JP5757577B2 - 床改修方法 - Google Patents
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Description
この場合、例えば、歩行者通路である既存床の上に構台を構築することが提案されている(特許文献1参照)。すなわち、支持柱、受桁、覆工桁、覆工板で構台を構成し、この構台を歩行者通路である既存床の上に構築して、歩行者通路として利用する。そして、既存床を解体して新設床を構築し、その後、構台を解体して、今度は新設床を歩行者通路として利用する。
そのため、上述の構台を構築する方法では、構台を構築する期間中、歩行者通路を確保できないため、歩行者の迂回路を設ける必要がある、という問題があった。
次に、歩行者通路を切り替えて、一方の既存床の歩行者通路としての使用を中止し、構築した新設床の歩行者通路としての使用を開始する。この状態で、残りの既存床を解体して新設床を構築する。
第1の方法は、最初の一日で、既存床上に所定本数の受桁を載置し、この受桁を跨ぐように一体化した覆工桁および覆工板を架設する。これにより、仮設床の一部を既存床上に載置し、歩行者通路の復旧までを行う。
以上の作業を何日か繰り返すことで、仮設床の全体を既存床上に載置し、その後、この仮設床の全体を上方に引き上げて前記支持柱で支持させる。
以上の作業を何日か繰り返すことで、仮設床全体を設置する。
よって、ボルト部を長孔内の任意の位置に配置することで、覆工桁と受桁との相対位置を調整できるから、受桁同士のスパンが多少伸縮しても、覆工桁を受桁に確実に架設することができる。
以上より、覆工桁および覆工板の汎用性を向上できる。
ボルト部を長孔内の任意の位置に配置することで、覆工桁と受桁との相対位置を調整できるから、受桁同士のスパンが多少伸縮しても、覆工桁を受桁に確実に架設することができる。また、ボルト部を長孔内で回転させることで、覆工桁の受桁に対する角度を調整できるから、受桁同士の高低差を吸収できる。さらに、受桁を支持柱に沿って上方に引き上げる際、仮設床のスロープの角度を変化させる必要があるが、このスロープの角度の変化にも容易に追従できる。以上より、覆工桁および覆工板の汎用性を向上できる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る床改修方法のフローチャートである。図2は、この床改修方法が適用されるフロア1の断面図である。
このフロア1には、上階2を支持する支持柱3が所定間隔置きに複数設けられている。
このフロア1の既存床4の一部は、歩行者通路となっている。本発明の床改修方法では、この歩行者通路である既存床4を解体対象として解体し、この解体した部分に新設床5を新たに構築する。
また、図5に示すように、平版状の覆工板13と、この覆工板13の下面に略平行に固定された2本の覆工桁12とは一体化されている。
連結部材14には、一対の長孔141が形成され、覆工桁12には、長孔141に挿通されるボルト部121が設けられる。このボルト部121には、ナット122が締付けられている。
まず、最初の一日で、図6に示すように、既存床4上に一本の受桁11を載置し、この受桁11を跨ぐように一体化した覆工桁12および覆工板13を架設する。これにより、一日で、仮設床の一部を設置し、歩行者通路の復旧までを行う。
ステップS3では、図8に示すように、受桁11を支持柱3に沿って上方に引き上げて、受桁11を支持柱3に吊り下げ支持する。
すなわち、一日で、チェーンブロックなどの吊持部材15を用いて、全ての受桁11を支持柱3に沿って徐々に上方に引き上げて、ガセットプレートを介して全ての受桁11を支持柱3に支持させ、その後、吊持部材15を取り外す。
これにより、受桁11、覆工桁12および覆工板13は、既存床4から所定距離上方に離れることになる。
ステップS5では、仮設床10を撤去する。
(1)一日ごとに歩行者通路を復旧するので、工事期間中、歩行者通路を常に確保できる。つまり、解体する既存床4上に仮設床10を元の歩行者通路と同じ幅で設置できるので、工事期間中であっても、歩行者は迂回する必要がなく、歩行者の円滑な通行を確保できる。
よって、ボルト部121を長孔141内の任意の位置に配置することで、覆工桁12と受桁11との相対位置を調整できるから、受桁11同士のスパンが多少伸縮しても、覆工桁12を受桁11に確実に架設することができる。
以上より、覆工桁12および覆工板13の汎用性を向上できる。
図9は、本発明の第2実施形態に係る床改修方法のフローチャートである。
すなわち、チェーンブロックなどの吊持部材15を用いて全ての受桁11を支持柱3に沿って徐々に上方に引き上げて、ガセットプレートを介して全ての受桁11を支持柱3に支持させ、その後、吊持部材15を取り外す。
これにより、受桁11、覆工桁12および覆工板13は、既存床4から所定距離上方に離れることになる。
以上のステップS1A、S2Aを一日で行って、仮設床の一部を設置し、歩行者通路の復旧までを行う。
ステップS5Aでは、仮設床10を撤去する。
2…上階
3…支持柱
4…既存床
5…新設床
10…構台
11…受桁
12…覆工桁
13…覆工板
14…連結部材
15…吊持部材
121…ボルト部
141…長孔
Claims (4)
- 上階を支持する支持柱が複数設けられたフロアにおいて、既存床の一部を解体して、当該解体した部分に新設床を新たに構築する床改修方法であって、
解体対象となる既存床を覆うように仮設床を前記既存床上に載置し、当該仮設床を前記支持柱に支持させる第1の工程と、
前記既存床を解体する第2の工程と、
前記仮設床を上方に引き上げて前記支持柱で支持させる第3の工程と、
新設床を新たに構築する第4の工程と、
前記仮設床を撤去する第5の工程と、を備えることを特徴とする床改修方法。 - 上階を支持する支持柱が複数設けられたフロアにおいて、既存床の一部を解体して、当該解体した部分に新設床を新たに構築する床改修方法であって、
仮設床の一部を前記既存床上に載置して当該載置した一部の仮設床を上方に引き上げて前記支持柱で支持させる工程を繰り返すことで、解体対象となる既存床を覆いかつ前記支持柱に支持された仮設床を設置する第1の工程と、
前記既存床を解体して新設床を新たに構築する第2の工程と、
前記仮設床を撤去する第3の工程と、を備えることを特徴とする床改修方法。 - 前記仮設床は、前記既存床上に載置された複数本の受桁と、当該受桁間に架設された覆工桁と、当該覆工桁上に敷設された覆工板と、を備え、
前記仮設床を載置する際、前記既存床上に所定本数の受桁を載置し、当該受桁を跨ぐように覆工桁および覆工板を架設することで、前記仮設床を構成し、
前記仮設床を引き上げる際、前記受桁を前記支持柱に沿って上方に引き上げて、当該受桁を前記支持柱に支持させることを特徴とする請求項1または2に記載の床改修方法。 - 前記覆工桁と前記覆工板とは一体化され、
前記受桁の上面には、前記覆工桁同士を連結する連結部材が取り付けられ、
前記連結部材には、長孔が形成され、
前記覆工桁には、前記長孔に挿通されるボルト部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の床改修方法。
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