JP5741779B1 - アンテナ装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

給電回路に接続される給電コイル(30)と、外縁方向へ延びる第1スリット(11S)を有する第1導体面(11)と、外縁方向へ延びる第2スリット(12S)を有する第2導体面(12)と、を備え、給電コイル(30)は、平面視で第1スリット(11S)と重なる位置に配置され、給電コイル(30)と第1導体面(11)とは磁界結合し、第1導体面(11)と第2導体面(12)とは磁界結合し、第1スリット(11S)および第2スリット(12S)は、平面視で一部が重なる位置に配置され、第1スリット(11S)は、少なくともその一部が平面視で第2導体面(12)の第2スリット(12S)以外の部分に重なり、第2スリット(12S)は、少なくともその一部が平面視で第1導体面の第1スリット(11S)以外の部分に重なる。

Description

本発明は近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)システム等に用いられるアンテナ装置およびそれを備える電子機器に関するものである。
携帯電話端末やタブレットPC等の携帯通信機器において、例えばNFCシステム等のHF帯の通信システムに対応した通信回路の実装が進められている。
また、最近の携帯通信機器は薄型化が進められ、薄型化による強度不足に対応するために樹脂筐体にマグネシウムメッキ加工を施したり、アルミニウムボディ等の金属筐体を用いたりして、筐体の「金属化」によって強度を補う場合が増えてきている。
しかし、金属筺体を用いた電子機器では、内蔵されたアンテナコイルが金属によって遮蔽されるため、通信相手との通信ができなくなる、あるいは、通信距離が著しく劣化する、という問題が生じる。
そこで、例えば特許文献1に開示されているように、金属筺体に開口部およびスリットを形成し、この金属筺体を放射体として利用した電子機器が知られている。
特許第4993045号公報
一方、上記通信回路を備えた電子機器においては、高周波回路の電磁シールドやフラットパネルディスプレイの静電シールドのために、さらにはタッチパネルの基準電位の安定化のために、面状に拡がった導体面を備える場合が多い。
しかし、面状に拡がった導体面を筐体内に備える電子機器においては、筐体内部のアンテナコイルが上記導体面によって遮蔽される。この遮蔽を回避するために、上記導体面に開口部やスリットを形成すると、本来のシールド性や電位安定性が悪化してしまう。
なお、上記開口部やスリットが外部から視認される位置にあれば、デザイン面での制約が生じることもある。
そこで、本発明の目的は、シールド性や電位安定性等の電気的特性および通信性能の双方を確保したアンテナ装置およびそれを備える電子機器を提供することにある。
本発明のアンテナ装置は、給電回路に接続される給電コイルと、外縁方向へ延びる第1スリットを有する第1導体面と、外縁方向へ延びる第2スリットを有する第2導体面と、を備え、前記給電コイルは、平面視で前記第1スリットと重なる位置に配置され、
前記給電コイルと第1導体面とは磁界結合し、
前記第1導体面と前記第2導体面とは磁界結合し、
前記第1スリットおよび前記第2スリットは、平面視で一部が重なる位置に配置され、
前記第1スリットは、少なくともその一部が平面視で前記第2導体面の前記第2スリット以外の部分に重なり、
前記第2スリットは、少なくともその一部が平面視で前記第1導体面の前記第1スリット以外の部分に重なる、ことを特徴としている。
上記構造により、第1導体面および第2導体面はシールド導体や基準電位導体として作用し、且つ放射素子として作用するので、シールド性や電位安定性等の電気的特性および通信性能を確保できる。
前記第1スリットおよび前記第2スリットはそれぞれ幅広部を備え、前記第1スリットの幅広部、前記第2スリットの幅広部および前記給電コイルは平面視で互いに重なることが好ましい。これにより、第1導体面、第2導体面および給電コイルの結合度が高く、アンテナの高い放射効率が得られる。
前記第1導体面と第2導体面とは電気的(DC的)に導通することが好ましい。これにより、シールド性や電位安定性等の低下がより抑制できる。
本発明の電子機器は、上記構成のアンテナ装置とフラットパネルディスプレイとを備え、前記フラットパネルディスプレイの背面に上記第1導体面および第2導体面が配置されたことを特徴としている。この構成により、フラットパネルディスプレイの背面に備える導体面を放射素子として利用できる。
本発明の電子機器は、上記構成のアンテナ装置と、そのアンテナ装置に接続された通信回路とを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、シールド性や電位安定性等の電気的特性を確保しつつ通信性能を確保できる。
図1は第1の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。 図2(A)は第1の実施形態のアンテナ装置101の平面図、図2(B)はアンテナ装置101の断面図である。 図3は、給電コイル30に接続される給電回路の構成を示す図である。 図4はアンテナ装置101の動作について示す分解斜視図である。 図5(A)は、アンテナ装置を備えた電子機器の上面図、図5(B)は、その下面図である。 図6は第2の実施形態のアンテナ装置102の分解斜視図である。 図7は第3の実施形態のアンテナ装置103の分解斜視図である。 図8は第4の実施形態のアンテナ装置104の断面図である。 図9は第5の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。 図10(A)は第5の実施形態のアンテナ装置105の平面図、図10(B)はアンテナ装置105の断面図である。 図11は第6の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。 図12は第7の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。 図13(A)は第7の実施形態のアンテナ装置107の平面図、図13(B)はアンテナ装置107の断面図である。 図14は第8の実施形態のアンテナ装置108の分解斜視図である。 図15は第9の実施形態のアンテナ装置の分解斜視図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。図2(A)はこのアンテナ装置101の平面図、図2(B)はアンテナ装置101の断面図である。
アンテナ装置101は、給電回路に接続される給電コイル30と、第1導体面11と、第2導体面12と、を備える。給電コイル30は、磁性体シート31と、コイル導体32を備える。コイル導体32は、図示しないフレキシブル基板にコイルパターンとして形成される。このフレキシブル基板は磁性体シート31に貼り付けられる。磁性体シート31には中央に開口CAが形成され、この開口CAの周囲を矩形スパイラル状に巻回するようにコイル導体32が形成される。すなわち、開口CAは磁性体シート31の開口であり且つコイル開口である。コイル導体32の両端にはRFICが接続される。
第1導体面11は矩形状の金属板で構成され、この金属板に外縁方向に延びる第1スリット11Sが形成される。第1スリット11Sはスリット部11SSと、このスリット部11SSの端部(第1導体面11の外縁側とは反対側の端部)が円形に拡張された形状の開口部11SAで構成される。この開口部11SAは本発明に係る「幅広部」に相当する。
第2導体面12は矩形状の金属板で構成され、この金属板に外縁方向に延びる第2スリット12Sが形成さる。第2スリット12Sはスリット部12SSと、このスリット部12SSの中央部が円形に拡張された形状の開口部12SAで構成される。この開口部12SAは本発明に係る「幅広部」に相当する。
第1導体面11と第2導体面12の外形はほぼ同一であり、第1導体面11と第2導体面12とを積層した状態で上記開口部11SA,12SAが重なるように、これら開口部11SA,12SAの位置が定められる。
第1導体面11の第1スリット11Sのうちスリット部11SSは、第1導体面11と第2導体面12とを積層した状態で、平面視で、第2導体面12の第2スリット12S以外の部分に重なるように、スリット部11SSは形成される。
また、第2導体面12の第2スリット12Sのうちスリット部12SSは、第1導体面11と第2導体面12とを積層した状態で、平面視で、第1導体面11の第1スリット11S以外の部分に重なるように、スリット部12SSは形成される。すなわち、第1スリット11Sと第2スリット12Sとは、開口部11SAおよび12SAだけが重なる。
図2(A)(B)に表れているように、第1導体面11と第2導体面12とは、絶縁性接着層20を介して接合される。この状態で、スリット部11SSは第2導体面12と重なり、スリット部12SSは第1導体面11と重なる。
給電コイル30のコイル導体32は第1導体面11と磁界結合し、第2導体面12は第1導体面11と磁界結合する。これにより、第2導体面が放射素子として作用する。放射素子としての作用は後に詳述する。
第1導体面11および第2導体面12はシールド導体や基準電位導体として作用し、且つ放射素子として作用するので、シールド性や電位安定性等の電気的特性および通信性能を確保できる。また、スリット部11SS,12SSのいずれも外部から見えにくくなる。また、第1導体面11および第2導体面12が構造材を兼ねる場合には、各導体面においてスリット部の形成位置が異なるため、構造材としての強度が確保できる。
図3は、上記給電コイル30に接続される給電回路の構成を示す図である。図3においてRF−ICは高周波集積回路で構成された、NFCのための通信回路である。インダクタLは給電コイル30のインダクタンス成分であり、キャパシタCは給電コイル30のキャパシタンス成分および整合回路としてのキャパシタを1つの素子として表したものである。
図4は上記アンテナ装置101の動作について示す分解斜視図である。給電コイル30のコイル導体32に、図4において矢印で示すように電流が流れるとき、第1導体面11の開口部11SAの周囲に矢印で示すような誘導電流が流れる。この電流はスリット部11SSを経由して第1導体面11の外周に沿って流れる。この第1導体面11に流れる電流によって、第2導体面12に電流が誘導される。すなわち、開口部12SAの周囲および第2導体面12の外周に矢印で示すような誘導電流が流れる。この第2導体面が放射素子として作用し、リーダライター等の通信相手のアンテナと結合する。このように、第2導体面の外周に沿って電流が流れて、放射素子として作用し、通信距離が大きく低下することもない。
図5(A)は、上記アンテナ装置を備えた電子機器の上面図、図5(B)は、その下面図である。この電子機器は、例えば携帯電話端末やタブレットPC等の携帯通信機器である。上面側にディスプレイ40が設けられる。筐体90の下面側は一部が金属部である。この金属部は上記第1導体面11および第2導体面12で構成される。第1導体面11および第2導体面12の開口部11SA,12SAの重なった箇所にカメラモジュール60のレンズ等が露出するように、カメラモジュール60が配置される。
図5に示した電子機器の下面をリーダライターのアンテナにかざすことによって第2導体面12が放射素子として作用して通信がなされる。
《第2の実施形態》
図6は第2の実施形態のアンテナ装置102の分解斜視図である。第1の実施形態で図4に示したアンテナ装置とは異なり、第1導体面11と第2導体面12とを複数箇所で導体面接続導体21A,21B,21C,21D,21E,21Fを介して電気的(DC的)に導通する。また、本実施形態では、第1導体面11に形成される開口部11SAおよび第2導体面12に形成される開口部12SAは、給電コイル30のコイル導体32の形状に応じた矩形状である。
第1導体面11と第2導体面12とを導体面接続導体21A〜21Fを介して複数箇所で導通させることにより、第1導体面11と第2導体面12との電位を広範囲に亘って一定電位に安定化できる。そのため、第1導体面11および第2導体面12をグランド電極として利用する場合に、電子機器におけるグランド電位をより安定化させることができ、各種回路の動作をより安定化させることができる。
上記導体面接続導体21A〜21Fは、第1導体面11および第2導体面12のスリット(開口部11SA,12SA、スリット部11SS,12SS)の形成位置から離れた位置に配置される。具体的には、導体面接続導体は、第2導体面12に流れる誘導電流の電流密度が最大値から80%までの値となるエリアの外でスリットを挟む両側の位置または上記エリア内でスリットを挟む両側のうち一方の位置に設けられる。すなわち、スリットに最も近い2つの導体面接続導体21A,21Fは、第2導体面12に流れる誘導電流の電流密度が最大値から80%までの値となるエリアの外に配置される。もし、上記エリア内に導体面接続導体を配置する場合には、スリットを挟む両側のうち一方の位置に(すなわち、スリットを2つの導体面接続導体で挟まないように)設けられることが好ましい。
給電コイル30のコイル導体32に、図6において矢印で示すように電流が流れるとき、第1導体面11の開口部11SAの周囲に矢印で示すような誘導電流が流れる。この電流はスリット部11SSを経由して第1導体面11の外周のうち特にスリット(開口部11SA,12SA、スリット部11SS,12SS)の形成位置寄りの外周に沿って流れる。この第1導体面11に流れる電流によって第2導体面12に電流が誘導される。第1導体面11および第2導体面12の外周に流れる電流は主に導体面接続導体21A,21Fを介して流れる。この第2導体面が放射素子として作用し、リーダライター等の通信相手のアンテナと結合する。
《第3の実施形態》
図7は第3の実施形態のアンテナ装置103の分解斜視図である。このアンテナ装置103はタッチパネル付き液晶表示パネルによるディスプレイ40を備え、このディスプレイ40の表示面を通信面とするものである。このディスプレイ40は本発明に係る「フラットパネルディスプレイ」に相当する。給電コイル30、第1導体面11および第2導体面12の基本構成は第1、第2の実施形態で示したものと同じである。ディスプレイ40の背面には、第2導体面12、第1導体面11が貼付され、これらが一体化される。この積層体と給電コイル30とによってアンテナ装置103が構成される。
ディスプレイ40の液晶表示パネルおよびタッチパネルには透明電極(ITO)が形成されるが、これらの透明電極は全面に連続する導体膜ではないので、第2導体面12からの放射が遮蔽されることはない。これにより、ディスプレイ40の表示面を通信相手のアンテナにかざした状態で通信を行える。
《第4の実施形態》
図8は第4の実施形態のアンテナ装置104の断面図である。但し、層構造の明確化のために厚み方向を誇張して描いている。このアンテナ装置104は有機EL表示パネルによるディスプレイ50を備え、このディスプレイ50の表示面を通信面とするものである。このディスプレイ50は本発明に係る「フラットパネルディスプレイ」に相当する。
ディスプレイ50は、ガラス基板51、アノード52、有機EL層53、カソード54による積層構造である。有機EL層53は例えばホール輸送層、発光層、電子輸送層等で構成される。
ディスプレイ50の背面には、第1導体面11が貼付される。第1導体面11の形状は、第3の実施形態で図7に示した第1導体面11と同じである。カソード54は本発明に係る「第2導体面」に相当する。このカソード54の形状は、第3の実施形態で図7に示した第2導体面12と同じである。カソード54は例えばMg/Al電極膜であり、有機EL層53にカソード54を形成する際にスリットパターンが形成される。
給電コイル30はカソード54および第1導体面11に形成されるスリットの開口部と、平面視で重なる位置に近接配置される。
アノード52は例えば透明電極(ITO)であり、全面には連続しないように形成される(たとえば、ライン状の透明電極が数十μmピッチで配置される)。そのため、このアノード52に大きな渦電流が生じることはなく、カソード54からの放射が遮蔽されることはない。これにより、ディスプレイ50の表示面を通信相手のアンテナにかざした状態で通信を行える。
《第5の実施形態》
図9は第5の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。図10(A)はこのアンテナ装置105の平面図、図10(B)はアンテナ装置105の断面図である。
このアンテナ装置は、給電回路に接続される給電コイル30と、第1導体面11と、第2導体面12と、を備える。この例では、第1導体面11および第2導体面12のスリット11S,12Sは開口部(幅広部)が無く、一定幅のスリット部のみで構成される。給電コイル30は、磁性体シート31と、この磁性体シートに矩形スパイラル状に巻回するようにコイル導体32が形成されたコイル導体32を備える。図1に示した給電コイル30と異なり、磁性体シート31には中央に開口が形成されない。コイル導体32の両端にはRFICが接続される。給電コイル30は、コイル開口がスリット11Sとスリット12Sとの交差位置に平面視で重なるように配置される。
図10(A)(B)に表れているように、第1導体面11と第2導体面12とは、絶縁性接着層20を介して接合される。この状態で、スリット部11SSは第2導体面12と重なり、スリット部12SSは第1導体面11と重なる。
このように、第1導体面11および第2導体面12のスリット11S,12Sには開口部が無くてもよい。特に、第2導体面12側のスリットが単純なパターンであるほどデザイン上の自由度が高まる。
《第6の実施形態》
図11は第6の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。このアンテナ装置は、給電回路に接続される給電コイル30と、第1導体面11と、第2導体面12と、を備える。この例では、第1導体面11のスリット11Sは、開口部11SAとスリット部11SSとで構成されるが、スリット部11SSは、途中で分岐したT字形状である。給電コイル30は、開口CAが開口部11SA,12SAに平面視で重なるように配置される。
《第7の実施形態》
図12は第7の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。図13(A)はこのアンテナ装置107の平面図、図13(B)はアンテナ装置107の断面図である。
アンテナ装置107は、給電回路に接続される給電コイル30と複数の導電性面とを備える。この例では、第1導体面11、第2導体面12および第3導体面13を備える。給電コイル30の構成は第1の実施形態等で示したものと同じである。
第1導体面11は矩形状の金属板で構成され、この金属板に第1スリット11Sが形成される。第1スリット11Sはスリット部11SSと、このスリット部11SSの端部が円形に拡張された形状の開口部11SAで構成される。第2導体面12は矩形状の金属板で構成され、この金属板に第2スリット12Sが形成される。第2スリット12Sはスリット部12SSと、このスリット部12SSの中央部が円形に拡張された形状の開口部12SAで構成される。同様に、第3導体面13は矩形状の金属板で構成され、この金属板に第3スリット13Sが形成される。第3スリット13Sはスリット部13SSと、このスリット部13SSの端部が円形に拡張された形状の開口部13SAで構成される。
第1導体面11のスリット部11SSは、第1導体面11、第2導体面12および第3導体面13を積層した状態で、平面視で、第2導体面12の第2スリット12S以外の部分、且つ第3導体面13の第3スリット13S以外の部分に重なるように、スリット部11SSは形成される。第2導体面12のスリット部12SS、第3導体面13のスリット部13SSについても同様に、他の導体面のスリット以外の部分に重なるように、これらスリット部12SS,13SSが構成される。
図13(A)(B)に表れているように、第1導体面11と第2導体面12とは絶縁性接着層20を介して接合される。同様に、第2導体面12と第3導体面13とは絶縁性接着層20を介して接合される。
給電コイル30のコイル導体32に、図12において矢印で示すように電流が流れるとき、第1導体面11の開口部11SAの周囲に矢印で示すような誘導電流が流れる。この電流はスリット部11SSを経由して第1導体面11の外周に沿って流れる。この第1導体面11に流れる電流によって、開口部12SAの周囲および第2導体面12の外周に矢印で示すような誘導電流が流れる。この第2導体面12に流れる電流によって、開口部13SAの周囲および第3導体面13の外周に矢印で示すような誘導電流が流れる。
このようにして表面(外面)の第3導体面13に電流が流れることによって、第3導体面13が放射素子として作用し、リーダライター等の通信相手のアンテナと結合する。
このように導体面は3面(3層)以上あってもよい。
《第8の実施形態》
図14は第8の実施形態のアンテナ装置108の分解斜視図である。このアンテナ装置108は、給電回路に接続される給電コイル30と、第1導体面11と、第2導体面12と、を備える。第1導体面11は第2導体面12に比べてサイズが小さい。第1導体面11には開口部11SAおよびスリット部11SSによるスリットが形成される。第2導体面12には開口部12SAが形成される。第2導体面12の開口部12SAは第1導体面11の開口部11SAと重なる。第2導体面12のスリット部12SSは平面視で第1導体面11に重なる。第1導体面11と第2導体面12とは導体面接続導体21A,21Bを介して導通する。
このように、第1導体面11と第2導体面12のサイズとが異なっていても、アンテナ装置を構成できる。
《第9の実施形態》
図15は第9の実施形態のアンテナ装置の構成要素を分離して並べた平面図である。第1の実施形態で図1に示したアンテナ装置と異なり、スリット部11SS,12SSの先端は導体面の外縁に達していない。このように、スリット部の先端が開放されなくても、スリット部の長さが長くなる程、このスリット部の先端を迂回する電流強度は低くなり、導体面の外縁に沿って流れる電流強度は高くなる。そのため、以上の各実施形態で示した作用と同様の作用によりアンテナ装置として動作する。
《他の実施形態》
以上に示した各実施形態では、導体面に形成したスリット部が直線状である例を示したが、スリット部は曲線であってもよい。また、一部に曲線を含んでいてもよい。
また、以上に示した各実施形態では、導体面が平面である例を示したが、各導体面は曲面であってもよい。また、一部に曲面を含んでいてもよい。
CA…開口
11…第1導体面
12…第2導体面
13…第3導体面
11S…第1スリット
12S…第2スリット
13S…第3スリット
11SA,12SA,13SA…開口部
11SS,12SS,13SS…スリット部
20…絶縁性接着層
21A,21B,21C,21D,21E,21F…導体面接続導体
30…給電コイル
31…磁性体シート
32…コイル導体
40,50…ディスプレイ
51…ガラス基板
52…アノード
53…有機EL層
54…カソード
60…カメラモジュール
90…筐体
101〜105,107,108…アンテナ装置

Claims (5)

  1. 給電回路に接続される給電コイルと、
    外縁方向へ延びる第1スリットを有する第1導体面と、
    外縁方向へ延びる第2スリットを有する第2導体面と、を備え、
    前記給電コイルは、平面視で前記第1スリットと重なる位置に配置され、
    前記給電コイルと第1導体面とは磁界結合し、
    前記第1導体面と前記第2導体面とは磁界結合し、
    前記第1スリットおよび前記第2スリットは、平面視で一部が重なる位置に配置され、
    前記第1スリットは、少なくともその一部が平面視で前記第2導体面の前記第2スリット以外の部分に重なり、
    前記第2スリットは、少なくともその一部が平面視で前記第1導体面の前記第1スリット以外の部分に重なる、ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1スリットおよび前記第2スリットはそれぞれ幅広部を備え、
    前記第1スリットの幅広部、前記第2スリットの幅広部および前記給電コイルは平面視で互いに重なる、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1導体面と前記第2導体面とは電気的に導通する、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. フラットパネルディスプレイと請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置とを備え、
    前記フラットパネルディスプレイの背面に前記第1導体面および前記第2導体面が配置された電子機器。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置と、前記アンテナ装置に接続された通信回路とを備えた電子機器。
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