JP5729413B2 - 制御装置、パワーコンディショナ、分散型電源システム、プログラム、および制御方法 - Google Patents

制御装置、パワーコンディショナ、分散型電源システム、プログラム、および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、パワーコンディショナ、分散型電源システム、プログラム、および制御方法に関する。
特許文献1には、系統電源の周波数偏差に応じて系統電源側に供給する無効電力を変化させ、無効電力の周波数変動に基づいてパワーコンディショナの単独運転を検出する単独運転検出装置が開示されている。特許文献2には、無効電力を増加させることで、配電系統との連系点の電圧の上昇を抑制する分散電源連系システムが開示されている。
特許文献1 特開2008−54366号公報
特許文献2 特開2010−166759号公報
単独運転検出のための無効電力制御と電圧上昇抑制のための無効電力制御とが干渉することで、単独運転検出の精度が低下する可能性がある。
本発明の一態様に制御装置は、系統電源の系統周期の最新の移動平均値と、最新の移動平均値より過去の移動平均値との差分を示す周波数偏差に応じて、系統電源と連系するパワーコンディショナが出力すべき進相無効電力または遅相無効電力である第1無効電力の変化量を導出する第1無効電力変化量導出部と、パワーコンディショナと系統電源との連系点の電圧の上昇を抑制するためにパワーコンディショナが出力すべき進相無効電力である第2無効電力の変化量を導出する第2無効電力変化量導出部と、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように、パワーコンディショナの出力を制御する制御部とを備える。
上記制御装置は、第1無効電力の変化量および第2無効電力の変化量の少なくとも一方を用いて、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように、パワーコンディショナが実際に出力すべき目標無効電力を導出する目標無効電力導出部をさらに備え、制御部は、目標無効電力に基づいて、パワーコンディショナの出力を制御してもよい。
目標無効電力導出部は、第1無効電力の変化量が、第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ第2無効電力の変化量が負の値である場合、または第1無効電力が遅相無効電力で、かつ第2無効電力の変化量が正の値である場合、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように目標無効電力を導出してもよい。
上記制御装置において、目標無効電力導出部は、第1無効電力の変化量が、第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ第2無効電力の変化量が負の値である場合、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように第2無効電力の変化量を減少させて、減少された第2無効電力の変化量を用いて、目標無効電力を導出してもよい。
上記制御装置において、目標無効電力導出部は、第1無効電力の変化量が、第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ第2無効電力の変化量が負の値である場合、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように第1無効電力の変化量を増加させて、増加された第1無効電力の変化量を用いて、目標無効電力を導出してもよい。
上記制御装置において、目標無効電力導出部は、第1無効電力の変化量が、第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ第2無効電力の変化量が負の値である場合、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように第1無効電力の変化量を増加させ、かつ第2無効電力の変化量を減少させて、増加された第1無効電力の変化量および減少された第2無効電力の変化量を用いて、目標無効電力を導出してもよい。
上記制御装置において、目標無効電力導出部は、第1無効電力が遅相無効電力で、かつ第2無効電力の変化量が正の値である場合、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように第2無効電力の変化量を減少させて、減少された第2無効電力の変化量を用いて、目標無効電力を導出してもよい。
上記制御装置において、目標無効電力導出部は、第1無効電力が遅相無効電力で、かつ第2無効電力の変化量が正の値である場合、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように第1無効電力の変化量を増加させて、増加された第1無効電力の変化量を用いて、目標無効電力を導出してもよい。
上記制御装置において、目標無効電力導出部は、第1無効電力が遅相無効電力で、かつ第2無効電力の変化量が正の値である場合、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように第1無効電力の変化量を増加させ、第2無効電力の変化量を減少させて、増加された第1無効電力の変化量および減少された第2無効電力の変化量を用いて、目標無効電力を導出してもよい。
上記制御装置において、制御部は、パワーコンディショナの出力電圧に対応する電圧が上限電圧以上の場合、パワーコンディショナが出力する有効電力が減少するように、パワーコンディショナの出力を制御してもよい。
本発明の一態様に係るパワーコンディショナは、分散型電源からの電力を系統電源からの電力と連系させるインバータと、上記制御装置とを備え、制御部は、インバータの直流交流変換動作を制御することで、パワーコンディショナの出力を制御する。
本発明の一態様に係る分散型電源システムは、上記パワーコンディショナと、分散型電源とを備える。
本発明の一態様に係るプログラムは、上記制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の一態様に係る制御方法は、系統電源の系統周期の最新の移動平均値と、最新の移動平均値より過去の移動平均値との差分を示す周波数偏差に応じて、系統電源と連系するパワーコンディショナが出力すべき進相無効電力または遅相無効電力である第1無効電力の変化量を導出する段階と、パワーコンディショナと系統電源との連系点の電圧の上昇を抑制するためにパワーコンディショナが出力すべき進相無効電力である第2無効電力の変化量を導出する段階と、第2無効電力の変化量によって第1無効電力の変化量が干渉されないように、パワーコンディショナの出力を制御する段階とを含む。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図である。 本実施形態に係る制御装置の機能ブロックの一例を示す図である。 無効電力q1−周波数偏差特性の一例を示す図である。 電圧上昇の抑制制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。 電圧上昇の抑制制御を実行した場合の電圧V3、力率、無効電力q2、および有効電力Pの時間変化の様子の一例を示す図である。 無効電力q2の時間的変化の様子の一例を示す図である。 無効電力q2の時間的変化の様子の一例を示す図である。 無効電力Qを導出する手順の一例を示す図である。 有効電力Pと無効電力Qとの関係の一例を示す図である。 有効電力Pと無効電力Qとの関係の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る太陽電池システムの全体構成の一例を示すシステム構成図を示す。太陽電池システムは、太陽電池アレイ200と、パワーコンディショナ10とを備える。太陽電池アレイ200は、複数の太陽電池モジュールが直列に接続された複数の太陽電池ストリングが並列に接続されている。太陽電池アレイ200は、分散型電源の一例である。分散型電源として、ガスエンジン、ガスタービン、マイクロガスタービン、燃料電池、風力発電装置、電気自動車、または蓄電システムなどが用いられてよい。
パワーコンディショナ10は、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を昇圧し、昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して、系統電源300側に出力する。パワーコンディショナ10は、コンデンサC1、昇圧回路20、コンデンサC2、インバータ40、コイルL2、コンデンサC3、リレー50、供給電源60、および制御装置100を備える。
コンデンサC1の一端および他端は、太陽電池アレイ200の正極端子および負極端子に電気的に接続され、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を平滑化する。昇圧回路20は、コイルL1、スイッチTrおよびダイオードD1を有する。昇圧回路20は、いわゆるチョッパ方式スイッチングレギュレータでよい。昇圧回路20は、太陽電池アレイ200からの電圧を昇圧する。
スイッチTrは、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)でよい。コイルL1の一端は、コンデンサC1の一端に接続され、コイルL1の他端は、スイッチTrのコレクタに接続される。スイッチTrのコレクタは、ダイオードD1のアノードに接続され、スイッチTrのエミッタは、コンデンサC1の他端に接続される。コイルL1は、スイッチTrがオン期間中に太陽電池アレイ200からの電力に基づくエネルギーを蓄積し、スイッチTrがオフ期間中に蓄積されたエネルギーを放出する。これにより、昇圧回路20は、太陽電池アレイ200からの直流電圧を昇圧する。ダイオードD1は、コイルL1からの出力を整流する。また、ダイオードD1は、昇圧された直流電圧が昇圧回路20の出力側から入力側に流れることを防止する。
なお、昇圧回路20は、上記の構成には限定されず、例えば、ハーフブリッジ型昇圧回路、フルブリッジ型昇圧回路などのトランス巻線を有する絶縁型昇圧回路により構成してもよい。
コンデンサC2は、昇圧回路20から出力される直流電圧を平滑化する。インバータ40は、スイッチを含み、スイッチがオンオフすることで昇圧回路20から出力された直流電圧を交流電圧に変換、系統電源300または負荷310に出力する。インバータ40は、太陽電池ストリング200からの電力を系統電源300からの電力と連系させる。インバータ40は、例えば、ブリッジ接続された4つの半導体スイッチを含む単相フルブリッジPWMインバータにより構成してもよい。4つの半導体スイッチのうち、一方の一対の半導体スイッチは直列に接続される。4つの半導体スイッチのうち、他方の一対の半導体スイッチは、直列に接続され、かつ一方の一対の半導体スイッチと並列に接続される。
インバータ40と系統電源300との間には、コイルL2およびコンデンサC3が設けられる。コイルL2およびコンデンサC3は、インバータ40から出力された交流電圧からノイズを除去する。また、コンデンサC3と系統電源300との間には、リレー50が設けられる。リレー50は、インバータ40と系統電源300または負荷310との間を電気的に遮断するか否かを切り替える。リレー50がオンすることで、パワーコンディショナ10と系統電源300または負荷310とが電気的に接続され、オフすることでパワーコンディショナ10と系統電源300または負荷310とが電気的に遮断される。
供給電源60は、例えば、電源ICチップにより構成される。供給電源60は、昇圧回路20の出力側に接続され、昇圧回路20から取り出される直流電圧から、制御装置100に供給する予め定められた電圧を示す電力を生成し、生成された電力を制御装置100に供給する。供給電源60は、昇圧回路20のスイッチTrがオフ状態において、昇圧回路20からの出力電圧が、基準電圧に達すると起動する。起動後、供給電源60は、昇圧回路20から出力される電力を利用して制御装置100が駆動するための駆動電力を生成し、制御装置100に供給する。なお、供給電源60は、系統電源300からの電力を直接利用して、制御装置100に供給する電力を生成してもよい。
パワーコンディショナ10は、電圧センサ12、16および22、電流センサ14および18をさらに備える。電圧センサ12は、太陽電池アレイ200の両端の電位差に対応する電圧V1を検知する。電圧センサ16は、昇圧回路20の出力側の両端の電位差に対応する電圧V2を検知する。電圧センサ22は、パワーコンディショナ10の両出力端の電位差に対応する電圧V3を検知する。電流センサ14は、太陽電池アレイ200から出力され、昇圧回路20の入力側に流れる電流I1を検知する。電流センサ18は、昇圧回路20から出力される電流I2を検知する。
制御装置100は、太陽電池アレイ200から最大電力が得られるように、電圧センサ12、16および22により検知される電圧、並びに電流センサ14および18により検知される電流に基づいて、昇圧回路20、およびインバータ40のスイッチング動作を制御して、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を昇圧し、昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して、系統電源300側に出力する。
以上のように構成されたパワーコンディショナ10は、系統電源300が停止した場合には、リレー50をオフして、パワーコンディショナ10と系統電源300とを電気的に遮断しなければならない。また、パワーコンディショナ10は、パワーコンディショナ10と系統電源300との連系点の電圧が上限電圧以上にならないように、パワーコンディショナ10が出力する電圧を制御しなければならない。
制御装置100は、インバータ40から出力される電流の位相と、電圧の位相との間の位相差、およびインバータ40から出力される電流の振幅を調整することで、系統電源300側に進相無効電力または遅相無効電力である所望の無効電力を供給する。制御装置100は、連系点の電圧に対応するパワーコンディショナ10の出力電圧の周波数変動を検知することで、系統電源300が停止している、つまりパワーコンディショナ10が単独運転していることを検知する。
また、制御装置100は、パワーコンディショナ10から出力される電圧が上限電圧以上になった場合に、インバータ40から出力される電流の位相と、電圧の位相との間の位相差、およびインバータ40から出力される電流の振幅を調整することで、系統電源300側に供給している進相無効電力を増加させる。進相無効電力を増加させることで、系統電源300側から流入する電流が遅れ電流となり、配電線路インピーダンスの作用によりパワーコンディショナ10と系統電源300との連系点の電圧が低下する。これに伴い、制御装置100は、パワーコンディショナ10から出力される電圧が上限電圧より小さくなるように制御できる。
ここで、制御装置100は、系統電源300の周波数偏差の大きさに応じた無効電力を系統電源300側に供給して、パワーコンディショナ10の出力電圧の周波数変動に基づいて単独運転を検出することがある。系統電源300の周波数偏差が大きくなるほど、系統電源300側に供給される無効電力の変動が増大する。系統電源300が停止している場合、パワーコンディショナ10の出力電圧の周波数偏差は大きくなる。また、無効電力の変化が大きいほど、系統電源300が停止しているときの無効電力の周波数変動は検知しやすくなる。
しかし、制御装置100が、単独運転を検出すべく系統電源300側に供給する無効電力を変化させようとしている間に、パワーコンディショナ10から出力される電圧が上限電圧以上になったことに対応して、無効電力を増大させようとする場合がある。この場合、増大させようとした無効電力により、周波数変動に基づく無効電力の変化がキャンセルされ、パワーコンディショナ10の出力電圧の周波数変動が検知されにくくなる可能性がある。
そこで、本実施形態に係る制御装置100は、電圧上昇の抑制制御のために導出された無効電力により、単独運転の検出のために導出された無効電力の変化が抑制されないようにする。これにより電圧上昇の抑制のために導出された無効電力により、単独運転の検出のために導出された無効電力の変化がキャンセルされにくくなる。よって、パワーコンディショナ10の出力電圧の周波数変動に基づく単独運転の検出をより確実に行うことができる。
図2は、本実施形態に係る制御装置100の機能ブロックの一例を示す。制御装置100は、周波数計測部102、移動平均値導出部104、周波数偏差導出部106、第1無効電力変化量導出部108、単独運転検出部110、第2無効電力変化量導出部112、出力電圧取得部114、目標無効電力導出部116、有効電力導出部118、リレー制御部120、および制御部130を備える。なお、制御装置100は、モジュール化することで、パワーコンディショナ10の外部に設けられてもよい。この場合、制御装置100は、パワーコンディショナ10に設けられた制御部と通信し、パワーコンディショナ10に設けられた制御部に対してパワーコンディショナ10の出力を制御するための制御信号を出力してもよい。
周波数計測部102は、電圧センサ22を介して系統電源300の電圧を取得し、取得した電圧から系統電源300の周波数を示す系統周波数を計測する。周波数計測部102は、例えば、電圧センサ22から検出される電圧信号の立ち下がりと立ち上がりの中間値と、次の立ち下がりと立ち上がりの中間値との時間差を一周期として計測する。系統電源300の系統周期が50Hz(1系統周期が20m秒)である場合、系統周期の計測周期は、系統周期の1/3以下、例えば、5m秒でもよい。
移動平均値導出部104は、周波数計測部102により計測された系統周期に基づいて、予め定められた移動平均時間分の系統周期の移動平均値を順次導出する。移動平均時間は、系統周期の一周期、例えば20m秒よりも長く、かつ単独運転状態になってから単独運転状態が検出されるまでに許容されている時間以下でもよい。移動平均時間は、例えば100m秒よりも短い時間でもよく、移動平均時間は、例えば40m秒でもよい。
周波数偏差導出部106は、移動平均値導出部104により導出された最新の移動平均値と、最新の移動平均値より過去の移動平均値、例えば、移動平均値導出部104が最新の移動平均値を導出するのに用いた最新の系統周期の終点から予め定められた時間(例えば200m秒)前に移動平均値導出部104により導出された過去の移動平均値との差分を周波数偏差として導出する。周波数偏差導出部106は、系統周期の計測周期と同一の周期ごと、例えば5m秒ごとに周波数偏差を導出してもよい。
第1無効電力変化量導出部108は、系統電源300の周波数偏差に基づき今回の無効電力q1を導出し、前回の無効電力q1と今回の無効電力q1との差分を示す無効電力q1の変化量Δq1を導出する。第1無効電力変化量導出部108は、系統電源300の周波数偏差に比例して無効電力q1が多くなるように、無効電力q1の変化量Δq1を導出してよい。第1無効電力変化量導出部108は、例えば、図3に示すような無効電力q1−周波数偏差特性を参照して、周波数偏差に対応する今回の無効電力q1を導出することで、変化量Δq1を導出してもよい。第1無効電力変化量導出部108は、系統電源300の周波数偏差が正の場合には、パワーコンディショナ10に系統周波数に対して位相が進んでいる電流を出力させる進相無効電力である今回の無効電力q1を導出する。一方、第1無効電力変化量導出部108は、系統電源300の周波数偏差が負の場合には、パワーコンディショナ10に系統周波数に対して位相が遅れている電流を出力させる遅相無効電力である今回の無効電力q1を導出する。なお、第1無効電力変化量導出部108が導出する変化量Δq1は、単位時間あたりの無効電力q1の変化量、つまり時間軸をX軸、無効電力q1の変化量をY軸とした場合の傾きを示してもよい。第1無効電力変化量導出部108が導出する変化量Δq1は、無効電力q1を変化させる速度を示してもよい。
単独運転検出部110は、連系点における電圧に対応するパワーコンディショナ10の出力電圧の周波数変動に基づいて、系統電源300と連系するパワーコンディショナ10の単独運転を検出する。単独運転検出部110は、系統電源300が正常に動作している場合には、無効電力の変動に基づく電圧の周波数変動を検出しない。一方、系統電源300が停止している場合など異常が発生している場合には、単独運転検出部110は、無効電力の変動に基づく電圧の周波数変動を検出することで、パワーコンディショナ10の単独運転を検出する。
リレー制御部120は、単独運転検出部110がパワーコンディショナ10の単独運転を検出した場合に、リレー50をオフして、パワーコンディショナ10と系統電源300または負荷310との間を電気的に遮断する。
出力電圧取得部114は、電圧センサ22により検出される連系点の電圧に対応するパワーコンディショナ10の出力電圧である電圧V3を検知する。第2無効電力変化量導出部112は、検知された電圧V3が、予め定められた上限電圧Vth以上か否かを判定する。第2無効電力変化量導出部112は、検知された電圧V3が上限電圧Vth以上の場合には、系統電源300側に供給すべき進相無効電力を増加させてパワーコンディショナ10の出力電圧の上昇を抑制すべく、今回の無効電力q2を導出し、前回の無効電力q2と今回の無効電力q2との差分を示す無効電力q2の変化量Δq2を導出する。なお、第2無効電力変化量導出部112が導出する変化量Δq2は、単位時間あたりの無効電力q2の変化量、つまり時間軸をX軸、無効電力q2の変化量をY軸とした場合の傾きを示してもよい。第2無効電力変化量導出部112が導出する変化量Δq2は、無効電力q2を変化させる速度を示してもよい。
目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qc、第1無効電力変化量導出部108により導出された無効電力q1の変化量Δq1、および第2無効電力変化量導出部112により導出された無効電力q2の変化量Δq2を用いて、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように、今回の目標無効電力Qtを導出する。目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qc、変化量Δq1および変化量Δq2を加算することで、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。目標無効電力導出部116は、導出された今回の目標無効電力Qtを制御部130に提供する。なお、目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2の代わりに、前回および今回の無効電力q1と前回および今回の無効電力q2とを第1無効電力変化量導出部108および第2無効電力変化量導出部112から取得し、前回および今回の無効電力q1と前回および今回の無効電力q2とを用いて今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標有効電力導出部118は、パワーコンディショナ10から出力すべき目標有効電力Pを導出する。目標有効電力導出部118は、例えば、パワーコンディショナ10から最大または極大となる出力が得られるように、目標有効電力Pを導出する。有効電力導出部118は、導出された目標有効電力Pを制御部130に提供する。
制御部130は、目標有効電力Pに基づいて太陽電池アレイ200から最大または極大の有効電力が得られるようにインバータ40をPWM制御する。また、制御部130は、目標無効電力導出部116から提供される今回の目標無効電力Qtに基づいて、インバータ40から出力される電流の位相と電圧の位相との間の位相差を調整することで、系統電源300側に供給する無効電力を制御する。
図4は、制御装置100により実行される電圧上昇の抑制制御の手順の一例を示すフローチャートである。制御装置100は、図4に示す手順を定期的に実行する。出力電圧取得部114が電圧センサ22を介して連系点の電圧に対応するパワーコンディショナ10の出力電圧である電圧V3を取得する(S100)。第2無効電力変化量導出部112は、電圧V3が上限電圧、例えば107V以上か否かを判定する(S102)。電圧V3が上限電圧以上の場合、第2無効電力変化量導出部112は、力率が下限閾値、例えば0.85より大きいかどうかどうかを判定する。
力率が下限閾値より大きい場合には、第2無効電力変化量導出部112は、進相無効電力が増加するように、無効電力q2の変化量Δq2を導出する(S106)。一方、力率が下限閾値以下の場合には、有効電力を減少させるように、有効電力導出部118が目標有効電力Pを導出する(S108)。
電圧V3が上限電圧より小さい場合、目標有効電力導出部118は、現在の有効電力が抑制されているか否かを判定する(S110)。つまり、目標有効電力導出部118は、例えば、現在の有効電力が最大または極大であるか否かを判定する。最大または極大ではない場合には、有効電力導出部118は、有効電力が最大または極大になるように目標有効電力Pを導出する(S112)。
現在の有効電力が抑制されていない場合、つまり目標有効電力導出部118が、現在の有効電力が最大または極大であると判定した場合、第2無効電力変化量導出部112は、現在の無効電力q2が0か否かを判定する(S114)。無効電力q2が0ではない場合、第2無効電力変化量導出部112は、進相無効電力である無効電力q2が減少するように、無効電力q2の変化量Δq2を導出する(S116)。
制御装置100は、以上の処理を繰り返すことで、連系点の電圧が上限電圧より大きくならないようにパワーコンディショナ10の出力を制御している。
図5は、図4に示すフローチャートに沿って制御装置100が電圧上昇の抑制制御を実行した場合の電圧V3、力率、無効電力q2、および有効電力Pの時間変化の様子の一例を示す図である。
区間1において、連系点の電圧の上昇に伴い電圧V3が上昇し、有効電力Pも上昇していく。区間1において、力率は1であり、無効電力q2はゼロである。電圧V3が上限電圧に達した時点で、区間2に移行し、区間2において、力率が下限閾値である0.85になるまで、進相無効電力である無効電力q2が増加していく。力率が0.85に達した時点で、区間3に移行する。電圧V3がまだ上限電圧を超えている場合には、区間3において、有効電力Pが減少していく。電圧V3が上限電圧より小さくなった時点で、区間4に移行する。区間4において、有効電力Pは、最大または極大となるまで増加する。有効電力Pの抑制がなくなった時点で、区間5に移行し、区間5において、進相無効電力q2が減少していき、力率が1に戻る。
以上の処理の過程において、第1無効電力変化量導出部108が、系統電源300の周波数偏差に応じて、進相無効電力または遅相無効電力である無効電力q1の変化量Δq1を導出する場合がある。例えば、区間2において、第1無効電力変化量導出部108が、無効電力q1の変化量Δq1として遅延無効電力の変化量Δq1を導出した場合、第2無効電力変化量導出部112によって導出される無効電力q2は、進相無効電力であるので、無効電力q1の変化量Δq1と無効電力q2の変化量Δq2とは干渉してしまう。
上記のような無効電力q1の変化量Δq1、無効電力q2の変化量Δq2および前回の目標無効電力Qcを用いて、例えば式:Qt=Qc+Δq1+Δq2により、目標無効電力導出部116が、今回の目標無効電力Qtを導出する場合、無効電力q2の変化量Δq2により無効電力q1の変化量Δq1が干渉されてしまう可能性がある。無効電力q2の変化量Δq2により無効電力q1の変化量Δq1が干渉されると、パワーコンディショナ10が単独運転している場合でも、単独運転検出部110は、パワーコンディショナ10が出力する無効電力により系統電源300の周波数変動を検出できない可能性がある。
区間3および区間5に示すように、進相無効電力である無効電力q2が減少する方向に変化している場合に、第1無効電力変化量導出部108が、系統電源300の周波数偏差に応じて、無効電力q1の変化量Δq1として進相無効電力の変化量Δq1を導出した場合にも、無効電力q1の変化量Δq1と無効電力q2の変化量Δq2とは干渉してしまう。
なお、区間2および区間4に示すように、進相無効電力である無効電力q2が増加する方向に変化している場合に、第1無効電力変化量導出部108が、無効電力q1の変化量Δq1として進相無効電力の変化量を導出した場合には、無効電力q1の変化量Δq1と無効電力q2の変化量Δq2とは干渉しない。また、区間3および区間5に示すように、進相無効電力である無効電力q2が減少する方向に変化している場合に、第1無効電力変化量導出部108が、無効電力q1の変化量Δq1として遅相無効電力の変化量を導出した場合にも、無効電力q1の変化量Δq1と無効電力q2の変化量Δq2とは干渉しない。
以上の通り、無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2の値によっては、無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2から導出される目標無効電力Qtに基づきパワーコンディショナ10が出力する無効電力によって、正常にパワーコンディショナ10の単独運転が検出されない場合がある。
そこで、目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qc、無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2を用いて、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように、今回の目標無効電力Qtを導出する。目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が負の値である場合、または無効電力q1が遅相無効電力で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が正の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量Δq1で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が、負の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように無効電力q2の変化量Δq2を減少させて、前回の目標無効電力Qc、無効電力q1の変化量Δq2および減少された無効電力q2の変化量Δq2'を用いて、今回の目標無効電力を導出してもよい。なお、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2'をゼロにしてもよい。また、目標無効電力導出部116は、単位時間あたりの無効電力q2の変化量、つまり時間軸をX軸、無効電力q2の変化量をY軸とした場合の傾きが右肩下がりである場合に、無効電力q2の変化量Δq2が負の値であると判断してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が負の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように、無効電力q1の変化量Δq1を増加させて、前回の目標無効電力Qc、増加された無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2'を用いて、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が負の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量が干渉されないように無効電力q1の変化量Δq1を増加させ、かつ無効電力q2の変化量Δq2を減少させて、前回の目標無効電力Qc、増加された無効電力q1の変化量Δq1'および減少された無効電力q2の変化量Δq2'を用いて、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。なお、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2'をゼロにしてもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が負の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように、無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2を用いて導出された無効電力に対して進相無効電力が増加する方向の補正をすることで、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。つまり、目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が負の値である場合、前回の目標無効電力Qc、変化量Δq1および変化量Δq2を加算した無効電力に対して、変化量Δq1が増加する方向の進相無効電力を加算する補正をして、補正後の無効電力を今回の目標無効電力Qcとして導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量Δq1で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が、負の値である場合、無効電力q1の変化量Δq1と無効電力q2の変化量Δq2とが干渉するので、無効電力q2の変化量Δq2を使用せずに、無効電力q1の変化量Δq1のみに基づいて目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1が遅相無効電力で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が正の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように無効電力q2の変化量Δq2を減少させて、前回の目標無効電力Qc、無効電力q1の変化量Δq1および減少された無効電力q2の変化量Δq2'を用いて、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。なお、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2'をゼロにしてもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1が遅相無効電力で、かつ無効電力q2の変化量が正の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように無効電力q1の変化量Δq1を増加させて、前回の目標無効電力Qc、増加された無効電力q1の変化量Δq1'および無効電力q2の変化量Δq2を用いて、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1が遅相無効電力で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が正の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように無効電力q1の変化量Δq1を増加させ、無効電力q2の変化量Δq2を減少させて、前回の目標無効電力Qc、増加された無効電力q1の変化量Δq1'および減少された無効電力q2の変化量Δq2'を用いて、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。なお、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2'をゼロにしてもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1が遅相無効電力で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が正の値である場合、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように、無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2を用いて導出された無効電力に対して遅相無効電力が増加する方向の補正をすることで、今回の目標無効電力Qtを導出してもよい。つまり、目標無効電力導出部116は、無効電力q1が遅相無効電力で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が正の値である場合、前回の目標無効電力Qc、変化量Δq1および変化量Δq2を加算した無効電力に対して、変化量Δq1が増加する方向の遅相無効電力を加算する補正をして、補正後の無効電力を今回の目標無効電力Qcとして導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、目標無効電力Qtに含まれる無効電力q1の成分が変化する速度よりも遅い速度で無効電力q2の成分が変化するように、目標無効電力Qtを導出してもよい。目標無効電力導出部116は、無効電力q1が遅相無効電力である場合、目標無効電力Qtに含まれる無効電力q1の成分が変化する速度よりも遅い速度で無効電力q2の成分が変化するように、目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が、無効電力q2が減少する方向に変化する進相無効電力の変化量である場合、目標無効電力Qtに含まれる無効電力q1の成分が変化する速度よりも遅い速度で無効電力q2の成分が変化するように、目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、電圧V3が上限電圧以上になった場合に、図4のステップS100〜S106までの処理を繰り返すことで、力率が下限閾値になる無効電力q2'まで増加させるべく、目標無効電力Qtを導出する。この場合、目標無効電力導出部116は、例えば、図6Aの点線402に示すように、目標無効電力Qtに含まれる無効電力q2の成分を瞬時に無効電力q2'まで増加させず、図6Aの実線400に示すように、目標無効電力Qtに含まれる無効電力q2の成分が無効電力q2'になるまでの速度が緩やかになるように、目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、ローパスフィルタを含んでもよい。この場合、目標無効電力導出部116は、第2無効電力変化量導出部112が出力する無効電力q2の変化量Δq2に対応する矩形波状の信号をローパスフィルタを通過させることで、曲線状の信号(実線400)を生成し、曲線状の信号に沿って目標無効電力Qtに含まれる無効電力q2の成分が徐々に増加するように、目標無効電力Qtを導出してもよい。
また、目標無効電力導出部116は、例えば、無効電力q1が遅相無効電力である場合、電圧V3が上限電圧以上の場合に第2無効電力変化量導出部112から提供される無効電力q2の変化量Δq2を、第1無効電力変化量導出部108から遅相無効電力である無効電力q1の変化量Δq1が提供されなくなるまで、目標無効電力Qtの導出に使用しなくてもよい。目標無効電力導出部116は、図6Bの実線404に示すように、電圧V3が上限電圧Vth以上になってから、第1無効電力変化量導出部108からの無効電力q1の変化量Δq1の供給が終了した後、つまり無効電力q1の供給が終了した後に、目標無効電力Qtを無効電力q2'だけ増加させるように、目標無効電力Qtを導出してもよい。
目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1が、無効電力q1が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が負の値である場合、または無効電力q1が遅相無効電力で、かつ無効電力q2の変化量Δq2が正の値である場合、パワーコンディショナ10の出力を停止させることを指示する停止制御信号を制御部130に送信してもよい。
制御部130は、無効電力q2の変化量Δq2によって無効電力q1の変化量Δq1が干渉されないように、目標無効電力導出部116から提供される目標無効電力Qtに基づいて、パワーコンディショナ10の出力を制御する。なお、制御部130は、目標無効電力導出部116から停止制御信号を受信した場合には、パワーコンディショナ10の出力を停止させる。制御部130は、停止制御信号を受信したことに対応して、リレー制御部120にリレー50をオフさせるためのオフ制御信号を出力し、リレー制御部120が、リレー50をオフすることでパワーコンディショナ10と系統電源300または負荷310とを電気的に遮断させてもよい。
図7は、目標無効電力導出部116が目標無効電力Qtを導出する手順の一例を示すフローチャートである。目標無効電力導出部116は、定期的に当該手順を実行する。
目標無効電力導出部116は、第1無効電力変化量導出部108および第2無効電力変化量導出部112から無効電力q1の変化量Δq1および無効電力q2の変化量Δq2を取得する(S200)。目標無効電力導出部116は、無効電力q1の変化量Δq1がゼロか否かを判定する(S202)。無効電力q1の変化量Δq1がゼロ、つまり、系統電源300の周波数偏差がゼロの場合には、目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qcおよび無効電力q2の変化量Δq2に基づいて目標無効電力Qtを導出する(S204)。
無効電力q1の変化量Δq1がゼロでない場合、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2がゼロか否かを判定する(S206)。無効電力q2の変化量Δq2がゼロの場合、目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qcおよび無効電力q1の変化量Δq1に基づいて目標無効電力Qtを導出する(S208)。目標無効電力導出部116は、例えば、電圧上昇抑制が実行されていない場合には、前回の目標無効電力Qcおよび無効電力q1の変化量Δq1を用いて目標無効電力Qtを導出する。
無効電力q2の変化量Δq2がゼロでない場合、目標無効電力導出部116は、無効電力q1は、進相無効電力であるか否かを判定する(S210)。無効電力q1が進相無効電力でない、つまり遅相無効電力である場合、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2を、変化量Δq2より小さい変化量Δq2'に変換する(S212)。なお、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2に対して係数k1(0≦k1<1)を乗算することで、変化量Δq2'を導出してもよい。目標無効電力導出部116は、変化量Δq2を変換する代わりに、無効電力q1の変化量Δ1を、変化量Δq1より大きい変化量Δq1'に変換してもよい。目標無効電力導出部116は、変化量Δq1に対して係数k2(k2>1)を乗算することで、変化量q1'を導出してもよい。目標無効電力導出部116は、変化量Δq1および変化量Δq2を変化量Δq1'および変化量Δq2'に変換してもよい。目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qc、変化量Δq1および変化量Δq2を加算した後に、変化量Δq2により変化量Δq1が干渉されないように、変化量Δq1に応じた進相無効電力または遅相無効電力を増加させる補正量を加算してもよい。
変化量Δq2を変化量Δq2'に変換後、目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qc、無効電力q1の変化量Δq1、および無効電力q2の変化量Δq2'を用いて今回の目標無効電力Qtを導出する(S214)。目標無効電力導出部116は、例えば、Qt=Qc+Δq1+Δq2'により、今回の目標無効電力Qtを導出する。
ステップS210の判定の結果、無効電力q1が進相無効電力である場合、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2が正の値か、負の値であるかを判定する(S216)。つまり、目標無効電力導出部116は、無効電力q2が、増加傾向にある進相無効電力か、減少傾向にある進相無効電力かを判定する。変化量Δq2が負の値である場合、つまり、無効電力q2が減少傾向にある進相無効電力である場合(例えば、図5の区間3または区間5)、目標無効電力導出部116は、無効電力q2の変化量Δq2を、変化量Δq2'に変換し(S212)、前回の目標無効電力Qc、無効電力q1の変化量Δq1、および無効電力q2の変化量Δq2'を用いて今回の目標無効電力Qtを導出する(S214)。
ステップS216の判定の結果、無効電力q2の変化量Δq2が正の値である場合、つまり、無効電力q2が増加傾向にある進相無効電力である場合(例えば、図5の区間2または区間4)、無効電力q1の変化量Δq1は、無効電力q2の変化量Δq2により干渉されないので、目標無効電力導出部116は、前回の目標無効電力Qc、無効電力q1の変化量Δq1、および無効電力q2の変化量Δq2を用いて今回の目標無効電力Qtを導出する(S218)。
今回の目標無効電力Qtの導出後、目標無効電力導出部116は、今回の目標無効電力Qtを制御部130に提供する(S220)。制御部130は、今回の目標無効電力Qtに基づいて、インバータ40から出力される電流の位相と電圧の位相との間の位相差を調整することで、系統電源300側に供給する無効電力を制御する。目標無効電力導出部116は、今回の目標無効電力Qtを前回の目標無効電力Qcとして、処理を終了する。
以上の通り、本実施形態によれば、連系点の電圧の上昇を抑制するために導出された無効電力q2を、無効電力Qに反映した場合に、系統電源300の周波数偏差に応じて導出された無効電力q1の成分が、無効電力Qに反映されにくくなる場合には、目標無効電力導出部116は、無効電力q1の成分を無効電力q2の成分よりも優先して目標無効電力Qtに反映し、目標無効電力Qtを導出する。これにより、無効電力q1の成分が、無効電力q2の成分により干渉されない。よって、目標無効電力Qtに基づきパワーコンディショナ10が出力する無効電力によって、単独運転検出部110が、即座にパワーコンディショナ10の単独運転を検出できなくなることを防止できる。
ところで、制御部130は、電圧上昇抑制のために、進相無効電力を増加させた後に、周波数偏差に応じて無効電力を変化させるべく、さらに進相無効電力を増加させようとする場合がある。例えば、図8に示すように、制御部130が、有効電力Pを維持しつつ、周波数偏差に応じて進相無効電力である無効電力Qを無効電力Q'まで増加させようとする。この場合、制御部130は、皮相電力Wを皮相電力W'まで増加させる必要がある。皮相電力Wが増加すると、インバータ40から出力される電流が過剰となり、パワーコンディショナ10が備えるコイルL2またはコンデンサC3などの素子に悪影響を与える可能性がある。
そこで、制御部130は、パワーコンディショナ10の出力電圧に対応する電圧V3が上限電圧以上の場合、パワーコンディショナ10が出力する有効電力が減少するように、パワーコンディショナ10の出力を制御してもよい。有効電力導出部118は、パワーコンディショナ10の出力電圧に対応する電圧V3が上限電圧以上の間に、目標無効電力導出部116が無効電力q2の変化量Δq2に基づいて目標無効電力Qtを導出する場合、パワーコンディショナ10が出力している現在の有効電力より少なくなるように、目標有効電力Pを導出してもよい。制御部130は、電圧上昇抑制のために無効電力を増加させる場合に、無効電力の増加と同時に有効電力を減少させるように、PWM制御を実行してもよい。制御部130は、電圧上昇抑制のために無効電力を増加させる場合に、無効電力の増加の直後に有効電力を減少させるように、PWM制御を実行してもよい。
例えば、図9に示すように、制御部130が、有効電力Pおよび無効電力Qの状態で、電圧上昇抑制のための無効電力を無効電力Q'まで増加させようとする。この場合に、制御部130は、無効電力の増加と並行して、有効電力を有効電力P'まで減少させてもよい。これにより、制御部130が、周波数偏差に応じて無効電力を変化させるべく、有効電力P'を維持しつつ、無効電力を無効電力Q"まで増加させようとした場合、有効電力Pを維持した状態で無効電力を増加させようとした場合に比べて、皮相電力の増加を抑制できる。これにより、インバータ40から出力される電流が過剰となることで、パワーコンディショナ10が備えるコイルL2またはコンデンサC3などの素子に悪影響を与えることを抑制できる。
なお、本実施形態に係る制御装置100が備える各部は、パワーコンディショナ10の有効電力および無効電力の制御に関する各種処理を行う、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムをインストールし、このプログラムをコンピュータに実行させることで、構成してもよい。つまり、コンピュータにパワーコンディショナ10の有電力および無効電力の制御に関する各種処理を行うプログラムを実行させることにより、制御装置100が備える各部としてコンピュータを機能させることで、制御装置100を構成してもよい。
コンピュータはCPU、ROM、RAM、EEPROM(登録商標)等の各種メモリ、通信バス及びインタフェースを有し、予めファームウェアとしてROMに格納された処理プログラムをCPUが読み出して順次実行することで、制御装置100として機能する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 パワーコンディショナ
20 昇圧回路
40 インバータ
50 リレー
60 供給電源
100 制御装置
102 周波数計測部
104 移動平均値導出部
106 周波数偏差導出部
108 第1無効電力変化量導出部
110 単独運転検出部
112 第2無効電力変化量導出部
114 出力電圧取得部
116 目標無効電力導出部
118 有効電力導出部
120 リレー制御部
130 制御部
200 太陽電池アレイ
300 系統電源
310 負荷

Claims (16)

  1. 系統電源の系統周期の最新の移動平均値と、前記最新の移動平均値より過去の移動平均値との差分を示す周波数偏差に応じて、前記系統電源と連系するパワーコンディショナが出力すべき進相無効電力または遅相無効電力である第1無効電力の変化量を導出する第1無効電力変化量導出部と、
    前記パワーコンディショナと前記系統電源との連系点の電圧の上昇を抑制するために前記パワーコンディショナが出力すべき進相無効電力である第2無効電力の変化量を導出する第2無効電力変化量導出部と、
    前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように、前記パワーコンディショナの出力を制御する制御部と
    を備える制御装置。
  2. 前記第1無効電力の変化量および前記第2無効電力の変化量の少なくとも一方を用いて、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように、前記パワーコンディショナが実際に出力すべき目標無効電力を導出する目標無効電力導出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記目標無効電力に基づいて、前記パワーコンディショナの出力を制御する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力の変化量が、前記第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ前記第2無効電力の変化量が負の値である場合、または前記第1無効電力が遅相無効電力で、かつ前記第2無効電力の変化量が正の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように前記目標無効電力を導出する、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力の変化量が、前記第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ前記第2無効電力の変化量が負の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように前記第2無効電力の変化量を減少させて、減少された前記第2無効電力の変化量を用いて、前記目標無効電力を導出する、請求項2または請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力の変化量が、前記第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ前記第2無効電力の変化量が負の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように前記第1無効電力の変化量を増加させて、増加された前記第1無効電力の変化量を用いて、前記目標無効電力を導出する、請求項2または請求項3に記載の制御装置。
  6. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力の変化量が、前記第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ前記第2無効電力の変化量が負の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように前記第1無効電力の変化量を増加させ、かつ前記第2無効電力の変化量を減少させて、増加された前記第1無効電力の変化量および減少された前記第2無効電力の変化量を用いて、前記目標無効電力を導出する、請求項2または請求項3に記載の制御装置。
  7. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力の変化量が、前記第1無効電力が増加する方向に変化する進相無効電力の変化量で、かつ前記第2無効電力の変化量が負の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように、前記第1無効電力の変化量および前記第2無効電力の変化量を用いて導出された無効電力に対して進相無効電力が増加する方向の補正をすることで、前記目標無効電力を導出する、請求項2または請求項3に記載の制御装置。
  8. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力が遅相無効電力で、かつ前記第2無効電力の変化量が正の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように前記第2無効電力の変化量を減少させて、減少された前記第2無効電力の変化量を用いて、前記目標無効電力を導出する、請求項2から請求項7のいずれか1つに記載の制御装置。
  9. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力が遅相無効電力で、かつ前記第2無効電力の変化量が正の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように前記第1無効電力の変化量を増加させて、増加された前記第1無効電力の変化量を用いて、前記目標無効電力を導出する、請求項2から請求項7のいずれか1つに記載の制御装置。
  10. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力が遅相無効電力で、かつ前記第2無効電力の変化量が正の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように前記第1無効電力の変化量を増加させ、前記第2無効電力の変化量を減少させて、増加された前記第1無効電力の変化量および減少された前記第2無効電力の変化量を用いて、前記目標無効電力を導出する、請求項2から請求項7のいずれか1つに記載の制御装置。
  11. 前記目標無効電力導出部は、前記第1無効電力が遅相無効電力で、かつ前記第2無効電力の変化量が正の値である場合、前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように、前記第1無効電力の変化量および前記第2無効電力の変化量を用いて導出された無効電力に対して遅相無効電力が増加する方向の補正をすることで、前記目標無効電力を導出する、請求項2から請求項7のいずれか1つに記載の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記パワーコンディショナの出力電圧に対応する電圧が上限電圧以上の場合、前記パワーコンディショナが出力する有効電力が減少するように、前記パワーコンディショナの出力を制御する、請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の制御装置。
  13. 分散型電源からの電力を前記系統電源からの電力と連系させるインバータと、
    請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の制御装置と
    を備え、
    前記制御部は、前記インバータの直流交流変換動作を制御することで、前記パワーコンディショナの出力を制御する、パワーコンディショナ。
  14. 請求項13に記載のパワーコンディショナと、
    前記分散型電源と
    を備える分散型電源システム。
  15. 請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  16. 系統電源の系統周期の最新の移動平均値と、前記最新の移動平均値より過去の移動平均値との差分を示す周波数偏差に応じて、前記系統電源と連系するパワーコンディショナが出力すべき進相無効電力または遅相無効電力である第1無効電力の変化量を導出する段階と、
    前記パワーコンディショナと前記系統電源との連系点の電圧の上昇を抑制するために前記パワーコンディショナが出力すべき進相無効電力である第2無効電力の変化量を導出する段階と、
    前記第2無効電力の変化量によって前記第1無効電力の変化量が干渉されないように、前記パワーコンディショナの出力を制御する段階と
    を含む制御方法。
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