JP5686560B2 - 多色湿式化粧料用プレス装置および多色湿式化粧料の製造方法 - Google Patents

多色湿式化粧料用プレス装置および多色湿式化粧料の製造方法 Download PDF

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本発明は、多色湿式化粧料用プレス装置および多色湿式化粧料の製造方法に関する。
例えば、特許文献1には、仕切り板付のプレート部材を用いて化粧皿内を区分した上で、化粧皿内に複数色のスラリーを充填する湿式充填方法が開示されている。具体的には、まず、複数の充填孔が底部に設けられた化粧皿が所定の位置にセットされる。つぎに、プレート部材が上開口から化粧皿内に嵌め込まれる。このプレート部材には、多色湿式化粧料の色境界を規定するように延在する仕切り板が一体形成されている。つぎに、化粧皿の上方に吸収シートを介して多孔質吸収体を配置し、この多孔質吸収体で化粧皿の上開口部を塞ぐ。つぎに、この閉塞によって化粧皿内に形成されたそれぞれの充填空間に充填孔を介して各色のスラリーが個別に充填される。この充填過程では、スラリーから滲み出た揮発性溶媒が吸収シートを介して多孔質吸収体に吸収・除去される。そして、多孔質吸収体やプレート部材等を取り外した後、化粧料表面の仕切り跡を消し去るべく、仕上げプレスが行われる。最後に、残留した揮発性溶媒を乾燥にて除去し、これによって多色湿式化粧料が完成する。
特開2005−143606号公報
ところで、多色湿式化粧料の色境界を明確にするために用いられる仕切り板は、それ自身が十分に薄く、かつ、十分な高さを有することが好ましい。仕切り板が厚くなるほど、化粧料表面に残る仕切り跡が太くなってしまい、仕上げプレスでの対応が困難になるからである。また、仕切り板の高さが不十分だと、仕切り板の先端と化粧皿の内底部の間に生じた隙間よりスラリーの混色が生じ、十分な仕切り効果が得られないからである。その反面、仕切り板を薄く、かつ、高くするほど耐久性が問題となり、仕切り板の破損を招いたり、繰り返し使用によって劣化が促進される。また、このような仕切り板を固定的に取り付ける場合には、プレスの過程において、プレート部材と化粧皿の間に介在する吸収シートに過剰な負荷が加わり易く、吸収シートが破れてしまうことも懸念される。
そこで、本発明の目的は、プレス時におけるスラリーの混色を有効に防止しつつ、仕切り板およびこれと当接する部材に加わる過度な負荷を緩和することである。
かかる課題を解決すべく、第1の発明は、プレスヘッドと、可動式の仕切り板と、付勢部材とを有する多色湿式化粧料用プレス装置を提供する。プレスヘッドは、化粧皿の開口形状に対応したプレス面を有し、化粧皿の異なる内部空間に充填された複数色のスラリーをプレスする。仕切り板は、複数色のスラリーの色境界を規定するように延在し、プレスヘッドに形成されたスリットに差し込まれるとともに、プレスヘッドに対して上下に変位自在に取り付けられており、かつ、プレス面から下方に向かって突出している。付勢部材は、プレス面に対して仕切り板を下方に付勢する。
ここで、第1の発明において、プレス面に対する仕切り板の突出高は、化粧皿の深さよりも大きいことが好ましい。また、プレスヘッドには、複数色のスラリーに含まれる揮発性溶媒を吸引するための複数の吸引孔が設けられていてもよい。
第2の発明は、以下の第1のステップから第3のステップを有する多色湿式化粧料の製造方法を提供する。第1のステップでは、昇降式のプレスヘッドの下方に、吸収シートを介して化粧皿が配置される。プレスヘッドは、化粧皿の開口形状に対応したプレス面を有する。化粧皿には、複数色のスラリーが異なる内部空間に充填されている。第2のステップでは、プレスヘッドを下降させることによって、仕切り板の先端を、吸収シートを介して化粧皿の内底部に当接させる。仕切り板は、複数色のスラリーの色境界を規定するように延在し、プレスヘッドに形成されたスリットに差し込まれるとともに、プレス面から下方に向かって突出するように下方に付勢されている。第3のステップでは、プレスヘッドを更に下降させることによって、化粧皿の内底部に先端が当接した仕切り板を下方への付勢力に抗して上方に押し上げるとともに、プレス面のプレスによって複数色のスラリーから滲み出た揮発性溶媒を吸収シートで吸収する。

ここで、第2の発明において、第3のステップは、プレスヘッドに設けられた複数の吸引孔によって、複数色のスラリーから滲み出た揮発性溶媒を、吸収シートを介して吸引するステップを含んでいてもよい。
第1または第2の発明によれば、プレスヘッドの下降に応じて、プレスヘッドのプレス面から突出した仕切り板の先端が化粧皿の内底部と当接し、仕切り板に与えられた付勢力に抗して上方、すなわちプレスヘッド側に押し込まれる。これにより、仕切り板が化粧皿の内底部に過度に押し付けられたり、仕切り板と内底部の間に隙間が生じたりすることなく、付勢力相当の適切な力で仕切り板を内底部に押し付けることができる。その結果、化粧皿内に充填された各色のスラリーを混色なくプレスできるとともに、仕切り板自身に加わる過度な負荷を有効に緩和できる。また、付勢力に抗して仕切り板が変位することで、例えば吸収シートのような、仕切り板と当接する部材に加わる負荷も有効に緩和できる。
本実施形態に係る多色湿式化粧料用プレス装置の構成図 化粧皿の充填工程の説明図 化粧皿のセット工程の説明図 スラリーの予備プレス工程の説明図 スラリーの予備プレス工程の説明図 スラリーの予備プレス工程の説明図 スラリーの仕上げプレス工程の説明図
図1は、本実施形態に係る多色湿式化粧料用プレス装置の構成図である。このプレス装置1の処理対象は、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウといった粉末固形メイクアップ化粧料(多色のもの)のうち、スラリー中の揮発性溶媒を吸収・乾燥させて固化したものである。スラリーは、化粧料基材と、エタノール、水、流動パラフィン、イソパラフィン、イソプロピルアルコール等の揮発性溶媒とを混合した流動物である。湿式化粧料は、粉末化粧料をそのまま打型した乾式化粧料と比べて、滑らかなタッチで、フィット感等の官能特性に優れ、かつ、耐衝撃性にも優れているという特性を有する。また、本明細書では、「多色」および「複数色」という用語を、両者の違いをユーザが視覚的に認識できれば足りる程度の意味合いで用いている。したがって、明度、彩度、色相の違いはもとより、同一色であっても、パール等を加えたものと、そうでないものといったように質感が異なるものも、ここでいう「多色」等の範疇に含まれる。
プレス装置1は、基部2と、プレスヘッド3と、可動式の仕切り板4とを組み付けることによって一体化されており、図示しないアクチュエータによって上下に昇降する。基部2は、下部が開口した枠形状を有する金属性の部材であり、その下開口部にはプレスヘッド3が取り付けられている。プレスヘッド3は、例えばポリアセタール等の樹脂で形成されており、その下部には下方に突出したプレス面3aが設けられている。プレス面3aは、プレス対象となる化粧皿7の開口形状に対応しており、化粧皿7内に充填された複数色のスラリーを一括でプレスする。また、プレスヘッド3には、上下方向に貫通する微細な吸引孔3bが複数設けられている。化粧皿7内に充填されたスラリーをプレスする際、スラリーより滲み出た揮発性溶媒は、吸引孔3bを介して基部2の内部空間に導かれて外部に放出される。
仕切り板4は、化粧皿7内に充填された複数色のスラリーの色境界を明確にするために用いられ、例えば直線状のストライプであれば直線状に延在するといった如く、スラリーの色境界(最終的な多色湿式化粧料の色境界)を規定するように延在している。この仕切り板4は、プレスヘッド3に対して上下に変位自在に取り付けられており、かつ、プレス面3aから下方に向かって突出している。具体的には、プレスヘッド3には、仕切り板4の幅および長さに対応したサイズのスリット3cが形成されており、このスリット3cに仕切り板4が差し込まれる。この状態において、仕切り板4は上下方向のみ変位自在であり、左右方向の変位はスリット3cの内面によって規制される。スリット3cに差し込まれた仕切り板4の上端には、規制部材5が取り付けられている。この規制部材5がプレスヘッド3の上面と当接することによって、仕切り板4がスリット3cから脱落することを防止する。また、規制部材5と基部2の上内面の間には、圧縮バネ等に代表される付勢部材6が介装されており、これによって、仕切り板4が下方に常時付勢される。仕切り板4に外力が作用していない状態では、付勢部材6によって押し下げられた規制部材5がプレスヘッド3の上面と当接し、仕切り板4がプレス面3aから下方に向かって最大限に突出する。この突出高をD1とすると、突出高D1は化粧皿7の深さD2(すなわち、化粧皿の上縁から内底部に至るまでの距離)よりも大きくなっている(D1>D2)。突出高D1をこのように設定する理由は、プレスされた複数色のスラリーが化粧皿7内を拡がり始める前に仕切り板4にて互いの空間を区分し、スラリーの混色を防止するためである。このような観点でいえば、突出高D1をできるだけ大きくし、かつ、付勢部材6の付勢力も大きくする方が好ましい。しかしながら、このようにすると、化粧皿7の内底部に当接した仕切り板4に加わる負荷が大きくなり、繰り返し使用による劣化や破損が懸念される。また、プレスヘッド3と化粧皿7の間に吸収シート(後述)を介在させた状態でプレスを行う場合には、吸収シートの破れも懸念される。したがって、プレス圧、仕切り板4によるスラリーの遮断性、仕切り板4の耐久性、吸収シートの破れ難さ等を総合的に勘案した上で、実験やシミュレーションを通じて、仕切り板4の突出高D1および付勢部材6の付勢力を適切に設定することが好ましい。
なお、仕切り板4によって化粧料表面に生じる仕切り跡をなるべく小さくするためには、仕切り板4の幅は薄い方が好ましく、そのためには金属製のものを用いることが望ましい。ただし、この場合であっても、繰り返し使用による仕切り板4の劣化や破損が懸念されるので、仕切り板4の交換が容易であることが望まれる。この点に関して、上述した構造のプレス装置1では、基部2に組み付けられたプレスヘッド3を取り外し、これによって露出した規制部材5から仕切り板4を取り外すだけで、仕切り板4の交換を容易に行うことができる。また、プレート部材に仕切り板を一体形成した従来の構造と比較して、仕切り板4が破損等してもプレスヘッド3を含む部材全体を交換する必要がないので、コスト面でも有利である。
つぎに、図2から図7を参照しつつ、プレス装置1を用いた多色湿式化粧料の製造方法について説明する。まず、図2に示すように、化粧皿7における異なる内部空間に複数色のスラリー8,9を仕切りなしで充填する。この充填は、各色のスラリー8,9が直接接触しないように少なくとも仕切り板4の幅分だけ離間して行われる。このような仕切りなし充填については様々な手法が従来から知られており、いずれの手法を用いてもよい。例えば、比較的粘性の高いスラリー8,9を化粧皿7内に手作業で充填してもよい。また、互いに異なる区画室に各色のスラリー8,9を収容した一軸偏心ネジポンプを用いて自動的に行ってもよい。また、このような手法に代えて、ある程度固化したスラリー8,9(予備打型物)を化粧皿7内にセットすることによって行ってもよい。
つぎに、図3に示すように、上昇位置にあるプレスヘッド3の下方に、スラリー8,9が充填された化粧皿7を配置する。これによって、化粧皿7の開口部と、プレス面3aとが位置的に対向する。この状態において、仕切り板4の先端(下端)は、化粧皿7の上縁部よりも上に位置しており、スラリー8,9を仕切るには至っていない。なお、プレスヘッド3と化粧皿7の間には、巻き取り式の吸収シート10(打型紙)が介在している。この吸収シート10は、スラリー8,9に含まれる揮発性溶媒を吸収するために使用され、吸収性の高い紙や不織布等を用いることができる。
つぎに、図4に示すように、上昇位置にあるプレスヘッド3を下降させる。プレスヘッド3と共に仕切り板4も下降し、下降途中のあるタイミングで、プレスヘッド3の先端が吸収シート10を介して化粧皿7の内底部と当接する。これにより、化粧皿7におけるスラリー8,9の充填空間が仕切り板4によって区分される。なお、仕切り板4の先端が化粧皿7の内底部に最初に当接した時点において、プレス面3aはスラリー8,9の表面に未だ当接していないか、或いは、僅かに当接しているに過ぎず、スラリー8,9を有効にプレスする状態には至っていない。
その後、図4に示した下降途中のプレスヘッド3は、図5に示す所定の下降位置に到達する。図4の状態から図5の状態に至る過程において、化粧皿7の内底部に当接した仕切り板4は、この当接状態を維持したまま、付勢部材6による下方への付勢力に抗して、上方に徐々に押し上げられる。それとともに、プレス面3は、スラリー8,9の表面に当接した後、スラリー8,9を徐々にプレスしていく。このプレスによって、それぞれのスラリー8,9は、仕切り板4によって区分された個々の空間内を横方向に拡がりながら圧縮されていく。その際、仕切り板4は、付勢部材6の付勢力相当の力で化粧皿7の内底部に押し付けられているので、一方のスラリー(例えば8)が他方のスラリー(例えば9)の空間内に流入することが規制され、仕切り板4による仕切り効果が有効に発揮される。また、プレスによってスラリー8,9から滲み出た揮発性溶媒は、吸収シート10によって吸収される。それとともに、吸引孔3bを介してプレス装置1の内部空間に吸引・除去され、外部に放出される。なお、スラリー8,9から滲み出た揮発性溶媒の吸収は吸収シート10のみで行ってもよく、この場合、プレスヘッド3に吸引孔3bを設ける必要はない。
つぎに、図6に示すように、下降位置まで下降したプレスヘッド3を上昇位置まで上昇させる。プレスヘッド3の上昇に伴い、上方に押し上げられた仕切り板4が付勢部材6の付勢力によって下方に変位し、図3の状態と同じ初期位置に復帰する。以上の図3から図6に示したプレス工程により、化粧皿7内のスラリー8,9がプレスされ、打型物8’,9’が得られる。これらの打型物8’,9’の色境界には、抜き取られた仕切り板4の幅に相当する隙間、すなわち仕切り跡が生じる。
その後、図7に示すように、仕切り板4を備えない面一なプレスヘッド11を用いた仕上げプレスが、吸収シート10’を介在させた状態で行われる。このプレスによって、打型物8’,9’の表面に残存する仕切り跡が消し去られ、鮮明な色境界が形成される。最後に、仕上げプレス後の打型物8’,9’中に残存する揮発性溶媒を乾燥させる乾燥工程を必要に応じて行うことで、製品としての多色湿式化粧料が完成する。
このように、本実施形態によれば、プレスヘッド3の下降に応じて、プレス面3aから突出した仕切り板4の先端が化粧皿7の内底部と当接し、付勢部材6の付勢力に抗して上方、すなわちプレスヘッド3側に押し込まれる。これにより、仕切り板4が化粧皿7の内底部に過度に押し付けられたり、仕切り板4と内底部の間に隙間が生じたりすることなく、付勢力相当の適切な力で仕切り板4を化粧皿7の内底部に押し付けることができる。その結果、化粧皿7内に充填されたスラリー8,9を混色なくプレスできる。
また、本実施形態によれば、仕切り板4およびこれと当接する部材に加わる過度な負荷を、仕切り板4の変位によって吸収・緩和することができる。プレス装置1を実際に連続的に稼働させた場合、プレスヘッド3の下降位置のバラツキや配置された化粧皿7の高さのバラツキ等によって、仕切り板4が化粧皿7の内底部に過度に押し付けられることが生じ得る。その結果、仕切り板4の破損を招いたり、繰り返し使用によって劣化が促進される。また、過度に押し付けられた仕切り板4によって、吸収シート10が破れてしまうといった事態も懸念される。こららの問題は、仕切り板4を薄く、突出高D1を高くするほど顕著になる。本実施形態によれば、仕切り板4が過度に押し付けられるような状態になっても、仕切り板4の変位によって自己に加わる過度な負荷を吸収・緩和するので、これらの問題を有効に解決することができる。
なお、上述した実施形態では、2色の直線状のストライプを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、より多くの仕切り板4を用いた3色以上のストライプに対しても適用できる。また、曲線状の仕切り板4を用いれば、これに対応した曲線状のストライプを形成することもできる。
以上のように、本発明は、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウといった様々な多色湿式化粧料のプレス用途に対して広く適用できる。
1 多色湿式化粧料用プレス装置
2 基部
3 プレスヘッド
3a プレス面
3b 吸引孔
3c スリット
4 仕切り板
5 規制部材
6 付勢部材
7 化粧皿
8,9 スラリー
8’,9’ 打型物
10,10’ 吸収シート
11 プレスヘッド

Claims (5)

  1. 多色湿式化粧料用プレス装置において、
    化粧皿の開口形状に対応したプレス面を有し、前記化粧皿の異なる内部空間に充填された複数色のスラリーをプレスするプレスヘッドと、
    前記複数色のスラリーの色境界を規定するように延在し、前記プレスヘッドに形成されたスリットに差し込まれるとともに、前記プレスヘッドに対して上下に変位自在に取り付けられており、かつ、前記プレス面から下方に向かって突出した可動式の仕切り板と、
    前記プレス面に対して、前記仕切り板を下方に付勢する付勢部材と
    を有することを特徴とする多色湿式化粧料用プレス装置。
  2. 前記プレス面に対する前記仕切り板の突出高は、前記化粧皿の深さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載された多色湿式化粧料用プレス装置。
  3. 前記プレスヘッドには、前記複数色のスラリーに含まれる揮発性溶媒を吸引するための複数の吸引孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載された多色湿式化粧料用プレス装置。
  4. 多色湿式化粧料の製造方法において、
    化粧皿の開口形状に対応したプレス面を有する昇降式のプレスヘッドの下方に、吸収シートを介して、複数色のスラリーが異なる内部空間に充填された前記化粧皿を配置する第1のステップと、
    前記プレスヘッドを下降させることによって、前記複数色のスラリーの色境界を規定するように延在し、前記プレスヘッドに形成されたスリットに差し込まれるとともに、前記プレス面から下方に向かって突出するように下方に付勢された仕切り板の先端を、前記吸収シートを介して、前記化粧皿の内底部に当接させる第2のステップと、
    前記プレスヘッドを更に下降させることによって、前記化粧皿の内底部に先端が当接した前記仕切り板を下方への付勢力に抗して上方に押し上げるとともに、前記プレス面のプレスによって前記複数色のスラリーから滲み出た揮発性溶媒を前記吸収シートで吸収する第3のステップと
    を有することを特徴とする多色湿式化粧料の製造方法。
  5. 前記第3のステップは、
    前記プレスヘッドに設けられた複数の吸引孔によって、前記複数色のスラリーから滲み出た揮発性溶媒を、前記吸収シートを介して吸引するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載された多色湿式化粧料の製造方法。
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