JP5673845B2 - 空気清浄機 - Google Patents
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Description
そして、臭気を吸着した脱臭部の吸着材が、加熱部により加熱されることで、臭気成分が除去される。その結果、吸着材の脱臭機能を回復させることができる(例えば、特許文献1)。
これにより、ヒーターに近い吸着材の部位は、効率よく加熱することがでるので、臭気が除去されるが、ヒーターから離れた吸着材の部位へは、ヒーターからの熱が効率よく伝わらない恐れがあり、確実に臭気を除去しきれない可能性がある。
従って、このような構成では、吸着材の臭気を吸着する能力を十分に回復させることができないことから、空気清浄機の脱臭機能の低下を招く恐れがある。
また、本発明に係る空気清浄機は、外部に向けて開口する吸込口及び吹出口が形成され、該吸込口と該吹出口を連通する通風路を有する本体ケースと、本体ケースに内蔵され、吸込口から吹出口に至る通風路に室内空気を導入する送風手段と、本体ケースに対して回転可能に支持されて通風路に設けられ、導入された空気が通過可能な円板形状の脱臭エレメントと、脱臭エレメントを局部的に加熱する加熱ユニットと、脱臭エレメントを回転させて、該加熱ユニットと脱臭エレメントの相対的位置関係を変更する位置変更手段と、送風手段と加熱ユニットと位置変更手段の通電を制御する制御手段と、脱臭エレメントの回転した角度を検知する角度検知手段と、を備え、脱臭エレメントは、加熱ユニットによって加熱されることで脱臭機能が回復する機能を有し、角度検知手段は、脱臭エレメントに配置した角度板と、脱臭エレメントを回転自在に支持する固定側に設けられた光センサーと、からなり、光センサーは、発光部と該発光部の光を受ける受光部と、からなり、角度板は、発光部から受光部へ放出される光を所定の間隔で遮ることが可能に構成され、制御手段は、発光部から受光部へ向けた光を角度板が遮るまで、位置変更手段を駆動して脱臭エレメントを回転させた後停止させ、その停止状態で加熱ユニットを所定時間通電する処理を行うものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
図1〜図6を参照すると、本実施の形態に係る空気清浄機Aは、外郭を成す本体ケースCと、この本体ケースCに設けられる脱臭部60などの各種機能部品により構成されている。
この本体ケースCは、樹脂により形成された箱形状を成しており、前パネル10と前ケース20と後ケース40などの複数の部品により構成されている。
そして、この仕切板23には、後方に向いて開口する円形の後開口24が形成されている。つまり、前ケース20は、前開口22と後開口24とが連通した状態となっている。
尚、仕切板23の後開口24は、後述する送風ファン44のファン開口44dの周囲にベルマウスを形成している。
また、フレーム21の上辺は、左右の2辺より前方に突出することで、上突出部28が形成されており、上辺の上部の前側には、複数の操作ボタンや表示部を形成するLEDなどからなる操作部26が設けられている。
そして、この操作部26に対応して、フレーム21の上辺の上部内側には、これらの操作ボタンやLEDが実装されている操作基板(図示せず)が設けられている。尚、この操作基板は、後述する制御部47に電気的に接続されている。
また、前パネル10の前面に、左右方向に延びるスリットを形成することにより、前パネル10の前後方向に連通する空気吸込口11(以下、吸込口11)が形成されている。つまり、前パネル10は、前後方向に貫いて空気が流れることが可能なように、通気性が確保されている。
そして、後面43には、室内空気を空気清浄機内部に取り込むための送風手段である送風ファン44と、この送風ファン44から流下する空気を吹出口42へと導く風路を形成するスワロール形状の仕切45とが設けられている。
更に、後ケース40の内側の上部であって、吹出口42の近傍には、吹出口42から室内に向けて吹き出す空気の風向を変えたり、吹出口42を閉じたりするルーバー46が設けられている。
尚、吹出口42の開口部分には、ルーバー46を直接触れられないように、格子が取付けられている。
そして、送風ファン44は、羽44aを回転駆動させるモーター44bが、その回転軸44cの向きが前方を向き、水平方向に伸びるようにして、後ケース40の後面43に取付けられている。
このように送風ファン44を後ケース40に取付けることで、送風ファン44は、回転軸44cの軸方向の前方にあるファン開口44dから空気を吸込み、送風ファン44の上方を含む、送風ファン44の径方向に空気を吐き出す。
つまり仕切板45は、送風ファン44の周囲を囲み、端部が吹出口42と接続するように袋状となるように後ケース40に配置されている。
そして、ルーバー46は、複数の板状の風向板46aが、吹出口42の開口に所定の間隔を空けて、それぞれ平行となるように並んで配置されており、それぞれの風向板46aは、この風向板46aの両端に形成された軸46dで、吹出口42に軸支されている。
また、枠体61の内部には、枠体61の開口を遮るように(開口を前後に仕切るように)中仕切板65が設けられている。
この光センサー70は、制御部47と接続されており、発光部71が放った光を受光部72が検知した場合(ON状態)、検知信号が制御部47に送られる。
更に、開口65aの前側には、開口65a内に空気が流入可能な枠65hが設けられている。この枠65hは、後述する脱臭エレメント62に使用者が直接触れることを防止するためのものである。
このガイド部65eの縁には、開口65aの内方に突出するように、後述する脱臭エレメント62をこのガイド部65eに取付けた際に、脱臭エレメント62を受ける受部65fが設けられている。
尚、この蓋体65dはステンレスにより形成されており、中仕切板65の後面側(裏面側)から、梁部65cにネジなどにより固定される。
尚、蓋体65dには、熱放射率を向上させるための黒色の耐熱塗装が施されている。
尚、この触媒は、白金系やマンガンを用いたものなど、臭気(特に、アンモニア臭)を吸着する性質を有する触媒を用いる。
この脱臭エレメント62には、脱臭エレメント62の中心(開口部62cの中心)から所定の距離の位置に、複数の角度板62dが設けられている。角度板62dは、脱臭エレメント62の面に対して垂直に立設しており、それぞれの角度板62dの面は、脱臭エレメント62の中心を向いている。
また、本実施の形態において、それぞれの角度板62dは、脱臭エレメント62の中心に開角θが45度おきにとなるように、隣り合って配置されている。
尚、脱臭エレメント62の中心と角度板62dとの距離は、前述した中央支持体65b(軸65j)の中心と発光部71との距離より長く、中央支持体65bの中心と受光部72との距離より短い。
ここで、上記のように脱臭エレメント62は、ハニカムコアにより形成され、前面に設けられたエレメントフレーム62aには所定の開口が形成されているので、脱臭エレメント62の内部を前後方向に貫いて空気が流れることができる。
このギア部62bを含む脱臭エレメント62の直径は、中仕切板65に形成された円形状の開口65aの直径より大きくなるように構成されている。
このヒーターユニット63aは、制御部47に電気的に接続されており、空気清浄機Aの状態に応じて通電制御されるものである。
つまり、ユーターユニット63aは、ヒーター部63gで生じた熱を板状の発熱部63fが受け、板面全体から熱を放射することにより、対向する脱臭エレメント62をムラが少なく加熱する。
そして、ヒーターユニット63aは所定の時間通電された場合、ヒーターユニット63aから所定の隙間を介在して配置された脱臭エレメント62に対向した部位を、脱臭エレメント62に吸着した臭気を除去可能な所定の温度まで上昇させることができる加熱能力に設定してある。
このPTCヒーターは、自己温度制御性があり、外部からの温度制御を必要としないことから、サーモスタットのように断続的制御を行わないので、火花やノイズが発生せず、安定して使用することができる。
凹部63cは、ヒーターユニット63aの平面形状と一致した扇形状を成しており、内部にヒーターユニット63aを凹部63cの開口に臨ませた状態でヒーターユニット63aが設けられている。フランジ部63dには、加熱ユニット63を所定の位置に取り付ける際に螺子を貫通させるための螺子穴63eが形成されている。
以上のように構成される加熱ユニット63は、平面形状がヒーターユニット63aの発熱部の形状に合わせて、扇形状に構成されており、凹部63cの開口も扇形状に構成されている。
駆動手段64は、モーター64aと、このモーター64aを保持するブラケット64bからなる。モーター64aの回転軸には、ギアが取付けられている。また、モーター64aは、制御部47に電気的に接続されており、空気清浄機Aの状態に応じて通電制御されるものである。
まず、枠体61の裏面より、中央支持体65bに設けられた軸65jに、脱臭エレメント62の開口部62cが軸受となって回転自在に嵌り込む。つまり、中央支持体65bは、脱臭エレメント62を回転自在に支持する。
そして、ガイド部65eの縁には、開口65aの内方に突出するようにして、受部65fが形成されている。受部65fは、脱臭エレメント62を受ける受部であり、脱臭エレメント62の回転方向の動きを大きく阻害しない程度に、脱臭エレメント62を、後方(裏面)よりガイド部65eに保持する。
尚、中央支持体65bに設けた軸65jと脱臭エレメント62の開口部62cを、上記のように軸と軸受の関係となるように構成しなくても、脱臭エレメント62をガイド部65eにより保持する構造でもよい。
これにより、角度板62dは、発光部71と受光部72の直接対向した状態を遮ることが可能となる。
この様に、発光部71と受光部72とからなる光センサー70と角度板62dとが前後に合わさることにより、脱臭フィルター62が回転した角度を検知する角度検知手段が構成される。
つまり、制御部へ送られる光の検知信号が、脱臭エレメント62が45度回転するごとに途切れる。
これにより、制御部は、脱臭エレメント62が回転した角度を正しく検出することが可能である。尚、上記の角度をより細かく設定すれば、より細かい脱臭エレメント62の回転した角度を検知できる。
まず、加熱ユニット63は、脱臭エレメント62の中心から下側の部位を跨いで脱臭エレメント62の回転を妨げないように配置される。
この状態において、加熱ユニット63のヒーターユニット63aが脱臭エレメント62に直接近接して対向するように、ヒーターユニット63aが設けられた凹部63cの開口が前方を向いている。
尚、この状態において、加熱ユニット63と蓋体65dは、脱臭エレメント62を介して向かい合う位置関係となっている。
また、加熱ユニット63と蓋体65dとが向かい合って枠体61に配置されるので、加熱ユニット63と蓋体65dとの間に脱臭エレメント62を介在させた状態で、ヒーターユニット63aの熱を留める空間が形成される。更に、発熱部63fは、熱の放射率を向上させる塗装が施されているので、ヒーター部63gから受けた熱を効率よく放射する。
これにより、加熱ユニット63は、対向する脱臭エレメント62の部位を局所的に効率よく加熱することができるように構成されている。
また、駆動手段64の配置位置は、中仕切板65の裏面であって、開口65aと中仕切板65の角65gとに挟まれた部位である。更に、この駆動手段64を設ける部位は、4つある角65gの内、加熱ユニット63から離れた上方に位置する角65gと開口65aにより挟まれた部位であるとよい。
つまり、加熱ユニット63と脱臭エレメント62の相対的位置関係を変更可能とすることができる。
また、開口65aと角65gとに挟まれた位置に駆動部64を設けたので、長方形の中仕切板65に形成された開口65aの周囲のデッドスペースを有効に利用できる。更に、加熱ユニット63から離れた位置に駆動手段64を設けたので、加熱ユニット63から生じる熱の影響を駆動部64が受けにくい構造とすることができる。
まず、後ケース40は開口41を前方に向けて、前ケース20の後面に取付けられる。この時、後ケース40に設けられた送風ファン44の開口44dは、前ケース20に設けられた仕切板23に形成された後開口24と、対向した位置関係となっている。また、後開口24の開口中心は、送風ファン44の回転軸の軸心と、前後に一致している。
このように脱臭部60が前ケース20に取付けられた状態において、脱臭部60の後面側(加熱ユニット63が取付けられている位置側)が、前ケース20の後開口24を向くように配置され、脱臭エレメント62と後開口24の間に、加熱ユニット63が位置することになる。
加熱ユニット63は、このようにして形成された間隔Dの部位に位置している。
そして、プレフィルター13の前面側に、前ケース20の上突出部28と下突出部25とに挟まれて、前パネル10が設けられることで、空気清浄機Aが構成される。
また、プレフィルター13は、HEPAフィルターで空気をろ過する前に、あらかじめ空気に含まれる大きな塵埃を取っておく目の粗いフィルターであり、HEPAフィルターの効果を長期間保つ為のものである。
まず、使用者が操作部26を操作することで、制御部47に対して入力を行うことにより、空気清浄機Aの運転を行う所定のプログラムが実行される。
吸込口11から取り込まれた空気は、空気清浄機Aの内部を後方へと流れ、プレフィルター13で大きな塵埃を取り除いた後、HEPAフィルター12で微細な塵埃を取り除く。
尚、「空気から臭気が取り除かれる」とは、空気から完全に臭気が無くなる状態のみならず、空気の脱臭エレメント62を通過する前の状態から臭気が減少した状態も含む。
ここで、上記のように空気清浄機Aを運転し続けることにより、脱臭エレメント62には、吸着した臭気が蓄積されていくことになり、吸着した臭気が増えるに従って、脱臭エレメント62の脱臭能力が低下していく。
送風ファン44へと流れる空気は、送風ファン44の軸方向前方から周囲を羽44aに囲まれたファン開口44dの内部へと流下し、送風ファン44の上方を含む送風ファン44の径方向へと送風ファン44の外部に吐き出される。
このように通風路Rは、吸込口11から水平方向に空気清浄機本体の後部へと繋がり、この後部で上方へと向きを変えて吹出口42へと至る風路である。
このシロッコファンは、ファンの回転軸方向から空気を取り込み、ファンの径方向へと取り込んだ空気を吐き出すので、室内空気を本体ケースCの前面から後方への直線的な流れを作り出すと共に、吹出口42に向けて効率よく風の向きを変えることができる。
これにより、脱臭エレメント62まで空気の流れがまっすぐで、各フィルター面に垂直に空気が当たるので空気の流れがよい構成となっている。
Y≧0.6X
となるように構成されている。
制御部47は、所定のタイミング、例えば、運転開始又は前回行った脱臭エレメント62の脱臭性能回復動作からの累積運転時間が所定の時間を超えた場合、次のように脱臭性能回復動作を行う。
この脱臭エレメント62の加熱温度及び加熱時間は、脱臭エレメント62に吸着した臭気を除去させるのに十分な温度と時間である。
また、脱臭エレメント62は、ヒーターユニット63aと蓋体63dとに挟まれて位置しているので、これら部材から放射される熱が、脱臭エレメント62の近傍に留まりやすく、より効率よく脱臭エレメント62を加熱することができる。
この動作により、加熱ユニット63と対向していた脱臭エレメント62の加熱処理が終了した部位が、加熱エレメント63に対して回転方向にずれる。
まず、発光部71から受光部72への光が角度板62dで遮られた状態(前回の脱臭エレメントの再生工程が終了した状態)において、駆動手段64を駆動させて脱臭エレメント62を所定の方向へ回転させる。
つまり、脱臭エレメント62が回転駆動されることで、初期の状態において受光部72への光を遮っていた角度板62dの脱臭エレメント62の回転方向とは逆側の隣にある角度板62dが、発光部71から受光部72への光を遮ることで、脱臭エレメント62は、所定の角度だけ回転して、停止した状態となる。
尚、上記の制御プログラムは、脱臭エレメントの位置変更手段である駆動手段を所定時間動作させても、再度、発光部71からの光が角度板62dで遮られなければ、駆動手段の動作を停止して、所定のエラー表示を行う処理ステップを含んでもよい。
以上により、加熱処理が完了している脱臭ユニット62の部位が、加熱ユニット63と蓋体63dに挟まれた位置から外れると共に、新たに臭気を多く吸着した脱臭エレメント62の部位が、加熱ユニット63と蓋体63dに挟まれた部位に位置し、加熱されることにより脱臭能力が回復されることとなる。
このように回転角度を設定することで、脱臭ユニット62が1周回転する内に、脱臭ユニット62のいずれの部位も、発熱部63fの前に留まり加熱処理されることになる。
また、脱臭ユニット62を動かすタイミングは、加熱処理の後、直ぐに行ってもよく、また、次に行う空気清浄運転の直前に行ってもよい。
本実施の形態のように、脱臭エレメント62と、この脱臭エレメント62とを局部的に加熱する加熱ユニット63との相対位置関係を変更可能に構成することにより、加熱ユニット63を小型化することができる。
この加熱ユニット63の小型化のメリットは、例えば、脱臭エレメント62の全域を確実に加熱処理できるように、脱臭エレメント62の全域に対面するような、大型のヒーターを配置する必要がなく、構造の簡略化やコスト低減を可能とする。
つまり、常に脱臭エレメント62が加熱ユニット63と対向する部位は、限られた部分で済むことから、加熱ユニット63が脱臭エレメント62を流れる空気の流れの妨げを最小限ですむ。これにより、脱臭エレメント62に対して、より多くの空気を流すことが可能であり、より多くの臭気を一度に空気中から取り除くことができる。
これにより、脱臭エレメント62の各部位間の加熱ムラを少なくでき、脱臭エレメント62の脱臭能力を効率よく回復することが可能である。
このように構成することにより、臭気の発生源に対して、大きく開口する吸込口11を対向させやすいので、より速く臭気を吸込み、室内空気から臭気を除去することができる。
また、吹出口42が本体の側面、天面、又は背面のいずれかに形成されるので、臭気の発生源に清浄された空気が流れ難く、臭気の拡散を防止することができる。
これにより、ヒーターユニット63a発熱する部位である加熱ユニット63が本体ケースCの内部を動かないことから、発熱させるための電源を供給する配線の取り回しや高温の部位が本体ケースCの内部で位置を変えることによる本体ケースC内部の広範囲にわたる熱対策を考慮する必要がない。
また、脱臭エレメント62が回転することで、加熱ユニット63と対向する面を変えるので、1つの方向にだけ脱臭エレメント62を動かすだけで、ムラ無く脱臭エレメント62の全面を加熱ユニット63に対向させることができる。
これにより、脱臭エレメント62と対向する加熱ユニット63の大きさに応じて脱臭エレメント62の回転を制御することができるので、脱臭エレメント62の脱臭力を回復させる為の加熱処理のタイミングに応じて、脱臭エレメント62の加熱処理すべき領域に対して適切に加熱ユニット63を対向させることができる。
特に、角度板62dの脱臭エレメントの中心を基準とした配置間隔を、扇形状であるヒーターユニット63aの発熱部63fの開角と同じか、これより小さい角度で設ければ、発熱部63fの開角と同じかそれ以下の回転角度で脱臭エレメント62を回転制御できるので、むらなく発熱部63fと脱臭エレメント62とを対向させることが可能となる。これにより、脱臭エレメント62の全面を途切れ目無く加熱処理することができる。
次に、脱臭エレメント62と共に回転する角度板62dが、次に発光部71から受光部72への光を遮ったことを制御部が検知したとき、制御部は駆動手段64を停止して、脱臭エレメント62の回転を停止する。
つまり、脱臭エレメント62が回転駆動されることで、初期の状態において受光部72への光を遮っていた角度板62dの脱臭エレメント62の回転方向とは逆側の隣にある角度板62dが、発光部71から受光部72への光を遮ることで、脱臭エレメント62は、所定の角度だけ回転して、停止した状態となる。
このように脱臭エレメント62の加熱制御を行うので、脱臭エレメント62の加熱処理の対象となる部位を適切に加熱ユニット63に対向させて、加熱処理がなされない部位を出すことなく、加熱処理を行うことができる。
このように制御プログラムとすることにより、位置変更手段を動作させても、脱臭エレメント62が動作しなかった場合があっても、制御部は認識できるため、エラーの表示や運転の停止など、適切な対応が行える。
つまり、本体ケースCの内部の脱臭エレメント62の配置領域を小さくすることができる。
これにより、より多くの空気が脱臭エレメント62を通って流れることができるので、脱臭力を維持しながら風量を大きくすることができる。
特に本実施の形態であれば、短時間の間に、より多くの空気から臭気を取り除くことができるので、病院や介護施設など多くの人が利用する場所における介護などの臭いのトラブルを迅速に解決することが可能である。
このように構成されているので、脱臭エレメント62と送風ファン44の開口44dの周囲で生じる圧損(空気の流れの損失)を低減するために設けられたスペースを、加熱ユニット63の配置位置として用いることができる。
また、上記のケース63bの形状は扇形となっている。これにより、脱臭エレメント62を覆う面積を必要最小限とすることができる。尚、扇形の開角は、脱臭エレメント62を回転させる際の1回の回転角度を目安に構成されている。
これにより、脱臭エレメント62を加熱する際に、制御部47により自動的に脱臭エレメント62の脱臭すべき部位を加熱ユニット63に対向することができる。
これにより、脱臭エレメント62の回転から加熱に至る一連の動作を制御部47により自動的に行うことができる。
このように構成することにより、本体ケースCの前側から塵埃濾過フィルターを着脱することができるので、大きめな塵埃が付着しやすい塵埃濾過フィルターのメンテナンス性を向上することができる。
このような多翼式ファン(シロッコファン)は、ファンの回転軸方向から空気を取り込み、ファンの径方向へと取り込んだ空気を吐き出すので、室内空気を本体ケースCの前面から後方への直線的な流れを作り出すと共に、吹出口42に向けて効率よく風の向きを変えることができる。
このように、ヒーターユニット63aなどを有するある程度重量がある加熱ユニットを低い位置に配置することで、空気清浄機Aの重心を低くすることができる。これにより、床面に安定して設置することができる空気清浄機Aを構成することができる。
「B≧0.6A」
となるように構成されている。
この関係は、本体ケースCの正面視の面積に対して、開口65a吸込口が室内空気を最大限取り込める関係であり、より室内空気を多く取り込み脱臭エレメント62へ流すことが可能な空気清浄機を構成することができる。
以下詳述すると、本実施の形態に係る空気清浄機Aは、外郭を成す本体ケースCと、この本体ケースCに設けられる脱臭部60などの各種機能部品により構成されている。
この本体ケースCは、樹脂により形成されており、前パネル10と前ケース20と後ケース40などの複数の部品により構成され、正面及び側面の平面形状が、縦長方形の外殻形状をなしている。
このハンドル91は、その握り部91aの中心軸が本体ケースCの天面中央で、かつ左右方向を向くように設置されている。ハンドル91の本体ケースCに対する前後方向の位置は、加熱ユニット63と送風ファン44との間に位置している。また、握り部91aの床面からの高さLは、700mm以下の範囲に位置するように構成されている。
このように各部が配置された状態において、車輪90は、少なくとも握り部91aの長手方向に回転自在となるように構成されている。
特に、ハンドル91の本体ケースCの前後位置が、加熱ユニット63と送風ファン44との間に位置していることから、重量密度が大きい部位の略中間位置にハンドル91が位置する。これにより、ハンドル91を握って空気清浄機を押し引きするときに、重量のバランスが比較的取れた位置を支点に空気清浄機Aを動かすことができる。
従って、使用者が運びやすい空気清浄機Aとすることができる。
このように構成されているので、日本人の成人の指節点高(人が床面に立った状態で、床面から中指指節点までの垂直距離)の平均は、男性が約695mm、女性が約632mm、全体が約662mmであることから、性別に関係なく、使用者が大きくかがむことなく、握りやすいハンドル91の高さとなっている。
このように構成されているので、日本人の成人の肩幅の平均は、男性が約426mm、女性が約394mm、全体が約409mmであることから、性別に関係なく、空気清浄機Aを側方より押し引きする際に、人の肩幅内に納まる。
これにより、空気清浄機Aは、狭い通路や場所においても、移動を容易に行うことができる。
従って、空気清浄機Aを一般家庭の廊下に設置しても、人や物が十分に通るだけのスペースを確保することができる。
従って、空気清浄機Aを介護施設の廊下に設置しても、人や物が十分に通るだけのスペースを確保することができる。
また、一般的に用いられる車椅子は幅が約700mmであることから、介護施設の廊下に空気清浄機Aが設置されていても、車椅子同士のすれ違いが可能である。
Claims (5)
- 外部に向けて開口する吸込口及び吹出口が形成され、該吸込口と該吹出口を連通する通風路を有する本体ケースと、
前記本体ケースに内蔵され、前記吸込口から前記吹出口に至る前記通風路に室内空気を導入する送風手段と、
本体ケースに対して回転可能に支持されて前記通風路に設けられ、導入された空気が通過可能な円板形状の脱臭エレメントと、
前記脱臭エレメントを局部的に加熱する加熱ユニットと、
前記脱臭エレメントを回転させて、該加熱ユニットと前記脱臭エレメントの相対的位置関係を変更する位置変更手段と、
前記送風手段と前記加熱ユニットと前記位置変更手段の通電を制御する制御手段と、
前記脱臭エレメントの回転した角度を検知する角度検知手段と、
を備え、
前記脱臭エレメントは、前記加熱ユニットによって加熱されることで脱臭機能が回復する機能を有し、
前記角度検知手段は、前記脱臭エレメントに配置した角度板と、前記脱臭エレメントを回転自在に支持する固定側に設けられた光センサーと、からなり、
前記光センサーは、発光部と該発光部の光を受ける受光部と、からなり、
前記角度板は、前記発光部から前記受光部へ放出される光を所定の間隔で遮ることが可能に構成され、
前記加熱ユニットは扇形状に配置され、
前記角度板は、前記脱臭エレメントの回転中心を基準に、前記扇形状の開角と同じか、又は、この開角より小さい角度の間隔で、環状に配置されたことを特徴とする空気清浄機。 - 外部に向けて開口する吸込口及び吹出口が形成され、該吸込口と該吹出口を連通する通風路を有する本体ケースと、
前記本体ケースに内蔵され、前記吸込口から前記吹出口に至る前記通風路に室内空気を導入する送風手段と、
本体ケースに対して回転可能に支持されて前記通風路に設けられ、導入された空気が通過可能な円板形状の脱臭エレメントと、
前記脱臭エレメントを局部的に加熱する加熱ユニットと、
前記脱臭エレメントを回転させて、該加熱ユニットと前記脱臭エレメントの相対的位置関係を変更する位置変更手段と、
前記送風手段と前記加熱ユニットと前記位置変更手段の通電を制御する制御手段と、
前記脱臭エレメントの回転した角度を検知する角度検知手段と、
を備え、
前記脱臭エレメントは、前記加熱ユニットによって加熱されることで脱臭機能が回復する機能を有し、
前記角度検知手段は、前記脱臭エレメントに配置した角度板と、前記脱臭エレメントを回転自在に支持する固定側に設けられた光センサーと、からなり、
前記光センサーは、発光部と該発光部の光を受ける受光部と、からなり、
前記角度板は、前記発光部から前記受光部へ放出される光を所定の間隔で遮ることが可能に構成され、
前記制御手段は、前記発光部から前記受光部へ向けた光を前記角度板が遮るまで、前記位置変更手段を駆動して前記脱臭エレメントを回転させた後停止させ、その停止状態で前記加熱ユニットを所定時間通電する処理を行うことを特徴とする空気清浄機。 - 前記加熱ユニットは扇形状に配置され、
前記角度板は、前記脱臭エレメントの回転中心を基準に、前記扇形状の開角と同じか、又は、この開角より小さい角度の間隔で、環状に配置されたことを特徴とする請求項2に記載の空気清浄機。 - 前記制御手段は、前記発光部から前記受光部へ向けた光を前記角度板が遮るまで、前記位置変更手段を駆動して前記脱臭エレメントを回転させた後停止させ、その停止状態で前記加熱ユニットを所定時間通電する処理を行うこと特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
- 前記制御手段は、前記位置変更手段を所定の時間動作させても、前記発光部から前記受光部へ向けた光を前記角度板が遮らない場合、所定のエラー表示をする処理ステップをおこなうことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の空気清浄機。
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