JP5738717B2 - 防護管挿入機 - Google Patents

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Description

本発明は、防護管挿入機に関する。特に、架空配電線に防護管を装着する防護管挿入機の構造に関する。
例えば、建設工事現場の近傍に架空配電線が架設されている場合には、架空配電線を絶縁性の防護管(いわゆる「ポリ管」)で覆っている。これにより、建設作業用の機器類が架空配電線に直接、接触することを防止できる。又、樹木の枝などが架空配電線に接触する可能性がある場合にも、架空配電線に防護管が装着され、地絡事故などを未然に防止できる。
架空配電線に防護管を無停電で装着する活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがある。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の架空配電線に直接触れて防護管を装着する。一方、間接活線工法は、作業者がホットスティック(絶縁操作棒)などを用いて、通電中の架空配電線に直接触れることなく防護管を装着することができる。近年では、作業環境の改善の観点から、直接活線工法から間接活線工法へと転換が進行している。
間接活線工法による防護管の装着作業には、手動式と油圧を動力源とする機械式の二通りがあることが知られている。手動式の防護管の装着作業としては、防護管をその切れ目から開拡可能な楔状のアダプタを把持工具に設けた第1ホットスティック(いわゆる、ヤットコ)と、鉤状のフックを先端部に取り付けた第2ホットスティックを用いて、架空配電線に防護管を簡易に装脱する、防護管の装着方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、機械式の防護管挿入機を用いた防護管の装着作業としては、架空配電線を把持する保持装置を先端部に設けた第1ホットスティックと、保持装置に連結し、油圧で駆動されるタイヤの送り力を利用して、防護管をその切れ目から開拡しながら、架空配電線に向けて防護管を移動させる挿入機本体を先端部に設けた第2ホットスティックと、を用いて、架空配電線に防護管をスムーズに装脱する、防護管の装着方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−219326号公報 特開2005−261111号公報
特許文献1による手動式のものは、軽量であり、防護管を架空配電線に取り付けることは容易であるが、2〜3本の防護管を連設する小規模な工事に適している。又、特許文献1による手動式のものは、防護管の内壁と架空配電線の外周との摩擦抵抗が大きく、架空配電線に対して防護管をスライドしながら装着するためには、作業者の体力に依存することが大きく、労力を要するという問題がある。
特許文献2による防護管挿入機は、油圧で駆動されるタイヤの送り力(摩擦伝動力)を利用して、架空配電線に対して防護管をスライドしながら装着しているので、手動式のものと比べて、労力を要しないが、防護管の内壁と架空配電線の外周との摩擦抵抗が大きく、防護管を架空配電線に円滑に装着できないという問題がある。防護管を架空配電線に円滑に装着できる防護管挿入機が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、防護管を架空配電線に円滑に装着できる防護管挿入機を提供することを目的とする。
本発明者は、防護管の外壁に摩擦伝動して、防護管を架空配電線に向けて移動させるタイヤ、及びこのタイヤに対向配置され、防護管の内壁を転動可能な複数のベアリングを備える防護管挿入機であって、防護管の内壁に潤滑剤が塗布されるように、複数のベアリングの外周に接触して潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体をベアリングの近傍に配置することにより、この課題が解決可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな防護管挿入機を発明するに至った。
(1)本発明による防護管挿入機は、架空配電線を挟持する保持装置と、前記保持装置に連結すると共に、防護管の長手方向に沿って形成された切れ目を開拡しながら、架空配電線に向けて防護管を移動させる挿入機本体装置と、を備える防護管挿入機であって、前記挿入機本体装置は、架空配電線が延在する方向と鋭角に交差するように配置され、前記防護管の切れ目に割り込んで、当該防護管の切れ目を開口させる割込ガイド板と、前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に当接して転動可能な複数のベアリングと、これらのベアリングに対向して配置され、前記防護管の外壁に摩擦伝動して、当該防護管を架空配電線に向けて移動させるタイヤと、前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に潤滑剤が塗布されるように、複数の前記ベアリングの外周に接触して前記潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体と、を有する。
(2)前記潤滑剤含浸体は、前記潤滑剤を含浸可能な多孔質体からなることが好ましい。
(3)前記多孔質体は、潤滑剤を吸収又は排出可能な連続気泡層を有する合成樹脂発泡体からなることが好ましい。
(4)前記合成樹脂発泡体は、ウレタン樹脂からなることが好ましい。
(5)本発明による防護管挿入方法は、架空配電線を挟持する保持装置と、前記保持装置に連結すると共に、防護管の長手方向に沿って形成されて切れ目を開拡しながら、架空配電線に向けて防護管を移動させる挿入機本体装置と、を備え、前記挿入機本体装置は、架空配電線が延在する方向と鋭角に交差するように配置され、前記防護管の切れ目に割り込んで、当該防護管の切れ目を開口させる割込ガイド板と、前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に当接して転動可能な複数のベアリングと、これらのベアリングに対向して配置され、前記防護管の外壁に摩擦伝動して、当該防護管を架空配電線に向けて移動させるタイヤと、前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に潤滑剤が塗布されるように、複数の前記ベアリングの外周に接触して前記潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体と、を有する防護管挿入機を用いて、前記防護管を架空配電線に挿入する防護管挿入方法であって、第1ホットスティックを操作して、前記保持装置で架空配電線を挟持する第1工程と、第2ホットスティックを操作して、前記防護管の切れ目を開口させた状態で、前記タイヤが当該防護管に向けて移動させながら、前記防護管の内壁に前記潤滑剤を塗布させる第2工程と、を含んでいる。
本発明による防護管挿入機は、防護管の外壁に摩擦伝動して、防護管を架空配電線に向けて移動させるタイヤ、及びこのタイヤに対向配置され、前記防護管の内壁に当接して転動可能な複数のベアリングを備える防護管挿入機であって、防護管の内壁に潤滑剤が塗布されるように、複数のベアリングの外周に接触して潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体をベアリングの近傍に配置しているので、防護管の内壁と架空配電線の外周との摩擦抵抗を軽減でき、防護管を架空配電線に円滑に装着できる。
本発明の一実施形態による防護管挿入機の構成を示す平面図である。 前記実施形態による防護管挿入機に備わる保持装置の構成を示す図であり、図1の右側面図である。 図1の部分断面図であり、防護管を間に配置して、防護管挿入機に備わるタイヤとベアリングが対向している状態図である。 前記実施形態による防護管挿入機に備わる補助ガイド板の構成を示す平面図である。 前記実施形態による防護管挿入機に適用される防護管の一例を示す図であり、図5(A)は、防護管の正面図、図5(B)は、図5(A)のX−X矢視断面図である。 前記実施形態による防護管挿入機に備わる挿入機本体装置が着脱される第2ホットスティックの構成を示す正面図である。 第2ホットスティックの先端部の構成を示す要部拡大図であり、図7(A)は、第2ホットスティックの先端部の平面図、図7(A)は、第2ホットスティックの先端部の一部を断面で示した正面図である。 前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管を保持した状態図である。 前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管を防護管挿入機に近づけている状態図である。 前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管を防護管挿入機に近づける直前の状態図である。 前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて防護管を保持しながら、防護管挿入機で架空配電線に挿入している状態図である。 前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管の姿勢を修正している状態図である。 前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて防護管を保持しながら、防護管挿入機で架空配電線に挿入している状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[防護管挿入機の構成]
最初に、本発明の一実施形態による防護管挿入機の構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による防護管挿入機の構成を示す平面図である。図2は、前記実施形態による防護管挿入機に備わる保持装置の構成を示す図であり、図1の右側面図である。図3は、図1の部分断面図であり、防護管を間に配置して、防護管挿入機に備わるタイヤとベアリングが対向している状態図である。
図4は、前記実施形態による防護管挿入機に備わる補助ガイド板の構成を示す平面図である。図5は、前記実施形態による防護管挿入機に適用される防護管の一例を示す図であり、図5(A)は、防護管の正面図、図5(B)は、図5(A)のX−X矢視断面図である。
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による防護管挿入機100は、保持装置10と挿入機本体装置(以下、本体装置と略称する)20を備えている。保持装置10は、架空配電線(以下、電線と略称する)Wを挟持できる。本体装置20は、電線Wに向けて長尺の防護管9(図5参照)を移動できる。
(保持装置の構成)
図1又は図2を参照すると、保持装置10は、本体11とスライド部材12を備えている。スライド部材12の上部は、鉤状に突出したフック部121を形成している。フック部121の底面は、円弧状に開口した位置決め溝12aを形成している。電線Wをその外周の一端部側から位置決め溝12aに掛止することで、電線Wと保持装置10の相対位置を決定できる。
図1又は図2を参照すると、本体11は、フック部121と同じ方向に突出する受け部13を有している。受け部13の上面には、位置決め溝12aに対向するように配置された円弧状の位置決め溝13aを形成している。位置決め溝13aは、電線Wをその外周の他端部から受けることができる。そして、位置決め溝12aと位置決め溝13aが相対的に近づくことにより、電線Wを挟持できる。
図2を参照すると、スライド部材12は、対向する一対の方形溝12b・12bをフック部121と反対側に設けている。一方、本体11は、これらの方形溝12b・12bに嵌合する一対の直動ガイド13b・13bを相反する向きに突出している。そして、スライド部材12は、一対の直動ガイド13b・13bに案内されて直進できる。
図2を参照すると、本体11の内部には、図示しない送りねじと、この送りねじにねじ結合すると共に、スライド部材12に連結した図示しないナット部材を備えている。そして、送りねじを一方の方向に回転すると、フック部121を受け部13に近づけることができ、電線Wを挟持できる。一方、送りねじを他方の方向に回転すると、フック部121を受け部13から離反でき、電線Wを解放できる。なお、送りねじの回転を停止すると、位置決め溝12aと位置決め溝13aの離間距離を維持できる。つまり、電線Wを挟持した状態で保持できる。
図1又は図2を参照すると、本体11は、いわゆる、ツイストロックと呼ばれるジョイント部11jを基端部に設けている。ジョイント部11jは、第1ホットスティックH1の先端部に着脱自在に取り付けられる。そして、第1ホットスティックH1から前記送りねじを回転する力が伝動され、電線Wを挟持又は解放できる。
図1又は図2を参照すると、スライド部材12の両側面には、一対のストッパ部材14・14を取り付けている。これらのストッパ部材14・14は、位置決め溝12aと位置決め溝13aが離隔しているときに、電線Wが所定の位置以上に行き過ぎないよう電線Wを阻止できる。
図2を参照すると、本体11の一部は、滑り板15で覆われている。滑り板15は、後述するように、電線Wに向かって防護管9(図5参照)を移動するときに、防護管9が本体11の角部などに突き当たって停止しないように、両端部が湾曲して形成されている。
又、図1を参照すると、本体11は、電線Wが延びる方向と略平行に延在する延長部材16を取り付けている。延長部材16は、電線Wの外周の一部に当接するように配置されている。そして、延長部材16は、防護管9(図5参照)を電線Wに装着するときに、電線Wが容易に移動しないように規制している。
図1又は図2を参照すると、保持装置10は、受け部13の一部が本体装置20と連結するように構成されている。そして、第1ホットスティックH1を用いて、保持装置10が電線Wを挟持した後は、第1ホットスティックH1が保持装置10から取り外され、保持装置10と本体装置20が一体となって、防護管9(図5参照)を電線Wに装着できる。
(防護管の構成)
次に、本体装置20の構成の説明に先立ち、防護管挿入機100に適用される一例の防護管9の構成を説明する。
図5(A)を参照すると、防護管9は、本体部91、第1接続部92、及び第2接続部93で構成されている。本体部91は、長尺な円筒状に形成されている。第1接続部92、本体部91の一端部側に形成され、他の防護管9の第2接続部93に挿入可能な差し込みフランジ92aを端部に形成している。第2接続部93は、本体部91の他端部側に形成され、他の防護管9の第1接続部92が挿入できるよう、端部を拡開できる。又、第2接続部93は、他の防護管9の第1接続部92が挿入されて、差し込みフランジ92aが嵌合可能な、内壁が拡径する膨張部93aを形成している。一般、防護管9は、第1接続部92を先頭に電線Wに挿入され、後続する防護管9の差し込みフランジ92aが先の防護管9の膨張部93aに嵌合して、複数の防護管9を連設できる。
図5(B)を参照すると、防護管9は、その長手方向に沿って、外周方向に突出する一対の鍔部94a・94bを有している。通常、一対の鍔部94a・94bは、密着して、防護管9の内部を閉じている。一対の鍔部94a・94bを離隔するように拡げると、電線Wを外周方向から挿入できる。そして、一対の鍔部94a・94bを解放すると、防護管9が弾性復帰して、電線Wを覆って防護できる。
又、図5(B)を参照すると、防護管9の内径を拡径することで、一対の鍔部94a・94bが拡がり、電線Wを外周方向から挿入できる。後述する本体装置20は、防護管9の内径を拡径することで、防護管9を電線Wに挿入しており、防護管の切れ目とは、一対の鍔部94a・94bが密着する箇所を示している。
(挿入機本体装置の構成)
次に、実施形態による本体装置20の構成を説明する。図1又は図3を参照すると、本体装置20は、割込ガイド板21、タイヤ22、及び複数のベアリング23a・23b・23cを備えている。
図1又は図3を参照すると、割込ガイド板21は、電線Wが延在する方向と鋭角に交差する斜面壁211を有している。又、割込ガイド板21は、防護管9の切れ目に割り込んで、防護管9の切れ目を開口させることができる(図5(B)参照)。
図1を参照すると、割込ガイド板21は、差し込み棒21aを一方の端部から突出させている。図5を参照して、差し込み棒21aを差し込みフランジ92aの内部に挿入すると共に、一対の鍔部94a・94bが割込ガイド板21に向かうように配置して、防護管9を割込ガイド板21の奥側に移動すると、割込ガイド板21の端部は、楔状に形成されているので、一対の鍔部94a・94bを拡げることができる(図3参照)。
図4を参照すると、割込ガイド板21は、必要に応じて、補助割込ガイド板21gを増設することもできる。補助割込ガイド板21gは、差し込み棒21aより長い差し込み棒21bと、割込ガイド板21の板部を延長する割込板210を備えている。
図1又は図3を参照すると、ベアリング23a・23b・23cは、割込ガイド板21の内部に配置されている。ベアリング23a・23b・23cは、それらの外周が斜面壁211から僅かに突出するように配置されている。そして、ベアリング23a・23b・23cは、防護管9の内壁に当接して転動できる。これにより、タイヤ22が回転しているときに、防護管9の内壁と斜面壁211の摩擦が軽減されて、防護管9を円滑に移動できる。
図1又は図3を参照すると、タイヤ22は、ベアリング23a・23b・23cに対向するように配置されている。又、タイヤ22は、割込ガイド板21の斜面壁211を押圧するように、回転自在に保持されている。タイヤ22は、その回転軸22sが歯車箱25に支持されている。歯車箱25は、回転軸の方向を変換する一組の傘歯車(図示せず)を内部に備えている。そして、後述する第2ホットスティックH2(図6及び図7参照)から回転する力がタイヤ22に伝動されて、回転駆動される。
図3を参照すると、タイヤ22は、外周にトレッドを有するゴムタイヤが好ましく、防護管9の外壁に摩擦伝動して、防護管9を電線Wに向けて移動させることができる(図1参照)。この場合、タイヤ22は、内部に空洞を有し、図5(A)に示されるように、防護管9の凹凸に対応して変形することができる。
図1を参照すると、歯車箱25から延長されたアーム26aの端部には、回転ドラム26が支持されている。回転ドラム26は、外周が双曲線状に内側に湾曲している。回転ドラム26は、割込ガイド板21の斜面壁211の終端近傍に配置され、防護管9の外壁に転動して、防護管9が電線Wに挿入されることを援助している。
図1又は図3を参照すると、割込ガイド板21は、潤滑剤含浸体24を内部に配置している。潤滑剤含浸体24は、ベアリング23a・23b・23cの近傍に配置され、ベアリング23a・23b・23cの外周に接触して潤滑剤を塗布できる。これにより、ベアリング23a・23b・23cが防護管9の内壁を転動しながら、防護管9の内壁に潤滑剤を塗布できる。
(第2ホットスティックの構成)
次に、実施形態による第2ホットスティックH2の構成を説明する。図6は、前記実施形態による防護管挿入機に備わる挿入機本体装置が着脱される第2ホットスティックの構成を示す正面図である。図7は、第2ホットスティックの先端部の構成を示す要部拡大図であり、図7(A)は、第2ホットスティックの先端部の平面図、図7(A)は、第2ホットスティックの先端部の一部を断面で示した正面図である。
図6を参照すると、第2ホットスティックH2は、自由回転軸41、把持部42、及び連結棒43を備えている。又、第2ホットスティックH2は、自由回転軸41の先端部側に設けた連結装置44と、把持部42の基端部側に設けた連結装置45・46を備えている。第2ホットスティックH2は、把持部42を把持しながら、図示しない動力装置を連結装置45又は連結装置46に接続して自由回転軸41を回転させることにより、連結装置44に取り付けた本体装置20を動作させることができる。
図6を参照すると、第2ホットスティックH2は、自由回転軸41の基端部側が把持部42の内部に回転自在に支持されている。又、連結棒43は、自由回転軸41と略平行に配置されている。連結棒43は、支持部47で自由回転軸41を回転可能に連結しているので、連結棒43を把持して自由回転軸41を回転することができる。なお、自由回転軸41及び連結棒43には、水滴を阻止する傘状のカバー41c・43cと、安全距離を確保するための傘状のカバー41d・43dをそれぞれ取り付けている。
図1及び図7を参照すると、連結装置44は、自由回転軸41を軸方向に移動させて、本体装置20のジョイント21jに接続させることにより、ジョイント21jの内部に外装40aを挿入できる構造になっている。
図7を参照すると、連結装置44は、外装40aの外面(側面)に係合ピン51が立設されている。又、連結装置44は、自由回転軸41の先端面に六角穴41aを穿設している。これにより、連結装置44は、ジョイント21jの内部に外装40aを挿入するのと同時に、その挿入方向に切り欠かれて開口するジョイント21jの係合溝27jに係合ピン51を差し込んで係合させることができ、又、ジョイント21jの底面から突出した六角柱26jが六角穴41aに差し込まれて連結することができる。このように、連結装置44は、ジョイント21jに連結したタイヤ22を回転させることができるように(図1参照)、係合ピン51で自由回転軸41を連結できる。
図7を参照すると、係合ピン51は、外装40aに固設されている。又、係合ピン51は、スプリング51bにより、ロックボタン51aが外装40a側に付勢されている。そして、係合ピン51が係合溝27jに差し込むときには、ロックボタン51aを一端、後退して、次に、係合溝27jの大穴部27cに嵌合することにより、不用意に連結が解除してしまうことを防止できる。
図6を参照すると、連結装置45は、把持部42の中央部に取り付けられている。連結装置45は、図示しない油圧モータの出力軸が連結されて、回転する連結軸45aを備えている。一方、連結装置46は、把持部42の基端部に取り付けられており、図示しない油圧モータの出力軸が連結されて回転する連結軸46aを備えている。
図6を参照すると、連結軸45aは、例えば、回転軸の方向を変換する傘歯車装置(図示せず)を介して自由回転軸41に連結しており、操作棒40に対して直交する方向から図示しない油圧モータを取り付けて、自由回転軸41を正逆回転させることができる。つまり、第2ホットスティックH2からタイヤ22を回転する力が伝動される(図1参照)。
又、連結装置46の連結軸46aは、自由回転軸41に直結されており、操作棒40と同軸方向から図示しない油圧モータを取り付けて、自由回転軸41を正逆回転させることができる。つまり、第2ホットスティックH2からタイヤ22を回転する力が伝動される(図1参照)。
[防護管挿入機の作用]
次に、実施形態による防護管挿入機100を用いて、防護管を架空配電線に挿入する防護管挿入方法を説明しながら、防護管挿入機100の作用及び効果を説明する。
図8は、前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管を保持した状態図である。図9は、前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管を防護管挿入機に近づけている状態図である。
図10は、前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管を防護管挿入機に近づける直前の状態図である。図11は、前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて防護管を保持しながら、防護管挿入機で架空配電線に挿入している状態図である。
図12は、前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて、防護管の姿勢を修正している状態図である。図13は、前記実施形態による防護管挿入機の使用状態を示す斜視図であり、第3ホットスティックと第4ホットスティックを用いて防護管を保持しながら、防護管挿入機で架空配電線に挿入している状態図である。
最初に、図8を参照すると、バケットBには、二人の作業員M・Mが搭乗している。一方の作業員Mは、第1ホットスティックH1を用いて、一組の電柱P・Pに架設された電線Wに保持装置10を挟持している(図1及び図2参照)。なお、電線Wには、最初の防護管9が装着され、第2接続部93を開口して待機している(図5参照)。又、第2ホットスティックH2は、その基端部がバケットBに固定されている。
図8を参照すると、他方の作業員Mは、第3ホットスティックH3及び第4ホットスティックH4を用いて、次の防護管9を保持している。第3ホットスティックH3は、2本のポールp1・p2が立設した二股状の先端工具を有し、防護管9を持ち上げことができ、防護管9の向きを変えることができる。第4ホットスティックH4は、把持工具を先端部に取り付けた、いわゆる、「ヤットコ」であって、防護管9を保持することができる。
次に、図9を参照すると、一方の作業員Mは、第2ホットスティックH2を用いて、防護管挿入機100が動かないように支持している。なお、第1ホットスティックH1は、防護管挿入機100から既に取り外されている。他方の作業員Mは、第4ホットスティックH4を操作して、防護管挿入機100に向けで防護管9を移動している。なお、第3ホットスティックH3は、その基端部がバケットBに固定されている。
次に、図10を参照すると、一方の作業員Mは、第2ホットスティックH2を用いて、防護管挿入機100が動かないように支持し、他方の作業員Mは、第4ホットスティックH4を操作して、防護管挿入機100に向けで防護管9を移動している。二人の作業員M・Mが協同することで、先の防護管9に後続の防護管9を接続できる(図5参照)。
次に、図11を参照すると、一方の作業員Mは、第2ホットスティックH2を操作して、タイヤ22を油圧モータで駆動(回転)し、防護管9を電線Wに装着している。他方の作業員Mは、防護管9が移動し易いように、第4ホットスティックH4を操作している。この場合、図12に示されるように、防護管9の流れに沿うように、他方の作業員Mが第4ホットスティックH4を操作することが好ましい。
次に、図13を参照すると、防護管9の流れに沿うように、他方の作業員Mが第4ホットスティックH4を操作しながら、一方の作業員Mは、第2ホットスティックH2を操作して、タイヤ22を油圧モータで駆動(回転)し、防護管9を電線Wに装着している。このようにして、実施形態による防護管挿入機100は、複数の防護管9を連設しながら、電線Wに装着できる。
ところで、防護管9は、2〜2.5m程度の長さを有し、多数の防護管9を電線Wに装着(挿入)すると、防護管9の内壁と電線Wの外周との摩擦抵抗が大きくなって、防護管9を電線Wに円滑に装着できないという問題があった。そこで、実施形態による防護管挿入機100は、防護管9の内壁に潤滑剤が塗布されるように、複数のベアリング23a・23b・23cの外周に接触して潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体24をベアリング23a・23b・23cの近傍に配置することにより(図1又は図3参照)、この問題を解決した。
図1又は図3を参照すると、潤滑剤含浸体24は、潤滑剤を含浸可能な多孔質体からなることが好ましい。多孔質体は、潤滑剤を吸収又は排出可能な連続気泡層を有する合成樹脂発泡体からなることが好ましい。潤滑剤含浸体24は、合成樹脂発泡体の連続気泡層により、潤滑剤を吸収又は排出する、いわゆる「吸排効果」を向上できる。又、合成樹脂発泡体は、耐油性、耐磨耗性に優れたウレタン樹脂を用いることが好ましい。
図1又は図3を参照すると、実施形態による防護管挿入機100は、ベアリング23a・23b・23cに潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体24を割込ガイド板21の内部に配置したが、防護管9の内壁に潤滑剤を直接、塗布する潤滑剤含浸ロールを割込ガイド板21の内部に配置してもよい。
実施形態による防護管挿入機100は、防護管9を電線Wに装着する好適な形態を開示したが、実施形態による防護管挿入機100は、電線Wから防護管9を取り外す場合にも使用でき、この場合、防護管9の内壁に既に潤滑剤が塗布されていれば、電線Wから防護管9を取り外すことが容易と考えられる。
9 防護管
10 保持装置
20 挿入機本体装置(本体装置)
21 割込ガイド板
22 タイヤ
23a・23b・23c 複数のベアリング
24 潤滑剤含浸体
100 防護管挿入機
211 斜面壁
H1 第1ホットスティック
H2 第2ホットスティック
W 架空配電線(電線)

Claims (5)

  1. 架空配電線を挟持する保持装置と、
    前記保持装置に連結すると共に、防護管の長手方向に沿って形成された切れ目を開拡しながら、架空配電線に向けて防護管を移動させる挿入機本体装置と、を備える防護管挿入機であって、
    前記挿入機本体装置は、
    架空配電線が延在する方向と鋭角に交差するように配置され、前記防護管の切れ目に割り込んで、当該防護管の切れ目を開口させる割込ガイド板と、
    前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に当接して転動可能な複数のベアリングと、
    これらのベアリングに対向して配置され、前記防護管の外壁に摩擦伝動して、当該防護管を架空配電線に向けて移動させるタイヤと、
    前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に潤滑剤が塗布されるように、複数の前記ベアリングの外周に接触して前記潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体と、を有する防護管挿入機。
  2. 前記潤滑剤含浸体は、前記潤滑剤を含浸可能な多孔質体からなる請求項1記載の防護管挿入機。
  3. 前記多孔質体は、潤滑剤を吸収又は排出可能な連続気泡層を有する合成樹脂発泡体からなる請求項2記載の防護管挿入機。
  4. 前記合成樹脂発泡体は、ウレタン樹脂からなる請求項3記載の防護管挿入機。
  5. 架空配電線を挟持する保持装置と、前記保持装置に連結すると共に、防護管の長手方向に沿って形成されて切れ目を開拡しながら、架空配電線に向けて防護管を移動させる挿入機本体装置と、を備え、前記挿入機本体装置は、架空配電線が延在する方向と鋭角に交差するように配置され、前記防護管の切れ目に割り込んで、当該防護管の切れ目を開口させる割込ガイド板と、前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に当接して転動可能な複数のベアリングと、これらのベアリングに対向して配置され、前記防護管の外壁に摩擦伝動して、当該防護管を架空配電線に向けて移動させるタイヤと、前記割込ガイド板の内部に配置され、前記防護管の内壁に潤滑剤が塗布されるように、複数の前記ベアリングの外周に接触して前記潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸体と、を有する防護管挿入機を用いて、前記防護管を架空配電線に挿入する防護管挿入方法であって、
    第1ホットスティックを操作して、前記保持装置で架空配電線を挟持する第1工程と、
    第2ホットスティックを操作して、前記防護管の切れ目を開口させた状態で、前記タイヤが当該防護管に向けて移動させながら、前記防護管の内壁に前記潤滑剤を塗布させる第2工程と、を含んでいる防護管挿入方法。
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