JP5698092B2 - 止血器具用コネクタ、流体供給機器及び止血器具 - Google Patents

止血器具用コネクタ、流体供給機器及び止血器具 Download PDF

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Description

本発明は、止血器具と、その止血器具に適用される止血器具用コネクタ及び流体供給機器とに関する。
従来よりカテーテルを血管内に導入する方法として、まず血管内にシースイントロデューサーを挿入し、その後シースイントロデューサーの内腔を通じてカテーテルを導入する方法が知られている。かかるシースイントロデューサーは、血管に刺し込まれることにより血管内に挿入される。そのため、シースイントロデューサーを血管から引き抜く際には、シースイントロデューサーが刺し込まれた部位(刺込部位)を止血器具を用いて止血するのが一般的である。
この種の止血器具としては例えば、止血対象である上記刺込部位に巻き付けられる帯体と、この帯体に取り付けられたバルーンと、バルーンに対して空気(流体)を供給するための給気ポンプとを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる止血器具によれば、バルーンに対して空気を供給することによりバルーンを膨張させることで、その膨張したバルーンにより止血対象部位を圧迫し止血することができる。
かかる止血器具では、バルーンに対して給気配管の一端部が接続されており、給気配管の他端部には給気ポンプと接続可能なコネクタが接続されている。ここで、コネクタと給気ポンプとの接続構成に関して説明すると、コネクタにはバルーン内の空気が逆流するのを防止すべく逆止弁が内蔵されている。逆止弁は、例えばシリコンゴム等の弾性を有する素材により板状に形成されており、厚み方向に貫通する開閉可能なスリットを有している。一方、給気ポンプは、先端部にノズルを有するシリンジと、シリンジ内に配設されたピストンとからなる。ここで、給気ポンプのシリンジのノズルを逆止弁のスリットに挿通することにより給気ポンプをコネクタに接続すると、シリンジと給気配管とが連通される。この場合、ピストンをシリンジ内に押し込み操作することによりシリンジ内部の空気が給気配管を介してバルーンに供給される。それに対して、シリンジのノズルを逆止弁のスリットから抜去することにより給気ポンプをコネクタから取り外すと、逆止弁のスリットが閉じてシリンジと給気配管とが非連通の状態となる。この場合、バルーン内の空気が給気配管を介してコネクタより外部に漏れるのが防止されるため、バルーンの膨張状態が維持される。
特許第4398747号公報
ところで、上述した止血器具では、止血対象となる部位に応じて当該部位に対する圧迫の度合いが変えられるように、内部容量の異なる種々のバルーンが用意されている。例えば、上腕部の止血に用いられる止血器具では比較的大きいサイズのバルーンが使用される。このような大きいサイズのバルーンでは、給気ポンプによりバルーンに空気を供給する際、その給気操作すなわちピストンの押し込み操作を1回行っただけではバルーンに空気を充填できない場合がある。そのため、給気操作を複数回行うことによりバルーンに空気を充填することとなる。
かかる場合、給気ポンプによるバルーンへの給気操作を1度行った後、シリンジ内へ空気を再充填する必要がある。この場合、シリンジのノズルを逆止弁に挿通させたままピストンを引くとバルーンの空気が逆流してしまうため、一旦シリンジ(ノズル)をコネクタから取り外してピストンを引き、シリンジ内に空気を再充填することとなる。そして、シリンジをコネクタに再接続しバルーンに対して空気を供給(補充)することとなる。しかしながら、このようにシリンジをコネクタから取り外したりコネクタに再接続したりするといった作業は、速やかな処置が求められる止血時において処置を遅らせる要因ともなりかねない。
また、上述の止血器具では、バルーンに対して空気を充填した後、シリンジをコネクタから取り外すことによりバルーンの膨張状態を維持させていた。そのため、バルーンによる止血対象部位に対する圧迫度合いを調整する場合、例えば圧迫度合いを高める場合にはシリンジをコネクタに再接続してバルーンに空気を供給(補充)し、その後再びシリンジをコネクタから取り外す必要があった。すなわち、圧迫度合いの調整を行う際にも、コネクタに対するシリンジの再接続及び取り外しといった面倒な作業が発生していた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、バルーンに対して流体を補充する作業を容易とすることができる止血器具用コネクタ、流体供給機器及び止血器具を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の止血器具用コネクタは、シリンジ内に収容されるピストンの移動によりシリンジ内の流体を吐出する流体供給ポンプを備え、流体の注入により膨張するバルーンに対して導管を介して流体供給ポンプにより流体を供給し、膨張状態にある前記バルーンを止血対象部位に押し当てることで止血を行う止血器具に適用され、前記導管と前記流体供給ポンプのシリンジとを接続する接続部分に設けられる止血器具用コネクタであって、前記導管に接続される第1ボディと、前記流体供給ポンプのシリンジに接続され、かつ前記第1ボディに対して着脱可能に組み付けられる第2ボディとを備え、前記第1ボディには、前記導管に連通される第1通路が形成され、前記第2ボディには、前記シリンジに連通される第2通路が形成され、前記両ボディの組み付け状態で、前記第1ボディに対する前記第2ボディの相対位置が、前記第1通路と前記第2通路とが連通される連通位置と、前記第1通路と前記第2通路とが連通されない非連通位置とで切替可能であり、前記相対位置が前記非連通位置にある場合に、前記第2ボディにおいて前記第2通路に対する前記流体の流入が可能になっていることを特徴とする。
本発明によれば、第1ボディに対する第2ボディの相対位置が連通位置に切り替えられると、第1通路と第2通路とが連通され、ひいてはバルーンに通じる導管と流体供給ポンプのシリンジとが連通される。この場合、流体供給ポンプによりシリンジ内の流体を導管を介してバルーンに供給できる。また、第1ボディに対する第2ボディの相対位置が非連通位置に切り替えられると、第1通路と第2通路とが非連通とされ、ひいては導管とシリンジとが非連通とされる。この非連通状態では、第2通路を通じてシリンジ内への流体の流入が可能とされている。これにより、バルーンに流体を補充する際すなわちバルーンに対して2回目以降の流体の注入を行う際には、両ボディを組み付け状態にしたままで第1ボディに対する第2ボディの相対位置を非連通位置に切り替えてシリンジ内に流体を充填し、その後上記相対位置を連通位置に切り替えてシリンジ内の流体をバルーンに供給(補充)できる。そのため、バルーンへの流体の補充に際してシリンジをコネクタから取り外したり再接続したりする煩わしい作業を行う必要がなく、バルーンに対して流体を補充する作業を容易とすることができる。
第2の発明の止血器具用コネクタは、第1の発明において、前記相対位置が前記非連通位置にある場合に前記両ボディの組み付けの解除を規制する組付解除規制手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1ボディに対する第2ボディの相対位置が非連通位置にある場合に、それら両ボディの組み付けの解除が規制されるため、上記相対位置を非連通位置に保持することができる。これにより、バルーンに空気を充填した後、コネクタ(第2ボディ)にシリンジを接続したままシリンジとバルーンとを非連通の状態に保持できるため、バルーンに空気を充填してから所定時間経過後にバルーンに空気を補充する際に好適な構成といえる。
第3の発明の止血器具用コネクタは、第1又は第2の発明において、前記両ボディの組み付け状態で、前記相対位置を前記非連通位置から前記連通位置に変位させた場合に該連通位置を越える変位を規制する連通位置側規制部と、前記相対位置を前記連通位置から前記非連通位置に変位させた場合に該非連通位置を越える変位を規制する非連通位置側規制部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1ボディに対する第2ボディの相対位置を連通位置と非連通位置との間で切り替えるに際し、その切替作業を好適に行うことができる。
第4の発明の止血器具用コネクタは、第3の発明において、前記両ボディのうち一方のボディに案内通路が設けられ、他方のボディに前記案内通路に案内される被案内部が設けられ、前記案内通路は、前記相対位置を前記連通位置と前記非連通位置とで変位させる通路であり、前記一方のボディには、前記案内通路の一方の通路端部を規定する通路端面が前記連通位置側規制部として形成され、他方の通路端部を規定する通路端面が前記非連通位置側規制部として形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、案内通路における両側の通路端部を規定する各通路端面によって、第1ボディに対する第2ボディの相対位置が連通位置を越える変位、及び非連通位置を越える変位がそれぞれ規制されている。この場合、構成の簡素化を図りながら上記第3の発明の効果を得ることができる。
第5の発明の止血器具用コネクタは、第4の発明において、前記両ボディのうち一方のボディには筒状部が設けられ、前記両ボディの組み付け状態では、前記筒状部の内側に他方のボディが収容され、前記筒状部を構成する周壁部には、その厚み方向に貫通するようにしてスリット状の前記案内通路が設けられ、前記他方のボディの外周部には前記被案内部として突起部が設けられ、前記相対位置が前記非連通位置となる場合に、前記第2通路が前記筒状部内の内部空間に連通される構成となっていることを特徴とする。
本発明によれば、筒状部の周壁部には、その厚み方向に貫通するようにして案内通路が設けられているため、筒状部内の内部空間は案内通路を介してコネクタ外側領域(例えば大気)と連通されている。そしてかかる構成において、第1ボディに対する第2ボディの相対位置が非連通位置となる場合には、第2通路が筒状部内の内部空間に連通されるため、第2ボディにおいて第2通路に対する流体の流入、すなわちシリンジへの流体流入が可能となっている。この場合、案内通路が第2通路に流体を導くための導入口として兼用されており、案内通路の多機能化が図られている。
第6の発明の止血器具用コネクタは、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記第1ボディには、前記第1通路を封鎖する封鎖部材が設けられ、前記第2ボディには、前記第2通路が形成され、前記封鎖部材に向けて延びるノズル部が設けられ、前記相対位置が前記非連通位置となる場合には前記ノズル部が前記封鎖部材に対して挿通されず、前記相対位置が前記連通位置となる場合には前記ノズル部が前記封鎖部材に対して挿通される構成となっていることを特徴とする。
本発明によれば、第1ボディに対する第2ボディの相対位置が連通位置に切り替えられると、封鎖部材に対してノズル部が挿通され、第1通路と第2通路とが、ひいてはシリンジと導管とが連通される。この場合、シリンジ内の流体を導管を介してバルーンに供給することが可能となる。一方、上記相対位置が非連通位置に切り替えられると、ノズル部が封鎖部材に対して挿通されない状態となり、第1通路が封鎖部材により封鎖される。この場合、膨張状態にあるバルーンからの流体の逆流を防止することが可能となる。よって以上より、上記の構成は、バルーンへの流体供給が可能な状態と、バルーンからの逆流を防止する状態とに切り替える上で実用上好ましい構成といえる。
第7の発明の流体供給機器は、第1乃至第6のいずれかの発明の止血器具用コネクタと、前記止血器具用コネクタの前記第2ボディに接続された前記シリンジと前記ピストンとを有してなる前記流体供給ポンプと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1乃至第6の発明と同様の効果を奏する流体供給機器を実現できる。
第8の発明の止血器具は、肢体に巻き付けるための帯体と、前記帯体に取り付けられた前記バルーンと、前記導管を介して前記バルーンと接続された第1乃至第6のいずれかの発明の止血器具用コネクタと、前記止血器具用コネクタの前記第2ボディに接続された前記シリンジと前記ピストンとを有してなる前記流体供給ポンプと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1乃至第6の発明と同様の効果を奏する止血器具を実現できる。
第1の実施形態における止血器具の構成を示す構成図。 コネクタの構成を示す斜視図。 第1ボディの構成を示し、(a)が同構成を示す正面図、(b)が軸方向の一方側から見た側面図、(c)が分解正面図である。 第2ボディの構成を示し、(a)が同構成を示す正面図、(b)が縦断面図である。 (a−1)が第1ボディに対する第2ボディの相対位置が非連通位置にある場合のコネクタの構成を示す正面図、(a−2)が同構成を示す縦断面図であり、(b−1)が上記相対位置が連通位置にある場合のコネクタの構成を示す正面図、(b−2)が同構成を示す縦断面図である。 第2の実施形態におけるコネクタの構成を示す斜視図。 (a−1)が第1ボディに対する第2ボディの相対位置が非連通位置にある場合のコネクタの構成を示す正面図、(a−2)が同構成を示す縦断面図であり、(b−1)が上記相対位置が連通位置にある場合のコネクタの構成を示す正面図、(b−2)が同構成を示す縦断面図である。 連結部用通路において連結部が案内される様子を示す図。 他の実施形態におけるコネクタを示す概略図。 他の実施形態におけるコネクタを示す概略図。 他の実施形態におけるコネクタを示す概略図。
〔第1の実施形態〕
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、上腕部の止血に用いられる止血器具について具体化している。図1(a)及び(b)は、止血器具10の構成を示す構成図である。
図1(a)及び(b)に示すように、止血器具10は、帯体11と、湾曲板12と、バルーン13とを備える。帯体11は、可撓性を有する帯状のシート材であり、肢体において止血対象となる部位に巻き付けるためのものである。帯体11の両端部にはそれぞれ面ファスナ14が設けられている。各面ファスナ14a,14bのうち一方の面ファスナ14a(雄側)は帯体11の表面に、他方の面ファスナ14b(雌側)は裏面に設けられている。これら面ファスナ14a,14b同士を互いに接合することにより、帯体11を止血対象部位に巻き付けた状態で保持できるようになっている。
湾曲板12は、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ABS樹脂などの透明樹脂により形成された板状部材であり、円弧状に湾曲した湾曲形状をなしている。湾曲板12は、帯体11において長手方向の中央部に取り付けられている。湾曲板12において帯体11の長手方向の両端部にはそれぞれ、帯体11の長手方向に対して直交する方向に延びるスリット孔12aが形成されている。それら各スリット孔12aに帯体11を通すことで湾曲板12が帯体11に取り付けられている。
バルーン13は、湾曲板12の裏面側に配置された状態で帯体11又は湾曲板12に取り付けられている。バルーン13は、内部に空気が注入されることにより膨張し、その膨張状態にある当該バルーン13を止血対象部位に押し当てることにより当該部位を圧迫するものである。本実施形態では、バルーン13を所定の膨張状態とするのに必要な空気の容量が70cm3に設定されており、後述する空気供給ポンプ24のシリンジ25の容量(35cm3)よりも大きいものとなっている。
バルーン13には、樹脂製チューブからなる給気配管16の一端部が接続されており、給気配管16の他端部にはコネクタ20が接続されている。コネクタ20には、バルーン13に対して空気を供給するための空気供給ポンプ24が接続されている。空気供給ポンプ24は、シリンジ25と、シリンジ25内に配設されたピストン26とを備える。空気供給ポンプ24は、ピストン26がシリンジ25内に押し込まれることによりシリンジ25内の空気を吐出し同空気を給気配管16を介してバルーン13に供給する。なお、シリンジ25の容量は、例えば35cm3に設定されている。
コネクタ20は、給気配管16が接続された第1ボディ21と、空気供給ポンプ24のシリンジ25が接続された第2ボディ22とを備える。以下、かかるコネクタ20の構成について図2乃至図4に基づいて詳細に説明する。図2は、コネクタ20の構成を示す斜視図である。図3は、第1ボディ21の構成を示し、(a)が同構成を示す正面図、(b)が軸方向の一方側から見た側面図、(c)が分解正面図である。図4は、第2ボディ22の構成を示し、(a)が同構成を示す正面図、(b)が縦断面図である。
図2に示すように、コネクタ20は、第1ボディ21と、第2ボディ22とを備え、これら各ボディ21,22が着脱可能に連結されることにより構成されている。図3(a)〜(c)に示すように、第1ボディ21は、本体部28と、キャップ部29と、弁部材30とを備える。本体部28は、樹脂材料により円柱状に形成されており、外径の異なる2つの部分、すなわち大径部32と小径部33とを有している。本体部28において大径部32側の端部(小径部33とは反対側の端部)は、後述するキャップ部29の拡径孔部36aに挿入される被挿入部38となっている。
本体部28には、当該本体部28を軸線方向に貫通する内部通路34が形成されている。内部通路34は、その大径部32側(被挿入部38側)の端部が拡径されており、その拡径された部分が弁部材30を収容するための収容凹部35となっている。なお、小径部33の外周面には、補強目的で複数のリブ45が設けられている。
キャップ部29は、本体部28と同じ樹脂材料からなり、本体部28の大径部32と同じ径を有する円板状に形成されている。キャップ部29には、その厚み方向に貫通する貫通孔部36が形成されている。貫通孔部36の一端側は拡径されて拡径孔部36aとなっており、この拡径孔部36aには、本体部28の上記被挿入部38が挿入されるようになっている。
キャップ部29の外周面には、同外周面から突出する一対の突起部37が設けられている。これら各突起部37は、円柱状をなしており、キャップ部29の軸線に対して略対称となる位置にそれぞれ配置されている。なおここで、突起部37が被案内部に相当する。
弁部材30は、シリコンゴム等の弾性を有する材料からなる。弁部材30は、円板状に形成されており、その外径が本体部28の収容凹部35の内径とほぼ同じとなっている。弁部材30には、その厚み方向に貫通する弁口39(図3(a)参照)が形成されている。弁口39は、一直線に延びる切り込みからなり、弁部材30の弾性により常時閉鎖された状態となっている。なお、弁口39の切り込み形状は、必ずしも一直線状とする必要はなく、十文字状とする等他の形状としてもよい。
弁部材30は、弁口39の貫通方向を本体部28の軸線方向に向けた状態で、同本体部28の収容凹部35に収容されている。そして、かかる収容状態において、キャップ部29が、その拡径孔部36aに本体部28の被挿入部38を挿入させた状態で、同被挿入部38に接着、溶着又は嵌合により接合されている。この場合、弁部材30は、その一部がキャップ部29の拡径孔部36aに入り込んだ状態となっており、本体部28とキャップ部29とにより軸線方向に圧縮された状態で挟み込まれている。なお、キャップ部29(拡径孔部36a)と被挿入部38との接合部分では、同部分を通じて空気の出入りを防止すべくシール処理が施されている。
本体部28とキャップ部29との接合状態では、本体部28の内部通路34とキャップ部29の貫通孔部36とが連通されている。これにより、第1ボディ21には、内部通路34と貫通孔部36とからなる第1通路40が形成されている。そして、この第1通路40の途中に弁部材30が配設され、同弁部材30によって第1通路40が常時閉鎖された状態となっている。
第2ボディ22は、図4(a)及び(b)に示すように、第1ボディ21の本体部28(及びキャップ部29)と同様の樹脂材料からなり、全体として円柱状に形成されている。第2ボディ22は、外径の異なる2つの部分、すなわち大径部42と小径部43とを有している。大径部42には、軸線方向において小径部43とは反対側に開口された円柱凹部44が形成されている。円柱凹部44の内径は第1ボディ21における本体部28の大径部32(及びキャップ部29)の外径よりも若干小さい寸法とされている。また、大径部42において円柱凹部44を囲む壁部は周壁部51となっており、この周壁部51によって筒状部が構成されている。
大径部42には、円柱凹部44の底面から突出するようにしてノズル部48が設けられている。ノズル部48は、大径部42の軸線方向に延びる円柱状をなしており、その先端部が先細りされている。これにより、後述するようにノズル部48を弁部材30の弁口39に対して挿通させることが可能となっている。ノズル部48の全長は、大径部42の軸線方向における周壁部51の長さよりも短くされており、これによりノズル部48はその全体が円柱凹部44に収容されている。
第2ボディ22には、その軸線方向に延びるようにして第2通路50が形成されている。第2通路50は、その一部がノズル部48の内部に形成されており、その一端がノズル部48の先端において開口されている。また、第2通路50の他端は、小径部43における大径部42とは反対側(後述する接続部49側)の端部において開口されている。
小径部43において大径部42側とは反対側の端部は、空気供給ポンプ24のシリンジ25の口部25aを接続するための接続部49となっている。接続部49の外周面にはおねじ部49aが形成されており、このおねじ部49aに対して口部25aの内周面に形成されためねじ部(図示略)を螺合することが可能となっている。なお、接続部49(おねじ部49a)と口部25a(めねじ部)とは予め規格化された形態を有したものとなっている。また、小径部43の外周面において接続部49よりも大径部42寄りの部分には、同部分から突出するようにして一対の操作部47が設けられている。
大径部42の周壁部51には、第1ボディ21の各突起部37をそれぞれ案内する一対の突起部用通路52が形成されている(図5も参照)。各突起部用通路52は、周壁部51の外周面に沿ってスリット状に形成されており、周壁部51を厚み方向に貫通している。これらの通路52は共に同一の構成を有しており、大径部42の軸線周り方向に180°の間隔で配置されている。
突起部用通路52は、案内通路53と、当該案内通路53から連続して延びる着脱用通路54とからなる。案内通路53は、周壁部51において大径部42の軸線方向に延びるように形成されている。案内通路53は、大径部42の軸線方向において周壁部51の中間部に設けられている。この場合、案内通路53の両端部はそれぞれ周壁部51において案内通路53を挟んで軸線方向に対向する一対の通路端面56により規定されている。これら各通路端面56のうち、小径部43側(換言すると第1ボディ21とは反対側)の通路端面56aが連通位置側規制部に相当し、小径部43側とは反対側(換言すると第1ボディ21側)の通路端面56bが非連通位置側規制部に相当する。
着脱用通路54は、案内通路53における通路端面56b側の端部から大径部42の径方向に沿って延びるとともに、その延びた先の端部から軸線方向に沿って小径部43側とは反対側に延びて同側の端部にて開放されている。また、周壁部51において着脱用通路54に面した通路面部54aにおいて案内通路53との境界部には、同通路面部54aから突出するようにして通路突出部58が設けられている。
次に、コネクタ20における第1ボディ21と第2ボディ22との連結構成について図5を用いて説明する。本実施形態のコネクタ20は、その連結状態において、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を、第1通路40と第2通路50とが連通される連通位置と、第1通路40と第2通路50とが連通されない非連通位置とに切替可能となっている。図5において(a)は第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置が非連通位置にある場合のコネクタ20(以下、非連通状態のコネクタ20ともいう。)の構成を示しており、(a−1)が同構成を示す正面図、(a−2)が縦断面図となっている。一方、図5において(b)は上記の相対位置が連通位置にある場合のコネクタ20(以下、連通状態のコネクタ20ともいう。)の構成を示しており、(b−1)が同構成を示す正面図、(b−2)が縦断面図となっている。
図5に示すように、第2ボディ22は、大径部42の円柱凹部44に第1ボディ21の一部、具体的には第1ボディ21におけるキャップ部29側の一部を挿入させた状態で、当該第1ボディ21と連結されている。かかる連結状態では、第1ボディ21のキャップ部29の突起部37が第2ボディ22の案内通路53に入り込んでおり、同案内通路53に沿って案内可能とされている。また、この場合、第2ボディ22のノズル部48は第1ボディ21の弁部材30に向かって延びるように配置されている。
上記構成のコネクタ20では、第2ボディ22を第1ボディ21に対して軸線方向に相対移動させることにより、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を連通位置(図5(b)参照)と非連通位置(図5(a)参照)とに切り替えることができる。かかる相対移動に際して、突起部37は案内通路53に沿って移動し、上記相対位置が非連通位置にある場合には突起部37が案内通路53において小径部43側とは反対側(第1ボディ21側)の端部に位置し通路端面56bに当接した状態となる。また、この場合、突起部37は、通路突出部58により案内通路53から着脱用通路54への入り込みが抑制されている。一方、上記相対位置が連通位置にある場合には突起部37が案内通路53において小径部43側(第1ボディ21とは反対側)の端部に位置し通路端面56aに当接した状態となる。
次に、コネクタ20の非連通状態及び連通状態についてそれぞれ説明する。
まず図5(a)に示すように、コネクタ20が非連通状態にある場合には、ノズル部48が弁部材30に対して離間配置され、ノズル部48の先端部と弁部材30との間に所定の隙間が形成されている。この場合、ノズル部48は弁部材30の弁口39に挿通されていない状態にあり、弁口39が閉鎖された状態にある。つまり、第1ボディ21の第1通路40が弁部材30により閉鎖されており、同通路40と第2ボディ22の第2通路50とが非連通の状態となっている。また、かかる非連通の状態において、第2通路50は円柱凹部44に連通しており、ひいては案内通路53を介してコネクタ20外部と連通されている。
一方、図5(b)に示すように、コネクタ20が連通状態にある場合には、ノズル部48が弁部材30の弁口39に挿通されており、これにより第1通路40と第2通路50とが互いに連通された状態となっている。かかるノズル部48の挿通状態では、弁部材30の弁口39がノズル部48により弁部材30の弾性力に抗して押し拡げられている。この場合、弁部材30における弁口39の内周面とノズル部48の外周面とが互いに密着され、それら両面間における気密性が確保されている。
上述したように、上記のコネクタ20において、第1ボディ21には給気配管16が接続され、第2ボディ22には空気供給ポンプ24のシリンジ25が接続されている。第1ボディ21の第1通路40において第2ボディ22とは反対側の端部には給気配管16が挿入されている(図3参照)。かかる挿入状態において給気配管16は第1ボディ21の第1通路40の内周面に接着により固定されている。これにより、第1ボディ21に給気配管16が接続されて、第1通路40と給気配管16とが連通されている。
また、第2ボディ22の接続部49には、シリンジ25の口部25aが接続されている(図4参照)。接続部49のおねじ部49aにはシリンジ25の口部25aのめねじ部が締結されており、その締結状態で接続部49と口部25aとが接着により固定されている。これにより、第2ボディ22にシリンジ25が接続され第2通路50とシリンジ25とが連通されている。
次に、止血器具10の使用方法について説明する。ここでは、シースイントロデューサーを上腕部の動脈に突き刺した状態において、当該突き刺し部位を止血対象として止血を行う場合を想定している。また、ここでは特にバルーン13に対して空気を供給しバルーン13を膨張させる際の作業を中心に説明する。
止血作業に際しては、まず止血対象部位である突き刺し部位にバルーン13を当てた状態で帯体11を上腕部に巻き付け、帯体11を面ファスナ14で固定する。
次に、空気供給ポンプ24を用いてバルーン13に空気を供給しバルーン13に空気を充填する作業を行う。本実施形態では、上述したように、バルーン13の内容量が空気供給ポンプ24のシリンジ25の内容量よりも大きくなっているため、バルーン13に対する空気の供給を複数回(ここでは2回)行うことによりバルーン13への空気の充填を行う。
具体的には、まず1回目の給気作業として、コネクタ20における第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を非連通位置とした状態で、空気供給ポンプ24のピストン26を引きシリンジ25内に所定量の空気を充填する。例えば、シリンジ25内に35cm3の空気を充填する。その後、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を非連通位置から連通位置に切り替える。これにより、第2ボディ22のノズル部48が弁部材30の弁口39に挿通され、第1ボディ21の第1通路40と第2ボディ22の第2通路50とが連通される。そして、この連通状態で、ピストン26をシリンジ25内に押し込むことにより、同シリンジ25内の空気をバルーン13に供給する。
続いて2回目の給気作業として、再度、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を連通状態から非連通状態に切り替えて、シリンジ25内に所定量の空気、例えば35cm3の空気を充填する。その後、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を再び非連通位置から連通位置に切り替えて、ピストン26を押し込み操作することによりシリンジ25内の空気をバルーン13に供給(補充)する。これにより、計2回の給気操作によりバルーン13には所定量(70cm3)の空気が充填され、バルーン13が所定の膨張状態となる。そして、この膨張したバルーン13によって止血対象部位が圧迫されて当該部位の止血が行われる。
その後、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を連通状態から非連通状態に切り替える。これにより、弁部材30の弁口39が閉鎖されてバルーン13からの空気の逆流が防止される。そのため、バルーン13の膨張状態が維持されて、止血対象部位の止血が継続して行われる。
止血対象部位の止血を開始してから所定の時間が経過するまでの間は、止血対象部位における止血状態を確認し、その止血状態に応じてバルーン13による圧迫度合いの調整を行う。例えば止血対象部位において止血が十分に行われていない場合には、バルーン13に対して空気を補充しバルーン13による止血対象部位に対する圧迫度合いを高くする。具体的には、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を非連通位置とした状態でシリンジ25内に空気を充填し、その後上記相対位置を連通位置に切り替えてシリンジ25内の空気をバルーン13に補充する。一方、止血対象部位に対する圧迫が強すぎて患者が痛がっている場合には、バルーン13内の空気を一部抜いて止血対象部位に対する圧迫度合いを小さくする。具体的には、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を連通位置に切り替えて、ピストン26を引き込むことによりバルーン13内の空気の一部をシリンジ25内に吸引する。圧迫度合いの調整が終了した後、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を非連通位置に切り替える。
止血を開始してから所定時間(止血状態の確認期間)が経過した後は、第2ボディ22を第1ボディ21から取り外す。取り外しの際は、まず非連通位置にある第2ボディ22を、その軸線を中心として回転させることにより、突起部37を案内通路53から着脱用通路54(詳細にはその径方向に延びる部分)に入り込ませ、それから第2ボディ22を軸線方向において第1ボディ21とは反対側に引くことにより突起部37を着脱用通路54(詳細にはその軸線方向に延びる部分)の外に出す。なお、第2ボディ22を回転させる際には、操作部47を持って回転させる。これにより、止血器具10から空気供給ポンプ24が取り外され、一連の作業が終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
給気配管16に接続された第1ボディ21と、空気供給ポンプ24のシリンジ25に接続された第2ボディ22とを備え、これら各ボディ21,22を着脱可能に組み付ける構成とした。そして、かかる組み付け状態で、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を、第1通路40と第2通路50とが連通される連通位置と、それら各通路40,50が連通されない非連通位置とに切替可能とし、上記相対位置が非連通位置にある場合には、第2通路50に対する空気の流入を可能とした。これにより、バルーン13に空気を補充する際すなわちバルーン13に対して2回目以降の空気の注入を行う際には、両ボディ21,22を組み付けたままで上記の相対位置を非連通位置に切り替えてシリンジ25内に空気を充填し、その後上記相対位置を連通位置に切り替えてシリンジ25内の空気をバルーン13に供給(補充)できる。この場合、バルーン13への空気の補充に際してシリンジ25をコネクタ20から取り外したり再接続したりする煩わしい作業を行う必要がないため、バルーン13に対して空気を補充する作業を容易とすることができる。
また、第1ボディ21と第2ボディ22とを相互に着脱可能としたため、第1ボディ21を給気配管16側に接続したまま、第2ボディ22をシリンジ25側に接続したまま、止血のための一連の作業を実施できる。これは、止血作業に際して、シリンジ25先端部を止血器具以外の医療器具に誤って接続してしまう不都合、すなわちシリンジ25先端部の誤接続を防止する上で有利な構成といえる。すなわち、シリンジ25の口部25aと第2ボディ22の接続部49とは上述したように規格に合致するものとなっているものの、その規格に合えば止血器具以外の医療器具に対しても連結可能である。この点、上記の通りコネクタ20(第2ボディ22)に対してシリンジ25を固着しておけば、かかる誤接続を確実に防止することができる。
第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を非連通位置とした場合に、両ボディ21,22の組み付けの解除を規制するようにしたため、バルーン13に空気を充填した後、コネクタ20(第2ボディ22)にシリンジ25を接続したままシリンジ25とバルーン13とを非連通の状態に保持できる。この場合、バルーン13に空気を充填してから所定時間経過後にバルーン13に空気を補充する際において好適な構成といえる。
第2ボディ22には案内通路53を形成し、第1ボディ21には案内通路53に案内される突起部37を設けた。そして、第2ボディ22において、案内通路53の両側の通路端部を規定する各通路端面56a,56bのうち一方の通路端面56aにより、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を非連通位置から連通位置に変位させた場合に、該連通位置を越える変位を規制するようにした。そして、他方の通路端面56bにより、上記相対位置を連通位置から非連通位置に変位させた場合に、該非連通位置を越える変位を規制するようにした。この場合、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を連通位置と非連通位置とに切り替える作業を好適に行うことができる。また、案内通路53の各通路端面56a,56bを利用して、上記相対位置の変位規制を行うようにしたことで、構成の簡素化を図りながら上述の効果を得ることができる。
第2ボディ22の円柱凹部44に第1ボディ21を収容した状態で、両ボディ21,22を互いに組み付ける構成とし、円柱凹部44を囲む周壁部51には厚み方向に貫通するスリット状の案内通路53を設けた。そして、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置が非連通位置となる場合に、第2通路50を円柱凹部44に連通させる構成とした。かかる構成では、案内通路53を介して円柱凹部44がコネクタ20外部と連通されている。そして、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置が非連通位置にある場合に、第2通路50が円柱凹部44に連通されるため、第2通路50に対する空気の流入すなわちシリンジ25への空気の流入が可能となる。この場合、案内通路53を第2通路50に空気を導くための導入口(通気口)として兼用でき、案内通路53の多機能化を図ることができる。
〔第2の実施形態〕
本実施形態では、コネクタ70の構成が上記第1の実施形態とは異なっている。以下、かかるコネクタ70の構成について図6又は図7に基づいて説明する。図6は、コネクタ70の構成を示す斜視図である。図7において(a)は第1ボディ71に対する第2ボディ72の相対位置が非連通位置にある場合のコネクタ70の構成を示しており、(a−1)が同構成を示す正面図、(a−2)が縦断面図となっている。それに対し、図7において(b)は第1ボディ71に対する第2ボディ72の相対位置が連通位置にある場合のコネクタ70の構成を示しており、(b−1)が同構成を示す正面図、(b−2)が縦断面図となっている。
図6及び図7に示すように、本実施形態のコネクタ70は、第1ボディ71と、第2ボディ72とを備え、これら各ボディ71,72が着脱可能に連結されることにより構成されている。第1ボディ71は、給気配管16が接続された接続部74と、接続部74に固定された筒状の筒部75とを備える。接続部74は、全体としては円柱状をなしており、その給気配管16との接続部側が同配管16側に向かって縮径されている。接続部74には、その軸線方向において給気配管16とは反対側に開口された円柱状の収容凹部77が形成されている。収容凹部77には弁部材30が収容されている。また、接続部74には、収容凹部77と給気配管16とを連通する第1通路79が形成されている。
筒部75は、樹脂材料により筒状に形成されており、その内径が接続部74の外径とほぼ同じとなっている。筒部75は、その内側に接続部74を配置し、かつ、その一部が接続部74よりも軸線方向において給気配管16とは反対側に延出した状態で、当該接続部74に接着により固定されている。筒部75を構成する周壁部76の外周面には軸線方向に延びる複数のリブ85が設けられている。これらのリブ85は、周壁部76の周方向に所定の間隔で配置されており、後述する第2ボディ72の係合部98(爪部99)を筒部75の軸線方向に案内するガイドの役目を有している。
周壁部76において接続部74よりも延出した部分(以下、延出部76aという)には、後述する第2ボディ72の各連結部93をそれぞれ案内する一対の連結部用通路81が形成されている。各連結部用通路81は、周壁部76の外周面に沿ったスリット状をなしており、周壁部76を厚み方向に貫通している。各連結部用通路81は、共に同一の構成を有しており、筒部75の軸線周り方向に180°の間隔で配置されている。
連結部用通路81は、第1通路部82と、当該第1通路部82から連続して延びる第2通路部83とを有する(図8も参照)。第1通路部82は、周壁部76において軸線方向の中間位置から接続部74とは反対側(換言すると第2ボディ72側)に向かって延びるように形成され、同側の端部において開放されている。また、第1通路部82において第2ボディ72側とは反対側の端部は通路端面108により規定されている。第2通路部83は、第1通路部82における接続部74側(換言すると第2ボディ72とは反対側)の端部から周壁部76の周方向に沿って延びるように形成されている。
第2ボディ72は、樹脂材料により形成されており、円柱状をなす本体部91と、本体部91の外径よりも大きい内径を有する筒部92とを備える。本体部91は、その軸線方向における一端部を筒部92の内側に入り込ませた状態で当該筒部92と同軸に配置されており、その配置状態にて連結部93を介して筒部92と連結されている。連結部93は、軸線方向における本体部91と筒部92との重複部位に配設され、本体部91の外周面と筒部92の内周面とを繋いでいる(図6参照)。連結部93は、所定の幅(軸線方向と直交する方向における長さ)寸法を有した板状をなしており、本体部91の軸線周りに180°間隔で一対設けられている。この場合、本体部91の外周面と筒部92の内周面との間であって連結部93が設けられていない領域は、筒部92の内部空間を内外に連通する開口領域87となっている。
本体部91において軸線方向における筒部92側(すなわち第1ボディ71側)の端部には、第1ボディ71側に向かって突出するようにノズル部101が設けられている。また、本体部91には、軸線方向に延びるようにして第2通路102が形成されている。第2通路102は、その一部がノズル部101の内部に形成されており、その一端がノズル部101の先端において開口されている。また、第2通路102の他端は、本体部91における第1ボディ71側とは反対側の端部にて開口されている。
本体部91において第1ボディ71側とは反対側の端部には、空気供給ポンプ24のシリンジ25の口部25aを接続するための接続部104が設けられ、本体部91において接続部104よりも第1ボディ71寄りの部分には本体部91の外周面から突出するように操作部105が設けられている。
筒部92には、一対の係合部98が設けられている。各係合部98は、筒部92の軸線周り方向において180°の間隔で配置されている。具体的には、筒部92の周壁部96には、軸線方向に延びかつ同方向において本体部91とは反対側(換言すると第1ボディ71側)に開口されたスリット97が形成され、そのスリット97の底部から筒部92の軸線方向に第1ボディ71側に向かって延びるように係合部98が形成されている。係合部98は、その一部が筒部92よりも第1ボディ71側に延出している。この場合、係合部98は、筒部92の径方向に撓むことが可能となっている。
係合部98には、その先端部に筒部92の軸線側に突出するように爪部99が設けられている。この爪部99は、第1ボディ71の筒部75において軸線方向における第2ボディ72側とは反対側の端部75aに係合可能となっている。なおここで、この係合部98が組付解除規制手段に相当する。
続いて、第1ボディ71と第2ボディ72との連結構成について説明する。
図7に示すように、第2ボディ72は、その筒部92の内側に第1ボディ71の筒部75を挿入させた状態で、第1ボディ71と連結されている。かかる連結状態では、第2ボディ72を第1ボディ71に対して軸線方向に相対移動させることにより、第1ボディ71に対する第2ボディ72の相対位置を非連通位置(図7(a)参照)と連通位置(図7(b)参照)とに切替可能となっている。
まず、上記相対位置が非連通位置にある場合には、図7(a)に示すように、第2ボディ72のノズル部101が弁部材30に対して離間配置されており、ノズル部101が弁部材30に挿通されていない状態となっている。この場合、第1ボディ71の第1通路79と第2ボディ72の第2通路102とは非連通となっている。また、第2通路102は、第2ボディ72の筒部92の内側空間に連通されており、ひいては開口領域87を通じてコネクタ70外部と連通されている。また、かかる非連通状態では、第2ボディ72の係合部98(爪部99)が第1ボディ71の筒部75の端部75aに対して係合されている。それに対して、上記相対位置が連通位置にある場合には、図7(b)に示すように、第2ボディ72のノズル部101が弁部材30に対して挿通され第1通路79と第2通路102とが連通状態となる。
ここで、上記の相対位置が非連通位置から連通位置に切り替えられる際には、第1ボディ71の連結部93が第2ボディ72の筒部75の連結部用通路81に沿って案内される。その案内される様子を図8に示す。かかる切替に際しては、まず図8(a)に示すように、連結部93が連結部用通路81の第1通路部82に入り込み、同通路部82に沿って
通路端面108側に案内される。その後図8(b)に示すように、連結部93は、同通路部82の通路端面108側の端部に達し、通路端面108に当接される。この状態において、上記相対位置が連通位置となる。そして、この場合、連結部93が通路端面108に当接されているため、上記相対位置が連通位置を越えるのが規制される。
また、この連通位置において、第2ボディ72を第1ボディ71に対してその軸線を回転中心として回転させると、図8(c)に示すように、第1ボディ71の連結部93が第1通路部82から第2通路部83に入り込む。この状態では、第1ボディ71に対する第2ボディ72の軸線方向への相対移動が規制されるため、上記相対位置を連通位置に好適に保持することができる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
第1ボディ71に対する第2ボディ72の相対位置が非連通位置にある場合に、第1ボディ71の筒部75の端部75aに係合部98が係合されることにより、両ボディ71,72の組み付け解除が規制される。また、この非連通位置において、第2通路102に対する空気の流入が可能となる。したがって、上記第1の実施形態と同様に、バルーン13に対して空気を補充する際には、上記相対位置を非連通位置とすることで、シリンジ25内への空気の充填を行い、その後上記相対位置を連通位置とすることで、バルーン13への空気の補充をすることができる。これにより、バルーン13への空気の補充に際しシリンジ25をコネクタ20から取り外したり再接続したりする煩わしい作業を行う必要がないため、バルーン13に対して空気を補充する作業を容易とすることができる。
〔他の実施形態〕
(1)上記第1の実施形態では、案内通路53の通路端部を規定する通路端面56a,56bにより突起部37の移動範囲を規制する構成としたが、これを変更してもよい。その一例を図9に示す。図9に示すコネクタ110では、第2ボディ112において周壁部114の内周面の先端部から突出して係合部113が設けられている。係合部113は、周壁部114の内周方向全域に亘って形成されている。周壁部114により囲まれた内側空間116には第1ボディ21が収容されており、この収容状態において第1ボディ21と第2ボディ112とが互いに連結されている。また、この状態では、第1ボディ21の突起部37が同ボディ21の軸線方向において係合部113よりも第2ボディ112(内側空間116)側に配置されている。
上記構成のコネクタ110では、第1ボディ21に対して第2ボディ122を軸線方向に相対移動させることにより、第1ボディ21に対する第2ボディ122の相対位置を非連通位置(図9(a)参照)と連通位置(図9(b)参照)とに切替可能となっている。そして、上記相対位置を非連通位置とした場合には、第1ボディ21の突起部37が第2ボディ122の係合部113と係合される。その一方、上記相対位置が連通位置にある場合には、第1ボディ21における第2ボディ122側の端面118が同ボディ122において内側空間116の底部を規定する底面112aに当接する。この場合、第1ボディ21に対する第2ボディ112の相対位置が、連通位置を越えて変位すること、及び非連通位置を越えて変位することが規制されるため、上記相対位置の切替作業を好適に行える。
また、図示は省略するものの係合部113には、第2ボディ122の軸線方向に貫通する一対の貫通孔部が各突起部37にそれぞれ対応して設けられている。第1ボディ21に対して第2ボディ122を着脱する際には、これら各貫通孔部にそれぞれ第1ボディ21の各々の突起部37を通すことで着脱を行うことができる。なお、上記の例では、係合部113が非連通位置側規制部に相当し、底面112aが連通位置側規制部に相当する。また、係合部113及び突起部37により組付解除規制手段が構成されている。
(2)上記第1の実施形態では、第1ボディ21に突起部37を設け、第2ボディ22に案内通路53を形成したが、これを変更して、第2ボディ22に突起部を設け、第1ボディ21に案内通路を形成してもよい。その一例を図10に示す。図10に示すコネクタ120では、第1ボディ121に筒状部124が設けられており、その筒状部124の内部空間129に第2ボディ122の被収容部125が収容されている。そして、かかる収容状態において第1ボディ121と第2ボディ122とが互いに連結されている。第1ボディ121の筒状部124には、当該筒状部124を構成する周壁部128を貫通するように案内通路127が形成され、第2ボディ122の被収容部125の外周面には突起部126が設けられている。突起部126は第1ボディ121の案内通路127に沿って案内される。
かかる構成では、図10(a)に示すように、第1ボディ121に対する第2ボディ122の相対位置を連通位置に切り替えると、突起部126が案内通路127の両端を規定する各通路端面133a,133bのうち一方の通路端面133bに当接される。また、図10(b)に示すように、上記の相対位置を非連通位置に切り替えると、突起部126が案内通路127の他方の通路端面133aに当接される。これにより、上記第1の実施形態と同様に、上記相対位置の切替を好適に行うことができる。また、上記相対位置が非連通位置となった場合には、第2ボディ122の第2通路131が第1ボディ121の筒状部124の内部空間129と連通される。これにより、案内通路127と内部空間129とを介してコネクタ120の外部から第2通路131へひいてはシリンジ25へ空気を流入することが可能となる。
(3)上記第1の実施形態では、第2ボディ22の周壁部51に案内通路53をスリット状に形成したが、これを変更し、案内通路53を周壁部51の内周面に溝状に形成してもよい。この場合、溝状の案内通路53に沿って突起部37を案内させることとなる。また、第2ボディ22に案内通路53(及び着脱用通路54)を設けない構成としてもよい。この場合、第1ボディ21において突起部37を不要とすることができる。かかる構成にあっても、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置を連通位置と非連通位置とに切替可能である。なお、上記の各構成では、円柱凹部44の内外を連通する通気通路をコネクタ20に別途設ける必要がある。通気通路は、例えば周壁部51にその厚み方向に貫通する通気孔を形成したり、第1ボディ21の外周面と第2ボディ22(周壁部51)の内周面との間に所定の隙間を設けたりすることにより構成することが考えられる。
(4)上記各実施形態では、封鎖部材として弁部材30を用いたが、その他の封鎖部材を用いてもよい。例えば、図11に示すように、封鎖部材としてダックビル式の逆止弁141を用いてもよい。かかる逆止弁141は、スリット状の弁口141aを有している。弁口141aは、逆止弁141の弾性力に基づいて常時閉鎖された状態となっており、逆止弁141の前後の差圧が正となった場合、すなわち逆止弁141の上流側の圧力が下流側の圧力よりも大きくなった場合に開口するものとなっている。
図11では、第1ボディ21(本体部28)において第2通路50の途中に当該逆止弁141が設けられ、第2通路50において逆止弁141よりも第2ボディ22側、詳しくは第2通路50の第2ボディ22側の端部にシリコンゴムからなる円環状のシール部材142が設けられている。シール部材142は、その外周面が第2通路50の内周面に密着した状態で設けられており、その内径がノズル部48の外径よりも小さくなっている。なお、図11では便宜上、第2ボディ22についてはノズル部48のみを図示している。
上記の構成では、第1ボディ21に対する第2ボディ22の相対位置が、図11(a)に示す第1位置と、図11(b)に示す第2位置と、図11(c)に示す第3位置との3位置に切替可能となっている。そして、かかる3位置の切り替えを可能とすべく、案内通路の構成が上記第1実施形態のものとは異なっている。具体的には、本例の案内通路146は、図11(a−2)〜(c−2)に示すように、その途中に径方向に延びる中間通路150を有し、その中間通路150を介して軸線方向に延びる2つの案内通路部148,149が接続されてなるものとなっている。2つの案内通路部148,149はそれぞれ中間通路150の両端部からそれぞれ軸線方向において反対側に延びており、具体的には、第1案内通路部148が第1ボディ21とは反対側に延びており、第2案内通路部149が第1ボディ21側に延びている。
上記の構成において、図11(a−1)に示すように、上記相対位置が第1位置にある場合には、第2ボディ22のノズル部48が第1ボディ21に対して軸線方向に離間されており、第1通路40と第2通路50とが非連通となっている。この場合、第1ボディ21の突起部37は第2案内通路部149において第1ボディ21側の通路端部に位置している。
また、図11(b−1)に示すように、上記相対位置が第2位置にある場合には、ノズル部48がシール部材142の内部に挿通され、かつ逆止弁141から離間された状態となっている。この場合、ノズル部48の外周面とシール部材142の内周面とは密着状態となっており、これにより第1通路40において逆止弁141とシール部材142との間の空間(以下、閉鎖空間153という)が外部に対して通気が遮断された状態となる。そして、この閉鎖空間153に対して第2通路50が連通される。この状態において、空気供給ポンプ24により閉鎖空間153に空気を供給すると、同空間153内の圧力が高まり逆止弁141の弁口141aが開口する。これにより、バルーン13への空気供給が可能となる。また、かかる第2位置では、第1ボディ21の突起部37は、第1案内通路部148において第1ボディ21側の通路端部に位置している。
また、図11(c−1)に示すように、上記相対位置が第3位置にある場合には、ノズル部48が逆止弁141の弁口141aに挿通されて第1通路40と第2通路50とが連通された状態となる。この状態では、空気供給ポンプ24のピストン26を引くことにより、バルーン13内の空気を吸引することが可能となる。したがって、止血器具10による止血処理が終了した場合には、かかる吸引によってバルーン13を収縮させることができる。また、かかる第3位置では、第1ボディ21の突起部37は第1案内通路部148において第1ボディ21側とは反対側の通路端部に位置している。
10…止血器具、13…バルーン、16…給気配管、20…コネクタ、21…第1ボディ、22…第2ボディ、24…空気供給ポンプ、25…シリンジ、26…ピストン、30…弁部材、37…突起部、40…第1通路、50…第2通路、53…案内通路、51…周壁部、56a,56b…通路端面、70…コネクタ、71…第1ボディ、72…第2ボディ。

Claims (9)

  1. シリンジ内に収容されるピストンの移動によりシリンジ内の流体を吐出する流体供給ポンプを備え、流体の注入により膨張するバルーンに対して導管を介して流体供給ポンプにより流体を供給し、膨張状態にある前記バルーンを止血対象部位に押し当てることで止血を行う止血器具に適用され、
    前記導管と前記流体供給ポンプのシリンジとを接続する接続部分に設けられる止血器具用コネクタであって、
    前記導管に接続される第1ボディと、
    前記流体供給ポンプのシリンジに接続され、かつ前記第1ボディに対して着脱可能に組み付けられる第2ボディと、
    を備え、
    前記第1ボディには、前記導管に連通される第1通路が形成され、
    前記第2ボディには、前記シリンジに連通される第2通路が形成され、
    前記両ボディの組み付け状態で、前記第1ボディに対する前記第2ボディの相対位置が、前記第1通路と前記第2通路とが連通される連通位置と、前記第1通路と前記第2通路とが連通されない非連通位置とで切替可能であり、
    前記相対位置が前記非連通位置にある場合に、前記第2ボディにおいて前記第2通路に対する前記流体の流入が可能になっており、
    前記相対位置が前記非連通位置にある場合に、前記両ボディの組み付けの解除を規制する組付解除規制手段を備えることを特徴とする止血器具用コネクタ。
  2. シリンジ内に収容されるピストンの移動によりシリンジ内の流体を吐出する流体供給ポンプを備え、流体の注入により膨張するバルーンに対して導管を介して流体供給ポンプにより流体を供給し、膨張状態にある前記バルーンを止血対象部位に押し当てることで止血を行う止血器具に適用され、
    前記導管と前記流体供給ポンプのシリンジとを接続する接続部分に設けられる止血器具用コネクタであって、
    前記導管に接続される第1ボディと、
    前記流体供給ポンプのシリンジに接続され、かつ前記第1ボディに対して着脱可能に組み付けられる第2ボディと、
    を備え、
    前記第1ボディには、前記導管に連通される第1通路が形成され、
    前記第2ボディには、前記シリンジに連通される第2通路が形成され、
    前記両ボディの組み付け状態で、前記第1ボディに対する前記第2ボディの相対位置が、前記第1通路と前記第2通路とが連通される連通位置と、前記第1通路と前記第2通路とが連通されない非連通位置とで切替可能であり、
    前記相対位置が前記非連通位置にある場合に、前記第2ボディにおいて前記第2通路に対する前記流体の流入が可能になっており、
    前記両ボディの組み付け状態で、前記相対位置を前記非連通位置から前記連通位置に変位させた場合に該連通位置を越える変位を規制する連通位置側規制部と、前記相対位置を前記連通位置から前記非連通位置に変位させた場合に該非連通位置を越える変位を規制する非連通位置側規制部と、を備えることを特徴とする止血器具用コネクタ。
  3. 前記両ボディの組み付け状態で、前記相対位置を前記非連通位置から前記連通位置に変位させた場合に該連通位置を越える変位を規制する連通位置側規制部と、前記相対位置を前記連通位置から前記非連通位置に変位させた場合に該非連通位置を越える変位を規制する非連通位置側規制部と、を備えることを特徴とする請求項に記載の止血器具用コネクタ。
  4. 前記両ボディのうち一方のボディに案内通路が設けられ、他方のボディに前記案内通路に案内される被案内部が設けられ、
    前記案内通路は、前記相対位置を前記連通位置と前記非連通位置とで変位させる通路であり、
    前記一方のボディには、前記案内通路の一方の通路端部を規定する通路端面が前記連通位置側規制部として形成され、他方の通路端部を規定する通路端面が前記非連通位置側規制部として形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の止血器具用コネクタ。
  5. 前記両ボディのうち一方のボディには筒状部が設けられ、前記両ボディの組み付け状態では、前記筒状部の内側に他方のボディが収容され、
    前記筒状部を構成する周壁部には、その厚み方向に貫通するようにしてスリット状の前記案内通路が設けられ、前記他方のボディの外周部には前記被案内部として突起部が設けられ、
    前記相対位置が前記非連通位置となる場合に、前記第2通路が前記筒状部内の内部空間に連通される構成となっていることを特徴とする請求項4に記載の止血器具用コネクタ。
  6. 前記第1ボディには、前記第1通路を封鎖する封鎖部材が設けられ、
    前記第2ボディには、前記第2通路が形成され、前記封鎖部材に向けて延びるノズル部が設けられ、
    前記相対位置が前記非連通位置となる場合には前記ノズル部が前記封鎖部材に対して挿通されず、前記相対位置が前記連通位置となる場合には前記ノズル部が前記封鎖部材に対して挿通される構成となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の止血器具用コネクタ。
  7. シリンジ内に収容されるピストンの移動によりシリンジ内の流体を吐出する流体供給ポンプを備え、流体の注入により膨張するバルーンに対して導管を介して流体供給ポンプにより流体を供給し、膨張状態にある前記バルーンを止血対象部位に押し当てることで止血を行う止血器具に適用され、
    前記導管と前記流体供給ポンプのシリンジとを接続する接続部分に設けられる止血器具用コネクタであって、
    前記導管に接続される第1ボディと、
    前記流体供給ポンプのシリンジに接続され、かつ前記第1ボディに対して着脱可能に組み付けられる第2ボディと、
    を備え、
    前記第1ボディには、前記導管に連通される第1通路が形成され、
    前記第2ボディには、前記シリンジに連通される第2通路が形成され、
    前記両ボディの組み付け状態で、前記第1ボディに対する前記第2ボディの相対位置が、前記第1通路と前記第2通路とが連通される連通位置と、前記第1通路と前記第2通路とが連通されない非連通位置とで切替可能であり、
    前記相対位置が前記非連通位置にある場合に、前記第2ボディにおいて前記第2通路に対する前記流体の流入が可能になっており、
    前記第1ボディには、前記第1通路を封鎖する封鎖部材が設けられ、
    前記第2ボディには、前記第2通路が形成され、前記封鎖部材に向けて延びるノズル部が設けられ、
    前記相対位置が前記非連通位置となる場合には前記ノズル部が前記封鎖部材に対して挿通されず、前記相対位置が前記連通位置となる場合には前記ノズル部が前記封鎖部材に対して挿通される構成となっていることを特徴とする止血器具用コネクタ。
  8. 前記止血器具に用いられる流体供給機器であって、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の止血器具用コネクタと、
    前記止血器具用コネクタの前記第2ボディに接続された前記シリンジと前記ピストンとを有してなる前記流体供給ポンプと、
    を備えることを特徴とする流体供給機器。
  9. 肢体に巻き付けるための帯体と、
    前記帯体に取り付けられた前記バルーンと、
    前記導管を介して前記バルーンと接続された請求項1乃至のいずれか一項に記載の止血器具用コネクタと、
    前記止血器具用コネクタの前記第2ボディに接続された前記シリンジと前記ピストンとを有してなる前記流体供給ポンプと、
    を備えることを特徴とする止血器具。
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