E′up(y)、E′down(y)の差分値の絶対値に基づいて、重複部における輝度ムラを表すムラベクトルK(y)を算出するようにしたものである。このため、重複部に存在する輝度ムラを精度良く検出することができる。
また、重複部における輝度ムラ以外の部分の領域の輝度値に基づいて、放射線画像間の輝度を一致させる画像処理を行い、画像処理後の複数の放射線画像をつなぎ合わせるように合成して長尺の放射線画像GLを生成するようにしたため、輝度ムラに影響されることなく、複数の放射線画像の輝度を一致させることができ、これにより、高画質の長尺画像を生成することができる。とくに、医療画像の場合、長尺の放射線画像GLを用いて適切な診断を行うことができる。
なお、上記第1の実施形態においては、3つ以上の放射線画像を用いた場合の処理について説明したが、2つの放射線画像のみを用いて長尺画像を生成する場合にも本発明を適用することができる。以下、これを第2の実施形態として説明する。図11は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。
まず、重複部抽出部12が、選択された組に含まれる2つの放射線画像の重複部を抽出する(ステップST11)。そして、オフセット補正部13が、2つの放射線画像における重複部Cup、Cdownのオフセット量rを算出し(ステップST12)、輝度ムラ算出部14が、ムラベクトルK(y)を算出する(ステップST13)。
そして、画像処理部15がムラベクトルK(y)に基づいて、2つの放射線画像の輝度を一致させる画像処理を行う(ステップST14)。次いで、合成部16が2つの放射線画像の重複部をつなぎ合わせるように合成して長尺の放射線画像GLを取得し(ステップST15)、処理を終了する。
なお、上記第1および第2の実施形態においては、重複部Cup、Cdownのライン平均を用いてオフセット量rを算出しているが、下記の式(7)に示すように、重複部Cup、Cdownの面平均を用いてオフセット量rを算出するようにしてもよい。
また、上記第1および第2の実施形態においては、重複部Cup、Cdownのライン平均または面平均を用いてオフセット量rを算出しているが、ラインあるいは面の中間値等、重複部Cup、Cdownのラインまたは面を代表する値であれば、任意の代表値を用いることができる。例えば、ライン平均または面平均のみならず、下記の式(8)に示すように、あらかじめ定められた任意の画素位置(x0,y0)の輝度値を代表値として用いてオフセット量rを算出するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、輝度ムラK(y)を1次元の情報としているが、2次元の情報としてもよい。この場合、重複部の各画素からオフセット量rを減算して2次元の情報からなる輝度ムラK(x,y)を算出すればよい。
また、上記各実施形態においては、スジ状の輝度ムラを除去しているが、放射線画像には放射線のヒール効果により、輝度がグラデーション状に変化するシェーディングのような輝度ムラも発生する。ヒール効果による輝度ムラは、スジ状のムラをぼかしたような状態となっている。このため、ヒール効果による輝度ムラも、上記第1および第2の実施形態と同様に、オフセット量およびムラベクトルを算出し、ムラベクトルに基づいて2つの放射線画像の輝度を一致させる画像処理を行うことが可能である。
また、上記各実施形態においては、長尺撮影を行った複数の放射線画像から長尺の放射線画像を作成する場合の処理について説明しているが、デジタルカメラを用いてパノラマ撮影を行う場合も、風景等の被写体の一部が重複するように撮影が行われて、一部が重複する複数の画像が取得される。ここで、サイズが合っていない角型レンズフードをデジタルカメラに装着した場合、あるいは花型レンズフードの向きを誤って装着した場合には、取得した画像の縁部にスジ状の輝度ムラが発生する。また、フラッシュの適用範囲が画角より狭い場合にも、画像の縁部にスジ状の輝度ムラが発生する場合がある。このため、デジタルカメラによる取得した一部が重複する複数の画像についても、上記第1および第2の実施形態と同様に、重複部のオフセット補正量rを算出し、輝度ムラを抽出して、複数の画像の輝度値を合わせるように画像処理を行うことにより、放射線画像の場合と同様に、画像間のムラを精度良く補正して、高画質のパノラマ画像を取得することができる。
なお、上述したオフセット補正部13が算出するybaseは、重複部における放射線量が最も多い座標に相当するが、デジタルカメラにより取得した画像の場合、ybaseは、光量が最も多い座標に相当する。ここで、放射線画像では、放射線量が多いほど輝度値は減少するが、デジタルカメラにより取得した画像では、逆に光量が多いほど輝度値が増大する。このため、デジタルカメラにより取得した画像では、重複部における対応するy座標のライン平均Eup(y)およびEdown(y)を加算した値が最大となるyの値をybaseとして算出する。
1 放射線画像撮影システム
2 放射線源
3 コリメータ
4 放射線検出器
10 画像処理装置
11 画像取得部
12 重複部抽出部
13 オフセット補正部
14 輝度ムラ算出部
15 画像処理部
16 合成部

Claims (7)

  1. 同一被写体を異なる露光量にて複数回撮影することにより得られた、少なくとも一部の領域が重複した複数の画像を取得する画像取得手段と、
    前記複数の画像の重複部において、輝度の相違を補正する補正手段と、
    前記複数の画像のうちの隣接する画像間において、前記補正後の前記重複部における対応する各画素の輝度値の差分値の絶対値に基づいて、前記重複部における輝度ムラを算出するムラ算出手段とを備えたことを特徴とする輝度ムラ検出装置。
  2. 前記補正手段は、前記複数の画像間の重複部の輝度の相違を表すオフセット量を算出し、該オフセット量に基づいて前記輝度の相違を補正する手段であることを特徴とする請求項1記載の輝度ムラ検出装置。
  3. 前記補正手段は、前記重複部における画素値の代表値に基づいて前記オフセット量を算出する手段であることを特徴とする請求項2記載の輝度ムラ検出装置。
  4. 前記輝度ムラは、前記複数の画像を前記重複部において合成した場合における、該複数の画像が並ぶ方向についての1次元の情報であり、
    前記ムラ算出手段は、前記補正後の前記重複部において、前記複数の画像が並ぶ方向に直交する方向の各ラインにおける代表値の差分値の絶対値を、前記輝度ムラとして算出する手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の輝度ムラ検出装置。
  5. 前記ムラ算出手段は、前記複数の画像のうちの隣接する画像間において、前記補正後の前記重複部における対応する各画素の輝度値の差分値の絶対値を、前記重複部における2次元の情報からなる輝度ムラとして算出する手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の輝度ムラ検出装置。
  6. 前記重複部における前記輝度ムラ以外の部分の画像情報に基づいて、前記複数の画像間の輝度を一致させる画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理後の前記複数の画像をつなぎ合わせるよう合成して長尺画像を生成する合成手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の輝度ムラ検出装置。
  7. 同一被写体を異なる露光量にて複数回撮影することにより得られた、少なくとも一部の領域が重複した複数の画像を取得し、
    前記複数の画像の重複部において、輝度の相違を補正し、
    前記複数の画像のうちの隣接する画像間において、前記補正後の前記重複部における対応する各画素の輝度値の差分値の絶対値に基づいて、前記重複部における輝度ムラを算出することを特徴とする輝度ムラ検出方法。
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