JP5695711B2 - 回転型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、高速移動磁場を利用した回転型モータに関するものである。
特許第3452709号公報(特許文献1)には、連続鋳造で使用する移動磁界を発生するための移動磁界(磁場)発生装置が開示されている。
特許第3452709号公報
従来の移動磁場発生装置では、移動磁界の移動速度を高速にすることができなかった
発明の他の目的は、高速の移動磁場を利用した回転型モータを提供することにある。
本発明の移動磁場発生装置は、N極とS極とが列をなして交互に並ぶように第1のピッチで配置された複数個の磁石からなる磁石列と、前記磁石列との間に間隔を開け、前記磁石列を間に挟み、前記磁石列に沿って延び且つ相互間に所定の位相差をもって配置された第1及び第2の磁極片列とを備えている。第1の磁極片列は、磁石列の少なくとも隣り合う二つの磁石と対向する長さを有する複数の第1の磁極片が第2のピッチで列をなすように配置されて構成されている。第2の磁極片列は、磁石列の少なくとも隣り合う二つの磁石と対向する長さを有する複数の第2の磁極片が第2のピッチで列をなすように配置されて構成されている。そして第1及び第2の磁極片列並びに磁石列の一方が他方に対して所定の相対移動速度で移動したときに、磁石列中の連続するn個(nはN以下の自然数)の磁石から出た磁束が、n個の磁石と対向する第1の磁極片列中の第1の磁極片と、n個の磁石と対向する第2の磁極片列中の第2の磁極片を順に通る合成磁束を形成することにより、所定の相対移動速度よりも速い速度で移動する高速移動磁場を形成するように、第1及び第2のピッチ並びに位相差が定められている。相対移動速度とは、第1及び第2の磁極片列並びに磁石列の一方が移動する場合、他方が移動する場合、また両者が移動する場合における、第1及び第2の磁極片列並びに磁石列の一方が他方に対して移動する速度を意味する。
本発明の移動磁場発生装置によれば、合成磁束が相対移動速度よりも速い速度で移動することにより高速移動磁場を簡単に形成することができる。
具体的には、1ユニットの基準移動長さをLと定めたときに、基準移動長さ当りの磁石列の複数の磁石の数を2Nとする。ここで基準移動長さとは、回転型の移動磁場発生装置であれば回転する回転部材が機械角で360度回転したときの回転部材の移動長さであり、リニア型の移動磁場発生装置であれば回転型の移動磁場発生装置の回転部材が機械角で360度回転したときの回転部材の移動長さに相当するリニア移動部材の移動長さである。そして磁石列の第1のピッチτpが、τp=L/(2・N)となり、基準移動長さ当りの第1及び第2の磁極片列中のそれぞれの磁極片の数Mが、
M=N+a,aは0を除く整数(a=・・・−3,−2,−1,1,2,3,・・・)
となり、磁極片の第2のピッチτsが、τs=L/Mとなる場合に、
合成磁極ピッチτtは τt=L/|(2・a)|となり、
磁極片移動速度をvs、磁石列移動速度をvmとすると、
合成磁極移動速度vtはvt=(M/a)・vs−(N/a)・vmとなる。
なお合成磁極ピッチτtとは、磁極片列が速度vsで移動すると、合成磁極の移動速度vtはvsの(M/a)倍となり、磁石列が速度−vmで移動すると、合成磁極の移動速度vtはvmの(N/a)倍となる。磁極片列と磁石列のうち、どちらか一方が移動しても高速で移動する磁場が得られ、それぞれ移動した場合にはさらに高速で移動する磁場を得ることができる。
なお磁石列、第1及び第2の磁極片列が、それぞれリニアな形状を有していてもよく、また磁石列、第1及び第2の磁極片列が、それぞれ同心の環状形状を有してもよい。
本発明の移動磁場発生装置の第1及び第2の磁極片列の少なくとも一方と対向するように、N極とS極とが列をなして交互に並ぶように所定のピッチで配置された複数個の磁石からなる可動磁石列を有する移動手段を設けると、リニア型または回転型の磁気伝達増減速機が得られる。
た第1及び第2の磁極片列の少なくとも一方と対向するように、複数の磁極を構成する複数のコイルが所定のピッチで配置された磁極列を設けるとリニアモータ、回転型モータ及び回転型またはリニア型の発電機となる電気機器を構成することができる。従来の回転型モータは銅損を減らすために巻線の線径を増やすと、スロット面積が大きく必要になり磁気抵抗が増し、最大推力が飽和してしまう課題があった。これに対して本発明の移動磁場発生装置を利用した回転型モータの場合には、巻線の巻数や線径を増やしても、磁気抵抗はほとんど変らずに巻線の占績を増加させることができ、サイズあたりの定格推力密度および最大推力を大きくでき、省エネに寄与できる高効率の回転型モータを提供することができる。また従来の発電機では、高効率領域即ち高速域での動作をさせるために、増速ギヤを用いて、発電機を高速で回転させるようにしていた。しかし、ギヤの寿命や破損がコスト面やメンテナンスの課題となっていた。また、ギヤが複雑で発電機を小型化できない問題もあった。これに対して本発明の移動磁場発生装置を用いた発電機は、ロータの回転速度に比べ、磁気的回転数が高いために、低速でも高電圧の誘起電圧を生じ、ロータの回転速度が低くても、高効率の発電が可能となり、ギヤを不要とすることができ、メンテナンスや小型化、高効率化に貢献できる。また本発明の移動磁場発生装置を利用して直線状に展開したリニア型発電機も構成できる。
また回転型の移動磁場発生装置の第1及び第2の磁極片列の少なくとも一方と対向するように、1以上のホール素子を配置すれば、ホール素子の出力により回転角度を検出することができる磁気エンコーダが得られる。
さらに回転型の移動磁場発生装置の磁石列を有する第1の回転構造体と第1及び第2の磁極片列を有する第2の回転構造体とを、それぞれ独立して回転できるように構成し、第1及び第2の回転構造体の内側に回転磁場を発生する複数の励磁巻線を備えたモータ固定子を配置すれば、第1の回転構造体と第2の回転構造体とが反対方向に回転する二重反転モータが得られる。
そして二重反転モータの第1の回転構造体に第1のインペラを取り付け、第2の回転構造体に第2のインペラを取り付ければ、第1のインペラと第2のインペラとが反対方向に回転する二重反転ファンが得られる。
また回転型の移動磁場発生装置の磁石列を有する第1の回転構造体と第1及び第2の磁極片列を有する第2の回転構造体とを、それぞれ独立して回転できるように構成し、第1及び第2の回転構造体の内側に複数の発電用巻線を設け、第1の回転構造体に第1のインペラを取り付け、第2の回転構造体に第1のインペラとは逆方向に回る第2のインペラを取り付けると二重反転風力発電機が得られる。
さらに回転型の移動磁場発生装置の磁石列を有する第1の構造体と第1及び第2の磁極片列を有する第2の構造体の一方を発電電動機の回転軸に固定し、第1の構造体と第2の構造体の中心部にN極とS極とが列をなして交互に並ぶように所定のピッチで配置された複数個の磁石からなる磁石列を備えたロータを配置し、ロータにフライホイールを固定すれば、フライホイールの回転でエネルギーを蓄積し、発電電動機からフライホイールに蓄積されたエネルギーを電力として出力することができるフライホイール電力貯蔵装置を得ることができる。
(A)乃至(C)は、本発明を回転型の移動磁場発生装置に適用した場合の構成と発生する合成磁束の流れ示しており、(D)乃至(F)は、(A)乃至(C)の合成磁束により形成される合成磁極を模式的に示した図である。 支持構造を概略的に示す図である。 リニア型の磁気伝達増減速機の概略構造を示す図である。 (A)乃至(C)は、図3の実施の形態の動作を説明するために用いる図である。 リニア型の磁気伝達増減速機の概略構造を示す図である。 (A)乃至(C)は、図5の実施の形態の動作を説明するために用いる図である。 (A)及び(B)は、回転型の磁気伝達増減速機の概略構造を示す図である。 リニアモータの構造を示す図である (A)及び(B)は、回転型モータの構造を示す図である。 (A)及び(B)は、回転型モータの構造を示す断面図である。 (A)及び(B)は、単相発電機の概略構造をそれぞれ示す図である。 高精度磁気エンコーダの構成を示す図である。 (A)及び(B)は、2つのホール素子の出力波形を示す図である。 4つのホール素子の配置パターンの一例を示す図である。 二重反転モータの構造の概略を示す図である。 (A)及び(B)は、図15の二重反転モータの励磁コイルを2相にした二重反転モータを利用した二重反転ファンの構成を示す断面図と半部断面図である。 (A)及び(B)は、二重反転風力発電機の一部断面にした正面図及び側面図である。 回転型の移動磁場発生装置を増速磁気カップリングとしてフライホイール電力貯蔵装置に適用した実施の形態の概略断面図である。
本発明の移動磁場発生装置の実施の形態と移動磁場発生装置を利用した各種の機器の実施の形態を図面を参照して説明する。図1(A)乃至(C)は、本発明を回転型の移動磁場発生装置に適用した場合の構成と発生する合成磁束の流れ示しており、図1(D)乃至(F)は図1(A)乃至(C)の合成磁束により形成される合成磁極を模式的に示した図である。本実施の形態の回転型の移動磁場発生装置1は、N極とS極とが列をなして交互に並ぶように第1のピッチτpで配置された2N個(具体的には24個)の磁石3からなる環状の磁石列5と、環状の磁石列5との間に間隔を開け、磁石列5を間に挟み、磁石列に沿って延び且つ相互間に所定の位相差(電気角で180度:機械角でτs/2)をもって配置された環状の第1及び第2の磁極片列7及び9とを備えている。磁石列5の各磁石は、図中に矢印で示した方向(径方向)に交互に異なる磁極が現れるように着磁されている。なおこのような磁石列5は、円環状の磁性体を部分的に着磁機により着磁することにより簡単に得ることができる。
図2に示すように、磁石列5は円板状の剛性を有する第1の支持体4に支持されて回転構造体(第1の構造体)6を構成している。第1の支持体4は、モータMの軸に固定されている。環状の第1の磁極片列7は、磁石列5の少なくとも隣り合う二つの磁石3と対向する長さを有する複数の第1の磁極片8が第2のピッチτsで列をなすように配置されて構成されている。第2の磁極片列9は、磁石列5の少なくとも隣り合う二つの磁石3と対向する長さを有する複数の第2の磁極片10が第2のピッチτsで列をなすように配置されて構成されている。第1及び第2の磁極片8及び10は、それぞれ鉄片により形成されている。第1及び第2の磁極片列7及び9は、径方向に対向する一対の環状壁部11及び12を備えた第2の支持体13に支持されている。第1及び第2の磁極片列7及び9と第2の支持体13とにより第2の構造体14が構成されている。
本実施の形態では、第1及び第2の磁極片列7及び9並びに磁石列5の一方が他方に対して所定の相対移動速度で移動したときに、磁石列5中の連続するn個(nはN以下の自然数)の磁石3から出た磁束が、n個の磁石3と対向する第1の磁極片列7中の第1の磁極片8と、n個の磁石3と対向する第2の磁極片列9中の第2の磁極片10を順に通る合成磁束φが形成される。図1(A)乃至(C)に示すように合成磁束φは、磁石3→第1の磁極片8→磁石3→第2の磁極片10→磁石3→第2の磁極片8・・の順に順番に蛇行して流れ、漏れ磁束φ′となってループ状の磁路を構成する。図1の実施の形態では、2つのループ状の磁路が形成されている。この2つのループ状の磁路に磁束が流れることよって、図1(D)乃至(F)に示すように、2つの回転する合成磁極M1及びM2が形成される。ここで合成磁極とは、ループ状の磁路に磁束が流れて形成されるものである。図1(B)は、図1(A)の状態からτp/2反時計回り方向に回転した状態を示し、図1(C)は、図1(A)の状態からτp反時計回り方向に磁石列5が回転した状態を示している。図1(A)乃至(C)に対応する図1(D)乃至(F)を見ると判るように、磁石列5がτp/2回転するだけで、合成磁極M1及びM2は機械角度で90度回転し、磁石列5がτp回転するだけで、合成磁極M1及びM2は機械角度で180度回転する。すなわち磁石列5の回転速度(所定の相対移動速度)よりも速い速度で移動する高速移動磁場を形成することができる。高速移動磁場の移動速度vtは、相対移動速度vsと、前述の第1及び第2のピッチτp及びτs並びに第1及び第2の磁極片列の位相差によって定まる。本実施の形態では、磁石列5の回転速度が相対移動速度となるが、第1及び第2の磁極片列7及び9を回転させる場合には、その回転速度が相対移動速度となり、磁石列5と第1及び第2の磁極片列7及び9とをそれぞれ反対方向に回転させる場合には、磁石列5の回転速度と第1及び第2の磁極片列7及び9の回転速度の合計速度が相対移動速度となる。
1ユニットの基準移動長さ(磁石列5が1回転する長さ)をLとしたときに、基準移動長さL当りの磁石列5の複数の磁石の数を2Nとすると、磁石列5の第1のピッチτpは、τp=L/(2・N)となり、基準移動長さ当りの第1及び第2の磁極片列の磁極片の数Mは、
M=N+a,aは0を除く整数(a=・・・−3,−2,−1,1,2,3,・・・)
となり、磁極片の第2のピッチτsが、τs=L/Mとなる場合に、
合成磁極の長さに相当する合成磁極ピッチτtはτt=L/|(2・a)|となり、
磁極片移動速度をvs、磁石列移動速度をvmとすると、
合成磁極移動速度vtはvt=(M/a)・vs−(N/a)・vmとなる。
磁極片列が速度vsで移動すると、合成磁極の移動速度vtはvsの(M/a)倍となり、磁石列が速度−vmで移動すると、合成磁極の移動速度vtはvmの(N/a)倍となる。磁極片列と磁石列のうち、どちらか一方が移動しても高速で移動する磁場が得られ、両者のそれぞれが移動した場合にはさらに高速で移動する磁場を得ることができる。
なお磁石列5、第1及び第2の磁極片列7及び9は、それぞれリニアな形状を有していてもよい。
図3は、移動磁場発生装置101の第1及び第2の磁極片列107及び109と対向するように、N極とS極とが列をなして交互に並ぶように所定のピッチで配置された複数個の磁石115からなる可動磁石列116を有する筒状の移動手段117を設けたリニア型の磁気伝達増減速機118の概略構造を示す図である。このリニア型の磁気伝達増減速機118では、移動磁場発生装置101の磁石列105を支持した図示しない第1の支持体を固定して第1の構造体とし、第1及び第2の磁極片列107及び109を支持した図示しない第2の支持体を所定の相対速度で移動する第2の構造体とする。他の基本要素は以下の通りである。
基準移動長さ L
基準移動長さ当りの磁石列105の磁石103の個数 2・N, Nは自然数
磁石列105の磁石のピッチτp τp=L/(2・N)
基準移動長さ当りの磁極片列中の磁極片の数M
M=N+a,aは0を除く整数(a=・・・−3,−2,−1,1,2,3,・・・)
磁極片のピッチτs τs=L/M
合成磁極の磁極ピッチτt τt=L/|(2・a)|
磁極片移動速度 vs
磁石列移動速度 vm
合成磁極移動速度vt vt=(M/a)・vs−(N/a)・vm
そして本実施の形態では、各要素を以下のように定めている。
L =360
2N=24
τp=15
M=13,a=1
τs=27.69
τt=180
M/a=13
N/a=12
なお、vt、vs、vmの値がマイナスになる場合には、移動方向が逆になることを意味する。またL及びτtは、相対的な長さを示すもので、電気角に限定されるものではない。
図4(A)乃至(C)に示すように、第1及び第2の磁極片列107及び109をΔx移動させると、移動手段117は13Δx移動することになる。即ち増速比M/a倍の速度で合成磁界が移動して移動磁場が形成され、その結果移動手段117は相対速度のM/a倍の速度で移動する。
図5は、図3と同様に、移動磁場発生装置101の第1及び第2の磁極片列107及び109と対向するように、N極とS極とが列をなして交互に並ぶように所定のピッチで配置された複数個の磁石115からなる可動磁石列116を有する筒状の移動手段117を設けたリニア型の磁気伝達増減速機118′の概略構造を示す図である。このリニア型の磁気伝達増減速機118では、移動磁場発生装置101の磁石列105を支持した図示しない第1の支持体を相対移動する第1の構造体とし、第1及び第2の磁極片列107及び109を支持した図示しない第2の支持体を固定した第2の構造体とする。他の基本要素は以下の通りである。
基準移動長さ L
基準移動長さ当りの磁石列105の磁石103の個数 2・N, Nは自然数
磁石列105の磁石のピッチτp τp=L/(2・N)
基準移動長さ当りの磁極片列中の磁極片の数 M
M=N+a,aは0を除く整数(a=・・・−3,−2,−1,1,2,3,・・・)
磁極片のピッチτs τs=L/M
合成磁極の磁極ピッチτt τt=L/|(2・a)|
磁極片移動速度 vs
磁石列移動速度 vm
合成磁極移動速度 vt vt=(M/a)・vs−(N/a)・vm
そして本実施の形態では、各要素を以下のように定めている。
L =360
2N=24
τp=15
M=13,a=1
τm=27.69
τt=180
M/a=13
N/a=12
なお、vt、vs、vmの値がマイナスになる場合には、移動方向が逆になることを意味する。
図6(A)乃至(C)に示すように、磁石列105をΔx移動させると、移動手段117は12Δx移動することになる。即ち増速比N/a倍の速度で合成磁界が移動して移動磁場が形成され、その結果移動手段117は相対速度のN/a倍の速度で移動する。
図7(A)は、移動磁場発生装置201の第2の磁極片列209と対向するように、N極とS極とが列をなして交互に並ぶように180度のピッチで配置された2個の磁石215からなる可動磁石列を有する円柱状の移動手段217を設けた回転型の磁気伝達増減速機218の概略構造を示す図である。円柱状の移動手段217は、磁束が流れる材料から形成されて、図示しない軸受け手段により回転可能に支持された軸219に固定されている。この回転型の磁気伝達増減速機218では、移動磁場発生装置201の磁石列205を支持した図示しない第1の支持体を第1の構造体とし、第1及び第2の磁極片列107及び109を支持した図示しない第2の支持体を第2の構造体として、第1の支持体及び第2の支持体の少なくとも一方を相対移動速度で回転させる低速ロータとする。この低速ロータに対して、移動手段217が高速ロータとなる。なお本実施の形態の動作は、図3及び図5に示したリニア型の磁気伝達増減速機の動作を回転動作に変えたものである点を除いて動作が同じであるため省略する。この実施の形態では、低速ロータ(205又は207及び209)が回ると内側に高速回転磁場が発生し、高速ロータ(217)が速く回転する。この構造では、磁石列205を有効利用する割合が大きく、大きな磁気結合トルクを生み出すことができる。
図7(B)は、高速ロータ(217′)の磁石215′を埋め込み構造(IPM構造)にした例である。その他の点は図7(A)の構造と同様である。この構造にすると、図7(A)の構造よりも、より大きな遠心力に耐えることができる。そのため、限界回転数をより大きくできる利点が得られる。
図8は、移動磁場発生装置301を固定子の一部と可動子として利用するために、第1及び第2の磁極片列307及び309と対向するように、複数の磁極を構成する複数のコイル315を所定のピッチτcで配置した磁極列316を固定子のヨーク317に設けたリニアモータ318の構造を示す図である。この実施の形態では、三相U,W及びV並びに−U,−W及び−Vの交流電流がそれぞれ各コイル315に流れる。移動磁場発生装置301を間に挟む一対のコイルには、それぞれU相の交流電流と−U相の交流電流、W相の交流電流と−W相の交流電流及びV相の交流電流と−V相の交流電流がそれぞれ順次流れて移動磁界が形成されている。このリニアモータで、磁石列305と図示しない第1の支持体とからなる第1の構造体とコイル315を備えたヨーク317を固定子とした場合には、第1及び第2の磁極片列307及び309とこれらを支持する第2の支持体とからなる第2の構造体が可動子となる。この場合には、各構成要素の関係は下記のようになる。
基準移動長さ L
基準移動長さ当りの磁石列305の磁石303の個数 2・N(Nは自然数)
磁石列305の磁石のピッチτp τp=L/(2・N)
基準移動長さ当りの磁極片列307及び309中の磁極片の数 M
M=N+a,aは0を除く整数(a=・・・−3,−2,−1,1,2,3,・・・)
磁極片列の磁極片のピッチτs τs=L/M
合成磁極の磁極ピッチτt τt=L/|(2・a)|
磁極片列移動速度 vs
コイルの励磁周波数 f
磁石列移動速度 vm
コイル磁界移動速度 vc vc=f・2・τt
=(M/a)・vs−(N/a)・vm
図8の具体例では、上記構成要素は下記のようになる。
L=360
2N=24
τp=15
M=13,a=1
τs=27.69
τt=180
M/a=13
N/a=12
この実施の形態では、コイル315に移動速度vcの移動磁界を発生させると、磁石列305が固定側(磁石列移動速度vm=0)の場合、第1及び第2の磁極片列307及び309の移動速度vsはvc/13となる。つまり減速比が1/13となり、高推力のリニアモータを提供することができる。
図8の構造において、磁石列305を移動側とし、コイル315及び第1及び第2の磁極片列307及び309を固定側(磁石列移動速度vs=0)とした場合、コイル315に移動速度vcの移動磁界を発生させると、磁石列305の移動速度vmは−vc/12となる。つまり減速比が−1/12となり、高推力のリニアモータを提供することができる(ここで、値がマイナスになるのは、駆動方向が逆になることを示している)。
なお上記実施の形態の3相モータの場合には、τc=τt/3であるが、τc=τt・2/3でも構成できる。また2相モータの場合は、τc=τt/2となる。
図9(A)は、本発明の移動磁場発生装置401を固定子の一部と可動子として利用するために、環状の第2の磁極片列409と対向するように、6個の磁極を構成する6個のコイル415を所定のピッチτcで配置した磁極列416を固定子のヨーク417に設けた回転型モータ418の構造を示す図である。この実施の形態のモータでは、三相U,W及びV並びに−U,−W及び−Vの交流電流がそれぞれ各コイル415に流れる。
この実施の形態では、コイルを交流励磁すると回転磁界が発生する。コイルによる回転磁界の回転速度をωcとし、磁石列405の回転速度をωm,磁極片列407及び409の回転速度をωsとすると、それぞれの関係は、次式で表すことができる。
ωc=(M/a)・ωs−(N/a)・ωm
図9(A)の具体例での構成要素は下記のようになる。
磁石列一周分の磁石数 2N=24
片側の磁極片列中の磁極片の数 M=13
MとNの差 a=1
ここで、磁石列405が固定され、回転速度ωm=0とした場合、磁極片列407及び409の回転速度ωsは、ωs=ωc/13となる。つまり、コイルによる回転磁界に対する減速比が1/13となり、低速大トルクを高効率で発生させることができる。
一方、磁極片列407及び409を固定側とし、回転速度をωs=0とした場合、磁石列405の回転速度ωmは、ωm=−ωc/12となる。つまり、コイルによる回転磁界に対する減速比が−1/12となり、低速大トルクを高効率で発生させることができる(ここで、値がマイナスになるのは、回転方向が逆になることを示している)。
本実施の形態によれば、磁石列を有効利用する割合が大きく、大きなトルクを生み出すことができる。この構造において、ロータを入力側にすると、発電機になる。磁場が高速で回転するため、誘起電圧が高く効率が高い発電機となる。
図9(B)はコイル415を3相コイルを3個にした例であり、その他は図9(A)の構成と同じである。
図10(A)及び(B)は、本発明の移動磁場発生装置501を固定子の一部と可動子として利用するために、環状の第1及び第2の磁極片列507及び509と磁石列505と、6個の磁極を構成する6個のコイル515を所定のピッチτcで外周部に配置した磁極列516を固定子のヨーク517とが、アキシャルギャップ方向で対向するタイプの回転型モータ518の概略構造を示す平面図及び側面図である。この実施の形態のモータでも、三相の交流電流がそれぞれ各コイル515に流れる。このモータでは、磁石列505と第1及び第2の磁極片列507及び509のうち、どちらか一方を固定側とし、他方をロータ(可動子)とする。コイル515を励磁し回転磁界を発生させると、低速高トルクで高効率なモータが得られ、ロータを外力によって回すと、移動磁場発生装置501の内側に高速回転磁場が発生する。高速回転磁場が、コイル515に誘起する電圧を高くするため、高効率な発電機が得られる。
図11(A)及び(B)は、それぞれ本発明の移動磁場発生装置601を構成する環状の磁石列605と環状の第1及び第2の磁極片列607及び609の内側に、発電機用のコイル615が配置された単相発電機618の概略構造をそれぞれ示している。この実施の形態の発電機では、磁石列605と第1及び第2の磁極片列607及び609のうち、どちらか一方を固定側とし、他方をロータ(可動子)とする。ロータが回ると、移動磁場発生装置601の内側に高速回転磁場が発生し、この高速回転磁場がコイル615と鎖交して発電が行われる。従来の発電機では、高効率領域即ち高速域での動作をさせるために、増速ギヤを用いて、発電機を高速で回転させるようにしていた。しかし、ギヤの寿命や破損がコスト面やメンテナンスの課題となっていた。また、ギヤが複雑で発電機を小型化できない問題もあった。これに対して本発明の移動磁場発生装置を用いた発電機は、ロータの回転速度に比べ、移動磁場の回転数が高いために、低速でも高電圧の誘起電圧を生じ、ロータの回転速度が低くても、高効率の発電が可能となり、ギヤを不要とすることができる。図11(B)に示す発電機のように、磁極片列607及び609を固定側とし、磁石列605をロータとする場合には、コイル615内側に配置した鉄芯617と第2の磁極片列609の磁極片610の一部が結合されていてもよい。このような構造では、ロータが回ると内側に高速回転磁場が発生する。そのため磁石列605を有効利用する割合が大きくなり、しかも磁場が高速で回転するため、誘起電圧が高く効率が高い発電機となる。
図12は、回転型の移動磁場発生装置701の環状の第2の磁極片列709の内側に2つのホール素子H1及びH2を配置した高精度磁気エンコーダ718の構成を示す図である。2つのホール素子H1及びH2は、磁気の検出方向がx方向とy方向に90度異なるように配置位置が定められている。このエンコーダ718において、磁石列705と第1及び第2の磁極片列707及び709のうち、どちらか一方を固定側とし、他方をロータとする。ロータが回ると、移動磁場発生装置701の内側に高速回転磁場が発生する。図12の実施の形態の場合、磁極片列707及び709が1回転すると、図13(A)に示すように内側の磁場は、13回転する。そして磁石列705が1回転すると、図13(B)に示すように、内側の磁場は、12回転することになる。そのため、高分解能な磁気センサを簡素な検出素子で構成できる。また、本実施の形態では、全ての磁石の磁気が合成されたものを検出するため、磁石1個の誤差の影響が僅かであり、高い精度が得られる。
図14に示すように、x方向に2つのホール素子H11及びH12を配置し、y方向に2つのホール素子H21及びH22を配置すると、2つのホール素子の出力を平均化することができ、さらに高精度の磁気エンコーダを得ることができる。
図15は、二重反転モータの構造の概略を示している。このモータでは、回転型の移動磁場発生装置801の磁石列805を有する第1の回転構造体と第1及び第2の磁極片列807及び809を有する第2の回転構造体とを、それぞれ独立して回転できるように構成し、第1及び第2の回転構造体の内側に回転磁場を発生する三相の励磁コイル815を備えたモータ固定子817を配置して、第1の回転構造体と第2の回転構造体とが反対方向に回転する二重反転モータが得られる。
励磁コイル815に三相電流を流すと回転磁界が発生し、磁石列805を有する第1の回転構造体と第1及び第2の磁極片列807及び809を有する第2の回転構造体がそれぞれ逆方向に回転する。それぞれ回転する速度は、回転磁界に比べ低速・高トルクになるため、高静圧で高効率のファンモータを得ることができる。
なお本実施の形態の場合、励磁コイル815が作る磁場が左回転とすると、第1及び第2の磁極片列807及び809を備えたロータ(第2の回転構造体)は左回転し、磁石列805を備えたロータ(第2の回転構造体)は右回転する。
図16(A)及び(B)は、図15の二重反転モータの励磁コイルを2相にした二重反転モータを利用した二重反転ファン918の構成を示す断面図と半部断面図である。この二重反転ファン918では、磁石列905を備えた第1の回転構造体904に第1のインペラ921を取り付け、第1及び第2の磁極片列907及び909を備えた第2の回転構造体914に第2のインペラ922を取り付けている。符号923及び924で示す部材は、それぞれベアリングである。なお第1のインペラ921に設けた複数枚のブレードと第2のインペラ922に設けた複数枚のブレードは、それぞれ吐き出す風の回転方向が逆になるように形状が定められている。内側の2相コイル915に2相電流を流すと、2相コイル915が作る磁場が回転する。それに伴い、磁石列905が設けられた第1の回転構造体904と第1及び第2の磁極片列907及び909が設けられた第2の回転構造体914とが逆方向に回転する。風圧は同一方向に発生し、高風量,高風圧のファンを実現できる。なお従来は、正転と逆転を別々のモータで構成していたが、本実施の形態によれば、一つのモータとモータ駆動回路を用いて構成できるので、軸線方向の寸法を小さくすることができ、ファンの価格を低減することができる。なおインペラ921とインペラ922の回転数は任意であり、それぞれの負荷に合わせ、それぞれが回転することで、騒音を抑制し、最適な流れを実現できる。
また移動磁場発生装置901の磁気減速機構により、高トルクを発生できるため、自起動周波数が高く、動作が安定し、高静圧となる利点が得られる。
図17(A)及び(B)は、回転型の移動磁場発生装置1001の磁石列1005を有する第1の回転構造体1004と第1及び第2の磁極片列1007及び1009を有する第2の回転構造体1014とを、それぞれ独立して回転できるように構成し、第1及び第2の回転構造体1004及び1014の内側に複数の発電用のコイル1015を設け、第1の回転構造体1004に第1のインペラ1021を取り付け、第2の回転構造体1014に第1のインペラ1021とは逆方向に回る第2のインペラ1022を取り付けた二重反転風力発電機の一部断面にした正面図及び側面図である。この風力発電機1018は、風を受けると、第1のインペラ1021と第2のインペラ1022とが逆方向に回転する。そうすると、コイル1015に発生する磁界は、高速回転磁界となり、コイル105には、高い誘起電圧が誘起され、高い効率で発電することが可能になる。本実施の形態では、「第2のインペラ1022の回転数の13倍+第1のインペラ1021の回転数の12倍」の回転速度で、内側の磁場が回転する。本実施の形態は2相発電機であるが、コイルを単相構成にすれば単相発電機になり、3相構成にすれば、3相発電機になる。第1のインペラ1021と第2のインペラ1022の回転数は必ずしも一致している必要はなく、それぞれの風圧に応じて回転する。両回転数がずれることで、共振振動による騒音を抑制することができる。
図18は、回転型の移動磁場発生装置1101を増速磁気カップリングとしてフライホイール電力貯蔵装置1118に本発明を適用した実施の形態の概略断面図である。フライホイール電力貯蔵装置1118は、磁石列1105を有する第1の構造体1104を発電電動機1131の回転軸1131Aに固定している。第1及び第2の磁極片列1107及び1109は、ケース本体となる第2の構造体1114に固定されている。そして第1の構造体1104と第2の構造体1114の中心部にN極とS極とが列をなして交互に並ぶように所定のピッチで配置された複数個の磁石からなる磁石列を備えたロータ1136を配置し、このロータ1136が固定された軸1137にフライホイール1134が固定されている。軸1137は垂直方向軸受け1133及び径方向軸受け1135によって軸支されている。この装置では、フライホイール1134の回転でエネルギを蓄積し、フライホイール1134に蓄積されたエネルギを発電電動機1131から電力として出力することができる。本実施の形態のように、移動磁場発生装置1101からなる増速磁気カップリングを介して発電電動機1131でフライホイール1134を回転させると、回転数の二乗に比例して運動エネルギーを蓄積できる。特に、増速機構により、モータ回転数の数倍〜数十倍の回転速度でフライホイールを回すことができる。そのため、同じ装置体積で、より多くのエネルギーを蓄積できるため、装置の小型化が可能となる。
本発明の移動磁場発生装置によれば、合成磁束が相対移動速度よりも速い速度で移動することにより高速移動磁場を簡単に形成することができる。
1 移動磁場発生装置
3 磁石
4 支持体
5 磁石列
7 第1の磁極片列
8 第1の磁極片
9 第2の磁極片列
10 第2の磁極片
11 環状壁部
13 支持体
14 構造体

Claims (4)

  1. N極とS極とが列をなして交互に並ぶように第1のピッチで配置された複数個の磁石からなる磁石列と、
    前記磁石列との間に間隔を開け、前記磁石列を間に挟み、前記磁石列に沿って延び且つ相互間に所定の位相差をもって配置された第1及び第2の磁極片列とを備え、
    前記第1の磁極片列は、少なくとも隣り合う二つの前記磁石と対向する長さを有する複数の第1の磁極片が第2のピッチで列をなすように配置されて構成され、
    前記第2の磁極片列は、少なくとも隣り合う二つの前記磁石と対向する長さを有する複数の第2の磁極片が第2のピッチで列をなすように配置されて構成され、
    前記第1及び第2の磁極片列並びに前記磁石列の一方が他方に対して所定の相対移動速度で移動したときに、前記磁石列中の連続するn個(nはN以下の自然数)の前記磁石から出た磁束が、前記n個の磁石と対向する前記第1の磁極片列中の前記第1の磁極片と、前記n個の磁石と対向する前記第2の磁極片列中の前記第2の磁極片を順に通る合成磁束を形成することにより移動する合成磁極を形成し、且つ前記移動する合成磁極が前記所定の相対移動速度よりも速い速度で移動する高速移動磁場を形成するように、前記第1及び第2のピッチ並びに前記位相差が定められており、
    前記磁石列、前記第1及び第2の磁極片列が、それぞれ同心の環状形状を有しており、
    前記第1及び第2の磁極片列の少なくとも一方と対向するように、複数の磁極を構成する複数のコイルが所定のピッチで配置された磁極列を有し、
    前記第1及び第2の磁極片列並びに前記磁石列の一方が固定子となり、他方が回転子となることを特徴とする回転型モータ。
  2. 1ユニットの基準移動長さをLと定めたときに、基準移動長さ当りの前記磁石列の前記複数の磁石の数を2Nとすると、
    前記磁石列の前記第1のピッチτpが、τp=L/(2・N)となり、
    基準移動長さ当りの前記第1及び第2の磁極片列中のそれぞれの磁極片の数Mが、
    M=N+a,aは0を除く整数(a=・・・−3,−2,−1,1,2,3,・・・)
    前記磁極片の前記第2のピッチτsが、τs=L/Mとなり、
    磁極片移動速度をvs、磁石列移動速度をvmとしたときに、前記高速移動磁場の移動速度vtがvt=(M/a)・vs−(N/a)・vmと定まるように、
    前記L、N及びa並びに前記位相差が定められていることを請求項1に記載の回転型モータ。
  3. N極とS極とが列をなして交互に並ぶように第1のピッチで配置された複数個の磁石からなる磁石列と、
    前記磁石列との間に間隔を開け、前記磁石列を間に挟み、前記磁石列に沿って延び且つ相互間に所定の位相差をもって配置された第1及び第2の磁極片列とを備え、
    前記第1の磁極片列は、少なくとも隣り合う二つの前記磁石と対向する長さを有する複数の第1の磁極片が第2のピッチで列をなすように配置されて構成され、
    前記第2の磁極片列は、少なくとも隣り合う二つの前記磁石と対向する長さを有する複数の第2の磁極片が第2のピッチで列をなすように配置されて構成され、
    前記第1及び第2の磁極片列並びに前記磁石列の一方が他方に対して所定の相対移動速度で移動したときに、前記磁石列中の連続するn個(nはN以下の自然数)の前記磁石から出た磁束が、前記n個の磁石と対向する前記第1の磁極片列中の前記第1の磁極片と、前記n個の磁石と対向する前記第2の磁極片列中の前記第2の磁極片を順に通る合成磁束を形成することにより移動する合成磁極を形成し、且つ前記移動する合成磁極が前記所定の相対移動速度よりも速い速度で移動する高速移動磁場を形成するように、前記第1及び第2のピッチ並びに前記位相差が定められており、
    前記磁石列、前記第1及び第2の磁極片列が、それぞれ同心の環状形状を有しており、
    前記磁石列を有する第1の回転構造体と前記第1及び第2の磁極片列を有する第2の回転構造体とが、それぞれ独立して回転できるように構成され、
    前記第1及び第2の回転構造体の内側に回転磁場を発生する複数の励磁巻線を備えたモータ固定子が配置されなる二重反転モータ。
  4. 請求項3に記載の二重反転モータの前記第1の回転構造体に取り付けられた第1のインペラと、前記第2の回転構造体に取り付けられた第2のインペラとを有する二重反転ファン。
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