JP6095864B2 - 進退補助具、内視鏡及び内視鏡システム - Google Patents
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Description
[第1の実施形態]
[構成]
図1Aと図1Bと図1Cと図1Dと図1Eと図1Fと図1Gと図1Hと図1Iと図1Jと図1Kとを参照して、第1の実施形態について説明する。なお図1Cにおいて処置具51の図示を省略するように、一部の図面では、図示の明瞭化のために、部材の一部の図示を省略している。
図1Aに示すように、移動側筒部215が後退するとは、移動側筒部215が固定側筒部205から抜去されるように、移動側筒部215が移動側筒部215の中心軸215a方向に沿って移動することをいう。
図1Aに示すように、例えば、移動側筒部215が進退移動するとは、移動側筒部215が前進することと移動側筒部215が後退することとを含む。
図1Aに示すように、例えば、処置具51が前進するとは、図1Aに示すような移動側筒部215の前進によって、処置具51が操作部30側から先端硬質部21側に移動し、処置具51の先端部51aが挿入部20の内部から先端開口部35bを介して外部に突出するように、処置具51が移動することをいう。
図1Aに示すように、例えば、処置具51が後退するとは、図1Aに示すような移動側筒部215の後退によって、処置具51が先端硬質部21側から操作部30側に移動し、処置具51の先端部51aが外部から先端開口部35bを介して挿入部20の内部に収納されるように、処置具51が移動することをいう。
図1Aに示すように、例えば、処置具51が進退移動するとは、処置具51が前進することと処置具51が後退することとを含む。
図1Aに示すように、内視鏡システム5は、挿入機器である例えば内視鏡10と、挿入機器用処置具(以下、処置具51と称する)と、処置具51のための進退補助具(以下、補助具100と称する)とを有する。
図1Aに示すように、内視鏡10は、例えば体腔に挿入される中空の細長い挿入部20と、挿入部20の基端部に連結され、内視鏡10を操作する操作部30とを有する。
図1Aに示すように、挿入部20は、挿入部20の先端部側から挿入部20の基端部側に順に向かって、先端硬質部21と、湾曲部23と、可撓管部25とを有する。先端硬質部21の基端部は湾曲部23の先端部に連結され、湾曲部23の基端部は可撓管部25の先端部に連結される。
湾曲部23は、後述する湾曲操作部37の操作によって、例えば上下左右といった所望の方向に湾曲する。湾曲部23が湾曲することにより、先端硬質部21の位置と向きとが変わる。そして、図示しない照明光が観察対象物に照明され、観察対象物が観察視野内に捉えられる。この観察対象物とは、例えば、被検体(例えば体腔)内における患部または病変部等である。
可撓管部25は、所望な可撓性を有する。よって可撓管部25は、外力によって曲がる。可撓管部25は、操作部30における後述する折れ止め部31から延出される管状部材である。
図1Aに示すように、操作部30は、可撓管部25が延出する折れ止め部31と、折れ止め部31の基端部に連結され、内視鏡10を操作する術者によって把持される把持部33と、把持部33に接続されるユニバーサルコード41とを有する。
図1Aに示すように、把持部33は、処置具挿入部35と、湾曲部23を湾曲操作する湾曲操作部37と、スイッチ部39とを有する。処置具挿入部35は把持部33の先端部側に配設され、湾曲操作部37とスイッチ部39とは把持部33の基端部側に配設される。
処置具挿入部35は、把持部33に対して分岐している。このため、図1Aに示すように、処置具挿入部35の中心軸方向は、把持部33の中心軸33a方向に対して傾斜している。
図1Aに示すように、処置具挿入部35は、処置具挿入部35の端部に配設され、処置具51が内視鏡10に挿入されるための処置具挿入口部35aを有する。
図1Aに示すように、処置具挿入口部35aの中心軸35cは、処置具挿入部35の中心軸と同軸に配設されており、このため把持部33の中心軸33aに対して傾斜している。さらに中心軸35c方向は、把持部33の中心軸33a方向に対して傾斜している。
図1Aに示すように、湾曲操作部37は、湾曲部23を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ37aと、湾曲部23を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ37bとを有する。湾曲操作部37は、左右に湾曲した湾曲部23の位置を固定する左右固定ノブ37cと、上下に湾曲した湾曲部23の位置を固定する上下固定ノブ37dとを有する。
図1Aに示すように、スイッチ部39は、把持部33が術者の左手に把持された際に、左手の指によって操作される。スイッチ部39は、送気・送水・吸引・撮影等の内視鏡の各種機能が操作される際に操作される。
ユニバーサルコード41は、図示しない制御装置に着脱自在な図示しない接続コネクタを有する。
処置具51は、例えば、細長い線状部材を有する。処置具51は、口金部36から処置具挿入口部35aを介して内視鏡10の内部(処置具挿通チャンネル)に挿入される。処置具51の先端部51aは、先端開口部35bから突出可能となっている。
補助具100は、内視鏡10の処置具挿入部35に着脱自在に取り付けられる。詳細には、図1Aと図1Bと図1Jと図1Kとに示すように補助具100は、補助具100が口金部36の中心軸(処置具挿入口部35aの中心軸35c)の軸回りに回転自在となるように、処置具挿入部35の処置具挿入口部35aに挿入される口金部36に着脱自在に取り付けられる。図1Aに示すように、補助具100は、処置具挿入口部35aから内視鏡10の内部に挿入される処置具51が処置具51の中心軸方向に沿って進退移動することを補助する。
図1Aと図1Bと図1Fと図1Gと図1Hと図1Jと図1Kとに示すように、ベースユニット300は、取付部400によって口金部36に着脱自在に取り付けられる。ベースユニット300は、取付部400によって、口金部36の中心軸の軸回りに回転自在に口金部36に取り付けられる。図1Aと図1Cとに示すように、ベースユニット300は、ベース部材310を有する。
図1Hに示すように、ベース部材310は、中心軸311aを有する第1の孔311を有する。
図1Aと図1Cと図1Fと図1Gと図1Hと図1Jと図1Kとに示すようにベース部材310は、第1の孔311の中心軸311aと同軸上に配設される中心軸を有する固定部材200を有する。固定部材200は、固定部材200がベース部材310と一体となるように、ベース部材310に対して立設される。補助具100が内視鏡10に取り付けられた際、固定部材200は、取り付けによって、ベース部材310と共に固定部材200の中心軸方向には移動せず位置を固定される。補助具100が内視鏡10に取り付けられた際、固定部材200は、ベース部材310と共に、口金部36に対して口金部36の中心軸の軸回りに回転自在となっている。
固定部材200は、処置具51が挿抜可能であり、移動部材210の移動側筒部215が挿抜可能な固定側筒部205を有する。固定側筒部205は、筒形状、例えば円筒形状を有する。固定側筒部205は、直線状に形成される。固定側筒部205は、第1の孔311と連通しており、第1の孔311を囲うように配設される。固定側筒部205の中心軸205aは、第1の孔311の中心軸311aと同軸上に配設される。固定側筒部205の内径は、第1の孔311の直径よりも大きい。
図1Aと図1Hと図1Jと図1Kとに示すように、取付部400は、中心軸311aが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設され、第1の孔311が処置具挿入口部35aと対向し、ベース部材310が処置具挿入口部35aの中心軸35c(口金部36の中心軸)の軸回りに回転自在となるように、ベースユニット300を処置具挿入部35(口金部36)に着脱自在に取り付ける。
図1Hに示すように、本体部410は、本体部410の内周面に形成される本体ネジ溝部411を有する。本体ネジ溝部411は、本体部410の基端部に配設される。
図1Dと図1Hとに示すように、支持部430は、支持部430の外周面に形成されており、本体ネジ溝部411と噛み合う先端支持ネジ溝部431を有する。先端支持ネジ溝部431は、支持部430の先端部に配設される。
本体部410が口金部36に取り付けられた状態において、図1Dに示すように、取付部400の中心軸方向において支持部430は本体部410に捩じ込まれた際、本体ネジ溝部411と先端支持ネジ溝部431とが互いに噛み合う。これによって、支持部430は、本体部410に取り付けられる。このように本体部410と支持部430とは、互いに締結する。このとき、本体部410と支持部430とは、口金部36と連通する。
図1Dに示すように、本体部410は、本体部410の縁部の一部が本体部410の中心軸方向において凹設されることで形成される切り欠き部413を有する。切り欠き部413は、本体部410の先端部に配設される。切り欠き部413は、本体ネジ溝部411とは同一平面上に配設されておらず、本体ネジ溝部411よりも処置具挿入口部35a側に配設される。切り欠き部413は、本体部410の周方向において、本体部410の全周に渡って形成されるのではなく、例えば半円よりも小さいサイズで形成される。この切り欠き部413は、本体部410の径方向において、本体部410の内部と連通している。
本体部410は、口金部36の中心軸方向において口金部36の基端部に嵌め込まれて、口金部36に取り付けられるのではない。図1Dに示すように、切り欠き部413が先頭として機能し、本体部410の径方向において、本体部410は切り欠き部413から口金部36の基端部に押し込まれる。つまり本体部410は、本体部410の径方向において、切り欠き部413を介して処置具挿入部35の側面側から口金部36の基端部に押し込まれる。これにより本体部410は、口金部36の基端部に嵌め込まれ、口金部36の基端部に取り付けられる。言い換えると、口金部36の基端部は、切り欠き部413を介して本体部410の径方向において本体部410に嵌め込まれる。本体部410は口金部36の基端部に取り付けられ、口金部36の基端部は本体部410の内部に配設される。このとき図1Hに示すように、内側フランジとして形成されている本体部410の先端部は、外側フランジとして形成されている口金部36の縁部36cに引っかかる。この状態において、図1Jと図1Kとに示すように、本体部410は、口金部36に対して、処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転自在となる。
図1Dと図1Hとに示すように、ベース部材310を支持する支持部430において、支持部430は、第1の孔311の中心軸311aが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設され、第1の孔311が処置具挿入口部35aと対向するように、本体部410に取り付けられる。
図1Dと図1Hとに示すように、ベース部材310は、第2の孔315の内周面に形成されるベースネジ溝部315aを有する。
前記したように、ベース部材310は支持部430に取り付けられ、支持部430は本体部410に取り付けられ、本体部410は口金部36に取り付けられる。
図1Bと図1Jと図1Kとに示すように、ベース部材310が処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転する際、中心軸311aと移動側筒部215の中心軸215aと処置具挿入口部35aの中心軸35cとは、ベース部材310の回転中心軸として機能する。そして、ベース部材310が処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転することによって、中心軸700aを含む回転部700は、回転部700がクリアランス60の内部に配設されて把持部33に近づいたり、回転部700がクリアランス60の外部に配設されて把持部33から離れたりするように、回転中心軸を中心に回転する。
図1Aと図1Bと図1Jとに示すように、回転部700は、内部状態において、把持部33に近づき、把持部33に隣り合う。内部状態は、例えば、処置具51を進退移動させるために回転部700が操作され、内視鏡10の把持と処置具51の進退移動操作とを片手で同時に実施可能となる状態を示す。内部状態は、回転部700の操作によって処置具51が進退移動する状態を示す。
図1Bと図1Kとに示すように、回転部700は、外部状態において、把持部33から離れる。外部状態は、例えば、処置具51を進退移動操作させる必要がなく回転部700が操作されない際に形成され、術者の操作によって処置具51が内視鏡10の内部に挿抜される状態を示し、補助具100が把持を妨げることを解消する状態を示す。
図1Aと図1Cと図1Fと図1Gと図1Hと図1Iに示すように、移動部材210は、処置具51が挿通する移動側筒部215を有する。移動側筒部215は、中心軸215aを有する。移動側筒部215は、前記したように、固定側筒部205を挿抜し、固定側筒部205によって保持される。このため、移動部材210の移動側筒部215は、移動側筒部215が固定側筒部205と同軸上に配設されて移動側筒部215が固定側筒部205と連通するように、固定側筒部205に挿入される。そして移動側筒部215は、固定側筒部205の中心軸205a方向に沿って固定側筒部205に対して進退移動可能となっている。なお移動側筒部215は、固定側筒部205から抜去可能でもある。このように本実施形態では、移動側筒部215は、内筒部として機能している。移動側筒部215は、筒形状、例えば円筒形状を有する。移動側筒部215は、直線状に形成される。移動側筒部215は、前記したように、固定側筒部205によってがたつきを防止される。
図1Aと図1Hとに示すように、係合部材600は、筒形状、例えば円筒形状を有する。係合部材600は、係合部材600が移動側筒部215と連通するように、移動側筒部215の基端部215cに配設される。係合部材600は、移動側筒部215を挿通する処置具51が移動側筒部215と共に移動可能となり、移動によって処置具51の中心軸方向における処置具51の進退移動が補助されるように、処置具51の基端部を移動側筒部215の基端部215cに係合する。係合部材600は、基端部215cをキャップするキャップ部材として機能する。係合部材600は、鉗子栓部として機能する。
図1Aと図1Bと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、回転部700は、固定側筒部205の中心軸205aとは異なる中心軸700aを有しており、中心軸700aの軸回りに回転する。中心軸215a方向に直交する方向において、中心軸700aが中心軸215aに対して平行に配設されて、回転部700が移動側筒部215に隣り合うように、回転部700はベースユニット300に着脱自在に配設される。
図1Hに示すように、回転軸部材710は、中心軸215a方向に直交する方向において、中心軸700aが中心軸215aに対して平行に配設されて、回転軸部材710が移動側筒部215に隣り合うように、ベースユニット300に固定される。回転軸部材710は、例えば円柱形状を有する。回転軸部材710は、ベースユニット300に対して一体的に固定されていても着脱可能に固定されていてもよい。
図1Hに示すように、回転本体部材730は、回転軸部材710が挿入される筒形状を有しており、回転筒状部として機能する。図1Fと図1Gとに示すように、回転本体部材730は、中心軸215a方向に直交する方向において、固定側筒部205とは離れて配設される。このため、中心軸215a方向に直交する方向において、回転本体部材730と固定側筒部205との間には、隙間部が形成される。これにより、回転本体部材730は、移動側筒部215に隣り合った状態で、中心軸700aの軸回りに回転可能となる。
図1Aと図1Eと図1Fと図1Gとに示すように、回転本体部材730は、螺旋溝部731を避けるようにして回転本体部材730の外周面に配設されており、把持部33を把持する手の指が掛けられる凹部733を有する。凹部733は、中心軸700a方向に沿って配設される。凹部733は、中心軸700aの軸回り方向において隣り合う凹部733と連接している。凹部733の内周面は、例えば滑らかな半円形状を有する。図1Jに示すように、凹部733は、把持部33を把持する左手の指が載置される載置面として形成される。
図1Aと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、進退機構800は、回転部700と移動側筒部215と固定側筒部205とに配設される。回転部700が回転した際に、進退機構800は、回転部700の回転力を移動側筒部215の進退力に変換し、進退力を移動側筒部215に伝達することで、移動側筒部215を中心軸215a方向に沿って進退移動させる。
図1Cと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、進退機構800は、突起部801と、螺旋溝部731と、回転防止部805とを有する。
図1Cと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、互いに対して平行に配設される中心軸215aと中心軸700aとにおいて、突起部801は、突起部801が移動側筒部215の径方向に沿って中心軸215aと中心軸700aとの間に配設されるように、移動側筒部215の径方向に沿って直線状に配設される。このように、突起部801は、移動側筒部215(固定側筒部205)と回転部700との間に介在する。
図1Fと図1Gとに示すように、前記したように、螺旋溝部731は、中心軸700aを巻回するように回転本体部材730の外周面に配設されており、突起部801と係合する。
回転防止部805は、ベースユニット300のベース部材310に配設され、移動側筒部215が中心軸215aの軸回りに回転することを防止する。
図1Aと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、回転本体部材730が中心軸700aの軸回りに回転すると、同時に回転本体部材730に配設される螺旋溝部731も中心軸700aの軸回りに回転する。
図1Cに示すように、支持部材217が長溝部317aの縁部に当接することによって、支持部材217を有する移動側筒部215は中心軸215aの軸回りに回転することを防止される。
そして、図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、螺旋溝部731が回転し、突起部801を有する支持部材217が中心軸215a方向に沿って長溝部317aを移動することによって、移動側筒部215は、中心軸215aの軸回りに回転することを防止された状態で、中心軸215a方向に沿って進退移動する。これにより、移動側筒部215に固定されている処置具51が進退移動する。
規制機構900は、移動側筒部215が中心軸215a方向に沿って進退移動する際に、移動側筒部215の先端部215bが、中心軸215a方向に沿って、固定側筒部205の先端部側に配設される第1の孔311が移動側筒部215と連通する部分と、固定側筒部205の基端部側に配設される移動側筒部215が固定側筒部205から抜け落ちる側の位置との間を移動するように、移動側筒部215の進退移動を規制する。
図1Cに示すように、規制機構900は、突起部801と、螺旋溝部731の基端部731aの縁部と、長溝部317aの先端部317cの縁部とによって形成される。
補助具100は、回転部700に配設され、回転本体部材730の不用意な回転をロックするロック機構950を有する。
図1Eに示すように、ロック機構950は、螺旋溝部731の先端部731bと連通するために回転本体部材730の先端部の外周面に配設されており、中心軸700aの軸回り方向に沿って配設される外部連通溝部951を有する。突起部801が外部から外部連通溝部951に挿抜されるように、外部連通溝部951の一部は中心軸700a方向において外部と連通している。外部連通溝部951は、突起部801が螺旋溝部731と係合するためにも配設される。
図1Iに示すように、第1の弾性部材220は、固定側筒部205の内周面に配設される。
第1の弾性部材220は、中空形状を有する。第1の弾性部材220は、例えば環状(リング形状)を有する。第1の弾性部材220は、例えば、伸縮性を有するゴムまたは樹脂などによって形成される。
図1Iに示すように、第2の弾性部材230は、移動側筒部215の外周面に配設される。
[液密性]
補助具100は内視鏡10に取り付けられ、処置具51は係合部材600と移動側筒部215と固定側筒部205と口金部36と処置具挿通チャンネルとを介して先端開口部35bから突出する。
口金部36とベースユニット300との間の液密は、液密確保部材433及び干渉防止部材450を含む取付部400によって確保される。
固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密は、第1の弾性部材220によって確保される。固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密は、第2の弾性部材230によってさらに確保される。
処置具51の基端部と係合部材600との間の液密と、係合部材600と移動側筒部215の基端部215cとの間の液密とは、係合部材600によって確保される。
このため、内視鏡10が例えば管腔内から液体を吸引する際、液体が、処置具挿入口部35aと口金部36との間から外部に漏出することが防止され、口金部36とベースユニット300との間から外部に漏出することが防止される。また液体が、固定側筒部205と移動側筒部215との間から外部に漏出することが防止され、処置具51の基端部と係合部材600との間のから外部に漏出することが防止される。
この場合であっても、第1の弾性部材220によって、液体が固定側筒部205と移動側筒部215との間から外部に漏出することが防止される。第2の弾性部材230によって、液体は、固定側筒部205と移動側筒部215との間から外部に漏出することがさらに防止される。係合部材600によって、液体は、処置具51の基端部と係合部材600との間のから外部に漏出することが防止される。
回転部700はクリアランス60の内部に配設されるため、回転部700が把持部33と隣り合うように配設される。そして、把持部33は術者の左手によって把持され、把持部33に隣り合う回転部700は左手の例えば小指または薬指によって操作され、湾曲操作部37は左手の親指によって操作される。このように内視鏡10の把持と処置具51の進退移動操作とは、片手で同時に実施される。
回転部700は左手の例えば小指または薬指によって操作される際、回転部700は中心軸700aの軸回りに回転する。これにより、移動側筒部215に固定されている処置具51は、移動側筒部215と共に進退移動する。
このため、本実施形態では、挿抜補助性が所望に確保されることとなる。
そして本実施形態では、移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着力と固定側筒部205に対する第2の密着部231の密着力との和は、処置具51に対する液密確保部材433の密着力よりも大きい。このため例えば、移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着面積と固定側筒部205に対する第2の密着部231の接触面積との和は、処置具51と液密確保部材433との接触面積よりも大きい。
よって、本実施形態では、挿抜補助性が所望に確保されることとなる。
よって、本実施形態では、挿抜補助性が所望に確保されることとなる。
本実施形態では、第1の弾性部材220によって固定側筒部205と移動側筒部215とにおける液密性が確保される。このため、液密のための処置具51に対する鉗子栓部として機能する液密確保部材433の密着力を抑えることができる。よって、処置具51が進退移動する際に、処置具51に対する液密確保部材433の抵抗が増加することが防止され、補助具100の補助性言い換えると処置具51の挿抜補助性が低下してしまうことが防止される。
これにより本実施形態では、液密性の確保と挿抜補助性の確保とを両立できる。
本実施形態では、第2の密着部231は、第2の非密着部233よりも処置具挿入口部35a側から離れて配設される。このため、本実施形態では、移動側筒部215を容易に後退できる。
本実施形態では、第1の密着部221は、第2の密着部231と対向して配設される。このため、本実施形態では、第1の密着部221と第2の密着部231との間で液密性を確保できる。
以下に図2を参照して、本実施形態の第1の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。
[構成]
[固定側筒部205及び移動側筒部215]
第1の実施形態では、固定側筒部205の内部に挿入された移動側筒部215は、固定側筒部205に対して挿抜されるように進退移動する。しかしながら本変形例では、図2に示すように、固定側筒部205が移動側筒部215の内部に挿入され、移動側筒部215(移動側筒部215の内面)が固定側筒部205(固定側筒部205の外面)に対して進退移動する。なお固定側筒部205は、移動側筒部215から抜去可能となっている。このため、固定側筒部205は内筒部として機能し、移動側筒部215は外筒部として機能する。
図2に示すように、本変形例の第1の弾性部材220は、固定側筒部205の外周面全周に配設される固定側外周溝部205eに圧入されており、固定側外周溝部205eに密着及び固定される。このため第1の弾性部材220は、第1の弾性部材220の内周面と上面と下面とにおいて、固定側筒部205に密着及び固定される。この密着のため、第1の弾性部材220と固定側筒部205とにおける液密は、確保される。
図2に示すように、本変形例の第2の弾性部材230は、移動側筒部215の内周面全周に配設される移動側内周溝部215dに圧入されており、移動側内周溝部215dに密着及び固定される。移動側内周溝部215dは、固定側筒部205が移動側筒部215に挿入されている状態において、固定側外周溝部205eよりも処置具挿入口部35a側に配設される。このため第2の弾性部材230は、第2の弾性部材230の外周面と上面と下面とにおいて、移動側筒部215に密着及び固定される。このため第2の弾性部材230は、移動側筒部215と共に移動可能となっている。この密着のため、第2の弾性部材230と移動側筒部215とにおける液密は、確保される。
本変形例のように固定側筒部205が移動側筒部215の内部に挿入され、移動側筒部215が固定側筒部205に対して進退移動する場合であっても、本変形例では、第1の実施形態と略同様の効果を得ることができる。
以下に図3Aと図3Bとを参照して、本実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
[位置決め部240]
図3Aと図3Bとに示すように、補助具100は、固定側筒部205に対して移動側筒部215を位置決めする位置決め部240を有する。
図3Aに示すように、位置決め部240は、例えば、位置決め部材241と、位置決め部材241が着脱自在に係合する位置決め係合部243とを有する。
移動側筒部215が進退移動することに伴い、位置決め部材241が位置決め係合部243に係合した際、移動側筒部215は固定側筒部205に対して位置決めされる。これにより、処置具51は確実に位置決め固定される。
このように位置決め部材241が位置決め係合部243に係合することにより、移動側筒部215を固定側筒部205に対して位置決めでき、処置具51を確実に位置決め固定できる。
図3Bに示すように、位置決め部240は、外部から移動側筒部215を固定側筒部205に締結する締結部245を有する。締結部245は、中空形状を有する。締結部245は、例えばリング形状を有する。締結部245は、移動側筒部215の先端部215bに嵌め込まれて、移動側筒部215と同軸上に配設される。締結部245は、締結によって縮径可能な径可変部として機能する。このような締結部245は、可変リングを有する。
締結部245が締結によって先端部215bを固定側筒部205に固定することにより、移動側筒部215は固定側筒部205に対して位置決めされる。これにより、処置具51は確実に位置決め固定される。
このように締結部245が締結によって先端部215bを固定側筒部205に固定することにより、移動側筒部215を固定側筒部205に対して位置決めでき、処置具51を確実に位置決め固定できる。締結部245によって、移動側筒部215の固定位置、言い換えると処置具51の固定位置を自在に調整できる。
以下に図4を参照して、本実施形態の第3の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
図4に示すように、第1の弾性部材220は、固定側筒部205の基端面と外周面とを含む固定側筒部205の基端部205cを覆う。第1の弾性部材220は、基端部205cをキャップするキャップ部材として機能する。
本変形例では、第1の弾性部材220を容易に固定側筒部205に着脱できる。本変形例では、第1の弾性部材220によって、固定側筒部205に対する移動側筒部215の抜けを防止できる。
なお本変形例は、第1の実施形態における第2の弾性部材230に適用できる。
以下に図5を参照して、本実施形態の第4の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
[液密確保部材251]
補助具100は、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保する液密確保部材251を有する。液密確保部材251は、移動側筒部215の移動に伴い、移動側筒部215の軸方向に沿って伸縮する伸縮性を有する。液密確保部材251は、例えばゴムである。このような液密確保部材251は、例えば蛇腹状を有する。液密確保部材251は、固定側筒部205の全周を囲うように、固定側筒部205の軸方向に沿って配設される。液密確保部材251は、筒状、例えば円筒形状を有する。このため、固定側筒部205は、液密確保部材251に挿入される。液密確保部材251の一端部は移動側筒部215の先端部215bに液密固定されており、液密確保部材251の他端部は固定側筒部205の基端部205cにおけるベース部材310の端面に液密固定される。
本変形例では、液密確保部材251によって、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保できる。液密確保部材の伸縮量は、移動側筒部215の移動量、言い換えると処置具51の進退移動量を規定してもよい。これにより本変形例では、液密確保部材251が最大に伸びた際及び最小に縮んだ際に、液密確保部材251によって、処置具51を位置決め固定できる。
以下に図6を参照して、本実施形態の第5の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態の第4の変形例とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
[液密確保部材251]
図6に示すように、液密確保部材251は、移動側筒部215によって覆われるように、固定側筒部205の基端面に載置される。液密確保部材251は、移動側筒部215の移動に伴い移動側筒部215の中心軸215a方向に沿って伸縮する伸縮性と、吸水性とを有する。このような液密確保部材251は、例えばスポンジのような部材によって形成される。液密確保部材251は、処置具51が液密確保部材251を挿通するように、筒形状、例えば円筒形状を有する。
本変形例では、液密確保部材251によって、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保できる。
以下に図7を参照して、本実施形態の第6の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。
[処置具挿入口部側液密確保部材(以下、液密確保部材253と称する)]
図7に示すように、本変形例では、口金部36が第2の孔315に取り付けられている。この場合、補助具100は、第2の孔315と口金部36との間の液密が確保されるように、口金部36と第2の孔315との間に配設される液密確保部材253を有する。液密確保部材253は、口金部36の平面状の端面と、この端面に対向する第2の孔315の底面部と、第2の孔315の内周面とに密着する。
口金部36が第2の孔315に嵌め込まれた際、液密確保部材253は口金部36と第2の孔315とによって圧縮される。これにより、液密確保部材253は、口金部36の平面状の端面と、この端面に対向する第2の孔315の底面部と、第2の孔315の内周面とに密着する。この密着によって、第2の孔315と口金部36との間の液密が確保される。
本変形例では、液密確保部材253によって、確実に第2の孔315と口金部36との間の液密を確保できる。これにより、本変形例では、液体がベースユニット300と口金部36との間から漏出することを確実に防止できる。
以下に、本実施形態の第7の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。第1の変形例では第1の弾性部材220の断面は例えば台形形状となっているが、これに限定する必要はない。本変形例では、第1の弾性部材220の断面の形状の変形例について説明する。なお本変形例で説明する内容は、第2の弾性部材230の形状についても有効である。
以下に図面を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお図示の明瞭化のために、図9Aにおいて口金部36と鉗子栓部36aとの図示を省略し、図9Dにおいて口金部36の図示を省略するように、一部の図面では、図示の明瞭化のために、部材の一部の図示を省略している。
図9Aと図9Dとに示すように、補助具100は、ベースユニット110と、固定ユニット130と、進退ユニット150と、延出部170と、長尺部180とを有する。
図9Aと図9Dとに示すように、ベースユニット110は、処置具挿入口部35aを中心に処置具挿入部35と把持部33と折れ止め部31とに着脱自在に取り付けられる。図9Aと図9Dとに示すように、ベースユニット110は、平板状のベース部材111と、U字形状のベース部材112とを有する。ベースユニット110は、ベース部材112を介してベース部材111を支持する支持部材113と、支持部材113から挿入部20側に延出している延出部材115とを有する。
図9Aに示すように、支持部材113は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、把持部33の側方に配設される。
図9Aに示すように、延出部材115は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、折れ止め部31の側方に配設される。
図9Aと図9Dとに示すように、ベース部材111は、処置具挿入口部35aの平面に対して平行に配設される。ベース部材111は、例えば、図示しないビスによってベース部材112を介して支持部材113に固定される。
図9Dに示すように、ベース部材112は、挿通孔111cの中心軸111d方向において支持部材113とベース部材111との間に介在する。ベース部材112は、例えば図示しないビスによって、ベース部材111と支持部材113とに固定される。
図9Aに示すように、支持部材113は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、例えば処置具挿入部35を挟み込むことによって支持部材113を含むベースユニット110の位置ずれを防止する位置ずれ防止部113cを有する。図9Aに示すように、位置ずれ防止部113cは、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際、支持部材113が把持部33の側方に配設され、延出部材115が折れ止め部31の側方に配設され、挿通孔111cが処置具挿入口部35aと対向し、挿通孔111cの中心軸111dが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設されるように、ベースユニット110の位置ずれを防止する。位置ずれ防止部113cは、支持部材113の側面に配設されている。位置ずれ防止部113cの内周面は、処置具挿入部35の外周面の形状に沿って形成されており、例えばU字形状を有しており、処置具挿入部35の外周面に当接する。
図9Aに示すように、延出部材115は、例えば、棒状部材である。延出部材115は、支持部材113と一体である。延出部材115の中心軸は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、折れ止め部31の中心軸31aに対して平行に配設される。
図9Aに示すように、固定ユニット130は、挿通孔111cが処置具挿入口部35aと対向し、挿通孔111cの中心軸111dが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設されるように、ベースユニット110を内視鏡10に固定する。固定ユニット130は、ベースユニット110に配設される。
図9Aに示すように、固定部133は、位置ずれ防止部113cが把持部33に当接した後に、把持部33に巻き付く。固定部133は、例えばU字形状の帯状部材である。固定部133の一端部は、例えば、ネジ部261cによって、支持部材113の一方の側面に着脱自在に固定される。固定部133の図示しない他端部は、例えば、図示しないネジ部によって、支持部材113の他方の側面に着脱自在に固定される。
図9Aに示すように、位置ずれ防止部135は、折れ止め部31の中心軸31a方向に対して直交する方向に沿って配設される。位置ずれ防止部135は、例えばネジ部261bによって延出部材115に固定される。位置ずれ防止部135は、例えば略Y字形状を有する。位置ずれ防止部135の内周面は、折れ止め部31の外周面の形状に沿うように形成されており、折れ止め部31の中心軸31aの軸回りに沿って配設される。内周面は、例えばU字形状を有しており、折れ止め部31の外周面に当接する。位置ずれ防止部135は、位置ずれ防止部113cが把持部33に当接すると同時に、折れ止め部31に当接する。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、進退ユニット150は、長尺部180が進退移動することに連動して処置具51が進退移動するように、長尺部180と処置具51とを互いに対して連結する。このため進退ユニット150は、ベースユニット110に対向して配設されており、処置具51が挿通孔111cに挿入されるように処置具51の基端部51bを保持する。進退ユニット150は、進退ユニット150がベースユニット110に対して挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動することによって、処置具51を処置具51の中心軸方向に進退移動させる。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、進退ユニット150は、挿通孔111cに対して同軸上に配設され、ガイド部材153と連通し、ベース部材151の進退移動に伴いガイド部材153に挿入されるように挿通孔111cと連結する筒状のガイド連結部材155を有する。ガイド連結部材155は、挿通孔111cの中心軸111d方向においてガイド連結部材155を挿通する処置具51をベースユニット110とベース部材151との間にてガイドする。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、進退ユニット150は、ガイド部材153に配設され、処置具51がガイド部材153と連結するように処置具51の基端部51bを保持する保持部157と、ベース部材151の進退移動を規制する規制部材159とを有する。
図9Cと図9Dとに示すように、ベース部材151は、ベース部材111が挿通孔111cの中心軸111d方向においてベース部材151と処置具挿入部35との間に介在するように、配設される。つまりベース部材151は、ベース部材111よりも処置具挿入口部35aから離れて配設される。
これにより、図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、長尺部180が長尺部180の長手軸方向に沿って前進することによって、ベース部材151は延出部170を介して長尺部180によって引っ張られる。そしてベース部材151は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って前進し、ベース部材111に近づく。これにより処置具51は前進する。処置具51が前進した位置は、ベース部材151がベース部材111に近づく位置と、長尺部180が前進した位置とに対応する。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、長尺部180が長尺部180の長手軸方向に沿って後退することによって、ベース部材151は延出部170を介して長尺部180によって押し戻される。そしてベース部材151は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って後退し、ベース部材111から離れる。これにより処置具51は後退する。処置具51が後退した位置は、ベース部材151がベース部材111から離れた位置と長尺部180が後退した位置とに対応する。
ガイド部材153は、第1の実施形態における移動側筒部215として機能する。
図9Cと図9Dとに示すように、ガイド部材153は、ベース部材151の平面方向に対して垂直に配設される。ガイド部材153は、処置具挿入口部35aから離れるようにベース部材151に立設される。ガイド部材153は、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向に沿って配設される。ガイド部材153は、処置具挿入口部35aと同軸上に配設される。
このため、図9Cと図9Dとに示すように、前記したようにベース部材151がベース部材111に近づくように挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って前進する際、ガイド部材153は、ガイド連結部材155がガイド部材153に挿入され、ガイド部材153がガイド連結部材155を覆うように、前進する。
図9Cと図9Dとに示すように、前記したようにベース部材151がベース部材111から離れるように挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って後退する際、ガイド部材153は、ガイド連結部材155がガイド部材153から抜去されるように、後退する。
ガイド連結部材155は、第1の実施形態における固定側筒部205として機能する。
図9Cと図9Dとに示すように、ガイド連結部材155は、ガイド部材153から突出する処置具51が挿通する筒部材として形成される。ガイド連結部材155は、ベース部材111の平面方向とベース部材151の平面方向とに対して垂直に配設される。ガイド連結部材155は、ベース部材111に立設される。ガイド連結部材155は、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向に沿って配設される。ガイド連結部材155は、処置具挿入口部35aと同軸上に配設される。
保持部157は、第1の実施形態における係合部材600として機能する。
図9Cと図9Dとに示すように、保持部157は、処置具51が挿通し、ガイド部材153の他端部153bに挿入される筒部157aと、筒部157aの端部に載置され、処置具51が挿通する固定部材157cとを有する。保持部157は、筒部157aと固定部材157cとを覆うキャップとして機能し、筒部157aに係合し、固定部材157cを締め付ける締め付け部157bを有する。
図9Cに示すように、規制部材159は、例えばT字形状を有する。T字の一片159aは、ベース部材111の側面に例えばネジ部261fによって固定される。T字の他片159bは、長開口部159cを有する。長開口部159cは、他片159bの長手軸に沿って配設されており、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って配設される。長開口部159cは、他片159bの厚み方向において、他片159bを貫通している。長開口部159cには、ベース部材151の側面に固定されるネジ部261iが貫通している。長開口部159cの一方の縁部159dは、ベース部材151が前進した際に、ベース部材151がベース部材111と当接する位置に配設される。
図9Cと図9Dとに示すように、延出部170は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って配設されており、処置具51に対してベースユニット110の平面方向においてずれて配設される。延出部170は、進退ユニット150に連結されており、ベースユニット110を貫通するように進退ユニット150からベースユニット110に向かって延出している。このような延出部170は、例えば、棒部材である。延出部170は、ベース部材111の平面方向において、ガイド連結部材155と並設される。延出部170は、固定筒部材190cに挿入され、ベース部材151の進退移動に伴い固定筒部材190cを挿通する一端部170aと、嵌合孔151hと嵌合する他端部170bとを有する。他端部170bは、例えばピン状部材261jによってベース部材151に固定される。
図9Aと図9Dとに示すように、長尺部180は、処置具挿入部35から挿入部20の先端部側までの長さを有した状態で処置具挿入部35から挿入部20の先端部側まで配設される。長尺部180は、長手軸を有する。長尺部180は、延出部170に連結される。長尺部180は、長尺部180が長手軸方向に沿って進退移動することによって、延出部170を介して進退ユニット150を進退移動させる。
図9Aと図9Bとに示すように、補助具100は、長尺部180が挿通することによって長尺部180をガイドする長尺ガイド部材190を有する。長尺ガイド部材190は、長尺部180が挿通する細長い筒部材として形成される。長尺ガイド部材190は、長尺部180よりも短い。長尺部180ガイドは、処置具挿入部35から可撓管部25まで配設される。長尺ガイド部材190は、可撓性を有する。
本実施形態では、図9Dに示すように、第1の弾性部材220は、固定側筒部205として機能するガイド連結部材155に配設される。第1の弾性部材220は、中空形状を有する。第1の弾性部材220は、例えばリング形状を有する。
Claims (11)
- 固定側筒部を有し、前記固定側筒部が内視鏡の処置具挿入口部に連通するように前記処置具挿入口部に液密状態で取り付けられる固定部材と、
処置具が挿通し固定される移動側筒部を有し、前記移動側筒部が前記固定側筒部に挿入されるまたは前記固定側筒部が前記移動側筒部に挿入される移動部材であって、前記移動側筒部が前記固定側筒部の中心軸方向に沿って前記固定側筒部に対して進退移動する移動部材と、
前記固定側筒部と前記移動側筒部との間の液密を確保するように前記固定側筒部と前記移動側筒部との間に配設されて前記固定側筒部の周面に且つ前記固定側筒部と略同軸上に固定される弾性部材と、
を具備し、
前記弾性部材は、前記移動側筒部の周面に部分的に密着する、前記弾性部材の厚み方向において径が異なる環状の形状である進退補助具。 - 前記移動側筒部は、前記固定側筒部と同軸上に配設される請求項1に記載の進退補助具。
- 前記弾性部材は、
前記移動側筒部の前記周面と対向する前記弾性部材の周面に配設され、前記移動側筒部の前記周面に密着する密着部と、
前記弾性部材の前記周面に配設され、前記弾性部材の径方向において前記移動側筒部の前記周面とは密着しない非密着部と、
を有し、
前記密着部は、前記非密着部よりも前記処置具挿入口部側に配設され、
前記移動側筒部が前記固定側筒部に挿入される場合、前記密着部の内径は、前記非密着部の内径よりも小さく、
前記固定側筒部が前記移動側筒部に挿入される場合、前記密着部の外径は、前記非密着部の外径よりも大きい請求項1に記載の進退補助具。 - 前記固定側筒部と前記移動側筒部との間で前記弾性部材と異なる位置に配設され、前記固定側筒部と前記移動側筒部との間の液密を確保する他の弾性部材を具備し、
前記他の弾性部材は、前記固定側筒部の前記周面または前記移動側筒部の前記周面に固定され、厚み方向において径が異なる、環状の形状である請求項1に記載の進退補助具。 - 前記他の弾性部材は、前記移動側筒部の前記周面において前記移動側筒部と略同軸上に固定されるとともに、前記固定側筒部の前記周面に部分的に密着する請求項4に記載の進退補助具。
- 前記他の弾性部材は、
前記固定側筒部の前記周面と対向する前記他の弾性部材の周面に配設され、前記固定側筒部の前記周面に密着する密着部と、
前記他の弾性部材の前記周面に配設され、前記他の弾性部材の径方向において前記固定側筒部の前記周面とは密着しない非密着部と、
を有し、
前記非密着部は、前記密着部よりも前記処置具挿入口部側に配設され、
前記移動側筒部が前記固定側筒部に挿入される場合、前記密着部の外径は、前記非密着部の外径よりも大きく、
前記固定側筒部が前記移動側筒部に挿入される場合、前記密着部の内径は、前記非密着部の内径よりも小さい請求項5に記載の進退補助具。 - 前記移動側筒部を挿通する前記処置具が前記移動側筒部と共に移動するように前記処置具を前記移動側筒部に係合する係合部材を具備する請求項1に記載の進退補助具。
- 前記固定側筒部の中心軸とは異なる軸を有し、前記軸回りに回転する回転部と、
前記回転部の回転力を前記移動側筒部の進退力に変換し、前記進退力を前記移動部材に伝達することで前記移動部材を進退移動させる進退機構と、
を具備する請求項1に記載の進退補助具。 - 前記移動側筒部が前記固定側筒部に対して前記固定側筒部の中心軸の軸回りに回転することを規制する回転規制部を具備する請求項1に記載の進退補助具。
- 請求項1に記載の進退補助具が取り付けられる内視鏡。
- 請求項1に記載の進退補助具と、
前記進退補助具が取り付けられる内視鏡と、
前記内視鏡に挿入され、前記進退補助具によって進退移動を補助される処置具と、
を具備する内視鏡システム。
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