JP5734241B2 - 車両用ドアのラッチ解除操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用ドアのラッチ解除操作装置に係り、特に、簡単且つ安価に構成できるとともに操作が容易なラッチ解除操作装置に関するものである。
支持軸心まわりに回動可能に車両用ドアの室内側に配設されたインナドアハンドルを有し、そのインナドアハンドルが乗員により把持されて基本位置からその支持軸心まわりのラッチ解除位置へ回動操作されると、ラッチ機構を解除してそのドアの開き操作を許容する車両用ドアのラッチ解除操作装置が知られている。特許文献1に記載の装置はその一例である。そして、このようなラッチ解除操作装置は、上記インナドアハンドルによるラッチ解除操作を機械的に阻止するロック装置を備えており、特許文献1では、インナドアハンドルの近傍に配設されたロックノブをスライドさせて、インナドアハンドルによるラッチ機構の解除操作を阻止するロック状態と、その解除操作を許容するアンロック状態とを選択できるようになっている。
特開昭60−80671号公報
しかしながら、このような従来の車両用ドアのラッチ解除操作装置においては、インナドアハンドルとは別にロックノブを操作する必要があるため、アンロック操作を含めたラッチ機構の解除操作が面倒であるとともに、インナドアハンドルとは別にロックノブを配設する必要があるため、装置が複雑で部品点数が多くなり、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、車両用ドアのラッチ解除操作装置において、アンロック操作を含めたラッチ機構の解除操作を容易に行うことができるとともに簡単で且つ安価に構成できるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、支持軸心まわりに回動可能に車両用ドアの室内側に配設されたインナドアハンドルを有し、そのインナドアハンドルが乗員により把持されて基本位置からその支持軸心まわりのラッチ解除位置へ回動操作されると、ラッチ機構を解除してそのドアの開き操作を許容する車両用ドアのラッチ解除操作装置において、(a) 前記インナドアハンドルは、前記支持軸心と平行な方向へスライド可能に配設されているとともに、(b) そのインナドアハンドルが前記基本位置から前記支持軸心と平行な方向のロック位置へスライドさせられると、そのインナドアハンドルと係合させられることによりそのインナドアハンドルの前記ラッチ解除位置側への回動を機械的に阻止する係合部材を有し、且つ、(c) 前記インナドアハンドルは、前記支持軸心と同心の円筒形状の円筒部を有し、(d) その円筒部の一部を切り欠いた切欠部が設けられるとともに、その円筒部の内側に、前記ラッチ機構を機械的に解除するラッチ連動装置を連結するラッチ連動連結部が設けられ、そのラッチ連動装置の一端部が前記切欠部からその円筒部の内側へ挿入されてそのラッチ連動連結部に連結されている一方、(e) 前記円筒部の外周面には、周方向に段差が形成されるように凹んだ段付き凹所が設けられ、その段付き凹所と前記係合部材との前記支持軸心と平行な方向における相対位置により前記ラッチ解除位置側への回動操作が阻止され或いはそのラッチ解除位置への回動操作が許容されることを特徴とする。
第2発明は、第1発明の車両用ドアのラッチ解除操作装置において、(a) 前記車両用ドアのアウタドアハンドルによる前記ラッチ機構の解除を阻止するロック機構を有し、(b) 前記インナドアハンドルが前記基本位置から前記ロック位置へスライドさせられる際に、そのインナドアハンドルに連結されたロック連動装置を介して前記ロック機構を機械的に作動させることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の車両用ドアのラッチ解除操作装置において、前記インナドアハンドルは長手状のグリップで、その長手方向で且つ横断面の内部に設定された前記支持軸心まわりに回動可能且つその支持軸心と平行な方向のスライド可能に配設されていることを特徴とする。
このような車両用ドアのラッチ解除操作装置においては、支持軸心まわりのラッチ解除位置へ回動操作されることによりラッチ機構を解除してドアの開き操作を許容するインナドアハンドルが、更に支持軸心と平行な方向へスライド可能に配設され、その支持軸心と平行な方向のロック位置へスライドさせられると、係合部材との係合によりインナドアハンドルのラッチ解除位置側への回動が機械的に阻止されて、その解除操作が不可とされる。したがって、ドアを開くためにラッチ機構を解除する際には、インナドアハンドルを把持してロック位置から基本位置までスライド操作し、引き続いてラッチ解除位置へ回動操作すれば良く、インナドアハンドルの操作だけでアンロックを含めたラッチ機構の解除操作が可能であり、その解除操作を容易に行うことができる。また、インナドアハンドルとは別にロックノブ等を設けてロックおよびアンロックを行う場合に比較して、部品点数が少なくなって装置が簡単で且つ安価に構成される。
一方、上記インナドアハンドルは支持軸心と同心の円筒部を有するとともに、その円筒部の一部を切り欠いた切欠部が設けられ、ラッチ機構を機械的に解除するラッチ連動装置の一端部が切欠部から円筒部の内側へ挿入されて、その円筒部の内側に設けられたラッチ連動連結部に連結されているため、装置を一層コンパクトに構成できる。また、円筒部の外周面には段付き凹所が設けられ、前記係合部材との相対位置により前記ラッチ解除位置側への回動操作が阻止され或いはそのラッチ解除位置への回動操作が許容されるため、装置を一層簡単で且つ安価に構成できる。
第2発明では、インナドアハンドルがロック位置へスライドさせられる際に、ロック連動装置を介してロック機構が機械的に作動させられ、アウタドアハンドルによるラッチ機構の解除が阻止されるため、装置が一層簡単で且つ安価に構成される。
第3発明では、インナドアハンドルが長手状のグリップで、その長手方向で且つ横断面の内部に設定された支持軸心まわりに回動可能且つその支持軸心と平行な方向のスライド可能に配設されているため、そのグリップの回動操作やスライド操作を小さな操作ストロークで容易に行うことができるとともに、それ等の操作を含めた配置スペースが小さくて済み、装置をコンパクトに配設できる。
本発明の一実施例であるラッチ解除操作装置を備えている車両用ドアのドアトリムを室内側から見た概略正面図である。 図1のラッチ解除操作装置のインナドアハンドルとしてのグリップの近傍を拡大して示す斜視図である。 図2に示すグリップの近傍部分を略水平な面で切断した横断面図である。 図3に示されるブラケットを単独で示す斜視図である。 図3におけるV−V矢視断面図である。 図3におけるVI−VI矢視断面図である。 図3における VII−VII 矢視断面図である。 図7の状態からグリップがラッチ解除位置へ回動操作された状態を示す断面図である。 グリップの後端部に設けられた小径円筒部を示す斜視図である。 グリップに設けられたロック連動連結部に係止されるロック連動ケーブルの連結端子を示す斜視図である。
本発明の車両用ドアのラッチ解除操作装置は、運転席側や助手席側、或いは後部座席の左右のドアなど、室内側からラッチ機構を解除して開き操作できる種々の車両用ドアに適用できる。インナドアハンドルは、例えば円柱形状や角柱形状、筒形状等の長手状のグリップが好適に用いられ、その長手方向で且つ横断面の内部に設定された支持軸心まわりに回動可能且つその支持軸心と平行な方向のスライド可能に配設されるが、特許文献1に記載のように把持部からオフセットした位置の支持軸心まわりに回動操作されるコの字型(幅広のU字型)等のインナドアハンドルを採用することもできる。上記グリップは、手で握り易いように外周部に凹凸が設けられても良いし、おむすび形(角部が丸められた三角形)断面としても良いなど、種々の態様が可能である。支持軸心は、例えば車両の前後方向に設定されるが、上下方向でも良いし車両前側程上方へ傾斜させても良いなど、種々の態様が可能である。
上記インナドアハンドルは、ロック位置と基本位置との間をスライド可能に配設されており、例えば乗員の手動操作でロック位置および基本位置の何れかに選択的に保持されるように構成されるが、スプリング等の付勢手段や電動装置などにより常にはロック位置に保持されるようにすることも可能である。基本位置とラッチ解除位置との間については、例えばスプリング等の付勢手段によりラッチ解除位置から基本位置へ戻り回動させられるとともに、常にはその基本位置に保持されるようにすることが望ましい。基本位置では、例えば前記係合部材とインナドアハンドルとの係合でそれ以上の回動が阻止され、その基本位置に保持されるようにすることができる。
係合部材は、例えばドアトリムやドアパネルなどの車両用ドアの構成部品に一体的に設けられ、インナドアハンドルと係合させられることによりそのインナドアハンドルの移動を規制する。ロック位置でラッチ解除位置側への回動を阻止する係合部材は、インナドアハンドルの基本位置やラッチ解除位置、ロック位置を規定する機能を兼ね備えるように構成することもできるが、それ等の位置を規定する係合部材を別個に設けることも可能である。
第2発明では、インナドアハンドルが基本位置からロック位置へスライドさせられる際に、ロック連動装置を介してロック機構を機械的に作動させて、アウタドアハンドルによるラッチ解除を阻止するが、他の発明の実施に際しては、例えば電動装置などでロック機構を作動させることもできる。その場合には、車両の総てのドアのロック機構を作動させるようにしても良い。上記ロック連動装置は、例えばプッシュプル式のロック用ケーブルやリンク機構等を用いて構成される。
本発明では円筒部を有し、ラッチ連動装置の一端部が切欠部から円筒部の内側へ挿入されてラッチ連動連結部に連結されるが、ラッチ連動装置は、例えばラッチ用ケーブルやリンク機構等を用いて構成される。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるラッチ解除操作装置20を備えている車両用ドアのドアトリム10を室内側から見た概略正面図で、ラッチ解除操作装置20は、ドアトリム10のアームレスト部12に配設されたインナドアハンドルとしてのグリップ22を備えている。この車両用ドアは、右ハンドル車の運転席側のものである。図2は、グリップ22の近傍を拡大して示す斜視図で、図3は、グリップ22の近傍部分を略水平な面で切断して上方から見た横断面図である。また、図4は、図3に示されるブラケット24を単独で示す斜視図で、図5は図3におけるV−V矢視断面図、図6は図3におけるVI−VI矢視断面図、図7は図3における VII−VII 矢視断面図である。
ドアトリム10は、ブラケット24等を介してドアパネル14に一体的に固定されており、そのドアトリム10のアームレスト部12の上部には、鉤型に切り欠いた形状のハンドルポケット26が設けられている。グリップ22は円筒形状を成しているとともに、上記ハンドルポケット26内に車両の前後方向の成分を含む方向(実施例では略水平な前後方向)に配設され、自身の軸心と略一致する支持軸心Oまわり(図2の矢印c、d方向)に回動可能で、且つ軸方向(図2の矢印a、b方向)へスライド可能にブラケット24乃至はドアトリム10によって支持されている。すなわち、ハンドルポケット26の車両前方側の前壁26fには、円柱形状の嵌合部材28が支持軸心Oと同心に一体的に固設されており、グリップ22の前端部が支持軸心Oまわりに回動可能且つ軸方向の移動可能に嵌合部材28に嵌合されている。また、グリップ22の後端部は、支持軸心Oと同心にドアトリム10に配設された支持ピン32が、グリップ22の中間壁34に設けられた貫通穴36内を挿通させられることにより、支持軸心Oまわりに回動可能且つ軸方向へ移動可能に支持されている。ドアトリム10のアームレスト部12には、支持壁38が一体に設けられており、その支持壁38にインサート成形或いはかしめ加工等により支持ピン32が一体的に固定されている。ブラケット24は、図3に示す平面視においてドアポケット26に沿うようにコの字形状(幅広のU字形状)を成すように構成されており、グリップ22に加えられるドアの開閉操作力は、嵌合部材28や支持ピン32、ドアトリム12からブラケット24を介してドアパネル14へ伝達される。
図2および図3は、グリップ22が車両後方側すなわち図2に示す矢印b方向の後側移動端に保持されている状態で、この後側移動端はグリップ22の後側段差部40がハンドルポケット26の車両後方側の後壁26rに当接させられることによって規定される。グリップ22の車両前方側すなわち図2に示す矢印a方向の前側移動端は、グリップ22の前側段差部42が前記嵌合部材28に当接させられることによって規定される。また、グリップ22の車両外側方向すなわち図2に示す矢印c方向の外側回動端、および車両内側方向すなわち図2に示す矢印d方向の内側回動端は、図7および図8に示すようにドアトリム10のアームレスト部12に一体に設けられたストッパ44とグリップ22との係合によって規定される。図3に示されるように前記支持ピン32の外周側には捩りコイルスプリング46が配設され、その一端部48は支持壁38に係止され、他端部50(図7、図8参照)はグリップ22に設けられたリブ52の溝に係止されており、この捩りコイルスプリング46の付勢力によりグリップ22は常には矢印d方向へ付勢され、図7に示す内側回動端に保持されるようになっている。図8は乗員によりグリップ22が把持されて外側回動端まで回動操作された状態である。上記ストッパ44は係合部材に相当する。
グリップ22の後端部には、前記後側段差部40から後方へ突き出す小径円筒部60が略同心に一体に設けられており、ハンドルポケット26の後壁26rに設けられた開口62から車両後方側へ突き出している。この開口62と小径円筒部60との嵌合により、グリップ22の後端部を支持軸心Oまわりに回動可能に支持することもできる。小径円筒部60は、支持軸心Oと同心の円筒形状の円筒部に相当する。
図9は、グリップ22の後端部すなわち上記小径円筒部60を示す斜視図で、その小径円筒部60には約90°の角度範囲で切り欠いた切欠部64が設けられており、その小径円筒部60の内周面にはラッチ連動連結部66およびロック連動連結部68が切欠部64に沿って一体に設けられている。ラッチ連動連結部66は一対の係止爪にて構成されており、図7に示されるようにラッチ機構70に連結されたラッチ用ケーブル72の一端部に設けられた連結端子74が係止される。連結端子74は球形の部材で、切欠部64から小径円筒部60の内側へ挿入されてラッチ連動連結部66に係止されている。ラッチ機構70は、ラッチをばねなどでストライカに掛止して車両用ドアを閉じ状態に保持するもので、グリップ22が乗員により把持されて矢印c方向へ外側回動端まで回動操作されると、図8に示すようにラッチ用ケーブル72が引っ張られてラッチ機構70が機械的に解除され、車両用ドアの開き操作が許容される。グリップ22の操作が解除されて乗員が手を離すと、グリップ22は前記捩りコイルスプリング46の付勢力に従って矢印d方向へ戻り回動させられ、図7に示す内側回動端に保持されるとともに、ラッチ機構70による車両用ドアのラッチ(引っ掛かりによる開き阻止)が許容される。ラッチ用ケーブル72はラッチ連動装置に相当する。
ロック連動連結部68は半円弧乃至U字形状の係止爪で、図6に示されるようにロック機構76に連結されたプッシュプル式のロック用ケーブル78の一端部に設けられた連結端子80が係止される。図10は連結端子80の一例を示す斜視図で、環状の係止溝82を備えており、その係止溝82内にロック連動連結部68が係止されることにより、グリップ22の軸方向の相対移動が阻止され、グリップ22と一体的に軸方向(矢印a、b方向)へ移動させられる。ロック機構76は、図示しないアウタドアハンドルによる前記ラッチ機構70の解除を阻止するもので、グリップ22が乗員により把持されて矢印b方向へ後側移動端までスライド操作されると、ロック用ケーブル78によりロック機構76が機械的に作動させられ、アウタドアハンドルによるラッチ機構70の解除操作が阻止される。また、グリップ22が乗員に把持されて矢印a方向へ前側移動端までスライド操作されると、ロック用ケーブル78によりロック機構76が機械的に解除され、アウタドアハンドルによるラッチ機構70の解除操作が許容される。ロック用ケーブル78はロック連動装置に相当する。
小径円筒部60にはまた、図9に示されるように、その外周面側において周方向に段差が形成されるように凹んだ段付き凹所90が設けられており、その段付き凹所90と前記ストッパ44との軸方向の相対位置により、グリップ22の支持軸心Oまわりの回動操作可能な範囲が切り換えられる。すなわち、ストッパ44が相対的にXで示す位置になる基本位置は、グリップ22は前側移動端で且つ内側回動端に保持されている状態であり、矢印c方向へ回動させてストッパ44が相対的にZで示す位置になるラッチ解除位置(外側回動端)まで回動操作することができる。このラッチ解除位置では、前記ラッチ用ケーブル72を介してラッチ機構70が機械的に解除され、そのまま車両用ドアを外側へ押し開くことができる。また、グリップ22の操作を解除して乗員が手を離すと、グリップ22は前記捩りコイルスプリング46の付勢力に従って矢印d方向へ戻り回動させられ、ストッパ44が相対的にXで示す位置になる基本位置へ戻されるとともに、ラッチ機構70による車両用ドアのラッチが許容される。乗員がグリップ22を内向きに回動操作しても良い。ストッパ44が相対的にXで示す位置になる基本位置は、グリップ22が前側移動端で且つ内側回動端に保持されている状態で、グリップ22の前側段差部42が嵌合部材28に当接し且つストッパ44が段付き凹所90の平坦な底面92に当接することによって規定される。また、ストッパ44が相対的にZで示す位置になるラッチ解除位置は、ストッパ44が段付き凹所90の第1段差94に当接することによって規定される。
上記段付き凹所90の底面92は支持軸心Oと平行な平坦面で、グリップ22が前記基本位置に保持された状態では、乗員がグリップ22を把持して矢印b方向へ直線移動させてストッパ44が相対的にYで示す位置になるロック位置(後側移動端)までスライド操作することができる。このロック位置は後側移動端で、グリップ22の後側段差部40がハンドルポケット26の後壁26rに当接することによって規定される。そして、このロック位置では、前記ロック用ケーブル78を介してロック機構76が機械的に作動させられ、アウタドアハンドルによるラッチ機構70の解除操作が阻止される。また、このロック位置では、ストッパ44が段付き凹所90の第2段差96に当接することにより、グリップ22を矢印c方向へ回動操作することが機械的に阻止され、内側回動端に保持される。これにより、グリップ22を外側回動端まで回動操作してラッチ機構70を解除することが不可になり、車両用ドアが閉じ状態に保持される。本実施例では、グリップ22は運転者の選択により基本位置またはロック位置に択一的に保持される。必要に応じてばね等を利用した節度機構を設けることもできる。
このような車両用ドアのラッチ解除操作装置20においては、支持軸心Oまわりのラッチ解除位置へ回動操作されることによりラッチ機構70を解除してドアの開き操作を許容するグリップ22が、更に支持軸心Oと平行な方向へスライド可能に配設され、その支持軸心Oと平行な方向(矢印b方向)のロック位置(後側移動端)へスライドさせられると、ストッパ44との係合によりラッチ解除位置側(矢印c方向)への回動が機械的に阻止されて、ラッチ機構70の解除操作が不可とされる。したがって、ドアを開くためにラッチ機構70を解除する際には、グリップ22を把持してロック位置から基本位置(前側移動端)までスライド操作し、引き続いてラッチ解除位置(外側回動端)へ回動操作すれば良く、グリップ22の操作だけでアンロックを含めたラッチ機構70の解除操作が可能であり、その解除操作を容易に行うことができる。特に、車両前方(矢印a方向)へのスライド操作および車両外側(矢印c方向)への回動操作は、車両用ドアを開き操作する際の動作と合致し、グリップ22を把持したままラッチ解除位置への回動操作に連続してドアを開き操作することができる。
また、このようにグリップ22の操作だけでアンロックを含めたラッチ解除操作を行うことができるため、グリップ22とは別にロックノブ等を設けてロックおよびアンロックを行う場合に比較して、部品点数が少なくなってラッチ解除操作装置20が簡単で且つ安価に構成される。
また、グリップ22がロック位置へスライド操作される際に、ロック用ケーブル78を介してロック機構76が機械的に作動させられ、アウタドアハンドルによるラッチ機構70の解除が阻止されるため、ラッチ解除操作装置20が一層簡単で且つ安価に構成される。
また、インナドアハンドルが長手状の円筒形状のグリップ22で、自身の軸心と略一致する支持軸心Oまわりに回動可能で、且つ軸方向へスライド可能にハンドルポケット26に配設されているため、そのグリップ22の回動操作やスライド操作を小さな操作ストロークで容易に行うことができるとともに、それ等の操作を含めた配置スペースが小さくて済み、ラッチ解除操作装置20をコンパクトに配設できる。
また、グリップ22は小径円筒部60を略同心に一体に備えており、その小径円筒部60の一部を切り欠いた切欠部64が設けられ、ラッチ機構70を機械的に解除するラッチ用ケーブル72の一端部すなわち連結端子74が切欠部64から小径円筒部60の内側へ挿入されて、その小径円筒部60の内側に設けられたラッチ連動連結部66に係止されているため、ラッチ解除操作装置20を一層コンパクトに構成できる。
また、上記小径円筒部60の外周面には段付き凹所90が設けられ、軸方向におけるストッパ44との相対位置により、ラッチ解除位置側への回動操作が阻止され或いはそのラッチ解除位置への回動操作が許容されるため、ラッチ解除操作装置20を一層簡単で且つ安価に構成できる。すなわち、ロック位置(後側移動端)では段付き凹所90の第2段差96にストッパ44が当接することによりラッチ解除位置側(矢印c方向)へのグリップ22の回動が阻止され、基本位置(前側移動端)ではラッチ解除位置側(矢印c方向)へのグリップ22の回動操作が許容されるとともに、第1段差94にストッパ44が当接することによりそれ以上の回動が阻止されてラッチ解除位置が規定されるようになっており、単一のストッパ44がラッチ解除位置への回動操作阻止およびラッチ解除位置の位置決め機能を兼ね備えているため、装置が一層簡単で且つ安価に構成される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
20:ラッチ解除操作装置 22:グリップ(インナドアハンドル) 44:ストッパ(係合部材) 60:小径円筒部(円筒部) 64:切欠部 66:ラッチ連動連結部 70:ラッチ機構 72:ラッチ用ケーブル(ラッチ連動装置) 76:ロック機構 78:ロック用ケーブル(ロック連動装置) 90:段付き凹所 O:支持軸心

Claims (3)

  1. 支持軸心まわりに回動可能に車両用ドアの室内側に配設されたインナドアハンドルを有し、該インナドアハンドルが乗員により把持されて基本位置から該支持軸心まわりのラッチ解除位置へ回動操作されると、ラッチ機構を解除して該ドアの開き操作を許容する車両用ドアのラッチ解除操作装置において、
    前記インナドアハンドルは、前記支持軸心と平行な方向へスライド可能に配設されているとともに、
    該インナドアハンドルが前記基本位置から前記支持軸心と平行な方向のロック位置へスライドさせられると、該インナドアハンドルと係合させられることにより該インナドアハンドルの前記ラッチ解除位置側への回動を機械的に阻止する係合部材を有し、且つ、
    前記インナドアハンドルは、前記支持軸心と同心の円筒形状の円筒部を有し、
    該円筒部の一部を切り欠いた切欠部が設けられるとともに、該円筒部の内側に、前記ラッチ機構を機械的に解除するラッチ連動装置を連結するラッチ連動連結部が設けられ、該ラッチ連動装置の一端部が前記切欠部から該円筒部の内側へ挿入されて該ラッチ連動連結部に連結されている一方、
    前記円筒部の外周面には、周方向に段差が形成されるように凹んだ段付き凹所が設けられ、該段付き凹所と前記係合部材との前記支持軸心と平行な方向における相対位置により前記ラッチ解除位置側への回動操作が阻止され或いは該ラッチ解除位置への回動操作が許容される
    ことを特徴とする車両用ドアのラッチ解除操作装置。
  2. 前記車両用ドアのアウタドアハンドルによる前記ラッチ機構の解除を阻止するロック機構を有し、
    前記インナドアハンドルが前記基本位置から前記ロック位置へスライドさせられる際に、該インナドアハンドルに連結されたロック連動装置を介して前記ロック機構を機械的に作動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアのラッチ解除操作装置。
  3. 前記インナドアハンドルは長手状のグリップで、その長手方向で且つ横断面の内部に設定された前記支持軸心まわりに回動可能且つ該支持軸心と平行な方向のスライド可能に配設されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアのラッチ解除操作装置。
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