JP5752062B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、数値制御工作機械やプレス機等に組み込まれているモータを駆動制御するモータ制御装置に関し、特に回生エネルギーや無負荷時の余剰電力を蓄電する蓄電装置を有するモータ制御装置に関するものである。
例えば特許文献1では、数値制御工作機械やプレス機等に組み込まれているモータを駆動制御するモータ駆動装置において、交流電力を直流電力に変換し直流母線へ供給する電源供給部の電源容量の小型化を可能にするために、蓄電装置を搭載し、力行時には電源供給部の出力電力では足りず一時的に必要となる電力を電源供給部の出力電力にプラスする形で蓄電装置からモータへ供給(放電)するシステムが提案されている。
また、例えば特許文献2では、蓄電装置が過放電または過充電されないように、蓄電装置の蓄電量を制御する技術が提案されている。
特開2009−207305号公報 特開2010−260094号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、蓄電装置の蓄電量(コンデンサの電気エネルギー)が分かっていないので、蓄電装置の過充電または蓄電不足が発生し指令どおりのモータ駆動ができなくなる可能性がある。
また、特許文献2に記載の技術では、プレス運転パターンから蓄電装置の蓄電量を制御するパターンを運転前に登録し、プレス運転パターンを選択すると対応する制御パターンを選択しているので、プレス運転パターンが変化するのに対してそのつど制御パターンを登録する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、搭載する蓄電装置の過放電または過充電が行われないように、また無駄な充放電が行われないように、その蓄電量を制御できるモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるモータ制御装置は、商用電源から入力される交流電力を直流電力に変換して直流母線に出力する電源供給部と、動作指令を生成するモーション指令生成部と、前記モーション指令生成部にて生成される動作指令に対し加減速処理を行ってサーボ指令を出力する加減速処理部と、前記電源供給部が前記直流母線に出力する直流電力を、前記サーボ指令の通りにモータを動作させるのに必要な交流電力に変換し前記モータに出力するサーボ制御部と、前記電源供給部から前記サーボ制御部へ供給する電力の不足分を前記サーボ制御部へ供給し、また前記モータの回生電力のうち前記電源供給部の回生処理能力を超える分の回生電力を吸収するために設けられる蓄電装置と、前記直流母線と前記蓄電装置との間に設けられる充放電回路と、前記モーション指令生成部から出力される動作指令に基づいて充放電指令を生成する充放電指令生成部と、前記直流母線の電力と、前記蓄電装置の蓄電量と、前記充放電指令とに基づき、前記充放電回路に、前記蓄電装置から前記直流母線への放電動作と、前記直流母線から前記蓄電装置への充電動作とを行わせる充放電回路制御部とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、充放電回路制御部が、直流母線電力と、蓄電装置の蓄電量と、充放電指令生成部が生成する充放電指令に基づき、充放電回路に、蓄電装置から直流母線への放電動作と、直流母線から蓄電装置への充電動作とを行わせる。したがって、搭載する蓄電装置の過放電または過充電が行われないように、また無駄な充放電が行われないように、その蓄電量を制御できるモータ制御装置を実現できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1によるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示すモータ制御装置が制御する1軸駆動系の機械構成例を示す概念図である。 図3は、図1に示す充放電回路制御部の回路構成例を示すブロック図である。 図4は、図1に示す電源供給部とそれに並列接続されるサーボ制御部および充放電回路との間の電力の流れを示す模式図である。 図5は、図3に示す第1の充放電回路制御ブロックが直流母線電力と電力しきい値とに基づいて電力補償指令値を算出し設定するまでの動作手順を説明するフローチャートである。 図6は、図3に示す第2の充放電回路制御ブロックが蓄電量指令値と蓄電装置の蓄電量と補助充放電許否信号とに基づいて電圧補償指令値を算出し設定するまでの動作手順を説明するフローチャートである。 図7は、特許文献1にて行われている電力しきい値のみを用いて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。 図8は、電力しきい値に図7に示した状況に対応できる蓄電量指令値を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。 図9は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値を加えて蓄電量を制御する場合に、無駄な充放電が発生する場合があることを説明する概念波形図である。 図10は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値および本実施の形態1による補助充放電許否信号を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。 図11は、本発明の実施の形態2によるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図12は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値および本実施の形態2による補助充放電許否信号を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。 図13は、本発明の実施の形態3によるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図14は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値および本実施の形態3による補助充放電許否信号を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。
以下に、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態1によるモータ制御装置1aは、商用電源2から得られる三相交流電力に基づき、数値制御工作機械やプレス機等組み込まれているモータ3を駆動制御する構成として、指令値生成部4と、加減速処理部5と、電源供給部6と、サーボ制御部7と、充放電回路8と、充放電回路制御部10aと、蓄電装置9と、直流母線電力検出部11と、蓄電量検出部12とを備えている。指令値生成部4は、モーション指令生成部14と、充放電指令生成部15aとを備えている。
ここで、図2は、図1に示すモータ制御装置が制御する1軸駆動系の機械構成例を示す概念図である。図2において、モータ3の回転軸は、例えば、制御対象機械内において水平に配置されたボールねじ17に連結され、このボールねじ17には負荷18が搭載されている。つまり、本実施の形態1によるモータ制御装置1aは、水平に配置されたボールねじ17を回転させて負荷18を水平方向に往復移動させるモータ3を駆動制御するとしている。
さて、図1において、モーション指令生成部14は、モータ3に対する動作指令20を生成し、充放電指令生成部15aおよび加減速処理部5に並行に出力する。動作指令20は、図2に示した例によれば、水平方向に往復移動する負荷18を目標位置に移動させるための移動距離、移動速度等を指令としている。
充放電指令生成部15aは、モーション指令生成部14が生成する動作指令20に基づき充放電指令21を生成し、充放電回路制御部10aへ出力する。ここで、充放電指令21は、蓄電装置9への充放電動作の開始・終了を電源供給部6の電源容量との関係で決める「電力しきい値」に、蓄電装置9の蓄電量を制御するときの目標値となる「蓄電量指令値」および蓄電装置9の充放電の可否を指令する「補助充放電許否信号」を加えた構成になっている。そして、本実施の形態1では、蓄電量指令値および補助充放電許否信号は、それぞれ、運転開始前に予め設定されている。その設定方法については、後述する。
加減速処理部5は、モーション指令生成部14からの動作指令20に基づき加減速処理を行ってサーボ指令22を生成しサーボ制御部7へ出力する。電源供給部6は、コンバータであり、その正極端および負極端に正極および負極の直流母線23が接続されている。この直流母線23に並列に、サーボ制御部7と充放電回路8とが接続されている。
電源供給部6は、商用電源2から得られる三相交流電力を直流電力に変換して直流母線23に出力し、サーボ制御部7と充放電回路8とに供給する。サーボ制御部7は、インバータを内蔵しており、電源供給部6が直流母線23に出力した直流電力を、加減速処理部5からのサーボ指令22の通りにモータ3を動作させるのに必要な交流電力へ変換しモータ3に供給する。また、サーボ制御部7は、モータ3が発生した回生電力を直流母線23に出力する。そのため、電源供給部6は、サーボ制御部7から直流母線23に出力される直流電力を三相交流電力へ変換し、商用電源2に出力する電力回生動作も行う。
充放電回路8は、昇降圧チョッパ回路であり、充放電回路制御部10aから入力される制御指示に基づき、昇降圧チョッパ回路内のスイッチング素子がオン・オフ制御されることで、直流母線23から蓄電装置9への充電動作と、蓄電装置9から直流母線23への放電動作とを行う。
蓄電装置9は、コンデンサやキャパシタなど、電力を貯蔵する装置である。蓄電装置9は、モータ3を駆動するのに必要な電力を電源供給部6のみから供給できない場合に、その不足分電力をモータ3へ供給できるようにするために設けられている。この場合には、充放電回路制御部10aが充放電回路8に対し、蓄電装置9から直流母線23への放電動作を行ように指示を出す。直流母線23の電力は、モータ3を駆動するのに必要な電力となるので、サーボ制御部7は、モータ3へ所定の駆動電力を供給することができる。
また、モータ3が発生する回生電力は、サーボ制御部7から直流母線23へ出力されるが、その直流母線23へ出力される回生電力が電源供給部6の回生処理能力を超えている場合に、蓄電装置9は、その電源供給部6の回生処理能力を超えている分の回生電力を回収できるようにするために設けられている。この場合には、充放電回路制御部10aが充放電回路8に対し、直流母線23から蓄電装置9への充電動作を行ように指示を出す。
直流母線電力検出部11は、電源供給部6がその正極端および負極端に接続される直流母線23に出力する電力、または、直流母線23からサーボ制御部7に入力する電力、或いは、直流母線23から充放電回路8に入力する電力のいずれかを直流母線電力24として検出し、充放電回路制御部10aに出力する。なお、直流母線電力検出部11が電力を検出する方式は、直流母線23の電圧と電流とを個別に検出し、両者の積でもって検出した直流母線電力24とする構成でも構わない。また、蓄電量検出部12は、蓄電装置9の正極端および負極端間に現れる蓄電電圧を蓄電量25として検出し、充放電回路制御部10aに出力する。なお、蓄電量検出部12が蓄電量25を検出する方式は、上記と同様に、蓄電装置9の正極端および負極端間に現れる電圧と電流とを個別に検出し、両者の積でもって表した蓄電電力量を蓄電量25としてもよい。
充放電回路制御部10aは、例えば図3に示す構成により、充放電指令生成部15aからの充放電指令21と、直流母線電力検出部11が検出した直流母線電力24と、蓄電量検出部12が検出した蓄電量25とに基づき、充放電回路8への制御指示(図3に示す「電力変換制御指令値37」)を生成する。
以下、図3〜図6を参照して充放電回路制御部10aの構成と動作について説明する。なお、図3は、図1に示す充放電回路制御部の構成例を示すブロック図である。図4は、図1に示す電源供給部とそれに並列接続されるサーボ制御部および充放電回路との間の電力の流れを示す模式図である。図5は、図3に示す第1の充放電回路制御ブロックが直流母線電力と電力しきい値とに基づいて電力補償指令値を算出し設定するまでの動作手順を説明するフローチャートである。図6は、図3に示す第2の充放電回路制御ブロックが蓄電量指令値と蓄電装置の蓄電量と補助充放電許否信号とに基づいて電圧補償指令値を算出し設定するまでの動作手順を説明するフローチャートである。
充放電回路制御部10aは、例えば図3に示すように、第1の充放電回路制御ブロック27と、第2の充放電回路制御ブロック28と、加算器29と、電力変換制御ブロック30とを備えている。
第1の充放電回路制御ブロック27は、直流母線電力検出部11が検出した直流母線電力24と充放電指令生成部15aからの充放電指令21に含まれている電力しきい値32とに基づき、モータ3の加速時または減速時に、電源供給部6では処理できない電力を補償するための電力補償指令値33を生成するブロックである。
具体的には、第1の充放電回路制御ブロック27は、モータ3の加速時において、モータ3を駆動するのに必要な電力が電源供給部6から供給される電力だけでは足りない場合に、その足りない分の電力を補償(供給)するための電力補償指令値33を生成する。また、第1の充放電回路制御ブロック27は、モータ3の減速時において、モータ3からサーボ制御部7を介して直流母線23へ出力される回生電力が電源供給部6の回生処理能力を超えている場合に、その超えている分の回生電力を補償(吸収)するための電力補償指令値33を生成する。
第2の充放電回路制御ブロック28は、充放電指令生成部15aからの充放電指令21に含まれている補助充放電許否信号34が「補助充放電許可」を示すときに、充放電指令生成部15aからの充放電指令21に含まれている蓄電量指令値35に、蓄電量検出部12が検出した蓄電装置9の蓄電量25を追従させるための電圧補償指令値36を生成するブロックである。
ここで、蓄電量指令値35に蓄電装置9の蓄電量25を追従させるための充電を補助充電と称し、蓄電量指令値35に蓄電装置9の蓄電量25を追従させるための放電を補助放電と称し、補助充電と補助放電とをまとめて補助充放電と称する。補助充放電許否信号34は、この補助充放電を許可するか禁止するかを指令する信号である。
加算器29は、第1の充放電回路制御ブロック27の出力である電力補償指令値33と第2の充放電回路制御ブロック28の出力である電圧補償指令値36とを加算する。電力変換制御ブロック30は、加算器29の出力に基づき、充放電回路8内のスイッチング素子をオン・オフ制御するための電力変換制御指令値37を生成する。充放電回路8は、この電力変換制御指令値37に従って直流母線23と蓄電装置9との間の電力の入出力制御を行う。このとき、電力補償指令値33、電圧補償指令値36、および電力変換制御指令値37は、それぞれ、電流値または電圧値のどちらでも構わない。
次に、動作について説明する。まず、図4に沿って電力の方向などについて説明する。図4において、電源供給部6の出力電力40は、電源供給部6から直流母線23に入出力される電力を示している。サーボ制御部7の入力電力41は、直流母線23からサーボ制御部7に入出力される電力を示している。充放電回路8の入力電力42は、直流母線23から充放電回路8に入出力される電力を示している。蓄電装置9の入力電力43は、充放電回路8から入出力される電力を示している。そして、電源供給部6の出力電力40の矢印の方向は、電力の向きを表し、図4における矢印の方向を正の方向と定義する。サーボ制御部7の入力電力41、充放電回路8の入力電力42および蓄電装置9の入力電力43の各矢印の方向についても同様である。
次に、図5に沿って、第1の充放電回路制御ブロック27において行われる電力補償指令値33を設定するまでの動作について説明する。図5において、ステップS1では、直流母線電力検出部11を設定する。前記したように、直流母線電力検出部11は、電源供給部6の出力電力40、または、サーボ制御部7の入力電力41、或いは、充放電回路8の入力電力42のいずれかを検出し、それを直流母線電力24として出力するように設定される。
ステップS2では、設定した直流母線電力検出部11が検出した直流母線電力24を第1の充放電回路制御ブロック27に取り込む。ステップS3では、充放電指令生成部15aからの充放電指令21に含まれている電力しきい値32を第1の充放電回路制御ブロック27に取り込む。
ここで言う電力しきい値32は、電源供給部6の電源容量の範囲内で正の値を持つ力行側電力しきい値Pthgeと、電源供給部6の電源容量の範囲内で負の値を持つ回生側電力しきい値Pthreとの両方を含む総称である。個別に示す。力行側電力しきい値Pthgeは、直流母線電力Pが該力行側電力しきい値Pthgeよりも大きくなったとき蓄電装置9から直流母線23へ電力が供給される動作が開始されるしきい値である。また、回生側電力しきい値Pthreは、直流母線電力Pが該回生側電力しきい値Pthreよりも小さくなったとき直流母線23から蓄電装置9に電力が回収される動作が開始されるしきい値である。
そして、直流母線電力Pが力行側電力しきい値Pthgeよりも大きくなり蓄電装置9からモータ駆動の不足電力を供給することを力行アシストと定義する。また、直流母線電力Pが回生側電力しきい値Pthreよりも小さくなりモータ3から出力される回生電力を蓄電装置9に回収することを回生アシストと定義する。加えて、力行アシストと回生アシストとを合わせて電力アシストと定義する。
さらに、力行アシスト時にモータ3と蓄電装置9との間で入出力される電力、電力量を力行アシスト電力、力行アシスト電力量と定義し、回生アシスト時にモータ3と蓄電装置9との間で入出力される電力、電力量を回生アシスト電力、回生アシスト電力量と定義する。そして、力行アシスト電力と回生アシスト電力とをまとめてアシスト電力と定義し、力行アシスト電力量と回生アシスト電力量をまとめてアシスト電力量と定義する。
さて、ステップS4以下では、ステップS2にて取り込んだ直流母線電力24をPとし、ステップS3にて取り込んだ電力しきい値32から得られる力行側電力しきい値をPthgeとして説明する。
ステップS4では、直流母線電力Pが力行側電力しきい値Pthgeよりも大きいか否かを判定する。その結果、直流母線電力Pが力行側電力しきい値Pthgeよりも大きい場合(ステップS4:Yes)、ステップS5にて力行アシスト時の処理を行う。すなわち、ステップS5では、力行側電力しきい値Pthgeから直流母線電力Pを減じた値0以下の値(減じた値が正のときは値0とする)を力行アシスト開始時刻から積分して力行アシスト電力量を算出する。力行アシスト電力量を算出した後、ステップS9に進む。
ステップS9では、ステップS5にて算出された力行アシスト電力量を蓄電装置9の端子間電圧の変動量分の電圧値に換算し、それを次のステップS10にて、電力補償指令値23として設定し、本手順を終了する。ただし、本実施の形態1では、蓄電装置9から放電する場合の電圧変化値を負と定義している。そのため、換算後の電力補償指令値23は値0以下の値になる。
ここで、ステップS4,S5,S9での処理内容を式で表す。電力補償指令値33の電圧値V1cmdは、直流母線電力Pm、力行側電力しきい値Pthge、アシスト開始時刻t0、現在の時刻t、電力量から電圧への換算関数f(・)、蓄電装置9の静電容量C、蓄電装置9の現在の端子間電圧Vとを用いて式(1)で表せる。なお、電力量から電圧への換算関数を表す式(2)は、蓄電装置9の端子間電圧をVとしたときの蓄電エネルギーE(E=(1/2)CV−(1/2)CV )を変形したものである。なお、式(1)中の関数min(・,・)は、式(3)のように定義される。
Figure 0005752062
一方、ステップS4において、直流母線電力Pが力行側電力しきい値Pthgeよりも小さい場合(ステップS4:No)、ステップS6に進み、直流母線電力PがステップS3にて取り込んだ電力しきい値32から得られる回生側電力しきい値Pthreよりも小さいか否かを判定する。
ステップS6において、直流母線電力Pが回生側電力しきい値Pthreよりも小さい場合(ステップS6:Yes)、ステップS7にて回生アシスト時の処理を行う。すなわち、ステップS7では、回生側電力しきい値Pthreから直流母線電力Pを減じた値0以上の値(減じた値が負のときは値0とする)を回生アシスト開始時刻から積分して回生アシスト電力量を算出する。回生アシスト電力量を算出した後、ステップS9に進む。
ステップS9では、ステップS7にて算出された回生アシスト電力量を蓄電装置9の端子間電圧の変動量分の電圧値に換算し、それを次のステップS10にて、電力補償指令値23として設定し、本手順を終了する。
ここで、力行時と同様に、ステップS6,S7,S9での処理内容を式で表す。電力補償指令値33は、回生側電力しきい値Pthreを用いて、式(4)で表せる。なお、式(4)中の関数max(・,・)は式(5)のように定義される。
Figure 0005752062
一方、ステップS6において、直流母線電力Pが回生側電力しきい値Pthreよりも大きい場合(ステップS6:No)、ステップS8にて、回生アシスト電力量として値0を出力し、ステップS9にて、0である回生アシスト電力量を電力補償指令値33に変換し、それをステップS10にて電力補償指令値33に設定し、本手順を終了する。
以上のようにして、第1の充放電回路制御ブロック27から電力補償指令値33が出力される。なお、ステップS5,S7での積分値は、力行アシストまたは回生アシストが終了したとき、または電力補償指令値が値0になったとき、値0にリセットされる。
以上の説明では、電力補償指令値33は、電圧値であるとしているが、電流値でも構わない。電流値への換算は、
[アシスト電力]=[直流母線23の電圧]×[アシスト時に充放電回路8から直流母線23に入出力される電流]
という関係式を利用して行えばよい。
次に、図6に沿って第2の充放電回路制御ブロック28において行われる電圧補償指令値36を設定するまでの動作について説明する。図6において、ステップS21では、充放電指令生成部15aからの充放電指令21に含まれている補助充放電許否信号34を第2の充放電回路制御ブロック28に取り込む。以下、補助充放電許否信号34は、補助充放電許否信号Fenと表記することとする。
ステップS22では、補助充放電許否信号Fenが許可を示しているか否かを調べる。その結果、補助充放電許否信号Fenが許可を示している場合(ステップS2:Yes)は、ステップS23〜ステップS29の処理が行われて本手順を終了し、補助充放電許否信号Fenが許可を示していない場合(ステップS2:No)は、ステップS30、ステップS29の処理が行われて本手順を終了する。
<ステップS23〜ステップS29での処理>
ステップS23では、補助充放電を許可する補助充放電許否信号Fenが入力されたので、充放電指令生成部15aからの充放電指令21に含まれている蓄電量指令値35を第2の充放電回路制御ブロック28に取り込む。なお、蓄電量指令値35は電圧値で入力するとしているが、電力量値で入力しても構わない。
ステップS24では、蓄電量検出部12にて検出された蓄電装置9の蓄電量25を第2の充放電回路制御ブロック28に取り込む。なお、蓄電装置9の蓄電量25は、蓄電装置9の端子間電圧としているが、蓄電装置9に蓄積している電力量でも構わない。
ステップS25では、蓄電量指令値35から蓄電装置9の蓄電量25を減じた値を比例制御、積分制御等の制御器に入力して電圧制御指令値を算出する。ここで、算出した電圧制御指令値が正のときは蓄電装置9に充電動作を行うことの指令であると定義し、負のときは蓄電装置9から放電動作を行うことの指令であると定義する。
ステップS26では、算出された電圧制御指令値に従って蓄電装置9に対し充放電を行う際、充放電回路8が蓄電装置9の電力上限値または電力下限値を超えて動作しないようにするため、電圧制御指令値の上限値と下限値を設定し、充放電回路8の動作範囲を制限する。これを「充放電回路制約」と定義する。電圧制御指令値が充放電回路制約の上限値より大きくなった場合は電圧制御指令値を充放電回路制約の上限値に再設定する。また、電圧制御指令値が充放電回路制約の下限値より小さくなった場合は電圧制御指令値を充放電回路制約の下限値に再設定する。
ステップS27では、充放電回路8から入出力される電力が電力アシスト期間中においては必ず電力アシストできるように、ステップS26にて処理された電圧制御指令値によって蓄電装置9から充放電される電力を制限する。これを「アシスト優先制約」と定義する。ここでは、力行アシスト時には補助充電をしないこと、および回生アシスト時には補助放電をしないこととする。つまり、力行アシスト時において電圧制御指令値は、値0以上にし、回生アシスト時において電圧制御指令値は、値0以下にする。
ステップS28では、ステップS27にて処理された電圧制御指令値によって蓄電装置9から充放電される電力が、電源供給部6の電源容量から電源供給部6の出力電力40を減じた値を超えないように電圧制御指令値が制限される。つまり、モータ3に入出力される電力と蓄電装置9の充放電とは、電源供給部6の供給可能な電力の範囲内または回生処理可能な電力の範囲内にて行われることを意味する。これを「電源供給部制約」と定義する。
ステップS29では、ステップS23〜ステップS28までに処理された電圧制御指令値を電圧値に換算し、それを電圧補償指令値36として設定する。
<ステップS30、ステップS29での処理>
ステップS30では、補助充放電を禁止する補助充放電許否信号Fenが入力されたので、電圧制御指令値を値0として電圧値に換算し、ステップS29にて電圧補償指令値36に設定する。
以上のようにして、第2の充放電回路制御ブロック28から電力補償指令値36が出力される。
電圧補償指令値36の設定手順を式で表す。まず、補助充放電許否信号34が許可を指令している場合、電圧補償指令値36の電圧値V2cmdは式(6)で表される。なお、式(6)において、Vedlcは蓄電装置9の蓄電量25であり、VedlcRefは蓄電量指令値35であり、F1(・)は充放電回路制約を表す関数であり、F2(・)はアシスト優先制約を表す関数であり、F3(・)は電源供給部制約を表す関数である。そして、制御器には制御ゲインKの比例制御を用いた。
Figure 0005752062
ここで、式(6)において、関数F1(・)は式(7)で表され、関数F2(・)は式(8)で表され、関数F3(・)は式(9)で表される。
Figure 0005752062
なお、式(7)〜式(9)において、Vdc/dchighは充放電回路8の電圧上限値であり、Vdc/dclowは充放電回路8の電圧下限値であり、Pcvmaxは正の値で電源供給部6が供給できる電力の上限値であり、Pcvminは負の値で電源供給部6が回生処理できる電力の下限値であり、icmdは蓄電装置9に充放電する際の電流値の絶対値である。関数Sat(・)、sgn(・)は式(10)、式(11)のように定義される。
Figure 0005752062
次に、補助充放電許否信号34が禁止を指令している場合には、電圧補償指令値36の電圧値V2cmdは、式(12)になる。
V2cmd=0 …(12)
なお、以上の説明では、電圧補償指令値36は、電圧値であるとしているが、電流値でも構わない。電流値への換算は、
[蓄電装置9への入力電力43]
=[蓄電装置9の端子間電圧]×[蓄電装置9の入出力電流]
という関係式を利用して行えばよい。
次に、図7〜図10を参照して、蓄電量の制御方法について説明する。なお、図7は、特許文献1にて行われている電力しきい値のみを用いて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。図8は、電力しきい値に図7に示した状況に対応できる蓄電量指令値を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。図9は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値を加えて蓄電量を制御する場合に、無駄な充放電が発生する場合があること説明する概念波形図である。図10は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値および本実施の形態1による補助充放電許否信号を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。
図7では、モータ3を2回加減速したときの、(1)速度と、(2)そのときのモータ3の消費電力と、(3)蓄電装置9の蓄電量との各時間応答が示されている。
図7(1)に示すモータ3の速度の時間応答は、各回の加減速時定数を変えたときの速度波形を示している。ここで、時定数とは、モータ3の加速開始から指令速度に到達するまでに要する時間、および、指令速度からモータ停止に到達するまでに要する時間のことであり、特に前者を加速時定数と定義し、後者を減速時定数と定義する。そして、加速時定数と減速時定数とが同じ値のとき、まとめて加減速時定数と定義する。これ以降、時定数と称するときは、加減速時定数を指すと定義する。
図7(2)に示すモータ3の消費電力の時間応答において、一点鎖線41は力行側電力しきい値を示し、一点鎖線42は回生側電力しきい値を示している。図7(2)では、電力しきい値41,42は、時間に対して一定値になっているが、時間に対して可変値であってもよい。
図7(3)に示す蓄電装置9の蓄電量の時間応答は、蓄電量を電力量で示している。一点鎖線43は、蓄電量上限値を示している。一方、蓄電装置9の蓄電量下限値44は、値0に設定されている。
さて、図7(1)(2)において、モータ3の1回目の加減速時では、モータ3の消費電力が力行側電力しきい値41を超えたとき、蓄電装置9から電力が供給される。そのときに蓄電装置9から放電される電力量は斜線部45の面積になる。その後の減速時では、モータ3の消費電力は回生側電力しきい値42を超えないので、蓄電装置9への充電は行われない。
また、モータ3の2回目の加減速時では、モータ3の消費電力が力行側電力しきい値41を超えたとき、蓄電装置9から電力が供給される。そのときに蓄電装置9から放電される電力量は、斜線部46の面積になる。
ところが、特許文献1では、充放電回路制御部10aは電力しきい値のみを用いて蓄電量の制御をしていたので、蓄電装置9の蓄電量の時間応答は、図7(3)に示すような応答波形になる。図7(3)において、モータ3の1回目の加減速時では、斜線部45の面積分の電力が蓄電装置9から供給されるので、蓄電装置9の蓄電量は蓄電量下限値44の近くまで低下する。しかし、減速時では、モータ3の消費電力は回生側電力しきい値42を超えないので、蓄電装置9への充電は行われない。その状態でモータ3は2回目の加減速制御へ移行する。
そうすると、モータ3の2回目の加減速時において、モータ3の2回目の加減速が開始されたときの蓄電装置9の電力量は、図7(3)に示すように蓄電量下限値44の近くまで低下した状態であるから、2回目の加速を行おうとすると、電装置9の電力量は蓄電量下限値44を大きく下回る程度にまで低下しようとする。このことは、蓄電装置9には、モータ3に供給できる蓄電量が十分に蓄電されていないことを示しており、2回目の加速は充分にできないことを示している。
この問題を防ぐには、(1)回生側電力しきい値42の値を大きくして蓄電装置9への充電量を増やす、(2)力行側電力しきい値41の値を小さくして蓄電装置9からの放電量を減らす、(3)モータ3の加速時定数を大きくして蓄電装置9から放電される電力量を小さくする、(4)蓄電装置9の蓄電量の上下限値を規定する蓄電量指令値を設定し蓄電装置9の蓄電量を蓄電量指令値に追従させる、という4つの方法が考えられるが、本実施の形態では、(4)の方法を採用することにした。そうすると、図8に示す特性が得られる。なお、図8では、図7と同一構成部分ないし同等部分には、同一の符号が付されている。
図8では、図7と同様に、モータ3を2回加減速したときの、(1)速度と、(2)そのときのモータ3の消費電力と、(3)蓄電装置9の蓄電量との各時間応答が示されている。そして、図8(3)において、蓄電量指令値35が追加されている。蓄電量指令値35は、その大きさが時間に対して変化している。特に、2回目の加速前に蓄電量指令値35を大きくすることで蓄電装置9の蓄電量が増加している。そのため、2回目の加速時において、蓄電装置9からモータ3に対して、斜線部46の面積分に相当する十分な電力を供給することが可能になる。また、2回目の減速時において、斜線部47の面積分の回生電力が蓄電装置9に回収されると、蓄電装置9の蓄電量は蓄電力上限値43の近くまで戻る。
よって、蓄電量指令値35を設定して蓄電装置9の蓄電量を適切に制御することで、モータ3の減速時定数を大きくすることなく、モータ3の高速駆動が行える。このように、蓄電量指令値を設定して補助充放電を行うことにより、蓄電装置9の蓄電量を制御することを蓄電量制御と定義する。
蓄電量指令値35は運転開始前に充放電指令生成部15aに予め設定される。蓄電量指令値35の最も簡単な決め方は、放電中には蓄電量の下限値を保ち、充電中は蓄電量の上限値を保ち、充放電をしていないときは蓄電量を保つようにすることである。但し、この決め方では無駄な充放電が生じ損失が大きくなる。その無駄な充放電を抑制して適切に蓄電量を制御するため、モータ3の消費電力を予測しその予測値に応じて蓄電量指令値35を決めるようにしている。
例えば次のように求められる。始めに加速開始時刻を0とし、摩擦が非常に小さく無視できると仮定したときのモータ3と負荷とを合わせたイナーシャをJ、指令速度をVcmd、加速時定数をt1、減速時定数をt2、移動距離Lとおくと、時刻tでの加速時のモータの消費電力の予測値Pestは、式(13)と表せる。なお、式(13)において、時刻tの範囲は加速開始時刻から加速終了時刻までとする。
Figure 0005752062
また、減速終了時刻をtfとすると、減速時のモータ3の消費電力の予測値Pestは式(14)と表せる。なお、式(14)において、時刻tの範囲は減速開始時刻から減速終了時刻までとする。
Figure 0005752062
このように求めたモータ3の消費電力の予測値と事前に決めた電力しきい値とから式(15)、式(16)のように電力しきい値を超えた分の電力を積分し、力行アシスト時に必要な電力量Egeと、回生アシスト時に必要な電力量Ereとを計算する。
Figure 0005752062
このように計算した電力量を充放電量予測値とする。但し、充放電量予測値は、充電の場合は正の値、放電の場合は負の値となる。そして、充放電量予測値を電圧に換算する。ここで計算した電力量の絶対値が小さい場合は値0とする。つまり、蓄電量指令値35の大きさを変更しないようにして、無駄な補助充放電を行わないような蓄電量指令値35を生成する。
次に、力行アシストおよび回生アシストに必要な電力量を過不足なく充放電できるように蓄電量指令値35を次のように作成する。ここで、時刻t=0のときの蓄電量を初期蓄電量Viniとする。そして、時刻tでの蓄電量指令値35をVedlcRef(t)、時刻tで蓄電量指令値35を変更する前の蓄電量指令値VRefとする。
時刻tに応じた蓄電量指令値35を、(1)ケース0:力行アシストおよび回生アシストが現れない場合と、(2)ケース1:力行アシストと回生アシストが交互に現れる場合と、(3)ケース2:力行アシストが連続する場合または回生アシストが連続して現れる場合との3つに分けて生成する。なお、以下の説明では、蓄電量指令値35の大きさをステップ的に変更しているが、ステップ的ではなくてもよい。
(1)ケース0:力行アシストおよび回生アシストが現れない場合
この場合は、特に蓄電量指令値35を変更する必要がないのでVedclRef(t)=VRefとする。
(2)ケース1:力行アシストと回生アシストが交互に現れる場合
この場合は、力行アシスト前のときに力行アシストによって蓄電量が過放電になることを防ぐため、その力行アシスト分だけ事前に充電をする必要がある。よって、式(17)のように変更前の蓄電量指令値35に力行アシスト分だけ蓄電量指令値35を大きくする。但し、式(15)により力行アシスト時に必要な電力量Egeは負の値になるので、力行アシスト時に必要な電力量Egeに値「−1」をかけ、その値を電圧に変換し、それを力行アシスト分として変更前の蓄電量指令値VRefに加えて蓄電量指令値35を大きくする。
Figure 0005752062
但し、力行アシスト分を加えた後、蓄電量指令値35が蓄電量上限値よりも大きくなってしまう場合は、蓄電量指令値35を蓄電量上限値43までに制限する。または、蓄電量上限値43を超えた分は、一つ前の蓄電量指令値35を変更するときに、超えた分を変更前の蓄電量指令値VRefから減算する。
変更のタイミングは、力行アシスト前に起こる回生アシスト期間(回生アシスト充電を行っている期間)内の任意の時間とする。但し、回生アシスト開始時刻および回生アシスト終了時刻が分からない場合は、回生アシストが起きるときの減速開始時刻または減速終了時刻を変更のタイミングとする。その場合、充放電許否信号34を後述するように許可または禁止に制御する必要がある。
回生アシスト前のときは、回生アシストによって蓄電量が過充電になることを防ぐために、その回生アシスト分だけ事前に放電をする必要がある。よって、式(18)のように変更前の蓄電量指令値35に回生アシスト分だけ蓄電量指令値35を小さくする。但し、式(16)により回生アシストに必要な電力量Ereは正の値になるので、回生アシスト時に必要な電力量Egeに値「−1」をかけ、その値を電圧に変換し、それを回生アシスト分として変更前の蓄電量指令値VRefに加える。この回生アシスト分は負の値であるので、蓄電量指令値35は小さくなる。
Figure 0005752062
但し、回生アシスト分を加えた後、蓄電量指令値35が蓄電量下限値44よりも小さくなってしまう場合は蓄電量指令値35を蓄電量下限値44に制限する。または、蓄電量下限値44を超えた分は、一つ前の蓄電量指令値35を変更するときに、超えた分に絶対値を適用して、その値を変更前の蓄電量指令値VRefに加算する。
変更のタイミングは回生アシスト前に起こる力行アシスト期間(力行アシスト充電を行っている期間)内の任意の時間とする。但し、力行アシスト開始時間および力行アシスト終了時間が分からない場合は力行アシストが起きるときの加速開始時刻または加速終了時刻を変更タイミングとする。その場合には、充放電許否信号34を後述するように許可または禁止に制御する必要がある。
また、最初の力行アシストまたは回生アシストの前に蓄電量指令値35を変更する場合は時刻t=0の直後に変更する。その他、最後の力行アシストまたは回生アシスト後は蓄電量指令値35を初期蓄電量に設定してもよい。
(3)ケース2:力行アシストが連続する場合または回生アシストが連続して現れる場合
この場合は、力行アシストが連続する場合は連続する力行アシストをひとつの力行アシスト(拡大力行アシスト)とみなす。このとき拡大力行アシストが必要とする電力量は各力行アシストが必要とする電力の和とする。回生アシストが連続する場合も同様にひとつの回生アシスト(拡大回生アシスト)とみなし、拡大回生アシストが必要とする電力量は各回生アシストが必要とする電力量の和とする。このような処理を行うことで力行アシストと回生アシストが交互に現れるようになり、ケース1と同様の処理を行う。
ここで、以上の説明では、蓄電量指令値35を電圧値としているが電力量値でも構わない。また、蓄電量指令値35の変更タイミングをモーションパターンまたはモータの消費電力に同期させているが、運転中にモータの速度フィードバック値または電流フィードバック値が分かる場合は、その値が所定の値を超えたときに蓄電量指令値35を変更するとしてもよい。
蓄電量指令値35は、運転開始前に、予め分かっている運転パターンから求められる力行アシストおよび回生アシストに必要な電力量の予測に基づいて設定される。そのため、第1の充放電回路制御ブロック27の動作によって蓄電装置9の蓄電量が蓄電量指令値35よりも大きい、または小さいということが起こる。その場合、第2の充放電回路制御ブロック28が稼動し、補助充放電が行われることにより蓄電装置9の蓄電量を蓄電量指令値35に追従させる制御が行われる。
図9は、電力しきい値に以上のように設定した蓄電量指令値35を加えた場合の制御内容を示しており、図9(3)に示すように、2回目の加速時に、蓄電装置9から充分な電力を供給できるようになる。
しかし、図9(3)に示す蓄電装置9の蓄電量の時間応答において、1回目の減速開始前後では補助放電をした後に補助充電を行っているため、無駄な充放電を行っていることになる。なぜなら、モータ3の消費電力は回生側電力しきい値42を超えていない。この場合、電力変換器である電源供給部6およびサーボ制御部7の損失を考えると、充放電損失が大きくなる。
そこで、本実施の形態1では、充放電回路制御部10aに第2の充放電回路制御ブロック28を追加し、充放電指令生成部15aから充放電回路制御部10a内の第2の充放電回路制御ブロック28に対し、上述したような蓄電量指令値35に加えて、明らかに無駄な充放電を行っていることがわかる場合は、無駄な充放電を行わせないための禁止指令を与える補助充放電許否信号34を入力するようにした。図10に制御例を示してある。
ここで、補助充放電許否信号34は、補助充放電を行うか行わないかを決める信号であって、許可と禁止の2値を持っている。補助充放電許否信号がオンであるということは補助充放電の許可を指令する、つまり、補助充放電を行うことと定義する。また、補助充放電許否信号がオフであるということは、補助充放電の禁止を指令する、つまり、補助充放電を行わない、もしくは第2の充放電回路制御ブロック28の出力である電圧補償指令値36を、入力に関わらず0にすることと定義する。なお、本実施の形態1では、オンを許可に、オフを禁止に割り当てているが、禁止・許可の識別・割り当てができる信号であればどのような形態でも問題はない。
図10では、補助充放電否可信号34を1回目の減速開始時から2回目の力行アシスト開始時までオンにし、それ以外はオフにし、蓄電量指令値35の最大振幅区間を補助充放電否可信号34が許可を示している期間48と重複する形で設定した場合の、(1)モータ3の速度と、(2)モータ3の消費電力と、(3)蓄電装置9の蓄電量と、(4)補助充放電許否信号との各時間応答が示されている。図10に示す例では、充放電回路制御部10aは、補助充放電許否信号が許可を示している期間48における蓄電量指令値35および電力しきい値41,42に基づき充放電回路8に放電動作を行わせる。
図9(3)に示す蓄電装置9の蓄電量の時間応答に比べて、図10(3)の蓄電装置9の蓄電量の時間応答は、必要なときに補助充電を行い、補助充放電の必要のないところでは無駄な充放電を行っていないことがわかる。そのため、無駄な充放電による損失を抑えることが可能になる。
また、無駄な充放電を行う場合として力行アシスト時に補助放電を行うこと、回生アシスト時に補助充電を行うことが挙げられるので、このときは予め補助充放電許否信号をオフ(禁止)にする。また、加速開始時または終了時に蓄電量指令値35を変更した場合には、力行アシストとの関係で無駄な充放電が起こりやすい。この場合は加速時中の補助充放電許否信号をオフ(禁止)にする。同様に減速開始または終了時に蓄電量指令値35を変更した場合も、回生アシストとの関係で無駄な充放電が起こりやすいので、この場合も補助充放電許否信号をオフ(禁止)にする。
なお、充放電指令生成部15aが生成する充放電指令21に含まれる蓄電量指令値35および補助充放電許否信号34は、運転開始前に予め設定されているが、運転中に使用者の判断で変更する構成になっていてもよい。
以上のように、本実施の形態1によれば、特許文献1を含む先行例で備わっていた電力しきい値に、過放電や過充電を抑制する蓄電量指令値および無駄な充放電を抑制する補助充放電許否信号を加えたので、搭載する蓄電装置の過放電または過充電が行われないように、また無駄な充放電が行われないように、その蓄電量を制御できる。
要するに、本実施の形態1によれば、蓄電装置とモータとの間の電力の入出力を制御する電力しきい値を電源供給部の電源容量との関係で設定するのでシステムの動作保証が可能となり、蓄電装置の蓄電量を制御する蓄電量指令値を設定するので蓄電装置の有効利用が可能となり、蓄電装置に対して充放電動作の許可または禁止を指令する補助充放電許否信号を設定するので充放電損失の低減が可能となる。
加えて、電力しきい値を蓄電装置と直流母線との間の充放電制御に利用するので、電源供給部の電力供給処理能力または回生電力処理能力を超えるモータの高速駆動が可能になる。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2によるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図11では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないし同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、本実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図11において、本実施の形態2によるモータ制御装置1bでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、充放電指令生成部15aに代えて充放電指令生成部15bが設けられ、充放電回路制御部10aに代えて充放電回路制御部10bが設けられている。その他の構成は、図1と同様である。
充放電回路制御部10bは、充放電回路制御部10aの動作に加えて、蓄電量検出部12から入力された蓄電装置9の蓄電量25をそのまま充放電指令生成部15bに与える。なお、蓄電量検出部12から検出された蓄電装置9の蓄電量25を充放電回路制御部10bにも並行して入力されるようにしてもよい。
充放電指令生成部15bは、充放電指令21に含ませる補助充放電許否信号34の許可・禁止の切り替えタイミングを、充放電回路制御部10bから入力された蓄電装置9の蓄電量25、または、蓄電量検出部12から入力された蓄電装置9の蓄電量25を利用して次のように決定する。
すなわち、充放電指令生成部15bは、予め設定された蓄電量指令値35と蓄電装置9の蓄電量25との差の絶対値が所定値よりも小さい場合は禁止を指令し、大きい場合は許可を指令する補助充放電許否信号34を生成し、それを蓄電量指令値35および電力しきい値32と共に、充放電指令21として、充放電回路制御部10bに出力する。
その結果、本実施の形態2によるモータ制御装置1bでの蓄電量の制御は、例えば図12に示すように行われる。なお、図12は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値および本実施の形態2による補助充放電許否信号を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。図12では、図10と同様に、(1)モータ3の速度、(2)モータ3の消費電力、(3)蓄電装置9の蓄電量および(4)補助充放電許否信号の各時間応答が示されている。
図12(3)において、斜線で示す領域49a,48b,49c,49d,49eは、それぞれ、蓄電量25と蓄電量指令値35との差の絶対値が所定値以下である領域を示している。そして、図12(3)では、蓄電量25が、領域49a,48b,49c,49d,49eの内側にある場合と、外側にある場合とが示されている。
図12(3)(4)に示すように、補助充放電許否信号は、蓄電量25が、領域49a,48b,49c,49dの内側にある場合に禁止51,52bを示すように設定され、領域49a,48b,49c,49d,49eの外側にある場合に許可52aを示すように設定される。領域49eでは、明示を省略したが、補助充放電許否信号は、「禁止」を示すように設定される。
このように補助充放電の許可と禁止とがきめ細かく設定されるので、無駄な充放電による電力損失を抑制できる。
よって、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3によるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図13では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないし同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、本実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
図13において、本実施の形態3によるモータ制御装置1cでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、充放電指令生成部15aに代えて充放電指令生成部15cが設けられている。その他の構成は、図1と同様である。
充放電指令生成部15cは、補助充放電許否信号の許可・禁止の切り替えタイミングをモーション指令生成部14が生成した動作指令20を利用して、次のように設定する。すなわち、充放電指令生成部15cは、動作指令20から得られる、目標位置に向けての負荷の移動開始時から目標位置に到達して次のブロックを設定する。そして、充放電指令生成部15cは、その設定した移動ブロックにおいて、移動ブロック開始時から移動ブロック終了時の所定時間前までの時間内を禁止指令とするように補助充放電許否信号34を設定する。
なお、動作指令20に代えて、モータの位置フィードバック値や速度フィードバック値等の動作情報を用いてもよい。
その結果、本実施の形態3によるモータ制御装置1cでの蓄電量の制御は、例えば図14に示すように行われる。なお、図14は、電力しきい値に各種の状況に対応できる蓄電量指令値および本実施の形態3による補助充放電許否信号を加えて蓄電量を制御する場合におけるモータの制御内容を説明する概念波形図である。
図14では、図10と同様に(1)モータ3の速度、(2)モータ3の消費電力、(3)蓄電装置9の蓄電量および(4)補助充放電許否信号、の各時間応答が示されている。図14では、補助充放電許否信号34は、モータ3の加速開始時(負荷の移動開始時)からモータ3の減速期間の途中(目標位置に到達する所定期間前)までの期間53は禁止を指令し、モータ3の減速期間の途中から停止するまでの期間54が許可と指令できるように出力されることが示されている。モータ3の停止時から次に目標位置に向けての移動開始時までの停止期間55は、当然に補助充放電許否信号34は、禁止を示している。上記した移動ブロックは、(期間55)+(期間53)+(期間54)である。
このように、本実施の形態3では、無駄な充放電が行わないようにする補助充放電許否信号を生成できるので、無駄な充放電による電力損失を抑制できる。よって、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。
以上のように、本発明にかかるモータ制御装置は、搭載する蓄電装置の過放電または過充電が行われないように、また無駄な充放電が行われないように、その蓄電量を制御できるので、システムの動作保証と蓄電装置の有効利用と充放電損失の低減とが可能となるモータ制御装置として有用である。
1a,1b,1c モータ制御装置
2 商用電源
3 モータ
4 指令値生成部
5 加減速処理部
6 電源供給部
7 サーボ制御部
8 充放電回路
9 蓄電装置
10a,10b,10c 充放電回路制御部
11 直流母線電力検出部
12 蓄電量検出部
14 モーション指令生成部
15a 充放電指令生成部
17 ボールねじ
18 負荷
20 動作指令
21 充放電指令
22 サーボ指令
23 直流母線
24 直流母線電力
25 蓄電量
27 第1の充放電回路制御ブロック
28 第2の充放電回路制御ブロック
29 加算器
30 電力変換制御ブロック
32 電力しきい値
33 電力補償指令値
34 補助充放電許否信号
35 蓄電量指令値
36 電圧補償指令値
37 電力変換制御指令値
41 力行側電力しきい値
42 回生側電力しきい値
43 蓄電量上限値
44 蓄電量下限値
45 1回目加速時力行アシスト電力量
46 2回目加速時力行アシスト電力量
47 2回目減速時回生アシスト電力量
48,52a,54 補助充放電許否信号が許可を示す期間
51,52b,53,55 補助充放電許否信号が禁止を示す期間(目標位置に向けての負荷の移動開始時までの単位駆動期間を移動ブロックとして設定する。なお、例えば工作機械の主軸等の速度制御の場合、加速、定速(停止も含む)、減速ごとに移動する)

Claims (15)

  1. 商用電源から入力される交流電力を直流電力に変換して直流母線に出力する電源供給部と、
    動作指令を生成するモーション指令生成部と、
    前記モーション指令生成部にて生成される動作指令に対し加減速処理を行ってサーボ指令を出力する加減速処理部と、
    前記電源供給部が前記直流母線に出力する直流電力を、前記サーボ指令の通りにモータを動作させるのに必要な交流電力に変換し前記モータに出力するサーボ制御部と、
    前記電源供給部から前記サーボ制御部へ供給する電力の不足分を前記サーボ制御部へ供給し、また前記モータの回生電力のうち前記電源供給部の回生処理能力を超える分の回生電力を吸収するために設けられる蓄電装置と、
    前記直流母線と前記蓄電装置との間に設けられる充放電回路と、
    前記モーション指令生成部から出力される動作指令に基づいて充放電指令を生成する充放電指令生成部と、
    前記直流母線の電力と、前記蓄電装置の蓄電量と、前記充放電指令とに基づき、前記充放電回路に、前記蓄電装置から前記直流母線への放電動作と、前記直流母線から前記蓄電装置への充電動作とを行わせる充放電回路制御部と
    を備え
    前記充放電指令生成部は、
    前記充放電指令を、少なくとも、前記直流母線から前記蓄電装置に電力を回収するための第1のしきい値と、前記蓄電装置から前記直流母線への電力供給を開始させるための第2のしきい値とを含む電力しきい値と、前記蓄電装置の蓄電量を制御するときの目標値となる蓄電量指令値と、前記蓄電装置の充放電の可否を指令する補助充放電許否信号とを含む指令として生成する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記充放電指令生成部は、
    前記蓄電量指令値を、予め分かっている運転パターンから予測した前記モータの消費電力の該予測値に基づき設定し、
    前記補助充放電許否信号を、前記設定した蓄電量指令値を用いて前記直流母線と前記蓄電装置との間で電力の入出力が実施された場合の状況に応じて、許可または禁止に設定する
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  3. 前記充放電指令生成部は、
    前記補助充放電許否信号を、前記設定した蓄電量指令値と前記蓄電装置の蓄電量との差の絶対値が所定値よりも小さいときに、禁止に設定する
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  4. 前記充放電指令生成部は、
    前記蓄電量指令値を、予め分かっている運転パターンから予測した前記モータの消費電力の該予測値に基づき設定し、
    前記補助充放電許否信号を、前記動作指令から得られる負荷の移動開始時から目標位置に到達する前までの所定区間において、禁止に設定する
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記充放電指令生成部は、
    前記蓄電量指令値を、前記モータの消費電力と前記電力しきい値とに基づいて設定し、前記モータのモーションパターンまたは前記モータの消費電力に同期して変化させる
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載のモータ制御装置。
  6. 前記充放電指令生成部は、
    前記蓄電量指令値を設定する場合に蓄電量下限値をさらに設け、前記計算した蓄電量指令値が前記蓄電量下限値よりも小さいときは、該蓄電量下限値を前記設定した蓄電量指令値とする
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記充放電指令生成部は、
    前記蓄電量指令値を設定する場合に蓄電量上限値をさらに設け、前記計算した蓄電量指令値が前記蓄電量上限値よりも大きいときは、該蓄電量上限値を前記設定した蓄電量指令値とする
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記充放電指令生成部は、
    前記計算した蓄電量指令値の大きさの絶対値が所定値よりも小さいときは、前記設定した蓄電量指令値の大きさを変更しない
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記充放電指令生成部は、
    前記第1のしきい値を前記電源供給部の電源容量の範囲内で負の値である回生側電力しきい値として、前記第2のしきい値を前記電源供給部の電源容量の範囲内で正の値である力行側電力しきい値として、一定値または可変値として設定することを特徴とする
    請求項1から8のいずれか一つに記載のモータ制御装置。
  10. 前記充放電回路制御部は、
    前記直流母線の電力と前記電力しきい値とに基づき、前記直流母線と前記蓄電装置との間の電力の入出力の制御を行うための電力補償指令値を生成出力する第1の充放電回路制御ブロックと、
    前記蓄電装置の蓄電量と前記蓄電量指令値と前記補助充放電許否信号とに基づき、前記蓄電装置の蓄電量の制御を行うための電圧補償指令値を生成出力する第2の充放電回路制御ブロックと
    を備え、
    前記電力補償指令値と前記電圧補償指令値との和に基づいて前記充放電回路に蓄電装置の充放電を制御させる
    ことを特徴とする請求項2から9のいずれか一つに記載のモータ制御装置。
  11. 前記第1の充放電回路制御ブロックは、
    前記電力補償指令値を、前記直流母線の電力が前記力行側電力しきい値よりも大きいときは前記力行側電力しきい値よりも大きい分の電力を、または前記回生側電力しきい値よりも小さいときは前記回生側電力しきい値よりも小さい分の電力を、それぞれ、前記蓄電装置の充放電で補う値として生成出力する
    ことを特徴とする請求項10に記載のモータ制御装置。
  12. 前記第1の充放電回路制御ブロックは、
    前記直流母線の電力が前記力行側電力しきい値以上の場合には、前記力行側電力しきい値と前記直流母線の電力との差から前記電力補償指令値を生成出力し、
    前記直流母線の電力が前記回生側電力しきい値以下の場合には、前記回生側電力しきい値と前記直流母線の電力との差から前記電力補償指令値を生成出力し、
    前記直流母線の電力が前記力行側電力しきい値より小さく、かつ前記回生側電力しきい値より大きい場合には、前記電力補償指令値を値0として出力する
    ことを特徴とする請求項10に記載のモータ制御装置。
  13. 前記第2の充放電回路制御ブロックは、
    前記補助充放電許否信号が許可を指令している場合は、前記蓄電量指令値と前記蓄電装置の蓄電量との差から前記電圧補償指令値を生成出力し、
    前記補助充放電許否可信号が禁止を指令している場合は、前記電圧補償指令値を値0として出力する
    ことを特徴とする請求項10から12のいずれか一つに記載のモータ制御装置。
  14. 前記第2の充放電回路制御ブロックでは、
    前記蓄電装置の蓄電量および前記蓄電量指令値が該蓄電装置の蓄電電圧値として入力される
    ことを特徴とする請求項10から12のいずれか一つに記載のモータ制御装置。
  15. 前記第2の充放電回路制御ブロックでは、
    前記蓄電装置の蓄電量および前記蓄電量指令値が該蓄電装置に蓄電されている電力量値として入力される
    ことを特徴とする請求項10から12のいずれか一つに記載のモータ制御装置。
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