JP5686559B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、予め定められた契機が発生したとき、所定の潜伏期間が経過してから遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるスロットマシンに関する。
従来より、何れかの役の入賞を容易にするための補助情報を報知するAT機能を備えたスロットマシンが知られている。AT機能を備えたスロットマシンとしては、特定役の内部当選に応じてATを発動するか否かの抽選を実行し、当選に応じてATを発動するスロットマシンがある。さらに、AT発動抽選に当選した後、所定の潜伏期間が経過してからATを発動するスロットマシンもある(例えば、特許文献1参照。)。このような潜伏期間を設定することにより、特定役が入賞してから潜伏期間が経過するまでの間、ATに対する遊技者の期待感を高く持続させ遊技の興趣を高めようとしている。
しかしながら、前記従来のごとく潜伏期間が設定されたスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、近年、このような潜伏期間が設定されたスロットマシンが一般的になっており、遊技者側の慣れもあって上記のような潜伏期間の設定のみによっては、遊技の興趣を十分に高めることができなくなっているという問題がある。
特開2005−334448号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、AT等の特定遊技状態が発生するまでの潜伏期間を活用して遊技性を高めることにより、遊技の興趣を高めたスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、特定役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記内部抽選手段による内部抽選の当選確率を複数段階の設定値に対応付けて規定する当選確率規定手段と、
前記複数段階の設定値の中から何れか一つの設定値を選択することにより、前記内部抽選の当選確率を設定する当選確率設定手段と、
前記特定役が内部当選役として決定されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるか否かを決定するための内部抽選を実行する特定遊技状態抽選手段と、
該特定遊技状態抽選手段により特定遊技状態の発生が決定されたときに、長さが異なる複数の潜伏期間の中から何れか一つの潜伏期間を抽選により選択する潜伏期間選択手段と、
該潜伏期間選択手段により選択された潜伏期間が経過したときに、前記特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段と
前記潜伏期間が経過する前に前記特定役が再度内部当選したとき、前記特定遊技状態の発生に応じて当該潜伏期間の長さを遊技者に報知する潜伏期間報知手段と、を備え、
前記潜伏期間選択手段では、前記複数の潜伏期間のうちの各潜伏期間の選択確率が前記複数段階の設定値毎にそれぞれ規定されていることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンでは、前記特定役の内部当選に応じて、前記特定遊技状態を発生させるか否かの内部抽選が実行される。この内部抽選に当選したときには、対応する特定遊技状態を発生させるまでの潜伏期間が前記複数段階の潜伏期間の中から抽選により選択される。このスロットマシンの遊技では、前記特定役の入賞等に応じて前記特定役の内部当選を把握できた場合、前記複数の潜伏期間のうち最も長い潜伏期間が経過するまでの間、前記特定遊技状態に対する遊技者の期待感が高く維持される。
しかも、前記スロットマシンでは、前記複数段階の潜伏期間のうちの各潜伏期間の選択確率が前記設定値毎に異なっている。実際に発生した前記潜伏期間の長さは、前記設定値の良否を示唆することになる。したがって、前記特定役の内部当選を把握できた場合には、良好な設定値のときに選択され易い長さの潜伏期間が発生して欲しいという期待感も高揚されることになる。その後、前記特定遊技状態が発生した場合には、前記特定役の内部当選後に生じた前記潜伏期間の長さに応じて、遊技者の喜びが一層、高められる可能性がある一方、落胆が生じる場合もある。
以上のように、本発明のスロットマシンでは、前記特定遊技状態が発生するまでの前記潜伏期間の長さに基づいて前記設定値を推定できるという新たな遊技性が実現されており、これにより、遊技の興趣が向上されている。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
なお、前記特定遊技状態としては、遊技者にとって有利な遊技状態であれば良く、特定役が内部当選役として決定される確率を高めた遊技状態や、特定役が内部当選役として決定された旨が報知される遊技状態等を設定できる。
また、前記潜伏期間選択手段は、前記複数の潜伏期間のうちの各潜伏期間の選択確率が前記複数段階の設定値毎にそれぞれ規定された潜伏期間選択テーブルを有していると共に、
前記複数の潜伏期間のうちの何れか一つの潜伏期間を選択するに当たっては、該潜伏期間選択テーブルに規定された選択確率のうち前記当選確率設定手段により設定された設定値に対応する選択確率で何れかの潜伏期間を選択することが好ましい(請求項2)。
また、前記潜伏期間が経過する前に前記特定役が再度内部当選したとき、前記特定遊技状態の発生に応じて当該潜伏期間の長さを遊技者に報知する潜伏期間報知手段を備えている
前記潜伏期間が経過する前に再度、前記特定役が内部当選した場合、遊技者が前記潜伏期間の長さを精度高く把握することが難しくなる。このような場合に前記潜伏期間の長さの報知があれば、前記潜伏期間の長さに応じて前記設定値を推測するという遊技者の楽しみを確保できる。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、AT発動抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、潜伏期間選択テーブルを示す説明図。 実施例1における、リプレイ役が同時当選したときの第1停止リール毎の入賞振り分けを説明する説明図。 実施例1における、遊技状態の遷移を示す状態遷移図。 実施例1における、AT発動時の通常状態画面を示す正面図。 実施例1における、AT発動時のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、AT非発動時のRT中画面を示す正面図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、予め定められた契機の発生後、所定の潜伏期間が経過してからAT(特定遊技状態)を発動するスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図13を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1の前面部分は、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、入賞に応じたメダル(遊技媒体)の付与数を表示する付与数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に相対して張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部に棚面状の操作面14を有し、下端部に受け皿15を有し、操作面14の下側に隣接して操作パネル13を有している。
操作面14には、ゲームにメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを受け皿15に払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630と、が配置されている。
操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)と、が配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から規定数のメダルをゲームに賭けるためのボタンである。規定数3枚の3枚賭けゲームが行われる非ボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて3枚のメダルが賭けられる。規定数2枚の2枚賭けゲームが行われるボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて2枚のメダルが賭けられる。ただし、残りのクレジットが不足している場合には、残ったクレジット全て(1枚又は2枚)が賭けられる。
スタートレバー62は、遊技者がゲームを開始するために操作する操作レバーである。規定数のメダルが賭けられた状態でスタートレバー62の操作が検知されたとき、ゲームが開始される。
図柄表示窓11は、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。本例の入賞ラインは、図2に示すごとく、上中下段、3本の水平方向の入賞ライン211〜213、及び対角方向の入賞ライン214、215よりなる5ラインにより構成されている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。詳しくは図4を参照して後述するごとくリール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
ストップボタン61は、図1に示すごとく、リール21の制御信号である変動停止信号を遊技者の操作に応じて発生させる操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、遊技を演出するための各種の演出画面や、遊技データを表示する表示画面などを表示可能である。
次に、本例のスロットマシン1の役、各リール21における図柄配列について説明する。
本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、15枚役A〜C、10枚役A・Bよりなる複数種類の小役のほか、ボーナス役(BB役、RB役)、リプレイ役A〜Eが設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。利益としては、同図中「利益」欄の左側に示す非ボーナス状態(規定数3枚)下の利益と、右側に示すボーナス状態(規定数2枚)下の利益と、を示してある。
本例では、リプレイ役Aの入賞図柄が低確RT状態への移行契機となる低確RT図柄となっており、リプレイ役Cの入賞図柄が高確RT状態への移行契機となる高確RT図柄となっている。また、10枚役を取りこぼしたときに100%の確率で停止表示される10枚役こぼし図柄が高確RT状態の終了契機となる高確RT終了図柄となっている。なお、本例では、通常状態下のリプレイ役、及び低確RT状態・高確RT状態下の10枚役が、ATの報知対象役となっている。
ここで、ATの報知対象役であるリプレイ役及び10枚役の入賞図柄を説明する。
図3のごとく、リプレイ役Aの入賞図柄は、図柄「R」のゾロ目である。リプレイ役Aの入賞図柄を元にして右リール21Rを図柄「黒オレンジ」に置換すればリプレイ役Bの入賞図柄となり、図柄「スイカ」に置換すればリプレイ役Cの入賞図柄となる。
10枚役Aの入賞図柄は「黒オレンジ」のゾロ目である。10枚役Aの入賞図柄を元にして左リール21Lの図柄を「白オレンジ」に置換した組み合わせが10枚役Bの入賞図柄となっている。さらに、左リール21Lの図柄を「R」に置換した組合せが10枚役こぼし図柄となっている。
各リール21L、C、Rでは、図4に示すごとく図柄が配列されている。
左リール21L及び中リール21Cでは、リプレイ役A〜Cに共通する図柄「R」の最大間隔が4図柄となっている。ここで、本例のスロットマシン1では、後述するごとくリール21が停止する際の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。また、前述するごとく図柄表示領域110L、110Cでは、上段中段下段の3図柄分に渡って入賞ラインが設定されている。したがって、左リール21L及び中リール21Cにおける「R」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
右リール21Rでは、リプレイ役A〜Cにそれぞれ対応する図柄「R」、図柄「黒オレンジ」及び図柄「スイカ」について、最大間隔がいずれも4図柄となっている。他のリール21L、Cにおける図柄「R」と同様、右リール21Rにおける「R」、「黒オレンジ」及び「スイカ」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
リプレイ役の図柄が上記のように配列された本例のスロットマシン1におけるリプレイ役A〜Cは、仮に単独当選したとすれば必ず入賞し、他のリプレイ役と同時当選した場合でもストップボタン61L、C、Rを所定の順番で停止操作すれば、必ず入賞するリプレイ役となっている。スロットマシン1では、リプレイ役Aを含む同時当選が発生したときに、リプレイ役Aを回避するためのストップボタンの操作態様である第1停止リールが存在している。なお、第1停止リールと入賞リプレイ役の種類との関係については、図9を参照して後述する。
一方、10枚役に対応する図柄については、次のようになっている。中リール21C及び右リール21Rでは、10枚役A・Bに共通する図柄「黒オレンジ」の最大間隔が4図柄となっている。したがって、中リール21C及び右リール21Rにおける「黒オレンジ」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
左リール21Lでは、10枚役A・Bの一方に対応する特定の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が15図柄以上、10枚役A・Bの何れかに対応する任意の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が6図柄となっている。したがって、左リール21Lにおける「オレンジ」は、停止操作のタイミングによらず2種類のうちの何れかが必ず引込範囲内に存在することになる。一方、特定の種類の「オレンジ」については、停止操作のタイミングが合致しなければ停止表示させることができないようになっている。
このように図柄が配列された10枚役A・Bについては、同時当選したときに何れかの10枚役を必ず入賞できる一方、単独当選したときにその種類が不明であるときの入賞確率は1/2となっている。そして、10枚役の入賞が取りこぼされたときには、必ず10枚役こぼし図柄(図3参照。)が停止表示されるようになっている。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)から投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを受け皿15に払い出すメダル払出部54、付与数表示部551やクレジット表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33・RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部当選役抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35と、乱数を発生する乱数発生部350と、を有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、ゲーム開始を許可するゲーム開始許可手段40、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段410、内部抽選の当選確率を設定する当選確率設定手段411、リール21を制御する表示制御手段42、入賞図柄を判定する入賞判定手段43、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段44、ボーナス状態発生手段451、高確RT状態発生手段452、低確RT状態発生手段453、AT発動抽選等を実行する特定遊技状態抽選手段461、潜伏期間選択手段462、ATを発動させる特定遊技状態発生手段463、AT情報を報知する報知手段464としての各機能を実現する。
RAM34は、残り潜伏ゲーム数を計数する潜伏カウンタ341としての機能を備えている。潜伏カウンタ341には、ATが発動するまでの残りゲーム数である残り潜伏ゲーム数が記憶される。この残り潜伏ゲーム数は、潜伏期間内にゲームが実行される毎に1ゲームずつ減算される。
ROM33は、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、表示制御手段42がリール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、AT発動抽選に適用するAT発動抽選テーブル(図7)、潜伏期間抽選に適用する潜伏期間選択テーブル(図8)、AT継続抽選に適用するAT継続抽選テーブル(図示略)を記憶している。
リール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたデータテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、0〜65535の内部当選役抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブル、低確RT状態に適用されるテーブル、高確RT状態に適用されるテーブルのほか、図示しないボーナス状態に適用されるテーブルがある。なお、同図中、各遊技状態に対応する欄のうち、縦方向の左列は当選乱数の個数を示し、同右列は内部当選確率を分母(1/xのx。)により示している。
ボーナス状態を除く各遊技状態の内部当選役抽選テーブルは、設定値毎に用意されている。本例では、内部当選役抽選テーブルを記憶するROM33が、内部当選役を決定するための内部抽選の当選確率を複数段階の設定値に対応付けて規定する当選確率規定手段331としての機能を実現している。
通常状態、低確RT状態及び高確RT状態用のテーブルでは、図6に示すごとく、リプレイ役以外の各役の当選乱数が共通している一方、リプレイ役の当選乱数の設定が異なっている。通常状態用のテーブルでは、リプレイ役Aを含めた2種類以上のリプレイ役が同時当選する乱数のみが設定されている。通常状態用のテーブルでは、いずれかのリプレイ役の内部当選確率が1/1.5であり、高確RT状態の契機となるリプレイ役Cの内部当選確率が約1/22となっている。
低確RT状態用及び高確RT状態用のテーブルでは、いずれも、リプレイ役Aが単独で内部当選する乱数のみが設定されており、相違点はリプレイ役Aの内部当選確率にある。低確RT状態用のテーブルにおけるリプレイ役Aの内部当選確率が1/7.3であるのに対して、高確RT状態用のテーブルにおける同確率は1/1.5となっている。
AT発動抽選テーブルは、図7に示すごとく、AT発動抽選の当選乱数が規定された抽選テーブルである。本例のAT発動抽選テーブルでは、15枚役A〜Cの600個の当選乱数のうちの一部がAT発動抽選の当選乱数(AT当選乱数)として規定されている。なお、AT発動抽選テーブルは、設定値毎に用意され、600個のうちのAT当選乱数の個数が設定値に応じて異なっている。それ故、本例のスロットマシン1の遊技では、AT発動抽選の抽選結果に応じて、設定値の推測が可能となっている。
潜伏期間選択テーブルは、図8に示すごとく、1〜16ゲームまでの各潜伏ゲーム数(潜伏期間)の当選乱数が規定された抽選テーブルである。潜伏期間選択テーブルでは、0〜255の潜伏期間抽選乱数のうちの各潜伏ゲーム数の当選乱数の個数が、1〜6の設定値毎に規定されている。同図から知られるように、奇数の設定値は、奇数の潜伏ゲーム数の選択率が高く、偶数の設定値は、偶数の潜伏ゲーム数の選択率が高くなっている。また、設定値が高い良い設定ほど、16ゲームなどの大きな潜伏ゲーム数の選択率が高くなっている。
AT継続抽選テーブルは、AT終了乱数が規定された抽選テーブルである。本例では、10枚役ABの同時当選乱数(3000個)のうちの1000個がAT終了乱数として規定されている。なお、本例では、AT終了乱数の設定が全ての設定値について共通となっている。これに代えて、設定値に応じてAT終了乱数の設定を変更しても良い。
前記乱数抽出部35は、図5に示すごとく、乱数発生部350が発生する乱数(0〜65535)の中から内部当選役抽選用の乱数を抽出する。本例では、内部当選役抽選用の乱数を利用して、前記AT発動抽選及び前記AT継続抽選を実行している。本例に代えて、AT発動抽選及びAT継続抽選について専用の抽選用乱数を適用することも良い。一方、潜伏期間抽選については、0〜255の範囲の潜伏期間抽選用の乱数を適用して実行している。潜伏期間抽選用の乱数は、AT発動抽選に当選したとき、乱数抽出部35により抽出される。
内部抽選手段41は、図5に示すごとく、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、内部当選役抽選テーブル(図6)に規定された各役の当選乱数に対して内部当選役抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、前記内部当選役抽選テーブルのうちの何れかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
当選確率設定手段411は、内部抽選手段41による内部抽選の当選確率を設定する手段である。具体的には、当選確率設定手段411は、ROM33に記憶された設定値毎の内部当選役抽選テーブル(例えば、図6)のうち、前記設定値操作部68を介して設定された設定値に対応する内部当選役抽選テーブルを選択して内部抽選手段41に適用する。
フラグ制御手段410は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段410は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
特定遊技状態抽選手段461は、AT発動抽選及びAT継続抽選を実行する手段である。AT発動抽選は、低確RT状態下で特定役である15枚役A〜Cの何れかが単独で内部当選したとき、そのときの内部当選役抽選用の乱数を前記AT発動抽選テーブル(図7)と照合することにより実行される。AT継続抽選は、AT有りの高確RT状態であるART状態下の各ゲームで抽出された内部当選役抽選用の乱数を前記AT継続抽選テーブル(図示略)と照合することにより実行される。
潜伏期間選択手段462は、AT発動までの潜伏期間を選択するための潜伏期間抽選を実行する手段である。潜伏期間選択手段462は、AT発動抽選の当選に応じて乱数抽出部35が抽出した潜伏期間抽選用の乱数を潜伏期間選択テーブル(図8)と照合することにより、潜伏期間抽選を実行する。
ゲーム開始許可手段40は、図5に示すごとく、規定数のメダルがゲームに賭けられたときにゲームの開始を許可する手段である。ゲーム開始許可手段40は、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作により、規定数のメダルが賭けられたときにゲームの開始を許可する。ゲームの開始が許可されると、前記スタートレバー62を有効に操作できゲームを開始できる状態となる。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても、次のゲームに対して自動的に規定数のメダルが賭けられる。本例では、ボーナス状態であるか否かに応じて規定数が異なっており、ボーナス状態では2枚、ボーナス状態以外の遊技状態では3枚となっている。
表示制御手段42は、図5に示すごとく、ゲームの開始が許可された状態におけるスタートレバー62の操作に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、前記変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたリール制御テーブルに対して変動停止信号を取り込みした際のステップ数を照合し、停止位置を決定する。表示制御手段42は、内部当選フラグに対応する図柄をその停止位置に引き込んでリール21を停止させる。
入賞判定手段43は、図5に示すごとく、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数に基づき入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段44は、入賞判定手段43により判定された入賞役に対応する利益を付与する手段である。例えば、15枚役が入賞役である場合には15枚のメダルを付与する(図3参照)。但し、ボーナス状態では、10枚役を含む全ての小役(リプレイ役を除く)について、15枚のメダルの付与が設定されている。
ボーナス状態発生手段451は、ボーナス役の入賞に応じてボーナス状態を発生させると共に、所定の終了条件の成立に応じてボーナス状態を終了させる手段である。ボーナス状態としては、BB役の入賞に応じたBB状態と、RB役の入賞に応じたRB状態がある。BB状態の終了条件は、付与したメダルが300枚を超過したことであり、RB状態の終了条件は、付与したメダルが100枚を超過したことである。
低確RT状態発生手段453は、リプレイ役の入賞確率が低く遊技者にとって不利な低確RT状態を発生させる手段である。低確RT状態発生手段453は、低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞図柄が通常状態下で停止表示されたときに低確RT状態を発生させる。低確RT状態発生手段453は、消化ゲーム数が32ゲームに達するか、あるいはBB役及びRB役の何れかが内部当選したとき、低確RT状態を終了させる。
高確RT状態発生手段452は、リプレイ役の入賞確率が高く遊技者にとって有利な高確RT状態を発生させる手段である。高確RT状態発生手段452は、高確RT図柄であるリプレイ役Cの入賞図柄が通常状態下で停止表示されたときに高確RT状態を発生させる。高確RT状態発生手段452は、高確RT終了図柄である10枚役こぼし図柄が停止表示されるか、あるいはBB役及びRB役の何れかが内部当選したとき、高確RT状態を終了させる。
特定遊技状態発生手段463は、AT発動抽選での当選に応じてATを発動させる手段である。特定遊技状態発生手段463は、AT発動抽選に当選したとき、前記潜伏期間抽選により選択された潜伏期間が経過した後でATを発動させる。その後、高確RT状態へ移行した場合には、前記AT継続抽選がハズレになるか、あるいは高確RT状態の終了に応じて通常状態へ復帰するまで、ATを継続させる。一方、ATの発動後、通常状態から高確RT状態へ移行できずに低確RT状態へ転落した場合には、その時点でATを終了させる。なお、ART状態下でBB役又はRB役に内部当選して高確RT状態が終了した場合、対応するボーナス状態が終了するまでの間、ATを中断し、通常状態への復帰に応じて再度、ATを発動させる。
報知手段464は、AT発動中に何れかの役の入賞を補助するAT情報を報知する手段である。通常状態下でリプレイ役が同時当選したときには、リプレイ役A以外のリプレイ役を入賞させるためのAT情報が報知される。具体的には、入賞図柄が低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞を回避するための第1停止リールが報知される。上記のAT情報の報知によれば、リプレイ役Aの入賞を回避でき、他のリプレイ役を入賞させることができる。また、低確RT状態及び高確RT状態では、10枚役A・Bが単独で内部当選したとき、その10枚役の種類がAT情報として報知される。特に、高確RT状態では、単独で内部当選した10枚役を入賞させることにより、高確RT終了図柄である10枚役こぼし図柄を回避できる。
ここで、通常状態下でリプレイ役の同時当選パターンが発生したときの第1停止リールに応じた入賞リプレイ役の振り分けについて、図9を参照して説明する。
例えば、リプレイ役A・B・Cの同時当選パターンにおいて第1停止リールが左リール21L又は中リール21Cであった場合には、リプレイ役Aが入賞する。一方、第1停止リールが右リール21Rであった場合には、リプレイ役Cが入賞する。このとき、右リール21Rを第1停止リールとすべき旨のAT情報は、高確RT図柄であるリプレイ役Cの入賞図柄を停止表示させるための補助情報であると共に、低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞図柄を回避するための回避情報となる。
次に、以上のように構成されたスロットマシン1の遊技状態の遷移について、図10の状態遷移図を参照して説明する。
(通常状態)
通常状態は、ボーナス状態を含む他の遊技状態の終了に応じて発生する初期状態である。通常状態は、高確RT図柄(リプレイ役Cの入賞図柄)あるいは低確RT図柄(リプレイ役Aの入賞図柄)の停止表示に応じて終了し、高確RT状態、低確RT状態への移行が発生する。また、BB役あるいはRB役の入賞によっても終了し、ボーナス状態であるBB状態かRB状態へ移行する。
AT有りの通常状態では、リプレイ役の同時当選に応じてリプレイ役A以外のリプレイ役を入賞させるためのAT情報の報知が実行される。具体的には、図11の通常状態画面71の表示により、入賞図柄が低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞を回避するための第1停止リールが報知される。通常状態画面71は、リプレイ役A以外のリプレイ役を入賞させる第1停止リールを報知する第1停止報知欄711と、AT発動後の獲得メダル数(付与数−賭け数)を表示する獲得数表示欄712と、報知に応じて入賞するリプレイ役の種類を報知するリプレイ役報知欄714と、を組み合わせてなる。入賞図柄が低確RT図柄であるリプレイ役Aの入賞を回避できれば、低確RT状態への移行を回避しつつ高確RT状態への移行を待機できる。
なお、ART状態下でBB役又はRB役の内部当選に応じて通常状態へ復帰したときには、まず、ATなしの通常状態となる。その後、そのBB役又はRB役の入賞に応じたボーナス状態が終了して通常状態に復帰したとき、潜伏することなく直ちにATが発動し、必ず、AT有りの通常状態となる。したがって、ART状態下でBB役又はRB役が内部当選したときは、対応するボーナス状態が終了した後、AT有りの通常状態を経由して再度、ART状態へ移行できる可能性が高くなる。
(低確RT状態)
低確RT状態は、消化ゲーム数が32ゲームに達するか、あるいはBB役又はRB役が内部当選したときに終了し、通常状態へ復帰する。低確RT状態では、AT発動抽選が実行される。このAT発動抽選に当選すると、さらに、潜伏期間抽選が実行され、AT発動までの潜伏ゲーム数が潜伏期間として選択される。ATが発動すると、図示しない報知画面が液晶表示部53に表示され、単独で内部当選した10枚役の種類を示すAT情報が報知される。
(高確RT状態)
高確RT状態は、高確RT終了図柄(10枚役こぼし図柄)の停止表示、あるいはBB役及びRB役の何れかの内部当選に応じて終了し、通常状態へ復帰する。AT無しの通常状態から高確RT状態へ移行したときには、AT無しの高確RT状態である自力RT状態となる。一方、AT有りの通常状態から高確RT状態へ移行したときには、そのまま継続的にATが発動してART状態となる。
ART状態では、10枚役A・Bが単独で内部当選したときの10枚役こぼし図柄を回避するためのAT情報の報知が実行される。具体的には、図12のRT中画面72の表示により、内部当選した10枚役の種類を報知する。RT中画面72は、高確RT状態が発生中である旨を報知する状態報知欄724と、内部当選した10枚役の種類を報知する内部当選役報知欄721と、AT発動後の獲得メダル数(付与数−賭け数)を表示する獲得数表示欄722と、を組合せてなる。同図は、10枚役Aが内部当選した旨のAT情報を報知するRT中画面である。
一方、前記自力RT状態では、図13のRT中画面73のごとく、10枚役が内部当選した旨が報知されるのみで、種類は報知されない。RT中画面73は、高確RT状態が発生中である旨を報知する状態報知欄734と、何れかの10枚役が内部当選した旨を報知する内部当選役報知欄731と、高確RT状態へ移行した後の獲得メダル数(付与数−賭け数)を表示する獲得数表示欄732と、AT終了後のゲーム数を表示する自力ゲーム数表示欄733と、を組合せてなる。
以上のように構成された本例のスロットマシン1では、AT発動までの潜伏期間の長さに基づいて設定値を推定できるという新たな遊技性が実現されている。これにより、本例のスロットマシン1では、遊技の興趣が向上されている。
なお、AT発動抽選の契機となる特定役は、本例の15枚役に限定されず、どのような種類の特定役であってもよい。本例のごとく、内部当選しても入賞しない、いわゆる取りこぼしの可能性のある役が特定役として設定されている場合であれば、入賞を条件としてAT発動抽選を実行しても良い。
また、ATの終了条件は、本例に限定されず、異なる終了条件を設定しても良い。例えば、ATの発生時に予め継続ゲーム数を決定しておき、その継続ゲーム数を消化した時点でATを終了するようにしても良い。
なお、本例では、特定遊技状態としてAT(アシストタイム)を設定したが、ATには限定されない。特定遊技状態は、遊技者側の有利度合いが高まる遊技状態であればどのような状態であってもよい。
また、低確RT状態及び高確RT状態への移行図柄としては、本例とは異なる図柄を設定でき、本例のリプレイ役図柄には限定されない。
なお、ATが発動する前の潜伏期間の長さを報知可能な潜伏期間報知手段を、スロットマシン1の構成に追加しても良い。潜伏期間中に再度、特定役が内部当選したときに潜伏期間の長さを遊技者に報知するように潜伏期間報知手段を構成すれば、潜伏期間中に特定役が複数回繰り返し入賞した場合にも遊技者が潜伏期間の長さを精度高く把握できるようになる。潜伏期間内に特定役が入賞したとき、潜伏期間の長さを遊技者に報知するか否か、抽選により決定することもできる。この抽選確率を設定値毎に設定すれば、潜伏期間の長さが報知されるか否かに応じて設定値を推測できるようになる。この場合には、潜伏期間内の特定役の入賞回数が多くなるほど、設定値を精度高く推測できるようになる。
また、特定遊技状態(本例では、AT。)が発生する毎に、実際に選択された潜伏期間の長さに関する情報を記憶し、その記憶した情報を遊技者に対して表示する情報表示手段を設けることも良い。このような情報表示手段を設ければ、遊技者が、過去の潜伏期間の長さを参照して設定値を推測できるようになり、興趣が高められる。
さらに、潜伏期間選択テーブル(図8)により規定されている設定値毎の各潜伏期間(潜伏ゲーム数)の選択率を、特定遊技状態が発生したときに表示する潜伏期間選択率表示手段を設けることも良い。このような潜伏期間選択率表示手段を設ければ、遊技者が、特定遊技状態が発生するたびに、実際に設定された潜伏期間の長さを潜伏期間選択テーブルの選択率と照合して設定値を推測できるようになり、興趣が高められる。
なお、本例では、AT発動抽選に当選した後の潜伏期間内に再度、特定役が内部当選しても、AT発動抽選が実行されない例である。これに代えて、潜伏期間内に再度、特定役が内部当選したとき、AT発動抽選を再度、実行し、当選に応じてATをストックしても良い。最初に当選したAT発動抽選に対応するATが終了した後、潜伏期間が経過した後にストックしたATを発動させても良い。このときの潜伏期間については、対応するAT発動抽選の当選時に決定しても良いし、先行するATが終了したときに決定しても良い。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
2 図柄変動表示手段
331 当選確率規定手段
341 潜伏カウンタ
35 乱数抽出部
40 ゲーム開始許可手段
41 内部抽選手段
410 フラグ制御手段
411 当選確率設定手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
451 ボーナス状態発生手段
452 高確RT状態発生手段
453 低確RT状態発生手段
461 特定遊技状態抽選手段
462 潜伏期間選択手段
463 特定遊技状態発生手段
464 報知手段
53 液晶表示部
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
630 メダル投入口
64 ベットボタン

Claims (2)

  1. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、特定役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    前記内部抽選手段による内部抽選の当選確率を複数段階の設定値に対応付けて規定する当選確率規定手段と、
    前記複数段階の設定値の中から何れか一つの設定値を選択することにより、前記内部抽選の当選確率を設定する当選確率設定手段と、
    前記特定役が内部当選役として決定されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるか否かを決定するための内部抽選を実行する特定遊技状態抽選手段と、
    該特定遊技状態抽選手段により特定遊技状態の発生が決定されたときに、長さが異なる複数の潜伏期間の中から何れか一つの潜伏期間を抽選により選択する潜伏期間選択手段と、
    該潜伏期間選択手段により選択された潜伏期間が経過したときに、前記特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段と
    前記潜伏期間が経過する前に前記特定役が再度内部当選したとき、前記特定遊技状態の発生に応じて当該潜伏期間の長さを遊技者に報知する潜伏期間報知手段と、を備え、
    前記潜伏期間選択手段では、前記複数の潜伏期間のうちの各潜伏期間の選択確率が前記複数段階の設定値毎にそれぞれ規定されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記潜伏期間選択手段は、前記複数の潜伏期間のうちの各潜伏期間の選択確率が前記複数段階の設定値毎にそれぞれ規定された潜伏期間選択テーブルを有していると共に、
    前記複数の潜伏期間のうちの何れか一つの潜伏期間を選択するに当たっては、該潜伏期間選択テーブルに規定された選択確率のうち前記当選確率設定手段により設定された設定値に対応する選択確率で何れかの潜伏期間を選択することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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