JP5712114B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
この詰め替え容器では、まずプルトップを引き上げて、中栓の注出口を開封する。次いで、詰め替え容器を正立姿勢(口部が上向きの姿勢)に配置し、倒立姿勢(口部が下向きの姿勢)とされた本容器の口部を、詰め替え容器の中栓に螺着する。この状態から、詰め替え容器と本容器とを上下反転させて、本容器を正立姿勢にするとともに、詰め替え容器を倒立姿勢にする。これにより、詰め替え容器内の内容物が、詰め替え容器及び本容器の各口部の内側を流通して、本容器内に詰め替えられる。
また、中栓の注出口を開封した後に、中栓に対して本容器の口部を螺着するため、その螺合作業中に誤って詰め替え容器を倒すと、詰め替え容器内の内容物がこぼれ出るおそれがあった。
さらに、中栓に本容器の口部を螺着する際には、本容器を倒立姿勢にするため、本容器内に内容物が残留していると、内容物がこぼれるおそれがある。したがって、本容器内の内容物を使い切った後でないと詰め替え作業を行い難かった。
本発明に係る詰め替え容器は、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、注出口が形成された装着筒と、該装着筒内において前記注出口を閉塞するシール部と、前記装着筒に対して容器軸方向に沿ってスライド移動可能に支持される操作部材と、を備え、前記装着筒には、容器軸方向に直交する径方向に貫通して容器軸方向に沿って延び、前記操作部材をスライド移動可能に収容する溝部が形成され、前記操作部材は、前記装着筒に対して径方向の外側に位置する部分が前記本容器に当接される当接部と、前記装着筒に対して径方向の内側で容器軸方向に沿って延び、前記装着筒に対する前記操作部材のスライド移動に伴って前記シール部を容器軸方向に押し込み前記注出口を開放させる押下部と、容器軸方向から見て前記押下部から外側に向かって延び、前記装着筒の内面に近接するガイド梁と、を備え、容器軸方向から見て前記押下部は、前記シール部のうち外周縁よりも径方向の内側に位置する内側部分に重なるように配設され、前記操作部材は、破断可能な弱化部を介して、前記溝部の内面のうち周方向を向く内側面に連結されることで、前記装着筒に一体的に連結されていることを特徴としている。
これにより、容器本体の内部が注出口に連通するので、容器本体内と本容器内とが連通し、容器本体内の内容物が、注出口及び注入口内を通して本容器内に詰め替えられる。
また、詰め替え時において、当接部のうち装着筒に対して径方向の外側に配設された部分を、本容器の注入口の開口縁に当接させるので、詰め替え容器を安定した姿勢で本容器に組み合わせることができる。したがって、内容物をこぼし難い。
さらに、上述したように、当接部を注入口の開口縁に当接させることで詰め替え容器を安定化させることができるので、操作部材を滑らかに移動させることができ、過大な力を必要とせずにシール部を押し込んで注出口を容易に開放させ易い。
また、詰め替え容器の開封と同時に内容物を本容器内に詰め替えられるので、本容器を倒立姿勢にすることなく詰め替え作業が行える。よって、本容器内に内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替え作業を行うことができる。
また、押下部が、容器軸方向から見てシール部の内側部分に重なるように配設されているため、詰め替え作業時における押下部とシール部との接触部分と、シール部と注出口との密接部分と、の径方向に沿う距離を可能な限り離すことができる。そのため、仮に製品の流通段階等で詰め替え容器に不意に外力が加えられたとしても、注出口とシール部とが離脱し難くなるので、詰め替え容器が不意に開封されるのを抑制することができる。
図1に示されるように、本実施形態の詰め替え容器1は、内容物が収容される容器本体2を備えており、この容器本体2から、別体の本容器30(図3参照)に内容物を詰め替えるものである。
また、当接部12のうち周方向の両側に位置する側面12aと、溝部11内において周方向を向く内側面11bと、は破断可能な弱化部16を介して連結されている。すなわち、装着筒4と操作部材6とは、弱化部16を介して一体的に連結されている。弱化部16は、溝部11内において容器軸O方向に沿う上端部寄りに配設されており、注出筒10の上端部において弱化部16よりも上方に位置する部分は、当接部12よりも上方に向けて突出している。
まず、図3に示すように、詰め替え容器1を倒立姿勢にするとともに、本容器30を正立姿勢にした状態で、これら詰め替え容器1の口部2aと本容器30の口部31とを対向させて配置する。ここで、詰め替え容器1を倒立姿勢とすることで、詰め替え容器1における上下が反転することとなり、倒立姿勢の詰め替え容器1において、容器軸O方向に沿った操作部材6側が下側、容器本体2側が上側となる。
また、詰め替え時において、当接部12のうち注出筒10に対して径方向の外側に配設された部分を、本容器30の口部31の開口縁に当接させるので、詰め替え容器1を安定した姿勢で本容器30に組み合わせることができるとともに、注出筒10を口部31内に差し込むことができる。したがって、内容物をこぼし難い。
また、詰め替え容器1の開封と同時に内容物を本容器30内に詰め替えられるので、本容器30を倒立姿勢にすることなく詰め替え作業が行える。よって、本容器30内に内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替え作業を行うことができる。
また、押下部13が、詰め替え容器1の径方向の中央部を容器軸O方向に沿って延在しているため、詰め替え作業時における押下部13とシール部5との接触部分と、シール部5と注出口3との密接部分と、の径方向に沿う距離を可能な限り離すことができる。そのため、仮に製品の流通段階等で詰め替え容器1に不意に外力が加えられたとしても、注出口3とシール部5とが離脱し難くなるので、詰め替え容器1が不意に開封されるのを抑制することができる。
その結果、シール部5の気密性を向上させるために、シール部5と注出口3との嵌合力を高めたり、上述したように押下部13を径方向の中央部に配設したりした場合であっても、シール部5を容器軸O方向に沿って確実に押し込み、注出口3を確実に開放できる。
また、装着筒4に対する操作部材6のスライド移動の終端で、溝部11の内底面11aに当接部12が当接するようになっているので、詰め替え時に、これら当接部12と溝部11の内底面11aとの間から内容物が注出筒10の径方向外側に漏れ出るようなことが抑制される。
また、溝部11を径方向で挟むように、当接部12及び連結部14(溝部11よりも径方向内側の部分)の幅を溝部11の幅よりも大きくなるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、押下部13を棒状に形成する場合について説明したが、これに限らず、板状や筒状等、種々の形状で形成することが可能である。
なお、ガイド梁15は1つ以上、もしくは3つ以上設けても良く、複数設ける場合には対称となるように配置することが好ましい。
さらに、凸部17は周方向に間欠的に設けてもよく、また凸部17に代えて、例えば溝を形成しても構わない。また、凸部17及び溝は設けなくてもよい。
なお、凸部17を本容器30の口部31上端縁に載置する構成としたが、この凸部17が本容器の口部31に外嵌する構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、径方向に対向する二箇所に溝部11及び当接部12を設ける構成について説明したが、これに限らず、溝部11及び当接部12は単数または三箇所以上の複数であっても構わない。
また、上述した実施形態では、溝部11内の上端部寄りに弱化部16を形成したが、弱化部16は溝部11内の容器軸O方向に沿う任意の位置に形成できる。
2…容器本体
2a…口部
3…注出口
4…装着筒
5…シール部
6…操作部材
11…溝部
12…当接部
13…押下部
14…連結部
15…ガイド梁
16…弱化部
30…本容器
O…容器軸
Claims (3)
- 本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、注出口が形成された装着筒と、
該装着筒内において前記注出口を閉塞するシール部と、
前記装着筒に対して容器軸方向に沿ってスライド移動可能に支持される操作部材と、を備え、
前記装着筒には、容器軸方向に直交する径方向に貫通して容器軸方向に沿って延び、前記操作部材をスライド移動可能に収容する溝部が形成され、
前記操作部材は、
前記装着筒に対して径方向の外側に位置する部分が前記本容器に当接される当接部と、
前記装着筒に対して径方向の内側で容器軸方向に沿って延び、前記装着筒に対する前記操作部材のスライド移動に伴って前記シール部を容器軸方向に押し込み前記注出口を開放させる押下部と、
容器軸方向から見て前記押下部から外側に向かって延び、前記装着筒の内面に近接するガイド梁と、を備え、
容器軸方向から見て前記押下部は、前記シール部のうち外周縁よりも径方向の内側に位置する内側部分に重なるように配設され、
前記操作部材は、破断可能な弱化部を介して、前記溝部の内面のうち周方向を向く内側面に連結されることで、前記装着筒に一体的に連結されていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1記載の詰め替え容器であって、
前記当接部は、前記溝部を径方向に跨ぐように延在するとともに、前記溝部の前記内側面に前記弱化部を介して連結され、
容器軸回りの周方向に沿う前記当接部の幅が、前記連結部の幅よりも広く形成されていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1または請求項2記載の詰め替え容器であって、
前記装着筒に対する前記操作部材のスライド移動の終端で、前記溝部のうち、前記容器本体の外側を向く内底面に、前記操作部材が当接することを特徴とする詰め替え容器。
Priority Applications (1)
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JP2011261930A JP5712114B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 詰め替え容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011261930A JP5712114B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 詰め替え容器 |
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JP2013112394A JP2013112394A (ja) | 2013-06-10 |
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Family Cites Families (3)
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2011
- 2011-11-30 JP JP2011261930A patent/JP5712114B2/ja active Active
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