JP5705844B2 - データディスク及びデータディスクの製造方法及びシステム - Google Patents

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Description

本出願は、2009年6月23日出願のアメリカ仮特許出願S/N61/269342「ハイブリッドディスク、前記ディスクの製造方法及びシステム」、2009年12月3日出願のPCT出願No.PCT/US09/006370「ハイブリッドディスク、前記ディスクの製造方法及びシステム」;2009年12月31日出願のアメリカ仮特許出願S/N61/291825「ハイブリッドディスク、前記ディスクの製造方法及びシステム」、及び2010年1月16日出願のアメリカ仮特許出願S/N61/295689「ハイブリッドディスク、前記ディスクの製造方法及びシステム」につき優先権を主張するものであり、これらの内容は参照されて本出願の一部となる。
本発明は、基板の異なる側に2つの硬化性材料層を持ち、さらに前記硬化性材料層の少なくとも1つの表面に少なくとも1つのグルーブ(groove)を含むデータディスクに関する。
マルチメディアコンテントのための異なるデータフォーマットの開発及び利用性について、単一のデータディスク上に異なるデータフォーマットでコンテントが含まれる、ということがしばしば望ましいこととされてきた。これらのハイブリッドディスク製造のためには、通常単一のフォーマットディスクのために使用される従来の製造プロセス及び/又はシステムを変更する必要がある。
本発明の原理の実施態様を理解するために、これまでの光学ディスク及びその製造方法が、図1及び図2a〜dにそれぞれ与えられている。
図1は、従来の2層光学ディスクを模式的に示す。光学ディスク100は基板102、第1の反射層104、スペーサ又は結合層106,第2の反射層108及び層110を持つ。ブルーレイディスク(BD)では、層110はカバー層であり、デジタル多用途ディスク(DVD)では層110は第2の基板である。BDでは、基板102は通常1.1mmのポリカーボネートディスクであり、前記第2の反射層104(これは読取波長では高度に又は実質的に完全に反射性である)は厚さ約50nm未満の銀合金又はアルミニウムから形成されている。前記第2の反射層108は(部分的に反射性)は厚さ約20nm未満の銀合金から形成されている。ブルーレイスペーサ層106は透明樹脂材料から形成され、厚さ約25μmであり、前記カバー層は厚さ約75μmの透明材料からなりこれは保護ハードコーティングを含んでいてよい。
現在、2層ブルーレイ光学ディスク製造のための方法には2つの方法が広く使われている。1つはプラスチックスタンプ法であり、他の方法は「湿式エンボス法」である。プラスチックスタンプ方法はまた、「2P」方法とも呼ばれ、これは光重合(photopolymerization)(前記方法の1ステップである)の略である。この方法は第1の基板に第1のデータ層をモールドし、第2の基板に第2のデータ層をモールドすることを含む。前記第1のデータ層上に反射層を形成した後、2つの基板を接着剤を用いてお互いに結合させる。前記第2の基板を分離して除去し、前記第1の基板上に残る前記接着層へ、前記モールドされた第2のデータの型が残る。さらなるプロセスステップが実行され前記ディスクの製造を完成させる。ブルーレイディスクの場合には、前記第1の基板は1.1mmディスクであり、前記第2の基板は0.6mmディスクである。
前記2P方法はさらに、図2a〜dに示される。ここでは光学ディスク(例えば、ブルーレイディスク)の製造の際の種々の段階を示す断面図が示される。図2aは、第1の基板202(例えば、1.1mm厚さポリカーボネートディスク)で、第1のデータ層内でデータを表すピットとランドなどの構造を持つ表面202Dを持つ。第1の反射層204は前記基板202のモールドされた表面202D上に形成される。異なる基板250(例えば、ポリカーボネートディスクで、通常は厚さ0.6mm)が、第2のデータ層内にデータを表すピット及びランドを持つ表面250Dを持つ。表面202D及び250Dはそれぞれスタンプ方法(図示されていない)を用いてモールドされている。
基板250は接着層206(異なる接着性材料の2つの層からなり得る)で前記反射層204と結合される(図2b)。前記接着層を紫外光(UV)に暴露させて硬化(前記接着性材料の光重合による)させた後、基板250を機械的に前記反射層204から剥ぎ取り、前記接着層206の表面206D上にデータ層型を残す(図2c)。基板250はこの製造方法では廃棄されることから、前記データ層を前記接着層206上に移すためのスタンプとして効果的に作用するものであり、これはまた犠牲プラスチックスタンプ方法として参照される。
図2cの基板構造は2つのデータ層を持ち、1つは基板202上にモールドされ、他の1つは前記接着層206にモールドされている。反射層208はその後、接着層206の前記データ表面206D上に形成される(例えばスパッタで)。さらにカバー層210が前記反射層208上に適用され、その結果光学ディスク200が得られる(図2d)。
他のディスクを製造する従来技術は、「湿式エンボス」方法であり、これは図2aで示されるように1.1mmブルーレイディスクポリカーボネート基板202に前記第1のデータ層をモールドすることから開始される。前記第1の反射層204を適用した後、1以上のラッカー層(図示されていない)(湿式エンボスラッカーを含む)が前記反射層204上に適用される。前記第2のデータ層が前記湿式ラッカーに再利用可能なニッケルスタンプを用いてエンボスし、前記ラッカーを前記スタンプ上でUV硬化させる。前記ディスク構造は前記スタンプから除去される。さらに上で図2c〜dに関して説明した追加のステップにより製造完了となる。
通常ディスク製造では、個々の基板は連続する製造プロセス(例えば、複製、印刷及び包装など)間に移送されるために100から150枚のディスクを軸にスタックされる。スタックから容易に分離するために、モールドスペーサ又は「スタックリング」が基板の下に設けられている。ある中間的に複製プロセスにおいて、前記モールドスタックリングが十分なクリアランスを持たずに、通常の自動化された処理方法によりスタックから分離し、ディスクを分けることに失敗することがある。基板を移送するために使用される軸上の100から150枚のディスクの隣接する表面は平面であるか又は滑らかであり、これにより基板が互いにくっつき合って、以下の自動化プロセスに支障をきたす。
本発明は上記の問題を解決する、基板の異なる側に2つの硬化性材料層を持ち、さらに前記硬化性材料層の少なくとも1つの表面に少なくとも1つのグルーブ(groove)を含むデータディスクに関する。
上記問題は、次の方法により解決される。即ち、該方法は、ディスク製造の際に基板の平面表面上に少なくとも1つのグルーブを形成することを含む。本発明の原理の実施態様は、データディスクの製造方法、前記ディスク製造で使用される装置、前記方法を実行するためのプログラム命令を記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体、及び前記方法で製造されたデータディスクを含む。1例として、前記方法は、共に結合された2つの基板構造(又は「半ディスク」)を持つデータディスクの形成のための方法であり、前記2つの基板構造はそれぞれ異なるデータフォーマットを持つ。
従って、1つの実施態様では次の方法が提供され、前記方法は、第1の基板構造と第2の基板構造を持ち、前記第1の基板構造が、前記第2の基板構造でのデータ層のフォーマットとは異なるフォーマットでデータ層を持つ。前記方法は:前記第1の基板の第1の側で第1の硬化材料層を形成し、前記第1の基板の第2の側で第2の硬化材料層を形成し、前記第2の硬化材料層上に少なくとも1つのグルーブを形成し、かつ前記第1の基板構造と前記第2の基板構造を結合させる、ことを含む方法である。
他の実施態様は、次のデータディスクを提供する。即ち、第2の基板構造に結合された第1の基板を含み、前記第1の基板構造が前記第2の基板でのデータ層のフォーマットとは異なるフォーマットでデータ層を持つ、データディスクである。前記第1の基板構造はさらに、第1の硬化性材料層及び前記第1の基板構造とは異なる側で第2の硬化性材料を含み、前記第2の硬化性材料層が少なくとも1つのグルーブをその上に含む。
本発明の教示は、以下の詳細な説明を添付図面を参照しつつ考慮することにより容易に理解されるであろう。
図1は、従来の2層ディスクの構造を示す。 図2aは、図1の2層ディスク製造のための適切なプロセスを示す断面図である。 図2bは、図1の2層ディスク製造のための適切なプロセスを示す断面図である。 図2cは、図1の2層ディスク製造のための適切なプロセスを示す断面図である。 図2dは、図1の2層ディスク製造のための適切なプロセスを示す断面図である。 図3は、本発明の1つの実施態様によるハイブリッドディスクの層構造を示す。 図4aは、製造の際のBD構造の傾きを示す模式図である。 図4bは、傾きオフセット層を持つBD構造を示す模式図である。 図4cは、BD構造とは反対の傾きを持つDVD基板を示す模式図である。 図5は、2つのスタックリングを持つディスクの断面図である。 図6aは、スタックリングを持つ2層基板構造を製造するためのプロセス手順を示す断面図である。 図6bは、スタックリングを持つ2層基板構造を製造するためのプロセス手順を示す断面図である。 図6cは、スタックリングを持つ2層基板構造を製造するためのプロセス手順を示す断面図である。 図6dは、スタックリングを持つ2層基板構造を製造するためのプロセス手順を示す断面図である。 図7は、1つのスタックリングを持つディスクを示す断面図である。 図8aは、スタックリング無しに2層基板を製造するプロセス手順を示す断面図である。 図8bは、スタックリング無しに2層基板を製造するプロセス手順を示す断面図である。 図8cは、スタックリング無しに2層基板を製造するプロセス手順を示す断面図である。 図8dは、スタックリング無しに2層基板を製造するプロセス手順を示す断面図である。 図9aは、本発明の原理の他の実施態様による、材料層のグルーブ形成を示す断面図である。 図9bは、本発明の原理の他の実施態様による、材料層のグルーブ形成を示す断面図である。 図9cは、図9a、bの材料層の1以上のグルーブを持つディスクの上面図である。 図10aは、基板構造上にグルーブを形成するためのガス噴射を示す図である。 図10bは、基板構造上にグルーブを形成するためのガス噴射を示す図である。 図11aは、基板上のガス噴射の他の例を示す。 図11bは、基板上のガス噴射の他の例を示す。 図12aは、基板構造上にグルーブを形成する他の実施態様を示す断面図である。 図12bは、基板構造上にグルーブを形成する他の実施態様を示す断面図である。 理解されるべきは、同一の参照符号・番号は、可能な場合には、図で共通する同じエレメントを表す。図面は正しい寸法で描かれているものではなく、1以上の構成は、明確にする目的で拡大又は縮小されて描かれている。
本発明の方法は、ディスク基板が、ディスクの取り扱い、スタック又は移送の際に、しばしば類似の材料からなり、本質的に平面でなめらかな表面を持つディスクが密に接することによりお互いに付着する、という問題を解消するものである。ディスク製造の際に、少なくとも1つのグルーブ又はグルーブ構造(とりわけ、同心円グルーブ、連続螺旋状グルーブ又は他のグルーブパターン)を、基板構造の表面上に、硬化させる前に樹脂層の表面に向けて空気噴射を用いることで形成するものである。1例では、少なくとも1つのグルーブが基板構造の硬化性材料層の表面上に形成され、以下説明される他の構成との組み合わせを用いることで、少なくとも2つの異なるデータフォーマットを持つデータディスク(これはまた「ハイブリッド」ディスク」である)を形成するものである。前記グルーブ構造は、データの読み出し又は書き込みには干渉しないように表面上に形成される(例えば、グルーブ化された表面は好ましくは、データ読み出し又は書き込みの光学路ではない)。
以下示されるように、本発明のハイブリッドディスクは、第2の基板に結合された第1の基板を含み、前記第1及び第2の基板構造が異なるフォーマットでデータを持つ、それぞれの第1及び第2の基板が異なる材料層を持ち、スタックリング配置を持ち、かつ1以上の硬化性材料層中に形成された少なくとも1つのグルーブを持つ。
1つの実施態様では、基板構造の1つはその基板の一方の側に第1の硬化性材料層を持ち、該基板の他の側に第2の硬化性材料層を持つ。硬化性材料のそれぞれは、前記材料の硬化に伴いそれぞれの層が縮小する性質を持つものである。基板の異なる側にかかる硬化性材料層を使用することは、基板構造の曲がりを制御することを可能にする。
他の実施態様では、種々のパターンが少なくとも1つの硬化性材料層上に形成される。
ハイブリッドディスクの1つの実施態様は、両面2層(DS−DL)ディスクであり、DVDフォーマットの2つのデータ層を持ち前記ディスクの一方側からアクセス可能又は読み込まれ、かつブルーレイディスク(BD)フォーマットの2つのデータ層が前記ディスクの他の側からアクセス可能又は読み出されるものである。以下説明するように、従来の装置(即ち、標準DVDを製造するために設計される)がDVD基板構造をスタックリング無し(標準DVDとは異なる構成である)で製造するために使用することができ、これをBD基板構造へ結合させて、ハイブリッドディスクを形成して全高さを低減することでDVD及びBD標準の規定に従うものとなる。
本発明の1以上の構成は、他のディスクフォーマット及び/又はデータ層の数の組み合わせに適用され得る。従ってディスクフォーマットには、少なくとも2つのフォーマット、例えばとりわけBD25/DVD9、BD25/DVD5、BD50/DVD5、BD50/BD50、BD25/BD25が挙げられ、同様に将来開発される例えばBD200が挙げられる。さらに、最終ディスクの1以上の側がそれ自体がディスクの同じ側で混合又はハイブリッドフォーマット、例えばBD,DVD又は他の適用可能なフォーマットを持ち得る。一般に、前記ディスクのそれぞれの側には多重のデータ層を持ち、前記ディスクの一方側にはいくつかのデータ層が、前記ディスクの他の側でのデータ層の数と異なるか又は同じ数を持ち得る。
さらに、全てのデータ層は、記録可能な層(以下説明する例で既に記録済み層に対して)であってよく、それぞれの側が、記録済み及び記録可能な層の全ての組み合わせであり、かつ
1以上のデータフォーマットであり得る。
図3は、ハイブリッド光学ディスク300の1例の種々の材料層を示す断面図である。ディスクは2つの基板構造300−1及び300−2を結合させて形成され、それぞれは別々に形成され、それぞれの材料及びデータ層を含む。表1には図3の種々の層に関連する、例えば材料、見かけ厚さ及び範囲、及び前記層の形成方法などの情報をまとめた。理解されるべきは、具体的な応用又はディスクフォーマットに依存して、他の代替物例えば異なる材料、適用方法及び/又は層厚さなどがまた使用され得るということである。個々の層の詳細はさらに以下説明される。
Figure 0005705844
Figure 0005705844

表1のプロセス欄で、「B」はBD製造で実施されるプロセスを示し、「D」はDVD製造ラインでのプロセスを示し、Hはストリッパ−ボンダー(STB)例えばDVD−18のためのSTBでのプロセスを意味する。層欄は、図3の種々の層についての参照番号である。
この例では、1つの基板構造300−2はDVD−18「半ディスク」例えばDVD−9に類似であり、2つのデータ層(L0、L1)を持ち前記ハイブリッドディスクの一方側からアクセスできる(この場合トップ側)。他の基板構造300−1はBD−50「半ディスク」に類似であり、2つのデータ層(L0、L1)を持ち前記ハイブリッドディスクの一方側からアクセスできる(底側)。ここで使用される用語はDVDフォーラムにより公表された読取専用メモリ(ROM)についてDVD規格で使用されるものであり、ブルーレイディスク協会(Association)により公表されたブルーレイディスク読取専用フォーマットで使用されるものである。
前記ハイブリッドディスク形成のプロセスステップは、標準のDVD及びBDを製造するために設計された装置に類似の装置を用いて実行され得る。既存の製造ライン(例えば、とりわけ、ドイツSingulus Technologies AGのSPACELINEII及びBLULINEIIなど)に存在する装置及び/又はプロセスを改造して、本発明のハイブリッドディスクを形成するために適切な構成にすることができる。例えば基板の異なる寸法に適合させるためのハードウェアコンポーネントや、種々の物理的特徴(これらは、従来のDVD又はBDプロセスや確立されている既知の標準と同じであっても、そうでなくてもよい)に応じて基板構造を与えるためのプロセス条件などである。
ブルーレイディスク基板構造
BD基板構造300−1は、基板330を持ち、前記基板上の1つの側300aに次の層が形成される。図3で上から下へ、反射層332、スペーサ層334、ピット層336(又はデータ層)、半反射層338、カバー層340及びハードコート層342である。さらに、1以上の樹脂層322、324及び中間層326がまた基板330の他の側に形成される。反射層332、半反射層338及び層326以外は、前記BD構造での他の層はすべて非金属材料(例えばとりわけ、ポリカーボネート、UV硬化性アクリル系樹脂など)からなる透明層である。使用材料により、前記中間層326は異なる反射特性又は透過特性を有する。ここで使用されるように、基板(例えば、基板330)及び前記基板に関連する1以上の材料又はデータ層は、まとめて基板構造と参照される。例えば、基板330又は基板構造300−1に関する層は、基板330上に又は基板330に接して形成される層(例えば、層324及び332)を含み、同様に基板330に接しない層(例えば、層334、433など)ではあるが前記基板の一部分として前記基板「の上」に形成される層をも含むものである。
従来のBD(基板厚さ1.1mm)とは異なり、このハイブリッドディスクのための基板330は厚さ約500μm(0.5mm)を持つものか、又はDVD基板の厚さに近い。他の実施態様はBD基板厚さは約0.55mm未満の厚さ;又は0.25mmから0.55mmの範囲の厚さを持つ。他の実施態様では、BD基板は約0.45mmから約0.55mmの厚さを持つ。第1のデータ層L0を表すモールドピットは前記基板330中に射出形成及びスタンプ方法を用いて形成される。
射出形成プロセスB1は、1.1mmより薄い基板を形成するように改変された射出成形機(例えば、従来のBD製造のために使用される機械)中で形成され得る。1つの実施態様では、該改変はモールドコンポーネントを機械的に調節してより薄い基板形成のために有効な寸法にすることでなされ得る。これにより、標準のBD基板用に設計された従来の機械をより短い時間で操作できるように構成されるか改造され得る。例えば、全射出装置を交換することと比べると必要時間が6倍以上低減されることとなる。
1以上のモールドプロセス条件は、例えば温度、プロセス時間、冷却時間、スピン速度、モールド圧力などであり、これらを望ましい特質内により薄いBD基板を成形するように調節することができる。
残りの層332、334、336、338、340及び342は順に前記基板330上に形成され得る。表面330a上に(ただし、これらの層は図3では前記表面330aの「下」に示されている)既知の又は従来のプロセス及び材料(例えば、標準BD−50形成で使用されるもの)を用いて形成され得る。標準BD形成のためのいくつかの既知のプロセス又は製造ステップの例は、Singulus BLULINE II生産システム、例えば2008年のSingulus情報誌の"BLULINE II BD50 Enabling the Blu−ray Future,"及び2005年5月のEggo Sichmann,Singulusの"Smart Solutions to Drive the Future"に記載されているものが含まれる。これらの資料は共にインターネットを通じてドイツSingulus Technologies AGから入手できる。これらの資料での材料はここで参照されて本明細書の一部となる。1つの実施態様では、BD基板の種々の層は、BD製造システムに組み込まれる装置及びユニットとは異なる装置及びユニットを用いて形成され得る。例えば、射出成形機、スピンコーター、スパッター装置などである。
図3で示され、表1にまとめられるように、1つの反射層332の後、2つの透明層334及び336が形成される。この例では、これらの層は異なる厚さで、異なるタイプの硬化性材料からなってよい。これらには、例えば放射線硬化又は熱硬化ポリマー又は樹脂(例えば、UV硬化性アクリル系樹脂又はアクリレート)が含まれる。前記材料及び層の厚さは、それぞれの機能を最適化又は最良化するために選択され得る(例えばとりわけ光学的、機械的、化学的機能)。層334は前記反射層332と接触するものであり、反射層332の材料(例えば銀)と適合性である性質を持つ必要がある。ピット層336はその上に形成(例えばスタンパを用いて)されたピットを持ち、第2のデータ層L1を表す。L1データピットは、2Pプロセス(図2参照)又は上記湿式エンボスプロセスにより形成され得る。例えば、層334は標準の樹脂であってよく、前記比較的薄い層336は最適の方法でピットを形成し、さらに硬化の際及び硬化後での縮小を最小化するように選択される。これらの2つの層334、336についての他の厚さ範囲及び組み合わせもまた、使用され得る。例えば、これらの全厚さが約25μmであり、かつ層336を十分に薄く維持して硬化に伴う過剰な縮小を避ける。
その後、半反射層338(例えば、銀合金)、カバー層340及びハードコート層342が形成される。BD構造上のL0及びL1データは底側から読み取られる。1つの例では、カバー層340及びハードコート層342は異なるタイプの樹脂の2つの別々の層であり、それぞれの厚さは望ましい特質を最適化し、いくつかの確立された標準(例えば、全厚さが75μm)に従うように選択される。さらに、ハードコート層342は前記カバー層340よりもより高い弾性率(即ちより低い弾性)を持つ。1例では、25℃で約1200MPa(メガパスカル)よりも大きい弾性率を持つ材料が前記ハードコート層342のために使用される。
他の実施態様では、2層の組み合わせ、即ち[334、336]及び[340、342]の1つ又は両方が、この材料特性及び厚さが特質要求及び/又は性能要求に適している限り1つの材料の単一層であってよい(異なる材料の2層ではなく)。UV硬化性樹脂が好ましいけれど、適切な性質(例えば、異なる縮小係数、弾性率、熱又は他の放射線などの手段による硬化性)を持つ他の材料もまた使用可能である。ハードコート層342は、効果的な保護を与えるために十分な硬度を与える高弾性率を持つ材料からなることが好ましい。
0.5mmポリカーボネートディスク基板の剛性が減少する(標準の1.1mmBD基板に比べて)ことにより、0.1mm層スタックで、1以上のUV硬化性樹脂層(例えば、層、334、336、340及び342であり、当業者に知られる1以上のUV硬化性アクリル系樹脂を用いて形成される)がBD基板構造中で形成された後、1つの問題に遭遇する。具体的には、UV硬化性樹脂材料はUV硬化の際及び/又は硬化後に縮小係数が通常約4から8体積%であることから、得られるBD構造は、前記樹脂材料の硬化に伴う縮小から生じる力により、強く「皿型変形」又は曲がりを示す恐れがある(これはまた、「チルト」又はワープと参照される)。これは図4aに示されている。BD基板330及びその上に形成された層は、前記ハイブリッドディスクの底/読み出し側から見ると凹形状、又は側面から見るとかさ形状を持つことが示される。
製造の観点から、かかる大きな皿型変形又は曲がり外形は1つ以上の問題が起こる。例えば、1以上のインライン又はインプロセステストを実行することができなくなるという問題であり、例えばインライン欠陥スキャナを用いるディスク検査又はディスク製造の際の1以上の樹脂層の正確な厚さ測定などのテストである。
一般に、BD基板330(即ち、層334、336340及び342)のデータディスク(330a側)上に形成された硬化性層のそれぞれの材料及び厚さは、前記層の機能及び/又はプロセスにより決定される、光学的、機械的及び/又は化学的性質などの種々のファクタに基づいて選択される。例えば、保護層又はカバー層は好ましくは、効果的な保護機能のために比較的高い弾性率を持ち、一方銀を含む反射層と直接接触する層は化学的に適合性を持ち望ましくない反応を防止するべきである。前記材料の硬化に伴い縮小した全ての曲がりは、その後、BD基板330の他の側330b上に形成される1以上の硬化性層を用いることにより、材料縮小から生じ得る前記曲がり又はチルトを戻す(オフセットする)(従って、「チルトオフセット」層)ことで相殺することができる。この皿型変形を解消し対処するために使用されるこれらのチルチオフ材料層及び対応するプロセスステップについては以下説明する。
1つの実施態様で、層324は基板330の他の表面又は表面330bへトップコート層として適用される(即ち、330aの側とは逆で層334、336、340及び342が設けられている)。この場合には、層324は皿型変形を生じさせるために使用され(硬化により縮小から生じる曲げ力による)、これは基板の330a側上の前記層からの皿型変形を少なくとも一部相殺する。曲がり変形の程度は材料特性(例えば、前記縮小係数又は弾性率)及び層厚さに依存するものであることから、層324は次のような材料及び厚さの組み合わせに選択され得る。即ち、硬化による縮小が、1以上の層334、336、340及び342の縮小から生じる曲がりを少なくとも部分的にオフセットし、基板構造の全体の曲がりを減少できるように、である。しかし具体的な応用により、この層は全ての場合に必要というものではない。例えば、樹脂層334、336、340及び342からの基板構造中の前記皿型変形が許容範囲である場合である。
この層324の材料(プロセスB8)はプロセスB7で使用されるようなハードコート層などの材料であり、例えば弾性率が少なくとも1200MPaを持つ。一般に334、336、340、342及び324の1以上の層は既知プロセスを用いて標準材料から製造される。又はこれらはそれぞれの層の具体的な機能に適した性質を持つ特許材料であり得る。1つの例では、UV硬化性樹脂の約50μmが基板330の表面330bにBDライン装置でスピンコーティングを用いて適用される。材料のタイプ、層厚さ及び/又はプロセス条件は、最終硬化層324が望ましい程度の縮小又は皿型変形を生じるように選択される。1以上のプロセス条件、例えば温度、スピンコーティング速度などは従って調節される。
図4bは、層324の対抗バランスを与える縮小を示す。例えば皿型変形硬化を生じる縮小により力が、樹脂層334、336、340及び342の1以上の層からの皿型変形効果を部分的にオフセットし、図4aに示す基板に比較して低減された皿型変形又は曲がりを持つ基板を与える結果となる。材料、厚さ及び/又はプロセス条件の適切な選択により、BD基板構造が改善された平坦度特性をもつことができる。例えば、基板検査が製造の際の標準装置を用いて検査することを可能とする。
他の実施態様では、層322及び326などの追加の層もまた、BD基板構造300−1の一部として提供され得る。例えば、層322は他のチルトオフ層としてBD基板構造のチルト又は曲がりを微調整することができる。
DVD基板構造
図3に示されるように、DVD基板構造300−2は次の層を含む:上から順に、基板310、半反射層312、スペーサ層314、反射層316及び保護層318である。基板310はその上にモールドされたピットを持ち、第1のデータ層L0を表し、前記スペーサ層312はその上にモールドされたピットを持ち第2データ層L1を表す。半反射層312及び反射層316以外は、DVD構造の他の層は透明であり、非金属性材料からなり、とりわけ例えばポリカーボネート、アクリル系樹脂である。1例では、層310、312、314及び316はDVD製造システムに組み込まれた異なる装置で形成され(例えば、射出装置、スパッタ装置及びスピンコーター)、保護層318は前記DVD製造システムから別のストリッパ−ボンダー中でスピンコーティングにより形成され得る。
このDVD製造構造を形成するための材料及びプロセスの大部分は標準のDVDディスク、例えばDVD−9を形成するために使用される類似のものであるが、前記プロセス及び/又は材料についての種々の変更がなされて、最終ハイブリッドディスクが他の物理的性質及びさらに確立された又は現在知られる標準を満たすものである。さらに種々の層厚さおよびその範囲の例が、材料及び適用プロセスの説明と共に、表1にまとめられている。
一般的に、透明基板310は厚さが約0.65mm未満である。1つの実施態様では、厚さは少なくとも0.55mmであり、他の実施態様では約0.56mm及び0.64mmの間である。
従来の製造方法では、基板310は製造の際のある程度の平坦度内に維持され提供される。しかし、本発明の1つの実施態様によると、DVD基板310のモールドプロセスは、皿型変形又は曲がりを与えるように設計され、これが既に説明したように、DVD及びBD構造が結合される際にBD基板のそれらを相殺し、改善された平坦度又は最善の平坦度(要求される特性内で)を持つハイブリッドディスクが製造され得る。DVD基板モールドは1以上のモールド条件(例えば、温度、冷却時間又は速度、射出圧力など)を調節することで、BD基板構造(即ち、トップコート層324を含む)のチルトを実質的に相殺したDVD基板を製造することができる。得られるDVD製造基板310は、BD基板構造と比べて反対の形状の皿型変形を持つ(又は、両方を同じ方向の側から見てBD構造の曲がりと反対の曲がりを持つ)。関連する層312、314、316及び318を伴うかかる基板310は図4cの上部に示される。ある場合には、モールドDVD基板をチルト限界未満に維持することで、他の続くプロセスステップ例えば、スペーサ層形成において十分なプロセス制御を提供する。
1例では、DVD基板が最終ハイブリッドディスクの底面(又はBD読取側)から見た場合に凸形状である場合を除き、DVD基板はBD基板構造の凹形状と等しい曲がり又が外形状を与えるようにモールドされ得る。しかし具体的プロセスの要求又はディスク応用に依存して、他の実施態様で、BD基板構造のものとは等しくない(しかしなお反対の皿型変形を持つ)曲がり又は外形状を持つモールドDVDを提供することができる。続く結合プロセスはストリッパ−ボンダー(以下説明される)で形成されるものであり、図4cで示されるように、DVD基板構造300−2及びBD基板構造300−1を共にお互いを中心で接触させる。この例では、BD構造300−1はチルトオフセット層322、324及び中間層326が無い形で示されている。
DVD基板構造とBD基板構造との結合
図3及び表1を参照して、DVD基板構造300−2及びBD基板構造300−1は接着層320によりお互いに結合させハイブリッドディスクを形成する。1つの実施態様では、接着層320は、標準のDVD−18製造において使用される接着剤である(例えば、UV硬化性カチオン性接着剤又はUV硬化性感圧性接着剤)。前記接着剤は、ハイブリッドストリッパ−ボンダー又は類似のユニットなどのスクリーン印刷又は他の適切な技術で適用される。
既に説明したように、1以上の追加層例えば、層322及び326などはまた、DVD構造300−2へ結合される前にBD基板構造300−1の一部として形成され得る。例えば、層322は他のチルトオフセット層であってよく、これにより全ての残留チルト(即ち、BD基板構造上の連続層及び/又はDVD基板モールドで残留する全てのチルト)を相殺するように微調節を提供して、得られるハイブリッドディスク(即ち、DVD及びBD基板構造を共に結合した後)が、規定特性内の既定平坦度(確立された標準又は他の応用の要求を満たす)を持つことができる。前記チルトオフセットの微調節は、層材料の性質(例えば、縮小係数、弾性率)及び層厚さの組合せにより達成され得る。
図3及び表1に例示されるように、UV硬化性樹脂材料で形成される層322は、DVD基板構造を前記ストリッパ−ボンダーで結合される前に、プロセスH3でBD基板構造へ適用される(例えば、BD基板330の上部330b側か前記樹脂層324のいずれか)。樹脂層322は、前記ストリッパ−ボンダーでスピンコーティングにより適用され、要求される特性又は標準内の最終平坦度を持つ最終ハイブリッドディスクを得るために必要とされる追加の皿型変形オフセットを与えることができる。層322で使用される材料は層324の材料と同じ又は異なっていてよい。例えば、少なくとも1200MPaの弾性率を持つ材料が使用され得る。
UV硬化性樹脂のほか、他の透明材料(即ち対応するデータ層を読み出し、書き込みする波長について透明)で適切な性質を持つものが使用可能である。1例では、DVD側の半径方向チルトは+0.8°の限度及びBDでは+0.7°の限度である。
他の実施態様では、BD基板構造の前記層322を形成する前に、金属又は絶縁層326が前記樹脂層324上に適用される。表1に示すように、このプロセスB9はスパッタ装置で実施され得る。ここで厚さが約5から50nm(0.005〜0.050μm)を持つ薄いコーティングが前記層324上に形成される。最適厚さはまた、具体的な材料に依存する。異なる材料を層326に使用してもよく、例えば、アルミニウムやシリコンなどの金属、絶縁材料又は窒化シリコンなどが含まれる。1例では、厚さ5〜10nmを持つ窒化シリコン層が使用される。中間層326を設ける利点の1つは、層324上への直接の前記層322の接着又はカバーが問題を生じる場合に、前記層326はカバーの均一性を改善する。例えば、隣接する層について表面張力適合性を管理すること、又はより良好な表面張力適合性を与えること、などである。さらに、前記中間層326はまたプロセスの際のディスクの取り扱いを行う。
2つの基板構造を結合して前記ハイブリッドディスクを形成した後、DVD側にラベルが印刷され(例えば、前記内側直径周りの比較的狭い幅で、DVDの読み出し又は通常の操作と干渉しないように)、BD側が下向きになり、前記ハイブリッドディスクが「ラベルアップ」プレーヤーに挿入するように使用され得る。
ディスク構造
従って、1つの実施態様は、第2の基板構造に結合された第1の基板構造を含み、前記第1の基板構造が少なくとも1つのデータ層が第1のフォーマットを持ち、前記第1のフォーマットが前記第2の基板構造でのデータ層の第2のフォーマットとは異なり、かつ上記説明したような1以上の具体的特徴が前記データディスクに設けられた、データディスクを提供するものである。
他の実施態様では、ハイブリッドディスクは、第1の基板構造を第2の基板構造に結合することで形成される。ここで、結合する前に、前記第1の基板構造が第1の曲がり(又はチルト)を持ち、これが、前記第2の基板構造により生じる第2の曲がり(又はチルト)と逆で、かつ好ましくは実質的に同じである。前記曲がり又はチルトは、基板構造の一方側で1以上のUV硬化性樹脂層を設けること、又は基板をモールドすることで作ることができる。
本発明の他の実施態様はまた、次の基板構造を提供する。即ち、少なくとも第1の硬化性材料層が前記基板構造に伴う基板の一方側に形成され、少なくとも第2の硬化性材料層が前記基板の他の側上に形成され、かつそれぞれの硬化性材料が硬化の際に前記材料層を縮小させる性質を持つ(即ち、縮小は硬化の際及び/又は硬化後に起こり得る)。前記層の縮小により、前記第1の硬化性材料層は前記基板構造に第1の曲がり(又はチルト)を生じ、前記第2の硬化性材料層は前記基板構造に第2の曲がり(又はチルト)を生じ、これは前記第1の曲がりと逆であり、従って、得られる基板構造は最終的には前記第1又は第2の曲がりのいずれの曲がりよりも小さい程度を持つ曲がりを持つ、ということになる。
1つの実施態様は、厚さ約0.65mm未満の基板を持つ第1の基板構造、及び厚さ約0.55mm未満の第2の基板を持つ前記第2の基板構造を含む。他の実施態様では、前記ハイブリッドディスクの全高さが約1.2mm〜1.4mm(スタックリングを含む)の範囲を持つ。
これまで前記基板構造の種々の材料層について説明されてきた。本発明の他の側面は異なるスタックリング配置を持つディスク基板の形成に関するものである。スタックリングは前記光学ディスクの内部周辺又は直径周りの円環状に突き出た部分であり、ディスクの読み出しへの損傷の恐れを避けるために設計されるものであり、ディスクがお互いにスタックされる際に隣接するディスク間にギャップを与えるものである。以下示されるように、1つの実施態様はスタックリングが前記ディスクの上部表面には存在せず、これにより完全の平坦な表面となりラベル印刷をより好ましく行うことができる。これはまた、前記ディスク高さに関して厳密な制限がある場合に全ディスク高さを低減させることができ、好ましい選択となる。この説明のために、スタックリング配置は、DVD基板をBD基板へ結合させて形成されるハイブリッドディスクに関連させて以下説明される。しかし異なるスタックリング配置及びそれに対応するプロセスも一般的に他のアプリケーション又はディスクフォーマット(単一フォーマットディスクを含む)で使用され、単独で又はここで説明されるハイブリッドディスクの1以上の構成及び実施態様と組み合わせて使用することができる。
上記のように、本発明の1つの実施態様のDVD基板は標準の又は従来のDVD−9ディスクのように形成され得る。標準のDVDモールドプロセスにおいて、L0基板(即ち第1のデータ層L0に関する基板)形成のためのモールドは前記DVDモールドされた基板の非データ側上にスタックリングを形成するための凹部分を有する。標準のBDモールドプロセスはまたBD基板上に類似のスタックリングを設ける。従って、それぞれにスタックリングを持つ前記2つの基板構造を結合して形成されるハイブリッドディスクは、2つのスタックリングを持つこととなる。
これは図5に示されている。図5は、2つのスタックリング510R及び530Rを持つ本発明のハイブリッドディスクを示す。この例では、前記ディスクは、第2の基板構造530に、結合又は接着層520により結合された第1の基板構造510を含む。スタックリング510Rは基板構造510の第1の基板上に形成され、スタックリング530Rは基板構造530の第2基板上に形成される。明確にするために、それぞれの基板構造(図3で示されるように基板310により支持されるものと類似)の他の層及び基板は図5からは省かれている。
スタックリング及び他の材料層を持つ基板510などの基板構造の形成は、さらに図6a〜dを参照して説明される。図は2層ディスク例えばDVDなどの形成の異なる段階での種々の層の断面を示す。構造の半分のみ(例えば図5の左半分に対応する)が図6a〜dに示される。かかるプロセス手順はまた、本発明の前記ハイブリッドディスクの1つの実施態様で使用するためのDVD基板310を形成するために適したものである。
図6aは、L0モールド(即ち、前記第1のデータ層L0に関する基板の形成のためのモールド)により形成されるDVDL0基板を示し、スタックリング610Rが前記DVD基板610の非データ側に形成されている。スタンパ(図示されていない)が前記L0基板610の前記データ側にピット(L0データに対応する)を形成するために使用される。半反射層612例えば金属の層が前記L0基板610のデータ表面上に形成された後、スペーサ層614が前記金属層612上に適用される。
図6bは、DVDL1基板650、即ち、金属化層(例えばアルミニウム)616を持つ第2データ層L1パターン(L1モールド及びデータスタンパを用いてモールド装置で形成される)を持つ基板を示し、これは前記L1データパターンを前記スペーサ層614に写すためにスタンパとして使用されるものである。
この後、DVDL1基板650は除去され(例えば、廃棄され最終DVD構造の一部分を形成しない)、2つのデータ層L0及びL1を有する基板構造とし、図6cに示されるように前記L0基板610の底部でスタックリング610Rを持つものである。保護層618はその後前記金属化L1層616上に形成され、図6dのDVD製造構造がBD構造へ結合されて図5に示すようなハイブリッドディスクを形成する。
図5では、スタックリング510R(例えば、図6のリング610Rに対応する)はDVD基板の非データ側に形成される。これらのリングは、前記ハイブリッドディスクの前記内部周り例えば、前記データ領域の異なる位置で形成される。1つの実施態様では、スタックリング510Rは約17.65mmの半径方向距(r)に位置し、リング530Rは約9.735mm(前記ディスクの中心垂直軸OO’から測定される半径方向距離)の半径方向距離に位置する。
1例では、それぞれの基板構造は、約0.6mmの厚さ(t、t)を持ち、スタックリング510Rは約0.22mmの高さ(h1)を持ち、スタックリング530Rは約0.12mmの高さ(h)を持つ。結合の後、得られるハイブリッドディスクは合計高さ(h)は他の層を含めて約1.62mmとなり、BD及びDVDディスク本発明ユジュン(例えば、BDAによるブルーレイディスク読み取り専用フォーマットのシステム規則)により特定される高さ/厚さの最大値の範囲外である。
本発明の他の実施態は、前記ディスク基板構造の1つを形成するための異なるモールドを提供する。例えば、DVD基板であって、既存の市販されている装置を用いて(又は標準の製造ラインを用いて)スタックリングを有しないDVDである。この実施態様で得られるハイブリッドディスクはBD基板側にのみ1つのスタックリングを持ち(この場合前記ディスクはより薄い)図7に示される。図7は、第1の基板構造710が結合層720を介して第2の基板構造へ結合されているものを示す。明瞭化のために、それぞれの基板構造710及び730の個々の層は略されている。この例では、第1の基板構造710は厚さ(t)0.6mmのDVD製造であり、第2の基板構造は厚さ(t)0.6mm、及び高さ(h)0.12mmのスタックリングを持つ。これにより最終的高は約1.40mとなり既存のDVD製造及びBDディスク標準内に入る。
例えば、単一のスタックリングを持つかかるハイブリッドディスクは、既存のDVD製造装置で製造され、標準DVD製造のためのDVDL0及びL1基板をモールドするために使用されるL0及びL1モールドを交換することで可能である。本発明によれば従って、ハイブリッドディスクディスクの基板構造を形成する際にL0DVD基板(スタックリングを形成するために形成される凹部を持ち、「L0」モールドと参照される)形成のため通常使用されるモールドがL1DVD基板をモールドするために使用され、かつDVD製造L1基板(スタックリングを形成するための凹部を持たない、「L1」モールドと参照される)のために通常使用されるモールドがDVD製造L0基板をモールドするために使用される。
L0データ及びL1データのスタンプにはなお、それぞれのL0及びL1スタンパを用いる。これは図6a〜dに示される。しかしそれぞれのモールド装置内でL0及びL1モールドを交換することで(即ち、L0及びL1基板をモールドするために、別々の装置が使用されるシステムで)、スタックリングが前記L0基板ではなくL1基板上に形成することができる。このことは、図8a〜c(図7とは異なり、ディスクの半分のみが示される)の断面図を参照して理解される。
図8aは、DVD製造基板810を示し、データ側上で形成(例えば、射出形成及びスタンプ方法)されたデータを持つが、スタックリングは持たない。これはさらに半反射層812(例えば、例えば、金属、シリコン、など)及びスペーサ層814を持つ。
図8b−1は、スタックリング850R(L0モールドから)及び金属層816例えばアルミニウムの金属層を持ってモールドされたDVDL1基板850を示す。前記金属層は、L1データをDVDスペーサ層814に写すためにスタンプとして使用される(DVDL1基板はそれが金属化される前にデータL1パターンでスタンプされる)。L1基板850はその後例えばストリッパ−ボンダー中で除去される。
1つの実施態様では、L1基板850はポリカーボネートではなくPMMA(ポリメチルメタクリレート)からなる。PMMAの使用は、金属層816からL1基板850を剥がし除去することを可能とし(というのはアルミニウムはPMMAには接着性が弱いからである)、写されたL1データパターン及び反射層816をそのまま残す(図8cに示される)。
他の実施態様では、ポリカーボネート(PC)がL1基板850にスペーサ層814とともに使用される。前記スペーサ樹脂814のPCへの接着性が乏しいからである。このことは図8b−2に示され、ここで非金属化L1がL1データパターンをスペーサ層814に写すスタンパとして使用される。前記スペーサ層814から前記ポリカーボネートL1基板を引き剥がした後、反射層816(例えば金属)が前記スペーサ層814上に形成され、その結果図8cの構造を得ることとなる。
保護層がその後前記反射層上に形成され、図8cに示される。このDVD基板構造はスタックリングを持たず、BD基板構造に結合されてハイブリッドディスクを形成され得る(図7に示される)。上部基板にスタックリングを持たないハイブリッドディスク(この場合はDVD)のこの配置はまた、前記ハイブリッドディスクのラベル印刷を行うことができる(例えば、前記ディスクの内部直径周りの2〜3mmの半径方向幅)。
従って、L0及びL1モールドを、DVD製造基板のためのモールド装置で交換することで、標準のDVD製造のための既存の製造装置が本発明のハイブリッドディスクを形成するために適切なDVD製造基板構造を製造するために使用され得る。
ハイブリッドディスク製造プロセス
本発明の他の側面は、少なくとも2つのデータフォーマットを持つディスクの製造方法を提供し、前記方法は、第1のデータフォーマットの少なくとも第1のデータ層を持つ第1の基板構造を形成し、前記第1のフォーマットとは異なる、第2のデータフォーマットの少なくとも第2のデータ層を持つ第2の基板構造を形成することを、含む。前記第1のデータ層又は前記第1の基板構造に関する追加の層は前記ハイブリッドディスクの第1の側から読み込まれ又はアクセスされ、かつ前記第2のデータ層又は前記第2の基板構造に関する追加の層は前記ハイブリッドディスクの第2の側から読み込まれ又はアクセスされる。
ハイブリッドディスクの1例は、両側2層ディスクでDVDフォーマットとBDフォーマットをそれぞれ持つものであり、DVD−9に対応するディスク基板構造を持ち、他のディスク基板構造はBD−50に対応する。本方法の他の実施態様はさらに、図3及び表1に関連して基板構造につき上記したような材料層を形成する1以上のステップを含む。1つの実施態様では、前記方法は、前記第2の基板構造の第2の基板のそれぞれの側に1つある、少なくとも2つの硬化性材料の層を形成することを含む。それぞれの硬化性材料(前記2つの硬化性材料は同じでも異なっていてもよい)は、硬化の後ある程度の縮小を生じる性質を有するものである。すなわち前記基板構造にチルト又は曲がりを生じるものである。縮小の程度は一般的には具体的な材料の性質及び層厚さに依存する。前記第2の基板の対抗する側に1以上の硬化性材料層を設けることで、前記第2の基板構造の曲がりが制御可能となる。例えば、前記材料及び前記層厚さとの組み合わせによる。従って、前記第2の硬化性材料の材料及び/又は厚さを選択することで、前記基板構造の全曲がりを減少させることができ、望ましい基準又は標準に従い、又はインライン試験を実施するために十分平坦となる。
他の実施態様では、両側ハイブリッドディスクは1つだけのスタックリング又は環状突き出し部分を持ち、前記2つの基板のより薄い1つを射出モールドすることで形成される。第1の基板構造としてDVD構造と、第2の基板構造としてBD構造を持つハイブリッドディスクの場合に、前記ディスクは従来のDVD及びBD装置を用いることでDVD製造及びBD標準に従うように製造され得る。具体的には、従来のDVD製造機器の前記2つのモールドを交換することで(即ち、前記L1基板形成においてL0基板のためのモールドを用いる、又はその逆)、DVD基板構造はスタックリングなしで形成され得る(これは図8に関連して上で説明された)。かかるDVD製造基板構造がBD基板構造と結合されてハイブリッドディスクを形成される場合、1つだけのスタックリングがBD基板構造上に存在し、これにより、得られるハイブリッドディスクはDVD及びBDフォーマットとして許容される全厚さを持つものとなる。DVD基板構造形成でL0及びL1モールドを交換することにより、従来のDVD製造装置が容易に、ハイブリッドディスク(例えばDVD−BDハイブリッドディスク)製造のためのシステムに統合され得る。
ディスク形成システム
従って、本発明の他の側面は本発明のハイブリッドディスクを形成するための使用に適するシステムを提供する。具体的には、本システムは、第1のフォーマットを持つ第1のディスク基板構造を形成する際に使用されるように構成される第1のサブシステムと、前記第1のディスクフォーマットとは異なる第2のフォーマットを持つ第2のディスク基板構造を形成する際に使用されるように構成される第2のサブシステムと、前記第2のディスク基板構造へ前記第1の基板構造を結合させる王に構成される第3のサブシステムを含む。1つの実施態様では、前記第1のフォーマットがDVDフォーマットであり、前記第2のフォーマットがBDフォーマットであり、前記データディスクが前記第2の基板構造に1つだけのスタックリングを持って形成され、即ち前記第1の基板構造にはスタックリングも環状の突き出し部もない。前記第1及び第2のサブシステムはそれぞれ、少なくともモールド装置、スピンコーター、スパッタチャンバ及びインプリントユニット(例えば、スタンパ又は湿式エンボスユニット)を持ち、ハイブリッドディスク製造に関する上記の1以上のプロセスを実行するためのものである。前記第3のサブシステムは、基板構造への樹脂又は接着剤の適用(例えば、スピンコーター)、材料の硬化、基板構造の結合及びインプリントステップ後のスタンパ剥ぎ取りのための1以上のユニットを含む。例えば、前記第3のサブシステムは、ストリッパ−ボンダー(基板構造へ樹脂材料を適用するためのスピンコーターを含む)及び前記樹脂を硬化させるための紫外線放射線源を含む。
さらに、前記システムは少なくとも1つのプロセッサ及び関連するコンピュータ読み取り可能な媒体(例えば、ハードディスク、リムーバブル記憶装置、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリなど)を含む。プログラム命令は前記コンピュータ読み取り可能媒体中に記憶され、前記プロセッサにより実行され、本発明のデータディスク形成のための1以上の実施態様により実施される方法をもたらす。
上記の例はDVD製造及びBDフォーマットを持つ両側2層ディスクに焦点をあてているが、本発明の1以上の特徴はまた、お互いに別々に、又は組み合わせて採用され得る。これらにより異なるデータフォーマット及び異なる数のデータ層(ぞれぞれの基板構造に関して2を超えるデータ層を含む)を持つデータディスクを形成することが可能となる。例えば、記録済みデータ層とは別に、1以上のデータ層が記録可能な層となり得る。この相は適切な記録可能材料であり、例えば当業者に既知の無機又は有機材料であって、相変化材料又は色素を含むものである。従って、本発明のディスクはまた、DVD−ROM及びBD−ROMなどの記録済みフォーマットをも含み、また同様に一回書き込み又は書き換え可能フォーマットなどの異なる記録可能なフォーマットをも含む。さらに、2つの基板構造の1以上はまた、異なるフォーマットの少なくとも2つのデータ層を持つ(即ち、1つの基板構造に関する全てのデータ層が同じフォーマットである必要はない)。
さらに、1以上の確立された又は既知の標準を満たすハイブリッドディスク又はディスク基板構造の提供が好ましいけれども、本発明はまた、既知の標準とは異なる特性を持つ他のディスクを形成するためにも使用され得る。
硬化性材料層上のグルーブ
上記ハイブリッドディスク構造の製造において、基板構造(例えば、ディスク半分)が基板取り扱い又は移送の際にスタックされる場合に問題が生じ得る。具体的には樹脂層が形成され基板構造が硬化された後、なめらかな樹脂表面は他の基板構造のなめらかな表面(例えば、樹脂層、基板、他の間)へ非常に強く接着し、2つの基板を離すことが非常に困難となる。
この問題を解消するために、1以上のグルーブが基板構造の樹脂層内に形成される。グルーブの存在は、樹脂層及び他の基板構造のなめらかな表面との「接着」を低減させて、隣接する基板構造がお互いにスタックすることを防止する。
1つの実施態様では、グルーブは基板構造300−1(例えば、図3及び表1)の樹脂層に形成される。例えば、層324の樹脂材料が広げられた後(例えばスピンコートで)、及び前記材料の硬化の前に、1以上の空気噴射を基板構造300−1が回転している間に樹脂材料の表面に向ける。前記グルーブが前記空気噴射で前記未硬化樹脂上に形成される際に前記樹脂はまた前記樹脂が硬化するために十分な時間の間UV放射に暴露される。一般に、前記樹脂はまた他の放射線例えば熱エネルギにより硬化され得るものであり、及び他のガス(空気ではなく)例えば他の不活性ガス又は非反応性ガスが前記噴射を形成するために使用され得る。
図9a、bはこれらのグルーブの形成のためのプロセスを示す。図9aは基板構造900の断面図を示す(構造の半分のみが示されている)。これは未硬化樹脂材料904が基板902上に設けられている。1以上のガス噴射910が前記樹脂表面904Sへ向けられている。一方基板構造900はその中心垂直軸OO’(前記基板の回転を示す矢印に関して)の周りをあるスピン速度で回転維持されている。理解されるべきは、基板回転方向は、この例及び次の例では、逆であってもよいということである。ガス噴射910は圧縮ガス例えば圧縮空気を用いて、前記樹脂表面904S上のある距離に位置される1以上のノズル912を通じて適用され得る。図9bは、前記樹脂表面904Sで形成された1以上の共中心グルーブを示し、前記樹脂は放射線例えばUV源914に硬化のために暴露されている。1例では、基板構造900は、グルーブが前記ガス噴射により前記樹脂上に形成された後にUV硬化のために硬化ユニットへ移送される。図9cは、基板構造900の前記樹脂表面904S上に形成された共中心的グルーブ906の平面及び上面を示す。留意すべきは、前記グルーブ906は、ここでは点線で示され、連続的な円形グルーブ及び/又はいくつかの別々のグルーブ断片であってよく、後者については図10bに示される例でさらに説明される。
ノズル、ガス噴射及び基板のスピン速度は、異なる幅及び深さの範囲を持つグルーブを形成するために調節され得る。種々の形状を持つ異なる数のグルーブが使用され得る。またノズルサイズ(開口部直径)、ガス噴射の流速(前記ノズルの上流ガス圧力を変更して調節され得る)、前記樹脂表面への距離、前記ディスク表面に関してガス噴射の角度、ディスクの回転速度又はそれらの組み合わせなどの1以上のパラメータを調節することで形成され得る。1例では、ノズル(例えば、20ノズル)はそれぞれ直径約0.7mmを持ち、「櫛」形状配置で設けられる。即ち、お互いが平行にその直径方向でディスクを横切る(ディスクのハブ近くに内部周縁から前外側周縁へ)形状である。
空気噴射は、前記ノズルの上流(又は後部)加圧空気(又は他の適切なガス)を与えることで形成される。例えば、約1.2〜2.5バール(気圧)の範囲の圧力である。前記空気圧を少なくとも変更することで、前記グルーブの深さが調節可能であり、例えばより高圧でより深いグルーブが形成される。1例では、圧力は約1.8気圧である。ノズルとディスク表面との距離(又はディスク上の高さ)は約1mmから約5mmの範囲で変更され得る。この距離及び噴射のガス圧力は、望ましい結果を得るためにお互いに選択できる。例えば異なるグルーブ形状などである。さらに、ガス噴射のノズルはディスク表面に対して異なる角度で設けられ得る。例えば45〜90°である。1例では、ガス噴射はディスク表面(通常水平に維持される)に対して約60°で適用される
図10a及び図10bは、グルーブ形成のためのガス噴射を与えるためのブロワ1050を持つ回転するディスク1000を示す。図10aはその中心点Aを通る垂直中心軸の周りを回転するディスク1000の上面図であり、回転方向は矢印1010で示されている。1つの実施態様では、ノズル1060(図10b参照)は、「櫛」形状に設けられ、ハウジングの1端に例えば集積ユニットとして配置されている。他の実施態様では、ノズルはまた、個々のコンポーネントとして設けられている(即ち、それらが1つのユニットとしてではなく)。ブロア1050は、ディスク表面へ平行な水平軸AA’の周りに傾けることで異なる方向へ配置することができる。従って、前記成分(例えば、水平成分、ディスクの平面上で)及び前記局所ディスク領域の回転方向に沿って、矢印1020で示されるようにガス噴射が前記ディスク表面へ向けて吹きつける。ノズル(静置されてる)の下でディスクが回転するにつれてグルーブが硬化性材料の表面上にそれぞれの半径距離(r)(ディスク中心からの測定による)形成される。
図10bは、ノズル1060から前記ディスク表面へ、約60°の角度で方向づけられたガス噴射1070を示す透視図である。この場合には、ガス噴射ガスジェット1070は下向き成分C1を持つ方向1075において与えられ、この方向は実質的に前記ディスク表面に垂直(90°)であり、進行成分(水平成分)C2は局所ディスク回転方向に沿っている。
ディスク又は基板1000のスピン速度は、約120から約480rpm(1分間の回転数)の範囲、1例では約340rpmがあり得る。ノズル1060が前記ディスク1000の半径(即ち、ディスクのハブ又は中心ホールの対抗する側の全直径を横切って広がっていない)に沿って設けられており、その後ディスクの少なくとも1つの完全な1回転がグルーブ1002及び1004などの環状形状の「完全な」グルーブを形成するために要求され得る。望む場合には、環状グルーブなどの連続的に閉じられたグルーブではなく、1以上のグルーブ又はグルーブ断片1005を形成することもまた可能である。これらのグルーブ断片1005は、これらのグルーブ断片又はパターンが、お互いに接着しあう隣接するディスクの接着性を抑止して効果的な分離を可能とする限り、前記硬化性層表面上の異なる位置でより短いグルーブとして形成され得る。かかるグルーブ断片は異なる技術で成形され得る。例えば、ノズルから連続的にガスフローを維持する代わりに、所与のオン/オフ時間間隔を持つガスパルスを与えることで形成され得る。
1以上のプロセスパラメータ又は装置構成を変えることで、グルーブの広がりを、半径方向距離(r)約15〜60mmで形成され得る。1例では前記ディスク構造上で約20mmから約55mmの半径方向距離で形成される。これらのグルーブは、約0.8mmから約1.2mmの幅で、少なくとも4μm深さを持ち得る。1例では、前記深さが、約4μmから約6μmの間である。
上のプロセス条件及びグルーブ寸法はいくつかの実施態様につき説明されており、他の操作条件、グルーブ寸法、スペース及び/又は配置もまた、通常の製造及び生産操作で遭遇する条件下で隣接するディスクの分離を可能とする限り、使用することができる。全てのノズルが同じパラメータで配置されることは好ましいけれど、ある応用において望ましい場合には少なくともいくつかのノズルのパラメータが異なっていてもよい(例えば、異なる直径、ガス噴射角度、ディスク表面からの距離など)。ガス噴射設定のさらなる例は以下に説明される。
図11aは、ディスクの中心点Aからの種々の半径方向への距離(r)でグルーブを形成するための回転ディスク(矢印1010は回転方向に対応する)の上のガス噴射を示すディスク又は基板1000の直径を横切る断面図である。この図で、ガス噴射1080はディスク表面に対して約90°に方向付けられている(又は回転の垂直軸OO’へ平行)。留意すべきは、この図はまた、図10bの場合にも適用され得ることであり、ガス噴射の矢印1080は下向き成分C1に対応する。
図11bは、図10b又は図11aとは異なる配置であって、ノズル又は噴射が、ディスク表面1005に対して角度(β)で傾けられているものの断面を示す。この場合において、ガス噴射1090は下向きに向けられディスク1000の内側に向けられている。即ち、垂直軸OO’に平行ではない。従って、ガス噴射はディスクの半径方向に沿って水平成分を持つ(図10bの場合とは逆であり、水平成分は回転方向に沿っている)。
望む場合には、ガス噴射はまた、ディスクの外側周縁へ向かって下方に方向付けられ得る。他の例は、ガス噴射が水平成分を含み、ディスクの局所領域の回転方向とは逆である、ものである。
他の実施態様では、1以上のノズル又は複数のガス噴射を用いて1以上のグルーブを形成する代わりに、1つだけのノズルが1つのガス噴射を形成するために使用されてもよい。これは図12a、bに示され、ノズル1250が基板1200上に位置する。基板構造1200は、基板1202上に形成される樹脂材料1204を含む。ノズル1250は、ある範囲の方向及びパターンで移動し得るように構成される。例えば、基板構造1200の半径方向1220に沿ってノズル1250を動かすことにより、図12aに示されるように、連続するスパイラルグルーブ1206が、基板1202上に形成された前記樹脂材料1204の表面上に形成され得る。基板構造1200のスピン速度と関連させてノズル1250の移動速度を調節することにより、スパイラルグルーブ1206は、前記スパイラルグルーブ1206の隣接ターン間の分離に対応する全ての所与の又は既定のピッチ「p」で形成され得る。
他のグルーブパターンであって、規則的又は不規則的スペース又は設計を含み、かつそれらの異なる組み合わせが使用され得る。
硬化性材料層上に少なくとも1つのグルーブを持つ基板構造又は半ディスクを形成する方法を提供することの他、他の実施態様はまた、硬化性材料層上の少なくとも1つのグルーブを持つ基板構造、及び前記硬化性材料層上に少なくとも1つのグルーブを形成するための装置を提供するものである。例えば、前記グルーブを形成するための少なくとも1つのノズルを持つブロアが、前記基板構造へ硬化性樹脂を適用するためのスピンコータ又は前記樹脂を硬化させるためにエネルギ源(例えば、UV光、熱源)を含むシステム又は装置に組み込まれ得る。
さらに、他の実施態様は、記憶されたプログラム命令を持つコンピュータ読み取り可能媒体(例えば、メモリ、記憶装置、リムーバブル媒体など)を提供する。これはプロセッサにより実行され、1つの方法を、上記の1以上のグルーブを持つデータディスクを形成するために実行させる。
上記例はBD基板構造300−1の樹脂層324上に1以上のグルーブを形成することを示すけれども、この概念はまた、ディスク構造での他の硬化性材料層へも適用され得る。例えば使用される具体的なプロセス又は取り扱い手順に依存し適切なものとして、基板構造300−1の1以上の硬化性層であり、また表1で示されたものとは異なり得るものに対してである。例えば、プロセス手順がストリッパ−ボンダー(例えば、BDライン中の)の外で層322を適用されるように変更される場合には、1以上のグルーブはまた、樹脂層322の表面上に形成される必要があり、これにより前記DVD基板構造300−2と結合する前に前記基板構造を取り扱い又は移送させる。(表1に示されるプロセス手順において、前記樹脂層322が前記ストリッパ−ボンダー内で形成され、グルーブはこの層は必要としないであろう。というのは、BDラインからのBD基板ディスクは、前記ストリッパ−ボンダーへ送るためにお互いから分離されているからである。)
さらに、硬化性層上のグルーブ形成は、図3とは異なる層配置を持つ他のディスク構造へも適用され得る。これは、第1及び第2の基板構造の両方の硬化性層上にグルーブを形成することを含み(例えば、図3の300−2とは異なる半ディスク構造)、又は同じ基板上への1以上の硬化性層上へグルーブを形成することを含む。一般に、グルーブは、グルーブがデータアクセスに干渉しない限り(即ちグルーブを持つ層がデータ読み出し又はデータ書き込みビームを横切らない)基板の取り扱い又は移送を行う製造の際に基板構造の「最上層」に応じた全ての硬化性層上に形成され得る。本発明の1以上の構成はそれだけで使用することができ、又は本発明のデータディスクを形成するために適切ならばそれぞれのお互いを組み合わせて使用することができる。
これまでの記載は本発明の種々の実施態様に対して向けられてきたが、他の及びさらなる本発明の実施態様もまた、本発明の範囲から離れることなく創案され得る。従って本発明の適切な範囲は以下特許請求の範囲に従い決定されるものである。

Claims (22)

  1. 第1の基板構造及び第2の基板構造を持つデータディスクを製造するための方法であり、前記第1の基板構造が前記第2の基板構造でのデータ層のフォーマットとは異なるフォーマットを持つデータ層を持ち、前記方法が:
    前記第1の基板構造の第1の側に第1の硬化性材料層を形成し;
    前記第1の基板構造の第2の側に第2の硬化性材料層を形成し;
    前記第2の硬化性材料層に少なくとも1つのグルーブを形成し;及び
    前記少なくとも1つのグルーブが形成された前記第2の硬化性材料層の側において前記第1の基板構造を前記第2の基板構造に結合する、ことを含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法であり、前記少なくとも1つのグルーブが:
    前記第2の硬化性材料上に少なくとも1回のガス噴射を与え
    垂直軸周りに前記第1の基板構造を回転させ;及び
    前記第2の硬化性材料層を硬化させる
    ことによって形成される、方法。
  3. 請求項1に記載の方法であり、前記少なくとも1つのグルーブが
    連続スパイラルグルーブ、複数の共中心環状グルーブ及び複数のグルーブ断片、
    うちの少なくとも1つを含む、方法。
  4. 請求項3に記載の方法で、前記連続スパイラルグルーブが:
    前記第2の硬化性材料層上にガス噴射を与え
    前記第1の基板構造を中心垂直軸周りに回転させ;
    前記ガス噴射を半径方向へ移動させ;及び
    前記第2の硬化性材料層を硬化させる
    ことによって形成される、方法。
  5. 請求項3に記載の方法であり、前記複数の共中心環状グルーブが:
    前記第2の硬化性材料層上に複数ガス噴射を与え
    前記第1の基板構造を垂直中心軸の周りに回転させ;及び
    前記第2の硬化性材料層を硬化させる
    ことによって形成される、方法。
  6. 請求項4又は5のいずれか1項に記載の方法であり、さらに:
    前記第1の基板構造を、約120から約480回転/分の範囲の速度で回転させることを含む、方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の方法であり、さらに:
    前記少なくとも1つのグルーブを、前記第1の基板構造の中心から約15mmから約60mmの範囲の距離にある半径方向距離で形成することを含む、方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の方法であり、さらに:
    前記少なくとも1つのグルーブを約0.8mmから約1.2mmの範囲の幅で形成することを含む、方法。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の方法であり、さらに:
    少なくとも4μmの深さを持つ前記少なくとも1つのグルーブを形成することを含む、方法。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の方法であり、さらに:
    前記少なくとも1回のガス噴射を、前記第2の硬化性材料層の表面に関して約45°から約90°の範囲で方向付けることを含む、方法。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の方法であり、前記第1の硬化性材料層及び前記第2の硬化性材料のそれぞれが、前記第1の硬化性材料層及び前記第2の硬化性材料層の硬化に伴いそれぞれの第1の量及び第2の量の縮小を生じる性質を有し、前記方法がさらに:
    前記第1の硬化性材料層及び前記第2の硬化性材料層のそれぞれの厚さを、前記第1の量の縮小に伴う前記第1の基板構造の曲がりが、前記第2の量の縮小に伴う前記第の基板構造の曲がりと実質的に等しくなるように設ける、方法。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の方法であり、さらに:
    前記第2の硬化性材料層上に第3の硬化性材料層を形成し;及び
    前記第2の硬化性材料層と前記第3の硬化性材料層との間に、金属及び絶縁体から選択される材料層を形成することを含む、方法。
  13. 請求項12の方法であって、さらに、少なくとも1つのグルーブを前記第3の硬化性材料層上に形成することを含む、方法。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の方法であり、前記第1の基板構造の前記データ層がブルーレイディスク(BD)フォーマットであり、及び前記第2の基板構造の前記データ層がデジタル多用途ディスク(DVD)フォーマットである、方法。
  15. データディスクであり:
    第2の基板構造へ結合する第1の基板構造を含み、前記第1の基板構造が前記第2の基板構造のデータ層のフォーマットとは異なるフォーマットのデータ層を持ち、前記第1の基板構造がさらに、当該第1の基板構造第1の側形成された第1の硬化性材料層及び当該第1の基板構造の第2の側に形成された第2の硬化性材料層を含み;
    前記第2の硬化性材料層がその上に形成された少なくとも1つのグルーブを有し、該少なくとも1つのグルーブが形成された前記第2の硬化性材料層の側において前記第1の基板構造は前記第2の基板構造に結合する、データディスク。
  16. 請求項15に記載のデータディスクであり、前記少なくとも1つのグルーブが:
    連続スパイラルグルーブ、複数の環状グルーブ及び複数のグルーブ断片
    うちの少なくとも1つを含む、データディスク。
  17. 請求項15又は16のいずれか1項に記載のデータディスクであり、前記少なくとも1つのグルーブが、前記第1の基板構造の中心から約15mmから約60mmの範囲の半径方向距離で設けられる、データディスク。
  18. 請求項15乃至請求項17のいずれか1項に記載のデータディスクであり、前記少なくとも1つのグルーブが、前記第1の基板構造の中心から約20mmから約55mmの範囲の半径方向距離で設けられる、データディスク。
  19. 請求項15乃至請求項18のいずれか1項に記載のデータディスクであり、前記少なくとも1つのグルーブが、約0.8mmから約1.2mmの間の幅を持つ、データディスク。
  20. 請求項15乃至請求項19のいずれか1項に記載のデータディスクであり、前記少なくとも1つのグルーブが、少なくとも4μmの深さを持つ、データディスク。
  21. 請求項15乃至請求項20のいずれか1項に記載のデータディスクであり、さらに、前記第2の硬化性材料層上にある少なくとも第3の硬化性材料層と、前記第2の硬化性材料層と前記第3の硬化性材料層との間にある金属及び絶縁体から選択される材料層とを含む、データディスク。
  22. 請求項15乃至請求項21のいずれか1項に記載のデータディスクであり、前記第1の基板構造の前記データ層がブルーレイディスク(BD)フォーマットを持ち、前記第2の基板構造の前記データ層がデジタル多用途ディスク(DVD)フォーマットを持つ、データディスク。
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