JP2013145011A - 捩り振動減衰装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アーム部材の一端部とカム面との接触部位に異物が侵入するのを防止して、アーム部材の一端部とカム面とを保護することができる捩り振動減衰装置を提供すること。
【解決手段】捩り振動減衰装置1は、アーム部材16の一端部16aとカム面2aとの接触部位を覆う弾性変形自在なシール部材31、32が設けられ、シール部材31、32の一端部がディスクプレートに支持されるとともに、他端部がアーム部材16の一端部16aに支持された構成となっている。
【選択図】図7
【解決手段】捩り振動減衰装置1は、アーム部材16の一端部16aとカム面2aとの接触部位を覆う弾性変形自在なシール部材31、32が設けられ、シール部材31、32の一端部がディスクプレートに支持されるとともに、他端部がアーム部材16の一端部16aに支持された構成となっている。
【選択図】図7
Description
本発明は、捩り振動減衰装置に関し、特に、車両の内燃機関と駆動伝達系との間に介装され、カム部材と一対のディスクプレートとの間で回転トルクが伝達されるようにカム部材と一対のディスクプレートとをアーム部材および弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置に関する。
従来から内燃機関や電動モータ等の駆動源と車輪等とを変速機等を有する駆動伝達系を介して連結し、駆動源から駆動伝達系を介して車輪に動力を伝達している。ところが、駆動源に連結される駆動伝達系は、例えば、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動によってジャラ音やこもり音が発生する。
ジャラ音とは、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動によって変速歯車組の空転歯車対が衝突して生じるジャラジャラという異音のことである。また、こもり音は、内燃機関のトルク変動を起振力とする駆動伝達系の捩り共振による振動によって車室内に発生する異音のことであり、駆動伝達系の捩れ共振は、例えば、定常域に存在する。
従来から内燃機関や電動モータ等の駆動源と車輪等とを連結して駆動源からの回転トルクを伝達するとともに、駆動源と変速歯車組を有する駆動伝達系との間の捩り振動を吸収する捩り振動減衰装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この捩り振動減衰装置は、外周部にカム面を有し、カム面の曲率が円周方向に沿って変化するように構成されたカム部材と、カム部材と同一軸線上に設けられ、カム部材に対して相対回転自在な一対のディスクプレートと、カム部材と一対のディスクプレートとの間に設けられ、カム部材と一対のディスクプレートとが相対回転したときに弾性変形する弾性部材とを備えている。
また、この捩り振動減衰装置は、一端部がカム部材のカム面に接触するとともに他端部が弾性部材に付勢され、カム部材と一対のディスクプレートとが相対回転したときに、前記一対のディスクプレートに設けられた回動支点部を中心に回動して弾性部材を弾性変形させることにより、カム部材と一対のディスクプレートとの間で回転トルクを伝達するアーム部材を備えている。
この捩り振動減衰装置にあっては、カム部材の回転に伴ってアーム部材を揺動して弾性部材を弾性変形させることにより、カム部材と一対のディスクプレートとの捩れ角の範囲を広角化することができる。
このため、カム部材と一対のディスクプレートとの捩れ剛性を全体的に低くすることができ、ジャラ音やこもり音を充分に減衰して振動の減衰性能を向上させることができる。
しかしながら、このような従来の捩り振動減衰装置にあっては、カム部材とアーム部材とが接触しているため、捩り振動減衰装置に外部からゴミや泥水等の異物が侵入したときに、カム部材とアーム部材との接触部位が磨耗してしまい、カム部材とアーム部材との耐久性が悪化してしまうおそれがあり、未だ、改善の余地がある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、アーム部材の一端部とカム面との接触部位に異物が侵入するのを防止して、アーム部材の一端部とカム面とを保護することができる捩り振動減衰装置を提供することを目的とする。
本発明に係る捩り振動減衰装置は、上記目的を達成するため、(1)曲率が円周方向に沿って変化するように構成されたカム面を有するカム部材と、前記カム部材の軸線方向両側に位置して軸線方向に所定間隔を隔てて互いに固定された一対のディスクプレートと、前記一対のディスクプレートと前記カム部材との間に設けられ、前記一対のディスクプレートと前記カム部材とが相対回転したときに前記一対のディスクプレートと前記カム部材との間で弾性変形される少なくとも1つ以上の弾性部材と、一端部が前記カム面に接触するとともに他端部が前記弾性部材に付勢され、前記一対のディスクプレートと前記カム部材とが相対回転したときに、前記一対のディスクプレートに設けられた回動支点部を中心に回動して前記弾性部材を弾性変形させることにより、前記一対のディスクプレートと前記カム部材との間で回転トルクを伝達するアーム部材とを備えた捩り振動減衰装置であって、前記アーム部材の一端部と前記カム面との接触部位を覆う弾性変形自在なシール部材を設け、前記シール部材の一端部が前記一対のアーム部材に支持されるとともに、他端部が前記一対のディスクプレートに支持されるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、一端部が一対のアーム部材に支持されるとともに、他端部が一対のディスクプレートに支持され、アーム部材の一端部とカム面との接触部位を覆う弾性変形自在なシール部材を設けたので、アーム部材とカム部材とが相対移動した場合でもシール部材が弾性変形することにより、アーム部材の一端部とカム面との接触部位を覆うことができる。
このため、捩り振動減衰装置に外部からゴミや泥水等の異物が侵入したときに、シール部材によって異物がアーム部材とカム面との接触部位に侵入するのを防止でき、アーム部材とカム面との接触部位を保護することができる。この結果、アーム部材とカム面とが磨耗すること等を防止することができ、アーム部材とカム部材との耐久性が悪化するのを防止することができる。
上記(1)の捩り振動減衰装置において、(2)前記シール部材が、前記アーム部材と前記カム面との接触部位を挟んで対向するように前記一対のディスクプレートの円周方向に離隔して設けられたものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、シール部材が、アーム部材とカム面との接触部位を挟んで対向するように一対のディスクプレートの円周方向に離隔して設けられるので、シール部材によってアーム部材とカム面との接触部位を円周方向の両側から覆うことができる。このため、シール部材によって異物がアーム部材とカム面との接触部位に侵入するのをより一層防止することができる。
上記(1)、(2)の捩り振動減衰装置において、(3)前記シール部材に、前記カム面に摺接する弾性変形自在なリップ部が設けられるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、カム部材とアーム部材が相対移動したときに、カム部位のカム面の曲率によっては、カム部材の回転に伴ってアーム部材の一端部に当接するカム面の半径が異なり、シール部材とカム面との間の隙間が変化してしまう。
この捩り振動減衰装置は、カム部材とアーム部材が相対移動したときに、カム部位のカム面の曲率によっては、カム部材の回転に伴ってアーム部材の一端部に当接するカム面の半径が異なり、シール部材とカム面との間の隙間が変化してしまう。
本発明の捩り振動減衰装置は、シール部材に、カム面に摺接する弾性変形自在な薄肉形状のリップ部を設けることにより、カム部材の回転に追随して薄肉形状のリップ部を弾性変形させながらリップ部をカム面に常時当接させることができる。
このため、リップ部とカム部材との間からアーム部材とカム面との接触部位に異物が侵入するのを防止することができ、シール部材によってアーム部材とカム面との接触部位を確実に覆うことができる。
また、カム面に異物が付着した場合であっても、カム部材に常時接触するリップ部によってカム部材から異物を掻き落とすことができる。
上記(1)〜(3)の捩り振動減衰装置において、(4)前記シール部材の一端部が、前記アーム部材の一端部を挟み込むようにして前記アーム部材に支持された二股形状の第1の腕部を有し、前記シール部材の他端部が、前記カム部材を挟み込むようにして前記一対のディスクプレートに支持された二股形状の第2の腕部を有するものから構成されている。
また、カム面に異物が付着した場合であっても、カム部材に常時接触するリップ部によってカム部材から異物を掻き落とすことができる。
上記(1)〜(3)の捩り振動減衰装置において、(4)前記シール部材の一端部が、前記アーム部材の一端部を挟み込むようにして前記アーム部材に支持された二股形状の第1の腕部を有し、前記シール部材の他端部が、前記カム部材を挟み込むようにして前記一対のディスクプレートに支持された二股形状の第2の腕部を有するものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、前記シール部材の二股状の第1の腕部が、アーム部材の一端部を挟み込むようにしてアーム部材に支持され、シール部材の二股状の第2の腕部がカム部材を挟み込むようにして一対のディスクプレートに支持されるので、シール部材によってアーム部材の一端部とカム面との接触部位を確実に覆うことができる。
上記(4)の捩り振動減衰装置において、(5)前記第2の腕部の間に位置するように前記シール部材に前記リップ部が取付けられるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第2の腕部の間に位置するようにシール部材にリップ部が取付けられるので、リップ部をカム面に確実に接触させることができる。
上記(4)、(5)の捩り振動減衰装置において、(6)一方のシール部材の前記第1の腕部の先端と他方のシール部材の前記第1の腕部の先端とを接続する弾性変形自在な第1の接続部と、一方のシール部材の前記第2の腕部の先端と他方のシール部材の前記第2の腕部の先端とを接続する弾性変形自在な第2接続部とを有し、前記一方のシール部材と前記他方のシール部材とが一体化されるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、円周方向に対向する一方のシール部材と他方のシール部材とが第1の接続部および第2の接続部によって接続されることにより一体化されるので、シール部材によってアーム部材の一端部とカム面との接触部の周囲に閉空間を形成することができる。
このため、捩り振動減衰装置に外部からゴミや泥水等の異物が侵入したときに、シール部材によって異物が閉空間に侵入するのを防止することができる。このため、アーム部材とカム面との接触部位に異物が侵入するのを確実に防止できる。
上記(1)〜(6)の捩り振動減衰装置において、(7)前記カム部材に駆動伝達系の変速機の入力軸が連結され、前記一対のディスクプレートに内燃機関の回転トルクが伝達されるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、カム部材に駆動伝達系の変速機の入力軸が連結され、一対のディスクプレートに内燃機関の回転トルクが伝達されるので、シフトポジションがニュートラルに変更されて内燃機関がアイドル状態にあるとき等のように、一対のディスクプレートとカム部材との捩れ角が小さい領域にあっては、低剛性の弾性部材によって微小振動を減衰してガラ音の発生を抑制することができる。
また、一対のディスクプレートとカム部材との捩れ角が大きい領域では、一対のディスクプレートとカム部材との捩れ角を大きくしてトルクの上昇率が大きくなる高剛性の捩れ特性を得ることができる。
したがって、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした大きな捩り振動や、駆動伝達系の捩り共振を減衰して、変速歯車組の空転歯車対が衝突して生じるジャラ音や駆動伝達系の捩り共振によるこもり音の発生を抑制することができる。
本発明によれば、アーム部材の一端部とカム面との接触部位に異物が侵入するのを防止して、アーム部材の一端部とカム面とを保護することができる。
以下、本発明に係る捩り振動減衰装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図16は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1〜図4において、捩り振動減衰装置1は、カム部材2とカム部材2と同一軸線上に設けられた回転部材3とを備えている。
(第1の実施の形態)
図1〜図16は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1〜図4において、捩り振動減衰装置1は、カム部材2とカム部材2と同一軸線上に設けられた回転部材3とを備えている。
回転部材3には駆動源である図示しない内燃機関からの回転トルクが入力されるようになっており、カム部材2は、回転部材3の回転トルクを図示しない駆動伝達系の変速機に伝達するようになっている。
カム部材2と回転部材3との間には弾性部材としての一対のコイルスプリング4が設けられており、コイルスプリング4は、カム部材2と回転部材3とが相対回転したときに弾性変形されるようになっている。
カム部材2の内周部には、駆動伝達系の変速機の入力軸6(図4参照)の外周部にスプライン嵌合される内周スプライン5aを有するボス5が取付けられており、カム部材2は、ボス5を含んで構成されている。
なお、ボス5とカム部材2とは一体的に成形されてもよい。また、ボス5とカム部材2とを別体に形成し、ボス5の外周部およびカム部材2の内周部にスプライン部をそれぞれ形成し、ボス5とカム部材2とをスプライン嵌合してもよい。
また、回転部材3は、一対のディスクプレート7、8およびクラッチディスク10を備えている。ディスクプレート7、8は、カム部材2の軸線方向両側に配置されており、軸線方向に所定間隔を隔てて回動支点部としての回動軸9によって連接されている。
回動軸9は、ディスクプレート7、8に橋架されており、軸線方向両端部が大径に形成されることにより、ディスクプレート7、8に抜け止め係止されている。このため、ディスクプレート7、8は、回動軸9によって一体化されることで一体回転するようになっている。
また、ディスクプレート7、8の円状の中心孔7a、8aにはボス5が収納されており、ボス5は、ディスクプレート7、8と同一軸線上に設けられている。
また、ディスクプレート7、8の円状の中心孔7a、8aにはボス5が収納されており、ボス5は、ディスクプレート7、8と同一軸線上に設けられている。
また、クラッチディスク10は、ディスクプレート7の半径方向外方に設けられており、クッショニングプレート11および摩擦材12a、12bを備えている。クッショニングプレート11は、厚み方向に波打つリング状の部材から構成されており、リベット13aによってディスクプレート7に固定されている。
摩擦材12a、12bは、クッショニングプレート11の両面にリベット13bによって固定されており、この摩擦材12a、12bは、内燃機関のクランクシャフトに固定された図示しないフライホイールとフライホイールにボルト固定されたクラッチカバーのプレッシャプレートとの間に位置している。
そして、摩擦材12a、12bがプレッシャプレートに押圧されてフライホイールとプレッシャプレートに摩擦係合することで、内燃機関の回転トルクがディスクプレート7、8に入力される。
また、図示しないクラッチペダルが踏み込まれると、プレッシャプレートが摩擦材12a、12bを押圧するのを解除し、摩擦材12a、12bがフライホイールから離隔することで、内燃機関の回転トルクがディスクプレート7、8に入力されない。
また、ディスクプレート7には支持部としての台座14が設けられており、この台座14は、ディスクプレート7から軸線方向に突出してディスクプレート8に取付けられている。
図3に示すように、台座14には台座14から突出する突起部14aを備えており、この突起部14aにコイルスプリング4の他端部が嵌合されている。また、コイルスプリング4の一端部にはスプリングシート15が取付けられ、コイルスプリング4の他端部は、自由端となっている。
また、コイルスプリング4とカム部材2との間にはアーム部材16が設けられており、このアーム部材16は、ディスクプレート7、8の間に位置し、ニードルベアリング17を介して回動軸9に回動自在に支持されている。
図5、図6に示すように、ニードルベアリング17は、アーム部材16に取付けられたアウターレース17aと、アウターレース17aと回動軸9の間に介装された針状ニードル17bとから構成されており、アウターレース17aが針状ニードル17bを介して回動軸9に対して回転自在となっている。このため、アーム部材16は、ニードルベアリング17を介して回動軸9に回転自在に取付けられている。
また、アーム部材16の一端部16aは、二股形状の突出片16A、16Bが形成されており、この突出片16A、16Bは、ピン18によって連結されている。
このピン18にはコロ部材19が回転自在に取付けられている。コロ部材19は、ピン18の外周部に設けられたアウターレース19aと、アウターレース19aとピン18の間に介装された針状ニードル19bと、アウターレース19aの外周部でアウターレース19aに取付けられたコロ19cとから構成されており、コロ19cが針状ニードル19bを介してピン18に対して回転自在となっている。
このコロ19cは、カム部材2のカム面2aに接触して回転するようになっており、アーム部材16の一端部16aは、コロ19cを介してカム部材2のカム面2aに当接する。
アーム部材16の他端部16bは、二股形状の突出片16C、16Dが形成されており、この突出片16C、16Dは、ピン20によって連結されている。
アーム部材16の他端部16bは、二股形状の突出片16C、16Dが形成されており、この突出片16C、16Dは、ピン20によって連結されている。
このピン20にはコロ部材21が回転自在に取付けられている。コロ部材21は、ピン20の外周部に設けられたアウターレース21aと、アウターレース21aとピン20の間に介装された針状ニードル21bと、アウターレース21aの外周部でアウターレース21aに取付けられたコロ21cとから構成されており、コロ21cが針状ニードル21bを介してピン20に対して回転自在となっている。
コロ21cは、スプリングシート15の外周面に当接するようになっており、アーム部材16の他端部16bは、コロ21cを介してスプリングシート15の外周面に当接する。
また、カム部材2は、ディスクプレート7、8とボス5との捩れ角の変化に伴って曲率の変化するカム面2aを有している。
また、カム部材2は、ディスクプレート7、8とボス5との捩れ角の変化に伴って曲率の変化するカム面2aを有している。
本実施の形態では、カム部材2が楕円形状のカム面を有しており、カム面2aの曲率は、ディスクプレート7、8とボス5との捩れ角が最小(捩れ角が略0°)のときのカム部材2の初期位置からディスクプレート7、8とボス5との捩れ角が大きくなるに従って大きくなっている。
したがって、本実施の形態のカム部材2は、ディスクプレート7、8とボス5との捩れ角が最小のときに曲率の小さいカム面2aにアーム部材16のコロ19cが当接するようにカム部材2の初期位置が設定されている。
このため、カム部材2が回転してアーム部材16のコロ19cが当接するカム面2aの位置が可変されることにより、スプリングシート15がアーム部材16によって付勢されてコイルスプリング4の弾性変形量が可変される。このとき、スプリングシート15が台座14に近接・離隔するように移動することになる。
また、アーム部材16は、ディスクプレート7、8の中心軸に対して点対称に配置されており、アーム部材16は、ディスクプレート7、8の中心軸を挟んで同一の曲率を有するカム面2aに一端部16aを接触させることができるようになっている。
図7に示すように、捩り振動減衰装置1には、EPDM等の弾性変形自在な材料から構成された一対のシール部材31、32が設けられており、このシール部材31、32は、同一の板状形状から構成されている。
図8、図9に示すように、シール部材31、32は、板状部33と、板状部33の一端部から突出する第1の腕部としての二股形状の腕部33A、33Bと、板状部33の他端部から突出する第2の腕部としての二股形状の腕部33C、33Dとを備えている。
腕部33A、33Bの先端には貫通孔33a、33bが形成されており、腕部33C、33Dの先端には貫通孔33c、33dが形成されている。また、板状部33の両面には一対のリップ部としてのEPDM等からなる弾性変形自在なリップ板34A、34Bが取付けられており、このリップ板34A、34Bは、先端が薄肉に形成され、腕部33C、33Dの間に位置するようにして板状部33に取付けられている。
図10に示すように、シール部材31は、腕部33A、33Bがアーム部材16の一端部16aを挟み込むようになっており、シール部材31は、貫通孔33a、33bを通してアーム部材16の一端部16aにリベット36を取り付けることで、アーム部材16の一端部16aに取付けられている。
なお、図7では、ディスクプレート7、8を図示省略しているが、ディスクプレート7、8は、カム部材2、アーム部材16およびシール部材31、32の軸線方向両側に設けられているため、図10では、ディスクプレート7、8を図示している。
図10に示すように、シール部材31は、腕部33C、33Dがカム部材2を挟み込むようになっており、シール部材31は、貫通孔33c、33dをディスクプレート7、8に設けられたピン35に挿通することにより、ディスクプレート7、8に取付けられている。
このとき、腕部33A、33Bの間に設けられたリップ板34A、34Bは、カム部材2のカム面2aに接触している。また、カム部材2とディスクプレート7、8とが中立位置にあるときには、カム部材2のカム面2aと板状部33との距離は、最も離れている。
また、シール部材32は、シール部材31と同様に腕部33A、33Bがアーム部材16の一端部16aを挟み込むようになっており、シール部材31は、貫通孔33a、33bを通してアーム部材16の一端部16aにリベット36を取り付けることで、アーム部材16の一端部16aに取付けられている。
すなわち、シール部材32は、図10に示すシール部材31と同様にしてカム部材2およびディスクプレート7、8に取付けられている。
また、図7に示すように、シール部材31、32は、アーム部材16に対してアーム部材16とカム面2aとの接触部位を挟んで対向しており、ディスクプレート7、8の円周方向に離隔して設けられている。
また、図7に示すように、シール部材31、32は、アーム部材16に対してアーム部材16とカム面2aとの接触部位を挟んで対向しており、ディスクプレート7、8の円周方向に離隔して設けられている。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置1は、アーム部材16の一端部16aとカム面2aとの接触部位を覆う弾性変形自在なシール部材31、32が設けられており、シール部材31、32の一端部がディスクプレート7、8に支持されるとともに、他端部がアーム部材16の一端部16aに支持された構成を有している。
また、シール部材31とシール部材32との間のカム部材2、アーム部材16との位置関係は、図11に示すようにアーム部材16の一端部16aに設けられたコロ19cがカム部材2のカム面2aに接触する構成となっている。
次に、作用を説明する。
図12〜図14は、ディスクプレート7、8が内燃機関の回転トルクを受けて図3の状態から反時計回転方向(R2方向)に回転している状態を示し、説明の便宜上、カム部材2がディスクプレート7、8に対して正側の時計回転方向(R1方向)に捩れるものとして説明を行う。
図12〜図14は、ディスクプレート7、8が内燃機関の回転トルクを受けて図3の状態から反時計回転方向(R2方向)に回転している状態を示し、説明の便宜上、カム部材2がディスクプレート7、8に対して正側の時計回転方向(R1方向)に捩れるものとして説明を行う。
なお、図12〜図14ではディスクプレート8を取り除いた状態を示している。また、ディスクプレート7、8に対してカム部材2が正側に捩れるのは、車両の加速時である。
摩擦材12a、12bがプレッシャプレートに押圧されてフライホイールとプレッシャプレートに摩擦係合することで、内燃機関の回転トルクがディスクプレート7、8に入力される。
本実施の形態の捩り振動減衰装置1は、ディスクプレート7、8とカム部材2との相対回転が小さい状態、すなわち、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が0°付近の小さい状態では、図3に示すように、カム部材2が初期位置に位置してカム部材2と一体回転する。
このとき、カム部材2の曲率が小さいカム面2aにアーム部材16のコロ19cが接触しており、カム部材2がアーム部材16をスプリングシート15に押し付けることにより、コイルスプリング4がカム部材2によって付勢される。
このとき、コイルスプリング4の反力によってアーム部材16が回動軸9を支点にして、テコの原理によってカム部材2を押圧する。このため、ディスクプレート7、8の回転トルクがコイルスプリング4およびアーム部材16を介してカム部材2に伝達される。このため、変速機の入力軸に内燃機関の回転トルクを伝達することになり、このとき、コイルスプリング4の圧縮量は小さいものとなる。
このため、ディスクプレート7、8からカム部材2に内燃機関の動力を伝達しつつ、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩り振動を吸収して減衰する。
一方、車両の加速時に、内燃機関のトルク変動による回転変動が小さい場合には、ディスクプレート7、8に対してカム部材2との間の変動トルクが小さく、カム部材2がディスクプレート7、8に対して時計回転方向(R1方向)に相対回転する。
このとき、図3に示す状態から図12に示す状態のように、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が大きくなるにつれてカム部材2がR1方向に回転すると、アーム部材16のコロ19cがカム面2aに沿って転動する。このため、アーム部材16の一端部16aがコロ19cを介してカム面2a上を摺動する。
カム面2aの曲率は、カム部材2の初期位置にあるときからディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が大きくなるに従って大きくなっているため、アーム部材16の一端部16aがコロ19cを介して徐々に曲率が大きくなるカム部材2のカム面2aに押圧されると、アーム部材16の他端部16bがディスクプレート7、8の半径方向内方および円周方向に移動する。
そして、カム部材2がR1方向に回転するのに伴って、アーム部材16の他端部16bがディスクプレート7、8の半径方向内方および円周方向に移動することにより、スプリングシート15を台座14に近接させる。
また、アーム部材16の他端部16bがコロ21cを介してスプリングシート15の円周方向外周面に沿って移動することにより、スプリングシート15が円周方向に移動するのを阻害させないようにできる。なお、図12は、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が+45°の状態を示す。
このようにアーム部材16がコイルスプリング4を付勢することにより、圧縮されるコイルスプリング4の反力によってアーム部材16が回動軸9を支点にして、テコの原理によってカム部材2を強い押圧力で押圧する。
したがって、ディスクプレート7、8からカム部材2に内燃機関の動力を伝達しつつ、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩り振動を吸収して減衰する。
内燃機関のトルク変動による回転変動がさらに大きくなる場合には、ディスクプレート7、8からカム部材2に伝達される変動トルクが大きく、カム部材2がディスクプレート7、8に対して時計方向(R1方向)にさらに相対回転する。
図12に示す状態から図13に示す状態のように、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が、例えば、最大の+90°になると、カム面2aの曲率が最大の頂部2bにアーム部材16のコロ19cが位置して、カム部材2がアーム部材16を介してコイルスプリング4をより大きな付勢力で付勢する。
このため、コイルスプリング4の反力がより一層大きくなり、ディスクプレート7、8からカム部材2に内燃機関の動力を伝達しつつ、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩り振動を吸収して減衰する。
この場合には、カム面2aの曲率は、カム部材2の初期位置にあるときからディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が大きくなるに従ってさらに大きくなっているため、アーム部材16の一端部がコロ19cを介して徐々に曲率が大きくなるカム部材2のカム面2aに押圧されると、アーム部材16の他端部がディスクプレート7、8の半径方向内方に移動する。
この場合にも、アーム部材16の他端部がコロ21cを介してスプリングシート15の円周方向外周面に沿って移動することにより、スプリングシート15が円周方向に移動するのを阻害しないようにすることができる。
さらに、ディスクプレート7、8に内燃機関から過大なトルクが入力した場合には、アーム部材16のコロ19cがカム面2aの曲率が最も大きい頂部2bを乗り越えてディスクプレート7、8をカム部材2に対して空転させることができるため、車両の加速時にカム部材2をトルクリミッタとして機能させることができる。
一方、車両の減速時には、内燃機関の駆動トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸6からカム部材2に回転トルクが入力されることになる。減速時に内燃機関のトルク変動による回転変動が小さい場合には、カム部材2とディスクプレート7、8との間の変動トルクが小さいため、カム部材2がディスクプレート7、8に対して相対的に負側(R2方向)に捩れることになる。
このとき、図3に示す状態から図14に示す状態のように、ディスクプレート7、8とカム部材2とが相対回転したときに、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が大きくなるにつれてカム部材2がR2方向に回転することにより、アーム部材16のコロ19cがカム面2aに沿って転動する。このため、アーム部材16の一端部16aがコロ19cを介してカム面2a上を摺動する。
このとき、アーム部材16がコイルスプリング4を付勢することにより、圧縮されるコイルスプリング4の反力によってアーム部材16が回動軸9を支点にして、テコの原理によってカム部材2を強い押圧力で押圧することにより、カム部材2からディスクプレート7、8に駆動伝達系の動力を伝達しつつ、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩り振動を吸収して減衰する。
一方、本実施の形態の捩り振動減衰装置1は、アーム部材16の一端部16aとカム面2aとの接触部位を覆う弾性変形自在なシール部材31、32を設け、このシール部材31、32をアーム部材16の一端部16aのコロ19cとカム面2aとの接触部位を挟んで対向するようにディスクプレート7、8の円周方向に離隔して設けた。
さらに、シール部材31、32の板状部33の一端部が、アーム部材16の一端部16aを挟み込むようにしてアーム部材16の一端部16aに支持された二股形状の腕部33A、33Bを有するとともに、シール部材31、32の板状部33の他端部が、カム部材2を挟み込むようにしてディスクプレート7、8に支持された二股形状の腕部33C、33Dを有する。
このため、シール部材31、32によってアーム部材16のコロ19cとカム面2aとの接触部位を円周方向の両側から覆うことができ、外部から捩り振動減衰装置1にゴミや泥水等の異物が混入したときに、シール部材31、32によって異物を遮断してアーム部材16の一端部16aとカム面2aとの間に侵入するのを防止することができる。
また、シール部材31、32は、弾性変形自在に構成されているため、カム部材2の回転に伴ってカム部材2とアーム部材16が相対移動した場合でも、シール部材31、32がカム部材2とアーム部材16が相対移動に追従して弾性変形することにより、カム部材2とアーム部材16の相対移動を許容することができる。
ここで、カム部材2のカム面2aは、ディスクプレート7、8とボス5との捩れ角が最小のときのカム部材2の初期位置からディスクプレート7、8とボス5との捩れ角が大きくなるに従って大きくなっているため、カム部材2とディスクプレート7、8との捩れ角が略0°のときにはアーム部材16のコロ19cに当接するカム面2aの半径が最も小さい。
また、図15(a)に示すように、カム部材2とディスクプレート7、8との捩れ角が略45°のときにはアーム部材16のコロ19cに当接するカム面2aの半径R1が大きくなり、図16(a)に示すように、カム部材2とディスクプレート7、8との捩れ角が略90°のときにはアーム部材16のコロ19cに当接するカム面2aの半径R2が最大となる。
このようにカム部材2とディスクプレート7、8の捩れ角によってシール部材31、32の板状部33とカム面2aとの間の隙間が変化してしまう。
本実施の形態の捩り振動減衰装置1は、腕部33C、33Dの間に薄肉形状のリップ板34A、34Bを設け、このリップ板34A、34Bをカム部材2のカム面2aに当接させるようにした。
このため、図15(b)、図16(b)に示すように、カム部材2の回転に伴ってシール部材31、32の板状部33とカム面2aとの間の隙間が変化した場合に、カム部材2の回転に伴ってリップ板34A、34Bが弾性変形することにより、この隙間の変化をリップ板34A、34Bによって吸収し、リップ板34A、34Bをカム面2aに常時、摺接させることができる。このため、カム部材2とリップ板34A、34Bの隙間からカム面2aとコロ19cとの接触部位に異物が侵入するのを防止することができる。
特に、本実施の形態の捩り振動減衰装置1は、2枚のリップ板34A、34Bを設けているため、カム部材2の回転に伴っていずれかのリップ板34A、34Bをカム部材2に確実に接触させることができる。また、仮に、カム面2aに異物が付着した場合であっても、カム部材2に常時接触するリップ板34A、34Bによってカム部材2から異物を掻き落とすことができる。
この結果、アーム部材16のコロ19cとカム面2aとが磨耗すること等を防止することができ、アーム部材16とカム部材2との耐久性が悪化するのを防止することができる。
この結果、アーム部材16のコロ19cとカム面2aとが磨耗すること等を防止することができ、アーム部材16とカム部材2との耐久性が悪化するのを防止することができる。
また、捩り振動減衰装置1がトルクリミッタとして機能するときには、カム部材2の半径R2が最大の頂部2bがリップ板34A、34Bに接触する。このとき、リップ板34A、34Bが最大に変形してカム部材2に接触しつつ、カム部材2の回転を許容することができる。このため、トルクリミッタとしての機能を十分に果たすことができる。
したがって、本実施の形態の捩り振動減衰装置1は、アーム部材16とカム部材2の耐久性が悪化するのを防止しつつ、シフトポジションがニュートラルに変更されて内燃機関がアイドル状態にあるとき等のように、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が小さい領域にあっては、低剛性のコイルスプリング4によって微小振動を減衰してガラ音の発生を抑制することができる。
また、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角が大きい領域では、ディスクプレート7、8とカム部材2との捩れ角を大きくしてトルクの上昇率が大きくなる高剛性の捩れ特性を得ることができる。
したがって、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした大きな捩り振動や、駆動伝達系の捩り共振を減衰して、変速歯車組の空転歯車対が衝突して生じるジャラ音や駆動伝達系の捩り共振によるこもり音の発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、アーム部材16にコロ部材19、21を設けているが、コロ部材19、21を廃止して、アーム部材16の一端部16aをカム部材2に接触させるとともに、アーム部材16の他端部16bをスプリングシート15に接触させるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図17〜図20は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図17、図18において、シール部材31、32のそれぞれの腕部33A、33Bの先端は、第1の接続部としての湾曲部41A、41Bによって接続されており、この湾曲部41A、41Bは、シール部材31、32と同一材料から構成されている。
図17〜図20は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図17、図18において、シール部材31、32のそれぞれの腕部33A、33Bの先端は、第1の接続部としての湾曲部41A、41Bによって接続されており、この湾曲部41A、41Bは、シール部材31、32と同一材料から構成されている。
また、シール部材31、32のそれぞれの腕部33C、33Dの先端は、第2の接続部としての湾曲部41C、41Dによって接続されており、この湾曲部41C、41Dは、シール部材31、32と同一材料から構成されている。
このため、本実施の形態のシール部材31、32は、一体化されており、図19、図20に示すように、シール部材31、32および湾曲部41A〜41Dによってアーム部材16の一端部16aとカム面2aとの接触部の周囲に閉空間42が形成される。
このため、捩り振動減衰装置1に外部からゴミや泥水等の異物が侵入したときに、シール部材31、32および湾曲部41A〜41Dによって異物が閉空間42に侵入するのを防止することができる。このため、アーム部材16のコロ19cとカム面2aとの接触部位に異物が侵入するのをより確実に防止できる。
なお、上記各実施の形態の捩り振動減衰装置1にあっては、捩り振動減衰装置1を車両の内燃機関と変速機を有する駆動伝達系との間に介装するようにしているが、これに限らず、車両等の駆動伝達系に設けられる捩り振動減衰装置であれば何でもよい。
例えば、ハイブリッド車両にあっては、捩り振動減衰装置1を、内燃機関の出力軸と、電動機と車輪側出力軸とに動力を分割する動力分割機構との間に介装されるハイブリッドダンパ等に適用してもよい。
また、捩り振動減衰装置1を、トルクコンバータのロックアップクラッチ装置と変速歯車組の間に介装されるロックアップダンパ等に適用してもよい。
また、捩り振動減衰装置1を、ディファレンシャルケースとディファレンシャルケースの外周部に設けられたリングギヤとの間に設けてもよい。
また、捩り振動減衰装置1を、ディファレンシャルケースとディファレンシャルケースの外周部に設けられたリングギヤとの間に設けてもよい。
以上のように、本発明に係る捩り振動減衰装置は、アーム部材の一端部とカム面との接触部位に異物が侵入するのを防止して、アーム部材の一端部とカム面とを保護することができるという効果を有し、車両の内燃機関と駆動伝達系との間に介装され、カム部材と一対のディスクプレートとの間で回転トルクが伝達されるようにカム部材と一対のディスクプレートとをアーム部材および弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置等として有用である。
1 捩り振動減衰装置
2 カム部材
2a カム面
4 コイルスプリング(弾性部材)
6 入力軸
7、8 ディスクプレート
9 回動軸(回動支点部)
15 スプリングシート
16 アーム部材
16a 一端部(アーム部材の一端部)
16b 他端部(アーム部材の他端部)
31、32 シール部材
33A、33B 腕部(第1の腕部)
33C、33D 腕部(第2の腕部)
34A、34B リップ板(リップ部)
41A、41B 湾曲部(第1の接続部)
41C、41D 湾曲部(第2の接続部)
2 カム部材
2a カム面
4 コイルスプリング(弾性部材)
6 入力軸
7、8 ディスクプレート
9 回動軸(回動支点部)
15 スプリングシート
16 アーム部材
16a 一端部(アーム部材の一端部)
16b 他端部(アーム部材の他端部)
31、32 シール部材
33A、33B 腕部(第1の腕部)
33C、33D 腕部(第2の腕部)
34A、34B リップ板(リップ部)
41A、41B 湾曲部(第1の接続部)
41C、41D 湾曲部(第2の接続部)
Claims (7)
- 曲率が円周方向に沿って変化するように構成されたカム面を有するカム部材と、前記カム部材の軸線方向両側に位置して軸線方向に所定間隔を隔てて互いに固定された一対のディスクプレートと、
前記一対のディスクプレートと前記カム部材との間に設けられ、前記一対のディスクプレートと前記カム部材とが相対回転したときに前記一対のディスクプレートと前記カム部材との間で弾性変形される少なくとも1つ以上の弾性部材と、
一端部が前記カム面に接触するとともに他端部が前記弾性部材に付勢され、前記一対のディスクプレートと前記カム部材とが相対回転したときに、前記一対のディスクプレートに設けられた回動支点部を中心に回動して前記弾性部材を弾性変形させることにより、前記一対のディスクプレートと前記カム部材との間で回転トルクを伝達するアーム部材とを備えた捩り振動減衰装置であって、
前記アーム部材の一端部と前記カム面との接触部位を覆う弾性変形自在なシール部材を設け、前記シール部材の一端部が前記一対のアーム部材に支持されるとともに、他端部が前記一対のディスクプレートに支持されることを特徴とする捩り振動減衰装置。 - 前記シール部材が、前記アーム部材と前記カム面との接触部位を挟んで対向するように前記一対のディスクプレートの円周方向に離隔して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
- 前記シール部材に、前記カム面に摺接する弾性変形自在な薄肉形状のリップ部が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の捩り振動減衰装置。
- 前記シール部材の一端部が、前記アーム部材の一端部を挟み込むようにして前記アーム部材に支持された二股形状の第1の腕部を有し、前記シール部材の他端部が、前記カム部材を挟み込むようにして前記一対のディスクプレートに支持された二股形状の第2の腕部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の捩り振動減衰装置。
- 前記第2の腕部の間に位置するように前記シール部材に前記リップ部が取付けられることを特徴とする請求項3ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の捩り振動減衰装置。
- 一方のシール部材の前記第1の腕部の先端と他方のシール部材の前記第1の腕部の先端とを接続する弾性変形自在な第1の接続部と、一方のシール部材の前記第2の腕部の先端と他方のシール部材の前記第2の腕部の先端とを接続する弾性変形自在な第2の接続部とを有し、前記一方のシール部材と前記他方のシール部材とが一体化されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の捩り振動減衰装置。
- 前記カム部材に駆動伝達系の変速機の入力軸が連結され、前記一対のディスクプレートに内燃機関の回転トルクが伝達されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1の請求項に記載の捩り振動減衰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012005296A JP2013145011A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 捩り振動減衰装置 |
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Publications (1)
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JP2013145011A true JP2013145011A (ja) | 2013-07-25 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012005296A Pending JP2013145011A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 捩り振動減衰装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013145011A (ja) |
-
2012
- 2012-01-13 JP JP2012005296A patent/JP2013145011A/ja active Pending
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