JP5682628B2 - 編地及び股付衣類 - Google Patents

編地及び股付衣類 Download PDF

Info

Publication number
JP5682628B2
JP5682628B2 JP2012542740A JP2012542740A JP5682628B2 JP 5682628 B2 JP5682628 B2 JP 5682628B2 JP 2012542740 A JP2012542740 A JP 2012542740A JP 2012542740 A JP2012542740 A JP 2012542740A JP 5682628 B2 JP5682628 B2 JP 5682628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitting
region
pile
knitted
knitted fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012542740A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012063316A1 (ja
Inventor
菜穂子 杉野
菜穂子 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacoal Corp
Original Assignee
Wacoal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacoal Corp filed Critical Wacoal Corp
Publication of JPWO2012063316A1 publication Critical patent/JPWO2012063316A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5682628B2 publication Critical patent/JP5682628B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B21/00Warp knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B21/20Warp knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes specially adapted for knitting articles of particular configuration
    • D04B21/207Wearing apparel or garment blanks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
    • Y02P70/62Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product related technologies for production or treatment of textile or flexible materials or products thereof, including footwear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Corsets Or Brassieres (AREA)

Description

本発明は、編地及び股付衣類に関する。
従来、ショーツなどの衣類では、着用者の体部位を覆う本体生地に当て布を施すことで、衣類の機能性を向上させている。例えば、ショーツでは、肌あたりの優しい綿糸などからなる編地によって形成された当て布が用いられている。ショーツでは、このような当て布をクロッチ部分に設けることで、女性特有のオリモノがクロッチ部分に付着してもショーツの本体生地にオリモノが付着しないようにすることで、衣類の機能性を向上させている。
また、従来のようにショーツ本体のクロッチ部に当て布を設けることの代わりとして、クロッチ部に開口を形成し、この開口に当て布を嵌め込んで溶着させたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4491430号公報
しかしながら、上記の従来技術では、クロッチ部に当て布を設けているため、当て布を取り付けるための縫着、溶着などの加工に手間がかかるという問題があった。また、従来のように当て布を施すことなく、加工の手間を抑えて、機能性の向上を図ることが可能な編地が求められている。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、機能性の向上を図ると共に、加工の手間を省くことが可能な編地、及びそれを用いて形成された股付衣類を提供することを目的とする。
本発明による経編地は、パイル編み組織を有するパイル編み領域と、パイル編み領域を囲繞し、端始末不要な編み組織からなる周囲領域と、を備え、周囲領域は、コース方向においてパイル編み領域の両側に隣接する第1の周囲領域と、コース方向に直交する方向において第1の周囲領域及びパイル編み領域の両側に隣接する第2の周囲領域と、を有し、第2の周囲領域は、パイル編み領域に隣接するコースにおいて、非弾性糸から構成される第1編成組織と、弾性糸から構成される第2編成組織と、を有し、第1編成組織及び第2編成組織は互いのループを締め付けあうように形成され、第1の周囲領域は、非弾性糸から構成される第1編成組織と、弾性糸から構成される第2編成組織と、非弾性糸から構成される挿入組織と、を有し、第1編成組織及び第2編成組織は互いのループを締め付けあうように形成され、パイル編み領域では、挿入組織を構成する非弾性糸を部分的に編み込まないことによってパイルが形成され、周囲領域が裁断されて周縁部分が形成されていることを特徴としている。
このような編地では、パイル編み組織を有するパイル編み領域を備え、このパイル編み領域の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域が形成されている。これにより、従来の当て布が施されていた領域に、パイル編み領域を形成することで、従来の当て布を取り付けるための加工の手間を省くことができる。その結果、従来のように当て布を施すことなく、加工の手間を抑えて機能性の向上を図ることができる。また、パイル編み領域の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域が形成され、当該周囲領域が裁断されて周縁部分が形成されているため、裁断後の端始末が不要であり、加工の手間を省くことができる。端始末不要な周囲領域を裁断することで、パイル部分が生地端となることを回避し、パイル部分のほつれを防止する。このような編地を用いて、衣類を製造することで、機能性が向上された衣類を製造する際の手間を省略することができ、低コスト化を実現することができる。パイル編み領域を形成することで、例えば、良好な肌触り、吸水性、透け防止など、機能性を向上させることができる。
また、周囲領域に第1及び第2の周囲領域を備える構成とすることで、例えば、第1の周囲領域と第2の周囲領域とで、編み組織を変化させることができる。これにより、第1の周囲領域と第2の周囲領域とで、引っ張り強度(編地のパワー)を変化させることが可能となる。
また、本発明の股付衣類は、上記の編地を用いて形成された股付衣類であって、着用者の下腹部と臀部の少なくとも一部をそれぞれ被覆するとともに、左右の脚をそれぞれ挿通すべき裾口が形成された身頃部を有し、身頃部の股部分は、パイル領域が中央に配され、左右の裾口側の領域が周囲領域によって形成されていることを特徴としている。また、身頃部は、股部を介して一体に形成された前身頃と後身頃の脇側部分を互いに縫着/接着することにより形成されていることが好ましい。
このような股付衣類では、パイル編み組織を有するパイル編み領域を備え、このパイル編み領域の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域を有する編地が用いられている。これにより、従来、当て布が施されていたクロッチ部分に、パイル編み領域を配置することができ、当て布を取り付けるための加工の手間を省くことができる。その結果、クロッチ部分に当て布を施す必要がなく、加工の手間を抑え好適なクロッチ部分を形成することができる。また、着用者の胴回りに対応する上端部、及び脚が挿通されるすそ部は、端始末不要な周囲領域を裁断することで、形成されているため、裁断後の端始末が不要であり、加工の手間を省くことができる。端始末不要な周囲領域を裁断することで、パイル部分が生地端となることを回避し、パイル部分のほつれを防止する。このような編地を用いて、ショーツ(股付衣類)を製造することで、製造の際の手間を省略することができ、低コスト化を実現することができる。また、クロッチ部分に、パイル編み領域を形成することで、例えば、良好な肌触り、吸水性、透け防止など、機能性を向上させることができる。
また、クロッチ部分のパイル編み組織のループは、綿糸によって形成されていることが好適である。
本発明によれば、機能性の向上を図ると共に、加工の手間を省くことが可能な編地、及びそれを用いた股付衣類を提供することを目的とする。
本発明の第1実施形態に係る編地を示す平面図である。 図1中の第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 図1中の第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 図1中の第1の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 図1中の第1の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 図1中のパイル編み領域の各構成糸の編成組織図である。 図1中のパイル編み領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の変形例に係る第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の変形例に係る第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の変形例に係る第1の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の変形例に係る第1の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の変形例に係るパイル編み領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の変形例に係るパイル編み領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の第2実施形態に係るショーツ用編地を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係るショーツを示す正面図である。 本発明の第4実施形態に係る肌着を示す正面図及び背面図である。 本発明の第4実施形態に係る肌着用編地を示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係るハーフトップブラジャーを示す図である。 本発明の第6実施形態に係る膝サポートを示す図である。 本発明の第7実施形態に係る肌着を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る肌着を示す図である。 本発明の第9実施形態に係るショーツを示す図である。 本発明の第1変形例に係る第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の第2変形例に係る第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。 本発明の第4変形例に係るリブ編を示す編成組織図である。 本発明の第4変形例に係るリブ編の編み方を示す図である。 本発明の第5変形例に係る平編の編み方を示す図である。 図1中のパイル編み領域の各構成糸の編成組織図である。
以下、本発明による編地及び股付衣類の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態:編地)
図1は本発明の第1実施形態に係る編地を示す平面図である。図1に示す編地10は、複数の編成組織を重ねて形成された伸縮性経編地である。編地10は、パイル編み組織を有するパイル編み領域20、パイル編み領域20を囲繞し、端始末不要な編み組織からなる周囲領域30を備えている。編地10は、周囲領域30を裁断して周縁部を形成している。
周囲領域30は、パイル編みが施されていない領域である。パイル編み領域20は、例えば、編地10の中央に形成されている。なお、パイル編み領域20は、編地10の中央から外れた位置に形成されていてもよい。
周囲領域30は、パイル編み領域20に隣接する第1の周囲領域31と、第1の周囲領域31に隣接し、第1の周囲領域31と異なる編み組織を有する第2の周囲領域32とを備えている。編地10では、図示上下方向(Y方向)がコース方向となる。なお、周囲領域30は、同一の編み組織から形成されていてもよい。
第1の周囲領域31は、コース方向Yにおいて、パイル編み領域20の両側に形成されている。第2の周囲領域32は、コース方向Yと直交するX方向において、パイル編み領域20及び第1の周囲領域31の両側に形成されている。第2の周囲領域32は、第1の周囲領域31に隣接していればよく、パイル編み領域20に隣接していない構成でもよい。例えば、第1の周囲領域31が、パイル編み領域20を囲繞するように形成され、第1の周囲領域31の外側に第2の周囲領域32が形成されている構成でもよい。
(第2の周囲領域)
次に図2及び図3を参照して、第2の周囲領域32の編み組織について説明する。図2及び図3は、図1中の第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。第2の周囲領域32は、非弾性糸50と弾性糸61〜63とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。
以下の説明において、1コースとは、図2において矢印Yで示す上下方向、すなわち各編成組織を構成する糸が編み込まれる方向の距離を意味している。1ウェールとは、矢印Xで示す左右方向の距離を意味している。
第2の周囲領域32は、第1編成組織A、第2編成組織B、第3編成組織C、第4編成組織Dを備えている。
第1編成組織Aは、非弾性糸50が1コースごとに1ウェール分の振り幅で、1繰り返し単位では合計2ウェール分の振り幅となるようにウェール方向に振られ、全てのコースでループを形成している。第1編成組織Aは、変形アトラス組織または変形デンビ組織としても表現できる組織である。
第2編成組織Bは、弾性糸のうち第1の弾性糸61が2コースごとに左右交互に2ウェール分の振り幅(すなわち2針間)で振られて、部分的に二目編を形成している。第1編成組織A及び第2編成組織Bは、互いのループを締め付けあうように形成されている。これにより、互いの組織の糸をほつれ難くしている。
第3編成組織Cは、弾性糸のうち第2の弾性糸62が1コースごとに1ウェール分の振り幅で左右交互に振られ、第1編成組織Aと第2編成組織Bが形成するループの間に挟みこまれるように挿通される挿入組織である。
第4編成組織Dは、弾性糸のうち第3の弾性糸63が第3編成組織と同様に、第1編成組織A及び第2編成組織Bの形成する、例えば、ニードルループとシンカーループの間に挿通され、編成組織A、Bの糸によって挟み込まれる挿入組織である。これによって、互いの編成組織を形成する糸がほつれ難くしている。なお、第2の周囲領域32は、その他の編成組織から構成されていてもよい。例えば、第4編成組織Dを備えていない周囲領域でもよい。
(第1編成組織A)
非弾性糸50による第1編成組織Aは、伸縮性経編地の基本組織を構成している。第1編成組織Aは、1コース毎に1ウェール分の振り幅で1繰り返し単位では合計2ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて全てのコースでループを形成する。具体的には、21/10/12/23//などの繰り返し単位を有する編成組織が採用されている。後述する弾性糸の編成組織B、C、Dとの組み合わせによって、伸縮性経編地の機能や特性に違いが生じる。
(第1編成組織Aの非弾性糸)
第1編成組織Aの非弾性糸としては、通常の経編地と同様の糸材料を使用することができる。「非弾性糸」とは、弾性糸と比較して弾性が少ない糸を含むものである。例えば、伸度100%未満の糸を非弾性糸として使用することができる。非弾性糸としては、伸度60未満の糸であることが好適である。具体的には、綿などの天然繊維、ナイロンなどの合成繊維、さらには半合成繊維や再生繊維なども、非弾性糸として使用可能である。非弾性糸の形態としては、フィラメント糸、紡績糸、交撚糸などを採用することができる。
(第2編成組織B)
弾性糸による第2編成組織Bは、編地10に良好な伸縮性を付与する機能を有している。また、第2編成組織Bは、編地のほつれや裂けを防止する機能を有している。第2編成組織Bは、他の編成組織A、Cと共に用いることによって、弾性編地を形成する。具体的には、12/02/21/31//などの繰り返し単位を有する編成組織が採用されている。
(第2編成組織Bの弾性糸)
第2編成組織Bは、編地がカールし難くする機能を有している。第2編成組織Bの弾性糸としては、通常の伸縮性経編地と同様の糸材料を使用することができる。例えば、伸度200%以上の糸を弾性糸として使用することができる。弾性糸としては、伸度400%以上であることが好適である。具体的には、ポリウレタン弾性糸を使用することができる。
(第3編成組織C)
弾性糸による第3編成組織Cは、伸縮性その他の特性を編地に付与する機能を有している。第3編成組織Cは、第2編成組織Bと異なり、第2の弾性糸62が1コース毎に1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入される。いわゆるジグザグ状の挿入組織であり、00/11//の繰り返し単位になる。なお、本実施形態では、第3編成組織Cは、00/11//の繰り返し単位となる例を挙げているが、図28に示すように、例えば、11/00/11/22//の繰り返し単位となるようにしてもよい。
第3編成組織Cは、主にタテ方向における伸縮性に関与する。ヨコ方向および斜め方向に優れた伸縮性を示す第2編成組織Bと組み合わせられ、経編地に、タテ、ヨコ、斜めの何れの方向にもバランスの取れた伸縮機能を付与することができる。
(第3編成組織Cの弾性糸)
第3編成組織Cの弾性糸としては、基本的には、第2編成組織Bに用いる弾性糸と共通する糸材料が使用できる。弾性糸の伸度も同程度の範囲内に設定することができる。
(第4編成組織D)
弾性糸による第4編成組織Dは、伸縮性その他の特性を編地に付与する機能を有している。第4編成組織Dは、第2編成組織Bと異なり、第2の弾性糸62が1コース毎に1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入される。いわゆるジグザグ状の挿入組織であり、00/11//の繰り返し単位になる。なお、第4編成組織Dを弾性糸によって形成しても良い。
第4編成組織Dは、主にタテ方向における伸縮性に関与し、ホツレ防止にも寄与する。ヨコ方向および斜め方向に優れた伸縮性を示す第2編成組織Bと組み合わせられ、経編地に、タテ、ヨコ、斜めの何れの方向にもバランスの取れた伸縮機能を付与することができる。
(第4編成組織Dの弾性糸)
第4編成組織Dの弾性糸としては、基本的には、第2編成組織Bに用いる弾性糸と共通する糸材料が使用できる。弾性糸の伸度も同程度の範囲内に設定することができる。
(第1の周囲領域)
次に図4及び図5を参照して、第1の周囲領域31の編み組織について説明する。図4及び図5は、図1中の第1の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。第1の周囲領域31は、非弾性糸50,64と弾性糸61〜63とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。
第1の周囲領域31は、上述した第1編成組織A、第2編成組織B、第3編成組織C、及び第4編成組織Dの他に、非弾性糸64が1コースごとに1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入された第5編成組織Eを備えている。なお、第1の周囲領域31は、その他の編成組織から構成されていてもよい。
(第5編成組織E)
非弾性糸64による第5編成組織Eは、領域20で形成するパイルの糸を各編成組織に絡めている。これにより、第1の周囲領域31の編地が裁断されたときに、パイルを形成する糸がほつれ難くしている。第5編成組織Eは、非弾性糸64が1コース毎に1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入される。いわゆるジグザグ状の挿入組織であり、00/11//の繰り返し単位になる。
第5編成組織Eは、非弾性糸64を絡めることで第1の周囲領域31と第2の周囲領域32との間に伸度の差、すなわち、パワー差を設ける機能を有している。これにより、第1の周囲領域(股部)31の伸度を小さくし、着用者の股に対して生地が食い込み難くしている。一方、着用者の臀部及び腹部周辺を覆う第2の周囲領域32については、第1の周囲領域よりも伸度を高くして伸縮性を持たせ、臀部に対する密着性を高めている。
(パイル編み領域)
次に図6及び図7を参照して、パイル編み領域20の編み組織について説明する。図6及び図7は、パイル編み領域の各構成糸の編成組織図である。パイル編み領域20は、非弾性糸50,64と弾性糸61〜63とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。
パイル編み領域20は、上述した第1編成組織A、第2編成組織B、第3編成組織C、及び第4編成組織Dの他に、非弾性糸64が挿入された第6編成組織Fを備えている。
(第6編成組織F)
第6編成組織Fは、パイルを構成する部分であり、パイルのループを構成するために、部分的に編み込まないようにしている。具体的には、11/11/11/11/11/11/11/11/11/11/00/11//などの繰り返し単位を有する編成組織が採用されている。なお、図6では、簡単の為、繰り返し単位の一部の図示を省略して示している。
本実施形態では、上記のようにループの間隔を11針間(すなわち、11コース分の距離)とすることで、パイル部分を形成する例を挙げているが、本発明は、これに限定されるものではない。商品の仕様に応じて、ループの間隔を設定すれば良い。
(編地の作用)
このような編地10では、パイルを構成する第6編成組織Fを有するパイル編み領域20を備え、このパイル編み領域20の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域30が形成されている。これにより、従来の当て布が施されていた領域に、パイル編み領域20を形成することで、従来の当て布を取り付けるための加工の手間を省くことができる。その結果、従来のように当て布を施すことなく、加工の手間を抑えて機能性の向上を図ることができる。また、パイル編み領域20の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域30が形成され、当該周囲領域30が裁断されて周縁部分が形成されているため、裁断後の端始末が不要となり、加工の手間を省くことができる。端始末不要な周囲領域30を裁断することで、パイル部分が生地端となることを回避し、パイル部分のほつれを防止する。このような編地10を用いて、衣類を製造することで、機能性が向上された衣類を製造する際の手間を省略することができ、低コスト化を実現することができる。編地10では、パイル編み領域20が形成されているため、良好な肌触り、吸水性、透け防止など、機能性を向上させることができる。
(第1変形例:第1編成組織A,第2編成組織B)
次に図23を参照して、第1変形例に係る第1編成組織A及び第2編成組織Bについて説明する。図23は、第1変形例に係る第1編成組織A及び第2編成組織Bを有する第2の周囲領域32の各構成糸の編成組織である。図23に示す第2の周囲領域32は、非弾性糸50と弾性糸61〜63とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。第1変形例に係る編成組織A,Bは、周囲領域30及びパイル編み領域20に共通して適用可能である。
第1変形例の第1編成組織Aは、非弾性糸50が1コースごとに1ウェール分の振り幅として、すなわち、これを1繰り返し単位とし、各コースでループを形成している。第1変形例の第1編成組織Aは、いわゆる、デンビ組織である。
第1変形例の第2編成組織Bは、弾性糸61が1コースごとに1ウェール分の振り幅として、すなわち、これを1繰り返し単位とし、各コースでループを形成している。第1変形例の第2編成組織Bは、いわゆる、デンビ組織である。
なお、第1編成組織Aの非弾性糸50と第2編成組織Bの弾性糸61とは、互いの糸が同じ経路を通るように同行して配置されていてもよく、互いの糸がコース方向に対して対称の経路を通るように逆行して配置されていてもよい。また、デンビ組織は、パイル編み領域、第1の周囲領域に使用されていてもよい。デンビ組織を有する第1の周囲領域及び第2の周囲領域は、裁断後の端始末が不要な組織となる。
なお、第1編成組織A〜第4編成組織Dを構成する糸を全て非弾性糸としても良いし、弾性糸で形成するものとしても良い。その他、本例で示す組み合わせ以外の態様で、弾性糸、非弾性糸を組み合わせるものとしても良い。但し、挿入組織である編成組織C、Dについては、適度な伸縮性を得るために。何れか一方は弾性糸を採用することが好適である。
(第2変形例:第1編成組織A,第2編成組織B)
次に図24を参照して、第2変形例に係る第1編成組織A及び第2編成組織Bについて説明する。図24は、第2変形例に係る第1編成組織A及び第2編成組織Bを有する第2の周囲組織32は、非弾性糸50と弾性糸61〜63とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。第2変形例に係る編成組織A,Bは、周囲領域30及びパイル編み領域20に共通して適用可能である。
第2変形例の第1編成組織Aは、非弾性糸50が1コースごとに1ウェール分の振り幅として、すなわち、これを1繰り返し単位とし、4回続けて同じコース方向に振られるとともに、各コースでループを形成している。第2変形例の第1編成組織Aは、いわゆる、アトラス組織である。
第2変形例の第2編成組織Bは、弾性糸61が1コースごとに1ウェール分の振り幅として、すなわち、これを1繰り返し単位とし、4回続けて同じウェール方向に振られるとともに、各コースでループを形成している。第2変形例の第2編成組織Bは、いわゆる、アトラス組織である。なお、本変形例で、4回ずつ同じウェール方向に弾性糸61が振られる例を挙げているが、例えば、同じウェール方向に弾性糸61を振る回数は3回以下であっても良いし、5回以上であってもよい。
(第3変形例:第2の周囲領域)
次に図8及び図9を参照して、第3変形例に係る第2の周囲領域32の編み組織について説明する。図8及び図9は、変形例に係る第2の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。第2の周囲領域32は、非弾性糸50と弾性糸61,62とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。
第2の周囲領域32では、非弾性糸50が1コースごとに1ウェール分の振り幅で1繰り返し単位で合計2ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて全てのコースでループを構成する第1編成組織Aと、弾性糸のうち第1の弾性糸61が、同じコース内で複数針間オーバーラップするコースと、コース間で前のコースから1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移る個所とを、1コース毎または2コース毎に有し、全てのコースでループを形成する第2編成組織Bと、弾性糸のうち第2の弾性糸62が1コースごとに1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入された第3編成組織Cと、を備えている。第1編成組織A及び第3編成組織Cは、第1実施形態のものと同一の編成組織である。
(第3変形例:第2編成組織B)
弾性糸による第2編成組織Bは、編地10に良好な伸縮性を付与する機能を有している。また、第2編成組織Bは、編地のほつれや裂けを防止する機能を有している。第2編成組織Bは、弾性糸61が、同じコース内で複数針間オーバーラップするコースと、コース間で前のコースから1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移る個所とを、1コース毎または2コース毎に有し、全てのコースでループを形成する。具体的には、31/02//などの繰り返し単位を有する編成組織が採用されている。
基本的には、二目編の技術概念に含まれる編成組織の中で、コース間の移行が1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られている編成組織を採用することができる。具体的には、1コース毎に同じコース内で複数針間オーバーラップさせたあと1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移り全てのコースでループを形成する編成組織が採用できる。なお、一般的には、同じコース内でのオーバーラップが2針間である場合が多いが、オーバーラップが3針間以上であってもよい。
このような編成組織は、同じコース内で複数針間のオーバーラップによってヨコ方向に強い伸縮機能を発揮することができる。また、コース間の移行が1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られているところを有することで、ヨコ方向に加えて斜め方向の伸縮機能も良好に発揮できる。
コース間の振り方向は、繰り返し単位内で全て同じ方向であってもよいし、振り方向が変わるものであってもよい。振り方向を左右に変えれば、左右何れの斜め方向にも良好な伸びおよびパワーをバランス良く発揮させ易い。振り方向をコース毎に左右交互に変えるものが好ましい。なお、商品の仕様に応じて、第2編成組織Bを多少変化させた編成組織も採用可能である。
(第3変形例:第1の周囲領域)
次に図10及び図11を参照して、第1の周囲領域31の編み組織について説明する。図10及び図11は、変形例に係る第1の周囲領域の各構成糸の編成組織図である。第1の周囲領域31は、非弾性糸50と弾性糸61,62,64とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。
第1の周囲領域31は、上述した第1編成組織A、第2編成組織B、及び第3編成組織Cの他に、非弾性糸64が1コースごとに1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入された第5編成組織Eを備えている。第5編成組織Eは、第3編成組織Cと同一の編成組織である。
(第3変形例:パイル編み領域)
次に図12及び図13を参照して、変形例に係るパイル編み領域20の編み組織について説明する。図12及び図13は、変形例に係るパイル編み領域の各構成糸の編成組織図である。パイル編み領域20は、非弾性糸50,64と弾性糸61,62とを組み合わせて編成された経編地の一部分である。
パイル編み領域20は、上述した第1編成組織A、第2編成組織B、及び第3編成組織Cの他に、非弾性糸64が挿入された第6編成組織Fを備えている。
(第3変形例:第6編成組織F)
第6編成組織Fは、パイルを構成する部分であり、図6に示す編成組織Fと同じ構成を備えている。
(第3変形例:編地の作用)
このような変形例に係る編地10にあっても、上記の第1実施形態の編地10と同様の作用、効果を奏する。
(第4変形例:リブ編)
次に図25を参照して、第4変形例に係る編地(リブ編)について説明する。本発明の実施形態に係る編地は、丸編機によって編み立てられた丸編地についても適用可能である。図25は、変形例に係るリブ編を示す編成組織図である。図25に示すリブ編は、図示しないダブル編機(ダイアル及びシリンダーを有する編機)を使用して編み立てることが可能である。このように、編地は、丸編等の緯編によっても形成することができる。その他、丸編の代わりに横編によっても編成可能である。
リブ編(フライス、ゴム編み)は、平編の表目と裏目が1ウェールごとに交互に配列されているので生地の幅の方向によく伸びる編み組織となる。リブ編は、第1編成組織A、第2編成組織B、第3編成組織Cを備えている。
図25に示すように、第1編成組織Aの非弾性糸50と、第2編成組織Bの糸61とは、同じ経路を通るように配置されている。第2編成組織Bの糸61には、熱処理によって溶着する溶着糸が使用されている。なお、第2編成組織Bの溶着糸61は、全てのコースに配置されていてもよく、例えば、1コースおきに配置されていてもよい。図25では、非弾性糸50と溶着糸61とを1本の糸として図示しているが、実際には、2本の糸が配置されている。
図26(a)は、第1編成組織Aの編み方を示すものである。第1編成組織Aでは、非弾性糸50が、シリンダー針91とダイアル針92とに交互に係止されてループが形成される。
図26(b)は、第2編成組織Bの編み方を示すものである。第2編成組織Bでは、溶着糸61が、シリンダー針91とダイアル針92とに交互に係止されてループが形成される。
図26(c)は、第3編成組織Cの編み方を示すものである。第3編成組織Cの非弾性糸63は、シリンダー針91とダイアル針92とに交互に、係止されてループが形成された後、シリンダー針91を3針分飛ばした後に、再び、シリンダー針91とダイアル針92とに交互に、係止されてループが形成される。シリンダー針91を飛ばした部分が、パイルループとなる。そして、パイルループを有する領域が、本発明のパイル編み領域20に相当する。なお、本実施形態では、上記のようにシリンダー針91を3針分飛ばすことで、パイル部分が形成される例を挙げているが、何針分飛ばすかは商品に仕様に応じて適宜設定すれば良い。
また、リブ編が周囲領域30に適用される場合には、第3編成組織Cの非弾性糸63は、第1編成組織Aの非弾性糸50に沿うように配置される。このようなリブ編を有する編地では、編みたて後に熱処理を施すことで、溶着糸を他の糸と溶着させることができる。これにより、端始末不要な周囲領域30を形成することができる。
(第5変形例:平編)
次に図27を参照して、第5変形例に係る編地(平編)について説明する。図27は、変形例に係る平編を示す編成組織図である。図27に示す平編は、図示しないシングル編機(ダイアルまたはシリンダーの何れか一つを有する編機)を使用して編み立てることが可能である。変形例に係る平編(天竺、シングル)は、第1編成組織A、第2編成組織B、第3編成組織Cを備えている。
図27(a)は、第1編成組織Aの編み方を示すものである。第1編成組織Aでは、非弾性糸50は、シリンダー針91のみに係止されてループが形成される。
図27(b)は、第2編成組織Bの編み方を示すものである。第2編成組織Bでは、溶着糸61は、シリンダー針91のみに係止されてループが形成される。
図27(c)は、第3編成組織Cの編み方を示すものである。第3編成組織Cの非弾性糸63は、シリンダー針91のみに係止されてループが形成された後、シリンダー針91を3針分飛ばした後に、再び、シリンダー針91のみに係止されてループが形成される。シリンダー針91を飛ばした部分が、パイルループとなる。そして、パイルループを有する領域が、本発明のパイル編み領域20に相当する。なお、非弾性糸63が何針分のシリンダー針を飛ばすように編み込むかは、形成するパイルループの仕様に応じて適宜設定すれば良い。
また、平編が周囲領域30に適用される場合には、第3編成組織Cの非弾性糸63は、第1編成組織Aの非弾性糸50と同行または逆行して配置される。このような平編を有する編地では、編みたて後に熱処理を施すことで、溶着糸を他の糸と溶着させることができる。これにより、端始末不要な周囲領域30を形成することができる。
(第2実施形態:ショーツ用編地)
次に、本発明の第2実施形態に係るショーツ(股付衣類)用編地について説明する。図14は本発明の第2実施形態に係るショーツ用編地を示す平面図である。第2実施形態に係るショーツ用編地11は、着用者の下腹部を覆う前身頃41と、着用者の臀部を覆う後身頃42と、前身頃41と後身頃42との間に形成された股部43と、を備え、一連の編地10から形成されている。なお、上述した第1実施形態と同一の説明については、省略する。
なお、本実施形態では、ショーツ用編地11は、前身頃41と後身頃42とが股部43を介して一体に形成されており、前身頃41と後身頃42の左右の脇部分を繋ぎ合わせてショーツを形成する例を挙げている。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、前身頃と後身頃を別々の編地として形成し、互いの編地を接着または縫着等の手法によって繋ぎ合わせてショーツを形成するものとしても良いし、左右の身頃を別々の編地として形成し、互いの編地を縫着または接着等の手法によって繋ぎ合わせてショーツを形成するものとしても良い。
ショーツ用編地11は、編地10がショーツ(股付衣類)の外形に合わせて裁断されて形成されたものである。前身頃41は、第2の周囲領域32によって形成されている。後身頃42は、第2の周囲領域32によって形成されている。股部43の中央に形成されたクロッチ部分は、パイル編み領域20によって形成され、股部43のクロッチ部分以外の部分は、第1の周囲領域31によって形成されている。ショーツ用編地11(編地10)では、パイル編み領域20は、クロッチ部分の大きさに対応するように、パイル編み領域20が設けられている。
なお、本実施形態では、ショーツ用編地11が、前身頃41と後身頃42とを股部43を介して繋がった状態で形成することによって、股部43に接ぎ線が形成されていない例を挙げて説明している。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、パイル編み領域20内やパイル編み領域20周辺の第1の周囲領域31に接ぎ線や接着処理部分が形成されても問題無い場合には、股部43に縫着や接着等の加工処理を施すようにしても良い。但し、肌触りを良好なものとするためには、本実施形態のように股部には接ぎ線や接着処理部分が無い方が好ましい。
前身頃41の周縁部分41a,41b,41cは、第2の周囲領域32が裁断されて形成されている。周縁部分41aは前身頃41の上端部であり、着用者の胴回りに対応する部分である。周縁部分41b,41bは前身頃41の側端部であり、後身頃42の周縁部分42b,42bと縫合される部分である。周縁部分41cは、着用者の脚が挿通されるすそ部に相当する部分である。なお、周縁部分42bと周縁部分41bは、縫合以外にも圧着処理等によって接合するものとしても良い。
後身頃42の周縁部分42a,42b,42cは、第2の周囲領域32が裁断されて形成されている。周縁部分42aは後身頃42の上端部であり、着用者の胴回りに対応する部分である。周縁部分42b,42bは後身頃42の側端部であり、前身頃41の周縁部分41b,41bと縫合される部分である。周縁部分42cは、着用者の脚が挿通されるすそ部に相当する部分である。
股部43の周縁部分43aは、第1の周囲領域31が裁断されて形成されている。周縁部分43aは、股部43の側端部であり、着用者の脚が挿通されるすそ部に相当する部分である。
(ショーツ用編地の編成組織)
ショーツ用編地11におけるパイル編み領域20、第1の周囲領域31及び第2の周囲領域32の各編成組織は、上記の第1実施形態の編地10におけるパイル編み領域20、第1の周囲領域31及び第2の周囲領域32の各編成組織と同一とすることができる。各編成組織についての詳細な説明については、第1実施形態と同一であるため、ここでの説明は省略する。また、上記の変形例に係る編成組織を、ショーツ用編地11に採用してもよい。
(ショーツ用編地の作用)
このようなショーツ用編地11によれば、前身頃41及び後身頃42を対面させて、側端部41b,42b同士を縫合することで、ショーツを形成することができる。
ショーツ用編地11では、パイル編み組織を有するパイル編み領域20がクロッチ部分に形成され、このパイル編み領域20の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域30が形成されている。これにより、従来の当て布が施されていたクロッチ部分に、パイル編み領域20を形成することで、従来の当て布を取り付けるための加工の手間を省くことができる。その結果、従来のように当て布を施すことなく、加工の手間を抑えて機能性の向上を図ることができる。また、パイル編み領域20の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域30が形成され、当該周囲領域30が裁断されて周縁部分が形成されているため、裁断後の端始末が不要となり、加工の手間を省くことができる。端始末不要な周囲領域30を裁断することで、パイル部分が生地端となることを回避し、パイル部分のほつれを防止する。このようなショーツ用編地11を用いて、ショーツを製造することで、機能性が向上された衣類としてのショーツを製造する際の手間を省略することができ、低コスト化を実現することができる。ショーツ用編地11では、クロッチ部分に、パイル編み領域20が形成されているため、良好な肌触り、吸水性、透け防止など、機能性を向上させることができる。
また、クロッチ部分を有する股部43は、クロッチ部分に隣接する部分に第1の周囲領域31が形成され、股部43は、隣接する前身頃41及び後身頃の生地よりも伸度が低くなっている。これにより、身生地(生地本体)がクロッチに挟みこまれてしまうのを防止することができる。
(第3実施形態:ショーツ)
次に、本発明の第3実施形態に係るショーツ(股付衣類)について説明する。図15は本発明の第3実施形態に係るショーツを示す正面図である。図15では、ショーツ40を裏返した状態を示しており、肌側が表面側として図示されている。ショーツ40は、上述したショーツ用編地11(編地10)を用いて形成されたものである。このショーツ40は、着用者の下腹部を覆う前身頃41と、着用者の臀部を覆う後身頃42と、前身頃41と後身頃42との間に形成された股部43と、を備え、一連の編地から形成されている。なお、上述した第1及び第2実施形態と同一の説明については、省略する。
前身頃41及び後身頃42は、第2の周囲領域32によって形成されている。股部43のクロッチ部分は、パイル編み領域20によって形成され、股部43のクロッチ部分以外の部分は、第1の周囲領域31によって形成されている。ショーツ40では、パイル編み領域20は、クロッチ部分の大きさに対応するように、パイル編み領域20が設けられている。
前身頃41及び後身頃42は、互いに対面するように折り返されて、前身頃41及び後身頃42の側端部41b,42b同士が縫合されている。
ショーツ40の上端部は、着用者の胴回りに対応する部分であり、編地の周縁部分41a,42aによって形成されている。ショーツ40の上端部は、第2の周囲領域32が裁断されて形成されている。周縁部分41a,42aでは、裁断後の端始末は施されていない。なお、周縁部分41a,42aには裁断後の端始末を施す必要はないが、商品の仕様に応じてレース材等取り付けるために、縫製を施すといったことも考えられる。
ショーツ40のすそ部は、着用者の脚が挿通される開口部であり、編地の周縁部分41c,43a,42cによって形成されている。ショーツ40のすそ部は、第1の周囲領域31及び第2の周囲領域32が裁断されて形成されている。周縁部分41c,43a,42cでは、裁断後の端始末は施されていない。
(ショーツの編地の編成組織)
ショーツ40の編地におけるパイル編み領域20、第1の周囲領域31及び第2の周囲領域32の各編成組織は、上記の第1実施形態の編地10におけるパイル編み領域20、第1の周囲領域31及び第2の周囲領域32の各編成組織と同一である。各編成組織についての詳細な説明については、第1実施形態と同一であるため、ここでの説明は省略する。また、上記の変形例に係る編成組織を、ショーツ40に採用してもよい。また、ショーツ40の編地として、その他の編成組織を有する編地を適用してもよい。
(ショーツの作用)
このようなショーツ40では、従来、当て布が施されていたクロッチ部分にパイル編み領域20が形成されているため、当て布を取り付けるための加工の手間を省くことができる。また、ショーツ40では、パイル編み領域20の周囲に、端始末不要な編み組織からなる周囲領域が形成され、この周囲領域のみが裁断されている。すなわち、ショーツ40の上端部及びすそ部は、端始末不要な周囲領域を裁断することで形成されているため、加工の手間を省くことができる。端始末不要な周囲領域を裁断することで、パイル部分が生地端となることを回避し、パイル部分のほつれを防止する。
このようにショーツ40では、加工の手間が省略されて製造されているため、低コスト化が実現されている。また、クロッチ部分に、パイル編み領域が形成されているため、例えば、良好な肌触り、吸水性、透け防止などの機能性が向上されている。
(第4実施形態:肌着、編地)
次に、第4実施形態として、本発明の編地の肌着(衣類)への適用について説明する。図16(a)は、肌着の正面図、図16(b)は、肌着の背面図、図17は、肌着用編地の平面図である。肌着110は、編地10を用いて形成されたものである。なお、上述した実施形態と同一の説明については省略する。
肌着110は、2枚の編地10が対面して配置され、編地の周縁部分同士が縫合されて形成されている。肌着110では、左右方向の片側が1枚の編地によって構成されている。肌着110は、着用者の脇の下に対応する部分に、パイル編み領域20が形成されている。パイル編み領域20には、肌側に張り出すパイル状のループが形成されている。パイル編み領域20の周囲には、端始末不要な周囲領域30が形成され、この周囲領域30のみが裁断されて周縁部分が形成されている。パイル編み領域20は、汗取りパットとしての機能を有するものである。
このような編地を用いた肌着では、特定の体部位(脇の下)に対応する位置にのみ、パイル編み領域20が形成されている。このように良好な肌触りとすべき部分や吸水性を高める部分だけ、当該機能を持った編成組織(パイル編み領域20)を肌側部分に突き出させることによって、予め設定された部分に当て布などを取り付けることなく肌当たりや吸水性を向上させることができる。この結果、当て布を取り付ける手間を省くことができる。
(第5実施形態:ハーフトップブラジャー、編地)
次に、第5実施形態として、本発明の編地のハーフトップブラジャー(衣類)への適用について説明する。図18(a)は、ハーフトップブラジャーの正面図、図18(b)は、ハーフトップブラジャー用編地の平面図である。ハーフトップブラジャー120は、編地10を用いて形成されたものである。なお、上述した実施形態と同一の説明については省略する。
ハーフトップブラジャー120は、2枚の編地10が左右方向に隣接して配置され、編地の周縁部分同士が縫合されて形成されている。ハーフトップブラジャー120では、1枚の編地10によって、片側のバストを前面側から覆うように形成されている。ハーフトップブラジャー120は、バストに対応する部分に、パイル編み領域20が形成されている。例えば、パイル編み領域20は、乳首に対応する部分にのみ配置されていてもよい。パイル編み領域20には、肌側に張り出すパイル状のループが形成されている。パイル編み領域20の周囲には、端始末不要な周囲領域30が形成され、この周囲領域30のみが裁断されてハーフトップブラジャー120の周縁部分が形成されている。パイル編み領域20は、胸パットとしての機能を有するものである。
このような編地を用いたハーフトップブラジャー120では、特定の体部位(バスト)に対応する位置にのみ、パイル編み領域20が形成されている。このように良好な肌触りとすべき部分だけ、当該機能を持った編成組織(パイル編み領域20)を肌側部分に突き出させることによって、予め設定された部分に当て布などを取り付けることなく肌当たりを向上させることができる。この結果、当て布を取り付ける手間を省くことができる。また、パイル編み領域20を特定の体部位に対応する位置に設けることで、体部位の形状がパイル状のループによって緩衝され、外側の衣類に反映することが防止される。
(第6実施形態:膝サポート、編地)
次に、第6実施形態として、本発明の編地の膝サポート(衣類)への適用について説明する。図19(a)は、膝サポートの側面図、図19(b)は、膝サポート用編地の平面図である。膝サポート130は、編地10を用いて形成されたものである。なお、上述した実施形態と同一の説明については省略する。
膝サポート130は、着用者の膝部を覆うものであり、1枚の編地10によって形成され、編地10の周縁部分同士が縫合されて筒状に形成されている。膝サポート130は、膝部前側に対応する部分に、パイル編み領域20が形成されている。パイル編み領域20には、肌側に張り出すパイル状のループが形成されている。パイル編み領域20の周囲には、端始末不要な周囲領域30が形成され、この周囲領域30のみが裁断されて膝サポート130の周縁部分が形成されている。パイル編み領域20は、膝クッションとしての機能を有するものである。
このような編地を用いた膝サポート130では、特定の体部位(膝部前側)に対応する位置にのみ、パイル編み領域20が形成されている。このように良好な肌触りとすべき部分や保温性を高める部分だけ、当該機能を持った編成組織(パイル編み領域20)を肌側部分に突き出させることによって、予め設定された部分に当て布などを取り付けることなく肌当たりや吸水性を向上させることができる。この結果、当て布を取り付ける手間を省くことができる。なお、特定の体部位として、肘、手首、肩、首、足首、腰などその他の体部位に対応する位置に、パイル編み領域20が施されたサポート(衣類)でもよい。
(第7実施形態:肌着、編地)
次に、第7実施形態として、本発明の編地の肌着(衣類)への適用について説明する。図20(a)は、肌着の背面図、図20(b)は、肌着用編地の平面図である。肌着110は、編地10を用いて形成されたものである。なお、上述した実施形態と同一の説明については省略する。
この実施形態では、周囲領域30及びパイル編み領域20は、肌着110の後身頃を形成している。肌着110は、後見頃と図示しない前身頃を接ぎ合せて形成されている。
肌着110は、2枚の編地10が対面して配置され、編地の周縁部分同士が縫合されて形成されている。肌着110では、正面側および背面側が各々1枚の編地によって構成されている。肌着110は、着用者の背中に対応する部分に、パイル編み領域20が形成されている。パイル編み領域20には、肌側に張り出すパイル状のループが形成されている。パイル編み領域20の周囲には、端始末不要な周囲領域30が形成され、この周囲領域30のみが裁断されて周縁部分が形成されている。パイル編み領域20は、背中汗取りパット、背中保温パットとしての機能を有するものである。
このような編地を用いた肌着では、特定の体部位(背中)に対応する位置にのみ、パイル編み領域20が形成されている。このように良好な肌触りとすべき部分や吸水性を高める部分や保温性を高める部分だけ、当該機能を持った編成組織(パイル編み領域20)を肌側部分に突き出させることによって、予め設定された部分に当て布などを取り付けることなく肌当たりや吸水性を向上させることができる。この結果、当て布を取り付ける手間を省くことができる。
(第8実施形態:肌着、編地)
次に、第8実施形態として、本発明の編地の肌着(衣類)への適用について説明する。図21(a)は、肌着の正面図、図21(b)は、肌着用編地の平面図である。肌着110は、編地10を用いて形成されたものである。なお、上述した実施形態と同一の説明については省略する。
この実施形態では、周囲領域30及びパイル編み領域20は、後身頃を形成している。肌着110は、後身頃と図示しない前身頃を接ぎ合せて形成されている。
肌着110は、着用者の腰部に対応する部分に、パイル編み領域20が形成されている。なお、パイル編み領域20は、着用者の胸部、腹部に対応する部分に、パイル編み領域20が形成されていてもよい。パイル編み領域20には、肌側に張り出すパイル状のループが形成されている。パイル編み領域20の周囲には、端始末不要な周囲領域30が形成され、この周囲領域30のみが裁断されて周縁部分が形成されている。パイル編み領域20は、腰汗取りパット、腰保温パットとしての機能を有するものである。
このような編地を用いた肌着では、特定の体部位(腰部)に対応する位置にのみ、パイル編み領域20が形成されている。このように良好な肌触りとすべき部分や吸水性を高める部分や保温性を高める部分だけ、当該機能を持った編成組織(パイル編み領域20)を肌側部分に突き出させることによって、予め設定された部分に当て布などを取り付けることなく肌当たりや吸水性を向上させることができる。この結果、当て布を取り付ける手間を省くことができる。
なお、本実施形態では、本発明を肌着として実現した例を挙げているが、例えば、ブラジャーのバック部分に本発明に係る編地を用いることも考えられる。具体的には、バック部分の上辺及び下辺部分を周囲領域30で形成し、上辺と下辺の間の領域をパイル編み領域で形成することも考えられる。また、ブラジャーのストラップ部分の縁部分を周囲領域30で形成し、中央部分をパイル編み領域20で形成するといったことも考えられる。また、ショーツのウエスト周りの裾口部分の縁を周囲領域30で形成しつつ、その他の裾口部分をパイル編み領域20で形成するといったことも考えられる。
(第9実施形態:ショーツ、編地)
次に、第9実施形態として、本発明の編地のショーツ(衣類)への適用について説明する。図22(a)は、ショーツの背面図、図22(b)は、ショーツ用編地の平面図である。ショーツ40は、編地10を用いて形成されたものである。なお、上述した実施形態と同一の説明については省略する。
ショーツ40は、着用者の腰部に対応する部分に、パイル編み領域20が形成されている。パイル編み領域20には、肌側に張り出すパイル状のループが形成されている。パイル編み領域20の周囲には、端始末不要な周囲領域30が形成され、この周囲領域30のみが裁断されて周縁部分が形成されている。パイル編み領域20は、腰汗取りパット、腰保温パットとしての機能を有するものである。
このような編地を用いたショーツでは、特定の体部位(腰部)に対応する位置に、パイル編み領域20が形成されている。このように良好な肌触りとすべき部分や吸水性を高める部分や保温性を高める部分に、当該機能を持った編成組織(パイル編み領域20)を肌側部分に突き出させることによって、予め設定された部分に当て布などを取り付けることなく肌当たりや吸水性を向上させることができる。この結果、当て布を取り付ける手間を省くことができる。なお、ショーツ40において、クロッチ部分に、パイル編み領域20が形成されていることが好ましいが、クロッチ部分にパイル編み領域20が形成されていないものでもよい。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、本発明の股付衣類をショーツとして説明しているが、本発明の股付衣類は、ショーツに限定されず、例えば、ガードル、ボディスーツ、水着、レオタード、レギンス、スパッツ、パンティストッキング、スポーツ用タイツとして実現しても良い。また、本発明の股付き衣類を、上記以外のボトム衣類、例えば、パンツ等のアウターウェアとして実現するものとしても良い。
また、本発明の編地10の外形は、矩形を始めとして、その他の形状でもよい。例えば、衣類などの製品に対応した形状の周縁部分を有するものでもよい。また、裁断された周縁部分は、端始末不要とされているが、裁断された周縁部分に端始末を施して使用してもよい。また、編地10に、当て布、その他の付属部を縫着して使用してもよい。
また、パイル編み領域20の内側に周囲領域30が配置されていてもよい。
本発明の編地及びそれを用いた股付衣類では、機能性の向上を図りつつ、加工の手間を省くことができる。
10…編地
20…パイル編み領域
30…周囲領域、31…第1の周囲領域、32…第2の周囲領域
40…ショーツ、41…前身頃、42…後身頃、43…股部
50,64…非弾性糸
61…第1の弾性糸、62…第2の弾性糸、63…第3の弾性糸
91…シリンダー針、92…ダイアル針
110…肌着
120…ハーフトップブラジャー
130…膝サポート。

Claims (5)

  1. パイル編み組織を有するパイル編み領域と、
    前記パイル編み領域を囲繞し、端始末不要な編み組織からなる周囲領域と、を備え、
    前記周囲領域は、
    コース方向において前記パイル編み領域の両側に隣接する第1の周囲領域と、
    前記コース方向に直交する方向において前記第1の周囲領域及び前記パイル編み領域の両側に隣接する第2の周囲領域と、を有し、
    前記第2の周囲領域は、
    非弾性糸から構成される第1編成組織と、
    弾性糸から構成される第2編成組織と、を有し、
    前記第1編成組織及び前記第2編成組織は互いのループを締め付けあうように形成され、
    前記第1の周囲領域は、
    非弾性糸から構成される第1編成組織と、
    弾性糸から構成される第2編成組織と、
    非弾性糸から構成される挿入組織と、を有し、
    前記第1編成組織及び前記第2編成組織は互いのループを締め付けあうように形成され、
    前記パイル編み領域では、前記挿入組織を構成する非弾性糸を部分的に編み込まないことによってパイルが形成され、
    前記周囲領域が裁断されて周縁部分が形成されていることを特徴とする経編地。
  2. 請求項に記載の編地を用いて形成された股付衣類であって、
    着用者の下腹部と臀部の少なくとも一部をそれぞれ被覆するとともに、左右の脚をそれぞれ挿通すべき裾口が形成された身頃部を有し、
    前記身頃部の股部分は、前記パイル編み領域が中央に配され、左右の裾口側の領域が前記周囲領域によって形成されていることを特徴とする股付衣類。
  3. 着用者の胴回りに対応する上端部は、前記編地の周囲領域が裁断されて形成された周縁部分で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の股付衣類。
  4. 前記身頃部は、股部を介して一体に形成された前身頃と後身頃の脇側部分を互いに縫着/接着することにより形成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の股付衣類。
  5. 前記パイル編み組織のパイル部分を形成する糸は綿糸である、ことを特徴とする請求項記載の股付衣類。
JP2012542740A 2010-11-08 2010-11-08 編地及び股付衣類 Expired - Fee Related JP5682628B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/069862 WO2012063316A1 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 編地及び股付衣類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012063316A1 JPWO2012063316A1 (ja) 2014-05-12
JP5682628B2 true JP5682628B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=46050498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012542740A Expired - Fee Related JP5682628B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 編地及び股付衣類

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5682628B2 (ja)
CN (1) CN103189557B (ja)
WO (1) WO2012063316A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2995525B1 (fr) * 2012-09-19 2014-10-10 Thuasne Procede de fabrication d'un article tubulaire de compression et article ainsi obtenu.
US10368590B2 (en) 2015-11-03 2019-08-06 Nike, Inc. Flat-knit support garment for upper torso
JP2017201064A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 株式会社ワコール 経編地及びインナーウェア
US10145042B2 (en) 2017-05-02 2018-12-04 Nike, Inc. Upper-torso garment with tubular-jacquard knit structure
US10415164B2 (en) 2017-05-02 2019-09-17 Nike, Inc. Upper-torso garment with three-dimensional knit structures
US10912340B2 (en) 2017-05-02 2021-02-09 Nike, Inc. Upper-torso garment with tubular-jacquard knit structure
US11142854B2 (en) 2018-10-03 2021-10-12 Nike, Inc. Upper-torso garment with three-dimensional knit structures

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS564738A (en) * 1979-06-16 1981-01-19 Girmes Werke Ag Pile fabric and production
JPS646103A (en) * 1987-06-23 1989-01-10 Kao Corp Manufacture of shorts
JPH11269701A (ja) * 1998-03-18 1999-10-05 Kanebo Ltd ボトム下着
JP2003328254A (ja) * 2002-05-09 2003-11-19 Asahi Kasei Corp 伸縮性パイル経編地
WO2004100689A1 (ja) * 2003-05-13 2004-11-25 Wacoal Corp. 衣料
JP2006037302A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Satsuki Kk 衣服作成方法及びこれを用いて製造される衣服
JP2007131956A (ja) * 2005-11-07 2007-05-31 Wacoal Corp 経編地および該経編地を有する衣料
JP2009062641A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Advancing:Kk インナーウェアの編成構造

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4280230A (en) * 1979-07-25 1981-07-28 Lafleur Ruby S Disposable training panties
JP3795948B2 (ja) * 1996-01-08 2006-07-12 株式会社クラレ 係合機能を有するシンカ−パイル編地及びその製造方法
JP2002212864A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Otsu Keori Co Ltd カットパイル編地とその製造方法
TW200525065A (en) * 2003-12-16 2005-08-01 Teijin Fibers Ltd Plush fabric and method for production thereof
US20070199134A1 (en) * 2006-02-27 2007-08-30 Spanx, Inc Hosiery Garment and Method of Making the Same

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS564738A (en) * 1979-06-16 1981-01-19 Girmes Werke Ag Pile fabric and production
JPS646103A (en) * 1987-06-23 1989-01-10 Kao Corp Manufacture of shorts
JPH11269701A (ja) * 1998-03-18 1999-10-05 Kanebo Ltd ボトム下着
JP2003328254A (ja) * 2002-05-09 2003-11-19 Asahi Kasei Corp 伸縮性パイル経編地
WO2004100689A1 (ja) * 2003-05-13 2004-11-25 Wacoal Corp. 衣料
JP2006037302A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Satsuki Kk 衣服作成方法及びこれを用いて製造される衣服
JP2007131956A (ja) * 2005-11-07 2007-05-31 Wacoal Corp 経編地および該経編地を有する衣料
JP2009062641A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Advancing:Kk インナーウェアの編成構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN103189557B (zh) 2016-03-23
JPWO2012063316A1 (ja) 2014-05-12
WO2012063316A1 (ja) 2012-05-18
CN103189557A (zh) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5682628B2 (ja) 編地及び股付衣類
JP2020204145A (ja) 男性用下着
CN1976604B (zh) 具有裆部的衣服
JP3672920B2 (ja) 衣料
US11896063B2 (en) Raw edge contouring gusset
TWI437964B (zh) Warp knitted fabric and cloth with the warp knitted fabric
JP4368102B2 (ja) 身体に密着する衣類
US20050115282A1 (en) Seamless knit garments
JP4540574B2 (ja) ソックス並びにパンティストッキング
KR100540739B1 (ko) 체형 보정 기능을 갖는 의료
JP4261791B2 (ja) 伸縮性衣類
JP2002115102A (ja) ずれ防止部改良衣料
JP4589653B2 (ja) 衣料
JP2004027465A (ja) 経編地とそれを用いた衣料
JP3461316B2 (ja) 体型補整機能を有する衣類
JP3125958U (ja) 経編レース地を用いた衣類
JP2009242956A (ja) 筒状生地パーツ及び下着製作方法
JP4328695B2 (ja) インナー・ウェア
JP3164218U (ja) タイツ等のウエスト部の構造
KR20030059153A (ko) 경편지를 사용한 신축성을 갖는 의류
JP2009215696A (ja) 身体に密着する衣類
JP7279290B2 (ja) 臀部被覆部を含んだ製編衣類
JP2013100610A (ja) 下着
JP2005054347A (ja) 衣料
JP2001303414A (ja) レース編地とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5682628

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees