JP5706662B2 - 複合材料の切削加工方法と、その切りくず処理装置 - Google Patents

複合材料の切削加工方法と、その切りくず処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5706662B2
JP5706662B2 JP2010238790A JP2010238790A JP5706662B2 JP 5706662 B2 JP5706662 B2 JP 5706662B2 JP 2010238790 A JP2010238790 A JP 2010238790A JP 2010238790 A JP2010238790 A JP 2010238790A JP 5706662 B2 JP5706662 B2 JP 5706662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
slide
compressed air
tool
peripheral portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010238790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012091246A5 (ja
JP2012091246A (ja
Inventor
卓也 河本
卓也 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horkos Corp
Original Assignee
Horkos Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horkos Corp filed Critical Horkos Corp
Priority to JP2010238790A priority Critical patent/JP5706662B2/ja
Publication of JP2012091246A publication Critical patent/JP2012091246A/ja
Publication of JP2012091246A5 publication Critical patent/JP2012091246A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5706662B2 publication Critical patent/JP5706662B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/0042Devices for removing chips
    • B23Q11/0046Devices for removing chips by sucking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q2220/00Machine tool components
    • B23Q2220/008Rotatable tool holders coupled in parallel to a non rotating accessory

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

本発明は、工作機械の切りくず処理装置に関し、特にCFRP(炭素繊維強化複合材料)を切削する場合に発生する切りくずを吸引して飛散防止する切りくず処理装置に関する。
CFRPは軽量、高強度、高剛性、良好な耐疲労性、寸法安定性、耐蝕性など優れた特性を持ち、近年、航空機分野、スポーツ分野、自動車の車体、産業用ロボットなどに広く使用されている。
しかしCFRPを切削加工した際、切りくずに含まれる炭素繊維は細かく、短くなった単繊維はフライや粉塵となり大気中に飛散し、作業者の皮膚や粘膜に突き刺さり、痛みやかゆみを生じやすい。さらに、作業者はその粉塵を吸い込まないようにすることが必要となる。
また、粉末化した切りくずが工作機械の摺動部に侵入すると、摺動面に摩耗が生じて工作機械を傷める可能性があり、炭素繊維は導電性を有するので、フライや糸くずが電気系統の短絡の原因になる危険もある。 さらに積層炭素繊維の剥離や被削面のケバ立ちといった難しさを伴う。
このような問題を解決するため、特許文献1では、工具後端から軸に沿って工具先端に至るエアー穴が本体部に設けられた穴あけ工具を用い、前記エアー穴に通した圧縮空気を前記工具先端から吐出させ、同時に前記空気により拡散させた粉状の切屑を前記穴あけ工具を覆う筒状カバーを備えた切屑吸引装置で吸引しながら行なう繊維強化複合材の穴あけ加工方法が提案されている。



さらに特許文献2では、刃具に包囲体を設けると共に、この包囲体の刃具先端側に刃具を包囲された筒部材を出入り自在に嵌挿してスプリングにより刃具先端側へ付勢された状態とし、吸引管を接続させて包囲体内を負圧にして、加工の際筒部材先端がワークに接近して刃具が筒部材開口から外方へ突出すると開口からの空気流入が制限されることにより包囲体内の負圧が上昇して筒部材がスプリングの弾力に抗して主軸側へ移動し、ワークから一定寸法離れた位置で釣り合い状態に保持されるとともに、刃具には軸方向の通気孔を設け圧縮空気供給管と接続させたことを特徴とする工作機械の切粉処理装置が提案されている。
特開2009−136962 特許第2725157号
特許文献1・特許文献2では、油穴付きの汎用なツイストドリル等の使用を前提としているが、難削材を含む複数種類の材料が積層されてなる複合材料は、切削抵抗が極めて大きく、切れ刃が摩耗しやすく、工具寿命は極端に短くなる。
そこで、工具メーカ各社が販売している複合材料(CFRP)用に標準用意された工具を使用するのであるが、一般に工具メーカが標準で用意しているCFRP用の加工工具には油穴(エアー穴)を設けてあるものは少ない。
また一口にCFRPといっても、炭素繊維と熱硬化性あるいは熱可塑性のマトリックス樹脂との組み合わせからなるCFRPは、使用用途により実に様々な種類が存在する。そのため、CFRP用の加工工具は素材にあわせてテイラーメードされる場合が多く、工具そのものは比較的高額となる。特許文献1のような加工方法をCFRP用の工具で実施しようとすると、経済的負担が高くならざるをえない。
また切削抵抗が極めて大きいCFRPでは、加工工具による高接触圧下の摺動摩擦や切りくずの巻き込みによって仕上がり穴精度や内周仕上げ面の精度が低下するとともに、摩擦熱によって発生する加工変質層が厚くなる欠点あるため、圧縮空気を供給して刃先を冷却し、切りくずを除去することが望ましい。
しかし特許文献1の方法では、例えば工具を取り付ける工作機械自体が主軸クーラントスルーに対応していない場合には、工具の設けられた油穴(エアー穴)へ圧縮空気を供給する機構を別途設けるかしなければならず、直接特許文献1の方法を採用することができない。
あるいは外部から刃先へ圧縮空気を供給するなどの方法を採用した場合、刃先へ供給された圧縮空気の方向と吸引される空気の流れる方向が逆であるため、切りくずの吸引力が弱まってしまい、集塵効率が下がってしまう。
そこで本発明は、既存の工作機械(主軸クーラントスルーであるなしにかかわらず)を改良することなく使用でき、切りくずの飛散を防ぎ、かつ工具先端を冷却できる切りくず処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明に係る切りくず処理装置は、回転する主軸の先端に脱着可能に取り付けられ、刃具が挿入される工具ホルダと、切削により生じる切りくずを吸引する筒状フードとを有する工作機械用切りくず処理装置であって、前記筒状フードは、内周部と外周部からなる二重構造を有しており、前記内周部と前記外周部の間の空間を吸引路となして、前記切りくずを含む排気が排気され、前記工具ホルダの外周には前記二重構造の筒状フードを装着する軸受けを有し、さらに、前記二重構造の筒状フードは、前後方向に摺動可能にして前記空間を伸縮させるスライドフードを刃具側に有することを特徴とする
このようにすると、吸引される切りくずは内周部と外周部に囲まれた排出路を通るので、切りくずが刃具や工具側に付着せず、ベアリングなどの回転部に切りくずの噛みこみもなくなる。また筒状フードが二重構造になっているため、スライドフードが前後方向に移動する際、安定的に案内される。
本発明では、スライドフードの前面に、その中心に刃具を貫通させる刃具用口を設けるとともに、圧縮空気供給路からの圧縮空気を工具先端に噴出させるため前記刃具用口の周囲に1つ以上の噴出孔が設け、スライドフード前面の外周側に1つ以上の吸引口を設けることが望ましい。
このようにすると、噴出孔から供給される圧縮空気と吸引される空気とがぶつからず、効率的に刃具を冷却できるとともに、切りくずも排出できる。
さらに本発明では、スライドフードを、内周部の圧縮空気供給路から圧縮空気を供給するときは前方へ付勢されるように配設するとともに、切りくずを吸引するとき負圧となる排出路はスライドフードの前面がワークに接近すると排出路内の負圧が上昇し、スライドフードは前方への付勢力に抗して主軸側へ移動し、ワークから一定距離離れた位置で釣り合い状態を維持するようにするのが望ましい。
このようにすると、空気の正圧と負圧のバランスだけでスライドフードの摺動が行なわれ、シンプルで軽量なものとなる。
また、圧縮空気供給路が設けられたまわり止めブロックを主軸側に付勢して、工具ホルダが主軸にクランプされているとき、このまわり止めブロックが筒状フードのまわり止めを兼ねているのが望ましい。
このようにすると、必要な機能を一つの部材で兼ねることができ、部品点数も減り、構造を簡素化できる。
筒状フード6を二重構造にしたことにより、CFRPの切りくずが効果的にスライドフード11前面の外周側に設けた吸引口25fに吸引され、かつ、細かい切りくずが工具ホルダ3の本体側に入りこむことを防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の切りくず処理装置の断面図である。主軸ヘッド1に備えられた回転軸中心に回転する主軸2の先端に把持される工具ホルダ3は、先端に刃具4が挿入されている。そして主軸ヘッド1には、主軸側吸引ブロック5が固設され、図示されない集塵器へ切りくずが吸引されて運ばれる吸引路V1と、刃具4の刃先へ圧縮空気を供給するための圧縮空気供給路S1を備える。
工具ホルダ3は主軸1に把持されるテーパ部3aと、自動工具交換される際に把持される把持部3bと、工具ホルダ本体3cからなり、工具ホルダ本体3cには筒状フード6が軸受7を介して非回転に取り付けられている。前記軸受7は、工具ホルダ3の把持部3b側にスペーサ8を介して工具ホルダ本体3cに嵌装され、工具ホルダ本体3c外周に刻設された雄ネジgにロックナット9をネジ付けることにより、長手方向に軸受7を固定する。
前記筒状フード6は、前記工具ホルダ本体3cに嵌装された軸受7を介して非回転に取り付けられる基台10と前記基台10に前後方向の移動を案内されるスライドフード11からなる。
前記基台10は、前記軸受7の外周に嵌装される筒状の基台内周部12と基台内周部中間部材13と基台外周部14とで構成されている。
前記基台内周部12はシリンダ部12aと外周側に出っ張るフランジ部12bを有しており、そのシリンダ部12aの外周に、同じくシリンダ部13aと外周側に出っ張るフランジ部13bを有する前記基台内周部中間部材13を嵌装させ、前記フランジ部13bを基台内周部12のフランジ部12a上に重ねる。さらに、シリンダ部14aと内周側に出っ張るフランジ部14bを有する基台外周部14を前記中間部材13のシリンダ部13aに嵌装して、前記フランジ部14bを中間部材13のフランジ部13b上に重ね、前記3つのフランジ部(12b・13b・14b)をフランジ部14b側でネジ止めする。そして軸受7の外周に嵌装された基台10の抜け止めとして、フランジ12b側に抜け止めのフランジ15を装着してフランジ12b側からも前記3つのフランジ部をネジ止めする。
基台内周部のシリンダ部12aとその外周に嵌装される基台内周部中間部材13のシリンダ部13aと、基台外周部のシリンダ部14aの間には環状の空間16となっており、これは吸引路の一部を構成する。
この吸引路としての環状空間16を主軸側吸引ブロック5の吸引路V1と連通させるために、前記基台外周部14のシリンダ部14aの一部を切り欠き、方形で中空の連通用吸引ブロック17を基台内周部のフランジ部13bの外周に装着させ、前記フランジ部13bと前記吸引ブロック17で囲まれた空間18となし、主軸側吸引ブロック5の吸引路V1と前記吸引路の一部をなす空間16を連通させる。基台10に設けられた空間16と18からなる空間を吸引路V2とする。
前記連通用吸引ブロック17には、主軸用吸引ブロック5の吸引路V1とのつなぎ目にVリング19を介し、切りくずを含む排気漏れを防止する。
前記基台内周部12と前記基台内周部中間部材13の間には、前記シリンダ部13aの一部壁を肉薄にして基台内周部12のシリンダ部12aとの間に環状隙間20aを設け、また前記基台内周部中間部材13のフランジ部13bの一部壁も肉薄にして基台内周部12のフランジ部12bとの間に隙間20bを設けており、これら環状隙間20aと隙間20bは前記圧縮空気供給路の一部を構成し、前記シリンダ部12aのラジアル方向に設けられた貫通孔12cと連通するようにされている。
そして基台内周部12のフランジ部12bには前記隙間20bと連通するように長手方向に貫通孔12dが設けられており、この貫通孔12d内には、中空ピン21がスプリング22によって主軸側に付勢するようにはめ込まれている。中空ピン21の先端には、フード用まわり止めブロック23が嵌着されており、前記まわり止めブロック23には圧縮空気供給路として貫通孔23aが設けられている。
工具ホルダ3のテーパ部3aが主軸2に把持されると、前記中空ピン21に嵌着されているまわり止めブロック23はスプリング22の弾性力によって主軸側吸引ブロック5側に押し付けられ、前記まわり止めブロック23の貫通孔23aと圧縮空気供給路S1とが連通する。
基台内周部12に設けられた圧縮空気供給路は、前記貫通孔23a、前記中空ピン21、前記隙間20b、前記環状隙間20a、前記貫通孔12cからなり、圧縮空気供給路S2とする。
ところで、前記まわり止めブロック23は、側面視で階段状に段を有しており、前記工具ホルダ3が主軸2に把持されると、前記ブロック23の下段部23bが前記圧縮空気供給路S1に係合し、筒状フード6のまわり止めの役割を果たす。
さらに、前記工具ホルダ3が工具交換のため主軸2から離れると、前記まわり止めブロック23はスプリング22の力によって主軸側へ付勢され、前記ブロック23の中段部23cが工具ホルダ3の把持部3bに設けられている溝3dに係合し、筒状フード6のまわり止めの役割を果たす。
また、前記まわり止めブロック23は、スプリング22の力によって主軸側へ付勢されても、前記ブロック23の上段部23dが工具ホルダ3の把持部3の前端面3eにひっかかり、抜き止めの役割を果たす。
次に、前記基台10に前後方向の移動を案内されるスライドフード11は、スライド内周部24とスライド外周部25とで構成されている。
前記スライド内周部24は、前記基台内周部12のシリンダ部12aの内壁上で前後方向に摺動可能に案内される筒部24aと、工具ホルダ本体3cの前面を覆う前面部24bを有している。前面部24bの中心には、刃具4のための貫通孔24cが設けられている。
前記スライド外周部25は、前記基台外周部14のシリンダ部14aの内壁上で前後方向に摺動可能に案内される筒部25aと、工具ホルダ本体3cの前面を覆う前面部25bを有している。前面部25bの中心には、刃具4のための貫通孔25cが設けられている。さらに、貫通孔25cの周囲には、刃具4に向けて圧縮空気を供給するための噴出孔25dが3つ設けられている。この噴出孔25dは貫通孔25cの周囲に環状に配置されるが、1つ以上あるのが望ましい。
前記スライド内周部24の前面部24bの上に前記スライド外周部25の前面部25bを重ねてネジで止める。前記スライド内周部24の前面部24bの前面を一部肉薄にして、スライド外周部25の前面部25bの内壁との間に隙間26が設けられて圧縮空気供給路の一部を構成し、前記噴出孔25dと連通する。
さらに、前記スライド内周部24の筒部24aの前側から基台内周部12のシリンダ部12aの内壁上を摺動する範囲の筒壁を肉厚にして、この肉厚部に長手方向に1つ以上の圧縮空気供給路24dを設ける。図1に示すように、スライドフード11が前方向に移動していない状態の時は、前記圧縮空気供給路24dは前記基台内周部12のスライド部12aにラジアル方向に設けられた貫通孔12cと連通する。前記スライドフード11が前方向へ移動したときは、図2に示すように、前記スライド内周部の筒部24aの肉厚部を案内する基台内周部12のシリンダ部12aとの隙間27が圧縮空気供給路の一部となる。
スライドフード11内に設けられる前記隙間27、圧縮空気供給路24d、前記隙間26は、圧縮空気供給路S3を構成する。
また、スライド内周部の筒部24aとスライド外周部の筒部25aとで囲まれる空間を吸引路V3とする。
さらに、前記スライド外周部25の筒部25aの外周には溝25eが設けられており、外周部14のシリンダ部14aに嵌着されたボールブランジャー28が前記溝25eに係合され、スライドフード11全体の前後摺動がスムーズに行なわれるとともに、スライドフード11の抜けが防止される。また、スライドフード11全体を前後摺動させない場合には、前記溝25eには、別途、ボールプランジャー28によってスライドフード11が前方向への移動が係止される溝が設けられている。
また、図3に示すように、スライド外周部の前面部25bには、筒部25aの内壁に沿って吸引口25fが複数設けられている。前記吸引口25fは、前記貫通孔25cや圧縮空気を噴出する前記噴出孔25dから離れた外周側に設けられており、圧縮空気の流出方向と、切りくずを含む排気の吸引方向とで、空気の流れが干渉しないようにされている。
ここで、切りくずを効果的に吸引するため、前記吸引口25fの合計の断面積は、吸引路V中の断面積の中で最も小さくなるようにするのが望ましい。
次に、本発明の実施形態の使用例とその作用を説明する。
ドリルなどで穴あけ加工をする場合のように、刃具4がワークの表面から内部まで切削を進める場合には、ボールプランジャー28と溝25eとの位置を調整し、筒状フード6のスライドフード11を前後方向に摺動可能な状態にしておく。
圧縮空気が圧縮空気供給路S1からS3を経て刃具4先端にむかって供給されると、図2に示すように、スライドフード11は最前方へ移動する。さらに、図示しない集塵器が作動開始すると、スライドフード11の前面の吸引口25fから大気を吸い込み、吸引路V1からV3内の空気はわずかな負圧状態となり、圧縮空気による前方への付勢力に抗してスライドフード11を主軸2側へわずかに引き寄せる。
さらに、前記スライドフード11の前面が図示しないワークに近づくと、吸引路V内の負圧が上昇し、スライドフード11はさらに主軸側へ引き寄せられる。ワーク加工中は、吸引路内の負圧と圧縮空気の前方への付勢力がバランスし、ワークとスライドフード11前面との距離を一定に保った状態が維持される。
また、フライスなどの刃具4でワークを加工する場合は、スライドフード11が前後方向へ摺動しないように、ボールプランジャー28を溝25eで係止させる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の取り得る具体的な態様は、これに限定されるものではない。
たとえば、筒状フード6には圧縮空気供給路S2・S3を設けず、別途外がけのノズルを設けて刃具4先端に圧縮空気を供給し、刃具4を冷却してもよい。
また、スライドフード11の外周部25にボールプランジャー28を嵌着させているが、その他に、ネジなどを取り付け、スライドフード11を任意の位置に固定させる手段を講じてもよい。
本発明に係る筒状フードの断面図である。 本発明に係る筒状フードの断面図で、スライドフードが前方へ移動している状態を示す。 本発明に係る筒状フードの正面図である。 本発明に係る筒状フードの外観図である。
1 主軸ヘッド
2 主軸
3 工具ホルダ
4 刃具
5 主軸側吸引ブロック
6 筒状フード
10 基台
(12 基台内周部 13 基台内周部中間部材 14 基台外周部)
11 スライドフード
(24 スライド内周部 25 スライド外周部)
25d 噴出孔
25f 吸引口
17 連通用吸引ブロック
21 中空ピン
22 スプリング
23 まわり止めブロック
S1・S2・S3 圧縮空気供給路
V1・V2・V3 吸引路

Claims (7)

  1. 回転する主軸の先端に脱着可能に取り付けられ、刃具が挿入される工具ホルダと、
    切削により生じる切りくずを吸引する筒状フードとを有する工作機械用切りくず処理装置であって、
    前記筒状フードは、内周部と外周部からなる二重構造を有しており、前記内周部と前記外周部の間の空間を吸引路となして、前記切りくずを含む排気が排気され、
    前記工具ホルダの外周には前記二重構造の筒状フードを装着する軸受けを有し、
    さらに、前記二重構造の筒状フードは、前後方向に摺動可能にして前記空間を伸縮させるスライドフードを刃具側に有することを特徴とする工作機械用切りくず処理装置
  2. 回転する主軸の先端に脱着可能に取り付けられ、刃具が挿入される工具ホルダと、
    切削により生じる切りくずを吸引する筒状フードとを有する工作機械用切りくず処理装置であって、
    前記筒状フードは、内周部と外周部からなる二重構造を有しており、前記内周部と前記外周部の間の空間を吸引路となして、前記切りくずを含む排気が排気され、
    かつ、圧縮空気供給路が設けられており、
    前記工具ホルダの外周には前記二重構造の筒状フードを装着する軸受けを有し、
    さらに、前記二重構造の筒状フードは、前後方向に摺動可能にして前記空間を伸縮させるスライドフードを刃具側に有し、
    かつ、刃具先端に向けて圧縮空気を供給する圧縮空気供給路を具備することを特徴とする工作機械用切りくず処理装置
  3. 前記スライドフードは前面には、その中心に刃具を貫通させる刃具用口が設けられるとともに、前記前面の外周側に切屑を吸引する1つ以上の吸引口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用切りくず処理装置。
  4. 前記スライドフードの前面には、その中心に刃具を貫通させる刃具用口が設けられるとともに、前記圧縮空気供給路からの圧縮空気を刃具先端に噴出させるため前記刃具用口の周囲に1つ以上の噴出孔が設けられ、前記前面の外周側に切屑を吸引する1つ以上の吸引口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の工作機械用切りくず処理装置。
  5. 前記スライドフードは、前記圧縮空気供給路から圧縮空気が供給されるときは前方へ付勢されるように配設されているとともに、切りくずが吸引されるとき吸引路内は負圧となり、前記スライドフードの前面がワークに接近すると前記吸引路内の負圧が上昇して、前記スライドフードは前方への付勢力に抗して主軸側へ移動し、ワークから一定距離離れた位置で釣り合い状態を維持することを特徴とする請求項2又は4に記載の工作機械用切りくず処理装置。
  6. 前記スライドフードは、ワークから一定距離離れた任意の位置に固定できるようにされていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の工作機械用切りくず処理装置。
  7. 前記二重構造の筒状フードには、弾性力によって主軸側に付勢され、かつ圧縮空気供給路が設けられたまわり止めブロックが設けられており、
    前記まわり止めブロックは、工具ホルダが主軸にクランプされているときに前記二重構造の筒状フードのまわり止めを兼ねていることを特徴とする請求項2、4、5又は6のいずれか一つに記載の工作機械用切りくず処理装置。
JP2010238790A 2010-10-25 2010-10-25 複合材料の切削加工方法と、その切りくず処理装置 Active JP5706662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010238790A JP5706662B2 (ja) 2010-10-25 2010-10-25 複合材料の切削加工方法と、その切りくず処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010238790A JP5706662B2 (ja) 2010-10-25 2010-10-25 複合材料の切削加工方法と、その切りくず処理装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012091246A JP2012091246A (ja) 2012-05-17
JP2012091246A5 JP2012091246A5 (ja) 2013-12-05
JP5706662B2 true JP5706662B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=46385195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010238790A Active JP5706662B2 (ja) 2010-10-25 2010-10-25 複合材料の切削加工方法と、その切りくず処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5706662B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114226351B (zh) * 2021-08-16 2024-01-30 重庆大学 一种复合材料干切加工复杂多工况自适应除尘装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6316910A (ja) * 1986-07-07 1988-01-23 Fuji Heavy Ind Ltd 穿孔機の切粉や有害ガスの排出装置
JP2005028471A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Sato Tekko Co Ltd 有害汚染物の切削屑回収方法
JP5212778B2 (ja) * 2007-12-07 2013-06-19 日立工機株式会社 集塵装置付き穿孔工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012091246A (ja) 2012-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5947110B2 (ja) 切削加工用の吸塵用アタッチメント、工作機械用の吸塵ダクト、工作機械用の工具ホルダ及び工作機械
JP5802893B2 (ja) ドリル及びそれを用いた穿孔装置
US20210170619A1 (en) Multi-adaptive fast loading attached air-cooled dust removal equipment
US8083445B2 (en) Holder main body
US20090279975A1 (en) Spindle device of machine tool
JP3409180B2 (ja) 工作機械用工具ホルダ
JP6165974B2 (ja) 真空穿孔システム及びその方法
EP2298494B1 (en) Tool holder with a suction system, an axial knuckle joint and a sensing device
JP2004050337A (ja) 工作機械の工具ホルダ
JP2010012523A (ja) 穴あけ工具
EP2559508B1 (en) Boring device
JP5706662B2 (ja) 複合材料の切削加工方法と、その切りくず処理装置
JP5499280B2 (ja) 手持式穿孔装置
JP5313615B2 (ja) 工具ホルダ、工具ホルダ装着用冷却タービンおよび工作機械
JPH08197371A (ja) 工作機械の切粉気流除去装置
JP2019000921A (ja) 加工装置及び歯科用補綴物の加工装置
JP3511198B2 (ja) ガンドリルの切粉気流除去装置
KR100264108B1 (ko) 자동공구 교환기구가 부설된 공작기계의 칩흡인 처리장치
JP4170535B2 (ja) 切削加工装置
JPS6025636A (ja) 清掃工具
JP2012091246A5 (ja)
KR101953611B1 (ko) 공작 기계용 스핀들 장치
JP2009285767A (ja) 工具ホルダ
JP5283112B2 (ja) 主軸装置
CN110586967A (zh) 一种可用于深腔加工的主轴鼻端结构及主轴

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131001

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131001

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20131001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20131001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5706662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250