JP5756961B2 - オキシントモジュリン類似体 - Google Patents

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Description

関連出願へのクロスレファレンス
本出願は、2009年2月19出願の国際特許出願PCT/US2009/034448の部分継続出願であり、その内容はここに組み入れられる。
(1)発明の分野
本発明は、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)による切断および不活性化に抵抗性を有し、ペプチド類似体のインビホ(in vivo)での半減期を延ばし、かつペプチド類似体がデュアルGLP−1/グルカゴン受容体(GCGR)アゴニストとして働くことができるよう修飾された、オキシントモジュリン(OXM、グルカゴン37)ペプチド誘導体、及び該ペプチド類似体の、糖尿病や肥満症のような代謝障害の治療のための使用に関する。
(2)関連技術の記載
ホルモンであるオキシントモジュリン(OXM、グルカゴン−37)は、腸及び中枢神経系(CNS)におけるプレプログルカゴンプロセシングの翻訳後産物であり、摂食に応じて腸管のL−細胞から分泌される。1983年に発見されたが、OXMは、摂食及びエネルギー消費の調節と関係づけられてきた(ジャロウス(Jarrouse)他、エンドクリノロジー(Endocrinol.)、1984年、第115巻、102−105頁、シュジョルダガー(Schjoldager)他、ユアロピアン ジャーナル オブ クリニカル インベスティゲイション(Eur.J.Clin.Invest.)、1988年、第18巻、488−503頁)。ラットでのOXMの中枢又は末梢投与は、胃内容物排出にほとんど影響を与えることなく、短期間に摂食減少を引き起す(デイキン(Daikin)他、エンドクリノロジー、2001年、第142巻、4244−4250頁、デイキン他、エンドクリノロジー、2004年、第145巻、2687−2695頁)。ラットにおけるOXMの反復脳血管内投与は、結果として、同時飼育の動物に比較して、コア温度の上昇及び体重増加の減少を生じ、このことはカロリー摂取及びエネルギー消費の双方に対する効果を示唆している(デイキン他、アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー、エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム(Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.)、2002年、第283巻、E1173−E1177)。
関連する研究においては、OXMの抹消投与は、迅速に誘発され又暗期間での摂食を用量依存的に抑制するが、GLP−1と異なり、胃の内容物排出に関しての効果は有していなかった。OXMはまた、弓状核(ARC)中において、空腹グレリンのレベルを低下し、シーフォス(c−fos)免疫反応物を増加した。OXMの7日間のIP繰り返し投与は、ラットにおいては体重増加率及び体脂肪貯蓄率の減少を引き起こした(デイキン他、エンドクリノロジー、2004年、第145巻、2687−2696頁参照)。
マウスにおけるOXM作用の研究では、OXMはグルカゴン及びGLP−1受容体の両者を活性化することができるが、icvOXMがグルカゴン欠損マススでの食物摂取を抑制するように、OXMの食欲減退作用はGLP−1受容体のみを要求することが証明されている。しかし、OXMの食欲減退効果は、GLP−1受容体欠損マウスには全くない。また、OXMではないが、エキセンディン・フォー(exendin−4)は、マウスにおけるエネルギー消費を調整する。このため、OXMは、薬理学的濃度で用いられる場合、GLP−1受容体への弱いアゴニストであると考えられている(バギオ(Baggio)他、ガストロエンテロロジー(Gasteroenterol.)、2004年、第127巻、546−58頁参照)。OXMはまた、高脂肪代謝肥育されたマウスにおいてグルコース過敏症を改善し(デイキン他、アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー、エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム(Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.)、2008年、第297巻、E142−E147)、またGLP−1受容体非依存マウスの内因性心拍数を増大することが判明した(ソウデン(Sowden)他、アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー−レギュラトリー、インテギュラティブ アンド フィジオロジー(Am.J.Physiol.Integr.Comp.Physiol.)、2007年、第292巻、R962−R970)。また、OXMは、GLP−1受容体βアレスチン補強及びGタンバク質αサブユニット(Galpha)を通してのシグナリングに別異に影響を及ぼすこと(ジョルゲンセン他、ジャーナル ファーマコロジー アンド エクスペリメンタル テラポイティックス(J.Pharma.Exp.Therapeut.2007年、第322巻、148−154頁)、またOXMの抹消注入後、視床下部神経単位活性に別異に影響を及ぼすこと(クドゥリ(Choudhri)他、バイオケミカル アンド バイオフィジカル リサーチ コミュニケーションズ(Biochem.Biophs,Res.Commun,)、2006年、第350巻、298−306頁)が示された。
ヒトでは、健康な正常体重の被験者におけるOXMの単回の90分間の静脈内注入が、ハンガースコア及び立食における摂食を約19%まで低減した。これに続いての12時間のカロリー摂取は、何らの嘔気又は食物嗜好性の変化の報告なしに、約11%まで低減された(コーエン(Cohen)他、ジャーナル オブ クリニカル エンドリリノロジー アンド メタボリズム(J.Clin.Endocrinol.Metab.)、2003年、第88巻、4696−4701頁、リッケガード(Lykkegaard)他、ADA サイエンティフィック セッションズ、アブストラクト#1506−P(2003))。より最近では、肥満で健康なボランティア(BMI約33)における4週間にわたるOXMの食事前注射は、処置の第1日目に有意なカロリー摂取の低減(約25%)をもたらし、それは研究の期間にわたって維持された(4週間後、35%減少)(ワイン(Wynne)他、ダイアビーティーズ(Diabetes)、2005年、第54巻、2390−2395頁)。処置された被験者では、研究の最後に強い体重減少が観察された(1.9%、プラセボ補正)。OXMの血漿レベルは、注入研究において観察されたものと同様であった(ピーク濃度〜950pM)。インビボでのOXMの不十分な安定性(血漿t1/2<12分間)により必要とされる比較的高い用量にもかかわらず、何らタキフィラキシーがなく、また軽度かつ一過性の嘔気の発生率が低いこと(約3%)から、このホルモンは、ヒト検証及び魅力的な耐薬側面の双方を備えた数少ない肥満症ターゲットの1つとされている。
OXMは、非常に短い半減期をもち、細胞表面ジペプチジルペプチダーゼIV(以降DPP−IV)により迅速に不活性化される(ズー他、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.Chem.)、2002年、第278巻、22418−22423頁)。しかしながら、DPP−IV阻害剤は、臨床では体重に対し中立であり、生理的を超えたレベルのOXM(900〜1000pM)が、ヒトの体重減少を達成するために必要かもしれないことを示唆している。ヒトにおける体重減少を引き起こすためのOXMペプチド類似体は、国際公開公報WO03/022304、WO2004/062685、WO2006/134340の目的物である。
OXMは、それ故、糖尿病及び肥満症のような代謝障害の治療剤としての可能性を示す。しかしながら、OXMはインビボでの安定性が十分でないことから、糖尿病及び肥満症のような代謝性疾患の治療のために、安全かつ有効に投与されうるOXM誘導体を開発することが必要である。もし、安定性及び薬物動態を改善する部位への結合により修飾された、より具体的にはDPP−IV切断に対し抵抗性を与える修飾により修飾された類似体又は誘導体が開発されるならさらに望ましいであろう。さらに、デュアルGLP−1受容体/グルカゴン受容体アゴニストとして作用することのできるOXM類似体を提供することが望ましいであろう。
本発明は、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)による切断および不活性化に抵抗性であり、ペプチド類似体のインビボでの半減期を増大するとともに、ペプチド類似体がデュアルGLP−1/グルカゴン受容体(GCGR)アゴニストとして働くことができるように修飾された、オキシントモジュリン(OXM、グルカゴン37)ペプチド誘導体、及びそのようなペプチド類似体の糖尿病及び肥満症のような代謝性疾患の治療のための使用を提供する。特に、本明細書に記載された類似体は摂食及び体重を低減させ、代謝率を増大し、膵臓からのグルコース依存性インスリン分泌(GDIS)を媒介し、グルコース許容量を改善し、これによりメタボリックシンドローム、肥満症、糖尿病、メタボリックシンドロームX、高血糖症、空腹時高血糖障害、脂質代謝異常症、アテローム性動脈硬化症、及び他の前糖尿病状態のような代謝性障害に悩んでいる患者への治療選択肢を与える。
それ故、本発明は、SEQ ID NO:1で示されるヒトオキシントモジュリン(OXM)のアミノ酸シーケンスからなるペプチドであって、N−末端からの第二アミノ酸は、ジペプチジルペプチダーゼIVによる切断及び不活性化に抵抗性のペプチドにするアミノ酸で置換されており;このペプチドは、このペプチドに共有結合的に連結された脂質又はコレステロール部位を含み;このペプチドは、2位での置換に加え、1〜3のアミノ酸置換を任意に含み;このペプチドは、もし存在する場合にはこのペプチドのC−末端カルボキシ基に結合されている保護基を任意に含み;さらに、このペプチドはデュアルGLP−1受容体及びグルカゴン受容体アゴニストとして働くことができ、ヒトOXMの血清半減期より大きい血清半減期を有するペプチド、及び医薬的に受容可能なそれらの塩を提供する。さらなる態様において、N−末端からの第2アミノ酸に置換されたアミノ酸は、D−セリン及びα−アミノイソ酪酸からなる群から選ばれる。
また、本発明は、SEQ ID NO:1で示されるヒトオキシントモジュリン(OXM)のアミノ酸シーケンスからなるペプチドであって、N−末端からの第二アミノ酸がD−セリン及びα−アミノイソ酪酸からなる群から選ばれたアミノ酸で置換され;ペプチドのC−末端は、システイン残基のチオール基が親水性リンカー(linker)によりコレステロール部位に共有結合的に連結されているシステイン残基を含み;このペプチドは、2位での置換に加え、1〜3のアミノ酸置換を任意に含み;このペプチドは、もし存在する場合にはこのペプチドのC−末端カルボキシ基に結合されている、保護基を任意に含み;このペプチドはデュアルGLP−1受容体及びグルカゴン受容体アゴニストとして働くことができ、ヒトOXMの血清半減期より大きい血清半減期を有するペプチド、及び医薬的に受容可能なそれらの塩を提供する。
また、本発明は、SEQ ID NO:1で示されるヒトオキシントモジュリン(OXM)のアミノ酸シーケンスからなるペプチドであって、N−末端からの第二アミノ酸は、ペプチドをジペプチジルペプチダーゼIVによる切断及び不活性化に抵抗性にするアミノ酸で置換されており;このペプチドは、このペプチドに共有結合的に連結された脂質又はコレステロール部位を含み;このペプチドは、さらに、17位、18位及び27位からなる群から選ばれたアミノ酸位置で置換された1以上のアミノ酸置換を含み;またこのペプチドは、もし存在する場合にはこのペプチドのC−末端カルボキシ基に結合されている、保護基を任意に含み;さらにこのペプチドは、デュアルGLP−1受容体及びグルカゴン受容体アゴニストとして働くことができ、ヒトOXMの血清半減期より大きい血清半減期を有するペプチド、及び医薬的に受容可能なそれらの塩を提供する。さらなる態様において、1以上のアミノ酸置換は、17位でのアルギニンに対するグルタミン酸、18位でのアルギニンに対するアラニン、27位でのメチオニンに対するノルロイシン又はO−メチル−L−ホモセリンからなる群から選ばれる。
また、本発明は、SEQ ID NO:1で示されるヒトオキシントモジュリン(OXM)のアミノ酸シーケンスからなるペプチドであって、N−末端からの第二アミノ酸は、ペプチドをジペプチジルペプチダーゼIVによる切断及び不活性化に抵抗性にするアミノ酸で置換されており;このペプチドは、このペプチドに共有結合的に連結された脂質又はコレステロール部位を含み;このペプチドは、2位での置換に加え、1〜3のアミノ酸置換を任意に含み;このペプチドは、アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:104)を欠いており;またこのペプチドは、もし存在する場合にはこのペプチドのC−末端カルボキシ基に結合されている、保護基を任意に含み、さらに、このペプチドはデュアルGLP−1受容体及びグルカゴン受容体アゴニストとして働き、ヒトOXMの血清半減期より大きい血清半減期を有するペプチド、及び医薬的に受容可能なそれらの塩を提供する。
さらなる態様において、2位でのアミノ酸置換は、D−セリン及びα−アミノイソ酪酸からなる群から選ばれたアミノ酸であり、コレステロール部位は、親水性リンカーによりシステインのチオール基に共有結合的に連結され、システイン残基は、ペプチド結合によりペプチドのC−末端に共有結合的に連結される。さらなる態様において、ペプチドは、さらに、17位、18位及び27位からなる群から選ばれたアミノ酸位置で、1以上のアミノ酸置換を含む。さらなる態様において、ペプチドは、さらに、17位でのグルタミン酸へのアルギニン、18位でのアラニンへのアルギニン、27位でのノルロイシン又はO−メチル−L−ホモセリンへのメチオニンからなる群から選ばれた1以上のアミノ酸置換を含む。
上記ペプチドのいずれか1種のさらなる態様において、ペプチドは、ペプチドのC−末端でシステイン残基のチオール基に共有結合的に連結されたコレステロール部位を含む。具体的態様においては、コレステロール部位は、親水性リンカーにより、チオール基に共有結合的に連結される。この親水性リンカーは、ペプチド又は1〜10のエトキシ単位を含むエトキシポリマーのようなポリマーであることができる。さらなる態様において、親水性リンカーは、4つのエトキシ単位を含むエトキシポリマーである。ペプチドの他の態様において、ペプチドは、このペプチドのC−末端に共有結合的に連結されたリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結された脂質部位、特定の実施態様ではパルミトイルである、を含む。さらなる実施態様において、リシン残基は、リンカー部位によりペプチドのC−末端に連結されている。特定の態様において、リンカー部位は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基を含み、また他の態様において、リンカー部位は、1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンコハク酸を含む。
また、本発明は、表1及び表2に紹介されたペプチド類似体から選ばれたOXMペプチド類似体、及び代謝性障害の治療用薬剤の製造の際における表1及び表2に紹介される1以上のOXMペプチド類似体の使用を提供する。
また、本発明は、構造
−P−L−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSXYLDXAXDFVQWLXNTK(SEQ ID NO:106)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、Ser(S)又はLys(K)であり;Xは、Ser(S)又はGlu(E)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、Gln(Q)又はLys(K)であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキサイド(m)又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、存在する場合、アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:104)又はリンカー部位であり;Zは任意であるが、存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;又P又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシル基に連結された、保護基を任意に包含する。〕
からなるペプチド類似体;及び医薬的に受容可能なそれらの塩を提供する。L−Zは、PのC−末端アミノ酸、又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
上記ペプチドのさらなる態様において、Zは、特定の実施態様においては、そのチオール基によりコレステロール部位または脂質部位に共有結合的に連結されることのできるシステイン残基である。他の態様においては、このコレステロール部位及び脂質部位は、親水性リンカーによりシステインのチオール基に共有結合的に連結される。特定の態様においては、この親水性リンカーは、1〜24のエトキシ単位を含むエトキシポリマーであるか、さらに具体的態様においては、該親水性リンカーは、4つのエトキシ単位を含むエトキシポリマーである。
上記ペプチドの更なる態様において、Zは、リシン残基であり、このリシン残基は、特定の実施態様においては、該リシンのε−アミノ基が共有結合的にコレステロール部位又は脂質部位に、直接に又は親水性リンカーにより共有結合的に連結されている。特定の実施態様においては、該脂質部位はパルミトイルである。
上記ペプチドの更なる態様において、Lはリンカー部位である。特定の態様においては、該リンカー部位は、親水性リンカー部位である。更なる態様において、該リンカー部位は1以上のガンマ−グルタミン酸残基を包含し、他の態様において、該リンカー部位は、1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンコハク酸である。
上記ペプチドの特定の実施態様において、ペプチドは、OXM70(SEQ ID NO:12);OXM110(SEQ ID NO:19);OXMl15(SEQ ID NO:21);OXM177(SEQ ID NO:24);OXM212(SEQ ID NO:27);OXM213(SEQ ID NO:28);OXM216(SEQ ID NO:29);OXM290(SEQ ID NO:46);OXM301(SEQ ID NO:51);又はOXM325(SEQ ID NO:65)から選ばれた構造からなる。上記ペプチドのさらに他の実施態様において、ペプチドは、OXM237(SEQ ID NO:31);OXM238(SEQ ID NO:32);OXM259(SEQ ID NO:33);OXM260(SEQ ID NO:34);OXM261(SEQ ID NO:35);OXM262(SEQ ID NO:36);OXM263(SEQ ID NO:37);OXM264(SEQ ID NO:38);OXM265(SEQ ID NO:39);OXM266(SEQ ID NO:40);OXM267(SEQ ID NO:41);OXM268(SEQ ID NO:42);OXM306(SEQ ID NO:43);OXM307(SEQ ID NO:44);及びOXM308(SEQ ID NO:45)から選ばれた構造からなる。
ペプチドがRNRNNIA(SEQ ID NO:104)を欠く場合における上記ペプチドの特定の実施態様において、ペプチドは、OXM291(SEQ ID NO:47);OXM292(SEQ ID NO:48);OXM293(SEQ ID NO:49);OXM294(SEQ ID NO:50);OXM302(SEQ ID NO:52);OXM303(SEQ ID NO:53);OXM304(SEQ ID NO:54);OXM305(SEQ ID NO:55);0XM311(SEQ ID NO:56);OXM312(SEQ ID NO:57);OXM314(SEQ ID NO:58);OXM313(SEQ ID NO:59);OXM317(SEQ ID NO:60);OXM318(SEQ ID NO:61);OXM319(SEQ ID NO:62);OXM323(SEQ ID NO:64);OXM327(SEQ ID NO:66);又はOXM329(SEQ ID NO:67)から選ばれた構造からなる。
ペプチドがRNRNNIA(SEQ ID NO:104)を欠く場合における上記ペプチドの更なる特定の実施態様において、ペプチドは、OXM345(SEQ ID NO:69);OXM355(SEQ ID NO:70);OXM357(SEQ ID NO:71);OXM359(SEQ ID NO:72);OXM361(SEQ ID NO:73);XM373(SEQ ID NO:74);OXM374(SEQ ID NO:75);OXM380(SEQ ID NO:76);OXM381(SEQ ID NO:77);OXM383(SEQ ID NO:78);OXM388(SEQ ID NO:79);OXM392(SEQ ID NO:80);OXM395(SEQ ID NO:81);OXM398(SEQ ID NO:82);OXM399(SEQ ID NO:83);OXM400(SEQ ID NO:84);OXM401(SEQ ID NO:85);OXM404(SEQ ID NO:86);OXM406(SEQ ID NO:87);OXM407(SEQ ID NO:88);OXM408(SEQ ID NO:89);OXM410(SEQ ID NO:91);0XM411(SEQ ID NO:92);OXM412(SEQ ID NO:93);OXM414(SEQ ID NO:95);OXM415(SEQ ID NO:96);OXM416(SEQ ID NO:97;OXM417(SEQ ID NO:98);OXM418(SEQ ID NO:99;OXM419(SEQ ID NO:100);OXM420(SEQ ID NO:101);又はOXM421(SEQ ID NO:102)から選ばれた構造からなる。
また、本発明は、下記構造
−P−L−Z
〔式中Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSXYLDXAXDFVQWLXNTK(SEQ ID NO:106)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、Ser(S)又はLys(K)であり;Xは、Ser(S)又はGlu(E)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、Gln(Q)又はLys(K)であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキサイド(m)又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合されている、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、もし存在する場合、リンカー基であり;Zは任意であるが、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;又P又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結されている、保護基を任意に包含する。〕
を包含するペプチド類似体;及び医薬的に受容可能なそれらの塩を提供する。L−Zは、PのC−末端アミノ酸、又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
上記ペプチドの更なる態様において、Zは、システイン残基であり、特定の実施態様においては、そのチオール基によって、コレステロール部位又は脂質部位に共有結合的に連結されることのできるシステイン残基である。他の実施態様においては、該コレステロール部位又は脂質部位は、親水性リンカーにより、システインのチオール基に共有結合的に連結される。特定の態様においては、該親水性リンカーは、1〜24のエトキシ単位を含むエトキシポリマーであるか、さらに具体的な態様においては、該親水性リンカーは、4つのエトキシ単位を含むエトキシポリマーである。
上記ペプチドの更なる態様においては、Zは、特定の実施態様においては、リシンのε−アミノ基が共有結合的にコレステロール部位又は脂質部位に、直接に又は親水性リンカーの手段により連結されている、リシン残基である。特定の実施態様においては、該脂質部位はパルミトイルである。
上記ペプチドの更なる態様において、Lはリンカー部位である。特定の態様においては、このリンカー部位は親水性リンカー部位である。更なる態様においては、このリンカー部位は1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなり、また別の態様においては、このリンカー部位は、1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンコハク酸である。
上記ペプチドの特定の実施態様において、ペプチドは、OXM291(SEQ ID NO:47);OXM292(SEQ ID NO:48);OXM293(SEQ ID NO:49);OXM294(SEQ ID NO:50);OXM302(SEQ ID NO:52);OXM303(SEQ ID NO:53);OXM304(SEQ ID NO:54);OXM305(SEQ ID NO:55);OXM311(SEQ ID NO:56);OXM312(SEQ ID NO:57);OXM314(SEQ ID NO:58);OXM313(SEQ ID NO:59);OXM317(SEQ ID NO:60);OXM318(SEQ ID NO:61);OXM319(SEQ ID NO:62);OXM323(SEQ ID NO:64);OXM327(SEQ ID NO:66);又はOXM329(SEQ ID NO:67)から選ばれた構造からなる。
更なる特定の実施態様において、ペプチドは、OXM345(SEQ ID NO:69);OXM355(SEQ ID NO:70);OXM357(SEQ ID N0:71);OXM359(SEQ ID NO:72);OXM361(SEQ ID NO:73);OXM373(SEQ ID NO:74);OXM374(SEQ ID NO:75);OXM380(SEQ ID NO:76);OXM381(SEQ ID NO:77);OXM383(SEQ ID NO:78);OXM388(SEQ ID NO:79);OXM392(SEQ ID NO:80);OXM395(SEQ ID NO:81);OXM398(SEQ ID NO:82);OXM399(SEQ ID NO:83);OXM400(SEQ ID NO:84);OXM401(SEQ ID NO:85);OXM404(SEQ ID NO:86);XM406(SEQ ID NO:87);OXM407(SEQ ID NO:88);OXM408(SEQ ID NO:89);OXM410(SEQ ID NO:91);OXM411(SEQ ID NO:92);OXM412(SEQ ID NO:93);OXM414(SEQ ID NO:95);OXM415(SEQ ID NO:96);OXM416(SEQ ID NO:97;OXM417(SEQ ID NO:98);OXM418(SEQ ID NO:99);OXM419(SEQ ID NO:100);OXM420(SEQ ID NO:101);又はOXM421(SEQ ID NO:102)から選ばれた構造からなる。
また、本発明は、構造
−P−L−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSXYLDXAXDFVQWLXNTKRNRNNIA(SEQ ID NO:107)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンテンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、Ser(S)又はLys(K)であり;Xは、Ser(S)又はGlu(E)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、Gln(Q)又はLys(K)であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキサイド(m)又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に連結されている、任意に存在する保護基であり、Lは任意であり、存在する場合、リンカー部位であり;Zは任意で、存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;又P又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシル基に結合されている、保護基を任意に包含する。〕を含むペプチド類似体;及び医薬的に受容可能なそれらの塩を提供する。L−Zは、PのC−末端アミノ酸、又はPの内部アミノ酸に結合されることができる。
上記ペプチドの更なる態様において、Zはシステイン残基であり、特定の実施態様においては、そのチオール基によって、コレステロール部位又は脂質部位に共有結合的に連結されることのできるシステイン残基である。他の実施態様においては、該コレステロール部位又は脂質部位は、親水性リンカーにより、システインのチオール基に共有結合的に連結される。特定の態様においては、該親水性リンカーは、1〜24のエトキシ単位を含むエトキシポリマーであるか、さらに具体的な態様においては、該親水性リンカーは、4つのエトキシ単位を含むエトキシポリマーである。
上記ペプチドの更なる態様において、Zはリシン残基であり、特定の実施態様においては、該リシンのε−アミノ基は、共有結合的にコレステロール部位又は脂質部位に、直接又は親水性リンカーのいずれかにより連結されている。特定の実施態様においては、該脂質部位はパルミトイルである。
上記ペプチドの更なる態様において、Lはリンカー部位である。特定の態様において、該リンカー部位は親水性リンカー部位である。更なる態様において、該リンカー部位は1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなり、他の態様においては、リンカー部位は、1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンコハク酸である。
上記ペプチドの特定の実施態様においては、該ペプチドは、OXM290(SEQ ID NO:46);OXM301(SEQ ID NO:51);OXM321(SEQ ID NO:63);OXM325(SEQ ID NO:65);又はOXM330(SEQ ID NO:68)から選ばれた構造からなる。
上記ペプチドの更なる特定の実施態様においては、ペプチドは、OXM70(SEQ ID N0:12);OXMl10(SEQ ID NO:19);OXMIl5(SEQ ID NO:21);OXM177(SEQ ID NO:24);OXM212(SEQ ID NO:27);OXM213(SEQ ID NO:28);又はOXM216(SEQ ID NO:29)から選ばれた構造からなる。
上記ペプチドの更なる特定の実施態様においては、ペプチドは、OXM237(SEQ ID NO:31);OXM238(SEQ ID NO:32);OXM259(SEQ ID NO;33);OXM260(SEQ ID NO:34);OXM261(SEQ ID NO:35);OXM262(SEQ ID NO:36);OXM263(SEQ ID NO:37);OXM264(SEQ ID NO:38);OXM265(SEQ ID NO:39);OXM266(SEQ ID NO:40);OXM267(SEQ ID NO:41);OXM268(SEQ ID NO:42);OXM306(SEQ ID NO:43);OXM307(SEQ ID NO:44);及びOXM308(SEQ ID NO:45)から選ばれた構造からなる。
また、本発明は、デュアルGLP−1受容体アゴニスト/グルカゴン受容体(GCGR)アゴニストであり、6.0未満のpIを有するペプチド類似体を提供する。コレステロール又は脂肪酸部位を包含し、6未満のPIを有するペプチド類似体は、ヒト肥満細胞株LAD2を用いたインビボでのカウンタースクリーニングアッセイにより決定された際に、肥満細胞の脱顆粒活性化能力を低減させることが見出されている。それ故、本発明は、また、そのペプチドのN−末端からの第2アミノ酸が、ジペプチジルペプチダーゼIVによる切断及び不活性化に対しペプチドを抵抗性とするアミノ酸で置換されたアミノ酸シーケンスHSQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK(SEQ ID NO:109)からなるペプチド類似体であり;このペプチドは、1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなるスペーサーによってペプチドに共有結合的に連結された脂質またはコレステロール部位を含み;このペプチドは、2位での置換に加え、1から3のアミノ酸置換を任意に含み;また、このペプチドは、もし存在すればペプチドのC−末端カルボン酸基に連結された、保護基を任意に含み、さらにこのペプチド類似体は、6.0未満のpIを有するとともに、デュアルGLP−1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストであり、またそれらの医薬的に受容可能な塩を提供する。特定の態様においては、該ペプチド類似体は、4〜6のpI、又は約5.0のpI、例えば約5.4のpIを有する。
さらなる態様においては、該ペプチド類似体のN−末端からの第二アミノ酸に対し置換されたアミノ酸は、D−セリン、α−アミノイソ酪酸、及び1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸からなる群から選ばれる。
特定の態様においては、このペプチド類似体は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなるスペーサーによりペプチド類似体のC−末端でリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されているシステイン残基のチオール基に共有結合的に連結されているコレステロール部位を包含する。さらなる実施態様においては、このコレステロール部位は、親水性リンカーによりチオール基に共有結合的に連結されており、さらなる実施態様においては、該リンカーは、1〜20のエトキシ単位を含むエトキシポリマー、例えば、4つのエトキシ単位を含むエトキシポリマーである親水性リンカーによりチオール基に共有結合的に連結されている。
特定の態様においては、ペプチド類似体は、リシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結された脂質部位を含み;特定の実施態様においては、該脂質部位は、パルミトイル、ミリストイル、またはステアロイル部位のような脂肪酸である。さらなる実施態様においては、該脂質部位は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている。さらなる実施態様において、該脂質部位は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりC−末端でリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている。さらなる実施態様においては、該脂質部位は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基のε−アミノ基に及び1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりC−末端でリシン残基に結合されたリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている。
さらなる態様において、ペプチド類似体は、さらに、10位、12位、16位、17位、18位及び27位からなる群から選ばれたアミノ酸位置において、1以上のアミノ酸置換を包含する。特定の実施態様において、該ペプチド類似体は、10位でチロシンに替えてのリシン、12位でリシンに替えてのセリン、16位でセリンに替えてのグルタミン酸又はα−アミノイソ酪酸、17位でアルギニンに替えてのグルタミン酸、18位でアルギニンに替えてのアラニン、20位でグルタミンに替えてのリシン、及び27位でメチオニンに替えてのノルロイシン又はO−メチル−L−ホモセリンから選ばれた1以上のアミノ酸置換を包含する。
さらなる実施態様においては、ペプチド類似体の10位でのチロシンがリシンで置換され、また脂質部位は1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結される。他の実施態様では、ペプチド類似体の20位でのグルタミンはリシンで置き換えられ、また脂質部位は1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシンのε−アミノ基に共有結合的に連結される。いずれかの実施態様においては、ペプチド類似体は、さらに、C−末端に共有結合的に連結された1以上のガンマ−グルタミン酸残基を包含する。
さらに、本発明は、6.0未満のpIを有し、またデュアルGLP−1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストである、下記構造を含むペプチド類似体;及びその医薬的に受容可能な塩を提供する。
−P−M−Z
〔式中Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDXSXYLDXAXDFVQLXNTKX10(SEQ ID NO:110)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)残基であり;Xは、チロシン(Y)又はリシン(K)残基であり;Xは、セリン(S)又はリシン(K)残基であり;Xは、セリン(S)、α−アミノイソ酪酸(aib)、又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、グルタミン(Q)又はリシン(K)残基であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキシド(m)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基であり;Xは、ガンマ−グルタミン酸(γGlu)残基であり;X10は、ガンマ−グルタミン酸(γGlu)残基又は不存在である。)を有するペプチドであり;Zは、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Mは、(i)親水性リンカーによりコレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基、(ii)1以上のガンマグルタミン酸残基からなるスペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、又は(iii)脂質部位であり、Mは、1以上のガンマグルタミン酸残基からなるスペーサーによりPのC−末端又は内部アミノ酸に共有結合的に連結されており;またZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結された任意に存在する保護基である。〕特定の態様では、このペプチド類似体は、4〜6のpI、又は約5.0、5.1、5.2、5.3、5,4、5.5、5.6、5.7、5.8又は5.9のpI、又は約5.4〜5.5のpIを有する
このペプチド類似体のさらなる態様においては、Mは親水性リンカーでコレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり、該システイン残基は、PのC−末端に連結されている。さらなる実施態様においては、該親水性リンカーは、1〜24のエトキシ単位を含み、特定の態様においては例えば4つのエトキシ単位を含むことができるエトキシポリマーである。
さらなる態様においては、Mは1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなるペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基であり、また該リシン残基はPのC−末端に連結されている、又はMは、1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなるペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基であり、該リシン残基はPのX又はX位にある。特定の態様においては、該脂質部位は、パルミトイル、ミリストイル、又はステアロイル部位である。
特定の態様においては、このペプチド類似体は、OXM317(SEQ ID NO:60);OXM318(SEQ ID NO:61);OXM319(SEQ ID NO:62);OXM323(SEQ ID NO:64);OXM327(SEQ ID NO:66);又はOXM329(SEQ ID NO:67)である。更なる態様においては、このペプチド類似体は、OXM345(SEQ ID NO:69);OXM355(SEQ ID NO:70);OXM357(SEQ ID NO:71);OXM359(SEQ ID NO:72);OXM361(SEQ ID NO:73);OXM373(SEQ IDNO:74);OXM374(SEQ ID NO:75);OXM380(SEQ ID NO:76);OXM381(SEQ ID N0:77);OXM383(SEQ ID NO:78);OXM388(SEQ ID NO:79);OXM392(SEQ ID NO:80);OXM395(SEQ ID NO:81);OXM398(SEQ ID NO:82);OXM399(SEQ ID NO:83);OXM400(SEQ ID NO:84);OXM401(SEQ ID NO:85);OXM404(SEQ ID NO:86);OXM406(SEQ ID NO:87);OXM407(SEQ ID NO:88);OXM408(SEQ ID NO:89);OXM410(SEQ ID NO:91);OXM411(SEQ ID NO:92);OXM412(SEQ ID NO:93);OXM414(SEQ ID NO:95);OXM415(SEQ ID NO:96);OXM416(SEQ ID NO:97);OXM417(SEQ ID NO:98);OXM418(SEQ ID NO:99);OXM419(SEQ ID NO:100);OXM420(SEQ ID NO:101);又はOXM421(SEQ ID NO:102)である。
また、本発明は、代謝性疾患の治療のための医薬の製造の際における、上記ペプチド類及びそれらの医薬的に受容可能な塩のいずれか1つの使用を提供する。
定義
GLP−1アゴニストは、GLP−1受容体に結合する、ペプチド、小さな分子、または化学的化合物であり、GLP−1が行うのと同じ生物学活性を誘発する。一実施態様において、GLP−1受容体用のアゴニストは、天然のGPL−1と少なくとも1%の類似性を有する受容体に結合する。他の実施態様では、GLP−1受容体用アゴニストは、天然のGPL−1と同じかそれより大きい類似性を有する受容体に結合する。
グルカゴンアゴニストは、グルカゴン受容体に結合する、ペプチド、小さな分子、または化学的化合物であり、グルカゴンが行うとのと同じ生物学活性を誘発する。一実施態様において、グルカゴン受容体用のアゴニストは、天然のグルカゴンと少なくとも1%の類似性を有する受容体に結合する。他の実施態様では、グルカゴン受容体用のアゴニストは、天然のグルカゴンと同じかそれより大きい類似性を有する受容体に結合する。
本明細書において用いられているように、「デュアルGLP1/グルカゴン受容体アゴニスト」は、グルカゴン受容体及びGLP1受容体の両者で活性を示す、「GLP1受容体/グルカゴン共アゴニスト分子」である。一般的には、デュアルGLP1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストは、天然のグルカゴンに対し少なくとも約10%のグルカゴン受容体での活性を示し、また天然のGLP−1に対し少なくとも約10%のGLP−1受容体での活性を示す。
図1は、天然のOXMとOXM(Q3E)のグリコーゲン分解を比べたエクスビボ(ex vivo)アッセイの結果を示す。図は、天然のOXMは用量依存型でグリコーゲン分解を引き起こし、1.5nMでフルのグリコーゲン分解を引き起こし、ほぼ0.5nMのEC50を有するのに対し、OXM−Q3Eは、貧弱なGCGRアゴニスト能力のために、300nMで約58%のみを引き起こしたにすぎないことを示している。
図2は、1.5mpkでのグルカゴン(GCG)が84%のGCGR占有率(occpancy)を与え、3mpkOXMは31%のGCGR占有率を与えたが、OXM−Q3Eは0%のGCGR占有率を与えたことを示す、インビボGCR受容体占有率試験の結果を示す。
図3A及び3Bは、OXM及びOXM−Q3Eのそれぞれに対応しての血中グルコースレベルとグルコース注入速度(rate)を示す。
図4は、OXM及びOXM−Q3Eの皮下(s.c.)投与に対する、痩せたマウスにおける腹腔内グルコース耐性試験(IPGTT)の結果を示す。
図5Aは、OXM70、OXM110、OXM177、OXM115、及びOXM216の存在下での灌流肝臓中のグリコーゲン分解のエクスビボ測定を示す。
図5Bは、野性タイプマウスにおけるコンペティションアッセイでの、天然のOXMに比較してのOXM70、OXM110、OXM177、OXM115、及びOXM216の皮下(s.c.)又は静脈内(i.v.)投与後のGGCR占有率を示す。
図6は、確立されたDIOマウスにおける、摂食及び体重低減に関するOXM70の急性インビボ効力をまとめて示したものである。摂食は約2時間後及び18時間後に測定された。また、18時間(一晩)での体重変化は、P<0.05対ベヒクル、群当たりn=5−6、で測定された。
図7は、確立されたDIOマウスにおける、摂食及び体重低減に関するOXM110及びOXM177の急性インビボ効力をまとめて示したものである。摂食は約2時間後及び18時間後に測定された。また、18時間(一晩)での体重変化は、P<0.05対ベヒクル、群当たりn=5−6、で測定された。
図8は、確立されたDIOマウスにおける、摂食及び体重低減に関するOXM216、OXM115、及びOXM177の急性インビボ効力をまとめて示したものである。摂食は約2時間後及び18時間後に測定された。また、18時間(一晩)での体重変化は、P<0.05対ベヒクル、群当たりn=5−6、で測定された。
図9A−Dは、OXMペプチド類似体OXM110、OXM177、及びOXM115に対するDIOマウスにおける、長期の体重及び摂食研究の薬理学的終点を示す。図9Aは、摂食における累積変化を示す。図9Bは、累積体重変化を示す。図9Cは、研究の数日間を通しての基礎的なグルコールレベルを示す。図9Dは、研究の13日目におけるIPGTTを示す。
図10は、OXM70の皮下投与に対する痩せたマウスにおける腹腔内グルコース耐性試験(IPGTT)の結果を示す。
図11は、OXM110の皮下投与に対する痩せたマウスにおける腹腔内グルコース耐性試験(IPGTT)の結果を示す。
図12は、OXM177の皮下投与に対する痩せたマウスにおける腹腔内グルコース耐性試験(IPGTT)の結果を示す。
図13は、OXM115の皮下投与に対する痩せたマウスにおける腹腔内グルコース耐性試験(IPGTT)の結果を示す。
図14Aは、時間を追ってのDIOマウスにおけるOXM115の代謝率効果を示す。
図14Bは、DIOマウスにおけるOXM115によって引き起こされる代謝率のパーセント変化を示す。
図15は、確立されたDIOマウスにおける摂食及び体重減少における数種の+/+ペプチドの急性インビボ効力をまとめて示したものである。
図16は、確立されたDIOマウスにおける摂食及び体重減少に関しての、摂食における数種の+/+ペプチドの単回投与量を示す。
発明の詳細な説明
OXMによる治療は、肥満症及び、これについてはまだ注意深く検証されるべきであるが、糖尿病を改善する際に付随する効果の両方に好ましいインパクトを与える可能性を持っている。OXMの末梢性投与の際の体重低減効力及び摂食の低減は、ヒトにおいて十分に検証されている(ワイン(Wynne)他、ダイアビーティーズ(Diabetes)、2005年、第54巻、2390−2395頁)。最近では、OXMは、肥満の被験者において、代謝率並びに具体的な活動関連エネルギー消費を増大することが示されている(ワイン(Wynne)他、インターナテョナル ジャーナル オブ オベシティ(Int.J.Obes.)、2006年、第30巻、1729−1736頁、アドバンス オンライン パブリケイション、2006年4月18日;doi:10.1038/sj−ijo.0803344)。また、OXMは、ヒトにおいて体重を低減することも、すでに示されている(例えば、国際公開公報WO03/022304、WO2004/062685、及びWO2006/134340参照);しかし、体重低減と独立する血糖管理における、OXMペプチド及びこの類似物におけるデュアルGLP−1受容体/グルカゴン受容体(GLP−1R/GCGR)アゴニストの効力については、未だ系統的な研究はなされていない。OXMがグルカゴン受容体及びGLP−1受容体の両方でアゴニスト活性を有する可能性は、OXMを、代謝疾患を治療するための、該治療はグルカゴン受容体及びGLP−1受容体と肯定的に相互作用することが好ましいが、魅力的な候補にしている。
OXM(及びGLP−1)は、非常に短い半減期をもち、細胞表面ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)により迅速に不活性化される。ペプチドをDPP−IV切断に対し抵抗性にするため、OXMペプチドに変異を組み込むことができる;しかし、これら変異の多くは、天然のペプチドを不活性化するか或いはグルカゴン受容体(GCGR)又はGLP−1受容体(GLP−1R)と相互作用するペプチドの可能性に負の影響を与えることも分かっている(国際公開公報WO2007/100535参照、これは、本明細書にそのまま組み入れられる。)。OXM(及びGLO−1)は、また、腎臓により迅速に排出される。ポリエチレングリコールのようなバルキーな置換基とペプチドを結合することにより、ペプチドの腎臓排出を減少させることができる;しかし、これらバルキーな置換基がOXMペプチドに結合された場合、得られたOXMペプチド類似体の多くは、グルカゴン受容体との効果的な相互作用を行う効果が少なくなるか全くなくなることが分かっている。OXMペプチドを投与することに基づく代謝性疾患の効果的な治療が進められる前に、安定性並びに薬物動態学と結び付けられる問題が解決されることが必要である。
本明細書に記載されたOXMペプチド類似体は、これらの問題を解決する。
第一に、DPP−IVによる切断による天然のOXM及びGLP−1の限定されたインビボでの安定性及び迅速な腎臓排出(これは、ヒトにおける高投与量での、頻繁な投与(OXMのt.i.d.s.c.注入、連続的な点滴)を必要とする)は、DPP−IV切断サイト(N−末端のペナルチメート(最後から2番目の)残基)を変異させ、またインビボでの半減期(t1/2)を増大するべくOXMペプチドを脂質化することにより解決することができる。ヒトにおける(アシル化或いはコレステロール部位と結合されるような)脂質化されたOXMペプチド類似体のt1/2は、少なくとも一回の日々の投与に適しているであろうことが予想される。本明細書に記載されたOXMペプチド類似体は、t.i.d.投与を必要とする天然のOXMに比べ、治療目的により便利である。
第二に、本発明のポリペプチドの許容的な面は、エクセナチド及びリナグルチドのような従来のGLP−1類似品のものより優れているヒト天然OXMのそれと同様であることが期待される。それ故、本明細書に記載されたOXM類似体を使い続ける際の効能は、吐き気及び嘔吐が最小限となるよう投与量が制限されていた、バイエッツ(Byetts)TM(アミィン ファーマソイティカルズ)のような従来のGLP−1模倣品に比べ優れている。後者のものと異なり、吐き気を和らげるための薬剤投与は本発明のポリペプチドには要求されない。
第三に、グルコースコントロールを改善するための可能性を評価するための系統的な研究はなされてこなかった。OXMは、グリコーゲン受容体の有力なアゴニストであるので、長期投与はグルコースコントロールを損なうこと(高血糖症)になることが予想されていた。しかし、予想に反して、本明細書に記載されたOXM類似体は、バランスのとれたGLP−1受容体及びGCGRの共アゴニストであることから、長期投与で摂食と体重につて大幅な低減が図れ、改善されたグルコース耐性が得られる。デュアルGLP−1受容体(GLP−1R)及びグルカゴン受容体(GCGR)アゴニスト活性を有するOXMペプチド類似体は、本明細書では、(+/+)と表示される。また、GLP−1アゴニストのみであるOXMペプチド類似体は、本明細書では、(+/0)と表示される。
長期にわたり作用するOXMペプチド類似体を製造することは、ストレートに進められてきたわけではなかった。我々の初期の研究では、ペプチド全体に亘っての有望な位置において、バルキーなポリエチレングリコール(PEG)置換基を部位特異的に結合することが行われた。驚くべきことに、試験が行われた全ての位置でのPEG付加では、GCGR及び/又はGLP−1R有効性が著しく低下する結果となった。それ故、我々は、GCGR活性を保持しながら薬物動態特性を改善するための他の方法を探査した。ペプチドの種々の位置に結合されたコレステロール付加においては、C−末端結合が最も有用な方法であることが示された。しかし、インビボ或いはインビトロでの研究では、コレステロール化によって効力が著しく血清シフトとなり、インビトロでの効果が減少するという結果となった。このため、さらなる探査においては、ペプチドとコレステロール基の間に非自明の親水性リンカーを包含させること又はアシル鎖をC−末端残基に直接付加させることとなった。
本明細書に記載されたOXM類似体を用いることのできる第一の適応症は、肥満症及び/又は糖尿病の治療である。第二の適応症は、メタボリックシンドローム、高血糖症、空腹時高血糖、及びその他の前糖尿病状態である。更なる適応症は、過敏性腸症候群、腸の他の吸収性疾患、虚血症、卒中、及び不安症、意識障害、及びアルツハイマー症などの神経疾患のようなGLP−1に対するすべての適応症を包含する。
既に発表されたOXMを用いてのヒトに関する研究に基づけば、本明細書に記載されるOXM類似体は、オルリスタット(キセニカルTM(ロッシュ)、リパーゼ抑制剤)やシブトラミン(メリディアTM(アボット ラボラトリーズ)、セラトニン/ノレピネフェリン再取り込み抑制剤)のような、現在用いられている抗肥満薬、これらにはGI非耐性(下痢、鼓腸)や高血圧が一般的な副作用として存在する、に比べ、もし優れた効果が無いとしても、少なくとも同等であり、安全面では優れている。
特定の態様においては、このOXMペプチド類似体は、N−末端アミノ基に共有結合的に連結された保護基を任意に包含する。該ペプチドのN−末端アミノ基に共有結合的に連結された保護基は、インビボ状態下においてアミノ末端の反応性を低減させる。アミノ保護基は、−C1−10アルキル、−C1−10置換アルキル、−C2−10アルケニル、−C2−10置換アルケニル、アリール、−C1−6アルキルアリール、−C(O)−(CH1−6−COOH、−C(O)−C1−6アルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−O−C1−6アルキル、又は−C(O)−O−アリールを包含する。特定の実施態様においては、該アミノ末端保護基は、アセチル、プロピル、サクシニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、及びt−ブチルオキシカルボニルからなる群から選ばれる。N−末端アミノ酸の脱アミノ化は、インビボ状態下でのアミノ末端の反応性を低減させることを意図する他の変法である。
OXMペプチド類似体は、インビボ状態下でカルボキシ末端の反応性を低減させる、C−末端カルボキシル基に共有結合的に連結された保護基を有するように変えられてもよい。例えば、カルボキシ末端又は側鎖にあるペプチドのカルボン酸基は、薬理学的に受容可能なカチオンの塩の形態とされてもよいし、C1−6エステルを形成するようエステル化されてもよいし、式NRR(式中、RおよびRは、各々独立にH又はC1−6のアルキルである。)のアミドに変換されてもよいし、5−又は6−員環のような複素環式環を形成するよう結合されてもよい。カルボキシ末端保護基は、好ましくは、最終アミノ酸のα−カルボニル基に結合される。カルボキシ末端保護基の例としては、アミド、メチルアミド、及びエチルアミドが挙げられるが、これに限定されるものではない。N−末端又は側鎖にあるペプチドのアミノ基は、例えばHCl、HBr、酢酸、安息香酸、トルエンスルホン酸、マレイン酸、酒石酸、及び他の有機酸の塩のような、薬理学的に受容可能な酸付加塩の形態であってもよいし、C1−6アルキル又はジアルキルアミノに変性されてもよいし、さらにアミドに転換されてもよい。
デュアルGLP−1及びグルカゴンアゴニストとして働くことのできるOXMペプチド類似体は、そのN−末端からの第二アミノ酸が、ペプチドをジペプチジルペプチダーゼIVによる切断及び不活性化に対する抵抗性を与えるアミノ酸で置換されているか;脂質又はコレステロール部位が、OXMペプチド類似体に共有結合的に連結されているか;2位での置換に加え、必要に応じて、1〜3のアミノ酸が置換されているか;及びもし存在する場合ペプチドのC−末端カルボキシ基に結合された保護基を任意に有する、SEQ ID NO:1で示されるヒトオキシントモジュリン(OXM)のアミノ酸シーケンスからなる。更なる実施態様においては、ペプチド類似体はまた、アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:104)を欠いている。一般的に、上記構造を有するOXMペプチド類似体は、デュアルGLP−1及びグルカゴンアゴニストとして働き、また天然のヒトOXMの漿液半減期より大きい血清半減期を有する。
さらに具体的な実施態様においては、OXMペプチド類似体は、構造
−P−L−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSKYLDSXAQDFVQWLXNTK(SEQ ID NO:103)
(式中、Xは、D−セリン又はα−アミノイソ酪酸(aib)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)
を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合されている、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、存在する場合、アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:104)又はリンカー部位であり;Zは、任意で、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;またP又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に包含する。〕により示されもの;及び医薬的に受容可能なそれらの塩を示す。L−Zは、PのC−末端アミノ酸又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
更なる実施態様においては、OXMペプチド類似体は、構造
−P−L−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSKYLDSXAQDFVQWLXNTK(SEQ ID NO:103)
(式中、Xは、D−セリン、又はα−アミノイソ酪酸(aib)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)
を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合されている、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、存在する場合、リンカー部位であり;Zは、任意であるが、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;またP又はZは、もし存在する場合、C−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に包含する。〕により示されるもの;及び医薬的に受容可能なそれらの塩である。L−Zは、PのC−末端アミノ酸又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
さらなる実施態様においては、OXMペプチド類似体は、構造
−P−L−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSKYLDSXAQDFVQWLXNTKRNRNNIA(SEQ ID NO:105)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)
を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、もし存在する場合、アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:104)又はリンカー部位であり;Zは、任意であるが、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;またP又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に包含する。〕により示されるもの;及び医薬的に受容可能なそれらの塩である。L−Zは、PのC−末端アミノ酸又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
更なる具体的実施態様においては、OXMペプチド類似体は、構造
−P−L−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSXYLDXAXDFVQWLXNTK(SEQ ID NO:106)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、Ser(S)又はlys(K)であり;Xは、Ser(R)又はGlu(E)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、Gln(Q)又はLys(K)であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキシド、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)
を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、もし存在する場合、アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:104)又はリンカー部位であり;Zは、任意であるが、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;またP又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に包含する。〕により示されるもの;及び医薬的に受容可能なそれらの塩である。L−Zは、PのC−末端アミノ酸、又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
更なる実施態様においては、OXMペプチド類似体は、構造
−P−L−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSXYLDXAXDFVQWLXNTK(SEQ ID NO:106)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、Ser(S)又はlys(K)であり;Xは、Ser(R)又はGlu(E)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、Gln(Q)又はLys(K)であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキシド(m)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)
を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、もし存在する場合、リンカー部位であり;Zは、任意であるが、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;またP又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に包含する。〕で示されるもの;及び医薬的に受容可能なそれらの塩である。L−Zは、PのC−末端アミノ酸又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
更なる実施態様において、OXMペプチド類似体は、構造
−P−L−Z
〔式中Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDYSXYLDXAXDFVQWLXNTKRNRNNIA(SEQ ID NO:107)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、Ser(S)又はlys(K)であり;Xは、Ser(R)又はGlu(E)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、Gln(Q)又はLys(K)であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキシド(m)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基である。)
を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、もし存在する場合、リンカー部位であり;Zは、任意であるが、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;またP又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に包含する。〕により示されるもの;及び医薬的に受容可能なそれらの塩である。L−Zは、PのC−末端アミノ酸又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
さらに他の具体的実施態様においては、OXMペプチド類似体は、構造
−P−L−Z
〔式中Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDXSXYLDXAXDFVQWLXNTKX(SEQ ID NO:108)
(式中、Xは、D−セリン,α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)であり;Xは、Tyr又はLysであり;Xは、Ser(S)又はlys(K)であり;Xは、Ser(R)又はGlu(E)であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、Gln(Q)又はLys(K)であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキシド、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基であり、Xは、任意であるが、存在する場合、1以上のガンマグルタミン酸残基である。)
を有するペプチドであり;
は、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Lは任意であるが、存在する場合、アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:104)又はリンカー部位であり;Zは、任意であるが、もし存在する場合、リシン(K)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、コレステロール部位に共有結合的に連結されたリシン残基、システイン(C)残基、脂質部位に共有結合的に連結されたシステイン残基;コレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり;またP又はZは、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に包含する。〕により示されるもの;及び医薬的に受容可能なそれらの塩である。L−Zは、PのC−末端アミノ酸又はPの内部アミノ酸に連結されることができる。
上記実施態様のそれぞれにおいて、脂質又はコレステロール部位は、直接又は間接的にアミノ酸の側鎖に連結されることができる。脂質又はコレステロール部位が間接的にアミノ酸側鎖に連結される場合、脂質又はコレステロール部位は、リンカー部位によりアミノ酸側鎖に連結される。特定の態様では、脂質又はコレステロールは、アミノ酸の側鎖に直接連結され、次いでアミノ酸はリンカー部位(L)によりOXMペプチド類似体に結合される。
本明細書に記載されたOXMペプチド類似体の具体的実施態様では、残基16及び20がそれぞれGlu及びLysである場合、該残基の側鎖は前記GluとLys残基間のラクタムブリッジに関与することができる。
多くの実施態様においては、リンカー部位は親水性リンカーである。リンカー部位の化学構造は、それが主にスペーサーとして働く限り、どのようなものであってもよい。しかし、ある実施態様においては、リンカー部位は、それ自身がOXMペプチド類似体に対し改善された特性を与えてもよい。リンカー部位の例としては、アミノ酸及びペプチド;−NH−(CH−C(O)−(式中、s=2−20)のようなアルキルリンカーで、これらアルキルリンカーは、さらに低級アルキル(例えば、C1−6)、低級アシル、ハロゲン(例えば、Cl、Br)、CN、NH、フェニルなどのような任意の非立体障害性基により置換されていてもよい;1〜12のエトキシ単位を包含するエトキシポリマー;Ttds(1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミン−コハク酸;及び1、2、3あるいは4以上のガンマグルタミン酸残基が挙げられるが、これに限定されるものではない。
一般的には、リンカー部位はペプチド(P)のC−末端アミノ酸に共有結合的に連結され、Zはリンカー部位に共有結合的に連結される。特定の態様においては、リンカー部位はPの内部アミノ酸に共有結合的に連結され、Zはリンカー部位に共有結合的に連結される。更なる態様においては、L−Zは、Pの内部アミノ酸に共有結合的に連結される場合、Xは1以上のガンマグルタミン酸残基を包含することができる。
OXMペプチド類似体は、ジアステレオマー並びにそのラセミ体及びエナンチオメトリーに分割された純粋形体を包含する。一般的には、アミノ酸はL−体であるが、特定のアミノ酸はD−体である。当業界で知られているように、個々のアミノ酸は、以下のように示すことができる。A=Ala=アラニン;C=Cys=システイン;D=Asp=アスパラギン酸;E=Glu=グルタミン酸;F=Phe=フェニルアラニン;G=Gly=グリシン;H=His=ヒスチジン;I=Ile=イソロイシン;K=Lys=リシン;L=Leu=ロイシン;M=Met=メチオニン;N=Asn=アスパラギン:P=Pro=プロリン;Q=Gln=グルタミン;R=Arg=アルギニン;S=Ser=セリン;T=Thr=スレオニン;V=Val=バリン;W=Trp=トリプトファン;及びY=Try=チロシン。
表1は、グルカゴン受容体及びGLP−1受容体の両方に活性を有する(+/+)、全長OXM分子に基づくOXMペプチド類似体の表示ナンバーに対応する構造を示す。OXMペプチド類似体OXM29、208、209及び229は、ブロモ−コレステロールとの共役反応に用いられるペプチド類似体プレカーサー(チオール化ペプチド)である。
Figure 0005756961
Figure 0005756961
Figure 0005756961
OXMペプチド類似体OXM36及びOXM115は、天然のヒトOXMペプチドを含むが、アミノ酸位2にD−セリン及びC−末端でのペプチド結合中にシステイン残基を有し、且つC−末端カルボキシ基はアミド化されているOXM229から製造された。OXM36は、下記構造を有する。
HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTKRNRNNIAC−CONH(SEQ ID NO:8)
式中、Cは、以下に示されるように、コレスト−5−エン−3−イル{[(2R)−3−アミノ−2−(アミノ)−3−オキソプロピル]チオ}アセテートが共有結合的に連結された、システイン残基である。
Figure 0005756961
OXM115は、構造
HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTKRNRNNIAC−CONH(SEQ ID NO:21)
を有する。式中、Cは、下記に示されるように、コレスト−5−エン−3−イル 1−{[(2R)−3−アミノ−2−(アミノ)−3−オキソプロピル]チオ}−2−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザオクタデカン−18−オエート(又はCys(オキサ4−コレステロール))である。
Figure 0005756961
は、コレステロール基とシステイン部位との間に4個のエチレングリコールの繰り返し(エトキシ単位)により形成された親水性スペーサーを有する点において、Cと異なる。C基は、得られたペプチド−コレステロール結合の溶解性を増大する。さらに、血清血漿の存在において、ペプチド−C結合は、ペプチド−C結合に比べ、少ない血清シフトを示す。これは、2つの受容体、GLP−1及びグルカゴン受容体について最適の均衡のとれた活性を維持するために重要であることが見出されている。実施例で示される結果は、これを例証している。
OXMペプチド類似体OXM70及びOXM216は、天然のヒトOXMペプチドを含むが、アミノ酸位2にα−アミノイソ酪酸を持ち、C−末端でペプチド結合中にシステイン残基を持ち、C−末端カルボキシ基がアミド化されたOXM29から製造された。OXM70は、構造
HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTKRNRNNIAC−CONH(SEQ ID NO:12)
(式中、Cは、OXM36に対し示されたように、コレスト−5−エン−3−イル{[(2R)−3−アミノ−2−(アミノ)−3−オキソプロピル]チオ}アセテートである。)
を包含するOXM29から製造される。
OXM216は、構造:
HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTKRNRNNIAC−CONH(SEQ ID NO:29)
(式中、Cは、OXM115に対し示されたように、コレスト−5−エン−3−イル 1−{[(2R)−3−アミノ−2−(アミノ)−3−オキソプロピル]チオ}−2−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザオクタデカン−18−オエート(又はCys(オキサ4−コレステロール)である。)
を有する。
OXMペプチド類似体OXM212は、天然のヒトOXMペプチドであるが、アミノ酸位2にα−アミノイソ酪酸、27位にメチオニン残基の代わりにノルロイシンを有し、C−末端でのペプチド結合においてシステイン残基を持ち、C−末端カルボキシ基がアミド化されているOXM208から製造された。OXM212は、構造
HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLnNTKRNRNNIAC−CONH(SEQ ID NO:26)
(式中、Cは、OXM36に対し示されたように、コレスト−5−エン−3−イル{[(2R)−3−アミノ−2−(アミノ)−3−オキソプロピル]チオ}アセテートである。)
を有する。
OXMペプチド類似体OXM213は、ヒトOXMペプチドを有するが、アミノ酸位2にα−アミノイソ酪酸、27位にメチオニン残基の代わりにO−メチル−L−ホモセリン、C−末端でペプチド結合中にシステインを有し、C−末端カルボキシ基はアミド化されているOXM209から製造された。OXM213は、構造
HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLYNTKRNRNNIAC−CONH(SEQ ID NO:28)
(式中、Cは、OXM36に示されたように、コレスト−5−エン−3−イル{[(2R)−3−アミノ−2−(アミノ)−3−オキソプロピル]チオ}アセテートである。)
を有する。
OXMペプチド類似体OXM237は、構造
HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLmNTKRNRNNIAC−CONH(SEQ ID NO:31)
を有する。これは、2位にD−Ser(s)、27位でMet(O)、38位置でCys(オキサ4−コレステロール)を含むようデザインされている。
OXMペプチド類似体OXM238は、2位にD−Ser(s)、27位でMet(O)、38位置でCys(アセトアミド)を含むようデザインされている。このペプチドは、OXM237と同じペプチドシーケンスを有し、コレステロールを持たないが、アセトアミドでブロックされたシステインチオールを有するコントロールペプチドである。
(表1に示されるように)OXM259−OXM268及びOXM306−308は、OXMのアミノ酸シーケンスを有するが、2位におけるアミノ酸は、DPP4触媒活性に抵抗性を与えるアミノ酸置換を明らかにすべく非天然アミノ酸で置換されている。
アミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:55)を欠くOXMペプチド類似体は、GLP−1及びグルカゴン受容体に対し十分なアゴニスト活性も示すことができる。全長OXMペプチドに基づくある付加ペプチドを有するこれらOXMペプチド類似体は、表2に示されている。これら切断されたOXMペプチド類似体は、われわれの所有する国際公開番号、WO2007100535に記載されたペプチドのグルカゴンK(GcgK)属の変異体である。GcgKペプチドは、OXMシーケンスがC−末端で7つのアミノ酸残基を排出するべくC末端で切断されたペプチドである。得られたペプチドは、C−末端でエキストラリシン残基を有するグルカゴンの1つである。このGcgKペプチドは、ペプチドがGLP−1R及びGCGRの両者にナノモル以下の有効性を示す、+/+パターンと同等である。これに対し、天然のOXMは、前記2つの受容体にはナノモルの有効性を示す。GcgKペプチドの他の利点は、C−末端の2つのベーシックなアルギニン残基が排除されていることである。これは、デュアルGLP−1/GCGRアゴニスト活性を有する、脂質化(アシル化又はコレステリル化)されたペプチド類似体の構築の際に重要である。我々のデータは、OXMシーケンスに基づく約7のpIを有する脂質化されたペプチド類似体は、肥満細胞脱顆粒を活性化するのに対し、約5のpIを有する脂質化されたペプチド類似体は、肥満細胞脱顆粒を活性化しないことを示している(実施例11参照)。このように我々の結果に基づけば、肥満細胞脱顆粒を活性化するペプチドのリスクを減らすため、脂質化されたベースペプチド類似体に対するpIは5近辺であるべきである。それ故、特定の態様においては、脂質化されたペプチド類似体は、6.0未満のpIを有する。さらなる態様においては、脂質化されたペプチド類似体は、4.5と6.0の間のpIを有する。さらなる態様では、脂質化されたペプチド類似体は、約5.4のpIを有する。pIの減少は、次の3つの異なる方法;1)ペプチド中の残基の置換、2)C−末端でのカルボキシレート基の導入、3)スペーサーとして、1以上のガンマ−カルボキシ−グルタミン酸残基のようなネガティブ残基の導入、を用いることにより行われる。
それ故、6.0未満のpIを有するOXMペプチド類似体の一態様においては、アシル又はコレステロール基は、2つのガンマ−カルボキシ−グルタミン酸残基を含むスペーサー手段によりペプチドに共有結合的に連結される。これらのペプチド類似体の例は、表2に示されるペプチド類似体を包含する。例えば、約5.4のpIを有するペプチドは、OXM345、OXM380、OXM381、OXM392、OXM395、OXM398、OXM399、OXM400、OXM401を包含するが、これに限定されるものではない。6.0未満のpIを有するOXMペプチド類似体の他の態様においては、アシル又はコレステロール基は、1つ又は2つのガンマ−カルボキシ−グルタミン酸残基を含むスペーサー手段によりペプチド中の内部アミノ酸に共有結合的に連結され、またこのペプチドは、C−末端でリシン残基に共有結合的に連結された1つ又は2つのガンマ−カルボキシ−グルタミン酸残基をさらに包含する。これらのペプチド類似体の例としては、OXM407、OXM408、OXM414、OXM418が挙げられるが、これに限定されるものではない。6.0未満のpIを有するOXMペプチド類似体の他の態様においては、アシル又はコレステロール基は、1つのガンマ−カルボキシ−グルタミン酸残基を含むスペーサー手段によりペプチドのC−末端に共有結合的に連結され、またこのペプチドは、ペプチドのpIを減少させるため、1以上のアミノ酸置換をさらに含む。OXM374は、そのようなペプチド類似体の例である。
それ故、本発明は、さらに、ペプチドのN−末端からの第二アミノ酸は、ペプチドをジペプチジルペプチダーゼIVによる切断および不活性化に抵抗性にするアミノ酸で置換されており;ペプチドは、1以上のガンマグルタミン酸残基からなるスペーサーによってペプチドに共有結合的に連結された脂質又はコレステロール部位を含み;ペプチドは、2位での置換に加え1から3のアミノ酸置換を任意に包含し;またペプチドは、もし存在する場合ペプチドのC−末端カルボキシ基に連結された保護基を任意に含み;ペプチド類似体は、6.0未満のpIを有し、またデュアルGLP−1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストである、アミノ酸シーケンス
HSQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK(SEQ ID NO:109)
からなるペプチド類似体;及びそれらの医薬的に受容可能な塩を提供する。特定の実施態様において、ペプチド類似体は、4及び6の間のpI、又は約5.0のpI、例えば、約5.4のpIを有する。
さらなる態様においては、このペプチド類似体のN−末端から第2のアミノ酸に対し置換されたアミノ酸は、D−セリン、α−アミノイソ酪酸、及び1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸からなる群から選ばれる。
特定の態様においては、このペプチド類似体は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基を含むペーサーによりペプチド類似体のC−末端でリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されたシステイン残基のチオール基に共有結合的に連結されたコレステロール部位を包含する。さらなる実施態様においては、コレステロール部位が、親水性リンカー、特定の実施態様においては、1〜12のエトキシ単位を含むエトキシポリマー、例えば、4つのエトキシ単位を含むエトキシポリマーである、親水性リンカーによりチオール基に共有結合的に連結されている。
特定の態様においては、このペプチド類似体は、リシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結された脂質部位を包含し;特定の実施態様においては、脂質部位は、パルミトイル、ミリストイル、又はステアロイル部位のような脂肪酸である。さらなる実施態様においては、脂質部位は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている。さらなる実施態様においては、脂質部位は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりC−末端でリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結される。さらなる実施態様においては、脂質部位は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結され、また該リシン残基は、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりC−末端でリシン残基に連結される。
さらなる態様においては、このペプチド類似体は、さらに、10、12、16、17、18及び27位からなる群から選ばれたアミノ酸位置での1以上のアミノ酸置換を含む。特定の実施態様においては、このペプチド類似体は、10位でチロシンに対しリシン、12位でリシンに対しセリン、16位でセリンに対しグルタミン酸又はα−アミノイソ酪酸、17位でアルギニンに対しグルタミン酸、18位でアルギニンに対しアラニン、20位でグルタミンに対しリシン、及び27位でメチオニンに対しノルロイシン又はO−メチル−L−ホモセリンからなる群から選ばれた1以上のアミノ酸置換を含む。
さらなる実施態様においては、ペプチド類似体中の10位でのチロシンがリシンで置換され、また脂質部位が1以上のガンマ−グルタミン酸残基により該リシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結される。他の実施態様においては、ペプチド類似体中の20位でのグルタミンはリシンで置き換えられ、また脂質部位が1以上のガンマ−グルタミン酸残基により該リシンのε−アミノ基に共有結合的に連結される。いずれかの実施態様において、ペプチド類似体は、さらに、C−末端に共有結合的に連結された1以上のガンマ−グルタミン酸残基を含む。
さらに、本発明は、6.0未満のpIを有し、またデュアルGLP−1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストである、下記構造を有するペプチド類似体及びその医薬的に受容可能な塩を提供する。
−P−M−Z
〔式中、Pは、アミノ酸シーケンス
HXQGTFTSDXSXYLDXAXDFVQWLXNTKX10(SEQ ID NO:110)
(式中、Xは、D−セリン、α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)残基であり;Xは、チロシン(Y)又はリシン(K)残基であり;Xは、セリン(S)又はリシン(K)残基であり;Xは、セリン(S)、α−アミノイソ酪酸(aib)、又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;Xは、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;Xは、グルタミン(Q)又はリシン(K)残基であり;Xは、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキシド(m)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基であり;Xは、ガンマ−グルタミン酸(γGlu)残基であり;X10は、ガンマ−グルタミン酸(γGlu)残基又は不存在である。)を有するペプチドであり;Zは、もし存在する場合N−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり、Mは、(i)親水性リンカーによりコレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基、(ii)1以上のガンマグルタミン酸残基を含むスペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、又は(iii)脂質部位であり、またMは、1以上のガンマグルタミン酸残基を含むスペーサーによりPのC−末端又は内部アミノ酸に共有結合的に連結されており;及びZは、任意に存在する保護基であって、もし存在する場合C−末端カルボキシ基に連結されている。〕特定の態様において、ペプチド類似体は、4及び6の間のpI、又は約5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5,7、5.8、又は5.9のpI、又は約5.4〜5.5のpIを有する。
このペプチド類似体のさらなる態様において、Mは、親水性リンカーを用いてコレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり、該システイン残基はPのC−末端に連結されている。さらなる実施態様においては、該親水性リンカーは、1〜24のエトキシ単位を包含し、特定の態様においては、例えば4つのエトキシ単位を包含することができる、エトキシポリマーである。
さらなる態様においては、Mは、1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなるペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基であり、該リシン残基はPのC−末端に連結されている、又はMは1以上のガンマ−グルタミン酸残基からなるペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基であり、該リシン残基はPのX又はXの位置にある。特定の態様においては、脂質部位は、パルミトイル、ミリストイル、又はステアロイル部位である。これらのペプチド類似体の例は、表2に示される。
Figure 0005756961
Figure 0005756961
Figure 0005756961
Figure 0005756961
Figure 0005756961
ペプチドOXM290は、OXM301に対するプレカーサーであり、OXM291〜294は表2中に示された残余のペプチド類似体に対するプレカーサーである。OXM301は、DPPIV抵抗性のためアミノ酸位置2でD−Ser、Arg17及びArg18残基に対する各々Glu及びAlaの置換、及びインビボでの薬物動力学特性を改善するためC(オキサ4−コレステロール)基(C)を有する類似体である。Arg17及びArg18での置換は、これらの残基が主要なプロトン性切断サイトであることから、インビボ安定性を増大するためになされる。
OXM302は、C−末端でアミノ酸シーケンスRNRNNIA(SEQ ID NO:96)を欠くペプチド類似体である(一般に所有された国際公開番号WO2007/100535参照、これは参照により本明細書に組み込まれる)。このように、OXM302は、C−末端で1つのリシン残基だけグルカゴンペプチドより長い1つのアミノ酸である。構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTKC−CONH(SEQ ID NO:52)を有するOXM302中には、DPPIV抵抗性のためアミノ酸位置2にD−Serが、またインビボでの薬物動力学特性改善のためC(オキサ4−コレステロール)基(C)が存在する。
OXM303は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTKC−CONH(SEQ ID NO:53)を有する。アミノ酸位置2におけるD−Serは、DPPIV抵抗性を付与し、Glu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換は、安定性を改善し、またC(オキサ4−コレステロール)基(C)は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。
OXM304は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSERAQDFVQWLMNTKC−CONH(SEQ ID NO:54)を有する。2位にあるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、GluのArg17残基に対する置換は、安定性を改善し、C(オキサ4−コレステロール)基(C)は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。
OXM305は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSERAQDFVQWLMNTKC−CONH(SEQ ID NO:55)を有する。2位にあるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、AlaのArg18残基に対する置換は、安定性を改善し、C(オキサ4−コレステロール)基(C)は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。
OXM311は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−K(パルミトイル)−CONH(SEQ ID NO:56)を有する。アミノ酸位置2におけるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、K(パルミトイル)基は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。
OXM312は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTKK(パルミトイル)−CONH(SEQ ID NO:57)を有する。アミノ酸位置2におけるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、Glu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換は、安定性を改善し、K(パルミトイル)基は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。
OXM314は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−Ttds−K(パルミトイル)−CONH(SEQ ID NO:58)を有する。アミノ酸位置2におけるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、K(パルミトイル)基は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。Ttds(1−アミノ−4,7,10−トリオキサ−13−トリデカンアミンコハク酸)は、ペプチドシーケンスとK(パルミトイル)基の間の、フレキシブルで親水性のスペーサーとして働くリンカーである。
OXM313は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTK−Ttds−K(パルミトイル)−CONH(SEQ ID NO:59)を有する。アミノ酸位置2におけるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、Glu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換は、安定性を改善し、Ttds−K(パルミトイル)基は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。
OXM317は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−C−CONH(SEQ ID NO:60)を有する。ペプチド中には、DPPIV抵抗性のためにアミノ酸位置2にD−Ser、またインビボでの薬物動力学特性を改善するためにコレスト−5−エン−3−イル{[(2R)−3−アミノ−2−(アミノ)−3−オキソプロピル]チオ}アセテート(C)に連結されたガンマグルタミン酸残基が存在する。ガンマグルタミン酸残基(γE)は、ペプチドシーケンスとC基の間のフレキシブルなスペーサーとして働くリンカーである。
OXM318は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTK−γE−C−CONH(SEQ ID NO:61)を有する。アミノ酸位置2におけるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、Glu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換は、安定性を改善し、γE−C基は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善する。
OXM319は、構造 HαQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTK−C−CONH(SEQ ID NO:62)を有する。ペプチド中には、DPPIV抵抗性のためアミノ酸位置2にAibがあり、またC(オキサ−コレステロール)基(C)は、インビボでの薬物動力学特性を改善する。
OXM321は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTKRNRNNIA−γE−C−CONH(SEQ ID NO:63)を有する。これは、DPPIV抵抗性のためのアミノ酸位置2にD−Ser、及びGlu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換を有する類似体であり、またC(−コレステロール)基(C)はインビボでの薬物動力学特性を改善する。Arg17及びArg18での置換は、これらの残基が主要なプロトン性切断サイトであることから、インビボでの安定性を増すためになされた。ガンマグルタミン酸残基(γE)は、ペプチドシーケンスとC基の間の、フレキシブルなスペーサーとして働くリンカーである。
OXM323は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTKR−C−CONH(SEQ ID NO:64)を有する。アミノ酸位置2におけるD−SerはDPPIV抵抗性を与え、Glu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換は、安定性の改善されたペプチドを与え、C(オキサ−コレステロール)基(C)は、インビボでのペプチド類似体の薬物動力学特性を改善するペプチドを与える。
OXM325は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTKRNRNNIAC−COH(SEQ ID NO:65)を有する。これは、DPPIV抵抗性のためアミノ酸位置2にD−Ser、Glu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換を有する類似体であり、またC(オキサ−コレステロール)基(C)は、インビボでの薬物動力学特性を改善する。Arg17及びArg18での置換は、これら残基が主要なプロトン性切断サイトであることから、インビボ安定性を増すためになされた。
OXM327は、構造 HαQGTFTSDYSKYLDSERAQDFVQWLMNTKC−CONH(SEQ ID NO:66)を有する。アミノ酸位置2におけるAibはDPPIV抵抗性を与え、GluのArg17残基に対する置換は、改善された安定性を有するペプチドを与え、C(オキサ4−コレステロール)基(C)は、インビボでのペプチド類似体の改善された薬物動力学特性を与える。
OXM329は、構造 HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−C−COH(SEQ ID NO:67)を有する。アミノ酸位置2におけるAibはDPPIV抵抗性を与え、C(オキサ4−コレステロール)基(C)は、インビボでのペプチド類似体の改善された薬物動力学特性を有するペプチドを与える。ガンマグルタミン酸残基(γE)は、ペプチドシーケンスとC基の間のフレキシブルなスペーサーとして働くリンカーである。
OXM330は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSEAAQDFVQWLMNTKRNRNNIA−γE−K(Pam)−CONH(SEQ ID NO:68)を有する。これは、DPPIV抵抗性のためアミノ酸位置2にD−Ser、Glu及びAlaそれぞれのArg17及びArg18残基に対する置換を有する類似体であり、またα−K(パルミトイル)基は、インビボでの薬物動力学特性を改善する類似体を与える。ガンマグルタミン酸残基(γE)は、ペプチドシーケンスとK(パルミトイル)基の間のフレキシブルなスペーサーとして働くリンカーである。Arg17及びArg18での置換は、これらの残基が主要なプロトン性切断サイトであることから、インビボ安定性を増すためになされた。
OXM345は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C−COOH(SEQ ID NO:69)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとコレステロール基との間のスペーサーとして31及び32位に2つのガンマグルタミン酸、33位に1つのCys(コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。
OXM355は、構造 HsQGTFTSDYSSYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−C−COOH(SEQ ID NO:70)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Lys12Ser置換、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして、31位に1つのガンマグルタミン酸、32位に1つのCys(コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。12位のセリンは、GLP−1ペプチドシーケンス中に存在する。それ故、少なくともGLP−1Rでコンパチブルな効能を有することが予想される。置換Lys12Serは、約5のpIとなる正荷電を排除する。
OXM357は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRAAQDFVQWLMNTK−γE−C−COOH(SEQ ID NO:71)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Lys12Ser置換、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位に1つのガンマグルタミン酸、32位に1つのCys(コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。OXM357は、OXM345が2つのγGluを有するのに対し、ただ1つのγGluを有する点で、OXM345と異なる。
OXM359は、構造 HsQGTFTSDYSSYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−C−COOH(SEQ ID NO:72)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Lys12Ser置換、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位に1つのガンマグルタミン酸、32位に1つのCys(オキサ−コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。このように、OXM359は、C(エチレングリコールスペーサーを持たないコレステロール)の代わりにC(テトラエチレングリコールスペーサーを有するコレステロール基)を有する点で、OXM355と異なる。
OXM361は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRAAQDFVQWLMNTK−γE−C−COOH(SEQ ID NO:73)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Arg18Ala置換、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして、31位に1つのガンマ−グルタミン酸、32位に1つのCys(オキサ−コレステロール)(表中のC)を含むようにデザインされた。Arg18Ala置換は、最適pI値の5への調整のために重要な正荷電を排除する。
OXM373は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDERRAQDFVQWLMNTK−γE−C−COOH(SEQ ID NO:74)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Ser16Glu置換、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして、31位に1つのガンマ−グルタミン酸、32位に1つのCys(コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。16位でのGluは、エキセンヂン−4ペプチド中に存在し、この置換は、GLP−1R活性化と少なくともコンパチブルであることが予想される。
OXM374は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDERRAQDFVQWLMNTK−γE−C−COOH(SEQ ID NO:75)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Ser16Glu置換、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位に1つのガンマ−グルタミン酸、32位に1つのCys(オキサ−コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。このように、OXM373とOXM374の違いは、OXM374中のコレステロール基に結合されたテトラエチレングリコールスペーサーの存在にある。
OXM380は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C−COOH(SEQ ID NO:76)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(オキサ−コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。OXM380は、OXM345と同じペプチドシーケンスを持つが、コレステロール基に連結されたオキサスペーサーの点で異なる。
OXM381は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C−COOH(SEQ ID NO:77)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(マレイミド−オキサ12−コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。OXM381は、OXM345及びOXM380と同じペプチドシーケンスを持つが、コレステロールに連結されたマレイミド−オキサ12スペーサーの点で異なる。Cの構造を以下に示す。
Figure 0005756961
OXM383は、構造 HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C−COOH(SEQ ID NO:78)を有する。これは、2位にAib(α)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(オキサ−コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。OXM383は、2位におけるアミノ酸についてのみOXM380と異なる。
OXM388は、構造 H−Acb−QGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C−COOH(SEQ ID NO:79)を有する。これは、2位にAcb、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(オキサ−コレステロール)(C)を含むようにデザインされた。OXM388は、2位におけるアミノ酸についてのみOXM380及び383と異なる。
OXM392は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDRRADFVQWLMNTK−γE−γE−C10−COOH(の間のラクタムブリッジ)(SEQ ID NO:80)を有する。これは、2位にSer(s)、Ser16Glu及びGlu20Lys置換(Glu16及びLys20は、側鎖上のラクタムブリッジで連結されている。)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位における2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。ラクタムブリッジは、位置i(16)とi+4(20)間であり、ペプチドのアルファ−螺旋構造を安定化し、またたんぱく質分解に対しペプチドを安定化することが意図されている。
10基は、システインチオール基をオキサ12−コレステロールに結合するチオエーテル結合のためのC基とは異なる。Cには、マレイミドチオエーテル結合があるが、C10には、アセトアミドチオエーテルがある。C10の構造を以下に示す。
Figure 0005756961
OXM395は、構造 HαQGTFTSDYSKYLDRRADFVQWLMNTK−γE−γE−C10−COOH(の間のラクタムブリッジ)(SEQ ID NO:81)を有する。これは、2位にAib(α)、Ser16Glu及びGlu20Lys置換(Glu16及びLys20は、側鎖間をラクタムブリッジで連結される。)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸残基、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。ラクタムブリッジは、位置16(i)と20(i+4)との間にあり、ペプチドのアルファ−螺旋構造を安定化し、またたんぱく質分解に対しペプチドを安定化することが意図されている。
OXM398は、構造 H−Acb−QGTFTSDYSKYLDRRADFVQWLMNTK−γE−γE−C10−COOH(の間のラクタムブリッジ)(SEQ ID NO:82)を有する。これは、2位にAcb、Ser16Glu及びGlu20Lys置換(Glu16及びLys20は、側鎖間のラクタムブリッジで連結されている。)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸残基、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。ラクタムブリッジは、位置16(i)と20(i+4)間にあり、ペプチドのアルファ−螺旋構造を安定化し、またたんぱく質分解に対しペプチドを安定化することが意図されている。
OXM392、395及び398は、2位にあるアミノ酸においてのみ異なる。
OXM399は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C10−COOH(SEQ ID NO:83)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。OXM399は、OXM392とは、OXM399がOXM392に存在するラクタムブリッジを欠く点でのみ異なる。
OXM400は、構造 HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C10−COOH(SEQ ID NO:84)を有する。これは、2位にAib(α)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸残基、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。OXM400は、OXM395とは、OXM395に存在するラクタムブリッジを欠く点でのみ異なる。
OXM401は、構造 H−Acb−QGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C10−COOH(SEQ ID NO:85)を有する。これは、2位にAcb、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。OXM401は、OXM398とは、OXM398に存在するラクタムブリッジを欠く点でのみ異なり、OXM399、OXM400、及びOXM401は2位のアミノ酸において互いに異なる。
OXM404は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−K(γE−パルミトイル)−C10−CONH(SEQ ID NO:86)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとパルミトイル基との間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのLys(γE−パルミトイル)を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM406は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDERRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C10−CONH(SEQ ID NO:87)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Ser16Glu置換、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM407は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAK(γE−パルミトイル)DFVQWLMNTK−γEγE−CONH(SEQ ID NO:88)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとパルミトイル基との間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸残基、20位に1つのLys(γE−パルミトイル)を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM408は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAK(γE−γE−パルミトイル)DFVQWLMNTK−γE−CONH(SEQ ID NO:89)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、31位に1つのガンマ−グルタミン酸、及び20位に2つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM409は、構造 HsQGTFTSDK(γE−γE−パルミトイル)SKYLDSRRADFVQWLMNTK−CONH(SEQ ID NO:90)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、及び10位に2つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM410は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDERRAK(γE−γE−パルミトイル)DFVQWLMNTK−CONH(SEQ ID NO:91)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Ser16Glu置換、及び20位に2つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM411は、構造 HsQGTFTSDK(γE−γE−パルミトイル)SKYLDERRAQDFVQWLMNTK−CONH(SEQ ID NO:92)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、Ser16Glu置換、及び10位に2つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM412は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C11−COOH(SEQ ID NO:93)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸残基、33位に1つのCys(オキサ24−コレステロール)(C11)を含むようにデザインされた。OXM412は、コレステロール基へ連結されたオキサスペーサーの長さでOXM399と異なる。C11の構造を以下に示す。
Figure 0005756961
OXM413は、構造:HαDGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVK(DOTA)WLmNTK−γE−γE−C10−CONH(SEQ ID NO:94)を有する。これは、インビボでのGLP−1Rを標的とすることをイメージするためのペプチドとしてデザインされた。このシーケンスは、2位にAib、GLP−1Rに関し選択制を与えるため3位にAsp、24位にLys(DOTA)、27位にMet(O)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸残基、33位に1つのCys(オキサ12−コレステロール)(C10)を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。Fmoc−Lys(DOTA)−OHの構造を以下に示す。
Figure 0005756961
OXM414は、構造 HsQGTFTSDK(γE−パルミトイル)SKYLDERRAQDFVQWLMNTK−γE−CONH(SEQ ID NO:95)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、31位に1つのγ−グルタミン酸、Ser16Glu置換、及び10位にリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM415は、構造 HsQGTFTSDK(パルミトイル)SKYLDERRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−CONH(SEQ ID NO:96)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、31位に1つのγ−グルタミン酸、Ser16Glu置換及び10位に1つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM416は、構造 HαQGTFTSDK(γE−γE−パルミトイル)SKYLDERRAQDFVQWLMNTK−CONH(SEQ ID NO:97)を有する。これは、2位にAib(α)、Ser16Glu置換、及び10位に2つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM417は、構造 H−Acb−QGTFTSDK(γE−γE−パルミトイル)SKYLDERRAQDFVQWLMNTK−CONH(SEQ ID NO:98)を有する。これは、2位にAcb、Ser16Glu置換、及び10位に2つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM418は、構造 HsQGTFTSDK(γE−γE−パルミトイル)SKYLDαRRAQDFVQWLMNTK−γE−CONH(SEQ ID NO:99)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、31位に1つのガンマ−アミノ酸、Ser16Aib(α)置換、及び10位に2つのγ−グルタミン酸残基及びリシンの側鎖アミノ基に連結されたパルミトイル基[Lys(γE−γE−パルミトイル)]を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM419は、構造 HαQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−K(γE−パルミトイル)−CONH(SEQ ID NO:100)を有する。これは、2位にAib(α)、31位及び32位に、ペプチドシーケンスとパルミトイル基の間のスペーサーとしてしての2つのガンマ−アミノ酸、33位に1つのLys(γE−パルミトイル)を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM420は、構造 H−Acb−QGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−K(γE−パルミトイル)−CONH(SEQ ID NO:101)を有する。これは、2位にAcb、31位及び32位に、ペプチドシーケンスとパルミトイル基の間のスペーサーとしての2つのガンマ−アミノ酸、33位に1つのLys(γE−パルミトイル)を含むようにデザインされた。この実施態様のペプチドは、C−末端でアミド化されている。
OXM421は、構造 HsQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK−γE−γE−C12−COOH(SEQ ID NO:102)を有する。これは、2位にD−Ser(s)、ペプチドシーケンスとコレステロールとの間のスペーサーとして31位及び32位に2つのガンマ−グルタミン酸残基、33位に1つのCys(オキサ12−O−コレステロール)(C12)を含むようにデザインされた。Cys(オキサ12−O−コレステロール)は、オキサ12スペーサーにエーテル結合を介して連結されたコレステロールを有する点でCys(オキサ12−コレステロール)と異なる。C11の構造を以下に示す。このエーテル結合は、Cys(オキサ12−コレステロール)又はC11に存在するエステル結合にさらなる安定性を与えることができる。Cys(オキサ12−O−コレステロール)の構造を以下に示す。
Figure 0005756961
医薬組成物
さらに、本発明は、本明細書に記載された1以上のOXM類似体の医薬的に効果的な量を含む、代謝性疾患を有する患者の治療のための医薬組成物を提供する。このような疾患の例としては、肥満症、メタボリックシンドローム又はシンドロームX、タイプII糖尿病や、網膜症、高血圧症、脂質代謝異常症、心血管疾患、胆石症、骨関節症、及びある形態の癌のような糖尿病合併症が挙げられるが、疾患の例はこれに限定されない。肥満症関連疾患は、肥満と結び付けられる、あるいは肥満により起こる、あるいは肥満の結果である。
「肥満症」は過剰の体脂肪がある状態である。肥満症の運用基準は、体重を身長(メーター)の2乗で割ることにより計算される肥満度指数(BMI)(kg/m)に基づいている。「肥満症」は、ある意味健康的な患者が、30kg/m以上の肥満度指数(BMI)を有する状態、又は少なくとも1つの余病を持つ患者が27kg/m以上のMBIを有する状態を指す。「肥満症患者」は、30kg/m以上の肥満度指数(BMI)を有するある意味健康的な患者、又は27kg/m以上のMBIを有する少なくとも1つの余病を持つ患者である。「肥満症のリスクを有する患者」は、25kg/m〜30kg/m未満のBMIを有するある意味健康的な患者、又は25kg/m〜27kg/m未満のBMIを有する少なくとも1つの余病を持つ患者である。
肥満症についての増大したリスクは、アジア人ではより低い肥満度指数(BMI)で起こる。日本を含むアジアの国々では、「肥満症」は、体重減少が必要とされる、少なくとも1つの肥満症誘発又は肥満症関連合併症を有する患者が、25kg/m以上のBMIを持つ状態を指す。日本を含むアジアの国々では、「肥満症患者」は、体重減少が必要とされる又は体重減少で改善される、少なくとも1つの肥満症誘発又は肥満症関連合併症を有する患者を指す。アジアの国々では、「肥満症のリスクを有する患者」は、23kg/mより大きく、25kg/m未満のBMIを有する患者である。
本明細書で用いられているように、「肥満症」の用語は、上記肥満症の定義の全てを包むものである。
肥満症誘発又は肥満症関連合併症の例としては、糖尿病、非インスリン依存性糖尿病−タイプ2、グルコース耐性障害、空腹時高血糖障害、インスリン抵抗性症候群、脂質異常症、高血圧症、高尿酸血症、痛風、冠状動脈疾患、心筋こうそく、狭心症、睡眠時無呼吸症候群、ピックウィック症候群、脂肪肝、脳梗塞、脳血栓症、一過性脳虚血発作、矯正障害、変形性関節炎、ランボディニア、月経異常、及び不妊症が挙げられるが、肥満症誘発又は肥満症関連合併症がこれに限定されるものではない。特に、合併症としては、高血圧、高脂質症、脂質異常症、グルコース過敏症、心血管障害、睡眠時無呼吸症、糖尿病、及び肥満症関連状態が挙げられる。
(肥満症及び肥満症関連疾患の)「治療(Treatment)」は、本発明の化合物を投与し、肥満症患者の体重を低減又は維持することを指す。治療のひとつの成果は、本発明の化合物投与直前の体重に比べ肥満被験者の体重を減少する。他の治療成果は、ダイエット、運動、及び薬物療法の結果として従前に減らした体重の再復活を防止する。他の治療成果は、肥満症関連病の発生及び/又はつらさを低減する。治療により、適宜に、総食物摂取の低減又は炭水化物或いは脂肪のような特定の食品成分の摂取の低減を含む、被験者による食物或いはカロリー摂取における低減;及び/又は栄養分吸収の抑制;及び/又は代謝率の減少の抑制;及びそれらの必要に応じての患者における体重減少の結果が得られる。また、治療により、代謝率の低減の抑制よりもむしろ、又は代謝率の低減の抑制に加えて代謝率の増大のような代謝率の変更;及び/又は体重減少に通常起因する代謝抵抗性の低減化の結果も得られる。
(肥満症及び肥満症関連疾患の)「予防」は、肥満症のリスクにある被験者の体重を低減する或いは維持するための本発明の化合物の投与を指す。予防の一つの成果は、本発明の化合物投与直前の被験者の体重に対し肥満症のリスクにある被験者の体重を減らす。予防の他の成果は、ダイエット、運動、及び薬物療法の結果として以前に減らした体重の再復活を防止する。予防の他の成果は、もし治療が肥満症のリスクにある被験者が肥満症となる前に行われれば、肥満症関連の病気の発生及び/又はつらさを低減する。さらに、もし治療が既に肥満症である被験者に開始される場合、このような治療により、これに限定されるものではないが、動脈硬化症、タイプII糖尿病、多嚢包性卵巣、心臓血管性疾患、骨関節炎、皮膚科疾患、高血圧症、インスリン耐性、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、胆石症のような肥満症関連疾患の発生、進行又はつらさを防ぐことができるかもしれない。
本明細書において肥満関連疾患は、肥満症と結びついているか、これにより引き起こされるか、これに由来するものである。肥満関連疾患の例としては、過食及び大食症、高血圧、糖尿病、高血漿インスリン濃度症、インスリン耐性、脂質異常症、高脂質症、子宮癌、乳癌、前立腺癌、結腸癌、骨関節炎、閉塞型睡眠時無呼吸症、胆石症、胆石、心臓病、異常心臓リズム及び不整脈、心筋梗塞、うっ血性心不全、突然死、発作、多嚢胞性卵巣、頭蓋咽頭腫、プラダー・ウイリー症候群、フローリッシュ症候群、GH−欠乏患者、正常変異低身長、ターナー症候群、及び減少された代謝活性或いは総除脂肪体重のパーセンテージとして安静時エネルギー消費量の減少を示す他の病的状況、例えば、急性リンパ芽球性白血病の子供が挙げられる。また、肥満関連疾患の例としては、シンドロームXとしても知られたメタボリックシンドローム、インスリン耐性症候群、不妊症、男性の性機能低下及び女性の多毛症のような性的又は生殖機能不全、肥満関連性逆流性食道炎のような消化管運動障害、肥満性低換気症候群(ピックウイック症候群)のような呼吸窮迫症、心血管病、血管系の全身性炎症のような炎症、動脈硬化、高コレステロール血症、高尿酸血症、腰痛、胆嚢炎、痛風及び腎臓癌がある。本発明の化合物は、左室肥大のリスクを減少させるような肥満の二次的影響を減少させるためにも有用である。
本明細書で用いられる「糖尿病」の用語は、インスリン依存性糖尿病(IDDM、タイプI糖尿病としても知られている)及び非インスリン依存性糖尿病(NIDDM、タイプII糖尿病としても知られている)の両者を含む。タイプI糖尿病或いはインスリン依存性糖尿病は、グルコースの利用を規制するホルモン、インスリンの完全な欠乏の結果である。タイプII糖尿病又はインスリンに依存しない糖尿病(すなわち、非インスリン依存性糖尿病)は、通常の又は高いインスリンレベルであるにもかかわれず、しばしば起り、インスリンに適宜に依存する組織の能力欠如の結果であると思われる。タイプIIの糖尿病患者のほとんどは肥満症でもある。本発明の化合物は、タイプI及びタイプIIの糖尿病の何れの治療においても大きな効果を有する。本発明の化合物は、妊娠性糖尿病の治療及び/又は予防にも有用である。
米国特許第6,852,690号明細書、これはそのまま本明細書に組み込まれる、には、栄養的に効果を有する量の1種以上の栄養素又はこれらの組み合わせと1種以上のインスリン分泌性のペプチドからなる薬剤処方を非糖尿病患者に投与することからなる、栄養素の代謝作用を強化する方法が記載されている。この明細書に記載されているOXMペプチド類似体は、インスリン分泌性であり、インスリン耐性のような阻害されたグルコース代謝を有するが糖尿病ではない患者、並びに何らかの理由で消化管を通して栄養を採ることができない患者に投与されることができる。このような患者には、外科患者、こん睡状態の患者、ショック状態の患者、胃腸病の患者、消化ホルモン病の患者などが含まれる。特に、肥満患者、アステローム性の動脈硬化症患者、血管病の患者、妊娠性の糖尿病患者、肝硬変のような肝臓病患者、先端巨大症患者、コルチゾール処置又はクッシング病のようなグルコールチコイド過剰患者、事故及び手術などの後に起こる外傷、活性化型の対抗制御ホルモン患者、高グリセリド血症患者、慢性病の患者は、本発明によって低血糖又は高血糖とされることなく容易且つ好適に栄養を与えられることができる。特に、そのような患者への投与は、約160〜180ミリグラム/デシリットルの血中グルコースのいわゆる腎閾値以下の血漿グルコースを維持しながら、患者への栄養並びにカロリー要求をできるだけ早く届ける療法を提供することを目的としている。該腎閾値以下のグルコースレベルを有さない通常の患者も、上記したように本発明にしたがって治療されることもできるが、血漿グルコースレベルが腎閾値より大きい高血糖症患者のような阻害されたグルコース代謝を有する患者も、かれらの状態に適した療法を見出す。特に、このような、間欠的な周期で腎閾値より低い高血糖の程度を有する患者は、以下の治療法式のいずれかにしたがって、栄養素 プラス インスリン分泌性ペプチドの組み合わせ治療を受けることができる。このような高血糖の恐れの無い通常の患者も、本明細書に記載のペプチド類似体を用いて治療されることができる。
本明細書に記載されるOXM類似体は、医薬的に受容可能なキャリアと組み合わされて医薬組成物中に用いられる。このような組成物は、治療上効果的な量の本明細書に記載される1以上のOXM類似体と、医薬的に受容可能なキャリアを含む。このような組成物は、(本明細書に記載されるOXM類似体に加え)希釈剤、フィラー、塩、バッファー、安定剤、可溶化剤、及び当業界で周知の他の材料を含んでいてもよい。本明細書に記載されるOXM類似体を含む組成物は、もし望むのであれば、塩が医薬的に受容可能であることを条件として、塩の形態で投与することができる。塩は、合成有機化学の分野の当業者に知られた標準的な方法を用いることにより製造することができる。
「患者」の用語は、ヒト及び犬、猫、馬などの愛玩動物あるいは家畜を含むことを意味する。それ故、組成Iからなる組成物は、猫や犬における肥満や肥満関連疾患を治療する又は予防するためにも有用である。しかるが故に、「哺乳動物」の用語は、猫や犬のような愛玩動物を含む。
用語「医薬的に受容可能な塩」は、無機又は有機塩基及び無機又は有機酸を含む、医薬的に受容可能な非毒性塩基又は酸から製造された塩を指す。無機塩基から誘導された塩としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン酸塩、亜マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの塩が挙げられる。特に好ましいのは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、及びナトリウム塩である。医薬的に受容可能な有機非毒性塩基から誘導される塩としては、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどのような、第一級、第二級、及び第三級アミン、天然起源の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、及び、塩基性イオン交換樹脂が含まれる。さらに、用語「医薬的に受容可能な塩」は、溶解性又は水解特性を変更するために剤形として用いられる、又は徐放性又はプロドラッグ製剤において用いられる、アセテート、ラクトビオネート、ベンゼンスルホネート、ラウレート、ベンゾエート、マレート、ビカルボネート、マレエート、ビスルフェート、マンデレート、ビタートレート、メシレート、ボレート、メチルブロマイド、ブロマイド、メチルニトレート、カルシウムエデテート、メチルスルフェート、カムシレート、ムケート、カルボネート、ナプシレート、クロライド、ニトレート、クラブラネート、N−メチルグルカミン、シトレート、アンモニウム塩、ジヒドロクロライド、オレエート、エデテート、オキサレート、エジシレート、パモエート(エンボネート)、エストレート、パルミテート、エシレート、パントテネート、フマレート、ホスフェート/ジホスフェート、グルセプテート、ポリガラクトロネート、グルコネート、サリシレート、グルタメート、ステアレート、グリコリルアルサニレート、スルフェート、ヘキシルレゾルシネート、サバセネート、ヒドラバミン、スクシネート、ヒドロブロミド、タンネート、ヒドロクロリイド、タータレイト、ヒドロナフトエート、テオクレート、ヨーダイド、トシレート、イソチオネート、トリエチオダイド、ラクテート、パノエート、バレエートなどを含む。本明細書において用いられているように、本明細書に記載されているOXM類似体への言及は、医薬的に受容可能な塩をも含むことを意味することは理解されるであろう。
本明細書において用いられているように、用語「医薬的に受容可能な」は、活性成分の生物学上の活性効果を妨げず、動物、特にはヒトに使用するため、連邦又は州政府の監督機関により承認された、又は米国薬局方又は他の一般的に認められている薬局方に載せられている、非毒性物質を意味する。用語「キャリア」は、これを用いて治療薬が投与される、希釈剤、補助剤、賦形剤、又はベヒクルを指し、これに限定されるものではないが、水及び油のような無菌の液体を含む。キャリアの特性は、投与のルートに依存する。本明細書に記載されたOXM類似体は、多量体(マルチマー)(例えば、ヘテロダイマー又はホモダイマー)、又はそれ自身での又は他のペプチドとの複合体であってもよい。結果として、本発明の医薬的組成物は、このような多量体又は複合体形の、本明細書に記載された1以上のOXM類似体からなってもよい。
本明細書において用いられているように、用語「医薬効果量」は、有意義な患者利益、例えば、関連する医療状態の治療、癒し、予防又は回復、又はそのような状態の治療、癒し、予防又は回復速度の増大、を示すに十分な医薬組成物又は方法の各活性成分の総量を意味する。単独で投与される個々の活性成分に適用される場合、この用語は、該成分単独の量を意味する。組み合わせて用いられる場合、この用語は、組み合わせで、連続的に投与されるか又は同時に投与されるかにかかわらず、治療効果が得られる活性成分の組み合わせ量を意味する。
医薬組成物は、本明細書に記載された1種以上のOXM類似体と代謝性疾患を治療するための1種以上の他の剤とからなることができ;又は本明細書に記載された1種以上のOXM類似体からなる医薬組成物は、代謝性疾患を治療するための剤からなる薬理学的組成物と共に用いられることができる。このような疾患は、これに限定されるものではないが、肥満症、メタボリックシンドローム又はシンドロームX、タイプII糖尿病、糖尿病併発症、高血圧、脂質代謝異常症、心血管疾患、胆石、骨関節炎、及びある形態の癌を含む。
該薬理学的組成物が代謝疾患を治療するための他の剤を含む、又は第二の薬理学的組成物が代謝疾患を治療するための他の剤を含む場合、この剤は、これに限定されるものではないが、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)受容体アゴニスト、リバーゼ抑制剤、レプチン、テトラヒドロリプスタチン、2−4−ジニトロフェノール、アカルボース、シブトラミン、フェンタミン、脂肪吸収ブロッカー、シムバスタチン、メバスチン、エゼチミブ、アトルバスタチン、シタグリプチン、メトフォルミン、オリスタット、クネクサ(Qnexa)、トピラメート、ナルトレクソン、ブプリオピオン、フェンテルミン、ロサルタン、ヒドロクロロチアゾール付加ロサルタンなどを含む。
本発明の化合物との組み合わせでの使用に適した剤としては、これに限定されるものではないが、次のようなものが挙げられる。
(a)国際出願公開番号WO2007/109135に記載されているような、ニューロメジンU受容体アゴニスト、
(b)次に示すような抗糖尿病薬:(1)グリタゾン(例えば、シグリタゾン;ダーグリタゾン、エングリタゾン、イサグルタゾン(MCC−555):ピオグリタゾン(ACTOS);ロシグリタゾン(AVANDIA);トログリタゾン、リボグリタゾン、BRL49653;CLX−0921;5−BTZD、GW−0207、LG−100641、R483、及びLY−300512など、及びWO97/10813、97/27857、97/28115、97/28137、97/27847、03/000985、及び03/027112に記載されている化合物、及びT131(アムゲン)、FK614(藤沢)、ネトグリタゾン及びメアグリダセンのようなSPPARMS(選択性PPARガンマモジュレーター)のようなPPARγアゴニスト;(2)ブホルミン;メトホルミン;及びフェノホルミンなどのビグアニド剤;(3)ISIS 113715、A−401674、A−364504、IDD−3、IDD 2846、KP−40046、KR61639、MC52445、MC53453、C7、OC−060062、OC−86839、OC29796、TTP−277BC1のようなプロテインチロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)抑制剤、及びWO04/041799、04/050646、02/26707、02/26743、04/092146、03/048140、04/089918、03/002569、04/065387、04/127570、及びUS2004/167183に記載されているこのような剤;(4)アセトヘキサミド;クロルプロパミド;ジアビネーゼ;グリベンクラミド;グリピジド;グリブリド;グリメピリド;グリクラジド;グリペンチド;グリキドン;グリソラミド;トラザミド;及びトルブタミドなどのようなスルホニルウレア類;(5)レパグリニド、メチグリニド(GLUTAST)、及びナテグリニドなどのようなメグリチニド類;(6)アカルボーゼ;アジポジン;カミグリボーゼ;エミグリテイト;ミグリトール;ボグリボーゼ;プラヂマイシン−Q;サルボスタチン;CKD−711;MDL−25,637;MDL−73,945;及びMOR 14などのようなアルファグルコシドヒドロラーゼ抑制剤;(7)テンダミスタット、トレスタチン、及びAl−3688などのようなアルファ−アミラーゼ抑制剤;(8)リノグリリド、ナテグリニド(GLUFAST)、ID1101 A−4166などのようなインスリン分泌促進剤;(9)クロモキシル及びエトモキシルなどのような脂肪酸酸化抑制剤;(10)ミダグリゾール;イサグリドール;デリグリドール;イダゾキサン;エアロキサン;及びフルパロキサンなどのようなA2アンタゴニスト;(11)ビオタ、LP−100、ノバラピド、インスリンデテミイル、インスリンリスプロ、インスリングラルジン、インスリン亜鉛サスペンジョン(レンテ及びウルトラェンテ);Lys−Proインスリン、GLP−1(17−36)、GLP−1(73−7)(インスリントロピン);GLP−1(7−36)−NH2)エクセナチド/エクセンジン−4、エクセナチドLAR、リナグルチド、AVE0010、CJC1131、BIM51077、CS872、THO318、BAY−694326、GP010、アルブゴン(アルブミンに融解されたGLP−1)、HGX−007(エパックアゴニスト)、S−23521、及びWO04/022004、WO04/37859に記載されている化合物などのようなインスリン又はインスリン類似薬;(12)JT−501、及びファルグリタザール(GW−2570/GI−262579)などのような非チアゾリジンヂオン類;(13)AVE0847、CLX−0940、GW−1536、GW1929、GW−2433、KRP−297、L−796449、LBM−642、LR−90、LY510919、MK−0767、ONO5129、SB219994、TAK−559、TAK−654、677954(グラクソスミスクライン)、E−3030(エイザイ)、LY510929(リリー)、AK109(アサヒ)、DRF2655(ドクター レデイ)、DRF8351(ドクター レデイ)、MC3002(マクソコア)、TY51501(東亜栄養)、ナベグリタザール、ムラグリチザール、ペリグリタザール、テサグリタザール(ガリダ)、レグリタザール(JTT−501)、チグリタザール、及びWO99/16758、WO99/19313、WO99/20614、WO99/38850、WO00/23415、WO00/23417、WO00/23445、WO00/50414、WO01/00579、WO01/79150、WO02/062799、WO03/033481、WO03/033450、WO03/033453に記載されているもののようなPPARα/γデュアルアゴニスト;及び(14)他のインスリン感作薬;(15)VPAC2受容体アゴニスト;(16)PSN105、RO281675、RO274375、及びWO03/015774、WO03/000262、WO03/055482、WO04/046139、WO04/045614、WO04/063179、WO04/063194、WO04/050645などに記載されているもののようなGLK修飾薬;(17)WO03/000249に記載されているもののようなレチノイド修飾薬;(18)4−[2−(2−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロフェニル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン、CT21022、CT20026、CT−98023、SB−216763、SB410111、SB−675236、CP−70949、XD4241のようなGSK3ベータ/GSK3抑制剤及びWO03/037869、03/03877、03/037891、03/024447,05/000192、05/019218などに記載されているこれら化合物;(19)AVE5688、PSN357、GPi−879、WO03/037864、WO03/091213、WO04/092158、WO05/013975、WO05/013981、US2004/0220229、及びJP2004−196702に記載されているもの、などのようなグリコーゲンホスホリラーゼ(HGLPa)抑制剤;(20)WO03/007990に記載されているもののようなATP消費促進剤;(21)アバンダメットのようなPPARγアゴニスト及びメトホルミンの一定割合での組み合わせ薬;(22)GSK677954のようなPPARパンアゴニスト(23)BG700及びWO04/041266、04/022551、03/099793に記載されているもののようなスノルフ55とも呼ばれるGPR40(G−タンパク質共役受容体);(24)RUP3、HGPRBMY26、PFI007、SNORF25のようなGPR119(RUP3;SNORF25とも呼ばれる);(25)ATL−618、ATI−802、E3080などのようなアデノシン受容体2Bアンタゴニスト;(26)ST1327及びST1326などのようなカルニチンパルミトイルトランスファラーゼ抑制剤;(27)CS−917、MB7803などのようなフラクトース 1,6−ビスホスファターゼ抑制剤;(28)AT77077、BAY694326、GW4123X、NN2501、及びWO03/064404、WO05/00781、US2004/0209928、US2004/029943などに記載されているもののようなグルカゴンアンタゴニスト;(30)グルコース−6−ホスファーゼ抑制剤;(31)ホスホエノルピルベイト カルボキシキナーゼ(PEPCK)抑制剤;(32)ピルベイト デヒドロゲナーゼ キナーゼ(PDK)活性剤;(33)MC1036、CS00018、JNJ10166806のような、及びWO04/089916、US6759549、などに記載されているRXRアゴニスト;(34)AVE2268、KGT1251、T1095/RWJ394718のようなSGLT抑制剤;(35)BLX−1002;
(c)次に示すような脂質低化剤:(1)コレスチルアミン、コレセベレム、コレスチポール、架橋されたデキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体;コレスチドTM;ロコレスチドTM及びクエストランTMなどのような胆汁酸捕捉剤;(2)アトルバスタチン、イタバスタチン、ピタバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、リバスタチン、ロスバスタチン、シムバスタチン、ロスバスタチン(ZD−4522)など、特にシムバスタチン、のようなHMG−CoA還元酵素抑制剤;(3)HMG−CoA合成酵素抑制剤;(4)FMVP4(フォーブス Medi−Tech)、KT6−971(寿製薬)、FM−VA12(フォーブス Medi−Tech)、FM−VP−24(フォーブス Medi−Tech)、スタノールエステル類、ベータ−シトステロール、チクエシドのようなステロールグリコシド類;及びエゼチミベのようなアゼチヂノン;及びWO04/005247などに記載されているもののようなコレステロール吸収抑制剤;(5)アバシミベ、エフルシミベ、パクチミベ(KY505)、SMP797(住友)、SM32504(住友)、及びWO03/091216などに記載されているもののようなアシル コエンザイム A−コレステロール アシル トランスファラーゼ(ACAT)抑制剤;(6)JTT705(日本たばこ)、トルセトラピブ、CP532,632、BAY63−2149(バイエル)、SC591、SC795などのようなCETP抑制剤:(7)スクワレン合成酵素抑制剤;(8)プロブコールなどのような抗酸化剤;(9)ベクロフィブラート、ベンザフィブラート、シプロフィブラート、クロフィブラート、エトフィブラート、フェノフィブラート、ゲムカルベン、及びゲムフィブロジル、GW7647、BM170744(興和)、LY518674(リリー)、GW590735(グラクソスミスクライン)、KRP−101(杏林)、DRF10945(ドクター レディー)、NS−220/R1593(日本新薬/ロシュ)、ST1929(シグマ タウ)、MC3001/MC3004(マクソコア ファーマソイチカルズ)、ゲムカベン カルシウム、アトロミドTM、ロピドTM及びトリコールTMのような他のフィブリン酸、及びUS6,548,538などに記載されているもののようなPPARαアゴニスト;(10)GW4064(グラクソスミスクライン)、SR103912、ORX401、LN−6691(ライオン バイオサイエンス)、及びWO02/064125、WO04/045511などに記載されているもののようなFXR受容体修飾薬;(11)GW3965(グラクソスミスクライン)、T9013137、およびXTCO179628(X−セプター セラポイチックス/サンヨー)、及びWO03/031408、WO03/063796、WO04/072041などに記載されているもののようなLXR受容体修飾薬;(12)ニアシンのようなリポタンパク質合成抑制剤;(13)レニンアンギオテンシン系抑制剤;(14)WO03/024395に記載されているもののようなPPARδ部分アゴニスト;(15)BARI 1453、SC435、PHA384640、S8921、AZD7706などのような胆汁酸再吸収抑制剤;及びコレセベラン(ウエルコール/コレスタゲル)のような胆汁酸捕捉剤;(16)GW501516(リガンド、GSK)、GW590735、GW−0742(グラクソスミスクライン)、T659(アムゲン/ツラリック)、LY934(リリー)、NNC610050(ノボ ノルディスク)、及びWO97/28149、WO01/79197、WO02/14291、WO02/46154、WO02/46176、WO02/076957、WO03/016291、WO03/033493、WO03/035603、WO03/072100、WO03/097607、WO04/005253、WO04/007439、及びJP10237049などに記載されたもののようなPPARγアゴニスト;(17)トリグリセリド合成抑制剤;(18)インプリタピド、LAB687、JTT130(日本たばこ)、CP346086、及びWO03/072532などに記載されているもののようなミクロソームトリグリセリド輸送(MTTP)抑制剤;(19)転写修飾薬;(20)スクワランエポキシダーゼ抑制剤;(21)低密度リポタンパク質(LDL)受容体誘発剤;(22)血小板凝集抑制剤;(23)5−LO又はFLAP抑制剤;及び(24)HM74A受容体アゴニストを含むニアシン受容体アゴニスト;(25)WO01/25181、WO01/79150、WO02/79162、WO02/081428、WO03/016265、WO03/033453に記載されているもののようなPPAR修飾薬;(26)WO03/039535に記載されているようなニアシン結合クロミウム;(27)WO03/040114に記載されている、置換された酸誘導体類;(28)LUV/ETC−588(ファイザー)、APO−A1 ミラノ/ETC216(ファイザー)、ETC−642(ファイザー)、ISIS301012、D4F(ブルイン製薬)、合成三量体アポA1、泡沫細胞に向けられたバイオラル アポ A1、などのような注入(infused)HDL;(29)BARI143/HMR145A(サノフィ−アベンティス、PHA384640E(ファイザー)、S8921(塩野義)、AZD7806(アストロゼネカ)、AK105(旭化成)、などのIBAT抑制剤;(30)SB480848(グラクソスミスクライン)、659032(グラクソスミスクライン)、677116(グラクソスミスクライン)、などのLp−PLA2抑制剤;(31)ETC1001/ESP31015(ファイザー)、ESP−55016(ファイザー)、AGI 1067(アセロジェニックス)、AC3056(アミリン)、AZD4619(アストロゼネカ)を含む脂質組成物に作用する他の剤;及び
(d)次に示すような高血圧剤:(1)クロルタリドン、クロルチアジド、ジクロロフェナミド、ヒドロフルメチアジド、インダパミド、及びヒドロクロロチアジドを含むチアジドのような利尿剤;ブメタニド、エタクリニック酸、フロセミド、及びトルセミドのようなループ利尿剤;アミロリド、トリアムテレンのようなカリウム節約剤、及びスピロノラクトン、エピレノン、などのようなアルドステロンアンタゴニスト;(2)アセブトロール、アテノロール、ベタクソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、エスモロール、インデノロール、メタプロロール、ナドロール、ネビボロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロパノロール、ソタロール、テルタトロール、チリソロール、などのようなベータ−アドレナリン作用遮断薬;(3)アムロジピン、アラニジピン、アゼルニジピン、バルニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シナルジピン、クレビジピン、ジルチアゼム、エホニジピン、フェロジピン、ガロパミル、イスラジピン、ラシジピン、レミルジピン、レカニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモデピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、マニジピン、プラニジピン、及びベラパミルなどのようなカルシウムチャネル遮断剤;(4)ベナゼプリル;カプトプリル;シラザプリル;デラプリル;エナラプリル;フォシノプリル;イミダプリル;ロシノプリル;モエキシプリル;キナプリル;キナプリラト;ラミプリル;ペリンドプリル;ペリンドロプリル;キアニプリル;スピラプリル;テノカプリル、トランドラプリル;及びゾフェノプリルなどのようなアンギオテンシン転換酵素(ACE)抑制剤;(5)オマパトリリラット、カドクサトリル、及びエカドトリル、フォシドトリル、サンパトリラット、AVE7688、ER4030、などのような中性エンドペプチダーゼ抑制剤;(6)テゾセンタン、A308165、及びYM62899、などのようなエンドテリンアンタゴニスト;(7)ヒドララジン、クロニジン、ミノキシジル、及びニコチニルアルコール、などのバサジラトール;(8)カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、プラトサルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、EXP−3137、F16828K,及びRNH6270、などのようなアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト;(9)ニプラジロール、アロチノロール、アモスラロールなどのようなα/βアドレナリンブロッカー;(10)テラゾシン、ウラピジル、プラゾシン、ブナゾシン、トリマゾシン、ドキサゾシン、ナフトピジル、インドラミン、WHIP164、及びXEN10、などのようなアルファ 1 ブロッカー;(11)ロフェキシジン、チアメニジン、モクソニジン、リルメニジン及びグアノベンツ、などのようなアルファ 2 アゴニスト;(12)アルデステロン抑制剤など;(13)WO03/030833に記載されているもののようなアンギオポイエチン−2−結合剤;及び
(e)次に示すような抗肥満症薬:(1)パロキセチン、フルオキセチン、フェンフルラミン、フルボキサミン、セルトラィン、及びイミプラミン、及びWO03/00663に記載されているもの、のような5HT(セロトニン)トランスポーター抑制剤並びにシブトラミン(メリジア/レダクチル)のようなセロトニン/ノルアドレナリン再摂取抑制剤及びラダファキシンヒドロクロライド、353162(グラクソスミスクライン)のようなドーパミン摂取抑制剤/ノレペネフリン摂取抑制剤、など;(2)GW320659、デスピラミン、タルスプラム、及びノミフェンシンのようなNE(ノレピネフリン)トランスポーター抑制剤;(3)リモナバント(アコンプリア サノフィ シンセラボ)、SR−147778(サノフィ シンセラボ)、AVE1625(サノフィ−アベンティス)、BAY65−2520(バイエル)、SLV319(ソルバイ)、SLV326(ソルバイ)、CP945598(ファイザー)、E−6776(エステブ)、O1691(オルガニックス)、ORG14481(オルガノン)、VER24343(ベルナリス)、NESS0327(サッサリ大学/カリアリ大学)、及び米国特許番号4,973,587、5,013,837、5,081,122、5,112,820、5,292,736、5,532,237、5,624,941、6,028,084、及び6,509,367;及びWO96/33159、WO97/29079、WO98/31227、WO98/33765、WO98/37061、WO98/41519、WO98/43635、WO98/43636、WO99/02499、WO00/10967、WO00/10968、WO01/09120、WO01/58869、WO01/64632、WO01/64633、WO01/64634、WO01/70700、WO01/96330、WO02/076949、WO03/006007、WO03/007887、WO03/020217、WO03/026647、WO03/026648、WO03/027069、WO03/027076、WO03/027114、WO03/037332、WO03/040107、WO04/096763、WO04/111039、WO04/111033、WO04/111034、WO04/111038、WO04/013120、WO05/000301、WO05/016286、WO05/066126、及びEP−658546に記載されたもののようなCB1(カンナビノイド−1受容体)アンタゴニスト/インバースアゴニスト、など;(4)BVT81−97(バイオ ビトラム)、RC1291(レジュベノン)、SRD−04677(住友)、非アシル化グレリン(テラ テクノロジーズ)、及びWO01/87335、WO02/08250、WO05/012331に記載されているもののようなグレリンアゴニスト/アンタゴニスト、など;(5)チオペラミド、3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピル N−(4−ペンテニル)カルバメート)、クロベンプロピット、ヨードフェンプロピット、イモプロキシファン、GT2394(グリアテック)、及びA331440、及びWO02/15905に記載されているもの;及びO−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパノール]カルバメート(キエック−コノノビエッツ(Kiec−Kononowiez),K.他,ファルマチエ(Pharmazie)、2000年、第55巻、349−55頁)、ピペリジン含有ヒスタミンH3受容体アンタゴニスト(ラゼスカ(Lazewska),D.他、ファルマジエ、2001年、第56巻、927−32頁)、ベンゾフェノン誘導体及び関連化合物(サッセ(Aasse)),A.他,Arch.Pham.(Weinheim)334:45−52(2001))、置換されたフェニルカルバメート(レイドメイスター(Reidemeister),S.他,ファルマチエ、2000年、第55巻、83−6頁)、及びプロキシファン誘導体(サッセ(Aasse)),A.他,ジャーナル オブ メディカル ケミストリー(J.Med.Chem.)、200年、第43巻、3335−43頁)のような、H3(ヒスタミン H3)アントゴニスト/インバースアゴニスト及びWO03/024928及びWO03/024929に記載されているもののようなヒスタミンH3受容体モジュレータ;(6)T−226296(武田)、T71(武田/アムゲン)、AMGN−608450、AMGN−503796(アムゲン)、856464(グラクソスミスクライン)、A224940(アボット)、A798(アボット)、ATC0175/AR224349(アレナ ファーマソイティカルズ)、GW803430(グラクソスミスクライン)、NBI−1A(ニューロクリン バイオサイエンシイズ)、NGX−1(ノイロゲン)、SNP−7941(シナプチック)、SNAP9847(シナプチック)、T−226293(シェリング プロウ)、TPI−1361−17(埼玉医科大学/カルフォルニア、アーバイ大学)、及びWO01/21169、WO01/82925、WO01/87834、WO02/051809、WO02/06245、WO02/076929、WO02/076947、WO02/04433、WO02/51809、WO02/083134、WO02/094799、WO03/004027、WO03/13574、WO03/15769、WO03/028641、WO03/035624、WO03/033476、WO03/033480、WO04/004611、WO04/004726、WO04/011438、WO04/028459、WO04/034702、WO04/039764、WO04/052848、WO04/087680;及び日本出願公開番号JP13226269、JP1437059、JP2004315511などに記載されているもののようなメラミン濃縮ホルモン1受容体(MCH1R)アンタゴニスト;(7)MCH2R(メラミン濃縮ホルモン2R)アゴニスト/アンタゴニスト;(8)BMS205749、BIBP3226、J−115814、BIBO3304、LY−357897、CP−671906、及びGI−264879A;及び米国特許6,001,836;WO96/14307、WO01/23387、WO99/51600、WO01/85690、WO01/85098、WO01/85173、及びWO01/89528に記載されているもののようなNPY1(ノイロペプチドY Y1)アンタゴニスト;(9)152,804、S2367(塩野義)、E−6999(エステブ)、GW−569180A、GW−594884A(グラクソスミスクライン)、GW−587081X、GW−548118X;FR235,208;FR226928、FR240662、FR252384;1229U91、GI−264879A、CGP71683A、C−75(ファスゲン)、LY−377897、LY366377、PD−160170、SR−120562A、SR−120819A、S2367(塩野義)、JCF−104、及びH409/22;及び米国特許6,140,354、6,191,160、6,258,837、6,313,298、6,326,375、6,329,395、6,335,345、6,337,332、6,329,395、及び6,340,683;及びEP−01010691、EP−01044970、及びFR252384;及びPCT公開番号WO97/19682、WO97/20820、WO97/20821、WO97/20822、WO97/20823、WO98/27063、WO00/107409、WO00/185714、WO00/185730、WO00/64880、WO00/68197、WO00/69849、WO01/09120、WO01/14376、WO01/85714、WO01/85730、WO01/07409、WO01/02379、WO01/02379、WO01/23388、WO01/23389、WO01/44201、WO01/62737、WO01/62738、WO01/09120、WO02/20488、WO02/22592、WO02/48152、WO02/49648、WO02/051806、WO02/094789、WO03/009845、WO03/014083、WO03/022849、WO03/028726、W05/014592、WO05/01493;及びノーマン他、ジャーナル オブ メディカル ケミストリー(J.Med.Chem.)、200年、第43巻、4288−4312頁に記載されているもののようなNPY5(ノイロペプチドY Y5)アンタゴニスト;(10)組み換え型のヒトレプチン(PEG−OB、ホフマン ラ ロッシュ)及び組み換え型のメチオニンヒトレプチン(アムゲン)のようなレプチン;(11)特許番号5,552,524;5,552,523;5,552,522;5,521,283;及びWO96/23513;WO96/23514;WO96/23515;WO96/23516;WO96/23517;WO96/23518;WO96/23519;及びWO96/23520に記載されているもののようなレプチン誘導体;(12)ナルメフェン(レヴェックスTM)、3−メトキシナルトレキソン、ナロキソン、及びナルトレキソン;及びWO00/21509に記載されているもののようなオピオイドアンタゴニスト;(13)SB−334867−A(グラクソスミスクライン);及びWO01/96302、01/68609、02/44172、02/51232、02/51838、02/089800、02/090355、03/023561、03/032991、03/037847、04/004733、04/026866、04/041791、04/085403などに記載されているもののようなオレキシンアンタゴニスト;(14)BRS3(ボンベシン受容体サブタイプ3)アゴニスト;(15)AR−R15849、GI 181771、JMV−180、A−71378、A−71623、PD170292、PD149164、SR146131、SR125180、ブタビンジド、及びUS5,739,106に記載されているもののようなCCK−A(コレシストキニン−A)アゴニスト;(16)GI−181771(グラクソ−スミスクライン);SR146131(サノフィ シンセラボ);ブタビンジド;及びPD170,292、PD149164(ファイザー)のようなCNTF(毛様体神経栄養因子);(17)アクソキン(レジェネロン);及びWO94/09134、WO98/22128、及びWO99/43813に記載されているもののようなCNTF誘導体;(18)NN703、ヘキサレリン、MK−0677、SM−130686、CP−424,391、L−692,429、L−163,255、及び米国特許6358951、米国特許出願公開2002/049196及び2002/022637;及びWO01/56592、WO02/32888に記載されているもののようなGHS(成長ホルモン分泌促進物質受容体)アゴニスト;(19)APD3546/AR10A(アレナ ファーマソイティカルズ)、ATH88651(アテルシス)、ATH88740(アテルシス)、BVT933(バイオビトラム/GSK)、DPCA37215(BMS)、IK264;LY448100(リリー)、PNU22394;WAY470(ワイエス)、WAY629(ワイエス)、WAY161503(バイオビトラム)、R−1065、VR1065(ベルナリス/ロシュ)、YM348;及び米国特許3,914,250;及びPCT公開01/66548、02/36596、02/48124、02/10169、02/44152;02/51844、02/40456、02/40457、03/057698、05/000849などに記載されているもののような5HT2c(セロトニン
受容体2c)アゴニスト;(20)Mc3r(メラノコルチン3受容体)アゴニスト;(21)CHIR86036(カイロン)、CHIR915(カイロン);ME−10142(メラキュア)、ME−10145(メラキュア)、HS−131(メラキュア)、NBI72432(ノイロクリン バイオサイエンシーズ)、NNC70−619(ノボ ノリディスク)、TTP2435(トランステック)及びPCT公開WO99/64002、00/74679、01/991752、01/0125192、01/52880、01/74844、01/70708、01/70337、01/91752、01/010842、02/059095、02/059107、02/059108、02/059117、02/062766、02/069095、02/12166、02/11715、02/12178、02/15909、02/38544、02/068387、02/068388、02/067869、02/081430、03/06604、03/007949、03/009847、03/009850、03/013509、03/031410、03/094918、04/028453、04/048345、04/050610、04/075823,04/083208、04/089951、05/000339、及びEP1460069、及びUS2005049269、及びJP2005042839などに記載されているもののようなMc4r(メラノコルチン4受容体)アゴニスト;(22)シブトラトミン(メリディアTM/レダクチルTM)及びその塩、及び米国特許4,746,680、4,806,570、及び5,436,272、及び米国特許公開2002/0006964、及びWO01/27068、WO01/62341に記載されているもののようなモノアミン再取り込み抑制剤;(23)デクスフェンフルラミン、フルオキセチン、及び米国特許第6,365,633、WO01/27060、及びWO01/162341に記載されているもののようなセロトニン再取り込み抑制剤;(24)GLP−1(グルカゴン様ペプチド 1)アゴニスト;(25)トピラメート(トピマックスTM);(26)フィトファルム化合物57(CP644,673);(27)ACC2(アセチル−コA カルボキシラーゼ−2)抑制剤;(28)ラフェベルグロン/AD9677/TAK677(大日本/武田)、CL−316,243、SB418790、BRL−37344、L−796568、BMS−196085、BRL−35135A、CGP12177A、BTA−243、GRC1087(グレンマーク ファーマソイティカルズ)、GW427353(ソァベグロン ハイドロクロライド)、トレカドリン、ゼネカD7114、N−5984(日清 杏林)、LY−377604(リリー)、KT07924(キッセイ)、SR59119A、及び米国特許5,705,515、5,451,677;及びWO94/18161、WO95/29159、WO97/46556、WO98/04526、WO98/32753、WO01/74782、WO02/32897、WO03/014113、WO03/016276、WO03/016307、WO03/024948、WO03/024953、WO03/037881、WO04/108674に記載されているβ3(ベータ アドネレネルジック受容体3)アゴニストなど;(29)DGAT1(ジアシルグリセロール アシルトランスファラーゼ1)抑制剤;(30)DGAT2(ジアシルグリセロール アシルトランスファラーゼ2)抑制剤;(31)セルレニン及びC75のようなFAS(脂肪酸シンターゼ)抑制剤;(32)セオフィルリン、ペントキシフィルリン、ザプリナスト、シルデナフィル、アムリノン、ミルリノン、シロスタミド、ロリプラン、及びシロミラスト、並びにWO03/037432、WO03/037899に記載されているもののようなPDE(ホスホジエステラーゼ)抑制剤;(33)KB−2611(カロバイオBMS)、及びWO02/15845;及び日本特許公開JP2000256190に記載されているもののような甲状腺ホルモンβアゴニスト;(34)フィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テロラヒドロ−5,5,8,8−テロラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)及びレチノイン酸;及びWO99/00123に記載されているもののようなUCP−1(脱共役タンパク質1)、2、又は3活性剤;(35)デル マル−グラサ(del Mar−Grasa)、M他、オベシティ リサーチ(Obesity Research)、2001年、第9巻、202−9頁に記載されているオレオイル−エストロンのようなアシル−エストロゲン;(36)CP472555(ファイザー)、KB3305、及びWO04/000869、WO04/075864などに記載されているもののようなグルココルチコイド受容体アンタゴニスト;(37)BVT3498(AMG331)、BVT2733、3−(1−アダマンチル)−4−エチル−5−(エチルチオ)−4H−1,2,4−トリアゾール、3−(1−アダマンチル)−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、3−アダマンタニル)−4,5,,6,7,8,9,10,11,12,3a−デカヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a][11]アニュレン、及びWO01/90091、01/90090、01/90092、02/072084、04/011410、04/033427、04/041264、04/027047、04/056744、04/065351、04/089415,04/037251などに記載されているもののような11βHSD−1(11−ベータヒドロキシステロイド脱水素酵素 タイプ1)抑制剤;(38)SCD−1(ステアロイル−コA デサツラーゼ−1)抑制剤;(39)イソロイシン、チアゾリディッド、バリンピロリディッド、シタグリプチン、サキサグリプチン、NVP−DPP728、LAF237(ビルダグリプチン)、P93/01、TSL225、TMC−2A/2B/2C、FE999011、P9310/K364、VIP0177、SDZ274−444、GSK823093、E3024、SYR322、TS021、SSR162369、GRC8200、K579、NN7201、CR14023、PHX1004、PHX1149、PT−630、SK−0403;及びWO02/083128、WO02/062764、WO02/14271、WO03/000180、WO03/000181、WO03/000250、WO03/002530、WO03/002531、WO03/002553、WO03/002593、WO03/004498、WO03/004496、WO03/005766、WO03/017936、W03/024942、WO03/024965、WO03/033524、WO03/055881、WO03/057144、WO03/037327、WO04/041795、WO04/071454、WO04/0214870、WO04/041273、WO04/041820、WO04/050658、WO04/046106、WO04/067509、WO04/048532、WO04/099185、WO04/108730、WO05/009956、WO04/09806、WO05/023762、US2005/043292、及びEP1258476に記載されている化合物のようなデペプチジルペプチダーゼIV(DPP−4)抑制剤;(40)テトラヒドロリプスタチン(オルリサット/ゼニカル)、ATL962(アリザイム/武田)、GT389255(ジェンザイム/ペプチムミューン)トリトンWR1339、RHC80267、リプスタチン、テアサポニン、及びジエチルアンベリフェリルフォスフェート、FL−386、WAY−121898、Bay−N−3176、バリラクトン、エステラシン、エベラクトンA、エベラクトンB、及びRHC80267、及びWO01/77094、WO04/111004、及び米国特許4,598,089、4,452,813、5,512、565、5,391,571、5,602,151、4,405,644、4,189,438、及び4,242,453に記載されているもののようなリパーゼ抑制剤など;(41)脂肪酸トランスポーター抑制剤;(42)ジカルボキシレートトランスポーター抑制剤;(43)グルコーストランスポーター抑制剤;及び(44)フォスフェートトランスポーター抑制剤;(45)1426(アベンティス)及び1954(アベンティス)、及びWO00/18749、WO01/32638、WO01/62746、WO01/62747、WO03/015769に記載されている化合物のような食欲減退性ビシクリック化合物;(46)PYY336(ナステック/メルク)、AC162352(IC イノベーションズ/キュリス/アミリン)、TM30335/TM30338(7TMファーマ)、PYY336(エミスフェアー テクノロジーズ)、PEG化ペプチドYY3−36、WO03/026591、04/089279などに記載されているもののようなペプチドYY及びPYYアゴニスト、(47)マスリン酸、エリスロジオール、ウルソール酸ウバオール、ベツリン酸、ベツリンなど、及びWO03/011267に記載されている化合物のような脂質代謝モジュレーター;(48)WO03/026576に記載されているもののような転写因子モジュレーター;(49)WO97/19952、WO00/15826、WO00/15790、US20030092041などに記載されているものなどのようなMc5r(メラノコルチン5受容体)モジュレーター;(50)脳由来向神経性因子(BDNF);(51)LK−184(プロクター&ギャンブル)などのようなMc1r(メラノコルチン1受容体)モジュレーター;(52)BVT74316(バイオビトラム)、BVT5182c(バイオビトラム)、E−6795(エステブ)、E−6814(エステブ)、SB399885(グラクソスミスクライン)、SB271046(グラクソスミスクライン)、RO−046790(ロシュ)などのような5HT6アンタゴニスト;(53)脂肪酸トランスポータープロテイン4(FATP4);(54)CP640186、CP610431、CP640188(ファイザー)のようなアセチル−コAカルボキシラーゼ(ACC)抑制剤;(55)AOD9604(モナッシュ大学/メタボリック ファーマソイティカルズ)などのC−末端成長ホルモンフラグメント;(56)オキシントモジュリン;(57)WO04/083218などに記載されたもののような神経ペプチドFF受容体アンタゴニスト;(58)シムリン/プラムリンチド/AC137(アミリン)のようなアミリンアゴニスト;(59)フーディア及びトリコカウロン抽出物;(60)BVT74713及び他の腸内脂質食欲抑制剤;(61)ブプロピオン(ウエルブトリン/グラクソスミスクライン)のようなドーパミンアゴニスト:(62)ゾニサミド(ゾネグラン/大日本/エラン)、など。
本明細書に記載されたOXM類似体との組み合わせにおいて使用可能な具体的化合物としては、N−[3−(4−クロロフェニル)−2(S)−フェニル−1(S)−メチルプロピル]−2−(4−トリフルオロメチル−2−ピリミジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド、N−[3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−1−メチルプロピル]−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド、N−[3−(4−クロロフェニル)−2−(5−クロロ−3−ピリジル)−1−メチルプロピル]−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−2−メチルプロパンアミド、及び医薬的に受容可能なそれらの塩を含む、WO03/077847に記載されたもの;並びに以下の、3−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イリデン}−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチルプロパンニトリル、1−{1−[1−(4−クロロフェニル)ペンチル]アゼチジン−3−イル}−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパン−2−オール、3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((4−クロロフェニル){3−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2、2−ジメチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル、3−((1S)−1−{1−[(S)−(3−シアノフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、及び5−((4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)チオフェン−3−カルボニトリル、及び医薬的に受容可能なそれらの塩を含む、WO05/000809に記載されたもの;並びに3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(3−{(1S)−1−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−5−フルオロフェニル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)(4−クロロフェニル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−シアノフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(3−{(1S)−1−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−5−フルオロフェニル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)(4−シアノフェニル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−シアノフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(S)−(4−クロロフェニル)(3−{(1S)−2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェニル)−1H−テトラゾール、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−テトラゾール、5−(3−{1−[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル}−5−フルオロフェニル)−2−メチル−2H−テトラゾール、3−[(4−クロロフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−クロロフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−シアノフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、3−[(4−シアノフェニル)(3−{2−フルオロ−1−[3−フルオロ−5−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−2−メチルプロピル}アゼチジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル、5−{3−[(S)−{3−[(1S)−1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル]−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}(4−クロロフェニル)メチル]フェニル}−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−{1−[(S)−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル](4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−{1−[(S)−[3−(5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル](4−シアノフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−2−フルオロ−2−メチルプロピル)−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−シアノフェニル)[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、3−[(1S)−1−(1−{(S)−(4−クロロフェニル)[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]−5−フルオロベンゾニトリル、5−[3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン、5−[3−((S)−(4−クロロフェニル){3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}メチル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン、4−{(S)−{3−[(1S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−2−メチルプロピル]アゼチジン−1−イル}[3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]メチル}−ベンゾニトリル、ACOMPLIA(リモナバント、N−(1−ピペリジニル)−5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ヂクロロフェニル)−4−メチルピラゾール−3−カルボキサミド、SR141716A)、3−(4−クロロフェニル−N’−(4−クロロフェニル)スルホニル−N−メチル−4−フェニル−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(SLV−319)、テラナバント、N−(1S,2S)−3−(4−クロロフェニル)−2−(3−シアノフェニル)−1−メチルプロピル]−2−メチル−2−[[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]オキシ]プロパンアミド、及び医薬的に受容可能なそれらの塩を包含する具体的なCB1アンタゴニスト/インバースアゴニストが挙げられる。
本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いることのできるNPY5アゴニストの具体例としては、3−オキソ−N−(5−フェニル−ピラジニル)−スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、3−オキソ−N−(7−トリフルオロメチルピリド[3,2−b]ピリジン−2−イル)スピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−カルボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピリミジニル)スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、トランス−3’−オキソ−N−[1−(3−キノリル)−4−イミダゾリル]スピロ[シクロヘキサン−1,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−4−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(5−フェニル−2−ピラジニル)スピロ[4−アザイソ−ベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[5−(3−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ−[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[5−(2−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−3−オキソスピロ[5−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−イミダゾリル]−3−オキソスピロ[7−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−4−ピラゾリル)スピロ[4−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−N−[1−(2−フルオロフェニル)−3−ピラゾリル]−3−オキソスピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(1−フェニル−3−ピラゾリル)スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、トランス−3−オキソ−N−(2−フェニル−1,2,3−トリアゾール−4−イル]スピロ[6−アザイソベンゾフラン−1(3H),1’−シクロヘキサン]−4’−カルボキサミド、及び医薬的に受容可能なそれらの塩及びエステルが包含される。
本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いることのできるACC−1/2阻害剤の具体例としては、1’−[(4,8−ジメトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−4−オン;(5−{1’−[(4,8−ジメトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−4−オキソスピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−6−イル}−2H−テトラゾール−2−イル)メチルピバレート、(5−{1’−[(8−シクロプロピル−4−メトキシキノリン−2−イル)カルボニル]−4−オキソスピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−6−イル}ニコチン酸;1’−(8−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−2−ナフトイル)−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−4−オン、及び1’−[(4−エトキシ−8−エチルキノリン−2−イル)カルボニル]−6−(1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[クロマン−2,4’−ピペリジン]−4−オン、及び医薬的に受容可能なそれらの塩が包含される。
本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いることのできるMCH1Rアンタゴニストの具体例としては、1−{4−[(1−エチルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2(1H)−オン、4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−{4−[(1−イソプロピルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン、1−[4−(アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル]−4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]ピリジン−2(1H)−オン、4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−{4−[(1−エチルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン、4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−{4−[(1−プロピルアゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン、及び4−[(5−クロロピリジン−2−イル)メトキシ]−1−(4−{[((2S)−1−エチルアゼチジン−2−イル)メトキシ]フェニル}ピリジン−2(1H)−オン、又は医薬的に受容可能なそれらの塩が包含される。
本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いることのできるDPP−IV阻害剤の具体例としては、7−[(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタノイル]−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン、又は医薬的に受容可能なそれらの塩が包含される。
本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いることのできるH3(ヒスタミンH3)の具体例としては、WO05/077905に記載されているもの、例えば3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−エチルピリド[2,3−d]−ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−メチルピリド[4,3−d]−ピリミジン−4(3H)−オン、2−エチル−3−{4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2−メチル−3−{4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル}ピリド[4、3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2,5−ジメチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−メチル−5−トリフルオロメチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−5−メトキシ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−5−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−7−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−メトキシ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−8−フルオロ−2−メチル−4(3H)−キナゾリノン、3−{4−[(1−シクロペンチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−メチルピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−フルオロ−2−メチルピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−{4−[(1−シクロブチル−4−ピペリジニル)オキシ]フェニル}−2−エチルピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−メトキシ2−メチル−3−{4−{3−(1−ピペリジニル)プロポキシ}フェニル}ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−メトキシ2−メチル−3−{4−{3−(1−ピロリジニル)プロポキシ}フェニル}ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2,5−ジメチル−3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3−{4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}−5−トリフルオロメチル−4(3H)−キナゾリノン、5−フルオロ−2−メチル−3−{4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−{3−[(1S)−ピペリジン]プロポキシ}フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、5−メトキシ−2−メチル−3−{4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、7−メトキシ−2−メチル−3−{4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3−{4−{3−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]プロポキシ]フェニル}ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、5−フルオロ−2−メチル−3−{4−{3−[2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、2−メチル−3−{4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ]フェニル}ピリド[4,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−{3−[2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、6−メトキシ−2−メチル−3−{4−{3−[2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ]フェニル}−4(3H)−キナゾリノン、及び医薬的に受容可能なそれらの塩が包含される。
本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いることのできるCCK1Rの具体例としては、3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル)−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;3−(4−{[1−(3−エトキシフェニル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;及び3−(4−{[1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6イル)−2−(4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}−1−ピペラジニル)−1−ナフトエ酸;及び医薬的に受容可能なそれらの塩が包含される。
本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いることのできるMC4Rアゴニストの具体例としては、1)(5S)−1’−{[(3R,4R)−1−tert−ブチル−3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン];2)(5R)−1’−{[(3R,4R)−1−tert−ブチル−3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−ピペリジン−4−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン];3)2−(1’−{[(3S,4R)−1−tert−ブチル−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−5−イル)−2−メチルプロパンニトリル;4)1’−{[(3S,4R)−1−tert−ブチル−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]カルボニル}−3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン];5)N−[(3R,4R)−3−({3−クロロ−2−メチル−5−[1−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エチル]−1’H,5H−スピロ[フロ−[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−1’−イル}カルボニル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−シクロペンチル]−N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン;6)2−(3−クロロ−1’−({(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−[メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−シクロペンチル}−カルボニル)−2−メチル−5H−スピロ[フロ[3,4−b]ピリジン−7,4’−ピペリジン]−5−イル)−2−メチル−プロパン−ニトリル;及び医薬的に受容可能なそれらの塩が包含される。
さらに、インクレチンホルモングルカゴン様ペプチド1(GLP−1)の他のペプチド類似体及び模倣物が、本明細書に記載されるOXM類似体との組み合わせで用いられてもよい。
本明細書に記載される1以上のOXM類似体を含む薬理学的組成物を患者に投与する方法は、これに限られるものではないが、皮内、筋肉内、腹膜内、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、及び経口を含む。組成物は、従来の経路、例えば、点滴又はボーラス注射、により、上皮内又は粘膜皮膚層(例えば、口腔内粘膜、直腸及び腸管粘膜など)、眼などを通しての吸収により、投与することができるし、他の生物学的に活性な製剤と共に投与することもできる。投与は、全身でもよいし局部であってもよい。また、組成物は、適宜の経路、例えば脳室内及び鞘内注入により中枢神経系に投与することが好ましい。脳室内注入は、リザーバ(例えば、オンマヤーリザーバ)に取り付けられた脳室内カテーテルにより容易に行うことが出来る。肺投与は、吸入器又はネブライザーの使用及びエアゾール化剤を用いた処方によって行われてもよい。また、治療の必要なエリアに、本明細書に記載される1以上のOXM類似体を局所的に投与することも望ましいもので;これに限定されるものではないが、これは、例えば、手術中の局部注入、注射、カテーテル、座薬、又はインプラントによる局所適用により行われてもよい。
種々の送達システムが知られており、これに限定されるものではないが、リポソーム中のカプセル化、微粒子、マイクロカプセル、ミニセル、ポリマー、カプセル、錠剤などを含む送達システムを、本明細書に記載されているOXM類似体を投与するために用いることができる。一態様としては、本明細書に記載されたOXM類似体は、賦形薬中、特にリポソーム中で送達されることができる。リポソームおいては、本明細書に記載されたOXM類似体は、他の医薬的に受容可能なキャリアに加え、水性溶液中にミセル、不溶性単一層、液晶又は層状構造の層として凝集した形で存在する脂質のような両親媒性薬剤とともに混ぜ合わされる。リポソーム処方に適した脂質は、これに限定されるものではないが、モノグリセリド、ジグリセリド、スルファチド、リソレシチン、ホスホリピッド、サポニン、胆汁酸などを含む。このようなリポソーム処方の製造は、例えば米国特許4,837、028及び米国特許4,737,3236に記載されているように、当該技術レベルの範囲内のものである。他の態様としては、本明細書に記載されたOXM類似体は、これに限定されるものではないが、デリバリーポンプ(例えば、サウデック(Saudek)他、ニュー イングランド ジャーナル オブ メディシン(New Engl.J.Med,)、1989年、第321巻、574頁及び半透性重合物質(例えば、ハワード(Howard)他、ジャーナル オブ ニューロサージェリー(J.Neurosurg.)、1989年、第71巻、105頁参照))を含むコントロールされた放出システムで送達されることができる。また、コントロールされた放出システムは、治療ターゲット(例えば、脳)の付近に置くことができ、これは少量の全身投与のみを要求するものである。例えば、グッドソン、イン:メディカル アプリケーション オブ コントロールド リリース、1984(CRC出版、ボッカ ラトン、フロリダ)参照。
特定の疾患或いは病状の治療に効果的である、本明細書に記載の1種以上のOXM類似体からなる組成物の量は、疾患や病状の性状により、また当該技術分野の平均的な技術を有する者による標準的な臨床テクニックにより決定される。また、インビボアッセイが最少の投与量確認のために必要に応じ採用されてもよい。処方中で採用されるべき正確な投与量は、投与のルートや病気や疾患の総体的な深刻度にも依るもので、医師の判断及び個々の患者の状況によって決められるべきである。最終的には、担当医が各個の患者を治療する際に組成物の量を決定するであろう。まず、担当医は、組成物の低い投与量を処方し、患者の反応を観察する。最適の治療効果が患者に得られるまで組成物の投与量は増大され、最適の治療効果が患者に得られた時点で投与量の増大は止められる。一般的には、日々の投与量範囲は、1回又は分割投与量で、哺乳動物kg体重当たり約0.001mg〜約100mg、好ましくはkg当たり0.01mg〜約50mg、最も好ましくはkg当たり0.1〜10mgである。他方、ある場合には、この範囲の量を超えて投与することも必要である。しかし、本明細書に記載された1種以上のOXM類似体を含む組成物の静脈内投与の適当な投与量範囲は、一般的には、キログラム(Kg)体重当たり、活性化合物約5〜500ミクロングラム(μg)である。鼻腔内投与の適切な投与量は、一般的には、約0.01pg/kg体重〜1mg/kg体重である。効果的な投与量は、インビトロ又は動物モデル試験システムから導き出される、投与量−応答曲線から外挿されてもよい。座薬は、一般的には、活性成分を0.5重量%〜10重量%含有し;経口製剤は、好ましくは、10%〜95%の活性成分を含有する。最終的には、担当医は、本明細書に記載の1種以上のOXM類似体からなる組成物を用いる治療の最適期間を決めるであろう。投与量は、個々の患者の年齢、体重及び効き目によっても異なることになる。
また、本発明は、1種以上の医薬組成物成分と本明細書に記載のOXM類似体とが詰められた1以上の容器からなる医薬パック又はキットを提供する。任意ではあるが、このような容器には、当局によるヒト治療に対する製造、使用又は販売の承認を示す、医薬品又は生物学的製品の製造、使用又は販売を統制する政府機関により定められた形式での告知が付されてもよい。
ここに記載された全ての引用は、記載により本明細書に組み込まれる。
以下の例は、本発明のさらなる理解を促進するためのものである。
実施例1
オキシントモジュリン(OXM)類似体の合成は、具体的には次のように行われた。下記表2に示されるペプチドOXN類似体は、Fmoc/t−Bu化学を用い、40ウェル反応ブロックを用いるペプチドマルチシンセサイザーAPEX396(アドバンスド・ケムテック)にて固相で合成された。各ペプチドは、単一のウェル中で合成された。ペプチドアミドのために、修飾されたリンク(Rink)リンカーp−[(R,S)−α−[9H−フルオレン−9−イル−メトキシホルムアミド]−2,4−ジメトキシベンジル−フェノキシ酢酸(リンク エッチ(Rink,H)、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.)、1987年、第28巻、3787−3789頁、ベルナトビッツ エム エス(Bernatowicz,M.S.)他、テトラヘドロン・レターズ、1989年、第30巻、4645−4667頁)を用いて誘導された、0.1gの、アミノメチル化ポリスチレンLL(100−200メシュ、0.41mmol/g)(ノババイオケミカル)樹脂が用いられた。全てのアミノ酸を、0.5M HOBt(ヒドロキシベンゾトリアゾール)DMF溶液に、0.5Mの濃度で溶解した。アシル化反応は、樹脂フリーアミノ基の6倍過剰の活性化アミノ酸を用いて、45分間行なわれた。アミノ酸は、等モル量のHBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)及び2倍モル過剰のDIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)により活性化された。
別に、ペプチドが、Fmoc/tBu化学を用いて、パイオニアペプチドシンセサイザー(アプライド・バイオシステムズ)を用いて合成された。この場合、全てのアシル化反応は、0.1gの1%架橋された樹脂Fmoc−Linker AM−Champion(バイオサーチ テクノロジーズ インク.)及び修飾されたリンクリンカーp−[(R,S)−α−[9H−フルオレン−9−イル−メトキシホルムアミド]−2,4−ジメトキシベンジル−フェノキシ酢酸(リンク エッチ(Rink,H)、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.)、1987年、第28巻、3787−3789頁、ベルナトビッツ エム エス(Bernatowicz,M.S.)他、テトラヘドロン・レターズ、1989年、第30巻、4645−4667頁)を用いて誘導された、PEG−PS系樹脂が用いられた。全てのアシル化反応は、シンセサイザーでのペプチドアセンブリーの終了後、樹脂フリーアミノ基の4倍過剰の活性化アミノ酸を用いて、60分間行なわれ、N−末端Aib及びHisのためにダブルカップリングがなされた。
側鎖保護基は、Aspに対してはOMpe(O−3−メチル−ペント−3−イル);Glu、Ser、D−Ser、Thr及びTyrに対してはtert−ブチル;Asn、Cys、Gln及びHisに対してはトリチル;Lys、Trpに対してはtert−ブトキシ−カルボニル;Argに対しては2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニルであった。
OXM110及びOXM177のため、リシンパルミトイルが、等モル量のHBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)及び2倍モル過剰のDIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)との反応により手工的にアシル化された。アシル化反応は、樹脂フリーアミノ基の3倍過剰の活性化されたアシル化剤を用い、120分行われた。
合成の終わりに、乾燥ペプチド樹脂は、20mLの切断混合物、88%トリフルオロ酢酸(TFA)、5%フェノール、2%トリイソプロピルシラン、及び5%水(ソール エヌ エー及びジー バラニー(Sole、N.A.&G.Barany)、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、1992年、第57巻、5399−5403頁)を用いて、室温で1.5時間夫々処理された。各樹脂を濾過し、ペプチドを沈澱させるため、溶液を冷メチル−t−ブチルエーテルに加えた。遠心分離後、ペプチドペレットを、新鮮な冷メチル−t−ブチルエーテルで洗浄して有機スカベンジャーを除去した。この工程を2回繰返した。最終ペレットを乾燥し、20%アセトニトリル水溶液中に再懸濁し、凍結乾燥した。
粗ペプチドを、分取用ウォーターズ(Waters)RCM DeltaPakTM−4カートリッジ(40x200mm、15μm)を用い、溶出液として(A)0.1%TFA水溶液及び(B)0.1%TFAのアセトニトリル溶液を用いる、逆相HPLCにより、精製した。溶出液(B)では次の濃度勾配が使用された:OXM229(OXM36及びOXM115のペプチドチオール化プレカーサー)、OXM29(OXM70及びOXM216のチオール化プレカーサー)、OXM208(OXM212のペプチドチオール化プレカーサー)及びOXM209(OXM213のペプチドチオール化プレカーサー)に対し、5分間にわたり20%−20%、さらに20分間にわたり20%−35%。
ペプチドOXM110及び177に対しては、次の溶出液(B)の濃度勾配が使用された:5分間にわたり32%−32%、20分間にわたり32%−42%、流速80mL/分。分析的HPLCは、溶剤として、0.1%TFA水溶液及(A)び0.1%TFAのCHCN溶液(B)を用い、流量1mL/分で、次のリニヤー勾配:20%−20%B(5分間)−35%B(20分間)−80%B(2分間)で、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフで、45℃で行われた。精製されたペプチドは、マイクロマス(Micromass)LCZプラットフォーム上でエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
実施例2
オキシントモジュリン(OXM)コレステリル化類似体OXM36、OXM70、OXM115、OXM212、OXM213、及びOXM216の合成は、次のように行われた。
反応は、チオエーテル結合の形成が可能となる条件下に行われた。コレステリル化OXMペプチドは次いで逆相HPLCを用いて分離され、マイクロマスLCZプラットフォーム上で確認された。類似体OXM36、70、212及び213は、夫々、チオール含有OXMペプチドプレカーサーOXM229、OXM208、及び209から、構造:
Figure 0005756961
を有するブロモ誘導体、コレスト−5−エン−3−イルブロモアセテートとの反応により合成され、チオール結合を介して結合された接合体が形成された。簡単に述べると、30mgのペプチドプレカーサーを1mLのDMSO(濃度30mg/mL)に溶解し、THF中に溶解された(濃度20mg/mL)1モル過剰のコレスト−5−エン−3−イルブロモアセテートを加えた。次いで、この混合物に1容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)を加え、30分間のインキュベーション後、このペプチド溶液をRF−HPCLにより精製し、マイクロマスLCZプラットフォーム上で確認した。
ペプチドOXM115及び216は、チオエーテル結合を介して結合された接合体を製造するため、ブロム誘導体、コレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザオクタデカン−18−オエート
Figure 0005756961
との反応により、チオール含有OXMペプチドプレカーサーOXM229及びOXM29から合成され、類似体が製造された。簡単に述べると、30mgのペプチドプレカーサーを1mLのDMSO(濃度30mg/mL)に溶解し、THFに溶解された1モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザオクタデカン−18−オエート (濃度20mg/mL)が加えられた。次いで、3容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)をこの混合物に加え、30分のインキュベーション後、このペプチド溶液をRF−HPCLにより精製し、マイクロマスLCZプラットフォーム上で確認した。
実施例3
PEG化反応が、チオエステル結合形成が可能な条件で行われた。次いで、PEG化されたOXMペプチドは、逆相HPLCあるいはイオン交換クロマトグラフィー及びサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて分離された。PEG化されたOXMペプチドは、RP−HPLC、HPLC−SEC及びMALDI−Tofマススペクトロメトリーを用いて確認された。
OXM33、35、36及び54は、チオエーテル結合を介して共有結合で結合されたPEGを有する類似体を製造するため、チオール含有OXMペプチドプレカーサーOXM229から合成された。
OXM33の合成
10mgのペプチドプレカーサー(2.2μモル)を、0.2mLのHEPES 0.1M、pH7.3、塩化グアニジニウム6M、2mM EDTAに溶解した。この溶液に、0.4mLのHEPES 0.1M、pH7.3、に溶解された22mgのMPEG−MAL−500(NEKTAR 2F2MOH01)(4.4μモル)(ペプチド対PEG比が1:2モル/モル)を加えた。1時間のインキュベーション後、このPEG化されたペプチドをRP−HPLCにより精製し、MALDI−TOFにより確認した。
OXM34の合成
10mgのペプチドプレカーサー(2.2μモル)を0.2mLのHEPES 0.1M、pH7.3、塩化グアニジニウム 6M、2mM EDTAに溶解した。この溶液に、0.5mLのHEPES 0.1M、pH7.3、に溶解された80mgのMPEG−MAL−20K(NEKTAR2 2FM0P01)(4.0μモル)(ペプチド対PEG比が1:1.8モル/モル)を加えた。1時間のインキュベーション後、このPEG化されたペプチドをRP−HPLCにより精製し、MALDI−TOFにより確認した。
OXM35の合成
10mgのペプチドプレカーサー(0.92μモル)を0.4mLのHEPES 0.1M、pH7.3、塩化グアニジニウム 6M、2mM EDTAに溶解した。この溶液に、0.8mLのHEPES 0.1M、pH7.3に溶解された70mgのMPEG2−MAL−40K(NEKTAR 2D3Y0T01)(1.7μモル)(ペプチド対PEG比が1:1.8モル/モル)を加えた。1時間のインキュベーション後、このPEG化されたペプチドをRP−HPLCにより精製し、MALDI−TOFにより確認した。
コントロールペプチドOXM54は、チオール含有ペプチドプレカーサーを、0.1MトリスHCl、pH7.5、6M塩化グアニジニウム中の10当量のヨードアトアタミドとインキュベーションすることにより製造した。30分間のインキュベーション後、このペプチドをRP−HPLCにより精製し、エレクトロスプレーマススペクトルにより確認した。
OXM103、OXM105、OXM107、OXM113の合成
10mgの対応するペプチドプレカーサー(2.26μモル)を2mLの尿素 8M,HEPES 0.1M、pH7.3、2mM EDTAに溶解した。この溶液に、水に溶解された109mgのMPEG2−MAL−40K(NEKTAR 2D3Y0T01)(2.71μモル)(ペプチド対PEG比が1:1.2モル/モル)を加えた。1時間のインキュベーション後、このPEG化されたペプチド溶液を1%酢酸に酸性化し、酢酸ナトリウム50mM、pH4.8中のリニヤな傾斜のNaClを用いる、TSK CM−650Sでのカチオン交換クロマトグラフィー(IXC)により精製した。IXCで精製されたPEG化されたペプチドを、さらにSECにより精製し、MALDI−TOFにより確認した。
OXM109の合成
10mgの対応するペプチドプレカーサー(2.25μモル)を2mLの尿素 8M、HEPES 0.1M、pH7.3、2mM EDTAに溶解した。この溶液に、2mLの水に溶解された108mgのMPEG2−MAL−40K(NEKTAR 2D3Y0T01)(2.7μモル)(ペプチド対PEG比が1:1.2モル/モル)を加えた。1時間のインキュベーション後、このPEG化されたペプチド溶液を1%酢酸に酸性化し、酢酸ナトリウム50mM、pH4.8中のリニヤな傾斜のNaClを用いる、TSK CM−650Sでのカチオン交換クロマトグラフィー(IXC)により精製した。IXCで精製されたPEG化されたペプチドを、さらにSECにより精製し、MALDI−TOFにより確認した。
実施例4
GLP−1及びグルカゴン受容体に関し十分なアゴニスト活性を示す、表2に示されるOXMペプチド類似体を次のようにして合成した。
OXM301、OXM302、OXM303、OXM304、OXM305の前駆体であるペプチドOXM290、291、292、293及び294(表2参照)を、ペプチドマルチシンセサイザー シンホニー プロテイン テクノロジー インク.(Simphony Protein Technology Inc.)でFmoc/t−Bu化学を用いて、固相で合成した。ペプチドアミドのため、修飾されたリンク(Rink)リンカーp−[(R,S)−α−[9H−フルオレン−9−イル−メトキシホルムアミド]−2,4−ジメトキシベンジル]−フェノキシ酢酸(リンク、テトラへドロン・レターズ,28,3787−3789(1987)、ベルナトビッツ他、テトラヘドロン・レターズ,30,4645−4667(1989))を用いて誘導された樹脂である、樹脂アミノメチル化ポリスチレンLL(100−200メッシュ、0.41mモル/g)(ノババイオケミカル)0.5gを用いた。アミノ酸全ては、0.5M濃度で、0.5M HOBt(ヒドロキシベンゾトリアゾール)DMF溶液に溶解された。アシル化反応は、樹脂フリーアミノ基の8倍過剰の活性化アミノ酸を用いて、60分間行なわれた。アミノ酸は、DMF中の0.5M溶液の等モル量のHBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)、及びNMP中の2M溶液の2倍モル過剰のDIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)により活性化された。
側鎖保護基は、AspにはOMpe(O−3−メチル−ペント−3−イル);Glu、Ser、D−Ser、Thr及びTyrにはtert−ブチル;Asn、Cys、Gln及びHisにはトリチル;Lys、Trpにはtert−ブトキシ−カルボニル;Argには2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニルであった;Boc−His(Trt)−OHが合成において用いられた。
合成の終わりに、乾燥ペプチド樹脂は、25mLの切断混合物、82.5%トリフルオロ酢酸(TFA)、5%フェノール、5%チオアニソール、2.5%エタンジチオール、及び5%水を用い、室温で1.5時間夫々処理された。各樹脂を濾過し、溶液の容量を減少させ、次いで、ペプチドを沈澱させるため、溶液を冷メチル−t−ブチルエーテルに加えた。遠心分離後、ペプチドペレットを、新鮮な冷メチル−t−ブチルエーテルで洗浄して有機スカベンジャーを除去した。この工程を2回繰返した。最終ペレットを乾燥し、20%アセトニトリル水溶液中に再懸濁し、凍結乾燥した。
粗ペプチドを、逆相HPLCにより、分取用ウォーターズ(Waters)RCMデルタPakTMカートリッジ(40x200mm、15μm)を用い、溶出液として、(A)0.1%TFA水溶液、及び(B)0.1%TFAアセトニトリル溶液を用いて精製した。次の溶出液Bの勾配が使用された:OXM301プレカーサーのため5分間にわたり22%−22%、さらに20分間にわたり22%−32%、OXM302プレカーサーのためには、5分間にわたり22%−22%、さらに20分間にわたり22%−35%、OXM303プレカーサーのためには、5分間にわたり25%−25%、さらに20分間にわたり25%−40%、OXM304プレカーサー及びOXM305プレカーサーのためには、5分間にわたり25%−25%、さらに20分間にわたり25%−35%、流速80mL/分、波長214nm。分析HPLCは、溶剤として、0.1%TFA水溶液(A)及び0.1%TFAのCHCN溶液(B)、また次のリニヤー勾配:25%−25%B(5分間)−40%B(20分間)−80%B(2分間)、流速1mL/分、を用いて、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で、行われた。精製されたペプチドは、マイクロマス(Micromass)LCZプラットフォーム上でエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
接合体(conjugates)の合成は、次のように行われた。ペプチドOXM301、OXM302、OXM303、OXM304、OXM305は、C−末端でシステイン残基のチオエーテル基を経由して共有結合的に結合されたC基を有する誘導体を製造するため、チオール含有OXMペプチド前駆体OXM290〜294から合成された。前駆体の誘導体化の例として、40mgのペプチド前駆体が、133mLのDMSO(濃度30mg/mL)に溶解され、THFに溶解された2.1モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザオクタデカン−18−オエート(濃度30mg/mL)が加えられた。次いで、この混合物に、5容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)を加え、30分のインキュベーション後、液が濁るまで酢酸アンモニウム(1M水溶液)を滴下することによりクエンチされた。
次いで、この溶液は、溶出液として、水中の0.5M酢酸アンモニウム、20%MetOH、25%アセトニトリル、pH7.8、を用い、5mL/分で、逆相ウオーターズRCM Delta−PakTM〜4カートリジ(20x200mm、15μm、300A)に直接かけられた。無勾配の溶出液が、このバッファーを用い、15分間、30mL/分で流された。次いで、溶出液は、(A)水中の0.2%酢酸、20%MetOH、(B)アセトニトリル中の0.2%酢酸,20%MetOHに変更され、次の濃度勾配:25%(B)−35%(B)(5分で)−70%(B)(20分で)−80%(B)(2分で)−80%(B)(3分間)が、流速30mL/分、波長230nmで流された。
最終のペプチド溶液は、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、次のリニヤー勾配:40%−40%B(5分で)−70%B(20分で)−80%B(20分で)、流速1mL/分で、ACE C−4(300A)、3umカラム、150x4.6mm(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で確認された。このペプチドは、マイクロマス(Micromass)LCZプラットフォーム上でエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
実施例5
ペプチドOXM237−OXM308及びOXM345−OXM414が、ペプチドマルチシンセサイザー シンホニー プロテイン テクノロジー インク.(Simphony Protein Technology Inc.)のFmoc/t−Bu化学を用いて、固相で合成された。ペプチドアミドのため、変性リンク(Rink)リンカーp−[(R,S)−α−[9H−フルオレン−9−イル−メトキシホルムアミド]−2,4−ジメトキシベンジル]−フェノキシ酢酸(リンク エイチ、1987,テトラへドロン・レターズ,28,3787−3789、ベルナトビッツ エム エス他、1989,テトラヘドロン・レターズ,30,4645−4667)を用いて誘導された樹脂である、樹脂アミノメチル化チオエーテルズLL(100−200メッシュ、0.41mモル/g)(ノババイオケミカル)0.5gを用いた。ペプチド酸のため、4−ヒドロキシメチルフェノキシ酢酸を用いて誘導された樹脂である、樹脂アミノメチル化チオエーテルズLL(100−200メッシュ、0.41mモル/g)(ノババイオケミカル)0.5gが用いられた。アミノ酸全ては、0.5M濃度で、DMF中の0.5M HOBt(ヒドロキシベンゾトリアゾール)に溶解された。アシル化反応が、樹脂フリーアミノ基に対し8倍過剰の活性化アミノ酸を用いて60分間行われた。アミノ酸の活性化は、等モル量のHBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)、DMF中の0.5M溶液、及び2倍モル過剰のDIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)、NMP中の2M溶液、を用い行われた。
側鎖保護基は、Aspに対してはOmpe(O−3−メチル−ペント−3−イル);Glu、Ser、D−Ser、Thr及びTyrに対してはtert−ブチル;Asn、Cys、Gln及びHisに対してはトリチル;Lys、Trpに対してはtert−ブトキシ−カルボニル;Argに対しては2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニルであり、合成の際にBoc−His(Trt)−OHが用いられた。
ペプチドOXM392、395に対して、Glu16及びLys20が、Glu(Oall)及びLys(Alloc)として組み入れられた。組み立ての最後で、樹脂は乾燥され、Glu(Oall)及びLys(Alloc)の保護基は除去され、樹脂を5モル過剰のHBTU及び10モル過剰のDIPEAを用いてインクベーションすることにより、ラクタム架橋が形成された。
OXM404、407、408、410、411、414、415、416、417、418、419、420のような脂質化されたペプチドに対しては、側鎖上に誘導されるべきリシンがLys(Alloc)として組み入れられた。組み立ての最後に、Alloc保護基は除去され、活性剤としてHBTU及びDIPEAを用いるγ−カルボキシグルタミン酸残基とパルミチン酸の縮合により合成は完結された。
合成の最後に、これら乾燥ペプチドは、夫々、25mLの切断混合物、82.5%のトリフルオロ酢酸(TFA)、5%フェノール、5%チオアニソール、2.5%エタンジチオール及び5%水を用いて、1.5時間室温で処理された。各樹脂は濾過され、溶液の容量が減らされ、次いでペプチドを沈殿させるため、冷メチル−t−ブチルエーテルに加えられた。遠心分離後、ペプチドペレットを、新鮮な冷メチル−t−ブチルエーテルで洗浄し、有機スカベンジャーを除去した。この工程を2回繰返した。最終ペレットを乾燥し、HO、20%アセトニトリル中に再懸濁し、凍結乾燥した。
この粗ペプチドを、分取用ウォーターズ(Waters)RCMDelta PakTM−4カートリッジ(40x200mm、15μm)を用い、溶出液として、(A)水中の0.1%TFA、及び(B)アセトニトリル中の0.1%TFAを用いて、逆相HPLCにより精製した。分析HPLCは、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、ACE C−4(300A)、3umカラム、150x4.6mm(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を備えたアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて行われた。精製されたペプチドは、マイクロマス(Micromass)LCZプラットフォーム上でエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
接合体の合成は、以下のとおりに行われた。ペプチドOXM238は、C−末端でシステインのチオエーテル残基を経由して共有結合的に接合されたアセトアミドを有する誘導体を製造するため、チオール含有OXMペプチド前駆体から合成された。前駆体の誘導体化の例としては、50mgのペプチド前駆体がトリスHClバッファー0.25M、EDTA2mM、尿素6M、pH8.3(濃度30mg/mL)に溶解され、DMSOに溶解された10モル過剰のヨードアセトアミド(濃度30mg/mL)が加えられた。30分後、反応は完結した。溶液は酢酸を用いて酸性とされ、分取HPLCにて精製された。
接合体の合成は、以下のとおりに行われた。ペプチドOXM345、OXM355、OXM357、OXM373は、夫々、C−末端でシステインのチオエーテル基を経由して共有結合的に接合されたコレステロール基を有する誘導体を製造するため、チオール含有OXMペプチド前駆体から合成された。前駆体の誘導体化の例としては、40mgのペプチド前駆体が、DMSOに溶解され(濃度30mg/mL)、THFに溶解された2.1モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザオクタデカン−18−オエート(濃度30mg/mL)が加えられた。次いで、この混合物に、5容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)が加えられ、30分のインキュベーション後、液が濁るまで酢酸アンモニウム(1M水溶液)を滴加することによりクエンチされた。
次いで、この溶液は、溶出液として、水中の0.5M酢酸アンモニウム、20%MetOH、25%アセトニトリル、pH7.8、を用い、5mL/分で、逆相ウォーターズ(Waters)RCM Delta−PakTM−4カートリッジ(40x200mm、15μm、300A)に直接かけられた。無勾配の溶出液が、このバッファーを用い、15分間、30mL/分で流された。次いで、溶出液は、(A)水中の0.2%酢酸、20%MetOH(B)アセトニトリル中の0.2%酢酸、20%MetOHに変更された。
最終ペプチドは、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で確認された。このペプチドは、マイクロマス(Micromass)でエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
接合体の合成は、以下のとおりである。ペプチドOXM359、OXM361、OXM374、OXM380、OXM383及びOXM388は、夫々、C−末端でシステイン残基にチオエーテル基を経由して共有結合的に接合されたオキサ4−コレステロールを有する誘導体を製造するため、チオール含有OXMペプチド前駆体から合成された。前駆体の誘導体化の例としては、25mgのペプチド前駆体が、1.33mLのDMSOに溶解され(濃度30mg/mL)、THFに溶解された1.1モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザオクタデカン−18−オエート(濃度30mg/mL)が加えられた。次いで、5容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)がこの混合物に加えられ、30分のインキュベーション後、液が濁るまで酢酸アンモニウム(1M水溶液)を滴加することによりクエンチされた。
次いで、この溶液は、溶出液として、水中の0.5M酢酸アンモニウム、20%MetOH、25%アセトニトリル、pH7.8を用い、5mL/分で逆相ウォーターズRCM Delta−PakTM−4カートリッジ(20x200mm、15μm、300A)に直接かけられた。15分間、無勾配溶出液がこのバッファーを用いて通された。次いで、溶出液は、(A)水中の0.2%酢酸、20%MetOH、(B)アセトニトリル中の0.2%酢酸、20%MetOHに変更され、次いで、次の濃度勾配:25%(B)−35%(B)(5分で)−70%(B)(20分で)−80%(B)(2分で)−80%(B)(3分間)が、流速30mL/分、波長230nmで流された。
最終ペプチドは、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で確認された。このペプチドは、マイクロマス(Micromass)LCZプラットフォームでエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
接合体(コンジュゲート)の合成は、以下のとおりであった。ペプチドOXM381は、C−末端でシステイン残基にマレイミドチオエーテル結合を経由して共有結合的に接合されたオキサ12−コレステロールを有する誘導体を製造するべく、チオール含有OXMペプチド前駆体から合成された。前駆体の誘導体化の例としては、25mgのペプチド前駆体が、DMSOに溶解され(濃度30mg/mL)、THFに溶解された1.5モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル N−[43−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−41−オキソ−4,7,10,13,16,19,22,25,28,31,34,37−ドデカオキサ−40−アザトリテトラコンタン−1−オイル]グリシネート(濃度20mg/mL)が加えられた。次いで、2容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)がこの混合物に加えられ、4−6時間のインキュベーション後、氷酢酸を用いて反応はクエンチされ、直接逆層HPLCにかけられ、精製された。最終ペプチドは、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で確認された。このペプチドは、マイクロマス(Micromass)LCZプラットフォームでエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
10接合体の合成は、以下のとおりであった。ペプチドOXM392、395、398、399、400、及び401は、C−末端でシステイン残基にチオエーテル結合を経由して共有結合的に接合されたオキサ12−コレステロールを有する誘導体を製造するべく、チオール含有OXMペプチド前駆体から合成された。前駆体の誘導体化の例としては、25mgのペプチド前駆体が、DMSOに溶解され(濃度30mg/mL)、THF中の1.5モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36,39−ドデカオキサ−3−アザドテトラコンタン−42−オエート(濃度20mg/mL)が加えられた。次いで、2容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)がこの混合物に加えられ、4−6時間のインキュベーション後、氷酢酸を用いて反応はクエンチされ、直接、逆層HPLCにかけられ、精製された。最終ペプチドは、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で確認された。このペプチドは、マイクロマス(Micromass)LCZプラットフォームでエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
11接合体の合成は、以下のとおりであった。ペプチドOXM412は、C−末端でシステイン残基にチオエーテル結合を経由して共有結合的に接合されたオキサ24−コレステロールを有する誘導体を製造するべく、チオール含有OXMペプチド前駆体から合成された。前駆体の誘導体化の例としては、25mgのペプチド前駆体が、DMSOに溶解され(濃度30mg/mL)、THF中の1.5モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36,39,42,45,48,51,54,57,60,63,66,69,72,75−テトラコサオキサ−3−アザオクタヘプタコンタン−78−オエート(濃度20mg/mL)が加えられた。次いで、2容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)がこの混合物に加えられ、4−6時間のインキュベーション後、氷酢酸を用いて反応はクエンチされ、直接、逆層HPLCにかけられ、精製された。
最終ペプチドは、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で確認された。このペプチドは、マイクロマスLCZプラットフォームでエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
12接合体の合成は、以下のとおりであった。ペプチドOXM421は、C−末端でシステイン残基にチオエーテル結合を経由して共有結合的に接合されたオキサ12−O−コレステロールを有する誘導体を製造するべく、チオール含有OXMペプチド前駆体から合成された。前駆体の誘導体化の例としては、25mgのペプチド前駆体が、DMSOに溶解され(濃度30mg/mL)、THF中の1.5モル過剰のコレスト−5−エン−3−イル 1−ブロモ−2−オキソ−6,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36−ウンデカオキサ−3−アザオクタトリアコント−78−オエート(濃度20mg/mL)が加えられた。次いで、2容量%のDIPEA(N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)がこの混合物に加えられ、4−6時間のインキュベーション後、氷酢酸を用いて反応はクエンチされ、直接、逆層HPLCにかけられ、精製された。
最終ペプチドは、溶剤として、HO、0.1%TFA(A)及びCHCN、0.1%TFA(B)を用い、ACE C−4(300A)、3μmカラム、150x4.6mm、(CPS分析論p/n ACE−213−1546)を有するアライアンス ウオーターズ クロマトグラフにて、45℃で確認された。このペプチドは、マイクロマスLCZプラットフォームでエレクトロスプレーマススペクトルにより確認された。
実施例6
表3に、天然OXMと本明細書に記載されたOXM類似体を示す。
Figure 0005756961
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実施例7
GLP−1R/GCGR−コ−アゴニストの体重及び摂食低減、及び血糖コントロールの改善能力が論証される。
最初に、我々は、組み換えヒトGLP−IR又はヒトGCGRのいずれかを安定的に発現するCHOセルラインを用いて、環状−AMP(cAMP)の産生を測定する蛍光セルに基づく検定により、ペプチドをスクリーニングした。マウス及びヒトGLP−1R及びGCGRアゴニスト活性の決定は、次のように行われた。マウス及びヒトGLP−1R及びGCGRを安定的に発現するCHOセルは、酵素フリーの分離培地(EFDM、特殊培地)を用いて集菌する前の3〜4日間、イスコフ改変ダルベッコ培地(IMDM)、10%FBS、ImM L−グルタミン、ペニシリン−ストレプトマイシン(100μ/mL)及び750μg G418/mLで生育された。GLP−IR活性及びGCGR活性を決定するために、OXM及びOXM−Q3Eは、アッセイバッファー中に希釈され、10%マウス血漿の存在下又は不存在下に、室温で30分、それぞれセルを用いて培養された。このアッセイは、メーカーの説明にしたがって、ランス(LANCE)キット検出バッファーを用いて終結された。プレートは室温でさらに1時間保持され、次いでcAMPレベルの増大が、エンビジョン(EnVision)カウンター(パーキンエルマー)でメーカー説明にしたがっての標準cAMPカーブとの比較での測定により、TR−FRETシグナルの低下として検出された。データは、直線又は非直線回帰分析ソフトウエア、グラフパッドプリズム(GraphPad Prism)を用いて解析された。
デュアルGLP−1R/GCGR コ−アゴニスト(OXMミメティック)対GLP−IR選択アゴニスト(GLP−1ミメティック)の有用性の評価は、以下の通りに行われた。まず、デュアルGLP−1R/GCGRコ−アゴニスト(又はOXMミメティック)の医薬有用性を評価するため、GLP−1受容体(又はGLP−1ミメティック)のみのために選択されるが、天然のOXMとただ1つのアミノ酸で異なる、マッチしたペプチドが確認された。このペプチドは、3位においてグルタミン(Q)に替えてグルタミン酸(E)残基を有する点において天然のOXMと異なるものであった。当該Qの位置にアスパラギン酸(D)を有する第二のGLP−1ミメティックが、確認された。齧歯動物での代謝コントロールにおけるGLP−1ミメティックとOXMミメティックの有用性が比較された。これらのペプチド及びヒトOXMは、GLバイオケム(上海)エルティーディー(Ltd)で合成され、精製された。
表4には、天然のOXM及びOXM−Q3E及びOXM−Q3Dペプチドのインビトロでの有効性及び受容体結合親和力が示されている。ニュートラルQから酸残基、例えばD又はEへの第三の残基の変更は、天然のオキシントモジュリンのグリコーゲン受容体を結合する効力を著しく減少させ、またGLP−1受容体に対しほとんど効力を有さないものとなる。
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我々は、さらに、GCGRのインビボ及びエクスビボでのグリコーゲン分解試験及びインビボでのGCGR受容体アッセイに相互に影響する、天然のOXMとOXM−Q3E(GLP−1ミメティック)の能力についても評価した。ペプチドのインビボでの効果の論証が不十分な薬物動態学特性により往々にして混乱されるように、対象の灌流された肝臓試験においては、機能性臓器の活性のための試験ペプチド評価には別のエクスビボ法が必要とされる。
インビボ試験で用いる動物
痩せた又は食餌療法により肥満とされた10〜12週齢のオスのC57BL/6マウスが、トコニックファームズ(Toconic Farms)(ジャーマンタウン、ニューヨーク州)から購入され、従来のSPF施設内のそれぞれのテクニプラストケージに収容された。マウスは、もし他に言及がなければ、12時間は明るく、12時間は暗くしたサイクル下において、水へは自由にアクセスができる状態で、通常の餌(テクラッド7012:脂肪から13.4%kcal;ハーラン テクラッド)又は高脂肪食(Dl2492;脂肪から60%kcal;リサーチ ダイエッツ,インク.)のいずれかで飼育された。腹腔内グルコース負荷試験。オスのC57BL/6Nマウスは、体重別に投与群(n=6/グループ)に分類された。試験の朝に、餌は取り除かれ、グルコース刺激の10分前に、ベヒクル(殺菌水)OXM又はOXM−Q3Eを用い、0.01、0.03、0.1、0.3、1又は3mg/kgでそれぞれ独立にs.c.投与された。血中グルコース濃度は、T=−10分及びT=0分(基準線)で決定された。次いで、マウスは、即座にD−グルコース(2g/kg)を用いて腔腸内にて刺激された。ベヒクル処置されたマウスの1群は、ネガティブコントロールとして、0.9%生理的食塩水を用いて刺激された。血中グリコーゲンレベルは、D−グルコース刺激の後20、40、及び60分後に採取された尾の血液から決定された。T=0からT=60分までの血中グルコース変異プロフィールは、各処理に対するカーブの下部領域(AUC)を積分するために用いられた。各処理に対するパーセント阻害は、生理的食塩水刺激コントロールに対し規格化されたAUCデータから作成された。グルコースに対するカーブの下部領域(AUC)は、台形法を用いて算出された。統計値。統計的分析は、不対の2−テイルド スチューデント t テスト(2−tailed Student's t test)を用いて行われた。0.05未満のP値は、有意として報告された。
肝臓グリコーゲン分解アッセイ
ヒト化GCGRマウス(C57B/6N)は、暗サイクルの中間において麻酔(ネムブタール IP、50mg/kg)をかけられた。次いで、門脈がカニュレ処置され、肝臓は、切除され、前酸素負荷されたクレブズ−ヘンセレイト(Krebs−Henseleit)重炭酸塩バッファー溶液を用いて5〜10分灌流された。この灌流は、最初はいかなる内在性基質をも洗浄除去するため再循環されなかった。次いで、肝臓は20mm NMRチューブ内に置かれ、最初のクレブズ液は、クレブズ−BSA灌流液(約72ml、2.5%BSA)に交換され、灌流された。肝臓の活力を評価するためのATP及び無機リン酸塩(Pi)レベルを調べるため、31p NMR分光法がまず行われた。次いで、グリコーゲンの13C NMR−可視プールが、糖新生基質[2−13C]ピルビン酸塩及びアンモニウムクロライド(各々、〜7mM及び1mM)の灌流液への添加により作り出され、肝臓に含まれる13Cグリコーゲンの量が、グリコーゲン中のグルコシル単位のCl共鳴を介してリアルタイムでモニターされた。45分後、OXM5、OXM−Q3E、グルカゴン又はベヒクルは灌流され、続いてのグリコーゲンレベルの応答は、GCGR活性化を評価するために用いられた(ベルガンス(Bergans)他、NMR Biomed.16:36−46,(2003))。グリコース依存インスリン分泌(GDIS)。GDISを測定するため、マウス膵島は、膵臓導管カニューレ挿入及び密度勾配精製の手順を用いるコラゲナーゼ法により分離され(ムー(Mu)他、ダイアビーティーズ 55;1695−704,(2006))、2又は16mmol/Lグリコースを用いて培養された。インスリンは、市販のキット(ALPCO診断薬、ウイダム(Windham)、NH)を用い、酵素結合イムノソルベント測定により培養バッファーの一定分取量において測定された。動物実験実施要領は、ニュジャージー州ラーウエイのメルク リサーチ ラボラトリイーズ インスティテューショナル アニマル ケア アンド ユース コミィティーにより論評され、承認された。
13C NMR分光法は、グリコーゲン及びグリコースレベルを、新規オキシントモジュリン類似体を用いての急性処置に応答してリアルタイムで非間欠的にモニターするために用いられた。ヒトGCGRを発現するマウスは、暗サイクルのほぼ中間において麻酔(ネムブタール IP、50mg/kg)をかけられた。次いで、門脈がカニュレ処置され、固定解除され、肝臓が切除された。次いで、肝臓は20mm NMRチューブ内に置かれ、最初のクレブズ液は、クレブズ−BSA灌流液(約72ml、2.5%BSA)に交換され、クレブズ−BSA灌流液は灌流された。最初に、肝臓の活力を評価するために用いられる肝臓でのATP及び無機リン酸塩(Pi)レベルを調べるために、31p NMR分光法が行われた。次いで、グリコーゲンの13C NMR−可視プールは、糖新生基質[2−13C]ピルビン酸塩+NHClの添加により作り出され、肝臓に含まれるグリコーゲンの量が、グリコーゲン中のグルコシル単位のCl共鳴を介してリアルタイムでモニターされた。約45分後、OXM又はOXMペプチド類似体は灌流され、グリコーゲンレベルの続いての応答が、ヒトGCGR活性化を評価するために用いられた。OXMペプチド類似体、50pMグルカゴン又は媒質のいずれかを受けた肝臓に対するグリコーゲン中のグリコシル単位のCl共鳴のエリアが、時間中図1にプロットされる。以下にみられるように、天然のOXMは、添加量依存性のグリコーゲン分解を誘発し、1.5nMでフルのグリコーゲン分解を誘発し、0.5nMの近似EC50を有する。これに対し、OXM−Q3Eは、その低いGCGRアゴニスト効力に対応して、300nMでほんの約58%を誘発したに過ぎない。
強いグリコーゲン分解応答を刺激するためのOXMの能力を与えるために、われわれは野生型マウスにを用いてコンペティションアッセイを行い、OXM及びOXM−Q3EのインビボGCGR受容体占有をさらに試験した。マウスの3つの群に、ベヒクル(全量)、ベヒクル及び冷グルカゴン(非特定結合)又はOXM−Q3Eを用いて皮下投与を行った。投与後約15分後に、125I−グルカゴンを、静脈内に投与し、約15分後、肝臓を集め、総放射能を分析した。図2に示されるように、1.5mpkでグルカゴン(GCG)は84%GCGR占有を与え、3mpkOXMは31%GCGR占有を与え、OXM−Q3Eは0%GCGR占有を与えた。
調和がとれたペプチドである、OXM、OXM−Q3Eを使用することにより、われわれは、長期にわたる高血糖性クランプ及び長期にわたる摂食(FI)及び体重(BW)研究(表5)においての、また急性腹腔内グルコース耐性試験(IPGTT、図3)においての両受容体のコ−アゴニストの急性及び長期にわたる薬理学的効果を探査した。両ペプチドはグルコース抵抗性を効果的に改善するが、痩せた及び代謝起因の肥満(DIO)マウスモデルにおけるグルコース可動域(excursion)の減少において、OXM−Q3Eは天然OXMを上回った。しかし、天然ペプチドは、DIOマウスにおいて、摂食並びに体重減少で優れた効果を与え(ΔBW:5mg/kgで、OXMに対し−6%対0XM−Q3Eに対し−2.4%)、効果はGCGRのコ−アゴニストによるものであった。急性及び長期のパラダイムの両方において、天然OXMは増大したグルコース可動域を引き起こさなかった。
.
Figure 0005756961
高血糖クランプ研究
DIOマウス(高脂肪代謝での16週)を、キシラジン及びケタミンで麻酔し、インビボ研究の3日前に右内頚静脈を通してカテーテル処置した。25%のグルコースを投与し、高血糖を保持すべき実験期間に対し順応させた。ペプチドが短期半減期(両者ともジペプチジルペプチダーゼIVにより迅速に不活性化され、腎臓で排出される(ズー他、J.Biol.Chem,278:22418−23,(2003)))ことから、ベヒクル、OXM(〜16μg/kg/分)及びOXM−Q3E(〜16μg/kg/分)は、研究の最後の60分の間静脈内に投与された。静脈カテーテルが投与のために用いられ、血液サンプルは尾の静脈から採取された。各動物は、完全な回復を確保するため、手術後の摂食及び体重取得が監視された。高血糖クランプは、前述したように、意識があり、抑制されておらず、カテーテル処理されたマウスについて行われた(ポカイ他、ネイチャー、第43巻、1026−31頁(2005))。簡単には、血漿グルコースはワンタッチグリコメータにより、2時間の間10分ごとに測定された。25%グルコース(D−グルコース、シグマ)がi.v投与され、血漿グルコースレベル(〜20mM)にクランプするため速度は定期的に調整された。投与開始から1時間後、OXM(〜16μg/kg/分)、OXM−Q3E(〜16μg/kg/分)及びベヒクル(無菌の生理的食塩水)が期間の停止のため投与された。グルコース投与速度は、体重に合わせられた。
高血糖クランプアッセイの結果を、図3A及び3Bに示す。血中グルコースレベルは、クランプ中、約20mmol/Lに保持された。OXM−Q3E処置された動物では、ベヒクル処置されたマウス高血糖を維持するために、グルコース注入においての迅速で強い増加(GIR、グルコース注入速度)が要求された(GIR0−60 55±4対6±2μg/kg/分;OXM−Q3E対ベヒクル;p<0.05)。OXMも、高血糖を維持するためにグルコース注入速度を増大することが必要とされた(GIR0−60=40±4対6±2mg/kg/分;OXM−Q3E対ベヒクル;p<0.05)が、GIRにおける増加は、OXM−Q3Eグループにおける場合より約30%低かった(GIR0−60=40±4対55±4mg/kg/分;OXM対OXM−Q3Eそれぞれ;p<0.05)。また、グルコース低減効果は、OXM−Q3E処置されたマウス、P<0.05対ベヒクル、に比べ(約10分だけ)遅延された。
C57BL/6Nの痩せたマウスにおけるグルコース可動域に関するOXM又はOXM−Q3Eの効果が比較された。図4は、天然及びOXMペプチド類似体は共にグルコース可動域を減少させることを示している。腹腔内グルコース耐性試験(IPGTT)におけるデキストロースチャレンジの前(血漿Cmax)のいずれかのペプチドの皮下投与は、用量依存法において血中グルコース可動域を有意に低減した。最少効果投与量の比較では、OXM−Q3Eがグルコース低減において天然ペプチドより約10倍効果的であった(インビボEC50 それぞれ0.055nM及び0.38nM)ことが示された。
実施例8
天然OXMは、ヒト中で約8〜12分のインビボ半減期(t1/2)を有することから、持続した薬理学的療法に適していない。それゆえ、われわれは、腎臓排出を低減させるため、バルキーな置換基の付加を調査した。
種々の分子量のPEG部位又はN−エチルマレイミドが、分子全体を通しての種々の位置で、導入されたシステイン残基の側鎖への結合により、OXMペプチドに結合された。Cys−N−エチルマレイミド又はCys−PEG部位のいずれかとの結合のため調査された位置は、OXM(SEQ ID NO:1)の下記アミノ酸シーケンス中に下線が引かれた位置か、OXMのC−末端とされた。
HSQGT FTSDY SKYLD SRRAQ DFVW LMTK RNRNN IA
予期に反して、PEG化(5〜8kDa)は、GCGR又はGLP−1R及びGCGRの両者を活性化するペプチド類似体の可能性をきびしく減らすことを示した。いくつかのケースでは、N−エチルマレイミド−付加システイン残基の導入により、活性が著しく低減された。結果を表6に示す。
.
Figure 0005756961
実施例9
PEG化の変形として、われわれは、薬物動態学的側面での改善のため、数種の脂質化OXMペプチド類似体を評価した。
われわれは、まず、システイン側鎖を経由したコレステロールをペプチドに共有結合させ、GLP−1R及びCCGR形質移入された細胞系におけるcAMP産生を活性化するための能力を再度測定した。C−末端共有結合が共有結合のために最も適した位置であり、また低ナノモル受容体力価(potency)を有するOXM類似体が確認された。予期に反して、エクスビボ肝臓灌流グリコーゲン分解アッセイでのこれらペプチドの分析から、インビトロGCGRアゴニストポテンシーは肝臓中におけるGCGR活性化に正確には反映しないことが示された(図5のOXM70参照)。インビトロ細胞アッセイに加えられた10〜20%血漿中のアゴニストポテンシーの測定は、40倍を超えて分子のポテンシーを効果的に減少させるという、著しい「漿液シフト」を明らかにした(表7参照)。これはコレステロール化された分子が血漿中の脂質又はプロテインに結合し、有効濃度を下げることを示唆している。
Figure 0005756961
図5Aは、OXM70、OXM110、OXM177、OXMl15、及びOXM216の存在下での灌流された肝臓中のエクスビボ測定を示す。図5Bは、野生型マウスにおけるコンペティションアッセイでの天然OXMに比べてのOXM70、OXM110、OXM177、OXMl15、及びOXM216の皮下(s.c.)又は静脈内(i.v.)投与後のGCGR占有率を示す。
実施例10
受容体結合に関する血漿結合効果を和らげるために、われわれは、ペプチドとコレステロール基の間に親水性リンカーを組み入れることにより薬物動態を改善するという修正方法を採用した。コレステロール基とペプチドの間のテトラ−エトキシリンカー(Oxa4)の付加により、血漿をセルベースアッセイに加えたとき上記効果が有意に低減された、すなわち、表8に示されるように「漿液シフト」は2倍少なく減少された。さらに、アミノイソ酪酸(Aib)又はD−セリン(D−SER)のいずれかをアミノ酸位置で置換した場合、二つはまたGLP−1R及びGCGR両者の親和力を改善した。われわれは、エクスビボグリコーゲン分解アッセイ及びGCGR受容体結合アッセイの両者において、これらインビトロでの観察を確認し(表8参照)、親水性に結合されたコレステロール基又はアシル鎖の結合が、分子を効率よく結びつけ、またGCGRを活性化するという分子の確認の結果となることを確認する結果を得た。
Figure 0005756961
選択された類似体の薬力学的分析。 われわれは、体重、摂食を減少させ(DIOマウス)、血糖コントロールを改善する(痩せたマウス)ため、短期及び長期管理後に種々の脂質化ペプチドを評価した。図6〜9に示されるように、単回の皮下投与後、脂質化された分子は、激しくかつ持続した効果で、摂食及び体重共に顕著に減少した。インビボ分析から断定したように、アシル基又は親水性リンカーのいずれかを含む類似体は、このモデルにおいて摂食と体重の減少において、他の部位特異性OXMより有意に効き目があった。
図6に、確立したDIOマウスにおいての摂食及び体重の減少におけるOXM70の著しいインビボ効果を概括的に示す。図7に、確立したDIOマウスにおいての摂食及び体重の減少におけるOXM110及びOXM177の著しいインビボ効果を概括的に示す。図8に、確立したDIOマウスにおいての摂食及び体重の減少におけるOXM216、OXM115及びOXM177の著しいインビボ効果を概括的に示す。3つの試験全てにおいて、自由に餌を食べたDIOオスC57BL/6マウス(夫々約51g)について体重を測定し、暗くする30分前に、ベヒクル(水)又はOXM類似体OXM70、OXM110、OXM177、OXM216又はOXMl15のいずれかを用い腹腔内投与を行った。摂食は、約2時間後と18時間後に測定された。18時間(一晩)の体重変化は、P<0.05対ベヒクル(n=5−6/グループ)も測定された。
長期の摂食及び体重効果
エネルギー及びグルコース代謝に関する類似体の長期間の効果を決定するために、確立された代謝誘発された肥満(DIO)マウスモデルで検討が行われた。自由に餌を食べたDIOオスC57BL/6N野生型マウス(n=6/グループ、平均体重〜50g)は、連続する14日の検討期間中、1日おき(Q2D)に3又は10mg/kgのベヒクル、OXM115、OXM177、OXM110が投与された。体重、摂食及び基礎グルコースレベルは、毎日測定された。図9A及び9Bに示されるように、脂質化された類似体を用いての長期間の処置は、検討期間中を通しての用量依存方法で有意に体重と摂食を減少させた。図9Cは、種々のペプチドに対応する、検討期間中の基礎グルコースを示す。
試験された全ての脂質化ペプチドは、長期検討期間の0日及びベヒクル処置された同じ日の動物(p<0.05)と比べ、検討期間中を通じての用量依存法において基礎グルコースを有意に減少させた。IPGTTは13日目に行われ、グルコース耐性が、脂質化類似体の用量依存法での長期投与後改善されたことが示された(図9D)。
グルコース耐性の改善
図10〜13に示されるように、C57BL/6N痩せたオスのマウスのIPGTTにおいて、血漿Cmaxにほぼ相当する時間毎のデキストロースチャレンジに先立ってのOXMペプチド類似体の皮下投与は、試験された全ての脂質化類似体に対し、用量依存法において、血中グルコース変動域を有意に減少させた。
代謝率(Metabolic Rate)効果
テトラ−エトキシ−結合されたコレステロール化OXM115類似体の投与が代謝率を与えるかどうかを確定するために、単回のOXM115の注入で、長期試験が行われた。オスのB6DIOマウス(平均スタート時体重55g)は、熱中性(T29℃)で餌を与えることなく代謝率チャンバに順応された。午前6:00〜9:00の3時間は、レスティング代謝率を算出するために使用された。3時間経過後の明期間(9:00)に入り、ベヒクル(dHO)、3又は10mg/kgでのOXM115が皮下に投与された。16ケージのそれぞれに対し、70秒のセトリング(整定)時間、及び10秒の測定期間並びに60秒の整定時間及び10秒の測定時間を有する参照読み取りからなる総サイクル時間が、20分にセットされた。図14A及びBに示される結果は、OXM115の投与は、DIOマウスにおける急性代謝率を用量依存的に増大したことを示す。
図15は、確立されたDIOマウスにおいての摂食と体重減少に関し、OXM303、OXM304、及びOXM305の急性インビボ効力を概括的に示し、またOXM305が摂食減少と体重減少で特に効果的であることを示している。自由に餌を食べたDIOオスC57BL/6マウス(それぞれ約50g)は、暗期間の開始30分前に体重測定され皮下にベヒクル(水)又はOXM類似体が投与された。摂食は、2時間、18時間及び42時間後に測定された。18時間及び42時間(一夜)での体重変化も測定された(P<0.05対ベヒクル、n=5−6/グループ)。
図16は、確立されたDIOマウスにおいての摂食と体重減少に関し、OXM395、OXM399、OXM400及びOXM401の急性インビボ効力を概要的に示す。OXM401は、シーケンス HAibEGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLmNTK−γEγE−C(オキサ12Chol)(SEQ ID NO:99)を有する、0/+コントロールペプチドである。確立されたDIOマウス(それぞれ〜52g)は、暗期間の開始約30分前にベヒクル(30%HBC)又はペプチド1mg/kgでの皮下投与が行われた。摂食及び体重変化は、4日間の期間を通して測定された(P<0.05対ベヒクル、n=5/グループ)。
実施例11
この例は、OXMシーケンスに基づく7超過のpIを有する脂質化ペプチドは、肥満細胞の脱粒を促すのに対し、約5のpIを有するペプチドは肥満細胞の脱粒を示さないことを示す。
オキシントモジュリンのヒスタミン離脱ポテンシャルを評価するために、我々は、ヒト肥満細胞系LAD2を用いて、インビトロでのカウンタースクリーニングアッセイを確立した。LAD2細胞(50,000細胞/ウエル、96−ウエルプレート)は、30分間コンパウンドを用いてインキュベートされた。LAD2細胞の脱粒は、4−メチルウンベリフェリル−N−アセチル−β−D−グルコサミニドの加水解後の上澄み液中及び細胞溶解質中に放出されたβ−ヘキソサミニダーゼの定量化によって決定された。結果は、全含有量のパーセントとして計算された、β−ヘキソサミニダーゼ放出パーセンテージとして表わされた。表9は、LAD2細胞中のOXM類似体の脱粒ポテンシー(EC50)を概括的に表わす。結果は、肥満細胞の脱粒を促す可能性を減らすため、脂質化ベース類似体に対するpIはおよそ5であるべきであることを示唆している。
Figure 0005756961
本例では、ヒトGLP−1受容体(hGLP−1R)及びヒトグリコーゲン受容体(hGCGR)での種々のペプチド類似体のインビトロポテンシーを示す表を提出する。表10又は表11に示されるインビトロポテンシーは、上記本明細書に記載(表10)の細胞ベースのcAMP又は国際公開公報WO2008101017、これはその記載により本明細書に組み入れられる、に記載された細胞ベースのcAMP、特に、そこ(表11)に記載の細胞ベースのcAMPと類似したアッセイの結果から決定された。
Figure 0005756961
Figure 0005756961


本発明は、例示された実施態様に関して本明細書に記載されたが、本発明がこれに限定されないことは理解されるべきである。当該分野における通常の技術を持ちまた本明細書での教示に接する者は、更なる変形及び態様を彼らの観点の範囲内で認識するであろう。それゆえ、本発明は本明細書に添付された特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。

Claims (27)

  1. (i)アミノ酸シーケンス
    HXQGTFTSDXSXYLDXAXDFVQWLXNTKX10(SEQ ID NO:110)
    (式中、
    は、D−セリン、α−アミノイソ酪酸(aib)、1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基、1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2−アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)残基であり;
    は、チロシン(Y)又はリシン(K)残基であり;
    は、セリン(S)又はリシン(K)残基であり;
    は、セリン(S)、α−アミノイソ酪酸(aib)、又はグルタミン酸(E)残基であり;
    は、アルギニン(R)又はグルタミン酸(E)残基であり;
    は、アルギニン(R)又はアラニン(A)残基であり;
    は、グルタミン(Q)又はリシン(K)残基であり;
    は、メチオニン(M)、ノルロイシン(Nle)、メチオニンスルホキシド(m)、又はO−メチル−L−ホモセリン(o)残基であり;
    は、ガンマ−グルタミン酸(γGlu)残基であり;
    10は、ガンマ−グルタミン酸(γGlu)残基又は不存在である。)
    を有するペプチドであるP、及び
    (ii)M、ここにおいて、Mは、(i)親水性リンカーによりコレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基、(ii)1以上のガンマグルタミン酸残基からなるスペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基、又は(iii)脂質部位であって、Mは1以上のガンマグルタミン酸残基を含むスペーサーによりPのC−末端又は内部アミノ酸に共有結合的に連結されている、
    からなりさらに
    任意に、及びZ
    ここにおいて、Z は、もし存在するならPのN−末端アミノ基に結合された、任意に存在する保護基であり;
    は、もし存在するならPのC−末端カルボキシル基に連結された任意に存在する保護基である
    を有するペプチド類似体;及びその医薬的に受容可能な塩であって
    該ペプチド類似体およびその塩は、6.0未満のpIを有し、またデュアルGLP−1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストであることを特徴とするペプチド類似体及びその医薬的に受容可能な塩。
  2. Mが、親水性リンカーを用いてコレステロール部位に共有結合的に連結されたシステイン残基であり、該システイン残基はPのC−末端に連結されている、請求項1のペプチド類似体。
  3. Mが、1以上のガンマ−グルタミン酸残基を含むスペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基であり、該リシン残基はPのC−末端に連結されている、請求項1のペプチド類似体。
  4. Mが、1以上のガンマ−グルタミン酸残基を含むスペーサーにより脂質部位に共有結合的に連結されたリシン残基であり、該リシン残基はPのX又はX位置にある、請求項1のペプチド類似体。
  5. 親水性リンカーが1〜24のエトキシ単位をむエトキシポリマーである、請求項1のペプチド類似体。
  6. 親水性リンカーが4つのエトキシ単位を包含するエトキシポリマーである、請求項1のペプチド類似体。
  7. 脂質部位がパルミトイル部位である、請求項1のペプチド類似体。
  8. ペプチド類似体が、OXM317(SEQ ID NO:60)、OXM318(SEQ ID NO:61)、又はOXM329(SEQ ID NO:67)である、請求項1のペプチド類似体。
  9. ペプチド類似体が、OXM345(SEQ ID NO:69);OXM355(SEQ ID NO:70);OXM357(SEQ ID NO:71);OXM359(SEQ ID NO:72);OXM361(SEQ ID NO:73);OXM373(SEQ ID NO:74);OXM374(SEQ ID NO:75);OXM380(SEQ ID NO:76);OXM381(SEQ ID NO:77);OXM383(SEQ ID NO:78);OXM388(SEQ ID NO:79);OXM392(SEQ ID NO:80);OXM395(SEQ ID NO:81);OXM398(SEQ ID NO:82);OXM399(SEQ ID NO:83);OXM400(SEQ ID NO:84);OXM401(SEQ ID NO:85);OXM404(SEQ ID NO:86);OXM406(SEQ ID NO:87);OXM407(SEQ ID NO:88);OXM408(SEQ ID NO:89);OXM412(SEQ ID NO:93);OXM414(SEQ ID NO:95);OXM415(SEQ ID NO:96);OXM418(SEQ ID NO:99);OXM419(SEQ ID NO:100);OXM420(SEQ ID NO:101);又はOXM421(SEQ ID NO:102)である、請求項1のペプチド類似体。
  10. アミノ酸シーケンス
    HSQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTK(SEQ ID NO:109)
    において、
    (A)ペプチドのN−末端から第二のアミノ酸は、D−セリン;α−アミノイソ酪酸(aib);1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸(Acb)残基;1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸(Acx);アルファ−アミノ酪酸(Abu);D−アルファ−アミノ酪酸(D−Abu);アミノ吉草酸(Nva);ベータ−シクロプロピル−アラニン(Cpa);プロパルギルグリシン(Prg);アリルグリシン(Alg);2-アミノ−2−シクロヘキシル−プロピオン酸(2−Cha);D−tertブチルグリシン(D−tbg);ビニルグリシン(Vg);1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸(Acp);又は1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(Acpe)からなる群から選ばれたアミノ酸で置換されており;
    (B)ペプチドは、1以上のガンマ−グルタミン酸残基を有するスペーサーによってペプチドに共有結合的に連結された脂質またはコレステロール部位を有し
    (C)ペプチドは、2位での置換に加え1から3のアミノ酸置換を任意に包含し;また
    (D)ペプチドは、もし存在すればペプチドのC−末端カルボン酸基に連結されている、保護基を任意に含む、
    アミノ酸シーケンスを含むペプチド類似体であって、
    該ペプチド類似体は、6.0未満のpIを有し、またデュアルGLP−1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストであることを特徴とするペプチド類似体、並びにそれらの医薬的に受容可能な塩。
  11. N−末端から第二のアミノ酸に対し置換されたアミノ酸が、D−セリン、α−アミノイソ酪酸、及び1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸からなる群から選ばれる、請求項10のペプチド類似体。
  12. ペプチド類似体が、1以上のガンマ−グルタミン酸残基を含むスペーサーによりペプチド類似体のC−末端でリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されているシステイン残基のチオール基に共有結合的に連結されたコレステロール部位を有する、請求項10のペプチド類似体。
  13. 前記コレステロール部位が、親水性リンカーによりチオール基に共有結合的に連結されている、請求項12のペプチド類似体。
  14. 前記親水性リンカーが、1から12のエトキシ単位を含むエトキシポリマーである、請求項13のペプチド類似体。
  15. 前記親水性リンカーが、4つのエトキシ単位を含むエトキシポリマーである、請求項13のペプチド類似体。
  16. ペプチド類似体が、リシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結された脂質部位を有する、請求項10のペプチド類似体。
  17. 脂質部位がパルミトイル基である、請求項16のペプチド類似体。
  18. 脂質部位が、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている、請求項16のペプチド類似体。
  19. 脂質部位が、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりC−末端でリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている、請求項16のペプチド類似体。
  20. 脂質部位が、1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシン残基の、また1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりC−末端でリシン残基に連結されたリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている、請求項16のペプチド類似体。
  21. ペプチド類似体は、さらに、10位、12位、16位、17位、18位及び27位からなる群から選ばれたアミノ酸位での1以上のアミノ酸置換を含む、請求項10のペプチド類似体。
  22. ペプチド類似体は、さらに、10位でチロシンに対しリシン、12位でリシンに対しセリン、16位でセリンに対しグルタミン酸又はa−アミノイソ酪酸、17位でアルギニンに対しグルタミン酸、18位でアルギニンに対しアラニン、20位でグルタミンに対しリシン、及び27位でメチオニンに対しノルロイシン又はO−メチル−L−ホモセリンからなる群から選ばれた1以上のアミノ酸置換を含む、請求項10のペプチド類似体。
  23. 10位でチロシンがリシンで置換され、また脂質部位が1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシン残基のε−アミノ基に共有結合的に連結されている、請求項22のペプチド類似体。
  24. 20位でのグルタミンがリシンで置き換えられ、また脂質部位が1以上のガンマ−グルタミン酸残基によりリシンのε−アミノ基に共有結合的に連結されている、請求項22のペプチド類似体。
  25. ペプチド類似体が、さらに、C−末端に共有結合的に連結された1以上のガンマ−グルタミン酸残基を含む、請求項23のペプチド類似体。
  26. ペプチド類似体が、さらに、C−末端に共有結合的に連結されたガンマ−グルタミン酸残基を含む、請求項24のペプチド類似体。
  27. 請求項1−26のいずれか1項に記載されたペプチド類似体の代謝疾患治療用医薬製造の際における使用。
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