JP5749045B2 - ゴム部材の搬送装置 - Google Patents
ゴム部材の搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5749045B2 JP5749045B2 JP2011055044A JP2011055044A JP5749045B2 JP 5749045 B2 JP5749045 B2 JP 5749045B2 JP 2011055044 A JP2011055044 A JP 2011055044A JP 2011055044 A JP2011055044 A JP 2011055044A JP 5749045 B2 JP5749045 B2 JP 5749045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- belt member
- belt
- drive
- molding drum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Advancing Webs (AREA)
Description
本発明は、ゴム部材の伸びを抑制可能なゴム部材の搬送装置を提供する。
図1に示すように、ゴム部材の搬送装置1は、巻出手段の一例としての巻出ロール2と、巻付手段の一例としての成型ドラム3と、搬送路4と、速度制御機構5とを備える。
巻取軸2aは、床8に設置された支持部材9に回転可能に支持され、モーター等の回転駆動源10からの回転駆動力を受けてベルト部材7を巻出す方向に回転する。
巻取軸2aに巻かれたベルト部材7は、カレンダー装置と呼ばれる押出圧延装置によってスチールコードや有機繊維コード等のコード11に生ゴムをコーティングして形成されたコード内蔵のゴム部材であって、タイヤの構成部品となるものである。このベルト部材7は、生ゴム状態であるため伸びると塑性変形してしまう可能性がある。従って、ベルト部材7の伸びを抑制する必要性が高い。
ベルト部材7の長手方向に沿った中心線7aと直交する直交線7bとコード11とのなす角度αはコード角と呼ばれ、タイヤの要求性能によって決められる(図2参照)。
成型ドラム3の円周面16には最初にタイヤの構成部品であるカーカス部材15が巻付けられ、このカーカス部材15の上にベルト部材7が巻付けられる。
尚、カーカス部材15やベルト部材7が、コード11としてスチールコードのような金属コードを内蔵したものである場合、成型ドラム3の円周面16には、当該円周面16上に巻付けられるカーカス部材やベルト部材7のコード11を吸着してカーカス部材やベルト部材7を円周面16上に張り付かせるための図外の磁石が設けられている。
成型ドラム3の回転中心軸3aは、床8に設置された支持部材17に回転可能に支持され、モーター等の回転駆動源18からの回転駆動力を受けてベルト部材7を巻取る方向に回転する。
成型ドラム3の巻付速度は、例えば、0.5rpmから30rpmの範囲内に設定される。
即ち、ベルト部材7は、帯状のベルト部材7の帯の長手方向と搬送方向とが一致するようにフェスツーン部22、運搬ロール部23を経由して巻出ロール2から成型ドラム3に搬送されて成型ドラム3に巻付けられる。
ベルト部材7のコード角αが0°に近いほど、ベルト部材7の巻付工程において、ベルト部材7に長手方向に沿った方向の張力が加わるとベルト部材7が長手方向に伸び易くなる。ベルト部材7が長手方向に伸びると、ベルト部材7のコード角αが初期値よりも大きくなり、ベルト部材7が幅方向に縮んでベルト部材7の幅寸法が初期状態のW1からW2のように小さくなる(図2参照)。
剥離手段21は、例えば、ベルト部材7の一方の帯面7fより面接触防止部材25を剥がす剥離部26と、ベルト部材7の一方の帯面7fから剥離部26によって一方の帯面7fより剥がされた面接触防止部材25を巻取る面接触防止部材巻取手段27とを備える。面接触防止部材巻取手段27は、帯状の面接触防止部材25の一端が連結されて面接触防止部材25を巻き取る巻取軸27aと巻取軸27aの図外の回転駆動源とを備える。巻取軸27aは、床8に設置された支持部材29に回転可能に支持される。剥離部26は、例えば、支持部材29に連結された図外の支持部材により支持される。
フェスツーン部22は、床8に設置された支持部材31aに支持された搬入側駆動ロール31と、床8に設置された支持部材31aに支持された搬出側駆動ロール32とを備える。
搬入側駆動ロール31の回転中心軸31cは、床8に設置された支持部材31aに回転可能に支持され、モーター等の回転駆動源60からの回転駆動力を受けて回転する。
搬出側駆動ロール32の回転中心軸32cは、床8に設置された支持部材32aに回転可能に支持され、モーター等の回転駆動源61からの回転駆動力を受けて回転する。
尚、ベルト部材7が、コード11としてスチールコードのような金属コードを内蔵したものである場合、フェスツーン部22は、磁石路33を備える。磁石路33は、例えば支持部材31aに設けられる入口側磁石路33aと支持部材32aに設けられる出口側磁石路33bとを備える。
入口側磁石路33aは、搬入側駆動ロール31を通過して下方に垂れ下がるベルト部材7の内部のコード11としての金属コードを吸着してベルト部材7を安定に搬送させるための構成である。
出口側磁石路33bは、入口側磁石路33aと向かい合うように設けられて入口側磁石路33aを通過したベルト部材7の内部の金属コードを吸着してベルト部材7を搬出側駆動ロール32まで安定に搬送させるための構成である。
運搬ロール部23は、複数の従動ロール40と、駆動ロール50と、一対の支持側板41;41とを備えたロールコンベヤ装置により構成される(図3参照)。
支持側板41は、床8に設置された支持部材42に支持される。
支持側板41は、フェスツーン部22側から成型ドラム3側に向けて上方(天井側)に傾斜する上方傾斜部46を備えるとともに上方傾斜部46の最上位置46tから成型ドラム3側に向けて下方(床側)に傾斜する下方傾斜部47を備える。
従動ロール40及び駆動ロール50は、円筒又は円柱状のロール本体51と、ロール本体51の円形両端面の円の中心より突出する回転中心軸52とを備える。
面同士が平行に対向するように設けられた一対の回転支持側板41;41のそれぞれに従動ロール40及び駆動ロール50の回転中心軸52の両端部が回転可能に支持される。
従動ロール40は、ベルト部材7の帯面が複数のロール40のロール本体51に外周面に接触しながらベルト部材7が成型ドラム3側に搬送されることによってロール本体51が回転中心軸52を回転中心として回転可能なように、回転中心軸52が支持側板41;41に回転可能に支持される。即ち、従動ロール40は回転中心軸52がモーター等の回転駆動源からの回転駆動力を受けて回転駆動される駆動ロールではなく、ロール本体51の外周面に外力を受けて回転可能に構成された従動ロールである。
駆動ロール50の回転中心軸52は、支持側板41;41に回転可能に支持され、カップリングのような連結部材64を介してモーター等の回転駆動源62の回転軸63に連結され、回転駆動源62からの回転駆動力を受けて回転する。
駆動ロール50は、回転駆動源62からの回転駆動力を受けて回転し、ロール本体51の外周面がベルト部材7の帯面に接触してベルト部材7を成型ドラム3側に搬送する。
制御装置58は、巻出速度検出器56及び巻取速度検出器57で検出された速度値を入力して巻出ロール2の巻出速度と成型ドラム3の巻取速度とが同じとなるように回転駆動源10;18を制御する。
制御装置58は、巻出ロール2の巻出速度が成型ドラム3の巻取速度よりも速い場合には、搬入側駆動ロール31と搬出側駆動ロール32との間のベルト部材7の下端位置7eが下方に移動するように、搬入側駆動ロール31及び搬出側駆動ロール32の回転駆動源60;61を制御する。
制御装置58は、巻出ロール2の巻出速度が成型ドラム3の巻取速度よりも遅い場合には、搬入側駆動ロール31と搬出側駆動ロール32との間のベルト部材7の下端位置7eが上方に移動するように、搬入側駆動ロール31及び搬出側駆動ロール32の回転駆動源60;61を制御する。
以上により、ベルト部材7は、フェスツーン部22と成型ドラム3とに跨って位置されて一端がフェスツーン部22により支持され他端が成型ドラム3により支持された状態となる。そして、フェスツーン部22によって、ベルト部材7の長手方向に加わる張力が一定かつ小さくなるように調整されることになる。
さらに、制御装置58は、駆動ロール50の周速度を、成型ドラム3の巻取速度と同じか、あるいは、成型ドラム3の巻取速度以下となるように、巻取速度検出器57で検出された速度値に基づいて駆動ロール50の回転駆動源62を制御する。即ち、駆動ロール50には、ベルト部材7の運搬をアシストする役目を持たせる。
このように、駆動ロール50の周速度と成型ドラム3の巻取速度とを制御することで、駆動ロール50と成型ドラム3との間でベルト部材7が弛んでしまうことを防止できる。
このような搬送装置1において、運搬ロール部23におけるフェスツーン部22に最も近い位置に位置するロールを駆動ロール50としたので、フェスツーン部22の搬出側駆動ロール32と駆動ロール50との間においてベルト部材7に自重によりテンションが加わることを抑制でき、ベルト部材7の伸びを抑制できる。
よって、ベルト部材7の伸びのばらつきが少なくなり、ベルト部材7の幅寸法のばらつきを少なくできるので、タイヤ1本内でのベルト部材7の幅寸法のばらつきが少なくなり、高品質のタイヤを製造できるようになる。
また、ベルト部材7のコード角αが0°に近いほど、ベルト部材7に張力が加わりやすくなるが、この場合でも、ロール本体51とベルト部材7との接触による摩擦を軽減でき、ベルト部材7の伸びを抑制できる。
以下の条件を満たした搬送装置1においてベルト部材7の伸びを観測した。
(1)ベルト部材7;幅寸法390mm、運搬ロール部23上での搬送角度β(図1参照)=38°。
(2)成型ドラム3;円周面の周長2500mm、巻付速度16.6rpm、加速度5000msec、減速度3000msec。
(3)駆動ロール50;周速度16.6rpm。駆動ロール設置位置;成型ドラム3から1500mmの位置。
上記条件の条件を満たした搬送装置1によれば、駆動ロール50を備えない構成の搬送装置に比べてベルト部材7の伸びを抑制できたことを確認した。
運搬ロール部23の駆動ロール50を複数設けるようにしてもよい。例えば、運搬ロール部23を形成するロールのうち、フェスツーン部22に近い側に位置する複数のロールを駆動ロール50とする。この場合、フェスツーン部22に近い側に位置する駆動ロールの回転速度を、成型ドラム3に近い側に位置する駆動ロールの回転速度と同じか、成型ドラム3に近い側に位置する駆動ロールの回転速度よりも遅くすることで、ベルト部材7が弛んでしまうことを防止できる。
運搬ロール部23を形成するロールをすべて駆動ロール50としてもよい。この場合、フェスツーン部22に近い側に位置する駆動ロールの回転速度を、成型ドラム3に近い側に位置する駆動ロールの回転速度と同じか、成型ドラム3に近い側に位置する駆動ロールの回転速度よりも遅くすることで、ベルト部材7が弛んでしまうことを防止できる。
4 搬送路、7 ベルト部材(ゴム部材)、7f 帯面、22 フェスツーン部、
23 運搬ロール部、49a 上傾斜ロール搬送路、49b 下傾斜ロール搬送路、
50 駆動ロール、62 回転駆動源。
Claims (1)
- 帯状のゴム部材が巻かれた巻出手段と、巻出手段より巻出されたゴム部材が搬送される搬送路に設けられたフェスツーン部と、フェスツーン部を経由したゴム部材を搬送する複数のロールを有した運搬ロール部と、運搬ロール部により送られてきたゴム部材が巻付けられる巻付手段と、制御装置とを備えたゴム部材の搬送装置において、
運搬ロール部を構成する複数のロールのうちフェスツーン部に最も近い位置に設けられたロールを回転駆動源からの回転駆動力を受けて回転する駆動ロールとし、
制御装置は、駆動ロールの周速度を、成型ドラムの巻取速度よりも遅くなるように駆動ロールの回転駆動源を制御することを特徴とするゴム部材の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011055044A JP5749045B2 (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | ゴム部材の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011055044A JP5749045B2 (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | ゴム部材の搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012188277A JP2012188277A (ja) | 2012-10-04 |
JP5749045B2 true JP5749045B2 (ja) | 2015-07-15 |
Family
ID=47081864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011055044A Expired - Fee Related JP5749045B2 (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | ゴム部材の搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5749045B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6087637B2 (ja) * | 2013-01-18 | 2017-03-01 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ部材供給装置およびタイヤ部材供給方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011037076A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Bridgestone Corp | 帯状ゴム部材の巻付け方法および装置 |
JP2011042426A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Bridgestone Corp | 帯状ゴム部材の巻付け方法および装置 |
-
2011
- 2011-03-14 JP JP2011055044A patent/JP5749045B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012188277A (ja) | 2012-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016157972A1 (ja) | アキューム装置 | |
JP7148837B2 (ja) | ガラスロールの製造方法 | |
CA1239917A (en) | Controlled tension unwinding system | |
JP5749045B2 (ja) | ゴム部材の搬送装置 | |
US20140080615A1 (en) | Drive unit for at least one traction means | |
JP6577023B2 (ja) | アキューム装置 | |
WO2019244654A1 (ja) | ガラスロールの製造方法 | |
JP6899691B2 (ja) | 搬送装置、搬送方法 | |
JP2012161975A (ja) | ゴム部材の搬送装置 | |
JP2011042426A (ja) | 帯状ゴム部材の巻付け方法および装置 | |
JP2009215067A (ja) | 帯状フレキシブル材の搬送装置 | |
JP7095650B2 (ja) | 蛇行補正装置のグリス供給方法 | |
JP4290521B2 (ja) | コード巻取りシステム | |
JP2011037076A (ja) | 帯状ゴム部材の巻付け方法および装置 | |
JP2009059629A (ja) | 線状物巻回装置及び線状物巻回方法 | |
JP2011046056A (ja) | 帯状体の巻付け方法および装置 | |
JPS6124526Y2 (ja) | ||
JP2002338133A (ja) | 帯状部材の巻き出し方法および装置 | |
JP2012161976A (ja) | ゴム部材の巻付装置 | |
KR20130038616A (ko) | 텐션조절가능한 와이어 권취장치 | |
JP4202775B2 (ja) | 抄紙機の通紙装置 | |
JP2745391B2 (ja) | 表面処理金属ストリップ用の巻取装置とその巻取方法 | |
JP4584279B2 (ja) | ベニヤ単板の巻取り装置 | |
CN106922447B (zh) | 一种卷帘绕线装置 | |
JPWO2003006350A1 (ja) | 長尺塑性変形部材の保管方法および長尺塑性変形部材の保管装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141128 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150406 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150413 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150512 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150513 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5749045 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |