JP5721044B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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Description
インクジェット記録方式で用いられるインクは成分のほとんどが液体成分であるために記録媒体のインクに対する吸収浸透性の違いが画像再現性に影響を与える。特に、液体が浸透しない(非インク浸透性)記録媒体を用いると、隣接して印字されたインク滴が混ざりあってしまう(ブリーディング)現象、先に着弾したインク滴が後に着弾したインク滴に引き寄せられてしまう(ビーディング)現象が起こりやすい為、画像形成は非常に困難であり、さらに浸透乾燥が使えず、蒸発乾燥になるので重ね合わせた際の裏移り等の問題を引き起こし、特に高速性に対して乾燥性を確保できなくなる。これに対して、たとえば紫外線硬化型の樹脂を含有したインクを用いて、印字後、紫外線を照射して固めることで非浸透性の記録媒体に印字する方法がある。
さらに、特許文献2の特開2004−42525公報及び特許文献3の特開2008−238747号公報、では、透明または半透明な非浸透性記録媒体上に、放射線硬化型白色インクを下塗り層として均一に塗布し、放射線照射により固化あるいは増粘させた後に、放射線硬化型色インクセットを用いたインクジェット記録を行うことにより色インクの視認性、滲み、種々の記録媒体間での画像が異なってしまう問題を改良する技術が提案されている。
しかしながら、前記特許文献1の特開2004−42548公報に記載の方法では、滲みは抑制されるが、種々の記録媒体間での画像が異なってしまう問題は残っており、さらに、前記特許文献2の特開2004−42525公報に記載の方法では液滴間の混合に起因する線幅の不均一や色ムラ等の解消には不十分であり、特許文献3の特開2008−238747公報記載の技術は前処理層を硬化させ、再度、前処理層を形成するものであり、これら従来技術は、選択された好適な前処理層付与モードにより得られた未硬化の層にインクを吐出することにより、樹脂フィルムや樹脂加工紙等、種々の媒体のインクに対する浸透特性にかかわらず、液滴間の混合に起因する線幅の不均一や色ムラ等の解消を目途として画像を形成するものではない。
また、特許文献3の特開2008−238747公報記載の技術はプライマーにインク受容媒体の多孔質を目止めのための粒子を入れるものであり、樹脂フィルムやコート紙、更には上質紙等、種々の媒体のインクに対する浸透特性にかかわらず、液滴間の混合に起因する線幅の不均一や色ムラ等の解消を目途としているものはない。
さらに付言すれば、特許文献4の特開2008−023980号公報記載の技術は前処理層を硬化させ、再度、前処理層を形成するものであり、特許文献5の特開2008−000961号公報及び特許文献6の特開2007−261203号公報記載の技術は、具体的には、それぞれ、付与された処理液の粘度を高める(半硬化)させる手段を含む発明、及び、硬化させないでインクを吐出させるものであり、これらは、その固有の目的達成のため、インク溶媒の蒸発又は浸透と架橋反応による分子量増加等の複数の粘度変化要因を考慮しつつ粘度制御する等の難かしい目標を満足しなければならない。これらは、未硬化の層にインクを吐出して、樹脂フィルムや樹脂加工紙等、種々の媒体のインクに対する浸透特性にかかわらず、液滴間の混合に起因する線幅の不均一や色ムラ等の解消を目途として画像を形成するものではない。
これらの手段は、液体が浸透しない(非インク浸透性)記録媒体に対しては有効な手段であるが、例えば、印刷用のコート紙のような液体が浸透するが、浸透しにくい(難インク浸透性)記録媒体においては、下塗り層の前処理液が記録媒体に浸透吸収されてしまうという問題がある。すなわち、非浸透性の記録媒体でしか使用できない手段になってしまう恐れがある。
媒体のインクに対する浸透特性にかかわらず、液滴間の混合に起因する線幅の不均一や色ムラ等の解消をしている技術は、本発明者らの知る限り、ない。
(1)「記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(B)を付与し、未硬化の状態で、前記前処理剤(B)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする画像形成方法」。
(2)「記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B)を付与し、未硬化の状態で、前記前処理剤(B)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させる画像形成方法であって、該画像形成方法に用いる画像形成装置が、記録媒体の搬送手段および表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与する第一の前処理剤付与手段、付与された前処理剤(A)に活性エネルギー線を照射する硬化手段(I)、活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(B)を付与する第二の前処理剤付与手段、および活性エネルギー線硬化性の材料並びに色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成する画像形成手段、および、画像形成後に活性エネルギー線を照射して硬化させる硬化手段(II)、を備えていることを特徴とする画像形成方法」。
(3)「少なくとも前記第一の前処理剤(A)付与手段としてローラ方式の塗布手段を用いていることを特徴とする前記(2)項に記載の画像形成方法」。
(4)「前記第二の前処理剤(B)付与手段としてインクジェット方式の付与手段を備え、画像データに応じて、前記第二の前処理剤(B)を活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだ有色インクを印射する領域を含む領域有色インクを印射する領域にのみ付与することを特徴とする前記(2)項又は(3)項に記載の画像形成方法」。
(5)「前記第一の前処理剤(A)付与手段には白色の前処理剤(A2)を備え、第二の前処理剤(B)付与手段には無色の前処理剤(B1)を備えていることを特徴とする前記(2)項乃至(4)項のいずれかに記載の画像形成方法」。
(6)「記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B1)を付与し、未硬化の状態で、前記無色の前処理剤(B1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させる画像形成方法であって、該画像形成方法に用いる画像形成装置が、記録媒体の搬送手段および表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)又は(B1)を付与する前処理剤付与手段と、活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成する画像形成手段、および、活性エネルギー線を照射して硬化させる硬化手段(I)を備え、硬化手段通過後の記録媒体を前処理付与手段の上流側に搬送する経路を備えていることを特徴とする画像形成方法」。
(7)「前記(6)項に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法であって、記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)を付与し、画像形成手段による画像形成を行うことなく、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、記録媒体を前処理剤付与手段の上流側に搬送し、前処理剤付与手段により、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に再び活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B1)を付与し、未硬化の状態で、前記無色の前処理剤(B1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする画像形成方法」。
(8)「前記(2)項乃至(6)項のいずれかに記載の画像形成装置を用い、記録媒体の前処理剤に対する浸透性により異なる処理を行うモードにより、浸透性の記録媒体に対しては、記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B1)を付与し、未硬化の状態で、前記無色の前処理剤(B1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させ、非浸透性の記録媒体に対しては、活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)又は(B1)を付与し、未硬化の状態で前記前処理剤(A1)又は(B1)を付与した領域内上に、活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする画像形成方法。」。
具体的な効果の一部を例示すれば、前記(1)項記載の画像形成方法により、未硬化の活性エネルギー線硬化型の前処理剤層に有色インクを印射して画像を形成し、インクのにじみや混色、インク滴の結合によるすじの発生などが起こらない画像形成方法において、浸透性の記録媒体に対しては、前処理剤の浸透によるドット径が不均一になる課題に対して、本発明の画像形成方法では、浸透を防止し、均一な大きさのドットを形成することができる。
前記(2)項記載の画像形成装置は、前記(1)項の画像形成方法を実現することが可能な画像形成装置であり、この装置を使用することで、浸透性の記録媒体でも高品質な画像を得ることができる。
前記(3)項記載の画像形成装置においては、第一の付与手段としてローラ方式の付与手段を用いることで、浸透性の記録媒体全面への均一な前処理剤の付与が可能で、前処理剤の使用量を低減できる。
前記(4)項記載の画像形成装置においては、第二の付与手段としてインクジェット方式の付与手段を用いて、画像データに応じて必要な領域にのみ前処理剤を付与することで、前処理剤(A)の使用量を低減できる。
前記(5)項記載の画像形成装置においては、第一の前処理剤(A)として白色の前処理剤(A2)を使用することで、記録媒体の色にかかわらず、同一の色域の画像を形成することができる。
前記(6)項記載の画像形成装置においては、装置の小型化を行うことができる。
前記(7)項記載の画像形成方法においては、浸透性の記録媒体でも高品質な画像を得ることができる。
前記(8)項記載の画像形成方法においては、浸透性の記録媒体に対しても高画質な画像を形成できる画像形成装置を用い、非浸透性の記録媒体に対しても、無駄なく効率的に高画質の画像を得ることができる画像形成方法であり、記録媒体の浸透性、非浸透性の特性の差によらず高品質な画像を得ることが可能となる。
[画像形成装置、画像形成方法]
図1を参照し、本発明に係る画像形成装置、画像形成方法の一例について具体的に説明する。
給紙部(給紙装置)から、被記録媒体が給紙され第一の前処理剤の付与部に搬送され、ここで表面に前処理剤(A)が付与される。付与後直ちに硬化手段により紫外線が照射されて硬化する。そして、第二の前処理剤の付与部において前処理剤(B)が付与され、そのまま、インク吐出部に搬送されて画像パターンに応じてインク滴が吐出され、硬化手段により、インク滴および前処理剤(B)は硬化される。
本発明は、上記のように、(i)記録媒体表面に硬化性材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与し、これを活性エネルギー線照射により硬化させた後、活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(B)を付与し、該前処理剤(B)の未硬化の状態で、活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させる態様の他に、後述の(ii)該前処理剤(A)又は(B)のうちのいずれかの付与を省略して、両前処理液のうち残りの(省略せず付与された)前処理液の未硬化状態で、活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させる態様を含み、樹脂フィルムやコート紙、上質紙等、記録媒体の種類、性質に応じて、選択可能にするものであるが、第1の前処理剤(A)は、無色の前処理剤(A1)と、白色の前処理剤(A2)の場合があり、第2の前処理剤(B)は、無色の前処理剤(B1)と白色の前処理剤(B2)の場合とがある。
第1の前処理剤(A)は、第2の前処理剤(B)と同じ又は類似のものであっても、異なるものであってもよい。同じ又は類似のものであることが、調製及び取扱いの利便性、付与量制御の容易性等の点から、好ましいことが多いが、被記録媒体の種類や性質(例えば、透明か不透明かや、浸透性の大小等)によっては、第1の前処理剤(A)を白色のものにしたり、比較高粘度(または高濃度)のものにするのが好ましいこともある。
浸透にはムラがあり、場所によって前処理剤層の厚さが変化している。ここに印射されたインク滴は、前処理剤層の厚さによって異なった挙動を示す。図4は、前処理剤層の厚さとそこに印射されたインク滴により形成されるドット径の関係を測定した関係であり、薄層であるほどドット径が大きくなる傾向がある。これは、前処理剤層がインク滴が広がる際に抵抗となり、その厚さが厚いほど抵抗も大きくなることによるものと考えられる。このため、浸透性の記録媒体に未硬化の前処理剤層を形成し、そこにインクを印射した場合、前処理剤層の浸透により、前処理剤層の厚さにムラが生じて、結果として印射されたインク滴の広がりに差が生じることになり、ドット径にムラのある画像となり画像品質を低下させてしまうことになる。
浸透によるムラの影響を排除できる程度に前処理剤層を大量に付与し、そこにインクを印射すれば、均一なドット径の画像を形成することが可能となるが、前処理剤を大量に使用することになり、さらに図4に示すようにインク滴の広がりが抑制されるため、同一の濃度の画像を得るために使用するインクの量も増加することになり、コスト面で課題がある。
供給ローラによりくみ上げられた前処理剤(A)(B)は、塗布ローラとのニップ部において両ローラの圧力により通過量が規制され、塗布ローラ上に前処理剤(A)(B)の薄層を形成し、対向ローラにより記録媒体を塗布ローラに押し付けて搬送することで前処理剤(A)(B)を記録媒体に付与し、表面に前処理剤(A)(B)の薄層を形成する構成になっている。付与量は、前処理剤(A)(B)の粘度と塗布ローラおよび供給ローラのニップ部での圧力によって決まる。
このような方式は、付与量が塗布液の粘度や塗布装置のローラ間圧力に依存するので塗布量の変動が起こりやすい。これを解決する手段として図6のような計量機構を備えた付与手段がある。計量は、表面に均一なパターンの溝を形成したローラ、アニロックスローラにドクターブレードを押し当てて溝部の容積により付与量を計量する仕組みになっている。一般的に、アニロクスローラあるいはグラビアローラと呼ばれる計量ローラは、表面に図7のような、均一パターンの溝を加工されたローラで、代表的な溝パターンとして格子型、斜線型、ピラミッド型などがあり、そのピッチや深さにより付与量の調節が可能である。
ここで、ローラ方式の塗布手段としての例を2つ示しているが、これに限られるものでなく、ローラにより、記録媒体のほぼ全領域に渡って1度に前処理剤(A)(B)を付与するものであれば、本数や構成は異なっていても構わない。
これに対して、インクジェット方式での付与は、前処理液(A)(B)の粘度が吐出可能なレベル20mPa・s以下であることなどの制約はあるものの必要な箇所に必要な量を付与することができるという利点がある。
これに対してローラ方式では、あらかじめ、ローラ上で薄層な状態となっている前処理剤層(A)を転写することになるため、全面への薄層での付与が容易である。
第一の付与手段により、前処理剤(A)を付与され、硬化した後の記録媒体の表面は、非浸透性の状態となっており、上記のような問題がなく、インクジェット方式においても、着弾後のインク滴は表面をぬれ広がることが可能で薄層での付与が容易に行える。
さらに前記(4)項記載のように第一の付与手段では、前処理剤(A)を全面に付与し、第二の付与手段では、その後、有色インクを印射して画像を形成する領域を含みドットの広がりを考慮してややこれより広い領域に前処理液(B)を付与することにより、前処理剤全体の使用量の低減が可能になる。
このような構成とすることにより、1つの前処理剤付与手段ならびに硬化手段を利用して同様の画像形成方法を行うことができるので装置の小型化、低コスト化に有利である。
本発明のカチオン重合型インクは、必要に応じてビニルエーテル化合物を混合することができる。好適に添加できるビニルエーテルとして例えば、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ブタンジオール−1,4−ジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ビニル4−ヒドロキシブチルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル、ビニルプロピオネート、ビニルカルバゾール、ビニルビロリドン等が挙げられる。
具体的には、バイキュア10、30、55(ストウファー社製)、KAYACURE BP−100、KAYACURE BMS、KAYACURE DETX−S、KAYACURE CTX、KAYACURE 2−EAQ、KAYACURE DMBI、KAYACURE EPA(日本化薬社製)、イルガキュア651、184、907、369(チバガイギ)、ダロキュア1173、1116、953、2959、2273、1664(メルク)、サンドレ1000(サンド)、カウンタキュアCTX、カウンタキュアBMS、カウンタキュアITX、カウンタキュアPDO、カウンタキュアBEA、DMB(ワードブレンキンソップ)、サンキュアーIP、BTTP(日本油脂社製)等が望ましい。その他、光開始剤含有タイプの光硬化型樹脂を使用しても良い。
赤あるいはマゼンタ顔料としては、Pigment Red 3、5、19、22、31、38、43、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49:1、53:1、57:1、57:2、58:4、63:1、81、81:1、81:2、81:3、81:4、88、104、108、112、122、123、144、146、149、166、168、169、170、177、178、179、184、185、208、216、226、257、Pigment Violet 3、19、23、29、30、37、50、88、Pigment Orange 13、16、20、36、青またはシアン顔料としては、pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17−1、22、27、28、29、36、60、緑顔料としては、Pigment Green 7、26、36、50、黄顔料としては、Pigment Yellow 1、3、12、13、14、17、34、35、37、55、74、81、83、93、94,95、97、108、109、110、137、138、139、153、154、155、157、166、167、168、180、185、193、黒顔料としては、Pigment Black 7、28、26などが目的に応じて使用できる。
顔料の添加量は1〜20重量部が適量である。0.1重量部未満では画像品質が低下し、20重量部より多いとインク粘度特性に悪影響を与える。また、色の調整等で2種類以上の着色剤を適時混合して使用できる。
硬化に有効であるランプであれば、特に制限無く使用できる。
吐出ヘッドは、主走査方向に必要な数配置して幅方向を一度に画像形成するいわゆるライン型のヘッドであっても、記録媒体を停止させた状態でヘッドを主走査方向へ移動させることで記録媒体の幅方向への吐出を行うシリアル型であっても構わない。
浸透性の記録媒体として、王子製紙製のコート紙、(a)OKトップコート+および(b)ミラーコートプラチナを使用し、
(I).前処理剤の付与手段として図5のような構成のローラ塗布装置により、厚さ換算で2μm相当の付与量となるように条件を決めて付与した。
付与後、Integration Technology社Sub Zero 085(Aバルブ)を使用して硬化させた。搬送速度500mm/sで距離3mmで照射した。
(II).再度、図5の装置で前処理剤を付与した。
(III).リコープリンティングシステム社製Gen4ヘッドを使用した吐出装置により、黒インク(吐出液体)を150dpiの孤立ドットパターンを印写し、Integration Technology社Sub Zero 085(Aバルブ)を使用して硬化させた。
キーエンス社製 マイクロスコープ VHX−200で任意に10箇所のドット径の測定を行い、全てが75±5μmであった場合を○とし、これ以外を×と判定した。
比較のために非浸透性の媒体としてペットフィルム(東レ社製 ルミラー E20 厚さ100μm)を使用した結果ならびに(I)の工程なしで(II)(III)の工程を行った結果を示している。
<前処理剤>
下記組成の光硬化性材料液を常法により調製した。
・(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート(MEDOL−10、大阪有機化学工業株式会社製) ・・・70質量部
・ハイパーブランチポリマー(大阪有機化学工業株式会社製、ビスコート#1000)
・・・30質量部
・光開始剤(Ciba社製、イルガキュア379) ・・・10質量部
下記組成の吐出液体B−1を常法により調製した。
・低分子モノマーアクリレート プロポキシ化(2)ネオペンチルグリコールジアクリレート(Sartomer SR9003)
トリプロピレングリコールジアクリレート(日本化薬社製 カヤラッド TPGDA)
その他の添加剤 少量 の混合液 ・・・100質量部
・光開始剤(Ciba社製、イルガキュア379) ・・・・10質量部
・着色剤 カーボンブラック(三菱化学社製 MA−7) ・・・・・5質量部
一方、非浸透性の媒体に対しては、(I)の工程の有無にかかわらず、均一な径のドットを形成することができている。この結果から、(I)の工程を行う必要性はなく、実施することは前処理剤を無駄に使用することになる。このことから、前記(7)項記載の本発明の画像形成方法の効果を確認できた。
以上の結果から、本発明の画像形成装置および方法を用いて画像を形成することにより、浸透性の記録媒体に対しても均一な画素径を得ることができることを確認できた。
2 活性エネルギー(紫外線)照射手段(I)
3 前処理液(B)の付与手段
4 インク吐出ヘッド
5 活性エネルギー(紫外線)照射手段(II)
Claims (8)
- 記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(B)を付与し、未硬化の状態で、前記前処理剤(B)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする画像形成方法。
- 記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B)を付与し、未硬化の状態で、前記前処理剤(B)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させる画像形成方法であって、該画像形成方法に用いる画像形成装置が、記録媒体の搬送手段および表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与する第一の前処理剤付与手段、付与された前処理剤(A)に活性エネルギー線を照射する硬化手段(I)、活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(B)を付与する第二の前処理剤付与手段、および活性エネルギー線硬化性の材料並びに色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成する画像形成手段、および、画像形成後に活性エネルギー線を照射して硬化させる硬化手段(II)、を備えていることを特徴とする画像形成方法。
- すくなくとも前記第一の前処理剤(A)付与手段としてローラ方式の塗布手段を用いていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
- 前記第二の前処理剤(B)付与手段としてインクジェット方式の付与手段を備え、画像データに応じて、前記第二の前処理剤(B)を活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだ有色インクを印射する領域を含む領域に付与することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成方法。
- 前記第一の前処理剤(A)付与手段には白色の前処理剤(A2)を備え、第二の前処理剤(B)付与手段には無色の前処理剤(B1)を備えていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
- 記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色または白色の前処理剤(A)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B1)を付与し、未硬化の状態で、前記無色の前処理剤(B1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させる画像形成方法であって、該画像形成方法に用いる画像形成装置が、記録媒体の搬送手段および表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)又は(B1)を付与する前処理剤付与手段と、活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成する画像形成手段、および、活性エネルギー線を照射して硬化させる硬化手段(I)を備え、硬化手段通過後の記録媒体を前処理付与手段の上流側に搬送する経路を備えていることを特徴とする画像形成方法。
- 請求項6に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法であって、記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)を付与し、画像形成手段による画像形成を行うことなく、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、記録媒体を前処理剤付与手段の上流側に搬送し、前処理剤付与手段により、前記前処理剤(A)を付与した領域内上に再び活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B1)を付与し、未硬化の状態で、前記無色の前処理剤(B1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする画像形成方法。
- 請求項2乃至6のいずれかに記載の画像形成装置を用い、記録媒体の前処理剤に対する浸透性により異なる処理を行うモードにより、浸透性の記録媒体に対しては、記録媒体の表面に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)を付与し、これに活性エネルギー線を照射して硬化させた後、前記前処理剤(A1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(B1)を付与し、未硬化の状態で、前記無色の前処理剤(B1)を付与した領域内上に活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させ、非浸透性の記録媒体に対しては、活性エネルギー線硬化性の材料を含んだ無色の前処理剤(A1)又は(B1)を付与し、未硬化の状態で前記前処理剤(A1)又は(B1)を付与した領域内上に、活性エネルギー線硬化性の材料および色材を含んだインクをインクジェット方式により、吐出して画像を形成後、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする画像形成方法。
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