JP5754338B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するためのガスセンサに関する。
従来から、自動車の内燃機関等の排気系には、排ガス中の酸素や窒素酸化物等の特定ガスの濃度を測定するガスセンサが配設されている。
例えば、図14に示すように、ガスセンサ91は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子92と、センサ素子92を内側に挿通して保持するハウジング93とを有している。該ハウジング93の基端側には、絶縁碍子94と、該絶縁碍子94内に保持されると共にセンサ素子92の基端部に配設された端子電極921に対して電気的に接続された金属端子922が設けられている。
また、ハウジング93の基端側には、絶縁碍子94を覆うように金属製の第1基端側カバー95が設けられており、該第1基端側カバー95の外側には、フィルタ98を介して金属製の第2基端側カバー96が設けられている。第1基端側カバー95と第2基端側カバー96は、互いに直接接触した状態でかしめを行う金属間かしめによってかしめ部97を形成している。フィルタ98は、水分の透過を阻止しつつ、第1基端側カバー95の内側へ大気を透過させることができる(特許文献1参照)。
特開平11−72461号公報 特開2000−321236号公報
しかしながら、ガスセンサ91には次の問題点がある。
ガスセンサ91においては、かしめ部97が絶縁碍子94の外方に設けられている。そのため、かしめ部97にかかるかしめ力が大きい場合には、第1基端側カバー95および第2基端側カバー96に変形が生じ、第1基端側カバー95が、その内側に配設された絶縁碍子94と干渉することがある。これにより、第1基端側カバー95を介して絶縁碍子94にかしめ力が伝わり、絶縁碍子94の割れ、欠け等が発生するおそれがある。
尚、特許文献2に記載のガスセンサにおいては、金属間かしめを行っているかしめ部があるが、該かしめ部の内側には絶縁碍子が配設されていない。また、絶縁碍子の外側に位置するかしめ部においては、撥水フィルタを介してかしめを行っているため、強固なかしめ部を形成することができない。したがって、絶縁碍子の外周部分において金属間かしめを行う必要がある場合には、特許文献2の発明では解決されない。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、組立時における絶縁碍子の破損を防止することができるガスセンサを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子と、
該センサ素子の電極に電気的に接続された金属端子を内側に保持する絶縁碍子と、
上記センサ素子を内側に挿通保持するハウジングと、
該ハウジングの基端側に固定されると共に上記センサ素子の基端部及び上記絶縁碍子を覆う第1基端側カバーと、
該第1基端側カバーの基端部に、その外周側よりかしめ固定された第2基端側カバーとを有し、
上記第1基端側カバーと上記第2基端側カバーとがかしめ固定されたかしめ部の内側には、上記絶縁碍子が配置されており、
上記かしめ部は、上記第1基端側カバーの基端部に形成され外側へ突出すると共にその軸方向長さが上記かしめ部よりも長い外方突起部と上記第2基端側カバーの内周面との間、上記第2基端側カバーの先端部に形成され内側へ突出すると共にその軸方向長さが上記かしめ部よりも長い内方突起部と上記第1基端側カバーの外周面との間、又は上記外方突起部と上記内方突起部との間を圧接して形成されていることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
上記ガスセンサにおいては、上記第1基端側カバーの上記外方突起部と上記第2基端側カバーの内周面との間、上記第2基端側カバーの上記内方突起部と上記第1基端側カバーの外周面との間、又は上記外方突起部と上記内方突起部との間の圧接によって上記かしめ部を形成することができる。これにより、金属間かしめによる強固なかしめ部を形成する際にも、上記第1基端側カバーから上記絶縁碍子へと力が作用することを防ぐことができ、上記絶縁碍子の割れや欠けの発生を防止することができる。
上記第1基端側カバーの上記外方突起部と上記第2基端側カバーの内周面との間の圧接によって上記かしめ部を形成する場合には、上記第2基端側カバーの内周面に上記外方突起部が食い込むか、上記第1基端側カバーの上記外方突起部が潰れるように変形するか、あるいは、これら2つの現象が共に生じるかすることにより、上記第1基端側カバーに設けた上記外方突起部と上記第2基端側カバーの内周面とが圧接される。
それゆえ、かしめの際に、上記第1基端側カバーにおける上記外方突起部以外の部分の変形を抑制することができる。また、軸方向における上記外方突起部の長さは上記かしめ部の長さよりも大きい。そのため、上記外方突起部に確実に上記かしめ部を形成し、かしめ不良の発生を防止することができる。
また、上記第2基端側カバーの内方突起部と、上記第1基端側カバーの外周面との間の圧接によって上記かしめ部を形成する場合には上記第1基端側カバーと第2基端側カバーとをかしめる際、上記第1基端側カバーの外周面に上記内方突起部が食い込むか、上記第2基端側カバーの上記内方突起部が潰れるように変形するか、あるいは、これら2つの現象が共に生じるかすることにより、上記第2基端側カバーに設けた上記内方突起部と上記第1基端側カバーの外周面とが圧接される。
それゆえ、かしめの際に上記第2基端側カバーにおける上記内方突起部以外の部分の変形を抑制することができる。また、軸方向における上記内方突起部の長さは上記かしめ部の長さよりも大きい。そのため、上記内方突起部に確実に上記かしめ部を形成し、かしめ不良の発生を防止することができる。
また、上第1基端側カバーの上記外方突起部と上記第2基端側カバーの上記内方突起部との間の圧接によってかしめ部を形成する場合には、上記外方突起部と上記内方突起部のいずれか一方が、もう一方に食い込むか、上記外方突起部と上記内方突起部の両方が潰れるように変形するか、あるいは、これらの現象が共に生じるかすることにより、上記第1基端側カバーに設けた上記外方突起部と上記第2基端側カバーに設けた内方突起部とが圧接される。
それゆえ、上記第1基端側カバーに設けた上記外方突起部及び上記第2基端側カバーに設けた上記内方突起部のいずれか一方又は両方の変形によって上記かしめ部が形成され、上記第1基端側カバーにおける上記外方突起部以外の部分の変形を抑制することができる。また、上記外方突起部及び上記内方突起部の軸方向における長さは上記かしめ部の長さよりも大きい。そのため、上記外方突起部及び上記内方突起部に確実に上記かしめ部を形成し、かしめ不良の発生を防止することができる。
上記のごとく、上記外方突起部及び上記内方突起部のいずれか一方又は両方を設けることにより、上記外方突起部及び上記内方突起部以外の部分の変形を抑制することができる。その結果、金属間かしめによる強固なかしめ部を形成する際にも、上記第1基端側カバーから上記絶縁碍子へと力が作用することを防ぐことができ、上記絶縁碍子の割れや欠けの発生を防止することができる。
以上のごとく、本発明によれば、組立時における絶縁碍子の破損を防止できるガスセンサを提供することができる。
実施例1における、ガスセンサの縦断面図。 図1の要部拡大図。 実施例1における、第1基端側カバーを示す説明図。 実施例1の図1における、A−A矢視断面相当の第1基端側カバーおよび第2基端側カバーのかしめ部を示す断面図。 実施例1における、かしめ前の要部拡大断面図。 実施例1における、外方突起部の形状を変更した第1基端側カバーを示す説明図。 実施例1における、外方突起部の配設位置を変更した第1基端側カバーを示す説明図。 実施例2における、第2基端側カバーを示す説明図。 実施例2における、図1のA−A矢視断面相当の第1基端側カバーおよび第2基端側カバーのかしめ部を示す断面図。 実施例2における、内方突起部の配設位置を変更した第2基端側カバーを示す説明図。 実施例3における、図1のA−A矢視断面相当の第1基端側カバーおよび第2基端側カバーのかしめ部を示す断面図。 実施例3における、図1のA−A矢視断面相当の外方突起部及び内方突起部の形状を変更した第1基端側カバーおよび第2基端側カバーのかしめ部を示す断面図。 実施例4における、外方突起部及び内方突起部の断面形状を示す説明図。 従来例の要部拡大断面図
本明細書において、先端側とは、ガスセンサを内燃機関の排気系等に挿入する側をいい、その反対側を基端側というものとする。
また、上記ガスセンサにおいて、上記第1基端側カバーに配される上記外方突起部は、上記外周面上に複数の外方突起部を設けてもよいし、上記外周面全周に連続した一つの外方突起部を設けてもよい。また、上記第2基端側カバーに配される上記内方突起部は、上記内周面上に複数の内方突起部を設けてもよいし、上記内周面全周に連続した一つの内方突起部を設けてもよい。
また、上記外方突起部及び上記内方突起部の形状は、ガスセンサの軸方向に直交する平面による断面形状において、山型形状、略台形状、略三角形状及び略矩形状等の種々の形状とすることができる。
また、上記第1基端側カバーは、上記第2基端側カバーよりもビッカース硬さが大きくてもよい(請求項2)。この場合には、上記第2基端側カバーに比べ上記第1基端側カバーは変形しにくい。そのため、かしめによる上記第1基端側カバーの変形を一層抑制し、上記第2基端側カバーを積極的に変形させることができる。したがって、上記外方突起部を上記第2基端側カバーにより確実に食い込ませることができる。それゆえ、かしめ部をより強固にすると共に、より確実に上記第1基端側カバーの変形を抑制することができる。
また、第1基端側カバーと第2基端側カバーとのビッカース硬さにおける硬度差がHV10以上あってもよい(請求項3)。この場合には、上記第1基端側カバーの変形をより一層抑制することができる。両者の硬度差がHV10未満の場合には、上記第1基端側カバーの変形を抑制しにくくなる場合がある。
また、上記外方突起部及び上記内方突起部は、周方向に互いに略一定となる間隔を設けた状態で3個以上形成されていてもよい(請求項4)。この場合には、かしめ部におけるかしめ力を上記3個以上の外方突起部にバランス良く分散することができる。それゆえ、かしめ力の偏りによるかしめ不良を防止することができる。
また、上記かしめ部が上記第1基端側カバーの上記外方突起部と上記第2基端側カバーの圧接によって形成されており、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーにかしめる前の状態において、上記外方突起部に対する外接円の直径D1と、上記第2基端側カバーの内周の直径D2とが、0≦D2−D1≦1.0mmを満たしていてもよい(請求項5)。この場合には、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーに容易かつ確実にかしめ固定することができる。
D2−D1<0の場合は、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーに嵌合しにくい。D2−D1>1.0mmの場合は、上記第2基端側カバーを大きく変形させる必要がある。そのため、場合によっては上記第2基端側カバーにシワが発生するなど、安定したかしめ状態を得ることが困難である。
また、上記かしめ部が上記第2基端側カバーの上記内方突起部と上記第1基端側カバーの圧接によって形成されており、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーにかしめる前の状態において、上記内方突起部に対する内接円の直径D4と、上記第1基端側カバーの外周の直径D3とが、0.1≦D4−D3≦1.0mmを満たしてもよい(請求項6)。この場合には、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーに容易かつ確実にかしめ固定することができる。
D4−D3<0.1の場合は、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーに嵌合しにくい。D4−D3>1.0mmの場合は、上記第2基端側カバーを大きく変形させる必要がある。そのため、場合によっては上記第2基端側カバーにシワが発生するなど安定したかしめ状態を得ることが困難である。
また、上記第1基端側カバーは上記外方突起部を備え、上記第2基端側カバーは上記内方突起部を備えており、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーにかしめる前の状態において、上記外方突起部に対する外接円の直径D5と、上記内方突起部に対する内接円の直径D6とが、0≦D6−D5≦1.0mmを満たしてもよい(請求項7)。この場合には、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーに容易かつ確実にかしめ固定することができる。
D6−D5<0.1の場合は、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーに嵌合しにくい。D6−D5>1.0mmの場合は、上記第2基端側カバーを大きく変形させる必要がある。そのため、場合によっては上記第2基端側カバーにシワが発生するなど安定したかしめ状態を得ることが困難である。
また、上記第1基端側カバーは上記外方突起部を備え、上記第2基端側カバーは上記内方突起部を備えており、上記外方突起部と上記内方突起部のいずれか一方は、他方の突起部よりも、周方向の幅を広く設定してあってもよい(請求項8)。この場合には、上記第1基端側カバーと上記第2基端側カバーとの位置決めを容易とし、上記外方突起部と上記内方突起部との間において、確実にかしめ部を形成することができる。
また、上記第1基端側カバーと上記第2基端側カバーとの間には、上記第1基端側カバーの内側に大気を導入し、上記ガスセンサの外部から水分が侵入することを防止するフィルタが配設されており、上記第1基端側カバーは上記第2基端側カバーの先端に対向する段部を設けてなり、上記かしめ部は上記段部に隣接する位置に形成されていてもよい(請求項9)。この場合には、上記第1基端側カバーの段部に上記第2基端側カバーの先端部を当接させることで上記ガスセンサの軸方向における上記第1基端側カバーに対する上記第2基端側カバーの位置を容易に決めることができる。
さらに、上記かしめ部を上記段部に隣接する位置に形成してあるため、上記第1基端側カバーと上記第2基端側カバーとの間に上記フィルタを配置する際、上記第2基端側カバーのかしめ部の基端に上記フィルタの先端部を当接させることによって、上記ガスセンサの軸方向における上記第2基端側カバーに対するフィルタの位置を容易に決めることができる。それゆえ、上記第2基端側カバーと上記フィルタの配設を容易とし、生産効率を向上することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるガスセンサにつき、図1〜図5を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、図1および図2に示すように、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子4と、該センサ素子4の電極に電気的に接続された金属端子31を内側に保持する絶縁碍子3と、センサ素子4を内側に挿通保持するハウジング5とを有する。ガスセンサ1は、さらに、ハウジング5の基端側に固定されると共にセンサ素子4の基端部及び絶縁碍子3を覆う第1基端側カバー21と、該第1基端側カバー21の基端部にその外周側からかしめ固定された第2基端側カバー22とを有する。
第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とは、互いに直接接触した状態でかしめられたかしめ部23を形成しており、該かしめ部23の内側には、絶縁碍子3が配置されている。かしめ部23は、第1基端側カバー21の外周面から外側へ突出すると共にその軸方向長さがかしめ部23よりも長い外方突起部211と第2基端側カバー22の内周面との間の圧接によって形成されている。
以下、詳説する。
ガスセンサ1は、センサ素子4を有し、図1および図2に示すように、該センサ素子4は、有底円筒形状の固体電解質体と、該固体電解質体の内面および外面に設けた一対の電極とからなる。センサ素子4(固体電解質体)の内側には、センサ素子4を加熱するためのヒータ41が配設されている。センサ素子4の基端側には、上記一対の電極にそれぞれ導通する金属端子31が設けてある。センサ素子4はハウジング5に挿通固定され、両者の間は密閉封止されている。
ハウジング5の先端側には、センサ素子4を覆うように、二重構造を有する被測定ガス側カバー6がかしめ固定されている。上記被測定ガス側カバー6はセンサ素子4に近い内側に位置する内カバー61と、該内カバー61の外側に位置する外カバー62とからなり、内カバー61および外カバー62には被測定ガスを導入するための導通孔611、622がそれぞれ設けられている。
また、ハウジング5の基端側には、大気側カバー2が設けてあり、該大気側カバー2の内側には、皿ばね32で先端側から支承された絶縁碍子3が設けてある。該絶縁碍子3の内側には、金属端子31が設けてあり、該金属端子31は、リード線34と電気的に導通している。また、大気側カバー2の内側における絶縁碍子3より基端側の位置には、リード線34を挿通しつつ、大気側カバー2の基端部を密封する弾性絶縁部材35が設けてある。
大気側カバー2は、図2に示すように、センサ素子4の基端部及び絶縁碍子3を覆う第1基端側カバー21と、該第1基端側カバー21の基端部の外側に位置する第2基端側カバー22とからなる。第1基端側カバー21には、第2基端側カバー22の先端に対向する段部を設けてあり、上記段部と隣接する位置にかしめ部23が形成されている。
第1基端側カバー21および第2基端側カバー22には、かしめ部23の基端側の位置に、大気を導入するための導通孔212、222がそれぞれ設けられており、該導通孔212、222の間には、水分の透過を阻止するフィルタ24が配設されている。該フィルタ24は、導通孔222の先端側及び基端側の2箇所のフィルタかしめ部251、252で、第2基端側カバー22をかしめることにより固定されている。
すなわち、フィルタ24は、導通孔222の先端側のフィルタかしめ部251においては、第2基端側カバー22と第1基端側カバー21とにより挾持され、導通孔222の基端側のフィルタかしめ部252においては、第2基端側カバー22と弾性絶縁部材35との間に挟持されている。導通孔222から大気が導入され、フィルタ24を通過する際、大気に含まれる水分は除去される。そして、水分が除去された大気は、導通孔212から大気側カバー2の内部へと導入される。
第1基端側カバー21は、図3(A)及び図3(B)に示すように、外方突起部211を備えている。かしめ前の外方突起部211は、同図に示すごとく、第1基端側カバー21の外周面から互いの間隔が略一定となる状態で外側へ向かって6個が突出形成されている。
外方突起部211の突出高さは例えば0.4〜1.4mmとすることができる。外方突起部211の突出高さが0.4mm未満の場合には、該外方突起部211の効果を十分に得られないおそれがある。また、外方突起部211の突出高さが1.4mmを超える場合には、外方突起部211の成形が困難となるおそれがある。
また、第1基端側カバー21は第2基端側カバー22よりもビッカース硬さが大きく、両者の硬度差がHV10以上ある。具体的には、例えば、第1基端側カバー21のビッカース硬さをHV230±40とし、第2基端側カバー22のビッカース硬さをHV140±40とする。
また、外方突起部211の軸方向長さは、かしめ部23よりも長い。かしめ前の外方突起部211は、図3(B)に示すごとく、外周側に向かって一様に突出しており、かしめ後の外方突起部211は、図2に示すごとく、外周側に突出した部分と内周側に窪みかしめ部23を形成する部分とを備えている。
第1基端側カバー21および第2基端側カバー22は、例えばステンレス鋼等の金属からなり、両者は同材料でもよいが、そのビッカース硬さを上記のように、異ならせている。そして、外方突起部211は第1基端側カバー21の一部をプレス加工等により、変形加工することによって形成することができる。この場合、第1基端側カバー21は加工硬化によって他の部位よりさらにビッカース硬さが向上する。
第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とは、図4(B)に示すように外方突起部211と第2基端側カバー22の内周面との間の圧接によってかしめ部23を形成している。ここで、図4(A)に示すごとく、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とをかしめる前の状態においては、外方突起部211に対する外接円の直径D1と、第2基端側カバー22の内周の直径D2とが、0≦D2−D1≦1.0mmを満たしている。この状態から第2基端側カバー22の一部の内周をD1未満に縮径するように変形させることにより、図4(B)に示すごとく、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とを圧接して、かしめ部23を形成する。
大気側カバー2の組み立て方法について、図4および図5を用いて説明する。
まず、図4(A)に示すごとく、第1基端側カバー21の外周に第2基端側カバー22を配置する。このとき、第1基端側カバー21の段部に第2基端側カバー22の先端部を当接させる。次に、図5に示すごとく、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22との間であって、縮径部223よりも先端側に、円筒状のフィルタ24を挿入する。第2基端側カバー22には、かしめ部23となる部分に、縮径部223を設けてあり、縮径部223の基端部にフィルタ24の先端部を当接させる。
その後、縮径部223を径方向の内側へ加圧し、図4(B)に示すごとく、縮径部223を第1基端側カバー21にかしめる。これにより、第1基端側カバー21の外方突起部211と第2基端側カバー22の内側面とを直に当接する金属間かしめが形成される。
また、他の部位においても、適宜第2基端側カバー22の内側面を径方向の内側へ加圧し、変形させることによって、フィルタ24を挟み込みつつ、第1基端側カバー21にかしめ固定する。
以下、本例の作用効果について説明する。
本例のガスセンサ1においては、第1基端側カバー21の外周面から外側へ突出した6個の外方突起部211と、第2基端側カバー22の内周面との間の圧接によってかしめ部23が形成されている。そのため、図4(B)に示すように、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とをかしめる際、第2基端側カバー22の内周面に外方突起部211が食い込むか、第1基端側カバー21の外方突起部211が潰れるように変形するか、あるいは、これら2つの現象が共に生じるかすることにより、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22の内周面とが圧接される。
それゆえ、かしめの際に、第1基端側カバー21における外方突起部211以外の部分の変形を抑制できる。その結果、金属間かしめによる強固なかしめ部23を形成する際にも、第1基端側カバー21から絶縁碍子3へと力が作用することを防ぐことができ、絶縁碍子3の割れや欠けの発生を防止することができる。
また、外方突起部211の軸方向における長さは、かしめ部23の長さよりも大きい。そのため、外方突起部211に確実にかしめ部23を形成し、かしめ不良の発生を防止することができる。
また、第1基端側カバー21は、第2基端側カバー22よりもビッカース硬さが大きく、両者の硬度差がHV10以上ある。そのため、第2基端側カバー22に比べ第1基端側カバー21は変形しにくい。これにより、かしめによる第1基端側カバー21の変形を一層抑制することができる。したがって、外方突起部211を第2基端側カバー22に対し、より確実に食い込ませることができる。それゆえ、かしめ部23をより強固にすると共に、より確実に第1基端側カバー21の変形を抑制することができる。
また、外方突起部211は、互いの間隔が略一定となる状態で6個形成されている。そのため、かしめ部23におけるかしめ力を外方突起部211にバランス良く分散することができる。それゆえ、かしめ力の偏りによるかしめ不良を防止することができる。
また、図4(A)に示すように、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21にかしめる前の状態においては、外方突起部211に対する外接円の直径D1と、第2基端側カバー22の内周の直径D2とが、0≦D2−D1≦1.0mmを満たしている。そのため、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21に容易かつ確実にかしめ固定することができる。
また、図5に示すように、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22との間には、第1基端側カバー21の内側に導入する大気を、該大気に含まれる水分を除去しつつ通過させるフィルタ24が配設されており、第1基端側カバー21は第2基端側カバー22の先端に対向する段部を設けてなり、かしめ部23は上記段部に隣接する位置に形成されている。そのため、第1基端側カバー21の段部に第2基端側カバー22の先端部を当接させることでガスセンサ1の軸方向における第1基端側カバー21に対する第2基端側カバー22の位置が容易に決めることができる。
さらに、かしめ部23を上記段部に隣接する位置に形成してあるため、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22との間にフィルタ24を配置する際、第2基端側カバー22に設けた縮径部223の基端部にフィルタ24の先端部を当接させることによって、ガスセンサ1の軸方向における第2基端側カバー22に対するフィルタ24の位置を容易に決めることができる。それゆえ、第2基端側カバー22とフィルタ24の配設を容易とし、生産効率を向上することができる。
以上のように、本例によれば、組立時における絶縁碍子の破損を防止できるガスセンサを提供することができる。
尚、本例においては第1基端側カバー21に6個の外方突起部211を設けてあるが、その数は特に限定されるものではない。ただし、外方突起部211を複数設定する場合には、3個〜8個の間で適宜設定することが好ましい。また、外方突起部211は、図6に示すごとく、第1基端側カバー21の外周面全周に連続して形成することもできる。
また、外方突起部211の形成位置は、図7に示すごとく、導通孔212、222より先端側で、かつ第2基端側カバー22が配設される範囲Aの間であれば自由に設定することができる。
(実験例1)
本例においては、実施例1に示したガスセンサ1について、外方突起部211に対する外接円の直径D1と、第2基端側カバー22の内周の直径D2との寸法関係が、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22の嵌合しやすさ及びかしめ部23に生じるシワへの影響を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0005754338
評価は、D2−D1を−0.2mm〜1.1mmの間において0.1mmずつ変化させた第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とを用いて、嵌合させかしめることにより行った。尚、表1において、「嵌合し易さ」の評価欄に記載した○及び×の記号は、○が良好(嵌合し易い)、△が困難(嵌合し難い)、×が不良(嵌合できない)を示すものである。また、評価欄において、嵌合し易さが良好で、かつシワの発生が無い場合を合格(○)とし、それ以外の場合は、不合格(×)とした。
上記評価の結果、D2−D1が−0.1mm以下の場合、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とを嵌合できないか、あるいは嵌合し難かった。また、D2−D1が1.1mmの場合、かしめ部23において、第2基端側カバー22にシワが発生した。そして、D2−D1が、0.0mm〜1.0mmの間においては、いずれも嵌合し易く、シワの発生もなかった。
本例の結果からわかるように、0≦D2−D1≦1.0mmとすることにより、かしめ部23にシワを生じさせることなく、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21に容易かつ確実にかしめ固定することができる。
(実施例2)
本例は、図8および図9に示すように、第2基端側カバー22に内方突起部221を設けた例である。第2基端側カバー22には、その内周面から内側へ突出した6個の内方突起部221を設けてあり、該内方突起部221は互いの間隔が略一定となる状態で形成されている。また、内方突起部221における軸方向の長さは、かしめ部23のよりも長いそして、内方突起部221は、第2基端側カバー22の一部にプレス加工等により形成することができる。
本例のガスセンサ1におけるかしめ部23は、第2基端側カバー22に設けた内方突起部221と第1基端側カバー21の外周面との間の圧接によって形成されている。そして、第1基端側カバー21は第2基端側カバー22よりもビッカース硬さが大きい。また、両者の硬度差がHV10以上ある。また、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21にかしめる前の状態において、内方突起部221に対する内接円の直径D4と、第1基端側カバー21の外周の直径D3とが、0.1≦D4−D3≦1.0mmを満たしている。
その他は実施例1と同様である。
本例のガスセンサ1においては、上記第1基端側カバーの外周面から外側へ突出した外方突起部と上記第2基端側カバーの内周面から内側へ突出した内方突起部との間の圧接によってかしめ部が形成されている。そのため、図9(B)に示すように、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とをかしめる際、第1基端側カバー21の外周面に内方突起部221が食い込むか、第2基端側カバー22の内方突起部221が潰れるように変形するか、あるいは、これら2つの現象が共に生じるかすることにより、第2基端側カバー22と第1基端側カバー21の外周面とが圧接される。
それゆえ、かしめの際に、第2基端側カバー22における内方突起部221以外の部分の変形を抑制できる。その結果、金属間かしめによる強固なかしめ部23を形成する際にも、第1基端側カバー21から絶縁碍子3へと力が作用することを防ぐことができ、絶縁碍子3の割れや欠けの発生を防止することができる。
また、内方突起部221の軸方向における長さは、かしめ部23の長さよりも大きい。そのため、内方突起部221に確実にかしめ部23を形成し、かしめ不良の発生を防止することができる。
また、第1基端側カバー21は、第2基端側カバー22よりもビッカース硬さが大きく、両者の硬度差がHV10以上ある。そのため、第2基端側カバー22に比べ第1基端側カバー21は変形しにくい。これにより、かしめによる第1基端側カバー21の変形を一層抑制することができる。したがって、内方突起部221を変形させることによりかしめ部23が形成され、より確実に第1基端側カバー21の変形を抑制することができる。
また、内方突起部221は、互いの間隔が略一定となる状態で6個形成されている。そのため、かしめにより生じるかしめ力を外方突起部211にバランス良く分散することができる。それゆえ、かしめ力の偏りによるかしめ不良を防止することができる。
また、図9(A)に示すように、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21にかしめる前の状態においては、内方突起部221に対する内接円の直径D4と、第1基端側カバー21の外周の直径D3とが、0.1≦D4−D3≦1.0mmを満たしている。そのため、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21に容易かつ、確実にかしめ固定することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
尚、本例においては、第2基端側カバー22に6個の内方突起部221を設けてあるが、その数は特に限定されるものではない。ただし、内方突起部221を複数設定する場合には、3個〜8個の間で適宜設定することが好ましい。また、内方突起部221の形成位置は、図10に示すごとく、導通孔212、222より先端側で、かつ第2基端側カバー22の先端側の端部までの範囲Bの間であれば自由に設定することができる。
(実験例2)
本例においては、実施例2に示したガスセンサ1について、第1基端側カバー21の外周面の直径D3と、内方突起部221の内接円の直径D4との寸法関係が、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22の嵌合しやすさ及びかしめ部23に生じるシワへの影響を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 0005754338
評価は、D4−D3を−0.2mm〜1.1mmの間において0.1mmずつ変化させた第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とを用いて、嵌合させかしめることにより行った。尚、表2において、「嵌合し易さ」の評価欄に記載した○及び×の記号は、○が良好(嵌合し易い)、△が困難(嵌合し難い)、×が不良(嵌合できない)を示すものである。また、評価欄において、嵌合し易さが良好で、かつシワの発生が無い場合を合格(○)とし、それ以外の場合は、不合格(×)とした。
上記評価の結果、D4−D3が0.0mm以下の場合、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とを嵌合できないか、あるいは嵌合し難かった。また、D4−D3が1.1mmの場合、かしめ部23において、第2基端側カバー22にシワが発生した。そして、D4−D3が、0.1mm〜1.0mmの間においては、いずれも嵌合し易く、シワの発生もなかった。
本例の結果からわかるように、0.1≦D4−D3≦1.0mmとすることにより、かしめ部23にシワを生じさせることなく、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21に容易かつ確実にかしめ固定することができる。
(実施例3)
本例は、図11に示すごとく、第1基端側カバー21に外方突起部211を設け、第2基端側カバー22に内方突起部221を設けた例である。第1基端側カバー21には、その外周面から外側へ突出した6個の外方突起部211を設けてあり、該外方突起部211は互いの周方向の間隔が略一定となる状態で形成されている。また、外方突起部211の軸方向における長さは、かしめ部23の長さよりも長い。そして、外方突起部211は第1基端側カバー21の一部にプレス加工等によって形成することができる。
また、第2基端側カバー22には、その内周面から内側へ突出した6個の内方突起部221を設けてあり、該内方突起部221は互いの周方向の間隔が略一定となる状態で形成されている。本例の内方突起部221は、図11に示すごとく、略台形の断面形状を有しており、その先端部には第2平面部224が形成されている。また、内方突起部221の軸方向における長さは、かしめ部23の長さよりも長い。そして、内方突起部221は第2基端側カバー22の一部にプレス加工等によって形成することができる。
外方突起部211及び内方突起部221は、ガスセンサ1の軸線方向及び周方向において略同位置となるように、すなわち径方向に重なるように配されており、本例のガスセンサ1におけるかしめ部23は、第1基端側カバー21に設けた外方突起部211と第2基端側カバー22に設けた内方突起部221との間の圧接によって形成されている。
そして、第1基端側カバー21は第2基端側カバー22よりもビッカース硬さが大きく、両者の硬度差がHV10以上ある。
また、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21にかしめる前の状態において、内方突起部221に対する内接円の直径D6と、外方突起部211に対する外接円の直径D5とが、0.1≦D6−D5≦1.0mmを満たしている。
その他の構成は実施例1及び実施例2と同様である。
本例のガスセンサ1においては、第1基端側カバー21の外周面から外側へ突出した外方突起部211と第2基端側カバー22の内周面から内側へ突出した方突起部221との間の圧接によってかしめ部23が形成されている。そのため、第1基端側カバー21と第2基端側カバー22とをかしめる際、外方突起部211と方突起部221のいずれか一方が、もう一方に食い込むか、外方突起部211と方突起部221の両方が潰れるように変形するか、あるいは、これらの現象が共に生じるかすることにより、第1基端側カバー21に設けた外方突起部211と第2基端側カバー22に設けた方突起部221と
したがって、第1基端側カバー21に設けた外方突起部211及び第2基端側カバー22に設けた方突起部221のいずれか一方又は両方の変形によってかしめ部23が形成され、第1基端側カバー21における外方突起部211以外の部分の変形を抑制することができる。その結果、金属間かしめによる強固なかしめ部23を形成する際にも、第1基端側カバー21から絶縁碍子3へと力が作用することを防ぐことができ、絶縁碍子3の割れや欠けの発生を防止することができる。
また、外方突起部211及び内方突起部221の軸方向における長さは、かしめ部23の長さよりも大きい。そのため、外方突起部211及び内方突起部221に確実にかしめ部23を形成し、かしめ不良の発生を防止することができる。
また、外方突起部211及び内方突起部221は、互いの間隔が略一定となる状態で6個形成されている。そのため、かしめにより生じるかしめ力を外方突起部211及び内方突起部221にバランス良く分散することができる。それゆえ、かしめ力の偏りによるかしめ不良を防止することができる。
また、図11(A)に示すように、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21にかしめる前の状態においては、内方突起部221に対する内接円の直径D6と、外方突起部211に対する外接円の直径D5とが、0.1≦D6−D5≦1.0mmを満たしている。そのため、第2基端側カバー22を第1基端側カバー21に容易かつ、確実にかしめ固定することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
尚、本例においては、第2基端側カバー22に設けた内方突起部221の幅を広く設定したが、図12に示すごとく、第1基端側カバー21の外方突起部を略台形の断面形状とし、先端部に第1平面部214を形成することもできる。この場合においても、同様の作用効果を得ることができる。
(実施例4)
本例は、図13に示すごとく、外方突起部211及び内方突起部221の断面形状におけるバリエーションの例である。
図13(A)は、上述した実施例1〜実施例3に示す外方突起部211又は内方突起部221において、ガスセンサ1の軸方向に直交する平面による断面形状であるが、外方突起部211又は内方突起部221の断面形状としては、図13(B)〜(E)に示す形状とすることもできる。
図13(B)に示す外方突起部211又は内方突起部221の断面形状は、略台形上であり、その頂部に平坦面を構成している。また、図13(C)に示す外方突起部211又は内方突起部221の断面形状は、略三角形状であり、その頂部の曲率半径が極めて小さい。また、図13(D)に示す外方突起部211又は内方突起部221の断面形状は、略矩形状からなる。また、図13(E)に示す外方突起部211又は内方突起部221の断面形状は、略平行四辺形状であって、第1基端側カバー21又は第2基端側カバー22の径方向に対して斜めに突出した形状である。
尚、本例は外方突起部211及び内方突起部221の断面形状の一例を示したものであり、突起形状を形成するものであれば上述した以外の種々の断面形状を用いることができる。また、外方突起部211及び内方突起部221の断面形状としては図13(A)に示す形状が好ましい。この突起形状は、成形性が良く、外方突起部211及び内方突起部221を容易に形成することができる。
1 ガスセンサ
2 大気側カバー
21 第1基端側カバー
211 外方突起部
214 第1平面部
22 第2基端側カバー
221 内方突起部
223 縮径部
224 第2平面部
23 かしめ部
3 絶縁碍子
4 センサ素子
5 ハウジング

Claims (9)

  1. 被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子と、
    該センサ素子の電極に電気的に接続された金属端子を内側に保持する絶縁碍子と、
    上記センサ素子を内側に挿通保持するハウジングと、
    該ハウジングの基端側に固定されると共に上記センサ素子の基端部及び上記絶縁碍子を覆う第1基端側カバーと、
    該第1基端側カバーの基端部に、その外周側よりかしめ固定された第2基端側カバーとを有し、
    上記第1基端側カバーと上記第2基端側カバーとがかしめ固定されたかしめ部の内側には、上記絶縁碍子が配置されており、
    上記かしめ部は、上記第1基端側カバーの基端部に形成され外側へ突出すると共にその軸方向長さが上記かしめ部よりも長い外方突起部と上記第2基端側カバーの内周面との間、上記第2基端側カバーの先端部に形成され内側へ突出すると共にその軸方向長さが上記かしめ部よりも長い内方突起部と上記第1基端側カバーの外周面との間、又は上記外方突起部と上記内方突起部との間を圧接して形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記第1基端側カバーは上記第2基端側カバーよりもビッカース硬さが大きいことを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項2に記載のガスセンサにおいて、上記第1基端側カバーと上記第2基端側カバーとのビッカース硬さにおける硬度差がHV10以上あることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記外方突起部及び上記内方突起部は、周方向に互いに略一定となる間隔を設けた状態で3個以上形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  5. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記かしめ部が上記第1基端側カバーの上記外方突起部と上記第2基端側カバーとの間における圧接によって形成されており、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーにかしめる前の状態において、上記外方突起部に対する外接円の直径D1と、上記第2基端側カバーの内周の直径D2とが、0≦D2−D1≦1.0mmを満たすことを特徴とするガスセンサ。
  6. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記かしめ部が上記第2基端側カバーの上記内方突起部と上記第1基端側カバーとの間における圧接によって形成されており、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーにかしめる前の状態において、上記内方突起部に対する内接円の直径D4と、上記第1基端側カバーの外周の直径D3とが、0.1≦D4−D3≦1.0mmを満たすことを特徴とするガスセンサ。
  7. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記第1基端側カバーは上記外方突起部を備え、上記第2基端側カバーは上記内方突起部を備えており、上記第2基端側カバーを上記第1基端側カバーにかしめる前の状態において、上記外方突起部に対する外接円の直径D5と、上記内方突起部に対する内接円の直径D6とが、0≦D6−D5≦1.0mmを満たすことを特徴とするガスセンサ。
  8. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記第1基端側カバーは上記外方突起部を備え、上記第2基端側カバーは上記内方突起部を備えており、上記外方突起部と上記内方突起部のいずれか一方は、他方の突起部よりも、周方向の幅を広く設定してあることを特徴とするガスセンサ。
  9. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記第1基端側カバーと上記第2基端側カバーとの間には、上記第1基端側カバーの内側に大気を導入し、上記ガスセンサの外部から水分が侵入することを防止するフィルタが配設されており、上記第1基端側カバーは上記第2基端側カバーの先端に対向する段部を設けてなり、上記かしめ部は上記段部に隣接する位置に形成されていることを特徴とするガスセンサ。
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