JP5751820B2 - 低分子量の顔料分散剤を含む着色相変化インク - Google Patents

低分子量の顔料分散剤を含む着色相変化インク Download PDF

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Description

相変化インク用の顔料分散剤として使用することができる化合物を、本願明細書で提供する。顔料は、顔料の凝集および凝塊により、ほとんどの媒体で分散するのが困難であることが知られている。相変化インクは、無極性のワックスを含み、顔料分散に不安定な影響である約120℃で作動するプリントヘッドとともに高温環境において使用される。本願明細書に記載の化合物は、二つの特徴:1)必須の媒体「ブラシ」で立体的安定性を与える疎水性鎖、および2)アンカー基によって顔料表面に、強く吸着(または固定)される能力を提供する。理論的に結合を望まない一方、本顔料粒子は、顔料粒子を媒体に処理して、例えば顔料粒子および、インク賦形剤と互換性を持つ安定化基(ブラシ)に吸着、付着または融合して固定されるアンカー基を含む安定剤または分散剤によって安定化する。アンカー基は、例えばファンデルワールス力または水素にアミンを水素結合することによって、いずれかの適切な方法で顔料粒子に固定することができる。ブラシ基(brush group)は、インク賦形剤と互換性を持つ蝋状の、疎水性鎖を含むことができる。ブラシ基は、粒子凝塊を妨げてそれによって平均顔料粒径が所望の小さい値で残存することを可能にするために、他の顔料分散剤対と反発することによって、顔料粒子の凝塊を更に防ぐ。
理論的には結合を望まない一方、系は、顔料粒子を媒体内に分散して、ブラシ基が立体的安定鎖として役立つと共に、分散剤がアンカー基によって顔料粒子に固定されることを提供する。二つの粒子が互いに接近する場合には、吸着材料の層は重なり合いを開始して、立体的安定化が生じるとき、層は互いを効果的に反発し;それによって、顔料ウェルを媒体内に分散されるように保つ。
分散剤は、単一のアンカー基および単一のブラシ基、または単一のアンカー基並びに第一および第二のブラシ基を含むことができる。
相変化インク用の顔料分散剤は、ポリエチレンに基づくような、長く、蝋状の鎖(waxy chain)を有し、無極性のワックスに基づくインクと互換性を持つブラシ構成成分と、顔料粒子に強く吸着するアミン基を含む固着ユニットとを含み、例えば固体または相変化インクプリンタで使用したような高温でさえ分散される粒子を保持するものを提供する。本分散剤は、炭素原子12〜60,22〜48または30〜48の鎖長を有する蝋状カルボキシル酸を含むブラシを含有する。分散剤は、アミンアンカーユニットを含有する。
インク組成物は、115〜130℃の温度で、少なくとも7日間、粒径成長を全く示さない。分散剤は、顔料、例えばマゼンタピグメントレッド57:1を効率よく分散して、1年以上で粒径成長を全く示さないインクを提供した。この分散剤を含むインクは、10日以上の間インクジェットプリンタでならした後で安定している。
次式の化合物またはそれの混合物を提供し、
Figure 0005751820
Figure 0005751820

ここで、RおよびR’は:
(i)線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換であるアルキル基であって、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンのようなヘテロ原子が、炭素原子1〜200でアルキル基に存在することができる、
(ii)置換もしくは非置換のアリールアルキル基またはアルキルアリール基であって、アリールアルキル基のアルキル部は線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換であり、上記のようなヘテロ原子は炭素原子6〜200でアリールまたはアルキル部に存在することができる;
から各々独立して選択され、
mは1〜30である。
RおよびR’は、同一または相違し、炭素原子18〜60である線形アルキル基、または炭素原子21,30,37,47である線形アルキル基から各々独立して選択される。
固定は次式の化合物であることができる
Figure 0005751820

ここで、mは1〜30、1〜20または1〜14である。
化合物は次式
Figure 0005751820

ここで、nは20〜46、およびmは1〜14である;
Figure 0005751820

ここで、各々のnは20〜46、およびmは1〜14である;
Figure 0005751820
Figure 0005751820
Figure 0005751820
Figure 0005751820
Figure 0005751820
Figure 0005751820

nが46である;
Figure 0005751820

nが炭素数46、およびmが6である;
Figure 0005751820

nが炭素数46、およびmが6である;
Figure 0005751820

nが炭素数46、およびmが9である;
Figure 0005751820

nが炭素数46、およびmが9である;
Figure 0005751820

nが炭素数46、およびmが14である;
Figure 0005751820

nが炭素数46、およびmが14である;
Figure 0005751820

nが炭素数36、およびmが9である;
Figure 0005751820

nが炭素数28、およびmが9である;
Figure 0005751820

nが炭素数2、およびmが9である;
または、下記の混合物
Figure 0005751820

および
Figure 0005751820

各々のnは20〜46およびmは1〜14であり、実施態様において、nは炭素数46およびmは4である;
もしくは下記の混合物
Figure 0005751820

および
Figure 0005751820

nは炭素数46およびmは6である。
本願明細書に記載の分散剤化合物は、例えば次式のカルボキシル酸を溶融する工程と、
Figure 0005751820

ここで、Rは、(i)線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換のアルキル基であり、ヘテロ原子はアルキル基に存在することができる、(ii)置換または非置換のアリールアルキル基またはアルキル基であり、アルキル部は線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換であることができ、ヘテロ原子は、アリールまたはアルキル部に存在することができ;アルキル基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基は炭素原子18〜60である;
次式のアミン化合物を反応する工程とを含むいずれかの適切な方法によって調製することができ;
Figure 0005751820

ここで、mが1〜30である、
不活性雰囲気下の170〜200℃の高い温度で、溶融するカルボキシル酸である;
カルボキシル酸およびアミンは、アミンに対するカルボキシル酸の比率が2:1または1:1である;または
カルボキシル酸およびアミンは、2未満で1を超えるアミンに対するカルボキシル酸の比率で、例えばアミンに対するカルボキシル酸の比率が1.5:1である;
カルボキシル酸およびアミンはアミンに対するカルボキシル酸の比率が1:1であるとき、次式の生産物を生じ;
Figure 0005751820
カルボキシル酸およびアミンはアミンに対するカルボキシル酸の比率が2:1であるとき、次式の生産物を生じ;
Figure 0005751820

またはカルボキシル酸およびアミンはアミンに対するカルボキシル酸の比率が1.5:1であるとき、次式の混合物を含む生産物を生じる。
Figure 0005751820

および
Figure 0005751820
カルボキシル酸は、通常、結果として生じる化合物が炭素原子を少なくとも22で含む線形アルキル基Rを有するような、いずれかのカルボキシル酸であることができる。カルボキシル酸は、所望の長さのRに基づくもので選択される。
アミンは、次式であることができ;
Figure 0005751820

ここで、mは1〜30である。
カルボキシル酸およびアミンを、いずれかの所望または効果的な量、例えばアミンに対するカルボキシル酸の比率が1:1、1.5:1または2:1にすることができる。
カルボキシル酸とアミン化合物との間の反応は、いずれかの所望または効果的な時間、例えば1時間〜10時間で実行することができる。
分散剤化合物は、インクの0.1〜25重量%の量でインクに存在することができる。
本願明細書に記載の相変化インクは、23℃〜27℃の温度で固体であるインク賦形剤を含み、特に60℃未満の温度で固体である。インクは、加熱に応じて相を変化して、噴出温度で溶融した状態にある。インクは、60℃〜150℃のインクジェット印刷で適切な高い温度で1〜20センチポアズ(cP)の粘度である。
いずれかの適切なインク賦形剤を、インク賦形剤が非水性である限り使用することができる。インク賦形剤は、ワックスまたは無極性溶媒であることができる。適切な賦形剤は、パラフィン、ミクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、アミド、少なくとも炭素数30の長鎖酸、脂肪酸および他の蝋状材料、脂肪酸アミドを含む材料、スルホンアミド材料、異なる天然の原料から製造される樹脂性材料および多くの合成樹脂、オリゴマー、ポリマーおよびコポリマーを含む。インク賦形剤は、ミクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、少なくとも炭素数30の長鎖酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、エチレン/プロピレン共重合体、酸化された合成または石油ワックスのウレタン誘導体、n−パラフィン系炭化水素、分岐状パラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、非常に分岐した炭化水素、エトキシル化アルコール、線形アルコール、炭化水素に基づくワックス、グラフト共重合によって調製されるポリオレフィンの修飾無水マレイン酸炭化水素化合物の付加物、モノアミド、ジアミド、トリアミドおよびテトラアミドの混合物、ならびにそれらの混合物からなる群から選択することができる。
適切なアミドは、ジアミド、トリアミド、テトラアミド、環状アミドを含む。
他の適切な賦形剤材料は、イソシアネートを誘導した樹脂、ウレタンイソシアネートを誘導した材料のようなワックス、尿素イソシアネートを誘導した材料、ウレタン/尿素イソシアネートを誘導した材料、それらの混合物、エチレン/プロピレン共重合体;酸化した合成または石油ワックスのウレタン誘導体、非常に分岐した炭化水素化合物、一般的にオレフィン重合によって調製したもの、エトキシル化アルコール、モノアミド、テトラアミドのような脂肪酸アミド、その混合物、米国特許第6,858,070号に記載されたもの、高分子量線形アルコール、ポリエチレンのホモポリマーのような炭化水素に基づくワックス、グラフト共重合によって調製されるポリオレフィンの修飾した無水マレイン酸炭化水素の付加物、エステルガム;ポリアミド;ダイマー酸アミド;脂肪酸アミド;エポキシ樹脂;液状パラフィンワックス;液状ミクロクリスタリンワックス;フィッシャートロプシュワックス;ポリビニルアルコール樹脂;ポリオール;セルロースエステル;セルロースエーテル;ポリビニルピリジン樹脂;脂肪酸;脂肪酸エステル;ポリスルホンアミド;安息香酸塩エステル;フタル酸エステル系可塑剤;クエン酸エステル系可塑剤;マレイン酸塩系可塑剤;ジフェニルスルホン、n−デシルスルホン、n−アーニル(arnyl)スルホン、クロロフェニルメチルスルホンのようなスルホン剤;ポリビニルピロリジノン共重合体;ポリビニルピロリドン/ポリビニルアセテート共重合体;ノボラック樹脂;および密蝋、モントンワックス、キャンデリラワックスのような天然ワックス、;プロピレングリコールモノヒドロキシステアリン酸塩、グリセロールモノヒドロキシステアリン酸塩、エチレングリコールモノヒドロキシステアリン酸塩、N(2−ヒドロキシエチル)−12−ヒドロキシステアロアミド、N,N’−エチレン−ビス−12−ヒドロキシステアロアミド、N,N’−エチレン−ビスリシノールアミドを含む炭素原子6〜24のもののような線形長鎖アミドまたは脂肪酸アミドを有する線形第一アルコールの混合物を含む。更に、炭素原子4〜16の線形長鎖スルホン剤は、適切なインク賦形剤材料である。
米国特許番号6,906,118号明細書に記載されるインク賦形剤をまた使用することができる。インク賦形剤は、米国特許第6,860,930号明細書に記載されるもののような分岐状のトリアミドを含むことができる。
相変化インク用のインク賦形剤が60〜150℃の融解点を有することができる。
インク組成物は、インクの25重量%〜99.5重量%の量のインク賦形剤(すなわち、顔料粒子等を除く)を含む。
開示の相変化インクは、いずれかの所望の量、一般的にインク賦形剤またはインク賦形剤/噴霧剤混合物の0.5〜50重量%の量で存在する少なくとも一つのピグメントを含む。
顔料粒子は50〜200ナノメートルの平均粒度を有する。いくつかの実施形態において、ピグメントは、ピグメントレッド57.1ピグメントのようなマゼンタ顔料である。適切なマゼンタ顔料は、ASTM3849による透過型電子顕微鏡によって定まる50〜200ナノメートルである主要な平均粒子サイズ範囲、または50〜150ナノメートルの粒子サイズ範囲を有する。平均一次粒子径は、インク内に存在するピグメントの主要粒子の大きさを示す;これらの主要粒子は、インクに存在するとき二つ以上の粒子の集合を形成することができる。あるいは、ピグメントは、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー180またはピグメントイエロー139のような黄色顔料である。
噴霧剤を、10〜90重量%のようないずれかの有効量で相変化インクに含むことができる
インクはまた、インク賦形剤の0.01重量%〜20重量%で存在する抗酸化剤を含むことができる。
インクは、添加剤、例えば消泡剤、スリップ剤およびレベリング剤、可塑剤、顔料分散剤を含むことができる。
着色相変化インク組成物の調製は、その中のインク構成成分の一部または全ての包含物をピグメント分散体の製造を行う際に含むことができる。ピグメントを、少なくとも一つの分散剤の有無にかかわらず処理することができる。任意には、共力剤は、ピグメントを分散する工程の間に含むことができる。
ピグメントを、適切な粉砕媒体で処理することができる。相変化インク組成物を、構成成分の一部または全てを組み合わせ、混合物を少なくともその融解点、例えば70〜120℃で加熱して、混合物を、実質的に均質および均一な溶融物を得るまで撹拌することによって調製することができる。溶融混合物を、インク賦形剤内のピグメントの分散をもたらすアトリタ装置内で研磨させることができる。
印刷画像を、インクジェット式装置内の、一つ以上のソリッドインクに組み込むことによって生成することができる。
インクを、直接的または間接的な印刷インクジェット式適用で使用することができる。
いずれかの適切な基体または記録シートを使用することができる。
方法は、(1)(a)インク賦形剤((b)顔料粒子および(c)分散剤を含む相変化インクであって、分散剤は顔料粒子を安定させ、分散剤は本願明細書に記載した式の化合物をインクジェット印刷装置に組み込む工程と;(2)インクを溶解させる工程と;(3)溶解したインクの液滴を基体上に像様パターンで100〜150℃の温度で射出させる工程とを含む。
着色インクは、良好なろ過性を有し、いくつかの連続した凍結解凍周期を通じて安定に残存し、120℃で少なくとも10日間の良好な流体力学的安定性を有する。着色インクは、良好なろ過性を有し、いくつかの連続したフリー/解凍周期にわたって安定に残存して、120℃で少なくとも17,18または39日間で良好な流体力学的安定性を有する。インクは、120℃で7日後、または120℃で14日後にいずれも重大な沈殿を示さない。インク組成物は、ニュートン挙動を示し、少なくとも3回の連続した凍結解凍周期を受けて、115〜130℃の温度で少なくとも14日間で沈殿を全く示さない。インク組成物は、115〜130℃の温度で、30日を超える間に粒子成長を全く示さない。インク組成物は、115〜130の℃の温度で、少なくとも7日間で粒径成長を全く示さない。組成物は、10日間の100〜120℃の温度でプリンタに経年処理を行った後に、均一の光学濃度を有するプリントを生じる。開示したインクは、安定性の向上に加えて、ニュートンレオロジ性を示す。開示した着色インクは100℃〜150℃の温度領域にわたって印刷することができるが、エネルギー使用量を減少させることによって更に印刷コストを減少させるために比較的低い温度で印刷することは有利である。これらの性質は、インクが顔料粒子凝集および沈殿の証拠なしで十分に分散した顔料粒子を含むことを示す。着色インク安定性を、あらゆる適切なDynamic Light Scattering装置を使用して調整する。時間によるZ−平均粒度は、それを高温(120℃)で保持すると共に、インク内の顔料粒子の安定性を評価するために調整することができる。
Figure 0005751820
実施例1
加熱マントル、機械的攪拌器、ディーン−スタークトラップ、還流冷却器および温度センサを取り付けた1リットルの樹脂ケトル内に、Unicid(登録商標)700(平均炭素鎖長48を有する線形カルボキシル酸)192.78グラム(g)およびE100(登録商標)(テトラエチレンペンタミン(TEPA)、ペンタエチレンヘキサミン(PEHA)、ヘキサエチレンヘプタミン(HEHA)の混合物)60.3g、および1モルにつき数平均分子量250〜300グラムの高分子量材料を導入した。アルゴン流の下で、ケトルの温度を100℃に上昇させ、樹脂を溶解させた。樹脂を完全に溶解させて、温度を撹拌した状態で180℃まで徐々に上昇させ、反応を3時間で行った。3.6ミリリットルの水を、ディーン−スタークトラップに収集した。反応を中止して、140℃まで冷却して、アルミトレーに放出して、ベージュの固体としてアミド249gを得た。
実施例2
実施例1の方法を、Unicid(登録商標)700の337.0gおよびE100(登録商標)103.3gの使用を繰り返して、ベージュの固体としてアミド378gを得た。
実施例3
実施例1の方法を、Unicid(登録商標)700の250.0gおよびポリエチレンイミン(Mn423)103.3gを繰り返して、薄茶色の固体としてアミド333gを得た。
実施例4
分散剤実施例4を、ポリエチレンイミンに対するUnicid(登録商標)700の比率を2:1の比率で使用した以外は、実施例3に記載の方法を使用して調製した。Unicid700(登録商標)250g、およびMn423を有するポリエチレンイミン54.8gを使用した。薄茶色の固体の生産物278gを得た。
実施例5
分散剤実施例5を、Unicid(登録商標)425(長鎖で、平均炭素鎖長30を有する線形カルボキシル酸)、およびポリエチレンイミンに対するUnicid(登録商標)425の比率を2:1で使用した以外は、実施例3に記載の方法を使用して調製した。Unicid(登録商標)425の178.56g、およびMn423を有するポリエチレンイミン53.72gを使用した。薄茶の固体の生産物227.7gを得た。
実施例6
分散剤実施例6を、Unicid(登録商標)550(長鎖で平均炭素鎖長38を有する線形カルボキシル酸)、およびポリエチレンイミンに対するUnicid(登録商標)550の比率を2:1で使用する以外は、実施例3に記載の方法で調製した。Unicid(登録商標)550の160.38gおよびMn423を有するポリエチレンイミン42.30gを使用した。薄茶色の固体の生産物199.08gを得た。
実施例7
分散剤実施例7を、ベヘン酸(長鎖で、平均炭素鎖長22を有する線形カルボキシル酸)、およびポリエチレンイミンに対するベヘン酸の比率を2:1で使用した以外は、実施例3に記載の方法で調製した。ベヘン酸81.51g、およびMn423を有するポリエチレンイミン57.22gを使用した。薄茶色の固体の生産物135gを得た。
実施例8
分散剤実施例8を、Mn600を有するポリエチレンイミンを使用した以外は、実施例3に記載の方法で調製した。Unicid(登録商標)700の150.27gおよびポリエチレンイミン(Aldrich,Mn600)90.0gを使用した。薄茶色の固体の生産物237.57gを得た。
実施例9
分散剤実施例9を、Mn600を有するポリエチレンイミンをポリエチレンイミンに対するUnicid(登録商標)700の比率2:1で使用した以外は、実施例3に記載の方法で調製した。Unicid(登録商標)700の150.27gおよびポリエチレンイミン(Mn600)45.0gを使用した。薄茶色の固体の生産物192.57gを得た。
実施例10
分散剤実施例10を、Unicid(登録商標)700の144.6gおよびアミンに対する酸の比率1:1でエチレンジアミン9.02gを使用して、実施例1に記載の方法で調製して、薄茶色の固体としてアミド生産物146gを得た。
実施例11
分散剤実施例11を、アミンに対する酸の比率を2:1、Unicid(登録商標)700の260.26gおよびエチレンジアミン81.2gを使用した使用した以外は、実施例10に記載の方法で調製した。薄茶色固体のアミド生産物247gを得た。
実施例12
分散剤実施例12を、エチレントリアミンをアミンに対する酸の比率1:1、Unicid(登録商標)700の144.6gおよびエチレントリアミン15.48gを使用した以外は、実施例10に記載の方法で調製した。薄茶色固体のアミド生産物146gを得た。
実施例13
分散剤実施例13を、エチレントリアミンをアミンに対する酸の比率を2:1、Unicid(登録商標)700の240.98gおよびエチレントリアミン12.9gを使用した以外は、実施例10に記載の方法で調製した。薄茶色固体のアミド生産物246gを得た。
実施例14
分散剤実施例14を、テトラエチレンペンタアミン(TEPA)をアミンに対する酸の比率を1:1、Unicid(登録商標)700の337.37gおよびテトラエチレンペンタアミン33.08gで使用した以外は、実施例10に記載の方法で調製した。薄茶色固体のアミド生産物の352gを得た。
実施例15
分散剤実施例15を、テトラエチレンペンタアミン(TEPA)をアミンに対する酸の比率を2:1、Unicid(登録商標)700の308.45gおよびテトラエチレンペンタアミン60.48gで使用した以外は、実施例10に記載の方法で調製した。薄茶色固体のアミド生産物352gを得た。
実施例16
分散剤実施例16を、テトラエチレンペンタアミン(TEPA)をアミンに対する酸の比率を1.5:1、Unicid(登録商標)700の173.51gおよびテトラエチレンペンタアミン22.68gで使用した以外は、実施例10に記載の方法で調製した。薄茶色固体のアミド生産物187gを得た。
実施例17
分散剤実施例17を、アミンに対する酸の比率を1.5:1、Unicid(登録商標)700の173.51gおよびエチレンイミンE−100の(登録商標)36gで使用した以外は、実施例10に記載の方法で調製した。薄茶色固体のアミド生産物200gを得た。
化合物を、示差走査熱量測定法、赤外分光法および滴定(酸価およびアミン価)で特性を決定した。反応に続いて滴定を行い、試料を取り出して、酸価およびアミン価を、完了を評価するために1時間ごとに計量した。酸価は、180℃で数時間の加熱の後でさえ定常的に残ったとき、反応を終了として判断した。
Figure 0005751820
化合物のIRを、FTIR Microscopeにおける透過度モードのダイヤモンドセル:Diamond Windowを伴うSpectro-Tech Micro Sample Plan,P.N.0042-444;MCT/A検出器を伴うNicPlan IR Microscope、4cm−1で100スキャン、Reflectachromat(商標)15×対物レンズで実行した。
図5は実施例3の分散剤のIRスペクトルを示す図である。図6は実施例2の分散剤のIRスペクトルを示す図である。図7は実施例14の分散剤のIRスペクトルを示す図である。図8は実施例15の分散剤のIRスペクトルを示す図である。試料に関する特徴は、第二アミドの1648cm−1のC=O伸縮(アミドI)バンドおよび、アルカンCHは2918cm−1(非対称)および2849cm−1(対称)に伸びるピークである。
ピグメントレッド57:1、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー180およびピグメントイエロー139を、インクの実施例18〜31のマゼンタおよびイエローを調製して使用した。全ての場合におけるインクに基づく賦形剤を、名目上の構成成分濃度で調製して、塗るインクが著しく異なるわけではなかった。
比較例18
インク濃縮基剤を、溶融して、オーバーヘッド撹拌器を使用して、120℃でそれらを共に均一に混合することによって以下の構成成分を混合して調製した:蒸留して得たポリエチレンワックス37.53部、トリアミドワックス20.00部(米国特許第6,860,930号に記載されたトリアミド)、S−180(登録商標)(ステアリルステアルアミド)20.00部、水素化アビエチン(ロジン)酸のトリグリセリドのKE−100(登録商標)樹脂20.00部、エステルの水素化樹脂のForal(登録商標)85の2.26部、Naugard(登録商標)445の0.21部、およびSolsperse(登録商標)17000の3.23部。110℃に余熱したSzegvari(登録商標)01アトリタを、1800g 1/8” 440C Grade25ステンレス鋼ボールと装填し、それを120℃に予熱した。アトリタを、ピグメントレッド57:1の4.84部をゆっくりインク基材に加えて30分間平衡させた。次いで、マルチステージインペラをアトリタに取り付け、速度をインペラのチップ速度7cm/sとなるように調整した。着色混合物を、結果として生じるインク顔料濃縮物が、それを放出してその熱した状態でスチールボールから分離したとき、優れた流動性(free-flowing behavior)を示す終夜19時間磨滅させた。
それから比較例18のインクを、上述のインク顔料濃縮物から製造した。以下の構成成分の混合物の融解した均一溶液を調製した:蒸留して得たポリエチレンワックス72.98部、トリアミドワックス3.70部(米国特許第6,860,930号に記載されたトリアミド)、S−180(登録商標)(ステアリルステアルアミド)17.11部、水素化アビエチン(ロジン)酸のトリグリセリドKE−100(登録商標)樹脂5.20部、Naugard(登録商標)445の0.23部およびSolsperse(登録商標)17000の0.78部。この溶液を、400回転数/分で撹拌しながら、120℃でオーブン内のインク顔料濃縮物74.9gにゆっくり加えた。結果として生じる着色インクを、6ミクロンガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過した。インクを、入手可能な1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。115℃でずり速度の粘度を、RFS3レオメータでコーンおよびプレート法を使用するインクの1ミクロン浸透で測定した。インクは、ニュートンになることがわかり、1および100s−1でそれぞれ10.0および9.9cPのずり速度粘度であった。
マゼンタのソリッドインクの実施例19〜27を、本開示の分散剤およびピグメントレッド57.1を使用して調製した。
実施例19
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例3の分散剤3.23部を使用した以外は、比較例18と同様に製造した。
インク濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、分散剤実施例3の0.78部を使用した以外は、実施例18に記載の同様の方法で行った。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、次いで、1ミクロンガラス繊維フィルタによって濾過した。115℃でずり速度粘度を、利用できるRFS3(登録商標)レオメータでコーンおよびプレート法を使用するインクの1ミクロン浸透を測定した。インクは、ニュートンになることが分かった。
実施例20
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例6の分散剤3.23部を使用した以外は、比較例18と同様に製造した。
インク濃縮物は、Solsperse17000の代わりに、分散剤実施例6の0.78部を使用した以外は、比較例18に記載の方法と同様に行った。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、次いで、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。115℃でずり速度の粘度を、RFS3(登録商標)レオメータでコーンおよびプレート法を使用して、インクの1ミクロン浸透を測定した。インクは、ニュートンになることがわかり、1および100s−1でそれぞれ、9.7および10.3cPのずり速度粘度であった。
実施例21
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例4の分散剤3.23部を使用した以外は、比較例18と同様に製造した。
インク濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、分散剤実施例4の0.78部を使用した以外は、比較例18に記載の方法で行った。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、次いで、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。115℃でずり速度の粘度を、コーンおよびプレート法を使用してインクの1ミクロン浸透を測定した。インクは、ニュートンなることがわかり、1および100s−1で、それぞれ9.5および9.8cPのずり速度粘度であった。
インク実施例22
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例10の分散剤の3.23部を使用した以外は、比較例18と同様の方法で製造した。
インク濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、分散剤実施例10の0.78部を使用した以外は、比較例18と同様に行った。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。インクの粒径を、Malvern Nanosizer(登録商標)HT装置を使用して測定した。
インク実施例23
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例11の分散剤の3.23部を使用した以外は、比較例18と同様の方法で製造した。
Solsperse(登録商標)17000の代わりに、分散剤実施例11の0.78部を使用した。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、次いで、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。インクの粒径を測定した。
インク実施例24
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例14の分散剤の3.23部を使用した以外は、比較例18と同様の方法で製造した。
Solsperse17000(登録商標)の代わりに、分散剤実施例14の0.78部を使用した。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、次いで、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。インクの粒径を測定した。
インク実施例25
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例15の分散剤3.23部を使用した以外は、比較例18と同様の方法で製造した。
Solsperse(登録商標)17000の代わりに、分散剤実施例15の0.78部を使用した。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。インクの粒径を測定した。
インク実施例26
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例16の分散剤の3.23部を使用した以外は、比較例18と同様の方法で製造した。
分散剤実施例16の0.78部を使用した。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、次いで、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。粒径を測定した。
インク実施例27
インク顔料濃縮物を、Solsperse(登録商標)17000の代わりに、実施例17の分散剤3.23部を使用した以外は、比較例18と同様の方法で製造した。
Solsperse(登録商標)17000の代わりに、分散剤実施例17の0.78部を使用した。結果として生じる着色インクを、6μmガラス繊維フィルタによって120℃で粗く濾過し、次いで、1ミクロンガラス繊維フィルタで濾過した。粒径を測定した。
イエローソリッドインク実施例を、本開示の分散剤および三つの異なる種類の黄色顔料を使用して調製した:インク実施例28はピグメントイエロー155を使用して調製、インク実施例29および30はピグメントイエロー180を使用して調製、インク実施例31はピグメントイエロー139を使用して調製した。
インク実施例28
イエローインクを調製した。120℃に余熱したUnion Process01アトリタを、1800gの1/8” 440C Grade25のステンレス鋼ボールと装填し、それを120℃に予熱した。スチールショットを通じて、米国特許6,860,930号明細書に記載されたトリアミドワックス41.36部、ステアリルステアルアミド37.7部、分散剤実施例1の9.3部およびピグメントイエロー155の11.6部を含む溶融混合物を注入した。それから、マルチステージのインペラを、アトリタに取り付け、速度は300回転数/分で調整した。着色混合物を、終夜19時間で磨砕した。単離した顔料濃縮物を含むビーカーを120℃に保ち、次いで、濃縮物を、蒸留したポリエチレンワックス77.2部、Kemamide(登録商標)S−180の1.9部、水素化アビエチン酸のトリグリセリド18.3部、米国特許6,309,453号明細書に記載されたウレタン樹脂2.27部、および抗酸化剤(Naugard(登録商標)N−445)0.3部を含む溶融樹脂混合物で、60分間にわたって希釈した。結果として生じるインクを120℃で90分間撹拌して、1ミクロンフィルタによって濾過した。
インク実施例29
実施例29のイエロー着色インクを、ピグメントイエロー180の11.3部を、ピグメントイエロー155の代わりに使用した以外は、インク実施例28で記載したような同じ方法を使用して調製した。結果として生じるインクを120℃で90分間撹拌して、1ミクロンフィルタによって濾過した。
インク実施例30
実施例30のイエロー着色インクを、ピグメントイエロー180の11.3部を、ピグメントイエロー155の代わりに使用して、分散剤実施例14の9.3部を分散剤実施例1の代わりに使用した以外は、インク実施例28で記載したような同じ方法を使用して調製した。結果として生じるインクを、120℃で90分間撹拌して、1ミクロンフィルタによって濾過した。
インク実施例31
実施例31のイエロー着色インクを、ピグメントイエロー139の11.3部をピグメントイエロー155の代わりに使用して、分散剤実施例14の9.3部を分散剤実施例1の代わりに使用した以外は、インク実施例28で記載したような同じ方法を使用して調製した。結果として生じるインクを、120℃で90分間撹拌して、1ミクロンフィルタによって濾過した。
表3は、マゼンタのインク比較例18、および本開示の分散剤で製造した全てのマゼンタおよびイエローインクに関する粒径の測定値を示した。試料を120℃でオーブンにおいて経年処理を行い、粒径を112℃で測定した。表3に示すように、オリゴマーのアンカーユニット(3を超えるNH)を有する本開示の分散剤から製造されるマゼンタインクの実施例19,20,21,24,26および27は少なくとも2週間で安定な粒径を有し、実施例4の分散剤から製造されるインク21は1年以上の間で粒径の安定性を示した。商業的な分散剤Solsperse(登録商標)1700から製造したインクは、2日後に粒径成長を示すことを開始した。実施例10および15の分散剤から製造されるそれぞれのインク22および25は、18および39日後にそれぞれわずかな粒径成長を示した。フリーNH基を全く有しない分散剤11からのインク実施例23は、最も粒径成長を示すが、それは商業的な分散剤から製造したインク実施例18より非常に安定である。これらのインクは、カルボニル基に結合されないフリーNH基(0−3)をほとんど有しなかった。ほとんどHN基は、粒径成長で示すような比較的弱いアンカーユニットを生じない。
少なくとも3つのフリーNH基を有する本発明の分散剤実施例から製造したイエローインク実施例28〜31はまた、少なくとも7日間の安定な粒径成長を示した。
Figure 0005751820
比較例18および実施例21のマゼンタインクをまた、プリンタで経年処理を行い、プリントを作製して分析した。比較例18のインクは、バンディングとして知られる現象を示した。バンディングは、ページにわたる光学濃度の減少を生じる不均一性な射出である。このインクから製造されるプリントの光学濃度は、5日でかなり減少した。実施例21のインクから製造されるプリントは、10日間プリンタで経年処理を行った後に、バンディングおよび光学濃度における重大な変化を全く示さなかった。
PY155、PY180、PY139およびPR57:1を含むような、着色ソリッドインクへの顔料分散剤助剤としての新規な化合物の調製および使用は、優れた分散性、ろ過性および熱的安定的特徴を有するインクを生じた。多くのインクの熱的安定度評価は、同様の優れた熱的安定度のために、更に継続中である。
図1は本開示の一の分散剤の赤外線スペクトルを示すグラフである。 図2は本開示の他の分散剤の赤外線スペクトルを示すグラフである。 図3は本開示のさらにもう一つの分散剤の赤外線スペクトルを示すグラフである。 図4は本開示の本発明のもう一つの分散剤の赤外線スペクトルを示すグラフである。

Claims (4)

  1. インク賦形剤、顔料粒子および分散剤を含むインクであって
    分散剤は顔料粒子を安定させて、分散剤は次式の化合物またはその混合物であ
    Figure 0005751820
    Figure 0005751820
    RとR’は、
    (i)線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換のアルキル基であり、ヘテロ原子がアルキル基に存在または非存在のいずれかである;
    (ii)置換または非置換のアリールアルキル基であって、アリールアルキル基のアルキル部は線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換であり、ヘテロ原子がアリールアルキル基のアリール部またはアルキル部に存在または非存在のいずれかである;
    または(iii)置換または非置換のアルキルアリール基であって、アルキルアリール基のアルキル部は線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換であり、ヘテロ原子がアルキルアリール基のアリール部またはアルキル部に存在または非存在のいずれかである;
    から独立して選択され、
    アルキル基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基は、炭素原子数が18〜60であり;
    mは1〜30の整数である
    インク
  2. 分散剤が次式
    Figure 0005751820
    nが20〜46の整数およびmが1〜14の整数である;
    Figure 0005751820
    各々のnは20〜46の整数およびmは1〜14の整数である;
    または次式の混合物
    Figure 0005751820
    および
    Figure 0005751820
    各々のnは20〜46の整数およびmは1〜14の整数である
    である、請求項1に記載のインク。
  3. (1)(a)インク賦形剤(b)顔料粒子および(c)分散剤を含む相変化インクをインクジェット印刷装置に組み込む工程であって、分散剤は顔料粒子を安定させ、分散剤は次式の化合物またはそれの混合物;
    Figure 0005751820
    Figure 0005751820
    RおよびR’は同一または相違し、RおよびR’は:
    (i)線形または分岐状のアルキル基であって、環式または非環式、置換または非置換であり、ヘテロ原子がアルキル基に存在または非存在である、
    (ii)置換または非置換のアリールアルキル基であって、アリールアルキル基のアルキル部は線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換であり、ヘテロ原子がアリールアルキル基のアリール部またはアルキル部分に存在または非存在である、
    または(iii)置換または非置換のアルキルアリール基であって、アルキルアリール基のアルキル部分は線形または分岐状、環式または非環式、置換または非置換であり、
    そして、ヘテロ原子はアルキルアリール基のアリール部またはアルキル部分に存在または非存在であり、アルキル基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基は炭素原子数が18〜60であり、mは1〜30の整数である;
    から各々独立して選択される組み込む工程と、
    (2)インクを溶解する工程と、;
    (3)溶解したインクの液滴を基体上での像様パターンにおいて100〜150℃の温度で射出させる工程とを含む方法。
  4. 分散剤が次式の化合物の混合物を含む、請求項1に記載のインク。
    Figure 0005751820
    および
    Figure 0005751820
    (各々のnは20〜46の整数およびmは1〜14の整数である)
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