JP5674439B2 - 自動芯出しシステム及び自動芯出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着式の回転ジグ(保持部)にワークを取り付ける場合等における、自動芯出しシステム及び自動芯出し方法に関する。
吸着式の回転ジグにワークを取り付けた後、当該ワークを当該回転ジグごと回転させながら切削工具と接触させることにより当該ワークを切削加工するという方法が、従来より周知である。
ここで、回転ジグの回転中心軸とワークの中心軸とが一致していることが、切削加工を高精度に行う上で極めて重要である。中心軸を一致させる作業は、当業者間では「芯出し」と表現されている。
従来より、この芯出しの作業は、熟練した工作機械オペレータの手作業によって行われている。従来の芯出しの作業について、以下に説明する。説明の簡単のため、ワークは高精度の円筒形状に前加工されているものとする。
まず、ワークが吸着式の回転ジグに仮固定される。この仮固定の後、公知の位置検知センサを用いながら、ワークを回転ジグごと回転させ、ワークの外周位置の変位の程度を測定する。
そして、ワークの外周位置の変位の程度が所定の許容範囲内であれば、当該仮固定の状態のまま加工工程を開始することができる。しかし、ワークの外周位置の変位の程度が所定の許容範囲外であれば、当該仮固定の状態のまま加工工程を開始しては、所望の精度の加工を実現することができない。その場合、吸着式の回転ジグに対するワークの固定状態を補正する必要がある。
従来は、熟練した工作機械オペレータが、トンカチのような工具でワークを軽く叩くという原始的な調整作業を、ワークの外周位置の変位の程度が所定の許容範囲内に収まるまで繰り返していた。熟練した工作機械オペレータの調整能力は極めて高く、これまでの加工精度であれば、特段の問題として認識されることは無かった。
しかしながら、昨今では、工作機械による加工精度が著しく向上するに至り、サブミクロンオーダーの精度を実現することさえできるようになってきた。そのような精度の領域に入ってくると、さすがの熟練作業者であっても、高精度の芯出しに長時間がかかるか、あるいは、不可能という場合が生じ得る。また、ワークのロード・アンロードを自動的に行う従来の自動装置(ワークローダ)では、そのような精度の領域には対応ができない。ワーク毎に専用ジグを用意することや高精度の外段取りも検討されたが、それらの場合には高コストという問題が生じる。
また、筒状のワークを一側から加工した後、一側と他側を反転させ、他側の加工を実施するというような加工方法も採用され得るが、そのような場合、一側を加工する際の中心軸の位置と他側を加工する際の中心軸の位置とにずれが存在すると、一側からの加工痕と他側からの加工痕との間に段差が生じたり、一側からの加工座標と他側からの加工座標がずれる可能性があり、好ましくない。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、吸着式の回転ジグにワークを取り付ける場合等において、極めて高精度に芯出しを行うことができる自動芯出しシステム及び自動芯出し方法を提供することにある。
本発明は、吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、前記回転軸に対するワークの芯ずれ位相または芯ずれ量を測定できる芯ずれ検出装置と、ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を制御可能な移動制御部と、を備え、ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸が回転され、その間に前記芯ずれ検出装置がワークの芯ずれ位相を測定するようになっており、その後、第二ワーク保持部がワークの他側を保持し、その状態のままワーク保持部がワークの一側を開放するようになっており、その後、移動制御部によって、前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ位相に基づいて、前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係が補正されるようになっており、その後、ワーク保持部がワークの一側を保持し、その状態のまま第二ワーク保持部がワークの他側を開放するようになっていることを特徴とする芯出しシステムである。
本発明によれば、ワークの他側を第二ワーク保持部に保持させて、ワークの回転軸に対する相対位置関係を補正することにより、ワークのワーク保持部への芯出しを極めて高精度に行うことができる。特に、ワークとワーク保持部との間の保持ないし開放、及び、ワークと第二ワーク保持部との間の保持ないし開放、は吸着式に行われるため、いわゆる嵌め合い式の保持ないし開放と比較して、格段に高精度の位置調整(芯出し)が実現できる。
この態様は、回転軸に対する第二ワーク保持部の相対位置制御が、回転軸に垂直な二軸方向(X、Y)に可能であるシステムにおいて好適である。
あるいは、本発明は、吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、前記回転軸に対するワークの芯ずれ位相または芯ずれ量を測定できる芯ずれ検出装置と、ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を制御可能な移動制御部と、を備え、ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸が回転され、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直な一方向から見たワークの芯ずれ量を測定するようになっており、その後、移動制御部が、測定された芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出すようになっており、その後、第二ワーク保持部がワークの他側を保持し、その状態のままワーク保持部がワークの一側を開放するようになっており、その後、移動制御部によって、最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置が補正されるようになっており、その後、ワーク保持部がワークの一側を保持し、その状態のまま第二ワーク保持部がワークの他側を開放するようになっており、ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で再び主軸が回転され、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直であって前記一方向にも垂直な他方向から見たワークの芯ずれ量を測定するようになっており、その後、移動制御部が、測定された芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出すようになっており、その後、第二ワーク保持部がワークの他側を保持し、その状態のままワーク保持部がワークの一側を開放するようになっており、その後、移動制御部によって、最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置が補正されるようになっており、その後、ワーク保持部がワークの一側を保持し、その状態のまま第二ワーク保持部がワークの他側を開放するようになっていることを特徴とする芯出しシステムである
この態様は、回転軸に対する第二ワーク保持部の相対位置制御が、回転軸に垂直な一軸方向(X)に可能であるシステムにおいて好適である。
例えば、ワーク保持部及び/または第二ワーク保持部は、吸着式にワークを保持する機構として真空チャックを有している。
また、好ましくは、第二ワーク保持部は、加工工具と並列に配置されている。この場合、加工工具の位置決め機構を、第二ワーク保持部の位置決め機構として流用できる。
また、本発明は、吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、前記回転軸に対するワークの芯ずれ位相を測定できる芯ずれ検出装置と、ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を制御可能な移動制御部と、を備えた芯出しシステムを用いた芯出し方法であって、ワーク保持部にワークの一側を保持させる工程と、ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸を回転させると共に、その間に前記芯ずれ検出装置によってワークの芯ずれ位相を測定する工程と、第二ワーク保持部にワークの他側を保持させ、その状態で、ワーク保持部にワークの一側を開放させる工程と、前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ位相に基づいて、前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を補正する工程と、ワーク保持部にワークの一側を保持させ、その状態で、第二ワーク保持部にワークの他側を開放させる工程と、を備えたことを特徴とする芯出し方法である。
この態様は、回転軸に対する第二ワーク保持部の相対位置制御が、回転軸に垂直な二軸方向(X、Y)に可能であるシステムにおいて好適である。
あるいは、本発明は、吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、前記回転軸に対するワークの芯ずれ量を測定できる芯ずれ検出装置と、ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置関係を制御可能な移動制御部と、を備えた芯出しシステムを用いた芯出し方法であって、ワーク保持部にワークの一側を保持させる工程と、ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸を回転させると共に、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直な一方向から見たワークの芯ずれ量を測定する工程と、前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出す工程と、第二ワーク保持部にワークの他側を保持させ、その状態で、ワーク保持部にワークの一側を開放させる工程と、最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置を補正する工程と、ワーク保持部にワークの一側を保持させ、その状態で、第二ワーク保持部にワークの他側を開放させる工程と、ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で再び主軸を回転させると共に、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直であって前記一方向にも垂直な他方向から見たワークの芯ずれ量を測定する工程と、前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出す工程と、第二ワーク保持部にワークの他側を保持させ、その状態で、ワーク保持部にワークの一側を開放させる工程と、最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置を補正する工程と、ワーク保持部にワークの一側を保持させ、その状態で、第二ワーク保持部にワークの他側を開放させる工程と、を備えたことを特徴とする芯出し方法である。
この態様は、回転軸に対する第二ワーク保持部の相対位置制御が、回転軸に垂直な一軸方向(X)に可能であるシステムにおいて好適である。
本発明によれば、ワークの他側を第二ワーク保持部に保持させて、ワークの回転軸に対する相対位置関係を補正することにより、ワークのワーク保持部への芯出しを極めて高精度に行うことができる。特に、ワークとワーク保持部との間の保持ないし開放、及び、ワークと第二ワーク保持部との間の保持ないし開放、は吸着式に行われるため、いわゆる嵌め合い式の保持ないし開放と比較して、格段に高精度の位置調整(芯出し)が実現できる。
本発明の一実施の形態の自動芯出しシステムの概略平面図である。 図1の自動芯出しシステムの概略正面図である。 図2の自動芯出しシステムのIII−III線矢視図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク保持工程を示す概略平面図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク保持工程を示す概略正面図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク受渡工程を示す概略平面図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク受渡工程を示す概略正面図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク芯出工程を示す概略平面図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク芯出工程を示す概略正面図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク戻工程を示す概略平面図である。 図1の自動芯出しシステムによるワーク戻工程を示す概略正面図である。 図1の自動芯出しシステムによる芯出し完了時の状態を示す概略平面図である。 図1の自動芯出しシステムによる芯出し完了時の状態を示す概略正面図である。 芯ずれ検出装置が芯ずれ量を検出する様子を示す図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の自動芯出しシステムの概略平面図であり、図2は、図1の自動芯出しシステムの概略正面図であり、図3は、図2の自動芯出しシステムのIII−III線矢視図である。図1乃至図3に示された自動芯出しシステム10は、吸着式にワークW(図4等参照)の一側を保持可能なワーク保持部20と、ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸C回りに割り出し可能に回転させる主軸22と、回転軸Cに垂直な一方向から見たワークWの芯ずれ量を測定できる芯ずれ検出装置24と、ワーク保持部20に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークWの他側を保持可能な第二ワーク保持部30と、を備えている。
本明細書において、ワークWとは、後の加工工程で実際に加工されるワーク本体と、ワーク保持部20及び第二ワーク保持部30による保持のためにワーク本体と一体化されている(組み付けられている)基本ジグと、の両方を含むものとして理解されるべきである。すなわち、ワークWを保持する、というのは、ワーク本体を保持するのみならず、ワーク本体と一体化された基本ジグを保持することを含む表現として理解されるべきである。基本ジグの形態ないし態様は様々であり得る。もちろん、ワーク本体の形状如何によっては、基本ジグが不要の場合もあり得る。
本実施の形態では、ワーク保持部20及び第二ワーク保持部30は、吸着式にワークを保持する機構として、真空チャックを有している。真空引きの経路は、図示されていないが、それぞれの部材の中心軸を通るように形成されている。真空チャックの他に、電磁チャックや他の吸着式の調芯チャックが用いられてもよい。
ワーク保持部20が結合された主軸22は、移動テーブル40上に配置されている。移動テーブル40は、図1及び図2から明らかなように、X方向に移動可能となっている。移動テーブル40は、移動制御部60に接続されている。移動制御部60は、移動テーブル40の移動を制御することによって、回転軸Cと第二ワーク保持部30の中心軸との間の水平方向相対位置を調整可能となっている。
また、移動制御部60は、主軸22にも接続されており、主軸22の割り出し機能を担うようになっている。
第二ワーク保持部30には、X方向に加工工具Tが並列に配置されている。具体的には、第二ワーク保持部30と加工工具Tとが同じ移動テーブル50上に設置されている。移動テーブル50は、図1乃至図3から明らかなように、Z方向に移動可能となっている。
移動テーブル50も、移動制御部60に接続されている。移動制御部60は、移動テーブル50の移動を制御することによって、ワーク保持部20と第二ワーク保持部30とを接近ないし遠ざけることができる。これにより、後述するように、ワークWをワーク保持部20と第二ワーク保持部30との間で受け渡すことが可能となっている。
本発明による芯出し実現後の加工工程時においては、移動制御部60が移動テーブル40の移動を制御することによって、回転軸Cと加工工具Tとの間の水平方向相対位置を調整可能となっている。そして、移動制御部60が移動テーブル50の移動を制御することによって、ワークと加工工具Tとを接近ないし遠ざけることができる。
芯ずれ検出装置24としては、公知の種々のセンサが用いられ得る。例えば、渦電流式の位置検出センサや、感光管式の位置検出センサが用いられ得る。これらのセンサは、0.1μmレベルの検出分解能を実現しており、本発明が目的とする精度にとって十分である。
本実施の形態の自動芯出しシステムでは、ワーク保持部20がワークWの一側を保持した状態で主軸22が回転され、その間に芯ずれ検出装置24が回転軸Cに垂直な一方向から見たワークWの芯ずれ量を測定するようになっている(図4、図5及び図14参照)。その後、移動制御部60が、測定された芯ずれ量に基づいて、最大芯ずれ量(最大振れ位相)が水平位置となるように主軸22を割り出すようになっている。
その後、第二ワーク保持部30が、ワークW及びワーク保持部20に略対向する位置に調整され、移動テーブル50の制御によってZ方向に移動し、ワークWと接触して当該ワークWの他側を保持する。そして、その状態のまま、ワーク保持部20の方がワークWの一側の吸着保持力を開放するようになっている(図6及び図7参照)。その後、移動テーブル50の制御によって、ワークWがワーク保持部20から遠ざかるようになっている。
その後、移動制御部60による移動テーブル40の制御によって、最大振れの大きさだけ、回転軸Cと第二ワーク保持部30との互いの水平方向位置が補正されるようになっている(図8及び図9参照)。そして、その後、移動テーブル50の制御によって、第二ワーク保持部30が再びワーク保持部20に接近するように移動し、ワークWをワーク保持部20に接触させるようになっている。そして、ワーク保持部20が再びワークWの一側を保持するようになっている。そして、その状態のまま、第二ワーク保持部30の方がワークWの他側の吸着保持力を開放するようになっている(図10及び図11参照)。その後、移動テーブル50の制御によって、ワークWから第二ワーク保持部30が遠ざかるようになっている(図12及び図13参照)。
以上に説明した芯出しシステム10を用いて行われる本実施の形態の芯出し方法を、図4乃至図13を参照しながら説明する。
本実施の形態の自動芯出しシステム10では、まず、例えば垂直多関節ロボットのようなワークローダによって、ワークWがワーク保持部20に提供される。ワーク保持部20は、真空チャックによって吸着式にワークWを保持する。
垂直多関節ロボットのようなワークローダによるワークの提供精度(受け渡し精度)は、100μm程度であるから、このままでは高精度な加工工程を実施することはできない。すなわち、高精度な芯出しが必要である。
そこで、ワーク保持部20がワークWの一側を保持した状態で、主軸22が回転され、その間に芯ずれ検出装置24が回転軸Cに垂直な一方向から見たワークWの芯ずれ量を測定する。図4は、この状態(ワーク保持工程)を示す概略平面図であり、図5はその概略正面図である。
測定された芯ずれ量に基づいて、最大芯ずれ量(最大振れ位置)が水平位置となるように、移動制御部60が主軸22の回転位置を割り出す。
次に、移動制御部60による移動テーブル40の制御によって、第二ワーク保持部30が、ワークW及びワーク保持部20に略対向する位置に調整される。そして、移動制御部60による移動テーブル50の制御によって、第二ワーク保持部30がZ方向に移動してワークWと接触する。そして、第二ワーク保持部30の吸着保持力が発揮され(ONにされ)、ワークWの他側を保持するようになる。そして、その状態のまま、ワーク保持部20の方がワークWの一側の吸着保持力を開放する(OFFにする)。図6は、この状態(ワーク受渡工程)を示す概略平面図であり、図7はその概略正面図である。
次に、移動制御部60による移動テーブル50の制御によって、ワークWがワーク保持部20から遠ざけられる。その後、移動制御部60による移動テーブル40の制御によって、最大振れの大きさだけ、回転軸Cと第二ワーク保持部30との互いの水平方向位置が補正される。図8は、この状態(ワーク芯出工程)を示す概略平面図であり、図9はその概略正面図である。
次に、移動制御部60による移動テーブル50の制御によって、第二ワーク保持部30が再びワーク保持部20に接近するように移動し、ワークWをワーク保持部20に接触させる。そして、ワーク保持部20が再びワークWの一側を保持するようになる。そして、その状態のまま、第二ワーク保持部30の方がワークWの他側の吸着保持力を開放する。図10は、この状態(ワーク戻工程)を示す概略平面図であり、図11はその概略正面図である。
その後、移動制御部60による移動テーブル50の制御によって、ワークWから第二ワーク保持部30が遠ざかるようになっている。これによって、本実施の形態の一方向についての芯出しが完了する。図12は、この状態(一方向の芯出し完了時の状態)を示す概略平面図であり、図13はその概略正面図である。
以上により、回転軸Cに垂直な一方向から見たワークWの芯ずれが極めて高精度に補整される。これに続いて、回転軸Cに垂直であって前記一方向にも垂直な他方向から見たワークWの芯ずれの補整がなされる。この後者の補整の各工程は、主軸22を90度だけ回転させ(割り出し)芯ずれ検出装置24の検出方向を前記一方向に対して垂直な他方向にセットした後は、図4乃至図13を用いて説明した各工程と同様である。互いに垂直な一方向及び他方向について芯ずれが極めて高精度に補整されることにより、結果的に、全体についての芯出しが極めて高精度に実現され得る。
以上のような本実施の形態によれば、互いに垂直な一方向及び他方向について、最大振れ位置が水平位置となるように主軸22の回転位置を割り出した後で、ワークWの他側を第二ワーク保持部30に保持させて、ワークWの回転軸Cに対する相対的な水平位置関係を補正することにより、ワークWのワーク保持部20への芯出しを極めて高精度に行うことができる。特に、ワークWとワーク保持部20との間の保持ないし開放、及び、ワークWと第二ワーク保持部30との間の保持ないし開放が吸着式に行われるため、いわゆる嵌め合い式の保持ないし開放と比較して、格段に高精度の位置調整(芯出し)が実現できる。
以上の実施の形態においては、回転軸Cに対する第二ワーク保持部30の相対位置制御が、水平軸方向のみに可能であった。しかしながら、回転軸Cに対する第二ワーク保持部30の相対位置制御が、X方向とY方向の両方向に可能であるシステムにおいて、単なるスカラー量である芯ずれ量でなく芯ずれ位相(最大振れ位相)を直接得ることができるならば(種々のコンピュータプログラムが援用され得る)、最大振れ位置が水平位置となるように主軸22を割り出す工程を省略することができ、一度の補整サイクルで芯出しを実現することができる。そのような態様も、少なくとも本願出願の時点では、本発明の範囲内のものと理解されるべきである。
なお、芯出しのための補正の内容(最大振れ及び最大振れ位相)を、ワークローダに対してフィードバックすることも可能である。そのようなデータを用いてワークローダにおける制御を補償するプログラムとしては、種々の公知のものが利用できる。そのような補償プログラムを適用する場合には、ワークロード後の芯出し補正の量が小さくて済むため、芯出し制御の時間が短縮される。また、芯ずれ検出装置24としてより高精度なもの(通常、検出範囲が小さい)を利用することが可能となる。
10 芯出しシステム
20 ワーク保持部
22 主軸
24 芯ずれ検出装置
30 第二ワーク保持部
40 移動テーブル
50 移動テーブル
60 移動制御部
C 回転軸
T 加工工具
W ワーク

Claims (6)

  1. 吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、
    ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、
    前記回転軸に対するワークの芯ずれ位相または芯ずれ量を測定できる芯ずれ検出装置と、
    ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、
    前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を制御可能な移動制御部と、
    を備え、
    ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸が回転され、その間に前記芯ずれ検出装置がワークの芯ずれ位相を測定するようになっており、
    その後、第二ワーク保持部がワークの他側を保持し、その状態のままワーク保持部がワークの一側を開放するようになっており、
    その後、移動制御部によって、前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ位相に基づいて、前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係が補正されるようになっており、
    その後、ワーク保持部がワークの一側を保持し、その状態のまま第二ワーク保持部がワークの他側を開放するようになっている
    ことを特徴とする芯出しシステム
  2. 吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、
    ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、
    前記回転軸に対するワークの芯ずれ位相または芯ずれ量を測定できる芯ずれ検出装置と、
    ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、
    前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を制御可能な移動制御部と、
    を備え、
    ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸が回転され、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直な一方向から見たワークの芯ずれ量を測定するようになっており、
    その後、移動制御部が、測定された芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出すようになっており、
    その後、第二ワーク保持部がワークの他側を保持し、その状態のままワーク保持部がワークの一側を開放するようになっており、
    その後、移動制御部によって、最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置が補正されるようになっており、
    その後、ワーク保持部がワークの一側を保持し、その状態のまま第二ワーク保持部がワークの他側を開放するようになっており、
    ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で再び主軸が回転され、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直であって前記一方向にも垂直な他方向から見たワークの芯ずれ量を測定するようになっており、
    その後、移動制御部が、測定された芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出すようになっており、
    その後、第二ワーク保持部がワークの他側を保持し、その状態のままワーク保持部がワークの一側を開放するようになっており、
    その後、移動制御部によって、最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置が補正されるようになっており、
    その後、ワーク保持部がワークの一側を保持し、その状態のまま第二ワーク保持部がワークの他側を開放するようになっている
    ことを特徴とする芯出しシステム
  3. ワーク保持部及び/または第二ワーク保持部は、吸着式にワークを保持する機構として真空チャックを有している
    ことを特徴する請求項1または2に記載の芯出しシステム。
  4. 第二ワーク保持部は、加工工具と並列に配置されている
    ことを特徴する請求項1乃至3のいずれかに記載の芯出しシステム。
  5. 吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、
    ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、
    前記回転軸に対するワークの芯ずれ位相を測定できる芯ずれ検出装置と、
    ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、
    前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を制御可能な移動制御部と、
    を備えた芯出しシステムを用いた芯出し方法であって、
    ワーク保持部にワークの一側を保持させる工程と、
    ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸を回転させると共に、その間に前記芯ずれ検出装置によってワークの芯ずれ位相を測定する工程と、
    第二ワーク保持部にワークの他側を保持させ、その状態で、ワーク保持部にワークの一側を開放させる工程と、
    前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ位相に基づいて、前記回転軸と第二ワーク保持部との相対位置関係を補正する工程と、
    ワーク保持部にワークの一側を保持させ、その状態で、第二ワーク保持部にワークの他側を開放させる工程と、
    を備えたことを特徴とする芯出し方法。
  6. 吸着式にワークの一側を保持可能なワーク保持部と、
    ワーク保持部に結合されていて、ワーク保持部を回転軸回りに割り出し可能に回転させる主軸と、
    前記回転軸に対するワークの芯ずれ量を測定できる芯ずれ検出装置と、
    ワーク保持部に対向する位置に移動可能であって、吸着式にワークの他側を保持可能な第二ワーク保持部と、
    前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置関係を制御可能な移動制御部と、
    を備えた芯出しシステムを用いた芯出し方法であって、
    ワーク保持部にワークの一側を保持させる工程と、
    ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で主軸を回転させると共に、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直な一方向から見たワークの芯ずれ量を測定する工程と、
    前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出す工程と、
    第二ワーク保持部にワークの他側を保持させ、その状態で、ワーク保持部にワークの一側を開放させる工程と、
    最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置を補正する工程と、
    ワーク保持部にワークの一側を保持させ、その状態で、第二ワーク保持部にワークの他側を開放させる工程と、
    ワーク保持部がワークの一側を保持した状態で再び主軸を回転させると共に、その間に前記芯ずれ検出装置が前記回転軸に垂直であって前記一方向にも垂直な他方向から見たワークの芯ずれ量を測定する工程と、
    前記芯ずれ検出装置が測定した芯ずれ量に基づいて、最大の芯ずれ量をもたらす位相が水平位置となるように前記主軸を割り出す工程と、
    第二ワーク保持部にワークの他側を保持させ、その状態で、ワーク保持部にワークの一側を開放させる工程と、
    最大の芯ずれ量だけ、前記回転軸と第二ワーク保持部との互いの水平方向位置を補正する工程と、
    ワーク保持部にワークの一側を保持させ、その状態で、第二ワーク保持部にワークの他側を開放させる工程と、
    を備えたことを特徴とする芯出し方法。
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