JP5736968B2 - エンコーダ装置、駆動装置、及びロボットシステム - Google Patents

エンコーダ装置、駆動装置、及びロボットシステム Download PDF

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Description

本発明は、エンコーダ装置、駆動装置、及びロボットシステムに関する。
産業用ロボットやサービスロボットなど、人と協調作業を行うロボットシステムが知られている。このようなロボットシステムは、エンコーダ装置を備えた駆動装置によって駆動され、エンコーダ装置が検出した駆動装置の回転軸などの角度位置に基づいて、回転軸などの位置制御及び速度制御を行っている。
ここで、エンコーダ装置は、回転軸などの角度位置を検出信号として出力する角度位置センサとしてのエンコーダを有するものがある。また、エンコーダ装置は、信号処理回路であって、供給された動作クロックの周波数に応じた処理速度で動作し、エンコーダによって出力された検出信号に基づいて角度位置を検出する信号処理回路を有するものがある。
さらに、このようなエンコーダ装置は、エンコーダをモータの回転軸に複数配置し、単独のエンコーダを用いる場合に比べて高い精度または高い信頼度を有するモータ制御を実現しているものがある(たとえば特許文献1を参照)。
特開2003−70284号公報
しかしながら、上記のようなエンコーダ装置では、各エンコーダの信号処理回路に供給される動作クロックの周波数に差が生じる場合がある。このような場合に、複数の信号処理回路によって検出された複数の角度位置を合成した信号に周期的変動(うなり)が生じることがある。
たとえば、2つの信号処理回路に、それぞれ異なる周波数の動作クロックA(周波数f1)と動作クロックB(周波数f2)とが供給された場合、2つの信号処理回路によって検出された角度位置を合成して得た信号には、これらの動作クロック周波数の差すなわち、N=|f1−f2|を周波数とするうなりが生じる場合がある。
こうしたうなりが生じた場合に、複数のエンコーダの信号処理回路によって検出された複数の角度位置に基づいて駆動部を制御すると、制御の精度が低下することがある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、エンコーダ装置として複数のエンコーダを用いた場合においても、駆動部を高精度に制御することを可能とするエンコーダ装置、駆動装置、及びロボットシステムを提供することにある。
本発明の一実施形態は、駆動部によって回転される回転軸の角度位置に応じた第1の検出信号を出力する第1のエンコーダと、前記第1のエンコーダで検出される前記第1の検出信号に基づいて、前記回転軸の角度位置を検出する第1の角度位置検出回路と、前記回転軸の角度位置に応じた第2の検出信号を出力する第2のエンコーダと、前記第2のエンコーダで検出される前記第2の検出信号に基づいて、前記回転軸の角度位置を検出する第2の角度位置検出回路と、前記第1の角度位置検出回路と前記第2の角度位置検出回路とに対して、同一の周波数発生源によって生成された動作クロックを供給する動作クロック供給部と、前記動作クロックに応じて同期して前記第1の角度位置検出回路と前記第2の角度位置検出回路を動作させることにより、合成角度位置情報を算出する位置データ合成回路と、を備えることを特徴とするエンコーダ装置である。
また、本発明の一実施形態は、上記のエンコーダ装置を備えることを特徴とする駆動装置である。
また、本発明の一実施形態は、上記の駆動装置を備えることを特徴とするロボットシステムである。
本発明によれば、駆動部を高精度に制御することができる。
この発明の一実施形態によるエンコーダシステムの構成を示すブロック図である。 図1のエンコーダシステムにおける信号処理回路に対して動作クロックが供給される経路の構成を説明する図である。 図1のエンコーダシステムにおける信号処理回路及び動作クロック供給部の構成を示すブロック図である。 一例としての2相信号などの波形を示す波形図である。 一例としての位置データ合成回路の動作を説明する説明図である。 本実施形態によるエンコーダシステムを備えるロボットシステムの構成を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態による駆動装置DR及びエンコーダシステム(エンコーダ装置)ENCの構成を示す概略ブロック図である。
この駆動装置DRは、モータ(駆動部)1と、動力伝達装置(動力伝達部)2と、エンコーダシステムENCと、入力軸10と、出力軸11と、を備える。エンコーダシステムENCは、第1のエンコーダ3と、第2のエンコーダ4と、動作クロック供給部15と、を備える。第1のエンコーダ3は、第1の信号処理回路(第1の角度位置検出回路)6を有する。第2のエンコーダ4は、第2の信号処理回路(第2の角度位置検出回路)5を有する。
第1のエンコーダ3の第1の信号処理回路6と、第2のエンコーダ4の第2の信号処理回路5とは、通信線12及び設定制御線13を介して接続されている。第1のエンコーダ3と動作クロック供給部15とは、第1の動作クロック供給線16を介して、第2のエンコーダ4と動作クロック供給部15とは、第2の動作クロック供給線17を介して、それぞれ接続されている。
エンコーダシステムENCの上位装置であるコントローラ8は、通信ライン9を介して第1のエンコーダ3と接続されており、モータ制御線14を介してモータ1と接続されている。
コントローラ8は、モータ制御線14を介して回転制御信号をモータ1に出力することにより、モータ1の回転を制御する。この回転制御信号として、コントローラ8は、たとえば、ステッピングモータであるモータ1を回転させるパルス波を出力する。
エンコーダシステムENCの回転軸には、入力軸10と、出力軸11とが含まれる。入力軸10は、モータ1と接続される。出力軸11は、動力伝達装置2を介して入力軸10と接続される。
モータ1は、コントローラ8から入力される回転制御信号に応じて、入力軸10を回転させる。動力伝達装置2は、入力軸10の回転に応じて、予め定められている伝達比(動力伝達比)で減速して出力軸11を回転させる。
第1のエンコーダ3は、モータ1の入力軸10の角度位置を検出する機能を有しており、モータ1によって回転される入力軸10の角度位置に応じた第1の検出信号を出力する。第1のエンコーダ3と同様に、第2のエンコーダ4は、出力軸11の角度位置を検出する機能を有しており、出力軸11の角度位置に応じた第2の検出信号を出力する。
第1の信号処理回路6は、第1のエンコーダ3で検出される第1の検出信号に基づいて、入力軸10の角度位置を検出する。第2の信号処理回路5は、第2のエンコーダ4で検出される第2の検出信号に基づいて、出力軸11の角度位置を検出する。
ここで、第1のエンコーダ3及び第2のエンコーダ4は、たとえば、ロータリーエンコーダである。動力伝達装置2は、たとえば、1つまたは複数のギア、ベルト装置、チェーン装置、及び、ドライブシャフト装置、または、これらの組み合わせにより構成されている。
第1のエンコーダ3と第2のエンコーダ4とは、たとえば、入力軸10または出力軸11のうちの対応する軸の回転に応じて回転するN極とS極とを有する回転ディスクと、この回転ディスクの回転中心軸に対して互いの角度が90度になるようにして所定の位置に配置されている磁気センサ装置としての2つのホール素子とで、それぞれ構成されている。そして、入力軸10または出力軸11が回転することにより、この軸に対応する回転ディスクがN極とS極とを有する回転磁石として回転し、これにより、ホール素子からは、一回転につき1パルスの正弦波状の信号がそれぞれ出力される。なお、ホール素子は、互いに90度の角度を有して配置されているため、正弦波状の信号として、90度の位相差を有する正弦波、いわゆる2相擬似正弦波が出力される。
このようにして、第1のエンコーダ3は、たとえば、それぞれが入力軸10の1回転に対して1周期の正弦波であるとともに、予め定められている位相分だけ互いの位相が異なる2つの信号である2相正弦波信号を第1の検出信号として出力する。また、第1のエンコーダ3と同様に、第2のエンコーダ4は、たとえば、それぞれが出力軸11の1回転に対して1周期の正弦波であるとともに、予め定められている位相分だけ互いの位相が異なる2つの信号である2相正弦波信号を第2の検出信号として出力する。
なお、動作クロック供給部15についての説明は後述する。
<動作クロックが供給される経路の構成>
次に、図2を用いて、図1を用いて説明したエンコーダシステムENCの構成、及び、第1のエンコーダ3と第2のエンコーダ4とに動作クロック(システムクロック)が供給される経路の構成について説明する。図2において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1の信号処理回路6は、第1の動作クロックバッファ601と、たとえばm個の回路ブロック(603−1〜603−m)とを有する。第1の動作クロックバッファ601は、第1のクロックバス602を介して各回路ブロック(603−1〜603−m)と接続されている。
各回路ブロック(603−1〜603−m)はそれぞれ同期式回路で構成されており、供給される動作クロックに応じて互いに同期して動作する。ここで動作クロックは、第1の動作クロック供給線16を介して第1の動作クロックバッファ601に供給され、さらに第1のクロックバス602を介して各回路ブロック(603−1〜603−m)に供給される。
各回路ブロック(603−1〜603−m)は、たとえば、それぞれ協調して処理を行うことにより第1のエンコーダ3によって出力される第1の検出信号に基づいて入力軸10の角度位置を検出する。
第1の動作クロックバッファ601は、第1の動作クロック供給線16を介して供給される動作クロックを各回路ブロックに分配するために適した信号に変換し、変換した信号を各回路ブロックに供給する回路である。ここで各回路ブロック(603−1〜603−m)に供給するために適した信号に変換するとは、たとえば、第1の動作クロック供給線16を介して供給される動作クロックの波形を正確な矩形波に整形することや、回路のインピーダンスを動作クロックの供給に適した値に整合することである。
上述した第1の信号処理回路6と同様に、第2の信号処理回路5は、第2の動作クロックバッファ501と、たとえばn個の回路ブロック(503−1〜503−n)とを有する。第2の動作クロックバッファ501は、第2のクロックバス502を介して各回路ブロック(503−1〜503−n)と接続されている。
各回路ブロック(503−1〜503−n)はそれぞれ同期式回路で構成されており、
供給される動作クロックに応じて互いに同期して動作する。ここで動作クロックは、第2の動作クロック供給線17を介して第2の動作クロックバッファ501に供給され、さらに第2のクロックバス502を介して各回路ブロック(503−1〜503−n)に供給される。
各回路ブロック(503−1〜503−n)は、たとえば、それぞれ協調して処理を行うことにより第2のエンコーダ4によって出力される第2の検出信号に基づいて出力軸11の角度位置を検出する。
第2の動作クロックバッファ501は、第2の動作クロック供給線17を介して供給される動作クロックを各回路ブロックに分配するために適した信号に変換し、変換した信号を各回路ブロックに供給する回路である。ここで各回路ブロック(503−1〜503−n)に供給するために適した信号に変換するとは、たとえば、第2の動作クロック供給線17を介して供給される動作クロックの波形を正確な矩形波に整形することや、回路のインピーダンスを動作クロックの供給に適した値に整合することである。
なお、各回路ブロック(503−1〜503−n及び603−1〜603−m)を構成するそれぞれの回路ブロックは、すべてが同一の処理を行う回路構成であってもよいし、一部の回路ブロックが他の回路ブロックと異なる処理を行う回路構成であってもよいし、すべてが互いに異なる処理を行う回路構成であってもよい。
動作クロック供給部15は、第1の動作クロック供給線16を介して第1の動作クロックバッファ601と接続され、第2の動作クロック供給線17を介して第2の動作クロックバッファ501と接続されている。
動作クロック供給部15は、予め定められた周波数の動作クロックを発生させ、第1の動作クロック供給線16を介して第1の動作クロックバッファ601に発生させた動作クロックを供給するとともに、第2の動作クロック供給線17を介して第2の動作クロックバッファ501に発生させた動作クロックを供給する。
<第2の信号処理回路5と第1の信号処理回路6との構成>
次に、図3を用いて、図1及び図2を用いて説明したエンコーダシステムENCの構成、及び、第2の信号処理回路5、第1の信号処理回路6及び動作クロック供給部15の構成の一例について説明する。図3において、図1及び図2と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
動作クロック供給部15は、周波数発生源201と、動作クロック供給回路202とを有する。
周波数発生源201は、原クロック供給線203を介して動作クロック供給回路202と接続されている。動作クロック供給回路202は、第1の動作クロック供給線16を介して第1の信号処理回路6に備えられる第1の動作クロックバッファ601と接続されており、第2の動作クロック供給線17を介して第2の信号処理回路5に備えられる第2の動作クロックバッファ501と接続されている。
周波数発生源201は、予め定められた単一の周波数の信号を発生するものであり、たとえば、水晶振動子やセラミック振動子によって構成される。動作クロック供給回路202は、周波数発生源201で発生した原クロック信号を各回路に供給するために適した信号に変換し、変換した信号を各回路に供給する回路である。ここで各回路に供給するために適した信号に変換するとは、たとえば、原クロック信号の波形を正確な矩形波に整形することや、回路のインピーダンスを動作クロックの供給に適した値に整合することである。
つまり、動作クロック供給部15は、第2の動作クロック供給線17を介して第2の信号処理回路5と第1の動作クロック供給線16を介して第1の信号処理回路6とに対して、同一の周波数発生源201によって生成された動作クロックを供給する。
第1の信号処理回路6は、第1の動作クロックバッファ601と、上述した回路ブロック(603−1〜603−m)として第1の位置データ検出回路61と、第2の位置データ補正回路62と、位置データ合成回路63と、回転数量記憶部64と、外部通信回路65と、伝達比情報記憶部66と、第1の分解能記憶部67と、第2の分解能記憶部68とを有している。
第1の動作クロックバッファ601は、第1のクロックバス602を介して、第1の位置データ検出回路61と、第2の位置データ補正回路62と、位置データ合成回路63と、回転数量記憶部64と、外部通信回路65と、伝達比情報記憶部66と、第1の分解能記憶部67と、第2の分解能記憶部68とに接続されている。
第2の信号処理回路5は第2の位置データ検出回路50を有している。この第2の位置データ検出回路50は、第2の動作クロックバッファ501と、上述した回路ブロック(503−1〜503−n)として第2の内挿回路51と、第2の位置検出回路52と、送信信号生成出力部53と、伝達比情報記憶部56と、第1の分解能記憶部57と、第2の分解能記憶部58とを有している。
第2の動作クロックバッファ501は、第2のクロックバス502を介して、第2の内挿回路51と、第2の位置検出回路52と、送信信号生成出力部53と、伝達比情報記憶部56と、第1の分解能記憶部57と、第2の分解能記憶部58とに接続されている。
ここで、第2の内挿回路51と、第2の位置検出回路52と、送信信号生成出力部53と、伝達比情報記憶部56と、第1の分解能記憶部57と、第2の分解能記憶部58とはそれぞれ同期式回路で構成されており、供給される動作クロックに応じて互いに同期して動作する。この動作クロックは、第2の動作クロック供給線17を介して第2の動作クロックバッファ501に供給され、さらに第2のクロックバス502を介して各回路に供給される。
また、第1の位置データ検出回路61と、第2の位置データ補正回路62と、位置データ合成回路63と、回転数量記憶部64と、外部通信回路65と、伝達比情報記憶部66と、第1の分解能記憶部67と、第2の分解能記憶部68とはそれぞれ同期式回路で構成されており、供給される動作クロックに応じて互いに同期して動作する。この動作クロックは、第1の動作クロック供給線16を介して第1の動作クロックバッファ601に供給され、さらに第1のクロックバス602を介して各回路に供給される。
<第2の信号処理回路5の各構成>
まず、第2の信号処理回路5が有する第2の位置データ検出回路50の各構成について説明する。伝達比情報記憶部56には、第1のエンコーダ3と第2のエンコーダ4とを連結する予め定められている動力伝達装置2の伝達比の値を示す情報が、伝達比情報として予め記憶されている。第1の分解能記憶部57には、第1の位置データ検出回路61の分解能が第1の分解能として予め記憶されている。第2の分解能記憶部58には、第2の位置データ検出回路50の分解能が第2の分解能として予め記憶されている。
第2の内挿回路51は、第2のエンコーダ4から入力された第2の検出信号を内挿処理して出力軸11の角度位置を示す第2の位置データを検出する。第2の位置検出回路52は、第2の内挿回路51が検出した第2の位置データと伝達比情報記憶部56から読み出した伝達比情報とを乗じた値を、第2の分解能記憶部58から読み出した第2の分解能の値で除算した値の整数部分の値を回転数量として算出するとともに、この除算した値の少数部分の値に第1の分解能記憶部57から読み出した第1の分解能の値を乗じた値を推定値として算出する。この推定値とは、第1のエンコーダ3により正確に検出される第1の位置データを、第2のエンコーダ4が検出した第2の検出信号に基づいて算出して推定する位置データである。
たとえば、第2の位置検出回路52は回転数量mと推定値sとを次の式により算出する。
m=INT(n(P2/R2)) ・・・ (式1)
s=R1×(n(P2/R2)−m) ・・・ (式2)
上記の式1と式2とにおいて、P2は第2の内挿回路51が検出した第2の位置データであり、R1は第1の分解能記憶部57に記憶されている第1の分解能であり、R2は第2の分解能記憶部58に記憶されている第2の分解能であり、nは伝達比情報記憶部56から読み出した伝達比情報である。また、なお、INTは、小数点以下を切り捨てて、整数部分のみを抽出する演算子である。
このように、この第2の位置データ検出回路50は、第2の内挿回路51と第2の位置検出回路52とにより、第2のエンコーダ4が検出した第2の検出信号を内挿処理した値と伝達比情報記憶部56から読み出した伝達比情報とに基づいて、第1のエンコーダ3の回転数量を算出するとともに第1の位置データに対応する位置データを推定値として算出する。
送信信号生成出力部53は、第2の位置検出回路52が算出した推定値に基づいて、入力軸10の回転数量の値を示す送信信号を生成して第2の位置データ補正回路62に出力する。この送信信号生成出力部53は、送信信号を、たとえば、互いに位相が90度異なる第1の矩形波信号である多回転A信号と第2の矩形波信号である多回転B信号である2相信号として生成して出力する(図4参照)。なお、この2相信号は、外来のノイズなどに耐性を有するようにするために、波形が矩形波となる2相矩形波信号であることが望ましい。
この図4においては、入力軸が1回転することに応じて、すなわち、第1の位置データの値が0から131071をとることに応じて、多回転A信号と多回転B信号とが、HとL、HとH、LとH、及び、LとL、という信号パターンに変化する。ここで、HとLとは、たとえば、電気信号の電位で予め定められたハイレベルとロウレベルとである。そして、入力軸が1回転する毎に、多回転A信号と多回転B信号とは、上記の信号パターンを繰り返す。
この送信信号生成出力部53が生成する多回転A信号と多回転B信号とは、入力軸の1回転において、伝達比nと第2の位置データ検出回路50の分解能R2とにより、次の関係となる。
多回転A信号は、R2/4nの剰余が0から2nの期間はH、それ以外はLとなる。一方、多回転B信号は、R2/4nの剰余がnから3nの期間はH、それ以外はLとなる。
送信信号生成出力部53は、たとえば、次のようにして、上述した多回転A信号と多回転B信号とを生成する。送信信号生成出力部53は、第2の位置検出回路52の算出した推定値に、第2の位置データ検出回路50の分解能R2を乗じた値に対して、4nで除算した値が、0から2nであれば、多回転A信号をHとして出力し、それ以外であれば、多回転A信号をLとして出力する。また、送信信号生成出力部53は、第2の位置検出回路52の算出した推定値に、第2の位置データ検出回路50の分解能R2を乗じた値に対して、4nで除算した値が、1nから3nであれば、多回転B信号をHとして出力し、それ以外であれば、多回転B信号をLとして出力する。
なお、本実施形態による多回転A信号と多回転B信号との2相信号は、伝達比情報記憶部56に記憶されている伝達比情報などに基づいて、送信信号生成出力部53により生成される。そのため、エンコーダシステムENCにおいて、動力伝達装置2の伝達比が異なる値となる場合でも、送信信号生成出力部53は、この異なる伝達比に対応した2相信号を生成することが容易に可能である。
<第1の信号処理回路6の各構成>
次に、第1の信号処理回路6の各構成について説明する。伝達比情報記憶部66には、伝達比情報記憶部56と同様に、第1のエンコーダ3と第2のエンコーダ4とを連結する予め定められている動力伝達装置2の伝達比の値を示す情報が、伝達比情報として予め記憶されている。第1の分解能記憶部67には、第1の分解能記憶部57と同様に、第1の位置データ検出回路61の分解能が第1の分解能として予め記憶されている。第2の分解能記憶部68には、第2の分解能記憶部58と同様に、第2の位置データ検出回路50の分解能が第2の分解能として予め記憶されている。
第1の位置データ検出回路61は、第1のエンコーダ3から入力された第1の検出信号に基づいて、予め定められている第1の信号処理(内挿処理)により、入力軸10の角度位置を示す第1の位置データを検出する。
第2の位置データ補正回路62は、第2の位置データ検出回路50が検出した第2の位置データを、多回転A信号と多回転B信号として第2の位置データ検出回路50の送信信号生成出力部53から入力する。なお、第2の位置データ補正回路62は、第2の位置データ検出回路50が検出した第2の位置データを、この第2の位置データと第1の位置データ検出回路61が検出した第1の位置データとに基いて予め定められている補正処理により補正する。
位置データ合成回路63は、第2の位置データ補正回路62が補正した第1のエンコーダ3の回転数量の値と、第1の位置データ検出回路61が検出した第1の位置データの値とに基づいて、合成位置データを生成する。なお、この位置データ合成回路63は、第1の位置データ検出回路61が検出した第1の位置データと、第2の位置データ検出回路50が検出した第2の位置データとを合成する場合に、伝達比情報記憶部66から読み出した伝達比情報に基づいて合成位置データを合成する。
また、この位置データ合成回路63は、一例として、第1の位置データ検出回路61が検出した第1の位置データと、第2の位置データ検出回路50が検出した第2の位置データとを合成する場合に、伝達比情報記憶部66から読み出した伝達比情報、第1の分解能記憶部67から読み出した第1の分解能、及び、第2の分解能記憶部68から読み出した第2の分解能に基づいて、予め定められている算出方法により、合成位置データを合成する。
たとえば、位置データ合成回路63は、合成位置データを、次の式3により算出する。
合成位置データ=P1+R1×INT(n×P2/R2) ・・・ (式3)
ここで、P1は第1の位置データであり、P2は第2の位置データであり、nは伝達比である。また、R1は第1の位置データ検出回路61の分解能であり、R2は第2の位置データ検出回路50の分解能である。なお、INTは、小数点以下を切り捨てて、整数部分のみを抽出する演算子である。
位置データ合成回路63は、この式3により、第2の位置データ検出回路50の一回転内の位置割合(P2/R2)に伝達比(n)を乗じた値の整数部分(INT)の値に、第1の位置データ検出回路61の分解能(R1)を乗じて、更に、第1の位置データ(P1)の値を加算した値を、合成位置データとして算出する。
また、位置データ合成回路63は、生成した合成位置データを、外部通信回路65を介し通信ライン9を通じて、コントローラ8に出力する。
外部通信回路65は、通信ライン9を通じてコントローラ8との間の通信処理を実行する。たとえば、外部通信回路65は、通信ライン9を通じてコントローラ8から受信した伝達比情報を、伝達比情報記憶部66に記憶させるとともに、設定制御線13を介して伝達比情報記憶部56に記憶させる。
また、外部通信回路65は、通信ライン9を通じてコントローラ8から受信した第1の分解能を、第1の分解能記憶部67に記憶させるとともに、設定制御線13を介して第1の分解能記憶部57に記憶させる。また、外部通信回路65は、通信ライン9を通じてコントローラ8から受信した第2の分解能を、第2の分解能記憶部68に記憶させるとともに、設定制御線13を介して第2の分解能記憶部58に記憶させる。
なお、この伝達比情報記憶部66及び伝達比情報記憶部56は、それぞれ、たとえば、不揮発性メモリである。そのため、伝達比情報記憶部66に記憶された伝達比情報の値は、一度設定されれば、エンコーダシステムENCの電源が落ちても、消えることは無い。本構成により、エンコーダシステムENCで使用可能な動力伝達装置2及び動力伝達装置2の伝達比の、選択肢を広げることが可能となる。
また、第1の分解能記憶部57、第1の分解能記憶部67、第2の分解能記憶部58、及び、第2の分解能記憶部68も、伝達比情報記憶部66及び伝達比情報記憶部56と同様に、それぞれ、たとえば、不揮発性メモリである。そのため、同様に、エンコーダシステムENCで使用可能な第1の位置データ検出回路61及び第2の位置データ検出回路50の分解能の値について、選択肢を広げることが可能となる。
回転数量記憶部64には、第2のエンコーダ4で検出された入力軸10の回転数量の値が記憶されている。そして、第2の位置データ補正回路62は、第2の信号処理回路5からの送信信号の受信に応じて、回転数量記憶部64に記憶されている回転数量の値を、1上げるまたは1下げることにより、この回転数量の値を検出する。
なお、回転数量記憶部64には、エンコーダシステムENCの起動時に、第2のエンコーダ4で検出された入力軸10の回転数量の値が記憶される。たとえば、エンコーダシステムENCの起動時に、第2の信号処理回路5の送信信号生成出力部53は、1KHzの周期で、図4を用いて説明した多回転A信号と多回転B信号との信号パターンを回転数量分だけ繰り返して、回転数量分の多回転信号を初期値設定信号として出力する。そして、第2の位置データ補正回路62は、第2の信号処理回路5の送信信号生成出力部53から受信した初期値設定信号に対応する値を、回転数量記憶部64に記憶させる。その結果、回転数量記憶部64には、回転数量の情報が記憶される。
以降、第2の位置データ補正回路62は、第2の信号処理回路5からの送信信号の受信に応じて、回転数量記憶部64に記憶されている回転数量の値を上げるまたは下げることにより、回転数量の値を検出する。
これにより、回転数量の値が上がったこと、または、回転数量の値が下ったことを示す2相信号である送信信号により、第2の信号処理回路5から第1の信号処理回路6に、回転数量そのものの値を送信することができる。
<位置データ合成回路63の詳細>
次に、図5を用いて、位置データ合成回路63で実行される処理について詳細に説明する。ここでは、第1の位置データ検出回路61の分解能を13ビットとし、第2の位置データ検出回路50(第2の位置検出回路52)の分解能を11ビットとして説明する。すなわち、第1の位置データ検出回路61は、0から8191(=213−1)の範囲内の整数値である第1の位置データを出力する。そして、第2の位置データ検出回路50は、0から2047(=211−1)の範囲内の整数値である第2の位置データを出力する。また、ここでは、動力伝達装置2の伝達比を100とし、伝達比情報記憶部66には値が100の伝達比情報が予め記憶されているものとして説明する。
ここでは、一例として、第1の位置データ検出回路61が、第1の位置データの値を1000として出力した場合について説明する。また、第2の位置データ検出回路50が、第2の位置データの値として310を出力し、第2の位置データ補正回路62も、第2の位置データの値として310を出力した場合について説明する。また、入力軸10の回転数量が15である場合について説明する。
位置データ合成回路63は、上述した式3により、合成位置データを算出する。この場合、第1の位置データP1の値が1000であり、第2の位置データP2の値が310であり、伝達比nの値が100であり、第1の位置データ検出回路61の分解能R1の値が8192であり、第2の位置データ検出回路50の分解能R2の値が2048であるため、位置データ合成回路63は、上記の式3により、合成位置データの値として123865を算出する。
<駆動部を高精度に制御するための構成>
ここで、再び図3を用いて、本実施形態による高精度な制御の実現手法の一例を説明する。
位置データ合成回路63は、上述した式3により、第2の位置データ検出回路50と、第1の位置データ検出回路61とが検出する角度位置に基づいて合成位置データを算出する。
ここで、上述したように、動作クロック供給回路202は、第1の動作クロック供給線16を介して第1の信号処理回路6に備えられる第1の動作クロックバッファ601と接続され、さらに、第1のクロックバス602を介して第1の信号処理回路6に備えられる各回路ブロック(603−1〜603−m)と接続されている。同様に、動作クロック供給回路202は、第2の動作クロック供給線17を介して第2の信号処理回路5に備えられる第2の動作クロックバッファ501と接続され、さらに、第2のクロックバス502を介して第2の信号処理回路5に備えられる各回路ブロック(503−1〜503−n)と接続されている。すなわち、動作クロック供給回路202は、第1の信号処理回路6と、第2の信号処理回路5とに対して、互いに同一の周波数を有する動作クロックをそれぞれ供給する。
第1の信号処理回路6を構成する各回路ブロック(603−1〜603−m)と、第2の信号処理回路5を構成する各回路ブロック(503−1〜503−n)とは、いずれも同一の周波数発生源201で生成された単一の信号に基づいた動作クロックに応じて、それぞれ互いに同期して動作する。すなわち、この合成位置データは、周波数発生源201で生成された単一の信号に基づいた動作クロックに応じて同期して動作する第2の位置データ検出回路50と第1の位置データ検出回路61とが検出する角度位置に基づいて算出される。
ここで一般的に、各エンコーダの信号処理回路の動作クロックの周波数に差が生じると、各エンコーダの信号処理回路によって検出される複数の角度位置を合成した合成位置データには角度位置の周期的変動(うなり)が生じることがある。このうなりは、たとえば、動作クロックの周波数の差が、時間経過によらず一定である場合においても、時間経過とともに変動する場合においても同様に生じることがある。さらに、うなりの周波数が、可聴周波数範囲である場合には、うなりの発生に伴って異音などが発生することがある。
一方、本実施形態によれば、エンコーダシステムENCは第2の位置データ検出回路50と第1の位置データ検出回路61とに供給される動作クロックの差が発生しないため、合成位置データに上述のような、うなりが発生することを防ぐことができる。これにより、エンコーダシステムENCはモータ1を高精度に制御することができる。さらに、エンコーダシステムENCは、このうなりを原因とする異音などの発生を防ぐ(低減する)ことができる。
また、このエンコーダシステムENCを備える駆動装置DRは、駆動する対象を高精度に制御することができる。さらに、駆動装置DRは、うなりを原因とする異音などの発生を防ぐ(低減する)ことができる。
また、図6に示すように、このエンコーダシステムENCを備える駆動装置DRは、産業用ロボットやサービスロボットなどのロボットシステムに適用することができる。次に、その適用例について説明する。
図6は、図1の駆動装置DRを備えるロボットシステムRBTの一例を示すブロック図である。
この図において、ロボットシステムRBTは、多軸駆動形ロボットアームであり、2つの駆動装置DR(DR1、DR2)と、2つのアーム部(101、102)と、制御装置105とを備えている。
なお、この図において、図1に示される駆動装置DRを駆動装置(DR1、DR2)として示す。
駆動装置DR2は、アーム部102を駆動させ、駆動装置DR1は、アーム部102に設けられてアーム部101を駆動させる。駆動装置DR2は、支柱103を介して台座104に固定されている。この台座104は、たとえば車輪などを備えており、水平方向に移動可能であってもよい。
なお、駆動装置DR1と接続されない側のアーム部101の端部は、たとえば、作業対象に対して機械的な作用を生じさせる手先部が備えられる。この手先部とは、たとえば、作業対象を挟持する挟持部、作業対象を溶接する溶接部、作業対象を切断する切断部、または、作業対象であるネジやボルトを開閉する開閉部などのことである。なお、アーム部101自体が、このような手先部そのものであってもよい。
制御装置105は、信号線106を介して入力された駆動装置(DR1、DR2)の回転位置に基づいて、駆動装置(DR1、DR2)を制御する。これにより、アーム部(101、102)の回転位置が制御され、アーム部101の端部に備えられる手先部の位置が制御される。なお制御装置105は、制御線107を介して、駆動装置(DR1、DR2)を制御する。また、この制御装置105は、制御線107を介して、手先部を制御してもよい。
以上のように、ロボットシステムRBTは、上記で説明した駆動装置DR(DR1、DR2)を備えている。そのため、ロボットシステムRBTは、エンコーダシステムENCと同様の効果を得ることができる。つまり、ロボットシステムRBTは、アーム部(101,102)を高精度に制御することができる。さらに、ロボットシステムRBTは、うなりを原因とする異音などの発生を防ぐ(低減する)ことができる。
なお、上述した第1のエンコーダ3または第2のエンコーダ4は、それぞれ、磁気式のエンコーダであってもよいし、光学式のエンコーダであってもよい。
なお、上述した第1のエンコーダ3または第2のエンコーダ4は、それぞれ、ロータリー式のエンコーダであるとして説明したが、それぞれリニア式のエンコーダであってもよい。また、本実施形態におけるエンコーダシステムENCは、エンコーダシステムENCの回転数(多回転情報)を検出するために多回転検出部(例、磁気式又は光学式エンコーダ)を第1のエンコーダ3又は第2のエンコーダ4に備える構成としてもよい。
なお、上記の説明においては、第2の位置データ検出回路50と第2の位置データ補正回路62とはそれぞれ異なるユニットに備えられる構成として説明したが、この第2の位置データ検出回路50が第2の位置データ補正回路62を含む構成としてもよい。これにより、エンコーダシステムENCの用途や設置形態に応じてエンコーダシステムENCに必要なユニットを適切に構成することができる。
なお、図1においては動作クロック供給部15を、第1のエンコーダ3及び第2のエンコーダ4とは異なる独立したユニットが備える構成として説明したが、第1のエンコーダ3または第2のエンコーダ4のいずれかが動作クロック供給部15を備える構成としてもよい。これにより、エンコーダシステムENCの構成に必要なユニット数を減らすことができるため、エンコーダシステムENCを小型化することができる。
なお、駆動装置DRは動力伝達装置2を備えていない構成であってもよい。つまり、図1において、第1のエンコーダ3と、第2のエンコーダ4とのいずれもがモータ1の回転軸の回転を検知する構成としてもよい。これにより、エンコーダシステムENCは複数のエンコーダによって冗長化することができるため、エンコーダシステムENCの信頼性を高くすることができる。なお、本実施形態における駆動装置DRは、中空部を有する入力軸10と、その中空部に挿入され軸方向のモータ1側へ延伸させた出力軸11と、を備える構成にして、該中空部を介して延伸させた出力軸11の端部側に第2のエンコーダ4を設ける構成としてもよい。また、駆動装置DRは、配線などを通すために、出力軸11を中空に形成する構成としてもよい。
なお、上述した伝達比情報記憶部56と伝達比情報記憶部66、第1の分解能記憶部57と第1の分解能記憶部67、及び、第2の分解能記憶部58と第2の分解能記憶部68には、それぞれ、同一の情報が記憶される。そこで、伝達比情報記憶部56と伝達比情報記憶部66、第1の分解能記憶部57と第1の分解能記憶部67、及び、第2の分解能記憶部58と第2の分解能記憶部68を、それぞれ、一体として構成して、第1の信号処理回路6または第2の信号処理回路5のうちいずれか一方、または、エンコーダシステムENCの第1の信号処理回路6と第2の信号処理回路5とは異なる回路ブロックが有するようにしてもよい。そして、第1の信号処理回路6及び第2の信号処理回路5は、これら一体とした記憶部から、それぞれ読み出すようにしてもよい。これにより、回路規模を小さくすることができるため、エンコーダシステムENCの小型化ができる。
なお、図1においては第1のエンコーダ3は第1の信号処理回路6を含み、第2のエンコーダ4は第2の信号処理回路5を含む構成として説明したが、第1の信号処理回路6は第1のエンコーダ3と異なるユニットが備える構成としてもよく、第2の信号処理回路5は第2のエンコーダ4と異なるユニットが備える構成としてもよい。これにより、エンコーダシステムENCの用途や設置形態に応じてエンコーダシステムENCに必要なユニットを適切に構成することができる。
なお、エンコーダシステムENCは、動作クロック供給回路202によって供給される動作クロックを分周した信号に応じて第1の信号処理回路6は入力軸10の角度位置を検出し、または動作クロック供給回路202によって供給される動作クロックを分周した信号に応じて第2の信号処理回路5は出力軸11の角度位置を検出する構成としてもよい。
つまり、動作クロック供給回路202は、第1の動作クロックバッファ601または第2の動作クロックバッファ501に対して、周波数発生源201から供給される信号を必要な処理速度に応じて分周した周波数である動作クロックを供給してもよい。これにより、必要な処理速度に応じて動作クロックの周波数を低減できるのでエンコーダシステムENCの消費電力を低減することができる。
なお、図3においては動作クロック供給部15に動作クロック供給回路202を有する構成として説明したが、動作クロック供給回路202を介さずに、周波数発生源201から動作クロックを第1の動作クロックバッファ601及び第2の動作クロックバッファ501に対して供給してもよい。これにより、動作クロック供給部15を小型化することができる。また、第1の動作クロックバッファ601及び第2の動作クロックバッファ501において周波数発生源201から供給される信号を分周した周波数である動作クロックをそれぞれ生成してもよい。これにより、各回路に必要な処理速度に応じて適切な周波数とした動作クロックを各回路に対して供給することができる。
なお、図3における第1の信号処理回路6及び第2の信号処理回路5を構成する各回路は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリ及びマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
なお、この第1の信号処理回路6及び第2の信号処理回路5を構成する各回路は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、この第1の信号処理回路6及び第2の信号処理回路5を構成する各回路はメモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、第1の信号処理回路6及び第2の信号処理回路5を構成する各回路の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…モータ、2…動力伝達装置、3…第1のエンコーダ、4…第2のエンコーダ、5…第2の信号処理回路、6…第1の信号処理回路、6A…第1の検出信号処理回路、6B…第2の検出信号処理回路、8…コントローラ、10…入力軸、11…出力軸、15…動作クロック供給部、16…第1の動作クロック供給線、17…第2の動作クロック供給線、52…第2の位置検出回路、61…第1の位置データ検出回路、63…位置データ合成回路、201…周波数発生源、202…動作クロック供給回路、501…第2の動作クロックバッファ、502…第2のクロックバス、601…第1の動作クロックバッファ、602…第1のクロックバス、ENC…エンコーダシステム、DR…駆動装置、RBT…ロボットシステム

Claims (6)

  1. 駆動部によって回転される回転軸の角度位置に応じた第1の検出信号を出力する第1の
    エンコーダと、
    前記第1のエンコーダで検出される前記第1の検出信号に基づいて、前記回転軸の角度
    位置を検出する第1の角度位置検出回路と、
    前記回転軸の角度位置に応じた第2の検出信号を出力する第2のエンコーダと、
    前記第2のエンコーダで検出される前記第2の検出信号に基づいて、前記回転軸の角度
    位置を検出する第2の角度位置検出回路と、
    前記第1の角度位置検出回路と前記第2の角度位置検出回路とに対して、同一の周波数
    発生源によって生成された動作クロックを供給する動作クロック供給部と、
    前記動作クロックに応じて同期して前記第1の角度位置検出回路と前記第2の角度位置検出回路を動作させることにより、合成角度位置情報を算出する位置データ合成回路と、
    を備えることを特徴とするエンコーダ装置。
  2. 前記動作クロック供給部は、前記第1の角度位置検出回路と前記第2の角度位置検出回
    路とに対して、互いに同一の周波数を有する前記動作クロックをそれぞれ供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ装置。
  3. 前記動作クロック供給部によって供給される前記動作クロックを分周した信号に応じて
    前記第1の角度位置検出回路は前記回転軸の角度位置を検出し、または前記動作クロック
    供給部によって供給される前記動作クロックを分周した信号に応じて前記第2の角度位置
    検出回路は前記回転軸の角度位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンコーダ装置。
  4. 前記回転軸には、前記駆動部によって回転される入力軸と、前記入力軸と動力伝達部を
    介して接続される出力軸とが含まれ、
    前記第1の角度位置検出回路は、前記入力軸の角度位置を出力し、前記第2の角度位置
    検出回路は、前記出力軸の角度位置を出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエンコーダ装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエンコーダ装置
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項に記載の駆動装置
    を備えることを特徴とするロボットシステム。
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