JP5690453B2 - 内視鏡処置具の進退補助具 - Google Patents
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Description
[第1の実施形態]
[構成]
図1Aと図1Bと図1Cと図2Aと図2Bと図2Cと図3Aと図3Bと図3Cと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bと図5Cとを参照して、第1の実施形態について説明する。なお例えば図1Aで取付部400と処置具挿入口金36との図示を簡略化するように、一部の図面では、図示の明瞭化のために、部材の一部の図示を省略している。
また図1Bと図3Bと図4Bとに示すように、第1の管状部材500の後退は、第1の管状部材500が第2の管状部材803から抜去されるように、第1の管状部材500が第3の中心軸500a方向に沿って移動することを示す。
また図1Aと図1Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bとに示すように、例えば、第1の管状部材500の進退は、第1の管状部材500の前進と第1の管状部材500の後退とを含む。
また図1Aと図3Aと図4Aとに示すように、例えば、処置具51の前進は、第1の管状部材500の前進によって、処置具51が操作部30側から先端硬質部21側に移動し、処置具51の先端部51aが挿入部20の内部から先端開口部35bを介して外部に突出するように、処置具51が移動することを示す。
また図1Bと図3Bと図4Bとに示すように、例えば、処置具51の後退は、第1の管状部材500の後退によって、処置具51が先端硬質部21側から操作部30側に移動し、処置具51の先端部51aが外部から先端開口部35bを介して挿入部20の内部に収納されるように、処置具51が移動することを示す。
また図1Aと図1Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bとに示すように、例えば、処置具51の進退は、処置具51の前進と処置具51の後退とを含む。
図1Aと図1Bとに示すように、内視鏡システム5は、内視鏡10と、内視鏡処置具(以下、処置具51)と、処置具51の進退補助具100とを有している。
内視鏡10は、例えば体腔に挿入される中空の細長い挿入部20と、挿入部20の基端部と連結し、内視鏡10を操作する操作部30とを有している。
挿入部20は、挿入部20の先端部側から挿入部20の基端部側に向かって、先端硬質部21と、湾曲部23と、可撓管部25とを有している。先端硬質部21の基端部は湾曲部23の先端部と連結し、湾曲部23の基端部は可撓管部25の先端部と連結している。
湾曲部23は、後述する湾曲操作部37の操作によって、例えば上下左右といった所望の方向に湾曲する。湾曲部23が湾曲することにより、先端硬質部21の位置と向きとが変わる。そして、図示しない照明光が観察対象物に照明され、観察対象物が観察視野内に捉えられる。この観察対象物とは、例えば、被検体(例えば体腔)内における患部や病変部等である。
可撓管部25は、所望な可撓性を有している。よって可撓管部25は、外力によって曲がる。可撓管部25は、操作部30における後述する本体部31から延出されている管状部材である。
操作部30は、可撓管部25が延出している本体部31と、本体部31の基端部と連結し、内視鏡10を操作する術者によって把持される把持部33と、把持部33と接続しているユニバーサルコード41とを有している。
把持部33は、処置具挿入部35と、湾曲部23を湾曲操作する湾曲操作部37と、スイッチ部39とを有している。処置具挿入部35は把持部33の先端部側に配設され、湾曲操作部37とスイッチ部39とは把持部33の基端部側に配設されている。図5Aに示すように、把持部33は術者の左手によって把持され、湾曲操作部37とスイッチ部39とは左手の指によって操作される。
処置具挿入部35は、把持部33に対して分岐している。このため図1Aと図1Bとに示すように、処置具挿入部35の中心軸方向は、把持部33の中心軸33a方向に対して傾斜している。
図1Aと図1Bとに示すように、処置具挿入部35は、処置具挿入部35の端部に配設され、処置具51が内視鏡10に挿入されるための処置具挿入口35aを有している。
図1Aと図1Bとに示すように、処置具挿入口35aの中心軸35cは、処置具挿入部35の中心軸と同軸に配設されており、このため把持部33の中心軸33aに対して傾斜している。さらに中心軸35c方向は、把持部33の中心軸33a方向に対して傾斜している。
湾曲操作部37は、湾曲部23を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ37aと、湾曲部23を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ37bと、湾曲した湾曲部23の位置を固定する固定ノブ37cとを有している。
スイッチ部39は、把持部33が術者に把持された際に、術者の手によって操作される。スイッチ部39は、送気・送水・吸引・撮影等の内視鏡の各種機能を操作する際に操作される。
ユニバーサルコード41は、図示しない制御装置に着脱自在な図示しない接続コネクタを有している。
処置具51は、細長い線状部材によって形成される。
図1Aと図1Bとに示すように、進退補助具100は、内視鏡10、詳細には処置具挿入部35に着脱自在に取り付けられる。より詳細には、進退補助具100は、図1Cと図5Bと図5Cとに示すように処置具挿入口金36の中心軸(処置具挿入口35aの中心軸35c)の軸回りに回転自在となるように、処置具挿入部35の処置具挿入口35aに挿入される処置具挿入口金36に着脱自在に取り付けられる。進退補助具100は、処置具51が処置具51の長手軸方向に沿って進退することを補助する。処置具51は、処置具挿入口金36を介して処置具挿入口35aから内視鏡10の内部に挿入されている。また処置具51の先端部51aは、先端開口部35bから突出可能となっている。
図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図2Cと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bと図5Cとに示すように、ベースユニット300は、取付部400によって処置具挿入口金36に着脱自在に取り付けられる。またベースユニット300は、取付部400によって、処置具挿入口金36に対して処置具挿入口金36の中心軸の軸回りに回転自在となるように、処置具挿入口金36に取り付けられる。図2Aと図2Bとに示すように、ベースユニット300は、ベース部材310を有している。
図4Aと図4Bとに示すように、ベース部材310は、第1の中心軸311aを有する第1の孔311と、第1の中心軸311aに対して傾斜している第2の中心軸313aを有し、第1の孔311と連通している第2の孔313とを有している。
図1Aと図1Bと図1Cと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bと図5Cとに示すように、取付部400は、第1の中心軸311aが処置具挿入口35aの中心軸35cと同軸上に配設され、第1の孔311が処置具挿入口35aと対向し、ベースユニット300のベース部材310が処置具挿入口35aの中心軸35c(処置具挿入口金36の中心軸)の軸回りに回転自在となるように、ベースユニット300を処置具挿入部35(処置具挿入口金36)に着脱自在に取り付ける。
図4Aと図4Bとに示すように、本体部410は、本体部410の内周面に形成されている本体ネジ溝部411を有している。本体ネジ溝部411は、本体部410の基端部に配設されている。
また図2Bと図2Cと図4Aと図4Bとに示すように、支持部430は、支持部430の外周面に形成されており、本体ネジ溝部411と噛み合う先端支持ネジ溝部431を有している。先端支持ネジ溝部431は、支持部430の先端部に配設されている。
本体部410が処置具挿入口金36に取り付けられた状態において、本体ネジ溝部411と先端支持ネジ溝部431とが互いに噛み合うように、図2Cに示すように、取付部400の中心軸方向において支持部430は本体部410に捩じ込まれることによって、支持部430は本体部410に取り付けられる。このように本体部410と支持部430とは、互いに締結する。このとき、本体部410と支持部430とは、処置具挿入口金36と連通する。
図2Aと図2Bと図2Cとに示すように、本体部410は、本体部410の縁部の一部が本体部410の中心軸方向において凹設されることで形成されている切り欠き部413を有している。切り欠き部413は、本体部410の先端部に配設されている。切り欠き部413は、本体ネジ溝部411とは同一平面上に配設されておらず、本体ネジ溝部411よりも処置具挿入口35a側に配設されている。切り欠き部413は、本体部410の周方向において、本体部410の全周に渡って形成されるのではなく、例えば半円よりも小さいサイズで形成される。この切り欠き部413は、本体部410の径方向において、本体部410の内部と連通している。
本体部410は、処置具挿入口金36の軸方向において処置具挿入口金36の基端部に嵌め込まれて、処置具挿入口金36に取り付けられるのではない。図2Cに示すように、切り欠き部413が先頭として機能し、本体部410の径方向において、本体部410は切り欠き部413から処置具挿入口金36の基端部に押し込まれる。つまり本体部410は、本体部410の径方向において、切り欠き部413を介して処置具挿入部35の側面側から処置具挿入口金36の基端部に押し込まれることによって、処置具挿入口金36の基端部に嵌め込まれ、処置具挿入口金36の基端部に取り付けられる。言い換えると、処置具挿入口金36の基端部は、切り欠き部413を介して本体部410の径方向において本体部410に嵌め込まれる。これにより、本体部410は処置具挿入口金36の基端部に取り付けられ、処置具挿入口金36の基端部は本体部410の内部に配設される。このとき図4Aと図4Bとに示すように、内側フランジとして形成されている本体部410の先端部は、外側フランジとして形成されている処置具挿入口金36の縁部36cに引っかかっている。この状態において、図5Bと図5Cとに示すように、本体部410は、処置具挿入口金36に対して、処置具挿入口35aの中心軸35cの軸回りに回転自在となっている。
図2Bと図2Cと図4Aと図4Bとに示すように、ベースユニット300のベース部材310を支持している支持部430において、この支持部430は、第1の孔311の第1の中心軸311aが処置具挿入口35aの中心軸35cと同軸上に配設され、第1の孔311が処置具挿入口35aと対向するように、本体部410に取り付けられる。
図2Bと図2Cと図4Aと図4Bとに示すように、ベース部材310は、第3の孔315の内周面に形成されているベースネジ溝部315aをさらに有している。
前記したように、ベース部材310は支持部430に取り付けられ、支持部430は本体部410に取り付けられ、本体部410は処置具挿入口金36に取り付けられる。
図4Aと図4Bとに示すように、第1の管状部材500は、第3の中心軸500aを有している。第1の管状部材500は、第3の中心軸500aが第2の中心軸313a方向に沿って配設され且つ第3の中心軸500aが第2の中心軸313aと同軸上に配設されるように、配設される。第1の管状部材500は、処置具51が挿入される筒部材として形成される。処置具51は、第1の管状部材500の基端部500cから第1の管状部材500に挿入され、第1の管状部材500の先端部500bから突出される。
図2Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bとに示すように、固定部600は、第1の管状部材500の基端部500cに配設されている。固定部600は、処置具51の基端部51bを第1の管状部材500の基端部500cに固定する。固定部600は、処置具51が挿通し、第1の管状部材500の基端部500cに挿入される筒部601と、筒部601の端部に載置され、処置具51が挿通する固定部材605とを有している。また固定部600は、筒部601と固定部材605とを覆うキャップとして機能し、筒部601を締め付ける締め付け部603をさらに有している。
図1Aと図1Bとに示すように、回転部700は、第3の中心軸500aの軸回りに回転する。回転部700は、第1の管状部材500が挿入される筒部材として形成される。詳細には、回転部700の中心軸が第3の中心軸500aと同軸上に配設されるように、第1の管状部材500が回転部700に挿入される。図4Aに示すように、第1の管状部材500が回転部700に挿入された状態で、回転部700は第1の管状部材500を中心軸として、第2の中心軸500a周りに回転可能となる。図4Aに示すように、第1の管状部材500が回転部700に挿入された状態で、第1の管状部材500の先端部500bが第2の孔313に挿入された際、第1の管状部材500の基端部500cが第3の中心軸500a方向に沿って回転部700の基端部よりも外側に突出するような長さを、回転部700は有している。図1Aと図1Bとに示すように、進退補助具100が内視鏡10に取り付けられた際に、回転部700は把持部33に隣り合うように配設される。このように回転部700は、操作ノブとして機能する。
進退機構800は、回転部700と第1の管状部材500との間に介在しており、回転部700が回転した際に、回転部700の回転力を第1の管状部材500の進退力に変換し、進退力を第1の管状部材500に伝達することで、第1の管状部材500を第3の中心軸500a方向に沿って進退させる。
図3Aと図3Bと図3Cと図4Aと図4Bとに示すように、突起部801は、後述する長開口部803dを貫通し、後述する螺旋開口部805dに挿入されるように、第1の管状部材500の径方向に沿って直線状に配設されている。突起部801は、開口部500dに係合しており、これにより第1の管状部材500の周面に係合する。また図3Cに示すように、突起部801は、長開口部803dの縁部と螺旋開口部805dの縁部とに当接するような直径を有している。
図2Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bとに示すように、第2の管状部材803は、第4の中心軸803aと、第4の中心軸803aが第2の中心軸313a方向に沿って配設され且つ第4の中心軸803aが第2の中心軸313aと同軸上に配設されるように第2の孔313に嵌合して固定される先端部803bとを有している。また第2の管状部材803は、基端部803cと、第4の中心軸803a方向に沿って第2の管状部材803の周面に配設されている長開口部803dとをさらに有している。
図4Aと図4Bとに示すように、基端部803cは、基端部803cが支持ユニット950の嵌合孔953cに挿入された際、例えばネジ部213fによって支持ユニット950に固定される固定端として形成される。ネジ部213fは、支持ユニット950の側面を挿通し、基端部803cの周面に当接する。
これにより第2の管状部材803は、回転することと移動することとを防止され、ベースユニット300と支持ユニット950とに固定される。
図2Bに示すように、第3の管状部材805は、第3の中心軸500aと同軸上に配設される第5の中心軸805aと、先端部805bとを有している。また第3の管状部材805は、基端部805cと、第5の中心軸805aを巻回するように第3の管状部材805の周面に配設されている螺旋状の螺旋開口部805dとを有している。
図1Aと図1Bと図3Aと図3Bと図3Cと図4Aと図4Bとに示すように、回転部700が第3の中心軸500aの軸回りに回転すると、同時に第3の管状部材805も回転部700と同様に回転する。これにより第3の管状部材805に配設されている螺旋開口部805dも回転する。
また突起部801が長開口部803dの縁部に当接することによって、突起部801が係合している先端部500bを有する第1の管状部材500は、第3の中心軸500a周りに回転することを防止される。
そして、螺旋開口部805dが回転し、突起部801が第3の中心軸500a方向に沿って長開口部803dを移動することによって、突起部801が係合している先端部500bを有する第1の管状部材500は、第3の中心軸500a周りに回転することを防止された状態で、第3の中心軸500a方向に沿って進退する。これにより、第1の管状部材500に固定されている処置具51が進退する。
規制機構900は、第1の管状部材500が第3の中心軸500a方向に沿って進退する際に、第1の管状部材500の先端部500bが、第3の中心軸500a方向に沿って、回転部700の先端部側に配設される第1の孔311が第2の孔313と連通する部分と、回転部700の基端部側に配設される第1の管状部材500が回転部700から抜け落ちる側の位置との間を移動するように、第1の管状部材500の進退を規制する。
規制機構900は、突起部801と、螺旋開口部805dの縁部とによって形成される。
図1Aと図1Bと図2Aと図2Bと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bとに示すように、支持ユニット950は、第3の中心軸500aが第2の中心軸313aと同軸上に配設され、第1の管状部材500が第3の中心軸500a方向に沿って進退して、第1の管状部材500が第3の中心軸500a方向の直交する方向に移動することが防止されるように、突起部801と第2の管状部材803と第3の管状部材805とを介して第1の管状部材500を支持する。
[内視鏡10への進退補助具100の取り付け]
図1Aと図1Bと図4Aと図4Bとに示すように、第1の孔311が処置具挿入口35aと対向するように、取付部400はベースユニット300を内視鏡10に固定する。
次に、前記した[本体部410と支持部430との取り付け]にて記載したように、図2Cと図4Aと図4Bとに示すように、本体ネジ溝部411と先端支持ネジ溝部431とが互いに噛み合うように、取付部400の中心軸方向において支持部430は本体部410に捩じ込まれることによって、支持部430は本体部410に取り付けられる。このように本体部410と支持部430とは、互いに締結する。
なお前記した取り付けにおいて、取り付けの順番は、特に限定されない。前記によって、進退補助具100は、処置具挿入口金36に取り付けられる。
内視鏡10の挿入部20が体腔内に挿入された後、図1Aと図1Bとに示すように、処置具51は、固定部600から挿入されて、第1の管状部材500を挿通する。さらに処置具51は、処置具挿入部35から内視鏡10の内部に挿入される。そして図1Aと図1Bとに示すように、処置具51の先端部51aは、先端開口部35bから突出する。突出する処置具51の先端部51aの長さは、所望する長さである。
図5Aに示すように、把持部33は術者の左手によって把持され、把持部33に隣り合う回転部700は左手の例えば小指や薬指によって操作され、湾曲操作部は左手の親指によって操作される。このとき図5Bに示すように、角度θ1>角度θ2となっているため、把持部33と回転部700との間のクリアランス60が最も狭まり、把持部33と回転部700との間の距離が最も短くなり、回転部700が把持部33と隣り合うように配設される。内視鏡10の把持と処置具51の進退操作とは、片手で同時に実施される。
回転部700は左手の例えば小指や薬指によって操作されると、回転部700は第3の中心軸500aの軸回りにおいて一方向に回転する。同時に第3の管状部材805も回転部700と同様に回転する。これにより第3の管状部材805に配設されている螺旋開口部805dも回転する。
螺旋開口部805dが回転することによって、突起部801は螺旋開口部805dによって第3の中心軸500a方向に沿って長開口部803dを移動する。
そして突起部801が係合している先端部500bを有する第1の管状部材500は、第3の中心軸500a方向に沿って前進する。これにより、第1の管状部材500に固定されている処置具51が前進する。
回転部700は左手の例えば小指や薬指によって操作されると、回転部700は第3の中心軸500aの軸回りにおいて他方向に回転する。同時に第3の管状部材805も回転部700と同様に回転する。これにより第3の管状部材805に配設されている螺旋開口部805dも回転する。
螺旋開口部805dが回転することによって、突起部801は螺旋開口部805dによって第3の中心軸500a方向に沿って長開口部803dを移動する。
そして突起部801が係合している先端部500bを有する第1の管状部材500は、第3の中心軸500a方向に沿って後退する。これにより、第1の管状部材500に固定されている処置具51が後退する。
処置具挿入口金36に取り付けられている取付部400は、図1Cと図5Cとに示すように、角度θ3>角度θ1となるように、処置具挿入口35aの中心軸35cの軸回りに回転する。これにより取付部400を含む進退補助具100も、同様に回転することとなる。図1Cと図5Cとに示すように、角度θ3>角度θ1となっているため、進退補助具100は把持部33から離れるように傾き、把持部33と回転部700との間のクリアランス60が最も広まり、把持部33と回転部700との間の距離が最も長くなる。進退補助具100は、把持を妨げることを解消する。
このように本実施形態では、第2の中心軸313a(第3の中心軸500a)は第1の中心軸311aに対して傾斜している。またベースユニット300が処置具挿入口35aの中心軸35cの軸回りに回転自在となるように、取付部400はベースユニット300を処置具挿入部35に取り付ける。
これにより、本実施形態では、図1Aと図1Bと図1Cと図5Aと図5Bとに示すように、進退補助具100は把持部33に近づくように傾き、把持部33と回転部700との間のクリアランス60が最も狭まることが可能となる。よって、本実施形態では、把持部33が把持される手の指は回転部700に確実に届き、術者に負担がかからず、扱いやすくなり、内視鏡10の把持と処置具51の進退操作とを片手で同時に実施可能となる。そして本実施形態では、片手での円滑な進退操作に支障をきたさず、内視鏡10全体が大型化することを防止できる。
また本実施形態では、図1Cと図5Cとに示すように、進退補助具100は把持部33から離れるように傾き、把持部33と回転部700との間のクリアランス60が最も広まることが可能となる。よって、本実施形態では、処置具51が進退操作されない場合、進退補助具100が把持を妨げることを解消できる。
以上のように、本実施形態では、片手で簡単に操作でき、片手での円滑な進退操作を実施でき、手技に応じて進退補助具100を処置具挿入口35aの中心軸35cの軸回りに回転できる。
次に図6Aと図6Bと図6Cとを参照して、第1の実施形態の第1の変形例について説明する。本変形例では、以下に、前記した構成とは異なる構成のみ説明する。
[構成]
本変形例では、取付部400において、本体部410と支持部430とは一体となっている。このため、取付部400は、本体部410として機能する先端部400aと、支持部430として機能する基端部400bとを有する。取付部400の先端部400aは、切り欠き部413を有する。
本変形例では、進退補助具100を内視鏡10に簡単に固定でき、進退補助具100を内視鏡10から素早く分離できる。また本変形例では、進退補助具100を簡単に回転できる。また本変形例では、本体ネジ溝部411と先端支持ネジ溝部431とを不要にでき、取付部400の構成を簡素にできる。このような本変形例は、ディスポタイプの取付部400に最適である。
次に図7Aと図7Bとを参照して、第1の実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例では、以下に、前記した構成とは異なる構成のみ説明する。
[構成]
取付部400の先端部400aは、取付部400の中心軸方向に沿って伸びた状態から取付部400の中心軸に向かって内側に折れ曲がっている複数の爪部401を有している。爪部401は、取付部400の周方向において、互いに等間隔離れて配設されている。
本変形例では、進退補助具100を内視鏡10に簡単に固定でき、進退補助具100を内視鏡10から素早く分離できる。また本変形例では、進退補助具100を簡単に回転できる。また本変形例では、本体ネジ溝部411と先端支持ネジ溝部431とを不要にでき、取付部400の構成を簡素にできる。このような本変形例は、ディスポタイプの取付部400に最適である。
次に図8を参照して、第1の実施形態の第3の変形例について説明する。本変形例では、以下に、前記した構成とは異なる構成のみ説明する。
[構成]
進退補助具100は、本体部410の先端部を支持する本体支持部461と、処置具挿入口金36の基端部を支持する挿入支持部463とを有する。また進退補助具100は、本体支持部461と挿入支持部463とに接続し、本体支持部461を介して本体部410の先端部と、挿入支持部463を介して処置具挿入口金36の基端部との少なくとも一方を他方に向けて付勢する付勢部465とをさらに有している。
前記については、挿入支持部463についても同様である。
本変形例では、進退補助具100を内視鏡10に固定する際、固定を補強できる。本変形例は、第1,第2の変形例に組み込むこともできる。この場合、本体支持部461は、取付部400の先端部を支持する先端支持部として機能する。
Claims (19)
- 第1の中心軸を有する第1の孔と、前記第1の中心軸に対して傾斜している第2の中心軸を有し、前記第1の孔と連通する第2の孔とを有するベースユニットと、
前記第1の孔における前記第1の中心軸を有する側が処置具挿入口と対向し、前記ベースユニットが前記処置具挿入口の中心軸の軸回りに回転自在となるように、前記ベースユニットを内視鏡の把持部に配設される処置具挿入部に取り付ける取付部と、
前記第2の中心軸方向に沿って且つ前記第2の中心軸と同軸上に配設される第3の中心軸を有するように配設され、内視鏡処置具が挿入され固定される第1の管状部材と、
前記第1の管状部材が挿入され、前記第1の管状部材の前記第3の中心軸を中心に回転する回転部と、
前記回転部が回転する際の回転力を前記第1の管状部材の前記第3の中心軸方向に沿った進退力に変換して前記第1の管状部材を進退させる進退機構と、
を具備する内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記処置具挿入口の中心軸方向は、前記把持部の中心軸方向に対して傾斜しており、
前記処置具挿入口の中心軸方向と、前記把持部の中心軸方向との間に形成される角度を角度θ1とし、
前記回転部が操作される際において、前記第2の中心軸方向と、前記把持部の中心軸方向との間に形成される角度を角度θ2とし、
前記内視鏡処置具を進退操作させる必要がなく前記回転部が非操作される際において、前記第2の中心軸方向と、前記把持部の中心軸方向との間に形成される角度を角度θ3とし、
前記取付部は、前記回転部が操作される際に角度θ1>角度θ2となり、前記内視鏡処置具を進退操作させる必要がなく前記回転部が非操作される際に角度θ3>角度θ1となるように、前記処置具挿入口の中心軸の軸回りに回転する請求項1に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記取付部は、
本体部が前記処置具挿入口の中心軸の軸回りに回転自在となるように、前記処置具挿入部に着脱自在に取り付けられる筒形状の本体部と、
前記第1の中心軸が前記処置具挿入口の中心軸と同軸上に配設され、前記第1の孔が前記処置具挿入口と対向するように、前記ベースユニットを支持する筒形状の支持部と、
を有する請求項2に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記支持部は、前記本体部に着脱自在に取り付けられ、
前記本体部が前記処置具挿入部に取り付けられた状態において、前記支持部は前記本体部に捩じ込まれることによって、前記支持部は前記本体部に取り付けられる請求項3に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記支持部が前記本体部に取り付けられる際、前記処置具挿入口の中心軸方向において、前記処置具挿入口の縁部は、前記支持部と前記本体部との間に配設され、
前記支持部は前記本体部に取り付けられることによって、前記支持部は前記処置具挿入口の前記縁部を前記本体部に押し込み、前記取付部は前記処置具挿入部に固定される請求項4に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記処置具挿入口の中心軸方向において前記支持部と前記処置具挿入口の前記縁部との間に介在し、前記支持部と前記処置具挿入口の前記縁部との干渉を防止する干渉防止部材をさらに具備する請求項5に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記本体部は、前記本体部の縁部の一部が前記本体部の中心軸方向において凹設されることで形成されている切り欠き部を有し、
前記本体部は、前記本体部の径方向において、前記切り欠き部を介して前記処置具挿入部の側面側から前記処置具挿入部に押し込まれることによって、前記処置具挿入部に取り付けられる請求項5に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記本体部の先端部を支持する先端支持部と、
前記処置具挿入部を支持する挿入支持部と、
前記先端支持部と前記挿入支持部とに接続し、前記先端支持部を介して前記取付部の前記先端部と、前記挿入支持部を介して前記処置具挿入部との少なくとも一方を他方に向けて付勢する付勢部と、
をさらに具備する請求項7に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記取付部は、
前記処置具挿入部に着脱自在に取り付けられ、さらに前記処置具挿入口の中心軸の軸回りに回転自在となるように前記処置具挿入部に取り付けられる先端部と、
前記ベースユニットに着脱自在に取り付けられ、さらに前記ベースユニットを支持する基端部と、
を有する請求項2に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記処置具挿入口の中心軸方向において前記取付部の前記先端部と前記処置具挿入口の縁部との間に介在し、前記取付部の前記先端部と前記処置具挿入口の前記縁部との干渉を防止する干渉防止部材をさらに具備する請求項9に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記取付部の前記先端部は、前記取付部の前記先端部の縁部の一部が前記取付部の中心軸方向において凹設されることで形成されている切り欠き部を有し、
前記取付部の前記先端部は、前記取付部の径方向において、前記切り欠き部を介して前記処置具挿入部の側面側から前記処置具挿入部に押し込まれることによって、前記処置具挿入部に取り付けられる請求項10に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記取付部の前記先端部を支持する先端支持部と、
前記処置具挿入部を支持する挿入支持部と、
前記先端支持部と前記挿入支持部とに接続し、前記先端支持部を介して前記取付部の前記先端部と、前記挿入支持部を介して前記処置具挿入部との少なくとも一方を他方に向けて付勢する付勢部と、
をさらに具備する請求項10に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記取付部の前記先端部は、前記取付部の中心軸方向に沿って伸びた状態から前記取付部の中心軸に向かってに折れ曲がっている複数の爪部を有し、
前記取付部の前記先端部は、前記爪部が前記処置具挿入口の縁部に引っかかることによって前記処置具挿入部に取り付けられる請求項9に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記進退機構は、前記回転部と前記第1の管状部材との間に介在しており、前記回転部が回転した際に、前記回転部の回転力を前記第1の管状部材の進退力に変換し、前記進退力を前記第1の管状部材に伝達することで、前記第1の管状部材を進退させる請求項1に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記進退機構は、
前記第1の管状部材の径方向に沿って直線状に配設され、前記第1の管状部材の周面に係合する突起部と、
前記第1の管状部材の前記第3の中心軸に沿って配設されるように前記第2の孔に嵌合して固定される部分と、周面に配設されている長開口部とを有しており、前記突起部が前記長開口部を挿通するように前記第1の管状部材が挿入される第2の管状部材と、
前記第2の管状部材の中心軸に沿って配設される中心軸と、周面に配設されている螺旋開口部とを有しており、前記螺旋開口部の一部が前記長開口部の一部と連通し、前記長開口部を挿通する前記突起部が前記螺旋開口部に挿入されるように前記第2の管状部材が挿入されており、前記回転部と共に回転するように前記回転部に挿入される第3の管状部材と、
を有する請求項14に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記回転部が回転することに伴い前記第3の管状部材が回転することによって、前記螺旋開口部が回転し、
前記螺旋開口部が回転することによって、前記突起部は前記第2の管状部材の中心軸方向に沿って前記長開口部を移動し、
前記突起部が前記長開口部の縁部に当接することによって、前記突起部が係合している前記第1の管状部材は前記第1の管状部材の前記第3の中心軸回りに回転することを防止され、
前記螺旋開口部が回転し、前記突起部が前記長開口部を移動することによって、前記第1の管状部材は、前記第1の管状部材の前記第3の中心軸回りに回転を防止された状態で進退する請求項15に記載の内視鏡処置具の進退補助具。 - 前記第1の管状部材が進退する際の位置を規制する規制機構をさらに具備する請求項1に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記第1の管状部材の基端部は、前記第1の管状部材の前記第3の中心軸方向に沿って、前記回転部の基端部よりも外側に突出している請求項1に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
- 前記第1の管状部材が前記第1の管状部材の前記第3の中心軸方向に直交する方向に移動することが防止されるように、前記第1の管状部材を支持する支持ユニットをさらに具備する請求項1に記載の内視鏡処置具の進退補助具。
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