JP5690790B2 - 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法 - Google Patents

内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法 Download PDF

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本発明は、通常画像、酸素飽和度画像、血管強調画像など複数の観察モードの画像を同時に取得する内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法に関する。
近年の医療分野においては、光源装置と、内視鏡装置と、プロセッサ装置とを備える内視鏡システムが広く用いられている。この内視鏡システムを用いた診断においては、内視鏡の挿入部を検体内に挿入し、その先端部から検体に所定波長の照明光で照明してから、先端部の撮像素子で検体を撮像することにより、検体上に表れる様々な生体情報が反映された内視鏡画像を取得している。
内視鏡画像としては、白色光で照明された検体の可視光像を撮像して得られる通常画像の他、ヘモグロビンの吸光係数が高い波長域の狭帯域光を検体に照明することによって、表層血管や中深層血管のコントラストを向上させた血管強調画像や、酸化ヘモグロビンの吸光係数と還元ヘモグロビンの吸光係数が異なる異吸収波長域の狭帯域光で検体を照明することによって、血管の酸素状態を可視化した酸素飽和度画像が用いられつつある。これら3つの内視鏡画像はそれぞれ一長一短あるため、1つの画像だけではなく3つの画像を同時にモニタに表示することで、様々な観点からの診断が可能となる。
これら通常画像、血管強調画像、酸素飽和度画像の3つの内視鏡画像を、モノクロの撮像素子を用いた面順次方式で取得する場合、通常画像についてはRGB光の3フレーム分の照明光が必要となり、血管強調画像については中心波長415nmの青色狭帯域光と中心波長540nmの緑色狭帯域光の2フレーム分の照明光が必要となり、酸素飽和度画像については異吸収波長域の照明光を少なくとも含む1〜3フレーム分の照明光が必要となる。即ち、1フレームの通常画像、血管強調画像、酸素飽和度画像を同時に得るためには、合計で、6〜8フレーム分の照明光が必要となる。したがって、これら3つの画像を同時に得ようとすると、フレームレート(時間分解能)が低くなってしまう。
これに対して、特許文献1では、カラーの撮像素子を用いた同時方式で検体内の照明及び撮像を行うことにより、通常画像と酸素飽和度画像の2つの画像を、フレームレートを低下させることなく、同時に取得する方法が記載されている。この特許文献1のように、カラーの撮像素子を用いた同時方式で、通常画像、血管強調画像、酸素飽和度画像の3つの画像を取得する場合、通常画像については1フレーム分の白色光だけで取得することができ、血管強調画像については、415nm、540nmの光を混色した1フレーム分の狭帯域光を照射するだけで取得することができる。したがって、面順次方式の場合と比較して、少なくとも3フレーム分の照明及び撮像を減らすことができる。
特公平6−6104号公報
上記のように、カラーの撮像素子を用いた同時方式では、フレームレートを維持するために、照明光のフレーム数を減らしていることから、画像全体の明るさなどの画質は、面順次方式の場合と比較して低下するおそれがある。したがって、通常画像、血管強調画像、酸素飽和度画像の3つの画像を同時方式で取得する場合であっても、フレームレートを維持しつつ、且つ、それぞれの画像を高画質で取得することが求められている。
本発明は、通常画像、血管強調画像、酸素飽和度画像の3つの画像を同時方式で取得する場合であっても、フレームレート(時間分解能)を維持しつつ、それぞれの画像を高画質で取得することができる内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡システムは、広帯域光を発する広帯域光源と、広帯域光のうち広帯域の第1波長帯域の光を透過させる第1透過領域、広帯域光のうち酸化ヘモグロビンの吸光係数と還元ヘモグロビンの吸光係数が異なる狭帯域の第2波長帯域の光を透過させる第2透過領域、及び広帯域光のうちヘモグロビンの吸光係数が高い狭帯域の第3波長帯域の光を透過させる第3透過領域を有し、第2及び第3透過領域の面積が第1透過領域の面積よりも大きく、且つ第3透過領域の面積が第2透過領域の面積よりも大きい回転フィルタと、回転フィルタを透過した第1ないし第3波長帯域の光を検体に順次照射するとともに、各波長帯域の光で照明された検体をカラーの撮像素子で順次撮像して第1ないし第3画像情報を取得する内視鏡装置と、第1画像情報に基づいて、可視光の波長成分を有する通常画像を作成する通常画像作成手段と、第2画像情報のうち酸素飽和度の情報を有する特定画像情報を、第1ないし第3画像情報のうち特定画像情報以外の画像情報で規格化した規格化画像情報に基づいて、酸素飽和度を画像化した酸素飽和度画像を作成する酸素飽和度画像作成手段と、第3画像情報に基づいて、第3波長帯域の波長成分を有する狭帯域画像を作成する狭帯域画像作成手段とを備えることを特徴とする。
第1透過領域は広帯域光をそのまま透過させる開口領域であることが好ましい。
広帯域光源の光量は、第1光量値と、この第1光量値よりも大きい第2光量値の設定が可能であり、回転フィルタは、第1ないし第3透過領域に加えて、広帯域光のうち帯域幅は変えずに光量のみを低下させた光量低下光を透過させる第4透過領域を有し、内視鏡装置は、広帯域光の光量を第2光量値に設定したときには、第1画像情報に代えて、光量低下光で照明された前記検体を撮像して得られる第4画像情報を取得し、通常画像作成手段は、広帯域光の光量を前記第2光量値に設定したときには、第1画像情報に代えて、第4画像情報に基づいて、通常画像を作成することが好ましい。第4波長帯域は広帯域の帯域幅を有し、第2及び第3波長帯域は狭帯域の帯域幅を有し、第2及び第3透過領域の面積は、第4透過領域の面積よりも大きいことが好ましい。酸素飽和度画像作成手段は、第2画像情報のうち酸素飽和度の情報を有する特定画像情報を、第2ないし第4画像情報のうち特定画像情報以外の画像情報で規格化した規格化画像情報に基づいて、酸素飽和度画像を作成することが好ましい。
第2波長帯域は450〜500nmであり、第3波長帯域は405〜425nm、530〜550nmであることが好ましい。
本発明の内視鏡用光源装置は、広帯域光を発する広帯域光源と、広帯域光のうち第1波長帯域の光を透過させる第1透過領域、広帯域光のうち酸化ヘモグロビンの吸光係数と還元ヘモグロビンの吸光係数が異なる第2波長帯域の光を透過させる第2透過領域、及び広帯域光のうちヘモグロビンの吸光係数が高い第3波長帯域の光を透過させる第3透過領域を有し、第1ないし第3透過領域の面積は、第1ないし第3波長帯域の帯域幅に応じて決められている回転フィルタとを備え、回転フィルタを透過した第1ないし第3波長帯域の光を、内視鏡装置に供給することを特徴とする。
第1波長帯域は広帯域の帯域幅を有し、第2及び第3波長帯域は狭帯域の帯域幅を有し、第2及び第3透過領域の面積は、第1透過領域の面積よりも大きいことが好ましい。回転フィルタは、第1ないし第3透過領域に加えて、広帯域光のうち帯域幅は変えずに光量のみを低下させた光量低下光を透過させる第4透過領域を有することが好ましい。
本発明の内視鏡システムの作動方法は、広帯域光源が、広帯域光のうち広帯域の第1波長帯域の光を透過させる第1透過領域、広帯域光のうち酸化ヘモグロビンの吸光係数と還元ヘモグロビンの吸光係数が異なる狭帯域の第2波長帯域の光を透過させる第2透過領域、及び広帯域光のうちヘモグロビンの吸光係数が高い狭帯域の第3波長帯域の光を透過させる第3透過領域を有し、第2及び第3透過領域の面積が第1透過領域の面積よりも大きく、且つ第3透過領域の面積が第2透過領域の面積よりも大きい回転フィルタに向けて、広帯域光を発するステップと、内視鏡装置が、回転フィルタを透過した第1ないし第3波長帯域の光を検体内で順に発するとともに、検体をカラーの撮像素子で順次撮像して第1ないし第3画像情報を取得するステップと、通常画像作成手段が、第1画像情報に基づいて、可視光の波長成分を有する通常画像を作成するステップと、酸素飽和度作成手段が、第2画像情報のうち酸素飽和度の情報を有する特定画像情報を、第1ないし第3画像情報のうち特定画像情報以外の画像情報で規格化した規格化画像情報に基づいて、酸素飽和度を画像化した酸素飽和度画像を作成するステップと、狭帯域画像作成手段が、第3画像情報に基づいて、第3波長帯域の波長成分を有する狭帯域画像を作成するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、回転フィルタの第1ないし第3透過領域の面積は、第1ないし第3波長帯域の帯域幅に応じて決められている。したがって、狭帯域光を透過させる狭帯域の透過領域については、他の広帯域の透過領域よりも面積を大きくすることで、その狭帯域光の照射時間を長くすることができる。これにより、狭帯域光を検体内に照射する場合であっても光量不足になることがないため、狭帯域光に基づいて作成される酸素飽和度画像や狭帯域画像の明るさは十分維持することができる。よって、通常画像、狭帯域画像、酸素飽和度画像の3つの画像を、カラーの撮像素子を用いて取得する場合であっても、フレームレート(時間分解能)を維持しつつ、それぞれの画像を高画質で取得することができる。
内視鏡システムの外観を示す概略図である。 内視鏡システムの内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態の回転フィルタを示す平面図である。 測定用フィルタ部の分光透過率を示すグラフである。 血管強調用フィルタ部の分光透過率を示すグラフである。 酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光係数を示すグラフである。 ヘモグロビンの吸光係数を示すグラフである。 原色系のカラー撮像素子に配列されたB画素、G画素、R画素を示す説明図である。 B色、G色、R色のカラーフィルタの分光透過率を示すグラフである。 通常モードにおける撮像素子の動作を表す説明図である。 第1実施形態の特殊モードにおける撮像素子の動作を表す説明図である。 画像処理部の内部構成を示すブロック図である。 強度比B/G、R/Gと酸素飽和度の相関関係を示すグラフである。 図10の相関関係を用いる酸素飽和度の算出方法を説明するための説明図である。 酸素飽和度とゲインとの関係を示すグラフである。 特殊モードの一連の流れを示すフローチャートである。 表示装置に同時表示された通常画像、狭帯域画像、酸素飽和度画像を示す画像図である。 第2実施形態の回転フィルタを示す平面図である。 第2実施形態の特殊モードにおける撮像素子の動作を示す説明図である。 C色、M色、Y色、G色のカラーフィルタの分光透過率を示すグラフである。
図1に示すように、第1実施形態の内視鏡システム10は、検体内を照明する光を発生する光源装置11と、光源装置11からの光を検体の観察領域に照射し、その反射像を撮像する内視鏡装置12と、内視鏡装置12での撮像により得られた画像データを画像処理するプロセッサ装置13と、画像処理によって得られた内視鏡画像等を表示する表示装置14と、キーボード等で構成される入力装置15とを備えている。
内視鏡装置12には、操作部16側から順に、軟性部17、湾曲部18、スコープ先端部19が設けられている。軟性部17は可撓性を有しているため、屈曲自在にすることができる。湾曲部18は、操作部16に配置されたアングルノブ16aの回動操作により湾曲自在に構成されている。この湾曲部18は、検体の部位等に応じて、任意の方向、任意の角度に湾曲させることができるため、スコープ先端部19を所望の観察部位に向けることができる。
内視鏡システム10は、波長範囲が青色から赤色に及ぶ可視光の検体像からなる通常画像を表示装置14に表示する通常モードと、通常画像、血中ヘモグロビンの酸素飽和度を画像化した酸素飽和度画像、表層血管及び中深層血管を強調表示した狭帯域画像の3つの画像を同時に表示装置14に表示する特殊モードとを備えている。これら2つのモードは、内視鏡装置に設けられた切り替えスイッチ21や入力装置15によって、切り替え可能である。
図2に示すように、光源装置11は、白色光源30と、この白色光源30からの広帯域光BBを所定波長の光に波長分離する回転フィルタ31と、回転フィルタ31の回転軸27に接続され、一定の回転速度で回転フィルタ31を回転させるモータ32と、回転フィルタ31の動作を制御する回転制御部34と、回転フィルタ31を透過した光を集光する集光レンズ35と、集光レンズ35からの光が入射する光ファイバ36と、光ファイバ36に入射した光を2系統の光に分岐させる分岐部37を備えている。
白色光源30は、光源本体30aと、絞り30bとを備えている。光源本体30aはキセノンランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、白色LEDなどの広帯域用の光源で構成され、広帯域光BBを発光する。広帯域光BBは、青色帯域から赤色帯域までの可視光の波長範囲、例えば400nm〜700nmの波長範囲を有している。絞り30bは、その開度を調整することによって、白色光源30から出射して回転フィルタ31に入射する広帯域光BBの光量を調整する。
内視鏡装置12は電子内視鏡であり、光源装置11の分岐部37により分岐された2系統の光を導光するライトガイド28,29と、ライトガイド28,29で導光された2系統(2灯)の光を観察領域に向けて照射する照明部40と、被観察領域を撮像する撮像部41と、内視鏡装置12と光源装置11及びプロセッサ装置13とを着脱自在に接続するコネクタ部42を備えている。
照明部40は、撮像部41の両脇に設けられた2つの照明窓43,44を備えており、各照明窓43,44の奥には、それぞれ投光ユニット47,54が収納されている。各投光ユニット47,54は、ライトガイド28,29からの光を、照明レンズ51を通して観察領域に照射する。撮像部41は、スコープ先端部19の略中心位置に、被観察領域からの反射光を受光する1つの観察窓42を備えている。
観察窓42の奥には、検体の観察領域の像光を取り込むための対物レンズユニット45が設けられており、さらにその対物レンズユニット45の奥には、観察領域を撮像するCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子60が設けられている。この撮像素子60はカラーの撮像素子であり、対物レンズユニット45からの光を受光面(撮像面)で受光し、受光した光を光電変換して撮像信号(アナログ信号)を出力する。なお、撮像素子60として、IT(インターライントランスファー)型のCCDを使用するが、そのほか、グローバルシャッターを有するCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)を使用してもよい。
撮像素子60から出力される撮像信号(アナログ信号)は、スコープケーブル67を通じてA/D変換器68に入力される。A/D変換器68は、撮像信号(アナログ信号)をその電圧レベルに対応する画像データ(デジタル信号)に変換する。変換後の画像データは、コネクタ部42を介して、プロセッサ装置13に入力される。撮像制御部70は撮像素子60の撮像制御を行う。この撮像制御は、モード毎に異なっている。
プロセッサ装置13は、制御部71と、画像処理部72と、記憶部74とを備えており、制御部71には表示装置14及び入力装置15が接続されている。制御部71はプロセッサ装置13内の各部を制御するとともに、内視鏡装置12の切り替えスイッチ21や入力装置15から入力される入力情報に基づいて、内視鏡装置12の撮像制御部70及び表示装置14の動作を制御する。
図3に示すように、光源装置11に設けられた回転フィルタ31には、周方向に沿って、白色光源30からの広帯域光BBをそのまま透過させる開口部31aと、広帯域光BBのうち、酸素飽和度を測定するための酸素飽和度測定光を透過させる測定用フィルタ部31b(図3では「測定用」と表記)と、広帯域光BBのうち、検体の表層血管及び中深層血管を強調させるための血管強調用照明光を透過させる血管強調用フィルタ部31c(図3では「血管強調用」と表記)とが設けられている。この回転フィルタ31において、開口部31aの面積S1が一番小さく、測定用フィルタ部31bの面積S2は、開口部31aの面積S1よりも大きく且つ血管強調用フィルタ部31cの面積S3よりも小さく、血管強調用フィルタ部31cの面積S3は一番大きくなっている(S1<S3<S3)。
測定用フィルタ部31bは、図4Aに示すように、広帯域光BBのうち、酸化ヘモグロビンHbO2の吸光係数と還元ヘモグロビンHbの吸光係数(図5参照)が異なっている波長範囲450〜500nmの酸素飽和度測定光を透過させる。この酸素飽和度測定光を低酸素状態の血管に照射したときの吸光特性は、高酸素状態の血管に照射したときの吸光特性と異なっている。この血管の酸素状態の違いによる吸光特性の差を利用することで、血中ヘモグロビンの酸素飽和度を測定することができる。なお、酸素飽和度測定光は、中心波長を473nmにすることが好ましい。
血管強調用フィルタ部31cは、図4Bに示すように、広帯域光BBのうち、中心波長415nm、波長範囲405〜425nmを有する青色狭帯域光と、中心波長540nm、波長範囲530〜550nmを有する緑色狭帯域光とを混色した血管強調用照明光を透過させる。この血管強調用照明光の青色狭帯域光及び緑色狭帯域光の波長範囲は、図6に示すように、青色帯域及び緑色帯域で血中ヘモグロビンの吸光係数が高い波長域である。したがって、この血管強調用照明光を検体に照射することで、青色狭帯域光を吸収する表層血管と吸収しない粘膜とのコントラストが高くなるため、表層血管を強調表示することができる。また、緑色狭帯域光を吸収する中深層血管と吸収しない粘膜とのコントラストが高くなるため、中深層血管を強調表示することができる。
回転フィルタ31の動作は、モード毎に異なっている。通常モードに設定されているときには、回転フィルタ31の開口部31aを広帯域光BBの光路上に位置にセットする。この状態で回転フィルタ31は停止する。したがって、通常モードのときには、広帯域光BBがそのまま検体内に照射される。
一方、特殊モードに設定されているときには、回転フィルタ31は一定の回転速度で回転する。これにより、回転フィルタ31の開口部31a、測定用フィルタ部31b、血管強調用フィルタ部31cに対して、異なるタイミングで広帯域光BBが入射する。したがって、特殊モードのときには、広帯域光、酸素飽和度測定光、血管強調用照明光が、順次検体内に照射される。ここで、回転フィルタ31の開口部31a、測定用フィルタ部31b、血管強調用フィルタ部31cの面積S1、S2、S3はS1<S2<S3の関係があることから、広帯域光BBの照射時間T1が一番短く、その次に長いのが酸素飽和度測定光の照射時間T2で、血管強調用照明光の照射時間T3が一番長くなっている(T1<T2<T3)。
以上のように、血管強調用照明光の照射時間T3を広帯域光BBの照射時間T1よりも長くするのは、以下の理由からである。血管強調用照明光は、広帯域光BBの波長を狭帯域化して得られた光であるため、広帯域光BBと比較して光量が低下してしまう。そのため、仮に、広帯域光BBの照射時間T1と血管強調用照明光の照射時間T3を略同じにした場合には、血管強調用照明光に基づいて作成される狭帯域画像は、広帯域光BBに基づいて作成される通常画像よりも、暗くなってしまう。そこで、照射時間T3を照射時間T1よりも長くすることで、通常画像と狭帯域画像の明るさをほぼ均一化することができる。
また、酸素飽和度測定光の照射時間T2を広帯域光BBの照射時間T1よりも長くするのは、以下の理由からである。酸素飽和度測定光は、血管強調用照明光と同様、広帯域光BBの波長を狭帯域化して得られる光であるため、広帯域光BBと比較して光量が低下してしまう。このように酸素飽和度測定光の光量が低下する状況下においては、十分なS/Nを得ることができないため、酸素飽和度を正確に算出することができない場合がある。そこで、酸素飽和度測定光の照射時間T2を広帯域光BBの照射時間T1よりも長くすることで、十分なS/Nを得ることができる。
検体からの広帯域光、酸素飽和度測定光、血管強調用照明光の反射光を受光する撮像素子60は、図7Aに示すように、B色のカラーフィルタが設けられたB画素60b、G色のカラーフィルタが設けられたG画素60g、R色のカラーフィルタが設けられたR画素60rを1組とする画素群を多数備えている。B色、G色、R色のカラーフィルタは、それぞれ図7Bの曲線63,64,65に示す透過率を有していることから、B色のカラーフィルタは青色帯域の光を透過させ、G色のカラーフィルタは緑色帯域の光を透過させ、R色のカラーフィルタは赤色帯域の光を透過させる。
撮像素子60による検体内の撮像は、モード毎に異なっている。通常モードにおいては、図8Aに示すように、広帯域光BBの像光を撮像素子60で撮像して電荷を蓄積し、この蓄積した電荷に基づいて、B画素60b、G画素60g、R画像60rから青色信号Bc、緑色信号Gc、赤色信号Rcを順次出力する。この一連の動作は、通常モードに設定されている間、繰り返される。そして、これら青色信号Bc、緑色信号Gc、赤色信号RcをA/D変換することによって、青色画像データBc、緑色画像データGc、赤色画像データRcが得られる。
特殊モードにおいては、図8Bに示すように、広帯域光BBが照射時間T1で照射されている期間内、撮像素子60で、広帯域光BBを光電変換して電荷を蓄積し、その蓄積した電荷に基づいて、B画素60b、G画素60g、R画像60rから青色信号Bc、緑色信号Gc、赤色信号Rcを順次出力する。広帯域光BBの照射が終わり、酸素飽和度測定光の照射が開始されると、酸素飽和度測定光が照射時間T2で照射されている期間内、撮像素子60で、酸素飽和度測定光を光電変換して電荷を蓄積し、その蓄積した電荷に基づいて、B画素60b、G画素60g、R画像60rから青色信号Bm、緑色信号Gm、赤色信号Rmを順次出力する。酸素飽和度測定光の照射が終わり、血管強調用照明光の照射が開始されると、血管強調用照明光が照射時間T3で照射されている期間内、撮像素子60で、血管強調用照明光を光電変換して電荷を蓄積し、その蓄積した電荷に基づいて、B画素60b、G画素60g、R画像60rから青色信号Bv、緑色信号Gv、赤色信号Rvを順次出力する。
以上の一連の動作は特殊モードに設定されている間、繰り返し行われる。なお、広帯域光BBの照射時に得られた青色信号Bc、緑色信号Gc、赤色信号Rcは、A/D変換によって、青色画像データBc、緑色画像データGc、赤色画像データRcに変換される。また、酸素飽和度測定光の照射時に得られた青色信号Bm、緑色信号Gm、赤色信号Rmは、A/D変換によって、青色画像データBm、緑色画像データGm、赤色画像データRmに変換される。また、血管強調用照明光の照射時に得られた青色信号Bv、緑色信号Gv、赤色信号Rvは、A/D変換によって、青色画像データBv、緑色画像データGv、赤色画像データRvに変換される。
上記のように、モード毎に異なる画像データが得られるため、モード毎に行われる画像処理もそれぞれ異なる。図9に示すように、画像処理部72は、通常モード時に取得した画像データに基づいて画像処理する通常モード用画像処理部80と、特殊モード時に取得した画像データに基づいて画像処理する特殊モード用画像処理部81とを備えている。
通常モード用画像処理部80は、通常モード時に得られる青色画像データBc、緑色画像データGc、赤色画像データRcに基づいて、青色画像、緑色画像、赤色画像からなるフルカラーの通常画像を作成する。この作成された通常画像のうち、青色画像は表示装置14のBチャンネルに、緑色画像は表示装置14のGチャンネルに、赤色画像は表示装置14のRチャンネルに割り当てられる。
特殊モード用画像処理部81は、通常画像作成部84と、酸素飽和度画像作成部86と、狭帯域画像作成部87とを備えている。通常画像作成部84は、特殊モード時に得られる青色画像データBc、緑色画像データGc、赤色画像データRcに基づいて、青色画像、緑色画像、赤色画像からなるフルカラーの通常画像を作成する。この作成された通常画像の青色画像、緑色画像、赤色画像は、それぞれ、表示装置のB、G、Rチャンネルに割り当てられる。
酸素飽和度画像処理部86は強度比算出部86aと、相関関係記憶部86bと、酸素飽和度算出部86cと、画像作成部86dとを備えており、特殊モード時に得られた画像データのうち、広帯域光BBの照射時に得られた青色画像データBc、緑色画像データGc、赤色画像データRcと、酸素飽和度測定光の照射時に得られた青色画像データBmとに基づいて酸素飽和度画像を作成する。
強度比算出部86aは、青色画像データBmと緑色画像データGcの強度比B/Gと、赤色画像データRcと緑色画像データGcの強度比R/Gとを求める。強度比算出部86aでは、画像データ間で同じ位置にある画素間の強度比を算出し、また、強度比は画像データの全ての画素に対して算出される。これら強度比B/G、R/Gが、血液量に依存しない酸素飽和度の算出に用いられる。なお、強度比は画像データのうち血管部分の画素のみ求めてもよい。この場合、血管部分は、血管部分の画像データとそれ以外の部分の画像データとの差に基づいて特定される。
以上のように、緑色画像データGcを用いて、青色画像データBm及び赤色画像データRcを規格化するのは以下の理由からである。青色画像データBmの画素値は酸素飽和度測定光の反射光の光量によって変化するが、この酸素飽和度測定光の反射光の光量は、血管の酸素状態の違いだけでなく、スコープ先端部19と被写体組織の間の距離を示す観察距離の変化などによっても影響を受ける。したがって、青色画像データBm単独では、酸素飽和度を正確に算出することが難しい。
そこで、酸素飽和度の算出に際して、青色画像データBmの他に、観察距離の変化などによる体腔内の明るさの変化を参照するための画像データとして、緑色画像データGcを用いる。これら2つの青色画像データBm及び緑色画像データGcは、体腔内が暗くなったときには、いずれの画素値も低下し、反対に体腔内が明るくなったときには、いずれの画素値も増加する。したがって、青色画像データBmを緑色画像データGcで除して規格化した強度比B/Gは、体腔内の明るさが変化したとしても、その比率は変化しない。即ち、強度比B/Gから酸素飽和度を正確に算出することができる。
また、強度比B/Gは、体腔内の明るさの影響を受けないため、遠景観察時など、酸素法飽和度測定光の光量が多少不足しても、正確に酸素飽和度を算出することが可能である。したがって、上記したように、酸素飽和度測定光の照射時間T2は、血管強調用照明光の照射時間T3よりも短くなっているため(図3、図8B参照)、酸素飽和度測定光の光量は不足しがちであるが、強度比B/Gに基づいて酸素飽和度を算出することで、算出精度を一定に保つことができる。
なお、赤色画像データRcは血液量の情報を有しており、青色画像データBmと組み合わせることで、血液量に依存しない酸素飽和度を算出する。この赤色画像データRcも血液量だけでなく、観察距離の変化などによる体腔内の明るさの変化の影響を受けるため、青色画像データBmと同様に、体腔内の明るさの影響を除去するために、緑色画像データGcで規格化している。
相関関係記憶部86bは、強度比B/G及びR/Gと酸素飽和度との相関関係を記憶している。この相関関係は、図10に示すように、二次元空間上に酸素飽和度の等高線を定義した2次元テーブルで記憶されている。この等高線の位置、形は光散乱の物理的なシミュレーションで得られ、血液量に応じて変わるように定義されている。なお、強度比B/G,R/Gはlogスケールで表わされている。
上記相関関係は、図5に示すような酸化ヘモグロビンHbO2や還元ヘモグロビンHbの吸光特性や光散乱特性と密接に関連性し合っている。例えば、473nmのように吸光係数の差が大きい波長では、酸素飽和度の情報を取り易い。しかしながら、473nmの光に対応する信号を含む青色画像データBmは、酸素飽和度だけでなく血液量にも依存度が高い。そこで、青色画像データBmに加え、主として血液量に依存して変化する赤色画像データRcと、青色画像データBmと赤色画像データRcのリファレンス画像(規格化用画像データ)となる緑色画像データGcから得られる強度比B/G及びR/Gを用いることで、血液量に依存することなく、酸素飽和度を正確に求めることができる。
また、470〜700nmの波長範囲の光は、粘膜組織内での散乱係数が小さく、かつ波長依存性が小さいという性質がある。このため、この波長範囲の光を照明光として用いることによって、血管の深さの影響を低減しつつ、血液量および酸素飽和度の情報を含む血液情報を得ることができる。
なお、相関関係記憶部86bには、強度比R/Gと血液量との相関関係についても記憶させてもよい。この相関関係は、強度比R/Gが大きくなればなるほど血液量も大きくなるように定義される1次元テーブルとして記憶されている。この強度比R/Gと血液量の相関関係は血液量の算出時に用いられる。
酸素飽和度算出部86cは、相関関係記憶部86bに記憶した相関関係と強度比算出部86aで求めた強度比B/G、R/Gとを用いて、各画素における酸素飽和度を求める。なお、以下の説明においては、酸素飽和度の算出に使用する青色画像データBm、緑色画像データGc、赤色画像データRcの所定画素の輝度値を、それぞれB、G、Rする。これに伴い、各画素における強度比は、B/G、R/Gとなる。
酸素飽和度算出部86cは、図11に示すように、相関関係記憶部86bに記憶した相関関係から、強度比B/G、R/Gに対応する対応点Pを特定する。そして、対応点Pが酸素飽和度=0%限界の等高線88と酸素飽和度=100%限界の等高線89との間にある場合に、その対応点Pが示すパーセント値を酸素飽和度とする。例えば、図11の場合であれば、対応点Pは60%の等高線上に位置するため、酸素飽和度は60%となる。
一方、対応点が等高線88と等高線89との間から外れている場合、対応点が等高線88よりも上方に位置するときには酸素飽和度を0%とし、対応点が等高線89よりも下方に位置するときには酸素飽和度を100%とする。なお、対応点が等高線88と等高線89との間から外れている場合には、その画素における酸素飽和度の信頼度を下げて表示装置14上に表示しないようにしてもよい。
画像作成部86dは、酸素飽和度算出部86cで算出した酸素飽和度と、通常画像作成部84で作成した通常画像とを用いて、酸素飽和度を画像化した酸素飽和度画像を生成する。この画像作成部86dでは、通常画像における青色画像の画素値b、緑色画像の画素値g、赤色画像の画素値rに対して、酸素飽和度に応じたゲインが施される。
図12に示すように、酸素飽和度が60%以上の高酸素状態の場合には、画素値b、g、rのいずれに対しても、同じゲイン「1」が施される。これに対して、酸素飽和度が60%未満の低酸素状態の場合は、画素値rに対して「1」未満のゲインが施される一方で、画素値b、gに対しては「1」を超えるゲインが施される。この通常画像に酸素飽和度に応じたゲインが施された画像が、酸素飽和度画像となる。この酸素飽和度画像のうち、画素値bを表示装置14のBチャンネルに、画素値gを表示装置14のGチャンネルに、画素値rを表示装置14のRチャンネルに割り当てる。これにより、酸素飽和度画像は、高酸素状態のときには、血管を含む検体全体を通常画像と同じ色味で表示する一方、低酸素状態のときには、血管部分をシアン調の擬似カラーで表示する。
狭帯域画像作成部87は、血管強調用照明光の照射時に得られた青色画像データBvと緑色画像データGvとを合成処理することによって、表層血管及び中深層血管が強調表示された狭帯域画像を作成する。この狭帯域画像のうち、青色画像データBvを表示装置14のB、Gチャンネルに割り当て、緑色画像データGvを表示装置14のRチャンネルに割り当てられる。これにより、狭帯域画像では、表層血管は「茶色」調で表示され、中深層血管が「シアン」調で表示される。
次に、本実施形態における一連の流れ、特に、特殊モードについての一連の流れを、図13のフローチャートに沿って説明する。通常モードの元では、内視鏡装置12を体内、例えば消化管内に挿入する。アングルノブ16aの操作によって、所望の観察部位にスコープ先端部19をセットして体内の観察を行う。この通常モード時の観察では、回転フィルタ31は、開口部31aが広帯域光BBの光路上にセットされた状態で、停止している。そのため、広帯域光BBがそのまま検体内に照射される。そして、検体内の反射像をカラーの撮像素子60で撮像し、その撮像により得られたフルカラーの通常画像を表示装置14に表示する。
そして、観察部位が病変部と推測される場合は、内視鏡装置の切り替えスイッチ21によって、特殊モードに切り替える。このモード切り替えにより、回転フィルタ31の回転が開始する。この回転フィルタ31の回転により、広帯域光BBが回転フィルタ31の開口部31a、測定用フィルタ部31b、血管強調用フィルタ部31cの順に透過する。これにより、広帯域光BB、酸素飽和度測定光、血管強調用照明光が、異なるタイミングで出射する。広帯域光BBの照射時間T1が一番短く、その次の長いのが酸素飽和度測定光の照射時間T2であり、一番長いのが血管強調用照明光の照射時間T3となっている(T1<T2<T3)。出射した光は検体に順次照射され、その反射像がカラーの撮像素子60によって順次撮像される。
そして、撮像により得られた画像データのうち、青色画像データBc、緑色画像データGc、赤色画像データRcに基づいて、通常画像を作成する。また、青色画像データBmを緑色画像データGcで規格化した強度比B/Gを算出するとともに、赤色画像データRcを緑色画像データGcで規格化した強度比R/Gを算出する。これら強度比B/G、R/Gは、緑色画像データGcで規格化されているため、観察距離の変化などによる体腔内の明るさの変化を受けなくなる。そして、強度比B/G、R/Gと図10の相関関係に基づいて、血管の酸素状態を画像化した酸素飽和度画像を作成する。また、青色画像データBvと緑色画像データGvに基づいて、表層血管及び中深層血管を強調した狭帯域画像を作成する。これら通常画像、酸素飽和度画像、狭帯域画像の3つの画像は、図14に示すように、同時表示される。以上の一連の動作は、第1特殊モードが継続している限り、繰り返し行われる。なお、通常画像、第1狭帯域画像、酸素飽和度画像は図14のように同時表示するほか、一定時間ごとに1画像ずつ表示してもよい。
上記第1実施形態では、測定用フィルタ部31b及び血管強調用フィルタ部31cの面積S2、S3を開口部31aの面積S1よりも大きくするとともに、酸素飽和度の情報を含む青色画像データBmを緑色画像データGcで規格化することによって、通常画像、酸素飽和度画像、狭帯域画像を高画質で取得したが、第2実施形態では、これらに加えて、特殊モード時には、絞り30bの開口度を通常モード時よりも大きくして、体腔内に照射する光の光量を増加させることによって、更に明るく高画質な画像を取得する。
第2実施形態では、回転フィルタ31に代えて、図15に示す回転フィルタ100を用いる。回転フィルタ100には、回転フィルタ31と同様の測定用フィルタ部31b及び血管強調用フィルタ部31cが周方向に沿って設けられており、それら以外の部分に、開口部100aとNDフィルタ部100b(図15では「ND」と表記)が設けられている。開口部100aは、広帯域光BBをそのまま透過させ、NDフィルタ部100bは、広帯域光BBの光量を低下させる。なお、それ以外については第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と異なる部分について以下説明する。
通常モード時には、広帯域光BBの光路上に開口部100aをセットした状態で、回転フィルタ100を停止させる。この通常モード時における体腔内の撮像は、第1実施形態と同様である(図8A参照)。一方、特殊モード時には、絞り30bの開口度を通常モード時大きくする。これにより、光量が増加した高光量の広帯域光BBが回転フィルタ100に入射する。そして、回転フィルタ100を回転させることによって、開口部100aから高光量の広帯域光BBが出射し、NDフィルタ部100bから高光量の広帯域光BBの光量が低減した通常光量の広帯域光BB(通常モード時と同じ光量の広帯域光BB)が出射し、測定用フィルタ部31bから酸素飽和度測定光が出射し、血管強調用フィルタ部31cから血管強調用照明光が出射する。これら4種類の光は順次検体内に照射される。
ここで、開口部100aの面積S1及びNDフィルタ部100bの面積Snは一番小さく(S1とSnは略同じ)、その次に大きいのが測定用フィルタ部31bの面積S2であり、一番大きいのが血管強調用フィルタ部31cの面積S3である(S1,Sn<S2<S3)ため、高光量の広帯域光の照射時間T1及び通常光量の広帯域光BBの照射時間Tnが一番短く、その次に長いのが酸素飽和度測定光の照射時間T2であり、一番長いのが血管強調用照明光の照射時間T3である(T1,Tn<T2<T3)。
そして、図16に示す手順で、体腔内の撮像が行われる。高光量の広帯域光BBの照射中には、高光量の広帯域光BBの光電変換は行われない。そして、高光量の広帯域光BBの照射が終わって、通常光量の広帯域光BBの照射が開始されると、通常光量の広帯域光BBの照射時間Tn内に、通常光量の広帯域光BBを光電変換して電荷を蓄積し、その蓄積した電荷に基づいて、B画素60b、G画素60g、R画素60rから青色信号Bc、緑色信号Gc、赤色信号Rcを出力する。これら青色信号Bc、緑色信号Gc、赤色信号Rcに基づいて通常画像が作成される。そして、通常光量の広帯域光BBの照射が終わると、酸素飽和度測定光の照射が開始する。酸素飽和度測定光の照射時間T2及びその後の血管強調用照明光の照射時間T3における検体の撮像は第1実施形態と同様(図8B参照)であり、また、酸素飽和度画像及び狭帯域画像の作成も第1実施形態と同様である。
以上のように、高光量の広帯域光BBに基づいて通常画像を作成するのではなく、NDフィルタ100bで減光した通常光量の広帯域光BBに基づいて通常画像を作成しているため、高光量の反射光を受光した時に生じるハレーション(画素値が極めて高くなる現象)の発生を抑えることができる。一方、測定用フィルタ部31bには高光量の広帯域光BBが入射するため、酸素飽和度測定光の光量は大きくなる。このように光量が大きくなった酸素飽和度測定光を用いることで、S/Nが更に向上するため、酸素飽和度の算出精度がアップする。また、血管強調用フィルタ部31cにも高光量の広帯域光BBが入射するため、血管強調用照明光の光量も大きくなる。このように光量が大きくなった血管強調用照明光に基づいて作成された狭帯域画像は、全体的に明るくなっている。
なお、上記実施形態では、カラー撮像素子のカラーフィルタを、B、G、Rの原色系のフイルタを使用する例で説明したが、図17に示す分光透過率を有する、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の補色系のカラーフィルタに加えて、G(グリーン)のカラーフィルタが設けられたカラーの撮像素子(CMYGのカラー撮像素子)を使用してもよい。このCMYGのカラー撮像素子で撮像する場合、Y色のカラーフィルタが設けられたY画素から出力されるY信号、M色のカラーフィルタが設けられたM画素から出力されるM信号、C色のカラーフィルタが設けられたC画素から出力されるC信号は、RGB変換によって、原色のR信号、G信号、B信号に変換される。そして、RGB変換された信号のうちR信号とB信号と、G色のカラーフィルタが設けられたG画素から出力されるG信号に基づいて、通常画像、酸素飽和度画像、狭帯域画像の作成が行われる。
なお、上記実施形態では、青色画像データBmを緑色画像データGcで除して規格化(又は赤色画像データRcを緑色画像データGcで除して規格化)を行ったが、規格化に用いる画像データは緑色画像データGc以外であってもよい。例えば、広帯域光BBを検体内の照射したときに得られる青色画像データBcや赤色画像データRcの他、血管強調用照明光を照射したときに得られる青色画像データBv、緑色画像データGv、赤色画像データRvを規格化に用いてもよい。
なお、上記実施形態では、血管強調用フィルタ部31cの面積S3を測定用フィルタ部31bの面積S2よりも大きくしたが、それら面積S3、S2は略同じであってもよい。また、測定用フィルタ部31bの面積S2を開口部の面積S1(又はNDフィルタ100bの面積Sn)よりも大きくすることで、酸素飽和度測定光の光量が、血管の酸素状態を測定するために十分な光量に達している場合には、緑色画像データGcで規格化を行うことなく酸素飽和度画像の作成を行ってもよい。この場合には、酸素飽和度の算出を行うことなく、画像作成を行う。例えば、青色画像データBmを表示装置14のB、Gチャンネルに割り当て、緑色画像データGcを表示装置14のRチャンネルに割り当てることで、酸素飽和度の低下とともに、表層血管の色が「茶色」調から徐々に変化する酸素飽和度画像が表示装置14に表示される。
なお、上記実施形態では、酸素飽和度画像において、低酸素状態の血管のみを擬似カラー表示したが、低酸素状態の血管を含む検体全体を擬似カラー表示してもよい。この場合、血管の酸素状態に応じて擬似カラーの色を予め定めておくことが好ましい(例えば、高酸素の血管を「赤」で表示し、酸素飽和度の低下に合わせて血管の色を徐々に「青味」がからせ、酸素飽和度が60%を下回るような低酸素の血管を「青」で表示する)
なお、上記実施形態では、3波長分の画像データ(青色画像データBm、緑色画像データGc、赤色画像データRc)から得られる強度比B/G、R/Gに基づいて酸素飽和度の算出を行ったが、これに代えて、2波長分の画像データ(青色画像データBm、緑色画像データGc)から得られる強度比B/Gのみで酸素飽和度の算出を行ってもよい。
なお、上記実施形態では、回転フィルタの各透過領域における透過帯域の帯域幅に応じて、フィルタの面積を決めたが(帯域幅が一番広い開口部やNDフィルタ部の面積を、それよりも帯域幅が狭い測定用フィルタ部及び血管強調用フィルタ部の面積よりも小さくする)、これに代えて、各透過領域における透過帯域の帯域幅に応じたAE(自動露光制御)を行ってもよい。
例えば、透過帯域の帯域幅が広い開口部やNDフィルタ上に広帯域光BBが入射するときには、絞りの開口度を小さくし、また、撮像素子の電荷蓄積時間を短くする。一方、透過帯域の帯域幅が狭い測定用フィルタ部及び血管強調用フィルタ部上に広帯域光BBが入射するときには、絞りの開口度を大きくし、また、撮像素子の電荷蓄積時間を長くする。以上のように、透過帯域の帯域幅に応じたAEを行うことによって、撮像素子で受光する広帯域光、酸素飽和度測定光、血管強調用照明光の受光量を、ほぼ均一に調整することができる。これにより、通常画像、酸素飽和度画像、狭帯域画像の明るさがほぼ同じとなる。
なお、上記実施形態では、血液量(酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの和)のうち酸化ヘモグロビンの占める割合である酸素飽和度を用いて酸素飽和度画像を生成したが、これに代えて又は加えて、「血液量×酸素飽和度(%)」から求まる酸化ヘモグロビンインデックスや、「血液量×(100−酸素飽和度)(%)」から求まる還元ヘモグロビンインデックスを用いてもよい。
10 内視鏡システム
11 光源装置
12 内視鏡装置
13 プロセッサ装置
31,100 回転フィルタ
31a,100a 開口部
31b 測定用フィルタ部
31c 血管強調用フィルタ部
60 撮像素子
72 画像処理部
100b NDフィルタ部

Claims (7)

  1. 広帯域光を発する広帯域光源と、
    前記広帯域光のうち広帯域の第1波長帯域の光を透過させる第1透過領域、前記広帯域光のうち酸化ヘモグロビンの吸光係数と還元ヘモグロビンの吸光係数が異なる狭帯域の第2波長帯域の光を透過させる第2透過領域、及び前記広帯域光のうちヘモグロビンの吸光係数が高い狭帯域の第3波長帯域の光を透過させる第3透過領域を有し、前記第2及び第3透過領域の面積が前記第1透過領域の面積よりも大きく、且つ前記第3透過領域の面積が前記第2透過領域の面積よりも大きい回転フィルタと、
    前記回転フィルタを透過した第1ないし第3波長帯域の光を検体に順次照射するとともに、各波長帯域の光で照明された前記検体をカラーの撮像素子で順次撮像して第1ないし第3画像情報を取得する内視鏡装置と、
    前記第1画像情報に基づいて、可視光の波長成分を有する通常画像を作成する通常画像作成手段と、
    前記第2画像情報のうち酸素飽和度の情報を有する特定画像情報を、前記第1ないし第3画像情報のうち前記特定画像情報以外の画像情報で規格化した規格化画像情報に基づいて、前記酸素飽和度を画像化した酸素飽和度画像を作成する酸素飽和度画像作成手段と、
    前記第3画像情報に基づいて、前記第3波長帯域の波長成分を有する狭帯域画像を作成する狭帯域画像作成手段とを備えることを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記第1透過領域は前記広帯域光をそのまま透過させる開口領域であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡システム。
  3. 前記広帯域光源の光量は、第1光量値と、この第1光量値よりも大きい第2光量値の設定が可能であり、
    前記回転フィルタは、前記第1ないし第3透過領域に加えて、前記広帯域光のうち帯域幅は変えずに光量のみを低下させた光量低下光を透過させる第4透過領域を有し、
    前記内視鏡装置は、前記広帯域光の光量を前記第2光量値に設定したときには、前記第1画像情報に代えて、前記光量低下光で照明された前記検体を撮像して得られる第4画像情報を取得し、
    前記通常画像作成手段は、前記広帯域光の光量を前記第2光量値に設定したときには、前記第1画像情報に代えて、前記第4画像情報に基づいて、前記通常画像を作成することを特徴とする請求項1記載の内視鏡システム。
  4. 前記第2及び第3透過領域の面積は、前記第4透過領域の面積よりも大きいことを特徴とする請求項記載の内視鏡システム。
  5. 前記酸素飽和度画像作成手段は、前記第2画像情報のうち前記酸素飽和度の情報を有する特定画像情報を、前記第2ないし第4画像情報のうち前記特定画像情報以外の画像情報で規格化した規格化画像情報に基づいて、前記酸素飽和度画像を作成することを特徴とする請求項または記載の内視鏡システム。
  6. 前記第2波長帯域は450〜500nmであり、前記第3波長帯域は405〜425nm、530〜550nmであることを特徴とする請求項1ないしいずれか1項記載の内視鏡システム。
  7. 広帯域光源が、広帯域光のうち広帯域の第1波長帯域の光を透過させる第1透過領域、前記広帯域光のうち酸化ヘモグロビンの吸光係数と還元ヘモグロビンの吸光係数が異なる狭帯域の第2波長帯域の光を透過させる第2透過領域、及び前記広帯域光のうちヘモグロビンの吸光係数が高い狭帯域の第3波長帯域の光を透過させる第3透過領域を有し、前記第2及び第3透過領域の面積が前記第1透過領域の面積よりも大きく、且つ前記第3透過領域の面積が前記第2透過領域の面積よりも大きい回転フィルタに向けて、前記広帯域光を発するステップと、
    内視鏡装置が、前記回転フィルタを透過した第1ないし第3波長帯域の光を検体内で順に発するとともに、前記検体をカラーの撮像素子で順次撮像して第1ないし第3画像情報を取得するステップと、
    通常画像作成手段が、前記第1画像情報に基づいて、可視光の波長成分を有する通常画像を作成するステップと、
    酸素飽和度作成手段が、前記第2画像情報のうち酸素飽和度の情報を有する特定画像情報を、前記第1ないし第3画像情報のうち前記特定画像情報以外の画像情報で規格化した規格化画像情報に基づいて、前記酸素飽和度を画像化した酸素飽和度画像を作成するステップと、
    狭帯域画像作成手段が、前記第3画像情報に基づいて、前記第3波長帯域の波長成分を有する狭帯域画像を作成するステップとを有することを特徴とする内視鏡システムの作動方法。
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